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2021.09.30

ぶぶか@西台 ~ 黒丸油そば

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 都営三田線西台駅を南へ出て高島通りを渡り、「AOKI」の裏辺り。「油そば」で有名な吉祥寺「ぶぶか」の支店が西台に出来たと聞いて往訪。11時半の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客4、開店後3と早い時間帯からそこそこ賑わっていました。

 なお「ぶぶか」って昔は高田馬場やコクーンシティ等々多店舗展開していたはずですが、相次いで閉店して今やなんと吉祥寺北口店とここ西台店しかないようです。

 店内の券売機ボタンを見て、基本と思しき「黒丸油そば(770円)」を注文。麺の量は並(160g)・大盛(240g)・W盛(320g)すべて同一価格なので大盛で。

 メニューは他に白丸油そば、醤油らーめん、限定商品として台湾油そば、台湾らーめんなど。もっとも後客の注文はサイズの差こそあれ全員黒丸でした。

 店内はL字型カウンター6席と2人卓×1、4人掛けボックス席×2。卓上にはラー油、酢、胡椒。油そばがウリの店って概して「好きにやってくれ!!」と言わんばかりに調味料がゴテゴテ置いてあると思っていましたが、ここは非常にシンプル。マヨネーズはなんと有料でした。

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 「よく混ぜてから食べてくれ」との案内に従って天地をひっくり返しながら一頻りまぜまぜ。タレの量が思ったより多く、麺がテカテカ光ります。そしてそのテカテカ感から推察できるように思った以上に油っぽい。胡麻油なのでしょうか、あまり質が良くないのか香り高いというよりは単に油臭いだけ。よってラー油をさらに追加する意欲はハナから消え失せました。

 ただ醤油まではいたずらに自己主張してこないため、油っぽさに慣れれば麺をいただく分には何の支障もありません。麺は太目でごく緩い縮れ入り。つるつる&もっちりという形容がしっくりくる、お気に入りのタイプ。具はチャーシュー、刻みネギ、ナルト、メンマとあるにはありますが、いずれも圧倒的な麺の存在感の前に霞みがちで良くも悪くも印象に残らず。

 途中で酢を投入してみると油臭さがかなり緩和されて実に良い感じに。またわずかに胡椒を振りかけて刺激を加えながら楽々フィニッシュ。

 そんなに好んでは食べない油そばですが、たまに食べたくなるのも確か。でも台湾まぜそば等まぜそばもいろんなバリエーションが出てきて、こういうシンプルな古典的油そばはもう流行らないのかも。

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2021.09.29

山崎食堂@大鰐温泉 ~ おおわに温泉もやしラーメン

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 奥羽本線大鰐温泉駅を左へ出てすぐ。先客ゼロ、後客3。

 津軽地方南端にある大鰐町は温泉熱と温泉水のみを用いる温泉の町ならではの独特の栽培方法により、およそ350年以上前から栽培されてきた津軽伝統野菜「大鰐温泉もやし」を積極的に売り出していて、山崎食堂はそのもやしを使った「おおわに温泉もやしラーメン(750円)」を出していると効いて往訪した次第。

 ただ店を訪れたのは9月。「大鰐温泉もやし」は冬野菜なので「もやしラーメン」はやっていない可能性は十分ありましたが、幸いにもまだ販売休止にはなっていませんでした。なお「おおわにもやし炒め定食」というメニューもありましたが、こちらは12月~5月頃までの提供と明記されていました。

 店内は2人卓×5と小上がりに4人卓×2。コロナ対策のためか、テーブルの間隔を広く開けているのは良いのですが、今時喫煙可というバランス感覚がいやはや何とも。

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 「大鰐温泉もやし」は通常のもやしと比べて細長いのが特徴。さっと炒めてから麺の上にトッピングしたようで、水菜の茎やカイワレ大根のようなしゃきしゃきとした食感が楽しめます。

 スープは煮干しベースでしょうか。雑味がないあっさり醤油味ですが、残念なことに終盤は炒め物のもやしの脂が鼻についてきます。

 麺は細めの細かい縮れ入り。たっぷりスープの中でよく泳ぎ、しゃきしゃきもやしを絡めながら食べても良し、スープを絡めるも良し。

 具になぜか油揚げ揚げの細切りが少々。チャーシューはスープに合わせて淡白な味つけ。刻み青ネギは苦手の臭みがあってイマイチ。他になると、メンマ。

 スープの出来がいいので、「大鰐温泉もやし」がなくてもそれなりに楽しめそうな一杯でした。

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2021.09.28

味の札幌 浅利@青森 ~ 味噌カレー牛乳ラーメン

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 青森駅から徒歩5分くらい。ホテルサンルート青森の向かい。先客はゼロでしたが、後客がゾロゾロやって来て退店時には中待ち2名。

 券売機はなく、壁に貼りだされたメニューを見てこの店のウリである「味噌カレー牛乳ラーメン(850円)」を注文。他客の注文もこれが多いのですが、メニューは多彩で一般的な味噌、正油、塩ラーメンもあり、また味噌カレーラーメンや味噌牛乳ラーメン、牛乳ラーメンもあります。

 店内は縦長カウンター9席のみ。卓上には一味とブラックペッパー。店内には厨房から流れてくる炒め物の油煙がうっすらと。壁には色紙がベタベタ。

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 やたら広口の丼で登場。味噌・カレー・牛乳と癖の強い3トップですが、非常に幸いなことに乳臭くはなく、牛乳は全体の味わいをマイルドにする役割に留めている感じ。またカレーはいかにもカレー粉然とした昭和のカレー風。味噌とのバランスは良いのですが、今となってはカレーの味の古さは否めず。またコクはイマイチで飲み進むだけの誘因はありません。バターはコクを補う趣旨なのかもしれませんが、これを溶かすとそれこそバタ臭くなってしまって難儀。

 麺は並太で、味噌らーめんにありがちな黄色い、緩い縮れ入り。やや硬めの仕上がりでスープには良く合っています。

 チャーシューはあっさりめの味付け。他に炒め物のもやし、わかめ、メンマ。

 物珍しい一品なので一回は食べる価値あり。なお近所に「味の札幌 大西」という、これまた味噌カレー牛乳ラーメンがウリの店もありますが両者の関係は不明。

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2021.09.27

白龍 フェザン分店@盛岡 ~ じゃじゃ麺

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 盛岡名物「じゃじゃ麺」の発祥店とされる老舗の人気店「白龍」を3年ぶりに再訪。本店は盛岡城址近くにあって駅から距離があるのが難点でしたが、駅ビルリニューアルに伴って「おでんせ館」1Fに白龍の分店が出来て非常に便利になりましたが、場所柄コロナ禍で観光客が来ないと辛いようで先客2、後客2とガラガラ。

 メニューは非常にシンプルでじゃじゃ麺と餃子しかなく「じゃじゃ麺・中(610円)」を注文。「ちいたんたん」は割愛。

 店内はL字型カウンター10席と4人卓×4、2人卓×2。

 注文すると「13分茹で時間をいただきます」と言われ、実際そのくらいしっかり待たされました。前回はランチタイムだったせいか意外なくらいさっと出てきて「茹で置き」疑惑が拭えませんでしたが、今回は店がガラガラなのでちゃんと注文を受けてから茹で始めたのでしょう。

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 麺が結構熱を持っているため、皿が思いのほか熱いので注意。さほど量がないようにも見受けられますが、皿中央がへこんでいるので中でも十分な量があります。

 うどんと良く似たもちもちの麺の上に、肉味噌とネギとキュウリ、それに紅生姜を添えただけのシンプルな構成。肉味噌は「味噌をベースにひき肉、胡麻、椎茸 その他十数種類の材料を混ぜ込んで炒め寝かせた」ものだそうで、肉味噌が均一に麺に行き渡るようにぐちゃっぐちゃにかき混ぜて食べるのがおいしく食べるコツ。

 ただ麺の量に比べて肉味噌が少なく、せっせとまぜまぜしてもえらく薄味。やむなく卓上のにんにくやラー油、さらに味噌までぶち込んで味を調える羽目に。油そば同様、最初から客が自分で味を調整することを前提に薄味にしているのかな??

 麺はうどんに似ていますが水気が多くてかなり柔らかめ。うーん、こんなにぶよぶよだったっけ??? 以前はもうちょっとコシがあったような・・・でも肉味噌+にんにくの「しつこい2トップ」をしっかり受け止めるには個性のない麺がかえって相応しいのかも。また終盤になるときゅうりが箸休めとして効いてきます。

 「じゃじゃ麺」は少々しつこく、かつ最後は単調になりがちなのは否めないので連食には向きませんが、盛岡に来たら欠かせない味であることは間違いありません。でも今回は麺の状態がイマイチだったなぁ・・・

 

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2021.09.26

マッサマンカレー@松屋

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 松屋が2021年9月21日より期間限定発売中の「マッサマンカレー(730円)」を試食。このカレーは今年2月に新発売したばかりですが、よほど評判が良かったのかわずか半年ちょっとでの再登板となりました。

 「マッサマンカレー」は「濃厚なココナッツミルクの甘味とコク、数種類のスパイスが香り立つカレーソースに、鉄板でジューシーに焼き上げた鶏もも肉、さらにじゃがいもをプラスしたゴロゴロ感たっぷりのタイカレーです」というのが松屋のウリ文句。

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 マッサマンカレーはとろみが弱くてさらっとしたタイプ。タイ風カレーにありがちな個人的には苦手な香辛料なり薬味なりの個性というか癖はあまり感じられず。濃厚なココナッツミルクが卓越して香辛料の癖を上手く覆い隠しているのかもしれません(食後にわずかに尾を引く感じ)。そしてカレー自体はかなり甘目で全然辛くありません。

 しかも、時々再販される「ごろごろチキンのバターチキンカレー」のバターが無意味に自己主張するのと違って、ココナッツミルクは変にカレーを殺したりしない。その微妙な匙加減が気に入りました。

 マッサンマンカレーは基本的に松屋の十八番と化している「ごろごろチキンカレー」の延長線上で、カレーの中に鶏もも肉がごろごろ。何か下味がついているわけではなくいたって淡白な味わいですが、カレーによくあっています。いつもは実にしょーもない松屋の鶏肉なのにカレーにすると一転して美味く思えるのが実に不思議。一方ジャガイモは一応入っている程度。

 変に現地のマッサマンカレーに拘らず、食べ手を選ばないように魔改造してしまう松屋の面目躍如といって差し支えない逸品。これなら「反パクチー派(通称「反パク派」)」も大満足。

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【DAZN観戦記】21年第30節:FC東京 1-2 浦和 ~ 戻って来た日常的光景「うなだれる飛田給」

 試合の入りは最悪でしたが、その後は浦和が好きなようにボールを回してF東京守備陣の体力を削りながら隙を伺い続け、相手のセットプレーに脅威を感じながらも終わってみれば必然に近いような逆転勝ちでした。

《スタメン》

・F東京は水曜日に前倒しで第32節を消化しての中2日、浦和は週央に試合がなく中6日でコンディション面では浦和が圧倒的に有利な一戦。

・ルヴァン杯で川崎相手に自信をつけ、その後も内容を伴った勝利を重ねているせいか「勝っているチームは弄らない」とばかりに浦和はいつもの鉄板スタメン。サブまで前節と同じ。試合間隔がノーマルな形に戻っているので、怪我人でも出なかればローテーションの必要もありませんし。

・一方過密日程を余儀なくされたF東京は今節出場停止のレアンドロに代えて高萩、前節故障退場した小川に代えて鈴木を起用した他、オリヴェイラ→田川、アダイウトン→永井、東→渡邊と前目をごっそり入れ替え。攻撃はほぼ外国人選手任せのチームなのにスタメンの外国人選手がCBオマリだけなのには意表を突かれました。

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《試合展開》

・浦和はとにかくゲームの入りが最悪でした。F東京が予想以上に前目の面子を弄って来て意表を突かれたのか、いかにも「とりあえずは様子見」といわんばかりに前からプレスをかけることもなくゆったりと試合に入ったところ、ノープレッシャーの森重に楽々縦ポンを許し、しかもその先ではあろうことか酒井の対応が非常に緩慢。難なく裏抜けに成功した田川はGKとの一対一を制していきなり先制。

・9分にはスローインを受けようとした平野が安部に絡まれて自陣深い位置でボールを失い、そのままフィニッシュまで持って行かれる失態。幸いシュートはほぼ西川の正面で事なきを得ましたが、平野はF東京の厳しいプレッシャーを受け続けて、明らかに序盤精彩を欠いていました。

・ところがF東京はこの決定機を境にほとんど前に出て来なくなり、早々に4-4-2の守備ブロックで自陣に引きこもり。試合後の長谷川監督の会見を読む限りでは意図的に引いたわけではなく、前にボールを運ぼうとしても「今日は起点になれる選手がいなかった」ので「ボールを奪った後になかなかつなぐことができなかった」模様。要するにオリヴェイラをベンチスタートにした弊害がこんな形で顕わになっただけみたいで。

・従って前半30分あたりまでは浦和が敵陣深くで一方的にぐるぐるボールを回す展開に。ただF東京はドン引きながらも中央をしっかり固めているのが厄介で、浦和は何度かサイド攻撃を繰り返すも全くと言っていいほど決定機を作れず。惜しかったのは15分江坂FKが枠を襲った場面くらい。それどころか30分過ぎにはセットプレーからの流れでオマリに立て続けに危ない場面を作られてしまいました。

・ただ浦和が執拗にボールを回しているのがなんだかんだとF東京守備陣にじわじわ効いてきたようで、早くも足が止まり気味のF東京相手に対して前半終了間際柴戸の縦パス→ボックス内で平野がボックス内右側でぽっかり空いている酒井へ展開→酒井が角度のないところから冷静にGKの股下を抜いてゴール!! 副審はなぜかオフサイドと見たようですが、VAR判定の結果無事ゴールに。酒井はこれが浦和加入後初ゴールでしたが、VAR判定を挟んだので喜ぶタイミングを逸してしまって照れ笑い。

・長谷川監督は後半頭から高萩→オリヴェイラ、渡邊→東と2枚替えを敢行し、フォーメーションも永井&オリヴェイラのはっきりした2トップ(4-4-2)へ変更。ボールがキープできるオリヴェイラはそれなりに面倒で51分には永井のポストプレーからオリヴェイラがアーク付近からシュートを放つという良くも悪くもF東京らしい超シンプルな攻撃を見せましたが、シュートはわずかに枠の外。

・さらに60分には永井に代えてアダイウトンを投入(アダイウトン左SH、田川FWへ)し、その直後に敵陣深い位置からのスローイン→森重のクロスから田川ヘッドがバーを直撃する見せ場も。

・ただ後半のF東京の攻撃は散発的で、浦和が敵陣でボールを回し続ける基本的な構図は前半と変わりなし。49分小泉が左サイドで何度も深い切り返しを見せてクロス→ファーで江坂ヘッド、53分小泉の折り返し→アーク付近から平野がシュート、63分明本ミドルとじわじわと敵ゴールに迫ったところで、64分リカは切り札と言わんばかりに汰木に代えてユンカーを最前線に投入(江坂が右SH、関根が左SHへ)。

・試合が動いたのはその直後。平野からのパスを受けた関根が対面の東をなんら苦にせずにボックス左手前から強引にシュート。シュートはバーを直撃しましたがこぼれ球を江坂が左足ワンタッチで流し込んで浦和が逆転に成功!! 関根のシュートがバーを直撃した際にF東京のDF陣全員の足が「あー良かった!!!命拾いした」とばかりに止まっていて実に笑えます。そうじゃなかったら江坂にはそんなに余裕なかったでしょうに(苦笑)。

・給水タイムを挟んだ辺りでF東京は東アンカー、左WBアダイウトン、右WB長友の3-1-4-2の布陣で反撃に転じましたが、攻撃が多少なりとも形になったのは75分長友クロス→ファーでアダイウトンヘッドだけかな?

・リカは78分アダイウトンと交錯して傷んだ酒井を西に代え、同時に平野に代えて敦樹を投入して守備固め。相手が85分田川に代えて本職CBのウヴィニを最前線に投入してパワープレーに転じてきたと見るや、すかさず関根→達也、小泉→槙野と代えて槙野センターの5-4-1に転じて全く危なげなく逃げ切り勝ち。前節C大阪戦と違って相手に止めを刺すカウンターの形を全く作れなかったのが残念と言えば残念でしたが。

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《総評》

・試合の入りが最悪だった上に終始セットプレーの守備が怪しげ。何かの拍子にぽこっと失点してしまいかねず、解説福田氏が不安感を煽るようなネガティブコメントを連発することもあってDAZN観戦している者としては最後まで気が抜けませんでしたが、試合後のコメントを読む限りでは監督も選手達も余裕ありげ。

・試合後の酒井の「全く焦れませんでした。相手を広げて、狭めて、ということの繰り返しでしたし、みんないつ行くかという共有はできていました。あのまま点が入らないという展開もサッカーなのでありえますが、点が入る確率は徐々に高めていけたと思います」というコメントに全てがこの試合の全て要約されているかと。「点が入る確率を徐々に高めてゆく」のがリカ流。カオスの中に勝機を見出し、ひたすらサイコロを振っていたあの頃とは真逆のアプローチ。

・コンディション面で浦和が相当有利だったことは否めませんが、基本的にはリーグ開幕戦とほぼ同じ、すなわち浦和がほぼ一方的にボールを支配し、F東京得意のカウンターを封じ続けるという構図の繰り返し。開幕戦ではセットプレー一発で引き分けに持ち込まれたけれども、半年の時を経て成熟度を増した浦和がこの試合は勝ち切れたと言っても良いでしょう。

・長谷川監督は試合後「(前半の相手の同点ゴールについて)前半の終盤で体力的にきつい状況だった」「連戦のため体力的に厳しいということは試合前から分かっていたので、うまくベンチワークをして、勝利に結び付けたいと思っていた。システム変更も考えながら、できればそのままで行きたかったが、ボランチの選手の疲れも見えたなかでの失点だったので、体力的にきつかったのかなと感じた。その部分をうまくローテーションをしながら選手起用ができればと思った」と過密日程から来るコンディション面での不利を強調していて、それはそれで間違ってはいないのですが、そもそも体力任せ、勢い任せのサッカーをやっているので過密日程に弱いという構造的問題が露呈しただけであってなぁ・・・

・そしていったん押し込まれるとボールを前に運べない、繋げないので自陣から抜け出ることも難しい。前半だけでお役御免になった渡邊が試合後「もう少し前からプレッシャーに行きたかったが、行くことができなかったというところは感じている」「どうすればよかったのかは、自分の中ではわかっていたつもりで、それを一人だけで取り組んでも難しいことはわかっていた。チームとしてもっとやる方法はあったのかなと思っている」と押し込まれ続けた前半をふり返り、守備が組織として体をなしておらず、座して死を待つだけだったことを言外に滲ませています。

・そしてなんとかボールを奪った後にやれることと言えばひたすらボールを前に蹴って超優秀な外国人FWになんとかしてもらうだけ。その結果が浦和の半分強でしかないパス数、そしてパス成功率たった68%!!

・そんなサッカーでもトップハーフにいられるのがJリーグであり、F東京の恐ろしさですが・・・

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《選手評等》

・78分で交代を余儀なくされた酒井は「お尻の骨の近くの筋肉にアダイウトン選手の膝が当たってしまい、スプリントやジャンプがしづらくなってしまいました」「骨や筋肉系のトラブルではありませんので、治り次第」とのことでたいしたことはなさそう。それよりも「ベンチのことを考えた結果、レッズには贅沢なことに大伍さんがいますので、ベストコンディションではない僕よりは絶対に大伍さんの方がいいと思いました」と実に殊勝なお言葉!!

・一方加入早々「正直ぬるいなと、勝つチームの熱量ではないと思った」「FC東京に勝利のメンタリティーを植え付けたい」と大言壮語連発のあの方。ところがそのパフォーマンスはしばらく無所属だっただけあって特にごくフツーのJ1レベルの選手に過ぎず、これといった見せ場は作れずじまい。こんなのが今後も上から目線で放言しまくってたら、さぞかしチーム内で煙たがられるでしょうなぁ・・・

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-----江坂-----
汰木---小泉---関根
---柴戸--平野---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
45+1分 酒井
66分 江坂

(交代)
64分 汰木→ユンカー(関根が左SH、江坂が右SHへ)
78分 酒井→西(故障による交代)
78分 平野→伊藤
87分 関根→田中(田中右SH、江坂左SHへ)、
87分 小泉→槙野(槙野センターの5-4-1化)

-----永井-----
田川---高萩---渡邊
---安部--青木---
長友-オマリ---森重-鈴木
-----波多野----

(得点)
1分 田川

(交代)
HT 髙萩→オリヴェイラ(永井&オリヴェイラFWの4-4-2へ)
HT 渡邊→東
60分 永井→アダイウトン(アダイウトン左SH、田川FWへ)
64分 青木→三田(給水タイム後3-5-2に)
85分 田川→ウヴィニ

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2021.09.25

長尾中華そば@青森 ~ こく煮干し

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 青森駅前の「長尾中華そば」を約5年ぶりに再訪。以前は青森駅には近いことは近いものの広場を挟んだやや奥まったところに店を構えていましたが、いつの間にか駅横の商業ビル「ラビナ」の並びに移転してずっと判りやすくなりました。先客2、後客3。

 店頭のタッチパネル式券売機で「こく煮干し(800円)」を注文。麺は手打ち・中太麺・細麺が選べるので「手打ち」で。

 メニューは他に「あっさり」「あっこく麺」、限定メニューの「津軽煮干BLACK」「こく煮干し・塩」など。

 店内はコの字型カウンター10席程度。座席の前には壁が立ち塞がっていて厨房の様子が判らないどころか見通しが効かず。卓上には一味、七味、ラー油、ブラックペッパー。ラーメンは壁下の隙間から配膳されます。水は回転寿司屋にありがちな給水サーバーから。以前あったライス無料サービスは止めたみたい。

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 店内に煮干臭が漂っているので否応無しに期待が高まりましたが、スープの出来はその期待を裏切らない優れもの。丼の淵の魚粉が目立ちますが、ざらつきは感じず。煮干がガツンと効いていて、しかもえぐみは全く感じられず。やや酸味がきついかなと思いましたが、これはこれで全体の味わいを引き締めるのに役立っているかと。

 麺は平打ちの太麺みたいのを想像していましたが、全然違っていてごく普通の太めの縮れ入り。口当たりが柔らか目で、もっちりとしてはいますが水気が多そうなうどんに近い食感で弾力性が強いとまではいかないので少々苦手。これだと中太麺のほうが良かったかなぁ・・・

 チャーシューは薄くて小さめ。メンマも細くて小さいのが少々。昔は刻みネギが多めに入っていたような記憶がありますが、今はごくごく普通。

 7時から「朝ラー」をやっているので、次回はそれにチャレンジかな?

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2021.09.24

鶏めし@大館・花善(秋田駅中央口改札横の売店で購入)

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 大館の有名駅弁「鶏めし」を5年ぶりに賞味。全国的に駅弁業者が衰退する中で「花善」は大館駅前で今なお健在ですが、「鶏めし」は非常に行きづらい大館まで行かなくても秋田の主要駅や秋田空港、新青森駅等でも売っていて非常に入手しやすくなりました。今回購入したのも秋田駅中央口改札脇の売店。コロナ禍でも売れ行きが良いののか、秋田駅地元駅弁業者のものより数を揃えているような。

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 醤油味の鶏肉の煮汁で炊いたご飯を主とするシンプルな駅弁。駅弁は冷えても美味いように味を濃い目に作るのが通例ですが、鶏めし自体は甘味こそ強いもののそれほど味が濃いという感じはせず、乗せものの鶏肉を濃い目に煮込むことで補っている感じ。従ってシンプルな造りの割には飽きが来ないし、しつこくもない。鶏からほんのりにじみ出る脂が鶏めしの旨みを増している気も。

 ただ副食の枝豆入り蒲鉾はまだしも、がんもどきは鶏めしに合わせるにはちょっとしつこいかと。山菜があると良いのですが。また胡瓜漬やしば漬はかなりしょっぱくてこの辺は東北仕様かも。

 花善の公式サイトによると、

「戦後間もない頃、物資不足から大館市により『米・砂糖・醤油・ゴボウ』が配給され、それらをまとめて炊いたことから『鶏めし』のご飯の原型が誕生しました。また、昭和10年代に花善では『きりたんぽ弁当』を売っていましたが、評判が悪くいつも売れ残り、もったいないので残った弁当から鶏肉だけ取り出し、甘く煮付けて従業員の賄い食として食べていました。そのことを思い出し、このご飯と鶏肉で『鶏めし弁当』として売り出そうと、昭和22年に販売をスタートしました(当時の販売価格80銭)」

とあり、しかもその後パッケージや容器等は変遷したものの、頑に味付けだけは守り通しているとのこと。なんかめちゃ原価安そうな気がしますが(苦笑)、有名駅弁なのに今でも1000円未満で頑張れる所以でしょうなぁ。副食は微妙に変わっていて、以前あった鶏のつくねがなくなっていましたが、依然としてコストパフォーマンスから観れば全国トップクラスの駅弁なのは間違いありません。

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2021.09.23

笑梟@西新宿五丁目 ~ 冷たい肉そば

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 大江戸線西新宿5丁目駅を東へ出て、西新宿「熊野神社前」交差点を南へ下ってすぐ。屋号は「ふくろう」と読みます。山形県内陸部の名物料理「冷たい肉そば」がウリの店ですが、店内外は山形色皆無でほぼ普通の蕎麦屋さんです。先客は1名のみでしたが、開店するとまもなくゾロゾロ後客がやって来てほどなくほぼ満席に。退店時には外待ち2名。

 店内の券売機ボタン先頭の「冷たい肉そば(720円)」を注文。ライスサービス付き(無くなり次第終了)。
 
 メニューは他に冷たい山椒肉そば、温かい肉そば、温かい丸濃そば、山椒味噌、辛味噌、つけそば、濃つけそば等。「そば」とあるメニューは「中華麺」に変えることも出来るようです。

 店内は手前に4人卓×4と店奥にカウンター6席。概して手狭な店でカウンター席は席間が狭くて今時難儀。卓上には一味と山椒交じりの胡椒(?)、酢。

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 スープは確かに冷え冷えで出てきますが、もう秋のためか氷は浮かんではいません。「親鶏のあっさりスープに特選醤油の甘味を加えた」ものだそうですが、確かに少々甘目。でも醤油がいたずらにでしゃばらないのが幸いして出汁の旨味に釣られてついつい飲み進んでしまいました。なお「温かい」ほうは「冷たい」とはスープも違って鶏&魚介ベースの模様。

 麺はぱっと見では特に変わったところがない、黒っぽい並太タイプですが冷水で締まっていることもあってかかなり硬めの茹で上がり。硬いのは構わないのですが、少々粉っぽい気も。

 鶏肉はこれまた親鶏なのかかなり硬め。ぐっと噛みしめるとじんわり旨味が伝わってくるタイプ。他に刻みネギが多めに。

 肉そばだけだと量的にちょっと寂しいものの、肉そば自体はご飯を欲するタイプではなくて痛し痒し。

 このエリアでは比較的安くランチを済ませられるのが人気のもとなのかな?

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2021.09.22

轍@高田馬場 ~ ふく流らーめん

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 JR高田馬場駅から早稲田通りを東へ。東西線高田馬場駅の東端出口近く。かつて「石器ラーメン」があったところ。先客ゼロ、後客2。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「ふく流らーめん(880円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「煮干しらーめん」「マゼニボジャンキー」等など。

 店内は縦長カウンター10席のみ。背後が狭めで手狭な上に、席間も狭くて衝立もないので、正直混んでいる時は入るのを躊躇うかも。卓上にはミル入り粒黒胡椒のみ。

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 白濁したクリームみたいなスープはウンチク書きによると「国内鶏(阿波尾鶏)の胴ガラ、ゲンコツ、モミジをベースに巨大圧力釜で旨味、コク、香りをしっかり抽出し、素材そのものの味を引き出します。一度目に抽出した、透き通る清湯スープを圧力鍋に戻し、再度強火で圧力をかけて旨味をさらに抽出し、白湯スープに炊き上げます」とのこと。鶏臭さは全く感じられず、かえしなり塩なりが妙に自己主張したりせず、鶏の旨味を存分に味わえます。

 白い泡状のものは「エスプーマ」は徳島県産の木頭柚子と特製昆布出汁を使用したもので、濃厚な鶏白湯スープにさわやかさを演出する趣旨だそうです。さわやかさを演出できているかどうか微妙ですが、鶏白湯スープにありがちな単調さ、飽きやすさが微塵も感じられず、ついついぐいぐいと飲み進んでしまう辺り、エスプーマが一役買っているのかも。

 麺は中細ストレートタイプ。つるつるした食感で噛み応えもそれなりにあってまずまず。スープとの相性も文句なし。

 低温調理のピンクチャーシューは意外に厚みがあり、かつ弾力性もあって噛み切るのにちょっと力を要するかな。他に水菜、刻み玉ねぎ。

 スープに金をかけすぎたのか、値段の割に具はしょぼめですがクォリティーには大満足。このタイプなら学生の多い高田馬場ではなくオフィス街に出店したほうが受けそうですが。

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2021.09.21

【短感】21-22年第2節:浦和L 2-0 N相模原

《試合展開》

・浦和のスタメンは前節から水谷→菅澤の1名入れ替えのみ。

・10分猶本CK→はなヘッドで早々と浦和先制。しかし序盤の浦和のポゼッションは安定的とは言い難く、双方雑に縦に簡単に蹴り合うだけに。

・前半の給水タイム以降は浦和がボールを圧倒的に支配。しかし、26分栗島の縦パスを受けた猶本がアーク付近から放ったシュートがポストを直撃したのが惜しかったくらいでボールを支配している割には決定機は僅少。高い位置にいる清家を軸に再三右サイドからクロスを入れまくるものの誰にも合わずの連続。

・相模原は低い位置に守備ブロックを敷いて堅く守り、攻撃はほぼ2トップ任せだったが、2トップとの距離が開きすぎて全く攻撃の形を作れず。それでも前半終了間際、乾坤一擲のカウンターが炸裂してシュートがバーを直撃。ここはまゆゆが競り負けたのが痛恨事。

・大怪我明けの清家はコンディションがまだまだなのか、後半頭から長嶋を投入。54分猶本FK→菅澤ヘッドを筆頭にセットプレーは相変わらず相手へ脅威を与え続けていたものの、流れの中では全く点が入る気がせず。そうこうしているうちにクロス攻撃の手数も減ってしまって試合はすっかりシオシオに。

・ところが82分浦和のスローインから途中投入の水谷縦パスで菅澤&塩越と2人もが裏抜けに成功する椿事が発生。菅澤が落ち着いてシュートコースを見定めて待望の追加点を取って事実上試合終了。相模原は失点の直前に選手を代えていて、ポジションを整えきれないうちに浦和にやられたみたいで。浦和メンズが大昔に再三やらかしたみたいな失点でした(つД`)

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《雑感》

・「ボール支配率は高いけれども力の差がある相手に対してもあんまり点は入らず、ハイラインでコンパクトな布陣の中での即時奪回が得意な守備が堅いチーム」という昨年の浦和のカラーは監督が代わっても良くも悪くもそのまんまでした。まぁ早い時間帯に先制して、その後は守備は堅いが攻撃の形は全然作れない相手に対して変にリスクをかけず、無難に勝ち点3を取りに行ったという前向きな評価も出来ましょう。

・試合後監督は「(前半は)攻め急いでいる部分もあったと思います」「後半になって徐々に距離感も良くなってきましたし、交代でリズムも良くできたと思います」と後半の内容のほうを高く評価。「サッカーなので1-0で慎重に勝つような緊張感のあるゲームにできればと思いました」とも語っているところを見ると、楠瀬新監督は派手に勝つことなんて全然考えておらず、勝てる試合を無難に勝ち切ることを重視するロティーナっぽい方なのかも。

・でも力の差がある相手に対して流れの中からあんまり点が入る気がしないのはかなり寂しい。昨年はメンズがだめんず過ぎてレディースのサッカーが眩しく見えたけれど、今年はメンズが劇的に良くなっているせいかレディースに少々物足りなさが。小泉も平野もいないメンズと今のレディースが近いかも。攻撃のアイデア不足が顕著という意味で。大怪我明けの戦術兵器清家のコンディションが戻るまでの辛抱かもしれませんが。

・ゆずほは攻撃陣では菅澤の次に背が高いのだが、ハイボールに競り合っている姿はほとんど見たことがない。汰木ですらなんとかしようと練習し出したんやし、ゆずほもなんとかならんのかのう。アホほどクロスが入るのに誰にも合わないの連続はめっちゃ歯がゆい。

・一方CKをファーで折り返して中で合わせるみたいな形が何回もあったから、セットプレーはめっちゃ練習してる臭い。今の浦女の出来だと流れの中から点を取るよりは明らかに早道。特に今日みたいなドン引き相手だと。

・守備は相模原の攻撃がしょぼすぎたこともあってほぼ満点。前節怪しかった最終ラインも全く破綻無し。やたらデカい#28にボールが収まっても両CB(特にはな)が頑張って簡単には前を向かせず、そうこうしている間にすかさず栗島らがプレスバックしてサンドしてボール奪回。

・かたや相模原。「まずは守備の整備から入って攻撃はほぼFW任せ」というのは中下位のチーム作りによくあることなので、サッカーを普段見慣れている人には特に抵抗ないでしょうが、初めてWEリーグを見に来た方がホームであれを見せられると次は来ないだろうなと思いました。プロなんで興行として成り立ってナンボ。

・あと30分にゆずほがボックス内で後ろから足を引っかけられているように見えた場面がありましたが、なぜかPKなし。審判が残念なのはWEリーグの最弱点であり続けるでしょうなぁ・・・

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-----菅澤-----
猶本---塩越---安藤
---栗島--柴田---
佐々木-南--はな-清家
-----池田-----

(得点)
10分 高橋はな
82分 菅澤

(交代)
HT 清家→長嶋(後半は菅澤・安藤の2トップ気味に)
64分 猶本→水谷
77分 安藤→遠藤(遠藤左SH、塩越がFWへ)
90分 塩越→島田

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ほうきぼし@赤羽 ~ 汁なし担々麺

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 赤羽駅東口から南へ。商店街も尽きようとする最南部に位置。1年3ヶ月ぶりの再訪。先客ゼロ、後客9と相変わらずの人気を誇っており、退店時にはちょうど満席に。

 店内の券売機ボタン先頭の「汁なし担々麺(900円)」と「小ライス(50円)」を注文。面白いことに前回往訪時より汁なし担々麺は20円値上がりしたのに、半ライスは10円値下げ。ランチサービスがないのでお値段的には都心店とあまり変わりません。

 メニューは他に担々麺、豆乳担々麺、丸鶏しょうゆらあめん、オクラ納豆まぜ麺、煮干らーめん(数量限定)など。前回往訪時は休止中だった「煮干」がいつの間にか復活。さらに往訪時は夏季限定&数量限定で「冷やし豆乳担々麺」を用意。担々麺がウリの店ですが、しょうゆや煮干しを注文する方も結構いました。

 店内はくの字型カウンター6席と4人卓×2。水セルフ。卓上にはにんにくチップ、酢、ブラックペッパー、山椒、花椒、かなりシビレる辛粉等々。

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 もやしがやたら目立つのに加え、ベビーラーメンみたいなのが大量にちりばめられていますが正体不明。他に肉味噌、ナッツ、青菜。

 タレが底に溜まっているので、天地をひっくり返しながら何度もまぜまぜ。ラー油が多いのかかなり脂っこいのが特徴。また辛さはさしたることはなく、辛さ耐性の低い私でも何の問題もありませんでした。スパイス類に凝っている様子はなく、また痺れ感は全くと言っていいほどありません。事前に辛さ等を聞いて来ないことと合わせ、辛さや痺れは卓上の調味料で好みに応じて自分で変えてくれということなのかも。昔置いてあったラー油が見当たらないのが不思議ですが、もともと脂がきついのでやめちゃったのかな?

 麺はほぼストレートの太麺。もちもちっとした食感が実に心地よい。とにかく麺が秀逸なので、汁ありより汁なしを推しているのは判る気がします。またもっちりした麺の中にナッツやベビーラーメン(?)のゴリゴリ、ボリボリとした食感が混じって、食感に変化が加わるのも面白いもの。もちろんナッツは味わいの上でもアクセントが付きますし。

 混ぜる前はもやしが多いように見えましたが、混ぜて油まみれになってしまうと箸休めにはならず。量的には小ライスがなくても問題ありませんが、飽きずに食べきるには小ライスをつけたほうが良さげ。最後はどうしても肉味噌が底に溜まってしまうので、その消化にも役立ちますし。

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2021.09.20

102@川口 ~ 鬼脂中華そば

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 川口駅東口を出て産業道路を北へ。ほぼ半年ぶりの往訪。9月限定販売の「鬼脂そば(900円)」が気になったので再訪した次第。先客4、後客10人くらい。

 非常に奥行きが深い店で、店内はコ字型カウンター20席弱ほど。卓上には胡椒、酢、柚子八味、揚げ玉ねぎ。

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 「たっぷり背脂に特製塩だれを合わせたこってりながらもくどさの残らないスープ」が店のウリ文句。豚骨ベースと思しきスープの表面には脂が分厚い層をなしていますが、わざわざ「鬼脂」を冠するほど背脂は多くありません。しかも背脂は細かいので食べ進んでいるうちに刻みネギと渾然一体となり、全然ギトギトしません。

 スープはデフォルトでもややしょっぱめ。そこにやたらたっぷり添えられた辛味噌を溶かし込むと、ニンニク効果なのか旨味がぐっと増してなかなか良い感じに。ただ辛味噌を全部溶かしてしまうと辛さはともかく概してしょっぱくなりすぎることが経験則的に判っているので、慎重にちびちび溶かすことに。すると辛味噌が溶けたスープと溶けていないスープの味わいの違いが楽しめ、美味しさ2倍2倍!(昭和脳) ただ辛味噌を溶かすとわざわざ添えたアオサの香りが消し飛んでしまうのが残念至極。

 麺は平打ちの強い縮れ入り。スープに負けないようにと考えたのかかなり硬めの仕上がりで、さすがにもうちょっと茹でたほうが良いのでは?と思いましたが、スープとの相性・絡み具合は上々。

 ばら肉チャーシューはぺらぺらで残念。

 102の中華そばって単なる品ぞろえの一環に過ぎず、つけめんと比べると出来はイマイチと思っていたのですが、昔よりかなりマシになったのかな? 

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2021.09.19

トマたまカレーうどん@丸亀製麵

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 丸亀製麺が2021年9月3日から期間限定で販売中の「トマたまカレーうどん・大(800円)」を試食。

 この商品はTOKIOの松岡昌宏氏と共同開発したもので、しかもカレーだし自体にアレンジを加えるのは丸亀製麺で初めての試みとのこと。カレーだしにはトマトの酸味だけでなく、白だし、にんにくやしょうがなどの隠し味も加えたんだとか。食べ物に関するTOKIOの面々の造詣には並々ならぬものがあり、さぞかし試作には力が入ったことでしょう。

 茹で上がったうどんに出来合いのカレーだしをぶっかけるだけなので、期間限定商品には珍しくあっという間に出てきます。

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 「トマトベースのカレーだしの味わいは、野菜の甘味と酸味がカイエンペッパーと絶妙なバランスを生み出し、後味はスッキリ爽快。一口、すすると最初に感じるのは奥深いコク。続いてカレーだしに溶け込んだトマトの酸味と野菜の甘さがやってきます。その後、爽やかな辛さが駆け抜けていきます。こだわりの食材と特製レシピで実現した緩急をつけた旨さに、打ち立て・茹でたてのもちもち、つるっとした麺があわさることで、箸が止まらず一気に食べ進められる一杯となっています。」と丸亀製麺のウリ文句も実に饒舌。

 そしてカレーだしはそのウリ文句に寸分も違うことなく、傑出して美味い!! カレー粉くさい昭和のカレーではなく、深みのある美味さ。丸亀製麺のレギュラーの「カレーうどん」を食べたことがなく、一般的なカレーうどんにありがちな「和風だしを効かせた旨味重視&甘目のカレーだし」とは全然違っていて、まずはトマトの酸味が強烈に自己主張。しかし、その酸味が全体に卓越するわけではなくベースとなったであろうもともとのカレーだしの旨味とのバランスが実に良く取れています。溶き卵がトマトの尖りを上手く包み込んでいるのかも。

 カイエンペッパーとは耳慣れない言葉ですが、「熟成された唐辛子を丸ごと粉砕することによってしっかりとパンチのある辛さを感じられる香辛料」とのこと。これが結構効いているのか、カレーうどんにしては案外辛い。食べ終わっても少々辛さが後を引きます。

 またこの商品には「ひとくちごはん」が付いてきます。どう見ても「ひとくち」どころではなく「半ライス」と言って然るべきサイズですが、残ったカレーだしにご飯をぶちこんで頂くと、これが正直うどんより圧倒的に美味い。カレーだしはうどんを食べているうちに自然体でどんどんだしが減ってゆくほどの粘度はないので、よく出来たカレーだしを存分に味わうにはご飯のほうが合うのかも。

 またデフォルトでは肉が全くなくてちょっと寂しいので、「豚肉のせトマたまカレーうどん」を併売しているのも納得。

 とはいえ、最近試食した丸亀製麺の期間限定商品の中ではぶっちぎりに美味かったのは確か。いやはやさすがTOKIO、恐れ入りました。

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【観戦記】21年第29節:浦和 2-0 C大阪 ~ 汰木の抱き枕はまだか!!

 コンディション面で大差があったせいかもしれませんが、それ以前に更地から半年以上かけて絶賛再建中の浦和と、ある程度完成していたものをわざわざぶち壊して廃墟にしたばかりのC大阪との凄まじい格差を感じた試合でした。

《スタメン》

・浦和は週央に試合がなくて中6日なのに対し、C大阪は水曜日にACL浦項戦を闘っての中2日と日程面では浦和がかなり有利な一戦。

・浦和のスタメンは前節横浜C戦から敦樹→平野の入れ替えのみ。日程も緩くなってきたので怪我でもなければ無理にターンオーバーする必要はなくなり、ルヴァン杯準々決勝で川崎相手に良い内容で勝ち抜いたことを契機に「勝っているチームは弄らない」とリカは腹を括ったのでしょう。コンディションが良くなった西がベンチに復帰し、宇賀神と金子がベンチ外に。

・C大阪は中2日と厳しい日程を受けてタガート→加藤、原川→西川、チアゴ→瀬古、鳥海→西尾と4名入れ替え。故障でACLを欠場していた坂元がベンチ入り。清武は依然故障中。

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《試合展開》

・C大阪は高い位置に4-4-2のコンパクトな守備陣を敷き、かつ若い2トップが時折激しく前から追って来ましたが有効とは言い難く、浦和はC大阪の前プレを簡単に交わして楽々ビルドアップ。この試合、最初は明本を高く押し出しての左肩上がりビルドアップでしたが、途中から平野が最終ラインに降りる形に変更していたような。

・そして6分には早くも汰木&明本のワン・ツーで汰木が左サイドを突破。汰木の折り返しを江坂も小泉も撃ち切れませんでしたが、ふり返ってみればこれが「魅惑の汰木ショー」の始まりでした。

・10分、最終ラインに落ちた平野→センターサークル横で受けた関根がスルーパス→小泉スルー→江坂が追いすがる松田陸を振り切ってボックス内に突入していきなり先制。

・13分には平野が瀬古の縦パスをカットしたのを契機に右サイドから小泉クロス→江坂ヘッドの決定機を作りましたが、ここはGKキム・ジンヒョンが辛うじてセーブ。25分には平野のサイドチェンジを受けて左サイドを疾走した汰木からの折り返し→アーク付近で平野に決定機があるもこれはGK正面。

・ボール支配率こそ両者に大差はありませんでしたが、C大阪は浦和の厳しい前プレに妨げられてビルドアップがままならず、なんとか両SHまでボールを運ぶもそこで詰まって最終ラインへ戻すの繰り返し。2トップは共にボールが収まるタイプではなく、いきなりFWへ縦パスを入れてもあまり意味がないせいかもしれませんが、とにかく後半半ば辺りまでC大阪のビルドアップの稚拙さが目に余りました。C大阪のチャンスらしいチャンスはATにFW西川左サイドからのクロスをGK西川がパンチングした場面だけかな?

・47分には前半から再三繰り返していた浦和の前ハメがついに決定機として結実。鋭く詰めてきた小泉が気になったのか、ジンヒョンが瀬古へ繋ごうとしたパスがあまりにも緩すぎて関根がカット。関根はがら空きのゴールに流し込むだけだったのにシュートはなんと枠外・・・角度がやや厳しいとはいえ、これは残念。

・しかし浦和優勢の流れはなんら変わることなく、59分岩波のロングフィードを受けて裏抜けに成功した汰木が瀬古に押されて倒れながらもGKの股を抜いてボールをゴールに流し込む、ある意味汰木に相応しくない泥臭い形で追加点。

・小菊監督は2点ビハインドになってから乾→中島、加藤→タガート、西川→大久保、山田→坂元と前目4枚を一気に入れ替え。これで勢いづいたC大阪はようやく浦和を押し込み出しましたがただそれだけで、依然決定機は作れず。

・一方リカはボールを奪いに行った際にちょっと傷んだ平野を64分敦樹に代えたのを皮切りに、70分関根→ユンカー、汰木→大久保、77分小泉→達也と代えて露骨なカウンター狙いに。そしてその狙い通りに82分深い位置から敦樹スルーパス→達也裏抜け、87分CKからの流れでショルツクロス→敦樹どフリーでヘッド、90+3分右サイドで達也縦パス→酒井クロス→ユンカーと決定機を量産するものの3点目は奪えず。

・4-0ないし5-0で終わって然るべき試合内容で、得失点差を一気に稼げるボーナスステージをフイにした感は否めませんが、ルヴァン杯を契機にチーム状態が明らかに好転していることが再確認できた完勝すぎる完勝でした。

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《総評》

・C大阪のシュートは公式記録では4本、DAZNでは9本と大差がありますが、C大阪のシュートはブロックされているものが非常に多くて、それをカウントしたかどうかの差でしょう。西川の守備機会なんてほとんどなく、今季一番の楽勝だったと思います。

・C大阪は「誰もがダメだろうと思っていたら案の定ダメだった」クルピ監督を8/26に更迭して小菊監督が就任したばかり。「シーズンの2/3をドブに捨て、しかも中2日で埼スタにノコノコやって来たチームに負けたらアカンな」と思っていたら、C大阪は予想以上に弱くて大笑いでした。厳しい日程で小菊監督は選手のやり繰りが大変だったでしょうが、J2でも通用するかどうか怪しい2トップで今やムキムキ状態の浦和守備陣と対峙するのはかなり無理がありました。

・C大阪はもうロティーナの遺産なんて跡形もなし。特にビルドアップに苦しんでいるようで、試合後奥埜が「チームの中でも、ここ2試合、立ち上がりに相手の圧を受けてしまう場面も多かったので、そこはチームとして改善しようという声は掛けていました。しかし、今日も圧力を受けてしまう形になりました」と率直に認めていました。

・当然小菊監督は試合後「私が監督になってから、ビルドアップのところは立ち位置を含めて、選手たちには常に要求しているところです。」と改善に着手しているようですが、その成果がすぐに表れることはないでしょう。昨年の浦和がそうであったように。

・また守ってはC大阪は盛んに前からハメに行っていましたが、これが全然ハマらない。前から追っても全然ボールは取れない上に、そうこうしているうちに陣形が崩れて中盤で浮いてる選手に縦パスを通され、そこからスルーパス出されまくるorカウンター喰らいまくるって守っている側としては屈辱的でしょうなあ、たぶん。

・一方大量得点が取れなかったことだけが反省材料の浦和。それでも今シーズンをふり返ると

初期:流れの中では点が取れない
中断前:カウンター主体で結局ユンカー頼み
中断後:ポゼッションから不特定の選手が点を取る

と浦和はリカの理想形に沿って着実に進歩しています。この試合はC大阪の前プレをショートパスで掻い潜って相手を自陣に押し込むのは結果的に全部撒き餌で、やたら前に出てくる相手を仕留めるのは結局のところ深い位置からの縦パスでの裏狙い。攻撃のオプションを徐々に増やして守備側の迷いを誘う。巧みなポジション取りで相手を迷わせるだけでなく、手口の多様さでも相手を迷わせる。リカの仕込みが着々と実を結びつつあることがよく判った快勝でした。

・なおこの勝利で浦和の勝ち点は51となり、残り9試合で17位との勝ち点差が28あるので浦和はJ1残留決定!!いや「理不尽な勝ち点没収」の可能性が常に付きまとうクラブなので最後まで油断はできませんが、残留が現実的な目標にしか思えなかったシーズン序盤をふり返ると感慨深いものがあります。

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《選手評等》

・この日の汰木はとにかくキレキレでした! 59分の泥臭いゴールはそもそも岩波からパスが来るのを信じて動き出しているのが何より良い!!もともと悪い意味でのドリブラーらしい「ボールをもらってから動き出しがち」なタイプだっただけに、ここまで変わるとは!!

・しょぼいC大阪攻撃陣相手にもはや「一人要塞」「一人万里の長城」と化しているショルツ。あまりにも相手がしょぼいせいか、CBなのにたまに攻撃参加。44分CKからの流れで左サイドから突然ドリブルで突進し始め、対応に困った相手を割って進んでシュートまで撃ったのには度肝を抜かれました!87分の敦樹へのクロス精度を見てもショルツの攻撃能力はCBのレベルを突き抜けていて、おいおいショルツの攻撃参加が有力なオプションになるのでしょう。スピードがないのでSBはちょっと辛いかもしれませんが。

・岩波は加入直後の酒井にハッパかけられたのが効いたのか、もともと得意だったロングパスだけではなく、グラウンダーの中距離パスもズバズバと。惜しくもフィニッシュには繋がりませんでしたが、38分相手の2列目と最終ライン前で浮いている汰木へズバッと通したパスなんてちょっと前まではありえないレベル。横のショルツが良い手本なのでしょう。とにかく岩波の長足の進歩には刮目すべきものがあります!!

・達也は深くまで突き進まずにアーリー気味にクロスを入れるのは苦手なのかな? 右サイドで長い距離を走った決定機が2回あり、特に2回目の決定機はファーで江坂が「早くここへ出してくれ!!」と言わんばかりに前方に指を差していましたが、結局2回とも深く縦に入ってのクロスは誰にも合わず。

・この日はなぜかキックが長短とも超不安定だったGKキム・ジンヒョン。全然ファウルを取らない系かと思えば、変なところで止める主審に対して流暢すぎる関西弁で文句を言っていたのが個人的にはツボでしたw

・台風が迫る中での一戦となりましたが、雨も風もさしたることはなく試合にはあまり影響がなかったかと。ただ風がスタジアムの中を巻くように吹いて霧雨がバックスタンドの中ほどまで吹き込んでくるのには参りました。でも勝てば細かいことはどうでも良くなるのだ!!

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-----江坂-----
汰木---小泉---関根
---柴戸--平野---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
10分 江坂
59分 汰木

(交代)
64分 平野→伊藤敦
70分 関根→ユンカー(ユンカーがCF、江坂が右SHへ)
70分 汰木→大久保
77分 小泉→田中(江坂がトップ下、田中が右SHへ)

---加藤--西川---
乾---------山田
---藤田--奥埜---
丸橋-瀬古-西尾-松田陸
-----ジンヒョン----

(交代)
62分 乾→中島
62分 加藤→タガート
62分 西川→大久保
62分 山田→坂元
77分 奥埜→原川

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2021.09.18

三宝亭@与野本町 ~ 五目うま煮めん

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 新潟県を中心にチェーン展開している「三宝亭」。先日「ケンミンショー」で取り上げられたものの、残念ながら新潟県内の店は車がないと行きづらい店だらけでがっかりしていたところ、なんと与野に支店があることを発見!! TV放映のほとぼりが冷めるのを待って往訪してみました。先客ゼロでしたが、後客20人程度と早い時間帯から結構な繁盛ぶり。

 店は埼京線与野本町駅と北与野駅のほぼ中間。埼京線の高架下にあります。

 券売機はなく、卓上のメニューを見てウリものの「五目うま煮めん(880円)」を注文。小ライスサービス付き。後払い。

 てっきり「バーミヤン」みたいな中華レストラン店と思い込んでいたのですが、メニューを見るとほぼラーメン屋といっても良いくらい麺類のメニューが豊富。ただ往訪時は「鶏白湯」や「こってり中華」「担々麺」など提供を中止しているメニューが結構ありました。コロナ禍に伴うコストカットの影響なのかな?

 店内はファミレスっぽいテーブル席や小上がり中心のレイアウトでカウンターは9席のみ。平日ランチタイムの早い時間帯なのでやってくる客は一人客だらけで店のレイアウトと全く合っていないのですが、食べ終わりの頃には小グループ客もやってきてなんとか格好をつけた形に。卓上にはラー油、酢、醤油、餃子のたれ、コショウ、ふりかけ。

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 あんかけでとろみがかったスープは野菜から来ると思しき旨味と甘みが重なってやや甘めの味わい。よく言えばあっさり目で万人受けする癖のない味わい、悪く言えば飽きが来やすい単調な味わいなので早めに卓上のコショウを少々。

 麺は自家製の中細ストレートタイプでやや柔らかめの仕上がり。メニューでは「ハリのあるコシと食感」「熱々の飴でものびにくい力強さ」を謳っていますがあまりそんな印象は受けず、むしろ少々頼りない気も。ただスープに負けてはいません。また最初は麺の底で玉になって少々食べづらかったのですが、たっぷり入ったスープに救われてすぐに良い感じに。

 具は海老、豚肉、イカ、うずらの卵、たけのこ、キャベツ、ニンジン、キクラゲ、白菜など。具沢山なのでボリュームは結構ありますし、あっさり目&野菜多めであまりご飯を欲する味でもないので、サービスライスはなくても良さげ。

 いろんな意味あいで「割とよく出来たラーメンチェーン店」といった感じでメニューも豊富ですし、これといったラーメン店がないこのエリアでは近所の方に人気があるのも判る気がします。

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2021.09.17

玄屋@西浦和 ~ 玄屋ラーメン

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 武蔵野線西浦和駅を南側へ出て、ダイエーの先辺り。先客ゼロ、後客5。もともと与野にあった店が西浦和へ移転したもののようです。

 店内の券売機ボタン先頭の「玄屋ラーメン(800円)」を注文。麺の種類(ちぢれ・太い・細い、麺の硬さ、スープの濃さ、背脂の量を選べるので「太め&硬め」で。

 メニューは他に味噌、正油、塩、辛味噌など。また期間限定として往訪時は「塩レモンラーメン」を出していました。ランチサービスはありませんが、平日ランチ限定でラーメン各種にミニ丼が付いたランチメニューを格安(950円)で提供。

 店内はL字型カウンター11席のみ。卓上には紅生姜、おろしにんにく、ラー油、酢、醤油、ブラックペッパー。

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 背脂多めながらもギトギトにはならない程度にふりかけられて登場。しかし、残念ながら背脂等から来る甘味よりもかえしがかなり前面に出てしょっぱくなってしまい、ご飯が欲しくなるくらい。せっかくの豚骨の旨味をかき消し勝ち。

 麺は中太の縮れ入りでつるつるした口当たり。「硬め」で頼んだのは明らかに失敗で、スープに対して強すぎました。

 チャーシューはグダグダに崩れやすいタイプですが、煮込み加減は絶妙で肉の旨味はしっかり保たれていて気に入りました。一方味玉は煮込みすぎて個人的には味が濃すぎてイマイチ。他にメンマが多め、刻み青ネギ、海苔。

 どうも濃い味好きな方向けの店のようです。

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2021.09.16

山本家@新宿 ~ (家系)ラーメン

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 新宿駅西口「ヨドバシカメラ」各館が並ぶエリアにあり、「時計総合館」の手前。バスターミナルが「バスタ新宿」へ集約されて以来、この辺りは個人的には全く縁がなくなってしまいました。11時の開店直前に往訪したところ先客ゼロでしたが、開店と共にゾロゾロ後客がやって来て退店時には外待ち4人。

 屋号通り「家系」の店なのでメニューはいたってシンプル。店内の券売機ボタンを見て「ラーメン・並(700円)」を「麺硬め」で注文。食券を渡すとライスの要否を聞かれます。なお終日ライス無料サービス&おかわり自由と太っ腹。

 店内はL字型カウンター14席のみ。繁盛している店なので奥から詰めて座らせるのは結構ですが、席間が狭めな上にその間に申し訳程度に衝立を置いただけなのが気になります。卓上には刻み生姜、豆板醤、おろしにんにく、酢、ブラックペッパー、白ごま。さらにバリバリきゅうりがあることから「武蔵家」と関係がある店なのかも。

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 若干とろみがかったスープは家系お馴染みの豚骨醤油味ですが、いたずらにしょっぱくないのが幸いして豚骨の旨味を存分に楽しめる優れもの。この手のラーメンにしては極めて珍しいことにスープを飲み進む意欲すら沸いてきます。デフォルトのバランスが良いので味変は避けて、途中で白ごまを少々。もっともガツンと来るハードパンチャー志向の方には物足りないのか「味濃いめ」を頼む方が結構いました。

 麺はこれまた家系定番「酒井製麺」の短い中太ストレートタイプ。

 チャーシューは値段相応にちょっと小さめかな? 他にほうれん草&海苔。

 この辺りの家系ではぶっちぎりに美味いかも。

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2021.09.15

珍来@川口 ~ 餃子&ライス

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 埼玉県南に幅広く店舗展開している「珍来」。看板に「らーめん」と大書してありますが、ここでらーめんを食べる気なんて全く起こらず、いつもご飯ものを注文しています。1年3ヶ月ぶりの再訪。先客1、後客4。

 今回は「餃子(380円)」と「ライス(250円)」を注文。

 珍来はチェーン店の割には特に安くはないのですが、何を頼んでもとにかく量が多いのが特徴。下手に大盛なんて頼もうものなら最後は悶絶します。

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 餃子もその例に漏れず、とにかくデカい!! ラーメンや炒飯などのサイドメニューにフルサイズ(一皿5個)の餃子を付けると明らかに食い過ぎなので、「3個餃子」というのを売っています。

 デカい上に飴も目一杯入っていてパンパンの状態で出てきますが、内容は野菜多めのあっさり系で意表を突かれました。この感じだとラーメン等のサイドメニューないしビールのアテには合うけれども、ご飯のお供としてはちょっと弱いかなぁ。量的には丼一杯のライスを片付けるにはちょうど良いくらいで、それなりに満足。

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2021.09.14

仁@川口 ~ 濃厚担々麺

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 川口駅東口・樹モール商店街内。約1年ぶりの再訪。先客、後客ともゼロ。

 久しぶりの再訪なので人気No.1の「濃厚担々麺(800円)」を注文。辛さは1~3辛の3段階が選べるので2辛で。券売機はなく後払い。ランチタイムは半ライスサービスあり。ここは担々麺専門店ではなく、メニューが非常に多い店で煮干中華そば、塩ラーメン、つけ麺等々の麺類メニューの他中華系の各種定食も用意。

 店内は手前にカウンター6席。奥に4人掛けテーブル席が2卓。卓上には醤油、ラー油、酢、ブラック&ホワイトペッパー。昔は店内に強烈な豚骨臭が漂っていて難儀でしたが、来るたびにそれが薄れ、今はコロナ禍対策を兼ねてかドアを開け放って営業しているせいか、豚骨臭は全くしなくなりました。その代わりに熱風が微妙に吹き込んできます。

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 辛さはもっぱらラー油の量で調整している模様で痺れはほとんど感じられず。「濃厚」ゆえか胡麻だれを強く効かせたような味わいで、表面にびっしり浮いている白ゴマがその味わいを一段と強めている気がしますが、2辛だとラー油に起因する辛さが思いのほかきつくて胡麻だれの旨味をかき消している感じ。以前はここまで辛くなかったようなような気がしますが、個人的にはこれがぎりぎり美味しく頂ける上限。

 スープの中にはひき肉がたっぷり。茹でた薄いばら肉はドロドロスープに埋没しがちですが、半ライスのおかずには最適。肉が多い代わりにチンゲン菜がなく、野菜類は刻みネギのみ。わずかに生姜を効かせているかな?

 麺は浅草開化楼製の手もみ風の平打ちっぽいものでつるつるした口当たり。心持ち柔らかめでもっちりした食感。麺にスープが絡みまくって悪くはありませんが、もうちょっと固ゆでのほうが好み。

 担々麺なら近隣の「雲林坊」と比べて圧倒的に割安な上にクォリティーの絶対水準も悪くはないので個人的には気に入っています。

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2021.09.13

ビフテキ丼@松屋

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 松屋が2021年9月7日より期間限定で発売中の「ビフテキ丼(750円)」を試食。これは全くの新商品ではなく、ステーキ屋松が監修し昨年売り切れ続出となった「牛ステーキ丼」を「ビフテキ丼」に名を変え、かつソースを変えて再登板させたものです。

 昨年版の「選べる極旨ソースの牛ステーキ丼(750円)」は10月に試食済。その際のソースはステーキ屋松直伝の「和風オリジナルソース」と松屋オリジナルの「洋風ガーリックソース」の2種類が選べましたが、今回は9月7日から販売なのは「にんにくごま醤油」、9月14日からは「香味ジャポネソース」の一択になったみたいで。今回試食したさっぱり醤油ソース「にんにくごま醤油」は前回の「和風オリジナルソース」とはまた別なのかな?

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「世界三大品種であるアンガス牛を100%使用!赤身とサシが適度にバランスのとれた柔らかくジューシーなアンガス種のビーフステーキ」というのがウリ文句の牛ステーキは大きめにカットされていますが厚みはあまりありません。しかも若干硬めなのはともかく、旨味もイマイチかなぁ・・・脂が全然ないのが味わいの単調さに拍車をかけている気も。

 そんな残念な肉をソースでおもっきし誤魔化して頂くのは松屋の得意中の得意技。今回もにんにくを多用してなんとかしようと試みてはいますが、不思議なことにいつもの松屋と違って割と薄味。よって残念な肉を誤魔化しきれず・・・

 ステーキの脇にあるのは大根&ニンジンの酢の物かと思いきや「彩りキラキラピクルス」。個人的にはピクルスは苦手でハンバーガーやサンドウィッチなどからは抜いてもらうのですが、「彩りキラキラピクルス」はやたら酸っぱい系ではなくやや甘みがあるせいか、箸休めとしてはまずまず。でもソースが薄味なのでピクルスの酸味が際立ってあんまりバランスが良くありません。

 昨年は割と好印象だったのに、なんでここまで劣化してしまったのかなぁ・・・

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2021.09.12

【短感】21-22年第1節:東京NB 1-2 浦和L 

・昨年末の皇后杯で重傷を負った清家がWEリーグ開幕に間に合ったかと思えば、開幕直前に長船が重傷。長船の代わりにはながCBへ。また菅澤が謎のベンチスタート。

・浦和のPSMの試合内容はイマイチだったが、さすがに開幕戦へ向けてしっかり仕上げてきた模様。特にフィジカルが格段に強くなった感じで球際では圧倒的に優勢。立ち上がりは上々の内容だったが、相手を押し込んでからの攻め手を欠いて、決定機は18分猶本FK→ニアで清家ヘッドのみ。立ち上がりに主審が土光の露骨なボックス内ハンド=PKを見逃したのが残念。

・一方守っては再三最終ラインの裏を狙われ、何度か決定機を許した挙句、33分縦ポンで植木の裏抜けを許したのを契機に先制点を取られてしまう。また自陣深い位置でのパスミス、しょーもないボールロストも目立って次第に浦和は防戦一方になり、反撃の糸口も見出せず。

・後半頭から水谷に代えて菅澤を投入して2トップ気味にシフト。これが早速奏功して49分右サイドを疾走する安藤からのクロスをニアで菅澤が叩きこんで同点に。

・これで勢いづいた浦和の動きが良くなって再び戦況は五分五分に。中盤での潰しも効いて前半ほど最終ライン裏をやられまくることはなくなったが、故障明けの清家はともかく栗島が足を攣って交代を余儀なくされたのが誤算で、再び中盤スカスカになって植木に2度裏を取られかかる。途中投入の遠藤が前に後ろにと走りに走って中盤を必死に穴埋め。

・浦和は相手を押し込んでもシュートで終われないのがこの試合を通じての課題だったが、88分ドリブル前進した塩越→菅澤のスルーパスを契機に波状攻撃をかけ、島田シュートのこぼれ玉を拾った塩越がボックス内で北村を背負いながら反転シュートというスーペルゴラッソが決まって浦和逆転勝ち。

・昨年とメンバーはまるっきり同じなのに攻撃面では連係がガタ落ちで流動的なポジションチェンジが自分で自分の首を絞めている感も。一方フィジカルが上がっているので今年の攻撃は昨年とは一転して結構シンプルになるかも。1点目が典型。

・また開幕直前に長船離脱のダメージがでかすぎるのか、前半の最終ラインは極めて不安定だったが、後半長嶋投入が結果的に奏功して一気に安定度を増したのが収穫かな?

・後半またしても東京NBのボックス内ハンド=PKの見逃し臭い場面があり、女子サッカーの審判のレベルがアレなのが目立ったことだけは残念でした。

-----安藤-----
塩越---猶本---水谷
---栗島--柴田---
佐々木-南--はな-清家
-----池田-----

(得点)
33分 植木(東京)
49分 菅澤
88分 塩越

(交代)
HT 水谷→菅澤
49分 清家→長嶋
62分 栗島→遠藤
70分 猶本→島田

・「奥様は18歳」というのはあったけど、「アタッキングサードでドリブルが加速する39歳」というのはあんまり無い。

・ゆずほはコンスタントに点は取らないが、取る時はだいたいゴラッソ。くねくねドリブルのゆずほは「ひょっとこ久保竜彦」みたいな変なタイミングでシュートを撃ってくる系なのかな?だから相手はブロックできずに、決まればスーペルゴラッソ。

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【DAZN観戦記】21年第28節:横浜C 0-2 浦和 ~ 見所は乏しいものの危なげない完勝

 ルヴァン杯準々決勝を劇的すぎる形で勝ち抜いた後だけに、「浦和がやらかしてきた暗黒の数々」を思い出して気の抜けたような試合になりかねないと危惧する向きもあったようですが、相手のしょぼさにも助けられて杞憂に終わりました。

《スタメン》

・浦和はルヴァン杯から彩艶→西川、宇賀神→酒井、平野→敦樹とスタメン3名入れ替え。

・マルセイユ→東京五輪代表→浦和と夏季に休みなく酷使され続けた酒井は疲労困憊でコンディションズタボロ。とうとうドーハでの中国戦には帯同せずに日本代表から途中離脱を余儀なくされ、今週央に一応大原に戻って来たもののさすがに横浜C戦はお休みだろうと思い込んでいたところ、なんとリカはいきなり酒井をスタメン起用!! これには心底驚きましたし、酒井に代わって出場が見込まれた西がベンチにもいないのにも驚かされました。

・夏に獲得したばかりなのにリーグ戦・カップ戦を問わずずっとスタメン起用され続けた平野はようやくお休みをもらってベンチ外になり、金子がベンチ入り。

・なおリカは試合前の記者会見で「山中選手はカップ戦の後に少し問題を抱えていて、興梠選手もメディカル的な問題を少し抱えています」「メンバーに入るにはまだ少し待たなければいけないと思います」と明言しており、共に大原にはいるものの苦しい台所事情は相変わらず。

・ルヴァン杯がなくて日程スカスカの横浜Cは出場停止の瀬古に代えてヴィゼウを起用した他、渡邉→ミネイロ、シウバ→高橋、マギーニョ→前嶋とスタメン4名入れ替え。横浜Cは中断期間中になんと外国人選手を5人も獲得したため、ピッチには見覚えのない顔がゾロゾロ。

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《試合展開》

・横浜Cの基本フォーメーションは布陣は前回対戦時は4-4-2だったはずですが、6月あたりから3-4-2-1に布陣を変更した模様。

・立ち上がりはいきなり忙しい展開に。2分江坂CK→ファーで岩波ヘッドで折り返し→中で酒井ボレーシュートがクロスバーを直撃したかと思えば、3分右サイドを疾走するヴィゼウが明本を吹き飛ばしてクロスの良い形。4分汰木がカットインしてシュートを放つもGK正面。

・横浜Cはさほど前からプレッシャーをかけに来ず、浦和は明本を高い位置に上げた「左肩上がり」の格好で楽々ビルドアップ。早い時間帯から横浜Cを自陣に押し込むことに成功。立ち上がりの忙しい時間帯を過ぎた後は決定機こそ掴めませんでしたが、盛んにポジションを変える浦和攻撃陣を横浜C守備陣が巧く掴まえているようにも見えず。いわば「ボールを持たされる状態」には陥っていない上、ボールを失っても高い位置でのボール奪回に成功しているのでので浦和優勢のままゲームは推移。

・それでも横浜Cはカウンターで反撃(試合後の会見では「引いてカウンター」を当初から狙ってたわけではなさそうですが))。16分高木が対面の関根をぶっちぎって単騎左サイドから切り込んでシュート(角度が無くて西川セーブ)。さらに30分小泉のバックパスが松尾に渡ってしまう大惨事で松尾→ミネイロの決定機(シュートは西川正面)。

・ゲーム自体は優勢に進めながらシュートを撃てなかった浦和は34分ついに先制。小泉がキックフェイント一発で対面の高木を交わして左足で鋭いクロス→汰木が極めて珍しいことにヘッドで合わせてゴール!!!

・優勢のまま前半を終えた浦和は後半頭から小泉に代えてユンカー投入。リカは試合後「後半にキャスパー ユンカーを入れたのですが、小泉に関しては45分のコンディションというところがあり、ケガのリスクも少しあったので、そこでリスクを冒さず交代しました。」と語っており、やむを得ない交代だったようですが、平野がいない上に小泉まで下げたせいか浦和のビルドアップは急激に不安定になり、相手を押し込むどころかボール支配もままならない惨状に。

・浦和の決定機は59分に柴戸スルーパス→裏抜けに成功した酒井クロス→江坂くらい。山のようにCKをもらいましたが、これも決定機になったのは60分CKからの流れで江坂の一回だけ。しかも角度が無くてGK正面。

・勢いづいた横浜Cは61分ヴィゼウ→ジャーメイン、前嶋→岩武の2枚替えで終始前がかり気味に。その裏を突いて66分関根(?)の縦パスを受けて右サイドを酒井が単騎激走してボックス内に突入したかと思えば、67分には西川が何でもないクロスをファンブルし、ジャーメインのシュートを身を挺して防ぐというドタバタ劇も。

・後半は横浜Cがボールを支配する時間は長くなって攻撃の手数も増えましたが、肝心なところで横浜Cのクロスが悉く精度を欠く上に、危ない場面はショルツや酒井が辛うじて対応して決定機は与えず。

・リカは78分江坂→大久保、伊藤敦→金子の2枚替え。これは「江坂、伊藤敦樹がすごく疲労を感じていて、その中でフレッシュな大久保と金子を投入しました。」という判りやすい意図。およそ点が入りそうにない展開になったためか、87分に関根→槙野、汰木→達也と2枚替えを敢行して3バックに移行。

・そのまま逃げ切りかと思いきや、88分相手FKからボックス内で槙野が、さらに明本がシュートブロック。明本のブロックからこぼれたボールを大久保が拾ってカウンター炸裂。大久保→ユンカーへのスルーパスはスピード&精度を欠いてユンカーのシュートはGKに弾かれてしまうもすかさず大久保が拾って石橋を叩くかのように慎重に慎重を重ねてゴールを決めて勝負あり。

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《総評》

・シュートを13本も打ち、CKにいたっては15本もあったというスタッツとは裏腹に見所に乏しい試合でしたが、相手もさしたるチャンスはなく、危なかったのは西川まさかのポロリだけ。完勝といって差し支えないでしょう。

・「川崎フロンターレとの試合の後で、こういったところでふと切れてしまうことはサッカーではよくあること」とリカは試合後語っていましたが、リカに言われなくても古参の赤者なら誰しも浦和がやらかして来た数々のあれやこれやを思い出しながらこの試合を見ていたでしょうから、どんな内容であっても勝って終われば万々歳。暫定ながら順位は一つ上がって6位&3位との勝ち点差を2に詰めました。

・ただ上位チームの中では浦和は圧倒的に得点力が低いのが難。名古屋は「守備的に闘ってウノゼロで勝ちまくる」のを旨としているので得点力が低くても大きな問題はありませんが、浦和は積極的な試合運びを理想としているのに結果は守備的になっている辺りが実に歯がゆい。特に中断明け後はショルツ&酒井の補強が絶大すぎて超安定した最終ラインをベースにしょっぱい試合を僅差で拾い続けているせいか、なおさら「結果的に守備的」なイメージが強くなった気も。

・この試合で気になったのは前半と後半でやっているサッカーが完全に別物のように見えたこと。前半は江坂・汰木・明本が左サイドで盛んにポジションを変え、甚だしい時は明本が最前線で江坂がSBっぽく後方に構えている時すらあって、それでいて全体のバランスは崩れない。役割が被ったりしない面白いサッカーをやっていました。

・一方後半小泉が下がってユンカーが入るとそんな動きはぱったりと止んでしまい、しかもビルドアップはガタガタに。でも前半はボールは回っているが決定機はそんなに作れていないし、後半は見ている側には面白くはないがカウンターで決定機を作れているので滅茶苦茶悪いわけでもない。

・ミシャのような「誰が出ても同じサッカー(但しレギュラー以外は完成度がダダ下がり)」ではなく、リカは「出ている選手の特徴を活かすように芸風を変えるサッカー」を志向しており、それはそれで面白いのですが、現状どの芸も完成度が低いのでなかなか点は入らず、もどかしさだけが残る。そんなところでしょうか。

・リカは事実上チーム再建初年度にも関わらず予想以上に良くやっているとは思いますが、「ACL圏内に入って然るべき!!」と思えるだけの強さを備えているかと言えばまだまだかなぁ。来週のC大阪戦はともかく、その次のF東京&神戸との連戦で浦和の真価が問われることになるでしょう。

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《選手評等》

・汰木は「イケメン&高身長だがハイボールはからしきダメなドリブラー」という絵に描いたような永井の後継者ですが(苦笑)、極めて珍しいことにヘッドでゴール。試合後汰木は「ここ1ヵ月くらいコーチの平川さんがヘディングのトレーニングに付き合ってくれていました。トレーニングでは1本も入らなかったのですが」と衝撃の告白!! でも往年の平川のクロス精度を思うと、平川コーチとヘッドの練習をするのは滅茶苦茶効率が悪い気が・・・山中に付き合ってもらえないのか・・・山中が呆れて辞退した可能性・・・

・今日の大久保はSHではなく、かなりはっきりした2トップの一角としての起用でした。そしてコンディションが依然良くないのか全然動けないユンカーに代わって大久保がよく走っていました。ゴールはそのご褒美でしょう。慎重にトラップしている間にDFに詰められる大惨事にならなくて良かった!! 前目の選手なのにとうとう1点も取れずに浦和を去らざるを得なかった選手は山ほどいるだけに、とにかくおめでとう!!

・また最後に投入された達也も守備によく走っていて、勝っている試合で途中投入される選手の役割を十分果たしていました。酒井と相性が悪いこともあって達也の出番は減っているけど、ちょっとしかない出番での頑張りをリカはちゃんと見てるから!!

・平野なし小泉なしだとたちまちビルドアップに詰まるのには参りました。夏にJ2から採ったばかりの選手が、たったひと月で「いないと心配だ!!」級の主力扱いになってしまうってどんなチームやねん(笑)

・今日の西川の何でもないクロスをポロリとかロングキックが直接タッチ割りまくりを見ると、ルヴァン杯で残念だった彩艶との差はそんなにないのかかも。現状あんまり高いレベルでの争いでなくなったようで残念至極。

・酒井はパスミスが多くてやはりコンディションはあまり良くないのでしょうが、とにかく守備が鉄壁すぎてリカも外すに外せないのかも。あるいは西が90分使える状態ではないのかも。

・とにかく池内主審が邪魔でした。両足を使ってくるくる回る小泉の動きを全く読めないのか、小泉の進路やパスコースに悉く立ち塞がる池内主審。11分には相手のカウンターの芽を摘もうとした敦樹を池内主審がブロックしてしまい、やむなく敦樹が後方から手で相手を止めてイエローに。イエローをもらうハメになった原因が主審のポジションの悪さなので当然ながら浦和は主審を取り囲んで猛抗議!! そんな池内主審相手に怪我人なし、退場者なしで試合を終えたから良しとせざるを得ないのか・・・ 恐るべしJリーグの「あ行主審」の数々。

・「横浜Cはセットプレーに弱い」という話でしたが、GKブローダーセンとCBガブリエウの加入で激減しそうな感じ。来年へ向けての朗報かと。

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-----江坂-----
汰木---小泉---関根
---柴戸--敦樹---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
34分 汰木
89分 大久保

(交代)
HT 小泉→ユンカー
78分 江坂→大久保
78分 伊藤敦→金子
87分 関根→槙野
87分 汰木→田中


-----ミネイロ-----
--松尾----ヴィゼウ-
高木-高橋--安永-前嶋
-ガブリ--韓--伊野波-
-----ブロダセン----

(交代)
61分 ヴィゼウ→ジャーメイン
61分 前嶋→岩武
82分 高橋→シルバ
86分 ミネイロ→渡邉

※写真は試合とは全く関係がありません。

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2021.09.11

ちえちゃんラーメン@川口 ~ もり中華

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 川口駅東口、樹モール入り口近く。先客ゼロ、後客1。10ヶ月ぶりの再訪。

 隣の隣が「武蔵家」で向かいに「鷹の目」と川口の人気店に囲まれ、どう見ても割高感が強かったこの店は客足が伸び悩んだと見えて、いつの間にか「中華そば」「もり中華」とも120円も値下げしたことに気づいて再訪した次第。

 前回は「中華そば」を注文したので、今回は「もり中華(830円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは基本的にその二品のみ。

 店内は壁に向かって縦長カウンター5席と店右側に4人卓×3と前の店そのまんま。卓上にはラー油、酢、胡椒、一味、おろしニンニク。カウンターの席間に衝立を設けたので席によって置いてある調味料が微妙に違います。ラー油と酢は両サイドから取りやすいようにとの配慮なのか、衝立の下を開けて置いてありましたが、それだと衝立の意味がないような・・・

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 つけ汁がやたらでかい器で登場。そしてその器に見合った具沢山!! 表面の脂のせいか、若干どんよりと曇ったルックスのつけ汁は動物系ベースでしょうか? 卓上に「油なし、油少な目もできます」とポップが躍っていますが、表面の油層が少々分厚いかな?といった程度で味わい上はそれほど脂っぽいという印象は受けず。

 「中華そば」だと往々にしてしょっぱいのが難のスープですが、「もり中華」だと麺にさっと絡む程度なので何の問題もありません。ただ多めに添えられたチャーシューだけは醤油だれに浸かり過ぎてかしょっぱいのが困りもの。逆にゆで卵はつけ汁に馴染まず、なんで入っているのか謎。細メンマがコリコリした歯応えが秀逸。他に刻みネギ、もやし、キャベツ。

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 麺は平打ちっぽい並太ストレートタイプ。つるつるとした口当たり&程よい噛み応えで気に入りました。

 個人的には「中華そば」より「もり中華」のほうが圧倒的にお気に入り。大幅値下げによりようやく川口でも勝負できる土俵に乗ったと思いますが、依然「武蔵家」や「鷹の目」と比べると客足はイマイチみたいで・・・ 以前ここにあった「凪」も川口の土地柄に見合った価格設定・サービス設定で迷走したあげくに撤退してしまいましたが・・・

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2021.09.10

越後長岡小嶋屋 殿町本店@長岡 ~ へぎそばとタレカツ丼セット・大

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 長岡駅大手口から徒歩10分弱。コロナ禍もあってなんとなく元気がないアーケード商店街のはずれに立地。20年以上前に往訪した記憶がありますが、いつの間にか建物が建て替わっていてびっくり!! 調べたところ2018年12月にリニューアルしたそうで。店は早い時間から結構賑わっており、駐車場に横浜ナンバーや品川ナンバーもいたりして、地元民のみならず観光客も立ち寄っていたようです。

 今回は「へぎそばとタレカツ丼セット・大(1999円)」を注文。新潟の名物を二つ並べた欲張りメニューで、人気No.1なんだとか。

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 へぎそばは有名店ならどこで食べてもそんなに大きな差がないように思います(っちゅーか、店の比較が出来るほど短期間で食べ比べる機会がないのですが・・・)。つるつるとした食感、そしてやたら弾力性のある麺。他店ではもうちょっと海藻っぽい緑がかった色をしているところもあったかと思いますが、ここの麺は見た目は普通の蕎麦と変わりありません。

 新潟のかえしに枕崎産本枯れ節と北海道産の昆布からとった出汁を合わせたそばつゆは、出汁の美味さを殺さない薄味かつやや甘め。よってどっぷり浸けても何の問題もありません。薬味は刻みネギとわさびのみ。

 普通の蕎麦、例えば山形の板そばと比べるとへぎそばは個人的には味わいが単調で飽きやすいような気がします。従って飲んだ後に大勢で取り分けながら食べるのならともかく(というか、それがへぎそばの本来の食べ方ですが・・・)、一人で食べるなら必ず天ぷらかなにかをつけるべしというのが、長年へぎそばを食べてきた個人的な結論。

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 そこでタレカツ丼を付けたのですが、これが予想以上にデカかった!! 丼ででーーんと出てきて完全にサイドメニューの範疇を逸脱しており、完全に一人前コース。ボリューム的にはタレカツ丼のサイドメニューとしてへぎそばが付いてくると言った方が良いレベル。

 ヒレ肉のカツを甘辛いたれにさっと潜らせただけのシンプルな一品ですが、タレといい浸かり具合といい甘すぎず辛すぎず、そもそも味が濃過ぎないのが気に入りました。「かつや」が時々期間限定商品として出すタレカツ丼とは雲泥の差。さすがに量が多すぎましたが、タレカツをかじって油分を加えながらのへぎそばも悪くありません。

 ただタレカツ丼自体も非常にシンプルなのでこれまた飽きやすいのが難。これは小にしたところで変わりないでしょうし、やっぱり天ぷらとへぎそばがベストチョイスかな・・・

 食べ終わりを見計らって蕎麦湯が出てきました。お腹一杯になってしばしまったり。

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2021.09.09

あたりや食堂@根津 ~ 雷々麺

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 地下鉄千代田線根津駅から言問通りを東へ。秋葉原駅の南にあった店が移転したもので、秋葉原時代に往訪したのはもう8年半も前。先客・後客ともゼロ。時節柄イートインよりテイクアウトに力を入れているような店構えです。

 券売機は無く、店内のメニュー先頭の「雷々麺(800円)」を注文。ランチサービスなし。後払い。

 メニューは他に宮崎らーめん、雷々飯など。

 店内は厨房前に縦長カウンター4+3席、店奥に4人卓×1。卓上にはラー油と胡椒。麺茹でに時間がかかるようで他に客はいないのに出てくるまで10分強かかりました。

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 ばっと見はマーボー丼か何かにしか見えませんが、よく混ぜてからお召し上がりくださいとの案内に従って一頻り混ぜ混ぜ。麺は餡の中深くに埋もれています。太目のストレート麺でやや柔らかめの茹で上がりですが弾力性がかなりあってもっちりした食感は悪くありません。

 餡はひき肉主体で、他に細かく刻まれたさつま揚げ。全体にピリ辛に仕上げており、かつにんにくでアクセントを加えています。見た目ほどには味が濃いわけではなく、しつこくもありませんが、野菜がほとんどない(玉ねぎやニラがわずかに認められる程度)ので終盤単調になるのは否めません。飽きてきたところで卓上のラー油で刺激を加えるのも吉。

 最後は台湾まぜそばみたいに、餡を少々残してご飯を投入してフィニッシュも面白そうなので、ランチタイムは豆ライスの無料サービスがあると良いのですが・・・ でも麺の量もそれなりにあるので量的にはご飯無しでも問題ありません。

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2021.09.08

飛龍閣@川口 ~ 日替わり定食:とり肉とピーナッツの辛味炒め

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 川口駅東口から産業道路を南へ。西友のあるキャメリアタワーの向かい辺り。先客ゼロ、後客4。川口に数多ある激安中華料理店の一つです。

 7種類ある「日替わり定食(650円)」の中から「とり肉とピーナッツの辛味炒め」を注文。他に期間限定メニューが3種類あり、日替わりと合わせて計10種類中7種類が麺類という構成。

 店内は思いのほか奥行きがあり、かつ座席もゆったりとしており、手前に4人卓×5、店奥に3~5人掛けの円卓が3つ。店内には店員の中国語が鳴り響いていますが、接客は特に問題ありません。

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 キャベツの千切りサラダやもやしの和え物、溶き卵たっぷりの中華スープ、そして杏仁豆腐が付いてきます。「とり肉とピーナッツの辛味炒め」は鶏肉どころか玉ねぎ・ピーマン・ニンジンまで細かく刻まれて出てきたのは完全に想定外。箸だと食べづらいので、スプーンですくってご飯に乗せて食べ進みました。

 味付けは酢豚のような酸味は全くなく、甘辛の「辛」のほうに寄った風。やや濃い目の味付けな上に量が多くて自然体で食べているとご飯が足りなくなりそうですが、ご飯がないと食べづらいほどでもなく。最後は中華スープで口直ししながらフィニッシュ。

 近所の「宏鴻縁」や「福縁」と比べるとクォリティーは似たり寄ったりですが、店がゆったりしているのが長所かな?

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2021.09.07

4種きのこの親子丼@なか卯

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 「なか卯」で2021年9月2日から期間限定で発売中の「4種きのこの親子丼(590円)」を試食。

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 「4種きのこの親子丼」は「特製の割り下とこだわり卵を使用した人気商品『親子丼』に、4種類のきのこ(キクラゲ、舞茸、エリンギ、ぶなしめじ)を合わせた季節を感じる商品です。それぞれ食感が残るようカット方法を工夫した4種類のきのこを1食ずつ丁寧に調理することで、きのこ特有の旨みと風味を絶妙に引き出しました。キクラゲのコリコリとした食感と、黒胡椒とガーリック香る特製塩だれのピリッとした味わいがアクセントとなり、より食欲をかき立てます。」というのがなか卯のウリ文句。

 なか卯は2019年10月に「トリュフ薫るきのこの親子丼」を期間限定販売したことがありますが、きのこの構成はその親子丼のトリュフをキクラゲに変えただけ。食材はぐっと庶民的になったのにお値段は同じです(苦笑)。

 なか卯が自慢するようにきのこの食感の違いが楽しめる逸品。なか卯ではキクラゲのコリコリとした食感をアピールしていますが、個人的には繊維質強めのエリンギの食感のほうが普段食べなれないこともあってか特異な印象を受けました。

 なか卯は親子丼に関して絶大な自信を持っているようで、卵はふわふわとろとろ、味わいは甘ったるくもなく、しょっぱくもなく、良い意味で中庸。ただきのこの量が案外多いためか、いつもの親子丼シリーズを比べると卵のふわふわ感は抑え気味。大過はありませんが。

 なお「4種きのこの親子丼」は10月中旬までの期間限定販売とのこと。

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2021.09.06

旬の海鮮丼@くら寿司

 「くら寿司」が平日限定(17時まで)で販売している「感動のくらランチ」という格安メニューを久しぶりに試食。

 ある時「感動のくらランチ」がメニューから消えていることに気づいて、てっきりこっそりと販売を止めたものだと思っていたのですが、どういうわけか夏季(2021年7月16日~9月2日)だけ販売を休止しただけだった模様。秋になってまた販売を始めていました。ただもともとワンコイン(税別)がウリだったのに、いつの間にか税込580円に値上がり。

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 「感動のくらランチ」のラインアップは「旬の海鮮丼」「季節の天丼」「牛カルビ丼」「人気にぎり」の4種類。「特上うな丼ランチ」は1100円なので別格扱い(苦笑)。なお以前あった「特上中とろ丼」はいつの間にかなくなっていました。「感動のくらランチ」は注文用タッチパネルでは「どんぶり麺他」のところにあり、くら寿司の実力が判り易そうな「旬の海鮮丼」を注文してみました。

 また「旬の海鮮丼」には「茶碗蒸し」か「あおさ入り味噌汁」が付いてくるので「味噌汁」を選択。Webのメニューでは味噌汁は「赤だし」と明記されていますが、タッチパネルではその旨を伏せているのが謎。味噌汁はオーダーレーンでの転倒事故防止のためか、蓋をロックされた状態で出てきます(苦笑)。

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 で、この海鮮丼。わざわざ「旬の」と銘打っている以上、仕入れの都合で中身がコロコロ変わるのかもしれません。前回試食時は「マグロのような何か」をベースに「いくらのような何か」と「ウニのような何か」という構成だったのに対し、今回はマグロのウェイトががくっと減っていろんなものが細々と。

 寿司屋の海鮮丼とは明らかに違って、いかにも寿司ネタには出来ない端材みたいなものをまぜこぜにした感じで、「いくらのような何か」と「ウニのような何か」でわずかに高級感を演出しているのは相変わらず。ちょっとだけ醤油をつけるだけでフツーに美味しくいただけました。また前回はご飯の酢がきつすぎると感じましたが、その辺もかなり改善されていました。若干値上がりしましたが、それでもなおコストパフォーマンスは抜群!! 

 ボリューム的にはランチにはわずかに足りないかな?と思ったので、軍艦ものを2皿頼んでフィニッシュ。それでもたった800円で大満足ですよ、奥さん!!

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【TV観戦記】21年ル杯準々決勝第2戦:川崎 1-1(計4-4) 浦和 ~ これが最後まで諦めない浦和の執念の力か!!

 終盤にCKから立て続けに失点して2点ビハインドになったものの、浦和の選手・監督・スタッフ達は誰一人として諦めていなかった。諦めさえしなければサッカーはとにかく何が起こるかわからない。いやはや恐れ入りました。

《スタメン》

・リカは第1戦の内容に相当手応えを得たのか、浦和のスタメンは第1戦と全く同じ。但し、ユンカーと西がベンチに復帰し、木下と金子がベンチ外に。そして明本は絶対に疲れない。明本はボールと同じ(笑)

・川崎は第1戦からジェジェウ→山村、車屋→田邉、イサカ→小林、遠野→宮城とスタメン4名入れ替え。第1戦で故障交代したはずのジェジェウがベンチ入りしているのはびっくり!!

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《試合展開》

・両CBが故障交代を余儀なくされた第1戦では終盤小柄の登里がなんとCBに起用されましたが、さすがに無理がありすぎたと見えて第2戦では高卒新人の田邉をCBに、登里を左SBへ起用。しかし最終ラインが急造であることには変わりなく、浦和は第1戦同様2トップ&SHで積極的に前からハメにいったのが奏功しました。

・4分小林への横パスを明本が左サイド高い位置でカットしたのを契機に汰木クロス→相手がクリアしたこぼれ球に関根がボレーシュートを放つもここはGKチョン・ソンリョンがセーブ。

・なおも浦和が川崎の脆弱な最終ラインを脅かし続けて優勢な中、9分岩波ロングフィード→江坂が胸トラップ一発で右SB橘田とCB山村の間を上手くすり抜けてシュート!ボールはGKの股間を抜けて、浦和が早々と貴重なアウェーゴールを挙げて2戦合計で優位に立ちました。

・18分にも平野が高い位置で脇坂からボールを奪取し、平野→汰木→関根が右サイド深い位置まで切り込んでグラウンダーでマイナスのクロス→ボックス内に突入した汰木が決定機を掴むものの、ここもGKが好セーブ。そのプレーで得たCK→明本ヘッドはわずかに枠の外。

・給水タイムあたりまでは浦和の優勢は明らかで、川崎は平野や小泉を上手く掴まえきれずにボールを回され放題になってしまう場面すらありましたが、浦和の前プレは徐々に減衰してリトリート気味に。この辺の機微についてリカは試合後の記者会見で「あれを90分間続けるのは難しいところがあります」「1点取ったから引いたというより、彼らのうまさもあって、押し込まれる時間が増えてしまったのかなと思います」と意図的に引いたわけではないと説明。

・川崎も序盤まるでダメだったわけではなく、「ボールを保持してサイドを抉ってもラストパスがダミアンに合わなかっただけ」という印象でしたが、30分過ぎに布陣を4-4-2に変更(ダミアン&小林の2トップ、家長右SH、宮城左SH)にしたのが妙手。これでダミアンの孤立状態が解消して浦和を自陣深く押し込むのに成功しました。ただ、試合後の鬼木監督会見だとこの布陣変更は浦和の両CBを自由にやらせないことに主眼があった模様。

・浦和も4-4-2の守備ブロックで粘り強く守っていましたが、自陣深く押し込まれてしまうと川崎の超強力な攻撃には抗しきれず、40分左サイドから宮城→家長スルーパス→小林の横パスをダミアンが仕上げて同点。宮城のパスを受けた家長がノールックみたいな格好で叩いて小林にスルーパスを繰り出したのが凄すぎ!!

・2戦合計で完全に五分五分になったところで、川崎は後半頭から田邉に代えてジェジェウを投入。ジェジェウの怪我は極めて軽傷だったようで、これで川崎最終ラインは一気に安定。それどころか随所でジェジェウが浦和の攻勢を断ち切る活躍ぶり。

・さらに川崎は58分宮城に代えて長谷川を投入して反転攻勢を仕掛けるも決定機は作れず。浦和もサイドから何度か良い形を作りながらもフィニッシャーだけがいない状態に陥っていたので、63分汰木に代わってユンカーを投入。

・これはこれで一理あると思ったのですが、膠着状態を打開したのは川崎。77分脇坂CKを山村がヘッドで叩きこんで逆転に成功。彩艶は飛び出してパンチングを試みるも触れずに山村の高い打点でのヘッドを許してしまい、リーグ戦で正GKの座を失う契機となった湘南戦での失態の繰り返しに。

・ここでリカは80分宇賀神→西、関根→達也、平野→敦樹の3枚替えで大勝負に出るも、83分脇坂CKをニアのシミッチヘッドで決められてしまいました。シミッチの位置には岩波がいることはいるのですが、態勢が全然競る形になっていない・・・ 「内容が良いとは言い難い試合でもセットプレーで勝ち切るのが強いチームだよなぁ」と少なからずの赤者の心が折れてしまったであろう、終盤での致命的と思われる3失点目でした。

・ところが、ATを含めてまだ10分以上あった中で先の3枚替えが奏功。87分小泉がセンターサークル付近から右サイドへ展開→西がトラップしながら前に出てクロス→ソンリョンが弾いたボールがジェジェウに当たってしまう大失態。さらにジェジェウに当たったボールがユンカーに当たってボールがゴールへ転がり込むような形で1点差に。

・川崎は「今日は勝ったな、風呂でも入るか!!」とばかりに84分ダミアン→知念、90分小林→遠野と主力を下げたものの、これが却って良くなかったのか、結果的に試合後鬼木監督が「もう少しボールをしっかりと握って時間を使いたかったです」と反省する羽目に。

・一方もう1点取ればアウェーゴール差で勝ち抜けが決まる浦和は一気に息を吹き返し、リカはATには槙野を最前線へ投入してパワープレーに。さらにCKのチャンスでは彩艶も前に上げて捨て身の大攻勢。そして90+4分江坂CK→槙野が競り合ったこぼれたボールをファーでショルツが折り返し→ユンカーヘッドはソンリョンの正面へ飛んだものの、ソンリョンはキャッチ出来ずにこぼれたボールを槙野が押し込んでまさかまさかの同点弾!!

・スタメンはすっかり新戦力だらけになってしまった浦和ですが、最後の最後で決定的な仕事をしたのは前回ルヴァン杯優勝を知っている槙野でした。興奮した槙野はベンチへ向かって疾走しながらユニフォームを脱ごうとしていましたが、NIKEのピチピチ仕様が災いして脱ぐに脱げず(苦笑)

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《総評》

・トーナメント方式のカップ戦なので結果が全て。カウンターだろうが、セットプレー一発だろうが、あるいは胡散臭いPKだろうが、プロセスはなんでも良いから勝てば全く問題なし。それにしても劇的すぎる幕切れでした。こんなのを現地でこっそり観戦していたら最後は正体バレバレで後日揉め事に発展していたでしょう(苦笑)。さらにビジター席があった日には間違いなく等々力のアッパーは崩壊してたでしょうな。危ない、危ない。あそこで飛び跳ねちゃダメ、ゼッタイ!!

・事実上チーム再建初年度のチームなので、カップ戦準々決勝で「内容は良かったが勝負には負けた」という結果であっても正直許されると思ったのですが、まさかこんなタイトル常連みたいな勝負強い勝ち方をするとは!!

・準々決勝勝ち抜けが決まった以上内容に難癖をつけてもあまり意味はありませんが、あえて言えば怪我人だらけの川崎相手に2試合とも勝てず。この試合は序盤の優勢だった時間帯に2点目が取れなかったのが残念。端的にいえば「浦和の2点目の得点力のしょぼさが際立つ」のは今年の課題として最後まで残りそうです。

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《選手評等》

・槙野のFW起用について試合後の会見では、

 リカ「槙野個人に『今回はメンバーは同じでいく。ただもしかしたら、何かのタイミングでゴールを取らなければいけないとなったときにはFWで使うから』と話していたら、本当に彼が点を取ってくれました」

 槙野「昨日監督と『今日の試合は出ない』と話をしていた中で、『点差を含めて、内容によってはもしかしたら出る』と言われたときに、冗談で『FWで準備しています』という話はしていました。」

と微妙にニュアンスが違う話をしていますが、実際のところは

 キャンプ時のリカ「できるポジションを3つ挙げてくれ」
 槙野「CBと左SBとFWです」
 リカ「FW(笑)」
  ↓
 今日のリカ「FWで行くぞ!!」
 槙野「」

みたいな感じではなかったかと(笑)。

・でもスタメン復帰はならなかった槙野。ショルツとの相性は槙野より岩波のほうが良いという判断なのかな?あるいはショルツは左のほうが活きるので必然的に相方が岩波になるのかも。ショルツはどういうわけか後半はちょろちょろ左サイドで攻撃参加していましたし。

・さらに言えば3点目に繋がるCKを得た角度のないところから枠内シュートだとか、決勝点に繋がったショルツ折り返しなんかを見るとショルツの攻撃力は只者ではなく、それを活かすべくショルツ左の3バック採用もありうると思いました。

・決定的なミスを犯してリーグ戦での正GK奪回が遠のいた彩艶。危ない場面もありましたが、CHにうまくパスを付ける能力は概して西川より高いように見えますし、そもそも若いのでまだまだこれからが勝負。出番をもらったらとにかくガンバレ!

・この日の中継は「喋ってないと死ぬ青嶋&愚痴ってないと死ぬ清水」という地獄絵。青嶋アナってうるさすぎるけど選手名を間違えないのが取り柄で「さすが競馬中継やってるだけあるなぁ」と思っていたですが、家長と家本をしょっちゅう間違えたのは老化なのかなぁ・・・ そして実は競馬中継でも結構やらかしているとの話も・・・

・一方劣勢な方を愚痴り始めると止まらない解説清水。平野を「難しいことをしない」と表現するのがめっちゃ不思議。本当に両サイドに叩くだけだった内舘CHならともかく、平野のやっていることは難しいと思いますが・・・ パスを受ける前に出せる先を予め探しているから、いざボールが来たときに瞬時に正確に出したいところへ出せる。だから川崎は平野を潰すのに苦労していたんじゃないかと。

・この日の主審は安心安定の家本さん。ATにボックス内で山村がハイキックで岩波を蹴っているのは不可抗力でファウルなしは妥当だと思いますが、第1戦で柴戸がわずかに脇坂を踏んでいるPKを取った西村主審ならPKだったんじゃないかと。それより家本主審がシミッチに「繰り返しのファウルでイエロー」を出さないのが不思議でした。

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---江坂--小泉---
汰木--------関根
---柴戸--平野---
明本-ショルツ-岩波-宇賀神
-----彩艶-----

(得点)
8分 江坂
87分 ユンカー
90+4分 槙野

(交代)
63分 汰木→ユンカー(ユンカーがFW、小泉が左SHへ)
80分 平野→伊藤敦
80分 関根→田中
80分 宇賀神→西
90+2分 柴戸→槙野(槙野をFW起用してパワープレー)


宮城---ダミアン---小林
--家長----脇坂--
-----シミッチ-----
登里-田邉--山村-橘田
-----ソンリョン-----

(得点)
40分 ダミアン
77分 山村
83分 シミッチ

(交代)
HT 田邉→ジェジエウ
58分 宮城→長谷川
84分 ダミアン→知念
90分 小林→遠野

※写真は試合とは全く関係がありません。

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2021.09.05

五目あんかけタンメン@餃子の王将

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 「餃子の王将」が9月限定メニューとして販売中の「五目あんかけタンメン(750円)」を試食。

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 「生姜の風味が効いた野菜の旨みたっぷりのとろみ白湯(パイタン)餡と上湯(シャンタン)スープが麺に絡みます」というのが王将のウリ文句。でも生姜はわざわざウリ文句に高々と掲げるほどがっつり効いているわけではなく、多少スープに刺激を与えているかな?といった程度。

 そもそもベースとなるスープのコクがもう一つであっさりすぎるというか、淡白に過ぎるというか。よって途中で卓上のブラックペッパーやラー油を少々投入。よって生姜の意味は半減(苦笑)。

 タンメンなので当然ながら具は白菜・もやし・玉ねぎ・刻みネギ・ニンジンと野菜主体。他にぶなしめじを中心とするキノコ類とわずかに豚肉。メニュー写真にはきくらげらしくものが見えますが、そんなのあったっけ?? わざわざ「五目」を冠するほど具にバリエーションはないような・・・

 麺はいつもの中細ストレートタイプ。やや柔らかめの茹で上がりなのが残念さに拍車を。

 昨年末に売り出した「五目あんかけラーメン」のマイナーチェンジという気がしないでもありませんが、「五目あんかけラーメン」より50円高いのにクォリティーが落ちているのはいかがなものか?

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2021.09.04

明香音@川口 ~ 麻婆豆腐定食

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 川口・樹モール商店街の東、中央道路のローソン川口栄町店向かい辺りにあるマンション1Fに立地。樹モール商店街との間のエリアは再開発工事の真っ最中。ほぼ6年ぶりに再訪。先客ゼロ、後客4。

 ランチメニューの中から「麻婆豆腐定食(900円)」を注文。辛さが「パンダ/タイガー/ドラゴン/ドラゴン以上」の4段階から選べるので店お勧めの「タイガー」で注文。ランチメニューの構成を見る限り、どちらかと言えば定食類より担々麺等の麺類がお勧めなのかな? 

 店内はやたら広々。カウンター3席と4人卓×2,2人卓×1、さらに店右サイドの小上がりに4人卓×4。

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 店の自慢「本格四川」を謳う麻婆豆腐。かなり粘り気が強く、かつひき肉がたっぷり入っていて旨味十分。辛さはさほどのことはなく、どちらかといえば痺れがきついタイプ。でも舌を麻痺させて旨味をマスクしてしまうほどのことはなく、麻婆の旨みを思い存分堪能できます。量も結構あって、小さな御椀で出てくるご飯1杯では到底足りず、おかわりをもらってちょうど良いくらい。ちなみにご飯はおかわり自由。

 川口にしては全般に高めの価格設定で、メニュー構成や店内の雰囲気等々そこら中にある激安中華料理屋とは完全に一線を画していますが、麻婆豆腐は値段に見合った価値あり。でも付いてくるスープが中華スープではなく味噌汁なのがやっぱり川口・・・

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2021.09.03

タル鶏天ぶっかけうどん@丸亀製麵

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 丸亀製麺が2021年8月31日から期間限定で販売中の「タル鶏天ぶっかけうどん・大(800円)」を試食。もっともこれは新商品ではなく、昨年「あなたが選ぶ!うどん総選挙」で見事1位に輝いた「タル鶏天ぶっかけうどん」を昨年に続いて今年もリバイバル販売したものです。「温/冷」を選べるので「冷」で。

 前回試食した際は最初に麺を受け取り、レジ横で鶏天を載せてもらう期間限定モノにありがちなオペレーションでしたが、いつの間にか麺茹で係がそのまま一人でオペレーションを完結できる形に。良く売れたせいか、SC内店など小さい店でも出せるようにしたのでしょう。

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 「ジューシーな鶏天4つと濃厚なタルタルソースが打ち立てのぶっかけうどんにのった、ボリューム満点なのにペロリと食べられる味わい」「一軒一軒の店で粉からつくる打ち立てのうどんと肉汁溢れる柔らかい鶏天に濃厚なタルタルソースがよく絡み、味わいボリュームともに大満足なのに、和風だしと柚子皮ですっきりしているから、女性でもペロリと食べられる点が、おいしさと幅広いファン獲得の秘密」というのが丸亀製麺のウリ文句。

 肝心の鶏天は「丼に盛り付けられる鶏天は贅沢に4つ。鶏のもも肉を使用し、揚げ時間にもこだわっているため、柔らかく、噛む度にジュワっと溢れる肉汁が口いっぱいに広がります。下味の柚子の爽やかな風味があとからほんのりと鼻から抜けるのもポイント」とのこと。

 確かに鶏天は抜群に美味い。ジューシーと形容するかどうかちょっと微妙だけれども、柔らかくて旨味しっかり。ゆずの下味とやらが良い仕事をしているのでしょう、たぶん。ころもも軽くサクサク、パリッと仕上がっていますし。少なくとも安モンの揚げ物にありがちなべっちょり感は皆無。しかも終盤汁にドボンと浸かってしまっても大きな支障はありません。

 しかも鶏天がやたらデカい。前回試食時は並・大とも175gと結構なボリュームでしたが、その頃と変わっていないかな?鶏天だけでお腹一杯でうどんは「並」で十分だったと後悔するも時すでに遅し。

 タルタルソースはうどんに合わせることを念頭に酸味はほとんどなし。チキン南蛮にありがちなタルタルソースとは対照的で、汁と喧嘩しないように工夫を重ねた感じがします。

 ただ「タル鶏天ぶっかけ」の美味さは全面的に「鶏天」の美味さに依拠しているので、どんなにうどんに合わせるべく工夫を重ねようともうどんの上に乗せる必然性が全然感じられないんだよあなぁ・・・薄くスライスされた玉ねぎが水っぽいせいか、出汁が微妙に薄まっている気もしますし。

 端的に言えばご飯と一緒に鶏天定食にするとか、あるいは単に単体でビールのアテにするとかのほうが美味そう(苦笑)。

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2021.09.02

野菜カレー天丼@てんや

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 「てんや」が2021年8月23日から期間限定メニューとして販売中の「野菜カレー天丼(790円)」を試食。「てんや」のカレーを使ったメニューってほとんど目にしたことがありませんが、「てんや」も自信がないのか店外に貼りだされた広告類は非常に控えめでした。ランチタイムは今や店内で食べている客よりテイクアウト客の方が圧倒的に多い模様。

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 「野菜カレー天丼」はスパイシーなスープカレーと5種類の野菜天ぷら(なす・かぼちゃ・まいたけ・れんこん・いんげん)の組み合わせを味わえる一杯で、福神漬と味噌汁も付いています。

 メニューに「本格派スパイシースープカレー」と大書してあるのは伊達ではなく、カレーはとろみがほとんどないサラサラタイプで、しかもスパイスが効いて結構刺激的。蕎麦屋の「カレー南蛮」で出てくるとろみがかった&和風だしを効かせた旨味重視でカレー粉臭いカレーとは対照的。

 しかもこのサラサラカレーはカラっと軽く上がった天ぷら各種と良く馴染み、全く喧嘩しません。もっとも天ぷらの種はいずれも癖のない淡い味なもの、およそ喧嘩しそうにないものだらけですが。

 個人的には「てんや」の天丼はあまり好きではないのですが、その主因は天ぷらではなく専らタレにあったようで。あのやたら味が濃くて甘辛いタレが苦手なだけで、それをカレーに変えるだけでこんなに食べやすくなるとは!!

 「てんや」は客の年齢層が高いせいか、概してちょっと量が少ないのが難かな? でもその割に食後にはやっぱりそれなりに胃にずっしり来ます。

 そういえば「てんや」はひと頃若年層をなんとかして掴まえようと「ハンバーグ天丼」「ローストビーフ天丼」等の肉系の天丼をやたら売り出していましたが、あの路線は豪快にコケたんだろうなぁ、たぶん。

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【観戦記】21年ル杯準々決勝第1戦:浦和 1-1 川崎 ~ 第2戦へ希望を繋ぐ価値あるドロー

 残念ながらアウェーゴールを与えてしまいましたが試合内容は中断明けでは最も良く、今のチーム状態&日程面での不利を考えれば第2戦に繋がる好ゲームだったと言って良いでしょう。

《スタメン》

・浦和は直近のリーグ戦から中2日、川崎は中3日と日程面では浦和が不利な一戦。かつ代表招集で浦和は酒井、川崎は山根が不在。

・湘南戦で疲労の色が濃かった浦和は西川→彩艶、槙野→岩波、酒井→明本、敦樹→柴戸、大久保→汰木、ユンカー→江坂とGKを含めてスタメン6名を入れ換え。酒井の穴は宇賀神を右SBに配転して穴埋め。浦和公式SNSで大原に戻って来たことが確認できた西&山中は間に合わず。

・そして湘南戦に続いて興梠がベンチ外になったのが衝撃的でした。疲労困憊のユンカーに代わって間違いなくスタメン起用されるものと予想していたのですが、リカの目には今の興梠は使い物にならないということなのかも。

・川崎は山根→イサカ、山村→シミッチ、宮城→家長、小林→ダミアンとスタメン4名入れ替え。前節札幌戦で面子を落とし、ルヴァン杯第1戦で現有のベストメンバーを起用した感じ。

・なお山根の代役に起用されたイサカは大卒2年目でリーグ戦ではほとんど出場実績がありません。なお今夏の移籍期間中に田中碧と三笘が移籍、谷口と旗手が負傷離脱中なので川崎と言えども見覚えのない選手がちらほら。

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《試合展開》

・浦和の布陣はいつもの4-2ー3-1ではなく、小泉が中盤に下がることはほとんどないどころか江坂とほぼ横並びの4-4-2。川崎はいつもの4-1-2-3。但し右WG遠野と左WG家長が頻繁にポジションを入れ替えていました。

・浦和の立ち上がりは上々でしっかりボールを支配して川崎を自陣に押し込む場面すらありましたが、さすがにそれは5分くらいしか持たず。その後は川崎にボールを支配される時間帯が長くなってしまいましたが、この日の浦和が良かったのはむしろ川崎がボールを持っている時。

・江坂&小泉の2トップが川崎CBにプレッシャーをかけて自由にビルドアップを許さず。川崎がたまらずSBにボールを出せばそこには浦和SHが詰める。GKチョン・ソンリョンにはあまりプレスに行かないところを見ると、あえてGKにボールを蹴らせるように仕向けていた感も。ソンリョンはシュートストップこそ見事ですが、そんなに足元は上手くないから。

・また川崎にボールを持たれても浦和守備陣はドン引きにはならず、自陣で4-4-2のコンパクトな陣形を保って最終ラインをボックス内に入れずになんとか耐えていました。川崎は宇賀神の裏を盛んに突いていましたが決定機には至らず。

・ボールを奪い返した浦和は川崎の厳しい前プレにも怯まず、ショルツ&平野と深い位置から縦パスを繰り出せる選手が複数いるのが効いて、しっかりボールを繋いで反撃。彩艶が長短のキックで川崎の前プレを再三空転させているのも目を惹きました。浦和の攻撃は明本に長い距離を走らせての左サイドからの攻撃がメイン。右SBイサカは経験不足な上に8分に早々とイエローカードをもらってしまって、その後汰木&明本の格好の餌食に。

・一方右サイドに良いタイミングでボールが出ても宇賀神がそれを活かせない場面が2度(´・ω・`)ショボーン ここは西の不在を痛感させられることに。

・試合を大きく左右したのが31分CBジェジェウの負傷。やむなく川崎は山村を投入しましたが、準備不足なのか山村はすぐにはゲームに入れなかったようで、35分ついに浦和の前ハメが炸裂。小泉がスライディングで相手のビルドアップのミスを誘い、江坂が山村からボールを奪取してそのままボックス内に突入。前に出てくるGKソンリョンを見て右の関根にパス。これを関根が押し込んで浦和が見事先制!!

・しかし浦和は宇賀神だけが不振を極め、42分スローインが直接相手に渡って家長のシュートまで持ってゆかれる場面も。但しここはショルツがブロックして難を逃れました。45分登里→イサカの決定機もイサカのシュートは角度が無くて彩艶の胸を直撃。

・ハーフタイムを挟んで浦和は疲労を考慮してか後半頭からショルツに代えて槙野を投入。

・一方まさかのビハインドとなった川崎は後半頭からイサカ→小塚、遠野→小林の2枚替えで右SBの穴を塞ぐと共に前目を強化して大反撃。一気にギアを上げて来た川崎に対して浦和はたまらずドン引きになっての防戦を余儀なくされましたが、52分スルーパスを受けての脇坂のシュートは岩波がブロック。58分急激にビルドアップが怪しくなった岩波のパスミスから生じたカウンターは柴戸が駆け戻って火消しに。

・この試合を通じて最も苦しかったこの時間帯を耐えに耐え、リカは64分平野に代えて敦樹を入れて全体のベクトルをやや守備方向へシフト。これでようやく試合が落ち着くかと思いきや、69分なぜかVARが介入。長々と西村主審と交信し、しかもオン・フィールドレビューが行われるおまけ付き。現地では何が何やらさっぱり判りませんでしたが、どうやらボックス内での柴戸のファウルを取られた模様。73分家長はPKを難なく決めて同点に。

・儲けもののような形でアウェーゴールを得た川崎が俄然有利な展開になり、あとは一気に浦和をタコ殴りににして事実上準々決勝勝ち抜けを決めてしまうかと思いきや、またしても川崎にアクシデントが発生。80分に今後は車屋が負傷。やむなく登里をCBへ回し、左SBに高卒新人の田邉を入れて急場を凌ぎましたが、CB2枚どころか事実上最終ライン全員が試合中に入れ替わる大惨事に。

・こうも最終ラインが不安定だと川崎はさすがに攻めるどころではなくなってしまい、73分小泉→大久保、汰木→達也の2枚替えで運動量を補充した浦和が中盤で優位に立って攻勢。81分敦樹が中盤でボールを奪取→大久保右へスルーパス→達也の低いクロスがゴール前に入り込んだどフリーの江坂に合う絶好機ありましたが、江坂のシュートはGKを直撃。

・ショルツ、平野、小泉と縦パスを出せる選手をどんどん下げて前目がドリブラー祭りになってしまった時にはどうなることやらと思いましたが、ドリブラー軍団が意外に輝いて最後まで浦和が攻勢に次ぐ攻勢。ATには大久保FKの流れから江坂ヘッド→そのこぼれ玉を達也がシュートという見せ場がありましたが、槙野がちょこっと角度を変えたボールは枠を捉えきれずに試合終了。

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《総評》

・浦和はそもそも川崎より日程面で不利ですし、中断明けから酷暑下での連戦を余儀なくされて疲労の色が濃い選手も少なくなく、いろんな事情が重なって直近の試合内容は良くない。従ってルヴァン杯第1戦は現有のベストメンバーからはほど遠い面子で闘ってアウェーゴールを与えずに第2戦に繋げればミッションコンプリートというのがリカの算段だったはず。

・残念ながらなんだかよく判らないPKを取られてアウェーゴールを与えないというミッションは完遂できませんでしたが、試合内容は中断明けで最も良く、しかも第2戦はユンカー復帰等上積みが見込める以上、悲観する必要はないどころか大いに期待が持てる試合だったと思います。そして「次戦はとにかく勝てばOK」という、あんまり難しい計算が出来ない赤者(苦笑)にはおあつらえ向きな形に。

・リカはこの試合に向けて中断明け後リーグ戦であまり使ってなかった選手(小泉・汰木・柴戸・宇賀神・彩艶)をスタメンで使い、平野など使い詰めの選手は適宜途中交代させるなど、上手く疲労の平均化を図っていたのが終盤川崎を運動量で圧倒した主因でしょうか。もっともその原則は明本には適用されず。たぶんリカの脳内では「ボールと明本は疲れない」(苦笑)。

・彩艶・ショルツ・平野・小泉・江坂と深い位置から浅い位置までとにかく縦パスが出せる選手がゾロゾロ並んで、川崎を翻弄する様はとにかく痛快でした。右SBに西がいたら、そしてフィニッシャーとしてユンカーがいたらと夢が広がりまくり。

・一方川崎は一番プライオリティーの低いであろうルヴァン杯になぜか現有のほぼベストメンバーを起用。9/14(水)のACLラウンド16蔚山戦(なぜかアウェーゲームでの一発勝負)へ向けて万全を期すべく、日程面で有利な第1戦で浦和をタコ殴りにして事実上勝ち抜けを決め、第2戦では面子を落とす算段をしていたような気がしてならない(試合後の鬼木監督会見からもそんな臭いがプンプン)のですが、算段通りにならなかったどころかCB2枚が負傷してACL&リーグ戦へ不安を残す形に。谷口&旗手も故障中で過密日程がここで川崎に一気に祟った感じ。

・従ってアウェーゴールを奪った川崎が若干有利な結果なのは間違いないのですが、結果により不満なのはおそらく川崎のほうじゃないかな?

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《選手評等》

・VAR&PKの場面。現地では「ハンド!!」の声が聞こえましたが、ボックス内でのハンドなんてあった風には見えず、なぜか柴戸にイエローが出てPKはハンドの声とは無関係なことがうっすら判ったくらい。駒場はVAR画面を流す機能がないのか、何をVARで確認しているのか現地では全く判りませんでした。

・後でPKの場面をスカパー録画で確認しましたが、これは決定機阻止に相当するファウルを西村主審が見逃したので、飯田VARが介入したパターンなのかな? 柴戸がわずかに脇坂を踏んでいるようにも見えなくはないけど、正直よくこんなファウルを取るなぁと妙に感心。川崎の選手は誰もファウルなんで主張していませんでしたし。浦和の罪はどんな微罪であっても見逃さない。さすがJリーグ様です(苦笑)。

・こんなのでPKを取られた日には、昨日相次いでクビになった監督とか明日クビになりそうな監督とかJFKとか織部とか、その場で散々も主審を罵倒した上に試合後主審に対してチクリどころか堂々と批判しそうなもの(だがJリーグから罰せられるのはなぜか織部だけ)ですが、そこは何も言わないのがリカ流かな?

・平野がついにJ1のプレススピード&強度に慣れて「相手を引きつけてはくるりと回って縦パス」を連発!! 平野はファウル上等でがっつり来る鳥栖や湘南は苦手のようですが、川崎はそこまでプレスの強度が高くないのが幸いしたかも。それにしても前半のくるりと回って縦パスズバズバには参りました。こりゃリカが補強対象にご指名するのも当然!! 

・久しぶりに出場機会を得た彩艶は酒井みたいな判りやすいロングキックのターゲットがなくて気の毒でしたが、長短のパスを駆使して川崎の前プレを交わす役割は十分に果たしていました。危なかったのは終盤にプレゼントパスがあった場面だけかな?

・川崎がやむなくCBに身長170cmにも満たない登里を入れたので、リカは木下を入れて物理的に殴りに行くと思ったのですが、湘南戦の出来を見て自重したのか、あるいは木下は「長身だがハイボールには特に強くない」という浦和長身FWにありがちなタイプ(尊称「ツァ」が付く)と判断したのか??

・あの「集中!」マシーンは塩田だったのかw

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---江坂--小泉---
汰木--------関根
---柴戸--平野---
明本-ショルツ-岩波-宇賀神
-----彩艶-----

(得点)
35分 関根

(交代)
HT ショルツ→槙野
64分 平野→伊藤敦
73分 小泉→大久保
73分 汰木→田中(関根が左SH、達也が右SHへ)

遠野---ダミアン---家長
--橘田----脇坂--
-----シミッチ-----
登里-車屋-ジェジェ-イサカ
-----ソンリョン-----

(得点)
72分 家長(PK)

(交代)
31分 ジェジエウ→山村(故障による交代)
HT イサカ→小塚(橘田が右SB、小塚がIHへ)
HT 遠野→小林(小林右WG、家長左WGへ)
80分 車屋→田邉(故障による交代。登里が左CB、田邉が左SBへ)
80分 脇坂→宮城

 

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2021.09.01

Mr.シェフ@西川口 ~ Bランチ(ボリューム焼)

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 西川口駅西口から西川口陸橋のほうへ。近くに担々麺の「永吉」あり。中華を中心にアジア系の料理店が多い西川口には珍しい「街の洋食屋さん」です。約1年4ヶ月ぶりの再訪。先客1、後客ゼロ。もともとは結構な人気店だったのですが、コロナ禍が長引いているせいか、来るたびに客足が落ちているのが気になりました。

 定番の各種ランチメニューに加えて、日替わりの「Aランチ(730円)」と週替わりの「Bランチ(880円)」があり、Bランチを注文。往訪時のBランチは「ボリューム焼」でした。

 ランチメニューにはライスとスープが付き、しかもライスは大盛り無料サービス。ちなみにAランチは「ピザ味ハンバーグ+イカフライ+ウインナーソテー」。この店はハンバーグはファミレスっぽい超柔らかタイプなのが難で、ハンバーグではないBランチを選んだ次第。

 落ち着きのある店内は入口側に4人掛けテーブル3卓、店奥に2人掛け2卓。さらに厨房に向かってカウンター3席。御夫婦で切り盛りしている感じ。なおこの店は川口にありがちな「街の洋食屋さん」と違って箸は出さずにナイフ&フォークで食べるのと、味噌汁ではなくオニオンスープを出す辺りが特徴的。

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 「ボリューム焼」の正体は牛焼肉を炒めた細いパスタの上に乗せ、ミックスベジタブルを添えたた昭和っぽいシロモノ。炒め物に玉ねぎやもやし等の野菜を大量に混ぜて嵩上げしておらず、ほぼ牛焼肉なのが嬉しい反面、「ボリューム焼」と称するほどのボリュームはありません。油まみれなのは致し方ありませんが、この手の店にしては珍しいことに牛肉本来の味わいを殺さないよう薄味に仕上げているのは気に入りました。

 なお店ではタバスコをかけるように勧めていたので途中で試してみましたが、どうも酸味に違和感があってイマイチ。デフォルトのほうがはるかにマシでした。ひょっとするとAランチの「ピザ味ハンバーグ」とお勧めを間違えてないかなぁ???

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