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2021.10.31

本牧家@汐入 ~ (家系)ラーメン

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 京浜急行汐入駅を出て、駅前に建つ高層ビル「ベイスクエアよこすか」の裏辺り。国道16号沿い。隣がココイチ。先客ゼロ、後客1。

 屋号通り家系ラーメンの店で、店内の券売機で基本の「ラーメン・並(750円)」を麺硬めで注文。ご飯等のランチサービスし。量は並160g、中240g、大320gと明記してありました。

 麺類メニューはラーメン一本。場所柄米軍関係者やその家族もやってくるせいか英語メニューも用意され、券売機も英語併記。実際後客は迷彩服姿の米兵で、店員の対応も手慣れたもの。

 店内は縦長カウンター9席のみ。卓上にはおろし生姜、豆板醤、おろしニンニク、コショウ。

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 スープはご飯と一緒に食べることを前提としていないためか、醤油がきつくないのは多いに結構ですが、豚骨出汁もイマイチかなぁ・・・よく言えば癖がなくて万人受けするマイルドタイプ。悪く言えば何だか物足りない。よって早々におろしニンニクと豆板醤を投入。

 麺は短い中太ほぼストレートの家系にありがちなタイプ。

 チャーシューは小さいながらも厚みはそこそこあり。他に海苔、ほうれん草。

 クォリティーはたまたまの下ブレかもしれませんが、ライス無料サービスがないので「安くてそこそこ美味くて腹一杯になる」という意味でのコスパは家系の割には良くありません。

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2021.10.30

藪づか@御徒町 ~ 担々麺

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 山手線御徒町駅南口から南へ歩いて「ジョナサン」のある角を西へ。上野黒門郵便局の手前。「ラーメン」の幟こそ立っていますが、屋号を記した暖簾や看板の類が一切ないので客が入っていないと見落としやすいかも。先客3、後客9。

 店内の券売機ボタン先頭の「担担麺(850円)」を注文。ランチサービスなし。辛さや痺れ等のレベルは特に聞かれませんでした。

 メニューは「醤油らーめん」との二本立て。「汁なし担々麺」は夜営業のみ提供。

 店内は縦長L字型カウンター9席のみ。卓上には自家製ブレンドスパイスと自家製焙煎スパイス。

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 配膳されるといきなり焙煎したゴマの香りがふわっと立ち上がってきますが、若干とろみがかったスープはごまだれをたっぷり効かせた甘目のタイプではないどころか、むしろそれとは真逆の複雑にスパイスを組み合わせて辛さを押し出したようなタイプ。特に肉味噌に山椒だけでなく、クミンやコリアンダーを忍ばせているせいか、ちょっとカレーっぽい味わいが加わっているのが極めてユニーク。ナッツはペースト状になっているせいか、ゴリゴリとした食感は皆無。

 スープのベースは醤油らーめんと同じ「鶏ガラ、丸鶏、豚の清湯スープ」なのかな? 辛さを出すのにラー油を多用していないせいか、スープは脂分が目立たず、そしてベースの出来が良いせいか担々麺にしては珍しくスープを飲み進む意欲が沸いてきます。辛さはじんわりと押し寄せ、かつ割と尾を引きますが、痺れはあまり感じず。辛さのレベルは卓上の自家製焙煎スパイスで各自調整してくれということなのかな?

 麺は自家製麺の中細ストレートタイプ。やや柔らかめの茹で上がりのせいか、能書きに「低加水」とある割にはしっとりとした口当たり。

 久しぶりに大満足の一杯でした。

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2021.10.29

チキンとごろっと野菜のスープカレー@松屋

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 松屋が2021年10月26日より期間限定発売中の「チキンとごろっと野菜のスープカレー(780円)」を試食。牛丼チェーン店の中ではぶっちぎりにカレーの評価が高い松屋ですが、スープカレーは「2005年に初登場のスープカレーが16年の月日を経て松屋から新登場」なんだとか。もっとも松屋がゼロベースから開発したわけではなく、マイカリー食堂で人気のスープカレーをこの度松屋風にアレンジしたという最近よくあるパターン。

 肉はチキンと牛肉が選べるので、ごろごろシリーズで何度も試食済のチキンをチョイス。不思議なことにチキンと牛肉で値段が同じなので牛肉だとごろごろ感は出ないかも・・・

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 「10種のスパイスと、1日に必要な野菜の1/3を摂ることができるポテト・人参・大根・インゲン等の野菜がごろごろ入ったサラサラのスープカレーに仕上げており」というのが松屋のウリ文句。さらになぜかゆで玉子も入っています。

 「10種のスパイス」が案外曲者で、いつもの松屋のカレーと違って個人的にはちょっと苦手なエスニックの香草っぽい香りが少々。正直スープカレーの正しい食べ方がよく判らないのですが、とりあえず超さらさらのスープをちょっとずつご飯にかけながら食べ進みました。辛さはいつものカレーより若干辛いかも。

 ポテト、ニンジン、そして大根はしっかり煮込まれていてなかなかに良い感じ。一方鶏肉はいつもの「ごろごろ」シリーズより煮込み加減が甘くてスプーンで切り刻むのは難しい感じでしたが、箸を使えば何の問題もありません。ゆで玉子はほぼ固ゆで。よってこれも適宜切り刻んでスープに浸けながら食べ進みました。

 まぁハズレではないのですが、やっぱりスープカレーってご飯大盛にしてもお腹にずっしりとは来ない(逆にそれがスープカレーの良さなのでしょうが・・・)ので、個人的にはあんまり好みではないなぁ。

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【観戦記】21年天皇杯準々決勝:G大阪 0-2 浦和 ~ 半分、紅い。

 前日のリーグ戦での対戦時と比べると浦和の決定機は少なかった一方、G大阪の決定機は遥かに多くて、この試合の方が90分では引き分けに終わる可能性はずっと高かったかと。でもカップ戦は勝てば良かろうなのだ!!

《スタメン》

・リーグ戦柏戦から中4日の浦和は柏戦と全く同じスタメン。リーグ戦次節川崎戦まで中6日ですし、ベンチメンバーまで含めて柏戦の大勝をそのまんま反映したものでしょう。

・一方リーグ戦鳥栖戦から中3日のG大阪は福田→ウエリントン、倉田→小野瀬、高尾→柳沢、山本→奥野、ヨングォン→佐藤、藤春→黒川となんとスタメンを6名も入れ替え。CBキム・ヨングォンが鳥栖戦で故障した上に、今のチームスタイルは体力の消耗が激しいためなのかも。

・なおキム・ヨングォンのみらなず、三浦・昌子と実績十分のCBが軒並み故障欠場。さらにFW小野、FWレアンドロ・ペレイラも故障中。

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《試合展開》

・吹田スタジアムは日没後&全くの無風だったにも関わらず、なぜかG大阪はコートチェンジを選択して浦和ボールでキックオフ。

・G大阪は戦前に予想したほど前から追って来ず、浦和がハーフラインを超えた辺りからがっつり詰めてくるような守備。前回対戦時のような「漫然と前に出て、ボールを奪えないのでやむなくズルズルと下がる」状態よりG大阪の守備はずっと良くなっていましたが、やはり立ち上がりからボールは浦和が支配。

・7分カウンターから西川ロングキックを受けて左サイドを汰木が単騎駆け上がってボックス内でシュートを放つものの、ここは菅沼が簡単にブロック。しかし10分東口ゴールキック→パトリックが落としたボールを拾った平野浮き球スルーパス一発→裏抜けに成功したしたユンカーの超高精度シュートがATフィールド東口を見事にぶち破って浦和先制。前回対戦時ではユンカー不在が祟ってアホほど合った決定機を全く決められませんでしたが、自分にとって最初の決定機をいきなりモノにする辺りはさすがユンカー様。

・さらに13分平野左サイドへ展開→山中がどフリーでアーリークロス→中に関根が飛び込んでわずかに合わずも、柏戦に続いてこの試合でも山中のクロスが相手に脅威を与え続けました。

・しかし、15分くらい辺りからG大阪は一転して前から厳しく追ってくるようになり、相手の出方の変化に浦和は混乱したのか随所でビルドアップのミスが続出。23分にはウエリントン→小野瀬スルーパスで酒井の後ろを黒川に深々と破られてしまいましたが、黒川の折り返しは柴戸がスライディングでなんとかクリア。

・40分には深い位置での宇佐美FK→ニアで菅沼ヘッドも西川の好守でなんとか凌ぎ、41分にはパトリックがボックス内で浮き球をヘッドで折り返し→ウエリントンの低い枠内シュートも西川ががっちりキャッチ。

・明らかにG大阪に傾きかけてた流れを見事に断ち切ったのが42分の追加点。山中どフリーでアーリークロス→ボックス内で江坂がどフリーでヘディングで折り返し、後方から忍び寄って来た関根が左脚一閃!! G大阪は前ハメに行っている時こそ実に威勢が良いのですが、きっちり守備ブロックをセットしないと行けない時の緩さは如何ともしようがないようで・・・

・2点ビハインドになったG大阪はハーフタイムを挟んで(と思っていたらどうも前半の終わりごろに入れ替えた模様)なぜか小野瀬とウエリントンの左右を入れ替え、かつ「何点取られても一緒や!!」と言わんばかりに超前がかりになってカップ戦らしい捨て身の反撃。

・56分ショルツの縦パスが奥野にカットされ、アーク付近でフリーで宇佐美にシュートを撃たれてしまう大ピンチがありましたが、シュートはなぜか宇佐美らしくなく枠内にすら飛ばずにバーの上。

・さらに57分パトリックのポストプレーを活かしてウエリントンがボックス内に突入。こぼれ玉を拾ったパトリックのシュートは西川が左足で辛うじてセーブ!!

・またしても苦しい時間帯を何とか凌いだところで、リカは58分先制点を取ったもののその後の出来は芳しくないユンカーを早めに諦めて小泉を投入してゼロトップ化。これでG大阪の捨て身の前ハメに苦しんでいた浦和のボールの回りは良くなり、さらに浦和の前プレも効き出して浦和以上に前ハメに弱いG大阪が逆にビルドアップに苦労することに。

・そして66分江坂CKからの流れで山中クロスに岩波&酒井が飛び込むもわずかに合わず。さらに67分江坂CKの流れで山中が今後は無回転シュートを試みるも枠を捉えきれず。

・好機を一回も決められずに失速気味になったところで、松波監督は68分黒川→藤春、小野瀬→倉田、ウエリントン→チアゴと一挙に3選手交代。消耗の激しい選手を代えたつもりなのでしょうが、少なくともウエリントンに代えてチアゴアウベスを入れたのが謎。チアゴは気まぐれにしか動かないので運動量の補充にも何にもなっておらず、次第にG大阪の前ハメは空回り状態に。81分柳澤→髙尾、奥野→チュセジョンの交代も全く効果なし。

・リカも関根が足を攣ったのを見てか、76分関根→達也、汰木→大久保と定番の交代を敢行。85分山中アーリークロス→ボックス内で江坂ポスト→小泉が左足を振りぬいて決定的な3点目!!と思いきや、江坂がわずかにオフサイド。最後は山中→宇賀神、平野→敦樹と代え、さしたる見所はないものの危なげもなく、ボールを回しに回してそのまま試合終了。

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《総評》

・シュート数は浦和9、G大阪11(うちパトリック6(笑))とG大阪のほうが多く、CKも共に4。また宇佐美やパトリックに決まっていても不思議はない決定機がありましたから、内容では完全にG大阪をボコボコにしたにも関わらずなぜかドローで終わった前回対戦時に比べるとこの試合ののほうが90分ではタイスコアで終わってもなんら不思議はない試合だったと思います。前回対戦時とは対照的に東口には見せ場がなく、西川の好セーブばかりが目立つ試合でしたし。

・しかし前回対戦時と違って浦和は決めるべきところをきっちり決めて完勝。G大阪の出来は前回対戦時よりは遥かにマシでしたが、失点時のあんまりな守備の緩さを見ると、90分ではタイスコアで終わる可能性はあったかもしれないが「勝てた」と言えるほどではなかったかと。

・この試合で面白かったのは決定力の差で浦和が2点リードで折り返した後半、両監督の采配でさらに両チームに差がついたこと。リカがユンカーを早めに諦めて小泉を投入したのが大いに奏功した一方、松波監督の選手交代は何の効果もありませんでした。

・浦和はユンカーがいる時といない時とで違った顔を見せてくれました。その辺についてリカは試合後「その中でもカウンターという攻撃を、キャスパー ユンカーがまだピッチにいたころは一つの武器として出せたかなと思います。その後に入った小泉も、ボールを握るのに非常にいい役割を果たしてくれたと思っています。守る時間を短くするために、ボールを握るために、彼はすごくいい引き出し方をしたと思います。」と上手くそれぞれの良さを評価しています。

・一点目の縦パス一本での裏抜けなんてユンカーがいなかったらまず成り立たないゴール場面でしょう。ユンカー加入当初にしょっちゅう見られた形で、やたら前からハメてくる相手には一番効き目があります。おまけにG大阪のCBは鈍足だった模様。平野の縦パスは「正直、キャスパーのことはまったく見えてなかった」というのには驚きましたが、これぞ特徴がよく判っているもの同士の阿吽の呼吸がなせる技。

・また2点目と幻の3点目が全く同じ形(=山中アーリークロス→ボックス内で江坂ポスト→2列目がシュート)だったのを見ると、ユンカーがいない時、さらにはユンカーを囮にしての攻撃の形をリカは周到に仕込みつつあるようです。ユンカー不在時というかゼロトップシステムのほうがボールは良く回りますし、前ハメも効きやすい。その代わりに誰が点を取るのかが判然としなかった難点を解消すべくリカが動いたのでしょう。

・一方松波監督の采配は謎だらけ。後半頭からSHの左右を入れ替えた件について、松波監督は試合後「前回のリーグ戦でもウェリントンのところ、酒井選手とのマッチアップのところで少し対応に苦しんでいたかなということも感じましたし、左サイドでフリーで持つサイドバックの黒川がボールを運んでという場面では前に行く、背後へのランというのが少なかったので、その面では小野瀬の方がランを出来るし、逆に右サイドでマッチアップした時のクオリティを出せれば、右サイドも活性化出来るんじゃないかなということで途中で変えました。」と説明していますが、23分に黒川が左サイドを深々と破ったような場面はその後ついに作れず。

・それ以上に謎だったのが68分ウエリントンに代えてチアゴアウベスを投入したこと。ウエリントンは誰とも噛み合わなそうな球離れの悪い選手ですが、それなりに運動量はあって個人能力も高いので守備側には厄介なことは厄介。でもチアゴアウベスはただただ一発があるだけで、気まぐれにしか動かない選手だから「前からハメてナンボ」な今のG大阪のスタイルには全く合わないような・・・そして実際あの選手交代以降G大阪は全く決定機を作れなくなってしまいました。

・準決勝の相手はC大阪に決定。しかも会場はなんと埼スタ。小菊監督はリーグ戦で内容でボコボコにされたことを踏まえ、ルヴァン杯では見事に浦和対策を練ってリベンジを果たしましたが、今度はリカがC大阪対策を練る番。もともと相手なりの修正、後出しジャンケンが得意なリカなのできっと何かやってくれることでしょう。

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《選手評等》

・惜しくもオフサイドで得点ならずでしたが、小泉に点を取る意欲が垣間見られたのは今日の良かった探し。一列後ろの平野ですら得点への意欲を見せているんだから、トップ下の小泉がパス出し小僧に甘んじてたらいかんわな。

・柏戦では「鱗滝さんのところで修業してきたんか!!!」と感じるくらいに難しいシュートを決めまくっていた汰木でした、この試合ではまた元に戻っていたのは悲しかった(つД`)

・期待値高すぎなのかもしれませんが、今日の酒井は良くなかったと思いました。ちょっとお疲れ臭いかと。後先考えずに黒川が後方から突っ込んでくるのにかなり苦戦していましたし、逆に縦に突破できそうで出来なかったりと。

・早めに交代させられたユンカーは序盤に相手と交錯した際に西村主審にファウルを取ってもらえなかったあたりからちょっとナーバスになったかも。後半カウンターの好機でボールをこねまくった挙句にボールロストした辺りでリカは交代を決断したかな?

・1点も取れませんでしたがこの日のパトリックはとにかく脅威でした。ハイボールに対する競り合いでショルツが苦戦してたのをJリーグで初めて見たかも。日本国籍取得はまだなのかなぁ・・・どう見ても今の大迫よりは頼り甲斐のあるCFではないかと。

・また井出口もボール奪取だけはかなり良い時期に近づいてるみたいで。

・天皇杯なので吹田スタジアムといえども名目上は中立地であることにいいことに、赤者がサイドスタンドのみならずビジター寄りのメイン&バックSA席までビニールシートで真っ赤に染め上げて選手達を鼓舞!! 浦和座席ビジュアルの凄いところは、設営こそ精鋭の尽力の賜物ですが片付けは一般の方も自主的にワラワラ参加するのであっという間に終わるところ。でもこれを事実上の敵地でやるとは!

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-----ユンカー-----
汰木---江坂---関根
---柴戸--平野---
山中-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
10分 ユンカー
42分 関根

(交代)
58分 ユンカー→小泉
76分 関根→田中
76分 汰木→大久保
90分 山中→宇賀神
90分 平野→伊藤敦

--宇佐美--パトリック--
ウエリントン------小野瀬
---奥野--井手口--
黒川-菅沼--佐藤-柳澤
-----東口-----

(交代)
68分 黒川→藤春
68分 小野瀬→倉田
68分 ウエリントン→チアゴ
81分 柳澤→髙尾
81分 奥野→チュ セジョン

 

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2021.10.28

井出商店@和歌山 ~ 中華そば

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 和歌山駅すぐ近くを走る大通りを南へ。駅から徒歩10分弱。10年以上の時を経ての再訪。和歌山屈指の人気店のはずですが、往訪したのは平日の夜だったので先客3、後客4とガラガラでした。早速基本の「中華そば(750円)」を「早すし(150円)」を注文。後払い。

 店内は壁際にカウンター4席×2、店中央に島式カウンター6席。卓上には胡椒と塩。以前は「早すし」はテーブルに積んであったような記憶がありますが、まだ暑い時期なので店内に保管するようにしたのかな?

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 ややとろみがかったスープは非常に判りやすい豚骨醤油ですが、豚骨臭がかなりきついので食べ手を選ぶと思います。見た目ほど醤油はうるさくなく、豚骨の旨味に惹かれてついついぐいぐいとスープを飲み進んでしまいました。

 麺は中細ストレート。相変わらず柔らかめの仕上がりで好みには合わず。「硬め」を頼んでいた後客がいたので、それが正解だろうと思ったのですが時すでに遅し。

 細メンマは筋っぽいのがあってイマイチ。他にチャーシュー、刻み青ネギ、ナルト。

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2021.10.27

えびトマトソース定食@からやま

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 「からやま」が2021年10月22日より期間限定で販売中の「えびトマトソース(690円+税=759円)」を試食。

 「からやま」は会計時に「かつや」と同様「100円割引券」をもらえますが、「かつや」と違って毎月新商品が出るわけはなく、また新商品が出たところで往々にして全く食指が伸びないものだったりするので、「割引券消化のために再訪→また割引券をもらう→割引券消化のために再訪」という「悪魔のサイクル」に嵌ることはなく、そうこうしているうちに割引券は期限切れになるのが通例。そして今般「からやま」にやって来たのはなんと4ヶ月ぶり。

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 「まろやかな口当たりのえびトマトソースは、えびのおいしさをギュッと濃縮。″海老の旨さ″を利尻昆布だしがきいた、和風醤油からあげがさらに引き立てます。」というのがからやまのウリ文句。

 「えびトマトソース」は思った以上に海老臭く、海老の旨味も確かにぎっしり詰まっています。一方「トマト」のほうは赤みがかった色合いに窺われるだけで、酸味のようなトマトらしい味わいはほとんど感じられず、限りなく「海老クリームソース」といった感じ。冷凍パスタや和えパスタにありがちな「えびトマトソース」に似ているかな?

 でも海老どころかトマトまでも重ねて自己主張しないのが良い方に転んでいて、「利尻昆布だしがきいた、和風醤油からあげ」の味わいを殺すことなく、美味くバランスが取れていると思いました。前回試食した「味噌からあげ」が味噌の焦げから来ると思しき渋味が強くて、せっかくのからあげの味わいを損ないがちだったのと好対照。

 「からやま」では今後かけるソースをあれこれ変えた「なんちゃって新商品」が入れ替わり立ち代わり出てくるのかな?

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2021.10.26

担々まぜ釜玉うどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2021年10月19日から期間限定で売り出し中の「担々まぜ釜玉うどん・大(700円)」を試食。同時発売の「ちゃんぽんうどん」が提供できないSC内店舗等小さめの店で扱えるようにした期間限定商品で、「ちゃんぽんうどん」を扱っている店でも「担々まぜ釜玉うどん」を併売しているところと「担々まぜ釜玉うどん」は扱っていないところがあるようです。

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 「担々まぜ釜玉うどん」は「茹で釜から直接すくいあげたもちもちの麺の上に、和風仕立ての濃厚なごまだれを加えます。さらに、口に入れた瞬間からじわりと染み渡る辛さを楽しめる本場四川の担々ミンチ、香ばしい香りと食感にアクセントをもたらしてくれるザーサイと白髪ねぎ、刻みのり、辛みカツオ粉、仕上げに温泉玉子を添えた、シビれる辛さを味わえるひと品です。」というのが丸亀製麺のウリ文句。とりあえず何度もまぜまぜしてから試食。

 丸亀製麺は今年4月に「うま辛まぜ釜玉うどん」というコンセプトが似た商品を売り出していましたが、「うま辛」のほうは「しょうゆをベースにしょうがとにんにくを利かせた甘辛なそぼろ」とかなり和風寄りで、ネーミングに反して全然辛くありませんでした。今回のは「本場四川の担々ミンチ」と辛いほうへシフトさせたつもりなのかも。

 でも結論を言えばやっぱりあんまり辛くありませんでした。どうしてもごまだれが卓越しがちな上に、温泉玉子が担々ミンチの辛さを包み込んでマイルドにしてしまうようで、「本場四川」なんてその片鱗も感じませんでした。辛みカツオ粉もただの魚粉と大差ない様子。なんとなく「台湾まぜそば」をインスパイアした商品のように見受けられますが、如何せんどう転んでもうどんであることに引っ張られてめっちゃ和風の味わい。

 ただ辛さに過大な期待さえしなければ、これはこれで食べ手を選ばないバランスの良い一品であることも確か。温泉玉子と濃厚ごまだれ、そして担々ミンチがなんらケンカしないどころか見事に絡み合って旨味は抜群! 「安くてそれなりに美味く、それなりにお腹一杯になる。しかも老若男女一切食べ手を選ばない」という丸亀製麺らしい一品だと思います。

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2021.10.25

煌璃@川口 ~ 担々麺

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 川口駅東口から西友のあるキャメリアタワーの方へ歩いて、ジョナサンのある角を北へ。駅から徒歩5分足らず。川口にありがちな「アイヤー!」な激安中華料理屋や西川口にありがちなガチすぎる中華料理屋とは完全に一線を画した、川口らしからぬおしゃれな中華料理屋さんで、屋号は「きらり」と読みます。先客ゼロ、後客6。

 ランチメニューの中から「担々麺(880円)」を注文。大盛無料サービスあり。また辛さを聞かれたので「普通」でお願いしました。

 担々麺専門店ではないどころか麺類がウリの店でもなさそうで、ランチタイムの麺類メニューは他に汁なし担々麺のみ。とはいえ、定食メニューもそんなにバリエーションはなく、夜営業重視の店なのかも。

 店内は4人卓×3と2人卓×2、カウンター3席とあまりキャパは大きくなく、その分落ち着きがある店です。

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 肉味噌の上には唐辛子、スープにはラー油が視認できるものの、食べ始めはごまだれががっつり支配してかなり甘目、辛さなんて微塵も感じませんでしたが、食べ進むにつれてじわじわと辛さが襲ってきました。といってもさほどの辛さではなく、これなら「辛め」で頼んでも何の問題もなかったかも。痺れは全く感じず。でも旨味たっぷりで、担々麺には珍しくぐいぐいと飲み進んでしまう引力を秘めています。

 麺は中細ストレートタイプ。心持ち柔らかめでつるつるとした口当たり。大盛なら量的にも十分満足が行きます。

 見た目通り肉味噌たっぷり。ナッツ類も少々混じっていますが、中には砕かれずにアーモンド状の豆そのまんまなものもあったり(苦笑)。チンゲン菜に加えてキャベツも少々入っているのかな? 他にザーサイがちょっぴり。

 次は四川麻婆豆腐やレバニラなどの定食類を試してみようと思います。

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2021.10.24

のりや食堂@大井町 ~ Aセット(980円):中華そば+半チャーハン

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 大井町駅東口にある巨大なヤマダ電機の裏辺り。ほぼ11年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客5。大昔に都内で「和歌山ラーメン」が流行っていた頃からの生き残りです。相変わらず店内どころか店外にまで強烈な豚骨臭が漂っており、正直食べ手を選ぶかと思います。

 券売機で中華そばに半チャーハンor半カレーが付いた「Aセット(980円)」を注文。和歌山ラーメンは概して量が少ないので何かちょっと足したくなります。またクーポンを利用して味玉をつけてもらいました。なお中華そば単体だと680円と安め。

 メニューは基本的に中華そばとつけそばのみ。昔はサイドメニューとして「ブタメシ」を推していたと記憶していますが、今は完全にカレー推しみたいで。

 店内は縦長カウンター6席と4人卓×2。コロナ禍対応でカウンターの座席をだいぶ減らした模様。卓上にはラー油、酢、醤油、ホワイトペッパー、おろしニンニク。また頼めば生姜も出してくれるとのこと。水セルフ。

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 表面に脂が浮き、かつややとろみがあるスープは判りやすい濃厚豚骨醤油味。見た目ほどは醤油はきつくなく、むしろ甘めに感じられるくらいなので臭みさえ気にならなければ豚骨の旨味を十二分に堪能できます。

 麺は中細ストレートタイプで心持ち柔らかめの茹で上がり。麺量は若干少な目な気がしますが、それ以上にスープが少ないのか、丼の中で麺があまり泳がずに食べ始めは麺とスープの絡みがイマイチ。でも食べ進むにつれてその問題は解消してゆきます。

 バラ肉チャーシューは値段相応にやや小さめ。付けてもらった味玉はほぼ固ゆで。他にナルト、穂先メンマ、刻み青ネギ。

 半チャーハンは中華そばを食べている最中に登場。可もなく不可もなし。

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2021.10.23

チキンキエフ定食@松のや

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 松のやが2021年10月20日より期間限定発売中の「チキンキエフ定食(750円)」を試食。

 「チキンキエフ」はウクライナの伝統料理で「松のや世界紀行」の第2弾という位置づけ。第1弾は今年7月に売り出した「エスカベッシュ風アジフライ定食」でした。もともと松屋が先鞭をつけていた「世界紀行」シリーズ。松屋ではすっかりご無沙汰になってしまいましたが、グループとしては忘れてないよ!ということなのかも。

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 「バターを鶏肉で巻き、衣をつけてサクッと揚げた伝統的なウクライナのかつ料理『チキンキエフ』。柔らかい鶏肉の中からコクうまバターがじゅわーっと溢れ出る罪深い逸品。相性抜群のチキンとバターの塩味に、軽やかな衣が食感を後押し。」「ガーリック香る幸せ濃厚バターが特製トマトソースとバディを組んだ世界の揚げアゲグルメ。」というのが松のやのウリ文句。

 ポスターの写真のようにかつがトマトソースにどっぷり浸かっている状態で出てくるものと思い込んでいたら、トマトソースは別添だったのに意表を突かれました。

 それはともかく、結論からいえば出来はなんとも微妙。本来「チキンキエフ」ってトマトソースなしでも単体でそれなりに楽しめるものだと思うのですが、松屋系列の弱点=鶏肉のあんまりな淡白さを補うにはバターの塩味だけでは何とも力不足。少なくともビールのアテにするならともかく、ご飯のおかずにするにははなはだしんどい印象を受けました。端的にいえば「ソースをかけてないチーズチキンかつ」よりは多少マシみたいな感じでしょうか。

 そこでご飯が進むように助太刀に現れたのが件のトマトソース。でもバターにガーリックが仕込まれているせいか、トマトソースとタッグを組むと松屋のお馴染みの味になってしまって痛し痒し。

 完成度が低いことを松のやも自覚しているのか、この商品の存在は店内のポスターに掲げられているだけで、店外への告知は全くありませんでした。

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【観戦記】21年第33節:浦和 5-1 柏 ~ 圧倒的じゃないか、我が軍は!!

 前節とは打って変わって「撃てば入る!」みたいな圧倒的な高パフォーマンス。発展途上のチームらしい出来不出来の激しさにはクラクラさせられると同時に、リカのチーム作りは平均的に見れば着実に前へ進んでいることを実感させられた好ゲームでした。

《スタメン》

・浦和は前節故障した明本に代わって故障明けのユンカーがスタメンに復帰しただけ。

・西に代わって宇賀神が久しぶりにベンチ入りしたのが目を惹きました。西は神戸時代の女性スキャンダルをなぜか今頃になって週刊誌に暴露される一幕がありましたが、ベンチ外になったのはそれとは関係なく、単に目先のパフォーマンスで宇賀神が西を上回っただけでしょう。山中が依然90分使えるかどうか怪しく、左SBで途中投入するなら西より宇賀神のほうがベターという判断だったのかもしれません。

・試合前の記者会見で、「興梠慎三に関しては膝の状態は良くなかったですが、良くなってきてすでにメンバーの入りの競争に入ってきています。」との言及があったものの、興梠はなおもベンチ入りならず。

・柏は出場停止の大南に代わって川口がスタメン入りした他、武藤→戸嶋とスタメン2名入れ替え。武藤のベンチスタートには驚きましたが、武藤はこのところスタメンで出ても早い時間帯に交代させられているのでコンディション面で問題を抱えているのかも。大南出場停止で峻希に出番が回ってくるものと期待しましたがベンチ外、というか最近はずっとベンチ外みたいで。

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《試合展開》

・往々にして相手に応じてフォーメーションを変えてくるネルシーニョ監督。この試合は4-2-3-1で、守備時は4-4-2と浦和と似た形でした。また試合開始当初は柏の出足が良く、柏がボールを支配する時間が長いという意外な形になりました。

・しかし、7分&10分と浦和が好位置でFKを得た辺りから試合は浦和ペースに。13分山中がどフリーで放ったミドルシュートはわずかに枠外。

・そして15分山中のボール奪取を契機に、後方からビルドアップ開始。酒井→平野→柴戸のパス回しで柏のプレス網をズダズタに。どフリーでボールを受けた江坂がユンカーへスルーパス→ユンカーの汰木への折り返しはやや外へ流れたものの、汰木が体をひねりながらゴールに捻じ込んで浦和先制!!

・19分山中クロスを契機にゴール前で混戦となるも、珍しくボックス内に突入していた柴戸をCBサントスが後方から削ってしまって、当然のようにPK。そのPKをユンカーでも江坂でもなくなぜか関根が蹴り、コースが甘々でヒヤヒヤものでしたがGKの脇をすり抜けてなんとかゴール。

・23分山中のクロスを拾ったサントスのクリアがあまりにも短くてボールは汰木の足元へ。汰木は左斜めから巻いてゴール右隅にシュートを叩きこんで3点目。

・守備が全く機能しないことにネルシーニョ監督も業を煮やしたのか、給水タイムを挟んだ辺りからサヴィオと戸嶋の位置を入れ替えたり、さらには守備時4-5-1の形(試合後の会見によればヒシャルジソンアンカーの4-1-4-1の意図だったみたい)にしてみたり。そして33分左サイドから神谷の高速クロスに後方から上手く岩波&ショルツの間に入り込んだサヴィオがどフリーで頭で合わせてようやく反撃開始。

・しかしかすかに灯った柏の反撃ムードをばっさり断ち切ったのが45分のユンカーのゴール。平野が深い位置から半身のような恰好でロングフィード。ユンカーはサントスとの競り合いになって完全に抜け出すには至らなかったものの、サントスは19分柴戸を削った際にイエローをもらっているのが災いしてユンカーに強く当たれないのが致命傷に。ユンカーのシュートは緩かったものの精度はさすがで4点目。

・前半だけで3点差がついたためか、リカは故障明けのユンカーを早々と下げて小泉を投入。

・柏は再三自陣で大穴を開けていた椎橋を前半で諦めて仲間を投入して、既に壊れている堤防を修復しようと試みるも大破綻している右サイドの守備はどうにもならず、縦パスを受けて裏抜けに成功した山中のマイナスの折り返しがわずかに中で合わない決定機が立て続けに2度。

・そして59分左サイドから小泉が江坂へクロス。江坂はボックス内でどフリーで胸トラップする余裕をかまし、シュートはやや緩かったもののCB古賀に当たってわずかにコースが変わったのが幸いしてゴール!! 江坂は4ヶ月前まで在籍していた古巣相手のゴールでしたが、柏サポがいないせいか両手を広げてフツーに喜んでいました(苦笑)。

・これで完全に勝負あり。リカは中4日で控える天皇杯準々決勝へ向けて主力温存とばかりに、65分江坂→大久保、関根→達也、山中→宇賀神と3選手を一挙に交代しましたが、さすがにゼロトップどころか前でボールを収められる選手が全くいない布陣が機能するわけがなく、ピッチ上は完全に混乱状態に。

・74分には途中投入の細谷が単騎ドリブルで浦和守備網を切り裂くもシュートは西川が前に出て難なくセーブ。77分には珍しく柏のプレッシングが機能して浦和のビルドアップミスを誘い、これまた途中投入の武藤がシュートを放つものの、ここも西川が左手一本でファインセーブ。

・さすがにこれは拙いと思ったのか、リカは78分汰木に代えて槙野を投入し、槙野中央の3-4-3へ布陣変更。前3人は相変わらず右往左往するばかりでしたがなんとか鎮火には成功。84分FKからの流れで宇賀神ミドルシュートが急激に曲がり落ちてゴールを襲ったり、89分大久保FK→大外で酒井ヘッドもGKキム・スンギュがなんとか触ったのが奏功してバーを直撃とセットプレーで最後もそれなりに見せ場を作って試合終了。

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《総評》

・前節G大阪戦ではアホほど決定機を作りながらも1点が遠くて痛恨のドローに終わってしまいましたが、今節は一転して実力差通りの大差。本来はG大阪戦もこうあって然るべきで、さらに言えばC大阪とのルヴァン杯第1戦も前半で事実上試合を終わらせて然るべき試合で、久しぶりに試合内容と結果がマッチした試合でした。逆に言えば「試合内容と結果がそぐわない試合が多い」という意味で浦和はまだまだ未成熟なのでしょう。

・この日2ゴールの汰木は「『ラストのゴール前でのクオリティーを上げていこう』という反省点を生かせた試合だったので、チームとして自信になるゲームだったと思います。」と喜んでいますが、ラストのゴール前でのクオリティーなんてそんなに簡単に上がるものなのかなぁ?でもこの試合のフィニッシュの精度は圧巻でした。「それが決まらんのか???」というのは最後の酒井ヘッドしかなく(あれはGKを褒めるべき)、むしろ普段は入りそうにないシュートがバンバン入っていました。まるで大敗した神戸戦の神戸がそうであったように。

・この試合で面白かったのは浦和と柏でボール支配率にほとんど差がなかったこと。しかし、カウンターこそそこそこ鋭利なもののビルドアップが稚拙でボールを持たさせると何も出来ない柏と、ボールを握って相手を崩せる上にカウンターも出来る浦和とのチーム力の差は歴然でした。そしてこの試合は浦和がボールを握る時間帯は思ったより短く、むしろ中途半端に前に出てくる柏を引き込んでカウンター気味に崩すパターンが多かったように感じました。

・1点目が典型ですが、柏がたいして強度も高くなく、それでいてめっちゃ食いついてくるところを浦和は「相手を引きつけて離す」の連続で柏が無駄に食いつきすぎることで出来たスペースにバシバシパスを通しまくって、柏の守備を完全に無力化したのは痛快でした。完全に相手のやることの逆を取ることの連続。そして相手の裏を取るところで平野が、江坂が、そしてなんと柴戸までが大活躍!! ちょっと前までその役は小泉しか出来なかったのに!

・ネルシーニョは試合後なぜか「このような機会を悪く受け止めずに、自分自身しっかりと何ができたのか、何が足りなかったのかを自問自答する時間に充ててほしいと選手たちにも話をした。」と選手に責任を転嫁するかのような物言いをしていますが、あれほど機能しないプレッシングって仕込む側の問題じゃないかと。「守備のところが前からアグレッシブにプレスをかける、そこが狙いとしてこれまでもやってきた一つのスタンダードでもある」らしいのですが、もうシーズンも終わろうとする時期でこれではなぁ・・・

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《選手評等》

・この試合で2ゴールを決めた汰木。ドッペルパックは浦和在籍時どころかプロ入り後初めてだとか。得意の角度だった2点目はともかく、1点目なんて普段なら絶対に入らないどころか枠にも飛ばず、そもそもシュートを試みたかどうかすら怪しいもの。鱗滝さんのところで修業して来たんか!! なおご両親が埼スタ観戦していたらしいのですが、「山形からはるばる」とちょっと思ってしまったのはナイショ(笑)

・柴戸が得たPKを蹴ったのはユンカーでも江坂でもなく、なんと関根。元同僚GKに癖を読まれているであろう江坂を避けたのは判りますが、ユンカーはあんまりPKが得意ではないのかなぁ?軸足が滑ってPK失敗も記憶に新しいところ。でも関根のPKも怪しさ満点でした。関根はPKを蹴ったのは初めてだとか(たぶんPK戦除きで)。

・山中は離脱が長引いて夏に試合に出てないのが良い方に転んでいるのか、一人だけ突出してコンディションが良さげ。この試合でもクロスがグイングインとうなりを上げていました。後半裏抜けに成功しながらマイナスの折り返しだけがわずかに合わないの連続が残念だったくらい。山中はもともと「偽SB」とか言われてインサイドでプレーできることが評価されてたけど、山中が離脱している間に汰木がインサイドでの芸風を学んでために、山中は外に張りっぱなしで良さが出ているというのが実に面白い。万物は流転する。

・今の平野の凄さを見るにつけ、水戸では何をしていたのか気になりました。欧州の5大リーグでバリバリやっていた連中は別格としても、それ以外は個人レベルではJ1とJ2でそんなに差はない、使いようによってはJ2の選手でもJ1で十分やれることを実感させられる2021浦和。そしてその組成に大きく寄与した西野TDの慧眼に感謝。逆にコスパの落ちてきたベテランには厳しい時代です。

・柴戸は昨年までやたら相手に食いつくワンワン系でしかなかったのに、今年になって縦パスが出せるようになるどころか、相手が対応に困るポジションを取ってボールに触らずとも味方を助けることまで覚える破格の成長ぶり。シーズン序盤は敦樹>柴戸だったのに、今や完全に立場逆転。

・4バックのCBなのに、ボールを持ち上がるだけでは飽き足らず、どう見ても流れの中で点を取りに行こうとするショルツ!! 大差が付いたので気持ちは判りますが、37分カウンターを食らってクリスティアーノの独走を許す大ピンチに。ショルツのモーゼ攻撃は面白いのですが、リスクマネジメントは不完全みたいな。でもショルツの守備は圧巻で、クリスティアーノ1トップを完全に無力化してしまうCBはJリーグではなかなかいません。恐れ入りました。

・過去「金J」で浦和が勝った記憶がないと思ったら案の定、フライデーナイトJリーグ、通称「金J」に名前が変わってから9試合目にして初勝利だったそうで。この試合は折悪しく真冬のような寒さで、しかも雨。おまけにコロナ禍対応でキックオフが19時に繰り上がるおまけつき。スタジアムのアクセスが良くない浦和は「金J]なんてやりたくないのでしょうが、DAZN様のご意向でどこかで1試合はお付き合いせざるを得ないのでしょうが、せめて夏にしてくれないかなぁ・・・

・また前回柏と対戦したのは6月下旬。浦和移籍の噂が立っていた江坂はベンチ外で、浦和は大胆なターンオーバーをしたのでスタメンは興梠&武藤の2トップだったとか、デンがスタメンで出ていたとか、彩艶登録漏れが発覚して塩田がスクランブル発進したとか、たった4ヶ月前の話とは思えないくらいのアナザーワールド感(@_@) 

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-----ユンカー-----
汰木---江坂---関根
---柴戸--平野---
山中-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
15分 汰木
21分 関根
23分 汰木
45分 ユンカー
59分 江坂

(交代)
HT ユンカー→小泉(江坂がCFへ)
65分 江坂→大久保
65分 関根→田中
65分 山中→宇賀神
78分 汰木→槙野(槙野CB中央の3-4-3へシフト)


-----クリスチアノ----
神谷---サヴィオ---戸嶋
---椎橋--ヒシャルジ--
三丸-古賀--サントス-川口
-----スンギュー----

(得点)
33分 サヴィオ

(交代)
HT 椎橋→仲間
65分 サヴィオ→武藤
65分 戸嶋→三原
73分 神谷→細谷

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2021.10.22

エニシスタンド@御徒町 ~ エニシ担々麺

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 山手線御徒町駅北口そば、1Fにユニクロがある「吉池ビル」の8F。神戸が本拠地の店のようです。先客2、後客9。このビルに食堂街があること自体驚きでしたが、客層が若い上にカップルや女性同士で来る方のほうが多くてさらにびっくり。

 券売機はなく、メニューを見て基本と思しき「エニシ担担麺(900円)」を注文。辛さは不辣(辛さなし)、小辛、中辛から選べるので「中辛」でお願いしました。後払い。

 メニューは他に鶏白湯担担麺、濃厚担担麺、麻辣担担麺、香醇担担麺など。担々麺専門店ですが、汁ありは鶏白湯担担麺だけ。

 店内は縦長カウンター6席と4人卓×5。卓上にはエキゾチック酢、オレンジ酢、煮干酢、ミル入りミックスペッパー。

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 能書きによれば「自家製スパイスラー油だけでも20種類以上のスパイスを使用。具材は神戸ポークのうで肉とモモ肉を一気に強火で炒めて甜麺醤をベースに少し甘みのある『肉味噌ミンチ』に仕上げ、淡路島産の甘い生玉ねぎ、フライドオニオンとインドから仕入れたカシューナッツ、国産の水菜、(中略)柴漬けがアクセントとなっています」とのこと。柴漬け入りというのがとにかくユニーク。

 一応タレは丼の底に溜まっていますが、しっかり麺をまぜまぜするととろみがあって麺に絡みまくるせいか、食べている最中は汁っぽさはほとんど感じません。中辛でも辛さや痺れはさほどのことはなく、食べた後もほとんど辛さが尾を引く感じもせず。それは良いのですが、少々味を重ね過ぎて味が濃すぎるのが難。ご飯がないと食べづらいほどではありませんが、ご飯が欲しくなるレベル。

 麺は中太・平打ちのストレートタイプ。やや硬めに仕上げた生パスタと似ていますが、それよりは少々厚みがあるかな?カシューナッツのザクザク感に生玉ねぎのしゃきしゃき感と食感に変化が付くのは面白いのですが、柴漬けは先述の「味濃すぎ問題」を加速させているだけの気も。濃すぎる味に少々へきへきして、卓上の酢を試すのをすっかり忘れてしまいました。

 店では最後に「ひとくちごはん」の投入を勧めていますが、自然体で食べているとタレなんてほとんど残らないので麺や肉味噌が少々残った状態で頼むのが良さげ。

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2021.10.21

金字塔@赤羽 ~ 秋刀魚ラーメン

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 赤羽駅東口から線路沿いに北へ。駅に近い「ゆうひ屋」や「夏海」と同じ通り沿いですが、赤羽の商店街・飲み屋街も尽きようとする北外れで、赤羽岩淵駅のほうが近いくらい。ほぼ10ヶ月ぶりに再訪。先客ゼロ、後客4。

 今回は秋限定の「秋刀魚ラーメン(980円)」を注文。ランチタイムは大盛サービスをやっているので大盛にしてもらいました。なお麺量は並盛で150g、大盛225g。

 レギュラーメニューは特段変わっていないようで「しおそば」「塩つけそば」「味噌そば」各種。さらに往訪時は月替わり商品として「金二郎」を提供していました。

 店内は縦長L字型カウンター10席と壁沿いに2人掛けテーブルが3卓。さらに店奥にも客席がある模様。卓上にはミル入り胡椒と一味。以前はガーリックチップと白ごまが置いてあったはずですが、今回は見当たらず。また「しおそば」には最初に「コーヒー油」がサーブされましたが、「秋刀魚ラーメン」には付いてきませんでした。

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 秋刀魚ラーメンは出汁なりかえしなりに秋刀魚を使った、生粋@池袋の「正油そば」のような非常に魚臭くて食べ手を選びそうな一品を勝手にイメージしていたのですが、どうもレギュラーメニューの「しおそば」に秋刀魚の甘露煮と千切り生姜をトッピングしただけのよう。京都の「にしんそば」のインスパイア商品みたいな感じ。

 「しおそば」のスープは鶏ガラ・もみじ・げんこつ及び香味野菜をベースに白トリュフを加えたものだそうで、毎度のことながらあっさり目なのに旨味たっぷり。終盤は甘露煮から来るのか、わずかに甘味を覚えます。、

 麺は三河屋製麺の細麺ほぼストレート。スープの量が特に少ないわけではないものの、細麺でボリュームを出すことに無理があるのか、大盛だとちょっと玉になりがち。それでもスープの絡みは良好で、つるつるとした食感、啜りごちも悪くありません。

 チャーシューの代わりに自家製ベーコンを使っているのは面白い変化球。他に鶏つみれ、白髪ネギ、メンマ、ほうれん草、三つ葉。

 また面白そうな限定商品が出たら再訪してみます。

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2021.10.20

ちゃんぽんうどん@丸亀製麵

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 丸亀製麺が2021年10月19日から期間限定で売り出し中の「ちゃんぽんうどん・大(800円)」を試食。昨年は「牡蠣ちゃんぽんうどん」と「豚ちゃんぽんうどん」の二本立てで売り出していましたが、今年は「豚」に一本化したのかな? 発売初日に往訪したせいか、店一丸となって「ちゃんぽんうどん」が発売された旨を声高にセールスしており、その甲斐あってか結構注文が出ていました。

 期間限定モノにありがちな、麺だけ先にもらって、その後にレジ横で調理したものを麺にのせるオペレーションです。「ご注文をいただいてから具材をちゃんぽんだしと合わせる」のにそこそこ時間がかかるのか、しばらく座席で待つ羽目に。そのため「ちゃんぽんうどん」の販売店舗は限られており、SC内店舗など規模が小さい店では取り扱っていないようです。

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 「彩り豊かな具材は、豚肉、キャベツ、にんじん、コーン、さつま揚げ、たまねぎ、かまぼこ、刻みねぎと8種類」と見た目はちゃんぽんそのもの。ただスープがちゃんぽんとは決定的に違っています。

 丸亀製麺のウリ文句では「豚骨仕立てのちゃんぽんだしは、北海道産の真昆布や厳選したかつお節などをつかい毎日すべてのお店で数時間おきに引く白だしをベースにしています。そこにコク深い豚骨スープを合わせて旨みたっぷりのだしに仕立てています。具材とだしを一緒に煮出すことで、豚や魚介の旨みと野菜の甘味がだし全体に凝縮し、うどんのくびれに絡み合い相性は抜群です。最後の味の決め手は黒胡椒。打ち立てうどん、具材、ちゃんぽんだしのおいしさが際立ちます。」とのこと。

 「豚骨仕立て」と謳っていますが、リンガーハットで食べ慣れた一般的なちゃんぽんのスープと比べると「北海道産の真昆布や厳選したかつお節」がかなり前に出ていて、どちらかと言えば和風仕立てと言っても良いくらい。この辺はうどんとの相性を考えたのでしょう。白濁しているのが豚骨仕立てっぽいくらいで、野菜も溶け込んでやや甘めの味わいです。

 店の力の入れ加減から察して、秋の定番メニューになるのかも。

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2021.10.19

三浦家@金町 ~ (家系)ラーメン

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 常磐線金町駅南口正面、いかにも再開発然としたマンションの1Fにある商業施設「ベルトーレ金町」内。11時の開店10分前に到着したところなんと先客8。開店までに3人。開店後もひっきりなしに客がやって来て、退店時には外待ち9とかなりの人気店のようです。店先に「武蔵家」と関係がある旨が明記されていました。

 屋号通り家系の店で、店内の券売機で基本の「ラーメン(650円)」を麺硬めで注文。食券を渡すとライスの有無を聞かれるので「半ライス」でお願いしました。ライスはおかわり自由で、店からもおかわりをガンガン勧めてきます。実際お代わりを頼んでいる方もちらほら。

 店内はL字型カウンター10席。卓上に一味醤漬け、にんにく、無臭にんにく、ブラックペッパー。カウンター上には武蔵家でお馴染みのカッパ漬け。また酢、豆板醤、しょうがは頼めば出してくれるようです。

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 心持ちざらつきがあり、かつとろみがかったスープは「ライスに合う様、濃いめに仕上げて」いるとのこと。またデフォルトでも脂多めなのか、ほっておくとすぐに表面に膜が出来ます。確かにしょっぱくて、店が「濃かったら言ってください!!」と声をかけているのも納得(後からスープを薄めてくれるようです)。でもそのしょっぱさを我慢してスープを飲みたくなるくらい豚骨の旨味がぎっしり詰まっているのも確か。それゆえラーメンだけを楽しむなら「味薄め」がベター。

 麺は定番の酒井製麺=極端に短いごく緩い縮れ入りの中太麺。個人的には麺硬めでちょうど良いくらい。

 チャーシューはこの手の店には珍しく手が込んでいて、ちょっと燻製風味。他にほうれん草、海苔3枚。

 安くてお腹一杯になるというニーズに目一杯応えていると同時に、この手の店としては明らかに美味い方。これは人気店になるのも当然でしょう。

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2021.10.18

インデアン まちなか店@帯広 ~ チキンカレー

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 豚丼と双璧をなす帯広のB級グルメ「インデアンカレー」。往訪したのは帯広駅から近い「インデアン まちなか店」。約1年ぶりの再訪で、15時過ぎという中途半端な時間帯にも関わらず、先客4、後客4とそこそこの賑わいでした。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て前回は「ハンバーグカレー」を注文したので、今回は「チキンカレー(649円)」を注文。辛さは普通・中辛・辛口・大辛・極辛の5段階から選べますが、店員が「辛さは普通でよろしいですか?」と有無を言わさないような押しで迫って来たのでやむなく「普通」で。

 店内は縦長U字型カウンター18席と4人卓×4と案外広め。卓上に福神漬としその実の醤油漬けはともかく、なぜかガリ。

 カレーのルーは「ベーシックルー」「インデアンルー」「野菜ルー」の3種類があり、かつメニューによってルーを作り分けられているようで、ハンバーグカレーのデフォルトはインデアンルーだったのに対し、チキンカレーのデフォルトはベーシック。ルーの違いを確認したかったのも今回チキンカレーを頼んだ理由の一つ。

 ベーシックカレーは「やわらかく煮込んだ若どりのムネ肉が大胆に入っています。チキンの美味しさを存分に味わって下さい。」というのがウリ文句。

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 「べーシック」も「インデアン」同様ルーはとにかくドロドロというかとろみが超つよくて、ちょっとほっておくとすぐに表面に膜が張るレベル。辛さを「普通」にしたためか一段と旨味重視にベクトルを振った感じで、「インデアン」と違って玉ねぎが加わる分一段と甘めでしょうか。但し全く辛くない訳ではなく、あとからじわじわ辛さがやってきます。また「インデアン」より牛肉が少ないせいか、ルーの中に牛すじみたいなものは見当たりませんでした。

 そしてルーの中には角刈りのチキンがゴロゴロ。「ごろごろチキン」と言えば松屋の超ヒット作カレーの代名詞ですが、チキンの旨味がしっかりしていて松屋の淡白すぎるチキンとはレベルが違い過ぎました!! それなのに松屋の「ごろごろチキン」より安いのが謎。

 ボリュームも結構あって、ルーの特性も相まって食後はかなりずっしりと腹にきます。でも全く飽きずに一気に完食できるあたりはさすがインデアン。いやはや恐れ入りました。

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2021.10.17

牡蠣ちゃんぽん@リンガーハット

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 リンガーハットから2021年10月12日より期間限定で発売中の「牡蠣ちゃんぽん(980円)」を試食。本商品は秋冬限定ながら毎年発売されている人気商品で、個人的には一昨年前に試食して以来。ただその時より100円以上値上げ。レギュラーサイズとスモールサイズがあるのは相変わらず。

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 「外は香ばしく中はとろっとクリーミーな焼き牡蠣が4つ入った、リンガーハット秋冬定番のちゃんぽんです。たっぷりの旨みと、くせのない味、食べ応えのある身が特徴の大粒の『播磨灘産牡蠣』を、注文を受けてから豆乳クリームバターで香ばしく焼いてご提供いたします。」「赤白2種類の味噌と練りごまを混ぜた“特製味噌スープ”が、牡蠣と国産野菜の旨味を引き出した、寒い冬にぴったりのコクのある深い味わいの一杯です。今年から新たに牡蠣と同じく播磨灘産の焼き海苔を添え、より風味豊かに仕上げました。焼き海苔をスープに溶かしてお召し上がりください。」というのがリンガーハットのウリ文句。

 配膳されるや否やふわっと立ち上がってくる牡蠣の香り。ちょっと焼きが入った牡蠣は確かに大粒。そして旨味も十分。それ以外の具は通常のちゃんぽんと全く同じかな? その中に牡蠣が入ってもなんら違和感なし。ただ牡蠣が広島産でも宮城産でもなく、首都圏では知名度が低い播磨灘産をわざわざ使っているのが気になります。

 また「特製味噌スープ」は味噌を前面に打ち出した良くも悪くも味噌臭いタイプではなく、ベースとなるちゃんぽんスープの味わいをそれなりに残しています。味噌自体はやや甘目。ただ意外と塩分がきついのか、食後は強烈な渇水感が。

 この出来なら秋冬の定番商品化するのも当然でしょう。なお販売は1月中旬までの予定だそうです。

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【観戦記】21年第32節:浦和 1-1 G大阪 ~ 何なんだろうな、この凄まじいもやもや感・・・

 浦和はアホほどあった決定機を一つも決められず、大詰めになってお互いPKを一つずつ決めて試合終了。大量得点で勝って然るべき試合を辛勝どころかドローで終わってしまうようでは浦和もまだまだですなぁ・・・

《スタメン》

・とにかく浦和はユンカーがベンチ外だったのが衝撃的すぎました!!! 試合後の会見によれば「内転筋周りに少し違和感があり、全力でプレーできる状態ではありません」とのこと。

・また今月に入って絶不調の小泉もベンチスタートとなり、結局浦和はユンカー→山中、小泉→汰木、敦樹→平野、西→酒井、彩艶→西川とルヴァン杯第2戦からスタメンを5名入れ替え。

・なお試合前の記者会見で長らく戦列を離れている興梠・阿部・デンについて「阿部と慎三は練習はできていますが(中略)慎三は膝、阿部は足に少し問題があり」「(デンは)U-24オーストラリア代表の活動の後に、以前抱えていたグロインペインの痛みが出てきたという状況」との説明がありました。

・G大阪はルヴァン杯が無くて日程スカスカなのに、こちらも前節札幌戦からパトリック→白井、チュゼジョン→山本、奥野→倉田、キム・ヨングォン→佐藤、柳澤→高尾とスタメンを5名入れ替え。韓国代表招集でイラン遠征帰りのヨングォンはともかくパトリックがベンチスタートだったのが謎。FW白井はこれがJ1リーグ戦初出場。

・CB三浦、CB昌子、FW小野、FWレアンドロ・ペレイラ、FWチアゴ・アウベスは故障中との報も。

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《試合展開》

・ユンカーまさかの欠場を受けて、浦和は江坂ではなく明本を最前線に出した事実上のゼロトップ。一方4バック&3バック併用のG大阪はスタメンまで大きく代えてきたので布陣が見ものでしたが、蓋を開けてみればどう見てもごく普通の4-4-2。

・そしてこの4-4-2がびっくりするくらい攻守に渡って全く機能しませんでした。前回アウェーでの対戦時は猛然と前からプレスをかけて来て浦和は自陣で我慢する時間帯が長く続きましたが、今回はそんな様子は微塵もなし。かといって自陣でタイトな守備ブロックを構築する訳でもなく、「漫然と前に出て、ボールを奪えないのでやむなくズルズルと下がる」ような感じに。

・従って浦和は早々とG大阪を自陣に押し込んで最初の給水タイムまでほぼハーフコートゲーム状態に。そしてこの時間帯に大活躍したのが久しぶりのリーグ戦出場となった山中。

・8分山中スルーパス→江坂が裏抜けに成功するもマイナスの折り返しはわずかに明本に合わず。9分江坂スルーパス→汰木の折り返しを明本に通ったもののシュートはバーの上。12分岩波サイドチェンジ→山中どフリーでアーリークロス→関根ヘッドも枠外。14分平野が大きく展開→高い位置でどフリーで受けた山中の無回転ミドルシュートが鋭く曲がり落ちながらゴールマウスを襲うも東口がなんとか対応。15分酒井が前方に突進してクロス→汰木が合わせるもバーの上。16分左サイドでのパス交換から裏抜けに成功した山中の折り返しを明本に通るもシュートはまたまたバーの上。

・このように浦和は山中を軸に主に左サイドからスルーパスあり、得意のクロスありと決定機を量産しましたが、これを一つも決められなかったのがこの試合の敗因に(いや負けてはないのですが心理的にはほぼ負けと同程度のダメージ)。

・給水タイムを挟んでやや試合が落ち着いてきたところで不運にも明本が故障し、リカはやむなく35分小泉を投入。そして45分カウンターから関根→江坂の決定機を掴みましたが、シュートは東口がセーブ。前半のG大阪は盛んに高尾が前方に進出し、シウバや宇佐美がなんとか個人で打開を図ろうとしているだけで全く何も出来ない一方、浦和は山のように決定機を掴みながらもとにかく1点が遠いというもどかしい状態で前半終了。

・後半頭からG大阪はパトリックを投入し、52分左サイドからシウバがゴリゴリと浦和守備陣を割って進んで宇佐美ミドルという、良くも悪くもG大阪らしい個人能力任せの攻撃でようやく浦和ゴールを脅かしたものの、浦和優勢の趨勢は変わらず。

・55分平野が珍しくドリブルで仕掛けてボックス内突入&シュートを放つも惜しくも枠外。60分関根のスルーパスから汰木が裏抜けに成功するも、シュートをものの見事に東口にぶつけてしまってゴールならず。

・リカは70分に柴戸→敦樹、山中→西、78分に関根→達也、汰木→大久保と相次いで選手を代えたもののいずれも奏功したとは言い難い状況に。G大阪は70分福田投入を契機に個人技全開で決定機を掴み始め、82分にはゴール正面から宇佐美がミドルシュート、84分には左から切れ込んだ福田がミドルシュートと良い形を作りましたが、いずれも決まらず。

・86分小泉縦パス→ボックス内での江坂シュートも相手に簡単にブロックされ、スコアレスドローの空気が流れ始めたところで清水主審がやおらVARと交信。なんとシュートブロックした菅沼が不自然に上方へ上げた手に当たっていてハンド=PKの判定。江坂ですら全くハンドのアピールをしてなかっただけにこれにはびっくり。江坂自らPKを決めてようやく浦和が先制。

・これで「大量得点はならなかったが勝ち点3ゲットで最小限のタスクは果たした」と安心していたら、今後はG大阪のアバウトすぎる反撃を受けてゴール前に突進してきたパトリックに対応した岩波がボックス内でハンドを犯してしまう失態。こちらもPKをパトリック自ら決めてあっという間に同点に。このドタバタ劇も試合後のダメージをいやますことに。これならただのスコアレスドローだったほうが心理的にはマシだったかも・・・

・浦和は最後まで諦めず、90+6分には小泉ミドルシュートで東口を脅かし、90+7分には西のシュートのこぼれ球に達也が反応してシュートを放つものの、最後の最後まで東口の壁を破れず試合終了。

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《総評》

・ほとんど守備が体をなしてないチームに対して当然のようにアホほど決定機を作ったけれども、試合も大詰めになって儲けもののようなPKを一つ得ただけ。しかもそれを守り切って勝ち点3ゲットという最低限のタスクさえ果たせず。もはや「内容より結果が大事」という意味ではカップ戦と同じ状況になっているリーグ戦終盤で、カップ戦に続いてリーグ戦でも決めるべきところを決められず、結果は出ませんでした。

・同日の試合で神戸が福岡の堅守に苦しみながらも、86分ドウグラスの一発でなんとか勝ち点3を掴んだのとは対照的。フィニッシャーらしいフィニッシャーがいるチームといないチームとの残酷なまでの差がリーグ戦終盤になって顕わに。残り6試合で3位神戸との勝ち点差は5と広がり、得失点差で大差を付けられていることを勘案すると浦和のACL圏入りは厳しくなってきました。

・内容は芳しくなかったのに勝った試合も数多あるので「長いリーグ戦ではこんな日もある」と割り切るべきなのかもしれません。むしろ相手はどんなに試合内容が乏しかろうとも「かいしんのいちげき」があるチームなので、負けなかっただけマシなのかもしれません。ただそれでは上位に行くのは難しい。

・ボールは回るけれども、決定機が作れない。シュート数一桁で試合終了なんて当たり前という今季序盤よりは決定機はアホほど作れているので、リカが「やれていたこと、チームで戦えていたこと、そういうことはすごく良かった部分ですので、継続していくことが大事」と総括するのも頷けます。でもルヴァン杯に続いてこの試合でも優勢な時間帯に点が取れませんでした。

・ユンカー加入以前の浦和で顕著だったように、浦和の2列目ってほんと決定力が低い。決定力は江坂が最もマシだけれども、ゼロトップシステムゆえ江坂は往々にして中盤まで下がってきてしまう。明本はある程度競り合いに強くて最前線でボールキープはしてくれるけれども、点取り屋ではない。汰木や関根、達也のシュートは枠に飛ばない。あるいはGKを直撃。小泉に至ってはシュートという選択肢が無いに等しい。これが「J2オールスターズ」の限界なのかもしれません。

・ユンカーがいたらG大阪をボコボコに出来たかもしれませんが、厄介なことにユンカーがいたらいたでやるサッカーが変わってしまうのが今の浦和の泣きどころ。明らかに前プレの強度は落ちますし、最前線でのボールキープが得意な訳でもないので、そもそもボールの巡りが悪くなっていた可能性すらあります。

・ACL圏入りが難しくなってきたところで西野TDは来季どういう構想を立てているかなぁ? この試合を見ると得点が期待出来るSHとか、そもそも頭数が足りなくなっているFWとか・・・

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《選手評等》

・故障が案外長引いてリーグ戦での出場は久しぶりの山中でしたが、前半は浦和在籍後最良の出来と評して良いでしょう。70分に交代させられたのはまだ90分出られるだけのコンディションではないのかも。でも明本が故障してしまったので、今後左SBでスタメン出場する機会がぐっと増えるのは間違いないでしょう。スタメンの座奪回の機会がついに巡ってきました。

・平野は単なる後方でのパス出し小僧ではなく、前に出て点に絡む気欲が沸いてきたようで一皮むけたかな。本人も「アシストだったり、点を取るという能力は自分はまだまだ課題」と思っているようですし。守備が弱いのはどうにもならないかもしれませんが、守備まで出来るようになったら即刻欧州行きでしょうし。

・ショルツが自ら持ち上がって、相手の2トップどころか2列目すら剥がしてしまうのはシンザンばりの「鉈の切れ味」でした。または「モーゼの海割れ」。あれをなんとか活かしたいなあ。

・小泉は持ちすぎた挙句に囲まれて潰されるのを気に病んだのか、早めにボールを離すようになってたけど、それはそれで自らのリズムを崩すようでパスがしょっちゅうズレていたような。小泉の脱皮には時間かかりそう。

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-----明本-----
汰木---江坂---関根
---柴戸--平野---
山中-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
90+1分 江坂(PK)

(交代)
35分 明本→小泉(故障による交代)
70分 柴戸→伊藤敦
70分 山中→西
78分 関根→田中
78分 汰木→大久保

--宇佐美--白井---
シウバ--------倉田
---山本--井手口--
藤春-佐藤--菅沼-高尾
-----東口-----

(交代)
90+4分 パトリック(PK)

(交代)
HT 白井→パトリック
62分 倉田→小野瀬
70分 シウバ→福田
70分 髙尾→柳澤
84分 山本→奥野

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2021.10.16

【移転】マルミャー@池袋 ~ ネギラーメン白醤油

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 池袋駅西口から有楽町線要町駅へ伸びる「乱歩通り」沿い。但し、店は通りには直接面しておらず、「中華酒菜たなか」のある角を曲がった先にあって判りにくいのが難。「ソラノイロ 池袋店」の跡地。先客1、後客3。屋号は○に猫と書いて「マルミャー」と読むようで、看板から判るように首都圏近郊に展開する「ラーメンショップ」の関連店のようです。

 店内のタッチパネル式券売機で、この店のウリものらしき「ネギラーメン白醤油・小(890円)」を注文。ランチサービスなし。着席するとおしぼりサービスあり。

 ここの券売機はなぜか最初に麺量を選択してから、各種ラーメンを選択するという風変わりな方式を採用しています。食券を渡すと店員から味の濃さ・油の量・麺の硬さを聞かれたので全部「普通」でお願いしました。でもその選択をタッチパネルに組み込まないのが不思議。

 メニューは醤油の他に塩を用意。外に貼りだされたメニューには「味噌」もありましたが、券売機には表示されませんでした。

 店内は厨房を囲むL字型カウンター9席と4人卓×2、2人卓×1。コロナ対策のためか、ソラノイロ時代よりテーブル席を大幅に減らしたので店内はスカスカ。卓上にはマヨネーズ、無限にんにく、刻みしょうが、旨辛醤、おろし生姜、おろしにんにく、豆板醤、ホワイトペッパー、ブラックペッパーとやたら豊富。ただ前3者はご飯向けみたい。

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 スープは判りやすい豚骨醤油ですが、かなりライトな味わい。表面に粒大きめの背脂がプカプカ浮かんでいますが、ビジュアルほど脂っぽくなく、この手のラーメンにありがちないかにも健康に悪そうな感じはあまりしません。正直物足りなかったので早めに卓上のおろしにんにくと豆板醤を投入して不健康な感じにチューンアップ。

 麺は中細のほぼストレート。若干柔らかめの仕上がりで好みから外れていましたが、スープが弱いので相性は悪くありません。そしてしゃきしゃきの細切りネギを絡ませながら食べるのが吉。

 チャーシューはやや小さめ。わかめは少々厚みがあって違和感しか感じず。他にメンマ、海苔。

 この出来だと「味濃いめ・油多め・麺硬め」で注文するのが正解だったと思ったものの時すでに遅し。

 大昔に船橋・花輪IC近くの「ラーメンショップ」に時々お世話になっていましたが、やはりこの手のラーメンは郊外のちょっとやざくれた、他にこれといった店もなさそうなエリアで食うというシチュエーションがしっくりきます。この店の今の出来だと「郊外でブイブイいわせてたヤンキーが都心に出てきたらビビッて縮こまっている」ような印象ですね。

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2021.10.15

武藤製麵所@竹ノ塚 ~ 特濃つけ麺

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 竹ノ塚駅東口から徒歩2分ほど。竹ノ塚駅北側の踏切を東側へ越えてすぐ。ほぼ2年ぶりの再訪。先客3、後客4。他にテイクアウト客やウーバーイーツまでやってきました。

 今回は「特濃つけ麺(780円)」を「大盛(50円)」で注文。太麺と平打ち麺が選べるので「平打ち麺」で。ランチサービスなし。その代わりに平日ランチタイムのみ格安のご飯セットを3種類出しています。

 相変わらず塩、醤油、特濃及びそれらに対応した各種つけ麺、汁なし担々麺等メニューが豊富。また期間限定メニューもいろいろ始めたようで、なぜかつけ汁うどんまで用意。

 店は郊外店らしくゆったりとした造りで、厨房に向かって縦長カウンターが10席と4人卓×3、2人卓×3とキャパも大き目。卓上には黒胡椒、一味、酢、ラー油、醤油。

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 「特濃」と名乗るだけあって、なるほどつけ汁はとろみが強くて麺があまり沈まないレベル。Webサイトのウンチク書きによると「ドロッと濃厚な、12時間強火で鶏・豚・4種類の魚介と8種類の野菜を煮出した白濁して乳化した究極の特濃スープ」とのこと。見た目と違って魚粉のざらつきは全く感じません。また「特濃」といっても味がいたずらに濃いわけではなく、くどくはなく、食後の胃もたれ感もなく、率直に「出汁が濃い」という意味に受け取って良いでしょう。

 麺は自家製。平打ちといっても案外厚みがあって「ピロピロ」という形容には程遠く、捻じれ入りですが縮れはごく緩いので単なる中太麺に近い印象。つるつるとした口当たりで、最初はやや硬めの仕上がりと思ったのですが食べているうちにもっちりに近い食感へ変わってゆきました。

 また麺は丼で出てきますが、底を簀の子で嵩上げしており、丼に目一杯入っているわけではありません。メニューには並270g、大360gとあって大盛は無謀だったか・・・と注文してから反省したのですが、食後は正直そんなにあったかなぁ?という印象は拭えず。

 つけ汁の中には角切りのチャーシューと刻みネギ、そして小松菜&キクラゲが入っているのが極めてユニーク。最後はスープ割りをいただいてフィニッシュ。

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2021.10.14

ドライブインいとう@新千歳空港 ~ 豚丼

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 国内線ターミナルビル3Fの飲食店街「グルメワールド」内。先客6、後客5~6。やってくるのは一人客だらけなのに、店内はテーブル席しかなく、混んでくるとかなり待たされるかも。

 店内のメニューを見て最もシンプルな「豚丼(990円)」を注文。豚丼専門店ですが、本店は帯広ではなく十勝平野の西端、十勝清水にあるようです。

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 食べやすいように予め肉が小さくカットされた状態で出てきました。そこそこ厚みはあるのイとても豚肉とは思えないくらい柔らかく焼きあがっているのには感心させられます。

 そして「厳選された十勝産ケンボローポークのロース肉を使い、秘伝のタレで絡め焼いた絶品の豚丼です」というのが店のウリ文句。ばら肉が入っていないせいか脂控えめ。またタレも甘さや渋味控えめで、十勝の豚丼にしては総じて上品というか落ち着きがあるような気が。帯広駅高架下で盛大に油煙を上げている「ぶたはげ」とは好対照な一品です。ちなみに十勝の豚丼の焼き方は「網焼き」と「フライパン焼き」に分かれ、「いとう」はフライパン焼き、「ぶたはげ」は網焼きです。

 量は吉野家等の並よりはちょっと少ない気も。そのためか肉の量1.5倍の「肉盛り豚丼」や肉・ご飯とも1.5倍の「二階建て豚丼」というメニューも用意。

 なお味噌汁に生姜が効いているのが不思議でした。

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2021.10.13

ななしぐれ@北見 ~ 玉ねぎ味噌ラーメン

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 北見市役所の北に広がる商店街の一角。北見駅からは徒歩5分程度。当初予定していた店がまさかの臨休だったため、すぐ近くにあったこちらへ急遽転進した次第。先客2、後客ゼロ。

 券売機はなく、店内のメニューを見て店お勧めの「玉ねぎ味噌ラーメン(850円)」を注文。ランチタイムは小ライスサービスがあるようですが、残念ながら往訪したのは夜。後払い。

 メニューは他にしじみラーメン、つけ麺、辛旨ラーメン、味噌王、黒醤油、黄金塩など。

 ニンニク臭がうっすらと香る店内は縦長カウンター6席と4人卓×2、卓上には酢、醤油、ラー油、コショウ、一味。水セルフ。店は兄ちゃん一人で切り盛りしている模様。

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 「玉ねぎ」を謳うだけあって、確かに味噌らーめんの上には揚げ玉ねぎ、刻み玉ねぎ、そしてトロトロになるまで炒め玉ねぎと玉ねぎがてんこ盛り。トロトロ炒め玉ねぎは後乗せで冷えているのが残念と思っていたところ、それとは別にもやしや挽肉と一緒に炒めた玉ねぎも入っていました。店内のニンニク臭はこの炒め物から来ているのかな?

 炒め物を乗せている割にはスープは脂っこくなく、また見た目と違って辛くもなくむしろ心持ち甘目。ニンニクで旨味を補強してはいるものの、そこがイマイチかな? 場所柄飲み客向けにあえて軽めに作っているのかも。

 麺は並太縮れ麺でスープとの相性はまずまず。

 他にチャーシュー、細いたけのこ、海苔。

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2021.10.12

牛ハヤシライス@吉野家

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 松屋が2021年10月7日より販売開始の「牛ハヤシライス(税込547円)」を「大盛(+55円)」で試食。

 広告類には期間限定とはどこにも記されていませんが、店内放送でははっきりと「期間限定」と明言されていました。そのためか卓上のメニューには「牛ハヤシライス」は掲載されておらず、店内外のポスター等でこの商品をアピールするだけに留めています。カレーの出来やバリエーションでライバル松屋に大差を付けられているような気がする吉野家がハヤシライスで反撃に出たのかもしれませんが、今のところは威力偵察といったところでしょうか。 

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 「特製のハヤシソースは牛由来の乳製品を隠し味に使ったトマト系ソースです。酸味とうまみの両方が味わえ、特製ハヤシソースのコクと爽やかさが牛肉とご飯の架け橋となり、食べ進めやすい味わいとなっています。提供前にかけるフレッシュミルクと隠し味に使った牛由来の乳製品が牛肉とうまくマッチングし、吉野家の牛肉のうまさを存分に味わうことができます。」というのが吉野家のウリ文句。

 普段ハヤシライスを食べる機会なんて安いレトルトの「カリー屋カレー」のハヤシくらいしかないので比較対象としては適切ではないかもしれませんが(苦笑)、さすがにコクや旨味は段違い。ただ「牛由来の乳製品」が隠し味どころか結構癖が強く出ていて、思った以上にチーズ臭く感じました。その代わりにハヤシらしい酸味が抑えられてマイルドな味わいになっているのも確か。

 ハヤシライスなので具は牛肉と玉ねぎしかなくても何の違和感もありません。ただ牛肉は牛丼用にカットされたサイズそのまんまなのか、スプーンだけで食べ進むには牛肉が長すぎて難儀。正直もうちょっと細かく刻んて欲しいもの。でも牛肉のクォリティーはさすが牛丼チェーン店ではぶっちぎりに高いと思います。

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2021.10.11

弟子屈ラーメン@新千歳空港 ~ 魚介しぼり醤油ラーメン

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 新千歳空港ターミナルビル3階「北海道ラーメン道場」内。意外にもこの「道場」に来たのは初めて。まだ10時前と早い時間帯だったのでどの店もガラガラで、なぜか「一幻」だけ開店待ちの行列が出来ているという不思議な状況でした。

 今回往訪したのは他所で食べた記憶がない「弟子屈ラーメン」。道東に本店があり、札幌市内でも数店舗展開している店のようです。券売機はなく、卓上のメニューを見て全店一番人気の「魚介しぼり醤油ラーメン(850円)」を注文。後払い。

 メニューは他に「弟子屈味噌」「むかし醤油」「(限定)鮭冬葉塩」など。

 店内は空港内店舗らしく4~6人掛けテーブルをぎっしり詰め込んだもの。卓上にはコショウ、一味、弟子屈オリジナルスパイス。

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 茶濁したスープは「オホーツクのホタテに数種類の魚介とたっぷりな野菜を炊き込み、裏ごしで絞り上げた特製の醤油タレ」というのが店のウリ文句で、魚介というか節系の出汁が強めに主張する魚介動物スープといったところでしょうか。粘り気やざらつきはなく、ふた昔前の「またお前か」ほどの重さやくどさもなく、新奇性は全くないものの非常に無難で万人受けする一杯。旨味十分でスープをぐいぐい飲んでしまいました。

 配膳時に店がわざわざ「オリジナルスパイスをお好みで」と勧めてきましたが、確かにこれは良く合います。黒胡椒主体のようですが、味がぐっと引き締まってなかなか良い感じに。

 麺は黄色い中太緩い縮れ入りで若干硬めの仕上がり。スープとの相性は文句なし。

 チャーシューはちょっと炙りを入れているのかな? 他にメンマ、味玉半個、刻みネギ、海苔。

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【TV観戦記】21年ル杯準決勝第2戦:C大阪 1-0(計2-1) 浦和 ~ あえて茨の道を進んで一歩届かず

 第1戦、第2戦とも結局あまり良いところなく準決勝勝ち抜けならず。ただ神戸戦大敗を契機にルヴァン杯で試行錯誤した結果という節もあり、この敗戦がACL圏入りないし天皇杯優勝というより大きな結果に繋がればそれで良いと思います。

《スタメン》

・浦和は第1戦から山中→明本、槙野→岩波、平野→柴戸、大久保→関根、汰木→小泉とスタメン5名入れ替え。

・リカはこの試合前の記者会見で第1戦のスタメン大幅入れ替えについて「11人、12人でシーズンの残りを戦うことはできません。より多くの選手に準備させるためにも先発メンバーを入れ替えました。」と語っており、第1戦では少し違和感を抱えていたとリカが明言していた柴戸以外は、最初から第2戦でこの面子の入れ替えを予定していたものと思われます。

・C大阪は第1戦と全く同じスタメン。但し、故障明けの清武がベンチ入り。

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《試合展開》

・試合開始当初は双方テンション高いプレッシャーの掛け合いの様相を呈しましたが、10月なのに30度近い気温下では無理があったと見えて、C大阪は第1戦後半ほど前からプレスはかけられず、基本的に高めの位置に4-4-2の守備ブロックを敷く構えに移行。ただメリハリをつけて一気にプレスをかけてきた時の強度は高くて厄介でした。特に球離れの悪い小泉がボールの狩りどころとして狙われている感じがありあり。

・よって浦和はボールを保持している時間こそ長いものの、小泉が機能しない上に平野不在が祟ってか縦パスがなかなか入らず、サイドにボールを運んでは詰まって後ろへ戻す展開が多く、少なくとも1点を取らないといけない立場としては苦しい試合の入りになってしまいました。

・それでも給水タイムを挟んで27分小泉の横バス→アーク付近からの敦樹ミドルシュートが枠内を急襲!! 31分関根→小泉→江坂とボックス周辺で右から左へ繋ぎ、江坂の折り返しを敦樹が再度ミドルを放つものの、DFがブロックして枠外へ。そこで得たCKから明本がミドルシュートを放つもGK正面。

・45分敦樹のサイドチェンジから西クロスと左サイドからファーへのクロスの形も何度か出来ており、滅茶苦茶悪い内容ではないが相手を崩しきれずに前半終了。C大阪も4分に原川CK→山田ヘッドが惜しかったくらいで浦和以上に点が入る感じはしませんでしたが、こちらはスコアレスドローで終わっても良い立場なので、前半はややC大阪ペースだったと評価していいでしょう。

・後半に入ると再びC大阪が強く前プレを仕掛けてきて、試合はややオープンな展開に。49分明本スルーパス→ユンカーの決定機は惜しくもサイドネット。

・53分奥埜→左サイドから丸橋クロス→加藤のシュートはいったん彩艶が弾いたものの、こぼれ玉を拾った加藤が角度のないところから彩艶を弾き飛ばすかのようにねじ込んでC大阪が先制。彩艶は最初のシュートこそ上手く防ぎましたが、2発目は態勢を立て直していただけにシュートの勢いに抗しきれずにセーブし損ねたのはかなり残念。その下でまな板の上の鯉のようにバタバタしているだけの岩波はさらに残念。

・幸か不幸かC大阪に先制されたところで浦和は致命的な打撃を被ったわけではなく、1点を取ればゲームは振り出しに戻るだけの話なので落ち着いて試合を進めればいいはずですが、先制された直後の浦和の守備はなぜか急激に不安定になり、58分原川にミドルシュートを撃たれたり、60分坂元クロス→ファーで加藤がどフリーでシュートとヒヤヒヤの連続。

・リカは62分不振の小泉をとうとう諦めて山中を投入し、明本&ユンカーの2トップへ変更。これは一定の効果があり、明本が高い位置でボールを受けてユンカーをサポートし、左右からも可能性が感じられるクロスが入るようになり始めました。

・さらに72分関根→達也、西→平野と代えて攻勢を強め、74分山中が左サイドからクロス→明本が頭で落とし、平野がミドルシュートと早速良い形。77分ショルツ縦パス→最前線で明本が相手と競り合って潰れたこぼれたボールをユンカーがダイレクトボレーを放つもGKジンヒョンがわずかに触れて枠外へ。さらに81分右サイドから達也がドリブル突進&クロス→ファーで江坂が頭で落とし、ユンカーがシュートを放ったもののDFが辛うじてシュートブロック。

・最後は槙野を最前線へ投入したものの、大久保&清武を投入して前目の運動量を補充して前プレを強めたC大阪の前にボールを前進させられず、最前線へボールを放り込むことすら出来ずに試合終了。

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《総評》

・直近のリーグ戦でボコボコにしたはずのC大阪相手にルヴァン杯では第1戦、第2戦ともあまり良いところがないまままさかの敗戦。埼スタ決勝進出の夢は儚いものになってしまいました。

・C大阪は既に降格の恐れも、ACL圏入りの可能性もほとんどなく、カップ戦に全力集中しやすい立場。そこでリーグ戦での惨敗を糧に浦和対策を練りに練ったのが上手く行ったというべき試合なのかもしれません。でも、それはこの試合を半分程度しか説明していないように思います。

・リカは単にルヴァン杯でC大阪に勝つだけならリーグ戦のやり方(江坂ゼロトップ)を踏襲するのが早道で、それならC大阪が少々対策を講じて来ようとも良いところなく負けることはなかったでしょう。リーグ戦ではC大阪が必死に前プレを仕掛けてきてもあっさり交わされまくりで、そのせいか第1戦の前半はむしろリトリート主体で構えましたし。

・ところが運が悪いというかなんというか、ルヴァン杯準決勝の直前の神戸戦で江坂ゼロトップシステムがズタズタに破壊されて大敗。これを契機にリカはユンカー1トップ、槙野右CB、ユンカー・江坂・小泉の豪華3点セット等、最もプライオリティーの低いルヴァン杯を利用して新たなオプションの構築を試みたのだと思います。ところが残念ながらいずれもあまり上手く行きませんでした。

・布陣変更の結果浦和のビルドアップ精度がガタ落ちで、リーグ戦では簡単に交わせたはずのC大阪の前プレに苦しむようになってしまいました。特に小泉が絶不調で、複数人に囲まれてもなおボールを離さないので後ろからドスンと当たられてはボールロストの繰り返しだったのがリカには大誤算だったでしょう。

・試合後に「ヴィッセル神戸戦からの3試合ぐらいで、レッズの選手たちがボールを受けるところを狙われてボールを失う場面が見られるが、それは個々の頑張りに期待するか、立ち位置を工夫するなどの必要を感じているか?」と厳しい質問が飛んでいましたが、小泉の再覚醒もさることながら小泉を囮にした形でのビルドアップ等、浦和はもうひと工夫が必要な時期に差し掛かっているようです。

・よってC大阪が強かったというより、C大阪がリーグ戦でボコボコにされたのを踏まえて対策を練って来た一方、浦和はあえて試行錯誤の道に踏み込んだので精度がガタ落ちになって相手を上回れなかったという試合といったほうがより正鵠を得ていると思います。端的に言えば「相手が強いというより浦和が弱かった試合」みたいな感じでしょうか。

・この試合での収穫は「ユンカー&明本の2トップ」が結構機能することが判ったこと。とにかくユンカーをフォローでき、最前線でボールが持てる選手がいることが必要不可欠で、おそらくユンカー&江坂でも可。本当は鬼キープ出来る興梠との2トップが一番良さげで、興梠の復活が待たれるところ。

・とにかくビルドアップ精度ガタ落ちの状態でユンカー1トップだと孤立状態が永続しがち。あれならユンカー加入当初の縦ポン攻撃のほうがはるかにマシで、それだけに後半早い時間帯のカウンターで江坂が変にこねてユンカーをパスを出さなかったのが謎過ぎました。「ユンカーにお任せ期」なら絶対ユンカーに出していた場面でしょうが、「お任せ期」に江坂はいなかったんだよなぁ・・・(つД`)

・1年足らずという短い期間ですが、今年の浦和は既に「流れから点取れず→武藤ゼロトップの発見→武田故障で瓦解→ユンカー頼みの○サッカー→ユンカー夏バテ→江坂ゼロトップの発見→キーマン小泉絶不調」とまぁ実に再構築中のチームらしい、壁にぶつかっては打開策を見出すという見事なまでの一進一退を繰り返しています。ルヴァン杯奪回は雲散霧消してしまいましたが、きっとリカは何がしか打開策を見出してくれることでしょう。

・C大阪はリーグ戦でボコられたのがルヴァン杯決勝進出に繋がったと喜んでるみたいですし、浦和はルヴァン杯での試行錯誤の結果としての負けがACL圏入りないし天皇杯優勝というより大きな結果に繋がればそれで良いと思います。

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《選手評等》

・ヨドコウで不自然に黙り込んでいたり、不自然に肩を落としていた方々、酷暑の中お疲れさまでした。

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-----ユンカー-----
江坂---小泉---関根
---敦樹--柴戸---
明本-ショルツ--岩波--西
-----彩艶-----

(交代)
62分 小泉→山中
72分 西→平野
72分 関根→田中
87分 柴戸→槙野


---加藤--山田---
乾---------坂元
---原川--奥埜---
丸橋-瀬古-西尾-松田陸
-----ジンヒョン----

(得点)
53分 加藤

(交代)
79分 山田→大久保
83分 加藤→清武
90+3分 乾→松田


※写真は試合とは全く関係ありません。

 

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2021.10.10

ボロネーゼ&マスカルポーネ風Wソースのハンバーグ定食@松屋

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 松屋が2021年10月5日より期間限定発売中の「ボロネーゼ&マスカルポーネ風Wソースのハンバーグ定食(690円)」を試食。

 松屋で「カレー」と並んで大きなハズレがないと個人的には高く評価している「ハンバーグ定食」。松屋はハンバーグ自体を改良・改善するのではなくソースのほうにあれこれ変化を加える方向に走り出したようで、今回は新ジャンル「松屋風イタリアン」爆誕!!

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 「ボロネーゼ&マスカルポーネ風Wソースのハンバーグ定食」は、「イタリアの風を感じるWソースの贅沢仕立て。牛肉と玉ねぎがたっぷり入ったボロネーゼソースとマスカルポーネ風ソースのマリアージュがたまらない見た目も鮮やかな逸品。ふっくらジューシーに焼き上げたハンバーグと黒と白の絶品ソースが絡んでご飯が進む!ギュウギュウに旨味詰まったハンバーグに、肉々しさ満点のボロネーゼソース、アクセントのマスカルポーネ風ソースが出逢いを遂げて、新たなハンバーグ定食の誕生の瞬間。」というのが松屋のウリ文句。

 「ボロネーゼ」のほうはパスタでお馴染み。細かく刻まれた玉ねぎから来る甘みと、牛ひき肉由来の旨みと脂っこさ、そして少々酸味も加わったボロネーゼソースが松屋で定評のあるハンバーグに合わない訳がありません。

 一方「マスカルポーネ風ソース」のほうが全く馴染みがありませんが、クリームソースというよりはかなりチーズ寄りなのかな? 個人的にはご飯のおかずに乳製品はちょっと苦手ですが、このソースはそんなに乳臭くないので許容範囲内。ハンバーグとの相性もまずまず。

 ただこの2つのソースを「マリアージュ」させたのは果たして正解だったのかどうか。最初はソースの味わいの違いを愉しみながら食べ進められますが、両者が混然一体となる終盤はどうしてもボロネーゼの味わいに全体が支配されがちで、冷めてすっかりゲル状になってしまったマスカルポーネ風ソースがちょっと哀れ。

 ゆえに個性がかなり強い二人なので、無理にマリアージュせずに仲の良い友達として別々の道を歩んだほうがお互い幸せだったのでないか? 端的に言えば「ボロネーゼ風ソースのハンバーグ定食」と「マスカルポーネ風ソースのハンバーグ定食」を週替わりで出したほうが食べ比べのし甲斐があったのではないかと思います。

 食べ終わっても器にたっぷりソースが余るので、サラダにかけてドレッシング代わりにするも吉。

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2021.10.09

喜楽々@東川口 ~ 燻製醤油つけ麺

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 東川口駅を出て武蔵野線の築堤沿い(南側)に東へ。約5ヶ月ぶりの再訪。先客1、後客ゼロ。

 今回の狙いは期間限定の「燻製醤油つけ麺(950円)」。いつもと違って「麺の硬さ」は聞かれず。また定番メニューの「喜楽々らーめん」は細麺と太麺が選べますが、この商品には選択肢はないようです。

 店内はL字型カウンターが10席程度。卓上にはラー油、塩昆布、花山椒入り胡椒。

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 「燻製の香りと昆布水で楽しめる一杯になります。燻製味玉にベーコンがトッピングされてつけ汁にしては燻製醤油に燻製されたロースチャーシューが麺に絡む様刻まれております。」というのが店のウリ文句。もう燻製まみれ!! 

 麺は細目のストレートタイプ。つるつるした口当たりで、まるで上品な更科蕎麦のよう。意外なことに量が1.5玉もあって夜には少々食い過ぎ(苦笑)。

 それに合わせるつけ汁。少々オイリーかつ醤油がきついかと思ったものの、醤油にしては癖のある味わいと思っていたら燻製醤油だったとは!また麺が昆布水に浸かっているのでコクが増す反面、つけ汁が急激に薄まってしまう副作用もあって痛し痒し。「燻製されたロースチャーシュー」はつけ汁のほうに短冊状に刻まれて入っています。

 小松菜の他「いぶりがっこ」を添えた「燻製」に拘った遊び心にも脱帽。文句なしの一杯でした。

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2021.10.08

きみのあーる@江戸川橋 ~ 中華蕎麦・塩

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 有楽町線江戸川橋駅から目白通りを東へ。石切橋交差点の先、セブンイレブンのある角を南へ入ってすぐ。もともと神楽坂にあったラーメン屋「きみの」が移転&代替わりした店です。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「中華蕎麦・塩(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「中華蕎麦(醤油)」「冷製(塩・醤油)」など。

 店内は縦長L字型カウンター10席。卓上には一味、白胡椒、伊達の旨塩、黒胡椒、すだち。

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 スープは「大山地鶏をベースに野菜、鰹節・煮干しなどの魚介に昆布や椎茸」を煮込んだものだそうで、しかも無化調。出汁は鶏を前面に打ち出したタイプではなくバランス重視。「四種類の塩」が心持ちうるさいのもののしょっぱく感じるほどではなく、あっさりかつ無化調らしいすっきりした味わいを楽しめました。

 麺は中細ほぼストレートタイプで、黒い粒々が目立つ全粒粉入り。スープとの相性や絡み具合は文句なし。終盤に店のお勧めに従ってすだちを入れて見たところ、わずかに感じられた塩の尖りが消えてさらに食べやすくなりました。

 チャーシューは小さめながらも旨味十分。他にメンマ、海苔、白髪ネギ。

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2021.10.07

漬けかつお丼@なか卯

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 「なか卯」で2021年9月30日から期間限定で発売中の「漬けかつお丼・並盛(690円)」を試食。

 丼もの全国チェーン店の中では海鮮もので抜群の実績を誇る「なか卯」ですが、非常に意外なことに「漬けかつお丼」はなか卯で初めて“かつお”を使用した新商品とのこと。

 「魚が傷つきにくく、ストレスがかからないといわれている “一本釣り”のかつおを特製たれにじっくり漬け込み、ご飯が進む味わいに仕上げました。ほんのりすし酢のきいたご飯、しっとり艶やかな漬けかつおに、満月に見立てた、濃厚なコクと色鮮やかなオレンジ色の“こだわり卵”を絡めてお召し上がりください。」というのがなか卯のウリ文句。

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 卵は丼に乗せられた状態ではなく、丼に添えられて出てきます。よって予め丼の中央にくぼみを作り、卵から卵黄を分けて慎重に丼へランディング。

 「漬けまぐろ」と違って「漬けかつお」ってなか卯ならずともあまりポピュラーではないと思いますが、かつおそのもののクォリティーといい、漬かり具合といい、丼ものチェーン店とは思えないレベル、値段を考えればエクセレントとしか言いようがないレベルでよく出来ています。デフォルトでも十分美味しくいただけますが、卵黄を絡めるとコクが増して適度な味変となり、飽きないのでさらに良しといったところでしょうか。

 最後はあまった卵白も丼にぶち込み、旨だし醤油をかけてTKGでフィニッシュ。大満足の一杯でした

 なおこの商品は11月下旬に販売終了予定。

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【観戦記】21年ル杯準決勝第1戦:浦和 1-1 C大阪 ~ 楽勝ムードが後半一変!!クロスバー様々の試合に

 直近のC大阪との試合内容からすればユンカーが早々と先制点を奪った時点で楽勝と思われ、実際前半まではその予想通りの展開でしたが、後半は不思議なほどミスを連発した末に、クロスバーに救われて引き分けに持ち込むのが精一杯になってしまいました。

《スタメン》

・浦和は西川→彩艶、酒井→西、岩波→槙野、明本→山中、柴戸→敦樹、関根→ 大久保、小泉→ユンカーと一挙に7名もスタメン入れ替え。リカはこの点について「選手を大きく入れ替えたのは、連戦でずっと出ずっぱりで疲労がたまっている選手がいましたし、なかなか試合に出られずフレッシュな選手たちもいたので、そういったところを考慮した結果、選手を何人か入れ替える形になりました。」と説明。ただ柴戸はともかく西川までベンチ外なのには驚きました。

・C大阪は小池→丸橋、進藤→松田、藤田→奥埜、タガード→山田とスタメン4名入れ替え。C大阪は大分戦から中2日、かつアウェー連戦とコンディション面で浦和より不利ですが、既にリーグ戦はACL圏入りも降格争いも無関係という気楽な立場なので、ルヴァン杯へ向けて調整しやすい面はあろうかと思います。両SBはこの試合に向けて温存していた臭いですし。

・なお浦和は酒井、C大阪はタガードが代表招集で不在。

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《試合展開》

・C大阪は前回対戦時に前からハメに行って全然ハマらずに浦和にボコボコにされかかったことを反省したのか、今回はさほど前からプレッシャーをかけずに高めの位置に4-4-2の守備ブロックを敷く方針に転換。

・そのためボールは立ち上がりから浦和が支配。そして12分ショルツの縦パスをタッチライン際で受けた山中がアーリー気味にクロス→うまく相手CB間に入り込んだユンカーが効き足ではない右足で叩き込んで、浦和が最初の決定機でいきなり先制を上げました。

・C大阪は先制された後もさほど前から追ってくる様子はなく、浦和も先制後はアウェーゴールを取られたくないのか、ボールは支配するものの無理はしないので非常に静かな試合に。カウンターはユンカーにお任せっぽくなってしまい、37分ユンカーが単騎突破でカウンターを試みた場面も江坂しかフォローがおらずに追加点ならず。

・また浦和も前回対戦時ほど前からプレッシャーをかけないので、ビルドアップに難があるC大阪もなんだかんだとボールは持てるもののほとんど何もできず。39分やや偶発的にボックス内でボールを受けた山田がいきなり反転&槙野の股を抜いて抜け出しに成功した場面には肝を冷やしましたが、シュートは彩艶が好セーブ。

・ここままではアウェーゴールを奪えないまま第1戦終了になりかねないと思ったのか、C大阪は後半になって大胆に方針展開。この辺小菊監督は「リーグ戦ではかなりボールを握られたので、前半はゾーンのところを意識した守備を要求しました。ただ、そこを意識するあまり、人に、ボールに行けなかったところがありました。ゾーンを捨てて人に行くところを増やしていこう。プレッシャーを掛けていこうとハーフタイムで共有しました。」と判りやすく説明しています。

・しかし、その方針展開で先に決定機を掴んだのは浦和。前回対戦時同様浦和はC大阪の前プレをボール回しで巧みに交わし、すっかりスカスカになった相手守備陣を蹂躙してチャンスメーク。52分には山中が左サイドから上げたクロスをユンカーが合わせる先制点と同じ形の決定機を作りましたが。今後はユンカーが合わせきれず。

・ただその後はC大阪がオープンな展開の中で開き直ったかのように大攻勢。56分丸橋クロス→加藤ヘッドがバーを直撃。その直後には右サイドから乾クロス→山田が左足で合わせるもこれまたクロスバーを直撃。

・劣勢に陥りかかったところでリカは60分江坂→小泉、大久保→関根、山中→明本と珍しく一挙に3枚替え。後2者の交代はほとんど90分出ていない選手の電池切れ対応であり、より守備が計算できる選手への交代と推察されます。

・机上論としては納得感のある交代ですが、結果的にはこれが大失敗。投入した3選手がなぜか試合になかなか入れず、特に小泉は再三信じ難いレベルのミスを連発して相手の攻撃の引き金になる始末。

・そして66分坂元が右サイドか低いクロスを入れたところ、なぜかボールはスルスルとファーでフリーの山田にまで通ってしまい、とうとう同点に。山田に付いていたはずの槙野があっさりマークを外されているのにも参りましたが、ショルツと彩艶の間の狭いところを簡単にクロスが通ってしまったのが非常に不思議。

・浦和の動揺は収まらず、69分には関根の緩いバックパスが直接加藤に渡ってしまう大惨事! しかし加藤のシュートはなんとか彩艶が防いで事なきを得ました。

・リカは73分あまり良いところがなかった汰木を諦めて達也を投入するも依然C大阪の勢いは止まらず、74分加藤がボックス左隅辺りで浦和守備陣に囲まれながらも強引に放ったミドルシュートがまたまたクロスバーを直撃!!というか彩艶がわずかに触っているのでバーに救われた格好。

・しかしC大阪の大攻勢もここまで。その後は浦和の選手交代がようやく機能し始め、78分関根縦パス→左サイドの裏に抜け出した明本クロス→逆サイドから中へ入ってきた達也がどフリーの決定機(しかし上手くミートできず)。さらに83分小泉中央狭いところをユンカーに繋ぎ、アーク付近でユンカーが左脚を振りぬくもここはジンヒョンが好セーブ。

・試合終了間際にC大阪の選手がボックス内でハンドの疑惑があり、佐藤主審はVARとコンタクトを取ったものの、OFRに至ることもなくノーファウルで試合終了。

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《総評》

・前回対戦時には大量得点差を付けて然るべき試合内容でボコボコにした相手ですから、先制点を取った時点で「今日は勝ったな、風呂でも入るか!!」と思っても特に不思議はないでしょう。ところが後半になって相手の出方の変化に対応できずに無駄にオープンな展開になってしまい、おまけにリカ得意の選手交代がまさかの「火に油を注ぐ」格好になってしまいました。

・「今日の試合の入りは非常に良かったと思うが、その後は自分たちでペースを落として相手の勢いを呼び込んでしまったように見えたが?」との質問に対して、リカは「確かに、落ちたのかなと思います。その理由として明確なものは今ここでは思い浮かばないですけど、悪い時間帯があったのは事実です。その原因は試合の中でたまった疲労かもしれませんし、ただいずれにしても、今回のC大阪にしても前回の神戸にしても、我々よりも回復が遅い中だったので、我々としては相手よりも疲れていない状況で何ができるかを、次に向けて考えていければと思います」とリカ自身後半ボロボロになった原因を上手く突き止められていないようです。

・端的に言えば「チーム作りの難しさを痛感させられた試合」といったところでしょうか。良い内容で結果まで付いて来たスタメン&ベンチメンバーは過密日程でもない以上あえて代える理由がないのだけれども、その副作用として試合になかなか出られない選手のコンディションは落ちてしまう。試合勘も失われてしまう。

・ここまでは理解できるのですが、特に過密日程でもなく、しかも日程面で相手より楽な試合が続いていたのにスタメン組でやたら疲れている選手がいるのがリカには計算外なのでしょう。この試合では小泉にその傾向が顕著でした。

・またリカは一つのやり方に選手を嵌めるタイプではなく、選手の個性に応じて違うやり方を取るタイプの監督で、しかもユンカーがいるいないでやり方のプレがかなりデカいのは確か。ユンカーがいると、悪くいえば「前ハメが効かず、オープンな展開になりやすい」傾向があり、後半はそれが顕著だったように感じました。C大阪はビルドアップが上手くないので、本来は前回対戦時のように前ハメで窒息させるのが攻略の早道でしょう。

・またいつもの面子にユンカー一人だけ代えたのならともかく、この試合は明本→山中、酒井→西、関根→大久保といろんなポジションで個性が違い過ぎる選手の入れ替わりがあり、それゆえいろんなところで試行錯誤を余儀なくされたような気がします。左サイドの汰木&山中はシーズン序盤ではよくあった組み合わせなのでまだしも、右サイドの西&大久保なんてほとんどやったことがないでしょうし、さらに右CBに転じた槙野がいるとあっては機能する方が不思議かと。

・またもともとサイドに張りがちな汰木と中へ入ってプレーできる山中との相性は良かったはずですが、山中が長く離脱している間に汰木が明本&江坂とのローテーションで中へ入る芸風を覚えてしまったので、久しぶりに出てきた山中との相性が微妙になってしまい、山中は専らタッチ際でお仕事になるとは。でも先制点に繋がった山中のクロスは明本には絶対にない武器なので、それはそれで有用。

・「勝てたはずの試合をクロスバーに助けられての引き分けに持ち込まれてしまう」という内容面では残念な試合で、「第1戦でアウェーゴールを与えた上でのドロー」という結果面でもやや残念な試合だったので心証は正直良くありません。

・ただ神戸戦の大敗を受けて大幅にメンバ-を入れ替えた以上大なり小なり苦戦を余儀なくされることはリカも承知しており、ひょっとするとハナから「第2戦で勝てば良い」とばかりに割り切って「第1戦は負けていた可能性が高かった試合を引き分けで終えた」とポジティブに捉えているかもしれません。C大阪との直近の2試合で上手く行ったこと、上手く行かなかったことをきっちり整理したうえで第2戦に臨んでくれることでしょう。

・なお浦和にとって好都合なことにC大阪は今年完成ばかりのヨドコウでの戦績が非常に悪いのですわ!!

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《選手評等》

・ショルツが持ち上がると相手が対応に困ってズルズル下がってしまうのはめっちゃ笑いました。ほぼ「モーゼの海割れ」状態。

・槙野の右CBは攻撃面ではまるで機能しないだろうと思いましたが、守備面でも怪しさ満点。前半は山田に股を抜かれ、後半は山田のマークを外してしまいと散々。ショルツ加入で割りを食うのは岩波だと思っていたら、槙野になるとはなぁ・・・ でもこの出来では無理もない。

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-----ユンカー-----
汰木---江坂--大久保
---敦樹--平野---
山中-ショルツ--槙野--西
-----彩艶-----

(得点)
12分 ユンカー

(交代)
60分 江坂→小泉
60分 大久保→関根
60分 山中→明本
73分 汰木→田中(田中が右SH、関根が左SH)

---加藤--山田---
乾---------坂元
---原川--奥埜---
丸橋-瀬古-西尾-松田陸
-----ジンヒョン----

(得点)
66分 山田

(交代)
76分 山田→松田力
76分 加藤→西川
85分 乾→新井
90分 坂元→大久保

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2021.10.06

麦ゑ紋@新宿 ~ 手揉みらーめん

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 新宿駅西口から小滝橋通りを北へ。龍の家の隣。「リンダ軒」の跡地。先客1、後客4。「はやし田」「くろ渦」「鳳仙花」「鈴蘭」等のブランドで新宿を中心に多店舗展開しているグループ傘下であることが店内に掲げられていました。

 店内の券売機ボタン先頭の「手揉みらーめん(800円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは「合い盛りつけめん」との基本二本立て。

 店内は「リンダ軒」そのまんまのようで、半円形カウンター8席と2人卓×4、4人卓×2。卓上には胡椒のみ。

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 スープは店内の能書きによると「豚ゲンコツ、豚背骨、豚足、北海道産の鮭節をベースに数種類の乾物を低温でじっくり炊き合わせたもの」とのことですが、その中で鰹節がやや強く出た印象。表面の脂が多めなのはともかく醤油が結構うるさいのが難で、食べ進みにつれて急激にしょっぱさを覚えるように。よってスープを飲み進む気は起らず。

 手もみ麺は菅野製麺所製なのかな? 平たい中太縮れ麺ですが「麺を茹でる直前に、手もみを加え不揃いな形状を演出」しているんだとか。つるつるした口当たりで、ピロピロというには麺に厚みがありすぎるものの濃いスープとの相性は文句なし。またかなり歯応えが強く、もっちりという形容にはちょっと遠いかと。

 豚の腕肉を使った筋状にほぐれやすいチャーシューはスープとは対照的に程よい煮込み加減。他にメンマ、青菜、海苔、刻みネギ。

 この感じだとこの店は「合い盛りつけめん」のほうが良さげ。

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2021.10.05

愛絆@十条 ~ 味噌らーめん

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 埼京線十条駅の南側を通るバス通りを西へ。「帝京大学入口」の信号の手前。2年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客5。屋号は「すずな」と読みます。

 前回は店お勧めの「會津山塩らーめん」を注文したので、今回は「味噌らーめん(800円)」にチャレンジ。ランチサービスなし。

 メニューはいつの間にか増えていて、他に「喜多方らーめん・醤油」「カレーつけ麺」「(夏季限定)水らーめん」など。往訪時には終了していましたが「喜多方冷し中華」も出していたようです。なお麺は+100円で手打ち麺に代えられるとのこと。

 店内は縦長カウンター3席と2人卓×4、4人卓×2。卓上には酢、ラー油、ブラックペッパー、醤油、一味。

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 「味噌らーめん」は「喜多方らーめん」の味噌バージョン。「喜多方酒造の酒粕を加えたことによりマイルドなやさしい味に仕上げた」のがウリのようですが、もともとの味噌がやや辛めなのか、出来上がりは辛くもなく甘くもなく、良い意味で中庸といったところでしょうか。悪く言えば味噌の自己主張がそれなりに強くてそんなにマイルドな感じはせず。でも炒め物がないので脂っ気が少なく、しかもベースの出汁が良くできているせいか、味噌らーめんにしては珍しくスープを飲み進む意欲は削がれず。

 麺は太目の強い縮れ入り。水気が多そうでつるつるもっちりとした食感が特徴の、いかにも喜多方っぽい麺です。

 ほど良く煮込まれたばら肉チャーシューは小さめながらも厚みがあって大のお気に入り。具は他になると、メンマ、刻みねぎ。

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2021.10.04

七彩飯店@東京 ~ 喜多方らーめん

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 東京駅八重洲地下街の「八重洲地下2番通り」、すなわち地下街のほぼ東端、ローソンの先の飲食店が固まったエリアにあります。「ラーメンストリート」のほうではないので注意。八丁堀の人気店「七彩」の関連店のようで、先客2、後客ゾロゾロ。外待ちが出来るほどではありませんが退店時にはほぼ満席となり、早い時間帯から賑わっていました。

 店先のタッチパネル式券売機で基本と思しき「喜多方らーめん(870円)」を注文。ランチサービスなし。券売機はキャッシュレス優先で作ってあるっぽいのに「現金払いのみ」で利用しているので使いづらさが目立ちました。

 メニューは「油そば」との二本立て。

 店内は2つ横並びのコの字型カウンターと小さなカウンター席合わせて20席。卓上にはブラックペッパーのみ。カウンターは席間がやや狭く、またコの字カウンターは吉野家等のそれと比べると対面が近いのが難。大声で談笑している小グループ客が気になったのか、その対面にいた方は席を移っていました。

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 透明感高いスープは判りやすい動物魚介系。脂分は少な目であっさり系なのはともかく、優しい味わいと評価するか出汁が弱くて物足りないと評価するか微妙なところ。

 麺は平打ちの縮れ入り。スープ絡みまくりのぴろぴろとした啜り心地は悪くないのですが、かなり柔らかめの茹で加減で「でろでろになる寸前」と形容してもいいくらいの惨状。うーん、さすがにこれはどうしたものか・・・

 一方チャーシューはそこそこ厚みがあるものが4枚。個人的な好みよりは若干濃い目の煮込み加減ですが、それでも突出して美味い!! 他にメンマ、刻みネギ。

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2021.10.03

鶏肉たっぷりカレーあんかけ焼そば@餃子の王将

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 「餃子の王将」が10月限定メニューとして販売中の「鶏肉たっぷりカレーあんかけ焼そば(750円)」を試食。味が濃いかなと思って「ライス小(165円)」も付けてみました。

 「オイスターソースのコクとスパイスの効いたカレー餡が、たっぷり入った柔らかな鶏肉とカリッと焼いた麺に絡みます。」というのが餃子の王将のウリ文句。

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 配膳されると確かにカレーの香りがふわっと立ち上がって否応なしに期待感は高まりますが、残念ながら味わいの上では辛さもスパイシーさもほとんど感じられず、「スパイスの効いたカレー餡」というのはどう考えても誇大表示。

 麺はいつもの並太ほぼストレートタイプ。「カリッと焼いた麺」と謳っているものの、作り手の問題なのか焼き上がりに相当ムラがあって「パリパリからもっちりまでいろんな食感が楽しめる」仕上がりになっていました。

 具はウリの鶏肉以外に白菜、たけのこ、きくらげ、にんじん、ぶなしめじ、チンゲンサイ、玉ねぎ、わずかににらといったところ。

 総括すれば限りなく鶏肉ベースのあんかけ五目焼きそば(ほんのりカレー風味)といったところでしょうか。

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【DAZN観戦記】21年第31節:神戸 5-1 浦和 ~ こ、これが札束の力なのか・・・

 勝ち点54で並ぶ両チームがACL圏入りを賭けて争うビッグマッチでしたが、結果は思わぬ大差に。浦和は攻守ともいいところなく、まだまだ力不足なことを実感させられる羽目に。

《スタメン》

・神戸は未消化だった第28節川崎戦を水曜日に消化しての中2日。浦和は週央に試合がなかったのでコンディション面では浦和がかなり有利な一戦。そして浦和はまたまた「勝っているチームは弄らない」とばかりにスタメン・サブとも鉄板メンバーを揃えてその一戦に臨みました。

・神戸は前節から大崎→サンペール、櫻井→郷家、初瀬→山川、中坂→佐々木と中2日を考慮してかスタメンを4名入れ替え。なお山口は依然故障離脱中。

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《試合展開》

・神戸の選手起用でやや意外だったのは右SBに本職CBの山川を配し、酒井高を左SBに転じたこと。そしてそれ以上に意外だったのはフォーメーションがいつもの4-2-3-1ではなく、明らかに前が大迫&武藤の2トップ、サンペールがアンカーの中盤ダイヤモンド型(4-3-1-2)だったこと。神戸とは今年既に3回闘っており、三浦監督はその度に闘い方を変えてきましたが、3試合目で試行した4-3-1-2に相当手応えを得たのでしょう。

・リカも試合前の会見でわざわざ「試合が始まれば何かを変えてきたかどうかというところは観察しなければいけない点だと思います。三浦監督はこれまで対戦した3試合全てで形を変えてきました」と語っているので、神戸の出方に完全に意表を突かれた訳ではないのでしょうが、残念ながら立ち上がりは散々なものになってしまいました。

・神戸は中2日のハンデをものともせずに前からがんがんプレッシャーをかけてきて浦和はいきなり自陣に押し込まれる試合展開に。逆に浦和の前プレは全くハマらず、GK飯倉を巧く使う神戸にあっさり交わされた末、8分サンペール→左サイドから酒井高がスルーパス→大迫でいきなり失点。大迫にはショルツが寄せていたものの、シュートがわずかにショルツに当たったのが大迫に幸いしてちょっとループ気味に西川を越えた格好に。

・失点後浦和はなんとかボールを持てるようにはなりましたが、神戸の最終ラインを脅かすには至らず。神戸が酒井高を左サイドに配したのが攻守両面で大当たりで、酒井宏が良い形でボールを受けても対面の酒井高を突破できないのがこの試合を通じて一番痛かったかな?この辺りは前節FC東京戦と好対照。

・浦和がボールを支配してもこれといった攻めを繰り出せず、逆に神戸のカウンターを浴びがちに。

・そして21分イニエスタに直接FKをぶちこまれてまた失点。西川はイニエスタとの駆け引きの末に虚を突かれたのか、壁が割れているところをイニエスタに狙われ、しかもボールが小泉にわずかに当たって軌道が変わるという不運も重なって一歩も動けずにゴールにぶち込まれてしまいました。

・ただこの失点はFKに対する西川の対応以前に、FKを与えるきっかけとなった自陣での窮屈すぎたビルドアップ(逆に言えば神戸の前プレがそれだけ厳しかったということですが)のほうがより反省すべき事項かも。そして最後は平野がアーク付近で武藤を不用意に倒したのが仇に。総じて柴戸&平野のコンビだと個人能力が強烈すぎる神戸相手ではチト中盤のフィルター役としては辛いものがあったかも。

・給水タイムを挟んで28分平野→小泉→江坂と中央で縦パスが繋がって初めて決定機らしい決定機を掴みましたが、シュートは飯倉が難なくセープ。

・しかし、その反撃ムードを断ち切るかのように31分イニエスタFK→大外にフェルマーレンが飛び込んで3失点目!! かと思われましたが、これはVARの結果オフサイドに。ただ神戸の前プレは相変わらず厳しく、34分西川→小泉への縦パスが雑かつ緩すぎたところをサンペールに絡まれてボールを失ってショートカウンターを浴び、大迫の横パスを受けたイニエスタのミドルシュートが柴戸に当たって軌道が変わってそのままゴールへ。

・前半のうちに浦和が1点返せればまだまだ予断を許さない試合展開になったでしょうが、45分CKからの流れで小泉クロス→明本ヘッドはポストを直撃して得点ならず。

・さらに45+4分には江坂CKをファーでショルツが頭で折り返し→ゴール前の酒井宏が頭で押し込んだかと思われましたが、木村主審はGK飯倉へのファウルがあったとの判断でゴールは認められず。確かに飯倉を柴戸が腕で倒したように見えますが、そもそも柴戸が倒したのは郷家が押したからであって、あれをファウルにするかなぁ??

・あんまりな試合内容、あんまりな試合展開を受けてリカは「怒りの3枚替え」でも繰り出すかと思いきや、意外にもハーフタイムでの交代は汰木→ユンカーの1枚のみ(関根が左SH、江坂が右SHへ)。神戸は佐々木→中坂と左SHを変更。

・そして49分センターサークル付近でボールを奪うと、江坂縦パス→アーク付近で受けたユンカーが左へ展開→関根折り返し→ゴール前に走り込んだ小泉が押し込む浦和らしい形で浦和が遅まきながらようやく反撃開始。

・しかし、わずかに残っていた試合への興味をばっさり断ち切ったのが53分の失点。西川→平野への縦パスがズレてよりによってイニエスタに拾われたところからボックス付近でぐるぐるボールを回された挙句、最後はイニエスタのクロスに武藤ヘッドで飛び込まれて致命的な4失点目を食らい、反撃ムードをばっさり断たれてしまいました。

・大量リードを奪った神戸は中2日を考慮して70分郷家→リンコン、サンペール→大﨑、75分 イニエスタ→ボージャンと早め早めに選手交代。一方リカは70分平野→敦樹、81分酒井→西、小泉→達也と得意の選手交代も常に後手に回る形となり、しかも交代策は特に奏功することなく時間が徒過。

・そのまま試合終了かと思いきや、84分敦樹が自陣深い位置でボージャンに絡まれてボールロスト。ボージャンはそのままミドルをゴールに突き刺して5点目。

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《総評》

・ACL圏入りへ向けて勝ち点54で並ぶ4位神戸と5位浦和との直接対決。この試合を含めて残り8試合で、神戸に勝てば浦和はACL圏へぐっと近づけたはずですが、結果は思わぬ惨敗に。

・川崎戦の0-5の大敗はそもそもチームを作り上げ始めたばかりの時期の話ですし、最初の失点を喫するまでは川崎に何もさせなかったという良い面もありましたから、結果は大敗でもポジティブな受け止め方が出来ました。しかしこの試合の大敗はそれから半年経ってチームもそれなりに熟成し、リカ流に合った面子も揃ってきた中での大敗ですから、その衝撃は比べ物になりません。

・神戸のシュートがディフレクトしたのが幸いして西川はどうにもならなかったものもありましたし、不可解な判定でゴールを取り消される不運もありましたが、4点差が3点差ないし2点差で済んだであろうという類の話に過ぎず、負けは負け。リカが試合後「我々はどの局面でも相手を上回ることができなかった」と総括した通りだと思います。

・戦前リカが警戒していたように、三浦監督は浦和戦の度に出方を変えてきたという経緯がありました。今回は3度目の対戦で手応えを得た策(中盤ダイヤモンド型の4-3-1-2)を踏襲し、そこに前回対戦ではいなかった大迫&武藤を前線に据えたのが見事に奏功したということなのでしょう。中2日という厳しい日程にも関わらず強度の高い前プレを敢行出来たのはこの2トップの貢献度が極めて高いと思います。

・三浦監督が毎度繰り出す策はいつもそれなりに効果はあって途中までは明らかに神戸が優勢。ところがリカが得意の修正を施してしまうと三浦監督には二の矢がなくて負けてしまうのがここまでの3試合だったと総括できましょう。しかし、4試合目はリカが修正を施す前に神戸が試合を事実上決めてしまいました。2点差での折り返しならリカの修正力に大いに期待できたでしょうが、前半終了間際の謎のゴール取り消し、さらに情けない4失点目でその期待も雲散霧消。

・ビッチ状態が非常に悪いので浦和のパス回しもどこかおっかなびっくり。でもあれだけ自陣でビルドアップでミスを連発していてはお話になりません。またリカも指摘するように「球際の部分で相手に負けていた」のも気になりました。ビッグネームがズラズラ並ぶ相手でアウェーで闘うとJ1経験の浅い選手、ACLなんて出たことがない選手はどうしても腰が引けてしまうのかなぁ・・・

・試合後西野TDがこの結果を受けてブログで反省。

 「少しうまくいき始めてたから、偉くなったか、強いチームになった気でいたんとちゃうか?」

 「どんなチームに対しても、勝つことが出来るチームにはなってきてる。一方で、まだどんなチームに対しても負けるもろさもあるという現状認識もせなあかん。」「

 「自信をもつこと 謙虚でいること 両方必要で、そのバランスが大切。」

 「今年が終わるとき、来年が終わるとき、今日の試合が、チームにとっての大きなターニングポイントになっていたら、それで良いと思う。」

この結果を過度に悲観せず、これまでの成果は成果として評価し、至らざるところは率直に受け止める、実にバランスが取れた言葉が並んでいます。

・浦和はこの大敗でACL圏入りの可能性がなくなった訳ではなく、ほぼ他力本願ながらもACL圏入りの可能性は十分残っています。しかし、他力本願で幸い来年ACLに出たとしてもロクなことにはならないことが伺えそうな大敗だったのもまた事実でしょう。

・この大敗を受けてリカは固定気味だった選手起用を見直すでしょうし、西野TDも個の力、札束の力で殴り倒された結果を受けて何がしか思うところがあるでしょう。いろんな意味で浦和はまだまだ修業が足りない。ここからまた一歩ずつ、前へ。

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《選手評等》

・この試合の唯一の収穫はユンカーが目に見えて復調していることかな。

・リカは試合後「選手たちもフレッシュな状態でしたが、試合になってみたらなかなか重そうな感じも見受けられました。」と語っているので、中3日で迎えるルヴァン杯にはそれなりの選手入れ替えがあることでしょう。

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-----江坂-----
汰木---小泉---関根
---柴戸--平野---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
49分 小泉

(交代)
HT 汰木→ユンカー(関根が左SH、江坂が右SHへ)
70分 平野→伊藤
81分 酒井→西
81分 小泉→田中(江坂がトップ下、田中が右SHへ)
87分 関根→大久保

---大迫--武藤---
-----イニエスタ-----
-佐々木-サンペール-郷家-
酒井-フェルマ--菊池-山川
-----飯倉-----

(得点)
8分 大迫
21分 イニエスタ
34分 イニエスタ
53分 武藤
84分 ボージャン

(交代)
HT 佐々木→中坂
70分 郷家→リンコン(リンコンがFW、武藤が右SHへ)
70分 サンペール→大﨑
75分 イニエスタ→ボージャン
87分 武藤→小林

※写真は試合とは全く関係ありません

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2021.10.02

いちばん星@西新井 ~ 鶏白湯そば

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 東武伊勢崎線西新井駅東口から北へ。環七通りをくぐった先にある足立区こども未来創造館「ギャラクシティ」の向かい。先客ゼロ、後客7。近所にある「タイヨウ」の姉妹店です。

 店内の券売機ボタン先頭の「鶏白湯そば(800円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「鷄白湯そば醤油」「鷄白湯そば味噌」「鷄白湯そば辛味噌」など。「タイヨウ」がつけ麺推しの店なので、こちらはラーメンに特化したのかな?

 店内は縦長カウンター5席と4人卓×3。卓上には醤油、酢、ラー油、おろしニンニク、辛味、柚子胡椒。入口近くに製麺室が見えます。

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 若干とろみがかったスープは国産鶏ガラ、モミジ、鶏脂を強火で炊き上げた「鶏100%」の鶏白湯。野菜も加わって心持ちざらつきがあるせいか鶏の旨味がぎゅっと凝縮されたベジポタスープっぽい感じ。ただ残念ながら塩ダレの自己主張が強くてせっかくの鶏出汁がかき消されがちで、ご飯が欲しくなるレベル。

 自家製の麺は中太の縮れ麺でつるつるした口当たり。北海道産小麦「北ほなみ」を使用し、タピオカを加えて弾力性をプラスしたそうですが、これまた残念ながらもっちりと形容するにはちょっと弱い、柔らかめの仕上がりでタピオカに意味があったのかどうか。

 しっとり低温調理のチャーシューは鶏&豚が一枚ずつ。鶏はいたって淡白で、豚のほうが肉の旨味が良く伝わってきます。他にメンマ、刻みネギ、海苔、かいわれ。

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2021.10.01

ご恩@浅草橋 ~ (鶏清湯)塩らぁめん

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 総武線浅草橋駅西口を南へ出て、「日乃屋カレー」のある角を南へ下がってすぐ。先客ゼロ、後客1。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭の「塩らぁめん(800円)」を注文。「チャーシュー・味玉・めんま・麺大盛・ライス」のうち一つが無料サービスとのことで「麺大盛」をお願いしました。先払い。

 メニューは他に醤油らぁめんのみ。また往訪時は夏季限定で醤油つけ麺を出していました。

 店内は向かい合わせのカウンター3席×2のみ。卓上にはブラックペッパー。「居酒屋あいちゃん」の間借り営業なので周囲には一升瓶がずらずら。

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 わずかに濁りのあるスープは数種類の部位の国産鶏ガラをゆっくり丁寧にものだそうで、確かに鶏出汁の旨味たっぷり。それでいて鶏臭さ皆無。また塩ダレは「モンゴル岩塩メインに沖縄・赤穂など産地の異なる塩をブレンド」したものに日高昆布や干しエビから出た旨味を加えたものだそうですが、これがいたずらに自己主張せず、鶏出汁の引き立て役に徹底している辺りが気に入りました。また麺大盛でもスープをケチらないのも好印象。

 麺は松本製麺所製の並太ストレートタイプ。「つるつる&もっちり」という形容がしっくりきますが、あっさりスープに対しては少々強すぎる気も。この麺だとスープの味が相対的に強いであろう醤油のほうが合うかも。

 豚ロースのチャーシューはよく言えばスープとケンカしないように薄めの煮込み加減、悪く言えば旨味が抜けたような感じ。他にメンマ、小口切りねぎ。チャーシューとメンマはデフォルトで入っていますし、ライスを欲するタイプのラーメンでもないので、無料サービスは味玉がダントツに良さげと思ったものの時すでに遅し。

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