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2021.10.17

【観戦記】21年第32節:浦和 1-1 G大阪 ~ 何なんだろうな、この凄まじいもやもや感・・・

 浦和はアホほどあった決定機を一つも決められず、大詰めになってお互いPKを一つずつ決めて試合終了。大量得点で勝って然るべき試合を辛勝どころかドローで終わってしまうようでは浦和もまだまだですなぁ・・・

《スタメン》

・とにかく浦和はユンカーがベンチ外だったのが衝撃的すぎました!!! 試合後の会見によれば「内転筋周りに少し違和感があり、全力でプレーできる状態ではありません」とのこと。

・また今月に入って絶不調の小泉もベンチスタートとなり、結局浦和はユンカー→山中、小泉→汰木、敦樹→平野、西→酒井、彩艶→西川とルヴァン杯第2戦からスタメンを5名入れ替え。

・なお試合前の記者会見で長らく戦列を離れている興梠・阿部・デンについて「阿部と慎三は練習はできていますが(中略)慎三は膝、阿部は足に少し問題があり」「(デンは)U-24オーストラリア代表の活動の後に、以前抱えていたグロインペインの痛みが出てきたという状況」との説明がありました。

・G大阪はルヴァン杯が無くて日程スカスカなのに、こちらも前節札幌戦からパトリック→白井、チュゼジョン→山本、奥野→倉田、キム・ヨングォン→佐藤、柳澤→高尾とスタメンを5名入れ替え。韓国代表招集でイラン遠征帰りのヨングォンはともかくパトリックがベンチスタートだったのが謎。FW白井はこれがJ1リーグ戦初出場。

・CB三浦、CB昌子、FW小野、FWレアンドロ・ペレイラ、FWチアゴ・アウベスは故障中との報も。

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《試合展開》

・ユンカーまさかの欠場を受けて、浦和は江坂ではなく明本を最前線に出した事実上のゼロトップ。一方4バック&3バック併用のG大阪はスタメンまで大きく代えてきたので布陣が見ものでしたが、蓋を開けてみればどう見てもごく普通の4-4-2。

・そしてこの4-4-2がびっくりするくらい攻守に渡って全く機能しませんでした。前回アウェーでの対戦時は猛然と前からプレスをかけて来て浦和は自陣で我慢する時間帯が長く続きましたが、今回はそんな様子は微塵もなし。かといって自陣でタイトな守備ブロックを構築する訳でもなく、「漫然と前に出て、ボールを奪えないのでやむなくズルズルと下がる」ような感じに。

・従って浦和は早々とG大阪を自陣に押し込んで最初の給水タイムまでほぼハーフコートゲーム状態に。そしてこの時間帯に大活躍したのが久しぶりのリーグ戦出場となった山中。

・8分山中スルーパス→江坂が裏抜けに成功するもマイナスの折り返しはわずかに明本に合わず。9分江坂スルーパス→汰木の折り返しを明本に通ったもののシュートはバーの上。12分岩波サイドチェンジ→山中どフリーでアーリークロス→関根ヘッドも枠外。14分平野が大きく展開→高い位置でどフリーで受けた山中の無回転ミドルシュートが鋭く曲がり落ちながらゴールマウスを襲うも東口がなんとか対応。15分酒井が前方に突進してクロス→汰木が合わせるもバーの上。16分左サイドでのパス交換から裏抜けに成功した山中の折り返しを明本に通るもシュートはまたまたバーの上。

・このように浦和は山中を軸に主に左サイドからスルーパスあり、得意のクロスありと決定機を量産しましたが、これを一つも決められなかったのがこの試合の敗因に(いや負けてはないのですが心理的にはほぼ負けと同程度のダメージ)。

・給水タイムを挟んでやや試合が落ち着いてきたところで不運にも明本が故障し、リカはやむなく35分小泉を投入。そして45分カウンターから関根→江坂の決定機を掴みましたが、シュートは東口がセーブ。前半のG大阪は盛んに高尾が前方に進出し、シウバや宇佐美がなんとか個人で打開を図ろうとしているだけで全く何も出来ない一方、浦和は山のように決定機を掴みながらもとにかく1点が遠いというもどかしい状態で前半終了。

・後半頭からG大阪はパトリックを投入し、52分左サイドからシウバがゴリゴリと浦和守備陣を割って進んで宇佐美ミドルという、良くも悪くもG大阪らしい個人能力任せの攻撃でようやく浦和ゴールを脅かしたものの、浦和優勢の趨勢は変わらず。

・55分平野が珍しくドリブルで仕掛けてボックス内突入&シュートを放つも惜しくも枠外。60分関根のスルーパスから汰木が裏抜けに成功するも、シュートをものの見事に東口にぶつけてしまってゴールならず。

・リカは70分に柴戸→敦樹、山中→西、78分に関根→達也、汰木→大久保と相次いで選手を代えたもののいずれも奏功したとは言い難い状況に。G大阪は70分福田投入を契機に個人技全開で決定機を掴み始め、82分にはゴール正面から宇佐美がミドルシュート、84分には左から切れ込んだ福田がミドルシュートと良い形を作りましたが、いずれも決まらず。

・86分小泉縦パス→ボックス内での江坂シュートも相手に簡単にブロックされ、スコアレスドローの空気が流れ始めたところで清水主審がやおらVARと交信。なんとシュートブロックした菅沼が不自然に上方へ上げた手に当たっていてハンド=PKの判定。江坂ですら全くハンドのアピールをしてなかっただけにこれにはびっくり。江坂自らPKを決めてようやく浦和が先制。

・これで「大量得点はならなかったが勝ち点3ゲットで最小限のタスクは果たした」と安心していたら、今後はG大阪のアバウトすぎる反撃を受けてゴール前に突進してきたパトリックに対応した岩波がボックス内でハンドを犯してしまう失態。こちらもPKをパトリック自ら決めてあっという間に同点に。このドタバタ劇も試合後のダメージをいやますことに。これならただのスコアレスドローだったほうが心理的にはマシだったかも・・・

・浦和は最後まで諦めず、90+6分には小泉ミドルシュートで東口を脅かし、90+7分には西のシュートのこぼれ球に達也が反応してシュートを放つものの、最後の最後まで東口の壁を破れず試合終了。

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《総評》

・ほとんど守備が体をなしてないチームに対して当然のようにアホほど決定機を作ったけれども、試合も大詰めになって儲けもののようなPKを一つ得ただけ。しかもそれを守り切って勝ち点3ゲットという最低限のタスクさえ果たせず。もはや「内容より結果が大事」という意味ではカップ戦と同じ状況になっているリーグ戦終盤で、カップ戦に続いてリーグ戦でも決めるべきところを決められず、結果は出ませんでした。

・同日の試合で神戸が福岡の堅守に苦しみながらも、86分ドウグラスの一発でなんとか勝ち点3を掴んだのとは対照的。フィニッシャーらしいフィニッシャーがいるチームといないチームとの残酷なまでの差がリーグ戦終盤になって顕わに。残り6試合で3位神戸との勝ち点差は5と広がり、得失点差で大差を付けられていることを勘案すると浦和のACL圏入りは厳しくなってきました。

・内容は芳しくなかったのに勝った試合も数多あるので「長いリーグ戦ではこんな日もある」と割り切るべきなのかもしれません。むしろ相手はどんなに試合内容が乏しかろうとも「かいしんのいちげき」があるチームなので、負けなかっただけマシなのかもしれません。ただそれでは上位に行くのは難しい。

・ボールは回るけれども、決定機が作れない。シュート数一桁で試合終了なんて当たり前という今季序盤よりは決定機はアホほど作れているので、リカが「やれていたこと、チームで戦えていたこと、そういうことはすごく良かった部分ですので、継続していくことが大事」と総括するのも頷けます。でもルヴァン杯に続いてこの試合でも優勢な時間帯に点が取れませんでした。

・ユンカー加入以前の浦和で顕著だったように、浦和の2列目ってほんと決定力が低い。決定力は江坂が最もマシだけれども、ゼロトップシステムゆえ江坂は往々にして中盤まで下がってきてしまう。明本はある程度競り合いに強くて最前線でボールキープはしてくれるけれども、点取り屋ではない。汰木や関根、達也のシュートは枠に飛ばない。あるいはGKを直撃。小泉に至ってはシュートという選択肢が無いに等しい。これが「J2オールスターズ」の限界なのかもしれません。

・ユンカーがいたらG大阪をボコボコに出来たかもしれませんが、厄介なことにユンカーがいたらいたでやるサッカーが変わってしまうのが今の浦和の泣きどころ。明らかに前プレの強度は落ちますし、最前線でのボールキープが得意な訳でもないので、そもそもボールの巡りが悪くなっていた可能性すらあります。

・ACL圏入りが難しくなってきたところで西野TDは来季どういう構想を立てているかなぁ? この試合を見ると得点が期待出来るSHとか、そもそも頭数が足りなくなっているFWとか・・・

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《選手評等》

・故障が案外長引いてリーグ戦での出場は久しぶりの山中でしたが、前半は浦和在籍後最良の出来と評して良いでしょう。70分に交代させられたのはまだ90分出られるだけのコンディションではないのかも。でも明本が故障してしまったので、今後左SBでスタメン出場する機会がぐっと増えるのは間違いないでしょう。スタメンの座奪回の機会がついに巡ってきました。

・平野は単なる後方でのパス出し小僧ではなく、前に出て点に絡む気欲が沸いてきたようで一皮むけたかな。本人も「アシストだったり、点を取るという能力は自分はまだまだ課題」と思っているようですし。守備が弱いのはどうにもならないかもしれませんが、守備まで出来るようになったら即刻欧州行きでしょうし。

・ショルツが自ら持ち上がって、相手の2トップどころか2列目すら剥がしてしまうのはシンザンばりの「鉈の切れ味」でした。または「モーゼの海割れ」。あれをなんとか活かしたいなあ。

・小泉は持ちすぎた挙句に囲まれて潰されるのを気に病んだのか、早めにボールを離すようになってたけど、それはそれで自らのリズムを崩すようでパスがしょっちゅうズレていたような。小泉の脱皮には時間かかりそう。

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-----明本-----
汰木---江坂---関根
---柴戸--平野---
山中-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
90+1分 江坂(PK)

(交代)
35分 明本→小泉(故障による交代)
70分 柴戸→伊藤敦
70分 山中→西
78分 関根→田中
78分 汰木→大久保

--宇佐美--白井---
シウバ--------倉田
---山本--井手口--
藤春-佐藤--菅沼-高尾
-----東口-----

(交代)
90+4分 パトリック(PK)

(交代)
HT 白井→パトリック
62分 倉田→小野瀬
70分 シウバ→福田
70分 髙尾→柳澤
84分 山本→奥野

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