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2021.12.31

極鶏@一乗寺(京都) ~ 鶏だく

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 叡山電鉄一乗寺駅を西へ出て、東大路通りを北へ。駅から徒歩5分強。16時半という非常に中途半端な時間に往訪したにも関わらず外待ちが9人もいてびっくり。しかも回転が悪くて入店まで30分以上かかりました。どういうわけか先客や並んでいる客はやたらカップルが多くて、それが回転の悪さの主因なのかも。退店時には外待ち10人以上。待ち客の会話を聞いていると結構遠くから来ている方も多い感じ。

 ようやく入店して店内の券売機ボタン先頭の「鶏だく(800円)」を注文。

 メニューは他に「赤だく(唐辛子入り)」「黒だく(マー油入り)」「魚だく」など。

 店内はカウンター5席と2人卓×1、小上がりに4人卓×2。卓上にはコショウと卵かけご飯の醤油のみ。席間はかなり狭くて難儀。

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 とにかくスープは超ドロドロ。「天下一品」の「こってり」より数段上のドロドロっぷりで、ぱっと見で判る通り麺がスープに沈まずにスープの上に乗っかっているレベル。もはやスープは液体どころかゾルを通り越してゲル状の何かといった感じ。レンゲも立ちます!! ざらつきもかなり強め。

 ただタレは底に沈んでいるのか、スープの表面を掬って味見したところほとんど味がしませんでした。従ってまず麺とスープのような何かを一頻りまぜまぜ。もうラーメンというよりやたらタレが多い「まぜそば」といった感じ。

 「鶏だく」の名の通り、スープのような何かには鶏の旨味がぎっしり。しかも超濃厚でありながらしつこくなく、食後も全然胃もたれしないのが嬉しかったものの、結構鶏臭くて少々食べ手を選ぶかも。

 麺は棣鄂(ていがく)製の中細ストレートタイプで少々ざらつき、ごわつきのある食感。スープのような何かに負けないようにやや硬めの仕上がり。

 極太メンマは柔らかい仕上がり。他に豚肩ロースのチャーシュー、白髪ネギ。

 とにかく唯一無二の逸品で一度は食べる価値あり。でもなんでカップル客が多いのかはさっぱり判りませんでした(苦笑)。

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福島竜弥選手 SC相模原へ育成型期限付き移籍

・先日(12/28)、福島竜弥選手のSC相模原への育成型期限付き移籍が公表されました。

・福島は今年浦和ユースから昇格したばかり。ルヴァン杯3試合に出場。プロ2試合目だったアウェー横浜C戦では45分宇賀神のサイドチェンジから福島がどフリーでクロス→杉本ヘッドが炸裂してアシストを記録!! 57分の追加点も福島→達也→杉本と左右からのクロスで相手を揺さぶったのが効いた形。ただ守っては対面のマギーニョに苦戦を強いられ、終盤足を攣ってしまって84分で交代。

・続くホーム湘南戦では横浜C戦とは対照的に良いところなし。福島は前に押し出してナンボのSBっぽいので、安定的にボールを保持し、相手を押し込めるような状態でないと良さが出てこない。この試合はビルドアップが壊滅的で、前線にボールの収まりようがなかったので福島は前に出られず、あろうことか中途半端なポジショニングでその裏を狙われ続けてしまいました。

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・もともと左SBには山中・宇賀神と実績十分の選手がいて、しかも山中故障時に左SBに転用された明本が代役以上の働きを見せたため、その後の福島は夏のアウェー札幌戦でベンチ入りするに留まりました。

・来年はルヴァン杯グループステージがないのが福島にとって辛いところ。宇賀神&山中が抜けた代わりに大畑がやってきて、しかも馬渡が左SBに転用可能という状況なので福島の出番は下手をすると天皇杯2回戦までないかもしれません。

・ゆえに福島をレンタルに出すのは自然な流れだと思いますが、行く先は奇しくも藤原と同じJ3相模原。「特段実績がある訳ではない高校・ユース上がりの新人」を受け入れてくれるクラブはそんなにないということなのでしょう。高木監督が藤原を見て「浦和の高卒は使える!!」と好印象を持ち、育成型期限付き移籍を認めてくれたのはむしろ福島にとって奇貨とすべきことなのかも。

・福島はかなり悩んだようですが、J3のクラブで別格の働きを見せられないと池髙や大城と同じコースになってしまい、浦和への帰還は難しくなります。藤原同様、早くも正念場です。

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【祝】松尾佑介選手、横浜FCより完全移籍加入

・先日(12/28)、松尾佑介選手の横浜FCからの完全移籍加入が公表されました。

・松尾の移籍話が表面化したのは奇しくも汰木の移籍話が浮上したのと同じタイミングで、12/25にスポニチと報知が報じたのが嚆矢。全く同ポジションの選手なので、松尾の話がまとまって汰木の後釜の不安がなくなった時点で両者の移籍話を漏らしたのでしょう。なお松尾は横浜FCと契約を残しているので移籍金が発生するとのこと。

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・松尾は川口市出身で浦和レッズジュニアユース&浦和レッズユースに在籍していたもののトップチームには上がれず仙台大に進学。。しかしそこで急成長したようで、2019年に横浜FCの特別指定選手としてJ2で21試合出場6得点と早くもその才能の片鱗を披露。J1に昇格した横浜FCでも当然のように主力中の主力として活躍しました。昨年埼スタでの対戦時に松尾に2ゴールをぶち込まれて完敗したことは強く印象に残っています。

・松尾は左SHが主戦場ですが、今年は途中から3-4-2-1を採用したチーム事情に応じて左シャドーでもプレー。爆発的なスピードと切れのあるドリブルが武器で、とにかくゴールへ向かって一直線に駆け上がってくる外連味のなさが持ち味。横浜FCでは力関係上、相手を押し込んでスペースがない時の松尾の様子は正直よく判らないのですが、昨年浦和が食らった2ゴールを思い起こすと得点意欲が極めて高い選手なのは明らか。

・「2列目の得点力が乏しい」のは今年の浦和の弱点の一つでしたが、松尾がその難点を一気に解消してくれればそれに勝る喜びはありません。

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2021.12.30

汰木康也選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍

・先日(12/28)、汰木康也選手のヴィッセル神戸への完全移籍が公表されました。

・汰木の移籍話が表面化したのはかなり遅くて12/25にスポニチと報知が報じたのが嚆矢。来季ACL制覇を目標に掲げる神戸は4-2-3-1システムも想定しており、左サイドの攻撃的選手、個で打開できるアタッカーが補強ポイントになっていたんだとか。

・汰木は2019年にJ2山形から完全移籍加入。しかし汰木が最も得意とする左SHというポジションが当時の浦和にはなく、山中以上に「なんのために取ったのかさっぱり判らない」という実にシュータン補強らしい結末となり、この年の出場はたった8試合240分。

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・しかし2020年に浦和が4-4-2を採用してから汰木の出番が急増。後ろの山中共々守備は得意とは言い難く、左サイドは「べニア板2枚重ね」で守っているといっても過言はないレベル。しかしタッチ際にいがちな汰木と中に絞ってもプレーできる山中とは攻撃面でのコンビネーションは割と良好で、この年の数少ない攻め手として機能していたと思います。

・汰木は左サイドタッチ際からのカットインが大好きなドリブラー。ヌルヌルっと独特のリズムで対面の相手を抜き去る姿はスタジアムを大いに沸かせましたが、極めて残念なことに汰木は悲しいくらいに決定力がありませんでした。巻いて放ったシュートが得意なように見えて全く枠を捉えられない。出番が増えても決定機を外しに外し、21節アウェー鳥栖戦でようやく浦和で初ゴール。マルティノスのクロスをファーで泥臭く押し込んだ形でしたが、その際に「やっととれたぁ・・・」という汰木のつぶやきがマイクに拾われていました。でもこの年の得点はそれだけ。

・今年も引き続き左SHで31試合(うち先発21)に出場。リーグ戦の得点も4に増え、ホーム柏戦では共に割と難しい形でプロ初のドッペルパックを記録し、ちょっとずつ「決定力不足」という致命的な欠点も改善方向へ。それ以上に今年の汰木の成長を感じたのは中に絞った位置でもそれなりにプレーできるようになったり、裏抜けを狙うようになったりと芸風がぐっと広がったこと。

・しかしリーグ戦終盤神戸や鹿島にボロ負けした際に前半限りでお役御免。この2試合で「強度が高い相手には全く通用しない」とリカの評価を大きく下げたのかもしれず、鹿島戦後のスタメン出場は最終節名古屋戦だけで天皇杯では準決勝に後半途中からの投入に留まりました。

・右SHの達也よりは汎用性が高く、リカの構想外になったとは信じ難いのですが、得点力然り強度然り、リーグ優勝を狙うチームのSHとしては物足りないとリカなり西野TDなりが判断したのかもしれません。また汰木は山中と同じ2019年組=シュータン案件なのでコスパの悪さが浦和フロントに嫌気され、契約更新のタイミングで好条件を提示した神戸に飛びついた可能性も無きにしも非ず。

・でも「強烈な個」の集合体でしかない神戸で汰木は居場所があるのかなぁ? 郷家や中坂みたいなのはまた一人増えるだけのような気がしてなりませんが。

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杉本健勇選手 ジュビロ磐田へ期限付き移籍のお知らせ

・本日(12/30)、横浜F・マリノスへ期限付き移籍していた杉本健勇選手が、ジュビロ磐田への期限付き移籍することが公表されました。

・杉本は2019年にC大阪から完全移籍加入。当時の浦和はファブリシオが長期離脱中な上にズラタンの退団も決まっていて、FWの頭数は不足気味。世代交代の意味合いも兼ねて当時26歳だった杉本に目を付けたのでしょう。12年ロンドン五輪代表で、A代表経験もあってネームバリューはかなり高いという、いかにもシュータン好みの補強です。チームに合う合わないとは何の関係もなしに。

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・そして残念ながら杉本は浦和在籍時の2年半、浦和の期待を徹頭徹尾裏切り続けました。浦和のFWでは唯一高さのある選手でハイボールをある程度収めてくれはしますが、ハイクロスをヘッドで合わせてバンバン点を取るタイプではありません。ポストプレーも出来なくはないのですが、武藤よりはマシといった程度で興梠には遠く及ばず、従ってCFにはあまり向いていません。守備もある程度真面目にこなしますし、フォアチェックもさぼらずやってくれるのですが、献身性という点では武藤に遠く及ばず。

・何より致命的だったのはあんまりな決定力。2017年にFWへコンバートされた山村のポスト能力を活かしての2トップ体制がハマリにハマってリーグ戦22ゴールを決めており、それが正しい杉本の使い方なのだろうと思いますが、2020年大槻体制下で度々2トップの一角を任されながらも杉本はとうとう覚醒することはありませんでした。特にレオナルドには露骨に無視されて非常に気の毒なことに。

・また杉本は全く空気を読めない性格なのか、不振を極めているにも関わらず月額2980円の会員制SNS、オンラインサロンサービスを始めて浦和サポの怒りの炎に油を注ぐことに。さらに今冬の沖縄キャンプでは柏木共々規律違反(=飲食店貸切っての外食)を犯してしまいました。

・柏木と違って杉本は初犯だったせいかチーム追放は免れ、しかも興梠が故障離脱中だったこともあって開幕戦にはスタメンで起用されるなどリカも杉本を諦めずに何度も出場機会を与えましたが、最後の最後まで杉本は眠ったまま。興梠の復帰と共にベンチスタート&途中投入が基本となり、ユンカー加入後はベンチ入りさえも難しくなりました。

・杉本はよく言えばある程度なんでもこなしてくれる、悪く言えばこれといった特徴がないFWと化しており、しかも「いろんなタスクを負わされて可哀そう」という庇いだてが虚しく聞こえるくらいFWとしては致命的なくらい得点を期待できない。その割りに高年棒というとんでもなくコストパフォーマンスが悪い選手なので、西野TDの目線では放出対象になってしまうのは至極当然でしょう。

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・そこで7月に横浜Mへ期限付き移籍。横浜Mはオナイウが今夏フランス2部トゥールーズへ移籍したためCFの補強に動いたものと思われますが、オナイウを失ってもなお選手層が厚い横浜Mではそれほど出番はなく、リーグ戦11試合に出場したもののスタメンはわずか2試合。基本的に後半途中からの出場止まりで、しかもリーグ戦最後の4試合はベンチ外になってしまいました。

・それでも横浜Mでは3ゴールを上げたので杉本の評価は(少なくとも鞠サポの間では)浦和よりマシだった模様。従ってそのまま横浜Mに借りパクされても不思議はなかったのですが、空恐ろしいことに浦和と杉本との契約は3年で満了ではありませんでした!!さすがに横浜Mもこのレベルの選手に違約金を払ってまで獲得する意欲はなかったようで、今年一杯で浦和へ返却。レンタル継続の話も出なかった辺り、横浜Mフロントの杉本評もそんなに高くなかったのかもしれません。

・杉本のあまりにも素っ気ないコメントでも判るように杉本の心は完全に浦和から離れていた模様。いくら興梠が移籍してCFが手薄になったとはいえ、こんな選手を返却されてそのままチームに留めておくほど今の浦和はバカではなく、磐田からのオファーを渡りに船とばかりに快諾したようです。

・磐田はJ2得点王のFWルキアンがJ1福岡に、FW小川航基がJ2に降格する横浜FCに完全移籍したので即戦力FWの獲得が急務だった模様。限りなくパニックバイに近いと思いますが(苦笑)

・C大阪へ莫大な移籍金を払った話は出ていない(=たぶん契約切れに伴うゼロ円移籍)のでシュータンの「負の遺産」としては杉本はまだマシなほうだと思っていたのですが、まさか4年に及ぶ長期契約だったとは!! 杉本の実績からすれば2年目で再契約したとは考えづらいですし・・・ シュータンの呪いはこんなに長く浦和を苦しめるのか・・・

・2年半もの間に何一つ良いところはなかったと断言できる、あんまりな出来に終始した杉本でしたが、今年4月の日本平で決めたスーペルゴラッソだけは眼福モノでした。ありがとうございました。

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興梠慎三選手 北海道コンサドーレ札幌へ期限付き移籍

・昨日(12/29)、興梠慎三選手の北海道コンサドーレ札幌への期限付き移籍が公表されました。西野TDのコメント付きという異例の形で。

・札幌が興梠獲得に動いているという話は天皇杯決勝翌日から早々と表面化。その後も断続的に「獲得オファーを正式に出した」「札幌に移籍することが濃厚となった」と続報があり、20日には”機関紙”スポニチから「獲得することが決定的になった」と報じられたので半ば以上覚悟はしていましたが、それから一週間以上経ってついに公式発表の運びとなってしまいました。

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・今年の興梠は残念ながらリーグ戦20試合(うちスタメン3)の出場に留まり、カップ戦を合わせても出場時間が1000分に満たないという、2013年浦和加入後一貫して主力中の主力として活躍し、リーグ戦でコンスタントに10点以上取ってきた実績からすれば信じ難いくらい低調な出来に終始しました。

・興梠の運命が一変したのは昨年最終節札幌戦での負傷。右腓骨筋腱脱臼で全治約3ヵ月間と診断され、新監督を迎えた沖縄キャンプをリハビリに費やす羽目になってしまいました。3/10の横浜C戦で一応実戦に復帰したものの、リカもこの時点では「もう少し時間がかかるかな」と完全復帰には慎重な構えを見せ、実際その後の興梠はリーグ戦では後半途中からの出場止まりでほぼカップ戦要員になってしまいました。

・傍目にもはっきりとした太目残りの興梠。コンディションは一向に上がらず、超得意の鬼キープはままならず、決定機では微妙にコントロールが乱れてシュートは枠に飛ばず。そして致命的だったのは全然走れないこと。真夏の西京極で江坂に代わっての途中投入にも関わらず江坂以上に動けない興梠の姿には心底がっかりさせられました。

・興梠は「試合に出ながらコンディションを上げてゆくタイプ」なのでしょうし、不動のエースだったこれまではそれでも良かったのかもしれませんが、逆に言えばベンチスタートが当たり前になった時のコンディション管理が苦手なのかもしれません。その辺はベンチ暮らしを多々経験して「いつでも出られるように準備をしておくのが当然」という心境に達した宇賀神に遠く及びませんでした。

・出番が少なくなった興梠に対して、CFアンデルソン・ロペスを失った札幌が7月に正式オファー。この際浦和フロントは全力で興梠を慰留し、その甲斐あってか興梠は残留を決断しましたが、興梠の立場は好転するどころか膝の問題で8月末から10月一杯までベンチ外に。11月に入ってようやくリーグ戦4試合に終盤短時間出場して鬼キープ復活の兆しを見せたものの、天皇杯準決勝ではベンチ止まり、決勝ではベンチ外になってしまいました。

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・過去8年間にわたって浦和の大エースとして君臨し、最後は興梠抜きには全く攻撃が成り立たない「興梠FC」とまで揶揄されるくらいの存在だった選手がたった一年で事実上戦力外的な位置づけになってしまうとは!!

・そして自分より遥かに試合に出ていた宇賀神や槙野が契約満了を告げられ、試合になかなか出られなくなった大ベテランの阿部はついに引退を決断。興梠が「今年はなかなか試合に出場できない時期が続き、自分自身このまま引退ということも考え」たのも無理はなかろうと思います。

・「出番が激減した高年棒のベテラン」という意味では興梠は宇賀神や槙野と全く同じ立場。それでも浦和フロントが興梠だけ契約満了としなかった(さすがに年齢的に複数年契約が残っていたとは考えづらい)のは、非常にえげつない言い方をすれば「単にCFの頭数が足りないから」だけだと思います。またベテランの阿部と興梠を一挙に失うのはチームへの衝撃がでかすぎることを考慮したのかもしれません。

・そんな状況で浦和に残留し、多少コンディションが良くなったとしても来年もユンカーや江坂、下手をするとFW転用された明本より下の位置付けに甘んじてしまうかもしれない。そんな中で「自分を必要としてくれるクラブからオファーをいただき、もう一度真剣にサッカーと向き合い、もう一度もがいてみようと思いました」「またミシャとサッカーが出来ること大変うれしく思います。」と興梠の心が揺れたのはこれまた無理もなかろうと思います。

・興梠は契約満了で札幌へ完全移籍でも特に不思議はないのですが、大ベテランにも関わらず「期限付き移籍」の形を取った(=おそらく浦和との契約を再締結して期限付き移籍)のは、「最後は浦和在籍で選手生活を終えたい」という興梠なりの浦和への誠意だと思います。契約上興梠がいる札幌が浦和と対戦することはない。興梠が恩義あるミシャの下で再生を図りたいのは山々だが浦和にも多大な思い入れがあり、西野TDと共に落としどころを探った結果が「期限付き移籍」なのでしょう。

・北の大地で興梠のコンディションがどこまで戻るか。戻ったとしても興梠に残された時間はそんなに長くはない。「また必ず」と言い残して浦和を去った興梠の心境やいかに。

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2021.12.29

藤原優大選手 SC相模原へ育成型期限付き移籍

・昨日(12/28)、2021シーズンにSC相模原へ育成型期限付き移籍していた藤原優大選手が2022シーズンも引き続き相模原へ育成型期限付き移籍することが公表されました。

・藤原は青森山田高校卒の一年目。浦和が高卒orユース卒の新人を1年目からレンタルに出すのは異例で、ユースから昇格即レンタルの井澤の例があるくらいでしょうか。

・今シーズン開幕時はデンが長期離脱中で、使えるCBが槙野と岩波しかいないという苦しい台所事情もあって藤原はルヴァン杯第1戦湘南戦で早々とスタメン出場機会に恵まれましたが、そこで石原直樹のラフプレーで左眼窩底を骨折したのがケチのつけ始め。

・藤原離脱中にユースの工藤が2種登録でベンチ入りし始め、ルヴァン杯第3戦横浜C戦ではとうとう工藤がスタメン起用され、藤原はベンチどまりという屈辱も。その後の藤原の出番は結局ルヴァン杯第4戦湘南戦だけに留まりました。藤原は飛んできたボールを跳ね返す能力はピカイチですがビルドアップ能力に課題を抱えていて、そこで工藤に差をつけられた感じ。藤原自身もその課題を強く認識していたようです。

・さらに5月にはとうとうデンが復帰。おまけに五輪明けにはショルツと、3バック採用時など場合によってはCBも出来る酒井が加入する運びとなり、あれほど苦しかったCBの台所事情は一気に好転。天皇杯やルヴァン杯でのターンオーバーを考慮しても藤原の出番はまずなくなってしまいました。よって浦和では目先出番がないと思われる藤原をレンタルに出して経験を積ませようと考えるのは自然なことでしょう。

・西野TDは藤原移籍時に「チームの成長や発展と、選手個人の成長をともに追及していくために、クラブとして今回の決断をしました。10代から20歳過ぎまでの選手にとって成長スピードを上げるために最も重要なことは、真剣勝負の試合経験を数多く積むことです。藤原選手にとって今のベストな環境はなにか、という観点で、育成型期限付き移籍の形をとることになりました。」とレンタル移籍の意義を力強く語っていました。

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・藤原は移籍直後の第21節北九州戦で3バックの右CBとしてスタメン出場したのを皮切りに、計17試合(うちスタメン16)に出場。試合経験を積む点では悪くないシーズンだったと思います。

・ただたまたまDAZNで見ていた新潟戦では藤原が狙いうちされてとうとう79分に下げられてしまい、その後しばらく出場機会を失ってしまいました。試合にはそれなりに出たもののその中でJ2でも通用しない面も多々あったことがはっきりしたシーズンだったかもしれません。いったん出番を失った藤原もその後巻き返してレギュラーCBに復帰。試合に出られなかった日々も無駄ではなかったということなのでしょう。

・残念ながら相模原は来年J3へ降格。ゆえに浦和フロントは藤原のレンタル先を変えることを考えたでしょうし、実際「湘南へ期限付き移籍する可能性が浮上」という報道もありましたが、結局藤原は舞台がJ3であっても相模原でプレーすることを選択しました。浦和フロントも高木監督を信頼してのことでしょう。

・とはいえ、舞台がJ3ともなるとそこでは別格なプレーを見せないと再来年の浦和への帰還は難しくなってきます。高卒2年目にして藤原は早くも正念場を迎えたのかもしれません。

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【祝】牲川歩見選手、水戸ホーリーホックより完全移籍で加入

・昨日(12/28)、牲川歩見選手の水戸ホーリーホックからの完全移籍加入が公表されました。

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・牲川の移籍話が明るみになったのは比較的早く、12/10に”機関紙”スポニチが報じたのが嚆矢。

・牲川は身長195cmの大型GKでもともとは磐田の下部組織出身。苗字が珍しい上に、リオ五輪の予選にしょっちゅう呼ばれていたので名前だけは聞き覚えがあったのですが、なかなか出番を得られずに磐田→鳥栖(期限付き移籍)→群馬(期限付き移籍)→沼津(期限付き移籍)→沼津→水戸と毎年のように所属チームを代えた末に、ようやく昨年水戸で正GKの座を射止めて40試合に出場したようです。

・長身を生かした守備範囲の広さ、セービング技術に定評があるそうですが、苦労の末にようやく水戸で正GKを掴んだ牲川が前門に西川、後門に彩艶が控える浦和への移籍を決めたことが驚き。浦和からすれば第3GKになる可能性が高いところにそれなりのキャリアがあるがやってくるのは大歓迎でしょうが・・・

・西川が来年はともかく再来年あたりに第一線を退くとか、彩艶を育成目的でレンタルに出す計画があるとか、不意に彩艶が海外へ行ってしまうことに備えているとか、何か「引退した塩田の代わりの補充」という意味合いを超えた何かがこの獲得劇にはあるように思えてなりません。

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【祝】松崎 快選手、水戸ホーリーホックより完全移籍加入

・昨日(12/28)、松崎 快選手の水戸ホーリーホックから完全移籍加入が公表されました。

・松崎の移籍話が明るみになったのは割と遅くて12/20に”機関紙”スポニチが報じたのが嚆矢。

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・松崎は東洋大卒&水戸に加入して2年目ですが、加入初年に33試合も出場しており、今年は41試合(うち先発31)と鉄板の主力扱い。左利きのドリブラーですが水戸での主戦場は右SH。今季水戸で8ゴールを挙げており、キレのあるドリブルとカットインを武器に利き足の左でシュートをネットに突き刺すようなプレーが得意で、プレースタイルは大学の先輩でもある坂元@C大阪に近いようです。

・右SHが主戦場の松崎は間違いなく福岡へ移籍した田中達也の代わりに採ったのでしょうが、スピードでタッチ際を縦にぶっちぎる達也とは違って、緩急や動きの変化で対面の選手を何人も剥がそうとするタイプ。よって狭い局面も全く苦にならなさそう。ドリブルで相手を剥がしながらゴールに向かって進んでくるので守備側に与える怖さはおそらく達也より格段に上。

・なお松崎はもともと大宮の下部組織出身。清水下部組織出身の犬飼共々、何か感慨深いものがあります。

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2021.12.28

荻原拓也選手 京都サンガへ期限付き移籍

・先日(12/26)、2021シーズンに京都サンガへ期限付き移籍していた荻原拓也選手が2022シーズンも引き継ぎ京都へ期限付き移籍することとなった旨が公表されました。

・荻原は2020年8月に新潟へレンタル。移籍当初は左SBでスタメン出場を続けていましたが、10月に入ると急にベンチ外ないし終盤短時間の出場に留まる試合だらけになってしまいました。

・そこで2021年はレンタル先を京都に変更したところ、キジェ流がよほど荻原の気性にあっていたのか左SBを主戦場に40試合出場、しかも38試合がスタメンというバリバリの主力選手にのし上がりました。荻原が左サイドをドリブルで切り裂いてからのウタカ目掛けてのクロス攻撃は完全に今シーズンの京都の十八番。

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・J2上位チームでがっちりレギュラーの座を確保出来たのは「試合経験を積む」という観点からは大いに結構なのですが、問題は荻原の育ってゆく方向がリカの嗜好とマッチしていないかもしれないという点。

・荻原はドリブルに強烈なストロングポイントを持っている反面、往々にして相手に食いつきすぎる「狂犬型」の選手で、浦和在籍時には気性難で空回り気味というか、競馬で言う「かかり気味」で終わってしまう試合が目立ちました。キジェ式の「根性で走れ!!」的なサッカーだとその難が目立たないどころか良い方に転んだのかもしれませんが、しょっちゅう周りを見て考えて最適ポジションを取らないといけないリカ式とは物凄く相性が悪く、京都で実績を積んだことでさらにリカ流とは真逆の適性に突き進んでいったような気が多々。

・昨オフに京都へのレンタルが決まった際の荻原は浦和へ帰る気マンマンのコメントを発していましたが、今季京都でレギュラーの座を掴んだのがよほど嬉しかったのか「自分がより成長でき、必要としてもらえるチームでプレーすることがベストな選択と決断」と自ら望んで京都へのレンタル継続を決めた模様。

・直輝や岡本のようにキジェ流に魔改造されすぎて、いったん浦和に戻してもどうにも使い物にならず、結局キジェの元へ放流する羽目になる。そのコースを荻原も歩む気がしてなりません。

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金子大毅選手 京都サンガへ期限付き移籍

・先日(12/26)、金子大毅選手の京都サンガへの期限付き移籍が公表されました。金子の移籍話は12/13に”機関紙”スポニチと報知が「獲得オファーを出した」と報じたのが嚆矢。

・金子は昨オフに湘南から完全移籍加入。湘南では基本的に3-1-4-2のアンカーで起用されており、「球際でのボール奪取能力に優れ、鋭い縦パスを繰り出せる上に、タイミングよく攻撃参加してミドルシュートをぶち込める」という話。柴戸のようなやたらやたら相手に食いつくワンワン系ではなく、どちらかといえば青木に近く、青木よりは攻撃的なイメージを持っていました。

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・しかし、リカの金子に対する評価は厳しく、第5節札幌戦&第6節横浜M戦でスタメン起用された後はベンチにすら入れず、基本カップ戦要員で、それもステージが進むと出番がなくなってしまいました。夏に平野が加入してCHを柴戸・敦樹・平野のローテーションで回せるようになったのも金子が出番を失った一因でしょう。

・金子を見ていてがっかりさせられるのは往々にしてプレーが消極的なこと。相手にプレスをかけられると怖がってすぐにボールを後ろへ下げてしまいがち。相手をなんとか剥がして縦パスを繰り出すような素振りはあまり見られませんでした。金子よりも遥かに足元が怪しくてリカのスタイルには最も不向きと思われた柴戸が苦手なパス出しにチャレンジを重ねた末に大ブレイクしたのとあまりにも対照的でした。

・浦和が昨オフに獲得した選手は大卒新人の敦樹を含めて悉くリカにレギュラー格で起用されているのに、金子だけが蚊帳の外状態なのが不思議でしたが、ひょっとすると金子は西野TD&リカ体制になる以前から獲得が決まっていたのかもしれません。そう考えるとリカに全然使われないのも腑に落ちます。

・そして金子はかつての恩師曺貴裁監督がいる京都へ期限付き移籍。達也と違ってこのまま浦和に留まっても試合に出られる見込みは薄いのでフロントも本人も移籍を模索するのはごくごく自然な話。達也と違って期限付き移籍なのはおそらく京都が移籍金を払うのを渋っただけの話で、リカ体制が続く限りは浦和帰還の目は極めて薄いものと目されます。

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武田英寿選手 大宮アルディージャへ育成型期限付き移籍

・先日(12/26)、武田英寿選手の大宮アルディージャへの育成型期限付き移籍が公表されました。

・武田は昨年ほとんど出番がなく、リーグ戦では大槻監督の退任も決まって純然たる消化試合と化した最後の3試合でようやく出番を得るに留まりましたが、今年は一転して終盤投入ながらも開幕戦から出場機会を掴み、第7節鹿島戦で突如採用した4-1-4-1というか武藤ゼロトップシステムにおいてはIHの一角でスタメン出場して大暴れ。

・しかし第9節徳島戦で試合開始早々負傷退場を余儀なくされたのがケチのつけ始め。ほぼ一ヶ月離脱して復帰戦となったルヴァン杯第6節FC横浜戦、そして第17節名古屋戦では共に4-1-4-1のIHで起用されたものの、共に早い時間帯にお役御免となってしまいました。

・特に名古屋戦は米本&稲垣という迎撃能力ではJ1トップクラスのCHが相手で、武田は高卒2年目なので仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、このクラスと対峙するには今の武田はあまりにもフィジカルが弱すぎて全く何の役にも立っておらず、前半だけでベンチへ下げられてしまいました。

・武田を失った後の4-1-4-1は試行錯誤の甲斐もなくしっくり来ないまま、ユンカー加入を契機にやがてお蔵入り。新たに基本フォーメーションとなった4-2-3-1のトップ下としては小泉が絶対的存在であり、武田はSHでは活かしづらいためか、名古屋戦を最後に武田はベンチ入りすら難しくなってしまいました。

・リカが武田を評価しているのはリーグ戦序盤から出番を与えていたことでも明らか。しかし使っているうちに課題もはっきりし始め、プレー強度がやや落ちるJ2で経験を積ませることにしたのかも。

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・そこで武田は7月末に琉球へ育成型期限付き移籍。相手のニーズに合致していたのか、いきなりスタメンでトップ下で起用され続け、途中交代を命ぜられるケースがほとんどとはいえ15試合に出場。試合経験を積む面では琉球での日々は悪くなかったと思います。

・しかし10/28に樋口監督が突如更迭されたことを契機に武田の出番は減り始め、最後の4試合はベンチにも入れず。浦和フロントはいきなり浦和へ戻すには琉球での実績は物足りず、かといってこのまま琉球へのレンタルを継続しても意味がないと考えたのか、来年は武田を大宮へ育成型期限付き移籍させる決断をしました。

・大宮にはレノファ山口でオナイウを出世頭にJ1で通用する選手を数多輩出した実績がある霜田監督がおり、浦和から近いこともあって武田を預けるには手頃なのかも。ただ琉球はJ2上~中位くらいの実力があるチームなのに対し、大宮は年々弱体化が進んで今年はとうとうJ3降格寸前に。おまけに来季は経営規模の大幅縮小が噂されており、環境は武田にとって案外厳しいかもしれません。そして大宮が「育成型」を受け入れる立場に転落したのもちょっと感慨深いものがあります。

・来年は武田も高卒とはいえプロ3年目。いよいよ勝負の時です。

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2021.12.27

山中亮輔選手 セレッソ大阪へ完全移籍

・昨日(12/26)、山中亮輔選手のセレッソ大阪への完全移籍が公表されました。山中の移籍話は12/13にスポニチで「C大阪が来季新戦力として浦和の元日本代表DF山中亮輔獲得に動いている」と報じたのが嚆矢。12/20のデイリーによれば「山中は今季で浦和との契約が満了となるため移籍金は発生しない。」とのこと。

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・山中は2019年に横浜Mから完全移籍加入。車屋獲得に失敗した後にシュータンが慌てて探した結果が山中だったのかもしれません。しかも2億円超と言われる違約金を気前よくバァーーーン!!と払ってしまうあたりがいかにもシュータン。

・ところが、当時のオリヴェイラ監督は基本3-3-2-2を採用していて、山中が最も得意とする左SBというポジションはありませんでした。加入当初は左WBでスタメン起用されていましたが、いかにも山中らしい豪快に裏を取られる失態が目だちました。監督が大槻氏に代わって「ミシャの残り香」システムを採用すると山中は宇賀神や関根にポジションを奪われてしまいました。

・ここまでの山中は「ネームヴァリュー先行の補強で、どこでどのように使うのかまるで考えていない」シュータンらしい無駄遣いの象徴のような存在でしたが、2020年に大槻監督が4-4-2を採用した辺りから左SB山中の出番は急増。左SH汰木との相性が非常に良く、共に守備に難があって「べニア板2枚重ね」的な左サイドの守備にクラクラさせられながらも、山中にはそんなに悪くはない年だったと思います。

・今年もリカが4-4-2を継続したので山中は開幕から左SBのレギュラーを確保。夏の天皇杯相模原戦での負傷による離脱が少々長引いたのは誤算でしたが、それが却って良い休養になったのか復帰後は持ち味の超高精度クロスを連発して浦和の攻撃の軸になっていた感さえありました。後ろはショルツが守ってくれるので文字通り「後顧の憂い」がなくなった山中は実にのびのびとプレー。浦和での3年間で今年の秋が山中が最も輝いていた時期だったのは間違いありません。

・ところが、リーグ最終節名古屋戦で山中は突如ベンチ外になり、続く天皇杯準決勝・決勝ともベンチに入れず。そしていきなりC大阪へ完全移籍の運びに。故障離脱していた時期を除けば今年の山中は完全に主力扱いなので「リカの構想から外れて放出」になったとは思えず、また山中はまだ28歳なので世代交代を見据えての放出でもないでしょう。

・ここからは完全に邪推になりますが、山中は今年一杯で契約が切れるので浦和フロントとしては契約更新を考えていたものの、旧契約は如何せんシュータンが提示したものなので年俸がバカ高かったのがネックになったような気がします。シュータン在籍時と違ってすっかり金がなくなった浦和フロントとしては今年の山中の活躍を考慮しても減俸提示せざるを得ず、それを山中が飲まなかったので最後はリカに干されて完全移籍の運びになったのではなかろうかと。

・山中は超高精度クロスやプレースキック、強烈なミドルシュートなど強烈な武器を持っている反面、守備時のポジショニングに往々にして難があり、集中力が切れやすいようにも見えるなど、非常に使い方が難しいSBです。汎用性がなく、ハマる時ハマらない時の落差が非常にデカい。

・小菊監督は「ロティーナの残り香」風の手堅いサッカーをやっているように見受けられましたが、そのサッカーで山中が活きるのかなぁ? C大阪は丸橋の後釜として山中を獲ったようですが、丸橋もまだ31歳なので来年も山中よりも攻守にバランスが良い丸橋がフツーに主力だと予想します(苦笑)。

・一方リカとしては山中の移籍は想定外のはず。左右ともこなせるSBとして宇賀神の代わりが馬渡だと考えると、山中の代わりは大畑になりますが、大畑は現在故障中で開幕に間に合わない可能性大。それではあんまりじゃないかと・・・このままではやむなく左SBで起用している明本を前目に戻す計画も頓挫を余儀なくされるかと。

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田中達也選手 アビスパ福岡へ完全移籍

・昨日(12/26)、田中達也選手のアビスパ福岡への完全移籍が公表されました。達也の移籍話は12/13に報知とスポニチから「福岡がオファーを出した」という記事が出てから目立った進展がなかったものの、その後話は流れることなくそのまま決まってしまったようです。

・達也は昨オフに大分から完全移籍で加入したばかり。しかも途中からの出場が多いとはいえリーグ戦で28試合も出ていて準主力的な位置づけだったのに、たった1年で福岡へ移籍してしまうのは少々不思議な気がします。

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・加入当初の達也はキャンプ中に捻挫したのが祟ってコンディションが整わずにリーグ戦ではせいぜい途中からの出場で専らルヴァン杯要員といった扱いでしたが、5月に古巣のG大阪相手に点を取った辺りからリーグ戦でスタメン出場する機会が増え始め、一時はライバル関根とのポジション争いに勝ってそのままレギュラーに定着するかと思われました。

・ところが8月のアウェー徳島戦で全くいいところなく前半一杯でお役御免となったのを契機に達也の立場は一変。再び後半途中投入の立場へ逆戻り。スタメン出場の機会はシーズン最終盤の横浜M戦までなく、最後の3試合はベンチにも入れませんでした。

・達也の魅力はなんといってもその圧倒的なスピード。がら空きの敵陣を一直線に駆け上がる達也の姿は浦和保守本流好みだったと思います。ただ達也のゴール場面はだいたいクロスに対してファーへさぼらずに激走したご褒美として押し込むみたいな泥臭い形が多く、上手く裏抜けしてGKと一対一みたいな局面ではがっかりさせられっぱなしだったような(苦笑)。

・大分で大活躍したことでも判るようにJ1で十分通用する能力は持っているものの、その使える幅が狭い、使い方が難しいというのが達也の難儀なところ。相手を押し込んでいるがために敵陣にスペースがない局面では活きず、またタッチ際に張って縦に突き抜けるのが得意な選手で中に絞ってIHっぽく振る舞うのは苦手。

・この達也の使い道の狭さがシーズン後半になって関根にポジションを奪回された主因だと思います。後ろが西だと西が中へ絞ってボランチ然とした振る舞いが出来るのでタッチ際にいる達也との相性は良かったのですが、後ろがタッチ際に張りがちな酒井だと達也とは往々にしてレーンが丸かぶり。この辺、絞った位置でもそれなりに使えるようになった関根との差がついたような気がしました。

・とはいえ移籍一年目、しかもそれなりに試合に出ていたにも関わらずいきなり福岡へ完全移籍するとは驚きを禁じえません。もう29歳なのでスタメンで出られそうなJ1チームを選んだということなのでしょうか? また浦和とは単年契約だったとは考えづらいので福岡がそれなりの移籍金を提示し、それだけ高く評価してもらったことに達也が恩義を感じたのかもしれません。

・また達也がG大阪をわずか半年で去ったのはホームシックが原因だったという噂があり、「九州を離れてしまうとまるでダメ男」な達也が出身地の福岡へ帰るのは自然なことなのかもしれません。

・インスタグラムでの挨拶を読む限りでは浦和での日々はそんなに悪いものではなく、むしろチームメイトにはあれこれ良くしてもらったという印象しか受けないのですが、練習や試合以外の時間の方が長いからなぁ・・・

 

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伊藤涼太郎選手、アルビレックス新潟へ完全移籍

 先日(12/26)、水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍した伊藤涼太郎選手がアルビレックス新潟へ完全移籍することが公表されました。
 
 涼太郎はシーズン序盤ルヴァン杯でスタメン出場機会を与えられてはいたものの、ルヴァン杯第4節湘南戦でスタメン出場したのを最後に、リーグ戦やルヴァン杯どころか天皇杯2回戦・3回戦ですらベンチ入りすら出来ず。ゆえにその去就が案じられていましたが、案の定水戸へレンタルに出されてしまいました。

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 今季途中まで涼太郎とほぼ同じような立場だった大久保が本職の右SHではなく左SHに活路を見出し、天皇杯2回戦で出場機会を得たのを契機にどんどん出場時間を伸ばしているのとはあまりにも対照的。リカはこれまでベンチに入れなかった選手であっても普段の練習の様子をちゃんと見ていることが大久保の大抜擢からよく判ります。リカの目には涼太郎の出来は甚だ物足りなかったのでしょう。

 涼太郎は基本的に4-2-3-1のトップ下ないし4-1-4-1のIH向きの選手ですが、そこは小泉が絶対的な存在で武田が競争相手。しかも4-1-4-1がお蔵入りになってから武田共々出番を失う格好に。さらに涼太郎とポジションが被り、実績では遥かに格上の江坂加入に伴い涼太郎の出番はもうないとのリカ&フロントの判断で、水戸へのレンタル移籍となったのでしょう。

 今年のルヴァン杯を見た限りでは、涼太郎は前を向いた時のファーストチョイスがいつもドリブルでの仕掛けなんだけれども、DF間を割ってゆくだけのパワーはない。年齢の割りにフィジカルが弱いのもネック。柴戸や汰木とは対照的に得意なことしかやろうとしないけど、その得意なことがJ1では通用していないという印象を個人的には受けました。
 
 涼太郎は2017年9月~2018年以来2度目の水戸へのレンタル。前回同様途中交代or途中出場が非常に多いという位置づけながらも20試合に出場して4得点。残念ながら浦和に堂々帰還できるほど抜群の結果を残せた感じはないものの、水戸では一応準レギュラー格。
 
 ゆえにそのまま水戸に借りパクされてもなんら不思議はなかったのですが、非常に意外なことに涼太郎は新潟への完全移籍となりました。二度にわたる水戸での活躍でJ2なら十分通用することは証明済で、さらに短時間の出場でも点が取れる辺りを新潟が評価したのかもしれません。
 
 新潟は来季監督が代わってしまう不安材料がありますが、基本的には水戸よりは格上のチーム。浦和帰還の夢は実りませんでしたが、J2中上位のチームから声がかかったのは涼太郎にとってチャンスだと前向きに捉えてほしいものです。J1では浦和でも大分でも結果を残せませんでしたが、小池のようにJ2を主戦場に長く活躍できる選手になれればと思います。

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2021.12.26

【祝】知念哲矢選手、FC琉球より完全移籍加入

・作日(12/25)、知念哲矢選手のFC琉球からの完全移籍加入が公表されました。

・知念へのオファーについては、馬渡同様天皇杯決勝の直後に”事実上の機関紙”スポニチで報じられており、正直馬渡共々正式発表までなぜか随分時間がかかったという印象を受けました。

Shisa

・知念は大卒2年目。左利きのCBで正確な長短パスが繰り出せるという、いかにもリカ好みのCBです。1対1の強さや的確なカバリングにも定評があるとのこと。身長が178cmしかないので正直ACLには不向きだと思いますが、J2では空中戦でも案外強かった模様。ポジションはショルツと丸かぶりですが、来季は超過密日程ゆえショルツとのローテーションでの起用が見込まれます。

・但し知念も8月の秋田戦で右けい骨高原骨折の重傷(全治4か月)を負って長期離脱。一応最終節(12/5)直前に全体練習に合流し、今オフは負傷部位周辺の筋トレを強化して再発を防ぐとも報じられていますが、キャンプではあまり強い負荷をかけたトレーニングは出来ないかもしれません。

・FC琉球からは小泉に続いて2年連続での獲得。小泉と違って知念は名前からも察しがつくようにガチの沖縄育ちなので、セレモニーでは「カチャーシー、カチャーシー!!」を連発して平野共々謎のダンサー扱いされる可能性が多々。

・これで槙野&デンと今季末に2枚抜けたCBは右CB犬飼&左CB知念で埋まった格好。おまけに犬飼&知念ともビルドアップ能力が高いのでリカはニッコリ、(おそらく)年俸も相当下がっているので西野TDもニンマリといった感じでしょうか。

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【祝】大畑歩夢選手、サガン鳥栖より完全移籍加入

・昨日(12/25)、大畑歩夢選手のサガン鳥栖からの完全移籍加入が公表されました。

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・大畑獲得については、犬飼同様天皇杯決勝から少々経った12/13に日刊&スポニチが報じたのが嚆矢。

・大畑は3バックの左CBないし左SBが主戦場。但し身長が168cmしかないので、現在4バックが基本の浦和ではCBとして起用されることは考えづらく左SBでの起用が想定されていると思います。浦和の左SBは本職ではない明本を転用してい凌いでいる状態にも関わらず、宇賀神が今季一杯で契約満了な上に山中の去就が怪しげなので大畑の補強は理にかなっています。

・また左利きで足元の技術にも秀でたCBでもあるので、攻撃時に左SB大畑が中へ絞って酒井を高く押し上げる3バック「右肩上がり」のビルドアップが浦和で実現するかもしれません。このような働きは山中や明本では期待薄なのでリカは大喜びかも。

・大畑の空恐ろしいのは鳥栖の下部組織出身にも関わらず、プロ1年目からリーグ戦で13試合も出場しており、2年目の今年は30試合出場とバリバリのレギュラー格なこと。鳥栖は経営難で「売れる選手は何でも売る」状態に陥っていて若手を無理やり起用せざるを得ない結果なのかもしれませんが、キャリア的には浦和でいえば橋岡クラスの逸材です。

・ただ残念なことに大畑は第36節札幌戦(11/20)の試合中に負傷(右第五中足骨骨折)して全治3ヶ月との診断。それゆえキャンプには間に合わず、出遅れた結果戦術理解に時間がかかるかもしれません。まだ20歳と若いので来季の即戦力というよりも期待値込みでの獲得だとは思いますが。

・付言すれば、今季ルヴァン杯で3試合の出場に留まった福島は1歳上でしかない強力なライバルの出現を契機に奮起して欲しいものです。

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【祝】犬飼智也選手、鹿島アントラーズより完全移籍加入

・昨日(12/25)、犬飼智也選手の鹿島アントラーズからの完全移籍加入が公表されました。

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・犬飼獲得については天皇杯決勝から少々経った12/14に報知が報じたのが嚆矢。報道によれば犬飼は鹿島と契約を残しており、移籍金を払っての獲得のようです。

・犬飼は鹿島のレギュラーCB。今季は9月に故障して戦線離脱を余儀なくされたものの、それでも29試合(うち先発23)に出場。犬飼欠場時に鹿島は若い関川を出さざるを得ず、ライバルチームかつ選手層が比較的薄いポジションの選手をぶっこ抜いたという意味でも実に良い補強です。やむなく鹿島は札幌からキム・ミンテを補充した模様。

・鹿島は秋田→岩政→植田とガチムチ系の肉弾戦にやたら強いCBを輩出してきたイメージが強いのですが、犬飼は清水の下部組織育ちらしく今風のCBです。具体的に言えば単に飛んできたボールを跳ね返すだけでなく、後方からのビルドアップに長け、自分で持ち運ぶこともでき、DFラインの統率能力も高い感じ。おまけにセットプレーでの得点も期待できる模様。

・浦和は槙野&デンとCB2枚が契約満了となったので、犬飼がその穴埋め1枚目に当たるのは間違いありません。28歳なので槙野よりずっと若く、また槙野と比べるとビルドアップや後方からの持ち上がりに期待できる辺りはリカ好みのCB。さらに犬飼はACL経験があるのも移籍金を払って獲得した一因かも。

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2021.12.25

【祝】馬渡和彰選手、大宮アルディージャより完全移籍加入

・本日(12/25)、馬渡和彰選手の大宮アルディージャからの完全移籍加入が公表されました。

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・馬渡の移籍話は早くも天皇杯決勝の翌日にスポーツ各紙で一斉に報じられ、かなり早い時点で浦和強化部が動いていたものと推察されます。大宮→浦和と同一市内での移籍ですが、もうカテゴリーが違って久しいですし、同じカテゴリーになる見込みも薄い以上「禁断の移籍」でもなんでもないでしょう。

・馬渡の主戦場は右SBですが左SBも可能。両サイドがこなせるSBという点では宇賀神の後釜といった意味合いも感じ取れますが、宇賀神よりはずっと攻撃的な選手です。西の去就が怪しいとも噂されているので、その見合いの可能性もありますが・・・

・今季は大宮の主力中の主力で、最終節群馬戦では攻撃面では明らかに格上感を醸し出していました。1年だけですが徳島でリカの薫陶を受けており、戦術理解も早いものと目されます。

・ただ気になるのは徳島での活躍を認められて広島に移籍したものの鳴かず飛ばずに終わり、その後川崎→湘南と移籍してもやはり主力にはほど遠かったこと。いわゆる「J1.5」的な実力でしかない可能性が無きにしも非ずですが、リカもよく知っている選手ですから何がしかの勝算があっての獲得なのでしょう。

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武蔵神山@神田 ~ (動物魚介系)らー麺

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 山手線神田駅西口を出て正面の「神田駅西口通り商店街」内。なんとほぼ8年ぶりの再訪。先客ゼロでしたが、ほどなくゾロゾロ後客がやって来て退店時には中待ち3人。相変わらず人気があるようです。

 どう見てもつけ麺推しの店ですが「らー麺(900円)」を注文。並盛(150g)・中盛(200g)・大盛(250g)・特盛(300g)同値段なので大で。

 タッチパネル式券売機なのでメニューの全貌が判りにくいのですが、大括りとしては濃厚つけ麺、つけ麺、辛つけ麺、らー麺といった構成で、他に期間限定麺を用意。

 店内はL字型カウンターが20席近く。2Fへ階段が伸びていますが、そちらは使っていない模様。席間に衝立を設けた上に各席に水ポット・割りスープ・除菌用アルコールを置いたため席はかなり手狭。そのためか卓上に調味料類はなく、頼めば出す形に。また昔は厨房内で幾人もののスタッフが湯切りの度に大声を張り上げながらパフォーマンスに興じていましたが、さすがにコロナ禍を受けて止めたようです。。

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 スープは鶏ガラと豚骨を主体とした「動物系スープ」と、かつお節、煮干しでとる「魚介系スープ」のWスープでやや魚介が強めに出たような感じ、かつ総じてやや甘目。とろみや魚粉のざらつきはほとんど感じず。いかにもつけ麺のつけ汁を伸ばしたような、ちょっとコクなり深みなりを欠いたような感じがなくはないのですが悪くはありません。

 麺は中太ストレートタイプ。もちもちっとした食感で大盛なら食べ応え十分。丼が小さめなので麺とスープとの量的バランスもちゃんと保たれています。

 分厚い角煮風のチャーシューがこの店のウリ。意外に脂分が少なく、わずかに焦げ目のついた部分も香ばしく、ちびちび齧る分には飽きもせず。他にメンマ、刻みネギ。

 いかにも武蔵系列らしい食べ手を選ばない無難な一杯です。

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2021.12.24

一刻魁堂 ララガーデン川口店@川口 ~ 台湾らーめん

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 川口駅西口からオリンピック通りを西へ進んだ「ララガーデン川口店」内。なんと9年半ぶりの再訪。ここのレストラン街はテナントの入れ替えが目立ちますが、この店は長続きしています。先客5、後客ゾロゾロ。向かいにラーメン屋「竜葵」がありますが、客入りは明らかにこちらの方が上で、買い物ついでっぽい客がひっきりなしにやってきます。

 「一刻魁堂」は愛知県及び東海各県を中心に店舗展開しているチェーン店で、ご当地らーめんの「台湾らーめん(880円)」を注文。辛さ増量できるらしいので「2辛(40円)」を追加。ただこれが売りものというわけではなさそうで、メニューしょうゆ、みそ、野菜タンメン、台湾まぜそば等々なんでもありで、実にSC内店舗らしい幅広いラインナップ。

 店内はテーブル席のみ、4人掛けボックス席と2人掛けテーブルがずらずらっと並んでいてキャパも大きめ。卓上には餃子のタレ、ブラックペッパー、ラー油。

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 ひき肉たっぷり、ニラたっぷり、スープは真っ赤でこれぞ台湾らーめん!でもSC内の店のためか、「味仙」みたいに生ニンニクは転がっていません。スープは鶏がら&豚骨などの動物系ベースで脂多めですが、それ以上に醤油臭さが若干気になるところ。2辛の辛味は別皿で登場。デフォルトでも十分すぎるくらいの辛さで、2辛だと個人的には美味く食べられる辛さのほぼ上限。でも台湾らーめんは食後に身体がポカポカしてナンボなので、辛さを追加した価値あり。

 スープはともかく麺がしょぼいのが残念。並太の緩い縮れ麺ですが、なんか食感がチープでインスタントラーメンっぽいんだよなぁ・・・ 味が濃いため、底に溜まったひき肉を穴あきれんげでサルベージしてご飯を食べたくなりますが、ご飯を付けると1000円を越えてしまうのも難。平日ランチだとご飯無料サービスがあるようですが、往訪したのは残念ながら週末でした。

 内容的には大したことはありませんが、近所で名古屋名物を食べられることをもって良しとすべきかと。

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2021.12.23

【閉店】Regamen@北参道 ~ 濃厚味噌ラーメン

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 副都心線北参道駅から明治通りを南へ。千駄ケ谷3丁目交差点を東へ入った住宅と店舗が混在するエリアに立地。ちょうど2年ぶりの再訪。先客ぜロ、後客3。

 前回は「醤油ラーメン」を注文したので、今回は冬季限定の「濃厚味噌ラーメン(900円)」を注文。ランチサービスなし。後で麺は中太ストレートと手もみ麺が選べることに気づきましたが、店からは特に何も聞いて来ませんでした。

 他のメニューは背脂醤油ラーメン、醤油つけ麺、背脂醤油つけ麺、ニボガッツなど。前回往訪した時は「濃厚鶏塩白湯」と「醤油」の2枚看板という感じでしたが、1000円超のメニューしかなかった鶏白湯系はこの場所では受け入れられなかったのかいつの間にかメニューからばっさり削られていました。
 
 それと共に店のコンセプトも外観通りの妙なおしゃれ志向から近所の方が普段使いできる店へ転換したようで、おつまみ類も充実させて「ちょい呑み」にも対応。コロナ禍を経たせいだけではなく、オーナーが変わったのではないかと思われるくらいの激変ぶり。
 
 店内は縦長L字型カウンター15席と4人卓×2.。卓上にはブラックっペッパー、ホワイトペッパー、らーめんのたれ、一味、酢。

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 スープは動物系出汁をベースにニンニクでパワーアップといったところ。味噌はかなり酸味が強めで渋味も少々という、やや癖があるタイプ。わずかに薬膳っぽい味わいがしますがどこから来るのかな? 背脂も結構目立ちますが、ギトギトと脂っこいというところまではいかず。その辺は上にちょこんと乗った生姜の効果かな?
 
 凪グループ(新宿だるま製麺)特注の麺は太目の緩い縮れ麺。デフォルトはどうも「手もみ麺」の模様。とのこと。つるつる、もちっりした食感は悪くなく、濃厚スープに良く合っています。
 
 麺の上にはひき肉、もやし、コーン、細メンマ、バラ肉チャーシュー、そしてニラが少々。具沢山なのは嬉しいのですが、いずれも後乗せのようで厳冬期はスープがぬるくなってしまって痛し痒し。またバラ肉チャーシューは若干醤油ダレに浸かりすぎてしょっぱくなってしまい残念。
 
 これといったラーメン屋がないエリアなので近所の方には重宝されそう。

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塩田仁史選手 現役引退

・昨日(12/22)、塩田仁史選手のの現役引退がクラブから報じられました。ホーム最終戦後の場内一周の様子から残念ながら今季限りの可能性が強いとは思っていましたが・・・

・塩田は昨オフに栃木から完全移籍で獲得したばかり。獲得時に既に39歳だった超ベテランGKでFC東京時代に顔馴染みがありますが、FC東京→大宮→栃木とチームを移っても基本的に第2GKという位置づけは脱せなかったようで、昨年も出場はシーズンの最初と最後の12試合に留まっていました。

・世代交代時期が迫っている西川よりさらに高齢のGKを採る理由は正直よくわからなかったのですが、福島が浦和を去ることが明らかになったため浦和がその代わりに経験のあるGKを採ろうとしたのは間違いありません。彩艶は世代別代表でちょろちょろチームを抜けますし。

・しかし、西川から彩艶への世代交代が目前に控えているという状況で浦和に来ても第3GKに留まる可能性が高いから、それなりに実績があるGKは浦和には来たがらない。ベテランGKの補強という点では2017年加入の榎本を思い出す方も多いかと思いますが、あの時は福島が大怪我をして控えに岩舘がいるだけだったので榎本ははっきりとした第2GKという位置づけ。今回はその時よりも格段に条件は良くありませんでした。

・「第3GKになる可能性は高いけれど経験があるGK」という浦和の虫の良い条件に合う選手となると、引退が近い塩田になったのかも。また戦力というより彩艶の教育係的な意味合いが大きかったのかもしれませんが。

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・そして残念ながら今年の塩田は予想通りずっと第3GKの位置付けのままで出場機会はゼロ。カップ戦や彩艶不在時にベンチ入りするだけに留まりました。塩田のベンチ入りといえば第19節アウェー柏戦で彩艶のエントリー申請漏れが発覚し、急遽塩田が呼ばれたことは忘れえぬエピソードでしょう。たぶん自宅でのんびり寛いでいたところからのスクランブル発進。いくら急に出番が巡ってきがちなGKとはいえ、こんなケースは塩田の長いGK人生でもなかったでしょうに。

・余程のアクシデントでもない限り出番がない辛い立場の第3GK。若手なら「これも修業の一環」と割り切れたかもしれませんが、サッカー選手としての残り時間があまりないベテランには面白かろうはずはないと思うのですが、塩田はそんな立場で実にベテランらしい理想的な立ち振る舞いを見せていたようです。

・引退が公式発表される直前に塩田が中日スポーツに寄せた手記が実に泣ける。「自分も最年長として基準になるよう心掛けました。姿勢、準備、言動。ピッチやロッカー、クラブハウスで隙を見せないようにずっとやってきました。自分が規律、基準になることでチームから少しでもはみ出したり、離脱したりする選手を出さないようにする。それが最年長としての役割だと思っていました。」

・塩田は18年にも及ぶキャリアなのに正GKだった時期なんてほとんどない。塩田自身も「自分自身も心がすさみ、集中し切れない時期を経験してきて、今がある。苦労しかしていないような」と語るキャリアだからこそ落ちこぼれそうな選手の気持ちが判り、キャリア最晩年を迎えようとしている者がやるべきことも判る。世代交代まっ最中で若い選手が多い今の浦和で塩田は実に得難い人物だったようです。

・公式発表はなされていませんが、新聞辞令によると来季からはアシスタントGKコーチに就任の見通し。浦和での塩田の立ち振る舞いが高く評価されたのかもしれません。よって浦和との縁が切れる訳ではなさそうですが、ひとまずお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

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2021.12.22

豚汁うどん・豚盛り@はなまるうどん

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 「はまなるうどん」が2021年12月7日から「具だくさん!あったか豚汁うどんフェア」をやっていることに気づいてほぼ1年半ぶりに往訪。注文したのは「豚盛り・中(800円)」。なお豚汁うどんは今年始めた企画ではなく、なんと2018年以来毎年売り出していたようです。
 
 豚汁うどんは「豚肉、玉ねぎ、大根、人参、じゃがいも、ごぼう、しいたけ、味染みこんにゃくと8種の食材を贅沢に使っており、味が染みた食材がたっぷりで、食べ応えがあります。また、すりおろした玉ねぎをたっぷり使用することで、自然な『甘み』と『とろみ』が増し、濃厚な豚汁うどんに仕上げています。信州こうじ味噌との相性もぴったり、とろみのついた豚汁がつるっとしてふわっとした冬麺 によく絡みます。まろやかで自然の甘みの豚汁は、うどんを食べ終わっても思わず最後の一滴まで飲みたくなります。」とはなまるうどんのウリ文句も実に饒舌。「豚盛り」は豚汁うどんの豚肉マシマシバージョンです。

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 で、出てきた豚汁うどんの汁はいつものうどんスープを豚汁風に魔改造したわけではなく、実に豚汁そのまんま!!とろみあり、甘みあり、非常に完成度が高い逸品です。当然ながらぐいぐいと飲み進みたくなります。
 
 ただうどんに絡めるとなると、塩気が不足しているというか、味が薄いというか、なんか甚だ物足りない気がしました。スープ単体の完成度は高いのに麺に絡ませるスープとしては実に弱いというのはラーメンでもありがちな話ですが・・・
 
 また「豚盛り」だと豚肉がてんこ盛りなので何の問題もないのですが、ただの「豚汁うどん」だと具はバリエーションが多いだけで量的にはちょっと物足りないかも。
 
 これが今年の新商品だったら今後の改善に期待できるのですが、販売開始から4年目でもこれだとなぁ・・・やっぱり期間限定モノの商品企画力でははなまるは丸亀製麺に遠く及ばないようで。
 
 
 なおはなまるうどんは夏季と冬季で麺を変えているようで、「つるっとした喉ごしの良さともっちり感が特徴の夏麺に対し、冬麺はふわっとした軟らかさが際立つのが特徴で、温かい出汁によく合います。言葉で表すと、夏麺は「つるしこ」、冬麺は「つるふわ」となります。」とのこと。

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2021.12.21

黒胡麻担々チキンカツ定食@かつや

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「かつや」が2021年12月6日から期間限定で発売中の「黒胡麻担々チキンカツ定食(790円+税=869円)」を試食。「黒胡麻担々チキンカツ丼」も併売していますが、広告の写真を見るとチキンカツが丼からはみ出ていていかにも食べづらそうなので「定食」にしました。
 
 「黒胡麻担々チキンカツ定食」は「黒胡麻香る濃厚なたれで煮込んだサクサク肉厚なチキンカツに、白髪ネギと水菜を盛り、砕いたピーナッツとピリ辛辣油で仕上げた旨辛メニューです。」というのがかつやのウリ文句。

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 配膳されるといきなり黒胡麻の香りがふわっと立ち上がり、たれにはその黒胡麻がよく効いているけれども甘くはなく、むしろ辣油でピリ辛よりもうちょっと辛いレベルに仕上がっています。
 
 ただ「濃厚なたれで煮込んだ」というウリ文句とは違ってチキンカツが担々スープにどっぷり浸かっている訳ではなく、ペースト状のタレがチキンカツにべっとり付いている感じ。それゆえチキンカツのサクサク感は全く失われず、下手に煮込むよりはよほど良い感じに。スープはないのにレンゲが付いてくるのが謎ですが。

 味は上々ですがチキンカツがとにかくやたらでかい!! 自然体で食べていると間違いなくカツが余ります。かといってご飯を大盛にすると別料金がかかる上にどう考えても食い過ぎ。
 
 そして夕方までしっかり胃がもたれました(´・ω・`)ショボーン

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2021.12.20

ほろほろチキンカレー@すき家

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 すき家が2021年12月1日から発売中の「ほろほろチキンカレー(680円)」を試食。
 
 牛丼チェーン店のカレーと言えば松屋の評価がぶっちぎりに高く、そこからスピンアウトしたカレー専門店「マイカリー食堂」が出来るほどですが、すき家も巻き返しに転じたのかな?

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 リニューアルされたカレールーは「クミンなど20種類以上のスパイスを使用。玉ねぎやトマトの甘みが溶け込んだ、コクのある味わいに仕上げた」とのこと。もともとのすき家のカレーの味が判らないのですが、すき家のカレーは松屋比だとスパイシーさを強調した感じかな?コクではやっぱり松屋が優位。
 
 でも「ほろほろチキンカレー」の人気の秘訣はなんといってもカレーの上に横たわっているでかいチキン。「大きなチキンは柔らかくなるようじっくりと蒸し上げ、スプーンでほろほろほぐしながら食べることができる。」とのウリ文句は誇張でもなんでもなく、スプーンで簡単にチキンをほぐしながら食べられます。
 
 そしてスパイシー重視のカレーがチキンに良く合う!! チキンと合わせるとグリコの「カレー職人 スパイシーチキンカレー」とよく似た感じも少々。こりゃ石原さとみが美味そうに食べるのも納得。

 「ほろほろチキンカレー」はかなりのヒット商品のようで、早くも12月7日に「想定を大きく上回るご注文をいただき、全国的に品薄の状態となっております。」と公式にお詫びが出たくらい。

 でもチキンと抜群の相性を見せたこのカレーが牛や豚にはどうなのかという疑問も無きにしも非ず。

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【観戦記】21年天皇杯決勝:浦和 2-1 大分 ~ 最初と最後、ACL出場権が置き土産

 リカの逃げ切り策が大失敗に終わってにわかに暗雲が立ち込めましたが、最後の最後で大分を突き放して3年ぶりに天皇杯を奪回。これが「持っている漢」の力なのか!! いやはや恐れ入りました。

《スタメン》

・浦和のスタメンは準決勝から宇賀神→小泉の一枚のみ入れ替え。ベンチに大久保が入って興梠がアウト。控えにFWが一人もいないとかポジションが被る宇賀神と西が共にベンチスタートとか、ベンチメンバーにはやや不可解な面があり、興梠はコンディションが良くなかったのかも。

・大分のスタメンは準決勝と全く同じ。

・なお今夏チームに加わった呉屋、増山、野嶽、梅崎はレギュレーションの関係(前所属チームで天皇杯出場済み)で出場できないので、片野坂監督は選手のやり繰りに苦労していた模様。一方浦和の江坂は幸いにも柏では天皇杯に出場していませんでした。

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《試合展開》

・大分の布陣はいつもの3-4-2-1ではなく、準決勝川崎戦同様中盤ダイヤモンド型の4-4-2(4-3-1-2)。一方浦和は一応4-4-2ですが、左SH小泉はかなり自由に動き、小泉がいなくなったスペースを明本が使ったり、江坂と小泉がポジションチェンジすることもしばしば。

・そして大分はいきなり前から厳しくプレスをかけに来ましたが、リカはアウェーで大分のプレスにたじたじとなってビルドアップが壊滅して内容的にクソミソに負けたことを反省したのか、準決勝C大阪戦同様スタメンには当たりに強い面子をずらずら並べ、ポゼッションにはあまり拘らずに強度勝負。一対一なり、狭い局面なりでのクォリティー勝負に持ち込んだ模様でした。

・その成果がいきなり出たのが6分の先制点。関根が右サイドから強引にカットイン。関根がボールを失えば小泉が奪い返し、小泉が失えばまた関根が奪い返すの連続でボックス内深くに侵入して大分守備陣を混乱に陥れ、関根が後方に下げたボールを江坂が狙いすましたようにズドン!!

・大分の4-3-1-2は攻守とも機能しているとは言い難く、12分左サイドから小泉→柴戸→敦樹と繋いで敦樹が際どいミドルを放つ場面も。

・また浦和が先制点を取った後は大分がボールを持つ時間が長くなりましたが、どう見ても大分は単にボールを持たされている状態。浦和を押しこんでサイドからクロスを上げる回数よりも、浦和に高い位置でボールを奪われてカウンターを食らう回数の方が遥かに多い惨状でした。

・ただボールを失った後の大分の攻守の切り替えも早く、浦和が良い形でボールを奪ってもシュートに結びつけられない何とももどかしい試合展開に。いつもなら給水タイムで何らかの修正を施しそうなものですが、決勝戦になって突然給水タイムが廃止されたのは少々祟った格好に。

・43分敦樹のボールカット&スルーパスからユンカーがCBエンリケと対峙し、ボックス内で足を引っかけられたようにも見えましたがPKはなし。

・後半立ち上がり、右サイドに流れた渡邉のクロスから町田がシュートを放つ決定機がありましたが、ここは岩波がブロックして枠外へ。大分はビルドアップ時に小林裕がCB間に下がる形を止めて、後半はダブルボランチにして、エンリケを真ん中にして下田が3バックの左に下りるような形に変えたのが奏功したのか、60分くらいまで浦和を自陣に押し込み続けましたが、それでも決定機は作れず。

・逆に浦和は63分江坂が高い位置でのボール奪取に成功してユンカーが枠内シュート、さらに70分西川のスローインを受けた関根が追いすがる相手を振り切って力強くドリブルで前進&スルーパス→江坂はボックス内でGKを交わして追加点間違いなしと思ったものの、体勢を立て直したGK高木がビッグセーブ!!

・そこで得た江坂CKからサインプレーで下がった位置にいたユンカーがシュート。そのこぼれ球をファーで岩波が押し込んだもののオフサイドの判定。

・その直後にリカはユンカーに代えて宇賀神を入れ、さらに大分が79分伊佐→長沢、小出→松本と代えて長身の長沢をターゲットにクロス攻撃を仕掛けてきたと見るや否や、83分小泉→槙野、関根→大久保と代えて5-4-1にシフトし、本格的な逃げ切り態勢に。

・しかし42分松本のクロスに対するショルツのクリアが小さくて渡邉に決定機を許したのがケチのつけ始め。90分かなり距離のあるところからのFKをGK高木がわざわざ出てきてちょん蹴りして角度を変えたのが効いたのか、下田クロスをペレイラが頭で合わせて大分が土壇場で同点に。クロスの先ではずっとペレイラを監視していはずの槙野が肝心なところでペレイラを離してしまう大失態。

・ところが最後の最後で全てを持って行ったのがその槙野。大久保CKをいったんGKがパンチングで逃れたものの、そのこぼれ球を柴戸が左足ダイレクトでボレー。そして槙野がヘディングで角度を変えてゴール!!柴戸のミドルシュートには高木が反応しているので槙野のヘッドがなかったらセーブされていたかもしれず、実に有意義なヘッドでした。

・槙野は加入初年度にリーグ最終戦で強烈なFKを決めてACL出場権を引き寄せ、浦和での最終年、しかもそのラストゲームでは天皇杯優勝という形で再度ACL出場権を引き寄せるとは何という強運。これこそ持っている漢。良くも悪くも槙野は最後の最後までエンターテイナーでした。

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《総評》

・ロジカルに得点の可能性を高め、失点の可能性を低めるのが好きなチームであっても所詮あんまり点が入らないゲームなので、なんだかんだと理不尽な形で点が入って勝敗を分けることがままあるのがサッカー。だから面白い。サッカーの面白さが詰まりに詰まったラスト5分でした。

・これで浦和は2018年大会以来4度目(三菱重工サッカー部時代を含むと通算8度目)の天皇杯優勝。

・トーナメント、しかもその決勝なので内容なんてどうでも良くて結果しか意味がありません。酒井は試合後「無失点優勝したかった」「100パーセントうれしいかと言われたら、まだまだ悔いは残るトーナメントだった」と語ったように失点の仕方がマヌケすぎて画竜点睛を欠いた気がしないでもないのですが、まぁそこは今の浦和では経験値がぶっちぎりに高い酒井の貪欲さの表れということで。

・鹿島に負けてリーグ戦でACL圏入りの目がほぼなくなった時点でリカは狙いを天皇杯一本に切り替え。具体的にはリーグ戦終盤で神戸や鹿島に強度不足を突かれてボコボコにされたことを踏まえ、そもそもボールを握れそうにない横浜M相手ならともかく、ボールを握れそうなC大阪や大分相手でもポゼッションには拘らず、強度の高い面子をズラズラっとスタメンに並べたのが見事に奏功しました。

・相手に応じて、あるいは状況に応じてやり方を変えられる柔軟さがリカの取り柄。最後は悪く言えば「ポジショナルサッカーを諦めた」と見られても仕方がないくらいの転換だったと思いますが、それはリカの本意ではないでしょう。またまた選手を入れ替え、キャンプでじっくり仕込んだ2年目からがリカ流の本番かと。

・川崎相手にシュートを撃たれまくりながらも最後の最後までスコアレスで凌いだ大分の実力は伊達ではなく、浦和相手ならたいしてシュートを撃たせず。片野坂監督が試合後に語ったように序盤の作戦負けが祟った感じで、そこはアウェーでボコボコにされたリカの修正が一枚上だったかと。この試合内容なら1年でJ1に復帰できそうな気がしますが、残念ながら片野坂監督の退任が決まっていて一から出直しだんだよなぁ・・・

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《選手評等》

・20年近くプロでやっていたのにタイトル無縁でサッカー人生を終える選手が少なくない一方、浦和加入初年でタイトルを掴む選手がおるとは!!特に全くの新人だった敦樹や大久保は感慨深いかも。また昨年までは金がなくて将棋アプリの課金を躊躇していた選手が今や浦和の主力としてタイトルホルダー!!

・小泉が一時のドツボ状態から吹っ切れたのは何より良かった。やはり準決勝でのゴラッソで自信を取り戻したのかも。また大久保が短時間で何か爪痕を残そうと頑張っていて、それが大久保CKからの決勝点に繋がったのも好印象。逆にユンカーが終始ややブレーキ気味。グロインペインの影響だとかなり心配ですが・・・

・劇的なゴールを決めた選手が興奮のあまり(イエロー覚悟で)ユニフォームを脱ぐという場面はよくありますが、ユニフォームは脱いでもキャプテンマークは巻いたままというのはあんまりおらんかもw

・表彰式が一段落した後に平野が謎の踊り。森脇とは違った意味での優勝セレモニーの裏主役になる才能ありあり。そしてその先輩を引き立てる明本もGJでした。

・MDPで清尾さんが「3年計画の進捗状況は遅れ気味」という認識なのには少々驚きました。リーグ戦でACL圏に届かなかったからかな? でも進捗遅れの責任はリカにはないからなぁ。一年目が虚無だっただけで。

・荒木主審のファウル判定ブレブレには参りました。ユンカーはなんとか我慢していましたが、明本は終盤ヤンキー丸出しでブチ切れwww ビッグマッチにこのレベルの主審を出さざるを得ないとは、Jリーグの審判団は相当な人材難なようで。

・飲水タイムがなぜか決勝になって突如廃止。JFAは事後法適用で浦和を処罰するくらいですから、直前のレギュレーション変更くらい朝飯前でしょう。

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---江坂--ユンカー---
小泉--------関根
---柴戸--伊藤---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
6分 江坂
90+3分 槙野

(交代)
72分 ユンカー→宇賀神
83分 小泉→槙野
83分 関根→大久保

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--小林成--伊佐---
-----下田-----
-渡邉--小林裕-町田-
三竿-トレヴィ-ペレイラ-小出
-----高木-----

(得点)
90分 ペレイラ

(交代)
72分 小林成→野村
79分 伊佐→長沢
79分 小出→松本

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2021.12.19

どん亭@南鳩ヶ谷 ~ 日替わりランチ:ヒレカツ&豚肉のねぎ塩炒め定食

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 「ステーキのどん」や「フォルクス」等と同じく安楽亭傘下のファミレス(もともとは吉野家傘下だったのですが、2020年に安楽亭へ売却)で、埼玉県や都内を中心に店舗展開していますが、それほど店舗数は多くはなく、「どん亭」の知名度はなんとも微妙。

 ここはメインの「しゃぶしゃぶすき焼」とは何の関係もないランチメニューが割と充実しており、ほぼ4年ぶりに近所の鳩ケ谷店を訪れてみました。

 週末・休日でもランチメニューをやっていますが、平日限定の「日替わりランチ(780円+税=858円)」がやや割安。日替わりといってもメニューは曜日単位で固定されており、往訪時は月曜日の「ヒレカツ&豚肉のねぎ塩炒め定食」でした。ご飯大盛&おかわり無料サービス付き。またWeb上で「お肉の量1.5~2倍の増量サービス」をやっていたのでそれも早速活用。

 昔は平日午前中&数量限定で「お昼の特別おしながき(600円+税=648円)」というのを8種類の週替わり、しかもご飯大盛り無料(おかわり不可)・味噌汁おかわり無料という超格安メニューがあったのですが、残念ながらいつの間にかなくなってしまいました。

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 「増量」を頼んだのに厨房サイドでミスがあったのか、配膳されたのは増量前の状態。仲居さんが配膳直前にそのミスに気づいたようで、後からヒレカツがもう二切れ追加で出てきたので大過はないのですが、増量前だとビジュアルがちょっと寂しいのは否めません。

 ヒレカツのほうは可もなく不可もなしといったところですが、「豚肉のねぎ塩炒め」はさすがしゃぶしゃぶがウリな店だけあって超柔らかで、そのクォリティーは松屋等丼ものチェーン店とは完全に一線を画していました。またご飯をバンバン食べてもらうのがウリとなっている「やよい軒」と比べると明らかに薄味。この辺は客層の違いゆえでしょう。肉の増量なしで「ご飯大盛」だとちょっとご飯が余ってしまいそう。

 やよい軒と違って食べ過ぎに陥る恐れは少なく、しかも概して空いていて落ち着いて食べられるのがメリット。レギュラーのランチメニューも税込869~957円とやよい軒より若干高い程度のメニューが結構あるので、また来ることもあるかと。

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2021.12.18

桂園@川口 ~ チンジャオロースー定食

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 川口駅東口から産業道路を南へ。西友のあるキャメリアタワーの1F。都心や城北地区を中心にチェーン展開している店のようです。先客、後客ともゼロ。

 メニューを見ると定食類が充実していて麻婆豆腐、回鍋肉、海老チリソース、酢豚、レバニラ等々この手の中華料理屋にありがちな定食類は一通り網羅している感じ。今回は「チンジャオロースー定食(856円)」を注文。ご飯大盛無料サービスあり。定食類の値段は748~858円の範囲内で、川口に数多ある激安中華料理店よりはちょっと高いかな?

 メニューは定食類だけでなく、麺類やチャーハン、天津丼、中華丼もカバー。

 店内は手前に4人卓×5、さらに店奥にも客席がある模様。全体に年季が入っているのはともかく、テーブルがやたらガタつくのは難儀。

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 キャベツの千切りサラダや溶き卵たっぷりの中華スープ、ザーサイ、そして杏仁豆腐が付いてきます。チンジャオロースーは特に辛くも甘くもなく、いたづらに味が濃いということもなく、ニンニクも程よい効き具合。ちょっと脂がきついかな?といった程度で、この手の中華料理屋に求められるクオリティーはちゃんと満たしています。見た目より量が案外多くて、ご飯を大盛にしてちょうどいいくらい。

 店の性格が判ったので、次は麺類を試してみます。

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2021.12.17

おとなの塩soba@西川口 ~ 塩そば

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 青木町公園の北辺りの住宅地内でポツンと営業。西川口が一応最寄り駅になりますが。かなり距離があります。1年3ヶ月ぶりの再訪。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタン先頭の「塩そば(880円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に醤油そば、赤い彗星(坦々麺)、塩ざるそば、醤油辛そばなど。

 店内はカウンター3席と2人卓×1、4人卓×1。ただ一人客はテーブル席での相席どころかカウンター席に並んで座らないように運営しているみたいでテーブルに各1名、カウンターに1名座った後、4人目の客は店外で待つことに。卓上には胡椒とフルーツ酢。おしぼりサービス付き。

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 スープは無化調で「大山鶏を使用」「あご、いりこ、あじ、昆布、鯖、かつを節を掛け合わせた」ダブルスープ。塩は「淡路島の藻塩等を5種類ブレンドし、2種類の昆布でお出汁を丁寧に取り、あさり、はまぐり、渡りかに、エビ、ムール貝と匠の大山鶏を合わせたトリプルスープ」と相変わらず能書きがごちゃごちゃして難儀ですが、単なる鶏ベースとは完全に一線を画したコク深さ、そして味わいの多層性が特徴的。

 塩ダレは妙にでしゃばらず、しかも出汁の出来がよほどいいのか無化調にありがちな物足りなさは微塵も感じられず。食べ進むと若干塩がうるさく感じられるようになったので、店お勧めのフルーツ酢を垂らすと味わいが一段とマイルドになって食べやすくなります。

 麺は自家製で中細ストレート。まるで蕎麦のような心持ちざらつきのある口当たりで、心持ち柔らかめのしっとりした仕上がりで、スープとの相性、絡み具合とも文句なし。

 具は豚と鶏のチャーシューが3種、さらにアスパラ肉巻きも加わって具はやたら賑やか。他にかいわれ、穂先メンマ、白髪ネギ、きざみネギ、バジルパウダー。そして柚子皮がアクセントを添えています。

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2021.12.16

キッチントモ@川口 ~ :日替わりおすすめランチ(チキンカツ)

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 川口駅東口から八間通りを東へ。オートレース通りを越えた先にあるので駅からはかなり距離があります。自宅の1Fを改装して作ったみたいなこじんまりとした洋食屋さんで、約3年半ぶりの再訪。先客1、後客3。

 ここは「日替わりおすすめランチ」を含めて7種類ものランチメニュー(いずれも800円)があり、今回は日替わりとして紹介されている「チキンカツ」を注文。「日替わり」は毎週日曜日にその後1週間分のメニューがTwitterで公示される模様。店はご夫婦で切り盛りしている様子。

 店内は狭いスペースに目一杯座席を詰め込んだような格好で1人卓×3、4人卓×2、さらに厨房に向かってカウンター3卓。但しコロナ禍を受けてカウンター1席と1人卓を一つ使用不可として客同士の間隔を確保していました。以前は1人卓も二人掛けにして店はぎゅうぎゅう詰めだったかと。かなり手狭な店で油煙が微妙に客席まで流れ込んできます。客が少ない割には厨房が忙しそうなところを見ると、出前なり電話注文なりのほうが主力の店なのかも。

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 相変わらず仕出し弁当みたいな箱というかお膳というか、そんな格好で出てきます。さらに味噌汁付き。チキンカツとその下敷きになっているナポリタンは作り置きではなく、注文を受けてから調理しているようで出来立てが頂ける反面、出てくるまで20分近くかかりました。他のおかず(大根の煮物、玉子焼き、千切りキャベツ、漬物、グレープフルーツ)は出来合いのようで煮物は冷え冷え。

 チキンカツは揚げたてだけあってサクサク、かつ下ごしらえが良いのが実に柔らか。ただソースはやや甘目寄りながら見た目と違ってかなり薄味。「かつや」や「松のや」などチェーン店のカツのやたら濃い味に慣れてしまったせいかちょっとびっくりしましたが、年寄りだらけの客層に合わせてそうなっちゃったのかな? 味噌汁も関東にしては割と薄めでしたし。

 特に傑出した感じではありませんが外食チェーン店と違って手作り感がある上、割高感もなくていいかなと思います。ボリュームも無駄に食べすぎない感じですし。

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2021.12.15

牡蠣たまあんかけうどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2021年12月7日から期間限定で売り出し中の「牡蠣たまあんかけうどん・大(800円)」を試食。昨冬にも試食済ですが「今回は昨年販売のものから牡蠣を1個増量して、贅沢に6個使用」とのこと。でも値段は据え置き。なお期間限定モノにありがちな、麺だけ先にもらって、その後にレジ横で調理したものを麺にのせるオペレーションのためか、アリオ川口やララガーデン川口などのフードコート店で取り扱っていません。

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 「島や岬に囲まれている広島湾内で育った浜ゆで牡蠣は、川からも水が流れ込み、山からのミネラルや栄養分もたっぷり吸収しているため、強い甘みが特徴です。さらに、水揚げされてすぐに殻ごと海水で茹で上げられ、その日のうちに急速凍結させ旨みを閉じ込めるので、新鮮でぷりっとした食感に仕上がり、ひと口頬張れば、ジューシーで濃厚な旨みと磯の香りが口いっぱいに広がります。」というのが丸亀製麺のウリ文句。
 
 しかし残念ながら玉子あんかけに牡蠣の香り、風味、いかにも牡蠣エキス然とした旨味がことごとく閉じ込められてしまうようで、わざわざ牡蠣を乗せた意味が感じられないのが正直なところ。以前食べた「牡蠣づくし玉子あんかけ」は上手く牡蠣の美味さを引き出していたと思うのですが、どうしたのかなあ・・・

 もっとも大きめの牡蠣にかぶりつけば何の問題もありません。また丸亀製麺のお勧め通り、おろししょうがが良く合うのは間違いなし。

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2021.12.14

チゲ風旨辛牛肉とんかつ定食@松のや

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 松のやが2021年12月8日より期間限定発売中の「チゲ風旨辛牛肉とんかつ定食(790円)」を試食。「今年の冬も『とんかつ+チゲ』の至極の鍋が登場。」とのことですが、昨冬に食べた記憶はありません。
 
 「"おいしい"を一つの鉄鍋に集めた欲張りメニュー。松のや自慢の手仕込みロースかつに、旨辛ダレに絡めて美味しい旨辛牛肉を乗せて、とろ~り半熟玉子を絡めて頬張れば、口いっぱいに広がるコクとうまみで体が温まります。また、それぞれをごはんに乗せて一口食べれば、どれも抜群に美味しい組み合わせ。旨辛ダレが染み込み、ご飯の最高のおかずに!」というのが松のやのウリ文句。

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 辛いメニューのせいか、水も一緒に出てきます。半熟玉子が鍋に入っていますが、これが崩れてスープと混然一体となるのはあまり好きではないので、まずは半熟玉子を鍋から救出してご飯に投下。
 
 非常に浅いのであんまり鍋という感じがしないのはともかく、要するに松屋の冬の定番「キムチチゲ鍋」のスープに牛めしの牛肉ととんかつを入れて軽く煮込んだような一品です。既存の食材をほぼそのまんま生かして新商品を作り上げる松屋グループらしい一品ともいえます。
 
 何度も食べたことがあるピリ辛旨辛のチゲスープの味わいが全開。そして牛肉やとんかつとの相性も悪かろうはずがなく、ご飯がガンガン進みます。ご飯を大盛(並盛と同値段)にしたのは大正解。でもそこにわざわざ味噌汁やポテトサラダを付けるのが松屋グループの謎なんだよなぁ・・・千切りキャベツだけなら辛うじてセーフですが・・・

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2021.12.13

【観戦記】21年天皇杯準決勝:浦和 2-0 C大阪 ~ 見事ルヴァン杯のリベンジ達成!!

 宇賀神のスタメン抜擢&ゴールも驚きなら小泉の「ひとりで出来た!」も驚き。ルヴァン杯で苦杯をなめたことを踏まえたようなスタメン構成、そして劣勢に陥ってからの的確な火消しとリカの采配も冴えわたり、見事リベンジを達成しました。

《スタメン》

・浦和はリーグ戦最終節から汰木→宇賀神、小泉→江坂、金子→敦樹とスタメン3名入れ替え。とにかく名古屋戦でベンチスタートだった宇賀神のスタメン抜擢はサプライズでしたし、それ以上に山中が名古屋戦に続いてベンチ外なのがサプライズでした。てっきり敦樹・平野と共に天皇杯へ向けて万全を期すべく山中も名古屋戦を休ませたのだと思い込んでいただけに。

・興梠がベンチに戻り、阿部がベンチ外に。

・C大阪は最終節から加藤→為田、藤田→喜田とスタメン2名入れ替え。為田・喜田ともリーグ戦ではほとんど出場していない選手で、あえてこの大一番でスタメン起用した理由は謎。

・なおC大阪はFWタガードとSH乾が故障離脱中。

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《試合展開》

・C大阪の布陣は基本4-2-3-1で守備時4-4-2でしょうか。ただFW登録の為田は前線ではなくどう見ても左SHにおり、代わって清武が大久保と並んで2トップを形成している時間帯が長いのが目を惹きました。

・そしてC大阪はルヴァン杯と同じく2トップと左SHの3人で前からハメに来ましたが、浦和もそれは織り込み済み。ルヴァン杯第2戦では小泉が絶不調でボールの奪いどころとして狙い撃ちにあっていましたが、リカは小泉どころか平野もスタメンから外していかにも球際に強そうな面子をずらずらと配することで対応。

・相手のプレスを巧く交わすのと逃げるのとは紙一重。清水戦は逃げ回った挙句にクソ試合になりましたが、この試合では上手く交わせないかもしれないが逃げない選手をスタメンに並べたと言い換えてもいいでしょう。そして驚くべきことに小泉も平野もいないのに浦和はそれなりにビルドアップが出来て、C大阪を自陣に押し込むことに成功しました。ただ序盤は酒井の攻撃参加が目だったくらいで決定機は掴めず。

・試合後小菊監督は「ゲームプランの中では、最初は前から強い矢印で、と考えていました。ただ、やはり浦和の立ち位置を変えながらの、クオリティーの高いビルドアップに対して、うまくはがされて、どうしてもブロックが落ちざるを得ない。そういった状況が、前半の飲水タイムまでの流れだったと見ています。」と述懐していますが、ゲームが動いたのはむしろ給水タイムの後。

・29分高い位置でボールを奪回したのを契機に、関根が右サイドからクロス。ファーの明本はシュートを撃ち損ねたものの、落ち着いて中央へ折り返して後方から入り込んだ宇賀神が低い弾道のシュートをズドン!!

・その後10分くらいの浦和の出来は圧巻。C大阪を自陣深くに押し込み続け、ボールを失っても高い位置で奪回して波状攻撃。しかしユンカーのシュートはブロックされるなど決定機には至らず。

・ところがここまでで浦和は随分足を使ってしまったのか、前半も残り10分を切ってからC大阪が反撃。37分ショルツのクリアボールを拾った清武がそのまま前方へ突進してミドルシュート。39分にはFKからの流れで為田がミドルシュート。いずれも枠内を襲っていて西川の好セーブで事なきを得ましたが、この試合を通じてC大阪は浦和守備陣を崩しきれずにこぼれ玉を拾ってミドルシュートを撃つ似たような場面が非常に目立ちました。

・41分には松田陸がどフリーでクロスを入れるC大阪得意の攻撃パターンも見られましたが、最前線の大久保にはわずかに合わず。

・後半になっても浦和やや劣勢の流れは変わらず、自陣で4-4-2の守備ブロックを作って耐える苦しい展開に。49分坂元が宇賀神を振り切ってカットイン→縦パスを受けた為田がボックス内で潰れて清武に繋ぐ絶好機がありましたが、清武の巻いて置きにいったようなシュートはバーの上。

・54分宇賀神クロス→ユンカーヘッドの決定機も実らず、浦和に暗雲が立ち込め始めたところでリカは61分前半イエローカードをもらったために対坂元で厳しく行けなくなった宇賀神に代えて汰木を投入(明本が左SBへ)してまず左サイドの守備を手当。これが見事に奏功して、これ以降C大阪はセットプレーの流れからミドルシュートくらいしか攻め手がなくなってしまいました。

・C大阪も64分大久保→加藤、為田→山田と前目を代えたものの特段の効果なし。一方浦和は65分カウンターでユンカーが右サイドで粘って3人を振り切ってスルーパス→汰木がボックス内やや角度のないところからシュートを放つもGK正面。

・リカは73分ユンカー→小泉、敦樹→平野の二枚替えで、どちらかと言えば強度重視からボールをしっかり握る方向へ転換。83分平野が右へ展開→関根がカットイン&シュートを放つもわずかに枠の外。

・リカは明本が足を攣ったのを見て、87分明本→西、江坂→槙野の二枚替えで5-4-1にシフト。非常に判りやすい逃げ切り策ですが、驚きべきことにその「1」に入ったのはおよそ得点が期待できない小泉。「こんなん同点に追いつかれたら一巻の終わりやな」とリカの大胆な賭けには驚きを禁じえませんでしたが、その小泉が全く予想だにしなかった「ひとりで出来た!!!」をかますんだから世の中判らない。

・左サイドでハイボールを収めた汰木の折り返しを受けた小泉がそのままゴールへ向けて突進。追いすがる藤田を振り切り、松田陸の股を抜き、さらにボックス内での西尾との1対1もあっさり制してジンヒョンのニアをぶち抜くスーペルゴラッソ!! 基本トップ下なのにおよそ得点なんて期待できず、そもそも点を取る意欲があるのかどうかすら疑わしかったあの小泉が!!! いやはや恐れいりました。

・ほとんど攻め手がなかったC大阪はこれで意気消沈。逆に浦和の動きは鋭さを増し、鹿島るどころか隙あらばカウンターで3点目を狙うような「積極的な時間つぶし」で楽々逃げ切り勝ち。

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《総評》

・シュート数は9対8とほぼ互角。CKに至っては2対7とC大阪のほうが多かったくらい。従って49分の絶好機を清武が決めていれば前半の終わりごろから優勢に転じたC大阪は逆転勝ちする目はあったかと思いますが、やはり接戦でものを言うのは決定力の差。一発勝負のトーナメントならなおさら。

・浦和がボールをしっかり握った時間帯は長くはなく、チーム一体となって相手守備陣を崩すような場面も多くはなく、「全体的に見ると、すごくよかった試合かと言われるとそうではありません」とリカが総括した通りの試合内容でした。

・ボールをしっかり握っていた序盤ですら「ゴール近くまで接近することはできてもチャンス自体はなかなか作れず、相手の堅さの前でこじ開けるには至りませんでした」とリカが嘆く試合展開に。しかし、それでもホーム清水戦のような相手の守備ブロックの周りでボールを回すだけの消極的な試合運びには陥らず、なんとかゴールをこじ開けることが出来ました。

・この試合で良かったのは「浦和の良さはそんなに出なかったが、それ以上にC大阪の良さを消したこと」に尽きましょう。「試合展開」でも記したように、ルヴァン杯でC大阪に前からガツガツ来られてビルドアップが壊滅したことを踏まえ、上手くはないが球際で当たり負けしない選手をずらずらと並べたのが見事に奏功しました。しかもご丁寧なことにC大阪のストロングポイントである右サイド攻撃、特に坂元対策として明本&宇賀神を左サイドに配する用意周到ぶり。もっとも宇賀神が早い時間帯にイエローをもらってしまったのは誤算だったでしょうが。

・C大阪の持ち味であるカウンターも前半は高い位置でのボール奪回で未然に防ぎ、後半は素早く帰陣してしっかり構えることで防戦。その結果清武の絶好機以外でC大阪にボックス内でシュートは撃たせていないかも。

・そして浦和リードのまま時が流れて、後半途中から汰木・小泉・平野と「強くはないが上手い選手」を続々投入して、ボールをしっかり握る方向へ転換。チームに複数の顔を持たせるのは実にリカっぽいやり方。あえて先走った話をすれば、この試合のスタメンが来年のACL仕様の原型で、平野ら投入後の面子がリーグ戦仕様の原型な気がしました。

・C大阪は坂元のドリブルごりごりで相手の最終ラインを下げた後の松田陸の高精度クロスが実に厄介でしたが、そこに立ちはだかったのが「浦和三山」。岩波山はともかくショルツ山と酒井山の威容は浦和ゴールを守るのに十分。終盤完全に手詰まりになったC大阪のクロス攻撃やCKを淡々と弾き返しつづける浦和三山の頼もしいこと!!

・押し込まれてはいるがあんまりやられそうな気配はないまま逃げ切り勝ちというのはリカの嗜好ではなく、どちらかというと2006~2007年の「なんとか頼みのクソサッカー」テイストがムンムンですが(苦笑)、流れの良くない時でも耐えられるのは強いチームへの第一歩です。

・決勝の相手はなんと川崎ではなく大分。大分は来年J2へ降格することが決まっていますが、浦和にとっては組みしやすい相手ではありません。アウェーでは良いところなく内容的にボロ負け。ホームでも終盤猛攻を浴びて長沢のあんまりな外しっぷりに助けられただけの辛勝。二試合ともまだ酒井やショルツの加入前でしたが、リカはアウェーでの惨敗を忘れてはいないでしょう。何かしら対策を練ってくると思います。

・2018年以来3年ぶりの天皇杯奪回、そしてACL進出まであと一勝。舞台は浦和としては初経験の新国立競技場。赤者以外のサッカーファンはみんな大分を応援するでしょうが、幸か不幸か赤者はヒール役にはすっかり慣れててなぁ(苦笑)。悪者見参、悪者上等、悪者が大暴れしてこそ物語は盛り上がる。やってやりましょう!!

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《選手評等》

・小泉ってこれまであんまりTwitterで発信してなかったと思いますが、この日はめっちゃ嬉しかったみたいでバンバン発信。あの股抜きは琉球のDFにはバレバレだったとか(笑) ボックス内に斬りこまれる可能性がある2列目は相手にとってめっちゃ怖い。球際の競り合いに弱いパス出し小僧で危うく終わりそうなところ、今日は小泉が一皮むけた感じがしました。

・関根はAT近くになると「ダミーシステム」が起動する仕様になったくさい。お疲れなのに狂ったように猛然とボールを追いはじめる。しかもそれが効果的。浦和を背負う責任を体現した関根。これまた一皮も二皮も剥けたみたい。末っ子仕様だった関根が!

・大久保が味方に向かってがなった後にチーム状態が良くなった試しがない。最後の最後までキャプテンシーとは無縁な奴でした。NHKも引退が決まっている大久保にフォーカスしたような番組作りをしていましたが、特に見せ場は無くて的外れに(苦笑)。

・宇賀神のイエローは仕方ないと思いますが、あれより酷いファウル(大久保が後ろから削ったやつとか)でイエロー出さないのは不可解でした。アジアの笛より怖いあ行の笛。

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-----ユンカー-----
明本---江坂---関根
---柴戸--伊藤---
宇賀神-ショルツ-岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
29分 宇賀神
89分 小泉

(交代)
61分 宇賀神→汰木
73分 ユンカー→小泉
73分 伊藤→平野
87分 江坂→槙野
87分 明本→西

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-----大久保----
為田---清武---坂元
---喜田--奥埜---
丸橋-瀬古-西尾-松田陸
-----ジンヒョン----

(交代)
64分 大久保→加藤
64分 為田→山田
81分 喜田→藤田
90分 奥埜→松田力

 

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2021.12.12

鶏白湯の濃厚ちゃんぽん@リンガーハット

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 リンガーハットから2021年12月3日より期間限定で発売中の「鶏白湯の濃厚ちゃんぽん(790円)」を試食。2021年10月より千葉県内の店舗にてテスト販売を実施し、その後天神今泉店での先行販売を経て全国販売に踏み切った一品です。

 「鶏白湯の濃厚ちゃんぽん」は「九州産鶏ガラを使用し新たに開発したちゃんぽんです。鶏ガラの旨味がギュッと凝縮されたスープは濃厚ながらクセがなく、女性にも楽しんでいただける一品です。とろみのある自然な甘さが特徴の、今までのリンガーハットにはなかった新しい味わいをお楽しみいただけます。」というのがリンガーハットのウリ文句。

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 鶏を前面に押し出した新商品ですが、丼から鶏臭さが立ち上ってくる訳ではなく、スープを啜るとわずかに鶏臭さを感じなくもないかな?といったところ。またちゃんぽんらしい野菜から来ると思しき甘みに邪魔されて鶏ガラ出汁の旨味自体はよく判らないのですが、看板メニューの「長崎ちゃんぽん」より癖がなくて軽い味わいなのは確か。
 
 また塩っ気も軽減されているような気がしました。そのせいか食後の渇水感も軽め。もっともWebサイトで公示されている栄養成分表だと食塩相当量はわずか0.2g少ないだけで、単に作り手によるブレのほうが大きいかも。
 
 麺や具は看板メニューの「長崎ちゃんぽん」と全く同じかな?小間切れの豚肉に変えて鶏チャーシューを入れるといった細かい芸は特に仕込んでいないようです。
 
 ハズレではないのですが、「長崎ちゃんぽん」とスープが違うだけなのに140円も高いのは解せません。

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2021.12.11

ぎょらん亭@高田馬場 ~ 十割ラーメン

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 山手線高田馬場駅から早稲田通りを東へ。馬場口交差点を渡った先。先客1、後客2。

 小倉の人気店が都内へ進出してきたものですが、「餃子酒場たっちゃん」のランチタイムの間借り営業に過ぎないので試験的性格なのかも。小倉で試食した際に結構気にいったのでこちらで再訪。

 券売機は無く、メニューを見て「十割ラーメン(750円)」を注文。麺は中太or細麺が選べるので中太で。また硬さも聞かれたので「硬め」でお願いしました。後払い。

 小倉の「ぎょらん亭」は
・十割:豚骨100%
・二八:鶏20%&豚骨80%のブレンド
・どろ:クリーミー&濃厚仕様
の3種類がウリでしたが、ここは「十割」と「二八」だけで「どろ」はやっていませんでした。

 店内はカウンター7席と4人卓×6。卓上にはラー油、胡椒、醤油、酢、餃子の辛味噌。頼めばおろしニンニクも出してくれるようです。水はともかく辛子高菜や紅生姜も店の片隅に固めて置く方式なのでチト面倒。白ごまは見当たらず。

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 小倉で試食した時のメモによれば「十割ラーメン」がぎょらん亭の原点だそうで、「通常の倍量の国産げんこつを長時間炊きあげてつくるド豚骨ラーメン。朝一番のフレッシュなスープを一定の濃度で濾さずに炊き続け、丼に注ぎながら濾すことで軟骨や脂身の旨味を余すことなく抽出。北九州ヤマニ醤油の吟醸薄口をベースにした『かえし』を合わせることで、旨味・濃度・塩分が調和したメリハリのある味わいを生み出します」というのが店のウリ文句。

 とろみがかったスープはクリーミーという形容がしっくりくるタイプでざらつきは感じず、豚骨臭も皆無。それはともかく、どういうわけかかなりしょっぱくてせっかくの豚骨の旨味がかき消されがちなのが残念。当然ながらせっかく手元に用意しておいた辛子高菜は完全に無意味な存在に。小倉ではしょっぱいという印象は全然受けなかったのですが・・・・

 麺は「中太」といっても細麺よりは太いだけで、せいぜい並太程度のストレートタイプ。「硬め」だと生茹でに近くて、スープに対して明らかに強すぎました。後客が「柔らかめ」を頼んでいましたが、たぶんそれが正解。

 バラ肉チャーシューが値段の割にはしっかり煮込まれていてなかなかの出来。他にキクラゲ、刻み青ネギ。

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2021.12.10

金字塔@赤羽 ~ (期間限定)旨辛味噌そば

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 赤羽駅東口から線路沿いに北へ。駅に近い「ゆうひ屋」や「夏海」と同じ通り沿いですが、赤羽の商店街・飲み屋街も尽きようとする北外れで、赤羽岩淵駅のほうが近いくらい。2ヶ月ぶりに再訪。先客ゼロ、後客2。

 今回は12月限定の「旨辛味噌そば(980円)」を注文。ランチタイムは大盛サービスをやっているので大盛にしてもらいました。なお麺量は並盛で150g、大盛225g。さらに前回もらったトッピング券で煮卵をつけてもらいました。

 レギュラーメニューは特段変わっていないようで「しおそば」「塩つけそば」「味噌そば」各種。

 店内は縦長L字型カウンター10席と壁沿いに2人掛けテーブルが3卓。さらに店奥にも客席がある模様。卓上にはミル入り胡椒と一味。以前はガーリックチップと白ごまが置いてあったはずですが、いつの間にかなくなったようです。また「しおそば」には最初に「コーヒー油」がサーブされましたが、「旨辛味噌そば」には付いてきませんでした。

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 「味噌のコクと辛味が絶妙にマッチした旨味たっぷりの商品です。辛いだけじゃない!!寒い日に食べたくなりますよ。」というのが店のウリ文句。辛さは食べている最中に絶えず舌を刺激する程度で、「旨辛」の「旨」のほうへかなり寄った出来。以前食べたレギュラーメニューの「味噌そば」は味噌の自己主張が強くてかなりしょっぱかった記憶がありますが、現時点では「旨辛」とどの程度差があるのか不明。
 
 ベースは「鶏ガラ・もみじ・げんこつ及び香味野菜をベースに白トリュフを加えたもの」とされる「しおそば」と同じなのかな?とろみは皆無で油ッ気もほとんどなく、味噌ラーメンのスープにしてはさらっとした感じ。でも旨味につられてついつい飲み進んでしまいました。
 
 麺は三河屋製麺の細麺ストレート。スープの量が特に少ないわけではないものの、細麺でボリュームを出すことに無理があるのか、大盛だとちょっと玉になりがち。それでもスープの絡みは良好で、つるつるとした食感、啜りごちも悪くありません。なお「味噌そば」の麺は中太麺なので、ここははっきりとした差をつけています。

 チャーシューの代わりに自家製ベーコンを使っているのは面白い変化球。他に鶏つみれ、白髪ネギ、メンマ、ほうれん草、おこげ、糸唐辛子、さらにデフォルトでも煮卵が付いています(苦笑)。具はいずれも後乗せなので煮卵を2つも付けるとスープが温くなる弊害のほうがデカかったかも。トッピング券で付けるべきなのは「豚タンチャーシュー」か「鶏チャーシュー」にすべきだったと後悔するも時すでに遅し。
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 また面白そうな限定商品が出たら再訪してみます。

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2021.12.09

イタリア食堂@川口 ~ アラビアータスパゲティ

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 川口・樹モール商店街内「ヤマイチ」のある角を東へ。駅近マンションの立ち並ぶ住宅地の中に立地。近隣に「明香音」あり。約1年半ぶりの再訪。先客4、後客ゼロ。

 ランチメニューのパスタの中から、メニュー先頭の「アラビアータスパゲティ(680円)」を「大盛り(+100円)」で注文。大盛は1.5倍とのこと。

 ランチメニューはパスタ中心にピッツァやリゾットもあるといった格好。前回来た時にメニューを大幅に見直したことに気づきましたが、その後も見直しが進んだ模様。最大の変更点は従来は+100円で乾麺を生パスタに変更可だったものが全品生パスタとなり、その代わりにほぼ全メニューが80円値上がりにしたこと。 それでも相変わらず580~880円程度のメニューを数多く取り揃えて頑張っています。

 またいったんメニューから消えたはずの「ナポリタンスパゲティ」が堂々メニューのトップに復活。女性客が多い店ですが、やっぱりそこは川口なので炒め系のメニューにも根強い人気があったのでしょう。

 店内も若干手を入れたようで、カウンター席を入口近くの2席だけに減らしてほぼ全席ボックス席に改装していました(4人卓×7)。あまり一人客は来ないということなのかも。

 食前にちょっとしたサラダとコンソメスープが付いてきます。

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 基本トマトソースの酸味が卓越していますが、唐辛子もたっぷり入ってピリ辛をやや通り越したレベルまで辛くなった一品。にんにくも多そうなトマトソースとパスタががっつり炒められているので脂っ気多めですが、脂が皿に溜まるほどではないので胃にもたれることもなく一気に完食。

 また他のメニューに挑戦してみます。

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2021.12.08

いま村@巣鴨 ~ 鶏煮干らぁめん醤油

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 巣鴨駅南口を出て正面にある商店街というか、ピンサロが点在する昭和っぽい一帯の中に立地。約5年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客4。時節柄か朝8時から営業していて、朝は鶏雑炊を出しているようです。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭の「鶏煮干らぁめん醤油(900円)」を注文。後払い。ランチサービスなし。

 メニューは他に「鶏煮干らぁめん塩」だけと極端に絞り込まれています。また「塩」のほうが50円安いのは謎。

 店内はコの字型のカウンター20席弱。卓上にはミル入り胡椒と酢。

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 別皿できのこのオイル煮とレモン生姜が添えられて登場。スープは見た目通りとろみが強め。「濃厚な鶏白湯に煮干しの旨味と風味を効かせた逸品」だそうですが、煮干しガツンというほどでないにせよかなり煮干しが前面に出た味わい。また少々かえしがうるさくてしょっぱめなのが難。一応刻み玉ねぎを添えて箸休めにしてはいますが、それだけでは少々力不足。

 途中でレモン生姜を入れたところかえしの尖りが消え、ぐっとマイルドな味わいになってかなり食べやすくなりました。一方きのこのオイル煮の方は濃厚スープに埋没してほとんど存在感なし。

 麺は中太ストレートタイプで、濃厚スープに負けないようにやや硬めの仕上がり。

 まるで金太郎飴のような感じでカットされた鶏チャーシューが3枚。周囲にほんのり炙り入りながらも全体としてはしっとりした仕上がりで、これは秀逸の出来。一方酸味の強いミニトマトは正直蛇足でしょう。他に刻み青ネギ。

 細かい難点はあっても総じてかなりのクォリティーであることは確か。チャーシューの出来を考えれば割高感もないのですが、量は少な目かなぁ。後客がことごとく大盛りないしご飯ものを付けていたのも納得。

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2021.12.07

三男坊@蒲田 ~ 濃厚タンメン

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 蒲田駅西口の北西、ジョナサンの向かい辺りにある飲食店街の一角。駅からは非常に近いものの大通りからはちょっと引っ込んだところにあるので判り辛いかも。11時半の開店5分過ぎくらいに到着したところ先客8、後客ゾロゾロ。すぐに満席になり、一時は2~3人外待ちも。

 店内の券売機で基本と思しき「濃厚タンメン(800円)」を注文。ランチタイムにはライスの無料サービスあり。

 メニューは他に辛タンメン、塩タンメンなど。各メニューとも唐揚げとのセット「タンカラ」を推しています。

 店内は縦長で厨房前にカウンター7+3席、反対側の壁沿いにカウンター6席。卓上には辛子味噌、酢、ブラックペッパー、一味。

 到着時に先客は誰も食べていなかったので多少待たされるのはやむを得ないなと思ったのですが、開店時にはなんと店員が二人しかいない上にテイクアウトの注文も3、4個受けていたようで結局30分以上待たされました。あとから店員が一人やって来てなんとか店が回るようになりましたが、それでも回転はあまり良くなさそう。

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 「特製ダレで強火で一気に炒めた旨味と甘味を凝縮した400gの山盛り野菜、豚骨と鶏ガラをしっかり炊き込んだ濃厚ながらも後味すっきりな『濃厚スープ』、厳選小麦を使用した『極太四段階手もみ麺』」というのが店のウリ文句。

 400gの山盛り野菜の構成は店内に貼られていて「人参、キャベツ、とうもろこし、にら、玉ねぎ、かまぼこ、イカゲソ、もやし、豚肉、キクラゲ」。でも見た目通りそのほとんどがもやしです(苦笑)。イカゲソなんてその存在に気付くのに時間がかかりました。なお頼めばにんにくや生姜もトッピング出来るようです。

 スープは豚骨&鶏ガラ合わせのちゃんぽんと似た感じの味わいで、濃厚といってもしょっぱくはなく、むしろ甘目。でもいかにも塩分が多そうで飲むのはちょっと躊躇われました。もやしを浸してご飯のおかずにするにはちょうど良い感じでしょうか。

 麺はちゃんぽんのような断面が丸いタイプではなく、むしろ手もみの結果若干平たくなった感じの中太麺。どういうわけかかなり硬めの仕上がりでしたが、スープには良く合っています。

 どこからどう見ても「トナリ」とほぼ同じコンセプトの店で、「安くてそこそこ美味くて腹一杯になる」という意味でのコスパは抜群で店が混むのも納得。でもその元となった「トナリ」は一時多店舗展開したものの、その後バタバタと店を閉めているんだよなあ、なんでか知らんけど。

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2021.12.06

牛ホルモンと豚バラ焼の定食@やよい軒

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 「やよい軒」が2021年12月2日から期間限定発売中の「牛ホルモンと豚バラ焼の定食(930円)」を試食。これは「がっつり肉でスタミナをつけて寒い冬を乗り越えていただけるよう、牛カットステーキや牛ホルモン、豚バラ肉を熱々の鉄板でご提供する食べ応え抜群な3種の定食」のうちの一つで、他に「牛カットステーキと牛ホルモンと豚バラ焼の定食(1390円)」や「牛カットステーキと豚バラ焼の定食(990円)」も。

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 「噛めば噛むほど旨味が溢れる牛ホルモン、厚めにカットした食べ応え抜群の豚バラ肉を豪快に盛り合わせました。」「醤油に味噌を加えた甘めの醤油だれに漬け込んだホルモンと豚バラ肉はそのままでも美味しく召し上がっていただけます。さらに、醤油にニンニクやりんご果汁などを合わせた別添えのコク深い甘めのたれにつけると、肉の旨味が引き立ち、よりごはんが進む味になります。」というのがやよい軒のウリ文句。
 
 豚バラ肉はどこで食べても似たようなもの(「厚めにカットした」というのはどう考えても誇大表示だと思いますが・・・)なのに対し、圧倒的に嬉しいのは牛ホルモン。くにゃくにゃっと妙に弾力のある歯応えが何より楽しい。そもそもご飯のおかずとしてホルモンを食べる機会自体あんまりありませんし。
 
 やよい軒は「そのままでも美味しく召し上がっていただけます」と言うものの、デフォルトだとご飯のおかずにするにはちょっと弱いかな? よってデフォルトの甘目の醤油だれとケンカしないように配合されたタレに浸けるとちょうど良い感じに。またコチュジャンが別途付いてくるので、それで変化を付けるのも良し。
 
 見た目と違ってご飯をおかわりしてちょうど良いくらいのボリューム。松屋の焼肉定食類よりはかなり高いものの、クォリティーはその値段の差だけあると思います。

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2021.12.05

【DAZN観戦記】21年第38節:名古屋 0-0 浦和 ~ 天皇杯へ向けて視界良好かな?

 名古屋とは結局ホームゲームに続いてスコアレスドロー。でも前回は内容的に負けに等しかったのに対し今回は若干優勢。天皇杯へ向けての準備的な色彩が強い面子&選手交代だったにも関わらず、手強い相手にこの内容なら収穫大でしょう。
 
《スタメン》

・浦和は前節清水戦から江坂→ユンカー、大久保→汰木、達也→小泉、敦樹→柴戸、平野→金子、山中→明本とスタメンを一挙6人も入れ替え。このところ出ずっぱりだった敦樹・平野・山中は完全休養、かつ江坂はベンチスタート。さらに故障明けのユンカー、明本、柴戸は揃って試運転と思った以上に、リカはこの試合を「天皇杯準決勝へ向けての準備」と割り切った様子。

・この試合が浦和でのリーグ戦ラストゲームとなる阿部・槙野・宇賀神がベンチ入り。ポジションが被る宇賀神と西が共にベンチスタートなのはかなり不自然でどう見ても功労者への花道を設けた格好。そのあおりで興梠がベンチ外に。

・名古屋のスタメンは前節C大阪戦からシュヴィルツォク→マテウスと一人入れ替えたのみ。しかもシュヴィルツォクはなんとベンチ外。その理由はDAZN解説でもよく判らなかった模様。

・なお名古屋はCH長澤が出場停止な上に、CB丸山、CH米本が故障離脱中。

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《試合展開》

・浦和は既にリーグ戦でのACL圏入りの可能性はなく、最終節は完全に消化試合だった一方、名古屋は鹿島の結果次第で4位に滑り込む可能性があってモチベーションを保ちやすい状況でした。

・しかし名古屋も名古屋でさして厚くもない戦力で今年は久しぶりにACLを並行して闘ったせいか終盤にけが人続出&全般にお疲れ気味だったようで、フィッカデンティ監督も試合後「私も含め、選手たちも残ったエネルギーを最後まで使い切る以外の戦い方しか選択肢がないという難しい状態で試合に入りました」と本音を思わずポロリ。そのため浦和にとっては完全な消化試合だったにも関わらず、試合は終始意外に拮抗した面白い展開になりました。

・立ち上がりから浦和が安定的にボールを支配。名古屋は立ち上がりに前プレがハマってチャンスになりかかったのがあったくらいでさほど前からは追って来ず、基本的にリトリート主体で自陣に4-4-2の守備ブロックを敷いてカウンター狙い。

・よって浦和が敵陣でボールを回している時間帯が長くなりましたが、やはり前節清水戦同様シュートが撃てない。特に最初の給水タイムまでは小泉のボールロスト&パスミスが非常に多くてチームの足を引っ張り続けました。ただ浦和がボールを失った後の切り替えが早く、往々にしてボールを敵陣で回収できていたので大過には至らず。

・唯一危なかったのは25分木本が深い位置でのボールを奪ってそのままゴリゴリとドリブルで前進→前田のパスを受けたマテウスがブレにブレまくる無回転シュートを撃った場面。何の脈絡もなく点を取るマテウスらしい場面でしたが、ここは西川が無理にキャッチに行かずに足でセーブ。

・浦和も32分にユンカーが高い位置でボールを奪取して中央へ折り返した(でも小泉がシュートを撃てず)のを契機に右サイドからクロスが入り始め、序盤インケツだった小泉もようやく稼働し始めたところで前半終了。

・ところがリカはなんと後半頭からユンカー→宇賀神、明本→江坂と2枚替え。共に怪我明けなので無理させず試運転終了という意図なのは明々白々で、試合後リカも「リスクを冒さずケガなく試合を終わらせる、そういったところを想定してこの試合に臨みました」と明言。でもユンカーは45分しか使えないのが判っているのに興梠ベンチ外とはハナから勝負度外視と言われても仕方ないような・・・

・ユンカーはともかく、前からハメる上で非常に良く効いていた明本を下げたのが良くなかったのか、後半に入ると浦和は思うようにボールを握れなくなってしまいました。それ以上に名古屋が57分前田に代えて山崎を投入し、さらに木本をCBに下げて3バック(3-3-3-1?)にシステムを変更したのが効いたのかも。

・試合後のフィッカデンティ監督の弁によれば「ピッチの中央の部分で相手に主導権を握られているところもあり、そこをまずしっかり守る」「両サイドバックもですし、両インサイドハーフにも攻撃的な選手をその位置に配置して、真ん中から行けないのであれば外から行く」というのが布陣変更の狙いなんだとか。

・しかし、試合のペースを名古屋に奪われかかっても特に決定機は与えず、それどころか66分浦和にビッグチャンス!!汰木が左サイドからアーリークロス→関根が吉田の背後を取ってGKと一対一に。胸トラップまでは完璧でしたがボレーシュートを高々と打ち上げてしまってゴールならず。

・69分名古屋はマテウス→森下、相馬→シャビエルの2枚替え。その直後に浦和は左サイドでのボールロストを契機にショートカウンターを浴び、シャビエルのシュートでヒヤリ。なおシャビエルも今季限りで名古屋との契約満了が決まっており、こちらも餞コース。

・71分汰木CK→酒井ヘッドが豪快に決まってついに浦和先制!!と思われましたが、VARとの交信の結果オフサイドポジションにいた小泉がGKの視界を遮っていたと見做されたのか、まさかのノーゴールに。酒井のゴールっていつもVARが付きまとうような・・・

・続く74分酒井の縦ポンで裏抜けに成功した江坂がGKを交わしたところまでは良かったのですが、既に角度がなくてシュートは枠外。

・やや浦和優勢になったところでリカは80分に槙野&阿部を投入。「宇賀神、槙野、阿部に関してですけど、この試合に関しては彼らが今までやってきてくれたこと、貢献してきてくれた選手たちに対して、ピッチで3人一緒に立って戦ってもらう、そういったところをみなさんに見てもらいたかったです。」ともう浪花節全開の選手交代。最終節が完全無欠の消化試合になったのをこんな形で前向きに昇華させるとは!!

・87分汰木CKからの流れでショルツのシュートが決まったものの、これは明らかに小泉がオフサイド。さらに終了間際に敵陣深い位置での槙野のボール奪取など見せ場は作ったものの決定機には至らず、スコアレスドローで試合終了。

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《総評》

・完膚なきまでの消化試合と化した最終節を、唯一残った目標である天皇杯へ向けての準備に充てるのは至極当然。その辺の割り切りは天皇杯奪還に成功したオリヴェイラ監督に相通じるものがあります。もっともオリヴェイラ監督はリーグ戦を丸々捨てて天皇杯へ全力投球で、その後浦和はより一層泥沼の深みに嵌まる羽目になりましたが(苦笑)。

・そして疲労が目立った山中・敦樹・平野を休ませ、故障明けのユンカー&明本を時間限定で試運転し、面子はベストにほど遠い状態だったにも関わらず手強い相手にやや優勢な内容でのスコアレスドローと「天皇杯へ向けての準備試合」としてはほぼ満点といってもいいくらい。おまけに消化試合であることを良いことに功労者の出番を設けてファン・サポーターも大満足。

・あえて難を挙げれば「今日の試合で最も休ませないといけないのは酒井じゃないのか?」という点。悪いことに最後は微妙に足を痛めてた様子でしたし。

・これで浦和はリーグ戦6位でフィニッシュ。残念ながら今年の目標だった「リーグ戦でのACL圏入り」はなりませんでしたが、そもそも事実上チーム再建初年であることを考えればその目標自体が高すぎ。開幕時にその目標が現実味を帯びるなんて考えた方はほとんどいないと思います。せいぜいトップハーフ入りが現実的な目標。それどころか鳥栖に不覚を喫し、横浜Mや川崎にボロ負けした頃には「J1残留で御の字」と思った方が大半ではなかったでしょうか。

・ところが資金も戦力も潤沢とは言い難いい徳島をJ2優勝に導いたリカの手腕は伊達ではなく、それ以上に西野TDがJ2から拾い集めた新戦力がハマリにハマり、さらに金をかけるべきところでは金をかけて戦力を刷新したのが見事に奏功。6位フィニッシュは当初予想の最上限レベルで、ルヴァン杯ベスト4、さらに天皇杯も準決勝進出という結果を合わせて考えれば今季は万々歳だと思います。

・今季の浦和は得点・失点ともリーグ8位。アプローチは正反対ですが、結果は「ウノゼロの権化」フィッカデンティ監督の名古屋と同じ感じに。リカはボールを大事にしますが、ミシャと違って全然攻撃的じゃなくて基本的に攻撃で無理はしませんし、むしろボールを失った後の奪回に力を割いている様子。この試合もそんな感じで、それゆえ「失点は少ないが得点も少ない」という判りやすい結果に。

・「前からガツンを当たってピッチにカオスが生じたら、あとはサイコロの言う通り・・・」みたいな昨年のサッカーとは真逆のロジカルな緻密なサッカーが持ち味で、それをピッチ上に具現化するところまではリカは成功しましたが、現状では如何せん決定機が少ない上に決定力もない。ユンカー不在のゼロトップ時にそれが顕著でした。

・この試合でも絶好機で関根が宇宙開発。後半のゼロトップ化はそこそこ奏功していましたが、やっぱり最後は浦和2列目のあんまりな得点力の無さに泣いた格好に。強い相手にはほんのちょっとしかない決定機を決めないと勝てません。来年目標をリーグ優勝とするならこの辺の補強が最優先でしょう。

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《選手評等》

・岩波からバシバシ縦パスが入るようになるとは、ショルツが来るまでの惨状からすれば破格の進歩。今季一番成長したのは柴戸と思いますが、後半だけ取ってみれば岩波かも。次点が大久保。

・小泉はボコボコにやられた神戸戦から深い闇へ落ちてしまったかも。興梠も案じていましたが、相手の当たりを怖がって無難なプレーに終始するようになると本当に選手として終わってしまいます。今日も序盤はミス連発でしたが、ボールを受けようという姿勢があるだけまだマシなのかも。

・金子ってBox to BOXっぽい動きが一番持ち味が出る様子。それでも敦樹の下位互換でしかなさげですが、今年の新戦力で唯一ハズレっぽい立ち位置から来年はどこまで持ち直せるかな?

・村上主審はこの試合で国内のトップリーグから勇退。試合後はともかく、試合前から主審へセレモニーなんて浦和がやった日には清水あたりから「コウヘイセイガー!!」とか公式にクレームを付けてくるような予感しかしませんが・・・

・そして残念ながら前半は判定がプレまくり。罵声の中でピッチを後にする予感しかしませんでしたが、後半はラフプレーの柿谷にちゃんとイエローを出すなどそんなに変な笛もなく、VARでの得点取り消しも(意見が分かれそうですが)不当とはいえず、無事試合終了。

・でも同じく今年限りとなった家本主審が判定について選手とめっちゃコミュニケーションをとり、傍目には疑問に思えても選手は渋々納得してた風だったのに対し、村上主審はそこまで選手に信頼されてなかったと思うけどなあ・・・単にキャリアが長いだけで。でもお疲れさまでした。

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-----ユンカー-----
汰木---小泉---関根
---柴戸--金子---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(交代)
HT ユンカー→江坂
HT 明本→宇賀神
80分 岩波→槙野
80分 柴戸→阿部
90+1分 関根→西

-----前田-----
相馬---柿谷---マテウス
---木本--稲垣---
吉田-ミンテ---中谷-宮原
-----ランゲラック----

(交代)
57分 前田→山﨑
69分 マテウス→森下
69分 相馬→シャビエル(柿谷が左SH、シャビエルがトップ下へ)
84分 柿谷→齋藤
84分 宮原→藤井

※写真は試合と全く関係ありません。

 

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2021.12.04

食堂ニューミサ@関山(新潟県) ~ みそラーメン

 えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン関山駅から西に進み国道18号線に出て北へ。駅から徒歩20分強。外観通りドライブインを兼ねているせいか朝9時と早い時間帯から営業しているのが特徴ですが、週末のせいか客の出足も早くて往訪したのは11時前だったにも関わらずなんと先客30人程度!! その後程なくしてテーブル席はすべて埋まってしまい、退店時には待ち客10人程度と大盛況。

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 早速この店のウリである「みそラーメン(900円)」を注文。ラーメン専門店ではなく食堂で、定食類や丼もの、カレーなども提供していますが、客のほとんどが「みそラーメン」を注文していました。

 バカでかい店内は4人掛けのテーブルがずらずらっと並んでいて実に壮観。カウンター席は店の右奥隅にわずか3席あるだけ。昭和のスキー場にありがちなロッジ風の建物で一見二階建てに見えますが、一階の天井がやたら高いだけでした。また新しいのは外観だけで、内装や椅子・テーブルなどの調度品は結構年季が入っていました。卓上にはラー油、コショウ、一味。

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 味噌と超細かいひき肉とが相まってざらつき強めのスープの出汁は豚骨や鶏ガラ、昆布、鰹節、各種野菜から来るとのこと。見た目通り白味噌ベースで甘めですが、食べ始めは酸味も案外強くてびっくり!酸味は玉ねぎから来ているのかなぁ??? また店内の匂いからも察せられる通り、ニンニクで旨味マシマシといったところ。玉ねぎは炒め物ではなく、スープと一緒にさっと煮こんでいるようで脂っぽさは皆無。

 麺は並太ほぼストレート。仕事が少々雑で底の方で玉になっていて食べづらい上に最初はスープの絡みも悪くて参りましたが、急速に馴染んでゆきました。びろーんと伸びるような弾力性強めなのが特徴。大盛りを頼んでる客もいましたが、デフォルトでも量は多め。

 チャーシューはなく、その代わりに刻み玉ねぎがめっちゃたっぷり。あまりにも玉ねぎが多いせいか、夕方にはお腹に大量のガスが発生(苦笑)。

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2021.12.03

石川家@大宮 ~ (家系)ラーメン

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 大宮駅東口を出て旧中山道を北へ。ラクーンを過ぎ「牛繁」の先で駅から徒歩5分程度。大昔戸田店にはよくお世話になりましたが、大宮店は一度潰れた後に場所を変えて復活したということなのかな? 先客ゼロ、後客1。

 いうまでもなく家系の店で、店内の券売機で基本の「ラーメン(750円)」を麺硬めで注文。ここは残念ながらライスの無料サービスがなくて別料金。

 家系の店には珍しくメニューが豊富で、他にみそラーメン、ラーメン魚介風味、みそ魚介風味、中華そば、中華そば魚介風味、つけ麺、みそつけ麺、つけ麺魚介風味、みそつけ麺魚介風味など。但し、往訪時は「みそ」系のメニューは全部販売停止中でした。またなぜか「カレーライス」があるものこの店の特徴。

 店内はL字型カウンター7席と2人卓×5、4人卓×2で全体にゆったり目のレイアウト。卓上には醤油、ラー油、酢、ブラックペッパー、豆板醤、おろしにんにく、きゅうりの漬物。

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 若干とろみがかったスープは豚骨鶏ガラの旨味十分ですが、醤油もかなりきついハードパンチャー系で飲むのは躊躇われるレベル。

 麺は緩い縮れ入りの中太麺。「麺硬め」の指示通りしっかりした噛み応えで大満足。なおここの麺は家系定番の酒井製麺ではなく自家製のようです。

 ちょっと焦げが入ったようなチャーシューはスープに合わせたかのように煮込みすぎてしょっぱいのなんの。ほうれん草に加えて刻み青ネギが添えられているのがこの店の面白いところ。他に海苔。

 個人的には大宮ならいろんな意味で南銀の「武蔵家」のほうが上かなぁ。

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2021.12.02

べらぼう@飯田橋 ~ 淡麗煮干手揉み麺

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 総武線飯田橋駅西口の目の前に建つ「さくらテラス」の3階。先客ゼロ、後客6。

 店内の券売機ボタン先頭の「淡麗煮干手揉み麺(880円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他にまぜそばなど。「限定」のボタンもありましたが往訪時には販売なし。また、淡麗煮干はストレート麺も選択できるようです。

 店内はカウンター3+3席と2人卓×4、店奥に4人卓×2。卓上にはブラックペッパーとホワイトペッパー。

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 ふわっと煮干しが香るスープは見た目通り雑味のないすっきりとした味わい。煮干し中心の魚介系の出汁といい、醤油といい、やり過ぎ感じ、でしゃばらず、とにかくバランスの良さが光ります。表面の脂もコクを加えるのに一役買っている程度。

 麺は京都の「棣鄂(ていがく)」製とのこと。幅広中太タイプでいかにも手揉みらしいやや強めの縮れ入り。つるつるもっちりした食感でスープとの相性、絡み具合も文句なし。

 チャーシューは柔らかめで肉の旨味をしっかり楽しめる優れもの。他に焼きばら海苔、刻み紫玉ねぎ。

 文句なしの逸品でしたが、店がこのビルの勤め人しか来そうにないところにあるのが気になりました。なんか行列が出来ている!!と思ったら斜向かいにある喫煙所の空き待ちだったり・・・

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2021.12.01

ながれもの@草加 ~ 淡麗鶏塩らーめん

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 東武伊勢崎線草加駅東口、マルイの北に続く駅前一番通り商店街内。居酒屋「味人」がランチタイムに始めたラーメン専門店で、先客ゼロ、後客1。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て「淡麗鶏塩らーめん(900円)」を注文。ランチサービスなし。後払い。

 メニューは他に鴨としじみの醤油らーめん、肉味噌油そば、(冬季限定)北海道味噌の味噌らーめんなど。各らーめん共に無料でこってり(背脂)に出来るようです。

 店内はL字型カウンター7席と小上がりに4人卓×2。卓上にはミル入り粒胡椒のみ。また味変用に別途酢橘が出てきます。温かいおしぼりのサービスも。

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 「鶏ガラ、手羽先、もみじなどの鶏出汁をベースに野菜類、利尻昆布 鰹削り節 帆立などをバランス良く合わせてます」「大事な塩は沖縄の粟国の塩、シママース、岩塩(銘柄は企業秘密)を合わせ、まろみ、柔らかさが鶏ベースのスープを引き立てます」「決め手の脂は国産鶏脂と香味野菜から抽出した香味鶏油時間をかけてじっくりと作り上げます」というのが店のウリ文句。

 スープ単体としてはなかなかよく出来ていて妙な塩の尖りもなく、身体に優しそうなじんわりと鶏出汁の旨味を味わえる優れものですが、残念ながら麺に絡めるとなると些か弱くて物足りない印象。よって早い段階で胡椒をゴリゴリと。

 麺は中細ストレートタイプ。心持ちざらつきがあり若干水気が少なめかな? 思いのほかコシがしっかりしており、それだけにスープの弱さが際立ちました。

 チャーシューはバーナーで表面を炙りまくったのが却って良くないかすっかりカリカリになってしまって旨味も飛んでいるような・・・他に穂先メンマ、ナルト、刻みネギ。値段の割に正直具もしょぼいかと。

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