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2021.12.27

伊藤涼太郎選手、アルビレックス新潟へ完全移籍

 先日(12/26)、水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍した伊藤涼太郎選手がアルビレックス新潟へ完全移籍することが公表されました。
 
 涼太郎はシーズン序盤ルヴァン杯でスタメン出場機会を与えられてはいたものの、ルヴァン杯第4節湘南戦でスタメン出場したのを最後に、リーグ戦やルヴァン杯どころか天皇杯2回戦・3回戦ですらベンチ入りすら出来ず。ゆえにその去就が案じられていましたが、案の定水戸へレンタルに出されてしまいました。

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 今季途中まで涼太郎とほぼ同じような立場だった大久保が本職の右SHではなく左SHに活路を見出し、天皇杯2回戦で出場機会を得たのを契機にどんどん出場時間を伸ばしているのとはあまりにも対照的。リカはこれまでベンチに入れなかった選手であっても普段の練習の様子をちゃんと見ていることが大久保の大抜擢からよく判ります。リカの目には涼太郎の出来は甚だ物足りなかったのでしょう。

 涼太郎は基本的に4-2-3-1のトップ下ないし4-1-4-1のIH向きの選手ですが、そこは小泉が絶対的な存在で武田が競争相手。しかも4-1-4-1がお蔵入りになってから武田共々出番を失う格好に。さらに涼太郎とポジションが被り、実績では遥かに格上の江坂加入に伴い涼太郎の出番はもうないとのリカ&フロントの判断で、水戸へのレンタル移籍となったのでしょう。

 今年のルヴァン杯を見た限りでは、涼太郎は前を向いた時のファーストチョイスがいつもドリブルでの仕掛けなんだけれども、DF間を割ってゆくだけのパワーはない。年齢の割りにフィジカルが弱いのもネック。柴戸や汰木とは対照的に得意なことしかやろうとしないけど、その得意なことがJ1では通用していないという印象を個人的には受けました。
 
 涼太郎は2017年9月~2018年以来2度目の水戸へのレンタル。前回同様途中交代or途中出場が非常に多いという位置づけながらも20試合に出場して4得点。残念ながら浦和に堂々帰還できるほど抜群の結果を残せた感じはないものの、水戸では一応準レギュラー格。
 
 ゆえにそのまま水戸に借りパクされてもなんら不思議はなかったのですが、非常に意外なことに涼太郎は新潟への完全移籍となりました。二度にわたる水戸での活躍でJ2なら十分通用することは証明済で、さらに短時間の出場でも点が取れる辺りを新潟が評価したのかもしれません。
 
 新潟は来季監督が代わってしまう不安材料がありますが、基本的には水戸よりは格上のチーム。浦和帰還の夢は実りませんでしたが、J2中上位のチームから声がかかったのは涼太郎にとってチャンスだと前向きに捉えてほしいものです。J1では浦和でも大分でも結果を残せませんでしたが、小池のようにJ2を主戦場に長く活躍できる選手になれればと思います。

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