« 杉本健勇選手 ジュビロ磐田へ期限付き移籍のお知らせ | トップページ | 【祝】松尾佑介選手、横浜FCより完全移籍加入 »

2021.12.30

汰木康也選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍

・先日(12/28)、汰木康也選手のヴィッセル神戸への完全移籍が公表されました。

・汰木の移籍話が表面化したのはかなり遅くて12/25にスポニチと報知が報じたのが嚆矢。来季ACL制覇を目標に掲げる神戸は4-2-3-1システムも想定しており、左サイドの攻撃的選手、個で打開できるアタッカーが補強ポイントになっていたんだとか。

・汰木は2019年にJ2山形から完全移籍加入。しかし汰木が最も得意とする左SHというポジションが当時の浦和にはなく、山中以上に「なんのために取ったのかさっぱり判らない」という実にシュータン補強らしい結末となり、この年の出場はたった8試合240分。

Yuruki21

・しかし2020年に浦和が4-4-2を採用してから汰木の出番が急増。後ろの山中共々守備は得意とは言い難く、左サイドは「べニア板2枚重ね」で守っているといっても過言はないレベル。しかしタッチ際にいがちな汰木と中に絞ってもプレーできる山中とは攻撃面でのコンビネーションは割と良好で、この年の数少ない攻め手として機能していたと思います。

・汰木は左サイドタッチ際からのカットインが大好きなドリブラー。ヌルヌルっと独特のリズムで対面の相手を抜き去る姿はスタジアムを大いに沸かせましたが、極めて残念なことに汰木は悲しいくらいに決定力がありませんでした。巻いて放ったシュートが得意なように見えて全く枠を捉えられない。出番が増えても決定機を外しに外し、21節アウェー鳥栖戦でようやく浦和で初ゴール。マルティノスのクロスをファーで泥臭く押し込んだ形でしたが、その際に「やっととれたぁ・・・」という汰木のつぶやきがマイクに拾われていました。でもこの年の得点はそれだけ。

・今年も引き続き左SHで31試合(うち先発21)に出場。リーグ戦の得点も4に増え、ホーム柏戦では共に割と難しい形でプロ初のドッペルパックを記録し、ちょっとずつ「決定力不足」という致命的な欠点も改善方向へ。それ以上に今年の汰木の成長を感じたのは中に絞った位置でもそれなりにプレーできるようになったり、裏抜けを狙うようになったりと芸風がぐっと広がったこと。

・しかしリーグ戦終盤神戸や鹿島にボロ負けした際に前半限りでお役御免。この2試合で「強度が高い相手には全く通用しない」とリカの評価を大きく下げたのかもしれず、鹿島戦後のスタメン出場は最終節名古屋戦だけで天皇杯では準決勝に後半途中からの投入に留まりました。

・右SHの達也よりは汎用性が高く、リカの構想外になったとは信じ難いのですが、得点力然り強度然り、リーグ優勝を狙うチームのSHとしては物足りないとリカなり西野TDなりが判断したのかもしれません。また汰木は山中と同じ2019年組=シュータン案件なのでコスパの悪さが浦和フロントに嫌気され、契約更新のタイミングで好条件を提示した神戸に飛びついた可能性も無きにしも非ず。

・でも「強烈な個」の集合体でしかない神戸で汰木は居場所があるのかなぁ? 郷家や中坂みたいなのはまた一人増えるだけのような気がしてなりませんが。

|

« 杉本健勇選手 ジュビロ磐田へ期限付き移籍のお知らせ | トップページ | 【祝】松尾佑介選手、横浜FCより完全移籍加入 »