藤原優大選手 SC相模原へ育成型期限付き移籍
・昨日(12/28)、2021シーズンにSC相模原へ育成型期限付き移籍していた藤原優大選手が2022シーズンも引き続き相模原へ育成型期限付き移籍することが公表されました。
・藤原は青森山田高校卒の一年目。浦和が高卒orユース卒の新人を1年目からレンタルに出すのは異例で、ユースから昇格即レンタルの井澤の例があるくらいでしょうか。
・今シーズン開幕時はデンが長期離脱中で、使えるCBが槙野と岩波しかいないという苦しい台所事情もあって藤原はルヴァン杯第1戦湘南戦で早々とスタメン出場機会に恵まれましたが、そこで石原直樹のラフプレーで左眼窩底を骨折したのがケチのつけ始め。
・藤原離脱中にユースの工藤が2種登録でベンチ入りし始め、ルヴァン杯第3戦横浜C戦ではとうとう工藤がスタメン起用され、藤原はベンチどまりという屈辱も。その後の藤原の出番は結局ルヴァン杯第4戦湘南戦だけに留まりました。藤原は飛んできたボールを跳ね返す能力はピカイチですがビルドアップ能力に課題を抱えていて、そこで工藤に差をつけられた感じ。藤原自身もその課題を強く認識していたようです。
・さらに5月にはとうとうデンが復帰。おまけに五輪明けにはショルツと、3バック採用時など場合によってはCBも出来る酒井が加入する運びとなり、あれほど苦しかったCBの台所事情は一気に好転。天皇杯やルヴァン杯でのターンオーバーを考慮しても藤原の出番はまずなくなってしまいました。よって浦和では目先出番がないと思われる藤原をレンタルに出して経験を積ませようと考えるのは自然なことでしょう。
・西野TDは藤原移籍時に「チームの成長や発展と、選手個人の成長をともに追及していくために、クラブとして今回の決断をしました。10代から20歳過ぎまでの選手にとって成長スピードを上げるために最も重要なことは、真剣勝負の試合経験を数多く積むことです。藤原選手にとって今のベストな環境はなにか、という観点で、育成型期限付き移籍の形をとることになりました。」とレンタル移籍の意義を力強く語っていました。
・藤原は移籍直後の第21節北九州戦で3バックの右CBとしてスタメン出場したのを皮切りに、計17試合(うちスタメン16)に出場。試合経験を積む点では悪くないシーズンだったと思います。
・ただたまたまDAZNで見ていた新潟戦では藤原が狙いうちされてとうとう79分に下げられてしまい、その後しばらく出場機会を失ってしまいました。試合にはそれなりに出たもののその中でJ2でも通用しない面も多々あったことがはっきりしたシーズンだったかもしれません。いったん出番を失った藤原もその後巻き返してレギュラーCBに復帰。試合に出られなかった日々も無駄ではなかったということなのでしょう。
・残念ながら相模原は来年J3へ降格。ゆえに浦和フロントは藤原のレンタル先を変えることを考えたでしょうし、実際「湘南へ期限付き移籍する可能性が浮上」という報道もありましたが、結局藤原は舞台がJ3であっても相模原でプレーすることを選択しました。浦和フロントも高木監督を信頼してのことでしょう。
・とはいえ、舞台がJ3ともなるとそこでは別格なプレーを見せないと再来年の浦和への帰還は難しくなってきます。高卒2年目にして藤原は早くも正念場を迎えたのかもしれません。
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