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2022.03.07

【観戦記】22年第3節:浦和 2-0 湘南 ~ ひとつ勝つってホンマ嬉しいねぇ・・・

 開幕5試合目にしてようやく今季初勝利。内容は悪くないのに結果だけが出ない試合の連続で心が折れそうになっていただけに、勝利の喜びは格別。しかも偶然ではなく、内容を伴った必然性のある形での勝利で!!

《スタメン》

・どちらも中3日ですが、湘南はルヴァン杯でスタメンを10人入れ替えたのでコンディション面では湘南がかなり有利な一戦。

・過密日程に苦しむ浦和は馬渡→大畑、柴戸→平野、伊藤→岩尾、小泉→松崎と川崎戦からスタメン4名入れ替え。

・岩尾&平野と「後方組立系」のCHを併用し、しかも柴戸がベンチ外なのが不思議でしたが、試合後の監督会見では「今回はフレッシュな選手たちで、攻撃と守備で目的を持ちながらうまくやれたのかなと思います」「いろいろなバランスや疲労度などを考慮して、こういう起用になりました」と単にこれまでの出場時間や疲労度を考慮しての起用だった模様。

・湘南はリーグ戦前節鳥栖戦と比較するとタリク→町野、山田→平岡、畑→舘、大野→大岩と4名入れ替え。ルヴァン杯からの連闘は平岡と大岩のみ。

・左WB畑が故障したので杉岡が左CBからポジションを上げ、空いたCBに舘が入ったのはともかく、それ以外のポジションでも前回リーグ戦のスタメンを弄って来たのが意外でした。特に山田のベンチ外については試合後に質問が出ていましたが、山口監督は理由を明らかにせず。

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《試合展開》

・浦和の基本フォーメーションは4-2-3-1というか、4-4-2だが江坂下がり目というか、まぁいつものそんな感じ。湘南は基本3-1-4-2、守備時ははっきりした5-3-2でした。

・浦和の立ち上がりはまずまずで立て続けにCKを得るも決定機には至らず。馬渡がいないのでCKキッカーは左右とも岩尾。

・湘南は守備時5-3-2の形から前から厳しくプレッシャーをかけてきましたがハマっているとは言い難く、浦和はGKを上手く使って湘南の前プレを交わしながら、湘南がやたら前に食いついてくるのを逆用するかのように浮いた位置にいる前目の選手へ後方から縦パスを突き刺しまくり。特にショルツからの縦パスが実に効果的でした。ただこの日は北風が強烈だったのでロングボール一本で裏返すのは難しく、風が戦術的なオプションを狭めた感は無きにしも非ず。

・一方ボールを失ってからの浦和の前プレはかなりハマっており、湘南に簡単にビルドアップを許さず、球際も概して優勢で高い位置でボールを奪い返す場面が目立ちました。

・16分の先制点は立ち上がりから目立っていた後方からの縦パスが結実したもの。ショルツ縦パス→江坂スルーパス→左サイドを抜け出した大畑がマイナスの折り返し→スルーパスからそのままボックス内に走り込んだ江坂がシュート!! シュートはややコースが甘くてGK谷の左足に当たりましたが、シュートの勢いがまさってなんとかゴール!!

・ただ先制点を奪った後の浦和はなぜか明らかにペースダウン。湘南にボールを支配されて自陣に押し込まれ、25分にはアーク付近でボールキープしている瀬川に浦和守備陣が引き寄せられすぎて、右サイドでぽっかり空いている岡本に展開されてしまう危ない場面がありましたが、態勢を立て直した浦和守備陣が相次いでシュートブロックに入ったためか岡本のシュートはバーのはるか上へ。

・しかも31分平野のアクシデントで伊藤を投入せざるを得なくなる誤算もありましたが、押し込まれている時間帯でも数多くゴールに迫ったのは浦和。

・34分には湘南の前プレを簡単に剥がしてのカウンターから江坂スルーパス→大畑が左サイドを激走という先制点と似た形を作りましたが、大畑の折り返しがわずかに関根に合わず。43分には岩尾の素早いリスタートから伊藤が単騎左サイドを激走してボックス内突入&シュートという見せ場を作りましたが、角度がなくてここはGK谷を破れず。

・ボールを支配しながらもこれといった決定機を作れない湘南は後半頭から平岡→米本、茨田→永木と二枚替えて米本をアンカーへ配転。後半になっても自陣に押し込まれ気味の浦和がカウンターで反撃の機会を窺うという構図は全く変わらず、56分自陣での関根のボール奪取から岩尾がスルーパス→明本が長い距離を走って併走するどフリーの江坂に出すかと思いきや、なぜか自分で撃ってしまって大岩にブロックされるという大失態(つД`)

・リカは60分になってついに松崎→大久保、関根→小泉、大畑→馬渡の3枚替えを敢行。試合前の記者会見でリカが「後半強度が落ちてきたところでベンチの選手が試合に出場して、もう一度強度を上げていくことができればと思っています」と語っていた通りの3枚替えでしょう。明本を左SBに下げて馬渡を左SHに入れたのが不思議でしたが、試合後会見によれば明本SBのほうが守備が堅いと判断した模様。

・京都戦同様、小泉投入でゲームの様相は一変してこれ以降浦和がボールを再び支配。しかし浦和の決定力不足は凄まじく、69分CKからの流れでこぼれ玉を拾った岩波のシュートは谷が辛うじてセーブ。77分右サイド深い位置でボール再奪回に成功した酒井からの押し返しが馬渡に通るも、馬渡はなぜか宇宙開発事業団(つД`)

・浦和が追加点を取れないでいるうちに81分湘南がウエリントンを投入。またしても「かいしんのいちげき」を食らってドローで終わってしまう嫌な予感が漂い出したところでリカは83分江坂に代えて犬飼を投入し、5-4-1へシフト(明本CFへ)。「彼らの狙いはクロスからの攻撃だとハッキリしていたと思うので、そこに対してどう対応するか、という決断をまずしました。簡単に上げられないよう、我々も少し形を変えて、そこで数的同数になるようなやり方をしていきました。」と判りやすい決断です。

・ただそれでもドン引きになってしまうと往々にして事故っぽい形で点が入ってしまうのが「サッカーあるある」。数的不利になった訳ではあるまいし、隙あらばカウンターで止めを刺しに行く姿勢を見せるのが大切で、その姿勢が結実したのが87分の追加点。

・中盤での競り合いを経てハーフライン辺りから伊藤が前方へ浮き球パス→最前線で明本が湘南守備陣に囲まれながら粘りに粘って、左サイドを激走してボックス内に突入した馬渡へスルーパス。馬渡は角度のないところからGK谷の頭上をぶち抜く豪快なシュートを決めて、ついに浦和が待望の追加点をゲット!! ゴールネット裏のボールボーイは思わず渾身のガッツポーズ(爆笑)

・5-4-1で逃げ切り態勢に入っているチームの左WBが終盤に長距離を驀進してボックス内に入ってくるって、フツー誰も思わんわなぁ。そりゃ相手も掴まえようがない。しかも角度のないところから強烈なシュートでGKの頭上をぶち抜くとは!!馬渡凄すぎ!!

・浦和の5-4-1シフトも奏功し、湘南はウエリントン目掛けてロクにクロスも入れられないまま試合終了。

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《総評》

・コロナ禍等々いろんなアクシデントが重なって、内容は悪くないのになぜか勝ち点が伸びないどころか既に3敗も喫してしまった今季の浦和がついにリーグ戦初勝利。これで浦和は(2試合先に消化しているとはいえ)降格圏を早々と脱出。開幕ロケットスタートどころか開幕逆噴射ですっかり志が低くなってしまった身にとっては喜びもひとしお。

・シュート数は11対6、CK数6対1。湘南のシュートはブロックされているものが多くて数え方によっては枠内シュートは一本もなく、決定機らしい決定機は25分の岡本の場面くらい。スタッツ通りの浦和の完勝でした。

・ただ前半半ばから後半の3枚替えまで湘南にボールを支配されている時間帯が長く、トータルでのボール支配率では湘南が上。湘南は積極的にボールを持ちたがるチームではないだけに少々驚きの展開でした。

・リカが試合後「今回の試合であれば、なかなかプレーが継続していかないところがありました。どこかでボールを握りたいときにロストしてしまうとか、スローインから簡単に失ってしまう、そういった部分があったので、そこを今後の改善点としていきたいと思っています。」と不満をもらしているところを見ると、意図的に湘南にボールを持たせた訳ではなさげ。

・やはり出ずっぱりで疲労困憊の選手、病み上がりor故障明けでコンディションが十分でない選手を多数スタメン起用せざるをえない状況に追い込まれているので、中2日or中3日での5連戦の最後で早々と動けなくなった選手が続出したから湘南にボールを握られたと見るのが妥当でしょう。

・しかし、元来前からガツンといってカオスの中に光明を見出すのが得意な湘南はボールを持たされても何も出来ず。意図しない展開とはいえ浦和がカウンターで敵陣に迫る回数が多くなるのも当然でしょう。湘南は総走行距離では浦和を上回っていますがスプリント回数では完敗。このスタッツは「湘南の走りはほとんど空回りに終わり、浦和は肝心なところだけめっちゃ走ってる」というこの試合の様相を如実に表しています。

・次節鳥栖戦からはしばらく平日の試合はなくなるのでコンディション調整も多少楽になるでしょうし、今週中にモーベルグがチームに合流するらしいので浦和も遅まきながら反撃態勢完了!!といったところでしょうか。

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《選手評等》

・個人的なMOMは明本。のど輪一発=一発レッドでやむなく1試合休んだ甲斐あってか、最前線で、そして左サイドで激走しまくってヒートマップはL字形(笑) とにかく点を取る以外の仕事っぷりは完璧でした!!点を取ること以外は(苦笑)。FW→左SB→CFと試合中にポジションが変わる明本って、かつての国鉄の広域車両配転でもここまでえげつないのは無かった気がします。

・でもなぜか決定機のお仕事だけはトホホ。ATに訪れたカウンターでは自分で撃った方が可能性は高そうなのに、ここではなぜか横パスを出してカットされるの巻でした(つД`) 

・出ずっぱりの江坂はヘロヘロで、最近はシュートが枠にすら飛ばない様が目に余るので、この試合は明本&小泉でスタートするだろうと予想したのですが、リカの選択はまたしても江坂スタメン。でもこの試合の小泉の出来を見たら、リカが既にヘロヘロの江坂を無理使いするのも致し方ないかと。そしてその江坂が今日はよく頑張りました!!

・小泉投入で浦和がボールを握れるようになったのは確かですが、小泉自身はボールを妙にこねたがり、肝心なところでパスは出ず、ようやく出したパスは往々にして緩かったり精度が低かったり。

・87分のゴールシーン。明本が最前線で粘っている横でどフリーの小泉が「俺に出せ!!」と言わんばかりに手を広げていましたが、明本は小泉をガン無視して馬渡が上がってくるのを辛抱強く待っていました。まぁ小泉に出してもその前に湘南DF陣がいるので、得点意欲が無いに等しい小泉が点を取る可能性はほぼゼロだからなぁ。

・今年の補強組でダントツの大当たりは誰が見ても馬渡でしょうが、個人的には現時点での次点は大畑。今日のアシストに繋がった裏抜けが絶品すぎ。故障のためキャンプはほとんどやってないとは信じ難いくらいリカ流に馴染むの早すぎ!!

・松崎は酒井との相性が良くない疑惑が・・・達也より点は取れるが、達也同様インサイドでのプレーはあんまり得意じゃなくてタッチ際に居たがるタイプなのかなぁ??? モーベルクが来ると出番が激減するかも・・・

・テレ玉の解説瀬田さん。もう昔ながらのサッカー中継という感じがムンムン。戦術的な面白さみたいなことは一切言わないので玄人受けはしませんが、無駄なこと、余計なことも言わないので地上波でのんびり見る層にはめちゃ向いています。実況上野さんも然り。

・ささっちはGGRで掴んだチャンスを全力で活かそうとしている姿勢に好感が持てます。前任は既にそこそこ売れているのが災いしてかGGR担当としてはイマイチでした。司会としてのスキルはそれ以前の問題ですが。

・75分にVARと交信していたけど、松尾主審は何を確認しているのかさっぱり判らずじまい。相撲なら場内アナウンスで解説してくれるのに。超細かいファウルでPKなんて取られた日には目も当てられないなかったなあ・・・「そんな細かいPK取るなら明本やショルツへのファウルを取れよ!!」と激昂する展開にならずに本当に良かった。

・湘南戦の観客は19,144人と2万人上限近くまでの大入りで、ガンバ戦(16,121人)より激増。湘南戦は人気カードとは言い難いのに、やっぱ浦和はシーチケ対象かどうかで客入りがかなり違うみたい。なんでか知らんけど。

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-----明本-----
関根---江坂---松崎
---岩尾--平野---
大畑-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
16分 江坂
87分 馬渡

(交代)
31分 平野→伊藤
60分 松崎→大久保
60分 関根→小泉
60分 大畑→馬渡
83分 江坂→犬飼

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---瀬川--町野---
---平岡--茨田---
杉岡---田中---岡本
-山本--大岩--舘--
-----谷------

(交代)
HT 平岡→米本(米本がアンカー、田中がIHへ)
HT 茨田→永木
68分 瀬川→大橋
81分 町野→ウェリントン
81分 岡本→古林

 

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