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2022.04.04

【観戦記】22年第6節:札幌 1-1 浦和 ~ うーん、またしても勝てる試合を勝ち切れず

 浦和ペースだったかどうかは微妙な試合内容でしたが、優勢だった時間帯に浦和は2点目が取れず。さらに終盤ラフプレー連発が祟ってとうとう退場者を出してしまった札幌を攻めきれずと、結局同じことの繰り返しのような気も。

《スタメン》

・浦和は前節磐田戦直後に酒井と大畑の故障が判明。酒井はベンチ外となって代わりに馬渡がスタメン入り。さらに関根→モーベルグ、伊藤→柴戸、小泉→明本と前節からスタメンを4名入れ替え。大畑は何事もなかったかのようにスタメン入り(苦笑)

・酒井の故障に伴って宮本がベンチ入りした他、敦樹&平野とCHが2枚故障したため安居が久しぶりにベンチ入り。さらに練習試合で好調が伝えられた松尾がついにベンチ入り。

・札幌はコロナ陽性判定を受けた選手が大量に発生して前節C大阪戦ではレギュラー陣を大幅に欠いて闘わざるを得ませんでしたが、代表ウィークで2週間空いたのが幸いして前節欠場した菅野、宮澤、福森、菅がスタメン復帰。また小柏が故障中&興梠が契約上出場できないため、CFにシャビエルを起用。

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《試合展開》

・この試合で目を惹いたのが浦和がボール非保持時にかなりはっきりした4-3-3の形で相手にプレスをかけにいったこと。しかし序盤これが全くハマらず、7分サイドチェンジを高い位置にいる右WB金子に通され、金子に浦和左サイドを抉られてシャビエルに決定機を許してしまいました。

・シャビエルのはバーの上で事なきを得ましたが、傍目にはその後も浦和の前ハメはハマりそうでハマっているようには見えず、札幌らしいサイドの高い位置にいる選手への大きな展開を何度も許してしまいました。ただ、そうなってしまうのはある程度織り込み済みなのか、サイドに展開された後の折り返しを浦和両CBがことごとく弾き返してなんとか防戦。最初のシャビエルの決定機以降は札幌にチャンスらしいチャンスを作らせませんでした。

・逆に浦和はマンツーマン気味にガンガン前からプレスをかけてくる札幌のいつもの手口に苦戦。おまけに札幌が次々と繰り出しラフプレーに対して井上主審がイエローカードを全く出さないので札幌のやりたい放題になってしまい、浦和はチャンスになりかかったところで往々にして試合はぶつ切りに。

・浦和が初めて良い形を作ったのは20分犬飼が柴戸へパスを付け、柴戸ががら空きの中盤を単騎突進してユンカーへスルーパスを出した場面。惜しくもオフサイドになってしまいましたが、札幌の「総員前プレ」を逆用してその背後に出来る広大なスペースを上手く活用した場面だったと思いました。

・この辺りからようやく浦和が攻勢に転じ、26分馬渡のクロスに対して福森がバンザイハンド。浦和FKで再開しようとしていたところでやおらVARが介入し、ハンドがボックス内だったことが判って井上主審はPKを宣告。30分モーベルグがGKの逆を突くような形でPKを決めて浦和が先制。

・一方38分金子のシュートがボックス内で岩尾の手に当たるも、これはVARと交信の末にハンドなしとの判定。

・39分ロングボールを契機に左サイドからユンカー→江坂→モーベルグと繋がり、モーベルグがボックス内で反転シュートを放つものの、強いシュートが撃てずにGK正面。

・そして浦和がなんとか出口を見つけ、モーベルグが前を向いた時のカウンターの威力は凄まじいのなんの。44分ロングカウンターでモーベルグが右サイドを単騎疾走し、ドリブルの緩急で対面の福森を難なく剥がしてボックス内のユンカーに折り返したものの、ユンカーのシュートを菅野がビッグセーブ。続くCKからの流れで2度シュートを放ったものの、札幌の人垣に当たってゴールならず。

・浦和は56分ユンカー→関根、モーベルグ→松尾を早めの交代。しかも江坂ではなく松尾がCFに入っているのには心底驚きました。

・共に90分出来るコンディションではないのでしょうが、リカは試合後「1-0で勝っていた中で、少しずつインテンシティーを保つことが難しくなってきていました。特に我々の右サイドで、相手の攻撃で押し込まれる場面が増えてきたので、そこでモーベルグやキャスパー ユンカーが少し落ちてきたのかなと思いました。」と説明。

・確かにこの交代でプレス強度は格段に上がったものの、有効だったかどうかはかなり微妙。そのせいか、結局撤退を強いられて5-4-1で守っている場面が増えてきたように感じました。

・一方札幌は60分シャビエル→中島、福森→フェルナンデスと交代。中島を入れて前線に高さを加えると同時に、金子をシャドーに上げる形に。

・坊主頭の中島はもう投入直後からラフプレー全開。65分荒野の浮き球パスで裏抜けしたところまでは良かったもののトラップが流れ、捕球体制に入った西川に対して明らかに間に合わないタイミングで足で突っ込むご乱行。これにはさすがの井上主審もたまらずイエローを提示。ただ西川が暴行を受けた直後に中島の頭を小突いたのは不問に付したみたいで。

・そして72分左サイドからの高嶺のクロスがボックス内の金子に通り、金子が大畑を背負いながら反転シュート。これが見事に決まって同点に。金子の位置はオフサイド臭かったのですが、VARと交信した末にゴール認定。前半からサイドからの放り込みの形は何度も作っていましたし、そこにターゲットとして中島を入れ、かつ金子をシャドーに上げたミシャの采配が当たった格好です。一方大畑はこの試合を通じて金子にやられっ放し(つД`)

・ところが77分ラフプレー連発の札幌に対して、ついに厳罰が!!! 荒野が後方から足の裏で松尾のふくらはぎにアタックするというあんまりな乱行についてVARが介入して当然ながら一発レッドに。

・数的優位になった浦和はすかさず小泉を投入して大攻勢を仕掛けるも、この小泉が大プレーキ。5-3-1でドン引きにならざるを得ない札幌を攻め倦むどころかしょーもないボールロストでカウンターを食らいかかる始末。松尾のドリブル自体はキレがあるものの、周囲とは全くかみ合わずにまさに孤軍奮闘状態。クロスを入れても中にいるのは明本では限界ありすぎ。

・ATにはミシャがなぜか激昂、大暴れする一幕があってもともと7分もあったATがさらに延長。その延長された時間中、犬飼を上げてパワープレーに転じたところで犬飼が負傷。最後の最後に小泉→江坂の決定機を作ったものの、江坂のシュートはわずかに枠を逸れて試合終了。

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《総評》

・DAZNのスタッツだとシュート数は9対14で浦和のほうが多く、おまけに札幌のはシュートブロックされているものが多くて枠内シュートは得点になったあの一本しかなかった一方、浦和は6本。またボックス内からのシュートも浦和がずっと多かったようで、スタッツ上は浦和が優位。しかし、決定機の数でも浦和が札幌を凌駕していた印象はなく、勝てる試合だったが間違いなく勝てた試合だったというほどでもなく、残念ながらドローは妥当な範囲内だと思います。

・前半は6割方札幌がボールを支配したもののシュート数は浦和の方が多いという試合内容。中断期間中にリカが札幌対策として仕込みに仕込んだと思しき4-3-3の布陣の成果は、上記のように個人的にはなんとも微妙と感じたのですが、試合後のリカは「我々は前半、非常にいいプレーができたと思います。攻撃だけではなく、前からプレスもかかっていましたし、自陣のゴール前でのディフェンスもしっかりやれていたと思います。」と予想外に上機嫌。

・リカが指摘するように「間で受けるプレーだったりコンビネーションだったり、そういったところが少し欠けてしまった」のは確かで、カウンター主体のやたら忙しい試合になったのはリカ的に不本意なのは間違いないでしょうし、「おもてたんとちゃう!!」みたいなボヤキが試合後もうちょっと入ると思ったのですが(苦笑)。

・前半の決定機を決められなかったのを嘆いたところで、最も決定的なのを決められなかったのが「J2オールスターズ」の面々ではなく、よりによって44分ユンカーなので怒りのやり場もありませんし。ユンカーは磐田戦でも決定機逸が多く、まだまだ本調子にはほど遠いのかも。

・守っては何だかんだと言ってもサイドチェンジで高い位置にいるWBへ展開するミシャ得意の形を何度も作られており、一つは決められても別に不思議はなかったかと。結果論ですが、選手交代はミシャの方が上手くハマった(=クロスへのターゲットを増やした)ようですし。

・そしてこの試合の最大の反省点は終盤数的優位になったにも関わらずロクに決定機を作れなかったこと。この点についてリカも「小泉の投入もあり、その中で4-3-3での崩し、内側や外側をうまく使っていく、そういった狙いを持ちながらやっていきました。」と語ってはいるものの全然上手く行っているようには見えず。結局のところドン引きの相手に対しては数的優位であっても「J2オールスターズ」では崩しきれないという昨年来の課題は残ったままのようで。

・そこで強力な替え駒としてショルクが待たれる訳ですが、こんな試合を見るとなんで電柱型CFを取らなかったのかという気も。

・そしてこの試合の印象が良くないのは浦和の出来よりもむしろ札幌がラフプレー三昧のチームになり下がったことかも。マンツーマン気味の守備なので一対一で負けたら終わり。そこから守備が連鎖的に破綻するので相手に強く当たり勝ちなのは別に構わないのですが、後方からのファウルがやたら多いのにはとにかく参りました。もともと守備の構築には全く定評がないミシャですが、札幌でも長期政権の末にとうとう煮詰まるところまで煮詰まってしまって、あとは焦げるばかりのようで。とにかく極めて残念でした。

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《選手評等》

・岩尾はこの試合みたいなカウンター主体の展開だとスタメンで出す意味がないかも。こんな試合こそフィジカルが強い敦樹向きだと思いましたが、残念ながら中断期間中に小破して欠場。岩尾は「ボールをしっかり握る」、そして「相手の嫌がるポジションを取る」というリカ本家本流向きの選手で、リカがあれこれバリエーションを付け出すと途端に機能しなくなるみたいな。

・松尾がついに浦和デビュー。松尾個人のドリブルのキレはあり、今後に大いに期待できる出来でしたが、残念ながら誰とも噛み合わないポポ状態。もっともこの点については松尾自身も「今日の試合では味方とあまり連係できませんでしたので、僕の特長を分かってくれれば、もっといいプレーができると思いますし、チームとしても脅威になれると思います。」と連携不足を認めており、時間が解決する問題でしょう。

・また交代直後にCFへ投入されたことについて松尾は「トレーニングでもやっていました。僕自身として違和感はありませんでした」と意外な答え。でも「チームの状況や組み合わせでサイドの方がいいということで、途中からサイドになりました」と誰が見てもそうなるだろうという結果に(笑)

・札幌ドームでの観戦は2017年以来5年ぶり。そう、ミシャの首が飛んだあの試合以来。札幌ドームは「ドームと称する何か」と違って外気が全く入らないので外出時に合わせて厚着していったらドーム内は暑いのなんの。

・今回はバックスタンドでステルス観戦。でも札幌ドームのバックスタンドって後方だとピッチが遠く、前方だと高さがないという結構なクソ席なんですなぁ・・・しかもやたらファウルで試合はぶつ切りになり、さらにしょっちゅうVARが介入するという、どう見ても「クソは細部に宿る」としか言いようがないクソ試合で、現地ではわからんことだらけでしたヽ(*`ェ´*)ノ

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江坂---ユンカー--モベルグ
--明本----柴戸--
-----岩尾-----
大畑-犬飼--ショルツ-馬渡
-----西川-----

(得点)
30分 モーベルグ(PK)

(交代)
56分 ユンカー→関根
56分 モーベルグ→松尾
78分 柴戸→小泉
90+11分 犬飼→岩波(負傷による交代)

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-----シャビエル----
--荒野----駒井--
菅--高嶺--深井-金子
-福森--宮澤--田中-
-----菅野-----

(得点)
72分 金子

(交代)
60分 シャビエル→中島
60分 福森→フェルナンデス
70分 宮澤→岡村
90+2分 駒井→青木

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