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2022.04.11

【DAZN観戦記】22年第8節:F東京 0-0 浦和 ~ またしても勝てそうで勝てず

 浦和優勢の時間帯のほうが長かったものの決定機を量産したとまでは言えず、また数少ない決定機も決められず。ユンカー不調が響いてドロー沼にどっぷり。

《スタメン》

・浦和は出場停止の伊藤に代えて柴戸をスタメン復帰させた他、大畑→明本、馬渡→酒井、松尾→小泉とスタメン4名入れ替え。

・前節柴戸&小泉が共にベンチ外だったのはここでのスタメン起用が念頭にあったのかも。

・磐田戦後に「右足第5中足骨骨挫傷」が判明して日本代表を辞退し、札幌戦・清水戦もベンチ外だった酒井。大原で練習に参加しているものの、てっきりACLから復帰と思い込んでいたところ、ここで復帰するとは少々意外でした。前節大畑の消耗が激しかったのでこの試合はベンチ外となり、代わって故障明けの酒井をACLを待たずに無理使いしたのかも。

・加入したばかりのシャルクがいきなりベンチ入りして、このところ不調の関根がとうとうベンチ外に。

・F東京は前節出場停止の松木が東に代わってスタメンに復帰した他、アダイウトン→紺野、木本→トレヴィザンとこちらもスタメン3枚入れ替え。

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《試合展開》

・先に試合のペースを掴んだのはF東京。アルベル監督を招聘した効果ははっきりと出ていて、後方からしっかりボールを繋ぐF東京の姿は結構新鮮でした。またF東京は球際にも厳しく、浦和は中盤、特に柴戸にミスが目立ったこともあって、序盤はF東京がボールを支配。5分右サイドタッチ際から永井→ボックス内の渡邊に決定機。

・しかし21分江坂縦パスを契機にモーベルグ→ユンカー→モーベルグで決定機を作りかかった辺りから一転して浦和ペースに。

・22分押し込んだ状態から柴戸シュートのこぼれ玉を拾ったユンカーが浮き球で右へ展開→モーベルグが角度のないところからゴール!!と思われたが、モーベルグの前で浮き球に反応した酒井がわずかにオフサイド。

・この辺りから浦和が一方的にボールを支配。まだ4月だというのにいきなり夏日になったせいかF東京の前プレは全然ハマらず、序盤の勢いは雲散霧消。ただF東京のコンパクトな守備陣形は維持されているせいか、浦和はボール保持&遅攻には拘らず、ロングボールでF東京の最終ライン裏を狙う攻撃も案外目立ちました。

・またGKスウォビィクは足元が怪しいのか、浦和は相手がGKへ下げた時だけ強めにプレス。これが結構効いていて、F東京のビルドアップを阻害しただけでなく、高い位置でボールを奪うことも。

・33分小泉クロス→酒井ヘッドで折り返し→森重のヘッドでクリアが小さかったこぼれ玉を江坂がバイシクル気味にシュートも枠外。42分明本左サイドから横パス→アーク付近で江坂→ボックス内でユンカーがどフリーになるもなんとシュートは力なく枠外(つД`)

・ボールを全く持てなくなってからのF東京の決定機は40分永井が右サイド長い距離を走っての折り返しをオリヴェイラが撃ち切れなかった場面だけ。

・そこでアルベル監督は完全に消えていた紺野に代わって後半頭からアダイウトンを投入。さらに64分松木に代えて中村を投入し、中村を右SB、渡邊トップ下の4-2-3-1へ布陣変更。

・試合後のアルベル監督会見によれば「中盤の中央で数的優位をつくろうという意図を彼らは持っていました。そこをうまく対応するためにダブルボランチ気味に守備をした、というところがあります。」とその意図を述べていますが、64分モーベルグに代わって投入された松尾が再左サイドを突いてアルベル監督の狙いをいきなり粉砕。66分江坂の縦パスを受けて左サイドを激走した松尾がそのままカットイン。しかし残念ながら松尾のシュートは中村がスライディングで辛うじてブロック。

・70分好位置から岩尾FKもGKスウォビィクが好セーブ。F東京は昨年GKの失態に泣かされ続けただけに、まともなGKを採った甲斐があった場面でした(苦笑)。しかし、不運なことに74分渡邊が負傷。本来永井に代えて投入する予定だった三田を渡邊の代わりに投入。

・77分右サイド高い位置での酒井のボール奪取を契機に岩尾→江坂→松尾とボックス前で右から左へボールを繋いで松尾がコントロールショットを放つもののわずかに枠外。そして浦和は満を持して81分小泉に代えてシャルクを投入。

・松尾投入後浦和がF東京を押し込んでいる時間が長いものの決めきれないでいるうちに終盤は酒井の疲労が顕著になり、対面のアダイウトンが80分過ぎから突如覚醒。83分ペナ角から放ったミドルシュートがゴールマウスを襲い、85分には酒井をぶち抜いて決定的なクロスを供給。しかしこれを途中投入の山下が決められず。

・シャルクはボックス内外で盛んに絡んでくるものの、決定機は92分柴戸縦パスを契機にシャルク→松尾→シャルクでボックス内に突入した場面だけ。しかもシュートは角度が無くてDFにブロックされた上にGKの元へ。

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《総評》

・結果はスコアレスドローでしたが双方に見せ場があり、しかも季節を先取りしたかのような暑い中での試合だったにも関わらず90分間全くダレることなく緊張感を維持した好ゲームだったと思います、おそらく第三者的には。

・ただ赤者的には「優勢で試合を進めているものの一つとして決められない」いつもの光景を繰り返し繰り返し見せられたようなもので実にモヤモヤ感が残る試合でした。またしても勝てそうな試合で勝てず。リカの「相手のゴールに迫る回数も相手よりも多くつくれていたので、そのどれかをしっかり決められれば、というところでした」というコメントも正直聞き飽きました。

・決定機を決められないのが「内山田洋とクールファイブ」ならぬ「江坂任とJ2オールスターズ」という昭和歌謡グループみたいな面々だったら諦めもつくのですが、よりによってユンカーが磐田戦以来決定機を外しまくってこの結果なのでなんともやるせない。この試合でユンカーはついにフル出場を果たし、コンディションは良くなってきたのでしょうが、得点感覚は未だ戻らず。これが実に辛い。

・ドロー沼に腰までずっぽり浸かって、試合数と同じだけの勝ち点しか稼いでいない状態(=確実に残留争いコース)からは依然抜け出せず。「リーグ優勝?? なにそれ???」と苦笑せざるを得ませんが、降格を本気で心配しなければならないほど酷い試合内容でもありませんし、何かのきっかけで爆発的に点が取れるようになることを待つしか無さげ。そのきっかけがACLになることを祈りたいものです。

・正直今年のACLグループステージは「練習試合だらけのキャンプ」と割り切ってもらって全く構わないと思います。幸い中国勢はコロナ禍のために2軍仕様でACLに臨むようですし、シンガポールのライオン・シティとはさすがにかなり力量差がありましょう。参加チームが増えたためにグループ2位だと勝ち抜けできない場合があるので、大邱に連敗だけは避けなければなりませんが。

・一方アルベル監督を招聘したF東京の変化が感じられたのは序盤だけ。途中から浦和にボールを支配されっぱなしになって、結局永井とかアダイウトンとかの激走カウンター頼みに先祖帰りしていたのには思わず苦笑。でも浦和的にはそれが一番面倒でした。守備が堅いのは長谷川前監督の名残かなぁ?

・今日の試合内容だとF東京より浦和のほうがチーム作りで先行しているのは明らかでF東京がなんでこんなに勝ち点積めているのかは謎という印象。でも浦和も浦和で選手を入れ替えまくって事実上新チームを組成しているような状態なので、1年ほどの差はないという感じでした。次回対戦が楽しみです。

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《選手評等》

・小泉の復調が今日の良かった探しかな。相手のプレスが緩いことが幸いしてこの試合では不用意なボールロスは見受けられず、そしてそれ以上に妙なコネコネ癖が顔を覗かせなかったのが良かったかと。試合後の会見では今年の浦和の攻撃がやたら縦に速いことについて「それは対戦相手による」「出ている選手にもよる」と特に気に病んでいる風ではなかったのもちょっと嬉しいところ。

・ボールをしっかり握っている試合展開で小泉の復調が垣間見られた反面、岩尾に拘る必然性がますます不明瞭に。良い感じでボール散らしている時間帯はあるにはありましたが決定的な縦パスが出ずじまい。平野復帰せんかのう・・・

・松尾って転がらない、痛がらないマルちゃんという気がしないでもない、結局のところ。モーベルグ共々ACLで場数を踏んでチームにフィットするのを待つしかなさげ。

・酒井は終盤ヘロヘロでアダイウトンにぶっこ抜かれたり、シュートがあさっての方向へ飛んだりしたのを見ると、やっぱり90分使うのはコンディション的に無理があったような・・・勝ちに行くなら馬渡に代えるべきだと思いましたが、アダイウトン相手に馬渡では守備がやばすぎると思ったのかなぁ?

・NHKはアニメ「アオアシ」の番宣を兼ねてピッチ全体を俯瞰できる「鳥の目」カメラを設置。てっきりハーフタイムなど試合が切れたタイミングでその視点から解説するものだと思っていたら、その視点からの中継がメインだとは!! これでは埼スタのアッパーで試合を見ているのと大差なくて細かいところが判らず。おまけにサイドバックに焦点を当てた映像や情報もてんこ盛りで画面がうるさいのなんの。

・よってテレビで試合を見る意味が全然ないと思ったので即座にDAZNに切り替え。信頼と実績の解説水沼パパでほっこり。

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-----ユンカー-----
小泉---江坂--モベルグ
---柴戸--岩尾---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(交代)
64分 モーベルグ→松尾
81分 小泉→シャルク


紺野--オリヴエイラ---永井
--松木----安部--
-----青木-----
長友-トレヴィ--森重-渡邊
-----スウォビィク----

(交代)
HT 紺野→アダイウトン
64分 松木→中村帆
74分 渡邊→三田(故障による交代)
81分 永井→山下

※写真は試合とは全く関係ありません。

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