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2022.05.09

【観戦記】22年第12節:柏 0-0 浦和 ~ ACLを経ても依然前途多難

 前半の良い時間帯ですら決定機はたいして作れず、終盤は大失速してスコアレスドローで終えるのがやっと。ACLのダメージは予想以上にデカいようで、これでは前途多難と言わざるを得ない残念な試合でした。

《スタメン》

・浦和はライオンシティとの第2戦のスタメンから小泉→江坂と入れ替えただけ。よって机上論的には江坂以外は一応中10日、江坂のみ中7日という形に。

・ACLでの活躍が認められた平野がリーグ戦でもスタメンにそのまま定着した一方、平野との競争に敗れた岩尾はいきなりベンチ外に。また松崎が再びベンチに入り、大久保がベンチ外になったのも目を惹きました。

・なお山東との最終戦後にユンカーが「右第4指基節骨骨折」、大畑が「左眼窩底骨折、頬骨骨折」との診断で手術済と公表されたのに続き、酒井が「右足第5中足骨負傷」に対して手術を行い、全治約2カ月と公表がありました。浦和は長期離脱中の犬飼と合わせ、最終ラインのレギュラーがショルツ以外全滅という不測の事態に陥り、試合前のベンチには4枚の白いユニフォームが揺れていました(つД`)

・前節広島戦から中4日の柏はFWアンジェロッティに代えて森をスタメン起用したのみ。森(柏下部組織育ち&筑波大在学中の新人)は前節広島戦での2発が評価されたのでしょう。

・なお故障が癒えて前々節鳥栖戦で途中投入された武藤は意外にも広島戦に続いてベンチ外でした。

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《試合展開》

・浦和は基本的に平野を両CB間に下げ、両SBを押し上げる形でビルドアップ。柏は2トップを先頭にガンガン前からプレッシャーをかけてくると予想したのですが、前プレは思ったほどきつくなく、高い位置に5-3-2の守備ブロックを形成して待ち構える形に。浦和のビルドアップ能力をリスペクトして無駄に入りまわって消耗するのを厭ったのかも。

・浦和は何ぶん試合勘に不安&前に出てこない相手との対戦が続いたので、漫然と試合に入った挙句に柏のショートカウンターを食らっていきなり失点という展開だけは避けたいと思っていたので、試合の入り自体は悪くなかったと思います。

・ただ浦和が早々とボールを支配したものの、柏守備ブロックを崩す形はなかなか作れず。柏最終ラインを下げる意図を兼ねて、7分江坂→モーベルグ、14分平野→モーベルグなど縦パス一本でモーベルグに裏抜けを狙わせる場面も目立ちましたが、いずれもシュートに持ち込めず。

・浦和の初めての決定機は24分明本カットインからのこぼれ玉を拾った関根シュートでしょうか。しかし残念ながらシュートはGK正面。

・ACLでは5-4-1で守る相手に対して大外に張ったモーベルグが単騎で対面の相手をぶち破ったり、モーベルグが大外でタメを作って中をSBが駆け抜ける形が頻繁に見られましたが、残念ながらこの試合でそんな形はほとんど見られず。唯一形になったのは42分ショルツ縦パス→右サイドの高い位置で受けた馬渡が中へ折り返し、江坂がそのままボックス内に突入してクロス→シャルクヘッドで終わった場面。しかしこれはGKがセーブ。

・ボールを保持しているものの決定機がなかなか作れない一方、柏得意のカウンターでやられる場面もほとんどなかったのですが、岩波がどうにもこうにも不安定。28分左サイドでの対応を誤った挙句に、スピードのある細谷に競り負け、折り返しを森に撃たれてヒヤリ。39分にも縦パスをカットしようとしてコケただけに終わり、森のフィニッシュに繋がってしまう失態も。

・52分江坂がカウンターに出ようとしたところを椎橋が後方から足を引っかけるという悪質極まりないファウルでイエロー。これに対して激昂した江坂が思わず椎橋を突き飛ばしてしまってこちらもイエロー。両者だけの問題で済めばまだマシなのですが、なぜか両チーム大勢が入り乱れての揉み合いに発展してしまって甚だ残念。

・江坂は前半途中からあからさまに柏守備陣から厳しいアタックを受け続けており、椎橋の悪質なファウルを受けてとうとうブチ切れてしまったのでしょうが、それでは神戸戦で退場になった明本と大差なし。明本はのど輪だったのに対し、江坂は突っ張りだったのでイエローで済んだのかも。

・57分平野縦パス→シャルクが単騎仕掛けてボックス内に入り、巻いたようなシュートが決まったかと思いきや、オフサイドの判定で幻に。随分長くオフサイドディレイで引っ張った挙句のオフサイド判定なのでビジターゴール裏は大荒れに(苦笑)。

・そしてこのプレーを最後に浦和は完全に劣勢に転じました。江坂へのハードマークに加え、後半柏が施してきた修正についてネルシーニョが「最初は2トップが横関係で前からプレスをはめにいくというゲームプランで入りましたが、相手のゴールキックで高い位置でハメる際、相手のボランチが流動的に動いてボールを引き出していましたので、2トップを縦関係に変えることによってケアするよう、相手の2CBに2トップの1人がプレッシャーに行く、SBに入ったボールに対してはオフェンシブハーフが連動してはめにいくプランに変えました。」と饒舌に語っていて参考になります。

・ただ浦和が劣勢に転じたのはそんな柏の修正云々よりも、単に浦和の運動量が落ち、球際での競り負けも目立つようになったのと交代策がまるでハマらなかった「負の相乗効果」のほうがデカいと思いました。後者について言えば、柏が的確な選手交代で運動量を維持し続けたのとは対照的。

・68分平野→伊藤、モーベルグ→松尾と代え、74分に猛攻を仕掛けて最後は好位置でFKを獲得するもそのFKをシャルクがヒューストン宇宙センターばりに派手に打ち上げ(´・ω・`)ショボーン コンディション面を考慮してのやむを得ない交代だったのかもしれませんが、モーベルグを下げたので攻撃に迫力がなくなり、それ以上に平野を下げたのでビルドアップがままならなくなって、自陣に押し込まれ続ける弊害のほうが大きかった交代でした。最初に下げるのは関根と思ったのですが・・・

・81分シャルク→小泉、馬渡→宮本と代えて松尾をCFに上げたものの、もう自陣からの脱出すら困難になった浦和は闇雲にロングボールを蹴って松尾を走らせるしか手立てが無くなり、松尾も「ヒトリデデキタ!!」と言い切れるほどスーペルでも何でもないので得点の気配は全くなし。所詮「江坂任とJ2オールスターズ」ではなあ・・・ また小泉は浦和がボールを支配していてインサイドにいる時間が長い場合なら「形だけSH」の意味はあるのですが、守備に追われて常時サイドに張り付いている状態では全く意味がありません。

・終盤は柏が猛攻に次ぐ猛攻。88分自陣深い位置で小泉が当たり負けしてボールを失ったのを契機に、途中投入のアンジェロッティに決定機を許してしまいましたが、ショルツの対応が奏功して種子島宇宙センター。

・試合終了間際にはCKの流れからショルツがボックスの外からダイレクトボレー。だが惜しくもクロスバー直撃に終わってそのまま試合終了。

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《総評》

・ACLグループステージ突破という最低限のタスクを無事完遂。ACLは高温多湿の環境下で2週間ちょっとで6試合をこなすという過酷なものだった一方、リカが「トレーニングキャンプのような生活をすることもできましたので、いろいろな結論を出せた」「いろいろな結論を出すことができましたし、相手が引いて守っている時にどうこじ開けるかということについても勉強になりました」等々収穫も多々あったような話を繰り出していました。

・そこで大いに期待して久しぶりに日立台へ繰り出したものの、結果も試合内容もACL前と大差ないどころか、終盤の大失速を見るにつけ、ACLでの収穫より心身のダメージのほうがデカいのではないかと訝しくなる残念な試合内容でした。

・試合後のリカのコメントも「そこの相手のプレスを突破した後、ゴール前でのラストパスだったり、それから最後のシュートのところであったり、そういったところの質を欠いてしまったと思います。」ともう毎日チャーハン状態。「これが決まらんのか!」という問題なら選手の質の問題かもしれませんが、現状そこまで決定的な場面を数多く作れていませんし、6月の代表ウィークでの中断期間前に改善傾向が見られないと、残念ながらリカ体制が2年で終わってしまう可能性がちらつき始めることでしょう。

・選手も選手で、岩波のあんまりな出来は論外として、柴戸が試合後「ACLではプレッシャーに来られることがあまりありませんでしたし、そういうところの強度に関しては、少し受身になってしまったところもあったと思います」と語っているところを見ると、見た目以上に「ACLボケ」があったのかもしれません。

・まぁ「大邱にすら勝ってないんだから、J1の中上位に勝つのは難しい」と考えれば、今日の試合内容&結果にも納得できます。実に腹立たしいことですが。

・上位チーム相手に勝ち点1を得て、1試合消化が少ない状態で一応降格圏を脱出(14位)。もはや優勝どころかACL圏入りすら遠く霞んで見えないチーム状態で、今年はトップハーフ入りくらいが現実的な目標かなぁ。

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《選手評等》

・この試合の柏の江坂への執拗なアタックぶりと、それに対する江坂の反応を見ると、江坂は柏とほぼ喧嘩別れして出て行ったんでそうな、たぶん。ネルシーニョが裏切り者を殺れ!!」と選手をけしかけていてもなんら不思議ではありませんし。

・興梠は古巣相手に最後の最後まで空回り気味でしたが、江坂は執拗なアタックを受け続けながらも柏が修正してくるまで抜群の働き。柏をタコ殴りできるかどうか紙一重といったところでしたが、その紙は残念ながらダンボール並みに厚いのが現状。

・次節広島戦は知念の出番かも。この試合の岩波はいろいろとアカンかった。犬飼長期離脱でACLで頭数が足りないCBを無理使いした結果、岩波に一番祟った感じ。

・西川のロングフィード精度が落ちているのは確かですが、彩艶も依然クロスへの対応に難があって(ACLでも何度か被ってた)、柏のようにサイドからのハイクロスを多用する相手に彩艶でいいのか?という懸念は拭えないかと。ちなみに次節の広島は柏以上にサイドからのハイクロスに頼る系です。

・この試合はバックスタンドビジター寄りで不自然な私服で観戦(苦笑)。周囲にわらわらいる不自然な私服の集団はめちゃ「マエマエ教徒」が多くて萎えました。今の浦和が柏相手にオープンな試合やったらほぼ負けるでしょうに。その点芳しくない戦況にも関わらず、浦和は焦らずに良く我慢したと思いました。

・バック側の副審がいきなりCKとゴールキックを間違えて浦和守備陣はポカーン状態になり、その後もあれやこれやで不信感ムンムン。あれにはホンマ参りました。そして極め付きは長い、長すぎるオフサイドディレイ。まぁこれは間違ってはいない対応なんですが・・・「またこいつかよ!!」と思ってしまうのが残念なファン心理です。

・日立台はサッカーそのものが好きな方はともかく、たまに見に来るレベルの方の目線からすればもはやエンタメを提供する施設としては観戦環境が劣悪すぎてアウトなレベルでしょう。「J1ライセンス」とはいったい何なんやろうと思います。

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・腹立たしさのあまり集中を欠いてつい逆方向の電車に乗ってしまい、我孫子で折り返し。岩波以上に残念なのはワシでした(^-^;

-----シャルク-----
関根---江坂--モベルグ
---柴戸--平野---
明本-岩波--ショルツ-馬渡
-----西川-----

(交代)
68分 平野→伊藤
68分 モーベルグ→松尾(松尾左SH、関根右SHへ)
81分 シャルク→小泉(松尾CF、小泉左SHへ)
81分 馬渡→宮本
84分 関根→松崎

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---森---細谷---
--中村----サヴィオ--
三丸---椎橋---大南
-古賀--上島--高橋-
-----スンギュー----

(交代)
63分 中村→小屋松
79分 森→アンジェロッティ
83分 サヴィオ→戸嶋

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