初夏天丼@てんや
「てんや」が2022年4月25日~6月15日の期間限定メニューとして販売中の「初夏天丼(890円)」を試食。
「初夏天丼」は、「宮城県気仙沼港で水揚げされ、静岡県焼津にて藁でいぶし香ばしくたたきにした『鰹のたたき』を天ぷらにしてのっけた一品。旨みのつまった“あさり”と“生姜”を組み合わせた、『あさりと生姜のかき揚げ(三つ葉入り)』との相性は抜群です。天ぷらによくあう『めごち』と、“岩下の新生姜”でおなじみの、岩下食品株式会社から『新芽生姜』、アクセントとなる『紀州南高梅』で、爽やかな風味と食感のあるバランスのよい天丼に仕上げました。」というのが「てんや」のウリ文句。
最大のウリであろう「鰹のたたきの天ぷら」。はっきりと鰹の身であることが判り、これはこれで悪くはないのですが、天ぷらにして完全に火が通ってしまうとそれはもはや「鰹のたたき」でもなんでもなく、ただの鰹なのではないかという根源的な疑問が・・・端的に言えば「藁でいぶし香ばしくたたきにした」というのはほとんど意味がないプロセスじゃないかと・・・
「めごち」は耳慣れない食材ですが、白身魚っぽいかなり淡白な味わいで鰹とは対照的。組み合わせとしては絶妙。「あさりと生姜のかき揚げ」は食感こそサクサクと軽く仕上がっていますが、あさりは視認こそできるものの味わいの上ではあまり存在感なし。
一番手前にある丸っこいのは何だろうと思って口にしたが最後、それが「紀州南高梅」の天ぷらだと気づいた時には時すでに遅し。軽く地雷を踏んだ気分に。個人的には梅干しは「食えなくはないが、あまり好きではない」という位置づけだからなぁ・・・「新芽生姜」はまだしも「紀州南高梅」はアクセントのレベルをはるかに突き抜けているのではないかと。
また「てんや」は客の年齢層が高いせいか、概してちょっと量が少ないのが難かな? でもその割に食後にはやっぱりそれなりに胃にずっしり来ます。
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