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2022.06.27

【観戦記】22年第18節:神戸 0-1 浦和 ~ モーベルグの一発で勝利を手繰り寄せる!!

 前半は五分五分ながら、酒井を投入した後半は神戸に何もやらせず。負ける可能性は小さいものの勝てるかどうかはまた別という「今年の浦和あるある」に陥りそうになったところを辛うじてモーベルグが救ってくれました。まさに違いを出せる漢!!

《スタメン》

・共に天皇杯から中3日の一戦・

・浦和は敦樹→柴戸、関根→ユンカーと天皇杯群馬戦からスタメン2枚入れ替え。ユンカーは5月25日のC大阪戦以来、公式戦5試合を欠場していきなりスタメン復帰。

・彩艶、酒井、平野がベンチに復帰した反面、牲川、馬渡、松崎と敦樹がベンチ外に。

・神戸は天皇杯山口戦から菊池→大崎、初瀬→酒井、扇原→橋本、佐々木→大迫、クルキッチ→イニエスタと半分ターンオーバー。故障明け後途中出場を繰り返していた大迫は5月8日のG大阪戦以来のスタメン復帰。

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《試合展開》

・神戸はリーグ戦前節柏戦で3-3-2-2で試合に入ったものの全く機能せずに、後半いつもの4-2-3-1に戻し、続く天皇杯山口戦でも4-2-3-1を採用。この試合も特に奇策に打って出ることはなく、4-2-3-1で試合に入りました。浦和はユンカーCFの判りやすい4-2-3-1でミラーゲームに。

・開始早々ボックス内でユンカーが大崎からボールを奪取してそのままシュートを放つもポストを直撃!! ところが、そのユンカーが5分相手と交錯したわけでもなんでもないのにピッチに座り込んでしまい、すぐに退場。試合後の話では「右脚の付け根(グロイン)を痛めた」「(開始直後に)ボールを蹴った時に痛みを感じた」とのこと。

・リカはやむなくユンカーに代えて松尾を左SHへ投入して明本をCFへ。この交代で浦和はいつも通りに前からハメに行く形になり、28分には柴戸が高い位置で橋本からボールを奪い、江坂→大久保と繋いでシュートを放つも枠を捉えきれず。

・それ以前にもサイドから低いクロスを入れる形を何度か作っていましたが誰にも合わないというお馴染みの光景が広がるばかり。サイド攻撃で最も可能性があったのは44分西川ゴールキックを江坂が右サイドへ展開→大久保がカットインしてボックス内で酒井高&大崎をぶち抜いてボックス内に突入するもシュートは枠外。

・また前半は浦和が安定的にボールを保持している訳でもなんでもなく、むしろ神戸がボールを持っている時間のほうがやや長いくらい。神戸は22分イニエスタFKからの流れで汰木のクロスに武藤&大崎が飛び込むも惜しくも合わなかった場面に象徴されるように、汰木が浦和右サイドを脅かす場面が何度かあり、神戸は浦和と違ってクロスのターゲットがいるだけにより危険な印象を受けました。

・さらに神戸は前目にタレントが揃っていて縦パスが入った時はかなり恐いせいか浦和は自陣でのファウルが多いのも気になりましたし、西川や岩波のパスが時々相手に渡ってしまうのにも参りました。しかも30分くらいから浦和の前プレは次第に空回りがちになり、ほぼ五分五分ないし心持ち神戸優勢で前半終了。

・そこでリカが放った一手は後半頭から宮本に代えて酒井を投入。リカは試合後「縦への推進力、彼の武器を生かすために彼を投入」と語っていますが酒井投入効果は絶大でした。とにかくフィジカルが強い酒井は大久保とのコンビネーションでたちまち右サイドを制圧して神戸の攻め手を消し、浦和がほぼ一方的にボールを保持して神戸を自陣深くに押し込む展開に。そして59分に酒井の低いクロスに岩尾が飛び込む決定機を作ったが、これまたシュートは枠外。

・明らかに劣勢に転じた神戸は62分汰木→郷家、大迫→クルキッチ(武藤がCF、クルキッチが右SHへ)と2枚替え。汰木は酒井投入後も依然面倒な存在だったのでこの交代の意図は傍目には判然としませんでしたが、試合後のロティーナ監督の説明によると「汰木選手は攻撃ではすごいチームに貢献していたが、守備面で問題を抱えていたことが見えたので、より守備面でハードワークができる郷家選手を入れてその穴を埋める意図で交代した。」とのこと。いかにも守備から入る監督らしい発想ですが、攻め手が無くなった反面守備が良くなったかどうかは微妙。また大迫は右のでん部付近に違和感を訴えて自ら交代を要求した模様。

・さらに70イニエスタ→扇原(扇原がCH、橋本がトップ下へ)と代えるものの、神戸は選手を代えれば代えるほど攻め手を失って一層劣勢に。

・一方リカは70分大畑→モーベルグ(明本が左SB、松尾がCF、大久保が左SH、モーベルグが右SHへ)と勝負手を放ってさらに攻勢を強め、77分モーベルグFKが枠内を急襲するも。ここはGK前川が辛うじてセーブ。

・CKは山のように獲得するが決定機には至らないというこれまたお馴染みの展開になったところでリカは85分柴戸→平野、松尾→関根と交代。関根を左SBに配する特攻体勢にはクラクラさせられましたが、完全に攻め手を失っている神戸相手に守備の破綻なし。


・89分江坂の縦パスを受けた平野を扇原が後方から倒してしまい、浦和が好位置でFKを獲得。そして90分モーベルグのFKは急激に曲がり落ちてバーを叩きながら神戸ゴールに突き刺さりました!!77分のFKと似たような位置でしたので、あれが格好の練習となって微調整が上手く行ったのでしょう。

・神戸は90+1分に菊池&初瀬を投入してパワープレーに転じる姿勢を見せましたが、浦和もモーベルグCFの5-4-1に布陣を変えて逃げ切り態勢に。さすがに関根は左SHへ上がって、明本が左WBへ。神戸はゴール前に放り込むこともままならず、むしろ浦和が敵陣でボールを保持している時間が長いくらいで楽々逃げ切り勝ち。

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《総評》

・天皇杯はJ2下位の群馬相手に大失態を犯し、もはや来年のACL出場は風前の灯に。リーグ戦も降格圏スレスレをウロウロしており、万一最下位神戸相手に敗れるようなことがあれば、またまたリカの去就を巡って良からぬ話が出てきかねない。そんな状況でしたから神戸戦は「内容はどうでも良いからとにかく勝て!!」という位置づけの試合だったと思います。

・おそらくリカも心理的にかなり追い込まれていたのでしょう。故障明けのユンカーをいきなりスタメンで、しかもノエスタはピッチ状態がとにかく良くなくて故障しやすいことを承知の上で無理使い。ところが、それが完全に裏目に出てたった5分でユンカーを失う羽目に。ユンカーをいきなり失った衝撃は案外でかかったようで、リカは前半の出来には納得していない風。

・そして後半投入の酒井も故障したら目も当てられなかったと思いますが、酒井は「90分はまだやれる状態ではない」「45分ならできる」との判断で穏当な使い方をしたのが奏功して後半は完全に浦和ペースに。

・後半は神戸に何もやらせていないので浦和が負ける可能性は非常に小さかったでしょう。ただ浦和が勝ち切れるかとなるとそれはまた別の話で、やたら引き分けが多い今年の浦和そのまんまな試合になりかかりましたが、最後の最後でモーベルグの個人技一発で浦和が勝利を手繰り寄せました。神戸は攻め手が全くない上に、あれだけ自陣でファウルを犯していれば負ける可能性が高く、必然までは言わないまでも起こるべくして起こったウノゼロだったと思います。

・そして結果だけが求められる試合になんとか勝ってリーグ戦は今季初の連勝。J1中下位は最下位神戸を除いて団子状態なので、浦和の順位は一気に10位までジャンプアップ。

・ただユンカーが再離脱するという大きな代償を払ってしまいましたし、おまけに天皇杯群馬戦の後にはシャルクが「数週間の離脱」を明らかにするなど、まさに「泣きっ面に蜂」状態。新外国人FWリンセンが来るまでの辛抱かなぁ、得点力不足の解消は。

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《選手評等》

・この試合の明本のポジション変更は凄まじくて、右SH→CF→左SH→左SB→CF→左WB と変遷。どう見ても「不死身の明本」扱いです(苦笑)。

・最後は5バックの左に入った明本。試合終了間際、明本がタッチ際で武藤に競り勝って、しかもボールをわざわざ武藤目掛けて蹴って浦和のスローインにしているのには腹から笑いました。埼スタでの一戦ではのど輪一発で退場処分を食らいましたが、その前にCB小林などといろいろあったんで、明本は神戸には思うところがあるんでしょうなぁ。

・酒井は宮本バクシンオーと比べるとさすがに別格でしたが、試合勘がないのか汰木にあっさり抜かれたり、戻りが遅かったりして、コンディションはまだまだなんでしょう、たぶん。

・また65分に酒井が郷家に後方から押されたのに郷家のファウルとならず、ラストタッチが酒井となって神戸ボールのスローインとなった判定にブチ切れで、思わずバレーボールみたいなスパイクを披露。当然ながらイエローカードをもらってしまいましたが、あそこまでブチ切れるか??? 割と審判に文句が多い選手で、「長澤の上位互換」っぽい側面もちらほら。

・ただこのブチ切れには伏線があって、とにかくこの試合の「あ行主審」はかなり難儀でした。38分武藤が足裏を見せて大畑をがっつり削った場面についてはオンフィールドレビューを実施しながらもなぜかイエロー止まり。VAR介入のため4分もあった前半ATで浦和の前プレがハマってカウンターチャンスになりかかった瞬間に唐突に笛を吹いて前半終了。これにはさすがに浦和の選手達も怒って主審を取り囲み。60分にはなぜか両チームとも「勝手に飲水タイム」を始める珍場面も。

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-----ユンカー-----
大久保--江坂---明本
---岩尾--柴戸---
大畑-岩波--ショルツ-宮本
-----西川-----

(得点)
90分 モーベルグ

(交代)
7分 ユンカー→松尾(故障による交代。明本がCF、松尾が左SH、大久保が右SHへ)
HT 宮本→酒井
70分 大畑→モーベルグ(明本が左SB、松尾がCF、大久保が左SH、モーベルグが右SHへ)
85分 柴戸→平野
85分 松尾→関根(関根が左SB、明本がCFへ)

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-----大迫-----
汰木---イニエスタ---武藤
---橋本--山口---
酒井-小林--大崎-山川
-----前川-----

(交代)
62分 汰木→郷家
62分 大迫→クルキッチ(武藤がCF、クルキッチが右SHへ)
70分 イニエスタ→扇原(扇原がCH、橋本がトップ下へ)
90+1分 橋本→菊池
90+1分 山川→初瀬

 

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