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2022.07.31

【観戦記】22年第23節:浦和 3-1 川崎 ~ コロナ禍直撃で試合を成立させること自体が大変でした

 川崎は大量のコロナ陽性判定を出してもなおなんとか選手をかき集めて試合を成立させただけでなく、一時は浦和を土俵際まで追い詰める善戦ぶり。「川崎、敗れてなお強し」という印象が強く残った試合でした。

《スタメン》

・浦和は前節清水戦からショルツ→知念、小泉→江坂とスタメン2名入れ替え。サブにユンカーと安居が入り、宮本と平野がベンチ外に。ユンカーより先に大原に戻って来たシャルクがベンチ外なのも含め、酷暑下で&中2~3日でこの試合を含めて5連戦となることを考慮してのターンオーバー含みのメンバー構成でしょう。

・大久保と大畑は前節清水戦でもベンチ外だったのでおそらく小破。またショルツはPSG戦で突然ベンチ外になり、その後も大原で練習している姿が見られないので、おそらくアレだと目されます。

・PSG戦といえば、新加入のリンセンが後半から出場後10分も経たないうちに負傷交代を余儀なくされるアクシデントも。「リンセンは怪我が少ない」という触れ込みはなんだったのか・・・

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・浦和の面子も万全にはほど遠い状態でしたが、川崎は「トップチーム関係者計9人がコロナ陽性判定」が出た上に大島が故障という惨状で試合を成立させるのがやっとの状態。具体的には直近のPSG戦から登里→瀬古、車屋→谷口、チャナティップ→遠野、佐々木→シミッチとスタメン4名入れ替え。それでもそこそこ戦えるレベルのスタメンが揃えられるのには恐れ入りましたが、サブはたった5名しかおらず、しかもうち3人がGKという気の毒な状態でした。

・直近の代表戦=韓国戦を欠場した右SB山根がこの試合も出てこないことは予想されたものの、それ以外は誰が出られるのか皆目検討がつきませんでしたが、ふたを開けてみると中盤と両SBに欠場者が集中した模様。

・試合後の鬼木監督の弁によると「その日その日で、体調不良者が出て、なかなか難しかった。人数が足りなかったので、練習生やスタッフが練習に入ったりして、集中することが難しかったが、みんなでカバーしながら、トレーニングはやっていた。その中でも、毎日体調不良者が出ていたので、そういう意味では少しナーバスになっていたと思う。」とのこと。

・誠に気の毒な話ですが、浦和も開幕時は「トップチームの選手5名、スタッフ5名が新型コロナウイルスの陽性反応」という惨状に見舞われ、ユースの早川君を京都まで早めの修学旅行に狩り出して試合を強行したことを思えば、(こんな事態があってはいけないという甚だ残念な意味合いで)チームの総合力を問われるリーグ戦なのでしょう。

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《試合展開》

・浦和の立ち上がりは上々。立て続けにCKを取った後、4分江坂→右サイドからモーベルグクロス→伊藤ヘッドでいきなり先制! モーベルグの対面の橘田はSBが本職ではない上に、モーべルグの左足ばかりに気を取られて、右足からのクロスを無警戒だったのかもしれませんが、その先で伊藤を完全に見失っている日本代表CBとは(苦笑)。それにしてもカットインからのシュート一辺倒だったはずのモーベルグの芸風が一気に広がっているのには恐れ入りました。

・川崎のあんまりなゲームの入りからは、中断期間中あまり良いトレーニングが出来なかった様子がありありと伺われ、試合開始直後は浦和が高い位置でボールを奪回して分厚い攻めを見せる等完勝の勢いでしたが、知念が何でもないバックパスをミスしてCKを与えたあたりから少々雲行きが怪しくなり、9分右サイドから家長クロス→ダミアンのバッグヘッドがループ気味にゴールマウスを襲ってヒヤリ。

・その後も浦和は案外ビルドアップのミスが多くて苦戦しましたが、17分左サイドから関根が前線に斜めのパス→松尾はいったんボールを失ったものの、伊藤がフォローして再度松尾に預けてゴール!!

・浦和は早い時間帯に2点リードしたせいか、ほとんどボールを前から追わなくなって4-4-2でリトリート主体の守備へ移行し、その後は川崎がボールを支配。川崎も案外ビルドアップに苦しんでマルシーニョ頼みの単調な攻撃を繰り返していましたが、38分右SB瀬古が脇坂へのスルーパス→脇坂の折り返しにダミアンが詰める決定機。しかし、そこは西川が辛うじてセーブ。

・その直後には浦和の前ハメが珍しくハマり、ショートカウンターで江坂→モーベルグの決定機を得ましたが、これはソンリョンがセーブ。

・後半も立ち上がりに浦和が川崎最終ライン裏を突く形で攻勢。47分西川のパントキックを受けた明本が左サイドから江坂との壁パス裏抜けに成功したものの、シュートはソンリョンの正面。51分酒井縦パス→松尾の裏抜けを谷口がファウルで阻止。これでも日本代表CB谷口名物DOGSO一発退場がまたまた見られるかと思いましたが、松尾はシュートを撃てる態勢には至っていないせいか、イエロー止まり。

・そして後半の浦和が良かったのはここまで。その後の浦和は自陣深くに押し込まれ続け、60分脇坂ミドルでヒヤリ。

・しかも運が悪いことに前半マルシーニョと交錯して傷んでいた酒井がとうとう堪えきれずに61分馬渡と交代。同時に江坂→小泉と交代。給水タイム後の69分には伊藤→柴戸、松尾→ユンカーと代えて逃げ切り態勢に入ったものの、浦和はしょーもないボールロストが多い上に中盤の守備が機能せずに依然押し込まれ放題。

・狙いだったはずのカウンターも72分に馬渡→モーベルグの形で一回あっただけで、ここもソンリョンがセーブ。概して縦パス一本での裏狙いはソンリョンの果敢な飛び出しに阻まれる場面が目立ちました。

・川崎は73分マルシーニョ→宮城、78分遠野→山村と数少ない手駒を投入。しかも山村はどう見ても最前線にいて4-4-2気味にシフトした模様。そしてこれが案外効いて浦和守備陣は川崎の圧力に耐えきれず、81分山村へのハイクロスのこぼれ玉にボックス内で反応した柴戸と橘田が競り合う過程で、柴戸が露骨に橘田のユニフォームを引っ張って止める格好になって当然PK与。82分家長がPKを決めて一点差に。

・深手を負っている相手に絶対に勝てる試合を同点に追いつかれようものなら、リカの采配なり、途中投入でさっぱりの選手達ががっつり責められたでしょうが、リカは83分モーベルグ→安居の交代で柴戸を右CBに配してまずは5バックに。

・そして幸いにもずっと狙っていたカウンターがついに炸裂。85分右サイドでのスローインからユンカーが粘ってマイナスに折り返し→関根が追いすがる山村やジェジエウを振り切ってボックス内深くに侵入→関根の折り返しに岩尾が詰めて決定的な3点目!!

・それでも川崎は試合を諦めず、AT+4分には家長クロス→ダミアンのバイシクルシュートがバーを直撃!!いや、西川がいったん弾いているのでバー直撃で済んだという際どい場面でした。怪我やVARで試合が長く止まった訳でもないのにATが6分ってどこから沸いて来たのが非常に不可解でしたが、何事もなく試合終了。

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《総評》

・前述のように川崎はコロナ禍直撃で試合を成立させるのがやっとだったという惨状にも関わらず、スタメンだけはそれなりに闘える面子が揃っているのが幸いしてシュート数浦和8対川崎12、CK数5対5と互角以上の戦いを演じました。この点は率直に称えたいいと思いますし、試合後も川崎の姿を称える拍手が多かったように感じました。

・浦和は6月の中断明け以降日に日に良くなっているチーム状態を受けて非常にいい形で試合に入り、序盤のうちに2得点。川崎は如何せんベンチにフィールドプレーヤーが二人しかいない苦しい状況なので、ビハインドを受けて選手交代でギアチェンジなり戦術変更なりをしようにも打つ手は非常に限られ、浦和はそのまんまゲームをコントロールして試合を終わらせて然るべき試合でした。

・ところが、どう見ても浦和はそのゲームコントロールに失敗して無駄に試合をややこしくした印象を受けました。リカが試合後「ただ、理想を言うならば、もっと我々がボールをしっかりと握って守備の時間を短くすることができればよかったと思っています」と語っているように、前半で6割、後半は7割も川崎にボールを支配されるのはさすがに想定外だったかと。

・試合後も記者から質問があったように、今年のスーパーカップで見られたように川崎にボールを持たれることを前提に浦和は3ボランチで反撃するという戦い方もあって、それならばいくら川崎にボールを持たれても構わないのですが、この日のスタメンはどう見ても対川崎でがっぷり四つの構え。それにも関わらず、浦和のボール支配は早々に失われ、結果的に2点リード後はカウンター狙いに徹するしかなかったのは、大過はなかったとはいえちょっと作戦負けのような気も。

・後半押し込まれ放題になったのはショルツ欠場に加えて、途中から酒井もいなくなったのが響いたかも。さすがに最終ラインの大駒が2枚欠けたのはきつかったかなぁ。おまけに途中投入の選手が揃いも揃って守備に持ち味がない選手だらけ。しかも唯一の守備駒=柴戸が肝心なところでやらかしてしまう始末。川崎の山村投入が結構効果的だったのに対し、浦和の選手交代はユンカー以外はイマイチだったかなぁ。

・結果は浦和の完勝ですが、内容的には薄氷に近い勝利。ちょっと前の浦和ではありえないレベルで決定機をきっちり決めて勝利と言い換えてもいいでしょう。両GKの奮戦で締まった試合になりましたが、一歩間違えれば乱打戦になっていた可能性も高く、強敵に勝つには勝って嬉しい反面、反省点も多い試合でした。

・なおリーグ戦での川崎戦勝利は2018年8月1日以来4年ぶりなんだとか。川崎にはカップ戦で再三煮え湯を飲ませているのであんまり苦手なイメージはないのですが、リーグ戦ではボロ負けの連続だったか・・・(つД`)

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《選手評等》

・清水戦のゴールはほぼ関根の得点なので、この試合のゴールがやっと「自分で取った!!」感じでしょうな、松尾は。とにかくおめでとう!!

朝井さん「松尾選手、埼スタでの初ゴールおめでとうございます!!」
松尾「前所属で2点取ってますが・・・」

という展開にならずに良かった。松尾の笑わない芸風はどこから来たんやろ?

・今日の岩尾課長は石原裕次郎ではなく、不甲斐ない後輩にぶちきれてショットガン片手に最前線に殴りこむ渡哲也でした!! 浦和での初ゴールは感無量でしょう、ホンマお疲れさまでした。

・3点目はもちろん、2点目もアシストはほぼ関根。今年の関根は自分のゴールこそなかなか恵まれませんが、チームの勝利ののためには実に良い仕事をしている。これは大久保との健全な競争から来るのかも。

・江坂→小泉の交代は「今日は勝ったな、風呂でも入るか!」みたいなノリで、ルヴァン杯を睨んでの交代と思いましたが、結果的にはこれが失着。小泉はしょーもないボールロストとか長考が多くて、川崎の攻撃の基点になっていたような・・・小泉は江坂と違って途中投入には不向きかなぁ

・知念をFC東京戦、清水戦と立て続けに短時間起用し、さらにPSG戦でフル出場させたのがここで活きてくるとは!!とにかくいきなり不測の事態を受けた「まさかやー!!」な出番ではないのは幸いでしたが、残念ながら知念の出来はイマイチ。現状では迎撃機止まりかなぁ。対地攻撃は全く期待できない上に、航続距離も短い「雷電」みたいな感じ。

・途中交代を余儀なくされた酒井は「内側のところに少し違和感があった、ということでした。ただ重症ではないので、どれくらいで回復できるかは、追って見ていければと思います」とのこと。幸いにも酒井不在時には宮本バクシンオーがそれなりに使えることが判っているので、少なくともルヴァン杯で酒井を無理使いすることはないでしょう。

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-----松尾-----
関根---江坂--モーベルグ
---岩尾--伊藤---
明本-知念--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
4分 伊藤
17分 松尾
85分 岩尾

(交代)
61分 酒井→馬渡
61分 江坂→小泉
69分 伊藤→柴戸
69分 松尾→ユンカー
83分 モーベルグ→安居

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マルシーニョ--ダミアン---家長
--遠野----脇坂--
-----シミッチ-----
橘田-谷口-ジェジエ-瀬古
-----ソンリョン-----

(得点)
82分 家長(PK)

(交代)
73分 マルシーニョ→宮城
78分 遠野→山村

 

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