牛麦とろ丼@吉野家
吉野家が2022年6月17日から夏季限定で発売中の「牛麦とろ丼(602円)」を試食。併売中の「牛皿麦とろ御膳」は2015年夏より全国販売されている夏の定番商品ですが、年々値上げを余儀なくされているせいか、今年は廉価版の「牛麦とろ丼」を追加投入したようです。
なお2020年には数量限定で「牛たん麦とろ御膳」という高級版を売り出しましたが、個人的には吉野家史上屈指の失敗作という評価。そして世評も芳しくなかったのか、それっきりお蔵入りのようです(苦笑)。
「牛麦とろ丼」は「プチプチ・モチモチ感のあるもち麦の上に、うまみたっぷりの牛肉、ネバネバ感のあるとろろとオクラをのせました。手頃な価格で、人気の麦とろをお気軽にご賞味いただけます。」というのが吉野家のウリ文句。「牛皿麦とろ御膳」のウリ文句によると「とろろは長芋と大和芋を使用し、刻み長芋の配合を高め、シャキシャキとした食感を楽しめます。」とのこと。
いくらなんでも丼全体をかき混ぜて食べることなんて想定してないでしょうから、事実上牛丼と麦とろ丼の合い盛りのようなもの。麦ごはんととろろの相性は文句なく、それにわずかに醤油をたらし、さらにオクラで変化をつけた一品っていかにも食欲が落ちる夏に相応しい、シンプルな一品なのに完成度は十分です。
一方牛丼パートのほうはというと、こちらはやや微妙。いつもの牛丼と比べるとつゆがほとんどないこともあってか、ややぱさついた麦ごはんと牛丼アタマの相性ってなんとも微妙。正直麦とろ丼だけで十分なような・・・吉野家は牛丼パートが必須と信じて疑わないようですが、なんか「戦術に明らかに合っていない往年の名選手をばっさり切れずに、いつまでもダラダラと抱えてしまうダメなチーム」と似たような気がしてなりません。
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