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2022.08.14

【DAZN観戦記】22年第25節:磐田 0-6 浦和 ~ 台風が直撃したのは磐田の守備でした(苦笑)

 台風8号が東海~関東地方を直撃したものの、試合は無事催行。浦和は攻守とも全く良いところがない磐田を文字通り虐殺してACLノックアウトステージへ向けて弾みを付けました。

《スタメン》

・浦和はルヴァン杯から中2日、しかも中2~3日での5連戦なのに対し、磐田は週央に試合がないためコンディション面では圧倒的に磐田が有利。

・浦和は厳しい日程にも関わらず、スタメンは彩艶→西川と入れ替えただけ。ベンチメンバーもGK以外全く同じ。

・5連戦を終えた後に中5日でACLノックアウトステージが始まるので、ACLを重視してこの試合の面子を多少落としてくることも予想されましたが、面子を落とした結果大敗を喫したアウェー名古屋戦がリカの脳裏をよぎったのかもしれませんし、単に無事ルヴァン杯準々決勝を突破して士気上がる面々の勢いで中2日をなんとか乗り切れると考えたのかもしれません。

・磐田はグラッサ→松原、森岡→吉長、上原→遠藤、黒川→大森、ジャーメイン→ゴンザレスと日程が緩いにも関わらずスタメンを5名も入れ替え。

・前節鳥栖戦で森岡&グラッサとCBが2枚も故障し、CB大井や山本義もこのところベンチ外が続いているところを見ると故障なのかも。守備陣で唯一頼りになるグラッサはなんとかサブに入りましたが、本職CBが絶望的に不足している模様。

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《試合展開》

・前述のように磐田は本職CBをごっそり欠いているので4バックで来ることも予想されましたが、蓋を開けてみるとどう見ても普段の3-4-2-1。本職CBは伊藤だけで、本職WBの小川と鈴木を左右に配して無理やり3バックを組むという苦しい布陣。守備時は5-3-2の構えでした。

・また磐田は戦前「立ち位置を重視して球を保持するサッカーから、勝ち点を稼ぐため縦に速い展開を模索」しているとの報もあって出方が判らなかったのですが、これまた蓋を開けてみると元の「立ち位置を重視して球を保持するサッカー」に戻った模様。立ち上がりこそロングボールを直接ゴンザレスに入れる場面が目立ちましたが、基本的には後方から細かくビルドアップする志向に再転換したようでした。

・ところが磐田のビルドアップは未だなんとも稚拙。伊藤監督の下で半年以上何をやっていたのかさっぱり判らないレベルで、浦和のハイプレスを受けて早々にミスを連発し、浦和のカウンターの餌食に。

・5分左サイドで大久保が右WB吉長にプレス→吉長のバックパスを受けたCB鈴木にプレスをかけた小泉が自陣でボールを奪ってそのまま左サイドを疾走して、右サイドでどフリーのモーベルグに展開→モーベルグの左足を阻むものは何もないので楽々ゴール!カウンターを食らった磐田は小泉の前を走る松尾に伊藤と小川が共に惹き付けられ、モーベルグを誰にケアしていない惨状でした。

・序盤は磐田がボールを支配する時間が長かったのですが、文字通りボールを持っているだけでCFゴンザレスに良い形でボールが渡ることは全くありませんでした。

・13分は鈴木から伊藤へ横パスを出したところで、伊藤がトラップミス。松尾がすかさずボールを拾ってボックス内に突入→中でどフリーの小泉に折り返して2点目。鈴木へは小泉、伊藤へは松尾がプレスをかけてはいますが、あれを落ち着いて交わせない選手で後方から繋ぐサッカーをやるのは無謀すぎるような・・・

・浦和はなにせ日程が厳しいので前半のうちに点が取れず、ロースコアのまま終盤戦に突入するような事態だけは避けたかったのですが、早い時間帯に2点も取れてひと安心。しかも不可解なことに磐田は2点ビハインドにも関わらず前から強くプレスをかけてくる様子はなし。これは浦和にとって願ったり叶ったりで、浦和は無理に攻めずにゲームをコントロールする方向となり、最終ラインでボールを回しながら休んでいる時間帯がやたら長くなりました。

・しかし、たいして前からプレスをかけて来ない磐田は自陣をしっかり固めるわけでもないので浦和は隙をついてボールを前に運び放題。40分には人数をかけて磐田を押し込み、右サイドで松原と対峙したモーベルグの縦への突破&右足でのクロスがファーのポストに当たって3点目。クロスの先にはどフリーで松尾がいたので、どう考えてもモーベルグが狙って放ったシュートではないと思うのですが、モーベルグ的には「スーパーシュート」なんだとか(笑)

・前半の磐田のチャンスは27分小泉→伊藤へのパスを大森にカットされて金子の際どいシュートで終わった場面だけ。しかも磐田の前半のシュートはその一本だけ。

・リカは前半の3点リードで勝利を確信したかのように、ACLを睨んで後半頭から大畑→明本、モーベルグ→江坂、松尾→ユンカーと3枚替え。

・一方磐田も後半頭から吉長→大津と代えて、フォーメーションをゴンザレス&大津の2トップ、遠藤を2列目に上げて山本アンカーの4-1-3-2へ変更。前目に人数を割いた甲斐があって前半よりはボールが前に進むようになり、クロス攻撃の形も出来るようになりましたが、それでも決定機は作れず。49分松原が酒井の股を抜き、酒井があわやPKというファウルで止めた場面もありましたが、そこで得た遠藤FKも西川が難なくセーブ。

・磐田が前がかりになった分もともと脆弱だった守備は一層ガタガタになり、浦和がカウンターで大反撃。51分江坂ロングボール→ユンカーが最前線でなんとか収めて小泉に展開するも小泉シュートはGKを直撃。53分江坂→ユンカー→大久保の決定機もシュートをGKにぶつける始末。

・しかし浦和の優勢は揺るがず、63分岩尾→小泉→明本のパス交換で左サイドを崩して明本クロス→ファーでどフリーの伊藤左足ボレーが炸裂して4点目。手を挙げてクロスを要求している伊藤を磐田守備陣は誰もケアしておらず、まるで試合前の練習みたいなゴールでした。

・66分ボックス内で大久保がタメを作って、右サイドを疾走す伊藤がクロス→ファーで小泉が下がりながらどフリーになって胸トラップ&CB伊藤の股抜きシュートが決まって5点目。シュートがあまり上手くない、いやそれ以前に打とうという意欲に乏しい小泉にしては見事なゴールでした。

・71分には酒井→馬渡、ショルツ→安居と代え、ショルツの代わりに伊藤CBを試す余裕も。

・79分深い位置で馬渡がボールを奪って岩波&安居を経由して江坂へ。センターサークル手前で江坂が粘ってユンカーへスルーパス→スルーパスはユンカーの走る方向とは逆だったように見受けられましたが、ユンカーがCB伊藤と見事に入れ替わってGKと一対一に。こうなるとユンカー様が外すわけがありません。

・80分過ぎから遅まきながら磐田が立て続けに決定機を作ったものの、82分上原シュートはわずかに枠外。83分CK→鈴木ヘッドは西川の正面。86分上原スルーパス→ジャーメインの決定機もシュートに西川が僅かに触ったことで枠外へと、最後まで西川の壁を破れず。

・87分には5人の交代枠を使った後に伊藤が故障して担架で外に運ばれてしまうアクシデントがあり、馬渡・岩波・安居の3バック(守備時は左WB明本、右WB大久保が下がって5バック)という珍光景も見られましたが大過なくそのまま試合終了。

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《総評》

・日程面で圧倒的に浦和は不利。残留争いにどっぷり腰まで浸かっている磐田がコンディション面での優位をテコに「窮鼠猫を噛む」ようなことも十分考えられましたし、台風一過とはいえピッチコンディションも不安要素満載で、試合前はあれこれ気が気でなりませんでしたが、終わってみれば大爆勝。シーズン前半あれだけ点が取れずに苦しんだ浦和が、相手がしょぼすぎるとはいえ6点も取れるようになるとは!!

・総じて磐田のビルドアップが稚拙すぎて、浦和のハイプレス&カウンター攻撃が目立つ試合でしたが、3、4、5点目は相手を押し込み人数をかけて取ったもので得点パターンも多彩に。

・スタッツを見ると浦和のシュート数18のうち枠内11、ボックス内からのシュート15と磐田GKにとっては無慈悲すぎる数値が並んでいます。もう誰も守っていないようなもの。またCKがたった3つしかないのも特筆すべきことで、浦和の攻撃が大方シュートで終わっていたことを示しているのかも。ひと頃はCKの数だけはやたら多く、しかもそこから点が入る気がしないのが悩みの種でしたが・・・

・名古屋との3連戦を経て、リカはようやく最適なスタメン構成を見出したのかも。そしてその結果が中2日にも関わらずGK以外は固定で臨んだこの一戦。昨年来あれだけ酷使されていた江坂や明本がいつの間にかスーパーサブに回るようになり、ユンカーに至っては故障による戦線離脱が長かったこともあって今や「勝っている試合でのカウンター要員」に近い扱い。久しぶりのゴールにも笑顔はありませんでしたが、松尾に守備での貢献度で大差を付けられたからなあ・・・

・とはいえ、ACLノックアウトステージを勝ち進めばまたまた過酷な日程が待っている訳で、そうなればこの試合でベンチスタートだった選手、ベンチにも入れなかった選手の出番はいくらでもあります。自チームの置かれている状況や相手の出方次第で出る選手が代わることもあるでしょう。

・それにしても磐田は酷すぎました。リーグ戦で6失点を喫したのは過去3回あったそうですが、1点も取れなかったのは今回が初めてでチーム最多得点差の敗戦なんだとか。

・伊藤監督の下で「立ち位置を重視して球を保持するサッカー」に取り組んで既に半年以上、リーグ戦&カップ戦を通じて30試合以上経過しているはずですが、浦和のハイプレスを受けて前半は何も出来ないどころか致命的なミスを連発。

・それ以上に磐田が拙かったのは「浦和からどうやって良い形でボールを奪うのか」が最後までよく判らないこと。前半はほとんどプレスをかけず、かと言ってタイトな守備ブロックを形成して自陣でボールを奪う訳でもなし。後半は遅まきながら前からプレスをかけてくるようになりましたが、全く連動していないので浦和に簡単に交わされてがら空きの中盤を好きなように使われる始末。特に岩尾を放置し続けているのが謎でした。

・攻守とも何一つとして成果が上がっていないのに磐田が伊藤監督を更迭しないのが傍目には不思議でなりませんが、この大敗を受けて再び最下位に沈んだ磐田はどうするのかなぁ??? もうリーグ戦残り9試合しかありませんが。

・でもこれだけボロ負けしてても磐田があまりラフプレーを繰り出さなかったことはリスペクトに値しました。ここだけは名古屋より数段マシでした。

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《選手評等》

・87分に担架で退場した伊藤はそのまま試合に戻ってこなかったので心配でなりませんでしたが、試合終了後はプラプラ歩いている姿がDAZNでも確認できましたし、試合後もリカは「伊藤敦樹はふくらはぎをつったということでしたので、展開もありましたし、10人でプレーすることを選択しました。彼自身は大丈夫だと思っています」と語っているのでひと安心。

・試合終了間際の大久保の激走。SHは競争が厳しいからボロ勝ちしてても全く手を抜けないんのでしょう。健全な競争が生んだ好プレーだと思いました。

・この試合の西川はケチのつけようがありませんでした。クロスとかCKとかへの対応から来る安心感って、やっぱり西川と彩艶はまだまだ大きな差がありそう。濡れ濡れピッチで何かと難しかったでしょうし。

・酒井のイエローはやばかった。松原に股抜きされて悔しいとはいえ、松原の前には岩波がいるのでイエロー覚悟で無理に止める必要なかったかと。故障明け後随分と早いペースでイエロー3枚。警告累積で肝心な試合に出られない羽目にならないように。

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-----松尾-----
大久保--小泉--モーベルグ
---岩尾--伊藤---
大畑-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
5分 モーベルグ
13分 小泉
40分 モーベルグ
63分 伊藤
66分 小泉
79分 ユンカー

(交代)
HT 大畑→明本
HT モーベルグ→江坂
HT 松尾→ユンカー
71分 酒井→馬渡
71分 ショルツ→安居

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----ゴンザレス-----
--大森----金子--
松原-遠藤-山本康-吉長
-小川--伊藤--鈴木-
-----梶川-----

(交代)
HT 吉長→大津
71分 大森→松本
71分 遠藤→上原
71分 松原→グラッサ
78分 ゴンザレス→ジャーメイン

※写真は試合とは関係ありません。

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