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2022.09.30

山本家@新宿 ~ (家系)ラーメン

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 新宿駅西口「ヨドバシカメラ」各館が並ぶエリアにあり、「時計総合館」の手前。バスターミナルが「バスタ新宿」へ集約されて以来、この辺りは個人的には全く縁がなくなってしまいました。11時の開店直前に往訪したところ先客ゼロでしたが、開店と共にゾロゾロ後客がやって来て退店時には外待ち4人。ほぼ1年ぶりの再訪。

 屋号通り「家系」の店なのでメニューはいたってシンプルでラーメンとチャーシューメンのみ。店内の券売機ボタンを見て「ラーメン・並(750円)」を「麺硬め」で注文。食券を渡すとライスの要否を聞かれます。なお終日ライス無料サービス&おかわり自由と太っ腹。前年より50円値上がりでしたが、場所を考えればもともとが安すぎたかと。

 店内はL字型カウンター14席のみ。卓上には刻み生姜、豆板醤、おろしにんにく、酢、ブラックペッパー、さらにきゅうりの漬物。前回あった「白ごま」は見当たらず。席間が狭めで、その間に調味料類が置いてありますが、席間に凡そ何の役にも立ちそうにない衝立があって調味料類を取るのに邪魔になっているだけなのが気になりました。

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 若干とろみがかったスープは家系お馴染みの豚骨醤油味ですが、いたずらにしょっぱくないのが幸いして豚骨の旨味を存分に楽しめる優れもの。この手のラーメンにしては極めて珍しいことにスープを飲み進む意欲すら沸いてきます。デフォルトのバランスが良いので味変はなしで。もっともガツンと来るハードパンチャー志向の方には物足りないのか「味濃いめ」を頼む方が結構いました。

 麺はこれまた家系定番「酒井製麺」の短い中太ほぼストレートタイプ。

 チャーシューは値段相応にちょっと小さめかな? 他にほうれん草&海苔。

 この辺りの家系ではぶっちぎりに美味いかも。

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2022.09.29

とりジンジャー@御徒町 ~ とりジンジャー

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 山手線御徒町駅南口から「台東3丁目」交差点で昭和通りを渡ってそのまま東へ。駅周辺の飲食店街から離れたところでポツンと営業していますが、店先のラーメン自販機がやたら目立ちます。先客ゼロ、後客2。
 
 店内のタッチパネル式券売機で定番と思しき「とりジンジャー(880円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に冷やしラーメンとグルテンフリーとりジンジャーなど。
 
 店内はウナギの寝床状で、壁に向かって1人卓×4と壁沿いに2人卓×3、4人卓×1。卓上に調味料類はありませんが、あとでパウダー状の調味料が出てきました。

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 スープは商品名通り鶏ベースの出汁に生姜を効かせたもの。デフォルトでも生姜の効きは案外強めですが、出汁の旨味をかき消してしまうほどではなく、塩っ気が妙に自己主張しないバランスの良さも相まってついついぐいぐいと飲み進んでしまいました。チャーシューの上に乗せられた生姜を溶かし込むとどんどんガツン度合いが増してゆきます。フライドオニオンも面白いアクセントに。

 麺は極細のストレートタイプ。博多ラーメンみたいな少々ざらつきがあって水気が少なそうな麺ですが、スープとの相性や絡みぐらいは文句なし。
 
 鶏チャーシューは極薄で超淡白な味わい。他に穂先メンマ、海苔、かいわれ、刻みネギ。

 別添のパウダーは卓上の能書きによると「ウルトラ蒸しショウガ」だそうですが、もともとの生姜の効きがきつめなせいか、生姜の効きに関するマージナルな増分はさほどでもないような。

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2022.09.28

豚トロと豚バラのしょうが焼定食@やよい軒

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 「やよい軒」が2022年9月13日から期間限定発売中の「豚トロと豚バラのしょうが焼定食(790円)」を試食。
 
 「豚トロと豚バラのしょうが焼定食」は「やよい軒の人気No.1“しょうが焼”に“豚トロ”を加えたボリューム満点の定食の登場です。」「豚肉の2つの部位を一度に楽しめる、肉好きにはたまらない定食です。ジューシーに炒めた豚トロは、厚みのあるカットによる程よい歯ごたえと脂が食欲をそそり、満足感を得られます。たれは、濃口醤油に刻み生姜・おろし生姜・粉末生姜を合わせて使用することで、生姜の風味をしっかりと感じることができます。さらにりんご果汁、バナナピューレを加え、ごはんがすすむコクと甘みのあるタレに仕上げました。豚トロと豚バラ肉の異なる食感の絶妙な相性をぜひお楽しみください。」というのがやよい軒のウリ文句。

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 やよい軒でしょうが焼きを食べた記憶がないのですが、松屋と比べると客の年齢層がやや高かったり、女性客もそこそこいることを反映してか、炒め物に関しては松屋よりややおとなしめの味付けで個人的には松屋よりずっと好み。でもそれでは物足りないと思う方も多いのか、なぜか傍らにマヨネーズがべっとり付いてくる(千切りキャベツにはドレッシングがかかっているにも関わらず!)辺りが、やよい軒の主要顧客はやはりがっつり食いたいオッサンであることを如実に示しています。
 
 なおやよい軒では「豚トロ」を合わせたことをしきりに強調していますが、しょうが焼きの中で豚バラと混じってしまうと味わいに大きな違いが出る訳でもなく、見た目や食感で「これは豚バラではないな?」と思う程度。正直企画倒れで、全部豚バラにして工程を単純化して値段を下げてもらったほうがありがたかったのですが・・・

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2022.09.27

阿字ヶ浦温泉のぞみ

 

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 ひたちなか海浜鉄道の終点阿字ヶ浦駅から海岸へ向けて坂を下って徒歩10分弱。装飾過剰でなんだかゴテゴテした感じの外観が特徴的です。
 
 フロントは2階、風呂は3階。外観はそうでもないのですが、中はやや年季が入った感じで、全体にひと昔前の日帰り入浴施設という雰囲気が漂っています。
 
 露天風呂に岩風呂が二つ、小さめの檜風呂が一つ、壺湯二つなど。内湯に横長の檜風呂や水風呂。露天風呂はもちろん内湯もオーシャンビュー!!
 
 さらにここのウリはとにかく温泉の成分が濃いこと。泉質自体は「ナトリウム-塩化物強塩温泉」で特に珍しくありませんが、ここの温泉1kg(約1L)の中には、溶存物質総量(ガス性のもの除く)が26.69g/kgあり、温泉・療養泉基準のなんと26倍以上、高張性としての温泉基準の2.6倍以上の温泉成分を含んでいるんだとか!!関東近辺・県内でも屈指の濃さだそうです。風呂は露天の檜風呂以外はややぬるめに感じましたが、その割に良く温まるのも納得。

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 広めの休憩室もオーシャンビューで安楽椅子がずらり。Wi-Fiが使えるのも嬉しいところ。

 半日のんびり過ごすには最適な施設で、平日の昼間でも結構混んでいたのも頷けます。

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【温 泉 名】-
【施 設 名】阿字ヶ浦温泉のぞみ
【入浴料金】980円
【交通手段】阿字ヶ浦駅から徒歩8分
【泉  質】ナトリウム-塩化物強塩温泉
【源 泉 名】阿字ヶ浦温泉のぞみ
【湧 出 量】120L/分
【泉  温】32.0℃
【コメント】加水なし・加温あり・循環ろ過・塩素系薬剤使用

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すみよし@那珂湊 ~ ソース焼きそば

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 茨城県にあるひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅で盛んに宣伝されている「那珂湊焼きそば」。

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 那珂湊焼きそばを提供する代表的な店としてネット等でよく紹介されている「すみよし」へ行ってみました。駅から徒歩10分弱。おさかな市場へ向かう途中にあります。外観から察しが付くように焼きそばがメインの店ではなく、冬のあんこう鍋等本来は割烹料理屋のようです。
 
 注文はタブレット端末から。上のほうにあるタブは「あんこう料理」や「うなぎ御膳」。「焼きそば」のタブは下の方にあって判り辛いのですが、早速「ソース焼きそば・大(715円)」を注文。「中」だと605円。なお「しょうゆ焼きそば」もありましたが、ソース焼きそばより200円以上高いのが謎でした。

 店内は割烹料理屋らしくテーブル席のみ。でも小上がりにもちゃぶ台ではなくテーブルをずらずらっと並べたのは足が悪い方に配慮したのかな?

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 焼きそばにしては白っぽいルックスで登場。「底にソースが溜まっているのでよく混ぜて」と案内され、一頻りまぜまぜ。

 麺は太目のほぼストレートタイプでややざらつきのある口当たりなのはともかく、麺が極端に短いのが特徴。若干柔らかめの仕上がりなのは「手延べせいろ蒸し麺」であることから来ているのかな?

 具はキャベツ、刻み玉ねぎをメインにもやしが少々、わずかに紅しょうが。そして青海苔がアクセントに。肉や海産物は全く見当たらず。また玉ねぎはともかくキャベツの刻みもかなり細かいせいか、具は少なく感じました。
 
 せいろ蒸しにするときの差し水替りに豚骨系スープを使用している上に、野菜をラードで炒め、さらにウスターソースと豚骨スープが混ざったタレを絡めて食べることから、白っぽいルックスに相反してかなり脂っぽい印象を受けました。しつこくはないものの、具が多くはないせいか、少々飽きやすいかなぁ・・・そこで別添のホワイトペッパーで変化をつけながらフィニッシュ。

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 ついでに近隣のおさかな市場を冷かしたり、反射炉跡を見学したり。

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2022.09.26

坂内@川口 ~ 和風冷やし味玉ラーメン

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 川口駅東口、樹モール商店街内の「坂内」をひと月ぶりに再訪。先客1、後客ゾロゾロ。
 
 再訪のきっかけとなったのは「坂内」が「モバイル倶楽部」で出している割引クーポンの対象商品が入れ替わったことに気づいたため。今回は「和風冷やし味玉ラーメン(940円 → クーポン利用で820円)」を注文。平日ランチタイムは小ライスのサービス付き。

 店内は店左側の壁沿いにカウンター7席。右側に4人卓×5。卓上には醤油、ラー油、酢、一味、ブラックペッパー。

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 氷がプカプカ浮かんでいるスープは店の看板商品である「喜多方ラーメン」のスープとは全く別もので、カツオ出汁ががっつり効いていて、まるで蕎麦つゆのよう。別皿のチャーシューの横にわさびが添えられているのも、蕎麦つゆっぽい味であることを意識したのでしょう。冷え冷えでも美味しく頂けるようにと、スープの味はかなり濃い目で飲むのは躊躇われるレベル。
 
 麺は並太強い縮れ入り。冷え冷えのためか、いつものラーメン以上にコシが強めで、かつつるつるとした食感も楽しい優れもの。もちろんスープとの相性、絡み具合も申し分なし。

 チャーシューは意外にも厚みがあって、かつやや濃い目の煮込み加減なので半ライスのおかずにぴったり。別皿で出てくるのはチャーシューから出る脂がスープで冷えて白く固まってしまうのを嫌ったのかな?
 
 味玉はえらく薄味でちょっと残念。他に薄いメンマ、刻みネギ。

 チェーン店ですが長年店を保っているだけのことはあって、たまに繰り出す妙な変化球にさえ手を出さなければいつでも安心の一杯が食べられるのが嬉しいところ。いつも混んでいるのも納得。
 
 クーポン対象商品が変わったら再訪します。なお「和風冷やし味玉ラーメン」は夏季限定商品ではなく、通年で販売されているレギュラーメニューのようでビックリ!!

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【観戦記】22年ル杯準決勝第2戦:浦和 0-4(計1-5) C大阪 ~ 事実上今季終了のお知らせ

「0-0狙いではいけない」なんて思っていたら、攻守ともに全く良いところなく、スコアレスどころかまさかの大敗。スタメン、試合の入り、そして選手交代まで謎だらけ。今季積み上げたものが瓦解しかねない悲惨な試合でした。

《スタメン》

・浦和のスタメンは第1戦からモーベルグに代えて松崎が入っただけ。モーベルグがいきなりベンチ外になった理由については試合後誰も触れていないので仔細不明ですが、このところドリブルもシュートも精彩を欠き、おまけにガス欠が酷いありさまだったので、おそらくコンディション不良によるものでしょう。

・それはともかく、その代わりに関根を右SHに上げるのではなく、今季たいして試合に出ていない松崎をいきなりスタメンに据えたのには驚きました。

・また第1戦ではベンチ外だったユンカーがベンチに復帰したものの、同じくベンチ外だったシャルクは復帰ならず

・一方C大阪はGKキム・ジンヒョンがスタメンに復帰したのみで、こちらはフィールドプレーヤーは第1戦と全く同じ。

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《試合展開》

・第1戦でアウェーゴールを一つ許したC大阪は少なくとも第2戦で1点は取らないといけない立場。それゆえリーグ戦&第1戦のように4-4-2の堅固な守備ブロックで自陣で待ち構え続ける訳にはいかず、どこかで前に出ざるを得ません。その「どこか」がいつなのかが問題でしたが、C大阪が突きつけた解は「頭から全力」でした。

・小菊監督は試合後「われわれはキャンプから、ハイプレスから攻撃につなげる。そういった守備の構築も全員で共有してきました。」と語っていましたが、この出方は意外でもなんでもなく、むしろこちらのほうがプランAじゃないかと思われるくらい他の試合でもまま見られます。

・浦和もこの相手の出方は容易に想像できたはずで、しかも試合前には「前に出てきてもらった方がやりやすい」と語っていた選手すらいたくらいでしたし。ところが、C大阪の出足の鋭さ&強度は浦和の選手達の予想を遥かに上回っていたのか、浦和のビルドアップは全く体をなさず。

・ボールを失った浦和も前ハメで逆襲に転じましたが、これまた全くと言っていいほどハマらず。GKがキム・ジンヒョンに戻った効果は絶大で、ロングキックこそ普段より精度を著しく欠いていましたが、ビルドアップ時の安定感はさすがとしか言いようがありません。

・従って序盤はC大阪がボールを支配する時間帯が長くなるというまさかの展開に。とはいえ、C大阪はボールを保持しての攻撃にはあまり観るべきものがないのは確かなので、浦和よりはマシだが得点の気配は特にしないま塩試合の様相でま時間が徒過。

・このまま時間が経てば経つほど浦和が有利になるという奇妙な状態で試合が進みかかったところで、23分いきなり試合が動きました。スルーパス一発でダイナミック毎熊が明本の裏を取ったところで勝負あり。毎熊の折り返しがブロックに入った明本に当たってオウンゴールというでの失点でしたが、「不運」とは言えない失点でした。

・C大阪が先制したことで、第1戦で得たアウェーゴールの優位が帳消しになっただけでなく、先制点を与えるととにかく面倒なC大阪にまたしても先制点を与えてしまったという事実が浦和の選手達に重くのしかかった模様。失点直後に岩尾から西川へのバックパスがズレてしょーもないCKを与えてしまった辺りに浦和の選手達の動揺を象徴していた感も。

・そして案の定というかなんというか、30分にC大阪が追加点。左サイドで山中縦パス→為田クロス→ボックス内で加藤スルー→後方から走り込んだ奥埜がゴールという見事な崩し。試合前から懸念されてはいましたが、この場面は松崎・関根とも何の役にも立っておらず、哀れなくらいC大阪のパス回しに翻弄されてしまいました。

・その後も浦和はC大阪の厳しい前プレに苦しんでビルドアップもままならず。ATになってようやくC大阪を自陣に押し込みこそしたものの、好機で関根がシュートを撃てず。

・前半のうちにアウェーゴールを2つも許して、残り45分で少なくとも3点を奪う必要に迫られた浦和は「怒りの3枚替え」でバランスもへったくれもなく、超前がかりで攻めに転じるかと思いきや、リカの交代はなんと松崎→馬渡の1枚だけ。

・ただ同時に馬渡左SB、大久保右SH、明本左SHと大規模な配転を行ったのが効いたのか、C大阪が一時的に混乱に陥って、後半開始早々馬渡のミドルシュートが枠内を襲ったり、48分GKジンヒョンのパスを小泉がカットしてシュート→DFに弾かれたボールを拾った松尾が狙ったシュート(しかし枠外)とちょっとは良い感じに。

・しかし、この試合で曲がりなりにも浦和が良かったのはこの後半5分くらいだけ。51分には山中どフリーでクロス→ファーで加藤が馬渡に競り勝ってヘッドでゴールというC大阪定番中の定番の形で試合を決定づける3点目をゲット。この場面、なんで加藤に対して馬渡が競る羽目になっているのが実に不可解でした。

・これでいよいよリカは破れかぶれの手を打ってくるかと思いきや、リカがユンカー&江坂を投入したのはなんと残り時間が20分強しかない67分になってから。

・松尾&ユンカーの2トップに江坂トップ下、岩尾アンカーの4-3-1-2みたいな布陣を敷いたように見えましたが、70分に自らボックス内左に突入した小泉の折り返しをユンカーが放ったシュートがわずかに枠を捉えきれなかった場面があっただけで、後は大きなビハインドを負っているせいか、およそ通りそうにないリスキーなパスをひたすら前に蹴るだけで全く決定機は作れず。

・それでもオープンな展開だったうちはまだマシで、76分にパトリッキを投入した辺りからC大阪も自陣に引き始めて、いよいよ浦和は手詰まりに。しかも80分自陣で岩波→岩尾へのパスを途中投入の北野にカットされ、スルーパスを受けたパトリッキが独走。悲惨な試合の幕切れを飾るに相応しい、実にお粗末な形で4点目を献上して試合終了。

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《総評》

・攻守とも全くいいところなく惨敗。しかもホーム埼スタで。「ホーム&アウェー方式のトーナメントで第2戦をホームで迎えられるのは有利、少々ビハインドでも埼スタでの第2戦ならひっくり返せる」なんて考えていた時期が僕にもありました。埼スタの神話が粉々に打ち砕かれた歴史的な惨敗といっても良いでしょう。

・まぁ、よくよく振り返れば忌まわしきチャンピオンシップでの敗戦など、埼スタには苦々しい思い出も多々あり、埼スタの神話なんて所詮は「弱いものが縋りがちな幻想」に過ぎないことをまたしても実証したことに。

・今年C大阪とは4試合闘って一つも勝てなかった上に、最後は力の差を見せつけられたような大敗を喫してしまいました。

・リカは試合後「前半で相手に持っていかれた形となってしまいました。彼らは前から素晴らしいプレッシングをかけてきて、我々のやりたかったことを完全に消されてしまった前半だったと思います。もしかしたら選手たちの中に疲労などもあったかもしれませんが、言えることは、彼らが我々を上回ってやるべきことをしっかりやって我々を抑えた、我々からしたらやりたいことが全くできなかった前半になった、ということです。」と完敗を認めていますが、C大阪の出方が全く読めなかったかのように前半ボコボコにされた責任の大半はさすがにリカが負わざるを得ないでしょう。

・ACLベースの鉄板スタメンを組んで、しかも全員コンディション良好ならかなり良い試合が出来る。でも諸般の事情で選手が複数人入れ替えざるを得ない、あるいはコンディションが良くない際のオプションがないまま、とうとうシーズン終盤まで来てしまった結果がこの惨敗。

・端的に言えば、ACLの鉄板スタメンからどこまで抜いてもOKか試したところ、酒井・大畑までは辛うじてセーフでしたが、モーベルグを抜いたらとうとう家屋が倒壊した感じでしょうか。でも酒井の穴を関根で埋め、モーベルグの穴を松崎で埋めるのはさすがに無理がありすぎました。

・第1戦を見て「関根右SBは副作用もデカく、常用不可。酒井不在&馬渡が使えない際の窮余の一策の域を出ない」という感想を抱きましたが、関根右SBを常用しただけでなく、その前に今季ほとんど試合に出ていない松崎と併用するとはなぁ・・・昨年左サイドでしばしば見られた、守備があまり得意ではない山中&汰木の併用を「ベニヤ板の二枚重ね」と形容していましたが、それより酷いものを今年見る羽目になるとは!!

・あんまりな前半の出来を見ると、関根SBは浦和にボールを持たせるスタンスのチーム相手ならアリなんでしょうが、この試合みたいに浦和に余裕を与えないスタンスで臨まれたら一発でアウト。リカの作戦負けを象徴するようなスタメンで、なんで関根右SH、馬渡右SBでスタートしなかったのかなんとも不可解でした。馬渡が90分使えるコンディションになかったと言われればそれまでですが、それより「ペラ紙2枚重ね」のほうがマシとは思えないんですが・・・

・馬渡は「とにかく点を取るしかない」という状況で投入されたので、その思い切りの良さを存分に発揮できて好印象。江坂もかなりコンディションが良くなっているように見受けられ、相手の出方の変化に対してリカがスタメンから選手交代から下手を打ちまくって惨敗を喫したという気がしてなりません。

・5-4-1にせよ、4-4-2にせよ、タイトな守備ブロックで自陣にどっしり構えられるとダメ。かといって強度マシマシの前プレを仕掛けられるとこれまたダメ。今年リカが積み上げたものは前述のように「ACLベースの鉄板スタメンを組んで、しかも全員コンディション良好ならかなり良い試合が出来る」という2重の条件付きプランだけで、当然ながらそれは実に壊れやすい薄っぺらいものでしかありませんでした。

・たとえどんなに薄っぺらいものであっても今年積み上げたことが無駄ではなかったことをルヴァン杯という目に見える形で後世に残せればよかったのですが、それも叶わず。

・リーグ戦残り5試合で完全に目標を見失って腑抜け状態になった浦和は第33節に目の前で横浜Mが優勝、最終節福岡が辛うじてJ1残留を決めて埼スタで小躍りという惨事になりかねませんなぁ・・・今季無冠が確定してぼちぼち来季の契約更新話も始まるでしょうし、ACL決勝へ向けてのチーム再建という一大目標へ向けて再出発というのもなかなか難しいでしょうなぁ・・・

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《選手評等》

・シャルクはまたしても故障離脱なのかなぁ?獲得時に案外故障が多いという話が出ていましたが、その懸念が現実に。またリンセンはとうとうルヴァン杯に間に合わず。PSG戦での「出オチ」ギャグの代償は予想以上にデカかったようで・・・もうリーグ戦で無理をさせる必要は皆無なので、ACL決勝で再デビューなのかなぁ・・・

・明本SBってビルドアップがあまり上手くないとか、クロスが残念とか攻撃面での残念さはともかく、守備は安定しているのがウリと思っていましたが、ダイナミック毎熊に、まるでかつての山中のように豪快に裏を取られたのはショックでした!!

・チーム全体がクソだったので、松崎個人を責めても仕方ないとは思いますが、超久しぶりにスタメンで出場機会を得た松崎が良くも悪くもギラギラしたところがなく、淡々と45分を消化してしまったように見えたのが極めて残念でした。

・埼スタで攻守ともに全く見所のない惨敗を喫した後に「ACL決勝は埼スタで!」と言っても説得力皆無になってしまいました。署名活動等、ACL決勝埼スタ開催へ向けての運動には敬意を表しますが、結果的になんかいろんなものが上手く噛み合わない今年の浦和を象徴する格好に。もう開催地云々以前に、浦和がACL決勝で恥ずかしくない試合が出来るレベルになることが先でしょう、こんな試合を見せられると・・・

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-----松尾-----
大久保--小泉---松崎
---岩尾--伊藤---
明本-ショルツ--岩波-関根
-----西川-----

(交代)
HT 松崎→馬渡
67分 関根→江坂
67分 大久保→ユンカー
83分 小泉→柴戸

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---加藤--上門---
為田--------毎熊
---鈴木--奥埜---
山中-鳥海--ヨニッチ-松田
-----ジンヒョン----

(得点)
23分 オウンゴール(明本)
30分 奥埜
51分 加藤
80分 パトリッキ

(交代)
67分 加藤→北野
67分 上門→清武
76分 為田→パトリッキ
83分 毎熊→中原
83分 奥埜→メンデス

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2022.09.25

彩り野菜煮込みカレー@松屋

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 松屋から2022年9月20日より発売中の「彩り野菜煮込みカレー(650円)」を試食。松屋と言えば何と言ってもカレー。松屋のカレーといえば「ごろごろ」が得意技でしたが、今回は「煮込み」のほうで勝負に出ました。
 
 「彩り野菜の煮込みカレー」は、「赤ピーマン、黄色と緑色のズッキーニが入った、トマトベースの南欧風の煮込みカレーで、1皿で1日に必要とされる野菜摂取量の半分が摂れる逸品です。」というのが松屋のウリ文句。

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 「写真の撮り方次第だろ?」と言われればそれまでですが、野菜をしっかり煮込んだ結果、それらが半ばカレーに溶け込んで渾然一体となった結果、ポスター写真ほど野菜の彩りは目立たず、ルックスは一般的なカレー同様いたって地味。
 
 でも味わいはいかにもトマトベースらしい酸味強め。南欧風なのかどうかはよく判りませんが、辛さとか刺激とかは無縁の、とにかく旨味で押しまくるなかなかの出来で気に入りました。
 
 これでは量的に物足りない方には「彩り野菜煮込みカレギュウ」「彩り野菜煮込みハンバーグカレー」「彩り野菜煮込みごろごろチキンカレー」が併売されています。

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2022.09.24

【閉店】板橋パーコーパーコー@板橋 ~ パーコー麺

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 埼京線板橋駅西口を出てすぐ。西口周辺は未だ再開発途中で方向感覚を失いがちですが、駅を出た先の飲食店街内。鯛塩そば縁の隣。先客ゼロ、後客2。浮き輪が「営業中」の札の代わりのようです。
 
 転売の券売機ボタンを見て基本と思しき「パーコー麺(900円)」を注文。食券を渡すとにんにくか生姜か聞かれたので生姜にしました。 
 
 メニューは他に辛パーコー麺、パーコーつけそば、辛パーコーつけそば等。また往訪時は限定メニューとして「冷やしパーコー麺」を出していました。

 店内は縦長L字型カウンター7席。席の背後がやや狭い上に椅子が高くて少々難儀。卓上には酢とブラックペッパー。「モビルスーツ」と書かれたタレが謎でしたが、どうもご飯用のタレみたいで。

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 スープは背脂が目立つ割には意外なくらいとろみはないサラサラ系。それはともかく味噌の自己主張が強すぎてかなりしょっぱくて全く飲む気になれず。

 麺は村上朝日製麺所製の平打ち中太緩い縮れ入り。濃すぎるスープに合わせてか、やや硬めの仕上がり。
 
 パーコーは揚げたてのようで食べ始めはサクサク感が楽しめますし、あまり脂臭くない上に厚みも結構あってなかなかの出来。パーコーがあるのに細切れんの豚バラも少々。他に生の白菜とニラ。
 
 いかにもご飯と一緒に食べることを前提としたような出来ですが、ご飯が無くてもパーコーの量がそこそこあるので食後は胃にずっしり来ました(苦笑)。

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2022.09.23

水車生そば@天童 ~ 元祖鳥中華

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 天童駅から温泉街へ向かって徒歩20分弱。ほぼ8年ぶりの再訪。早い時間帯から地元の方々を中心に賑わっていました。
 
 屋号&外観どおりバリバリの蕎麦屋ですが、一番の人気商品は「元祖鳥中華(830円)」。昔は地元の方が「鳥中華」を食べていて、観光客は蕎麦を食っている方が多いという感じでしたが、今や観光客にも「鳥中華」のほうが有名になってしまったようで。
 
 でも「鳥中華」は蕎麦メニューの片隅にちょこんと載っているだけで、「鳥中華」はほんらいまかない食であり、口コミで一部の人にだけ提供していた裏メニューだったという出自を表しているような気も。店は依然として蕎麦屋であることに拘っているようで、ほぼ「冷しらーめん」専門店になってしまった蕎麦屋とは違う!!と言わんばかり(苦笑)。

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 丼から溢れんばかりのたっぷりのスープ。そして表面には揚げ玉がびっしり。中華麺を使っているので「中華」を名乗ってはいるものの、スープは限りなく蕎麦つゆそのまんまの和風仕立てでやや甘め。まるでたぬきそばのように揚げ玉を大量投入したためコクもマシマシに。また全然しょっぱくないのでついついぐいぐいとつゆを飲んでしまいました。
 
 麺は黄色い中太縮れ麺。つるつるした口当たりで、噛み応えもしっかり。でもスープとの相性はいたって良好。大盛を頼んでいる後客もいましたが、デフォルトだと量的に物足りないという訳でもなさげ。

 柔らか目の鶏肉がゴロゴロ。ただ味が超淡白というかなんか旨味が抜けちゃったような感じで、ここはもうひと頑張りして欲しいところ。他に刻み海苔といい、三つ葉といい、これでもかこれでもかと蕎麦っぽいテイストが満載。
 
 付いてきたたくあんはぬか漬けでちょっと苦手。

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2022.09.22

仙台っ子 仙台駅前店 ~ 仙台っ子ラーメン

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 仙台駅の北、PARCOの向かい辺り。アーケード街「ハピナ名掛丁」の入口近く。仙台を中心に店舗展開しているチェーン店です。
 
 券売機はなく、卓上のメニューを見て基本と思しき「仙台っ子ラーメン(750円)」を注文。終日ライス無料サービスあり。
 
 店内はくの字カウンター9席と4人掛けボックス席が5セット。カウンター席は一席置きに使用。卓上にはラー油、酢、醤油、ブラックペッパー、豆板醤、おろしニンニク。

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 屋号からは全く想像できませんが、ルックスで判る通り「仙台っ子ラーメン」は豚ガラ&鶏ガラベースの醤油味といっても「家系」を強く意識したもののよう。スープは若干とろみがかっていますが動物系出汁はともかく、かえしがかなり控えめ。首都圏で「マイルド」と評される家系の店よりもさらにライトな感じで、神田の「わいず」のようなガツンと来るタイプとはまさに対極。さすがにこれでは物足りないので早々と豆板醤とニンニク投入。
 
 麺は中太ほぼストレート。首都圏でよく見かける麺よりは心持ち細い気も。
 
 具はチャーシュー、ほうれん草、海苔、刻みネギとこれまた家系にありがちなもの。

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【TV観戦記】22年ル杯準決勝第1戦:C大阪 1-1 浦和 ~ 奇策関根右SBで貴重なアウェーゴールを掴む

 試合開始早々まさかやーなスーペルゴラッソを食らって、その後は前回対戦同様の苦戦に陥りかかりましたが、後半の修正が実ってアウェーゴールをゲット。勝ち越しこそなりませんでしたが、第2戦に大きな期待が持てるドローでした。

《スタメン》

・共にリーグ戦から中3日。浦和は酒井がA代表、彩艶&大畑がU-21代表に招集されて不在なのを踏まえて、ユンカー→松尾、江坂→小泉、シャルク→大久保、柴戸→伊藤、馬渡→明本、酒井→関根とスタメン6名入れ替え。

・前節湘南戦前半の出来が酷かったことを踏まえて、ACLベースのスタメンに戻すことは容易に想像できましたが、酒井不在&馬渡コンディション不良、さらに宮本がリーグ戦でC大阪相手にメンタル的に大きなダメージが残りそうなやらかしをしたばかりという事態を踏まえて関根を右SBに配したのが目を惹きました。

・ユンカーはいきなりベンチ外になりましたが、第1戦は無理に勝ちにゆく必要がなく、ロースコアで終えれば良いと考えれば前からの守備が出来ないユンカーは使い道がないと判断されてのことでしょう。

・C大阪は前節磐田戦から、清水・松田・奥埜・為田以外のスタメン7名を入れ替え。C大阪は浦和以上に過密日程だったため、前節磐田戦ではその前の浦和戦から為田・奥埜・松田を除くスタメン8名を入れ替える大胆なターンオーバーを敢行していたので、ここでリーグ戦浦和戦の面子に戻してくるのは想定の範囲内。

・GKキム・ジンヒョンがコンディション不良の他、他にも怪我やコンディション不良で出られない選手がいるという話もありましたが、リーグ戦浦和戦のスタメンと比べるとGKがジンヒョンから清水、FW山田が上門に代わっただけで、先の話はややアジジ気味。清武が磐田戦で相手選手との接触で左ひざを負傷するアクシデントもあったそうですが、フツーにベンチ入りしていましたし。

・なおC大阪もタガードが豪州A代表、西尾がU-21代表に招集されて不在。

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《試合内容》

・試合開始早々いきなりC大阪が先制。2分、浦和のロングボールをヨニッチが弾き返したところからのC大阪の反撃で、奥埜の縦パスを上門が受けて前を向き、後方から追いすがる岩尾を振り切ってかなり距離のある、無理目と思われるミドルシュートを放ったところ、これが無回転気味に曲がり落ちて西川の頭上をぶち抜いてゴール!!

・リカは上門の岡山時代のプレーぶり=豪快なミドル一発があるを知っていたようですが、西川を筆頭に浦和の選手達は誰も知らなかったかも。浦和最終ラインと岩尾の間で上門にフリーで受けさせ、かつ簡単に前を向かせたのがそもそもの間違いなのですが、全ては後の祭り。

・ところが、その直後5分に今後は浦和に決定機。小泉の前プレがハマって高い位置でヨニッチからボール奪取。小泉はそのまま独走してGK清水と一対一になりましたが、小泉のシュートを清水が右足でセーブ。続くCKからの流れでショルツのヘッドは枠を捉えきれず。

・C大阪に早々と先制されたため、失点の仕方は全く違うとはいえ、試合展開は先のリーグ戦と非常に似たような形に。浦和の前プレがハマったのは先の小泉の決定機だけで、後は相手のパス回しで交わされてしまう場面が目立ち、良い形ではなかなかボールを奪えず。GK清水はジンヒョンのように高精度のロングボールを蹴って浦和のプレスを空回りに終わらせる技こそないものの、足元不如意でもなさげで、怪しかったのは前半松尾に絡まれてCKに逃げた場面だけでしょうか。

・また浦和がそれなりにボールを握っていたとして、C大阪の守備ブロックを前に攻め倦みがちなのは前回対戦と同じ。C大阪のコンパクトでタイトな守備ブロックを前に浮いた選手に縦パスが上手く刺さる訳でもなく、両SHがドリブルでパニックを起こすわけでもない。たまに松尾などが見せる「裏に抜ける動き」にはタイミング良くボールが出てきませんでした。

・頼みのセットプレーによる浦和の決定機は25分CKを密集から引いた位置にいたどフリーで松尾がダイレクトボレーを撃った場面。ただボールを地面に叩きつけ過ぎてシュートは枠外。全く変わったことは何もしなかったリーク戦と違って、CKで事前に仕込んだっぽいプレーを初めて繰り出しましたが、それも終わってみればこの場面だけだったかな?

・どちらかと言えばカウンターを狙うC大阪のほうが曲がりなりにもシュートで終わる場面が目立ち、前半は完全にC大阪ペースで終了。試合後小菊監督が「小菊「前半は早い時間帯に先制して、リーグ戦の2試合と同様、意図的に守備から入ってゲームをコントロールする。そういった前半だったと思います。」と総括した通りでしょう。

・このままでは先のリーグ戦同様、試合を塩漬けにされかねない浦和は後半岩波や岩尾を基点に高い位置にいるSHへのロングフィード、さらにはそこからのサイドチェンジを多用してC大阪の守備ブロックを左右に振り回すスタイルに変更。

・50分左サイドから小泉サイドチェンジ→右サイドで関根折り返し→中で敦樹がシュートを放った場面は枠を捉えきれませんでしたが、53分ボックス内左で明本がマイナスの折り返し→中で小泉スルー→敦樹が放ったシュートのこぼれ玉に小泉が詰めて同点に。見事な崩しでしたが、この場面はGKがジンヒョンだったらポロリはなかったかもしれません。

・一気に押せ押せムードになった浦和はさらに58分岩尾が高い位置でボールを奪取→大久保がシュートを放つもこれはGKがセーブ。

・もっとC大阪もやられっぱなしではなく、59分カウンターから右サイドで毎熊クロス→ファーで上門が合わせるもシュートは岩波がブロック。この場面、関根が完全に戻り遅れていてかなりヤバかったかと・・・ ・さらにC大阪は60分早々と上門に代えて清武を投入。早速66分右サイドから清武クロス→加藤に決定機が生じるもシュートは幸いにもバーの上。

・C大阪は70分加藤に代えてメンデスを投入し、浦和は72分小泉に代えて江坂を投入しましたが、選手交代が効果的だったのは浦和。74分ボックス周りで浦和がルーズボールを拾いに拾っての猛攻から敦樹サイドチェンジ→明本→江坂がボックス内左角度のないところから強烈なシュートが枠内を襲うもGKがセーブ。

・その後も浦和がセカンドボールを拾いまくって両サイドから攻めに攻め、C大阪を自陣深くに釘付けに。89分には球際で競り勝ちまくってそのまま突進した関根が右からサイドチェンジ→左から明本シュート、90+3分には江坂クロス→松尾ヘッドの決定機がありましたがいずれも決まらず試合終了。

・浦和は交代枠を2つしか使わずじまいでしたが、そもそも攻撃的な選手は江坂と松崎の2枚しかベンチにおらず、ユンカーベンチ外=「無理に勝ちにはいかない」というスタンスと思しき状況だったのでやむを得ないでしょう。

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《総評》

・後半の修正が見事にハマって貴重なアウェーゴールをゲットしたのみならず、終盤はC大阪を自陣深い位置に釘付けにし、守備ブロックを右往左往させて疲弊させ、浦和がセカンドボールで圧倒的に優位に立って2点目目前のところまで迫りました。

・しかし、5分の小泉が典型ですが、この日の浦和は決定機でフィニッシュの精度がいかにも「J2オールスターズ」を感じさせる残念さ。この面子だと間違いなく「良い試合」は出来るが「良い試合」止まりで勝ち切れない場合がままある。かといって湘南戦のように決定力のありそうな選手をずらずらスタメンに並べると「良い試合」すら出来ない。シーズンも残りわずかになりましたが、リカは結局最適解を1セット、しかも限界も見えている1セットしか作れないまま終わりそう。

・関根の右SB起用は大博打でしょう。先にリカはこの試合「無理に勝ちにはいかない」スタンスで臨んで、実際選手選考&起用もそんな感じでしたが、右SBにフツーに馬渡や宮本を起用したら、それこそ何もないまま終わってしまいかねない。唯一、かつかなり大きなリスクを取ったのが関根の右SB起用でしょう。

・関根は今年のホーム京都戦で左SBに入ったことがあり、過去も右WB/SHで起用されてからの流れで右SB的なポジションに入ったことはままありましたが、頭から右SBに入るのはおそらく初めて。関根も試合の2日前にSB起用を告げられ、ほぼぶっつけ本番だったことを明かしています。

・ほぼぶっつけ本番だけあって前半はモーベルグとの連携やポジショニングに怪しい部分がままあってリスキーな割には有効とは言い難い、ひたすら右サイドの狭い局面での打開に明け暮れる場面が目立ちましたが、後半は躍動。関根はやたら中央に絞った位置にいて、しかもひと頃流行った「偽SB」みたいな静的なポジションではなく、ほとんどIHではないのか??と思われるくらい盛んに前線に乱入。

・C大阪のような秩序だった守備をする相手には混乱を巻き起こす何かが必要のでしょう。それはフツー高さのある物理攻撃だったり、ドリブラーのぶち抜きだったりするのですが、この試合では訳の分からんところに顔を出してくる右SBという、ポジション取りの妙が波乱要因でした。

・一方、関根右SBは守備時のポジショニングがかなり怪しく、後半C大阪右サイドからファーへのクロス=大槻時代に良く見た「浦和殺し」のパターンで2回決定機を作られていますし、前半40分には山中を誰も見ておらずに、サイドチェンジ一発でどフリーの山中に展開される一幕にはクラクラしました。よって、関根右SBは副作用もデカく、常用不可。酒井不在&馬渡が使えない際の窮余の一策の域を出ないかと。

・とはいえ、C大阪戦&湘南戦と低調な試合が続いた後に、アウェーゴールを一つ得てのドローゲームは悪くないどころか個人的には期待を少し上回る結果だと思います。

・C大阪はこの2試合対浦和では「守ってカウンター作戦」で臨んで来たことで判るように、自分でボールを動かして主体的に点が取れるチームではないので、アウェーゴールはわずか1とはいえC大阪を点を取らないといけない立ち位置に追い込んだのは結構大きいかと。スコアレスのまま、あるいは浦和リードで後半に突入すれば前がかりにならざるを得ないC大阪相手にユンカーを使いやすくなるでしょうし。

・リカと小菊監督は修正の掛け合いみたいな側面があるので、浦和がこの試合の後半で見せた一手に対して小菊監督がどう出るかが見もの。試合後小菊監督は「もう少し前線からのプレスをハメて、高い位置で奪えるように、効果的に攻撃につなげられるように。」と語っていましたが、リーグ戦札幌戦や天皇杯広島戦を見ると、C大阪は対浦和のような引いた闘い方が基本という訳ではなく、むしろかなり前に出てくる、ボールホルダーに集団で強くプレスをかけてくる感じでしたし。

・ただC大阪は浦和以上に過密日程を強いられているので、その闘い方は90分持たない疑惑もあって(ゆえに札幌戦も広島戦も終盤逆転負け)、最後まで予断を許さない試合になりそうです。

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《選手評等》

・小泉は江坂との交代を告げられた際にリカにもはっきりと判るレベルで不満げな表情をしていたのか!! 本人も試合後「僕が勝手にテンションが上がりすぎていた。気持ちが熱いままベンチに戻ってしまった。個人的に未熟だなと思う」と反省しているようですが、まもなく26歳になるとは思えない若さ(苦笑)。対監督ならまだしも対審判でも割と瞬間湯沸かし器系なんだよなぁ・・・

・上門を「うえじょう」って読むのは難易度高杉晋作やで!! まさかやーな沖縄出身の選手で、琉球時代には小泉と被っているそうで。

・高さがなくて、しかも専用スタジアムなのにピッチまで結構距離があるヨドコウ。浦和のゴール裏はそこに大旗乱立、乱舞なんで「ここは試合見る場所じゃねぇ!!」ってアホでも判りやすくて実に良かった。小泉のゴールは最前列の方しか判らんかったかも。でも各位お疲れさまでした。午後に新幹線で人身事故があったので、キックオフまでにヨドコウに辿り着けなかった方もいらっしゃったでしょうし。

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-----松尾-----
大久保--小泉--モーベルグ
---岩尾--伊藤---
明本-ショルツ--岩波-関根
-----西川-----

(得点)
53分 小泉

(交代)
72分 小泉→江坂
88分 モーベルグ→松崎

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---加藤--上門---
為田--------毎熊
---鈴木--奥埜---
山中-鳥海--ヨニッチ-松田
-----清水-----

(得点)
2分 上門

(交代)
60分 上門→清武
70分 加藤→メンデス
82分 為田→北野

※写真は試合とは全く関係がありません。

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2022.09.21

超ごってり麺 ごっつ@秋葉原 ~ しょうゆラーメン

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 秋葉原駅から昭和通りを北へ。蔵前橋通りの手前。駅から徒歩5分足らず。亀戸本店には5年半ほど前に往訪済ですが、こちらは初めて。先客1、後客ゾロゾロ。一時は中待ちも出来て、早い時間帯から繁盛していました。
 
 店内の券売機ボタンがやたら賑やかで目がクラクラしますが、基本の「しょうゆラーメン(790円)」を注文。背脂の量を聞かれたので「普通」で。またデフォルトは太麺ですが細麺や極太麺にも変えられるようです。
 
 なお店頭には「平日麺大盛/中盛/半ライスの無料サービス」の幟や貼り紙が掲げられていますが、実際は「アプリを登録すれば」受けられるサービスで事実上常連さん向け。実際その場でわざわざアプリを登録して無料サービスを受けている人は見かけませんでした。
 
 メニューは他に「みそ」「カレー」「つけ麺(しょうゆ・みそ)」「カレーつけ麺」「極辛つけ麺」、さらに「家系超ごっつ」「秋葉原ブラック」「夢塩」等の変わり種も。
 
 店内は屈曲した縦長カウンター13席。卓上にはブラックペッパー、おろしニンニク、豆板醤、酢。背後がやや狭いのに、水セルフで給水器は店奥に置いてあるだけなのでチト面倒。

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 刻みネギが多めに載っており、その背後に茹でモヤシが隠れています。メンマも少々。ネギやチャーシューが丼を覆っていることもあって、外見的には背脂はそれほど目立たず。この手の店では丼にまでべっとり背脂がついていることも少なくありませんが、ここはその辺はおとなしめ。

 ただいざ食べるとなると背脂の量は相当なもの。これで「背脂多め」にしたらもはや食べ物と呼べるのかどうか・・・とんこつベースのスープは太麺に合うように濃い目かつしょっぱめに作ってあるようで、店員は濃いと思う客には割りスープを勧めていましたが、ネギやモヤシなどを麺に絡めながら食べる分にはしょっぱさや脂っぽさはさほど感じず、美味しく食べられます。でもさすがに飲むのは躊躇われました。
 
 丸山製麺製(以前は菅野製麺所製だったはずですが・・・)の麺は太めの縮れ入り。やや硬めの茹で上がりで「ごってり麺」という語感にぴったり。「麺硬め」を注文している客もいましたが、個人的にはデフォルトで十分。また並は「茹で後280g」とのことですが、たっぷりネギやもやしのせいか、表示より少々多い気がしました。量的には無料サービスを頼まなくても特段不満なし。

 ペラペラのチャーシューはすぐに崩れてぐだぐだになってしまい、いとも簡単にスープに埋没。この手のラーメンによく合うブラックペッパーを適宜振りかけてアクセントを付けつつ難なく完食。

 あまり好きなジャンルではありませんが、たまに食うにはいいかな? でもこの手のラーメンは食後の渇水感がハンパないんだよなぁ・・・

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2022.09.20

栄屋本店@山形 ~ 冷しらーめん

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 空洞化著しい繁華街「七日町」の一番街内。山形駅から歩くと20分程度かかります。「冷しらーめん」の元祖として有名な店で結構な行列店と聞いていましたが、夕方の中途半端な時間帯に往訪したせいか、先客5、後客1と空いていました。北山形駅近くにある「栄屋分店」には10年以上前に行ったことがありますが、本店は初めて。
 
 券売機はなく、卓上のメニューを見て早速「冷しらーめん(935円)」を注文。後払い。 
 
 外観は明らかに蕎麦屋で、そば・うどんのメニューもあるにはあるのですが、実態はほぼ「冷しらーめん」の専門店。温かいらーめんもメニューのほとんどが休止扱いになっていました。

 店内は4人卓を壁に寄せて2人掛けにしたような卓が5つと8人卓×1。さらに店奥に座敷がありました。卓上には一味、酢、胡椒。水セルフ。

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 随分と賑やかなルックスで登場。一見ごくフツーの醤油ラーメンに見えるものの、スープが冷たくて氷すら浮いています。冷しても脂が固まらない工夫を施してあるのがミソ。
 
 牛出汁と聞いていましたが、冷たさにマスクされたせいか牛らしい甘さや癖はあまり感じられず、むしろ蕎麦つゆっぽい節系中心の和風の味わいが強く出ているように感じました。氷が溶けても良いように濃いめに作ってあるような気がしますがしょっぱくはなく、雑味がないすっきりした美味さにつられてぐいぐい飲んでしまいました。またスープの量はかなり多め。
 
 麺は中太ほぼストレートタイプでつるつる&もっちりした食感。とにかく麺が秀逸でつけ麺があると良いのに思うのですが・・・また麺の量も多め。
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 牛チャーシューは薄くてなんだかコンビーフみたいな味わい。きゅうり&茹でもやしとやたら水っぽい具が「冷し」を演出。他に薄切りメンマ、刻みネギ、かまぼこ、海苔。

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2022.09.19

魯肉飯@松屋

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 松屋から2022年9月13日より発売中の「魯肉飯(ルーローハン:680円)」を試食。ひと頃シュクメルリやカチャトーラなど、世界の味を日本のごはんに合うようアレンジ開発に挑戦し続けていた松屋が、忘れた頃に繰り出してきた台湾編という位置づけのようです。

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 「ダイス状にカットした豚バラ肉を甘辛の特製ダレでとろとろになるまで煮込んだ松屋の『魯肉飯』は、煮汁とごはんの相性は抜群。自社製(沖縄除く)の味付け玉子でまろやかに、山椒でピリっと風味をプラスしながらお召し上がりいただけます。」というのが松屋のウリ文句。
 
 「とろとろになるまで」というのはあながち誇張ではないものの、保存方法が良くないのか肉バラ肉は若干パサつき気味。でも特製ダレの出来及び煮込み加減が絶妙なのか、煮汁共々重くしつこくならない範囲で甘辛に仕上がっています。
 
 一方味付け玉子はイマイチ。ちょっと薄味すぎて肉バラ肉や煮汁の力を借りないとご飯のおかずにはならず、単に見た目を派手にしただけみたいな。
 
  なお台湾料理だと香草だとか八角みたいな癖の強い香辛料が多用されていると難儀と思いましたが、その辺は現地風には全然拘らない松屋の「世界の味」シリーズらしく、全然変な癖は感じませんでした。

 「シュクメルリ」ほどのインパクトはありませんが、世界の味シリーズとしては十分合格圏内でしょう。

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2022.09.18

アジフライ定食@松のや

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 「松のや」が2022年9月14日より発売中の「アジフライ定食(740円)」を試食。もっともこれは新商品でもなんでもなく、「人気定番メニュー」だそうで3年半前に試食済。また今回は無料サービス券でポテサラを付けてもらいました。
 
 なお9月21日には「カキフライ」も登場する予定で、この両者は松のや公式Twitterアカウントにおいて8月に実施した海鮮フライアンケートの結果、海老フライとほぼ同率の人気票を獲得した海鮮フライだそうです。

 「真あじを使ったアジフライは、とんかつ専門店ならではのサクサク感。鯵の美味しさを味わえる『さくっと』『ふわっと』を実現した逸品です。」というのが松のやのウリ文句。

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 アジフライは思いのほか巨大で厚みがあり、2枚も食べるともうおかずには十分すぎるくらい。1枚目は付属のタルタルソースを試してみましたが、悪くはないもののちょっと味がきつすぎて飽きが来るのが早そう。よって2枚目は醤油であっさりと頂きました。個人的には醤油のほうが断然好み。ただ3年半前には付いていたカットレモンがなくなってしまったのは残念。また「松のや」はウスターソースを置いてないので、関西っぽい食べ方が出来ないのも残念至極。
 
 「松のや」って基本的にロースかつがウリもので、海鮮系のフライを出すのは例外的ですが、やはりトンカツで培ったノウハウは侮れないようで、「さくっと」「ふわっと」という形容は誇張でもなんでもなく、非常に心地よい仕上がり。

 アジフライ定食自体は別に目新しくもなんともなく、「ときわ食堂」のような古典的な大衆食堂の看板メニューだったり、居酒屋のランチ営業でごく当たり前に出てきたりするもの。ただ「松のや」のような大規模チェーン店での提供は案外ありそうで無く、「松のや」は面白いところに目をつけました。

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【DAZN観戦記】22年第30節:湘南 0-0 浦和 ~ ボロ負けとは紙一重のスコアレスドロー

 外国人選手4人を並べた「豪華メンバー」で試合に臨みましたが、これが全く機能せず。後半はやや持ち直したものの終盤の疲労感は否めず、ボロ負けしなくて良かったとしか言いようがない残念な試合でした。

《スタメン》

 浦和はC大阪戦から中2日なのに対し、湘南は週央に試合がないのでコンディション面ではかなり浦和が不利。

 しかも浦和は中3日でより重要なルヴァン杯準決勝が控えているせいか、スタメンはシャルク・伊藤・ショルツ・西川以外の7名を入れ替え。モーベルグとユンカーを加えた外国人選手4人が居並ぶ「豪華メンバー」で湘南戦に臨みました。
 
 試合前にリカは「前節は少し疲れがあったかもしれません」「パフォーマンスの低下やフレッシュさが足りないということはあったと思います」とACL以来使い詰めだった選手の疲労感を認めたせいか、松尾や明本はベンチ外で岩尾、大久保、関根はベンチスタート。大畑がベンチに復帰。
 
 湘南は阿部→瀬川、町野→ウェリントン、平岡→池田、大野→山本とスタメン4名入れ替え。町野&阿部はベンチスタート。しかも前節清水戦でベンチ外だった米本や舘はベンチスタート止まり。
 
 なお山口監督はコロナ陽性判定でお休み。

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《試合内容》

 開始早々酒井が縦に抜けてどフリーでクロスという見せ場を作りましたが、序盤浦和が良かったのはそれだけ。その後は攻めては湘南のプレッシングを受けてビルドアップに苦しみ、縦に速いとは名ばかりの縦ポン一発&裏狙いのような単調な攻撃が続きました。当然ながら相手にもその意図はバレバレなので、序盤は全くと言っていいほど決定機は作れず。
 
 どちらかと言えば頭が痛かったのは守備。ユンカーをスタメン起用した時点で半ば覚悟していましたが、前プレは全くハマらず。かといって前プレを諦めてさっさと4-4-2のタイトな守備ブロックを敷く訳でもなく、いとも簡単に湘南の前進を許して序盤は主に湘南右サイドからの攻撃を許してしまいました。6分池田クロス→瀬川ヘッドは大きく枠を逸れましたが、続く8分右WB石原クロス→瀬川ヘッドでヒヤリ。
 
 10分過ぎくらいからなんとか浦和もボールを握れるようになったものの、湘南の5-3-2の守備ブロックを前にボールを持ったところで全く何も起こらず。逆に28分には押し込まれた状態で左WB中野の切れ味鋭いドリブルで酒井&伊藤がぶち抜かれましたが、クロスは辛うじて馬渡がクリア。30分には浦和の攻→守の切り替えが緩慢な点を突かれて中野がどフリーでクロス→ファーで石原ヘッドの決定機を許してしまいましたが、シュートは枠を捉えきれず。
 
 前半浦和唯一の決定機は37分深い位置からの江坂縦ポン→ユンカーが裏抜けに成功した場面だけ。ユンカーのシュートをGK谷が弾いたボールにモーベルグが詰めたものの、シュートは枠の上へ。
 
 前半終了間際に自陣での江坂の中途半端な横パスがそのまま池田に渡ってしまう大惨事が発生。池田→ウェリントンの絶好機を許してしまいましたが、ここでなんとウェリントンはまさかやーーーな宇宙開発事業団。

 あんまりな試合内容を受けてか、リカは後半頭から馬渡→大畑、敦樹→岩尾と交代。ビルドアップに長けた2名を投入した効果は劇的で速攻・遅攻ともいきなり活性化し始め、47分にはカウンターからユンカー折り返し→江坂がシュートも枠外。51分には素早いリスタートから江坂→アーク内でユンカーが反転シュートを放つもGK谷の正面。52分にはモーベルグ縦パス→最前線で柴戸が叩いて江坂がシュートも谷が横っ飛びでセーブ。この試合を通じて浦和が最も良かった時間帯でしたが、その時間は10分と続きませんでした。
 
 湘南は55分ウェリントン→町野、タリク→山田と当初から予定通り臭い交代を敢行。一方浦和は64分見るからにヘロヘロのモーベルグと空回りしっぱなしのシャルクを諦めて大久保&小泉を投入。すると湘南は67分茨田→米本、池田→阿部と両チームのベンチが目まぐるしく動きましたが、より効果的だったのは湘南のほう。
 
 71分には右サイドに流れた町野クロスを契機に、山田とのワン・ツーでボックス内に抜け出した阿部に決定機がありましたがシュートは枠外。73分にはカウンターを食らってバイタルエリアが緩くなった隙を突かれて阿部に巻いたミドルシュートを撃たれてしまいましたが、ここは西川がセーブ。
 
 終盤はコンディションの差が顕著になり、浦和は球際で負けまくり。もう守るのが精一杯で攻めに出ようにも出られなくなり、ボール保持もままならず、少人数によるカウンターに賭けるしかなくなってしまいました。
 
 そんな中、終盤浦和最大の決定機は90+1分、最後に投入された関根がカウンターで長い距離を走ってそのままボックス内からシュートを放ったものの枠を捉えきれず。
 
 最後は湘南がCKを獲得。岡部主審は何やらVARと交信し、やり取りが終わったところでCKを蹴らせずに試合終了。DAZNで見ていてもCKを蹴らせない理由がよく判らなかったくらいですから、現地の方々の置いてきぼり感はハンパなかったかと(苦笑)。

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《総評》

 どこからどう見ても前半のうちに3点くらい取られてボロ負けでも何ら不思議はなかった試合内容。ただ湘南は過去のスタッツを見ると攻撃回数とかボックス内に入った回数はJ1でも上位なのに最後の精度があんまり過ぎてゴール数は最下位レベルというチームなので、「湘南相手で助かった感は否めないが、湘南相手なので十分起こりうるスコアレスドロー」という意味で勝ち点1は妥当なのかもしれません。
 
 浦和の勝ち筋は37分のユンカーの決定機だけで、他はGKが谷であることや今年の関根のあんまりな決定力の無さを考えれば浦和の勝ち目は湘南以上に乏しく、勝ち点1で甘受せざるを得ないかと。
 
 それにしても前半の内容は酷すぎました。前述のようにユンカー・モーベルグ・シャルク・ショルツと故障中のリンセンを除く外国人選手が4人も居並ぶという、最近の浦和には珍しい「豪華メンバー」で湘南戦に臨みましたが、これが笑えるレベルで全く機能せず。
 
 ACLの短期決戦をスタメンほぼ固定で闘い抜き、とりあえずの最適解を見出したは良いものの、そこからメンバーを代えれば代えるほど今年培ったものが失われてゆくみたいで。特に松尾と岩尾がいない影響は甚大で、前半はリカがやろうとしているサッカーの片鱗さえ伺えませんでした。
 
 また逆にメンバーがメンバーなので普段やっていることを捨て、割り切って「縦に速いサッカー」「行って来いがやたら多発する忙しいサッカー」の中に勝機を見出すのかな?とも思ったのですが、試合後の会見ではどうもそういう意図だったようにも感じられず。
 
 同じようにACLの面子とは程遠いメンバーで闘って大勝した柏戦では「『誰が出てもそれなりに同じことが出来る』のではなく、選手を代えたら代えたでその選手の特徴を活かしながらプレーできるレベルで選手間のコンセプトの理解が深まっている」と評価したのですが、この試合を見ると現段階では「抜けたら絶対アカン選手」がいるのは間違いないようで。
 
 とはいえ、ベテランの岩尾を酷使するのはそれこそ酷な話で、今季平野がなんだかんだと故障離脱しがちで全く戦力になっていないのが祟っている気も。シーズン序盤は赤者の岩尾への評価はめっちゃ低くて、岩尾自身も悩んでいたことを明らかにしていましたが、岩尾がフィットしたらしたでその代えがおらんっちゅーのは実に頭が痛い。
 
 またコロナ禍等を受けて離脱していた選手が全員大原に戻って来たのは慶事ですが、やはりいきなり試合に投入するのはかなり無理があったようで、試合後会見によるとこの試合で左SBに入った馬渡&大畑は共に長い時間は無理だったとのこと。また尻上がりに良くなった酒井はまだしもモーベルグは依然コンディションが良くないようで、ドリブルにキレがないのはまだしもヘロヘロで守備に戻れないのにはクラクラしました。

 C大阪戦の敗戦に続き、この試合でも内容的には負けに近いドローに終わり、ACL圏入りどころか上位進出すら夢物語に近い話に。C大阪戦の負け方があんまりだったせいか、ゴール裏には「優勝争いすら出来ない無様な結果。死ぬ気で掴もうとした男は誰? 来季は覚悟ある男と闘いたい」と厳しい言葉を連ねたダンマクが試合を通じて掲げられました。
 
 まぁ優勝を狙うと言っていたのにこのザマはなんだ!!!と憤る気持ちは判らなくもないのですが、はっきり言えば今の浦和の戦力でACLとリーグ戦の両立なんてそもそもかなりの無理ゲーでしょう。リーグ戦では中位止まりだったチームが天皇杯優勝経由でACL出場権を得るって、「そんなに実力がないチームがリーグ戦とACLを並行して闘う」ことと同義。それなのにリーグ優勝を目標に掲げるほうが正直馬鹿げていると思います。「3年計画の3年目で優勝を狙わないとは何事か!!」と憤る方へ向けて仕方なく掲げているのでしょうけど、たぶん。
 
 コスパ改善を優先したせいか面子を大幅に入れ替えすぎた。まさかの興梠離脱を受けてCFの補強が後手に回った。春のコロナ直撃でチーム作りが遅れた。ユンカー全然復帰出来ず。6月のリーグ中断期間を経てやっとチームが軌道に乗り、ACLで今年出来得る最良の成果を上げてリーグ戦でも反撃に転じようとしたらまたコロナの直撃を食らった。
 
 色々と言い訳はあるでしょう。もうACLで燃え尽きた後のリーグ戦に多くを期待したらアカンと思いますわ、甚だ残念なことですが・・・ゆえに進んで茨の道を歩んだ浦和が今年やって来たことは決して無駄ではなかったことを形にするためにまずはルヴァン杯へ向けて全力集中。そして来年こそリーグ優勝に向けて頑張りましょう。

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《選手評等》

・ショルツのモーゼ攻撃がめっちゃ有効なのは何度も見せたのに、あれが決定機にならないのがなんとも・・・

・82分に岡本が江坂と交錯してイエロー。83分には岡本が江坂を後方から削るという、より悪質なファウルがありましたがこちらはイエローなし。まともな主審なら岡本はイエロー2枚で退場していたと思いましたが、Jリーグはまともな主審を探す方が難しいからなぁ・・・杉岡のラフプレーには全然イエロー出ませんでしたし。

・この試合の解説は水沼パパでホンマ良かった。あの方なら浦和をボロクソに言って、めっちゃ赤者視聴者を苛立たせていたやろうなぁ。

・DAZNというか平塚のスタジアムのカメラ位置が非常に低いせいか、全体を俯瞰したような絵が見られないのが難儀でした。選手の配置がどうなっているのかは水沼パパの解説に頼る場面が多くて、この観戦記と現地での印象とはまるで違っているかも(^-^;

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-----ユンカー-----
シャルク---江坂--モーベルグ
---柴戸--伊藤---
馬渡-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(交代)
HT 馬渡→大畑
HT 伊藤→岩尾
64分 シャルク→小泉
64分 モーベルグ→大久保
79分 ユンカー→関根

---瀬川--ウェリントン--
--タリク-----池田--
中野---茨田---石原
-杉岡--山本--岡本-
-----谷------

(交代)
55分 ウェリントン→町野
55分 タリク→山田
67分 茨田→米本
67分 池田→阿部
86分 岡本→舘

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2022.09.17

鶏の穴@池袋 ~ 白鶏らーめん

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 池袋駅東口から明治通りを北へ。ハレザ池袋(旧豊島区役所)の斜向かい辺り。ほぼ1年ぶりの再訪。先客1、後客ゾロゾロ。退店時には店内に待ち客3。

 往訪時の月替わりメニュー「冷やし担々麺」は昨年食べたのと同じっぽかったので、今回は基本に立ち返って「白鶏らーめん(790円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に赤鶏らーめんやつけ麺も用意。但し、後客のほとんどが「白」を注文していました。

 店内はU字型カウンター20席弱。但し、コロナ感染防止策の一環として二人客以外は隔席で案内しているので、稼働しているのは10席程度。卓上には一味と胡椒。

Torinoana2208001

 小口ネギが多数浮いたスープはかなりどろっとして、食感・味わいともまるでポタージュのよう。鶏臭さはほとんど感じられない反面、鶏の旨味はぎっしり。しかもかえしは控えめで、鶏の旨味が存分に楽しめます。これぞ濃厚白湯スープ!! 単に味が濃いだけの「濃厚スープ」をあざ笑うかのような会心の出来。

 麺は中太ストレート麺。わずかにざらつきがある口当たりで、程よい噛み応えが気に入りました。どろっとしたスープがよく絡み付いてきます。やや麺が短い気がしましたが・・・

 鶏モモ肉を使ったチャーシューはやや淡白な味付け。以前は濃い目に味付けられた鶏そぼろと好対照だったのですが、今回はその鶏そぼろの味もそれほど濃くはなく、結構ブレがあるのかも。やや大ぶりのメンマは甘目の味付けですがちょっと筋っぽくて残念。

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2022.09.16

秋の彩りちゃんぽん@リンガーハット

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 リンガーハットが2022年9月5日から期間限定で販売中の「秋の彩りちゃんぽん(890円)」を試食。この商品は今夏に期間限定販売された「夏野菜と豚しゃぶ冷やしちゃんぽん」に続くリンガーハットグループ60周年記念メニュー第2弾です。
 
 またこの商品はリンガーハット初となる酸辣湯スープを使用した商品で「酸味と辛みをバランスよく合わせた、リンガーハット自慢の国産野菜を最後まで美味しく食べることができる、旨味たっぷりのとろみのある酸辣湯スープです。程よく食べやすい酸味と辛さですので、卓上の酢やラー油、胡椒を入れ、自分好みの味で楽しんでください。」というのがリンガーハットのウリ文句。
 
 またちゃんぽんらしく野菜たっぷりなだけでなく、彩りをぐっと派手にしたのもこの商品の特徴で「通常のちゃんぽんでも使用している野菜に、赤パプリカやカボチャ、ミニトマト、コーン、小松菜と、彩り豊かな野菜を加え、たっぷりの国産野菜を使用しています。カルシウム、β-カロテン、ビタミンCなどを多く含み栄養価の高いケールも使用しています。」とのこと。上に乗っかっている大きめのパセリみたいなのがケールかな?

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 個人的には酸辣湯はそんなに好きではないのですが、「秋の彩りちゃんぽん」はびっくりするくらい餡がたっぷりでスープというより全体がほぼゾル状。ちょっと苦手な酸味が餡に絡めとられて、その妙な尖がり、過剰な刺激なんてすっかりなくなってしまい、旨味にアクセントを加える程度に収まっていて気に入りました。普段は苦手なプチトマトも青臭さが消えて良い感じに。
 
 ただ麺はもちろんのこと、たっぷり入っているはずの野菜も細かく刻んであるせいか、ほとんど餡の中に埋没しているせいか、量がそんなに多くは見えないのが難といえば難。でも麺量はレギュラーでも200gあり、スープはほぼゾル状なのでこれまた飲むというより麺や野菜に絡まって自然体で全部食べてしまうので見た目よりはボリュームがあります。
 
 リンガーハットはプレーンな「長崎ちゃんぽん」の出来が良いので、期間限定商品で出てくる変化球に大当たりはなかなか出ないのですが、この商品はかなり当たりな部類。でも酸辣湯スープだとやっぱちゃんぽんを食った気がしないんだよなぁ・・・変化球というかもはや別のスポーツみたいな。

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2022.09.15

中町一の湯@戸田

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 戸田市中町の住宅地のど真ん中。戸田市と言ってもその東端で、戸田公園駅より西川口駅のほうが近いくらい。銭湯というより低層住宅みたいな外観が特徴で2012年1月17日にリニューアルオープンしたんだとか。リニューアルからもう10年以上経っていますが、外観・内装ともしっかりメンテナンスされていて、まるで出来たばかりのよう。自転車置き場もちゃんと用意。

Nakamatiitinoyu002  

 内湯は奥にハイパージェット、座風呂、電気の湯。センターに炭酸泉。入口近くに水風呂がありましたがサウナはなし。露天風呂は手前にシルク風呂、奥に普通の風呂。いずれも入浴用水に軟水を使用しているのがウリのようです。湯は内湯がやや熱め、露天がややぬるめに感じました。
 
 また壁画は露天風呂のほうにあって、富士をバックに湖畔(?)でエイトなど競技用ボートに勤しむ人々を配したあたりに戸田らしさを出しています。

 カランは4人掛け×4。シャンプー&ボディーソープあり。

 フロント前に休憩スペースあり。銭湯というより、物凄くコンパクトなスーパー銭湯と言ったほうがしっくりくる良い風呂でした。

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【観戦記】22年第26節:浦和 0-1 C大阪 ~ 虚無、実に虚無

 実にくだらない形で先制点を与えてしまい、その後はC大阪の堅陣を前に手も足も出ず。さりとてC大阪に見所があった訳でもなくスコアレスドローで終わって然るべき超しょっぱい試合でしたが、先に失点してはどうにもなりません。

《スタメン》

 共に前節から中3日の一戦。

 浦和のスタメンはGKを彩艶から西川に代えたのみ。但しベンチに岩波、モーベルグ、小泉が戻っただけでなく、なんと肉離れで故障していたはずの酒井までベンチ入りしたのはびっくり!! 一方ACL以降あまりコンディションが良さそうに見えなかったユンカーがベンチ外に。
 
 浦和はコロナ陽性判定を受けていたと思われる選手がちょろちょろ復帰してきたものの、ロクに練習もしていないのでその選手達はコンディションが万全であろうはずがありません。よって柏戦の快勝を受けてスタメンを弄らなかったというより、柏戦同様他に選択肢がなくてこのスタメンになったと思われます。
 
 またユンカーのベンチ外は中2日で湘南戦が控えているので、そこでのスタメン起用を睨んだものでしょう。

 C大阪のスタメンはFWタガードに代えて山田が入っただけ。タガードはなんといきなりベンチ外に。C大阪はなぜか浦和同様消化試合が少ない上に天皇杯準々決勝も闘っていたので浦和以上に過密日程を強いられていますが、ほとんどスタメンを弄ってこなかったのは意外でした。。

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《試合展開》

 浦和のフィールドプレーヤーの顔ぶれは柏戦と同じでしたが、配置は全く違いました。柏戦でトップ下起用が当たった大久保の位置はどう見ても左SH。でもビルドアップ時には岩尾が最終ラインに降りる代わりに明本を高く押し出す形を取っていたので大久保はえらく中に絞った位置にいることが多く、あまりSHっぽい感じはせず。
 
 試合後の岩尾の弁によると松尾トップ下で「中盤をダイヤモンドにして、中盤の数的優位を生かしてボールをうまく運びたい」という意図があったようです。
 
 しかし、策士策に溺れるというか、これが全く機能せずに浦和は立ち上がりからビルドアップに四苦八苦。C大阪が4-4-2の布陣をコンパクトに保ったまま前から厳しくプレスをかけてきたのに対してサイドに逃れるというか、サイドに押し出される場面だらけで高い位置で浮いている選手に縦パスがズバッと入る場面はほとんどありませんでした。
 
 C大阪の高い最終ラインの裏狙いも何度か見せていましたが、多少なりとも可能性があったのは7分大久保縦パス→松尾左サイドからのクロスがシャルクに合わずに逆サイドへ流れた場面くらい。あとは最前線との呼吸が合わないとか、ボールが流れてジンヒョンに処理されてしまう場面だらけ。

 もっともC大阪も守備こそ盤石なものの攻撃は浦和のプレッシングに苦戦してあまり上手く行ってはおらず、ボールを奪ったらシンプルに2トップに当てるだけに終始。共に何も起こらないという実にしょっぱい試合模様に。
 
 20分過ぎくらいからようやく浦和がボールを握ってC大阪を自陣深くに押し込み出しましたが、好事魔多しというかなんというか、24分実にくだらない形で失点。
 
 自陣深い位置での素早いリスタートから為田がドリブルで持ち上がってクロス→ファーに加藤が飛び込んでゴールという形でしたが、C大阪が素早いリスタートに成功したのはなんと攻撃参加していた宮本がわざわざ相手にヒールでボールを蹴って渡していたからだったとは!!いやはや人が良いにも程があるだろう・・・そして自分がいない右サイドを為田に蹂躙される大失態。
 
 あんまりな形での失点で浦和は動揺したのか、26分には岩尾の横パスを受けた知念の縦パスが目の前のダイナミック毎熊に引っかかってしまってショートカウンターに。幸い加藤のシュートはバーの上。
 
 先制したC大阪は序盤から一転してほとんど前からボールを追って来なくなり、4-4-2でリトリート主体の守備に転換。そのため浦和のボール支配率はぐぐっと上昇しましたが、まさにボールを持たされているだけに。頼みのセットプレーも33分知念ヘッドがジンヒョンの正面に飛んだ場面に僅かに可能性があっただけ。

 あんまりな前半の内容を受けて、リカは後半頭からシャルク→小泉、宮本→酒井、関根→モーベルグと怒りの3枚替え。しかし、さすがにロクに練習もしていないであろう3選手を45分も使うのは無理があった模様。試合後リカも「まだフィーリングの部分や、コンディションが上がりきっていないところがあったのかなと思います。」「頭でやろうとしていても体が追いついてこない、という部分はチーム全体として、特に離脱していた選手についてはフィーリングの部分などで欠けているところはあったと思います。」と反省しきり。
 
 この3選手の中では小泉が一番マシで、酒井とモーベルグは気合が空回りして「頭でやろうとしていても体が追いついてこない」のが顕著。特にモーベルグは細かいボールコントロールのミスが多くて半ばブレーキになってしまいました。岩尾のいう「やっと来たチャンスで個の力頼みなシーン」でモーベルグがブレーキみたいな場面が多々あったかと。
 
 よって終始相手を自陣深くに押し込んではいるものの、相手守備ブロックは全く崩ぜず。決定機どころかシュートさえ撃てずに時間が徒過。岩尾は試合後「ジャブは打つものの、なかなかいいストレートが入らないというような試合展開」と評していますが、個人的にはジャブにすら至っていない印象でした。
 
 CKは山のように取りましたが、これまた全く決定機に繋がらず。ショートコーナーを多用する等工夫は見られましたが全般にセットプレーがしょっぱかったのは、来週ルヴァン杯でC大阪と2試合闘うので手の内を隠したんじゃないかという気が・・・

 81分になって伊藤に代えて江坂を投入したものの、小泉をCHに下げる訳ではなく、むしろ江坂がえらく深い位置にいて全く意味不明。そしてこれまた意味不明なクロス攻撃の連続。
 
 札幌戦や天皇杯広島戦では終盤に立て続けに点を取られたC大阪。C大阪は基本的に縦にも横にも陣形をコンパクトにして相手ボールホルダーに圧力をかける守備なので終盤の電池切れが著しいと思っていたのですが、この試合では相手にボールを持たせる守備をしている時間が長かったせいか、あるいは早め早めの選手交代が効いたのか、顕著な失速は最後まで見受けられず。
 
 終了間際には超前がかりになったところでカウンターを食らい、メンデスの一発を浴びてしまいましたが、西川がわずかに触ったのが効いてクロスバーを直撃。決定的な追加点こそ取られませんでしたが、浦和に点が入る気配は全くなくそのまま試合終了。

 失点後は最後までC大阪ペースの試合。とはいえ、C大阪の決定機も僅少で本来スコアレスドローで終わって然るべき、非常にしょっぱい試合でした。

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《総評》

 やることなすことまるでダメ。全く良いところなくホームで敗戦。消化試合が同じC大阪との勝ち点差を縮めるどころか、逆に勝ち点差9まで開いてしまいました。浦和の残り試合は6。消化試合が一つ多い3位広島との勝ち点差は11もあるのでリーグ戦でのACL圏入りは絶望的になってしまいました。
 
 まぁC大阪に今季ダブルを食らった上に負け方が非常に悪かったのでショックを受けている方も少なくないようですが、もともと浦和の立ち位置はリーグ戦の残り試合を全部勝って、しかも広島以下の上位陣が総崩れしないとACL圏には入れないという「超他力本願」状態。この試合の負けでもともと無理っぽい話がほぼ無理になっただけで、この敗戦自体にそんなに大きな意味はないと思います。今季リーグ戦前半に勝てなさすぎて残留争いさえ見え隠れしていたのがACL圏入りにほど遠い結果に繋がったのであって、反省するのはまずそこからでしょう。
 
 とはいえ、負け方が非常に惨めだったのもまた事実。リカは試合後「チーム全体に疲労があると感じているか?」と聞かれて、「疲労は走るなどのことだけでなく、それ以外の神経系の、目には見えないところにも影響していると感じます。特に何人かは、フレッシュさという部分ではおっしゃるように欠けている部分がありました。」と率直に疲労感を認めていましたが、ACLノックアウトステージ決勝進出に伴う代償は殊の外大きかった模様。
 
 そこにコロナ禍が再び来襲して過密日程をもともと疲労色の濃い限られた選手でこなさざるを得なくなったのがこの塩敗戦の主因でしょう。岩尾は試合後「パッと顔を上げたときに3人目を使えるオーガナイズができていれば怖がらずにパスを出せますが、あまりそういう感じには見えませんでした。」と嘆いていますが、選手の頭が疲れていたのでしょう、たぶん。敦樹がいう「普段取れている立ち位置が取れていなかったり」も同じかと。
 
 また先述のようにアホほどあったCKが非常にしょっぱかったのは、おそらく来週のルヴァン杯で向けて手の内を隠したと思います。一般論としてリーグ戦>>カップ戦なのは当然ですが、現時点ではACL圏入りなんて超他力本願状態の浦和が、より現実味のあるルヴァン杯奪還に重点を置くのは当然でしょう。ACLには繋がりませんが、タイトル獲得という結果を残すのは重要です。ミシャがリーグ戦で毎年好成績を残しながら結局ルヴァン杯一つで終わったことをある意味反面教師にしないと。

 昨年はC大阪が浦和にリーグ戦で負けて得た教訓をルヴァン杯で活かしましたが、今年は逆になるとええなぁ・・・

《選手評等》

 ACLで負傷(右ふくらはぎ肉離れ)した酒井がなんと鹿島戦・柏戦と2試合欠場しただけでいきなりベンチ入り。かつ後半頭から元気に出場。出場しただけでも驚きなのに、負傷したのは準決勝のラストプレーではなく準々決勝だったとか、「肉離れはやりながら治す」とか、もう岡野or那須ばりの「伝説」が続出。「今は代表より浦和」とは言うものの、代表復帰を焦っての無理じゃなければいいのですが・・・
 
 試合後ネットでボロカスに叩かれている宮本。プレーのミスではなく、緊張感がないと言われても仕方がないやらかしなので、名古屋戦での知念よりも罪は思いでしょうなあ。おまけにやらかした後はすっかり縮こまったようなプレーに終始。酒井が戻って来た上に、大原に馬渡が戻っているのは浦和公式インスタで確認されているので今季はもう出番がなくても不思議はないかと。

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-----シャルク-----
大久保--松尾---関根
---岩尾--伊藤---
明本-知念--ショルツ-宮本
-----西川-----

(交代)
HT シャルク→小泉
HT 関根→モーベルグ
HT 宮本→酒井
81分 伊藤→江坂

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---加藤--山田---
為田--------毎熊
---鈴木--奥埜---
山中-鳥海--ヨニッチ-松田
-----ジンヒョン----

(得点)
24分 加藤

(交代)
58分 山田→清武
74分 為田→パトリッキ
74分 加藤→メンデス
90+1分 毎熊→中原

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2022.09.14

茄子の炸醤麺@餃子の王将

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 「餃子の王将」が9月限定メニューとして販売中の「茄子の炸醤麺(750円)」を試食。ついでに「ライス小(165円)」を付けて見ました。

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 「肉の旨味が効いたコク旨炸醤タレが、たっぷりの瑞々しい茄子ともちもちの太麺によく絡みます。風味豊かな香味辣油と四川山椒がピリッとほどよいアクセントに!」というのが餃子の王将のウリ文句。
 
 見た目はほぼ麺入りの麻婆茄子。ただ一般的な麻婆茄子ほど辛くなく「ピリ辛」にも及ばないかと。「肉の旨味が効いたコク旨炸醤タレ」が濃すぎるとかしつこすぎるという懸念からご飯を付けてみたのですが、多めに添えられた茄子は油まみれであってもなおその味自体は超淡白なので全体として味が濃すぎるわけではなく、量的な問題を抜きにすれば正直ご飯は不要でした。
 
 麺は中太ストレートタイプでややざらつきのある口当たり。作り手によるブレなのでしょううが少々硬めの仕上がりで「もちもち」という感じは受けませんでしたが、これはこれで悪くありません。
 
 餃子の王将の焼きそばは麺を大幅に改善して以来ハズレがありません。ラーメンの麺ももうちょっと頑張って欲しいのですが・・・

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2022.09.13

山賊チャーハン@大阪王将

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 京都王将(=「餃子の王将」)原理主義者なので、個人的には大阪王将は縁遠い存在ですが、期間限定(2022年8月18日~10月2日までの予定)で売り出し中の「山賊チャーハン(780円)」が気になって早速試食に出かけました。大阪王将全店舗で扱っているわけではなさそうですが、最寄りの「ビーンズ赤羽店」ではちゃんと販売されていました。
 
 「山賊チャーハン飯」は今年4月から「絶滅危惧めし」シリーズとして売り出した「絶対絶命ソースチャーハン」「ホイコー飯」に続く第3弾という位置づけ。
 
 でも「山賊チャーハン飯」はともかく「山賊焼き」自体は大阪王将でも認識している通り「長野県松本市・塩尻市を中心に、食堂や家庭で親しまれている」非常にポピュラーな料理で私も松本で試食済。およそ「絶滅危惧めし」には程遠く、大阪王将の商品企画のセンスは謎過ぎます。

Sanzokuchahan002
 
 うーーーーん、メニューの写真と出てきた実物が風○店並みに違うんですが・・・ 写真と違って山賊焼きをチャーハンの上に乗せ、さらにその上に刻み青ネギをたっぷりかけたのが祟って山賊焼きのボリューム感が目立たず、全然「山賊感」がありません。ただ全体の量が多そうというだけで。また大量の刻み青ネギが苦手な臭みを漂わせているのも少々鬱。
 
 「大判の鶏もも肉をにんにく、生姜を効かせた醤油ベースのタレに漬け込み、片栗粉をまぶして揚げた『山賊焼き』を、ほんのり豆板醤をきかせた卵チャーハンの上に豪快に盛り付けた一品。ザクザク食感の衣、ジューシーな肉とチャーハンが絶妙にマッチし、ボリューム満点です。」というのが大阪王将のウリ文句。
 
 山賊焼き自体は結構よく出来ていて、濃い目の味わいでいかにもご飯が進みそうですが、これを「ほんのり豆板醤をきかせた卵チャーハン」に乗せるとしつこいというか重いというかもたれるというか、ややあらゆる意味で過剰感マシマシ。どう考えてもフツーに白いご飯を添えて「山賊焼き定食」にしたほうが山賊焼きの旨味が一段と引き立って良さげだよなぁ・・・
 
 「かつや」の合い盛りシリーズでもありがちなことですが、一品一品は悪くないのに無理に組みわせたことでお互いの良さをかき消してしまうという「誰も幸せにならないマリアージュ」の典型かも。

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2022.09.12

山菜おろしうどん@丸亀製麺 アリオ川口店

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 丸亀製麺で「山菜おろしうどん・大(710円)」を試食。丸亀製麺では2022年8月30日から10月下旬まで期間限定で「山菜おろし冷かけうどん」を売り出していますが、近所のアリオ川口店でそれと非常に良く似た「山菜おろしうどん」を注文してしまったものです。てっきり「冷」で出てくるものと思い込んでいたら丼が温かいので誤発注に気づいた次第。
 
 「山菜おろし冷かけうどん」は販売店をかなりしぼんでいるようで、近所だとフードコート店のララガーデン川口店のみ。ロードサイド店の川口店にないのはともかく、同じフードコート店のアリオ川口店では扱っていないのが不思議ですが、夏に販売された「こく旨豚しゃぶぶっかけうどん」も同じ扱いだったので、丸亀製麺は意図的にこの3店で商品ラインナップを変えているようです。

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 わらびやぜんまい、しめじ、そして薄切りのにんじんなどを餡にからめたものをうどんの周りにかけ、さらに丼の中央に大根おろしをトッピング。フードコート店でも出しやすい非常にシンプルな一品です。「冷」のほうだと「阿波徳島すだち」が加わるようですが、「温」ではもはやさっぱり感を演出する必要がないせいか、そんなものはありません。
 
 山菜類自体は可もなく不可もなく、ビジュアルから事前に予想しうるだけの仕事をしてくれます。一方、誤算だったのは大根おろし。ふだん「ぶっかけ」を食べることが多く、「かけ」を食べるのは久しぶりなせいか、水気の多い大根おろしは単に「かけ」の出汁を薄めてしまうマイナスの寄与がデカすぎる気がしました。
 
 アリオ川口店の店頭での扱いが小さいのも納得。完成度はイマイチですなぁ・・・

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2022.09.11

プルコギ定食@松屋

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 松屋から2022年8月30日より発売中の「プルコギ定食(780円)」を試食。これは新商品でもなんでもなく、期間限定ながら冬の定番商品として何度も発売されており、2年半前にも試食済。小鉢に生玉子orキムチのいずれを選べるので、今回は生玉子で。最初に登場したときは「半熟玉子」も選べたのですが、半熟玉子は人気がなかったのか、あるいはオペレーションの都合なのか、早々となくなってしまいました。

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 「プルコギ定食」は「牛肉とシャキシャキのにんにくの芽、彩り鮮やかなピーマンを鉄板でジューシーに焼き上げ、にんにくを効かせた香ばしい"やみつきにんにくソース"を絡めたスタミナ満点な逸品です」というのが松屋のウリ文句。前回試食した時に入っていた玉ねぎがなくなった代わりにピーマンが加わっています。また前回は「牛カルビ肉」と部位が明記されていたのに今回は「牛肉」とあいまいな表現に。

 それはともかく、「やみつきにんにくソース」というのが曲者。ご飯が進むようにとの配慮からか松屋らしく非常に濃い目の味付けで、デフォルトだと正直濃すぎるように思います。そもそも「プルコギ」にしてはあんまり甘くなく、むしろしょっぱめというのが困りもの。

 そこで活躍するのが生玉子。すき焼き風に肉をどっぷりと生玉子につけていただくと、味わいがぐっと穏やかになって食べやすくなります。もちろん最後はちょこっとだけ残った生玉子を、これまたちょこっとだけ残したご飯にぶっかけてプチTKGを楽しめばもうお腹一杯。

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【観戦記】22年第29節:浦和  4-1 柏 ~ ほら、シャルキー、もひとつ、シャルキー!

 コロナ禍直撃で普段の控え選手だらけで臨んだにも関わらず、上位にいるのが不思議なくらい内容がない柏を終始圧倒!!完封勝ちを逃したことだけが残念でした。

《スタメン》

 前節鹿島戦では試合後故障したことが明らかになった酒井はともかく、西川、モーベルグ、江坂、大久保、馬渡と謎のベンチ外が相次ぎましたが、案の定というかなんというか、9月1日から7日にかけて五月雨的にトップチームの選手6人、スタッフ1人の計7人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことが公表されて浦和の選手繰りは一段と窮屈に。

 残念ながら浦和はJリーグの覚えがめでたくないので、某チームのように対戦相手の迷惑も顧みずに勝手に試合を延期するわけでもいかず、残存兵力をかき集めて試合に臨んだ結果、ユンカー→シャルク、小泉→大久保、岩波→知念、大畑→明本と前節からスタメン4人入れ替え。
 
 江坂がベンチに戻ってきたものの、前節出場していた小泉・岩波・大畑はいずれもベンチ外。酒井はもちろん西川、モーベルグ、馬渡はなおもベンチ外。なお前節ベンチ外だった大久保はコロナ禍とは関係なく、単にACLで小破した後に大事をとって鹿島戦を回避したことがMDPで明らかに。また江坂はベンチに戻って来たものの、ロクに練習していなかったことが試合後の監督会見で明るみに。

 柏は前節出場停止だったCB上島が田中に代わってスタメンに復帰した他、武藤→細谷、川口→三丸とスタメン3名入れ替え。

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《試合展開》

 柏はいつも通り基本3-1-4-2、守備時5-3-2で最終ラインを高く押し上げて2トップを先頭に前からプレスをかけてくるものの、これが笑えるくらいに全くハマらない。浦和は両CB&岩尾で柏2トップのプレスをいとも簡単に無効にして立ち上がりから安定的にボールを支配して攻勢に。フリーになりやすい両SBを基点にサイドから柏のやたら高い最終ライン裏を狙う展開が数多く見受けられました。
 
 7分の先制点は中央突破ながら柏の最終ライン裏狙いが決まったもの。知念の縦パスを最終ラインの前で受けて前を向いた大久保が、慌てて食いついてきたCB染谷をあっさり交わして無人の野を突進してボックス内に突入した松尾へスルーパス。松尾は追いすがるCB古賀を全く苦にすることなく左足で流し込んでゴール!!

 その後も浦和が柏を圧倒。危ない形、不用意な形でボールを失わないので浦和はボールを失った後の攻守の切り替え&奪回への動きも実にスムーズ。柏はそもそもビルドアップが上手いチームではないのでカウンターチャンスが失われるとボールを奪った後の挙動に迷いが生じがち。苦し紛れにロングボールをドウグラスへ蹴ったところでその先にはショルツが待ち構えていてどうにもならず。その結果前半半ばまでの浦和のボール支配率は75%に達していた模様。もちろん「ボールを持たされていた」形ではなく。
 
 浦和の追加点はこれまた柏の最終ラインの裏狙い。最終ラインにいた岩尾縦パス→センターサークル内で受けた伊藤がスルーパス→シャルクのシュートはいったんGKがセーブしたものの弾きどころが悪く、こぼれ玉をシャルク自ら詰めて浦和加入後リーグ戦初ゴール。

 給水タイムを挟むとさすがにネルシーニョは無為無策のままではなく、椎橋を前に出して岩尾をけん制したり、30分過ぎくらいから細谷のポジションを下げて守備時5-4-1、さらには5-2-3のような形で前プレをかけ出して反撃開始。浦和も大久保が相手の厳しい当たりに抗しきれずに倒されて危ない形でボールを失ったり、しょーもないパスミスが目立ち始めたものの、柏は決定機を作れず。
 
 むしろこの時間帯ですらカウンターやセットプレーで浦和が3点目を取る可能性の方が高かったくらい。ATにはCKからショルツや明本に惜しい場面も。

 柏は後半頭からドウグラスに代えて武藤を投入し、はっきりと守備時5-4-1ないし5-2-3にシフト。一時は柏の前プレがハマって試合が忙しくなったもののやはり柏は決定機を作れず、逆に52分には知念のロングフィードからシャルクが裏抜けに成功→折り返しがわずかに関根に合わないという惜しい場面も。

 さらに柏は55分サヴィオに代えて小屋松を投入するもやはり戦局に大きな変化を与えるほどではなく浦和の攻勢が続き、57分岩尾CK→明本がどフリーで左足アウトサイドで合わせ、そのままでもゴールになりそうなところをファーサイドで知念が押し込んで決定的な3点目。
 
 これで勝負ありと見たリカは66分シャルク→江坂、大久保→松崎と交代。柏も67分染谷→北爪、椎橋→加藤と代え、その直後からなぜか柏が大攻勢に。68分敵陣深い位置からのスローインからの流れで加藤が左サイドへ展開→どフリーで突っ込んできた左WBの強烈なシュートは彩艶がセーブ。
 
 69分加藤が浮き玉で縦パス→細谷ヘッドで折り返し→武藤シュートは彩艶の正面を直撃。さらに自陣深い位置で宮本が関根へ繋ごうとしたところでボールを失い、関根からボールを奪った加藤がそのままシュートを放つも、これまた彩艶が好セーブ。

 楽勝ムードが一変しかかったところで、リカは71分松尾→ユンカー、伊藤→柴戸と代えて再度攻勢に。ただ良い形は何度も作るものの、3点差という気楽な状況が悪い方に作用したのか、松崎といい関根といい、強引にシュートを撃ってしまう場面がやたら目立ってしまいました。
 
 しかし、浦和の攻勢が結実したのが83分。知念ロングボールの跳ね返りを拾った関根が左サイドからボックス内に突入。関根の折り返しが柏のハンドを誘発してPKゲット。現地ではVARが介入したもののオン・フィールド・レビューにまで至らなかったので何がなんやら判りませんでしたが、どうも関根の折り返しが北爪の広げた手に当たった模様。85分PKをショルツが難なく決めて4点目。
 
 89分柏の絶望的な反撃をボックス手前で防いでひと安心と思いきや、ボールを奪い返しに来た小屋松のプレスに対して柴戸がまさかのボールロスト。武藤のシュートはいったん彩艶が防いだものの、細谷に詰められてせっかくの大勝なのに完封を逃す格好に。

Kashiwa2209002

《総評》

 コロナ禍と故障が相まって、全北現代戦のスタメンでこの試合でもなおスタメンで頑張っているのはなんと松尾・伊藤・岩尾・ショルツの4人のみ!!ACLノックアウトステージの3試合でいったん固まったかのように見えた「鉄板のスタメン」がこんな形で脆くも崩れ去り、控え選手だらけで柏戦に臨まざるをえない羽目に。
 
 厳しい日程を考慮して浦和はルヴァン杯から岩波と宮本以外のスタメン9名を入れ替えて臨んだリーグ戦アウェー名古屋戦でボロ負けを喫した記憶も新しいだけに、正直試合前は不安感でいっぱいでした。
 
 リカもさすがに自信がなかったのか、試合前は「J1リーグでは昨季より高い順位で終わらせることを目標としています。」「J1リーグではできるだけ高い順位で終わらせたいと思っていますので、そのような気持ちを持って明日の試合に臨みたいです」と目標を大幅に引き下げるような話をしてしまい、一部の赤者の不興を買うことに。
 
 ところが蓋を開けてみたら柏に全く何もやらせずにあっという間に2点先制。その後さすがに柏は多少修正してきたものの戦局は浦和優勢のまま推移し、完封勝ちを逃したことだけが残念無念という圧勝ぶり。いやはやこれには恐れ入りました。
 
 リカが試合前に「コンセプトの理解が深まっていますので、メンバーが変わっても理解しながらプレーできると私は思っています。もちろん選手それぞれの特長やクオリティーの違いはありますが、チームとしてメンバーが変わってもパフォーマンスを維持することが我々のチャレンジです。」と語っていたのも、この試合結果そして試合内容を見ればあながち強弁ではなさげ。
 
 「誰が出てもそれなりに同じことが出来る」のではなく、選手を代えたら代えたでその選手の特徴を活かしながらプレーできるレベルで選手間のコンセプトの理解が深まっているという感じでしょうか。
 
 この試合で具体的に言えば、モーベルグとは対照的に全然サイドアタッカーっぽくないシャルクをSHに置き、逆にずっとサイドアタッカー扱いだった大久保をトップ下に配したのがズバリ当たりました。とにかくメンバーが揃わないので直近は練習メニューも限られていたでしょうに、普段の練習の積み重ねで相互理解が深まったのがようやく試合結果として実を結んだのかも。
 
 また前回の柏との対戦では、途中から江坂をハードマークされて手も足も出なくなってしまいましたが、今の浦和はその頃とは一変。そもそも江坂がスタメンを外れ勝ちになっただけでなく、今の浦和の攻撃は江坂とか、昨年の小泉とか「こいつだけ潰しておけばOK!」というやり方では対応しきれないレベルに上がっているのかも。
 
 メンバーが揃わず、練習メニューも限られる中でリカが仕込みに仕込んでいた臭いのがセットプレー。今年のスタッツを見ると柏はセットプレーからの失点が多いのは一目瞭然なので、浦和はそこを徹底的に研究し、練習時間を割いたと思われる気配がムンムン。3点目同様、前半ATにもCKから同じような位置で明本がフリーでシュートを撃っていたのがその傍証です。ショルツの惜しいヘッドも2度ありましたし。
 
 一方全く良いところなく大敗を喫した柏。なんで浦和より順位が上なのかさっぱり判らない試合内容でしたが、端的に言えば浦和は今季前半勝てそうな試合を引き分けor負けにしたのに対し、柏は僅差で勝ちを拾いまくったのが今の勝ち点差。だから順位の割には得失点差が小さい。
 
 今年は柏は「試合内容に特に見るべきものはないのになんか知らんけど勝っている」という意味ではかつての宮本ガンバとか三浦神戸と似ていて、シーズン終盤になってようやく化けの皮が剥がれたなぁという印象です。このところ広島に3失点、F東京に6失点、そして浦和に4失点と中上位チームに大量失点を重ねていますし、最下位磐田にすら2失点を喫してドローゲームに。
 
 ネルシーニョはボロ負けの原因を「相手をリスペクトしすぎだ」「個人の責任感によるものだと思います」と選手に押し付けていますが、そもそも前からハメに行って一対一で相手を潰すことくらいしか仕込めてない監督の罪のほうがデカいと思ったけどなあ。そして相手にボールを回されて潰せないから守備が後手後手に回ってイエロー続出。あれじゃミシャの守備と変わらんでしょうに。

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《選手評等》

 シャルクは浦和加入後リーグ戦で初ゴール!! よほど嬉しかったのかゴール後興奮しすぎて駆け寄った松尾がドン引きする一幕も(苦笑)。シャルクは長らく正しい使い方がよく判らず、そうこうしているうちに故障離脱。当然ながらACLでは外国人枠に入れずと苦しい日々を送っていましたが、故障明け後も腐らずに真面目に練習している姿をリカはちゃんと見ていたのでしょう。左SH起用が大当たり。
 
 シャルクはサイドアタッカーというより明本に代わる無限プレス要員かつ明本より点が取れるという感じでしょうか。またシャルクはドリブルのキレで勝負するタイプではなく、またそんなに足が速そうには見えないのに、なんだかかんだと左サイドで裏抜けに成功していたのが不思議でした。しかも守備時はプレッシングをさぼらない。ホンマええ仕事してました。

 トップ下起用が当たった大久保。大久保へのファウルを佐藤主審は途中から全然取ってくれなくなりましたが、厳しく言えばあそこでもうひと踏ん張りできるかどうかがトップ下大久保の課題と思いました。でも後半ファウルを受けても踏ん張って前を向いて、その直後のファウルを取ってもらえなかったのはさすがに主審どうなのよ?と思いましたが。
 
 名古屋戦で大失態を犯し、大敗の主因となった知念。この試合でもダメだったら浦和ではもう出番はないと悲壮な決意だったでしょうに、そこで変に小さくまとまったり、無難なプレーに終始したりせず、できること、やれることをのびのびやって堂々の汚名返上。

 一方久々に出場機会を得た松崎。気持ちは判るけど、独力で点を取りに行く気持ちが迸りすぎてて良くなかったかと。どフリーのユンカーが手を挙げているのに自分で撃って枠外っちゅーのは監督の心象悪いと思いますが・・・
 
 テレ玉の解説は珍しく啓太。最後の失点の主因となった柴戸のしょーもないボールロストを啓太は結構厳しく批判。せっかくの出場機会でアレだとますます出番が遠のいてしまう。啓太もベンチ要員だった時期がそれなりにあったからこその苦言でした。

 試合後は久しぶりにサポだけでWe Are Diamonds。最後にキャプテンマークを巻いていた関根が「次の節目の試合まで取っておこう」と選手達に声掛けしたのかも。We Are Diamondsは「勝ったら必ず選手一同で歌うようなものでもない」ということを知っている世代の生き残り。実に良い傾向です。

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-----松尾-----
シャルク---大久保--関根
---岩尾--伊藤---
明本-知念--ショルツ-宮本
-----彩艶-----

(得点)
7分 松尾
24分 シャルク
57分 知念
85分 ショルツ(PK)

(交代)
66分 シャルク→江坂
66分 大久保→松崎
71分 松尾→ユンカー
71分 伊藤→柴戸
84分 岩尾→安居

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--ドウグラス---細谷--
--ドッジ---サヴィオ--
三丸---椎橋---大南
-古賀--上島--染谷-
-----佐々木----

(得点)
89分 細谷

(交代)
HT ドウグラス→武藤
55分 サヴィオ→小屋松
67分 染谷→北爪
67分 椎橋→加藤

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2022.09.10

新京@伏見(名古屋) ~ ベトコンラーメン

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 名古屋市地下鉄伏見駅5番出口を南へ。ファミマのある最初の交差点を左折してすぐ。半地下の店です。なかなかの人気店のようで、入店したところ中待ち3人。ただ回転は良くて5分ほどで着席。しかも一番混んでいる時間帯に来てしまったようで、退店時にはかなり空席が出来ていました。
 
 早速この店のウリである「ベトコンラーメン(800円)」を注文。またこの店の人気商品である「ちょいゲソ(200円)」も付けて見ました。「ベトコン」といえば「南ベトナム解放民族戦線」という死語というか歴史的な用語を思い出しますが、「ベトコン=ベストコンディション」という意味だそうで。なおランチタイムはライス一杯サービス付き(セルフサービス)。
  
 ランチメニューは「ベトコンラーメン」の豪華版である「国士無双」の他、サッポロラーメン(醤油)、オーメン(塩)など。
 
 店内は居酒屋風で手前にテーブル席、中がカウンター、店奥に掘りごたつ式の座敷といった塩梅。強烈にニンニク臭い(でも女性客もそこそこいます!)上、冷房の効きが良くなくて少々蒸し暑いのが難儀。また店員不足でテンパり気味で言わないと水も出てきません。

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 炒めたもやしやニラの上にニンニクがごろごろ。そしてわずかに豚肉も。ビジュアルは、いわゆる「スタミナラーメン」っぽいんですが、鶏がらベースと思しきスープはかなりオイリーで、しかもピリ辛を少し通り越した辛さ。店の蒸し暑さも手伝って食べ進むと汗がダラダラ。それでも旨味は充分で辛さを堪えて飲み進みたくなるのが不思議。隣の兄ちゃんは恐ろしいことに全部飲んでいました!! ニンニクの茹で加減が面白くて、まるでサツマイモみたいなホクホクした食感。
 
 麺は細め&緩い縮れ入り。やや硬めで、水気の少なそうなチープでボソボソした食感。

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 ちょいゲソは塩胡椒を濃いめにふりかけたもの。衣に厚みがあって、もっちりした食感は「餃子の王将(関西限定)」の海老の天ぷらにそっくり。でもラーメンのサイドメニューとしては特に頼まなくても良かったなぁ。
 
 なお「新京」は昔池袋に進出したものの、あまり長持ちしませんでした。試食した際も正直全然良い印象は受けなかったのですが、改めて名古屋で試食してみると全くの別物。池袋で出していたのは何だったのか・・・

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2022.09.09

角千 守山店@守山自衛隊前 ~ ころきしめん

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 名鉄瀬戸線守山自衛隊前駅から徒歩10分弱。名古屋のきしめん・うどん専門店の老舗の支店で,SAや空港にも店を出しているようですが、守山店はなんでこんなところに店があるのが不思議なくらい住宅地のど真ん中に建っています。先客5、後客5。
 
 今回は「ころきしめん(470円)」にチャレンジ。ここは券売機ボタンが実にユニークで、最初に「うどん」「そば」「きしめん」のボタンを押し、その次に「かけ」「えび天」「カレー」などのオプションを押す方式。「きしめん」→「ころ」で「ころきしめん」が出てきます。

 郊外店らしく店内は広々。手前にL字型カウンター10席と店奥に島式カウンター4席×2。さらに2人卓×4。最奥には小上がりもある模様。

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 「ころきしめん」とは要するに「冷やしきしめん」のこと。つゆは鰹節の味がはっきりとわかるいつものアレですが、冷え冷えで出てくるので夏には嬉しい一品です。麺はツルツルした食感の幅広麺ですが、冷やしのせいか案外噛み応えがありました。

 具はわかめ、刻みネギ、なると非常にシンプル。薬味に生姜が付いてきます。なお普通「冷やし」は「温」よりひと手間かかるので「温」よりちょっと高いのが普通ですが、ここはなぜか「かけ」と同値段でした。

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 また「冷やし」のことをなぜ「ころ」と呼ぶのかはよく判らないようです。しかも「ころ」という言い方は名古屋以外の人には通じないせいか、名古屋駅ホームのきしめん店では「冷やしきしめん」と呼んでいました。だから今まで「ころきしめん」の存在に気づかなかったのかも・・・

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2022.09.08

ガリマヨ丼@から好し

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 「から好し」はすかいらーくグループの鶏から揚げ専門店。同業の「からやま」ほど新商品開発には熱心ではないせいか、長らく足が向きませんでしたが、2022年7月14日に「ガリマヨ丼(630円+税=693円)」というメニューを売り出したことに気づいてほぼ2年ぶりに再訪。ご飯大盛無料ですが、カロリー1,516kcalもあることに怖気づいて並盛で。
 
 なお「ガリマヨ丼」は「ガスト(から好し取扱店)」では取り扱いがないそうです。 

 往訪した川口駅東口店はカウンター10数席程度の狭い店で券売機はなく、卓上のメニューを見て注文して後払いというスタイル。卓上にはマヨネーズとごまだれドレッシング、一味。そしてキムチと切干大根。

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 「特製ニンニク醤油を使用したガーリックマヨネーズ&大判から揚げにフライドガーリックをトッピング」というのがから好しのウリ文句。「ガーリック効かせまくり」は松屋の十八番ですが、松屋と比べるとガーリックの効きは明らかに抑えめてマヨネーズが前に出た感じ。この辺は松屋とすかいらーくグループの客層の違いを反映したのかも。
 
 また並盛でもご飯の量は多めで、「ご飯少な目」を頼んでいる後客がいたのも納得。でもから揚げの下には千切りキャベツが多めに敷いてあるので、ボリュームがある割には胃にもたれることなく食べ進められました。
 
 肝心のから揚げは皮のパリパリっとしたところは結構美味いものの、肝心の鶏肉は下味がほとんど付いていないのかかなり淡白な味わい。そしてその淡白さをガリマヨで誤魔化しきれていない感じ。この辺の誤魔化し方はやっぱり松屋の方が一枚上かなあ・・・

 帰り際に100円割引券をもらいましたが、食指が伸びる商品が出ないままで期限切れになりそう。

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2022.09.07

ぎょうざ定食@リンガーハット

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 リンガーハットのサイドメニューにぎょうざがあることはよく知られていると思いますが、驚いたことにそのぎょうざをメインにした「ぎょうざ定食」というメニューがあることを知って、半ば怖いもの見たさで試食してみました。ちなみにリンガーハットではいつもちゃんぽんだけでお腹一杯になるのが判り切っているので、合わせてぎょうざを頼んだ記憶は全くありません。なおリンガーハットではなぜか「餃子」ではなく「ぎょうざ」とひらがな書きです。
 
 ぎょうざ定食は個数を選べるので、MAXレベルの「15個(680円)」を注文。ご飯大盛無料なので「大盛」にしてもらいました。ぎょうざ定食はスープ、漬物付き。

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 「リンガーハット自慢のぎょうざ。米粉をブレンドした皮はパリッとサクサク!!」というのがリンガーハットのウリ文句。それはともかく配膳されたぎょうざを見ると、どう見ても「餃子の王将」のぎょうざと比べてやや小ぶり。15個頼んでも餃子の王将の2皿(12個)よりボリュームはなさそう。
 
 ちなみに大盛にしてもらったご飯も円筒形の小さめのお茶碗に目一杯入っているだけなので、さほど多くはありません。
 
 また薄皮を謳っていますが、「ホワイト餃子」よりは明らかに薄いといった程度で「餃子の王将」や「ぎょうざの満洲」と比べて特に薄いとは感じず。「パリッとサクサク」した食感に拘ったのか、硬めに焼き上がっているので薄いようには感じないのかも。
 
 にんにく不使用なので野菜多めの軽い味わいなのかな?と思ったのですが、意外にも案外肉肉しくてジューシーという形容もあながち誇張とは言い切れない感じで気に入りました。
 
 リンガーハットのぎょうざ定食の面白いところは味変アイテムとして柚子胡椒が付いてくること。「ぎょうざのタレを付けてそのままでも結構ですが、付ける前に『ゆず胡椒』をほんの一つまみのせていただくと、鮮烈な香りと辛さを楽しめます。」というのがリンガーハットのウリ文句で、これは餃子専門店でも見かけないアイデアです。
 
 サイドメニューの位置付けでしかない割には善戦していると思いましたが、やっぱり「餃子の王将」や「ぎょうざの満洲」といった餃子がメインの店には遠く及ばないというごくごく当たり前の感想を抱いてフィニッシュ。

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2022.09.06

政家 新潟駅南店 ~ 並盛かつ丼

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 新潟駅南口からまっすぐ南へ伸びる通り沿い、ドンキホーテのあるビルの2F。ほぼ8年ぶりの再訪。屋号は「まつりや」と読みます。
 
 ここを再訪したのは新潟名物「タレかつ丼」の試食目当て。店のメニューには「かつ丼」としか記されていませんが店先には「タレかつ丼」の幟が揺れています。早速「並盛かつ丼(990円)」を注文。ごはん大盛り無料とのことで大盛りにしてもらいました。
 
 タレかつも色々なバリエーションがあり、タレかつカレー丼、味噌かつ丼、塩かつ丼、(期間限定)とろろかつ丼等も。
 
 店は案外奥行きがあり、手前がテーブル席、奥が座敷席。駅から少し離れていますが、駅ビルが一部改装中で食事処が減っていることもあってか、観光客らしき姿もちらほら。

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 味噌汁&漬物付きで登場。トンカツをさっとタレにくぐらせただけのシンプルな逸品。タレは「野菜や鶏ガラのスープと本醸造醤油と上白糖を合わせた」ものとのこと。ソースかつ丼にありがちなしつこさ、胃もたれ感は全くありませんが、甘めの味わいなのでそこは好みが分かれそう。
 
 トンカツはそこそこ厚みがありながらさくっと簡単に噛み切れる上質なものが3枚。ただカツの下にキャベツなど野菜類が全く添えられていないので味わいがどうしても単調になりがちで、終盤飽きやすい嫌いも。そこで最後の一枚に卓上の七味をかけてみたところ、これが味変アイテムとして大当たりでした。

  でも千切りキャベツや温泉玉子、ソフトドリンクが付いた「かつ丼ランチ(1210円)」を頼む客が目立ったのは、やはり単品だと飽きやすいと思っている方が多いのかも。

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2022.09.05

カツ煮冷やしそば@かつや

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 「かつや」が2022年9月2日から期間限定で発売中の「カツ煮冷やしそば(690円+税=759円)」を試食。

 「しっかりと食事がしたい。せっかくなのでカツが食べたい、でもカツ丼を食べきる自信がない...。そんな時に選べるメニューとして、冷たいお蕎麦に熱々のカツ煮をのせ食べやすさと食べごたえの両方を兼ね備え、これくらいが丁度よい半ご飯を添えた『かつや』ならではの一品が誕生しました。」

 かつやが突然蕎麦を出すだけでも驚きなのに、冷たいお蕎麦に熱々のカツ煮をのせるという実に奇怪なシロモノを出すとは!!ライバルの「から好し」が今年7月に「もり蕎麦」をメニューに加えたのにかつやの偉いさんが触発されて商品開発担当者に「ウチもなんかやれ!!」と厳命を下した結果なのかも。
 
 でもかつやの商品開発担当は次から次へと奇怪な合い盛りシリーズを開発する仕様に脳みそが魔改造されているので、ただのもり蕎麦なんて出す訳が無く、冷たいお蕎麦に熱々のカツ煮をのせるという誠にヘンテコなものを出したのでしょう。さすがにこれは試作的、実験的な位置づけのようで、店外に幕や幟などの広告類は一切なし。

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 で、非常に容易に想像できる話ですが、冷たいお蕎麦に熱々のカツ煮をのせた結果、蕎麦は全然冷たくなくて単に温いだけという実に中途半端な一品に。カツ煮と蕎麦や蕎麦つゆとの相性は悪くはないので温かい蕎麦にカツ煮を乗せたほうがまだマシだったかと。

 また蕎麦を食べ終わってもカツ煮は大量に余るので、半ご飯に乗せてミニカツ丼に。蕎麦つゆが沁みたカツ煮がご飯のおかずに悪かろうはずがなく、これはこれで一興。
 
 でも冷たいお蕎麦に熱々のカツ煮をのせるってどう考えても誰も幸せにならないマリアージュだよなぁ・・・フツーの半カツ丼に冷たいお蕎麦のセットが最適解。でもそれじゃ魔改造されたかつやの商品開発担当のプライドが許さないんだろうなぁ・・・

 なお非常に意外なことですが蕎麦自体はかなりまともで、残念な駅そばよりはずっとマシ。冷たい蕎麦だったせいか、やや硬めの仕上がり。かつやを運営するアークランドサービスホールディングス傘下にある蕎麦屋から提供を受けたのでしょう、たぶん。

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2022.09.04

湯けむり横丁 おおみや@大宮

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 大宮駅西口から無料送迎バス(1時間に1本)で10分強。新大宮バイパス沿いに建っているので、その渋滞に巻き込まれやすいのが難。
 
 浴室は2Fにあり、露天風呂に「地下1500メートルから湧き出た大地の恵み『さいたま三橋温泉』を引いているのがウリ。泉質はナトリウム-塩化物温泉で加温・循環ろ過・塩素系薬剤使用。加水はしていませんが、あまり塩気は強くありません。露天風呂エリアにある屋根・壁完備の「庵湯」はもともと温泉を導入していたようですが、往訪時には薬湯になっていました。また露天風呂エリアには高濃度炭酸泉も用意。
 
 内湯には電気風呂、スーパージェット、寝湯、座り湯、サウナなど。内湯のど真ん中に水風呂があるのは、冷たい水しぶきを周囲にまき散らし勝ちでかなり難儀。
 
 1Fに安楽椅子をずらずらっと並べたくつろぎ処がある他、2Fにも狭いながらも寝転がれる畳敷きのエリアがあり、しかもWi-Fiが使えるのでのんびり半日過ごすにはもってこいの施設だと思います。

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【施 設 名】湯けむり横丁 おおみや
【入浴料金】平日 830円/土日祝 950円
【交通手段】大宮駅西口から無料送迎バスで10分強
【泉  質】ナトリウム-塩化物温泉
【源 泉 名】湯快爽快さいたま三橋温泉
【湧 出 量】220L/分
【泉  温】31.7℃

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【DAZN観戦記】22年第28節:鹿島 2-2 浦和 ~ 鈴木優磨「フェアプレー。そんなものはない。以上」

 謎の大幅駒落ち、謎過ぎる判定、そして実に汚くて狡賢い伝統的なスタイルに回帰した相手といくつもの難しい要素を抱えながらもよくぞ勝ち点1を拾ったと評価するか、勝ち点2を失ったと評価するか微妙な試合でした。

《スタメン》

・浦和はACLでの激闘を終えて中8日で3週間ぶりのリーグ戦。中8日のうち最初の3日をオフに充てただけではまだまだきつかったのか、試合の2日前にもう一日オフを追加するという異例の形で鹿島戦に臨みました。

・残念ながら試合前に選手1名がコロナ陽性判定を受けた話が出ていたので、その選手絡みでのスタメン入れ替えはあるだろうなとは予想していましたが、蓋を開けてみると浦和のベンチ入りメンバーはもう想像の遥か斜め上!!

・浦和はACL準決勝から西川→彩艶、酒井→宮本、モーベルグ→ユンカーとスタメン3名を入れ替え。それだけならまだしもスタメンから外れた西川、酒井、モーベルグに加え、ACLでコンスタントにベンチには入っていた江坂、大久保、馬渡がベンチにもおらず。

・試合後酒井がACLで負傷(ふくらはぎ肉離れ)し、しかも全治未定という話が公表されましたが、それ以外の選手がベンチ外になった理由は判然とせず。試合当日になってコロナ陽性判定を受けた選手が続出したのなら後日その旨が公表されるでしょうし、単にACLの激闘のダメージがデカすぎてコンディションが良くない選手が続出したのかもしれません。いずれにせよ、酒井も含めて今週の練習で大原にいることが浦和公式インスタで確認されていた選手がごっそりベンチ外なのには心底驚きました。

・ACLでは外国人枠から外れてメンバー外だったものの、故障が癒えて大原で元気そうにしていたシャルクが久しぶりにベンチ入り。但し、総じて控えに前目の選手が少ないのは否めず。

・鹿島は前節川崎戦からGKをスンテから沖に入れ替えただけ。控えに長期離脱していた荒木が戻って来たものの、前節謎の欠場だった土居は今節もベンチ外。なお右SB常本が故障中。

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《試合展開》

・鹿島は基本中盤ダイヤモンド型の4-4-2というか4-3-1-2の構え。但し浦和が最終ラインでボールを保持している際にはトップ下仲間が最前線に加わって3トップ気味に前から強くプレスをかけてきました。

・この鹿島の出方は容易に想像できたはずですが、浦和はどういうわけかビルドアップに苦労。パスミスや危険な位置でのボールロストも頻発してボールを前に進められないどころか安定的に保持すらできず、序盤はやや鹿島ペース。

・そして16分左サイドから樋口クロス→カイキヘッドで失点。クロスの精度もさることながらにそのクロスに対して鈴木・カイキ・仲間と3人飛び込んでおり、もうこれは岩政監督が事前に仕込みに仕込んだ得意パターン。浦和守備陣はカイキへのマークがずれてしまいました。

・でもこの失点はそもそも小泉の縦パスをカットされたところから始まっており、しかも小泉のミスはそれ以前から散見されたので起こるべくして起こったような気も。

・20分過ぎからようやく浦和がボールを握り始めて鹿島を自陣に押し込み、試合のペースを掴み出したと思ったら、27分GKのロングフィードに競り勝ったカイキが左サイドからカットイン&ミドルシュート。シュートは彩艶が楽々セーブと思いきや、なんと彩艶がシュートを弾き切れずにボールはまさかのゴールマウスへ!! シュートがわずかに岩波に当たってGKには難しいボールになったようですが、弾いたボールがゴール方向へ飛んでしまうとはDAZN実況桑原氏や解説水沼氏も含めて誰一人予想しなかっただろうなぁ・・・

・しかし、ボールを支配し出した浦和はそれなりに何度も攻めの形を作っており、30分右サイドからボックスの内外で細かくボールを繋ぎ、最後は岩尾のワンタッチパス→松尾の反転シュートがCB関川に当たってコースが変わる運も味方して決まって反撃開始。

・試合の雲行きが怪しくなってきたと感じたのか、鹿島は守備時仲間がCHに下がって4-4-2でリトリート主体に切り替え。浦和も鹿島ボール保持時は関根が最終ラインに降りて5-3-2気味となり、お互いに攻め倦みの様相で時間が徒過。おまけに笠原主審の不安定というか謎過ぎるジャッジと鹿島の小汚いプレーの数々に浦和の選手達が苛立ちを露わにする場面が増え始めて、47分には小泉が主審への異議という実にくだらない形でイエローも。

・無駄に熱いものの、実に見所の乏しかった時間帯で両チームの見せ場らしい見せ場は67分岩波クロスのこぼれ玉を拾ってからの流れでアーク付近からの松尾シュートがGKを脅かしたくらいでしょうか。

・そしてその直後にリカはユンカーに代えて柴戸を投入し、松尾1トップはともかく伊藤を左SHへ出す珍しい形に。68分伊藤のパスを受けた大畑が対面の右SB広瀬の股を抜いて裏抜けしようとしたところで、広瀬はたまらずファウル。そこで得たFKを69分岩尾→ニアで岩波がヘッドですらしてゴール!!! 岩波は試合後「イメージどおりでしたし、今日のメンバーを見るとターゲットになる選手が僕しかいない状況でした。実際に今日のターゲットはほとんどが僕でしたので、しっかりと得点できてよかったです」と語っており、まさに会心の一撃だった模様。

・同点に追いつかれた鹿島は72分に和泉→エヴェラウド、さらに78分にはカイキ→荒木、広瀬→ブエノ、樋口→舩橋と代えて3バックに変えたようでしたが、全く決定機を作れず。性懲りもなく汚い小技や臭い演技を繰り返していた鈴木に77分になってようやくイエローが出て劇団鹿島も次第に千秋楽へ。

・浦和は78分に小泉→明本、90分に松尾→シャルクと数少ない攻め駒を投入して大勝負に。シャルクは投入直後にバックパスが直接エヴェラウドに渡ってしまう大失態がありましたが、エヴェラウドの突破は岩波が阻止。90+2分にショルツのロングフィードをシャルクがボックス手前で受けて、どフリーで走り込んで明本へ折り返し。後は明本が決めるだけという絶好機を迎えましたが、不死身の明本の最大の難点は射撃。ダイレクトで撃てずにトラップしたのが仇となり、後方から走って来た舩橋に阻まれてシュートを撃てず。

・そして最後の最後まで笠原主審の大迷走は続き、最後になんで関根にイエローが出るのかさっぱり判らないまま試合終了。

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《総評》

・スコアこそ2対2とそれなりに動きましたが、両チームともそんなに数多く決定機を作っていた訳ではありませんし、結果は妥当な範囲内でしょう。ただ浦和の2失点目は彩艶が残念すぎましたし、しかも浦和は次第に試合のペースを握って後半は鹿島に何もさせず、さらに最後の明本の決定機逸は「まさかやーーー!!」と絶叫せざるをえないレベルでしたから、リカが試合後「今日の結果に関しては、勝ち点2を落としてしまったと思っています。」と語るのも判らなくもありません。

・ただ合わせてリカが「失点に関してもどういった部分が危険になるのかはある程度把握している中で、そこを修正しきる前に失点してしまったのは非常に残念な点だと思います。」とも語っているように、序盤は完全に鹿島のペースにずっぽりハマってしまったのも確かなので、間違いなく勝てた試合というほどでもないと思います。

・それにしても主力が突然大量にベンチ外になったのには参りました。リカが名古屋との3連戦でついに発見したと思われたスタメンの最適解は非常に意外な形で大崩壊。

・試合前の会見でリカが「以前はゲームプランを最優先し、ゲームプランに選手を当てはめていくというやり方でしたが、現在はそうではなく、選手のパフォーマンスやプレーに値するかどうかということを優先し、それをベースに組み立てています。」という話をしていたのが実に意味深。

・個人的には「ゲームプラン優先だと、相手が変わるとゲームプランも変わり、それに伴ってスタメンも変わる。今は選手のパフォーマンスが落ちない限りスタメンは変わらない。鉄板スタメンでさまざまなゲームプランに対応できるようになった」という意味合いと解釈しましたが、諸般の事情で突然パフォーマンスがガタ落ちする選手が続出して、無理やりスタメンどころかベンチ入りメンバーまで大幅に代えざるを得なくなるとはリカもさぞかし頭が痛かったことでしょう。

・でも諸般の事情でスタメンは大幅に弄らざるを得なかったものの、本職ではないポジションをやらされてる選手は全くいませんでしたから、出番を得た選手はそれなりにやってくれないと・・・でも残念ながら名古屋3連戦やACLで出番を減らしていた選手にはそれなりの理由があったことがよく判る試合内容でした。残留争いしている状態ならこのメンバーで勝ち点1は満足すべきでしょうが、ACL決勝でアルヒラルをぶっ倒すつもりならこの面子でも勝ち点3を取れないとかなり厳しい。そんな感じでしょうか。

・特にユンカーをスタメンで使う弊害は「運動量がしょぼすぎて前プレが全然効かない」点で顕著でした。またモーベルグ&酒井を共に欠いた右サイドの迫力不足は目に余るレベル。なんだか終始縮こまっているように見える宮本はまだしも、関根が対面の相手を一枚剥がせないのが結構辛かったかと。モーベルグに慣れきってしまった目には。

・それでも大胆なターンオーバーで臨んだリーグ戦のアウェー名古屋戦のように大敗はしなかったのだから「悪くはなかった」のかも。ACL優勝という大目標を掲げる限りは超寂しい話ですが。

・一方8月にレネ・ヴァイラー監督を突如更迭し(=チーム内でのクーデター勃発が主因という有力な噂も)、岩政コーチを監督に据えて「岩政を漢にしようぜ!」とばかりに意気上がる鹿島。

・湘南戦では鈴木目掛けてロングボールを蹴りまくる場面が目立ち、湘南も鈴木だけタイトに対応していれば問題なしとばかりに早々と対策を練って来たので鹿島が劣勢な内容でドローに終わりましたが、この試合の内容は湘南戦よりはずっとマシでした。少なくとも徹頭徹尾鈴木頼みという感じには見えませんでしたし、アホほどロングボールを多用するわけでもなく、人数をかけて押し上げてサイドからのクロス攻撃の形を作る意図は伺えました。

・しかしいみじくも岩政自身が「このハイペースのサッカーを90分間最初からできるとも思っていないです」と語っているようにいかにも序盤から体力任せ、根性まかせで突っ走っているようにしか見えない場面も多々あり、当然ながら試合は次第に浦和ペースへ。岩政がどんな絵を描こうとしているのかよく判りませんが、鹿島の変化、変革って結局のところ戦術云々なんてどうでもよくて「汚くて、狡賢くって、激しいあの頃に帰る」だけでしかないような、傍目には・・・

・そして明本のアレが決まっていたら、今頃鹿島界隈は岩政懐疑論で沸き返っていたでしょうに。実に惜しい、惜しすぎる。

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《選手評等》

・酒井の肉離れはACL準決勝の最後の場面=渾身のタックル&クロスで生じたものでしょう、たぶん。しばらくゴールライン外で座っていましたし。酒井はACLグループステージ突破後に手術、準決勝突破後に肉離れという巡り合わせ。移籍に周囲から反対されたことを反駁するためにもACLにかける思いはチーム内でダントツなんでしょう。もうゆっくり養生してくれとしか言いようがありません。


・全北現代の右SHに結構やられてPKすら献上してしまった大畑。全北同様強度マシマシ系の鹿島相手では明本に代えられるかも?と思ったのですが、この試合の大畑は大過ないどころかほぼ満点の出来。攻撃時は松尾をインサイドに、大畑が大外を取る形が多めでしたがコンビネーションには何の問題もなく、守備も破綻なし。もっとも鈴木が思ったほど大畑のところへ流れて来なかったのにも助けられましたが。

・西川がミレッGKコーチの下で再成長を見せているのに対して、彩艶は伸び悩み気味なのかなぁ?2失点目の失態もさることながら西川より優位だったはずのキックも長短ともイマイチでした。

・鹿島はフェアプレーもへったくれもないチームであることについて小泉を筆頭に概して浦和の若手(というか鹿島との対戦が少ない選手)はいかにも経験不足でした。欧州から監督を招聘して「洋務運動」に勤しんでいた頃の妙に大人しい鹿島しか知らないでしょうし。審判もアレでしたが、すっかり古典回帰した鹿島の汚いやり口にいちいちいらつくのは鹿島の思う壺。過去浦和はこれで何度痛い目に遭ったことか!!

・リカは交代枠を2つも余して試合終了。あまり良いところがない関根を最後まで引っ張って松崎は出番なし。うーーん、これは事実上戦力外かも・・・一方短時間ながらシャルクが使えたのがこの試合の数少ない収穫。

・笠原主審は昨年第2節のアウェー鳥栖戦で仙頭のライダーキックが岩波の頭を直撃しているにも関わらず、レッドではなくイエロー止まりにした曰くつきの主審。そしてこの試合でも謎判定のオンパレード。笠原主審のアレっぷりを見せつけられたような90分でホトホト疲れました。笠原主審の謎判定を全部ジャッジリプレイで取り上げたら一日終わってしまうがな・・・桑原さん死ぬで。

Kashima02_20220904094401
-----ユンカー-----
松尾---小泉---関根
---岩尾--伊藤---
大畑-ショルツ--岩波-宮本
-----彩艶-----

(得点)
30分 松尾
69分 岩波

(交代)
67分 ユンカー→柴戸(松尾CF、伊藤左SH、柴戸CH)
78分 小泉→明本
90分 松尾→シャルク

Kashima03_20220904094401

---カイキ----鈴木--
-----仲間-----
-和泉--ビトゥカ--樋口-
安西-三竿--関川-広瀬
-----沖------

(得点)
16分 カイキ
27分 カイキ

(交代)
64分 仲間→中村
72分 和泉→エヴェラウド(カイキが左SHに入り、鈴木&エヴェラウドの2トップへ)
78分 カイキ→荒木
78分 広瀬→ブエノ
78分 樋口→舩橋

※写真は試合とは関係ありません。

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2022.09.03

蕾@大宮 ~ 追い鰹中華そば

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 大宮駅東口を出てすぐの通り(大宮銀座通り)を北へ。近畿日本ツーリストの向かいの角を東へ折れてすぐ。先客2、後客5。
 
 店内の券売機ボタンを見ると明らかにつけ麺推しの店ですが、今回は「追い鰹中華そば(800円)」を注文。並・大同値段なので大にしましたが、麺量は明示されず。ランチサービスなし。
 
 メニューは濃厚煮干つけ麺、濃厚魚介つけ麺、塩つけ麺、味噌つけ麺、野菜つけ麺、煮干し中華そば、まぜそば等。 
 
 店内はコの字形カウンター10数席。卓上にはブラックペッパー、一味、刻みニンニク。店内の空調の効きが悪くて暑いのなんの。厨房も暑いのか、店員が仕切りにボタンをあれこれ押してはいましたがどうにもならず。なお道路側カウンターの背後には妙な段差があるので注意。

Tusubomi2208002  

 スープは節系を前面に押し出したもの。そこにさらに鰹節を加えたのが「追い鰹」ということなのでしょう。醤油ダレが控えめなのは良いのですが、追い鰹はどうも蛇足なようで旨味過多に陥り味が濃すぎる気も。

 麺は三河屋製麺の中細ストレート麺。わずかにざらつきのある口当たりで、しっかりした噛み応えが気に入りました。スープとの相性や絡み具合も文句なし。大盛でもそんなに麺量が多くないせいか、スープとの量的バランスは十分保たれています。
 
 若干炙りが入ったようなばら肉チャーシューはぐだぐだに崩れ落ちる寸前までしっかり煮込まれていてまずまずの出来。他に青菜、細メンマ、ナルト、海苔。

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2022.09.02

湯の花茶屋 新左衛門の湯@蔵王温泉

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 13年ぶりの蔵王温泉はあいにくの雨模様。蔵王温泉といえば大露天風呂が有名ですが、あそこはバスターミナルからちょっと距離がある上に急坂を登る必要があり、車がないとチト面倒。またそもそも雨天で露天風呂もなかろうと思い、いつの間にか蔵王中央ロープウエイ向かいに出来ていた日帰り温泉施設「湯の花茶屋 新左衛門の湯」へ行ってみました。
 
 浴室は階段を降りた先。土産物屋やお食事処も併設していますが、往訪時は平日のためかお食事処はお休みでした。

 蔵王温泉はとにかく硫黄臭くて酸性がきついのが特徴。戸外にある「もがみ高湯」は源泉100%かけ流しで湯の強烈な個性を存分に堪能できますが、如何せん湯の刺激が強すぎて肌の弱い方には向かないのも確か。そこでこの施設では「温泉6:水4」で割った「四・六の湯」を用意して多くの方々に蔵王の湯を楽しんでもらえるように工夫しています。なお「四・六の湯」は「もがみ高湯」を単に薄めた訳ではなく、源泉も違うようです。他に壺湯が3つ。
 
 内湯は温泉ではなくただの湯のようですが、これも湯上りに強烈すぎる蔵王の湯を洗い流してもらう趣旨でしょう。

 入口から浴室へ向かう途中にちょっとした休憩スペースも。単に椅子が置いてあるだけですが、風呂上りに一休みするには十分でしょう。

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【温 泉 名】蔵王温泉
【施 設 名】湯の花茶屋 新左衛門の湯
【入浴料金】800円
【交通手段】蔵王温泉バスターミナルから徒歩5分
【泉  質】①(もがみ高湯)酸性・含硫黄-マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉
      ②(四・六の湯)酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
【源 泉 名】①蛇荒川折口源泉
      ②高見屋1号源泉、近江屋1号源泉、海老屋・山形屋源泉、海老屋源泉、松金屋源泉、川原屋源泉(組合で一括管理)
【湧 出 量】-
【泉  温】①51.9℃
      ②51.6℃

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麻婆豆腐親子丼@なか卯

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 「なか卯」で2022年8月18日から期間限定で発売中の「麻婆豆腐親子丼(680円)」を試食。

 「麻婆豆腐親子丼」は、なか卯の看板商品である『親子丼』の新たな味わい方を提案する「創作親子丼シリーズ」の第4弾だそうで。その前は「うまトマ親子丼」「あさりくり~む親子丼」などを出していたようですが、いずれも試食経験なし。
 
 「特製の麻婆豆腐は6種の調味料(豆板醤・甜面醤・豆鼓醤・花椒・潮州辣椒油・紹興酒)を使用し、シビれる辛さの中にコク深い旨みが感じられる本格的な味わいに仕上げました。旨辛な麻婆豆腐とやさしい味わいの親子丼は相性抜群です」というのがなか卯のウリ文句。

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 配膳された品をみてびっくり!!!ほぼ親子丼ですがなぁ・・・申し訳程度に麻婆豆腐を添えてあるだけ。まあなか卯は親子丼に絶対的な自信を持っているので、どうしてもそれを全面に押し出したくなるのでしょうが、それにしても麻婆豆腐はちょっとした添え物でしかないのには驚きました。
 
 ただ親子丼と麻婆豆腐の相性は悪くありません。少々味が濃すぎる親子丼で飽きて来た頃に麻婆豆腐丼で変化を付ければ気分もリフレッシュ。なか卯の看板商品である親子丼に改めて取り組む意欲が湧き上がってきます。
 
 なか卯では「お好みで卓上の“特製 京風山椒”をかけると、さらにシビれる辛さと爽やかな山椒の風味をお楽しみいただけます。」と言っていますが、デフォルトでも花椒が結構効いていて痺れも少々それなりに。

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2022.09.01

川むら@川口芝下 ~ まぜそば

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 産業道路「芝宮根」交差点を東へ。丸源ラーメンの手前。一応蕨駅が最寄りになりますが、かなり距離があって電車でのアクセスは非現実的。ほぼ1年半ぶりの再訪。

 11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客2。開店して程なく満席となり、退店時に中待ち1と相変わらず結構な人気店の模様。
 
 前回は店の左奥にある券売機ボタン先頭の「煮干らーめん・正油」を試食したので、今回は「まぜそば(900円)」を注文。麺量は200g/300gを選べるので300gにしてもらいました。さらにマヨネーズとニンニクの要否を聞かれたので、ともに「あり」で。
 
 メニューは他に「煮干らーめん・塩」と「濃厚煮干らーめん」など。

 店内は横長カウンター8席。卓上にはLEMON酢、ラー油、ミル入り粒胡椒、一味。水セルフですが、給水器は券売機横にあるだけで卓上に水ボトルはなく、しかもカウンターの背後が狭いので食券を買った時に水も汲んでおかないと何かと面倒。また店主一人で切り盛りしているせいか、水は紙コップ、箸は割り箸、れんげも使い捨てのプラ製と色々割り切っています。なお店内外にやたら注意書きの貼り紙が目立つのが気になりましたが、店主の接客態度はいたって丁寧でした。

Kawamura2207001

 具は厚みのあるバラチャーシューがゴロリ。そして細切りロースチャーシュー、大ぶりのメンマ、オニオンフライ、刻み青ネギ、刻み玉ネギといったところでしょうか。そして魚粉とマヨネーズ、刻みニンニクが鎮座。
 
 麺は菅野製麺所の太麺ストレートタイプ。300gだと丼の麺がみっちり入っているのでまぜるのにも一苦労。混ぜているうちにあんなに大きかったばら肉チャーシューもぐだぐだに崩れてしまい、細切りチャーシューと渾然一体に。タレの量は特段過不足なし。
 
 味わいは煮干しの自己主張が強め。この店は「濃厚」ではなくプレーンな「煮干らーめん」でもかなり味が濃い目なのが特徴ですが、「まぜそば」は麺量が多いせいもあってかさほど味が濃いとかしょっぱいとか、そういう感じはせず、個人的には非常に食べやすい範囲内。酸味はマヨネーズから来るのかな?
 
 この感じだとマヨネーズやニンニクは無しにして、ベースの味わいを堪能した後に卓上の酢やラー油で味変したほうが個人的には良かったかなあ。でもマヨネーズやニンニクが悪いほうに作用した訳でもないので、これはこれで満足。
 
 食べ終わる頃に店主から追い飯を勧められましたが、300gだと少々食いすぎなので追い飯は割愛。最後に刻み玉ねぎやチャーシューの切れ端が少々余るので追い飯が食えなくもなったのですが・・・次は麺を200gにして追い飯をもらうのがベターかも。

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