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2022.09.18

【DAZN観戦記】22年第30節:湘南 0-0 浦和 ~ ボロ負けとは紙一重のスコアレスドロー

 外国人選手4人を並べた「豪華メンバー」で試合に臨みましたが、これが全く機能せず。後半はやや持ち直したものの終盤の疲労感は否めず、ボロ負けしなくて良かったとしか言いようがない残念な試合でした。

《スタメン》

 浦和はC大阪戦から中2日なのに対し、湘南は週央に試合がないのでコンディション面ではかなり浦和が不利。

 しかも浦和は中3日でより重要なルヴァン杯準決勝が控えているせいか、スタメンはシャルク・伊藤・ショルツ・西川以外の7名を入れ替え。モーベルグとユンカーを加えた外国人選手4人が居並ぶ「豪華メンバー」で湘南戦に臨みました。
 
 試合前にリカは「前節は少し疲れがあったかもしれません」「パフォーマンスの低下やフレッシュさが足りないということはあったと思います」とACL以来使い詰めだった選手の疲労感を認めたせいか、松尾や明本はベンチ外で岩尾、大久保、関根はベンチスタート。大畑がベンチに復帰。
 
 湘南は阿部→瀬川、町野→ウェリントン、平岡→池田、大野→山本とスタメン4名入れ替え。町野&阿部はベンチスタート。しかも前節清水戦でベンチ外だった米本や舘はベンチスタート止まり。
 
 なお山口監督はコロナ陽性判定でお休み。

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《試合内容》

 開始早々酒井が縦に抜けてどフリーでクロスという見せ場を作りましたが、序盤浦和が良かったのはそれだけ。その後は攻めては湘南のプレッシングを受けてビルドアップに苦しみ、縦に速いとは名ばかりの縦ポン一発&裏狙いのような単調な攻撃が続きました。当然ながら相手にもその意図はバレバレなので、序盤は全くと言っていいほど決定機は作れず。
 
 どちらかと言えば頭が痛かったのは守備。ユンカーをスタメン起用した時点で半ば覚悟していましたが、前プレは全くハマらず。かといって前プレを諦めてさっさと4-4-2のタイトな守備ブロックを敷く訳でもなく、いとも簡単に湘南の前進を許して序盤は主に湘南右サイドからの攻撃を許してしまいました。6分池田クロス→瀬川ヘッドは大きく枠を逸れましたが、続く8分右WB石原クロス→瀬川ヘッドでヒヤリ。
 
 10分過ぎくらいからなんとか浦和もボールを握れるようになったものの、湘南の5-3-2の守備ブロックを前にボールを持ったところで全く何も起こらず。逆に28分には押し込まれた状態で左WB中野の切れ味鋭いドリブルで酒井&伊藤がぶち抜かれましたが、クロスは辛うじて馬渡がクリア。30分には浦和の攻→守の切り替えが緩慢な点を突かれて中野がどフリーでクロス→ファーで石原ヘッドの決定機を許してしまいましたが、シュートは枠を捉えきれず。
 
 前半浦和唯一の決定機は37分深い位置からの江坂縦ポン→ユンカーが裏抜けに成功した場面だけ。ユンカーのシュートをGK谷が弾いたボールにモーベルグが詰めたものの、シュートは枠の上へ。
 
 前半終了間際に自陣での江坂の中途半端な横パスがそのまま池田に渡ってしまう大惨事が発生。池田→ウェリントンの絶好機を許してしまいましたが、ここでなんとウェリントンはまさかやーーーな宇宙開発事業団。

 あんまりな試合内容を受けてか、リカは後半頭から馬渡→大畑、敦樹→岩尾と交代。ビルドアップに長けた2名を投入した効果は劇的で速攻・遅攻ともいきなり活性化し始め、47分にはカウンターからユンカー折り返し→江坂がシュートも枠外。51分には素早いリスタートから江坂→アーク内でユンカーが反転シュートを放つもGK谷の正面。52分にはモーベルグ縦パス→最前線で柴戸が叩いて江坂がシュートも谷が横っ飛びでセーブ。この試合を通じて浦和が最も良かった時間帯でしたが、その時間は10分と続きませんでした。
 
 湘南は55分ウェリントン→町野、タリク→山田と当初から予定通り臭い交代を敢行。一方浦和は64分見るからにヘロヘロのモーベルグと空回りしっぱなしのシャルクを諦めて大久保&小泉を投入。すると湘南は67分茨田→米本、池田→阿部と両チームのベンチが目まぐるしく動きましたが、より効果的だったのは湘南のほう。
 
 71分には右サイドに流れた町野クロスを契機に、山田とのワン・ツーでボックス内に抜け出した阿部に決定機がありましたがシュートは枠外。73分にはカウンターを食らってバイタルエリアが緩くなった隙を突かれて阿部に巻いたミドルシュートを撃たれてしまいましたが、ここは西川がセーブ。
 
 終盤はコンディションの差が顕著になり、浦和は球際で負けまくり。もう守るのが精一杯で攻めに出ようにも出られなくなり、ボール保持もままならず、少人数によるカウンターに賭けるしかなくなってしまいました。
 
 そんな中、終盤浦和最大の決定機は90+1分、最後に投入された関根がカウンターで長い距離を走ってそのままボックス内からシュートを放ったものの枠を捉えきれず。
 
 最後は湘南がCKを獲得。岡部主審は何やらVARと交信し、やり取りが終わったところでCKを蹴らせずに試合終了。DAZNで見ていてもCKを蹴らせない理由がよく判らなかったくらいですから、現地の方々の置いてきぼり感はハンパなかったかと(苦笑)。

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《総評》

 どこからどう見ても前半のうちに3点くらい取られてボロ負けでも何ら不思議はなかった試合内容。ただ湘南は過去のスタッツを見ると攻撃回数とかボックス内に入った回数はJ1でも上位なのに最後の精度があんまり過ぎてゴール数は最下位レベルというチームなので、「湘南相手で助かった感は否めないが、湘南相手なので十分起こりうるスコアレスドロー」という意味で勝ち点1は妥当なのかもしれません。
 
 浦和の勝ち筋は37分のユンカーの決定機だけで、他はGKが谷であることや今年の関根のあんまりな決定力の無さを考えれば浦和の勝ち目は湘南以上に乏しく、勝ち点1で甘受せざるを得ないかと。
 
 それにしても前半の内容は酷すぎました。前述のようにユンカー・モーベルグ・シャルク・ショルツと故障中のリンセンを除く外国人選手が4人も居並ぶという、最近の浦和には珍しい「豪華メンバー」で湘南戦に臨みましたが、これが笑えるレベルで全く機能せず。
 
 ACLの短期決戦をスタメンほぼ固定で闘い抜き、とりあえずの最適解を見出したは良いものの、そこからメンバーを代えれば代えるほど今年培ったものが失われてゆくみたいで。特に松尾と岩尾がいない影響は甚大で、前半はリカがやろうとしているサッカーの片鱗さえ伺えませんでした。
 
 また逆にメンバーがメンバーなので普段やっていることを捨て、割り切って「縦に速いサッカー」「行って来いがやたら多発する忙しいサッカー」の中に勝機を見出すのかな?とも思ったのですが、試合後の会見ではどうもそういう意図だったようにも感じられず。
 
 同じようにACLの面子とは程遠いメンバーで闘って大勝した柏戦では「『誰が出てもそれなりに同じことが出来る』のではなく、選手を代えたら代えたでその選手の特徴を活かしながらプレーできるレベルで選手間のコンセプトの理解が深まっている」と評価したのですが、この試合を見ると現段階では「抜けたら絶対アカン選手」がいるのは間違いないようで。
 
 とはいえ、ベテランの岩尾を酷使するのはそれこそ酷な話で、今季平野がなんだかんだと故障離脱しがちで全く戦力になっていないのが祟っている気も。シーズン序盤は赤者の岩尾への評価はめっちゃ低くて、岩尾自身も悩んでいたことを明らかにしていましたが、岩尾がフィットしたらしたでその代えがおらんっちゅーのは実に頭が痛い。
 
 またコロナ禍等を受けて離脱していた選手が全員大原に戻って来たのは慶事ですが、やはりいきなり試合に投入するのはかなり無理があったようで、試合後会見によるとこの試合で左SBに入った馬渡&大畑は共に長い時間は無理だったとのこと。また尻上がりに良くなった酒井はまだしもモーベルグは依然コンディションが良くないようで、ドリブルにキレがないのはまだしもヘロヘロで守備に戻れないのにはクラクラしました。

 C大阪戦の敗戦に続き、この試合でも内容的には負けに近いドローに終わり、ACL圏入りどころか上位進出すら夢物語に近い話に。C大阪戦の負け方があんまりだったせいか、ゴール裏には「優勝争いすら出来ない無様な結果。死ぬ気で掴もうとした男は誰? 来季は覚悟ある男と闘いたい」と厳しい言葉を連ねたダンマクが試合を通じて掲げられました。
 
 まぁ優勝を狙うと言っていたのにこのザマはなんだ!!!と憤る気持ちは判らなくもないのですが、はっきり言えば今の浦和の戦力でACLとリーグ戦の両立なんてそもそもかなりの無理ゲーでしょう。リーグ戦では中位止まりだったチームが天皇杯優勝経由でACL出場権を得るって、「そんなに実力がないチームがリーグ戦とACLを並行して闘う」ことと同義。それなのにリーグ優勝を目標に掲げるほうが正直馬鹿げていると思います。「3年計画の3年目で優勝を狙わないとは何事か!!」と憤る方へ向けて仕方なく掲げているのでしょうけど、たぶん。
 
 コスパ改善を優先したせいか面子を大幅に入れ替えすぎた。まさかの興梠離脱を受けてCFの補強が後手に回った。春のコロナ直撃でチーム作りが遅れた。ユンカー全然復帰出来ず。6月のリーグ中断期間を経てやっとチームが軌道に乗り、ACLで今年出来得る最良の成果を上げてリーグ戦でも反撃に転じようとしたらまたコロナの直撃を食らった。
 
 色々と言い訳はあるでしょう。もうACLで燃え尽きた後のリーグ戦に多くを期待したらアカンと思いますわ、甚だ残念なことですが・・・ゆえに進んで茨の道を歩んだ浦和が今年やって来たことは決して無駄ではなかったことを形にするためにまずはルヴァン杯へ向けて全力集中。そして来年こそリーグ優勝に向けて頑張りましょう。

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《選手評等》

・ショルツのモーゼ攻撃がめっちゃ有効なのは何度も見せたのに、あれが決定機にならないのがなんとも・・・

・82分に岡本が江坂と交錯してイエロー。83分には岡本が江坂を後方から削るという、より悪質なファウルがありましたがこちらはイエローなし。まともな主審なら岡本はイエロー2枚で退場していたと思いましたが、Jリーグはまともな主審を探す方が難しいからなぁ・・・杉岡のラフプレーには全然イエロー出ませんでしたし。

・この試合の解説は水沼パパでホンマ良かった。あの方なら浦和をボロクソに言って、めっちゃ赤者視聴者を苛立たせていたやろうなぁ。

・DAZNというか平塚のスタジアムのカメラ位置が非常に低いせいか、全体を俯瞰したような絵が見られないのが難儀でした。選手の配置がどうなっているのかは水沼パパの解説に頼る場面が多くて、この観戦記と現地での印象とはまるで違っているかも(^-^;

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-----ユンカー-----
シャルク---江坂--モーベルグ
---柴戸--伊藤---
馬渡-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(交代)
HT 馬渡→大畑
HT 伊藤→岩尾
64分 シャルク→小泉
64分 モーベルグ→大久保
79分 ユンカー→関根

---瀬川--ウェリントン--
--タリク-----池田--
中野---茨田---石原
-杉岡--山本--岡本-
-----谷------

(交代)
55分 ウェリントン→町野
55分 タリク→山田
67分 茨田→米本
67分 池田→阿部
86分 岡本→舘

※写真は試合とは全く関係ありません。

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