【祝】岩尾 憲選手 徳島ヴォルティスより完全移籍加入
・昨日(11/17)、岩尾 憲選手の徳島ヴォルティスからの完全移籍加入が公表されました。
・岩尾は今年1月に徳島から期限付き移籍加入。徳島で岩尾と長年苦楽を共にしたリカルド・ロドリゲス監督が今年限りで浦和を去ることもあってその去就が注目されましたが、11/6にデイリーが「完全移籍で獲得する方向であることが5日、複数の関係者の話で分かった。」と報じ、その報道通りの結果になりました。
・岩尾は既に34歳のベテラン。GKならともかく、この年齢のフィールドプレーヤーを浦和が完全移籍で獲得するのはあまり例がなく、直近の西が思い浮かぶくらい。
・岩尾は今年リーグ戦29試合(2,396分)出場と主力中の主力と言っても良いくらいの扱いでしたが、如何せんベテランであり、しかもCHは平野・柴戸・伊藤・安居と駒が余り気味であり、さらに岩尾を名指しで招聘したと思しき肝心のリカがいなくなることもあって、岩尾は今季限りであっても特に不思議はなかったと思います。
・それでも浦和が岩尾の完全移籍に動いたのは岩尾のキャプテンシー、ピッチ上の監督、チームのまとめ役としての能力を高く評価したのではないかと推察します。
・昨オフに浦和はコロナ禍に伴う経営難もあってコストパフォーマンスの良くないベテラン選手を大量に放出しました。それ自体はやむを得ない話ですが、その副作用としてチームがしんどい時に求心力足り得る選手、チームを鼓舞し、落ちこぼれそうになる者を引っ張り上げられる選手がいない、非常に大人しいチームになってしまったように伺えました。
・言い古された、手垢が付きまくった言い方をすれば「チームの精神的中核」。そんな役回りを昨年までは阿部がやっていましたし、ちょっと意味合いは違いますが、晩年の平川は出番のなくなった選手の心の支えとして重要な役割を担っていました。浦和フットボール本部はそういう役割を担う者として岩尾の完全移籍に動いたのではないでしょうか。
・今年の岩尾はなにせ移籍初年かつレンタル移籍の身。しかも加入当初は徳島でのリカと浦和でのリカのやり方の違いに戸惑ってなかなか実力を発揮できず、自分のことだけで精一杯で周囲にポジティブな影響を及ぼす余裕はなかったかもしれません。
・また来年は如何せん監督が代わってしまうので岩尾が来年も主力中の主力たりうるのかどうかは判りません。しかし、2年目かつ完全移籍となった岩尾はたとえ出番が減ったとしても浦和の大黒柱的存在として働いてくれることでしょう。完全移籍決定時の岩尾のコメントを読むと、阿部の後継者であることを若干意識している節がありありですし。
・浦和はいろいろと面倒くさいクラブであり、何かと不愉快なことも少なくないかと思いますが、来年もよろしくお願いします。
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