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2022.12.31

はやし田@赤羽 ~ 焦がし味噌担々麺

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 赤羽駅東口から北へ。飲食店街「赤羽一番街」に入ってすぐ。ほぼ1年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客7。

 今回は冬季限定販売の「焦がし味噌担々麺(950円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューはいつの間にか大幅に増えていて、定番の「醤油らぁ麺」「つけ麺」「まぜそば」と限定販売の「トビウオ塩らぁ麺」、そして赤羽店限定の「濃厚魚介つけ麺」「濃厚辛つけ麺」「濃厚海老つけ麺」。なお「前回往訪時に数量限定販売されていた「のどぐろそば」がなくなっていました。
 
 店内は縦長コ字型カウンター16席。卓上には調味料一切なし。水セルフで、しかもポットを置く代わりに回転寿司屋などでよく見かける給水サーバーを設置しているのは新宿本店や池袋店と同じ。

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 「自家製芝麻醤に厳選した味噌を合わせ、マー油の香ばしさをプラス。すっきりしたラー油の辛さでまとめました」というのが店のウリ文句ですが、辛さはさしたることはなく、痺れに至ってはほとんど感じられず、明らかに旨味で押すタイプ。また胡麻ダレよりも味噌やマー油の渋味が卓越していて担々麺としては結構ユニークな味わいを醸し出しています。ただ味を重ね過ぎて、飲み進むにはちょっとしつこいかなぁ。
 
 麺は菅野製麺の中細ストレートタイプ。全粒粉入りで、蕎麦に似た心持ちざらつきのある食感で喉越しが良く、そしてそれなりにコシもあるバランスの取れた仕上がりです。濃厚スープにも全く負けていません。

 肉味噌はサルベージ用のご飯を付けたくなるほど多くはなさげ。細かく砕かれたナッツがアクセントに。他にチンゲン菜、刻み青ネギ。

 何を注文してもハズレはなく、便利な場所で中休みなく営業しており、しかも行列が出来るほどには混まないので非常に使い勝手のいい店です。 

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2022.12.30

幸福絶倒 でれうま えびめし@大阪王将

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 大阪王将から期間限定(2022年12月8日~23年1月22日までの予定)で売り出し中の「幸福絶倒 でれうま えびめし(790円)」を試食。

 「幸福絶倒 でれうま えびめし」は「始まりの肉チャーハン」」に続く「国宝級お宝めし」の第2弾という位置づけで、「香り高いスパイス(カレー粉・豆板醤)を効かせた炒飯に、香ばしく焼き上げた大ぶりの海老と、半熟の目玉焼きをトッピングして、スパイシーなコク旨ソースが食欲をそそる、大阪王将流の"えびめし"です。」というのがウリ文句。なおトッピングの目玉焼きは、とろとろ玉子に変更して「オムえびめし」を楽しむこともできるそうです。

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 しかし残念なことに作り手の仕事っぷりが甚だ雑なようでご飯全体へスパイスやコク旨ソースが均一に混ざっておらず、「ほとんどドライカレーじゃね?」と思われるなところもあれば、全然コク旨ソースが染みてなくて白飯状態に近いところもある始末。これでは本来あるべき姿がよく判らないので評価に困ります。前回の「始まりの肉チャーハン」は商品コンセプト自体に無理があったと思いますが、今回は割とシンプルな一品なだけにオペレーションでワヤにしているのには参りました。
 
 またトッピングの目玉焼きはそんなにえびめしとの相性は良いとは思えず、とろとろ玉子に変更して「オムえびめし」するのがたぶん正解。
 
 ただ大ぶりの海老だけは抜群に美味い。京都王将の関西圏店舗ではビールのおつまみ向けに「海老の天ぷら」が置いてありますが、大阪王将では海老だけ頼めるのかなぁ???

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2022.12.29

鉄板デミハンバーグとデミからあげの合盛り定食@からやま

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 「からやま」が2022年12月23日より期間限定で販売中の「鉄板デミハンバーグとデミからあげの合盛り定食(890円+税=979円)」を試食。
 
 「鉄板に盛りつけたジューシーなハンバーグは、デミグラスソースの香りと肉々しさが口いっぱいに広がります。合盛りにした『デミからあげ』は、皮付きの鶏もも肉を、漬け込みダレもかけダレも濃厚なデミグラスで仕上げた冬のごちそうからあげです。」というのがからやまのウリ文句。
 
 同業の「から好し」はすかいらーくグループなのでメニューに突如ハンバーグが出てきても特に違和感はないのですが、「かつや」と同系列の「からやま」がハンバーグを出すのってちょっと不思議な気もします。でも昨冬も「ハンバーグとにんにくからあげ定食」を提供していて、何がしかの手応えを掴んだのでしょう。

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 でも、ハンバーグの出来には甚だがっかり。いかにもお弁当のおかずに入ってそうな冷凍ハンバーグ風で食感は硬め。ジューシーさなんて皆無。粗挽きの肉々しいタイプなら硬くても納得しますが、特に肉々しい訳でもない。うーん、この出来では松屋のハンバーグには遠く及ばないなぁ・・・
 
 また「からやまの唐揚げはプレーンなのが一番美味く、そこに手を加えれば加えるほど悪くなる」の法則は「デミからあげ」にも当てはまったようで、味わい自体は悪くないもののこれまた硬くて難儀しました。

 極めつけはなぜかフライドポテトが入っていること。ないわー、これはない。定食にフライドポテトは要らんやろ・・・ 関西の奇習「お好み焼き定食」「うどん定食」もびっくりな炭水化物に炭水化物。うーん、どう考えてもこれはない。
 
 からやまの定食にしては単価も高く、褒めるべきところが見出しがたい一品でした。
 

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2022.12.28

明治亭@軽井沢 ~ ソースかつ丼

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 駒ヶ根名物の「ソースかつ丼」を長野県内各地で幅広く提供している「明治亭」。長野駅店には1年前に往訪済ですが、軽井沢店は初めて。北陸新幹線軽井沢駅南口駅前にある「プリンスショッピングプラザ 味の街」内。
 
 「冬の軽井沢なんて人おらんやろ?」と思っていましたが、週末しかもクリスマス・イブであることを侮りすぎました。11時の開店直前に往訪したところ既に先客4。開店後も三々五々客がやってきて、食べ終わることにはカウンター席に無理やり家族連れを案内したくらい。退店時には待ち客6組となっていました。冬の軽井沢にはインバウンド客が非常に目立ちましたが、不思議なことに「明治亭」にはそれっぽい客は見かけず。
 
 早速「ソースかつ丼(1590円)」を注文。長野駅店ではなぜかご飯大盛り(+110円)、小盛り(△55円)がある旨を勧めてきましたが、こちらはそのような案内はなし。
 
 観光客と買い物客しか来ない立地なので店内は4人掛けのボックス席主体でカウンターは4+6席のみ。卓上にはかつ丼ソース、七味、マスタード。長野駅店では着席するとかつ丼ソースが別途出てきましたが、こちらは最初から卓上に用意。長野店と違ってこちらではソースかつ丼以外のメニューを頼む客が少ないのでしょう、たぶん。

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 相変わらずでかい! 蓋が閉まらんくらいでかい! 飯の上にかつがそそり立っています!!このままでは食べづらいので「蓋を取り皿代わりにしてください」との案内があります。

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 でもサイドビューで判るように千切りキャベツがめちゃ多いだけで、かつがアホほど乗っている訳でもご飯が山盛りな訳でもありません。
 
 ここのソースかつ丼は甘めのソースがかつにべっとりべっちゃり系でスパイシーさは皆無。福井・ヨーロッパ軒のソースかつ丼とは対極的な位置づけ。かつ自体はデフォルトで美味しくいただけますが、千切りキャベツにはあまりソースはかかってないので、卓上のソースで少々補充。
 
 また甘めで飽きがくるのが早いので途中からマスタードで変化を付けたのが奏功して箸も止まることなく一気に完食。ただキャベツは芯に近いところが多いのか、ちょっと硬めなのが残念でした。

 長野県で食べる野沢菜はなぜか一際美味い。そして味噌汁に鶏団子が入っているのが謎。

 

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2022.12.27

江坂 任選手 蔚山現代FCへ完全移籍

・先日(12/26)江坂 任選手が蔚山現代FCへ完全移籍する旨が公表されました。

・江坂の移籍話は12/9に韓国メディア「フットボーリスタ」が関係者の話として「江坂の蔚山現代への移籍が近づいている」と報じたのが嚆矢。今季までプレーした横浜F・マリノスから期限付き移籍中の天野純が、来季は全北現代モータースにレンタルされるため、新たな中盤の攻撃の要を探していたとのこと。

・翌日デイリーがその報道を受けて「蔚山に完全移籍することが9日までに濃厚となった。複数の関係者によると、江坂は今季で浦和との契約が満了となり、移籍金は発生しないという。交渉は大筋合意に達しており、今後はメディカルチェックなどを経て、正式契約に至る。」との続報を流し、12/22にはついに機関紙スポニチが「蔚山に完全移籍することが21日までに決定的となった。現地でメディカルチェックを終えており、近日中にも正式発表される見込み。来季まで契約は残っていたものの、クラブとの話し合いの末、本人にとって初の海外挑戦を決断した。」と報じました。

・デイリーとスポニチでは江坂の契約期間が異なりますが、おそらく浦和情報には絶大な信頼と実績があるスポニチが正しく、浦和は江坂移籍に際して何がしかの移籍金を獲得したものと思われます。

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・それにしても、少々不可解な移籍劇でした。

・江坂は2021年6月に柏から完全移籍加入。どうもネルシーニョ監督との確執から柏で干されて末に浦和に転がり込んできた模様。

・当時の浦和はリカ1年目でビルドアップ、特に最前線への配球について小泉が絶対的存在になっており、小泉不在時にはどうしてもビルドアップが停滞しがちという問題を抱えていました。また小泉は組立こそ巧みなものの、得点には多くを期待できませんでした。ゆえに江坂の補強は浦和にとってまさに願ったりかなったり。また江坂が獲得時29歳というのは当時の浦和で比較的薄い年齢層を埋めるという意味でも的確。これ以上ない絶妙の補強でした。

・江坂はリカの期待に応えて、加入直後から基本的に4-2-3-1のトップ下、必要に応じてゼロトップ、2トップの一角などでスタメン出場。過密日程の影響でやむなくベンチスタートになった場合でも必ずと言っていいくらい後半頭から投入されるくらい酷使され続けました。ユンカー不在時の浦和の攻撃陣は決定力に難があり。2列目では最も点が取れる選手として期待されてもいたでしょう。2021年ではショルツや明本と並んで全く代えの効かない存在だったと思います。

・今年も当然ながら主力中の主力として期待され、シーズン開幕を告げるスーパーカップでは江坂の2ゴールで見事に川崎を粉砕!!しかしふり返ってみればなんとその試合が今年の江坂のピークだったようで・・・

・江坂は今年も開幕から代えの効かない選手としてスタメン出場を続けていましたがチームの勝ち点は伸びず、おまけに第12節アウェー柏戦で徹底的に削られた(柏を出る時はかなり遺恨が残ったようで、この試合ではネルシーニョから露骨に「江坂を削れ!」指令が出てた臭いんだよなぁ・・・)辺りから急激にパフォーマンスが落ちて、ベンチスタートになる試合が増えてきました。

・また江坂が調子を落としている間に、7月くらいから松尾CF&小泉トップ下の新布陣が機能し始めて浦和が急激に勝ち点を伸ばしだし、その勢いでACL準決勝を突破するに及んで江坂の立場は一気に苦しいものに。7月以降江坂は後半からの途中投入が基本となりました。

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・それでもチームが勝っているうちはその立場を受け入れるしかなかったのでしょうが、ACL終了後再び浦和の負けが込み始めると江坂の「謀反癖」が頭をもたげ始めたようで・・・10月のアウェー広島戦に大敗した後には「チームとして、ポゼッションだけじゃ勝てないともう1回認識しないといけない。理想のサッカーだけじゃ勝てない。個人ではがす部分も必要だし、割り切らないといけない部分もある」「ボールを保持することが一番にきている。ゴールを目指していないし、バックパスが多い。それで相手の勢いが前にきて、プレスがはまりやすい」と監督批判と捉えられても仕方がない発言をしてしまいました。

・柏でネルシーニョに干された時もなんか言っちゃったんだろうなと思わざるを得ない話。しかも柏と違ってスポーツ紙がネタ欲しさにウヨウヨ嗅ぎまわる浦和はちょっとした批判が表ざたになってしまうんだよなぁ・・・

・グロインペイン症候群を抱えたユンカーが強く前プレをかけられないがゆえに出番を失っているのとは違い、江坂は極端にプレス強度が落ちる訳でもないのでリカとの確執さえ無くなれば浦和残留の可能性はそれなりにあったと思いますが、もはや浦和フットボール本部とも「売り言葉に買い言葉」状態なのか、江坂の心はすっかり浦和から離れてしまい、新監督の来日を待たずに蔚山現代へ移籍の運びとなりました。

・まぁ「クラブへの忠誠心ゼロ」の選手なのでJリーグ中位をウロウロしているクラブより、Kリーグチャンピオンのクラブでプレーするのを選ぶのは一応ステップアップなので判らなくもありません。ただ柏&浦和との移籍の経緯から江坂=「何かとめんどくさい選手」というイメージは拭えないでしょう。

・浦和フットボール本部から見れば、移籍金を分捕った上で国内のライバルクラブではなく海外へ移籍してくれるならそんなに悪い話ではありません。また江坂の移籍は急に出た話でもないので、代わりの選手を探していると思います。万一後任なし、あるいは代わりの選手がJ2オールスターズ止まりなら「今年はACL圏入りは諦めました」宣言と受け止めるますが・・・

・一応天皇杯をもたらしてくれましたし、もともと「クラブへの忠誠心ゼロ」な、実力を評価してくれる主君の下へと渡り歩くプロの仕事人的な選手だと割り切ってしまえるので、個人的には江坂にそんなに遺恨はありません。たった1年半の短い期間でしたがありがとうございました。

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2022.12.26

カットステーキのビーフストロガノフ@松屋

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 松屋が2022年12月20日より期間限定発売中の「カットステーキのビーフストロガノフ(850円)」を試食。なんか似たようなものを食べた記憶があるな?と思ったら、それは今年4月に試食した「カットステーキのハッシュドビーフ」でした。

「鉄板で焼き上げたジューシーな牛肉のカットステーキとやわらかな薄切りビーフを、甘味と酸味、コクの溢れる上品なオリジナルソースで仕上げた、ごはんにもお酒にもあうビーフストロガノフを発売いたします。」「一口味わっただけでコク旨ソースに絡んだ牛肉の旨味と玉ねぎの甘味が口の中で広がる逸品です。」というのが松屋のウリ文句。

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 カットステーキはサイコロ状ではなく、板切れ状にカットされたもの。前回の「カットステーキのハッシュドビーフ」でも思ったのですが、どうも「上品なオリジナルソース」としっくり馴染んでいるような感じがしません。カットステーキ自体も牛肉にしてはえらく味が淡白な上、ものによってはえらく堅いものも。
 
 牛丼と同じ部位と目されるやわらかな薄切りビーフのほうがソースとの相性ははるかにマシで、この出来だと無理にカットステーキを入れず、フツーに「やわらかな薄切りビーフ」増量マシマシのビーフストロガノフを出した方がはるかに良いような・・・カットステーキの食材が余ったので、難があるのは承知で作ったメニューなのではないかという疑惑が沸々と。
 
 なお「ビーフストロガノフ」は「ハッシュドビーフ」ほどハヤシライスと酷似しておらず、酸味控えめでちょっとクリーミーな味わいに寄っている気がしましたが、実際どうなんだろう??

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【DAZN短感】22-23年第7節:浦和L 2-0 マイ仙台

・浦和の基本フォーメーションは皇后杯長野戦に続いて4-2-3-1。

・試合は5分に早くも動いて、CKからの流れで塩越浮き球パス→清家が撃ち損ねたこぼれ玉を安藤がゴール。この場面、塩越が縦パスを出した時点で安藤がオフサイド臭いのですが、試合後安藤が「パッと後ろを見たときに、残っているマイ仙台の選手がいたのが分かったので、あのポジションを取れたのが大きかったと思います」とわざわざ語っているので、DAZNではよく判らないものの安藤はオフサイドではないことを確信していた模様。純然たるCBではまずあり得ない得点感覚です(苦笑)。

・仙台の基本フォーメーションは4-3-3。しかも前からGK福田へまでもガンガンプレスをかけてくるため、序盤は仙台がボールを支配して浦和を自陣に押し込むことにありましたが、残念ながら仙台は相手を崩しきる力が無くて遠目からシュートを無理やり放つ場面だらけ。仙台が最もゴールに近づいたのは20分左サイド深い位置でのスローインからの攻撃でクロスを安藤がクリアし損ね、矢形に撃たれた場面。ただ案外シュートコースが絞られていたようで、シュートは福田の正面。

・浦和は思うように高い位置でボールを奪えないどころか、浦和がボールを支配する展開にもならなかったものの、好機をフィニッシュに結びつける力は明らかに浦和が一枚も二枚も上。しかし浦和が山のように作る決定機を阻み続けたのがGK松本とバー。24分猶本縦パスで清家が裏抜けに成功するも松本がセーブ。31分押し込んだ状態で右サイドから塩越クロス→清家のシュートはバーを直撃!!

・ようやく40分に浦和に待望の追加点。左サイドから清家がアーク付近の菅澤へ斜めにパス。菅澤が曲がりなりにもボールをコントロールしているところに後方からボックス内へ突入してきた遠藤がズドン!!!WEリーグではあまり見かけない、男子サッカーっぽい素晴らしいSBのゴールでした。

・後半の仙台の見せ場は52分左サイドで後藤が得意のまたぎフェイントを駆使して対面の遠藤を振り切ってクロスを入れたものの、中で合わせきれなかった場面だけ。しかも運悪く61分に宮澤が負傷交代を余儀なくされたこともあって後半はほぼ一方的な浦和ペースに。仙台は序盤から盛んに前プレを仕掛けてはいたものの、結局高い位置でボールを奪えずに体力を消耗するだけに終わったようで、後半はすっかりスカスカになった仙台守備陣を相手に浦和がやりたい放題。

・しかし、ここでまたしても立ちはだかったのがGK松本とバーとポスト。この試合でもっとも頭を抱えたのは66分菅澤の前プレが効いて松本のミスを誘い、松本の緩い縦パスがどフリーの清家に渡る絶好機があったものの、清家のシュートはポストを直撃!!清家はこの試合計5回の決定機をフイにし、試合後安藤老師が待つ説教部屋に呼ばれていると思います、たぶん。清家ほど極端ではないものの、菅澤のシュートも決定機で枠に飛ばずにポストに嫌われる場面も。

・試合内容では浦和が仙台を圧倒しているものの、決定的な3点目が取れないので「お試し」的な選手交代も遅れに遅れ、最初の選手交代はなんと81分になってから。

・試合終了直前にはCKから安藤のシュートがバーを直撃、跳ね返りを途中投入の植村が詰めるもGKセーブと最後の最後まで詰め甘な試合でしたが、「鋼鉄のザル」にしては珍しく全く危なげない完封勝ちだったのは高く評価していいでしょう。

・試合後は松本が長期離脱中の先輩GK池田のもとへ号泣しながら駆け寄る場面も。

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-----菅澤-----
清家---猶本---島田
---栗島--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
5分 安藤
40分 遠藤

(交代)
81分 清家→植村
87分 水谷→上野
87分 島田→西尾
90+3分 遠藤→西村
90+3分 菅澤→丹野

・4-2-3-1だと完全に「猶本全権委任システム」になってしまうので個人的には好きではありません。皇后杯でも感じましたがこの配置では島田の守備負担がでかすぎて気の毒。ただ島田がかなり守りに回ってくれるので、後方の遠藤が気兼ねなく上がれるのが目を惹きました。また皇后杯と違って左SHに清家がいるので攻撃の厚みは段違い。ただアホほど作った決定機を清家が一つも決められないのには参りました。

・CHは基本栗島が前で塩越が後に整理したのかな?この役回りだとどう考えても塩越が気の毒で、佐々木のコンディションが整えば塩越の代わりに水谷か佐々木がCHに入るような気がします。

・遠藤は急激に伸びたなあ。守って良し、クロス入れて良し、ドリブルで斬りこんで良し、そしてシュートも撃てる!! チーム内ではもう若くはなく中堅的な世代ですが、なでしこ入りがいよいよ現実味が!!

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2022.12.25

HIGH RAIL 1375試乗記

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 山梨県の小淵沢駅と長野県の小諸駅をつなぐ小海線を走る観光列車「HIGH RAIL 1375」を試乗。「HIGH RAIL 1375」は1号・2号・星空の3本が運行されていますが、試乗したのは上り(小諸→小淵沢)の2号でした。

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 小海線は、八ヶ岳高原線の愛称でも親しまれるJR線では日本一標高の高い地点を走る路線です。「HIGH RAIL 1375」の名称は小海線の特徴である標高の高さを表す"HIGH"と、線路の"RAIL"、そして野辺山駅から清里駅にかかるJR線標高最高地点「1375m」を組み合わせたもの。

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 車両はキハ100系・キハ110系気動車を1両ずつ改造した2両編成。1号車は観光列車らしく半分がボックス席、半分が窓を向いた座席になっていますが、乗車した2号車はごく普通の2+2のリクライニングシート。しかも改造にあたって座席のシートピッチと窓枠が合わなくなり、当たった席はなんと座席の横にぶっとい窓枠が来るクソ席でした(´・ω・`)ショボーン

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 もっとも冬の小海線の車窓はこれといった見所はなく、2号だと前半は佐久平の田畑の中を延々と走るだけ。途中で見える千曲川も渓谷美と言えるほどのことはなく、終盤小淵沢駅へ向けて八ヶ岳の麓を駆け下る頃には日がすっかり陰ってしまいます。せいせい逆光に映える富士山が見せ場なくらいでしょうか。従って車中では2時間に渡って延々と居酒屋モード。

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 途中中込駅で駅員さんたちが大勢お出迎え。他に信濃川上駅&野辺山駅でまとまった停車時間があり、その間アテンダントがせっせと記念撮影を手伝ってくれます。車中では特にイベントもなく、基本放任モード。個人的にはそれで良いと思います。

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2022.12.24

旨辛菜麺&焼餃子@ぎょうざの満洲

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「ぎょうざの満洲」で12月のフェアメニュー「旨辛菜麺」を試食。この日は朝飯抜きで午前中一杯かかって近所の大病院で検査を受けまっくて疲労困憊したので、「焼餃子付き(880円)」にしてみました。しかも小ライスサービス付き。
 
 戸田公園店に来たのは初めてでしたが、超駅近店にも関わらず案外店は広くて4人卓が10卓ほど。カウンター席はたった5席のみ。

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 端的に言って旨辛菜麺は日高屋の冬季限定「チゲ味噌」と非常に良く似た一品です。麺の上には白菜主体に、ニラ、玉ねぎ、もやし、ニンジン、しいたけ、キクラゲなどの炒め物に溶き卵がたっぷり。日高屋の「チゲ味噌」と違って豚肉がない代わりに全体のボリュームがやや多い感じでしょうか。
 
 麺は並太ほぼストレートでつるつるした口当たり。若干柔らかめの仕上がりでしたがコシはそれなりに保たれていて悪くはありません。麺は日高屋も大きく改善されたので良い勝負。スープは日高屋ほど辛くなく、旨辛の「旨味」に寄せた感じ。

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 ぎょうざの満洲の餃子を食べるのは超久しぶり。餃子の王将より皮がちょっと厚い気がしますが、適度に肉々しくて旨さは同等の評価。なおぎょうざの満洲は餃子専用のタレはなく、酢・醤油・ラー油を自分で調合する方式。

 以前蕨店で旨辛菜麺を食べた時はなんだかスープが薄くて良い印象を受けなかったのですが、ぎょうざの満洲は店による出来の差が大きいのかな?今回は大満足でした。

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2022.12.23

工藤孝太選手 藤枝MYFCへ育成型期限付き移籍

・本日(12/23)、工藤孝太選手が藤枝MYFCへ育成型期限付き移籍するとの旨が公表されました。

・工藤は浦和ユース在籍中の2021年に2種登録でリーグ戦第7節から10節まで立て続けにベンチ入りした後、ついにルヴァン杯グループステージ第3戦横浜FC戦にフル出場。もともと極端にCBの層が薄かった上に新人の藤原が負傷してしまったことによる「学徒出陣」でした。

・序盤は非常に不安定で、失点にがっつり関与した後の「魔の10分」は目も当てられない惨状でしたが、いつまでも失敗をズルズル引きずらずに給水タイムを契機にスパっとメンタルを立て直すのに成功。リカもその辺を評価したのか、工藤を前半だけでお役御免とせずに我慢して90分間起用しました。

・工藤は藤原よりもフィード能力が高いことが評価されたようで、後輩に追い抜かれた格好の藤原は残念ながら同年7月に相模原へ育成型期限付き移籍に。

・一方工藤もデンの戦列復帰やショルツの加入でCBの駒が揃ってくると必然的にベンチ入りも難しくなり、先のフル出場以降は2試合(天皇杯3回戦&続くリーグ戦アウェー大分戦)ベンチ入りしたのみ。

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・そして今年は晴れて浦和へ新加入の扱いになったものの、ACL出場に伴いルヴァン杯グループステージがない関係で工藤の出場は昨年以上に難しくなり、事実上の消化試合だったACLグループステージ第6戦山東泰山戦と花試合のPSG戦&フランクフルト戦に出場したのみで他はベンチ入りも出来ず。またPSG戦はリンセン故障で55分に投入され、シャルクに代わって83分に下げられてしまうという気の毒な役回りでした。

・工藤の目下の課題はコーチングにあるようで、U-19日本代表監督からも同じ指摘を受けているとのこと。

・そして工藤は11月末に宮本や安居とともにベルギープロリーグ2部に所属するKMSKデインズのトレーニングに参加。そこで何か思うところがあったのか、来季は藤枝MYFCへ武者修行に出る道、すなわち来季は一応ルヴァン杯グループステージがあるとはいえ、あるかないか判らない出場機会を待つよりも積極的に打って出る道を選んだようです。たいして出場実績がある訳でもない若手をJ3ではなく、昇格初年とはいえJ2のクラブが拾ってくれたのは少々驚きでしたが。

・そして奇しくも藤原と同一カテゴリーで争うことに。お互いに良い刺激になり、双方ともぐぐっとレベルアップ出来ればこれ以上の喜びはありません。

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我武者羅 幡ヶ谷本店 ~ 生姜醤油ラーメン

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 京王新線幡ヶ谷駅北口から甲州街道を東へ。我武者羅幡ヶ谷本店は大昔土日に「弥彦」というブランド名で味噌ラーメンを出していた頃に往訪したきりで、我武者羅としては初往訪。8月に「生姜醤油専門」にリニューアルオープンしたばかりのようですが、同時期に同じ「生姜醤油専門」だった代々木店を閉めているので、実質的には代々木店の移転なのかも??
 
 11時半の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客2。開店後5。

 店内の券売機ボタンを見て、定番の「生姜醤油ラーメン(880円)」を注文。ランチサービスなし

 メニューは他に塩生姜ラーメン、背脂生姜ラーメン、生姜醤油つけ麺、塩生姜つけ麺、背脂生姜つけ麺など。

 店内は縦長L字型カウンター12席。卓上には生姜酢、一味、おろし生姜、ブラックペッパー、ホワイトペッパー。水セルフ。

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 食べ始めはほんのり生姜を感じる程度で、動物系がベースを思しき出汁の旨さと濃い目の醤油の味わいをうまく引き出すのに専念した感じ。表面の脂が多めなことも相まってか生姜醤油にしてはこってりした印象を受けますが、それでも出汁、醤油、表面の脂、そして生姜のバランスが絶妙。
 
 代々木店では生姜を最初からスープに溶かし込まず、中央にちょこんと乗せていましたが、こちらは生姜のトッピング自体を止めて、卓上のおろし生姜で客の好みに応じて適宜追加する方式に変えたようです。これは実に嬉しい変更で、生姜をちびちび加えて味の変化を心行くまで楽しめます。

 麺は三河屋製麺製の中細ストレートタイプでつるつるした口当たり。やや柔らかめの仕上がりですが、案外コシがあって悪くありません。スープの絡み、相性は文句なし。
 
 チャーシューは部位の異なるものが混ざっているようで、あっさり目のものもあれば、濃い目にしっかり煮込まれているものも。他に細切りメンマ、ほうれん草、海苔、刻みネギ
 
 代々木店は晩年やや劣化したような印象を受けましたが、さすがに幡ヶ谷本店はしっかり立て直したようで大満足の一杯でした。

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2022.12.22

金子大毅選手 京都サンガへ完全移籍

・先日(12/20)、京都サンガF.C.へ期限付き移籍していたた金子大毅選手が、そのまま京都サンガF.C.へ完全移籍する旨が公表されました。

・金子の完全移籍は12/12に報知が報じたくらいで続報はなかったものの、昨年末に京都へ期限付き移籍が決まった際に金子本人も含めて誰もが片道切符と考えていたでしょうし、サプライズも何もありません。

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・金子は2021年に湘南から完全移籍加入。湘南では基本的に3-1-4-2のアンカーで起用されており、「球際でのボール奪取能力に優れ、鋭い縦パスを繰り出せる上に、タイミングよく攻撃参加してミドルシュートをぶち込める」という話。柴戸のようなやたらやたら相手に食いつくワンワン系ではなく、どちらかといえば青木に近く、青木よりは攻撃的なイメージを持っていました。

・しかし、リカの金子に対する評価は厳しく、同年第5節札幌戦&第6節横浜M戦でスタメン起用された後はベンチにすら入れず、基本カップ戦要員で、それもステージが進むと出番がなくなってしまいました。夏に平野が加入してCHを柴戸・敦樹・平野のローテーションで回せるようになったのも金子が出番を失った一因でしょう。

・浦和がこの年に獲得した選手は大卒新人の敦樹を含めて悉くリカにレギュラー格で起用されているのに、金子だけが蚊帳の外状態なのが不思議でしたが、ひょっとすると金子は西野TD&リカ体制になる以前から獲得が決まっていたのかもしれません。そう考えるとリカに全然使われないのも腑に落ちます。

・そして金子はかつての恩師曺貴裁監督がいる京都へ期限付き移籍。このまま浦和に留まっても試合に出られる見込みは薄いのでフロントも本人も移籍を模索するのはごくごく自然な話。期限付き移籍なのは単に京都が移籍金を払うのを渋っただけでしょう。

・ただ意外なことにキジェの下へ戻っても金子の立場は案外苦しく、出場機会は22試合1,135分に過ぎませんでした。しかもシーズン前半はスタメン出場が多かったものの、シーズン後半は途中投入が多くなり、最後の入れ替え戦でも途中投入に留まっています。

・今年の京都での金子の出場機会を見る限り、リカの退任が決まった浦和への金子復帰の目はゼロではなかったのでしょうが、やはり浦和フットボール本部的には金子を評価する向きはいなかったのでしょう。既定方針通りの片道切符となってしまいました。浦和フットボール本部体制が確立する前の最後の迷走に金子が振り回されたような気もして少々気の毒ですが、24歳とまだ若いので再ブレイクの機会もあるでしょう。浦和戦以外でのご活躍をお祈りします。

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「○○のはなし」試乗記

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 「○○のはなし」は山陰本線新下関駅~東萩駅間を走る快速列車で、土曜・日曜・祝日に1日1往復運行しています。今回試乗したのは上りの東萩→下関間。列車名には「萩(は)・長門(な)・下関(し)を辿り、思い出に残る『はなし』の旅を楽しんでほしいとの思い」が込められているんだとか。

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 ボロボロのディーゼルカーキハ47形を再改装した2両編成で、1号車が和風、2号車が洋風にデザインされてます。試乗したのは1号車で畳敷きなのが特徴。

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 また1号車には萩・長門・下関に伝わる工芸品や特産品の展示コーナーも。

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 停車駅では駅員さん等が盛んにお見送り。また沿線自治体の職員が乗り込んできてプレゼントなども。

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 途中の仙崎駅では30分ほど停車。近隣の道の駅「センザキッチン」が大人気!! 

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 沿線は随所で日本海の絶景が楽しめ、ビュースポットでは一時停止のサービスも。残念ながら往訪時は曇りがちで夕陽は上手く撮れず。

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2022.12.21

たに@尾道 ~ チャーシューメン

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 山陽本線尾道駅から、西へ歩いてすぐ。先客11、後客ゾロゾロ。ちょうど昼飯時で観光客や出張族と思しき方々を中心に行列が出来ない程度に混みあっていました。7年半ぶりの再訪。

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 いつの間にか設置された券売機で「チャーシューメン(800円)」を注文。ランチサービスなし。基本の「尾道ラーメン」だと700円と諸物価高騰の折り、かつ観光地にしては安め。
 
 店内はカウンターだけですが、縦に長くて20席以上ありそう。卓上にはふりかけ、一味、胡椒、ソース。

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 いかにも流行っている店らしく、客入りの割には早めに登場。背脂がぷかぷか浮かぶ、典型的な尾道ラーメン的ビジュアル。表面の脂が結構多いせいか、「魚のだしとしょうゆをベースに、鶏ガラやトンコツで煮込んだ」とされるスープはかなり熱く、しかもなかなか冷めないのには驚きました。ただ脂の多さの割にはしつこい感じはしません。出汁としょうゆ、そして脂のバランスが良く、旨みたっぷりで、しかも飲みやすくて満足。

 麺は中細ストレートタイプでやや柔らかめの仕上がり。以前は「コシが強い」という印象を受けたのですが、意外に早めに出てきたことから察すると少々作りが雑になってしまったのかも。
 
 またスープは良く絡んでこれまた結構なのですが量は少な目。地元客風の方が悉く「半チャン」とか「唐揚げ」とかがついた定食を頼んでいたのも道理。

 チャーシューはぺらぺらのバラ肉。店の公式サイトだと「豚バラ三枚肉を縦半分に切りロール状に巻く。1日寝かせて、自家製調味料で炊くこと数時間。 その後、秘伝のチャーシュー専用ダレに数時間漬け込み、チャーシューが落ち着いたところを見計らって冷蔵庫で保存。3日間かけて完成したチャーシューは当店自慢の逸品です。」と実に饒舌ですが、全然その苦労が反映されていないような気が。他に白っぽい細メンマ、刻み青ネギ。

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2022.12.20

藤原優大選手 FC町田ゼルビアへ育成型期限付き移籍

・昨日(12/19)、2022年にSC相模原へ育成型期限付き移籍していた藤原優大選手が2023年はFC町田ゼルビアへ育成型期限付き移籍をすることとなったことが公表されました。

・藤原は2021年に青森山田高校から浦和に加入。シーズン開幕時はデンが長期離脱中で、使えるCBが槙野と岩波しかいないという苦しい台所事情もあって藤原はルヴァン杯第1戦湘南戦で早々とスタメン出場機会に恵まれましたが、そこで石原直樹のラフプレーで左眼窩底を骨折したのがケチのつけ始め。

・その後フィードが苦手なのが祟って当時二種登録だったユースの工藤にすら劣後する扱いとなったので、早くも7月に相模原へ育成型期限付き移籍。藤原は移籍直後の第21節北九州戦で3バックの右CBとしてスタメン出場したのを皮切りに、計17試合(うちスタメン16)に出場。試合経験を積む点では悪くないシーズンだったと思います。

・ところが残念ながら同年相模原はJ3へ降格。それでも藤原は2022年も相模原でプレーすることを選択しました。浦和フットボール本部も相模原の高木監督を信頼してのことでしょう。

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・2022年は23試合2070分出場。開幕時からほぼ一貫してスタメンフル出場のバリバリのレギュラー格でしたが、第27節富山戦で突如ベンチ外となって、そのまま最終節まで出番どころかベンチ入りもなし。出番を失った原因が怪我なのか何なのか仔細不明。

・しかも今年の相模原は降格したばかりとは思えないくらい開幕時から不振を極め、高木監督を5月に早々と更迭したのも虚しく最下位でフィニッシュ。藤原本人の出来は試合を全く見たことがないのでなんとも言えませんが、情勢的には浦和復帰どころか個人昇格できる目も乏しいように思えました。

・ところが来季のレンタル先は意外にもJ2中堅レベルの町田。武田が行く水戸とどっこいどっこいの「プレーオフ圏入りするには少し足りない」レベルのクラブで、藤原にとってはJ3最下位の相模原よりは段違いに格上での挑戦になります。そしてこのレンタル移籍は、どこからどう見ても青森山田の黒田監督が来季から町田の監督に就任した縁なのでしょう。

・青森山田のあのスタイルがJ2でどの程度通用するのか全く判りませんし、通用したとしてもそこで磨かれたスキルが浦和で活きるのかどうかこれまた不透明。でももはや藤原はプレースタイルの向き不向きだとか、ここを矯正したい、伸ばしたいとかいろいろ贅沢を言っている場合ではなく、とにかく試合に出る、出続けるしかない立場。かつての恩師のもとで何がしか大ブレイクのきっかけを掴めるよう願ってやみません。

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チゲ定食@やよい軒

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 やよい軒が2022年11月15日から発売中のの冬の定番メニュー「チゲ定食(930円)」を試食。年々値上がりしてやよい軒の客層には目が痛い域に入ってきたせいか、今年は副食のから揚げが付かない廉価版(820円)が登場。
 
 やよい軒が「チゲ定食」を売り始めた頃はから揚げではなく、小さなチヂミとめっちゃ小さな冷奴が付いていましたが、2015年からから揚げが付く形に変更されました。鶏の唐揚げはチヂミと違って他のメニューから転用できるのでやよい軒にはメニュー変更上たいして追加コストもかかりませんし、チヂミは正直まずかったのでその変更は前向きに受け止めましたが、チゲ鍋にから揚げはいくらなんでも重すぎと思う方も少なくないでしょう。オプションにしたのは大正解と思います。

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 なぜか唐辛子ではなくコショウが付いてきますが、これはから揚げ用なのかな???
 
 「汗をかいて、辛さを楽しみながら召し上がっていただきたい『やよい軒』のチゲは、ほたてやえびなどの海鮮の旨みと信州味噌のコクにコチュジャンの辛さをプラスしたスープが後引く美味しさです。」というのがやよい軒のウリ文句。冬の定番の座を長年維持しているだけあって、何も言うことがない安心、安定の旨さ。ごちそうさまでした。

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2022.12.19

生きてる餃子 バリス@東武宇都宮

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 「カンセキスタジアムとちぎ」で皇后杯観戦後、遅めの昼飯がてら久しぶりに宇都宮の餃子巡り。最初に餃子屋の集合店舗「来らっせ」に行ってみたところ、なんか整理券ゲットが前提みたいなシステムになっていて、しかも日曜日の昼間らしくそこらじゅうに待ち客がウロウロしているような有り様だったので、急遽Google Mapで近所の店を検索してここに辿り着いた次第。
 
 結構な人気店のようで店内はほぼ満席で空いていたところに辛うじて滑り込み。退店時には外待ち6。
 
 早速「焼き餃子(税別480円)」3人前と「ビールジョッキ(税別550円)」を注文。一人でそういう注文をする人はほとんどいないせいか、「一皿に5個乗っていますが」と注意喚起されるも初志貫徹。水餃子はあまり好きじゃないし、パクチー餃子なんて死んでも食いたくないし・・・
 
 店内は縦長カウンター20席くらい。餃子屋らしくなくカップル客が目立ちましたが、店も女性3人で切り盛り。餃子のバリエーションはそんなに多くない反面、つまみ類が目立ったので、餃子をがっつり食うより、餃子をメインに軽く飲むような位置づけの店なのかも。なお専用の餃子のタレはなく、自分で酢・醤油・ラー油で調合するタイプの店です。

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 ここの餃子は皮が厚いのが特徴。ぱっと見小さい感じがしますが、飴がパンパンに詰まっているので結構食べ応えがあります。また豚肉主体のかなり肉々しいタイプで、当然ながら肉汁ブジャーーー系。ニンニクを使わない代わりに生姜がかなり効いていて、酒のアテには最適でした。三皿も食えば量的には大満足。しかも全く飽きずに一気に完食。ほとんど下調べせずにスクランブル発進した割には大当たりの店でした。
 
 強いて難を言えばジョッキで頼んだビールが「中ジョッキ」ですらない小さなサイズだったことかなぁ・・・

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【観戦記】第44回皇后杯4回戦:浦和L 3-1 AC長野 ~ 初めてのカンセキスタジアムとちぎ

 1失点は余計すぎましたが、それ以外は実力差通りの完勝でした。

《スタメン》

・前節故障した柴田に代えて栗島をスタメン起用したほか、清家に代えて植村がスタメンに。またリーグ戦開幕後ずっと戦線を離脱していた佐々木がベンチに復帰。

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《試合展開》

・浦和の基本フォーメーションはリーグ戦でずっと採用している4-4-2ではなく、どう見ても島田が右SH、猶本トップ下の4-2-3-1。

・5分遠藤からの縦ポンに反応した菅澤が右サイド深い位置で粘り、菅澤をインナーラップした猶本へ横パス。猶本がそのままボックス内へ運び、かつ自ら豪快にゴールマウスをぶち抜いて先制。

・18分には栗島の縦ポンで裏抜けした菅澤がそのまま独走して追加点。35分にはまた縦ポンで菅澤が裏抜けし、どフリーで併走する猶本に折り返す決定機がありましたが、猶本のシュートはGKの守備範囲内。

・試合後の菅澤の弁によると「相手のラインが結構高くなるところとディフェンスラインに少しばらつきがある」あたりを事前にしっかりスカウティングしていたようで、長野の高い最終ラインの裏を突く攻撃が見事にハマりました。

・それでも長野はやたら高い最終ラインを必死に維持しているので、浦和はほぼ一方的にボールを保持していても相手を自陣に押し込む場面はほとんどなく、押し込んでからの決定機は27分バイタルエリア中央の猶本が右サイドへ展開して遠藤のシュートで終わった場面だけだったかな?

・まぁ少々退屈な試合内容ながらもリードしているので変なボールの失い方さえしなければ何の問題もありませんし、長野に全く何もやらせないまま前半終了と思っていた矢先、珍しく長野に押し込まれた前半終了間際ぽっかり空いたバイタルエリアから奥津にミドルシュートを叩きこまれて、最初の被シュートで失点。長野サイドからすれば頑張って高い最終ラインを維持していたご褒美みたいなものに。

・前半両サイドとも攻撃面では完全に沈黙していたのを反省してか、後半に入ると左SH植村をやや高い位置に押し出したのが奏功。植村自身の動きも良くなって52分初めて左サイドを抉った形から決定機。さらに高い位置でのボール奪取から何度か決定機を掴んだ後、60分最前線で栗島の縦パスを受けた菅澤がCBに競り勝ち、ループシュートでGKを交わして三点目。

・その後はほぼ一方的な浦和ペースで、63分カウンターっっぽい形から猶本→植村の決定機があったものの追加点ならず。

・浦和が危なかったのは75分ぽっかり空いた浦和右サイドにサイドチェンジされてからのミドルシュートだけで、それもGK福田が難なくセーブ。そして後半の長野のシュートはこれ一本だけ。

・最後は故障明けの佐々木や若い西尾&丹野を投入する余裕も見せて楽々逃げ切り勝ち。

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《総評》

・長野とは今季リーグ戦開幕戦で既に対戦済で、その際は浦和が「鋼鉄のザルっぷり」を遺憾なく発揮してやらずもがなの2失点を喫して無駄に競った試合になってしまいましたが、今回はしょーもない失点は1つのみ。得点はリーグ戦同様の3得点。しかもリーグ戦では個人技でのごり押しっぽい得点だらけだったのに対して、今回は相手の特徴をしっかりスカウティングして作戦通りの3得点なので内容も格段に向上。実力差通りのスコアでの快勝と評して差し支えないと思います。

・この試合で4-2-3-1を採用した理由について、楠瀬監督は試合後「猶本はトップ下でボールを引き出したりしてくれるので、そういう方が猶本の良さも出るかなと思いました。彼女は決定的なことができますし、サイドに置いていると彼女もいろいろやりたがってフラストレーションがたまるところもあるので、今日は思い切ってやってもらおうと思いました。」と説明。そしてその狙い通り猶本が獅子奮迅の活躍を見せてくれました。

・その反面割を食ったのが右SHに回った島田。スピードがある訳ではなく、ドリブルでカットインが持ち味でもなく、高精度のクロスが上げられる訳でもない島田をSHに回しても意味がないかと。島田は浦和の若手ではぶっちぎりにフィジカルが強く、最前線に出してナンボの選手で、島田を活かそうとするとリーグ戦で採用している4-4-2が最適なんでしょう。わざわざ4-2-3-1を採用した真意は作戦のオプションを増やすための試行錯誤だと思います。

・前半のやらずもがなの失点について、監督は「少し詰めが甘かったところがあって、先週の試合でINAC神戸レオネッサさんにやられたときも詰めが甘いところがあり、今週はそういうところを結構厳しくやっていたのですが、そこでやられてしまいました。」と反省しています。でもI神戸戦は詰めが甘いというより相手の狙いにずっぽりハマっての失点なので、甘さという意味では今回のほうが酷いかと。失点時に塩越が右サイドの守備に引っ張り出されてたような記憶が・・・

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《選手評等》

・長期離脱から復帰した栗島はしばらく左SBでの途中出場が続いていましたが、この試合でついに本職のCHでスタメン出場。如何せん長期の故障明けなので、フィジカルコンタクトが多くならざるを得ないCHでいきなり使うのを避けていたのかもしれませんが。

・試合後は栗島本人としてはそれなりに手応えを感じているようですが、傍目には塩越との相性はあまり良くないように見えました。柴田&塩越だと比較的柴田が後ろで塩越が前に出る関係となり、右SHなのに中へ入りたがる猶本と前に出た塩越が両IHとなり、事実上柴田アンカーの4-1-2-3っぽい布陣となって結構いい感じ。塩越&栗島のコンビは役割の整理に時間がかかるかも。仕方ない話ですが。

・「カンセキスタジアムとちぎ」は初体験。2020年開場の最新鋭スタジアムで、全周2層式&全周屋根付きな辺りは長崎とそっくり。陸上競技場兼用の割には見やすいほうだと思いましたが、長崎よりはちょっと高さが足りない気も。ただ地方のスタジアムには珍しいことに鉄道駅から楽に歩いて行ける点は高く評価できます。また昼間だとメインスタンドは日影になるので、冬はバックスタンドでの観戦がベター。

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-----菅澤-----
植村---猶本---島田
---栗島--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
5分  猶本
18分 菅澤
45+1分 奥津(長野)
60分 菅澤

(交代)
81分 植村→西尾
84分 栗島→佐々木(佐々木が左SB、水谷がCHへ)
84分 島田→丹野(丹野が左SH、西尾が右SHへ)

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2022.12.18

味噌たまカツ丼@かつや

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 「かつや」が2022年12月14日から期間限定で発売中の「味噌たまカツ丼(650円+税=715円)」を試食。「味噌タルカツ丼」も同時発売されましたが、味噌とタルタルソースという味というか個が強いものを重ねてもロクなことにはならないと考えて「味噌たま」をチョイス。
 
 なお「味噌カツ」はかつやの冬の定番となっていて、いろいろ手を変え品を変えて味噌カツを出してきます。

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 今回の味噌たまカツ丼は「濃厚な味噌をまとったカツに、とろっとたまごを絡め」ただけの、例年になくシンプルな一品。見た目は実に黒々としていて全く映えません。そして味噌はいつものちょっと八丁味噌テイストを感じる甘辛いタイプ。
 
 ただの味噌カツだと味わいが濃厚過ぎてとかく単調になりがちなところを卵を絡めて食べやすくしたつもりなのでしょうが、残念ながらこの卵の量ではいかにも多勢に無勢というか、味噌の濃厚さを受け止めるには非力すぎて無いも同然。以前同じような発想で売り出された「青ねぎ味噌カツ丼」ではたっぷり添えられた刻み青ネギが味噌カツを食べやすくするのに一役も二役も買っていたのと対照的。
 
 なお同時発売の「味噌タルカツ丼」には刻み青ネギが添えられています。タルタルは要らんけどカツを一枚減らしても良いから「味噌たま」にもネギが欲しかったというのが正直なところ。かつやの「味噌カツ」シリーズとしてはハズレの部類だと思いました。

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2022.12.17

【祝】興梠慎三選手 浦和レッズ復帰

・本日(12/17)、興梠慎三選手が、北海道コンサドーレ札幌への期限付き移籍から復帰することが公表されました。

・浦和が興梠に復帰要請を出したことについては機関紙スポニチが11/6に報じたのが嚆矢。翌11/7には日刊が「浦和レッズに復帰することが6日、複数の関係者の話で分かった。」と踏み込んだ書きぶりを示し、その後興梠は札幌のタイ遠征には帯同せずに阿部の引退試合に出ている(11/12)等浦和復帰へ向けての状況証拠は積みあがったまま日が経ちましたが、ようやく本日無事正式に復帰する運びとなったようです。

・同日浦和の2023シーズンユニフォームが公表され、興梠もばっちり新ユニフォームを着て登場していることから営業上の要請で本日の復帰公表となった気がしてなりませんが。

・それにしても昨年末に突然興梠が札幌へ期限付き移籍が公表され(しかも西野TDのコメント付きという異例の形で!)、それからわずか1年で浦和に復帰するという経緯には、興梠も浦和フットボール本部も現時点では表に出せない話がいろいろ詰まっているような気がします。

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・昨シーズンの興梠は残念ながらリーグ戦20試合(うちスタメン3)の出場に留まり、カップ戦を合わせても出場時間が1000分に満たないという、2013年浦和加入後一貫して主力中の主力として活躍し、リーグ戦でコンスタントに10点以上取ってきた実績からすれば信じ難いくらい低調な出来に終始しました。

・興梠の運命が一変したのは2020年最終節札幌戦での負傷。右腓骨筋腱脱臼で全治約3ヵ月間と診断され、リカ新監督を迎えた沖縄キャンプをリハビリに費やす羽目になってしまいました。翌年3月の横浜C戦で一応実戦に復帰したものの、リカもこの時点では「もう少し時間がかかるかな」と完全復帰には慎重な構えを見せ、実際その後の興梠はリーグ戦では後半途中からの出場止まりでほぼカップ戦要員になってしまいました。

・傍目にもはっきりとした太目残りの興梠。コンディションは一向に上がらず、超得意の鬼キープはままならず、決定機では微妙にコントロールが乱れてシュートは枠に飛ばず。そして致命的だったのは全然走れないこと。真夏の西京極で江坂に代わっての途中投入にも関わらず江坂以上に動けない興梠の姿には心底がっかりさせられました。

・興梠は「試合に出ながらコンディションを上げてゆくタイプ」なのでしょうし、不動のエースだったこれまではそれでも良かったのかもしれませんが、逆に言えばベンチスタートが当たり前になった時のコンディション管理が苦手なのかもしれません。その辺はベンチ暮らしを多々経験して「いつでも出られるように準備をしておくのが当然」という心境に達した宇賀神に遠く及びませんでした。

・出番が少なくなった興梠に対して、CFアンデルソン・ロペスを失った札幌が7月に正式オファー。この際浦和フロントは全力で興梠を慰留し、その甲斐あってか興梠は残留を決断しましたが、興梠の立場は好転するどころか膝の問題で8月末から10月一杯までベンチ外に。11月に入ってようやくリーグ戦4試合に終盤短時間出場して鬼キープ復活の兆しを見せたものの、天皇杯準決勝ではベンチ止まり、決勝ではベンチ外になってしまいました。

・過去8年間にわたって浦和の大エースとして君臨し、最後は興梠抜きには全く攻撃が成り立たない「興梠FC」とまで揶揄されるくらいの存在だった選手がたった一年で事実上戦力外的な位置づけになってしまうとは!!

・そして自分より遥かに試合に出ていた宇賀神や槙野が契約満了を告げられ、試合になかなか出られなくなった大ベテランの阿部はついに引退を決断。興梠が「今年はなかなか試合に出場できない時期が続き、自分自身このまま引退ということも考え」たのも無理はなかろうと思います。

・「出番が激減した高年棒のベテラン」という意味では興梠は宇賀神や槙野と全く同じ立場。それでも浦和フロントが興梠だけ契約満了としなかった(さすがに年齢的に複数年契約が残っていたとは考えづらい)のは、非常にえげつない言い方をすれば「単にCFの頭数が足りないから」だけだと思います。またベテランの阿部と興梠を一挙に失うのはチームへの衝撃がでかすぎることを考慮したのかもしれません。

・そんな状況で浦和に残留し、多少コンディションが良くなったとしても来年もユンカーや江坂、下手をするとFW転用された明本より下の位置付けに甘んじてしまうかもしれない。そんな中で「自分を必要としてくれるクラブからオファーをいただき、もう一度真剣にサッカーと向き合い、もう一度もがいてみようと思いました」「またミシャとサッカーが出来ること大変うれしく思います。」と興梠の心が揺れたのはこれまた無理もなかろうと思います。

・興梠は契約満了で札幌へ完全移籍でも特に不思議はなかったのですが、大ベテランにも関わらず「期限付き移籍」の形を取った(=おそらく浦和との契約を再締結して期限付き移籍)のは、「最後は浦和在籍で選手生活を終えたい」という興梠なりの浦和への誠意だと思います。契約上興梠がいる札幌が浦和と対戦することはない。興梠が恩義あるミシャの下で再生を図りたいのは山々だが浦和にも多大な思い入れがあり、西野TDと共に落としどころを探った結果が「期限付き移籍」なのでしょう。もっとも興梠移籍による浦和フットボール本部のダメージはでかく、実質CFゼロで開幕を迎える羽目に。

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・札幌へ活躍の場を移した興梠はリーグ戦21試合1348分出場して5得点。ミシャの絶大な信頼に応えて開幕時からスタメン出場したものの、4月に右膝内側半月板損傷で第8節から離脱。6月の第17節から戦線復帰しましたが、残念ながら復帰後もフル出場はなく、後半途中までの出場に留まったようです。

・出場時間からすれば札幌の主力とは言い難いものの、札幌は相変わらずCFらしいCFが質的にも量的にも不足しているせいか、最前線でボールをしっかりキープできる興梠は実に頼もしい存在に映ったようです。また傍目にも興梠の身体は昨年よりもはっきりと絞れていて動きもそれなりに軽快になったように見受けられました。札幌でコンスタントに試合に出たのが興梠流のコンディション調整に向いていたのでしょう(残念ながら得点感覚だけは全盛期よりだいぶ落ちた感は否めませんでしたが)。

・従って興梠は来季そのまま札幌へ完全移籍しても特に不思議はなかったのですが、興梠はわずか1年での浦和復帰を決断しました。その裏に何があったのかすぐに明らかにはならないと思いますが、傍目には「やたら運動量を要求するミシャのスタイルという構造的要因で怪我人がコンスタントに発生しがち」なチームになってしまった札幌は大ベテランで怪我がちになった興梠には合わないからだと邪推しています。悪く言えばミシャを慕って札幌へ行ったはいいが、ミシャが札幌でやってたサッカーは浦和のそれとは似ても似つかない何かになっていた!!という「猿の惑星」みたいな結末ですし・・・

・だが浦和に戻ったところで興梠の立場は昨シーズンとそんなに変わりありません。スコルツァ新監督の新フォーメーションは基本4-2-3-1。ユンカーと江坂の去就が極めて不透明な現在、CFの軸は断然リンセンと目され、興梠は新加入の髙橋と2番手を争う立場。戦力として活躍してくれるならそれに越したことはないのでしょうが、浦和フットボール本部的には戦力云々というよりも岩尾同様「チームをびしっと締められるベテラン」として興梠に復帰要請を出し、興梠もその意図を理解した上で復帰を決断したものと推測します。

・新ユニフォームを纏って登場した興梠の姿はオフシーズンとは思えないくらいしゅっと締まっていました。浦和での残り少ない日々へ向けての興梠なりの決意の表れでしょう。

・「いつか、必ず」との言葉を残して札幌へ移った興梠。そしてその言葉通りというか、予想外に早く戻って来た興梠。おかえりなさい!!

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珍来軒@呉 ~ 呉冷麺

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 昔も今も海軍さんの街「呉」のご当地グルメの一つ「呉冷麺」を試食。往訪したのは呉冷麺発祥の地とされる「珍来軒」。呉市役所の東、国道の両サイドにアーケードが並ぶ、大昔は賑やかだったであろう商店街の一角に立地しており、呉駅から徒歩15分程度、

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 結構な人気店と聞いて11時半の開店30分前に往訪したところさすがに先客ゼロ。とはいえ、開店までに後客7、開店後5と早い時間帯から行列が出来ない程度には混んでいました。
 
 店内の券売機でお目当ての「呉冷麺・大(950円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に中華麺、ワンタン麺、スタミナ中華麺など。町中華のような屋号ですがほぼ麺類専門店で、大半の客が呉冷麺を注文していました。
 
 店内は壁沿いにカウンター4+4+3席と4人卓×1、2人卓×1。コロナ禍を受けて席をゆったり目に配置しているので、外観からすれば意外にキャパは小さめ。卓上には酢からしと黒酢、ブラックペッパー。

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 錦糸卵の黄、ハムやさくらんぼの赤が映える一般的な冷やし中華と比べるとなんとも地味なビジュアルで登場。「よく混ぜてから食べる」との案内に従って一頻りまぜまぜ。
 
 麺の下にはスープが案外多めに入っています。鶏ガラベースと思しきスープは冷やし中華と比べるとデフォルトでもピリ辛、そして酸味より旨味が強いのが特徴でしょうか。
 
 麺は平たい中細ストレートタイプでつるつるした口当たり。大盛でもさほど量が多いとは感じませんでした。

 具は旨味たっぷりのチャーシューがとにかく秀逸。他にきゅうり、ゆで卵、小エビ。
 
 途中で酢からしを入れて見ましたが、辛さ以上に酸味が強まってもともとの旨味がかき消される気がしたので、入れすぎ注意。

 スープの旨味重視という点では一般的な冷やし中よりも盛岡冷麺に似ていると思いましたが、盛岡冷麺とは麺が全然違うので、これはこれで一興。

 なお呉冷麺は一年中食べられることをウリにしていますが、当然ながら冷え冷えで出てくるので実際問題としては冬季にはきついでしょう。

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2022.12.16

こむぎ@越谷 ~ 醤油中華そば

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 東武伊勢崎線越谷駅東口近く、越谷市役所の西隣。約5年ぶりの再訪。11時の開店10分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客6。退店時中待ち3,外待ち1と相変わらずの人気店のようです。
 
 店内の券売機でボタン先頭の「醤油中華そば(800円)」を注文。ランチサービスなし
 
 メニューは他に「塩中華そば」「つけ麺(数量限定)」など。

 店内は縦長L字型カウンター8席。入口近くに製麺室あり。水セルフ。卓上には一味、胡椒、自家製フルーツ酢。

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 卓上のウンチク書きを見るとスープは「北海道産真折昆布、枕崎産鰹節、長崎産あご、瀬戸内産いりこ、熊本産サバ節、さんま節を、通常の倍量で出汁をとり、国産鶏ガラ、国産親丸鶏からの鶏がら出汁を掛け合わせ」とのこと。出汁の出来が相当良いのか、無化調にありがちな物足りなさは微塵も感じられず。
 
 かえしの「にほんいち醤油」が曲者で、若干甘めの味わいな辺りは好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはかえしは変にでしゃばらないどころか出汁の旨味を一段と引き立てているように感じました。

 自家製の麺は中細の縮れ麺(手もみ)。見た目よりか噛み応えがしっかりしている分、優しいスープに対しては些か強すぎる気も。隣の常連っぽい客が「柔らかめ」を注文していたのも判る気が。麺量は並で160gあって、丼もやや大きめ。
 
 チャーシューは若干ぱさつき加減の歯ごたえしっかりタイプと、脂が程よく差した柔らかタイプの二種類。他に大きな三つ葉、穂先メンマ、海苔、刻みネギ、わずかに柚子皮。

 店では自家製のフルーツ入り調味料を味変用に勧めていますが、スープが美味いのでどんどん食べ進んでしまい、調味料の存在をすっかり忘れてしまいました。そして退店しようと扉を開けるとそこは製麺室だったという失態をまたしても繰り返す始末(^^;
 
 越谷駅周辺では頭二つぐらい抜けた感がある良い店です。

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2022.12.15

【祝】髙橋利樹選手 ロアッソ熊本より完全移籍加入

・本日(12/15)、髙橋利樹選手のロアッソ熊本からの完全移籍加入が公表されました。

・浦和が髙橋へオファーを出している件についてはほぼひと月前(11/14)に機関紙スポニチから報じられており、その報道では「国内の複数クラブが獲得に乗り出す争奪戦に発展」していました。しかし11/23の日刊の続報では浦和の「獲得が濃厚」となり、無事日刊の報道通りに落ち着いたようです。

・髙橋は埼玉県出身で、キャリア上は浦和の下部組織とは全く無縁だったものの、幼少期は浦和レッズのファンでワシントンが好きだったのが獲得にあたって多少有利に働いたかもしれません。埼玉栄→国士舘大と進んで大学では明本と同期。

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・髙橋は典型的なCFで、巷の識者の声によると「高さもあれば、裏抜けもでき、なにより運動量が圧倒的」とのこと。今季J2熊本では14得点ゴールを上げています。ゴール集の動画を見ると「ハイクロスに高い打点で合わせてゴール!!!」なんて浦和で長らく見てないものが見られて惚れ惚れします。

・今季の浦和はリカが退任時にボヤいたようにユンカーの故障が長引いて開幕時に使えるCFは高卒新人の木原しかいないというお粗末ぶり。その後もユンカーの稼働率は上がらず、慌てて獲ったシャルクはどうもCFタイプではなく、いよいよ本物のCF=リンセンが来た!!と思えばいきなり故障芸を披露。最後までCF不足に祟られたのでCFの補強に動いたのは至極当然でしょう。

・ただ髙橋も実績的には浦和に数多いる「J2オールスターズ」に過ぎないことも確かで、過去のJ2オールスターズの実績に鑑みれば大黒柱的存在とまで期待するのは無理があり、リンセンに次ぐオプションとして活躍してくれれば十分でしょう。

・そして来年復活するかもしれないレッズフェスタが国士舘組の演芸大会になってしまう懸念が少々・・・ 先輩の個性というか芸風が濃すぎてなあ・・・

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只見線試乗記

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 大水害に見舞われて長らく運休していた只見線会津川口~只見間が2022年10月1日に11年ぶりに復旧。会津若松~小出間の全線で運転を再開したを期に、超久しぶりに試乗に出かけました。

  試乗したのは小出13:12分発の430D。復旧後しばらくは紅葉シーズンと重なったこともあって超満員状態が続いたそうですが、初冬を迎えて人手も落ち着いたのか、往訪時は2両編成の各ボックスに一人ずつ埋まるくらいの乗り具合で小出駅を発車する感じにまで落ち着いていました。乗っているのはどう見ても「その筋の方」だらけでしたけど。なんせ面構えが違う!!

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 只見までの1時間は魚沼の田んぼの中を走り、さらに長大トンネルで新潟・福島の県境を越えるだけの退屈な行程なので、ひたすら燃料を補給。

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 只見駅に着く直前、田子倉のダム湖が見えるあたりから会津柳津にかけての約2時間が只見線の最大の見せ場。只見川と線路がもつれ合うようにして会津若松へと進み、しかもしょっちゅう鉄橋で川を渡るので、進行方向の左右どちらに座ってもそれなりに見せ場があります。初冬なので16時を回ると日が陰ってしまうのが残念ですが。

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 会津川口駅で10分停車&小出行きの427Dと待ち合わせ。乗客数は427Dのほうが明らかに多く、たまたま遭遇した同好の士の話によると団体客の区間乗車もあったそうで。また会津若松→会津川口→会津若松と折り返す方も結構見受けられました。

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 会津柳津を過ぎると列車は会津盆地を巡るだけになり、下校の高校生達で列車もそれなりに混雑。飲み過ぎたグループ客のバカ声が車内に響き渡るという残念な状態で4時間ちょっとの旅が終わりました。

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2022.12.14

海鮮豆腐キムチチゲ@松屋

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 松屋が2022年12月13日より期間限定で発売中の「海鮮豆腐キムチチゲ(890円)」を試食。生玉子か半熟玉子かを選べるので生玉子をチョイス。
 
 「豆腐キムチチゲ」は松屋の冬の定番商品で、今冬の目玉は15年ぶりに復活した海鮮豆腐キムチチゲ。「エビ、イカ、イタヤ貝、アサリがごろっと入り海鮮の旨味が凝縮されたダシに、松屋定番牛めしの肉の旨味がギュギュっと加わり特徴的なチゲに仕上がっています」というのが松屋のウリ文句。

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 でも試食してみたところ、小エビははっきりと確認でき、イカも一応あるにはあるといった感じでしたが、イタヤ貝やアサリは全く確認できず。しかも小エビもイカも「ごろっと入り」にはほど遠い量。この内容、このボリュームで「牛豆腐キムチチゲ(590円)」との価格差300円を説明するのは無理がありましょう。
 
 鍋の中には海鮮もの以外に絹ごし豆腐を主体に牛肉とキムチ、青ネギが少々。そしてファストフードにしては少々飛びぬけた感のある魚介の旨みとコチュジャンなどの辛味が織りなす旨辛さは相変わらず。「海鮮豆腐キムチチゲ」はコスパが悪すぎで、「牛豆腐キムチチゲ」で十分だったと後悔するも時すでに遅し。

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【祝】荻原拓也選手 浦和レッズへ復帰

・先日(12/13)、荻原拓也選手が京都サンガへの期限付き移籍から復帰することが公表されました。

・荻原は2020年8月に新潟へレンタル。移籍当初は左SBでスタメン出場を続けていましたが、10月に入ると急にベンチ外ないし終盤短時間の出場に留まる試合だらけになってしまいました。

・そこで2021年はレンタル先を京都に変更したところ、キジェ流がよほど荻原の気性にあっていたのか左SBを主戦場に40試合2858分出場、しかも38試合がスタメンというバリバリの主力選手にのし上がりました。荻原が左サイドをドリブルで切り裂いてからのウタカ目掛けてのクロス攻撃はこの年の京都の十八番でしたし。

・京都へのレンタルが決まった際の荻原は浦和へ帰る気マンマンのコメントを発していましたが、2021年に京都でレギュラーの座を掴んだのがよほど嬉しかったのか「自分がより成長でき、必要としてもらえるチームでプレーすることがベストな選択と決断」と自ら望んで翌年も京都へのレンタル継続を決めた模様。

・2022年荻原の出場機会は21試合1461分と昨年のほぼ半分に留まりましたが、途中ちょこちょこ小破離脱等があったようで、開幕時も、そしてプレーオフに至るシーズン終盤もスタメン起用されているところを見ると、キジェ監督の構想から外れたとか、J1では難しいと見做されたとかの理由で出番が減った訳ではないように思われます。

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・荻原はドリブルに強烈なストロングポイントを持っている反面、往々にして相手に食いつきすぎる「狂犬型」の選手で、浦和在籍時には気性難で空回り気味というか、競馬で言う「かかり気味」で終わってしまう試合が目立ちました。しかし、キジェ式の「根性で走れ!!」的なサッカーだとその難が目立たないどころか良い方に転んだように思います。

・一方、しょっちゅう周りを見て考えて最適ポジションを取らないといけないリカ式とはいかにも物凄く相性が悪いように伺え、昨年末に荻原を無理に浦和へ戻さなかった理由はそれが主因かもしれません。そしてリカの退任が決まったのが荻原の浦和復帰の大きな契機になったのは間違いないでしょう。

・スコルツァ新監督との相性は何ともいえませんが、フットボール本部は荻原をどこのポジションで使うことを想定して復帰させたのか気になります。左SBとしては山中と丙丁つけ難いレベルの守備力しかないので、個人的には左SH/WGが主戦場になり、チーム事情によっては左SBでも使うくらいの想定じゃないかと思いますが・・・端的に言えば左SBでは大畑に遠く及ばず、スタイルは全然違うが立場は似たような明本と左SH/SBのポジションを争うみたいな。

・過去浦和のレンタルバック組は残念ながらほとんど結果を残せていません。今でも他クラブながらJ1で生き残っている選手も少なくないので実力はそれなりにあったのでしょうが、浦和に戻ってくると戦術とのかみ合わせの悪さが目立って活躍できずに再放出という事例だらけ。荻原が成功例となるように願うばかりです。

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2022.12.13

肉丸商店@アリオ川口 ~ 牛カルビ丼

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 アリオ川口のフードコートにある「肉丸商店」をほぼ2年ぶりに再訪。「肉丸商店」は「本格炭火焼肉 でん」などをチェーン展開するゼンショクグループが手掛ける炭火焼肉丼専門店で、関西を中心に専らSC内で店舗展開しているようです。

 今回は牛カルビ丼・中(810円)を注文。
 
 2年の間にメニューを多少見直したようで、丼ものではなく定食推しになった上にスンドゥブのような鍋物も加え、一層メニューが多彩に。また各メニューとも値上げしていましたが、その代わりに「ご飯大盛無料」になり、大盛ならそんなに値段は変わらないという形に。関西系の会社なので以前は「肉吸い」を売り物にしていましたが、やっぱり首都圏では売れないのはすっかりトーンダウン(苦笑)。

 注文を受けてからカルビを焼き始めるので、出来上がりには少々時間がかかり、電子ベルを渡されて待機。

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 配膳口横に焼肉のたれが置いてありましたが、とりあえずそのまま賞味。でもデフォルトで薄味が付いているので、別にたれをかけなくても十分いけます! だいたい煮る牛丼と違って薄味でしつこくないのがなんと言っても良い!! また安モンのカルビってやたら脂っぽいイメージしかありませんが、ここのはそこまで極端ではありませんし。ちょっこと添えられた青ネギが良い箸休めになりますし。
 
 大盛だと吉野家の大盛と量的には同じくらいでしょうか。値段も吉野家の「牛カルビ丼大盛(811円)」とほぼ同じ。肉質はなんとなくこちらのほうが上の気もしますし、フードコート店としては当たりの部類だと思います。

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武田英寿選手 水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍

・先日(12/12)、武田英寿選手の水戸ホーリーホックへの育成型期限付き移籍が公表されました。

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・武田は2021年7月末にFC琉球へ育成型期限付き移籍。相手のニーズに合致していたのか、いきなりスタメンでトップ下で起用され続け、途中交代を命ぜられるケースがほとんどとはいえ15試合に出場。試合経験を積む面では琉球での日々は悪くなかったと思います。

・しかし10/28に樋口監督が突如更迭されたことを契機に武田の出番は減り始め、最後の4試合はベンチにも入れず。浦和フロントはいきなり浦和へ戻すには琉球での実績は物足りず、かといってこのまま琉球へのレンタルを継続しても意味がないと考えたのか、翌年は武田を大宮へ育成型期限付き移籍させることになりました。

・大宮にはレノファ山口でオナイウを出世頭にJ1で通用する選手を数多輩出した霜田監督がおり、浦和から近いこともあって武田を預けるには手頃なのかもと考えたのかもしれませんが、如何せん大宮は年々弱体化が進んで残留争いに巻き込まれるのが当たり前という状態。霜田監督は早くも5月26日に解任の憂き目となり、相馬監督が後任に据えられました。

・そして武田は大宮で31試合1402分出場。5月から7月にかけて連続してスタメン出場する機会もあったので全くダメだった訳ではありませんが、8月以降は途中からの出場に留まり、一度もスタメン出場出来ませんでした。大宮でも出番が少なかったのは武田の難点と目されるフィジカルの弱さゆえなのか、あるいは戦術理解の問題なのか、単に相馬監督のサッカーとは合わなかったか判然としませんが。

・そこで来年は水戸へレンタル先を変更。水戸は2018年に長谷部監督が就任したあたりから成績が安定し始め、今や「プレーオフ圏入りには少し足りないが、残留争いとはほぼ無縁」というJ2中堅的な位置づけのクラブになっています。はっきり言って現時点では大宮より格上。

・懸念材料はここ3年間水戸を率いてきた秋葉監督が退任し、後任には濱崎ヘッドコーチが就任するのが決まっていること。Jリーグでは監督経験の無い方なので未知数てんこ盛り。結構厳しい環境下になるかもしれませんが、来年は武田も高卒とはいえプロ4年目。いよいよ勝負の時を迎えます。

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2022.12.12

肉たまあんかけうどん@丸亀製麺川口店

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 丸亀製麺川口店で「肉たまあんかけうどん・大(820円)」を試食。
 
 丸亀製麺の商品戦略というか販売戦略って結構不思議で、近所の川口店はごく普通の路面店にも関わらず、公式Webサイト上で大々的に売り出している期間限定商品は扱わず、その代わりに公式Webサイト上ではその存在が確認できない商品を販売しています。今回試食した「肉たまあんかけうどん」もそのパターン。
 
 ひょっとすると、川口店は全国販売に先駆けた実験販売店・パイロット販売店みたいな扱いを受けているのかも。事前に告知なんてされないので、どんな商品が、いつから販売されるのか皆目判らず、「行ってみたら売っていた!!」というのが常態化しています。
 ただ今回試食した「肉たまあんかけうどん」は2年前の年末に期間限定発売されているので実験的性格は薄く、「味がさね」「新」と付されているので何かしかマイナーチェンジしただけと目されます。
 
 肉たまあんかけうどんは期間限定商品には珍しく作業工程が単純で、麺を受け取る窓口一か所で全て完結します。また配膳時に「おろししょうがが合う」と勧めるようになっていました。

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 肉たまあんかけうどんは「店内仕込みのあつあつでとろとろ・ふわふわの玉子あんが、打ち立てもちもちのうどんと三温糖・料理つゆで甘く味付けされた牛肉に絡む、おなかの底から温まる一品です。」というのが前回の丸亀製麺のウリ文句。

 丸亀製麺が時々繰り出す「あんかけモノ」の中ではかなり出来がいいほう。出来の悪い「あんかけモノ」だとあんと乗せもののバランスなり相性なりがあまり良くなくてお互いの持ち味を殺しているように思える場合もありますが、「肉たまあんかけ」は逆にお互いがその良さを上手く引き出しています。特に丸亀製麺の牛肉は往々にして甘すぎてしつこい傾向がありますが、あんがその過剰な甘さを上手く包み込んで牛肉の美味さを活かしているように感じました。
 
 また前作と比べると牛肉を減らしてそぼろを加えたのが「味がさね」の所以なのかな?これはこれで一興。途中からおろししょうがをちびちび加えて味変を愉しみながらフィニッシュ。

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2022.12.11

【DAZN短感】22-23年第6節:浦和L 1-2 I神戸

・シュート数はDAZNのスタッツで17対8と神戸を圧倒。ボール支配率でも浦和が優位で前半は神戸を自陣に押し込み続けました。しかし、浦和のシュートは無理目な位置から、しかも可能性が感じられない緩いシュートが非常に多かった一方、神戸はWBを軸とするワイドな攻撃で完全に浦和を崩しきった場面が多く、浦和は「決定機の質」で完敗。結果は妥当でしょう。

・今季無敗同士の一戦で自然と力が入ったのか、浦和は飛ばし気味にゲームに入り、高い位置のボール奪回も何度も決まって序盤は神戸を自陣に釘付けに。しかし15分清家のシュートがバーに嫌われたくらいでこれといった決定機は作れず、逆に18分遠藤が裏を取られてどフリーでクロス→逆サイドからどフリーで突っ込んできた守屋のシュートが決まって先制。神戸はこれが最初の決定機。

・その後も浦和が押し気味に試合を進めるものの、23分猶本ミドルがバーに嫌われたくらいで5バック気味で守る神戸を崩しきった決定機はほとんどなし。しかも柴田が故障して62分やむなく栗島と交代。栗島左SB、猶本CH、水谷右SHと布陣変更。

・64分猶本が高い位置でボールを奪ったのを契機にボールをしっかり繋ぎ、ボックス内で放った清家のコントロールショットが決まって同点に追いついたものの、浦和が良かったのはここまで。飛ばし気味に試合に入ったのが祟ったか、終盤は運動量がガタ落ちになって神戸の攻勢を浴びがちに。

・78分攻守の切り替えが緩慢なところを突かれてゴールキック一本でカウンターを食らった場面は田中のシュートがバーの上。83分浦和右サイドをきっちり崩してのクロスによる決定機は石川がゴールライン上でなんとかクリア。しかし、88分浦和左サイドからのクロス→田中ヘッドで落として高瀬シュートでとうとう失点。似たような形で何度も崩されてしまった以上、失点は起こるべくして起こったようなものかと。

・浦和は怪我人続出で、しかもこの試合では柴田も故障。ベンチメンバーで実績があるのは栗島しかおらず、ビハインドに陥ると途中投入で流れを変えられるだけの選手がいないのが非常に辛い。

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---島田--菅澤---
清家--------猶本
---塩越--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
18分 守屋(神戸)
64分 清家
88分 髙瀬(神戸)

(交代)
62分 柴田→栗島(栗島左SB、猶本CH、水谷右SHへ)
87分 水谷→長嶋

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六厘舎@上野 ~ 中華そば

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 上野駅山下口を出てすぐ。ほぼ2年半ぶりの再訪。外国人観光客もちらほら戻って来たようで、外待ち1に接続。その後も三々五々客がやって来て断続的に外待ちが少しできる感じでした。

 前回は上野店限定の「つけめん痺れ」を注文したので、今回は「中華そば・並盛(750円)」を注文。ランチサービスなし。着席すると紙エプロンの要否を聞かれます。

 席は横長カウンター14席と4人卓×3。卓上には魚粉、胡椒、黒七味、柑橘酢。

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 金属製の皿に乗せる形で配膳されましたが、皿が歪んでいるのか丼ががたついて却って食べづらいのなんの・・・
 
 とろみがかったスープは判りやすい動物魚介で節系が若干正面に出た感じ。背脂交じりで結構コッテリしているのはともかく、かえしがきつくて味が濃すぎるのが残念。この辺はつけめんがウリのラーメン店にありがちな難点かなぁ・・・

 麺は中太ストレートタイプでつるつる&もっちりした食感が楽しい逸品。量は並で150g、大盛225g(+100円)とのこと。
 
 ばら肉チャーシューは小さく見えますが案外厚みがあり、適度に脂がのって実に良い感じに。海苔が極小だったり、メンマが細くて短かったするのはこの値段ゆえ仕方ないかと。他に刻みネギ。

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2022.12.10

焼肉ざんまい定食@やよい軒

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 「やよい軒」が2022年12月6日から期間限定発売中の「焼肉ざんまい定食(960円)」を試食。

 「牛バラ肉、豚バラ肉、鶏モモ肉を濃口しょう油、みそ、コチュジャン、西洋なしと桃の2種の果汁でコク深く仕上げたタレに漬け込み店内で焼き上げた」というのがやよい軒のウリ文句。

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 ウリ文句にもある通り、予めタレに漬け込んだ肉を焼いているので、さらに別途つけだれやマヨネーズが付いてくるのが謎。デフォルトで十分ご飯が進み過ぎるくらい濃い味に仕上がっています。強いて言えば炒めもやし用なのかなぁ・・・しかもどうしても水っぽく、かつくたっとしがちなもやしを付けるくらいなら千切りキャベツが欲しかったのですが・・・
 
 また「ざんまい」と銘打つほどボリュームが多い気はしませんが、牛バラ肉、豚バラ肉、鶏モモ肉と3種類もの肉をちょっとずつ食べる機会ってそんなにはないので、その意味で面白い商品だと思いました。さすがにここまで肉が違うと濃い味のタレで全部同じ味になってしまう訳でもありませんし。
 
 でも、これにハンバーグを付けた定食が「一年間頑張った自分へのご褒美」になりうる「スペシャルな定食」かとなると、いくらなんでもそれば無いんじゃねという気が・・・ 約1500円ともなると安楽亭みたいな安めの焼肉屋に行くだろう、フツー・・・ 

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2022.12.09

龍馬@四ツ谷 ~ (家系)ラーメン

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 JR中央線四ツ谷駅四ツ谷口から外堀通りを挟んで向かいすぐ。しんみち通りの入口横。先客2、後客7。遠目からは長い行列が見えてびびりましたが、それは隣のかつれつ屋の行列でした。
 
 屋号に「横浜らーめん」が冠せられていることから察しが付くように家系の店です。券売機ボタンで基本と思しき「ラーメン・並(650円)」を麺硬めで注文。ライスは終日無料かつお替り自由。
 
 メニューは家系のラーメン一本で、基本メニューが非常に安いためか、ネギ増し・味玉付きの「特撰(800円)」を頼む方が非常に目立ちました。
 
 店内は立ち食いカウンター席のみで、パーティションで6席に仕切られています。席の背後のスペースはないに等しいので、食券を買った後は空いている席の裏の扉を開けて入るしかなさげ。卓上には胡椒、酢、すりごま、おろしニンニク、豆板醤、針生姜、さらにキュウリの漬物とたくあん。

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 若干とろみがかったスープは家系にしてはかえしが必要以上にうるさくなくて、豚骨出汁の旨さがはっきりと伝わってくる優れもの。個人的には大好きで思わずスープを飲みたくなるくらいですが、ガツンとハードパンチャーが好みの方は物足りないのか「濃い目」を頼む方も多いみたい。

 麺は中太ストレートタイプ。ちゃんと硬めで出てきました。家系お馴染みの「酒井製麺」の麺箱が見えますが、一般的な家系の麺よりも心持ち細いような・・・
 
 チャーシューというか煮豚はサイズこそ小さめながらもそこそこ厚みがあって、かつ旨味も辛うじて保たれていてまずまず。他にほうれん草、海苔、刻みネギ。

 ライスは特に何も注文をつけないと大きめの茶碗一杯で出てくるので、個人的には多すぎました(^-^; 「小」で十分だったと反省。

 立ち食いのせいか今時のラーメン屋としてはかなり安めで、しかもこのクォリティーなら早い時間帯から混んでいるのも納得。

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2022.12.08

【祝】吉田 舜選手 大分トリニータより完全移籍で加入

・本日(12/8)、吉田 舜選手の大分トリニータからの完全移籍加入が公表されました。

・今季はカタールW杯開催の絡みでオフに突入するのが例年より1ヶ月近く早いせいもありましょうが、他チームの補強話が飛び交い始めたにも関わらず、浦和は岩尾の完全移籍加入が11/17に公表されて以降移籍話がIN&OUTとも全く出てこないので気が気でなりませんでしたが、本件が実質的な補強話第1号になります。

・吉田の移籍については機関紙スポニチが11/11という極めて早い時点で「J2大分のGK吉田舜(25)に正式オファーしていることも10日までに分かった。複数の関係者によると交渉は順調に進んでいるという。埼玉県出身の吉田は今季11試合に出場していた。」と報じていて、それからほぼ1ヶ月のラグを経てようやく実現の運びとなりました。なお吉田は前橋育英で小泉が同期です。

・ただ吉田は大卒でJ3時代の群馬で正GKだったものの次の大分では長らく出番がなく、今年になって正GK高木が8月末に故障か何かでベンチ外になったのを契機に正GKになった程度のキャリアしかありません。

・よって西川や彩艶の後継者として獲得したのではなく、フツーに考えれば牲川に良いオファーがあって、その穴埋めと考えるのが自然だと思います。万が一彩艶が流出したとなると大騒ぎになるのが必定でしょうが・・・西川&彩艶の壁が高いことを承知の上での加入とは思いますが、今後ともよろしくお願いします。

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味の札幌 大西@青森 ~ 味噌カレー牛乳ラーメン

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 青森駅の南東。旧中三デパートからさらに南へ進んだ繁華街とはだいぶ外れたところに立地。約13年ぶりの再訪。夕方の暇そうな時間帯に訪れたにも関わらず、先客4、後客10数人と出張族やら学生やらで賑わっていました。

 醤油ラーメンや塩ラーメンといったノーマルなメニューもあることはあるのですが、この店の売り物は「味噌カレー牛乳ラーメン(980円)」なのでそれを注文。実際客のほとんどが「味噌カレー牛乳」か「味噌カレー」を頼んでいます。従ってラーメン屋なのに店内にはカレー臭が充満。なお券売機はなく、後払い。

 結構奥行きがある店で、入口近くに島式カウンター5席と店奥に縦長カウンター8席、小上がりに4人卓×4。卓上にはブラックペッパー、ラー油、一味、白ゴマ。

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 まぁ味噌とカレーと牛乳いう個性の強烈なものを組み合わせると味のほうはだいたい想像がつき、実際その通りなんですが、自己主張強いものだらけなのに意外にバランスが取れていて、どれか一つがやたら強い感じがしません。カレーはいかにも安物の駅の立ち食いカレーにありがちな昭和のカレー粉っぽい香り&味わいですが、牛乳がカレーの刺激を上手く包み込む一方で乳臭さを感じさせないあたりが気に入りました。

 スープの量は非常に多いせいか、カレー風味なのにとろみはほとんどなし。上にちょこんとバターが載っており、最初はバターなしで、そして徐々にバターを溶かしながら食べてみましたが、これまたスープの量が多いせいか味わいの変化を楽しむには至らず。またベースとなる出汁がイマイチなのか、飲み進む意欲は全く沸かず。

 石塚製麺所の箱が見えた麺は、黄色い中太縮れ麺。つるつるした口当たりで噛み応えは強め。麺量は200gとやや多め。

 チャーシューは旨味抜けたようなパサつき加減で残念。茹でもやし多め、薄切りメンマ。個人的には先述のバターとかワカメとか味噌ラーメンの具には不要と思うものの代表格だと思っています。
 
 量が多い上にやたら癖の強い調味料を重ねていることから察するに元々は学生向けのメニューだったと思いますが、今では老若男女幅広い客層を掴むのに成功したのが少々不思議。
 

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2022.12.07

あさ利@青森 ~ ネギラーメン

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 青森駅の南を走る国道4号沿い。堤川を渡った先に立地。青森駅から歩いたら40分程度(3km弱)かかりました。
 
 結構な人気店と聞いて10時半の開店7分前に到着したところ既に先客3,開店までに後客1。開店後10人超で店は早い時間帯から満席に。客層も幅広く、幼児連れのママ友がいたり、学生さんと思しき男女のグループが小上がりにすし詰めになって座っていたり。
 
 券売機はなく、卓上のメニューを見てこの店のウリである「ネギラーメン(1000円)」を注文。というか、それ以外を注文している客は見当たらず。後払い。
 
 またこの店は辛さを1~5の五段階で選べますが、「1」が一番辛いというのが罠。ほとんどの方が「4」を注文しており、時折「3」がいて、「2」を注文したのは一人だけ。当方も辛さ耐性は高くないので「4」で。
 
 なおそんなユニークな辛さの注文はネットで調べて予備知識があったので何の違和感もありませんでしたが、店のどこにも説明書きの類はありません。常連の地元客だらけなので、これでも何の不都合もないのでしょう。むしろ駐車の注意書きだけがやたら目立ち、客が他所のスペースに駐車してトラブルが頻発していることを暗示しています。
 
 店内は手狭で厨房に向かってカウンター5席と4人卓×2、小上がりに4人卓×2。卓上には醤油、酢、ホワイトペッパー、塩、ラー油、おろしニンニク。炒め物の油の匂いがうっすらと客席まで漂ってきます。

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 もう見るからに脂でギトギトなルックスで登場。しかも若干とろみがかったスープの辛さはもっぱらラー油から来るようで外観通りかなり脂っこいのが特徴。ただ食べ進んである程度辛さに慣れてくると旨味が顔を出してきて、単純に辛いだけではなく「旨辛」の「辛」のほうにベクトルを振ったような感じがしてきました。ただ終盤になると旨さではなく、甘ったるさが気になってスープを飲み進む気にはなれず。

 麺はスープが濃厚なのにも関わらず、不思議なことに細い縮れ麺。スープに負けている印象は受けませんでしたが、どう考えても中太麺の方が合いそうな気が・・・また作り手が少々雑なのか、最初は底の方で麺が玉になってスープの絡みが良くないのも気になりました。「麺硬め」の注文をしている客も見かけましたが、それも納得。

 角材状のチャーシューは若干煮込み加減にばらつきあるものの、甘めに煮込まれていてまずまず。ネギは白髪ネギではなく笹切りでたっぷりと添えられていて、麺量以上にボリューム感を演出しています。

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2022.12.06

炭火焼きほろほろチキンカレー@すき家

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 すき家が2022年11月30日から発売中の「炭火焼きほろほろチキンカレー(680円)」を試食。
 
 昨冬にカレーリニューアルと同時に発売した「ほろほろチキンカレー」をマイナーチェンジしたもので、「炭火でじっくり炙られ旨みが引き出された大きなほろほろチキントッピングが特徴です。目を引くほど大きなチキンを炭火で香ばしく焼き、さらに、柔らかくなるようじっくり丁寧に蒸し上げました。」というのがすき家のウリ文句。

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 でもカレーと合わせると炭火焼らしい香ばしさなんてカレーの強烈な個性にかき消されてしまい、わざわざ手間をかけた甲斐はなさげ。ボリュームは十分で、しかもスプーンで簡単にほぐせる柔らかさは変わらないものの、松屋の「ごろごろチキン」と比べるとチキンが冷えている難点が目立つ気も。
 
 昨冬「ほろほろチキンカレー」が登場した際は非常に判りやすいビジュアルも相まって「石原さとみが美味そうに食べるのも納得」と思ったのですが、2年目ともなるとサプライズ感もなく、やっぱりカレーの出来では松屋には及ばないことを確認しただけかも。

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【TV短感】カタールW杯R16:日本 1-1(PK1-3) クロアチア ~ これがベスト16の壁なのか・・・

・前半のうちに日本が先制するというこれ以上ない試合展開になりがらも後半早い時間帯に追いつかれ、その後は双方これといった決め手がないままPK戦へ突入。ところがそのPK戦で日本が早々と3人も失敗して5人蹴らないうちにあっさり決着がついてしまいました。

・クロアチアは前回ロシア大会でR16&準々決勝とPK戦を勝ち抜いて最後は準優勝まで辿り着いただけのことはあって、PK戦には絶対の自信を持っていたのかも。99分にモドリッチを下げ、その後も特に攻め急ぐ様子はなく、淡々と試合を進めていた処を見ると「日本相手のPK戦なら勝ち目は大きい」とハナから考えていたっぽいんだよなぁ・・・

・一方日本は「蹴りたい人から蹴っていく感じ」と試合後遠藤が語っていたことから察するにPK戦に対する事前準備なんて全然なかった模様。おまけに最初の南野のへなちょこキックに象徴されるようにPK戦へ向かう気迫も感じなければ、GKとの駆け引きを楽しむ余裕もないまま、浅野以外は淡々と蹴って淡々と失敗。わずかにポストやバーに嫌われたなら「運が無かった」のかもしれませんが、あのPK戦の負けっぷりみたら運以前の問題でしょうな、どう見ても・・・

・まぁクロアチア相手に120分闘ってドローだったのは高く評価していいと思いますが、ベスト16を突破するには最後の最後で準備が足りなかったということになりましょうか。

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・日本のスタメンは出場停止の板倉に代えて冨安を起用した他、田中→遠藤、久保→堂安と3人入れ替え。久保は体調不良でベンチ外となって堂安を頭から使う羽目になったのは誤算でしょうが、日本の前半は上々の出来でした。ボールポゼッションこそ劣勢なものの、何度かカウンターから右WB伊東が圧倒的なスピードでチャンスメイク。

・またセットプレーでも単純に蹴っても意味がないと悟ってかあれこれ仕込んでいる風を見せて、立ち上がりには谷口に決定機。そして43分ショートコーナーから伊東がクロス→吉田の折り返しを前田が押し込んで存外の先制に成功しました!!

・しかしクロアチアも当然ながら無為無策ではなく、前半から何度も披露していたハイクロス攻撃がついに結実。55分ペリシッチのヘッドで同点に。

・同点とされた日本は62分三笘&浅野と「特攻機」を飛ばして反撃に転じましたが、さすがにドイツ戦&スペイン戦と二度もこの「特攻」を披露してしまった後ともなると、クロアチアの三笘対策は万全。それでも三笘は単騎で見せ場を作りましたが、浅野はCBグヴァルディオルの前に手も足も出ず。

・三笘特攻は研究され、二の矢がない時点で日本追加点の目がなくなってしまいましたが、クロアチアはベテランが多く、しかもグループステージをあまり面子を代えずに闘ってきたせいか結構お疲れの様子。肝心のところでプレー精度を欠きまくって、双方決定機らしい決定機は少ないまま低位で拮抗して120分でも決着はつかずにPK戦入り。そして冒頭に記した通り、PK戦はクロアチアの完勝。

・今大会はドイツ&スペインとフットボールの「超大国」相手に勝ち目を見出し得るサッカーが出来た点では高く評価できましょう。一方コスタリカ戦ではボールを握らされた時の弱さを見せるとか、クロアチア戦ではベスト16を突破できるだけの戦術的なバリエーション=「二の矢がない」とか「PK戦の準備がまるでない」とか、なんだかなあと思われる面も多々。

・まぁグループステージの組み合わせが決まって時点でトーナメント進出は絶望視されていたことを思えば「よくやった!!」とは思いますが、モヤモヤ感の残る負け方でベスト8進出という目標は未達に終わったのも事実。安易に森保監督続投で良いものかどうか・・・

-----前田-----
--鎌田----堂安--
長友-守田--遠藤-伊東
-谷口--吉田--冨安-
-----権田-----

(得点)
43分 前田
55分 ペリシッチ

(交代)
64分 長友→三笘
64分 前田→浅野
75分 鎌田→酒井(酒井を右WB、伊東を左シャドーへ)
87分 堂安→南野(南野が左シャドー、伊東が右シャドーへ)
106分 守田→田中

・とうとう調子が上がらずじまいだった鎌田と心中した格好に。スタメンとしての南野を見切ったところまでは良かったのだが、最後にまた起用して死亡。

・前目なのに全く使われずに終わる選手がおるって、人選を誤ったのか、短期決戦では枠の拡大にあまり意味がなかったのか。

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2022.12.05

俺たちの豚汁うどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2022年11月29日から来年1月下旬まで期間限定で売り出し中の「俺たちの豚汁うどん・大(920円)」を試食。
 
 「俺たちの豚汁うどん」は「トマたまカレーうどん」に次ぐ、丸亀製麺と株式会社TOKIOの松岡氏が共同開発をおこなった商品で、「うどんに最高に合う味わいの決め手は、特製味噌だし。コク・甘み・旨みを感じられるよう厳選しブレンド。具沢山の野菜や豚肉の旨みが味噌と合わさり、コクと甘さ、そして濃厚な香りを味わっていただけます。さらに、味づくりに欠かせない隠し味としてコチュジャン、オイスターソースを加え、濃厚で深みのある味わいに仕立てました。もちもち食感の茹でたて麺に濃厚な特製味噌だしがしっかり絡み合う一杯です。仕上げに、白胡椒をかけることで味が締まり、旨みがより引き立ちます。」というのが丸亀製麺のウリ文句。

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 具は豚肉、油揚げ、キャベツ、ニンジン、ごぼう、玉ねぎといったところ。豚汁の具として一般的なこんにゃく類がないのはうどんとの相性を考えたのでしょうが、豚汁の具として代表的な大根がなく、あまり一般的ではないキャベツがやたら多いのが謎でした。キャベツは汁を吸わないから味噌汁の具としては微妙なんだよなぁ・・・
 
 「特製味噌だし」はよく出来ており、食べ始めこそちょっと味噌の自己主張が強すぎるかな?と思ったもののすぐに慣れてしまい、どんどん食べ進んでついつい完食完飲。隠し味だとか白胡椒とかは言われないと全く判らず。
 
 昨年冬に「はなまるうどん」で豚汁うどんを食べた際は「豚汁自体はよく出来ているが、うどんに絡めるとなると、塩気が不足しているというか、味が薄いというか、なんか甚だ物足りない」という印象を受けましたが、丸亀製麺はその先行事例をよく研究したのかも。完成度が段違いでした。

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2022.12.04

鶴の湯@青森・温湯温泉

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 温湯(ぬるゆ)温泉は弘南鉄道黒石駅からバスで東へ約20分ほど。津軽平野も尽きようとするあたりにある古い温泉場です。

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 温湯温泉の最大の特長は共同浴場「鶴の湯」を取り囲むように「客舎」と呼ばれる長期滞在の湯治客向け旅館が立ち並んでいること。客舎は湯治客用に部屋と台所を貸すだけで風呂はなく、湯治客は温泉共同浴場に入りに行きます。「鶴の湯」のすぐ近くには湯治客向けと思しき売店もあります。

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 とはいえ客舎も売店も老朽化が著しく、正直いつまで残っているか・・・ その中で「鶴の湯」だけは2001年にリニューアルされ、それから20年以上の月日を経てもさほど古さを感じさせず、温湯温泉の中で一際異彩を放っています。

 浴室は大小2つに仕切られた湯船が一つあるだけで大は約41.5℃、小は約43.5℃に設定されているのこと。従って温湯温泉といっても特に「ぬるい」訳ではありません。また最近はどこもそうですが、熱い「小」は全く人気がなくていつも空いていました。湯は無色透明・無臭。「大」はちょうど良い湯加減で、長湯して源泉かけ流しの湯を目一杯堪能しました。熱くはないのに良く温まります。

 カランが20ちょっとと多めに据えられている上に、そこらじゅうに手すりというか取っ手というか、掴まるものを設置しているあたりが今時の共同浴場。

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 またフロント前の休憩スペースもゆったりしていて、小上がりまであるのが気に入りました。

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【温 泉 名】温湯温泉
【施 設 名】鶴の湯
【入浴料金】300円
【交通手段】弘南鉄道黒石駅からバスで約20分。下温湯バス停下車
【泉  質】ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
【源 泉 名】温湯鶴泉源泉 (298ml/min)
【泉  温】49.1℃

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2022.12.03

【DAZN短感】22-23年第5節:大宮V 0-3 浦和L 

・11月の代表合宿中に負傷離脱した高橋はなの診断結果は右膝前十字靭帯損傷で全治8ヶ月。長船も長期離脱中なのでCBの陣容は極めて薄い中、はなの代役に抜擢されたのはなんと安藤老師!! 安藤40歳、石川19歳と年齢的には「ほぼ母子」で最終ラインを守る格好に。

・試合は前半浦和が大宮に何もさせずに一気に3点を奪取。後半は一転して70分くらいまで攻守両面で急激にグダグダになったもののなぜか無失点で凌ぎ、栗島投入でゲームをクローズ。終盤は若手を試す余裕も生じて楽々逃げ切り勝ち。今季リーグ戦4連勝を飾ったのみならず、「鋼鉄のザル」には珍しい初の完封勝ちとなりました。

・それにしても前半の浦和の出来は圧巻でした。大宮は前からプレスをかけてきたところで強度も足りなければ、後ろが付いてこないので浦和にいとも簡単に交わされ、リトリートしたところで陣形がタイトとは言い難いので、浦和に守備ブロックの周りどころか中ですらパスを回され放題。

・浦和の優勢は誰の目にも明らかでしたが、先制点は意外な形から。9分左サイドから水谷のクロスに対して大宮CBとGKの連携が拙かったのか、GKは飛び出してボールに触れず、こぼれ玉に反応した遠藤が詰めてゴール!同じくこぼれ玉に反応した鮫島を島田が邪魔しているのが地味ながら実にいい感じでした。

・その後浦和が圧倒的にボールを支配するものの何も起こらず、大宮はそれ以上に全く攻め手がないという眠い試合になりかかりましたが、38分右サイドから強引に抉ってボックス内に突入した遠藤が倒されてPKゲット。40分菅澤のシュートはゴール右上隅を直撃してヒヤッとしたものの、ボールは無事ゴールマウスの中へ。

・43分のゴールは浦和の素早い攻守の切り替え&強烈なプレッシングがハマったもの。乗松の縦パスを塩越がカット→菅澤がワンタッチでゴール!!

・前半シュートわずか1本に終わった大宮は後半頭から2選手を交代。後半になると浦和の運動量が落ちたせいか、パス精度が落ちてビルドアップがグダグダになり、大宮の攻勢を浴びがちに。極めつけは64分石川と福田の連携が上手く取れなかったのか、石川が後ろから迫るFW井上にボールを奪われる大失態。しかし井上のループシュートはポストを直撃し、こぼれ玉を拾ってのシュートも枠外。

・さらに70分ハイボールに石川が競り負けたのを契機に仲田スルーパス→井上の決定機がありましたが、ここはGK福田がセーブ。

・左SB水谷の運動量低下が顕著なためか、74分に清家に代えて栗島を投入。栗島左SB、水谷右SH、猶本左SHと配転したのが効いて浦和は一気に火消しに成功。

・また62分島田→西尾に続いて、82分水谷→丹野と世代交代を睨んで共に19歳の若手を投入する余裕もみせ、終盤は再度大宮に何もやらせず楽々逃げ切り勝ち。

・結局大宮にたいして攻められていないので安藤CBの実証実験にはたいしてならなかったどころか、ヤバかったのは安藤ではなく石川のほうだったという結果に。安藤CBがどこまで耐えうるのかは次節INAC戦まで持ち越しに。安藤は165cmしかありませんが(でも乗松より大きい!)、WEリーグだと物理的に殴ってくるCFってほとんどいないので、フィジカルが強い安藤のCB起用は本人さえ納得すればそんなに変ではないんだよなぁ・・・ビルドアップは何の問題もないし、必要とあらば自分で前に運べるし。

・終盤菅澤は無理にハットトリックを狙わずに若手に自由にやらせていたように伺えましたが、割と時間をもらえた西尾はとうとう試合に入れずじまい。昨年の島田同様「ピッチを彷徨っているだけ」という印象を受けましたが、島田はそんな一年を経てついに今年ブレイクしましたから西尾も頑張れ!! というか、滅茶苦茶チャンスが転がっているはずの若手・中堅のCBはどうしたんや・・・

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---島田--菅澤---
清家--------猶本
---塩越--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
9分  遠藤
40分 菅澤(PK)
43分 菅澤

(交代)
62分 島田→西尾
74分 清家→栗島
82分 水谷→丹野

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すごう食堂@黒石 ~ つゆやきそば

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 青森・津軽平野の一角にある黒石市で盛んに売り出し中のご当地グルメ「つゆやきそば」を超久しぶりに賞味。
 
 今回訪れたのは弘南鉄道黒石駅からほど近いところにある「すごう食堂」。雪のせいか屋根が大きく歪んでいるかなりヤバそうな外観が特徴です。先客3、後客ゼロ。
 
 ここは屋号通り焼きそば専門店でもなんでもなく、各種麺類、定食類、丼ものなどなんでもありの大衆食堂で、「つゆやきそば(700円)」はメニューの末尾にひときわ大きな文字で記されていました。後払い。
 
 店内は4人卓×3と6人卓×1。奥に小上がりがあるようでしたが、オバチャンが一人で切り盛りしているので普段は使っていないのかも。

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 「つゆやきそば」はその名の通り、麺がスープにどっぷり浸かっています。スープはソースから来ると思しき酸味が強めな上に、炒め物からくる安物の脂の臭いが漂う辺りに「やきそば」らしさが感じられますが、蕎麦のつゆに近い和風出汁がそれなりにしっかりしている上に天かすでコクを加えているせいか、単に麺を浸けるだけではなくスープとしてもちゃんと頂けます。

 麺は中太ストレートタイプで、心持ちざらつきのある口当たり。噛み応えはそこそこで、「やきそば」なのに焼いている要素は全く感じられません(笑)

 具は刻み青ネギ、炒め物の玉ねぎ、キャベツ、わずかに豚肉。

 駅に貼ってあった「黒石つゆやきそばの生い立ち」によると昭和30年代にあった「美満寿(みます)」という店にあった「つゆそば」がルーツのようですが、そこから約50年の歳月を経て各店で「その当時を思い出しながら作った」そうで、なんとも微妙な断絶が(苦笑)。

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 つゆやきそばを賞味した後は腹ごなしに古い街並みが残る「こみせ通り」を散策。

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2022.12.02

長尾中華そば@青森 ~ 煮干BLACK

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 青森駅駅横の商業ビル「ラビナ」の並びにある「長尾中華そば」を約1年ぶりに再訪。当初予定していた店に観光客が長蛇の列を成していることに恐れをなして、信頼と実績のこちらへ転進した次第。なぜか先客ゼロでしたが、その後三々五々客がやってきてすぐに満席になり、退店時には外待ち2と相変わらず繁盛していました。
 
 店頭のタッチパネル式券売機で今回は「限定・季節限定裏メニュー」の中から「煮干BLACK(850円)」を注文。麺は手打ちor細麺が選べるので「手打ち」で。

 「限定・季節限定裏メニュー」は他に、「ごくえき」「こく塩味」など。レギュラーメニューは「あっさり」「あっこく麺」「こく煮干し」など。

 店内はコの字型カウンター7席。座席の前には壁が立ち塞がっていて厨房の様子が判らないどころか見通しが効かず。卓上には一味、七味、ラー油、ブラックペッパー。ラーメンは壁下の隙間から配膳されます。水は回転寿司屋にありがちな給水サーバーから。セルフでライス無料サービスがあることに気づきましたが、その旨は特に店からアナウンスはありません。

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 店内に煮干臭が漂っているので否応無しに期待が高まりましたが、真っ黒というほどではないもののかなり黒々としたスープの出来はその期待を裏切らない優れもの。富山ブラックみたいにやたらしょっぱい訳ではなく、また醤油の酸味が強めに自己主張するものの、煮干しの旨味をかき消すほどではなく、むしろその旨味を上手く引き出しているせいか、ついついぐいぐいと飲み進んでしまいました。

 麺は中太ほぼストレートタイプ。平打ち麺ではないのであまり手打麺っぽくありませんがスープとの相性は文句なし。つるつる&もっちりという形容がしっくり来ます。

 薄いバラ肉が多めに入ってていてご飯のおかずにピッタリ。他に刻みネギ多め、茹でもやし。

 大満足の一杯でした。

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【TV短感】カタールW杯E組第3戦:日本 2-1 スペイン ~ また神風吹いた!弘安の役や!!

 いやはや恐れ入りました。ドイツに続いてスペインを撃破し、まさかまさかのグループリーグ1位通過!!
 
 前半は全く良いところが無かったものの、なんとか1点ビハインドで前半折り返し。後半選手交代で突然ギヤチェンジして、相手が戸惑っているうちに一気に逆転してそのまま逃げ切ってしまうという試合展開はドイツ戦そっくり。
 
 日本はひたすら守ってワンチャンスに賭けるという「弱者のサッカー」に徹するしかなく、それも10回闘って1回勝てるかどうかというシロモノだったのは間違いないんだけれども、そのやり方でW杯優勝経験国を2つ葬った。しかもウノゼロというジャイアントキリングにありがちなスコアではなく、共に2点取っての逆転勝ちとなるとこりゃもう偶然ではなく、かなりの程度起こるべくして起こった結果と言わざるを得ませんなぁ・・・ 勝負師森保監督を侮りすぎていました。申し訳ありません。

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 この試合日本はハナから3バックというかはっきりした5-4-1でスタート。しかも前田を先頭に狂犬のように前から追い掛け回すのではなく、リトリート主体の守備で臨みました。当然ながらスペインに圧倒的にボールを支配され、11分にはアスピリクエタのクロス→モラタのヘッドであっさり失点。
 
 その後もスペインにボールを回されっぱなしで、日本は全くいいところなく前半を終える羽目になりましたが、日本にとって幸いだったのはスペインも「1点あれば十分だろう」とばかりに無理に追加点を取りに来なかったこと。スペインは早々と先制して「今日は勝ったな、風呂でも入るか」と思ったんでしょうなあ・・・。それも無理はないけど、まさかその風呂が火事になるとは!!

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 森保監督は後半頭から久保→堂安、長友→三笘と代えて早くも特攻モード入り。すると48分三笘、前田、そして伊東と狂犬3匹の連動した前プレが効いて高い位置でのボール奪取に成功。こぼれ玉を拾った堂安のミドルが炸裂して同点!さらに51分スペインを押し込んだ状態から右サイドから堂安低いクロス→逆サイドで三笘折り返し→中で田中が詰めて一気に逆転!!三笘が折り返した時点でボールはタッチを割ったように見えましたが、VARの神判定でゴールが認められました。
 
 ドイツ戦と違って逆転に成功した時間帯が早かったので、ボールを一方的にぐるぐる回された挙句に再逆転される可能性は高かったのですが、68分に冨安を右WBへ投入したのが妙手。これでスペインの左サイドからの攻撃を封殺したのが大きく、スペインは次第に手詰まり状態に。時折三笘が見せる強引な縦突破もスペインをビビらせる(=必要以上に攻めに人数をかけさせない)のには十分でした。
 
 スペインは相手をきっちり崩すことに拘り、強引なドリブルだとか、高さによる物理攻撃を仕掛けてくる相手ではないのも日本には幸いしたかな?シュートは結構撃たれたものの、結局後半危なかったのは89分トーレスとのワンツーで裏抜けに成功したオルモのシュートだけだったかも。でもシュートは権田ががっちりキャッチ。
 
 裏のドイツvsコスタリカの途中経過では日本は1点取られて引き分けだとGS突破出来ないという状況に追い込まれてはいましたが、7分もあったATも何事も起こらず、そのまま試合終了。スペインは「負けて2位通過でもOK」とどこかの時点で割り切ったかもしれませんが。

 まさかの首位通過でラウンド16の相手はクロアチアに決定。クロアチアはドイツやスペインと違って「圧倒的な格上感」がないのがボールを持たされると良いところがない日本にとって災いとなるかもしれませんが、もうここまで来た以上は「何か」を信じるしかありませんなぁ。

-----前田-----
--鎌田----久保--
長友-守田--田中-伊東
-谷口--吉田--板倉-
-----権田-----


(得点)
11分 モラタ
48分 堂安
51分 田中

(交代)
HT 久保→堂安
HT 長友→三笘
62分 前田→浅野
68分 鎌田→冨安(冨安が右WB、伊東がシャドーへ)
87分 田中→遠藤

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2022.12.01

机上の空論@東十条 ~ 中華そば

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 京浜東北線東口から伸びる東十条銀座商店街内。信号を2つ渡った商店街の東端近くにあるので駅からはやや距離があります。約2年ぶりの再訪。11時半開店の5分前に到着したところ先客ゼロ。開店までに後客2。開店後3人。当初予定していた店が開店前から10人前後の行列が出来ていたのに恐れをなして、こちらへ転進した次第。
 
 前回は「煮干し中華そば」を注文したので今回は「中華そば(900円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「机上のネギ味噌中華」「週二限定の魚群煮干し中華そば」「津軽」など。また「中華そば」「煮干し中華そば」とも「塩」が出来るようになった模様。さらに往訪時には限定メニューとして「冷や牡蠣蕎麦」を売り出していました。なお「麺の固め・大盛りは不可」と券売機に注意書きあり。

 店内は厨房を囲むL字型カウンター7席。実にこじんまりした店で席間は狭めなので今時かなり違和感があります。卓上にはブラックペッパーと辛子高菜、唐辛子主体の辛味。相変わらず一ロット2~3杯ずつ丁寧に作っています。カウンターに水ポットではなく、でかいやかんが置いてありますが、やかんに目一杯水が入っていると使いづらくて困りもの。

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 表面の油のてかりが目立ちますが、程よくコクを加える程度で味わいはむしろあっさり目。鶏&豚の動物系がベースでしょうか。「日本一しょうゆ」を使っている旨が貼ってありましたが、これが徒に自己主張することなく、野菜から来ると思しき出汁と相まってやや甘みを感じます。古典的な醤油ラーメンとルックスが似ているけれども内実は全然違う「新古典派」で、ついつい惹きこまれてスープをぐいぐい飲み進んでしまいました。

 麺は細めのストレート。あっさり目の優しいスープに合わせてか心持ち柔らか目の仕上がりでスープが良く絡み、啜り心地も楽しめます。また薬味に辛子高菜が結構合います。この手の醤油ラーメンに辛子高菜を置いてあるのは珍しい気がしますが。

 チャーシューはしつこくならない程度にしっかり煮込まれていて気に入りました。メンマは細い割にコリコリとした食感が嬉しい一品。他にナルト、海苔、きざみネギ。

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