鶴の湯@青森・温湯温泉
温湯(ぬるゆ)温泉は弘南鉄道黒石駅からバスで東へ約20分ほど。津軽平野も尽きようとするあたりにある古い温泉場です。
温湯温泉の最大の特長は共同浴場「鶴の湯」を取り囲むように「客舎」と呼ばれる長期滞在の湯治客向け旅館が立ち並んでいること。客舎は湯治客用に部屋と台所を貸すだけで風呂はなく、湯治客は温泉共同浴場に入りに行きます。「鶴の湯」のすぐ近くには湯治客向けと思しき売店もあります。
とはいえ客舎も売店も老朽化が著しく、正直いつまで残っているか・・・ その中で「鶴の湯」だけは2001年にリニューアルされ、それから20年以上の月日を経てもさほど古さを感じさせず、温湯温泉の中で一際異彩を放っています。
浴室は大小2つに仕切られた湯船が一つあるだけで大は約41.5℃、小は約43.5℃に設定されているのこと。従って温湯温泉といっても特に「ぬるい」訳ではありません。また最近はどこもそうですが、熱い「小」は全く人気がなくていつも空いていました。湯は無色透明・無臭。「大」はちょうど良い湯加減で、長湯して源泉かけ流しの湯を目一杯堪能しました。熱くはないのに良く温まります。
カランが20ちょっとと多めに据えられている上に、そこらじゅうに手すりというか取っ手というか、掴まるものを設置しているあたりが今時の共同浴場。
またフロント前の休憩スペースもゆったりしていて、小上がりまであるのが気に入りました。
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【温 泉 名】温湯温泉
【施 設 名】鶴の湯
【入浴料金】300円
【交通手段】弘南鉄道黒石駅からバスで約20分。下温湯バス停下車
【泉 質】ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
【源 泉 名】温湯鶴泉源泉 (298ml/min)
【泉 温】49.1℃
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