武田英寿選手 水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍
・先日(12/12)、武田英寿選手の水戸ホーリーホックへの育成型期限付き移籍が公表されました。
・武田は2021年7月末にFC琉球へ育成型期限付き移籍。相手のニーズに合致していたのか、いきなりスタメンでトップ下で起用され続け、途中交代を命ぜられるケースがほとんどとはいえ15試合に出場。試合経験を積む面では琉球での日々は悪くなかったと思います。
・しかし10/28に樋口監督が突如更迭されたことを契機に武田の出番は減り始め、最後の4試合はベンチにも入れず。浦和フロントはいきなり浦和へ戻すには琉球での実績は物足りず、かといってこのまま琉球へのレンタルを継続しても意味がないと考えたのか、翌年は武田を大宮へ育成型期限付き移籍させることになりました。
・大宮にはレノファ山口でオナイウを出世頭にJ1で通用する選手を数多輩出した霜田監督がおり、浦和から近いこともあって武田を預けるには手頃なのかもと考えたのかもしれませんが、如何せん大宮は年々弱体化が進んで残留争いに巻き込まれるのが当たり前という状態。霜田監督は早くも5月26日に解任の憂き目となり、相馬監督が後任に据えられました。
・そして武田は大宮で31試合1402分出場。5月から7月にかけて連続してスタメン出場する機会もあったので全くダメだった訳ではありませんが、8月以降は途中からの出場に留まり、一度もスタメン出場出来ませんでした。大宮でも出番が少なかったのは武田の難点と目されるフィジカルの弱さゆえなのか、あるいは戦術理解の問題なのか、単に相馬監督のサッカーとは合わなかったか判然としませんが。
・そこで来年は水戸へレンタル先を変更。水戸は2018年に長谷部監督が就任したあたりから成績が安定し始め、今や「プレーオフ圏入りには少し足りないが、残留争いとはほぼ無縁」というJ2中堅的な位置づけのクラブになっています。はっきり言って現時点では大宮より格上。
・懸念材料はここ3年間水戸を率いてきた秋葉監督が退任し、後任には濱崎ヘッドコーチが就任するのが決まっていること。Jリーグでは監督経験の無い方なので未知数てんこ盛り。結構厳しい環境下になるかもしれませんが、来年は武田も高卒とはいえプロ4年目。いよいよ勝負の時を迎えます。
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