【TV短感】カタールW杯E組第3戦:日本 2-1 スペイン ~ また神風吹いた!弘安の役や!!
いやはや恐れ入りました。ドイツに続いてスペインを撃破し、まさかまさかのグループリーグ1位通過!!
前半は全く良いところが無かったものの、なんとか1点ビハインドで前半折り返し。後半選手交代で突然ギヤチェンジして、相手が戸惑っているうちに一気に逆転してそのまま逃げ切ってしまうという試合展開はドイツ戦そっくり。
日本はひたすら守ってワンチャンスに賭けるという「弱者のサッカー」に徹するしかなく、それも10回闘って1回勝てるかどうかというシロモノだったのは間違いないんだけれども、そのやり方でW杯優勝経験国を2つ葬った。しかもウノゼロというジャイアントキリングにありがちなスコアではなく、共に2点取っての逆転勝ちとなるとこりゃもう偶然ではなく、かなりの程度起こるべくして起こった結果と言わざるを得ませんなぁ・・・ 勝負師森保監督を侮りすぎていました。申し訳ありません。
この試合日本はハナから3バックというかはっきりした5-4-1でスタート。しかも前田を先頭に狂犬のように前から追い掛け回すのではなく、リトリート主体の守備で臨みました。当然ながらスペインに圧倒的にボールを支配され、11分にはアスピリクエタのクロス→モラタのヘッドであっさり失点。
その後もスペインにボールを回されっぱなしで、日本は全くいいところなく前半を終える羽目になりましたが、日本にとって幸いだったのはスペインも「1点あれば十分だろう」とばかりに無理に追加点を取りに来なかったこと。スペインは早々と先制して「今日は勝ったな、風呂でも入るか」と思ったんでしょうなあ・・・。それも無理はないけど、まさかその風呂が火事になるとは!!
森保監督は後半頭から久保→堂安、長友→三笘と代えて早くも特攻モード入り。すると48分三笘、前田、そして伊東と狂犬3匹の連動した前プレが効いて高い位置でのボール奪取に成功。こぼれ玉を拾った堂安のミドルが炸裂して同点!さらに51分スペインを押し込んだ状態から右サイドから堂安低いクロス→逆サイドで三笘折り返し→中で田中が詰めて一気に逆転!!三笘が折り返した時点でボールはタッチを割ったように見えましたが、VARの神判定でゴールが認められました。
ドイツ戦と違って逆転に成功した時間帯が早かったので、ボールを一方的にぐるぐる回された挙句に再逆転される可能性は高かったのですが、68分に冨安を右WBへ投入したのが妙手。これでスペインの左サイドからの攻撃を封殺したのが大きく、スペインは次第に手詰まり状態に。時折三笘が見せる強引な縦突破もスペインをビビらせる(=必要以上に攻めに人数をかけさせない)のには十分でした。
スペインは相手をきっちり崩すことに拘り、強引なドリブルだとか、高さによる物理攻撃を仕掛けてくる相手ではないのも日本には幸いしたかな?シュートは結構撃たれたものの、結局後半危なかったのは89分トーレスとのワンツーで裏抜けに成功したオルモのシュートだけだったかも。でもシュートは権田ががっちりキャッチ。
裏のドイツvsコスタリカの途中経過では日本は1点取られて引き分けだとGS突破出来ないという状況に追い込まれてはいましたが、7分もあったATも何事も起こらず、そのまま試合終了。スペインは「負けて2位通過でもOK」とどこかの時点で割り切ったかもしれませんが。
まさかの首位通過でラウンド16の相手はクロアチアに決定。クロアチアはドイツやスペインと違って「圧倒的な格上感」がないのがボールを持たされると良いところがない日本にとって災いとなるかもしれませんが、もうここまで来た以上は「何か」を信じるしかありませんなぁ。
-----前田-----
--鎌田----久保--
長友-守田--田中-伊東
-谷口--吉田--板倉-
-----権田-----
(得点)
11分 モラタ
48分 堂安
51分 田中
(交代)
HT 久保→堂安
HT 長友→三笘
62分 前田→浅野
68分 鎌田→冨安(冨安が右WB、伊東がシャドーへ)
87分 田中→遠藤
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