【DAZN短感】22-23年第5節:大宮V 0-3 浦和L
・11月の代表合宿中に負傷離脱した高橋はなの診断結果は右膝前十字靭帯損傷で全治8ヶ月。長船も長期離脱中なのでCBの陣容は極めて薄い中、はなの代役に抜擢されたのはなんと安藤老師!! 安藤40歳、石川19歳と年齢的には「ほぼ母子」で最終ラインを守る格好に。
・試合は前半浦和が大宮に何もさせずに一気に3点を奪取。後半は一転して70分くらいまで攻守両面で急激にグダグダになったもののなぜか無失点で凌ぎ、栗島投入でゲームをクローズ。終盤は若手を試す余裕も生じて楽々逃げ切り勝ち。今季リーグ戦4連勝を飾ったのみならず、「鋼鉄のザル」には珍しい初の完封勝ちとなりました。
・それにしても前半の浦和の出来は圧巻でした。大宮は前からプレスをかけてきたところで強度も足りなければ、後ろが付いてこないので浦和にいとも簡単に交わされ、リトリートしたところで陣形がタイトとは言い難いので、浦和に守備ブロックの周りどころか中ですらパスを回され放題。
・浦和の優勢は誰の目にも明らかでしたが、先制点は意外な形から。9分左サイドから水谷のクロスに対して大宮CBとGKの連携が拙かったのか、GKは飛び出してボールに触れず、こぼれ玉に反応した遠藤が詰めてゴール!同じくこぼれ玉に反応した鮫島を島田が邪魔しているのが地味ながら実にいい感じでした。
・その後浦和が圧倒的にボールを支配するものの何も起こらず、大宮はそれ以上に全く攻め手がないという眠い試合になりかかりましたが、38分右サイドから強引に抉ってボックス内に突入した遠藤が倒されてPKゲット。40分菅澤のシュートはゴール右上隅を直撃してヒヤッとしたものの、ボールは無事ゴールマウスの中へ。
・43分のゴールは浦和の素早い攻守の切り替え&強烈なプレッシングがハマったもの。乗松の縦パスを塩越がカット→菅澤がワンタッチでゴール!!
・前半シュートわずか1本に終わった大宮は後半頭から2選手を交代。後半になると浦和の運動量が落ちたせいか、パス精度が落ちてビルドアップがグダグダになり、大宮の攻勢を浴びがちに。極めつけは64分石川と福田の連携が上手く取れなかったのか、石川が後ろから迫るFW井上にボールを奪われる大失態。しかし井上のループシュートはポストを直撃し、こぼれ玉を拾ってのシュートも枠外。
・さらに70分ハイボールに石川が競り負けたのを契機に仲田スルーパス→井上の決定機がありましたが、ここはGK福田がセーブ。
・左SB水谷の運動量低下が顕著なためか、74分に清家に代えて栗島を投入。栗島左SB、水谷右SH、猶本左SHと配転したのが効いて浦和は一気に火消しに成功。
・また62分島田→西尾に続いて、82分水谷→丹野と世代交代を睨んで共に19歳の若手を投入する余裕もみせ、終盤は再度大宮に何もやらせず楽々逃げ切り勝ち。
・結局大宮にたいして攻められていないので安藤CBの実証実験にはたいしてならなかったどころか、ヤバかったのは安藤ではなく石川のほうだったという結果に。安藤CBがどこまで耐えうるのかは次節INAC戦まで持ち越しに。安藤は165cmしかありませんが(でも乗松より大きい!)、WEリーグだと物理的に殴ってくるCFってほとんどいないので、フィジカルが強い安藤のCB起用は本人さえ納得すればそんなに変ではないんだよなぁ・・・ビルドアップは何の問題もないし、必要とあらば自分で前に運べるし。
・終盤菅澤は無理にハットトリックを狙わずに若手に自由にやらせていたように伺えましたが、割と時間をもらえた西尾はとうとう試合に入れずじまい。昨年の島田同様「ピッチを彷徨っているだけ」という印象を受けましたが、島田はそんな一年を経てついに今年ブレイクしましたから西尾も頑張れ!! というか、滅茶苦茶チャンスが転がっているはずの若手・中堅のCBはどうしたんや・・・
---島田--菅澤---
清家--------猶本
---塩越--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----
(得点)
9分 遠藤
40分 菅澤(PK)
43分 菅澤
(交代)
62分 島田→西尾
74分 清家→栗島
82分 水谷→丹野
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