藤原優大選手 FC町田ゼルビアへ育成型期限付き移籍
・昨日(12/19)、2022年にSC相模原へ育成型期限付き移籍していた藤原優大選手が2023年はFC町田ゼルビアへ育成型期限付き移籍をすることとなったことが公表されました。
・藤原は2021年に青森山田高校から浦和に加入。シーズン開幕時はデンが長期離脱中で、使えるCBが槙野と岩波しかいないという苦しい台所事情もあって藤原はルヴァン杯第1戦湘南戦で早々とスタメン出場機会に恵まれましたが、そこで石原直樹のラフプレーで左眼窩底を骨折したのがケチのつけ始め。
・その後フィードが苦手なのが祟って当時二種登録だったユースの工藤にすら劣後する扱いとなったので、早くも7月に相模原へ育成型期限付き移籍。藤原は移籍直後の第21節北九州戦で3バックの右CBとしてスタメン出場したのを皮切りに、計17試合(うちスタメン16)に出場。試合経験を積む点では悪くないシーズンだったと思います。
・ところが残念ながら同年相模原はJ3へ降格。それでも藤原は2022年も相模原でプレーすることを選択しました。浦和フットボール本部も相模原の高木監督を信頼してのことでしょう。
・2022年は23試合2070分出場。開幕時からほぼ一貫してスタメンフル出場のバリバリのレギュラー格でしたが、第27節富山戦で突如ベンチ外となって、そのまま最終節まで出番どころかベンチ入りもなし。出番を失った原因が怪我なのか何なのか仔細不明。
・しかも今年の相模原は降格したばかりとは思えないくらい開幕時から不振を極め、高木監督を5月に早々と更迭したのも虚しく最下位でフィニッシュ。藤原本人の出来は試合を全く見たことがないのでなんとも言えませんが、情勢的には浦和復帰どころか個人昇格できる目も乏しいように思えました。
・ところが来季のレンタル先は意外にもJ2中堅レベルの町田。武田が行く水戸とどっこいどっこいの「プレーオフ圏入りするには少し足りない」レベルのクラブで、藤原にとってはJ3最下位の相模原よりは段違いに格上での挑戦になります。そしてこのレンタル移籍は、どこからどう見ても青森山田の黒田監督が来季から町田の監督に就任した縁なのでしょう。
・青森山田のあのスタイルがJ2でどの程度通用するのか全く判りませんし、通用したとしてもそこで磨かれたスキルが浦和で活きるのかどうかこれまた不透明。でももはや藤原はプレースタイルの向き不向きだとか、ここを矯正したい、伸ばしたいとかいろいろ贅沢を言っている場合ではなく、とにかく試合に出る、出続けるしかない立場。かつての恩師のもとで何がしか大ブレイクのきっかけを掴めるよう願ってやみません。
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