金子大毅選手 京都サンガへ完全移籍
・先日(12/20)、京都サンガF.C.へ期限付き移籍していたた金子大毅選手が、そのまま京都サンガF.C.へ完全移籍する旨が公表されました。
・金子の完全移籍は12/12に報知が報じたくらいで続報はなかったものの、昨年末に京都へ期限付き移籍が決まった際に金子本人も含めて誰もが片道切符と考えていたでしょうし、サプライズも何もありません。
・金子は2021年に湘南から完全移籍加入。湘南では基本的に3-1-4-2のアンカーで起用されており、「球際でのボール奪取能力に優れ、鋭い縦パスを繰り出せる上に、タイミングよく攻撃参加してミドルシュートをぶち込める」という話。柴戸のようなやたらやたら相手に食いつくワンワン系ではなく、どちらかといえば青木に近く、青木よりは攻撃的なイメージを持っていました。
・しかし、リカの金子に対する評価は厳しく、同年第5節札幌戦&第6節横浜M戦でスタメン起用された後はベンチにすら入れず、基本カップ戦要員で、それもステージが進むと出番がなくなってしまいました。夏に平野が加入してCHを柴戸・敦樹・平野のローテーションで回せるようになったのも金子が出番を失った一因でしょう。
・浦和がこの年に獲得した選手は大卒新人の敦樹を含めて悉くリカにレギュラー格で起用されているのに、金子だけが蚊帳の外状態なのが不思議でしたが、ひょっとすると金子は西野TD&リカ体制になる以前から獲得が決まっていたのかもしれません。そう考えるとリカに全然使われないのも腑に落ちます。
・そして金子はかつての恩師曺貴裁監督がいる京都へ期限付き移籍。このまま浦和に留まっても試合に出られる見込みは薄いのでフロントも本人も移籍を模索するのはごくごく自然な話。期限付き移籍なのは単に京都が移籍金を払うのを渋っただけでしょう。
・ただ意外なことにキジェの下へ戻っても金子の立場は案外苦しく、出場機会は22試合1,135分に過ぎませんでした。しかもシーズン前半はスタメン出場が多かったものの、シーズン後半は途中投入が多くなり、最後の入れ替え戦でも途中投入に留まっています。
・今年の京都での金子の出場機会を見る限り、リカの退任が決まった浦和への金子復帰の目はゼロではなかったのでしょうが、やはり浦和フットボール本部的には金子を評価する向きはいなかったのでしょう。既定方針通りの片道切符となってしまいました。浦和フットボール本部体制が確立する前の最後の迷走に金子が振り回されたような気もして少々気の毒ですが、24歳とまだ若いので再ブレイクの機会もあるでしょう。浦和戦以外でのご活躍をお祈りします。
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