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2023.01.12

宮本優太選手 KMSKデインズへ期限付き移籍

・先日(1/10)、宮本優太選手のKMSKデインズ(ベルギーリーグ2部)への期限付き移籍が公表されました。

・なお期限付き移籍期間は今年6月30日までの半年足らず。しかもベルギーリーグ2部は当然ながら秋春制なので6月末まで試合があるわけではなく、実質的な移籍期間は半年もないでしょう。本人も「別れではないので、別れの言葉は言いません。行ってきます!」」と語っていることから将来の完全移籍睨みではなく、ほぼトレーニング参加も同然の期限付き移籍と目されます。

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・宮本は2022年に流経大から加入したルーキー。宮本が得意とする右SBには絶対的な存在酒井がおり、しかも宮本が浦和加入を決めた後に大宮から同ポジションで実績十分の馬渡がやってきたこともあって、開幕時宮本の出番は非常に限られたものになると予想されました。

・ところが酒井は故障がち&故障明けの大畑を無理使いできないので度々馬渡が左SBに回らざるを得ないチーム事情もあって、宮本は早くもリーグ戦3試合目のG大阪戦でスタメン出場。その後も故障離脱しがちな酒井に代わって何度もスタメン起用され、終わってみればリーグ戦15試合956分出場という、大卒新人としては悪くない出場機会を得ました。

・「ランニングマン」というか「バクシンオー」というか、圧倒的な走力がウリの宮本ですが、プレーぶりは良くも悪くも無難としか言いようがない、概して遠慮しがちな、これといったストロングポイントを見出しがたいものに留まったように見受けられました。その点長所と短所がはっきりしている馬渡とは対照的。

・そして何より致命的だったのは第26節ホームC大阪戦での大失態。C大阪が素早いリスタートに成功したのは、なんと攻撃参加していた宮本がわざわざ相手にヒールでボールを蹴って渡していたからだったとは!!いやはや人が良いにも程があるだろう・・・そして自分がいない右サイドを蹂躙された末に失点。

・人が良すぎるというか、そもそもプロとしての心構えに大きな疑問符がつくこの所業に対してはさすがにリカもおかんむりだったようで、C大阪戦は前半だけでお役御免になった後、最終節福岡戦まで宮本に出番は回ってきませんでした。

・2022年の最後の公式戦=フランクフルトとの華試合を終えると、宮本は安居・工藤と共にトップチーム若手選手の強化を目的に、11月21日から12月3日までKMSKデインズのトレーニングに参加。

・この3人の中では宮本がぶっちぎりに実戦経験を積んでいるのがそのまま評価されたのか、あるいはKMSKデインズの右SBに故障等何らかの事情があったせいか判りませんが、このトレーニング参加が契機となってこの度の期限付き移籍に繋がったのは間違いありません。3人の中では一番英語が怪しい宮本が曲がりなりにも海外へ行くというのは皮肉なものですが。

・今季の宮本は得意とする右SBには絶対的な存在酒井がいる上に相変わらず馬渡もおり、さらに宮本がお仕置きを受けている間にSHでの序列が怪しくなってきた関根がSBに転用されたこともあって、状況は昨年と大差ないかやや悪化したようにも見受けられます。

・KMSKデインズへの移籍期間は半年にも満たない短いものですし、試合に出られるかどうかも定かではありませんが、宮本は浦和で数少ない出場機会を窺うよりも不慣れな環境で試行錯誤、暗中模索に近いチャレンジをして何かを掴む道を選んだのでしょう。その道が実り多いものであることを願うばかりです。

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