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2023.01.11

【雑感】マチェイ スコルジャ監督 就任会見

・先日(1/6)開催された「マチェイ スコルジャ監督 就任会見」に関する雑感を備忘録的にチラシの裏に書き留めておきます。

《立花社長退任》

・マチェイ スコルジャ監督の就任会見の場を借りて、立花社長が今月一杯で社長を退く旨の挨拶がありました。

・立花社長は2019年2月1日(金)より代表取締役社長に就任。それ以前にも副社長として1年間強化部を掌握していましたから、都合足掛け5年もの長きに渡って浦和レッズの経営に携わってきました。

・社長在籍の4年間、天皇杯優勝こそあったもののリーグ戦の成績は不振を極め、成績面だけを取り上げれば見るべきものは何もありませんでした。しかし、その責任は専ら強化部ないしフットボール本部が問われるべきでしょう。社長の最大の責務はクラブ経営を安定、さらには発展させることであって、その観点では立花社長は100点満点以上だったと思います。

・なにせ就任2年目の2000年にコロナ禍が直撃して、浦和の収入源の柱であり、かつ最も安定的な収入源だったはずの入場料収入が壊滅しました。

・一時は巨額の赤字を出すとの観測も流れましたが、立花社長は度重なる不祥事にもめげずにパートナーをこまめに拾い集めて広告料収入を伸ばすと共に、企画商品やオンラインショップの活性化施策でグッズ収入も伸ばし、合わせて事業経費の削減にも努めて2020年度の赤字は約6億円に留まり、翌2021年度には早くも僅かながら黒字に転じました。浦和の収入源の柱であり、かつ最も安定的な収入源だったはずの入場料収入が壊滅したにも関わらず、浦和の経営がビクともしなかったのは驚嘆すべきことだと思います。

・まぁ、贅沢を言えば何かやらかした際の立ち回りがよほど下手なのか、「不当にJリーグに睨まれ続ける」状態はこの4年間全く変わらなかったことは残念でなりません。ただその辺の責任は運営サイドが問われてしかるべきで、立花社長の評価を傷つけるほどの話ではないでしょう。

・12/20のプレスリリース通り後任は三菱重工の田口 誠氏。立花洋一は取締役社長付となる予定ですが、前社長の淵田敬三氏も退任後は取締役社長付になっているところを見ると、特に実権のあるポストではなさげ。

・長きに渡ってこのクソめんどくさいクラブの経営を率いていただき、誠にありがとうございました。

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《浸透しなかったコンセプト》

・土田SDの冒頭のあいさつ、及びその後の質疑応答の中で何度も「コンセプト」という言葉が登場します。土田SDは不親切というか何というか、その「コンセプト」とは何なのかはっきりと説明しないまま質疑応答に応じているので、浦和に深く食い込んでいるメディア関係者や熱心な赤者でもない限り、質疑応答は限りなく禅問答だったように見受けられました。

・土田SDのいう「コンセプト」とは、3年計画を始めるにあたって掲げた「(1)個の能力を最大限発揮する(2)前向き、攻撃的、情熱的なプレーをする(3)攻守に切れ目なく相手を休ませないプレーをする」の3項目のことです。

・この記者会見でも一応「我々としてマチェイ監督に期待することは、彼の素晴らしい人間性とキャリアをベースに、選手個々の能力を最大限に発揮させてもらい、チームとしてはコレクティブかつアグレッシブ、主導権を握り、勝つためにゴールを目指す攻撃的なサッカーを展開していただきたいと思っています。」と語っているので、土田SDなりにこの場で「改めてコンセプトを植えつけてくれ!!」と言ったつもりなのでしょうけど。

・「(3年計画で)コンセプトの浸透がなかなか進まない現実がありました。」という土田SDの評価を受けてマチェイ監督を招聘したのは明らかですが、これまた不親切なことにフットボール本部がコンセプトの3項目のどの辺が浸透していないと思っているのか明確な説明はされてないように思えます。もっとも新監督就任会見でその説明をする必要は全くないのですが、フットボール本部からの情報発信や意見表明等が土田SDの現場復帰以降激減しており、それが個人的には不満です。

・3年計画の間で大槻さんとリカとではやってるサッカーは全然違うので、土田SDはどこが不満なのかなおさら判りにくいのですが、少なくともリカのクローズ志向のサッカーなんて全然評価してなくて「こんなん浦和の責任を微塵も感じねえ!」と思っているような気がします。下手をするとリカの2年間なんて丸々無駄だったとさえ思っているかも・・・ああ、幻のキジェ招聘プラン・・・

《チーム編成は大事だね》

・マチェイ監督は質疑応答の冒頭で「まずは、強いチームを作ることが必要です。これは編成の話です。」といきなりガツンとかましていますが、そりゃリーグ優勝を狙うには駒不足なのは明らかで、「ちゃんと補強しろよ!」とフットボール本部に釘を刺したつもりなのでしょう。昨季はCFが高卒新人の木原しかいないというあんまりな状況で開幕を迎えるという大失態を犯し、リカの退任時に「このクラブはロクに補強もしないのに要求水準だけはやたら高い」とボロクソに言われたばかりですし(苦笑)。

・前目では江坂とユンカーの流出が確定しているので、質疑応答では当然ながらその後任に関心が集まったようですが、土田SDは当然ながら「選手の契約状況ですが、これはまだ引き続き、ウインドーが開いている限り行っている、とお答えさせてください」との回答に留まりました。

・ただマチェイ監督が「浦和レッズで私が変えたいと思っているポイントの一つに、ハイプレスを増やしたい、というところがあります。ボールを失ったらできるだけ早く取り返す、できれば相手のペナルティーエリアの近くで取り返す、ということをしたいと思います。」「いついかなる状況でも、選手たちそれぞれが何をしないといけないのかを把握しながらプレーできる状況が必要になります。そしてしっかりと予測して、さらに早い反応が必要だと思います。ボールを失ったとき、取り返したときという、切り替えのところも大事だと思います」と話しているところを見ると、得点能力は高くても運動量の少ないFW、ボックスの中でしか仕事をしないFW、守備貢献度の低いFWは取らないのは明白で、ユンカー放出は仕方ないですなぁ・・・

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