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2023.04.30

デミチーズハンバーグカツカレー@かつや

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 「かつや」が2023年4月28日から6万食限定で発売中の「デミチーズハンバーグカツカレー(836円)」を試食。かつやでカレーを食べるのは超久しぶり。
 
 試食して「ハンバーグにしては食感がえらく硬いな??」と思ったのですが、てっきり「デミチーズハンバーグカレー」と思っていたところ、実は「デミチーズハンバーグ『カツ』カレー」なんですなあ・・・「かつや」もついに揚げ物を入れないメニューを出すようになったか!!と思っていたら、やっぱ揚げ物縛りから抜け出せないのか・・・

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 で、確かにハンバーグは極厚。よって全体のボリュームは相当なもので食後は胃にずっしり来ます。少々つなぎのパン粉くささは否めませんし、実績十分の松屋のハンバーグには及ばない感じもしますが、ハンバーグが本業には程遠いことを考えれば十分満足のゆく出来。でもなんでわざわざカツにしてカリカリの食感にするかなぁ・・・
 
 またただのハンバーグカツカレーではなく、チーズとデミグラスソースをかけるのも謎。いずれも濃厚なカレーの味にかき消されてたいしたアクセントにならず。かつやが時々「合い盛りシリーズ」でやらかしがちな「あまり意味がない味重ね」のカレー版といったところでしょうか。

 カレー自体はあまり辛くなくて、徹底して旨味で押すタイプ。カレー自体は結構好み。

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【DAZN観戦記】ACL2022決勝第1戦:アルヒラル 1-1 浦和 ~ 予想以上の好結果、好内容で折り返し

 かなり腰が引けたような形で試合に入ったのが災いして早い時間帯に失点。しかし浦和の立て直しは案外早くて一方的な試合にならなかったどころか、ややラッキーな形でアウェーゴールをもぎ取ってのドローという予想以上の好結果での折り返しに。

《スタメン》

・4/9名古屋戦で故障した酒井は随分早い時期に大原に姿を現していたので、「ACL決勝に間に合うと見せかけた実は故障したまま」という「逆アジジ作戦」ではないかと案じられ、前日の記者会見でも酒井の状態は何とも言えない感じでしたが、無事スタメンに復帰。よってACL決勝第1戦は鉄板のスタメンで臨めることに。

・3つしかないACLの外国人枠の3つ目に滑り込んだのはやはりカンテで、まずはベンチスタート。

・アルヒラルの外国人枠はイガロ、マレガ、ミシャエウ、そしてアジア枠でチャン・ヒョンスとこちらも予想の範囲内。

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《試合展開》

・アルヒラルの基本布陣は4-3-3と聞いていましたが、蓋を開けてみるとどう見てもイガロ&マレガの2トップでミシャエウが右SHにいる4-4-2。

・試合後スコルジャも選手達も残念がっていましたが、浦和の試合の入りは全く良くありませんでした。良く言えば相手の出方を見極めるために慎重に試合に入ったのでしょうが、どちらかと言えばどアウェーの雰囲気に飲まれ、相手の圧力にも押しつぶされ、少々びびったような状態で試合に入ってしまったかなぁ。

・まぁスタメンでACL決勝の経験があるのは西川・関根・興梠だけですし、欧州でビッグゲームの経験がある酒井やショルツは別格としても他の選手はいきなり未経験ゾーンに突入したようなものですから、こうなってしまうのも無理はないかと。

・浦和は全然前からプレスには行かず、自陣に4-4-2の守備ブロックを敷いて構えるのはともかく、なんとかボールを奪っても全くと言っていいほど前に繋げないのには参りました。ボールを保持して自分たちの時間を作るどころか、ボールを持つのを怖がるかのように簡単に前に蹴っては相手に奪い返されるの繰り返し。

・そして13分に早々と失点。明本がミシャエウにあっさりと抜かれたのはともかく、ミシャエウの低いクロスへの対応でショルツと西川の連携が拙くてどちらもボールに触れられず、非常に狭いところを抜けたボールをファーでアルドサリにぶち込まれてしまいました。

・浦和が初めて反撃に転じたのは18分小泉の浮き球縦パスが最前線の興梠に通るも、プレスバックしてきたDFに捕まってシュートは撃てず。

・浦和がなんとか落ち着きを取り戻し、曲がりなりにもボールを持てるようになったのは前半も半ばを過ぎてから。しかし28分大久保が高い位置でボールを奪った好機で、バスを出した先の興梠がまさかの転倒。この転倒場面もさることながら、見た目と違ってピッチコンディションが良くないのか、前半はボールコントロールに失敗する場面が散見されました。

・特に24分には小泉の緩い、緩すぎるバックパスが直接相手に渡ってしまった場面は失点しなかったのが不思議なくらい(しかも小泉のバックパスが相手に渡ったのはこれが2回目)でしたし、31分には岩尾のGKへのバックパスがなぜか浮いてしまって枠内を襲い、西川が辛うじて処理する場面も。

・後半になると浦和の最終ラインも上がって、前からのプレスも次第にきつめに。ボール支配率は依然としてアルヒラル優位でしたが、序盤と違って相手にボールを持たせている感じに。

・そして53分大久保のスルーパスのクリアし損ねがなんとポストを直撃。その跳ね返りを諦めずに詰めていた興梠がぶち込んでややラッキーな形で同点に!!しかも貴重なアウェーゴール!! なおACLも次大会からアウェーゴールルールは廃止されるので、これが最後のアウェーゴールになるかも。

・後半唯一危なかったのは66分縦パスがボックス内でマレガに通った場面。しかしマレガのシュートはわずかに枠外。72分にはマレガが露骨にシミューションでボックス内で倒れる場面も。この猿芝居に引っかからなかったマリウスは立派。でも目の前で見ていたはずの主審はイエローを出さず。

・立ち上がりから守備に奔走させられた浦和の消耗は激しく、足を攣る選手が続出して67分興梠→カンテ、小泉→安居、81分酒井→荻原、大久保→早川、85分伊藤→柴戸と早めに選手交代。カンテの守備がいかにも手ぬるいのには参りましたが、その分安居が前目での守備強度マシマシ。おまけにカンテの穴を埋めるかのように早川まで激走ってユースの子にそこまで重荷を背負わせるなよ・・・

・途中でミシャエウが左に回ったり、3トップ気味にしてみたりと手は尽くしたものの完全に攻め倦み状態に陥ったアルヒラルは焦りの色が濃く(おまけにスタジアムもまるで飛田給のようにうなだれ、すっかり静かになって浦和サポの声しか聞こえない状態に)、86分ラグビータックルで突破を阻止しようとした岩尾ともつれ合って倒れたアルドサリが、なんと岩尾の腹を蹴ってしまって一発退場!!お前は車屋か・・・サレム・クルマヤなのか・・・

・ATには前プレが効かずにロングボールが右サイド深い位置のマレガに通ってしまい、マレガの折り返しがゴールマウスを横切るというヒヤリとする場面もありましたが、アルヒラルの決定機らしい決定機は結局のところ失点場面と66分の2回だけでした。

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《総評》

・戦前予想はアルヒラルが断然優位。アルヒラルはサウジアラビア代表がゾロゾロいる上に、豊富な資金力に物を言わせて外国人選手も強力。おまけに2019年ACL決勝にも出場していた選手がかなり残っていて経験豊富。

・一方今回の浦和の面子で現役代表クラスは酒井だけ。外国人選手は3人目がかなり頼りなく、おまけにACL決勝の経験がない選手がゾロゾロ。そりゃアウェーでの第1戦は「1点ビハインドくらいなら上出来」と考えるのも無理はないでしょう。

・そんな思いが選手達にも色濃く出てしまったのか、立ち上がりは最悪と評されても仕方ないかと。ところがそこで立て続けに失点しないどころか決定機らしい決定機も与えず、割と早い時間帯にチームを立て直せたのが「アウェーゴールを一つもぎ取ってのドロー」という予想を遥かに上回る好結果に繋がりました。

・後半明らかに浦和を攻め倦み、焦りの色が濃くなっていったアルヒラルの選手達、そしてすっかり静まりかえってしまったスタジアムを見ると、アルヒラルってチームもサポも相手にリスペクトされるのに慣れ過ぎているのかも。自陣に引き籠っているだけのチームなら自信をもってタコ殴りに行くけど、前に出て殴り返してくるチームへの対応は案外苦手という印象を受けました。

・第2戦はスコアレスドローでも浦和優勝ですが、下手に守りきろうとすると相手を勢いづかせるだけ。6万人近くの大声援をバックに「次の試合ではさらに攻撃的に、ゴールを目指しながらプレーしたいと思っています」というスコルジャの言葉そのまんまの試合になるでしょう。2019年の時ほど相手との実力差はないことがはっきり判りましたし。

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《選手評等》

・アルヒラルのストロングポイントが右サイド攻撃と聞いていたので明本の出来が心配でしたが、最初にミシャエウにスコーンと抜かれて以降は実に粘り強く守って、しょーもないファウルで止めることもなし。途中で北関東のスイッチが入ってしまう場面もありましたが、得意の喉輪はちゃんと封印していました。

・関根がヘロヘロになってしまい、やむなくラグビータックルでアルドサリを止めにいった岩尾課長。彼もまた北関東の人間であった・・・でもまさかアルドサリの一発退場を誘発するとは、岩尾本人も思わなかっただろなあ・・・

・ショルツ&マリウスだと相手FWの質的優位で殴り倒される心配はまずないのがでかい。マレガには際どい一発を浴びましてしまいたが、レガロは完封。それだけにショルツは失点場面の対応が悔やまれることでしょう。

・酒井が81分に交代した時は強行出場が祟っての故障再発か!!と案じられましたが、試合後の酒井本人の弁によると第2戦に備えて無理をしなかっただけみたいで。でも安居が知らん間に投入されてるとか、酒井が知らん間にいなくなっているとか、選手交代の場面をちゃんと写さない中継には参りました。浦和のスタメン紹介なんて「アレクサンダー岩波」「マリウス敦樹」「慎三犬飼」とか滅茶苦茶でしたし。

・かつてよりも入国が容易になったとはいえ、キング・ファハド国際スタジアムに詰めかけた赤者はなんと700人!!精鋭中の精鋭が集っただけあって、終盤は静まり返ったスタジアムの中で赤者の声だけが響くことに。誠にお疲れさまでした。

・そして深夜の埼スタでのパブリックビューイングには7000人弱もの赤者が(苦笑)。SRの終電でやって来て、始発で帰るのか・・・


-----興梠-----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
13分 アルドサリ
53分 興梠

(交代)
67分 興梠→カンテ
67分 小泉→安居
81分 酒井→荻原(荻原が左SB、明本が右SBへ)
81分 大久保→早川
85分 伊藤→柴戸

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2023.04.29

【DAZN短感】22-23年第15節:浦和L 2-0 N相模原

・佐々木がまた小破でもしたのかベンチ外になり、島田が久しぶりにスタメン出場。水谷が左SBに回って右SBに栗島、CHに塩越を起用。

・5分相模原のFKからの流れでバー直撃のシュートを撃たれるも、そのクリアボールが強風に流されてか最後尾に残っていた相模原の選手が目測を誤り、こぼれ玉を拾った猶本が独走してGKと一対一に。最近一対一を外しまくっている猶本だが、この日は無事ゴール。

・その後も一方的な浦和ペースで試合が進み、30分右サイド深い位置でのスローインからの流れで相手のクリアボールをボックス内で清家(?)がカットして菅澤へ。その菅澤の豪快なシュートが炸裂して2点目。

・40分にも左サイドでのスローインから菅澤→島田の決定機があったが、ここはGKが辛うじてセーブ。

・相模原は浦和の素早い攻守の切り替え&強烈なプレッシングを受けてなかなか自陣から出られず。5分以降の唯一の決定機は33分右サイドからの低いクロスを石田が中で合わせた場面だったが、シュートはバーの上。

・後半頭から栗島に代えて故障明けの遠藤を投入。この試合の後、WEリーグには珍しく中3日&中3日での3連戦が控えているせいか、楠瀬監督は63分水谷→長嶋、78分猶本→角田、菅澤→西尾、88分清家→丹野と早めに主力選手を交代。

・浦和は後半風下に回ったものの何の不便も感じていない模様。相模原は最後尾からしっかり繋ごうとするものの、それをやるには足元の技術が及ばないのか、浦和のプレスを受けて自陣深い位置でボールを失う場面が目立ちましたが、浦和も浦和でその好機に乗じて3点目が取れず。最もゴールに近かったのは87分の決定機だが、島田も西尾も決められず。

・とはいえ、相模原には文字通り何もやらせない完勝でした。

-----菅澤-----
島田---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--石川-栗島
-----福田-----

(得点)
5分 猶本
30分 菅澤

(交代)
HT 栗島→遠藤
63分 水谷→長嶋
78分 猶本→角田(角田CH、塩越トップ下へ)
78分 菅澤→西尾
88分 清家→丹野

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超ごってり麺 ごっつ@新小岩 ~ しょうゆラーメン

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 総武線新小岩駅北口を出て、駅東端を走る平和橋通り沿い。秋葉原店には半年ほど前に往訪済ですが、こちらは初めて。先客、後客ともゼロ。
 
 店内の券売機ボタンがやたら賑やかで目がクラクラしますが、基本の「しょうゆラーメン(850円)」を注文。麺の太さや背脂の量を聞かれたので「太麺/普通」で。デフォルトは太麺ですが細麺や極太麺にも変えられるようです。
 
 なお店頭には「平日麺大盛/中盛/半ライスの無料サービス」の幟や貼り紙が掲げられていますが、実際は「アプリを登録すれば」受けられるサービスで事実上常連さん向け。「ごっつ」はデフォルトでも量が多めなのでわざわざアプリを登録してまでサービスを受ける気にはならず。またネギやメンマを無料で「多め」にするサービスはなくなったようです。
 
 メニューは他に「みそ」「カレー」「つけ麺(しょうゆ・みそ)」「カレーつけ麺」、さらに「家系超ごっつ」「超九州とんこつごっつ」「タン二郎」等の変わり種も。
 
 店内は屈曲した縦長カウンター13席。卓上にはブラックペッパー、おろしニンニク、豆板醤。水セルフ。

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 刻みネギが多めに載っており、その背後に茹でモヤシが隠れています。メンマも少々。ネギやチャーシューが丼を覆っていることもあって、外見的には背脂はそれほど目立たず。この手の店では丼にまでべっとり背脂がついていることも少なくありませんが、ここはその辺はおとなしめ。

 配膳時に店員は「味が濃かったらおっしゃてください」と一声かけていましたが、とんこつベースのスープは太麺に合うように濃い目かつしょっぱめに作ってあるものの、ネギやモヤシなどを麺に絡めながら食べる分にはしょっぱさや脂っぽさはさほど感じずに美味しく食べられます。でもさすがに飲むのは躊躇われました。
 
 麺は太めの縮れ入り。やや硬めの茹で上がりで「ごってり麺」という語感にぴったり。

 ペラペラのチャーシューはすぐに崩れてぐだぐだになってしまい、いとも簡単にスープに埋没。この手のラーメンによく合うコショウを適宜振りかけてアクセントを付けつつ難なく完食。

 あまり好きなジャンルではありませんが、たまに食うにはいいかな? でもこの手のラーメンは食後の渇水感がハンパないんだよなぁ・・・

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2023.04.28

デミグラスソースハンバーグ定食@松屋

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 松屋が2023年4月25日より発売中の「デミグラスソースハンバーグ定食(830円)」を試食。

 松屋のハンバーグは今は亡き「ごろごろチキンカレー」同様、本業の牛めしよりも遥かに出来が良く、いろいろ手を変え品を変えというかハンバーグにかけるソースをあれこれ変えてしょっちゅう期間限定で販売されます。そして今回試したのは「デミグラスソース」。

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 「くせのない風味が特徴のオーソドックスなデミグラスソースを使用」というウリ文句通り、デミグラスソース自体は特に奇をてらわず、旨味・甘味・酸味などのバランスが取れた万人受けする出来。

 今回の新商品の目玉はソースではなく「現行のハンバーグ100gあたりの当社比『カロリー11%カット』『脂質17%カット』『食物繊維2倍』を叶えた新しいハンバーグ」と語っているようにハンバーグ自体も変えたこと。ウリ文句を率直に読む限りは値段を抑えるために肉の含有率を減らした疑惑が沸々と・・・小判の悪改鋳みたいな・・・

 松屋のハンバーグはさすがにステーキハウスのそれと比べるのはどうかと思いますが「ファミレスのそれと比べても遜色ないどころか、値段を考えれば上出来と言えるのは過去経験済み。ジューシーというのはやや誇大表示だと思いますが『ふっくら』な仕上がりのは間違いなし」と高く評価していました。でも今回のハンバーグは従来よりも幾分食感が柔らかくなったような気が・・・もともと肉肉しいタイプではないので気のせいかもしれませんが・・・でも明らかに改悪というほどでもないので、まあええか・・・

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2023.04.27

穂ころび@本郷三丁目 ~ ミックスワンタン中華そば

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 東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅を出て、本郷通りを挟んだ向かい。みずほ銀行の南あたり。先客1、後客は三々五々やって来てほどなく満席となり、退店時外待ち2。
 
 店内の券売機ボタンを見るとワンタン推しの店であることが一目瞭然なので、ボタン先頭の「ミックスワンタン中華そば(1180円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは「中華そば(900円)」にワンタン等トッピングでバリエーションをつけただけで非常にシンプルな構成。

 店内は縦長L字型カウンター8席のみ。卓上にはブラックペッパーだけ。

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 スープは判りやすい魚介系ベースで、店内の香りでも察しが付くように節系がかなり強く出ています。しょっぱくはありませんが、飲み進むにはちょっと味が濃すぎるかな。
 
 麺は中細ストレートタイプ。つるつるした口当たりで、中細の割には噛み応えしっかり。濃い目のスープに良く合っています。
 
 チャーシューは意外に大判で、厚みもそこそこあり、しかも肉の旨味をちゃんと保っている優れもの。ワンタンは肉ワンタン2個、海老ワンタン2個という構成で、いずれも飴がたっぷり詰まっている上に、プルンプルンとしたワンタンの食感も楽しめて、これをウリにしているのも納得。
 
 メンマは大ぶりなのはともかく、片方がやたら節っぽくて難儀。他に白髪ネギ、三つ葉、海苔。

 細かい難点はあるものの、総じて大満足の出来でした。

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2023.04.26

博多長浜らーめん いっき@谷在家 ~ ねぎらーめん

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 花の枝橋で芝川を渡り、高速川口線をくぐってそのまま直進。「コナカ」のさらに先。一応日暮里・舎人ライナー谷在家駅が最寄りになりますが、かなり距離があります。約1年ぶりの再訪。先客4、後客8。

 「らーめん」は50円値上げして700円になりましたが、クォリティーを考えると依然としてかなり安め。今回は「ねぎらーめん(830円)」を麺カタで注文。後払い制で伝票は特段ありませんが、会計係は注文内容をちゃんとチェックしています。
 
 ランチタイムにはごはん(150→100円)や明太ごはん(280→200円)を値下げサービスしており、ご飯を注文する方が目立ちましたが、ごはんを頼んだ方はさらに替玉を注文するのが不思議。。

 店は郊外店らしくテーブル席主体で4人掛けが3卓、2人掛けが2卓。厨房に向かってカウンター5席。
 
 卓上にはすりごま、紅しょうが、辛子高菜、おろしニンニク、らーめんのたれ、醤油、酢、ラー油、ミル入り白コショウ。感染症対策で入口のドアを少し開けて営業しているせいか店内はあまりとんこつ臭がありません。

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 それなりに粘度強めの本格濃厚豚骨スープ。ストレートに豚骨の旨みが十二分に引きだされていて大満足。

 「カタ」でもそこそこ粉っぽい感じがする極細麺もポキポキとした歯応えが嬉しく、スープとの相性もばっちり。具は刻みネギが多めに乗っている他、きくらげ、チャーシュー、海苔といたってシンプル。

 さらに無料サービス券を利用して替玉(120円)を、食べるペースが落ちることを考慮してハリガネで注文。別皿で出てきた替玉は食べはじめに「ちょっと粉っぽいかな?」と思った程度ですぐに馴染んでいきました。替玉は紅しょうが、白ごまや辛子高菜を入れて味を変えて楽しみましたが、もともとのスープの出来がいいので、辛子高菜はほんのちょっぴりで。卓上にラーメンのタレがありますが、高菜を入れれば特にタレを追加する必要はないかと。
 
 博多ラーメンとしては都内屈指のハイレベルな一杯で、少々値上げしても依然コスパ最強。誠に頭が下がります。

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2023.04.25

初夏天丼@てんや

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 「てんや」が2023年4月20日から6月上旬までの期間限定メニューとして販売中の「初夏天丼(920円)」を試食。
 
 「初夏天丼」は、初夏に旬を迎えるほたるいかと「紅生姜」「三つ葉」を合わせた「ほたるいかと紅生姜のかき揚げ(三つ葉入り)」、漬けにして旨みをまとった「生姜醤油漬けかつお」、尾付きの「赤魚」、シャキシャキ食感にほのかな甘みの「ひらさやいんげんの天ぷら」をのせたもので、さらに箸休めとして爽やかな甘酢風味の「紅白はじかみ」を添え、豊かな彩りと清涼感のある天丼に仕上げたとのこと。
 
 昨年期間限定販売された「初夏天丼」は、「宮城県気仙沼港で水揚げされ、静岡県焼津にて藁でいぶし香ばしくたたきにした『鰹のたたき』の天ぷらを前面に押し出していたのに対し、今年はほたるいかメインなので食材的にグレードダウンした気がしてなりませんが、それでも30円値上がり。
 
 でも昨年試食した際はその肝心の「鰹のたたきの天ぷら」が「はっきりと鰹の身であることが判り、これはこれで悪くはないのですが、天ぷらにして完全に火が通ってしまうとそれはもはや『鰹のたたき』でもなんでもなく、ただの鰹なのではないかという根源的な疑問」を抱いたレベルだったので主役から引きずり降ろされたのは仕方ないでしょう。

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 メイン食材のほたるいかは富山県産ではなく、兵庫県浜坂港に水揚げされたもの。実は兵庫県も富山県に肩を並べるほどの漁獲地で、浜坂港の「ほたるいか」は他県に比べ、小粒で淡白ながらもプリプリとした食感が特徴とのこと。
 
 でも残念ながらほたるいかはいかにもボリューム不足で、看板に押し出すには甚だ力不足かと。しかもほたるいかは単独で天ぷらになっているわけではく、かき揚げの中の一具材に過ぎません。またそのかき揚げもさほど大きくはなく、「生姜醤油漬けかつお」「赤魚」「ひらさやいんげんの天ぷら」の陰に隠れるように天ぷらの一番下に隠れていますし。
 
 やっぱほたるいかはシンプルにボイルしたのを酢味噌和えなどでいただくのが一番美味そう・・・

 もっとも売り方の巧拙はともかく、「ほたるいかと紅生姜のかき揚げ」自体は悪いわけでもなんでもなく、普段天ぷらとしては口にすることはない初夏を代表する食材を並べた「初夏天丼」トータルとしては結構よく出来ていて十分満足できました。

 

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2023.04.24

海鮮あんかけ焼きそば@餃子の王将

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 「餃子の王将」が4月限定メニューとして販売中の「海鮮あんかけ焼きそば」を試食。単品(750円)だとちょっと寂しいかなと思って餃子3個・ライス小・スープが付いた「フェアセットB(990円)」を注文。
 
 この商品は昨年6月にも試食済ですが、ウリ文句がだいぶ変わっていて昨年は「海鮮だしの旨味とオイスターソースのコクある餡が彩り豊かな具材に絡み、カリッと香ばしい焼麺とよく合います。たっぷりのきざみ生姜がアクセントです。」でしたが、今年は「魚介だしの旨味が効いた餡が、彩り豊かな具材とカリッと香ばし焼麺に絡む!!」とかなりあっさりした表現に。
 
 明らかに違うのは「きざみ生姜」がばっさりカットされたこと。単品の値段は昨年と変わっていないので、その代わりに食材をスペックダウンしたものと目されます。
 
 ただ昨年試食時には「配膳時にふわっと生姜が香る割には刻み生姜が一カ所に固まり勝ちで全体の味にはさしたる影響を及ぼしていないのが気になった」ときざみ生姜を入れたことをポジティブに捉えていないので、値段据え置きのためにきざみ生姜をカットしたのは全く問題ありません。

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 味わい自体はそれほど変わったような気はせず総じてなかなかの出来で、王将の割には割と薄味なのも嬉しいところ。作り手の問題なのか、あんかけの割には少々脂臭いのが気になるのも相変わらず。
 
 麺は中太ストレートタイプでややざらつきのある口当たり。基本もっちりとした仕上がりなのに所々焼き焦げがあるという、いかにも王将らしいムラのある焼きあがりで「カリッと香ばし焼麺」には程遠いと思いましたが、個人的にはこのもっちり麺のほうが好み。

 海鮮系の具はエビやイカ、そしてベビーホタテも少々。他に白菜、ニンジン、ネギ、分厚いしいたけ、たけのこ、チンゲン菜といったところでしょうか。これまた値段を抑えるためか、昨年あったうずら卵はなくなってしまいました。またこの手の焼きそばにありがちな、もやし、キクラゲ、かまぼこ、さつま揚げは見かけませんでしたが、それでも具は多彩で量も十分。

 餃子の王将の焼きそばは麺を大幅に改善して以来ハズレがありません。ラーメンの麺ももうちょっと頑張って欲しいのですが・・・

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【DAZN観戦記】23年第9節:川崎 1-1 浦和 ~ 川崎相手にボールを持たされる展開になるとは!!

 浦和のボール支配率が59%と川崎戦とは思えないスタッツを叩き出しましたが、最終ラインなり、相手守備ブロックの回りなりでボールを回している時間帯が長いだけ。川崎の決定機逸に助けられた場面もあり、引き分けは妥当な結果でしょう。謎の「PK無しよ!」はともかく。

《スタメン》

・共にルヴァン杯から中3日。浦和はルヴァン杯から全員入れ替えで、リーグ戦前節札幌戦と全く同じ。

・出場停止のカンテに代わってルヴァン杯で活躍した早川がリーグ戦でもいきなりベンチ入りしたのが目を惹いた他、札幌戦比で馬渡→大畑、モーベルグ→リンセンと相変わらずベンチ入り争いも激しいのなんの。モーベルグがベンチ外になったのはこの試合をACLの予行演習と位置付けた(=ACLでモーベルグがメンバーに入らない)ものと邪推しましたが、その辺は試合後の記者会見では誰も触れず。

・川崎はルヴァン杯から山田→家長、チャナティップ→脇坂、佐々木→登里と3人入れ替えのみ。GKをチョン・ソンリョンをカップ戦要員だった上福元に代えたのは驚きました。

・なお川崎は負傷離脱中の選手が多く、CBジェジェウ、山村、田邉、FWダミアン、マルシーニョ、MFチャナティップなどが欠場。MF大島とFW小林悠は故障から復帰したばかりで、大島がなんとかベンチ入りしたものの、もう誰がレギュラーで誰がサブなのかよく判らない状態。とりあえずルヴァン杯で完全手抜き仕様の清水相手に大勝したメンバーをベースに浦和戦に臨んできたようです。

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《試合展開》

 前プレの掛け合いで試合に入りましたが、最初に決定機を掴んだのは浦和。12分高い位置でのボール奪取から関根のミドルシュートはGK正面。さらに15分西川のゴールキックを契機に大久保が斜めのパス→興梠フリック→ボックス内で関根折り返し→興梠の決定機を作りましたが、興梠のシュートはブロックされてしまいました。

 しかし、その後の浦和はビルドアップに苦しんで最終ラインでボールを回している時間がやたら長くて攻撃は手詰まり気味に。小泉は終始シミッチに監視されている風でもあり、28分には自陣でバスの出し先を探しているうちに3人に囲まれてボールを失う大惨事も。でも、良い形でボールを奪いながらも決定機どころかシュートにすら持ち込めないのが川崎の弱体化を如実に表しているようでもあり・・・
 
 また浦和の前プレはそれなりに効いていて川崎もビルドアップに困り、川崎もボールを支配して相手を自陣深くに押し込んでしまう展開にはならないので前半は結構シオシオに。ただ川崎がGKをチョン・ソンリョンから上福元に代えた効果は結構あって、浦和がGKにプレスをかけてもほとんど意味がなく、高い位置でボールを奪えた場面はあまりありませんでした。

 浦和は45分自陣からの小泉縦パスを契機に、右サイドから大久保縦パス→明本が敵陣深く抉って低いクロス→興梠の決定機を作りましたが、これまたシュートブロックされて得点ならず、前半終了。

 試合が動いたのは48分。瀬古の縦ポンを受けた家長が右サイドでマリウスを交わして深い位置まで侵入。クロスは伊藤に当たるなどして混戦模様になりながらも、浮いたボールを脇坂がボレーで決めて先制。今季の浦和が得意そうな超シンプルな攻撃で川崎が先制するとは!!

 浦和は相変わらずビルドアップに苦しみ、66分ショルツが自陣深い位置で縦パスを至近距離で遠野にカットされる大失態!!ショルツは遠野に入れ替られてあっさりボックス内に侵入され、ラストパスがどフリーの脇坂に通る絶体絶命の大ピンチを迎えましたが、シュートはマリウスがブロック。この超絶決定機を決められないのが今の川崎・・・
 
 試合結果を大きく左右したであろう不可解な判定があったのは68分。浦和が川崎を自陣深くに押し込んだ状況下で関根の縦パスをボックス内で収めようとした興梠の足をCB高井が後ろから蹴っているのがDAZNの画像ではっきり確認できるにも関わらず、谷本主審はVARと交信しただけでOFRには至らず、PKなし。しかも主審がVARと交信している間に、車屋がなにやら興梠を挑発しているように見える一幕も。
 
 73分に両チームの監督が動き、浦和は大久保に代えてリンセンを投入して4-4-2に。川崎は一挙に3人代えて大島をトップ下に。77分にはボールを高い位置で奪ったシミッチのシュートがポストを直撃!!
 
 リンセン投入後も手詰まり感が払拭できない浦和は80分には柴戸・安居・早川を一挙に投入。これがいきなり奏功して、早川&荻原のコンビで左サイドで縦にボールを運び、前線で早川が相手に囲まれながらもボールを繋ぎ、荻原が中へ折り返してリンセンがワンタッチでフィニッシュ。
  
 同点に追いつかれた川崎は85分遠野に代えて大南を投入してなぜか5-3-2に布陣を代えたものの、ほとんど効果はなくて浦和が攻勢。AT+3分荻原クロスがボックス内で明本に通る良い形を作りましたが、ダイレクトボレーは得意だが地面に転がっているボールの扱いは巧くない明本のシュートはあっさりブロックされてしまいました。ラストプレーでは早川が柴戸とのワンツーでボックス内に突入するものの、これまたシュートはブロックされてはるか上空へ。

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《総評》

 ブロックされたシュートが多かったせいか、シュート数は記録者によって少々差があって公式記録では川崎7、浦和9。DAZNでは川崎8、浦和11。枠内シュート数でも、ボックス内からのシュート数でも浦和が優勢。何の慰めにもならないことで悪名高いゴール期待値でも浦和が優勢な時間帯が長かったようですが、個人的には浦和は川崎の決定機逸に助けられただけ印象が強く、決定機の質では劣勢。よって引き分けに終わったのは妥当だと思いました。68分のPK無しは全く納得できませんが。
 
 それにしても川崎戦で浦和がボールを持たされる展開になるとはスコルジャも夢にも思わなかったでしょうなあ。試合後の会見を読む限り、鬼木監督はあえて浦和にボールを持たせたわけではなさそうで、川崎も川崎で「浦和に一方的にボールを支配される試合になるとは!!」と思っていたかもしれません。双方の思惑違いからドローゲームになったとも解釈できます。
 
 ただ川崎は浦和が足元不如意なGKチョン・ソンリョンに対して厳しく前プレをかけてくることを見越して上福元に代えたり、「小泉クラッシャー」としてシミッチを起用するなど、怪我人だらけなりに「対浦和スペシャル」的な面子で試合に臨み、それらがそれなりに奏功した結果、下位に甘んじている割にはかなり手強いチームに仕上がっていました。超決定機を決められないことだけは鬼木監督ではどうしようもないようですが。
 
 一方、浦和は良くも悪くも普段通りの面子で、普段通りに闘いました。強度が高い相手と「ACL決勝へ向けての最終テスト」が出来たのは幸いで、プレスのきつい相手に小泉の強度不足がまたしても顕わになった辺りをスコルジャはどう考えるかなぁ・・・

 苦戦を強いられた末にドローに終わってしまったものの、なんだかんだと公式戦は最初に連敗した以降は負けなしで、リーグ戦は首位神戸と勝ち点2差の4位まで浮上。開幕戦のあんまりな負けっぷりを見た時は「ACL決勝ではせめて恥ずかしい試合だけはしないでくれ」と思ったものでしたが、今やそれなりに期待感をもってチームをサウジへ送り出せるようになるとは!!いやはや、スコルジャ監督恐るべしです。

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《選手評等》

・この試合の最大の収穫は何といっても早川。ユース在籍中の選手がリーグ戦でベンチ入りしただけでも驚きなのに、1点ビハインドの局面で投入されるって、スコルジャ目線では「若手を試合に慣れさせる」どころかバリバリの戦力扱い。そして早川は監督の期待に応えて投入直後に大仕事をしただけでなく、最後の最後に見せ場も!!

・体は小さいのに体幹がしっかりしているのか、相手に囲まれようが当たられようが全然倒れないしボールも簡単には失わない。早川本人が「自分がスピード系、ドリブル系の選手ではない」と語るように、サイドアタッカーとしては際立った特徴を上げにくい選手で「相手が嫌がるところにちょこちょこ顔を出しながら、ボールを出し入れしてナンボ」の選手。「当たり負けしない小泉」というのが一番近いかも。

・そしてその早川がACL決勝へ向けての切り札になるのかも。3つしかないACLの外国人枠のうち2つはショルツとマリウスが鉄板中の鉄板。残り1枠は興梠が90分使えないことを考えるとCFに外国人枠を当てざるを得ないでしょうからモーベルグが入る可能性は極めて低く、サイドアタッカーの替え駒にはスコルジャも頭を痛めていたことでしょう。そこに最後の最後で試したユースの選手に僅かな光明を見出すとは!!

・ユースの新卒ってすぐにはトップで使えないのが当たり前と思っていたら、ユース在籍のままでも使える選手は実に使える。橋岡&荻原、そして彩艶を除くと最近の浦和ユース卒の選手はおしなべて苦労していますが、この辺実力が全ての世界は残酷なものです。

・リンセンはようやく浦和でのリーグ戦初ゴール。そんなに易しくは見えない形ながらも、いかにも点取り屋らしい完璧なフィニッシュでした。スコルジャがACL決勝にカンテを選ぶかリンセンを選ぶか、ハイレベルな競争とは言い難いのが残念ですが、この試合の出来で辛うじてリンセンも選択肢に残ったという感じかなあ・・・ひょっとするとリンセンの正しい使い方って「フィニッシュに専念させること」なのかもしれませんが、そんな選手はスコルジャ的には要らんからなぁ・・・

・明本右SBは守備こそ頑張ってくれるものの、やっぱり左利きなのが祟って攻撃面ではあまり役に立ちません(特にクロスには多くを期待できない)。ATの決定機に象徴されるように、左サイドで作ってファーに明本が突入する形が望ましいものの、フィニッシャーとしての明本はかなり残念なのが仕様。よってさすがにACL決勝で2試合とも酒井が故障したまま出られないとなると相当きついかと。酒井が大原で練習している姿がインスタで公開されていますが「逆アジジ作戦」な気も・・・

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-----興梠-----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-明本
-----西川-----

(得点)
81分 リンセン

(交代)
73分 大久保→リンセン(4-4-2になって、小泉右SHへ)
80分 岩尾→柴戸
80分 興梠→安居
80分 関根→早川
85分 小泉→大畑(早川右SH、荻原左SH、大畑左SBへ)

遠野---宮代---家長
-----脇坂-----
---シミッチ--瀬古---
登里-車屋--高井-山根
-----上福元----

(得点)
48分 脇坂

(交代)
61分 瀬古→大島(大島がトップ下、橘田がCHへ)
73分 脇坂→橘田
73分 登里→佐々木
73分 宮代→山田
85分 遠野→大南(大南がCBに入って5-3-2へ)

※写真は試合には全く関係ありません。

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2023.04.23

伯養軒特製帆立釜めし@仙台・ウェルネス伯養軒(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 大昔は東北一円で事業展開していた巨大駅弁業者「伯養軒」。現在は「新宿さぼてん」で有名なフードサービス会社「グリーンハウス」の100%子会社「ウェルネス伯養軒」としてかなり規模を縮小して駅弁事業を継続しています。
 
 今回東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入した「伯養軒特製帆立釜めし(1300円)」。パッケージには「青森名物」とありますが、製造は伯養軒の仙台支店。

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 炊き込みご飯の上に帆立がゴロゴロ!! そこに錦糸卵、山くらげ、かにフレーク、椎茸煮、たけのこ、そしてほんのわずかにいくらで味わいにアクセントをつけています。さらに山くらげはコリコリした食感も楽しめます。

 八戸の吉田屋と違って伯養軒は東京に駅弁製造工場を持っておらず、はるばる宮城県から運んでいるみたいなので、炊き込みご飯がちょっとパサつき加減なのは仕方ないかな。

 また全体に茶色っぽいビジュアルの中で燦然と輝くオレンジ色は杏。ただなぜかしそ風味で、個人的には地雷を踏んだ思い。

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2023.04.22

【DAZN短感】22-23年第14節:仙台L 1-2 浦和L ~ 勝つには勝ったが内容はぐだぐだ

 浦和のスタメンは前節から長嶋に代わって塩越が入っただけ。大怪我からいったんピッチに復帰した長船のコンディションがあまり良くなく、しかも前節スタメンでCBに起用された長嶋への楠瀬監督の評価はどうもあんまり芳しくなのか、またまた老師がCBに。
 
 立ち上がりは双方ともプレスがきつくて攻撃の形が作れない塩試合だったが、シンプルかつ執拗に最終ライン裏を狙い続けた浦和が15分くらいから相手を自陣に押し込む格好に。
 
 18分右サイドから猶本クロス→GK松本が弾いたこぼれ玉を清家が拾うもシュートはわずかに枠外。しかし続く22分塩越が相手のミスに乗じて左サイドを深く抉ってシュート→こぼれ玉を拾った菅澤のシュートは当たり損ねだったが、清家が詰めて浦和先制。
 
 その後再び試合はぐだぐだ模様になりかかったが、39分高い位置で清家がボールを奪い、猶本ミドルが炸裂して2点目。
 
 仙台にボールを握られ、自陣に押し込まれる時間帯もそこそこありながら決定機らしい決定機は与えないまま前半終了と思いきや、45分CKからファーの矢形ヘッドを食らってまさかの失点。安藤が被った格好になっていたが、それにしてもちょっとファーの守備が酷すぎた。GK福田も飛び出してボールに触れないという残念さ。
 
 後半も52分大きなサイドチェンジを契機に猶本がボックス内での深い切り返しでDFを交わしてシュートを放つもGK正面。さらに56分ロングパス一本で裏抜けに成功した猶本がGKと一対一になりながらも決められず。
 
 そしてそれ以降は完全に仙台ペース。仙台の前プレが全然衰えないせいか、浦和はボールを奪い返した後にボールをしっかり握らず、簡単に縦に蹴ってしまって仙台の攻撃を受け続ける展開に。67分には左サイドからの低いクロスがFW松窪に通ってヒヤリとしたがシュートは枠外。
 
 選手交代でも形勢を変えられず(最初の交代が単純に塩越→島田じゃなかったのが謎。布陣弄りすぎてぐだぐだ感加速)、90分には宮沢スルーパス→松窪の決定機を作られたが、最後の最後で安藤老師がシュートに持ち込ませず。

 2点先制して間違いなく勝てる試合だったのにワンチャンスで一点取られ、さらに突き放すチャンスを逃してしまって相手ペースの試合になってしまい、最後まで試合を落ち着かせることができず、「強いチーム」と形容するには程遠い試合内容。内容は褒められたものではないにせよ、何だかんだと勝ち点3を取れる辺りは昨年には無い「強さ」ですが、興行的にはかなり残念な試合でした。そしてもっとも見せ場を作ったのは仙台のFW松窪だったかも。
 
 猶本は前節新潟戦でも決定機を外しまくりましたが、一対一が案外苦手なのかなぁ・・・猶本はあれを決めないと代表で鉄板レギュラーは難しいかと。

-----菅澤-----
塩越---猶本---清家
---栗島--柴田---
佐々木-安藤-石川-水谷
-----福田-----

(得点)
22分 清家
39分 猶本
45分 矢形(仙台)

(交代)
70分 佐々木→島田(島田左SH、水谷左SB、栗島右SB、塩越CH)
79分 水谷→長嶋
85分 菅澤→西尾(4-4-2で西尾&島田の2トップ、猶本左SH)

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美華楼@川口青木 ~ タンメン+半チャーハン

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 埼玉高速鉄道川口元郷駅の北、川口工業病院のほぼ西隣にありますがバス通り(八間通り)から少し北へ引っ込んだところにあるので見落としやすいかも。先客、後客ともゼロ。
 
 外観通り典型的な町中華で、メニューを見て無難そうな「タンメン+半チャーハン(900円)」を注文。後払い。
 
 メニューは麺類が少なく、どちらかといえば丼ものや定食類が多め。

 店内は狭く、縦長カウンター6席のみ。父娘で切り盛りしているようです。

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 タンメンは伝統的なあっさり塩味タイプ。しかもかなり薄味で、良く言えば食材本来の味を楽しめ、悪く言えばかなり物足りない感じ。
 
 麺は中細ストレートタイプでつるつるした口当たり。

 具はキャベツがたっぷり、そしてにんじんとにらが少々。もやしは見当たらず。細切りチャーシューが入っているのはともかく、厚めのチャーシューも入っている他、なぜか玉子焼きが鎮座しているのには意表を突かれました。

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 この店の謎の一つ目は半チャーハンがなぜか味噌汁のお椀で出てくること。もっとも食器が変なだけで、味は別に和風寄りではなくごくごく普通の中華で、パラパラっとした仕上がり。
 
 この店のもう一つの謎はタンメンは超薄味なのに漬物が非常にしょっぱかったこと。
 
 うーーーん、いろんな意味で「細かいことは気にすんな!!」という店なのかも。

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2023.04.21

宮沢湖温泉 喜楽里 別邸@飯能

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 西武池袋線飯能駅北口から路線バスで約20分。「ムーミンバレーパーク」に隣接した日帰り温泉施設で、「宮沢湖を見下ろす事のできる高台に建てられており、隠れ家的な雰囲気のある温泉施設」というのがウリ文句。
 
 入浴料金は入浴のみの「シンプルコース」でも平日1050円/土休日1100円とやや高めですがタオル付き。
 
 温泉を引いているのは露天エリアのみで、展望風呂、源泉風呂、寝転び湯を設置。展望風呂と源泉風呂は眺望を良くするためか、階段を上って風呂に入る形になっているのがチト面倒。泉質はアルカリ性単純温泉ですが、加水のためかアルカリ性らしい優しい湯ざわり、つるつる感はさほどでもなく。

 内湯には高濃度炭酸泉と白湯、サウナ、水風呂。郊外の日帰り温泉施設の割には露天風呂、内湯とも湯舟はそれほど大きくありません。

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 無料の休憩椅子は浴室入口前や廊下等そこそこありますが、ここのウリは宮沢湖を見下ろす展望テラス。天気が良ければここでのんびりするのが良いでしょう。一応Wi-Fiもありますし。

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焦がしねぎ焼き鳥丼@吉野家

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 吉野家が2023年4月17日より7月中旬までの期間限定で発売中の「焦がしねぎ焼き鳥丼(547円)」を試食。人気商品だった「親子丼」が鶏卵の供給低下により見送らざるを得ず、急遽その代打として送り出されたという曰くつきの商品です。
 
 「ねぎ油とにんにく醤油で鶏肉と長ねぎを香ばしくふっくら焼き上げる風味豊かでしっかりとした味わいの丼です。注文ごとに焼き上げますので、着丼の前からねぎとにんにく醤油の香ばしさは店内に漂い五感を刺激して食欲をそそります。ひとくち口に含むと、ねぎとにんにく醤油の風味が一気に口の中に広がり、濃厚な味わいから鶏肉もご飯もどんどん進みます。」「風味が豊かでしっかりとした味の焼き鳥丼となる秘訣は、長ねぎとにんにく醤油にあります。まず、注文が入るとフライパンで高温に熱した油で長ねぎを香ばしく炒め、長ねぎの香りが移ったねぎ油で鶏肉を焼き上げ、にんにく醤油だれで炒め合わせます。さらに、有田焼の丼に盛り付けたご飯の上に焼き鳥をのせる際には、青ねぎのスライスをトッピングして、彩りとさらなる風味を添えています。調理工程の最初から最後までねぎが活躍していることと、にんにく醤油の風味によって、香ばしい風味を最大化した商品となっています。」と吉野家のウリ文句も実に饒舌、かつ具体的。

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 でも結果は正直吉野家史上屈指の大ハズレ。確かに配膳されるや否やにんにくの香りが漂ってきますが、それは本当に香りだけ。「濃厚な味わい」どころか、えらく味が薄くて参りました。外食チェーン店の飯って味が濃すぎて難儀なことはしょっちゅうあっても味が薄すぎると感じることは滅多にないだけに。にんにく醤油だれの使い方が難しくて作り手によるブレが相当デカいのか、単にまだオペレーションに不慣れで単なる失敗作が出て来ただけなのか、いずれにしてもアクシデントを受けて急遽ピッチに送り出さされた選手がコンデイション不良で話にならなかった。そんな印象を受けた一品でした。

 親子丼では大きく先行している「なか卯」比でそんなに遜色ない品を出してきましたが、鶏メインの丼ではやはり「なか卯」には遠く及ばないのかも。

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2023.04.20

タレカツとうま煮の合い盛り定食 @かつや

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 「かつや」が2023年4月5日から期間限定で発売中の「タレカツとうま煮の合い盛り定食(869円)」を試食。言うまでもなくメインのおかずを2種類盛り付ける、かつやお得意の「合い盛りシリーズ」というか「屋上屋を重ねるシリーズ」の新作です。この手の「ダブル主役系」は丼だとかさばり過ぎて食べにくくて仕方ないので、いつも定食を頼んでいます。

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 「オイスターソースが香る中華餡には、きくらげ/たけのこ/白菜/小松菜/人参/たまねぎ/うすらのたまご/豚肉など8種類の具材が入っています。期間限定メニューで人気のタレカツとの相性はもちろん、彩りや食感の良い野菜を楽しめる一杯に仕立てました。」というのがかつやのウリ文句。要するに中華丼のアタマで、普段中華系の料理を出さない「かつや」とはいえ、麻婆など過去に例がない訳ではありません。
 
 タレカツは例によってチキンカツを甘辛い醤油だれにくぐらせただけの超シンプルな一品。今回はどういう訳か明らかに味が濃すぎで参りました。タレカツはトンカツではなく鶏ささみのチキンカツなので、タレはともかく本体はかなり淡白。悪く言えば本体のあんまりな淡白さをタレでご誤魔化している感がなくもないのですが、ここまで味が濃いと誤魔化しの域を完全に超えてやりすぎ。うま煮が箸休めに感じるってどんだけ味が濃いんや・・・

 しかもタレカツが結構でかいのが二枚も!! 本業ではない「うま煮」のほうがはるかによく出来ているので、タレカツを1枚にしてうま煮のボリュームを増やす、あるいは単に値段を下げたほうが良いような気がしますが・・・ 「合い盛り」のバランスの悪さは昨年11月に試食した「牛バラ焼きとささみタレカツの合い盛り定食」でも感じたこと。
 
 かつやの「タレカツ」は好みに合わないみたいなので、タレカツ系の合い盛り定食はもうパスで良いかなぁ・・・

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【観戦記】23年ル杯GS第4節:浦和 1-1 湘南 ~ ACL決勝が最優先だから仕方ないのかなぁ・・・

 今はとにかくACL決勝が最優先で、ルヴァン杯はそれへ向けてのテストの場。勝てればそれに越したことはないが、最悪4引き分けでやり過ごし、残り2試合に勝って他力本願での1位通過を狙う。そんなスコルジャの思惑が透けて見える試合でした。

《スタメン》

 浦和は直近のリーグ戦から中3日、かつさらに中3日でリーグ戦川崎戦を控える浦和はGKも含めてフルターンオーバー。何といってもユースの早川がアウェー川崎戦での出来を評価されたのか、いきなりスタメンに抜擢されたのには心底驚きました!!
 
 コンディション不良と言われていたリンセンはなんとかベンチ入り。早川がスタメンに抜擢された一方、松崎はベンチにも入れず。


 湘南も浦和と全く同じ日程なせいか、GKを除いてほぼフルターンオーバー。町野はベンチスタート。

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《試合展開》

 試合後スコルジャが「全体でナーバスになっていたと思いますし、カンテや(早川)隼平のように初めて先発する選手もいて、ピッチ上の共通言語がなかった状態で始まってしまいました。」と嘆いていた通り、試合の入りは最悪。3分岡本が鈴木章斗とのワンツーで右サイドを抉り、低いクロスをファーで山田が合わせていきなり失点。
 
 さらに12分ボールを奪ってカウンターに出ようとしたところでモーベルグが湘南のプレス網に捕まって自陣深い位置でボールロスト。山田にフィニッシュまで持っていかれました。
 
 しかし、20分くらいからようやく浦和も反撃。形ははっきりした5-3-2ながら高い位置に守備ブロックを敷いてから前にプレスをかけてくる湘南に対して、浦和は盛んにその裏を突き、また湘南の前プレを上手く交わし、ガラガラの中盤を利用してなんどか好機を作りはじめました。
 
 浦和が初めて掴んだ決定機らしき決定機は25分。右サイドでモーベルグ→馬渡のグラウンダーのクロスは誰も触れずにファーへ抜けてしまいましたが、走り込んだ早川が抑えの効いたシュートを放って枠内を急襲。しかしここはGKソンボムグンがセーブ。
 
 32分にはカウンターからモーベルグがドリブルでボックス内突入&カットインしてシュートという大得意の形を作りましたが、シュートはGKがセーブ。カンテがこぼれ球に詰めてゴールネットを揺らしたものの、これは遠目にもはっきり判るレベルでカンテがオフサイド。38分には高い位置でのボール奪取から安居が巻いたようなコントロールショットを放ったものの、これもGKがセーブ。
 
 立ち上がりに立て続けに決定機を掴んだものの、それ以降湘南は攻めの形を作れず、36分馬渡のアバウトすぎる縦パスを山田がカットして自ら際どいシュートに持ち込んだくらい。
 
 優勢に転じていた浦和に待望の同点ゴールが生まれたのは42分。彩艶がロングフィード→最前線でDFと競り合ったカンテには合わずにボールが前方に抜けたものの、ボックス内でモーベルグが拾ってシュート。これはGKに弾かれたものの、こぼれ球に早川が詰めてゴール!!

 しかし浦和が良かったのはここまで。後半になると早川が消え気味に。55分犬飼ロングフィード→カンテのポストプレを受けてモーベルグがボックス内へ突入したものの、後方から追いついたDFに阻まれてシュートに持ち込めなかった場面を見るとモーベルグも電池切れの様相で、試合がグダグダになったのも道理。

 そこで62分平野→関根、モーベルグ→明本、大畑→荻原と3選手を一気に代えたものの、岩尾も平野もいないとなるとゲームをコントロールできる選手がおらず、ただただボールを闇雲に蹴ってしまいがちになって、攻守とも一層ぐだぐだに。同じ時間にFW山下に代えて切り札町野を入れた湘南が反転攻勢に転じたのとは非常に対照的な選手交代でした。73分カンテ→リンセン、早川→伊藤の交代も単に90分持たない選手を代えただけでしかなく、町野投入以降の戦況は湘南優位のまま推移。
 
 76分には岡本CK→町野ヘッドもGK彩艶が難なくキャッチ。77分には押し込んだ状態から馬渡の横パスをカットされて絶望的なカウンターを食らったものの、最後の最後で鈴木章が合わせ損ねて事なきを得ました。79分には右サイドで詰まって湘南のプレス網に捕まってしまい、逆サイドへ展開されて途中投入の若月がボックス内に突入。飛び込んだ岩波もあっさり交わされてしまう大惨事でしたが、シュートはわずかに枠外。
 
 ビルドアップもままならなくなった終盤の浦和の決定機らしい決定機といえば90分荻原FKが枠内を急襲した場面だったかも。しかしこれもGKにセーブされ、「引き分けで済んで良かったね」という印象で試合終了。

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《総評》

 ルヴァン杯グループステージ4試合を消化して全て引き分け=勝ち点4の3位。B組首位湘南(勝ち点6)との直接対戦はもうないので浦和の自力での首位通過の目はなくなってしまいました。浦和は残り2試合とも勝って勝ち点10に伸ばし、湘南がこけるのを待つしかなくなりました。このグループは団子状態なので、2位では「2強2弱」的な他グループと比べてグループリーグ突破は難しいでしょうし。
 
 しかし、試合前後の会見から察するにスコルジャはもともと「最悪それで良い」と考えているような気がします。絶対に勝てたはずの清水戦がまさかのドローに終わったのが想定外だったでしょうけど。
 
 スコルジャは会見の場で何度も繰り返し話しているように今の浦和はACL決勝が最重要で、リーグ戦はそれに向けてメンバーを固定してチームを急仕上げしている最中。従って、ルヴァン杯はリーグ戦では出場機会のない選手のテストの場という色彩が極めて強く、スタメンはもちろん選手交代ですら「なんとしても勝ちに行く」という意味合いは感じられません。
 
 その辺りがこの試合で典型的に表れたのは、岩尾がいないのに平野も下げてしまった点。さすがにここは記者にも突っ込まれ、スコルジャは「佑一は今日、かなり良かったと思います。パフォーマンスが悪かったから交代したわけではありません。ボランチとしての海渡も今日は見たかったのです。また、怪我から戻ってきている柴戸海に90分の出場時間を与えようと思っていました。佑一は良いゲームをプレーしていたと思いますが、彼のパフォーマンスとは別の理由で交代しました」と安居や柴戸のテストを優先させて平野を下げたことを強く匂わせています。
 
 また「体調不良から戻ってきているブライアンなどの出場機会も今日の試合で設けたいと思っていました。ACLの決勝を控えている中で、何人かの選手をチェックしたいと思っていた試合でもありました。」との話も、スコルジャ的にはこの試合はテストの場だったことをはっきりと示しているように伺えます。
 
 グループステージ残り2試合はACL決勝明けなので、スコルジャは「そこから本気を出す!!」算段なのでしょうし、それはそれで結構と思いますが、返す返すも清水戦のドローはないわなぁ・・・

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《選手評等》

・「テストの場」としてのこの試合でスコルジャが最も重要視していたであろうと思われるのは外国人選手の出来。3つしかないACLの外国人枠のうち2つはショルツとマリウスが鉄板中の鉄板。残り1枠は興梠が90分使えないことを考えるとCFに外国人枠を当てざるを得ないでしょうから、モーベルグが入る可能性は極めて低いかと。モーベルグに復調の兆しが垣間見られたのがこの試合の収穫で、ACLには出られずともリーグ戦で頑張ってもらえればそれで良いと思います。

・よって残り1枠はカンテとリンセンの争いになりますが、現状ではどこからどう見てもカンテ。リンセンはこの期に及んでコンディションを崩してしまったようで、ACLどころかリーグ戦でも無理に使う必要はなさげ。ハイボールに強く、ボールはそれなりに収まり、全然独善的ではなくて周りも見えているカンテのほうがはるかにマシなのでカンテ当確でしょう。でもそのカンテもアルヒラル相手に一発ぶちかましてくれるような期待感を醸成するには時間が足りないみたいで・・・

・この試合の最大の発見はユースの早川。開始10分でカンテに「こいつは使える!」と評価されたのが丸わかり。早川は左SH起用でしたが全然ドリブラーではなく、やたら縦に仕掛ける系でもなく、どちらかといえば相手の嫌がるポジションにいつもいる系というリカ向きっぽい印象を受けました。そしてカンテが「こいつは使える!!」とばかりにパスを出し始め、早川がそれに応えて良いところへリターンするの繰り返し。おまけに早川は隙あらばシュートを撃ってくる!!これは今のしょっぱい2列目の惨状を見れば、リーグ戦でもベンチ入りあるかも!!

・普段出番がない組で失望を禁じえなかったのは両SB。3分の失点場面での両SBの対応には心底がっかり。馬渡はスコルジャに「レッズのサイドバックは非常に攻撃的で守備のことを忘れてしまうことが時々あります」とほぼ名指しされただけのことはあって守備面でのお仕事が壊滅的なのは前から判っていたことなので驚きもなにもありませんが、大畑はどうしたんだろうなぁ・・・

・試合後の会見でスコルジャも記者も「前半の出来は良くなかった」と言っていましたが、見ている者としては見所がなかったのは明らかに後半と思ったけどなあ・・・立ち上がりのしょーもない失点はともかくとして。

・仙頭(当時鳥栖)の岩波へのライダーキックをイエロー止まりにしたことで「評価の基準が相当変」という悪印象しかない笠原主審。でもこの試合はラフプレーが少ない試合だったせいか、かなりまともでした。湘南はラフプレーが多いという印象でしたが、ようやくキジェ色が抜けつつあるのかも。

・今期のルヴァン杯は全てシーチケ対象外なのが響いて観客動員に苦しんでいますが、清水戦は雨に祟られたとはいえ週末で10,125人に留まったのに対し、この試合の観客数は平日で11,222人。もうあのボロボロの駒場で試合をやる意味はあまりない、好んで駒場で試合を見る方はそんなに多くないことを如実に示したような数値でした。

Syonan2304002

-----カンテ------
早川---安居--モーベルグ
---平野--柴戸---
大畑-犬飼--岩波-馬渡
-----彩艶-----

(得点)
43分 早川

(交代)
62分 平野→関根(関根トップ下、安居CHへ)
62分 モーベルグ→明本(明本左SH、早川右SH)
62分 大畑→荻原
73分 カンテ→リンセン
73分 早川→伊藤(安居右SH、伊藤CH)

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--鈴木章--山下---
--山田---小野瀬--
畑----奥野---岡本
-松村--大野--山本-
-----ソン-----

(得点)
3分 山田

(交代)
62分 山下→町野
73分 小野瀬→平岡
73分 山田→若月
89分 岡本→吉田
89分 鈴木章→鈴木淳

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2023.04.19

鮭ざんまい@新潟・神尾弁当部(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 すっかりコロナ禍以前の賑わい&品揃えに戻った感のある東京駅構内の「駅弁屋 祭」で、全く見覚えのない駅弁「鮭ざんまい(1380円)」を購入。新潟では三新軒グループよりちょっとマイナーな神尾弁当部の手による駅弁です。

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 白米の上に鮭そぼろといくら醤油漬、そして大きめの焼鮭が3切れも鎮座した、文字通り「鮭ざんまい」な一品。鮭以外は錦糸卵、山せり、大根漬が僅かに認められるだけ。しかも焼鮭は醤油味、塩味、味噌味と飽きがこないように味を変える手の混みよう!

 いずれも十分満足できる出来でしたが、あえて言えば塩味はちょっと脂が過剰で、醤油味は若干味が濃すぎ。個人的にはほんのり甘めの味噌味が最も気に入りました。焼鮭は3切れもあるので、一つはお酒のアテに取っておくのも吉。

 なお食塩相当量が2.8gと駅弁にしては破格に低いのにはびっくり!!全然薄味ではないのに!

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2023.04.18

楠知@川口青木 ~ レバニラ炒め定食

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 川口駅東口からオートレース通りを北へ。ヤマダ電機川口店の北、オートレース場の手前。先客ゼロ、後客5。屋号は「なんち」と読みます。
 
 初往訪だったので、とりあえず「本日のサービス」とある「レバニラ炒め定食(830円)」を注文。通常価格より50円割引。
 
 壁に貼られたメニューを見ると店の外観通り絵に描いたような「古き良き町中華」そのもので、麺類よりもご飯もの、あるいは定食類が充実している感じ。後客のうち麺類を注文したのは一人だけで、、後の4人は定食類を注文していました。定食類の価格は780~950円といったところ。
 
 店内は店右側にテーブル席(4人卓×2、2人卓×1)、左側に小上がり(4人卓×2、6人卓×1)。店は「夜は居酒屋モードに転じる」という感じはせず、ほぼ定食屋みたいな。

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 定食のご飯はデフォルトで大盛。味噌汁と浅漬け付き。レバニラ炒め自体特に変わったところはありませんが、ぱっと見で判るようにもやしを炒めすぎてちょっと水気が多く出てしまっているみたいな。
 
 店のスタンスやメニューなどが判ったので、おいおい他のメニューを試してみます。

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2023.04.17

せきやけ@水道橋 ~ しょうゆらーめん

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 総武線水道橋駅の南に広がる、総じて小汚い飲食店が並んだ一角に立地。若干東口からのほうが近いでしょうか。先客、後客ともゼロ。

 店外の券売機で基本と思しき「しょうゆらーめん(800円)」を注文。中盛り無料&ライス無料&薬味多め無料なので「中盛・薬味多め」だけお願いしました。また背脂の量(さっぱり/普通/ギタギタ)も聞かれたので「普通」で。
 
 メニューは他にみそ、辛旨みそ、つけめん、みそつけめん、辛旨つけめんなど。
 
 店内は縦長L字型カウンター10席のみ。卓上にブラックペッパー、醤油、酢、ラー油、豆板醤、おろしニンニク。水セルフ。往訪時はワンオペでした。

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 バラ肉チャーシューが麺の上に顔を出しているので、ひとまずチャーシューをスープの中へ。スープは背脂まみれの豚骨醤油味。デフォルトだとかなりしょっぱいものの、「薬味多め」だと多少食べやすくなります。

 麺は浅草開花楼製の中太緩い縮れ入り。つるつるした口当たりながらしっかりした噛みごたえで、ギトギトスープをがっつり受け止めています。

 バラ肉チャーシューは一枚だけ。山盛りの刻みネギの下には茹でもやしやメンマも。

 麺量は明示してありませんが、中盛りだと250gくらいかな?結構食べ応えはありますが、途中でこの手のラーメンに必須アイテムのブラックペッパーをふりかけ、最後はおろしニンニクも入れて味変しながら一気にフィニッシュ。

 麺を食べ終えると背脂がスープの中に大量に残っていて少々げんなりしましたが、スープは飲む気がしないので無問題。あまり好きなジャンルではありませんが、たまに食うにはいいかな? でもこの手のラーメンは食後の渇水感がハンパないんだよなぁ・・・

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2023.04.16

鬼に金棒@渋谷 ~ 辛味噌油そば

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 渋谷駅から明治通りを南へ。渋谷3丁目歩道橋のすぐ近く。「しょうがの湯」の2Fにあり、経営母体も同じようですが、2Fへ上がる階段が急な上に、そもそも登り口が非常に判りにくいのが難。先客ゼロ、後客1。
 
 タッチパネル式券売機で基本と思しき「辛味噌油そば(830円)」と「白めし小(80円)」を注文。辛さや痺れは「戦意喪失、一歩前進、油断大敵、一心不乱、焦熱地獄、ジョキロアX、アフターDEATH」の7段階から選べるようで、レベル3に相当する「油断大敵」にしてみました。でも非常に細かい字で書いてある各レベルの能書きを読むと、「まずは」とされているのはレベル2の「一歩前進」で、レベル3は「普段から辛さや刺激が好きなあなた」向けでした。なおジョロキアXはレベル5をクリアした者のみ、アフターDEATHはジョロキアXをクリアした者のみ注文可能だそうです。
 
 店内は壁に向かって縦長カウンター6席と小上がりに4人卓×1。卓上には一味、酢、黒酢。1Fの「しょうがの湯」で調理して、リフトで2Fへ運んでくるようです。
 
 具は肉味噌を主体に、揚げた海老、ザーサイ、水菜、糸唐辛子といったところでしょうか。案内に従って20回ぐらい必死にまぜまぜ。

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 麺は平たくて太い縮れ麺。しかもやや硬めの仕上がりで、噛み応え十分。レベル3だと個人的には特段辛さも痺れもきついとは感じず、十分美味しく頂ける範囲内。肉味噌の味わいが支配的ですが、ザーサイや揚げ海老がちょっとしたアクセントになっていて全然飽きません。
 
 「油そば」というほど油っぽい感じはせず、また台湾まぜそばと違って魚粉や卵黄はないので、汁なし担々麺が一番近い感じかなぁ。
 
 量的には白めし小はなくても差し支えないですが、麺を食べ終わっても底に肉味噌がアホほど余るので白めしを付けたのは正解。丼のほうに白めしを入れるとタレが必要以上に絡まって油っぽくなりそうなので、ご飯のほうに肉味噌をレンゲですくってかけてフィニッシュ。

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【観戦記】23年第8節:浦和 4-1 札幌 ~ 大迫力のモーゼ攻撃、ついに結実!!!

 浦和が数的有利になった時間帯になんとか先制出来たのが全て。その後浦和にも退場者が出てしまいましたが、消耗が激しい上に攻守のバランスが崩壊している札幌を終盤ボコボコにしての完勝でした。
 
《スタメン》

 浦和は前節名古屋戦で故障した酒井に代えて荻原がスタメンに入り、明本を右SB転用。名古屋戦で酒井故障後に試行済の形でした。
 
 試合前の会見でスコルジャが「レッズのサイドバックは非常に攻撃的で守備のことを忘れてしまうことが時々あります」と語っていました。当初懸念された荻原は案外そうでもなくて、おそらく馬渡のことを指していると思いましたが、やっぱりリーグ戦で馬渡をスタメンで使うのは怖いみたいで馬渡はベンチスタート止まり。

 前節決定機をフイにした松崎に代わってモーベルグがベンチに復帰。
 
 札幌のスタメンは前節と全く同じ。故障で離脱していた駒井と宮澤がベンチに復帰。

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《試合展開》

 札幌はいつも通りマンツーマンで前から嵌めに来ましたが、球際は浦和が概して優勢で危険な形でボールを失うことなく、序盤は浦和が押し気味に推移。10分に伊藤、16分に荻原が際どいシュートを放つもいずれも枠を捉えきれず。22分には荻原FKの流れで大久保クロス→岩尾ヘッドの決定機がありましたが、ここはGKクソンユンがセーブ。
 
 札幌らしい幅を目いっぱい使った攻撃、サイドチェンジからWBを軸とした攻撃が見られたのは17分菅くらいで、それもシュートははるか上空へ。序盤の決定機は28分浅野くらい。浦和は右WB金子と対峙する荻原の守備が懸念されましたが、荻原は意外にも粘り強い金子に対応して大過なし。また浦和の前プレはそれなりに機能していて札幌に簡単にサイドチェンジをさせず。
 
 また御厨主審は5分に荻原へいとも簡単にイエローを出したためか、一対一で負けると致命傷になりがちなマンツーマン守備の悲しさゆえにラフプレーがとにかく多い札幌は12分福森、22分菅とイエローをもらう羽目になり、主審の傾向はやや札幌に不利に働いたかもしれません。
 
 試合が大きく動いたのは34分。関根が自陣深い位置でボールを奪い、小泉が前方へ大きく展開。ハーフライン手前から興梠がCB中村と競り合いながら前に進み、興梠が抜け出しかかったところで中村に倒されたところで御厨主審は何の躊躇もなくレッドカードを提示。非常に判りやすい決定機阻止なので、この判定は当然でしょう。
 
 物理的にマンツーマン守備が成り立たなくなった札幌は、41分にキムゴンヒに代えて駒井を投入し、福森を最終ラインに下げて5-3-1のリトリート守備に切り替えましたが、不意に退場者が出て動揺している上にリトリート守備なんて不慣れなためか、立て続けに浦和に決定機。

 42分にはマリウスの縦パスに反応して裏抜けに成功した大久保はGKと一対一になりながらもシュートをGKにぶち当て。こぼれ球を拾った伊藤のシュートも枠外。AT+1分には大久保が右サイドを深く抉ってからの折り返しから伊藤に決定機が生まれるも、伊藤のシュートはブロックされてしまいました。

 後半の札幌は最終ラインに6、7人並んでいるように見えるくらい、やたら人数を割いてドン引きに陥っていましたが、そんな相手を攻め倦む浦和も相当しょっぱいのなんの。
 
 スコルジャが64分小泉に代えてカンテを投入してはっきりした2トップに変更したものの、芳しくない戦況を打開したのはカンテではなくなんとショルツ。68分相手のパスをインターセプトしたショルツがそのままドリブルで持ち運び、関根とのワンツーでボックス内に突入。さらにGKの股を抜いてボールを流し込んで先制!! 昨年来何度も披露しながら一向に決定機に繋がらなかった「モーゼ攻撃」がついに結実しましたが、さすがに自分で点を取ってしまうところまでは予想出来ませんでした。
 
 押せ押せになったところで70分には伊藤が前線へ浮き球のパス。興梠がDFともつれ合って潰れ、こぼれ玉を拾った関根がGKを交わしてゴール!!と思いきや、VAR判定の結果関根がオフサイドでノーゴール。
 
 また76分にはGKクソンユンへ猛然と詰めたカンテが足裏で相手を蹴ってしまう格好になり、VAR判定の結果イエローがレッドに変更。この日の主審の傾向を考えれば不用意すぎるプレーでした。
 
 しかし試合の流れは変わることなく、79分荻原クロス→興梠シュートが青木の広げた手(=手や腕で不自然に体を大きくした形で、かつその形は正当なものとは言い難い)に当たり、これまたVAR判定の結果ハンド=PKに。83分PKを興梠自ら決めて2点差に。

 数的不利が解消されたためか、札幌は得意の殴り合いに持ち込むべく怒涛の攻撃を再開。88分には左サイドからの波状攻撃で単騎カットインした菅のシュートがショルツに当たったのが幸いして1点返したものの反撃もここまで。
 
 スコルジャは89分に関根→モーベルグ、興梠→安居、90+3分荻原→馬渡と代えて試合を締めにかかり、結果的にはこの交代が既に消耗しきっていて、かつ攻守のバランスが崩壊している札幌には案外効いたようで。

 90+5分には安居とのワンツーで右サイドからモーベルグが裏抜けに成功。ボックス内からの折り返しをCB田中駿が見事に押し込んでオウンゴール。ファーには大久保がいたのでこれは田中駿を責められません。

 さらに90+8分馬渡FK→ファーでどフリーのマリウスヘッドが炸裂して4点目。4点も入ったけど、前目の選手は流れの中で誰も点をとってないという、今年の浦和らしい快勝でした(笑)

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《総評》

 オールコートマンマークという超特殊なサッカーをやっている札幌相手にスコルジャがどういう手を打ってくるかが見ものでしたが、布陣といい、やり口といい、特に変わったところはなく実に普段通りのサッカーをやって、しかも札幌の逆転を着実に突いて快勝。早い時間帯に数的優位になった割には先制点を取るのに時間がかかったのが難ですが、それでも終わってみれば4得点。ミシャ退任以降どういう訳かホームゲームでの札幌戦の戦績は芳しくありませんでしたが、久しぶりの勝利は大勝でした。
 
 前任のリカは札幌戦が特に苦手。相手守備陣が対応に困るところでボールを受けながら敵陣を攻略するのが好きなリカは、オールコートマンマークゆえ、守備陣から浮いているところでボールを受けるという事態が原理的に存在しない札幌を非常に苦手としていました。しかもラフプレー上等でガツガツ当たってくる札幌相手に球際で競り負ける場面も少なくありませんでした。
 
 ところがスコルジャはリカとは対照的に球際での競り合いを非常に重視するタイプ。さらにこの試合では興梠が下がって2列目が飛び出すことに例示されるような縦のポジションを頻発し、背中にマークがべったり張り付いた状態で下がってくる選手に平気に縦パスを出す→受け手は少々当たられてもボールを失わずに後方に叩いて、前を向いている選手に繋ぐ。この連続で札幌のマンマークを交わしまくっていました。
 
 また中盤に降りた選手に札幌CBが食いつきすぎる傾向を逆用して、最終ラインに出来た穴を後方からロングフィード一発で突く場面もしばしば見られました。細かいビルドアップ然り、ロングフィード一発で裏を突く攻撃然り、SHにサイドを抉らせる攻撃然り、普段やっていることの延長線上で特殊な戦術を繰り出す相手に完勝できるようになるとは!!
 
 中村退場の場面はマンツーマン守備の弱点が露骨に出た格好。若い中村では老獪な興梠の相手はしんどかったということなのでしょう。

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《選手評等》

 OFRで主審が判定を下す前に興梠がPKスポットにボール置いて、その後札幌と揉めてたのは腹から笑いました。久しぶりに鹿島の血が蘇ったのかもw
 
 でも浦和のPKキッカーはショルツに決まっていて、試合後ショルツは「興梠慎三に頼まれたら断れません(笑)」と語っていましたが、さすがにこの件で興梠は試合後監督に怒られたそうで。結果オーライではなく、締めるべきところは締める。実に優秀な監督です。
 
 ただ興梠が札幌相手に志願してPKを蹴って、かつ見事に決めたことでスタジアムが沸き返ったのは確か。くっさいドラマ的に言えば、一年間お世話になった札幌への惜別、愛していた「ミシャサッカー」とは全然別物のサッカーをやっている札幌への思いをすぱっと断ち切るためのPK志願だったのでしょう。
 
 この試合はプレースキッカーが岩尾ではなかった(最後の馬渡以外は全部荻原)ので、岩尾の決定的なヘッドという珍しいものが見れました。

 興梠に代わって安居CFに投入された安居。ポジションはどんどん本職のCHから離れてゆきますが、もう試合に出られれば何でもいいと割り切っていることでしょう。安居はスコルジャ監督になって良かったなぁ、ホンマ。
 
 リンセン=故障、カルロス=故障、カンテ=一発レッドと芸風は違えど、CFの「出落ちギャグ」が受け継がれるのってなんなん?

 大久保はシュート撃つ時に下向いててGK見る余裕がないみたいで。あれじゃGKにシュートぶつけまくるのは当然。冷静にGKの股を抜いたショルツのほうがシュートが巧いかも・・・
 
 現役時代槙野がしょっちゅうPKを取られたのはルールを良く判っていないからだったのか・・・NHKでの解説ぶりで確信。「支え手だから手に当たってもノーファウル」って認識が古すぎ。
 
 この試合の入場者数は大雨にも関わらず40000人弱。駒場でのホーム開幕戦は好天だったにも関わらずソールドアウトしないどころかメインスタンドにまとまった空席があるという惨状だったのでこの試合の客足が案じられましたが、ビックマッチとは言い難い相手であり、かつ大雨だった割には良く入りました。大雨じゃなかったら40000人を超えていたことでしょう。やはりこの試合が事実上のホーム開幕戦と受け止めている方が多く、言い換えれば老朽化著しい駒場をありがたがる方はかなり減っていることの表れでしょう。
  
 そして事実上のホーム開幕戦だったせいか、埼スタに初めて来たような感じの方も結構いた様子。点がたくさん入って浦和が勝つという初心者向けの試合展開だったのは何よりでした。

 また大雨だった南自由席がガラガラな反面、メイン・バックともアッパーが結構入っていましたから、入場料収入は自由席満席で40000人入った試合より上かも。浦和はタダ券をほとんど配らない上にシーチケの割引率も高くないので、とにかく客単価が高いのが経営上の強み。

 でも帰り道、車道で遮られるまでの道が混むのは仕方ないけど、でっかい水溜りがネックになってるのが駅までの道のりで何カ所もあるのはなんとかせんとなあ・・・

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-----興梠-----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-明本
-----西川-----

(得点)

68分 ショルツ
83分 興梠
90+5分 OWN GOAL(田中駿)
90+8分 ホイブラーテン

(交代)

64分 小泉→カンテ(4-4-2へシフト)
89分 関根→モーベルグ(モーベルグ右SH、大久保左SH)
89分 興梠→安居
90+3分 荻原→馬渡(馬渡右SB,明本左SBへ)

-----キムゴンヒ----
--青木----浅野--
菅--福森--荒野-金子
-中村--岡村-田中駿-
-----クソンユン-----

(得点)
88分 菅

(交代)
41分 ゴンヒ→駒井(駒井CH、福森左CB、浅野CFの5-3-1へ)
67分 浅野→中島
89分 青木→トゥチッチ
89分 福森→宮澤

 

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2023.04.15

ふく寿司@広島・広島駅弁当(「おみやげ街道新山口店」にて購入)

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 時刻表上では新山口駅から「駅弁マーク」が消えて久しいのですが、これは新山口駅の駅弁屋が廃業したためで、実際は広島の「広島駅弁当」が新山口駅の売店で駅弁を売っています。
 
 当然ながら「夫婦あなごめし」や「もみじ弁当」といった広島駅でも売っている駅弁も並んでいますが、今回はいかにも山口らしい「ふく寿司(1200円)」を購入。

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 この駅弁はもともとは下関の名物駅弁。しかし製造元の下関駅弁当は新山口駅の小郡駅弁当に吸収合併される形で消滅。いったん「ふく寿司」は小郡駅弁当が引き継いだものの、今後は小郡駅弁当が駅弁から撤退したので現在は広島駅弁当が製造販売中という経緯を辿っています。なお「ふぐ」では「ふく」なのは下関での「ふぐ」の呼び名に由来しています。

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 酢飯の上に錦糸卵を敷き、その上にえび酢漬、ふぐ皮酢漬、椎茸煮、いくら醤油漬、茎わかめ醤油漬、生姜酢漬などがゴテゴテと並んでビジュアルは結構賑やか。山陰でありがちな「かに寿司」の類と違って酢飯の酢加減も割と穏やか。
 
 ただ肝心のふぐはどうも唐揚げのようで・・・もともとはこれも酢漬だったはずですが、製造元が2度も変わった過程でレシピが失われたのか、あるいは変に大昔のレシピに拘らず、客の好みの変化に合わせて行った結果なのか・・・ふぐの唐揚げは食感が硬いのが残念ですが、味は「ふぐひれ酒」の「ふぐひれ」に相通じるようなほんのりとした香ばしさが感じられ、他の具材が酢漬だらけで単調になりがちなところを救っています。メインの具なのに箸休めっぽい仕事をしているのは妙な話ですが。
 
 またお酒のアテには不向きな面々の中で異彩を放っているのがうにくらげ。ほんのちょっとしか入っていませんが、これだけはお酒に合う!合う!!

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2023.04.14

博多ラーメン 虎@純製らーめん

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 東京メトロ南北線の王子神谷と志茂の中間、北本通にあるバカでかいニトリ赤羽店の対面にあります。当初予定していた店に立て続けに臨休を食らってこちらへ辿り着いた次第で、ほぼ5年ぶりの再訪。先客6、後客3。

 メニューは相変わらず「純製ラーメン(650円)」のみでそれにトッピングを加える形式で、「麺硬め」で注文。替え玉(150円)共々5年前と値段が変わっていないのには恐れ入りました。

 店内はL字型カウンター11席のみ。入口に近い座席は背後の余裕があまりないのが難。卓上には生にんにく、紅ショウガ、辛味もやし、白ごま、ミル入り胡椒など。辛子高菜がないと思ったら有料トッピングでした。せっかく辛味もやしが置いてあるのに取り皿がないのは寂しい気がしますが、そういうのを置くとアホほど取る客が出てくるのが嫌なんだろうと・・・

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 「豚骨を長時間煮出した白くクリーミーなスープ」とのウリ文句ですが、とんこつ臭は全くなくて出汁自体もかなりライトな出来。ただ物足りない気はしなかったのでこれはこれでアリ。以前は塩気がやや強めに感じましたが、今回の試食ではその辺もぐっと良くなっていました。

 麺は定番の細麺ストレートで心持ちざらつきがあるタイプ。わずかに粉っぽさを感じる「硬め」っぽい仕上がりでした。替え玉(150円)は平ざるから丼へいきなりドボン。なおスープがライト系なためか、替え玉を注文すると合わせて「ラーメンのタレ」が出てきます。
 
 具はデフォルトだと小さくて丸いバラ肉チャーシューとキクラゲ、万能ネギだけ。

 このエリアはもともと競合店が少ない上に、値段据え置きが奏功して今となってはコスパが非常に良い店になったのが早い時間帯から繁盛している主因なのかも。

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2023.04.13

味よしラーメン中倉本店@薬師堂(仙台) ~ 辛みそらーめん

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 仙台市地下鉄東西線・薬師堂駅から南へ徒歩15分くらい。先客2、後客ゼロ。
 
 ここは先払いで、メニュー先頭の「辛みそらーめん(980円)」を注文。
 
 メニューは他にラーメン、塩ラーメン、五目中華、とりラーメンなど、
 
 店内はL字型カウンター12席と4人卓×2。郊外店らしいかなりゆったりしたレイアウトで、壁に子どもの絵がいくつも飾ってあるのが目を惹きました。卓上にはホワイトペッパー、酢、醤油、ラー油、おろしニンニク。

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 どういうわけか辛味噌はレンゲの中、しかも配膳時は下向きかつスープの中に沈没した形で出てくるのでビジュアルが全然冴えません。
 
 辛味噌を溶かす前にベースとなるスープの味を確認したところ、やや甘目の味わい。ただ「田中そば店」や「馥」など首都圏でこの手の辛味噌ラーメンを出す店と比べると明らかにこのままではラーメンスープとしては弱く、最初から辛味噌を全部溶かして食べるのが前提なのでしょう。でも全部溶かしきってもなんだか物足りず、やむなく卓上のニンニクを投入してようやく良い感じに。

 麺は中太緩い縮れ入りで、つるつるした口当たり。心持ち柔らかめの仕上がり。

 チャーシューは意外に厚みがあって、かつ旨味十分。この手のラーメンで茹でキャベツ入りは珍しいかも。他にニラ、刻みネギ。

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2023.04.12

ケンちゃんラーメン@北山形 ~ 中華そば

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 奥羽本線北山形駅から西へ徒歩30分弱。山形城址を巡ってなお時間を持て余したので、11時の開店30分前に到着したところなんと先客4!しかも先の駐車場で待機している客の姿も見えて、開店までに後客10人強も!!
 
 店先の案内を見ると「フライングケンチャン」と称してまれに11時前に店を開けることがあり、11時までに入店した方には煮卵ハーフと海苔をサービスとあるので、それ狙いの客が多いのかも。そして往訪時はありがたいことに11時10分前に開店したので、煮卵ハーフと海苔のサービスを享受できました。
 
 開店するとあっという間に満席になり、早々と店内外に待ち客が発生。退店時には外待ち5。

 店内のタッチパネル式券売機で「中華そば・小盛(800円)」を注文。ここは量が多いと聞いていたので恐れをなして小盛で妥協しました。ランチサービスなし。
 
 食券は回収されず、食券に記された番号が厨房に伝えられる方式のようです。また味の濃さや脂の量の調整、さらには「身入り」と呼ばれる背脂の追加も券売機で出来るようです。

 メニューは「つけそば」との二本立て。

 店内は店中央に島式カウンター5席と壁沿いに縦長カウンター7席、そして小上がりに4人卓×3。コロナ禍を受けてか、島式カウンターの椅子を半分片付けて片面しか使わないようにしたみたいで。卓上にはホワイトペッパー、ブラックペッパー、酢、一味。水セルフ。一番入り口に近い席に当たったので、開け放ちの入り口から寒気が入ってきて難儀。

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 うーーーーん、小盛でもこんなに量があるんか・・・それは良いのですが、小盛でも結構麺がスープの上に「こんにちは」していてスープとの量的バランスがあまりよくありません。
 
 スープは「鳥取県境港直送の高品質の煮干をベースに動物系と数種類の野菜と最高級根昆布」から出汁を取っているようですが、店外に煮干しの香りをガンガン排出している割には意外なくらい薄味かつあっさり目の味わい。「油ぬき」というオプションがあるのが不思議なくらい脂っ気も感じず。
 
 麺は平打ちの細かい縮れ入りで心持ちざらつきのある口当たり。堅めの茹で上がりで、優しいスープに合わせるならもうちょっと茹でても良いような気がしました。ボリュームは小盛でも十分すぎるくらいで、途中飽きが来てしまい、卓上のブラックペッパーを投入。およそ麺が伸びそうにないせいか、隣の兄ちゃんは量が多いのにスマホ弄りながらのんびり食ってました(苦笑)。

 もも肉チャーシューはややパサつき加減でしたが、肉の旨味を保っていてまずまず。他にメンマ、刻みネギ、そしてサービスの煮卵ハーフと海苔。

 結構出来のブレがでかい店なのかも。麺は美味いので、あの麺に合わせるなら「味濃いめ・油多め・身入りあり」でも良かったかなと思うも時すでに遅し。

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2023.04.11

ワンタンメンの満月@酒田 ~ ワンタンメン

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 羽越本線酒田駅から南へ徒歩20分くらい。11時の開店直前に到着したところ先2、開店までに駐車場で待機していたと思しき方が4人やって来て、開店後も7~8人と結構な人気店のようです。
 
 屋号にわざわざ「ワンタンメンの」と付していることに敬意を表して「ワンタンメン(850円)」を注文。ランチサービスなし。券売機はなく、後払い。
 
 メニューをよく見ると、人気No.1は「煮たまご入りワンタンメン」でした。メニューは他にスタミナワンタンメン、塩ワンタンメン、さらに旨辛味噌ワンタンメン、中華、サッポロラーメン、(数量限定)つけ麺、そしてなんとうどん類も用意。

 店内は縦長カウンター4席と4人卓×6,さらに奥に小上がり4人卓×3。卓上には醤油、酢、胡椒、ラー油、七味。

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 店内の香りから期待された通り、スープは煮干し出汁が程よく効いた雑味のないあっさり、すっきり系。数種の煮干しと鶏ガラを合わせて炊いたものだそうですが煮干しがかなり前に出ているような気がします。もっともあっさり過ぎて途中で物足りなくなり、やむなく胡椒を微量投入。

 麺は自家製で、中細のごく緩い縮れ入り。つるつるした口当たり&心持ち柔らかめで、優しいスープに実に合いますし、スープの絡みも良好。

 で、売り物のワンタン。正直普段ワンタンはそんなに好んでは食べないので比較は難しいのですが、ここのワンタンは超極薄かつ非常に柔らかく、箸でつまむとツルンと滑り落ちそう。当然ながら崩れやすく飴が分離しがちで、いきおいワンタンだけズルズルすすっている感じに。まぁ好きな人はすきなのでしょう。

 チャーシューは薄くてやや硬めでスープを邪魔しない淡白な仕上がり。他にメンマ、刻みネギ。

 どちらかといえば年寄り向けのラーメン。これでは物足りないと思うのか、ごまラー油仕立ての「スタミナワンタンメン」を頼む客が結構いたのも納得。

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2023.04.10

牛肉チャプチェ定食@松屋

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 松屋が2023年4月4日より発売中の「牛肉チャプチェ定食(730円)」を試食。

 松屋の「チャプチェ」は赤黄緑のピーマンと共に春雨を炒め、甘辛く味付けをしたメニューで、仕上げのごま油の風味が食欲をそそる逸品で、韓国の家庭の味を日本のごはんに合うよう、松屋流に仕上げたとのこと。そこに定番牛めし肉と併せて炒めて「牛肉チャプチェ定食」の出来上がり。

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 赤黄緑のピーマンを使って韓国料理らしい彩り豊かな一品が出てくるものと期待したのですが、残念ながら出てきたのはほとんどが春雨でほぼ茶色一色の「群馬めし」状態・・・しかも一応韓国料理らしいピリ辛味に仕上がってはいますが、なんだかんだとほとんどが春雨となると質的にも量的にもご飯のおかずには力不足。これでご飯の大盛や特盛にするのはどう考えても自殺行為でしょうなぁ・・・
 
 併売中の「チャプチェコンボ牛めし」のほうが牛めしの汁がかかっている分ずっと食べやすいのかもと思うも時すでに遅し。
 
 松屋の鶏ベースの定食は個人的にはだいたいハズレと思っていますが、それ以外でも久しぶりに地雷を踏んだ思い。
 

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【DAZN観戦記】23年第7節:名古屋 0-0 浦和 ~ ACLへ向けての準備が裏目に出たか・・・

 セットプレーを含めて名古屋のほうが決定機が多く、浦和は2度あった決定機を決められなかった以上、引き分け御の字でしょう。ただACLを睨んだと思しき松崎投入が完全に裏目に出るとはなぁ・・・

《スタメン》

・共にルヴァン杯から中3日。浦和のスタメンは直近のリーグ戦と全く同じで、伊藤だけがルヴァン杯込みで3連闘。

・但しベンチメンバーをリンセン→カンテ、シャルク→松崎、平野→柴戸と入れ替え。

・スコルジャは記者会見の度に「今はACL決勝へ向けてスタメンを固定して連携を深めている最中」と話しており、その反動で控え組に不満が溜まりやすいのはスコルジャも良く判っているようで、試合前の会見では「大きな野心を持った良い選手がこんなにたくさんそろっていると、ロッカールームの雰囲気が難しいものになることもあります」と語っていました。大畑が長らくベンチにも入れなかったのは練習での態度が芳しくなかったようで・・・

・よって、今回のベンチメンバーの入れ替えは「ACL決勝へ向けてスタメン固定なのは正直スマンと思っとるけど、控え組の出来不出来は普段の練習試合やルヴァン杯でちゃんと見とるで!!」と言っているようなものかと。具体的にはルヴァン杯の出来を見てリンセンもシャルクもACLでは期待できそうにないから、カンテに一抹の望みをかけてみた感じでしょうか。

・ルヴァン杯ですらベンチ外になったモーベルグは「メディカル的な問題が少しありましたが、もうプレーできる状態になっています」とのことでしたが、ACLの外国人枠に入れる見込みはないので代わりのサイドアタッカーとして松崎を諦めずにベンチに入れたのかも。

・名古屋もスタメンは直近のリーグ戦と全く同じ。こちらは稲垣・藤井・野上が3連闘。

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《試合内容》

・浦和は5分にいきなり決定機。大久保が右サイドからカットインしてボックス内に突入。股抜きで相手をかわして中へ折り返し、伊藤がシュートを放つもGK正面。

・しかし、序盤の浦和の見せ場はこれ一回こっ切りでその後は名古屋ペース。名古屋はお世辞にもビルドアップが巧いチームではないので浦和は前からハメに行くと予想したのですが、その予想に反して序盤の浦和はたいして前から行かず。前節新潟戦を見た感じだと、名古屋は思い切りよく前からハメにくる新潟に苦戦していきなり失点していただけに、浦和の消極的な試合の入りには少々失望しました。

・試合後スコルジャは「前半、戦術的な規律はよく守られていたと思いますが、もう少しハイプレスの回数を多くするつもりでした。しかし、名古屋のようなチームと対戦するときは、背後へのボールに気をつけないといけません。名古屋はそういったプレーを得意としています。それを警戒して相手をリスペクトし過ぎた部分が、前半にはあったと思います。」と語っており、カウンターを食らう怖さ、縦ポン一発で裏を取られる怖さから前から行きたくても行けなかったようで。概して名古屋のカウンターを警戒し過ぎて少々腰が引けており、球際でもやや劣勢な印象を受けました。特に中盤は米本にやられっぱなしだったかも。

・でもその割には序盤から何度もカウンターを食らって浦和は苦戦。10分永井のパスカットから永井→森下→永井のコンビネーションプレーで永井の抜け出しを許してしまった(シュートは枠外)他、名古屋の5-4-1の守備ブロックを攻めきれずにカウンターを食らったり、あろうことか名古屋に前ハメされてショートカウンターを浴びたりと散々。いずれもDF陣がシュートブロックして事なきを得ましたが。

・また19分、20分と立て続けにセットプレーで決定機を許してヒヤリ。特に20分マテウスCK→稲垣ボレーシュート→内田が頭でコースを変えた場面では西川の好守が光りました。

・前半半ばから浦和はようやく前からの圧力を強めだしましたが、名古屋が自陣に敷いた5-4-1の守備ブロックを攻めあぐねて最終ラインでボールを回している時間が長く、ただただボールを持たされてる印象。何度かボックス内に入る場面もありましたが、相手を崩しきれずにシュートはブロックされておしまい。

・後半も最初に決定機を掴んだのは名古屋。55分野上の縦パス一本で永井の単騎抜け出しを許すも、追いかけてくる酒井が気になったのか永井のシュートは枠外。

・一方後半立ち上がりから徐々に攻めの形が出来つつあった浦和は58分に決定機。ショルツの縦パスを契機にパスを細かく繋いで右サイドから名古屋守備ブロックを崩し、伊藤のグラウンダーのクロスがゴール前に走り込んだ小泉に繋がりましたが、小泉のシュートはまさかの枠外・・・

・さらにスコルジャが小泉に代えて安居投入を準備していたところで酒井にアクシデントがあり、やむなく荻原を投入して明本を右SBへ。しかも興梠の電池切れの時間帯と重なったため浦和は急激に劣勢に陥り、72分にはセンターサークル付近での競り合いに敗れた挙句にマテウスに決定機を許してしまいましたが、幸いにもシュートは枠外。

・スコルジャは76分関根→松崎、興梠→カンテと勝負手を放ちましたがなおも浦和の劣勢は続き、84分にはCKからの流れでこの日一日消えていたユンカーについに決定機。しかしここも西川がセーブ。

・そして最後の最後で浦和に訪れた決定機。90+3分カンテが最前線で粘って左のオープンスペースに展開。激走する大久保が中へ折り返し、どフリーでボックス内に突入した松崎に繋がったものの、松崎はトラップが流れてシュートに持ち込めずorz

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《総評》

・シュート13対7、CK11対2。枠内シュートもボックス内からのシュートも名古屋のほうが多く、気休めにしかならないことで悪名高い「ゴール期待値」も1.23対0.64とほぼダブルスコア。スタッツ通り名古屋が優勢な試合でした。

・浦和もノーチャンスだった訳ではありませんが、肝心なところで2列目の得点力不足といういつもの課題が噴出。2回の決定機でフィニッシャーが共に「J2オールスターズ」だったのに泣かされるハメに。しかも酒井の故障で勝ち目は非常に薄くなったにも関わらず、守備陣が奮戦してアウェーでなんとか勝ち点1をもぎ取ったことを前向きに評価すべきでしょう。

・この試合でサブに松崎を入れ、その松崎が最後の最後で決定機をフイにしただけでなく、投入されてからずっと攻守とも消えていたため、松崎本人は当然ながらスコルジャの選手起用にも批判が集まっているようです。スコルジャは「ここ一週間くらいは非常に良くなっていると感じていましたので、YBCルヴァンカップ、そして今日の試合でチャンスを与えることにしました」と試合後語っていましたが、残念ながらその結果は完全に裏目に。

・スタメン選考のところでも触れましたが、松崎起用はACL決勝を睨んでと考えればやむを得ないのかも。ACLは外国人枠が3つしかなく、しかもアウェーの第1戦で大量失点したら終わりなことを考えるとCB二人は鉄板。また興梠がフルで使えないことを考えると残り1枠はCFになりうるリンセンかカンテしかなく、故障がちなモーベルグの出目はほぼなし。

・よって途中で一仕事できるサイドアタッカーとして松崎の覚醒にスコルジャは賭けたのでしょうが、残念ながらその期待は完全に裏切られました。

・もっとも肝心なところで点が取れないのは何も松崎だけでなく、関根も小泉も大久保も同じ。この辺のしょっぱい2列目はACL決勝が終わったら順次外国人選手と入れ替えになると思います。ショルツ以外の外国人選手が揃いも揃って故障がちだった昨年と違って今年はモーベルグが故障がちな他は物理的には皆稼働中。フィジカルスタッフ増員が効いたのかもしれませんが、その成果を受けてスコルジャもリーグ戦は「ACL明けから本気を出す!!」ことでしょう。

・逆に言えば松崎どころかシオシオ2列目に残されてる時間はそんなにないかと。続く札幌戦&川崎戦でなんとか結果を出して欲しいものです。

・終始劣勢な試合の中での収穫はカンテが短時間なら使える目途が立ったこと。結構ボールは収まりますし、周りも見えている様子。またカンテとマルちゃんはやたらピッチで寝転がっているところはそっくり。寝ころびながらもボールに執着しているかどうかが全然違うだけで!!!

・ただチーム全体がカンテの最適な使い方に慣れておらず、カンテに点を取らせる仕組みが未実装なせいか、カンテのシュートはゼロ。また現時点で興梠の稼働可能時間+カンテの稼働可能時間が90分に満たないのがスコルジャの現時点での悩みかと。残り3週間で「興梠の稼働可能時間+カンテの稼働可能時間>90分」になるかどうか。

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《選手評等》

・荻原はキジェの下で「突貫小僧」「死なば諸共」ぶりが悪化したかも!!と思っていたら、案外粘り強い守備が出来るようになっていて実に頼もしかった。実にポジティブサプライズ。でも荻原は都内の方とは合わないみたいで。やっぱ北関東連合・・・・

・酒井は代表免除になっても怪我がちなのは変わらないみたい。故障は「全体的に、ハムストリングであるという話は聞いていますが、現時点でどこなのか、というのを特定することはできません。」とのこと。ACL決勝へ向けてスタメン固定でやっているので、酒井みたいな大駒をアクシデントで失うと途端にチームがガタガタになるのは実に辛い。

・ユンカーはこの試合を通じてほぼ消えていて、最後にやっと巡ってきた決定機も決められず。スタメンで出られる上に、ほぼ守備を免除してくれるチームへ行って本人は大満足なんでしょうけど、個人的にはユンカーってほぼ「イケメンのレオナルド」という印象が強まるだけでした。得点能力は高いけど非常に使いづらいとか、使わないとすぐにブーたれるとか。監督からすれば厄介な存在でしかないでしょうに。この試合の出来なら終始はマイナスでしょうし。

・そして永井やマテウスにユンカーの分まで守備負担がかかっていることを考えると、彼らが決定機を逃したのは偶然ではないと思うけどなぁ・・・

・名古屋って攻守分業どころか個人単位で役割がはっきり分かれていて、それが今日のスタメンで最適化されているので、あとは選手を代えれば代えるほど悪くなる。後半も酒井負傷退場以降名古屋がずっと押していたので選手を代えるに代えられずに最後の押しが足りずに試合終了。あれが名古屋の限界と思ったけどなぁ。でも「ボール獲ったで!!!あとはよろしくな!!」とタスクを単純化してもらってめっちゃ輝いている米本を見ると、選手個々人としてはあれはあれで楽しいのかも。

・アウェー名古屋戦と言えば昨年はラフプレー連発で怪我人が続出しましたが、この試合では局面のバトルこそ相変わらず激しかったものの、ラフプレーと感じる場面はなくて実に好印象。名古屋戦はいつもこうあって欲しいものです。

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-----興梠-----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(交代)

68分 小泉→安居
68分 酒井→荻原(荻原左SB、明本右SBへ)
76分 関根→松崎(松崎右SH、大久保左SHへ)
76分 興梠→カンテ
86分 伊藤→柴戸


-----ユンカー-----
--永井----マテウス--
森下-米本--稲垣-内田
-藤井--中谷--野上-
-----ランゲラック----

(交代)

82分 永井→酒井
89分 ユンカー→ターレス(ターレス右シャドー、マテウスCFへ)

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.04.09

ニラ豚定食@やよい軒

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 やよい軒が2023年4月4日から発売中のの「ニラ豚定食(860円)」を試食。
 
 「ニラ豚定食」は「豚肉・ニラに加えて、キャベツなどの野菜を、豆板醤や赤唐辛子などをブレンドした醤油ベースのたれで炒めて仕上げた一品」で「1日に必要な野菜量の2分の1を摂ることができ、野菜たっぷりの満足感を得られ、ごはんとの相性も抜群のメニュー」というのがやよい軒のウリ文句。

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 「ニラ豚」と称していますが、ぱっと見で判る通りそんなにニラの量は多くなく(一般的な「レバニラ炒め」よりもニラは少なそう)、むしろキャベツ(しかも芯に近そうな硬い部分が大半)やニンジンが目立ちます。
 
 また「豆板醤や赤唐辛子などをブレンドした醤油ベースのたれ」の味はそんなに濃くなく、デフォルトではご飯のおかずには少々力不足。そこで別添の辛味噌をわずかにちょんちょんと付けて食べるとぐっと旨味が増してご飯も進みました。ただ「ちょんちょん」というのが肝要で、辛味噌を付けすぎるとその味に支配されて往々にして何を食っているのか判らなくなります(苦笑)。
 
 やよい軒は「別添えの卵黄(+60円)を絡めていただくことで、優しくまろやかな味わいになります」と卵黄付きを勧めていますが、上記のようにデフォルトの味が濃すぎたり、しつこかったりするわけではないので、特に卵黄は必要ないかと。
 
 なお「ニラ豚定食」は大分発祥のメニューをやよい軒風にアレンジしたものだそうで、ホンマかいな??と思ってぐぐったら確かに大分に「ニラ豚定食」をウリにしている店が散在していました!!でも大分名物「とり天」と違ってローカル色皆無で、しかも自作できそうな一品なので、わざわざ大分で食べるほどでもないかなぁ・・・

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2023.04.08

上等カレー 秋葉原店@末広町 ~ 手仕込みトンカツカレー

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 銀座線末広町駅から中央通りを南へすぐ。ファミマの先。先客2、後客5。
 
 店内の券売機で店のイチ推しと思しき「手仕込みトンカツカレー(900円)」を注文。大阪発のカレー屋らしく生卵の無料サービスあり。「カレーに生卵って関西の奇習やろ?」と思っていたら、後客が3人も生卵を頼んでいたのでびっくり!!!
 
 店内は縦長L字型カウンター10席のみ。地下にも16席あるとのこと。卓上には福神漬けとキャベツの酢漬け(ピクルス?)。店はインド系の兄ちゃん一人で切り盛り。そしておそらく兄ちゃんの趣味でインド風の音楽がガンガン店内に流れていました(苦笑)。

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 カレーは粘り気が強く、ちょっと放っておくと表面に膜ができるタイプ。

 「上等カレー」を運営している「得正」のサイトのカレーの説明書きには「『このカレー甘いね』 得正のカレーを初めて食べられたお客様は一口目に一様にそう感じられます。しかし、そう『油断』したのも束の間、すぐ後から気持ちよい辛さが口の中から喉の奥まで広がって行きます。ただただ辛いだけのカレーではなく、また変に甘ったるいカレーでもない、『辛さ』と『甘さ』という、一見相反する味を見事に調和させることによって、初めて奥の深い、余韻の残るカレールーが仕上がったのです。」とありますが、これが結構的を射ています。個人的には「辛さ」と「甘さ」というより、「辛さ」と「旨味」のバランスが絶妙といったほうが的確かなと思いますが。
 
 トンカツ自体はこれといった特徴はなく、可もなく不可もなし。何か乗せないと寂しいのでミンチカツとかハンバーグとか色々試しても良さそう。

 帰りしなにライス大盛orチーズトッピングの無料券をもらいましたが、半月も経てば期限切れだったので近所の常連でもなければ全く意味をなさず。なおご飯大盛で自然体で食べているとルーが足りなくなるだろうを思ったのですが、+150円でルウ大盛が出来るようです。

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2023.04.07

キッチンニュー南海@西川口 ~ メンチカツライス

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 西川口税務署の西隣。目の前にローソンあり。外見でははっきり判りませんが典型的な街の洋食屋さんで、ほぼ2年ぶりの再訪。「キッチン南海」といえば池袋等にある洋食屋さんを思い出しますが、それとの関係は不明。先客4、後客7。往訪した日は日曜日だったせいか、客は近所で働いていると思しきガテン系グループもいれば、ママ友や中年夫婦、一人客など実に多種多様でした。
 
 日曜は「日替わりランチ」をやっていないので、当たり外れが少なそうで、しかも値段が手ごろな「メンチカツライス(810円)」を注文。
 
 都内の「キッチン南海」だとカレーがウリの店が多いかと思いますが、メニューを見る限りこの店は定食類がメイン。他の客の注文を見るとチキンソテー、ポークソテー、ハンバーグカレー、ハンバーグライス等見事にバラバラ。店はご夫婦で切り盛りしていて、調理しているのは専ら爺さんなせいか、さすがにピラフ類は手が回らずに断っていました。
 
 店内は厨房へ向かってカウンター5席と4人掛けテーブル3卓。店はやや手狭で油煙がこもり勝ちなのが困りもの。

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 川口の「なんちゃって洋食屋さん」には珍しくご飯が皿で出てきます。正直お茶碗ないし丼のほうがありがたいのですが・・・

 メンチカツはかなり分厚くてボリュームたっぷり。それなりにジューシー、かつ揚げたてなのでそれなりにサクサク。また最初からソースがかかっていないのが嬉しく、最初は肉そのまんま、途中でソースなり醤油なりをちょっと浸けてと味の変化を楽しめます。自然体で食べているとご飯が足りなくなりそうで、ガテン系の方が全員大盛を頼んでいたのも納得ですが、メンチカツ自体結構ボリュームがあるので個人的にはご飯大盛だと明らかに食べ過ぎ。並で十分でした。
 
 相変わらず大満足の一品でした。

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2023.04.06

萬福楼@川口青木 ~ マーボ豆腐定食

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 川口駅東口からオートレース通りを北へ。ヤマダ電機川口店の北、オートレース場の手前。予定していた店の開店が遅れていたのでこちらへ転進した次第。いかにも自宅を改装したような店で、聞けば昨年9月に出来たばかりとのこと。先客、後客ともゼロ。
 
 表に掲げられたランチメニューを見て、無難そうな「マーボ豆腐定食(700円)」を注文。
 
 往訪時のランチメニューは「ニンニクの芽と肉炒め」「豚の生姜焼き定食」の3種類。黒板に記されていましたが、定期的にメニューが入れ替わるのかどうか不明。
 
 またラーメン類と五目炒飯・中華丼等のご飯ものを組み合わせた「セットメニュー(880円)」もあり、ラーメン類の中に「台湾ラーメン」があるのが目を惹きました。店は中国系のご夫婦で切り盛りしていますが、川口にありがちな「ガチすぎる中華料理屋」ではなく、いたって日本的な町中華です。

 店内は縦長カウンター7席と4人卓×2。

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 定食は麻婆豆腐もご飯もボリュームたっぷり!!安くて、しかも概して量が多いという川口の「激安中華料理屋」路線をしっかり歩んでいるようです。麻婆豆腐は個人的には苦手な薬膳がちょっと香るのが気になったくらいで、変に甘くもなく、過剰に辛くもなく、良い意味で中庸。痺れは皆無。よってご飯のおかずにはもってこい。
 
 デザートに桃(?)が付いてきたのは好印象だった一方、中華スープはややしょっぱくて苦手。
 
 次は台湾ラーメンで「セットメニュー」を試してみます。

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【TV観戦記】23年ル杯GS第3節:川崎 0-0 浦和 ~ ほぼフルターンオーバーで最低限の結果は残したが・・・

 伊藤以外スタメン全員入れ替え&普段出場機会のない選手にも出番を与える等、お試し色が非常に強い選手起用だったせいか攻撃面に見るべきものはありませんでしたが守備は案外粘り強くて納得のスコアレスドロー。GS突破へ向けて最低限の結果は残しましたが、外国人選手の出来に一抹どころではない不安が・・・

《スタメン》

・中3日でアウェー名古屋戦が控えていることを考慮してか、浦和のスタメンは直近のリーグ戦から伊藤以外全員入れ替え。しかもサブに普段リーグ戦で出場している選手は荻原しかおらず、新外国人選手カンテどころかユース出身新卒の堀内や二種登録の早川までベンチ入りするお試し色が極めて強い構成。その一方、不振のモーベルグがベンチ外なのが気がかり。

・川崎も中3日でアウェーG大阪戦が控えているためか、直近のリーグ戦から山根以外全員入れ替え。故障明けの車屋やダミアンがスタメンで試運転。ただ浦和と違ってサブには家長などリーグ戦で出ている面子がずらり。なお右SH永長とCB高井がU-21。

《試合展開》

 浦和は立ち上がりビルドアップに苦しんだ上に前プレもハマらず、川崎に簡単にサイドチェンジを許して押し込まれがちになってしまいましたが、前半半ばになるとそれなりにプレスがハマるようになって形勢は五分五分に。但し、シャルクの守備が極めていい加減で川崎の右SB&山根右WG永長に大畑一人で対応を迫られる場面が目立ち、32分山根のパスを受けた脇坂に決定機を許してヒヤリ。しかしシュートは枠を捉えきれず。
 
 その後も浦和左サイドはしょっちゅうボヤを起していましたが、浦和両CBが奮戦して決定的なシュートは撃たせずじまい。川崎はダミアンが本調子にほど遠く、ロングボールのターゲットとしてもポストプレーヤーとしてもイマイチなので浦和は助かっている気も。、
 
 前半の浦和の守備はまずまずな反面、攻撃面では終始ビルドアップに苦しんだ上に、風の影響かロングボールが悉く流れてしまってどうにもならず。それでも36分右サイドから松崎が3人に囲まれながらも安居へ繋ぎ、前でリンセンがDFを惹き付けて空いたスペースに走り込んできたシャルクにパス。完璧な形で川崎守備陣を崩したものの、シャルクのシュートは枠外。
 
 後半に入ると戦況は再び悪化して一方的に押しこまれた挙句、両サイドが炎上して再三ボックス内への侵入を許すも、そこからの折り返しを中で跳ね返して凌ぐ展開に。そして54分自陣深い位置でボールを奪取すると安居が素早く前線へスルーパス→リンセンが裏抜けに成功し、GK上福元が前に飛び出しているのを見て遠目からグラウンダーのシュートを放ったもの、ボールはわずかに枠の右へ。

 川崎は試運転のダミアンを64分に下げて山田を投入した一方、浦和は69分にリンセンに代えてカンテの試運転開始。しかし、どう見てもカンテのコンディションはまだまだな上にチームとしてもカンテの最適な使い方を探しあぐねているようでさしたる見せ場なし。
 
 スコルジャが二の矢を放ったのは76分。シャルクに代えて荻原を投入しただけでなく、平野→柴戸、松崎→早川と3枚替え。さらに86分には安居に代えて堀内も投入とこれまで全く出番がなかった若手を二人も投入。
 
 独力である程度前にボールを運べる荻原を投入した効果はかなりあって唯一の勝ち筋を見出した格好になり、89分には左サイドを突破した荻原のクロスからファーで伊藤がボレーシュート。DFに当たってのこぼれた玉をカンテが拾ったものの、シュートは高々と宇宙開発事業団。
 
 川崎も続々と選手を代え、最後は家長も投入して勝ち点3を取りに来ましたが、終始浦和を自陣に押し込み、サイドを何度も崩しながらもそこからの折り返しは中で跳ね返されるばかりな上に、ミドルシュートはほとんど枠外。
 
 後半の川崎が最もゴールに近づいたのは67分浦和右サイドをパスワークで崩されて瀬川のボックス内侵入を許し、瀬川のクロスを彩艶がキャッチし損ねたボールが脇坂の前に転がってしまった場面。しかし脇坂はボールをコントロールしきれなかったのか、シュートは枠外に。まぁダミアン不在の川崎がドン引きの相手を崩しきれないまま終わるのはありがちな光景で、納得のスコアレスドローでした。

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《総評》

 日程に余裕があったホーム清水戦は主力組中心で、日程が厳しいアウェー湘南戦&アウェー川崎戦は控え組中心とルヴァン杯グループステージに対するスコルジャの取り組み方針は非常に明快。ACL決勝が目先最大の目標で、それへ向けてリーグ戦ではメンバーをある程度固定してチームを急仕上げしている最中な以上、ルヴァン杯を普段出番の少ない選手のテストの場と割り切るのは当然といえば当然。おそらく次のホーム湘南戦も控え組中心で試合に臨む算段でしょう。
 
 そして結果は三試合とも引き分け。完勝して然るべき試合を引き分けで終わってしまった清水戦は大誤算でしょうが、幸いにも浦和がいるB組は頭抜けたチームもアウトサイダーもいない団子状態。2強2弱みたいな組や全くのアウトサイダーがいる組と比べると2位でのグループステージ突破は難しいと思いますが、まだまだ首位通過は狙える位置におり、普段出番の少ない選手をテストしながらこの結果であればそんなに悪くはないと思います。
 
 ただ選手のテスト結果はなんとも微妙。彩艶・荻原・岩波はいつ出番が来ても何の問題もないことを実証し、大怪我明けでついに出番が回って来た犬飼も状態は悪くはないことを示せた反面、ACLで期待のかかる前目の外国人選手にこれといって光るもの、違いを見せられるものが見出せないのが残念でなりません。
 
 特に「出落ちギャグ一発」の怪我が癒えたリンセンは今季鉄板中の鉄板スタメンCFとして大活躍を見せてくれるものと期待していたのにあっさり興梠にスタメンを譲る羽目になり、清水戦でようやく浦和でのゴールを決めたもののこの試合は(ほとんどボールが来ないせいもあって)さしたる見せ場なく、唯一の決定機は決められず。もうそこはかとなくハズレ臭が漂い出したような・・・
 
 柏戦で突如大活躍したシャルクは守備が残念過ぎてスタメンで使えるレベルになく、大不振に喘ぐモーベルグはとうとうベンチ外。そしてラストピースになるかもしれなかったカンテはおそらくACL決勝に間に合うようなコンディションではなさげ・・・浦和デビュー戦でいきなり点を取ったユンカーやポンテは別格だったんですなぁ・・・モーベルグも浦和デビュー戦は凄かったんだ(遠い目)。

 と言う訳で、グループステージ突破が目標なら「テスト色の強い選手起用での引き分け」は悪い結果ではないが、「すべてはACL決勝へ向けてのたたき台」と考えればかなり寂しい結果だったというのが個人的な感想です。

《選手評等》

 突然の浦和デビュー戦となった早川&堀内。早川も堀内もアグレッシブな姿勢が見られたのが良かったかと。せっかくの出場機会を無難なプレーだらけで終わってしまう選手が少なくない中、若手らしくてめっちゃ好印象。特に早川はATに敵陣ボックス内で厳しき当たられながらもボールキープといった見せ場も作れたし!!
 
 今季ほとんど出番がないどころかベンチにも入れない大畑はこの試合も見せ場皆無でしたが、前のシャルクの守備が酷すぎて守備に忙殺されて気の毒でした。大畑じゃかなったら大決壊してたかも。シャルクは唯一の決定機を決めないと収支合わんわ、あれじゃ・・・

 彩艶は課題のハイボール対応は完璧だったかな。風の影響か、得意なはずのロングキックは流れまくりでしたが。 
 
 この試合の実況は青島アナ、俗称アオシマバクシンオー。アオシマバクシンオーは競馬中継をやっているだけのことはあって、サッカー中継だと選手名を間違えないのが取り柄と思っていたら、競馬中継でも持ち味は短距離戦に限られていて、それより長いとグダグダになりがちらしい。そりゃ90分あるサッカー中継で要らん喋りが多いのも無理はないわ(苦笑)
 
 でも個人的には実況がうるさいのは全然許容範囲内で、浦和の試合を全然見てないのが丸わかりで的外れはコメントばかりする解説者とか、なんか知らんけどネガティブな発言するばかりする解説者のほうが遥かに嫌。だからこの試合の中継(実況青島、解説風間)はあれでもマシなほうという感想。


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-----リンセン-----
シャルク---安居---松崎
---平野--伊藤---
大畑-犬飼--岩波-馬渡
-----彩艶-----

69分 リンセン→カンテ
76分 シャルク→荻原
76分 平野→柴戸
76分 松崎→早川
86分 安居→堀内


瀬川---ダミアン---永長
-----脇坂-----
---シミッチ--小坂---
佐々木-車屋-高井-山根
-----上福元----

64分 ダミアン→山田
73分 小塚→瀬古
73分 永長→遠野
80分 脇坂→チャナティップ
80分 瀬川→家長

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2023.04.05

どうとんぼり神座@新宿 ~ おいしいラーメン

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 JR新宿駅西口から京王モールへ入ってすぐのところに立地。向かいがカレー屋で、隣が吉野家と通りすがりのお忙しい方向けの店が並んでいます。先客3~4、後客ゾロゾロ。

 券売機ボタンはやたら賑やかで参りましたが、よくよく目を凝らして基本と思しき「おいしいラーメン(790円)」を注文。ランチサービスなし。交通系カードはPASMOしか使えず、Suicaは使えないっちゅーのはいくら「京王モール」の店だからといっても今時なんだかなぁ・・・
 
 メニューは一見多彩ですが、具でバリエーションを付けているだけでラーメン自体は1種類みたいで。

 店内はカウンターのみのようですが、L字型の店一杯にカウンターが延々と続いていて席数は数えられず。二人連れはともかく、ふらっと入って来た家族連れは座るのに難儀していました(苦笑)。卓上にはニラ、餃子のタレ、豆板醤、おろしニンニク。

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 やたら広口の丼で登場。もっともスープと白菜がたっぷり入っているだけで麺量は並程度。ラーメンというよりは洋風スープみたいな外観。食べ始めは動物系ベースと思しき出汁の中に白菜から来ると思しき甘みが感じられるものの、飲み進むにはちょっとしょっぱいかなあ・・・そして総じて悪くはないもののいかにも化学調味料を多用したような単調かつ平板な味わいで飽きが来るのが早いのですが、味変アイテムに胡椒がないのには参りました。ニラが入れ放題なので途中で投入してみましたが、ピリ辛になると思いきや、限りなくただのニラで拍子抜け。
 
 スープは中細ストレートタイプ。つるつるした口当たりでコシもしっかり。

 チャーシューは可もなく不可もなし。

 SCを中心に多店舗展開している店らしく、バイトがマニュアル通りにやればそれなりに様になる規格品っぽい一杯ですが、こういう立地のニーズに合い、そしてそんなところでの期待値をきっちりクリアしている以上何の不満もありません。

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2023.04.04

友の湯@小岩

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 総武線小岩駅南口から昭和通り商店街を直進。徒歩10分くらい。13時から営業しているのは嬉しい点。
 
 2021年12月にリニューアルオープンしたばかりだそうで、外観・内装とも実にすっきりしていますが、機能的には伝統的な銭湯そのもの。脱衣所のロッカーは100円リターン式。

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 浴室は奥にジェットバス・デンキバス・リラックスバスが並び、入口の両脇にサウナと水風呂。湯は「軟水風呂」をウリにしていますが、なぜかアルカリ性の温泉のようなつるつるした湯ざわりで気に入りました。湯はやや熱め。またここは「暴君スチームサウナ」でも有名だそうです。
 
 壁絵は富士山の下に額縁に入ったような猫が三匹。富士山の左裾に気球、右裾になぜかDD51みたいな機関車を配置。

 フロント前には椅子が三脚あるだけで、ひと休みするのはちょっとしんどそう。

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酒麺童子@南与野 ~ しおさい塩らぁ麺

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 埼京線南与野駅から埼大通りを東へ。「鶏そば光潮」の跡地。というか、もともとここにあった「Shumen Doushi」がリニューアルオープンしたといったほうが実態に近いでしょうか。先客ゼロ、後客2。
 
 店内の券売機ボタンを見て「しおさい塩らぁ麺(980円)」を注文。あっさりorこってりが選べるので「こってり」にしました。ランチサービスなし。
 
 店主ワンオペにも関わらずメニューは多彩で、The中華そば(正油・塩)、こだわり醤油らぁ麺、こだわり醤油つけ麺、しおさい塩つけ麺、みそらぁ麺、みそつけ麺、シュメ式G系らぁ麺、シュメ式G系つけ麺、限定鴨葱そば、限定貝出汁しば、限定牛そば、限定担々麺など。
 
 店内は横長カウンター9席。卓上には胡椒、醤油、酢、ラー油、七味。座っていると背中に日射しが窓越しに直撃するので一応ロールブラインドを下ろしてはいますが、それでも少々暑いのは相変わらず。

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 黄濁したスープは動物系出汁の旨味がぎっしり詰まったような優れもの。牛骨っぽい旨味&甘みが感じられましたが、「Shumen Doushi」時代は「スープは牛ベースのようで、ちょっと洋風な味わい」という感じだったので、その系譜を継いでいるのかも。麺を絡めるには何の問題もありませんが、飲み進むにはちょっと塩だれがうるさいかな?
 
 麺はストレート中細タイプでつるつるした口当たり。やや柔らかめの仕上がりで持ち上がりはいたってしなやか。
 
 プレーンな「中華そば(塩)」とどの程度違うのか判りませんが、値段相応に具沢山なのが嬉しい。豚薄切り肉、豚チャーシュー、鶏チャーシュー、ワンタンと肉類が豊富な上にメンマ、かいわれ、粗目に刻まれたネギ、海苔といったところ。豚薄切り肉には白ごま少々、メンマの上には黒胡椒が少々。

 車の通行量は多いけれども歩いている人はあんまりいないというロケーションで、しかも周囲は駐車場付きの外食チェーン店だらけ。この辺りではぶっちぎりに美味いと思うのですが、このロケーションで駐車場がないのが災いしているかもなぁ・・・

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2023.04.03

【閉店】暖母@赤羽 ~ ナポリタン

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 赤羽駅西口からアーケード商店街(LaLaガーデン)へ渡る手前の大通りを北へ。地下鉄赤羽岩淵駅とのほぼ中間ぐらいに位置。先客3、後客ゾロゾロ。
 
 外観から想像できるように、出自は喫茶店だが食事メニューがやたら充実していて事実上レストランと化している店といった感じでしょうか。昔は都心のオフィス街にもこの手の店がビルの間とかビル内に点在していて脂ぎったオッサンの憩いの場になっていましたが、再開発が進むと共に消滅の一途のようで。
 
 ランチメニューの中からこの店の人気商品と聞いた「ナポリタン(590円)」を注文。ミニサラダとドリンクが付いてこの値段なのでサイゼリヤもびっくりな安さ!さすが赤羽!!
 
 ランチメニューはパスタ類とピラフ類を中心にハンバーグ定食やベーコンエッグ定食などの定食類もあるという感じ。ランチメニューといってもメニューを極端に絞り込んでいるわけではなく、それでいてレギュラーメニューより格安になっているので恐れ入ります。
 
 一人客が多いせいか、店内は2人卓中心に4人卓を少々混ぜてたいして広くもない店内にテーブルをぎっしり詰め込んだという、コロナ禍以前の喫茶店風。昔はこういう店はえてしてタバコの煙がもうもうとしていましたが、さすがにその辺はなくなったようで。また都心のこの手の店と違って客はオッサンだらけでなく結構バラエティーに富んでいて、年配の方、しかも女性同士で来られる方もいました。

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 話には聞いていましたが、この店はボリューム自慢。値段が値段なので「パンチョ」ほどではありませんが、大手町の「リトル小岩井」とか、無くなってしまったザイゼリヤのパスタ類「大盛」と量的には良い勝負かと。見た目ほど脂っこくはないものの、トマトソースの酸味がちょっときついので粉チーズで中和。なお粉チーズやタバスコは希望者にのみ配膳していました。

 具は薄切りベーコン、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームといたって標準的ですが、ベーコンをカリカリに炒めすぎてちょっと焦げぎみになっていた辺りはパスタ専門店ではないので目を瞑ります。
 
 「コーヒーは食後に」と頼んでおくと、接客で忙しい中ちゃんと食べ終わりを見計らって出してきました。
 
 コスパは最高レベル。次はご飯ものを試してみます。

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【短感】22-23年第13節:浦和L 3-0 新潟L ~ 文句なしの完勝

・遠藤は小破したのか前節に続いてベンチ外で、スタメンは右SBに水谷が入った他、CBには長船でなく長嶋が入り、さらに佐々木が左SBに復帰。要するに最終ラインはCB石川以外総入れ替え。前節相模原戦で長船を59分という早い時間帯に下げて安藤をCBに入れたのは戦術的な交代ではなく、単に長期離脱明けの長船を90分使うのは無理があっただけの模様。

・新潟のスタメンには平尾・北川・柳澤と元浦和が三人もいる一方、達也娘はベンチにもおらず。

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・新潟とは1ヶ月前にアウェーで対戦したばかりで、その時と同様前半は中盤でのプレスの掛け合いに終始すると思いきや、15分くらいから浦和が一方的に新潟を自陣深くに押し込む展開に。

・ただ最初の決定機はカウンターからで、22分水谷のパスがどフリーの猶本に繋がったものの、猶本のシュートはGK平尾がセーブ。

・その後は26分猶本縦パス→菅澤ポストプレー→安藤シュート、33分安藤がボックス内左の遠目からシュートと押しに押しまくり、41分左サイドからCB長嶋クロス→清家ヘッドでようやく先制。

・新潟はなんとかボールを奪っても浦和の素早い攻守の切り替え&厳しいプレスを受けて何も出来ず、前半は当然ながらシュートゼロ。

・後半も立ち上がりから一方的な浦和ペースで、47分CKからの波状攻撃でアーク手前から安藤がスーペルゴラッソを放って2点目。58分には好位置での猶本FK→菅澤ヘッドが炸裂して3点目をとって事実上勝負あり。

・その後は控え選手のテストに時間を費やしたのは理解できるものの、残念ながら選手を代える毎に戦況はぐだぐだになり、強烈だったプレス網なんて雲散霧消。新潟の反撃を許す羽目に陥ってしまいましたが、それでもGK福田がヒヤリとする場面は全くなく、文字通りの完勝でした。

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-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---柴田--栗島---
佐々木-長嶋-石川-水谷
-----福田-----

(得点)

41分 清家
47分 安藤
58分 菅澤

(交代)
59分 佐々木→塩越(塩越CH、水谷左SB、栗島右SB)
59分 安藤→島田
67分 長嶋→長船
67分 菅澤→西尾
81分 清家→植村(植村左SH、島田右SH)

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・水谷はCBと純然たるCF、すなわちタッパがある程度必要なポジション以外は全部やっているんじゃないかな?右利きなので左SBよりやりやすいのは本人も認めており、あまり経験がないポジションにしては上々の出来。栗島との謎過ぎるポジションチェンジには大笑いしたけど、功労賞的な温泉賞かな?

・浦女の今日の最終ラインは石川アレクサンダー闘璃音以外は本職中盤なので、ほとんど守らなくていい試合展開になると最終ラインから超高精度で縦パスが出てくる。先制点に繋がった高精度クロスを出した選手は現地では判らなかったのだが、長嶋だったのは恐れ入ったわ!!

・試合自体は完勝も完勝なんだが、あえてケチをつけるとすれば猶本が三回あった決定機を全く決められなかったこと。「猶本全権委任システム」が猛威を奮って完勝に大いに貢献しているのは間違いないんだが、なでしこ代表で鉄板のスタメンになろうとすればあれらを全外しはないわなぁ・・・目標を高く持とう!

・ひっそりとWEリーグ最高齢スコアラーの記録を着々塗り替えていると思われる安藤老師。今日もとんでもないスーペルゴラッソを披露。GK平尾はブラインドだったか、わずかにディフレクトしたかでほとんど反応できず。あのレンジから強烈なシュートをぶち込めるのは浦女だと猶本とゆずほしかおらんか。

・途中投入の前目の選手で一番マシなのはどう見てもめいめいなんだが、「猶本全権委任システム」が猛威を振るう中では菅澤の相方という最適ポジションはないので割を食っている。でもSHでは安藤や清家には遠く及ばない。誠に不憫。

・58分に3点目が入ったこともあり、その直後から続々と控え選手を投入。FW西尾はまとまった出場時間をもらい、2度決定機があったもののいずれも決められず。FWはようやく巡って来たチャンスを一発で決められるかどうかで往々にして人生変わっちゃうからなぁ。

・でも昨年何回もチャンス貰ったのに全然だめだっためいめいが今年突如ブレイクしてるんだから、西尾も精進してほしいもの。

・大量の選手交代で試合がグダグダになってしまうのはともかく、最後まで元気に走ってるのはどう見ても猶本だというのは何とかせんとなあ。特にゆずほ。「一番巧い奴が一番走っている」という猶本=モドリッチ状態・・・

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2023.04.02

【閉店】38-sanpachi-@獨協大学前 ~ 煮干しらーめん

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 超大規模な再開発もほぼ終わったと思しき松原団地の北東端あたり、「栄小学校」の北。「38 NOODLE KITCHEN」のリニューアルで先客ゼロ、後客3。「38 NOODLE KITCHEN」は6年前に往訪したきりで、晩年は営業が著しく不安定になった末にとうとう閉店してしまいましたが、その影響を引きずっているのか、営業は火・木・土・日のランチタイムのみと慎重にスタート。ただ以前と違ってSNSで積極的に情報発信し出したのは評価できます。
 
 店では初めての方には「鶏塩らーめん」ないし「醤油らーめん」を推していましたが、目先を変えて「煮干らーめん(980円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に「トマトらーめん」など。なお「38 NOODLE KITCHEN」時代はどちらかと言えばつけ麺推しだったはずですが、今回はつけ麺はなく、完全にらーめん一本勝負。
 
 店内は縦長L字型カウンター7席のみ。個人的には椅子が硬い上に少々高くて難儀。卓上には七味、ミックスペッパー、白ごま。店は相変わらず母子で切り盛りしているようで、すっかり接客慣れしたお母さんが良い味を出しています。

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 カタクチイワシの煮干しをふんだんに使用した茶濁スープは縁に魚粉が目立つものの、ざらつきはほとんど感じられず。煮干しもそれなりに効いており、しかもこの手のスープには珍しく全然しょっぱくないのが気に入りました。無化調・無添加らしい優しさもあってついつい飲み進んでしまいましたが、少し物足りない気がしないでもなく。底にわずかに柚子皮。

 自家製の麺は中細ストレートタイプ。全粒粉入りらしく、わずかざらつきがある口当たりで、いかにも密度が高そうなしっかりした噛み応えが特徴。麺は並盛で140gとちょっと少な目。

 この手のラーメンにしてはチャーシューに凝っていて、肩ロース(低温調理のレア)、鶏むね(低温ボイルハム)、豚バラ肉(煮込みチャーシュー)の3種が鎮座。コリコリした食感なのは山くらげかな?他にメンマ、刻み青ネギ、刻み玉ねぎ。

 次回は店推しの「鶏塩らーめん」ないし「醤油らーめん」で。

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2023.04.01

夕焼けラーメン@小川町 ~ 夕焼けラーメン

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 小川町交差点の西、靖国通りより2ブロック南へ入った路地に立地。北隣が「THANK」というか同じビルの裏表。かつて「下松ラーメン 五ツ星」や「鶏白湯しら川」があったところ。先客、後客ともゼロ。
 
 店外の券売機ボタン先頭の「夕焼けラーメン(800円)」を注文。着席すると「大盛無料ですが?」と聞かれたので大盛にしてもらいました。でも店外には「先客25名に大盛りor味玉サービス」と掲げられており、卵急騰を受けて味玉サービスは止めたのか、単に店からは勧めてないだけなのか不明。
 
 店内は縦長Z字型のカウンター8席のみ。卓上にはブラックペッパーだけ。店長のワンオペと思っていたら、後から若い女性アシスタントがやってきました。

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 太閤秀吉公好みみたいな黄金色の丼で登場。

 生姜を強めに効かせたスープは動物系出汁ベースながらあっさり味で飲む分にはなんら問題ありませんが、麺を大盛りにするとバランスが崩れてしまうようで、なんだが物足りない感じに。そこでやむなく卓上のブラックペッパーをゴリゴリ。また最後におこげをスープに浸けて楽しむことを前提にしているためか、スープを飲み進むにはかなりしょっぱくて難儀。

 麺は並細ほぼストレート。つるつるした口当たりで弾力性もそれなりにあるものの、味わいはインスタントラーメンみたいなちょっとチープな感じ。

 チャーシューは6枚も乗っていて見た目は賑やかですが、薄くてパサつき加減で旨味も抜け気味。

 おこげは正直無くてもいいんじゃないかと。他にほうれん草、薄切りメンマ、刻みネギ。

 ラーメン屋が出来ては潰れを繰り返してるところですが、果たしてどうなることやら。

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【DAZN観戦記】23年第6節:柏 0-3 浦和 ~ ついにFWが点を取りだした!!

 前半はどちらかといえば柏ペースだったにも関わらず、先制点を取られるや否や急激に失速。終盤は全く反発力を見せることなく、終わってみれば大敗。これが「長らく勝ってないチーム」なのかと背筋が寒くなりました(遠い目)

《スタメン》

・浦和のスタメンは直近のルヴァン杯からリンセン→興梠、荻原→明本、岩波→マリウス、牲川→西川と4名入れ替えで、リーグ戦新潟戦と全く同じ。但し、ルヴァン杯でのあんまりな出来が祟ったのかモーベルグがベンチ外になって、代わりにシャルクがベンチ入り。

・試合前の記者会見で「公式戦にはかなり近づいてきています。すでにフルで全体トレーニングに参加していますので、近くお見せすることができると思います」との言及があったカンテはベンチ入りならず。

・柏のスタメンは直近のルヴァン杯から武藤→仙頭、片山→戸嶋と2名入れ替え。武藤とU-22欧州遠征帰りの細谷はベンチスタート。今季スタメン出場を続けていた右WB/SB片山がベンチにもいないのが謎でしたが、ルヴァン杯で60分と早めに交代させられているので小破したのかも。

・なおリーグ戦広島戦からはスタメン4人変更(片山→戸嶋、細谷→仙頭、山田→サヴィオ、椎橋→小屋松)で、ルヴァン杯のほうをベースにスタメンを組んだのは広島戦の試合内容がスコア(0-1)以上に悲惨だったからかも。またこの広島戦から19歳のCB田中とCB土屋を起用し始めたのも謎。

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《試合展開》

・柏は相手の基本フォーメーションに合わせてわざわざ「ミラーゲーム」に持ち込んでくるという話もありましたが、この試合は基本3-1-4-2、守備時5-3-2で浦和の4-2-3-1と対峙してきました。浦和は2列目の並びが新潟戦とは違い、頭から左SH関根は久しぶりに見たような。

・開始早々小泉がバイタルエリアから放ったシュートがポストを直撃しましたが、序盤の浦和の見せ場はそれだけ。フォーメーションの噛み合わせが悪いせいか浦和のプレスは全然ハマらず、立ち上がりはフロート目掛けてロングボールをバンバン蹴ってくる柏ペースで推移。14分仙頭CK→ファーのサヴィオに際どいシュートを撃たれてヒヤリ。

・22分岩尾CK→ファーでどフリーの酒井ヘッドはGKの正面に飛んでしまったものの、このあたりからようやく戦況は五分五分に。しかし浦和はビルドアップに苦しんで最終ラインでボールを回している時間がやたら長く、たまに縦パスを入れても興梠が柏守備陣に徹底的に潰されて、高い位置でボールが回らないまま時間が徒過しました。

・これといった決定機は掴めないものの内容的に柏やや優勢で前半が終わろうとしていたところ、44分マリウスのロングフィードを最前線で明本が頭で落とし、ボックス内に突入した関根が2人を交わして縦に突破してからの折り返しを興梠が決めて浦和先制。興梠はDFに囲まれながらもシュートフェイント一発(何かに躓いたようにしか見えないフェイントw)でDFどころかGKもずっこけさせてしまう神業を見せてくれました!!これぞ点取り屋!!

・またこの場面、興梠の神業もさることながら、興梠の後ろにはフリーで酒井、ファーには大久保がこれまたフリーで突っ込んでいるので柏には思った以上に絶望的な局面だったみたいで。

・後半になっても浦和が最終ラインでボールを回している時間がやたら長い試合内容は変わらず。しかしリードしている以上もはや浦和は急ぐ理由がありません。ビハインドの柏はとりあえずボールを奪わないと話にならないのですが、負け癖がついているチームの性なのか、あるいは単なるトレーニング不足なのか、一向にプレッシングの的が定まらないまま走り続ける選手達は次第に疲弊。特に頼みのフロートの疲弊が顕著に。

・前半浦和のプレスは全くハマりませんでしたが、GK守田のキック精度が酷いことに目を付けたあたりからそれなりにハマるようになり、次第にフロートへ効果的なボールは入らなくなったのも地味に効いたかも。

・そこでネルシーニョは63分戸嶋→モハマド、69分フロート→細谷、小屋松→山田と早めに選手を代えましたが、組織的にボールを奪う形が出来ないのは変わりなし。柏の決定機は71分ショルツが左サイドで無理に出した縦パスをサヴィオにカットされ、そのままカットインしたサヴィオに際どいミドルシュートを撃たれた場面だけ。

・浦和もだらだら後方でボールを回しているだけで、攻撃の形は58分右サイドから酒井の低いクロスがCB古賀にクリアされてわずかに興梠に合わなかった場面があったくらい。スコルジャも消耗を考慮して62分興梠→リンセン、72分関根→シャルク、小泉→安居と早めに選手を代えましたが、途中投入の出来の差が試合を決定づけることに。

・75分最後尾からしっかり繋いでから大久保のスルーパスはリンセンを狙った臭いのですが、カットしようとしたCBに当たったのが幸いして、こぼれ玉に反応したシャルクがどフリーでゴール!

・さらに82分明本のパスを受けて安居が左サイドを激走。安居→大久保→シャルクがワンタッチでクロス。これをいつの間にかボックス内に突入していた明本がジャンピングボレー!おいおい、とにかくシュートが下手で決定機を外しに外していた明本が、よりによって難易度がめっちゃ高いボレーシュートだけ決めるんだよ!!ファーにどフリーでいたリンセンは「俺の見せ場が取られた!!」って頭抱えとるやんw

・試合はこれで事実上終了。終盤の柏の見せ場はAT+2分サヴィオFKが枠内を襲った場面だけで、それも西川が難なくセーブ。途中投入の細谷は一回得意の裏抜けを見せただけで、あとは消えっ放しでした。

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《総評》

・シュート数は柏7、浦和8と少なく、しかも浦和が60%以上ボールを支配しているとはいえ最終ラインで回しているだけの時間が長かったので第三者的にはやや退屈な試合だったかもしれません。

・しかし、浦和はシュート数が少ない割には決定機を悉く決めて(決められなかったのは22分酒井ヘッドだけ)終わってみれば大勝。柏はシュート数こそ拮抗しているものの、ボックス内からのシュート数で大差がついたようで「決定機の質の差」がそのまんまスコアの差になったようです。浦和のリーグ戦4連勝は2017年4月以来なんだとか(もっとも同年7月末にミシャは解任されましたがorz)。

・それにしても点を取るのはなぜかCHやSBばかりだった浦和が、ルヴァン杯清水戦でのリンセンのゴールを皮切りにとうとう前目の選手がボコボコ点を取り始めるようになるとは!!

・しかも3点目なんて安居が左サイドを激走してるとか、大久保が左に流れてパスを受けているとか、知らん間に明本が中へ入っているとか、複数の選手がポジションを替えながら柏守備陣をきっちり崩すってスコルジャの理想形でしょうなぁ、たぶん。スコルジャが「昨日までのレッズにとって、シュートのところはあまりストロングポイントではありませんでした。」と頭を抱えていたのに、上手く行く時は実に見事なもの(苦笑)。

・今の浦和が後方からきっちりボールを繋げるのはリカの遺産で、それゆえ結果が出始めるのはリカよりずっと早いのでしょうが、リカが最後まで出来なかった「アタッキングサードに入ってからの崩し」に関するスコルジャの仕込みもちょっとずつ実になりつつあるのかも。

・またリーグ戦どころかルヴァン杯清水戦ですらベンチに入れなかったシャルクを突然ベンチに入れただけでなく、勝負所で途中投入。そしてそのシャルクが1ゴール1アシストで応えるとは監督冥利に尽きるというもの。と同時に、シャルクの活躍は現在ベンチに入れない選手にも刺激になるでしょう。長いシーズンを闘う上で絶対に必要な、ベンチ外の選手を含めてのチームの一体感。そんなものがこの試合を契機に浦和に積みあがると良いのですが。

・一方柏は先制点を取られるまでは今季一勝もしていないどころか、昨年8月の京都戦を最後に全く勝っていないチームとは信じ難いくらいの出来。やや優勢といっても差し支えない出来だったにも関わらず、ひとたび先制点を取られると急激に失速して全くの無為無策というか、笛吹けど踊らずというか、ほぼ無抵抗状態に陥って終わってみれば大敗。

・先制点を取られたら最後、後はいとも簡単に土俵を割る姿ってちょっと前までの浦和もそうだったんだよなあ、と思わず遠い目に。もうやっていることに自信がないんだよなあ、たぶん。それなのに長期契約が祟ってネルシーニョ監督を切るに切れないとの噂。これは辛いで・・・(つД`)

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《選手評等》

・突如起用されて、その起用に見事応えたシャルク。ベンチ外が続き、いろいろとメンタル的に葛藤はあったようですが腐らずに練習した甲斐がありました。スコルジャとも対話を重ねていたようですが、ベンチ外になっても腐らない外国人選手ってベンチスタートになるとすぐブーたれる選手より監督的にはありがたいのでしょう。またシャルクはリンセン兄貴との相性がめっちゃ良いのかも。この組み合わせで使ったことってなさそうですし。

・なおシャルクは昨年のホーム柏戦でもチームがコロナ禍に見舞われたことを契機に左SHでスタメン出場して浦和加入後リーグ戦で初ゴールを上げており、何気に対柏専用機にw

・数年前まで何か知らんけど外国人枠を余らせていたチームだったのに、今や外国人選手同士でベンチ入りを巡って競争が発生しているとは!!ルヴァン杯清水戦のあんまりな出来でとうとうベンチ外になってしまったモーベルグ。どうするモーベルグ??

・興梠は柏守備陣のマークが厳しい上に主審との相性も悪かったので下がって中盤でボールを収める仕事は全然出来ませんでした。その辺は本人も認めているようですが、FWとして最重要の「点を取るお仕事」を完遂した以上、もう何も言うまい。ありがとう、興梠。

・「興梠選手はレッズの将軍と言ってもいいと思います」って、お飾りに過ぎない将軍が日本史上アホほどおるのをスコルジャは知らんのでしょうなあ・・・でも興梠は執権とか、興梠は大老とか言い出すのも嫌やな(苦笑)

・この試合の主審はトム ブラモールさん。「審判員交流研修プログラム」としてイングランドより来た審判員の一人だそうで。でもプレミアから来た主審の割にはこまめにファウルを取るのには驚きました(その割に興梠へのアタックだけ全然ファウルを取らんのは謎)。でも怪しい笛はなかったのでJ基準だとかなりマシな主審という感想。あえて言えば明本のファウルスローを取る主審はあんまりおらんでしょうに。

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-----興梠-----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)

44分 興梠
75分 シャルク
82分 明本

(交代)

62分 興梠→リンセン
72分 関根→シャルク
72分 小泉→安居
83分 大久保→荻原(荻原左SB、明本左SH、シャルク右SH)
83分 岩尾→平野

---仙頭--フロート---
--小屋松--サヴィオ---
三丸---高嶺---戸嶋
-田中--土屋--古賀-
-----守田-----

(交代)

63分 戸嶋→モハマド
69分 フロート→細谷
69分 小屋松→山田
83分 高嶺→椎橋

※写真は試合とは全く関係ありません

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