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2023.05.31

深川めし@東京・日本ばし大増(大宮駅・新幹線北乗換口改札内)

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 東京の駅弁って種類こそやたらあるものの、絶対的エースが存在しないというか、「これは何度でも食べたい!!」というものは特にないように思います。

 東京駅なら地方の駅弁を揃えた売り場があるのでそれでもなんら困らないのですが、早朝の大宮駅だと駅ナカの「エキュート」すら開いてないので、選択肢は極めて限られます。そこで選んだのが東京の駅弁では老舗になる「深川めし」。毎度お馴染みの日本ばし大増製。980円と今時の駅弁としてはかなり安く感じます。

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 「江戸甘味噌と生姜であっさり仕上げた『あさりの深川煮』と、香り豊かな『牛蒡の炒り煮』をあさりの旨みを炊き込んだ茶飯に盛り込みました」というのがウリ文句。ゆでわけぎを少々散らして、一面茶色の駅弁に僅かに彩りを添えてします。「あっさり」というのがポイントで、佃煮みたいにやたら味を濃くしてないところが個人的にはめっちゃ嬉しい。

 副食に玉子焼、蒲鉾、蕗煮、そして大根醤油煮。

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2023.05.30

トナリ@東陽町 ~ タンメン

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 東京メトロ東西線東陽町駅から永代通りを西へ500mくらい。東陽町店とありますが、木場駅のほうがわずかに近いかも。先客11、後客ゾロゾロ。10時半の開店時間を30分以上過ぎた時点に往訪しましたが、早い時間帯から店は賑わっていました。とはいえ、客層はオッサンだらけなので回転が良く、辛うじて店外に待ち行列は出来ない程度。
 
 「トナリ」はひと頃各地に多店舗展開していましたが、あっという間に縮小を余儀なくされ、かつて行ったことがある店で今も営業しているのは丸の内店だけ。東陽町店は初めての往訪。
 
 店内の券売機で「タンメン(840円)」を注文。「タンギョウ」「タンカラ」といったセットもので有名な店ですが、ボリューム的にはタンメン単品で十分なことは何度も経験済みで、実際単品で済ませている方も少なくありません。食券を渡すと生姜の要否を聞かれ、もちろん「あり」で。なお頼めばニンニクも出してくれるようです。
 
 メニューは他に「味噌タンメン」「辛激タンメン」「ゲソ揚げタンメン」、そして往訪時には季節限定で「汁なしタンメン」を売り出していました。

 店はL字型カウンター11席と2人卓×4。水セルフ。卓上には餃子のタレ、酢、ラー油、ブラックペッパー、カラアゲスパイス。

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 野菜たっぷりが売り物の店。モヤシやキャベツ主体にニラ、ニンジン、たまねぎ、コーン。そしてごくわずかに豚肉、かまぼこなどを混ぜ炒めた具が盛りだくさん。昔はゲソが入っていたはずですが、今回は見当たらず・・・

 ちゃんぽんに良く似たスープは豚骨&鶏ベースの出汁のコク、旨みがたっぷり。生姜が予めトッピングされていますが、野菜が多いためか、それほど自己主張せず。また飲み進むにはちょっと塩分が高そうですが、麺を野菜と絡めながら食べ進む分には野菜の水分が助けとなってしょっぱさは全く気にならず。

 麺は平打ちっぽい中太麺でコシもしっかり。もちもちっとした食感が特徴で量もやや多め。

 相変わらず無難と言えば無難な一杯で、そこそこ美味くてお腹一杯になるという意味では良い店です。でも多店舗展開が大失敗に終わったのは、具沢山の白湯系スープの麺類という側面で競合する「リンガーハット」にコスパで太刀打ちできなかったからだろうなぁ・・・

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2023.05.29

【DAZN観戦記】23年第15節:京都 0-2 浦和 ~ いつの間にこんなに勝負強いチームになったんや!!

 手数こそ京都が優勢で浦和の決定機は僅少でしたが、それでもセットプレーからの流れで2ゴールを奪っての完封勝ち。いやはや浦和がこんなに勝負強いチームになってしまうとは!!

《スタメン》

 共にルヴァン杯から中2日。浦和はルヴァン杯でフルターンオーバーしたので、元のリーグ戦のメンバーに戻すだけと思いきや、何と酒井がスタメンに復帰。「酒井は故障が慢性化していて中3日で使うのは厳しい」という話があり、しかもルヴァン杯に後半途中投入されたばかりだったので、この試合でのスタメン起用には心底驚きました。
 
 福岡戦で負傷交代を余儀なくされた明本もベンチ入り。ルヴァン杯前の会見で「そこまで重傷ではないと思われますが、復帰のタイミングも早過ぎてはいけませんので、見極めながら行っていきたいと思っています」と話していたのは何だったのか・・・代わって馬渡がベンチ外になったのはルヴァン杯でのやられっぷりが監督の心証を害したのかも。逆にルヴァン杯の出来を評価されたのか、モーベルグもベンチ入り。
 
 京都は驚いたことにパトリック・木村・川﨑・麻田を除く7名がルヴァン杯からの中2日での連闘。京都はここまで4-1-2-3のアンカー以下がほぼスタメン固定な反面、前目が試行錯誤中という印象でしたが、リーグ戦4連敗と結果が出ていないので、直近のルヴァン杯でG大阪相手に勝ったメンバーを軸に切り替えたのかも。

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《試合展開》

 京都は例によってキジェ流のハイテンション・ハイライン・ハイプレスの「3ハイ」で試合に入り、5分自陣アーク付近で後ろ向きの岩尾が川﨑に絡まれてボールを失う大ピンチがありましたが、川﨑がシュートモーションに入るのを手間取っているうちにマリウスが戻って来てシュートブロック!!さらに12分カウンターから右SB福田クロス→パトリックがオーバーヘッドシュートを放つも威力が無くて西川楽々キャッチ。
 
 ビルドアップに苦労していた浦和も20分くらいから徐々に反撃開始。20分右サイドから大久保クロス→安居ヘッドはバーの上。31分カウンターで大久保クロスのこぼれ球を安居が拾うもシュートはブロックされて枠外へ。さらに41分岩尾スルーパス→安居シュートも枠外。不思議なことに浦和のチャンスになったところでフィニッシュに絡むのは全部安居で、興梠はどこにいったのやら?
 
 スコルジャは後半頭から大久保に代えてモーベルグを投入。大久保の出来も悪くはなかったので、今後中3日&中3日で広島戦・鹿島戦が控えていることを考えてのプレー時間調整的な交代とその場では思ったのですが、試合後の会見によると「右サイドの強化」という戦術的な意図があった模様。そしてルヴァン杯でのモーベルグの出来を相当評価していることも明かされました。
 
 そしてゲームが動いたのは52分、川﨑の不用意なファウルで得たFKから。モーベルグFKは壁を直撃するも、そのこぼれ球を拾ったモーベルグが縦に仕掛けて右足でふんわりクロス→ファーでどフリーの興梠がシュート。これがカバーに入った福田の体に当ってコースが変わったのも幸いして浦和が先制。ややラッキーな側面もありましたが、ボックス内でボールを拾ったモーベルグを京都守備陣全員が見入ってしまって興梠がどフリーなのには腹から笑いました。
 
 しかしその直後の54分にはこの試合最大のピンチ。浦和右サイド深い位置でパトリックがショルツを薙ぎ倒すもなぜかファウルは取られず、パトリックがクロス→豊川ヘッドがバーを直撃。その跳ね返りを再度豊川ヘッドも今度は西川がワンハンドで枠外へ押し出して難を逃れました。
 
 59分には浦和は興梠→カンテ、荻原→明本、岩尾→平野と代え、京都も豊川→山田、木村→木下と選手交代。京都がボールを持つ時間が長くなったものの、もともとボール保持を得意とするチームではないせいかこれといった決定機は作れず。64分谷内田のシュートがモーベルグの残り脚でブロックされたのが惜しかった程度。頼みのパトリックもマリウス&ショルツ相手ではどうにもならず。とはいえ、浦和も浦和でしっかりボールが握れず、カウンターも仕掛けられずに試合はグダグダに。
 
 事故でもなければそのまま浦和逃げ切り勝ちの様相が濃かった試合展開でしたが、浦和がダメを押したのが90+3分。右サイドでFKから。モーベルグが意表を突いて中央の伊藤へ横パス→伊藤がどフリーで低いミドルシュート。ディフレクトしたせいかGK太田は弾くのが精一杯でしたが、正面に弾いてしまったのが運の尽き。真っ先に反応したカンテが待望の追加点を上げて勝負あり。

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《総評》

 スコルジャが試合後「非常に強いプレスをかけられて、我々もかなり苦しみました。ビルドアップを用意してきましたが、そのプレッシャーの下で、あまり実行することができませんでした。ですので、切り替えのところくらいしかチャンスがなかった試合でした。」と語った通り、面白い試合でも良い試合でもありませんでした。
 
 しかし勝ったのは浦和。浦和の決定機らしい決定機なんて2回しかなかったと思いますが、それを共に決めての完封勝ち。しかも共にセットプレーからの流れで。
 
 シュート数、枠内シュート数、ボックス内からのシュート数とも京都が優勢。そして何の慰めにもならないことで悪名高いゴール期待値は1.77vs1.05と大差がついたようですが、傍目からすれば京都の決定機らしい決定機って54分の豊川ヘッドだけかと。しかもそれが決まっていればVARでパトリックのショルツへのファウルが取られて取り消しになっていた可能性が高かったでしょう。
 
 浦和って両CBを中心に守備が堅いので、決定機を作ったように見えて寸前のところでブロックされてしまう、あるいは西川が楽に取れる範囲内にシュートコースを狭められて撃たされてしまうケースが非常に多く、シュート数、さらには枠内シュート数の割には案外相手に決定機はありません。
 
 攻撃陣、特に2列目の得点力がしょぼすぎて、ACL決勝が典型例のように「守り勝ち」がメインシナリオになっているのが今の浦和で」、この試合も御多分に漏れず。スコルジャは「それで良し」としている訳ではないでしょうが、ACL必勝を最優先にチーム作りをしていたせいか、結果的にそんな色彩が濃くなっている傾向は否めません。
 
 しかし、ここに来てカンテがついにチームにフィットし始めてポコポコ点を取りだし、さらにACL決勝では出場枠に入れず、小破もあって不遇をかこっていたモーベルグも覚醒の兆しを見せて、ようやくしょぼい、しょぼすぎる攻撃陣に厚みが増してきたのは明るい材料。
 
 そしてルヴァン杯で非常にいいパフォーマンス、いいプレーを見せてくれた選手が何人もいて、スコルジャが試合後「今後はスタメンにもう少し変更を加えていってもいいのではないかと思っています」と語ったように、これまでリーグ戦ではほぼ固定していたスタメンを少しずつ入れ替える目途が立ったのは過密日程を闘う上でこれまた明るい材料でしょう。

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《選手評等》

・ルヴァン杯に続いてリーグ戦でもゴールを決めたカンテ。こぼれ玉にいち早く反応してDFを抑え込んでる上に、GKの動きを見て空いてるところに撃ってるんだから凄いわ!!この落ち着きが大久保に欲しい!!

・モーベルグはひとしきり捏ねた後に右足でふんわりクロスが新しい芸風になってきたのかなあ。カットインからの左足一発ではJ1だと「一発屋」どまりだから、新芸風に期待。

・ゲームメーカー的な仕事は全く求められないトップ下って実に面白い。そんな仕事に適性を見出される安居。良い監督に巡り会ってホンマ良かった。

・日本代表に選出された京都のアンカー川﨑。DAZNでもしきりに取り上げられていましたが、どう見ても強度マシマシとラフプレーをはき違えている典型的なキジェ専用機と思ったけどなあ。この程度なら間違いなくすぐに伸び悩むでしょう。しかし、川崎といい森下といい、単なるラフプレーヤーが代表に選ばれるってなんなんやろ?

・木下は後半途中から出てきたものの、最後までいないも同然で全く存在感なし。京都では徐々に出番が減りつつあるようで、やっぱJ1.5かな?

・この試合非常に難儀だったのが御厨主審。浦和のイエローカード3枚はいずれも妥当ですが、京都の悪質なファウルはなぜかスルー。特にパトリックが繰り出す肘打ちにイエローを出さないのが謎でした。御厨主審は無位無官なので麿にイエローなんて無理なんやろうなあ(意味不明)

・亀岡までアホほどやって来た赤者。昨年の開幕戦はまだいろいろ制限があったから、亀岡は今回が初めての赤者が多かったのかな??個人的には小さい吹田、駅に近い吹田スタジアムという印象を持っていますが・・・

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-----興梠-----
関根---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
52分 興梠
90+3分 カンテ

(交代)
HT 大久保→モーベルグ
59分 興梠→カンテ
59分 荻原→明本
59分 岩尾→平野
89分 関根→早川

木村---パトリック--豊川
--平戸---谷内田--
-----川﨑-----
麻田-イヨハ---アピア-福田
-----太田-----

(交代)
59分 豊川→山田
59分 木村→木下
74分 麻田→井上
78分 福田→荒木
78分 川﨑→金子

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2023.05.28

【短感】22-23年第20節:長野L 2-1 浦和L ~ いくらなんでもこの負け方はないわ・・・

 残り3試合で2位神戸との勝ち点差は7。この試合に勝てば他会場の結果とは関係なく浦和の優勝が決まる大一番。車でも比新幹線でも割と来やすいためか、ゴール裏にもビジター寄りメインスタンドにもアホほど赤者がやってきました。

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 長野の前プレは非常に厳しくて順位差を全く感じさせない五分五分の形で試合に入りましたが、11分猶本がプレス網を掻い潜って右サイドからカットイン→中でどフリーの島田が決め、浦和が最初の決定機で先制しました。
 
 これで楽勝かと思いきや、長野の動きは依然鋭くて球際も厳しく、浦和はボールを保持しているもののなんだかごわごわボールを回している状態。また左SB水谷が攻撃時にかなり絞ったポジションを取りがちなところを逆用されて、浦和左サイドのスペースを長野に執拗に突かれた感も。22分には浦和左サイドを完全に崩されて決定機を与えてしまいましたが、幸いにもシュートはGK正面。26分にはバイタルエリアでの対応が軽すぎてシュートがクロスバーを直撃!!

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 後半も浦和やや劣勢で推移し、反撃らしい反撃と言えば65分猶本スルーパス→左サイドで菅澤折り返しがわずかに清家に合わなかったのが惜しかったくらい。
 
 とは言え、長野も飛ばしに飛ばしていたので足が止まるであろう終盤まで耐えられれば浦和は十分逃げ切れると思っていたのですが、68分やはりというかなんというか浦和左サイド深い位置から中へ折り返したところを大久保がズドン!
 
 ボックス外かなり距離のある位置からのシュートで、威力も強いとは言い難かったのですが、微妙にディフレクトしたのか、GKのブラインドだったのか、GK福田も反応しきれず。長野は浦和守備陣を崩しきらずとも無理目のシュートを撃ちまくっていたのが奏功したとも言えましょう。楠瀬監督は非常に残念なボールの失い方をした遠藤を見切って長嶋を用意していましたが、その前に失点してしまいました。

 まさかの同点に追いつかれた浦和は突如尻に火が付いたかのように動き始めましたが、これといった決定機は掴めず。清家を前に上げて2トップに、さらに島田に代えて植村を投入してはみたものの、さしたる効果なし。プレースキッカーが終盤猶本から塩越に代わりましたが、後半猶本が相手と交錯して傷んだ影響かも。そのせいかどうか、89分猶本は栗島と交代。
 
 さらに悪いことに長野が終盤バテると思っていたら同点に追いついてそのまま勢いづいてしまったのか、先に足が止まったのは浦和のほう。しかも90分浦和右サイド深い位置での長嶋の対応が酷すぎて上田にあっさり抜け出され、最後は鈴木が決めて長野が逆転勝ち。

 総じて浦和の動きの悪さが目についた非常に残念な試合でした。特に浦女ユースゆずほ世代のアカンところ=「上手いだけでひ弱い」という難点が大一番で露呈しちゃったような・・・もっともユイカーもハナエスタも全然ダメでしたし、猶本が途中で傷んだのも痛かったかと。でも「全員前泊の温泉で夜中まで枕投げでもしてたんじゃないのか???」というくらい動きが良くなかったなぁ・・・


 一方、長野は浦和相手に非常に統制が取れた「強度マシマシだが汚くはないサッカー」で完勝したにも関わらず、田代監督は今季一杯で退任なんだとか。傍目には理解しかねる監督人事ですが、「お気持ち全開」な浦女黎明期っぽいサッカーを見せていただきありがとうございました。

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-----菅澤-----
島田---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
11分 島田
68分 大久保(長野)
90分 鈴木(長野)

(交代)
68分 遠藤→長嶋
84分 島田→植村
89分 猶本→栗島

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2023.05.27

糸庄@富山・西中野電停 ~ もつ煮込みうどん

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 富山市民に絶大な人気を誇る「糸庄」を往訪。富山駅から真南へ3km強。最寄り駅は富山地鉄の市内電車・西中野電停。夕方の開店17時を10分ほど過ぎた頃に到着しましたが、なんと20人くらいの先客が!! 開店前から並んでいたんでしょうなぁ・・・
 
 店内の券売機で「これがおすすめ」とある「もつ煮込みうどん(1000円)」を注文。

 これと「カレーもつ煮込みうどん」が人気メニューの様子。メニューは全部鍋系・煮込み系と思いきや、冷やしうどん、そしてなぜか冷やしそうめんも用意。

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 外観通り結構な大箱で、店の中央にコの字型カウンターが15席。その回りに4人卓×4、小上がりに4人卓×2。カウンターからはずらっと並んだ鍋が煮えたぎっている様が良く見えます。ただオッチャン一人で鍋を仕切っているので結構待たされます。卓上には一味があるだけ。

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 店の案内では「部位ごとに丁寧に下処理を施し、こだわりのタレでじっくり煮込んだ豚もつ」とありますが、もつの臭みが結構きつくてこれははっきりと好みが分かれそう。
 
 「4種類の魚介と北海道産昆布。試行錯誤の末にたどり着いた秘伝の出汁」をベースとするスープは味噌仕立てですがドロドロどころか、意外なくらいサラサラ。デフォルトでピリ辛ですが、やはりたっぷりのもつには一味を投入したくなります。

 うどんは「氷見うどん」を使用とのこと。煮込んでも流石にぐだぐだ、デロデロにはならず、柔らかめの口当たりながら弾力性はそれなりに保っていました。ちょっと焦げがあるのはご愛嬌。でも煮込みうどんだとやっぱり個人的には名古屋の山本屋みたいな噛み応えが強い麺の方が圧倒的に好み。

 もつだけでも相当な量が入っているのに、なぜか海老の天ぷらが入っているのが不思議。他に笹ぎりネギ、えのき、富山名物の赤巻きかまぼこ。

 富山らしいローカル色は薄いので観光客向けではありませんが、地元で絶大な人気を誇るのは納得。

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2023.05.26

よしだや@川口宮町 ~ ランチ

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 ララガーテン川口前の三差路を南東へ少し入ったところに立地。先客1、後客6。
 
 メニューをぱっと見て、明らかに格安の「ランチ(700円)」を注文。往訪時のランチは「野菜炒め・ライス・小鉢・冷したぬきメン」という構成でしたが、メニューにある「野菜炒め定食」は780円なのでどう考えてもめっちゃ格安です。
 
 外観は町中華ですが、メニューを見る限り中華らしい一品料理の類はほとんどなく、その代わりに麺類や定食類が充実しており、ちょっと中華色強めの大衆食堂といった感じでしょうか。

 店内は4人卓×3、2人卓×1、小上がりに4人卓×2。店内禁煙なのは嬉しいところ。客層は近在と思しき高齢者だらけでしたが、ランチタイムでも出前をガンガン受けているようで、後客は出来上がりに少々時間かかると言われていました。

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 「冷したぬきメン」が謎でしたが、一応町中華なのでさすがに冷やしたぬけ蕎麦ではなく、「具が非常にしょぼい冷し中華」でした。麺は冷水でしっかり締められていて強めの噛み応えでまずまずでしたが、まだ桜が少々残っている時期から冷し中華が出てくるとは(苦笑)。
 
 野菜炒めは写真では判り辛いのですが、豚肉もそこそこ入っていて「肉野菜炒め」と称しても不思議はないくらい。日高屋に慣れると幾分あっさり目というか脂控えめに感じましたが、この辺は客層に合わせているのかも。またレギュラーメニューの「野菜炒め定食」よりは野菜炒めもライスも少々少な目で、「冷したぬきメン」を合わせて量的バランスを取っているのかもしれません。
 
 このお値段で食い過ぎ感が出ない程度の満腹感が得られる、いかにも地元民に愛されそうな良い店です。

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2023.05.25

【観戦記】23年ル杯GS第5節:浦和 2-1 川崎 ~ 逆転勝ちで自力首位通過の目が復活!!

 選手交代の威力の差は顕著で、オープンな展開になった終盤に手数で勝る浦和が押し切ったような逆転勝ち。ただ浦和が良かったというより川崎が弱くなったという印象が強い試合でした。

《スタメン》

 共にリーグ戦から中3日。浦和は予想通り福岡戦からスタメン全員入れ替え。試合前の記者会見で「故障明けでコンディションが上がって来た」との話があったモーベルグが久しぶりにスタメン出場した他、福岡戦で途中投入ながら名指して褒められていた平野や馬渡もスタメン出場。一方福岡戦で壊滅的な出来だったシャルクはベンチ外とスコルジャの選手起用には非常に納得がゆきます。
 
 「酒井は故障が慢性化していて中3日で使うのは厳しい」という話があったので、週末のリーグ戦に備えてこの試合は回避するものと予想していたのですが、なんといきなりベンチ入り。高橋も故障明けで久しぶりにベンチ入り。
 
 川崎はリーグ戦からCB車屋&山村を除く9名入れ替え。脇坂やシミッチは前節横浜FC戦で出場停止でしたが、総じて相変わらず怪我人が多くて誰がレギュラーで誰が控え組なのか判りにくくなっています。

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《試合展開》

 浦和の布陣自体はいつもの4-2-3-1でしたが、驚いたのは早川が左SHではなくトップ下に起用されたこと。左SHにはリンセンが回りました。リンセントップ下では前プレの強度が確保できないので早川を回したのかもしれませんが、やはりというかなんというか序盤は前プレは効かず、中盤はゆるゆるで浦和の守備は全く体をなさないまま川崎の攻撃を受けてしまいました。
 
 2分にはGKチョン・ソンリョンからのロングフィード一発で川崎の3トップが最後尾に2人だけ残っていた岩波&犬飼に襲い掛かるって、どうなっとるんや、これは・・・ そしてその直後3分にはシミッチが右サイドから斜めのパス→ボックス内で受けた瀬川があっさり馬渡を交わしていきなりゴール。馬渡の対応もお粗末でしたが、シミッチへもノープレッシャーで馬渡だけ責めても仕方ないかと。
 
 ただ浦和にとって幸いだったのは川崎が序盤に一気に畳みかけるような攻撃を仕掛けて来ず、どちらかと言えば浦和にボールを持たせるような試合運びを選択したこと。浦和は川崎の前プレに苦しんでビルドアップに苦労し、序盤は高い位置にいるモーベルグへ運んでそこからの仕掛けで局面打開を図る場面が目立ちましたが、モーベルグは得意な芸風を完全に見切られているのか全くの不発。左SHに回ったリンセンは不慣れなポジションでやる気もないのかほとんど消えている状態。前半浦和の反撃が曲がりなりにも形になったのは22分平野縦パス→最前線でモーベルグが収めて落としたところにカンテがミドルシュートだけ。
 
 浦和の前半は全く良くありませんでしたが、浦和にボールを持たせているように見える川崎も先制後前プレが効いて良い形でボールを奪えている訳ではなく、単なる無駄走りに終始した感もあり、双方ぐだぐだ感の募る状態で前半終了。
 
 後半も最初に決定機を掴んだのは川崎。50分浦和が押し込まれて波状攻撃を受け、早川のクリアが小さくて小塚に拾われたの契機に小塚浮き球で縦パス→ボックス内で小林シュート。しかし枠を捉えきれず。

 浦和の反撃が実ったのは51分。カウンターから早川→モーベルグ→カンテと素早くボールを運び、カンテがターン一発で右SB大南を交わしてアーク付近から豪快な一発!!カンテはこれが浦和加入後の初ゴール。
 
 この同点ゴールを機に試合は一気に浦和ペースに。54分FKからの流れで、相手が跳ね返したボールを拾ったリンセンがボレーシュートを放つもGK正面。56分平野のクロスがボックス内のリンセンに通るもこれまたシュートはGK正面。58分モーベルグのクロスがボックス内のカンテに通り、カンテが反転シュートを放つもわずかに枠の外。
 
 浦和の大攻勢を見てスコルジャは「こりゃ、いけるで!!!」と思ったのかどうか、60分には故障明けの酒井を早々と投入。さらに69分には大久保、安居、伊藤を入れて一気に勝負に打って出ました。川崎も同じ時間帯に4選手を入れ替えましたが、選手交代が有効だったのは明らかに浦和。終盤オープンな展開になる中で浦和が手数で次第に勝る格好に。
 
 71分彩艶の酒井へのロングフィード一発で川崎の前プレを空回りに終わらせて浦和にカウンターの絶好機。酒井→大久保のクロスはわずかにボックス内へ飛び込んだ酒井に合わず。
 
 82分カンテのポスト→右サイドから伊藤クロスがボックス内のリンセンに通るもシュートは枠を捉えきれず。85分にはCKのこぼれ球を拾った安居がミドルシュートを放つもGKソンリョンが辛うじてセーブ。
 
 川崎もノーチャンスではなく、87分左サイドからのクロスを途中投入の家長ヘッド。しかしここは彩艶がセーブ。
 
 そして89分へろへろになったカンテが半ば足がもつれたような恰好になりながらも右サイドでどフリーの酒井へ展開。酒井のクロスにたいしてカンテが曲がりなりにも飛び込んだのが効いてシミッチの視界を遮ったのか、ボックス内で棒立ちのシミッチの足に当たったボールがゴールマウスに転がっていきました。
 
 ATは4分もありましたが、特段紛れもなくそのまま試合終了。

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《総評》

 ルヴァン杯グループステージ4試合を消化して全部引き分け止まりの浦和。今季のレギュレーションは「5グループ中各グループ1位と各グループ2位の成績上位3チームのみが決勝トーナメントへ進む」というものですが、浦和のいるB組は完全な団子状態なので2強2弱の組と比べると2位の勝ち点が少なくて、2位ではグループステージ突破は怪しい状態。よって浦和は残り2試合を連勝して首位通過を狙うしかありません。
 
 とはいえ、浦和はACL決勝を終えた後の超過密日程下でもあり、ルヴァン杯は大胆にターンオーバーして控え組主体で闘わざるを得ないのも致し方ないところ。
 
 控え組の底上げを図りながら結果も出すという極めて難しいタスクをスコルジャは背負った格好になりましたが、結果は見事川崎を撃破。そして一気にグループステージ首位に躍り出て、次の最終節アウェー清水戦に勝てば自力で1位通過が決まることになりました。
 
 結果はもちろんのこと、「控え組の底上げ」という点でも収穫が多かった試合だったと思います。立ち上がりいきなりの失点に象徴されるように総じて守備はかなり怪しくて、札幌みたいに壮絶などつき合いを志向するチーム相手だったら派手なスコアながらも大敗した可能性はあったかと思いますが、組織的なものには目を瞑り、レギュラー組に混ぜて使う際の個々人の特徴なり、今のコンディションなりを見極める点では非常に有意義な試合だったかと。
  
 見方を変えれば、なんで川崎は先制後浦和にボールを持たせるような試合運びをしたのかなぁ。試合後の鬼木監督のコメントを読むと意図的に持たせていた訳でもなさそうで、「自信を持ってボールを動かす」ようなことがすっかり出来なくなったようでもあり、川崎も弱くなったという印象が強く残った試合でした。

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《選手評等》

・MOMは同点ゴールを決め、決勝点にも絡んだカンテで文句なし。カンテは「ボールが収まる上に周りも見えている」といった既に解明済のスペックに加えて、ついに本来期待されていた点取り屋としての能力を垣間見せてくれました。カンテが最後足がもつれてるのに酒井に展開してる辺りは、「こけているのに懐が深くてボールを失わない」カンテ芸と根っこが一緒!!ただカンテを1トップで使うと全体に裏抜けの意識が無くなる気がしました。なんでだろうなあ、これ?

・モーベルグは得意の左足を完全に封じられてしまいましたが、コンディションが上がっているのは確かでこの出来なら大久保の負担軽減にはなりそう。どちらも途中投入でも活きるタイプですし。

・リンセンはボックス内で仕事するタイプという点ではユンカーと同じで、サブでも文句言わない代わりにあんまり点は入らない感じかなぁ。CFやSHはどう見ても無理で2トップの片割れしか使い道なさげ。実際後半はそんなポジションに入って決定機に絡みまくっていましたが、一点も取れず。でも正しい使い方が判ったのが収穫でしょう。

・宿題も終わって、いきなりトップ下に抜擢された早川。最初はガツガツ当たってくる相手に潰されがちでしたが、だんだん慣れてきて牛若丸状態になっていました。前プレ要員としてはまずまずの出来。この出来なら「メディカル的な理由で」福岡戦はベンチ外になった小泉に代わってリーグ戦でもコンスタントにベンチ入りは出来そう。小泉は「ストーブさん」になってる場合やないで・・・

・彩艶は西川を見慣れるとやっぱハイボールへの対応は相変わらずチト怖いけれども、前プレしてくる相手に対してロングフィード一発で浮いている味方選手に付けて交わすのはめっちゃ上手い!!71分の決定機が決まっていたら彩艶が絶賛されていたでしょうに。あれは惜しかった。

・しょっちゅう最終ラインに降りてくる岩尾を見慣れると、全然降りてこない柴戸&平野は結構新鮮でした。後ろが重くなりがちなのが浦和の得点力不足の一因なら、岩尾と平野の序列はいつ逆転しても不思議はないのかも。柴戸と伊藤はだいぶ差がありそうでしたが。

・犬飼は攻守ともに結構怪しくて、試合勘のなさ丸出しと思ったけどなぁ。大畑も山田にぶち抜かれているようではまだまだ。馬渡は最初の失点への対応を見たらやっぱスタメンとしては明本の次の3番手になるわなぁ。基本ビハインド時の特攻要員。よってリーグ戦で最終ラインは岩波だけがコンスタントにベンチ入りしているのも道理。

・ルヴァン杯&平日&シーチケ対象外&埼スタ工事やACL決勝の影響で5~6月はホームゲームがやたら多いと悪条件が重なったせいでしょうが、この試合の観客数は12,366人と寂しいものに。でももはや「頭がおかしい方(褒めてます)」しか来てないので、人数の割にはやたら盛り上がる点でACLのグループステージにスタジアムの雰囲気が似ていました。そして客が入らないのは浦和だけではないどころか、一万人を超えているのは浦和だけだったみたいで・・・

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-----カンテ------
リンセン---早川--モーベルグ
---柴戸--平野---
大畑-犬飼--岩波-馬渡
-----彩艶-----

(得点)
51分 カンテ
89分 オウンゴール(シミッチ)

(交代)
60分 馬渡→酒井
69分 モーベルグ→安居(4-4-2気味になり、リンセンFW、安居左SHへ)
69分 平野→伊藤
69分 早川→大久保(大久保右SHへ)
80分 柴戸→髙橋(髙橋左SH、安居CHへ)

Kawasaki2305025

瀬川---小林---山田
--小塚----脇坂--
-----シミッチ-----
佐々木-車屋-山村-大南
-----ソンリョン-----

(得点)
3分 瀬川 

(交代)
58分 瀬川→遠野
73分 小塚→橘田
73分 脇坂→瀬古
73分 小林→宮代
79分 山田→家長

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2023.05.24

美濃屋 広小路店@高岡・広小路電停 ~ 氷見うどん

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 ローカル色溢れるうどんの一つに「氷見うどん」というものがあるのを知って試食に出かけました。といっても、富山の港町氷見まで出かけるのはチト面倒なので、高岡の「美濃屋 広小路店」で妥協。万葉線広小路電停のすぐ近くに立地。
 
 外観からはちょっと想像しづらいのですが、この店は「丸亀製麺」や「はなまるうどん」とよく似た「セルフ店」で、うどんを注文して天ぷらなどを取って、最後にお会計というシステム。ただ表に看板が出ていた「うどん定食(850円)」を注文したところ、少々手間がかかるせいか、座っている席まで配膳してくれました。

Minoya002  

 「うどん定食」はうどんにミニカレーライス、漬物、惣菜、そして「今日の一品」(この日はミニハンバーグ)がついてくるのでめっちゃコスパが良さそうと思ったのですが、配膳されたものを見ると肝心のうどんがハーフサイズ・・・後で看板をよく見ると確かに「小鉢うどん」って明記してありました(>_<)
 
 かやくに刻みネギ、生姜はともかく、ちょっとだけですが「とろろ昆布」が付いてくる辺りはいかにも富山。

 氷見うどんの製法は基本手延べながら、手打ちの要素も取り入れているようですが、試食してみたところ口当たりはかなり柔らかめ。でもびょーーんといった弾力性はあるという風変わりな麺でした。でも噛み応えがしっかりした讃岐うどんが大好きなものとしては、コシが全然ないうどんよりはかなりマシだが、好みのタイプとは言い難いかなあ・・・出汁は文句なしの旨さでしたが、結果的にハーフサイズで十分でした。

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2023.05.23

盛田軒@宮原 ~ 淡麗煮干し醤油

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 高崎線宮原駅東口から徒歩5分弱。駅周辺に散在する飲食店とはちょっと離れたところに立地。先客1、後客4。言わずと知れたJリーガーながらも屈指のラーメン通として知られた現浦和レッズハートフルコーチ盛田氏の店です。残念ながら往訪時盛田氏はハートフル活動に出かけていて不在でした。
 
 店内の券売機ボタンを見て無難そうな「淡麗煮干し醤油(800円)」を注文。ランチサービスなし。チャーシューは「炙りorレア」が選べるので「炙り」で。

 メニューは他に濃厚中華、塩そば、鶏白湯、塩かけそば。但し往訪時「鶏白湯」には×印が点灯していました。

 店内は縦長L字型カウンター9席と4人卓×2。卓上には一味とホールブラックペッパー。

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 配膳されるや否や煮干しの香りがふわっと立ち上がりますが、煮干しの効かせ具合はやり過ぎ感が出ない程度、万人受けする範囲内に留めてます。クリアなルックス通り、あっさりすっきりした味わい。かえしも抑え気味で終盤ちょっとうるさく感じる程度。「淡麗」の語感通りのスープです。

 麺は中細ストレートタイプ。つるつるした口当たりですが、水気の少なそうな麺で、しかもやや硬めの仕上がり。噛み応えがしっかりしていて悪くはないのですが、スープとの相性を考えればもうちょっと茹ででも良いかと。

 チャーシューは炙りの入った煮豚ながら、肉の旨味をしっかり保ったなかなかの出来。他に細切りメンマ、刻み紫タマネギ、なると、かいわれ。

 変にマニア受けを狙わず、値段を抑えながらもそこそこのクォリティーを保った万人受けしそうな一杯を出す良い店です。なお盛田氏が浦和ではなく、わざわざ大宮のフラッグが目立つ宮原に店を出したのはこれといった競合店がないという経営判断からかな?

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2023.05.22

かつやの海苔弁@かつや

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 「かつや」が2023年5月10日から50万食限定で発売中の「かつやの海苔弁(869円)」を試食。「デミチーズハンバーグカツカレー」が6万食限定だったのに対し、今回のは50万食限定と実質的に「限定」になっているのかどうか・・・

 「ちくわの磯部揚げや鶏のから揚げなど海苔弁を代表するおかずに加え、赤ウインナーやかつやオリジナルのポテトサラダin厚ぎりハムカツなど、5種の具材を盛りつけボリューム満点な大人も子どもも楽しめる一品です。」というのがかつやのウリ文句。

 海苔弁と言えば、おかかをまぶしたご飯の上一面に海苔を敷き詰め、おかずは必要最小限に留めたもの。コンビニ弁当であれ、ほか弁であれ、最もお金に困っている方が手を出すチープ極まりないお弁当というのが通り相場。

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 かつやの海苔弁も「おかかをまぶしたご飯の上に海苔を敷く」という海苔弁的要素は一応あるものの、海苔の面積は「一面」には程遠く、それ以上に揚げ物がこれでもかこれでもかと乗せられていて海苔に主役感が全くありません。お値段も最もお金に困っている方が手を出すのは難しいそうなレベルになってしまい、なんでこれを「海苔弁」と名付けたのか全くの謎。どちらかと言えば「揚げ物オールスターズ」だと思いますが・・・
 
 またかつやは大量かつ多彩な揚げ物をどうやって食べることを想定しているのかなぁ?海老フライはタルタルソースで食べるのは間違いありませんが、他の揚げ物とタルタルソースの相性はかなり疑問。でもその割にタルタルソースの量は多め。ちくわやウインナー、そしてハムはもともと塩気がありますし、鶏のから揚げも下味が付いているのでそのまま食べましたが・・・
 
 お弁当として屋外で、特に行楽地などで食べる分には悪くないかもしれませんが、わざわざ店で食べるようなものではないと思い返すも時すでに遅し。

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【短感】22-23年第19節:浦和L 3-0 千葉L ~ 圧倒的ではないか、わが軍は!!

 前節アウェーで2位神戸を破って、残り4試合で勝ち点差が7に再拡大。WEリーグ優勝がいよいよ現実味を帯びてきた浦和はホーム駒場に千葉を迎えました。
 
 浦和はまだまだ優勝を意識して硬くなる時期ではないのか、序盤から千葉を圧倒。5分にはセンターサークル付近で遠藤がボール奪取→こぼれ玉を拾った猶本スルーパスを受けて遠藤ボックス内突入→折り返しを島田シュートの決定機を作りましたが、残念ながらシュートはGKを直撃。
 
 しかし、10分ショートコーナーからペナ角付近でどフリーだった塩越クロス→清家ヘッドが炸裂して浦和がいきなり先制!!その前後のCKでも浦和はショートコーナーを多用しており、事前に仕込みに仕込んだ様子でした。

 その後も浦和は一方的に攻め続け、30分くらいからはハーフコートゲームになりましたが、前半は追加点はならず。

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 暑さのせいか、後半ゲームは双方グダグダになりかかりましたが、試合が動いたのはまたしてもセットプレー。60分CKからの流れで猶本のグラウンダーのクロスをファーで石川が押し込んだものの、これはオフサイド。しかし続く62分CKからの流れでゴール前で混戦となりながらPKスポット付近にいた清家が人混みを一気にぶち抜いて待望の追加点。
 
 しかし、65分千葉の縦ポン攻撃で裏抜けしかかったFW千葉に安藤が対応したところ、スライディングした足が千葉の足を払った格好になってしまったせいか、えらく簡単にPKを取られてびっくり。でも胡散臭いPKは往々にして決まらないもので、FW千葉が蹴ったPKはバーの上へ。
 
 67分センターライン付近でボールを奪った水谷が前方へ展開→アーク付近でこぼれ玉を拾った島田のシュートはポストを直撃!!水谷はこのプレーで残っていた燃料を使い果たしてしまったようで、楠瀬監督は即座に長嶋と交代。
 
 そして74分センターライン付近から塩越が浮き球で清家へ縦パス→ガラガラの右サイドを清家が激走してクロス→中で猶本が詰めるという浦和が最も得意とする形で3点目を取って事実上試合終了。
 
 その後の交代は暑さもあって主力の消耗を避けた以上の意味合いはないでしょう。さすがに守備強度が落ちて千葉に際どいシュートを撃たれる場面も出てきましたが大過はなく、そのまま試合終了。
 
 攻守の切り替えの早さ、プレー強度、足元のスキル、あらゆるファクターで浦和が千葉を圧倒したような試合内容で、正直よく3点差で済んだなという印象を受けました。昔の千葉は強度マシマシ系で、しかもよく走ることで、スキルフルだがどこかしらひ弱い浦和と互角にやっていたはずですが、今やこれといって特徴がないチームになってしまったみたいで。
 
 この試合の温泉賞は文句なしに2ゴール1アシストの清家。俊足を活かしての決定機は外しまくるのにセットプレーで謎の決定力を発揮するとは(苦笑)。もっとも3点目は「戦術兵器清家」の威力が遺憾なく発揮されたものでしたが。
 
 そして遠藤もコンディションがかなり上がって来たようで、清家とのコンビで千葉左サイドを蹂躙。清家だけでも厄介なのに、清家だけを注視しているとその背後からやたら重心の低いドリブルで疾走する遠藤にぶち抜かれるので相手はたまったものではありません。
 
 残り3試合で2位神戸との勝ち点差は7のままなので、次節長野相手に勝てば他会場の結果とは関係なく浦和の優勝が決まります。

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-----菅澤-----
島田---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
10分 清家
62分 清家
74分 猶本

(交代)
68分 水谷→長嶋
77分 遠藤→佐々木
77分 柴田→栗島
83分 猶本→植村
83分 島田→丹野

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2023.05.21

アカモクねばとろ定食@やよい軒

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 やよい軒が2023年5月16日から発売中のの「アカモクねばとろ定食(830円)」を試食。
 
 「アカモク」とは耳慣れない食材ですが、「かつて漁の網や船のスクリューにひっかかり船の故障につながることで漁師を長年悩ませた海藻です。しかし、近年栄養価の高さや食べ応えのある食感と粘り気が強い特長が注目され、話題を集めています。また、アカモクは人工的に作られたサプリではなく、鉄・マグネシウム・ビタミン・カルシウム・カリウムやフコキサンチンなど、体にうれしい栄養素を含んだ自然食品です。」とのこと。

 そして「定番の“ねばとろ”定食に、粘りとシャキシャキ食感が特長の熊本・天草産アカモクを使用することで、従来の“ねばとろ”に比べ、ネバネバ食感がパワーアップしました。納豆やとろろ、まぐろなどと混ぜ合わせ、ごはんにかけてお召し上がりください」というのがやよい軒のウリ文句。

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 黄色いタクアンの横にある濃緑色の見るからにネバネバしている奴がアカモクなのかな?卵や出汁を入れてかき混ぜる前にアカモクだけをちょっと試食してみましたが、単体では特に味は無さげ。
  
 ねばとろの粘り気をパワーアップするために呼ばれた助っ人ですが、納豆やとろろと違って良くも悪くも味わいに個性というか癖がなく、その辺はおくらと立ち位置がちょっと似ているかな? ネバネバ仲間でもかなり地味な役回り。脇役なのに強烈な個性を放つ納豆やとろろとは対照的に、主役のまぐろの引き立て役に徹底しているバックダンサーといったところでしょうか。

 そんな存在なのでアカモクを入れて「ねばとろ」の粘り気が増しているのは確かなのでしょうが、無いと困る、全くの別物になってしまう訳でもない。そんなところでしょうか。

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【DAZN観戦記】23年第14節:福岡 0-0 浦和 ~ 毎度毎度の塩試合

 長谷部監督率いる福岡との試合は浦和が福岡の堅陣を攻めあぐねたまま時間が徒過する展開になりがちで、今回もその例に漏れず。決定機の数では明らかに福岡に分があり、どう見ても「負けなくてよかった」試合でした。

《スタメン》

 浦和は前節からリンセン→伊藤、小泉→大久保とスタメン2名変更。リンセンと小泉は共にベンチ外となり、故障中の酒井も間に合わず。ベンチに馬渡・平野・早川が戻って大畑がベンチ外に。
 
 中3日でルヴァン杯川崎戦が控えているので、それを見越してベンチ外になった選手もいると思われますが、試合後の記者会見で小泉と酒井は「メディカル的な理由で今日の試合には起用できませんでした」とのこと。

 一方福岡は前節出場停止だった小田がスタメンに復帰して田中がベンチスタートになった他、宮→佐藤とこちらもスタメン2名入れ替え。

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《試合展開》

 福岡は4-4-2と3-4-2-1を併用するチームで、前節は4-2-3-1の鳥栖に対して3-4-2-1を採用しましたが、この試合の基本フォーメーションは4-4-2。正直この使い分けの基準や狙いは良く判らず。
 
 福岡はどちらといえばロングボールを多用して両サイドからのクロス攻撃や無理目のミドルシュート、さらにはセットプレーでの一発に頼りがちなチーム。良く言えば相手にボールを押し付ける、悪く言えば相手に簡単にボールを渡してしまうチームなので、当然ながら早い時間帯から浦和がボールを支配する時間は長くなりましたが、浦和は最終ライン&岩尾でボールを回しているだけでビルドアップに苦労。
 
 岩尾が最終ラインに落ちる→安居も中盤に降りてくるとやたら後ろが重くなるばかりでボールは全く前に進まず。試合後の安居の話によると福岡は5バックで来ると想定して練習していたようなので、その見込み違いが出来の悪さに直結したかも。そして序盤曲がりなりにも良い形を作ったのは8分関根がボックス内突入→荻原のクロスが誰にも合わなかった場面と、11分CKからの流れで大久保クロス→関根ヘッドだけ。

 どちらかと言えば福岡のほうが「やりたいことが出来ている」という意味でのペースを掴みながら時間が徒過する中で、最初に決定機を得たのは浦和。35分荻原クロス→ボックス内で興梠が得意の鬼キープを披露して折り返し→安居がゴール!!と思われましたが、OFRの結果クロスを受けた時点での興梠のハンドを取られてノーゴールに。興梠もハンドの自覚があったようで思わず苦笑い。
 
 後半に入るとシュートには繋がらなかったものの右サイドで大久保や明本の裏抜けといった前半にはなかったプレーが見られるようになり、「ちょっと良い感じになって来たかな?」と思っていたところ、60分明本→シャルクの謎の選手交代が炸裂。DAZNで見ていた限りでは何が起こったのか全く判りませんでしたが、試合後の監督会見では明本の負傷による交代とのこと。
 
 アクシデントを受けてやむなく関根が右SBに回りましたが、それまで完璧に封じられていた左SHルキアンが蘇生してしまった上に、予期せぬ選手交代で浦和も多少動揺したのか自陣でのミスが頻発して福岡に立て続けに決定機。
 
 62分左サイドからカットインしたルキアンが強烈なミドルシュートを放つも西川がセーブ。63分ルキアンが左サイドからクロス→ファーで佐藤ヘッドの決定機を作るもここも西川が辛うじてセーブ!!!さらに65分紺野FKから山岸ヘッドはバーを直撃!その跳ね返りを小田ヘッドもボールは枠外へ。
 
 なんとか難を逃れた浦和は70分岩尾→平尾、興梠→カンテ、安居→馬渡の3枚替えで反撃に転じようとするも、最前線でボールをそれなりに収めてくれるカンテへのフォローが遅くてほとんど攻撃の形を作れず。特に最初に投入したシャルクの出来があんまりで完全にブレーキに。
 
 浦和の決定機は75分平野縦パス→シャルクスルーパス→大久保がボックス内に突入するも、果敢に前に出てきたGK村上を交わせず。

 スコルジャが放った最後の一手は82分荻原に代わって岩波の投入。「ついに3バックを披露か!!」と一瞬色めき立ちましたが、マリウスのポジションはどう見ても左SBで4バックのままでした。そしてその交代もさしたる効果はなく、最後の最後で平野浮き球パス→馬渡が福岡最終ライン裏に飛び出してシュートの決定機を作るもGK村上に阻まれて試合終了。

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《総評》

 個人的には「90分を通じて福岡が押し気味の試合内容で、決定的の数からして浦和は負けなくてよかった」と感じましたが、試合後スコルジャが「現時点では勝ち点2を失ったと感じています。しかし相手が非常にまとまっていたので、勝ち点1をもぎ取ったという認識もしています。」と語っている通り、人によって見方が分かれる試合だったかもしれません。
 
 シュート数、枠内シュート数、ボックス内からのシュート数ともほぼ互角で、ボール支配率こそ浦和が圧倒しているもののデュエルや空中戦勝率では福岡が優勢というスタッツがこの試合の様相を上手く捉えており、どこを切り取るかで試合の評価が分かれるのでしょう。
 
 スコルジャが「ゴールを奪うのには十分ではありませんでした」「勝つのには十分ではなかったということです。」と似たような表現で繰り返し語る通り、決定機になりそうなところでの選手のクォリティーの低さにはさぞかし頭を抱えていることでしょう。そしてその問題はすぐにはどうにもなりません。
 
 スコルジャは「回数は少なかったのですが、左SBの荻原拓也選手を使ったときに相手ディフェンスラインを破ることができ、チャンスを作れました。」と語っていますが、その荻原はどういう訳か一瞬判断が遅れがちで、決定機になりそうなところで戻って来た相手にボールを奪われてしまう場面も。大久保はまたしても決定機で人間に戻ってしまいましたし。ACL決勝組は依然疲労感が濃く、控え組に直ちに取って代われるだけの選手も少ない苦しい現状が浮き彫りに。
 
 「とにかく守備は堅いが攻撃に見るべきものはない」というのがリーグ戦を1/3ほど消化した時点での浦和の立ち位置で、これではリーグ優勝には程遠く、ACL圏に滑り込めれば御の字といったところでしょうか。
 
 明本の負傷交代を筆頭に、福岡のフォーメーションが予想とは違っただとか、福岡のラフプレーに対して清水主審が寛容だったとか、福岡の運動量が思ったほど落ちなかっただとか、スコルジャにとって色々と想定外のこともあったでしょうが、こういう試合を勝てないのは「単なる力不足」。それに尽きると思います。

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《選手評等》

・この試合でも西川は神がかっていました。今の西川は「撃ってくるのが予めわかってるミドルシュート」なんてまず入りません。入らないどころか西川が横っ飛びであっさりキャッチしてしまう。なんという安心感!!ゆえに相手のゴール期待値(笑)がいかに高くても実際は見た目以上に決定機がない。この試合で本当にヤバかったのは63分の佐藤ヘッドでしょうなぁ。でもあればヤバかった。


・シャルクは収まらない、走れない、パスが出ないの三拍子揃ってて、なんで試合に出ているのかさっぱりわからない酷い出来でした。スコルジャは早川を出そうとしたら、ベンチで早川が宿題をやってて出すに出せなかったのか?シャルクがこんな出来なら早川投入で夢を見させて欲しかったわ・・・

・平野はラストプレーみたいに相手の急所を一発で突くみたいなパス出しのセンスだけは岩尾を上回っていると思う。でもそんな場面は一試合で何回もないからなあ・・・

・元所属チーム相手に無慈悲に点を取りがちな後田中達也はベンチ入り止まりで出場なし。長谷部監督は交代枠を二つも余らせて試合を終え、試合後その件について「ゲームの流れがどちらにどう転ぶか分からないものだったので、下手に動くと、入りが悪いとその選手が、もしくは入りが良いとその選手が得点、という両方を鑑みて交代枠を残したというところです。」と説明していましたが、後田中達也は監督の信頼をそんなに得ていないということなのでしょう。

・72分重見のイエロー。足裏を見せてスライディングしているので一発レッドでも何の不思議はないレベルの悪質なプレーでしたが、勢いが緩いのでイエロー止まりだったのかな?一応イエローを出したのでVARも主審の判断を尊重して介入せずと。前半は山岸が2度マリウスに肘打ちをかましていましたし、清水主審が福岡名物のラフプレーに寛容なのには参りました。

・福岡は浦和戦でも1万ちょっとしか入らず。その前の鳥栖戦(13,719人)で動員とかの力を使い果たしたかもしれませんが、鳥栖共々コロナ禍の3年を経て客が全然戻らない両巨頭かなぁ・・・

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-----興梠-----
関根---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-明本
-----西川-----

(交代)
60分 明本→シャルク(故障による交代。シャルク左SH、関根右SB)
70分 岩尾→平野
70分 興梠→カンテ
70分 安居→馬渡(馬渡右SB、関根トップ下)
82分 荻原→岩波(岩波CB、マリウス左SB)

---山岸--佐藤---
ルキアン--------紺野
---前---重見---
小田-奈良--グロリ-前嶋
-----村上-----

(交代)
72分 佐藤→鶴野
82分 山岸→ウェリントン
90+1分 ルキアン→城後

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.05.20

ラーメン横綱@醍醐 ~ ラーメン+日替わり丼ランチ

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 京都市地下鉄東西線醍醐駅から北へ。京都もこの辺まで来ると景観保護もへったくれもないようで、ただの地方都市と全く変わらないド派手な看板が随所に立てられています。その中でも一際目立つ黄色い大看板&建物。13年半ぶりの再訪

 広々とした店内はファミレスそのものでほとんどがボックス席ですが、入り口近くに島式カウンターもそこそこ並んでいて多様な客層に対応しています。
 
 店は巨大ですがメニューはシンプルでラーメンは豚骨醤油のラーメンのみ。後はトッピングでバリエーションを付けているだけ。「ラーメン・並(690円)」だけだと量的にやや物足りないのが経験的に判っているので、ランチメニューの中から「日替わり丼ランチ(220円)」を注文。往訪日の「日替わり」は「豚生姜焼き丼」でした。
 
 卓上には餃子のタレ、ラー油、胡椒、ラーメンのタレ。さらに「ニントン」と称する自家製の「旨辛にんにく唐がらし」も用意。「ネギ取り放題」がこの店の最大の特徴ですが、最初から卓上には置かず、注文した品と一緒にネギを持ってくるようになっていました。

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 スープはよくある豚骨醤油としかいいようがなく、またデフォルトだと少々物足りない感じだったので早々と「ニントン」を投入すると旨味が増し、ピリ辛風味になって実に良い感じに。もちろんネギもドバドバ投入してネギラーメン風に。

 麺は中細ストレートですが京都では珍しいことに堅め。しかもごわごわとした食感。首都圏なら特にどうとも思わなかったでしょうけど、京都のラーメンは往々にして柔らかめで出てくるので結構ありがたい存在。
 
 具は値段相応にペラペラのチャーシューとメンマが少々。昔は細モヤシも入っていたはずですが・・・
 
 「豚生姜焼き丼」はご飯がパサつき加減なのはともかく、明らかに生姜焼きのタレが不足していて正直なんだかなあ・・・白飯でもないのにラーメンスープの力を借りえ食べ進むハメに。これなら「鉄板チャーハン(250円)」をつけるべきだったと思うも時すでに遅し。

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2023.05.19

とり伊@四条大宮 ~ 親子丼

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 阪急京都線大宮駅から四条通を東へ。ファミマの先の通りを南へ入ってすぐ。開店予定時刻の17時を15分近く過ぎても開店する気配がなく、諦めて他へ転進しようとしたところでようやく開店。先客ゼロ、後客2。
 
 表の看板を見ても判るように、ここは本来ロース焼・すき焼き・しゃぶしゃぶ・水炊きなどを愉しむ料理屋ですが、なぜか「親子丼(700円)」が有名で、それ以外にもリーゾナブルなお値段で各種丼ものや日替わりランチも出しています。
 
 案内されたのは1Fには島式カウンターが12席と小上がりに4人卓×1。卓上には山椒、七味、塩。一人鍋用なのかカウンターにはIHコンロが用意されています。


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 ここの親子丼の最大の特徴はかしわを閉じたふわふわの玉子の上に、さらにぷるんぷるんした卵黄が乗っていること!!卵急騰が続く中でこんなに卵を使ってこのお値段で大丈夫なのか??と心配になりますが、卵黄を潰すと親子丼の味わいが一層濃厚に。終盤飽きてきたところで卓上の山椒を少々。ただ親子丼自体は京都だからといって特段際立った特色がある訳ではありません。

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 また別途「鶏ガラスープ」が付いてくるのもこの店の面白いところ。デフォルトだとまさに鶏ガラ出汁だけで薄味に過ぎるので、好みに応じて塩を加えていただくとのこと。

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2023.05.18

舎鈴@両国 ~ 中華そば

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 舎鈴の「中華そば」が「10年目の節目  麺、スープ、量、全て一新」されたと聞いて総武線ガード下にある両国駅前店を往訪。先客2、後客8。

 タッチパネル式の券売機ボタンで「中華そば(690円)」をぽっちとな。ランチサービスなし。でも後客の注文は「つけそば」だらけ。私もここで「中華そば」を食べるのはたぶん初めて。
 
 店内は横長カウンター5席と島式カウンター8席、4人卓×1。立地的に客はおひとり様だらけという想定みたいで、卓上には柚子粉、山椒、七味黒、粗挽き梅、酢、醤油、ラー油、胡椒。

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 卓上の能書きによるとスープは「ふんわりほのかな香りの煮干しスープに濃口醤油のコクとキレで喰わす一杯」とあって、確かに煮干しの出汁よりも醤油がかなり前に出た、端的に言えば「醤油飲ませる系」。よって飲み進むにはかなりしょっぱいかと。でも麺をいただくには何の問題もありません。
 
 麺は強く縮れた平打ちの中太麺で、「麺はしっかりと熟成させた縮れ麺に手揉みでさらに不揃いな縮れと捻じれを加えたゴワゴワ・ワシワシな硬麺」との能書きが実態を上手く形容しています。量もやや多め。
 
 バラ肉チャーシューは一枚だけですが、ほど良く脂も刺して旨味もまずまず。細メンマも多め。他に海苔、刻みネギ、なると。
 
 「全て一新」と言っても値段を抑えるべく、スープをスペックダウンしたような気がしてなりませんが、駅近・駅内店やSC内店が多い舎鈴ゆえ、マニア受けなんて考えずにずコスパ重視で「値段を抑えながらそこそこのクォリティーの一杯を出す」ことに徹しているのは個人的には評価できます。 

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2023.05.17

山為食堂@和歌山市 ~ 中華そば

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 和歌山市役所の北、お堀を渡った先の寂れた飲食店街に立地。通りからやや奥まっている上に店の前に絶えず車が止まっているため、店が見えづらいかもしれません。15年ぶりの再訪。ランチライムを過ぎた昼下がりに往訪したにも関わらず先客7、後客4~5とそこそこ繁盛していました。
 
 早速「中華そば(900円)」を注文。この店は和歌山には珍しく寿司や卵が置いてありません。また大盛もありません。また非常に不思議なことですが、この店のメニューはうどん類が大半で、中華そばはその後にちょこんと併記していあるだけ。しかし、うどんを頼んでいるお客はあまりいません。ただ往訪時はたまたまカレーうどんを頼んでいる先客がいて、店内に強烈がカレー臭が・・・

 間口が狭い割りに奥行きがある店で、テーブル席が縦にずらっと並び(4人卓×4と2人卓×1)、最奥にカウンターが3席。卓上には胡椒のみ。水セルフですが、店の中ほどに給水器があるだけなのでチト面倒。また配膳時にレンゲは付いてこず、給水器横にレンゲが積んであります。

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 ここのスープはどろっとしているのが特徴。天下一品の「こってり」とまではいきませんが、単に濁っているだけでなく、何かどろっとしています。ただ「井出商店」ほどとんこつ臭は強くありませんし、見た目と違ってご飯を欲するほど味も濃くありません。

 麺はこのスープに負けないように当然ながら太めで、かつ堅め。量は多いとはいえず、ライス(+150円)を頼む客が非常に目立ちます。

 バラ肉チャーシューはとろける寸前までしっかり煮込まれていてご飯のおかずに最適。他になると、刻み青ネギ。
 
 繁盛している店ですが、それでも会計は後払い&自己申告制。おばちゃんは覚えている風でしたが。

 なおこの店のうどん類で一番高いメニューは「肉カレーうどん」で800円。スープにかかるコストの差なのでしょうが、ラーメンってすっかり高級品になってしまいましたなあ・・・

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 お腹を満たしたところで市役所の向かいにある和歌山城を散策。

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2023.05.16

和 dining 清乃 本店@箕島 ~ 角長しょうゆ匠+四重奏SP

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 紀勢線箕島駅から徒歩20分強。駅近くを流れる有田川を渡って川沿いに東へ。車でのアプローチが便利な国道沿いの郊外店で、パチンコ屋やローソンと同居。
 
 11時の開店10分前に到着したところ先客ゼロでしたが開店までに後客3人。開店と同時にあっという間に満席になり、退店時には外待ち9人。この辺りではぶっちぎりの人気店のようです。
 
 券売機はなく、卓上のメニューを見て先頭の「角長しょうゆ匠(900円)」を注文。さらにせっかくなので4種のチャーシューとワンタンが乗った「四重奏SP(+450円)」を付けて見ました。ランチサービスなし。後払い。
 
 メニューは他にこってり和歌山ラーメン、魚介豚骨、紀ノ国地鶏塩、有田ブラックなど。「清乃」は和歌山駅隣接の近鉄百貨店デパ地下にも支店があり、そちらでは「こってり和歌山ラーメン」を試食済。
 
 店内は縦長カウンター5席と4人卓×3、6人卓×1。さらに店奥に小部屋がある模様。卓上には胡椒のみ。

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 わずかにとろみがかったスープは動物系出汁と魚介系出汁を合わせているようですが、どちらかと言えば魚介系の旨味が強め。和歌山「湯浅醤油」の高級醤油「匠」をカエシに使用しているのがウリでやや甘目の味わいですが、醤油がウリのスープにありがちな「醤油飲ませる系」ではなく旨味たっぶり。ただ、飲み進むにはちょっと醤油がうるさいかな。

 麺は平打ちっぽい中太縮れ入り。つるつるした口当たりで噛み応え強め。スープとの相性は文句なし。なお和歌山ラーメンって量が少な目なところが多い(そのため別途「早すし」を頼んだりする)のですが、ここは量的にも過不足なし。

 ワンタンは飴がしっかり詰まったのが二個。チャーシューはそれぞれに個性があって面白い四重奏に。なお公式Twitterによると「猪豚炭火焼き叉焼、周参見エコポーク炭火焼き叉焼、ドルチェポルコ炭火焼き叉焼、マグレカナール鴨叉焼」の4種とのこと。はっきりと判るのは鴨だけでした(^-^; 味玉は薄味。赤い星型は大根かな?他に刻み青ネギ、メンマ。
 
 デフォルトがとにかく美味いので、SPで変にゴテゴテと飾らずに「しらすごはん(+300円)」を付けるのも一興。大満足の一杯でした。

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 ちょっと足を延ばして、醤油発祥の地とされる湯浅を散策。「角長」の名はここから来ています。

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2023.05.15

よだれ鶏からあげ定食@からやま

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 「からやま」は2023年5月12日から期間限定発売中の「よだれ鶏からあげ定食(979円)」を試食。
 
 「よだれ鶏からあげ定食」は「辣子鶏からあげ」に続く本格中華シリーズ第2弾で、「『思い浮かべただけでよだれが出るほどうまい』と名づけられた中国四川地方の料理『よだれ鶏』を、からあげ定食専門店らしくジューシーな『からあげ』で定食に仕立てた」とのこと。

 「お皿の上で具材感たっぷりのタレとからあげ、揚げ豆腐にラー油を纏った白髪ねぎが良く絡むように和えて、スプーンでひとすくい。それを白米と一緒に口に運べば、辛さと酸味に食感がクセになる生姜と葱の香味野菜でご飯がすすむ、最後のひと口までタレを余すことなくお楽しみいただきたいと考え誕生した、ご飯のおかずになる『からあげ』です。」というのがからやまのウリ文句。

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 ウリ文句には一言も書いてありませんが、ボリュームが圧倒的なのは白髪ねぎではなく、から揚げの下に隠れているもやし。よってそのもやしをから揚げの下からほじくり出して、から揚げの上にタレ共々乗せてから食べ進みました。
 
 味はかなり酸味が強くて、生姜が程よいアクセントになっている感じでしょうか。唐辛子は散見されるものの辛さはピリ辛にも至らず。でも酸味と生姜のおかげでから揚げの脂っこさ、脂臭さは微塵も感じずに食べ進められますし、味わい的にもこの組み合わせは結構新鮮。さすがに「さっぱり」とまで形容するのは無理がありますが。
 
 なおぱっと見から揚げの量が非常に多く見えますが、同じ揚げものでも小さなサイコロ状のやつはから揚げではなく揚げ豆腐なので注意。少々がっかりさせられますが、これはこれで箸休めになるので悪くはありません。
 
 ウリ文句には「最後のひと口までタレを余すことなく」とありますが、個人的には酸味のきついタレとご飯はあまり相性が良いとは思っていないのでタレを大量に余らせてフィニッシュ。でもトータルではからやまの期間限定商品の中では史上トップレベルの出来だと思いました。

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【観戦記】23年第13節:浦和 3-1 G大阪 ~ 東口のATフィールドが壊れとる!!

 前半の出来は芳しくありませんでしたが、儲けもののようなPKで前半のうちに追いついたのが幸い。総じてG大阪の迷走っぷりに助けられた感は否めませんが、ACL明けで連敗という最悪コースだけはなんとか回避できました。

《スタメン》

 浦和は鳥栖戦から中3日で大久保→関根、シャルク→小泉、伊藤→リンセン、カンテ→興梠とスタメン4名入れ替え。前節スタメンだった伊藤、大久保、カンテ、シャルクはいずれもベンチスタートで、前節ベンチ外だったリンセンがスタメンに入ったため、柴戸がベンチ外に。

 スコルジャはACL決勝まで基本メンバー固定で、その後徐々にいろんな選手を試してゆく、さらに戦術のバリエーションを広げてゆく旨を公言していましたが、リンセンをスタメンで、しかも興梠と併用する形で使ったのはその方針に則ったものでしょう。

 一方週央に試合がないG大阪はGK谷→東口、MFネタ→山本、MF石毛→宇佐美とスタメン3名入れ替え。今季アンカーとして鉄板レギュラーだったネタ・ラビが家庭の事情によりイスラエルへ一時帰国中とのこと。

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《試合展開》

 浦和は興梠&リンセンを併用したため、基本フォーメーションは非常にはっきりした4-4-2。小泉が左SH、関根右SHでスタートしました。
 
 一方G大阪の基本フォーメーションは4-1-2-3のようですが、後述のように守っている時間帯が非常に長くて食野やアラーノのポジションが低く、かつ宇佐美が割とフリーダムに動くので、はっきりしたジェバリ1トップの4-4-1-1っぽく見える時間帯が長かったように感じました。
 
 そして布陣以上に驚いたのが、G大阪が全然ボールを握ろうとしないどころか、まるでボールを捨てるようにロングボールをジェバリ目掛けてバンバン蹴ってくること。G大阪はこれまでボール支配率だけはやたら高くてJ1トップクラスというスタイルでしたが、あまりにも結果が出ないのでポヤトスがとうとうブレ出したのかなぁ・・・
 
 でもショルツ&マリウスを擁する浦和相手にロングボール攻撃なんて神戸ですら通用しなかったシロモノ。G大阪が通用するはずもなく、当然ながら両CBに簡単に迎撃されてしまい、ボールは早い時間帯から浦和が一方的に支配。
 
 しかしスコルジャが戦前「ボールをポゼッションするチーム」と評していた相手とは真逆で、全く予想外の試合展開になってしまったため、浦和もただボールを握っているだけに。
 
 もっともこれまたスコルジャが戦前「決勝が終わりましたので、チームに変化をもたらしやすい状況になったと思います。コーチングスタッフとも話し合っていて、例えばフォーメーションもいろいろなアイデアが出ています。そういうことは今後試していくことになると思います」と語っていたことの表れとしてリンセンと興梠の併用とか、頭から安居をCHに下げて岩尾を組ませるといった試行錯誤があまり上手く行っておらず、そこに予想外の試合展開という事態が重なってグダグダの試合になったのかもしれません。
 
 とはいえ、G大阪も浦和にボールを持たせて何がしたいのかよくわからず、非常にしょっぱいまま時間が徒過しましたが、23分ジェバリが最初の決定機でほぼ個人技でねじ込んでG大阪がまさかの先制。ジェバリにはショルツがしっかり付いていたので何事も無かろうと思って見ていたのですが、まさか横に動いてわずかに空いたシュートコースからねじ込んでくるとはなぁ・・・そしてここでやられてしまうのがショルツの疲労困憊ぶりの表われなのかも。
 
 まさかの先制を許した浦和は小泉と関根の左右を入れ替え、なおもほぼ一方的にG大阪を自陣深くに押し込むも決定機を作るどころか、シュートに持ち込むことすらままならず。

 しかし、42分浦和が初めて作った決定機=岩尾スルーパス→ボックス内で興梠シュートはCB福岡に簡単にブロックされてしまいましたが、足でブロックしたボールが福岡の高く上げた手に当たってしまい、OFRの結果ハンドでPKに。45+2分ショルツが東口の逆を取った格好でPK成功。甚だ不格好ながら前半のうちに同点に追いつきました。
 
 スコルジャは試合後「そしてブライアンを交代したのは、彼のパフォーマンスが悪かったというより、この形がうまくいかなかったからです。もう少し練習を重ねてから、今後またこの形も試していきたいと思っています」と前半の不出来を率直に認めて、後半頭からリンセン→大久保、小泉→伊藤と交代。
 
 安居がトップ下にいるのと、酒井が不在な以外はフォーメーションも含めてほぼACL決勝仕様に戻したところ、現金というかなんというか浦和はボールの回りが良くなり、47分アーク付近でこぼれ玉を拾った安居がミドルシュート。52分には左サイドからカットインした関根がそのままシュート。
 
 このプレーから立て続けにCKを得た浦和は54分CKからの流れでショルツが浮き球で短い縦パス→ボックス内で大久保が2人がかりの相手を抑え込みながらなんとか押し込んで浦和が一気に逆転!!

 さらに59分東口のゴールキックに始まるG大阪の稚拙なビルドアップに対して浦和の前プレがついにハマって、伊藤がアーク付近でボール奪取。伊藤のシュートは至近距離で東口が防いだものの、こぼれ球を拾った安居が体勢を立て直した東口の位置を冷静に見定めてゴール!!
 
 しかし、浦和はそのまま楽勝とはならず、お疲れのためか自陣で致命傷になりかねないミスが連発。61分には左サイド深い位置で荻原が実にしょーもない形でボールを失ったのを契機にジェバリに際どいシュートを撃たれてヒヤリ。
 
 G大阪は好機を逃さじとばかりに63分食野→杉山、宇佐美→鈴木、山本理→倉田と一気に三枚替えをしたところで、70分今後は岩尾が自陣でボールロスト!!しかし、杉山のシュートははるか上空へ。
 
 浦和後半最大のピンチは72分アラーノスルーパス→半田のシュートがわずかにマリウスがブロックしようとした足に当たってコースが変わったのが災いして西川の喉元を直撃!!しかし、セーブはセーブで難を逃れました。75分倉田FK→クォンヘッドは勢いがなくて西川余裕を持ってセーブ。
 
 スコルジャはどう見てもヘロヘロ、ヨレヨレの荻原を放置し、73分関根→シャルク、興梠→カンテと前目を代えて反撃開始。この交代はかなり効果があって、既に守備陣形もへったくれも無くスカスカのG大阪に対し、87分右サイドから大久保クロス→ファーでカンテに収まるもののシュートは東口の正面。そして90+3分には大久保スルーパス→カンテがついにゴーーーーール!!と思いきや、VARでわずかにオフサイド判定に。決定的な4点目は奪えませんでしたが、長いATにさしたる紛れも無く浦和が逃げ切り勝ち。

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《総評》

 公式スタッツだとシュート数浦和13対G大阪10、DAZNだと16対16(枠内13対11)。ボックス内からのシュート数も拮抗していたようで、それらのスタッツ通り3-1という結果ほど両チームの出来に差はなかったと感じました。もっとも「ハイレベルの競り合い」ではなく、あまり上手く行っていないチーム同士の「黒ひげ危機一髪」みたいな試合だったという感想ですが。より多くババを引いたのがG大阪だっただけで、浦和の出来も決して褒められたものではないでしょう。
 
 でも浦和の3点目に見られるように、「G大阪がより多くババを引く」のは偶然ではなく、浦和がそうなるように追い込んでいたのも確かなので浦和の勝ちは妥当と言えば妥当でしょう。
 
 浦和の不出来は「ショルツまさかのぶち抜かれ」とか終盤の荻原&岩尾の「自爆ボタンをぽちっとな」に象徴されるようにACL決勝での疲労を引きずっている選手が少なくないのが主因でしょうが、それに加えてスコルジャが「過去の記者会見で、ACLの決勝が終わった後にはいろいろな形を試していきたい、と言っていましたが、その内の一つが今日の形でした。もちろん、他にもアイデアはありますので、それもチェックしたいと思っています。」と語っている通り、ACL決勝明けから新しい面子、新しいやり方を試行し始めたためでもありましょう。しかも過密日程でロクに練習時間も取れないまま。
 
 ただスコルジャは「結果を第一に考えながら、それを行っていかなければいけません」とも語っているように、「試行錯誤の期間だからある程度勝ち点を落とすのはやむを得ない」とすっぱり割り切らず、テストを途中で打ち切ってある程度勝ち点が計算できる基本形に戻し、実際勝ち点3を取ってしまうのはたいしたもの。この辺がポーランドリーグでコンスタントに好成績を収めた名将たる所以なのでしょう。

 そしてACL決勝明けの過密日程で下位に低迷するチーム相手にまさかの連敗を喫して、それ以降チームの歯車が狂いっ放しという最悪コースを免れたのは何よりでした。
  
 一方完全に迷走しているのがG大阪というかポヤトス監督。「ボール支配率はやたら高いけれども全然点は入らずに大量失点を繰り返す」って「リカ浦和の黎明期の劣化版」みたいなものをイメージしていたのですが、まさかボールを握るのをあっさり止めてしまうとはなあ・・・あまりにも結果が出ないのでクビが涼しくなった監督の末期症状なのか、あるいはポゼッションだとかポジショナルサッカーなんてかなぐり捨ててほぼ「劣化版長谷川健太サッカー」で最低限の結果は出ているアルベル監督を見習ったのか、いずれにしてもかなり悲惨なご様子。
 
 またボールを持ちたがるチームなのに最後尾からのビルドアップが上手くないのは実に哀れですなぁ・・・浦和がリカ向きの選手をそれなりに揃えた上で新シーズンに臨んだのに対し、G大阪はどうもそうでもないようで。この試合でGKを谷から東口に代えた理由は傍目からは良く判りませんが、東口はシュートストップ能力こそ神がかっているものの、足元はやや不如意系。
 
 スコルジャは戦前「しっかりとハイプレスをかけてゲームコントロールしたいと思います。ただ、賢くプレーすることが必要だと思います。ボールをポゼッションするチームに対して、自陣でボールを奪ってカウンターを仕掛けるということも有効になると思います。そういったところからの失点が多いチームでもありますので、ボールを奪った後の切り替えのところでしっかりと仕掛けることができれば、チャンスも生まれると思います」と手の内を明かしていましたが、完全にそのやり口で点を取ってしまうのですからスコルジャは笑いが止まらないでしょうに。

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《選手評等》

・大久保がついに今季初ゴール!! 報知によると大久保は「全然点を取れていない浦和の2列目がネット上でボロクソに言われている」ことをわざわざエゴサした上で気に病んでいた様子。そして林コーチからも「最近、プレーはいいのにゴール前の20mは急に“人間”に戻っちゃう。ゴール前になると成功率10%くらいしかないよね」「もっとループパスを出すとか、もっとゴール前を楽しんじゃえば?」とアドバイスをもらったのが多少は役に立ったのか、ついに今季初ゴール!! ドリブラー大久保らしくない泥臭いゴールでしたが、ゴールはゴール。それでいいのだ。

・この試合の収穫はカンテがついにチームに馴染み出したこと。鳥栖戦までは「なんかボールはそれなりに収まるけれども、シュートを撃たないので相手は全然怖くない残念なFW」と思っていましたが、この試合では2度決定機に絡み、2度目は僅かにオフサイドになってしまいましたが、あの距離から威力十分のシュートでゴールをぶち抜く辺りはただものではありません。未だ正しい使い方が判らないまま絶賛迷走中のリンセンにだいぶ差をつけた感じ。

・スコルジャの評価が完全にシャルク>モーベルグになったのもびっくり。もっともシャルクもこれまた正しい使い方が判らずじまいで、左SHで空回りしたまま試合終了。荻原も空回りする傾向がある選手なので、左サイドの「ツイン空回り」は非常に危険でした。モーベルグはよほどコンディションが良くないのかなぁ・・・

・故障をおしてACL決勝に出た酒井は鳥栖戦・G大阪戦とお休み。試合後のスコルジャの話では「宏樹に関しては、次の試合で戻ってきてくれればと思っています」とのことなので、復帰は近い模様。やっぱり右SB明本はかなり無理があるからなぁ・・・

・この試合の観客数は31,440人に留まりました。G大阪戦はビジターも結構入るのでコロナ禍前なら4万人弱はコンスタントに入るカードなので、雨天予想が多少祟ったとはいえ大幅減なことは否めません。過去なんとなく習慣的に埼スタへ来ていた方の少なからずが「コロナ禍の3年」で埼スタへ来る習慣が失われて、そのまま戻ってこなかったのかも。こうなると営業としては国立開催に踏み切るとか新しいことをやらざるを得ないかと。

・この試合の前にはWEリーグの大一番「I神戸vs浦和L」が開催され、浦和がアウェーゲームを制してリーグ優勝に大きく近づきました。朝井さんはその結果についてハーフタイムには触れずに試合終了後に触れたというのは、「トップチームに直接関係ないことを試合中に持ち込まない」という浦和ならではのポリシーに従ったものかな?試合後に朝井さんが浦女の結果にがっつりコメントしていたので、気にしていない訳ではなかったのも明白でしたし。

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---興梠--リンセン---
小泉--------関根
---岩尾--安居---
荻原-マリウス--ショルツ-明本
-----西川-----

(得点)
45+2分 ショルツ(PK)
54分 大久保
59分 安居

(交代)
HT 小泉→大久保
HT リンセン→伊藤
73分 関根→シャルク
73分 興梠→カンテ
90+1分 荻原→大畑

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アラーノ---ジェバリ--食野
--ダワン----宇佐美-
-----山本-----
黒川-クォン---福岡-半田
-----東口-----

(得点)
23分 ジェバリ

(交代)
63分 食野→杉山
63分 宇佐美→鈴木
63分 山本理→倉田
87分 アラーノ→石毛
87分 黒川→三浦

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2023.05.14

ソーセージカレー@すき家

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 すき家が2023年5月10日から発売中の「ソーセージカレー(690円)」を試食。
 
 牛丼チェーン店のカレーと言えば松屋の評価がぶっちぎりに高く、そこからスピンアウトしたカレー専門店「マイカリー食堂」が出来るほどですが、すき家も2021年末に「ほろほろチキンカレー」を出した辺りから本格的に巻き返しに転じたようです。
 
 そして今回の新商品も「カレーの上にトッピングがゴロンと転がってやたら存在感を醸し出している」という意味で「ほろほろチキンカレー」とコンセプトは非常によく似ており、すき家らしい大雑把さ全開です。

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 「"BIG"な見た目が特長のジューシーなソーセージは、粗挽きした肉の旨みが詰まった、ソーセージ好きには堪らない味わいです。 じっくり熟成させてから燻製にすることで、肉の旨みと豊かな風味を閉じ込めています。また、皮に天然腸を使用することで、食べ応えのある食感のソーセージに仕上げました。」というのがすき家のウリ文句。
 
 粗挽きしたような感じはあまりしないのですが、噛んだ時のプリっと、コリっとした食感はなかなかのもので、それなりにジューシー。もちろん肉の旨味&風味もしっかり保たれていて悪くはありません。ただビジュアルがあまりにも貧相で、「ほろほろチキンカレー」ほどのインパクトはありません。なおソーセージにはあちこち切れ目が入っていて、スプーンで簡単に切り分けられます。

 カレーはそこそこスパイシーですが、先日食べたばかりの松屋の「ねぎたっぷりハンバーグスパイスカレー」よりはスパイシー感控えめ。「ほろほろチキンカレー」を試食した際は「クミンなど20種類以上のスパイスを使用。玉ねぎやトマトの甘みが溶け込んだ、コクのある味わいに仕上げた」との触れ込みでしたが、その頃から変わっていないのかな?

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2023.05.13

ニュー椿@新庚申塚

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 都電新庚申塚電停下車すぐ、中仙道沿いに建つマンション同居型の銭湯で、外観も派手なので見落としようがありません。
 
 フロントは2階、風呂は2階&3階、ラウンジは4階という構造ですが、2階~4階にエレベーターはあるものの、1階には通じていないのでお年寄りはフロントまでの階段に苦労していました。この銭湯の最大の難点がこれ。

 風呂は2階と3階が男女日替わりで、往訪時は3階でした。ロッカー100円リターン式。
 
 浴室はカランが多いのが特徴で30弱くらい。壁沿いにジェットバス、バイブラバス、寝風呂などが並び、最奥には替わり湯を用意。往訪時は「檜の香り湯」でした。また露天風呂も一応あって、しかも「洋風」と名づけられていましたが、2階の「和風」との違いは判然とせず。概して東京の銭湯にしては熱くないので助かりました。

 なお壁画やタイル絵の類がないは少々寂しい気も。またサウナは別料金。

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 4階のラウンジは銭湯にしては破格の広さ!!スーパー銭湯と違ってWi-Fiがないのは仕方ないか。

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四川印象@川口中青木 ~ 四川セット

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 川口駅東口から中央通りを北へ。閉店した「青木グランドボウル」の手前のマンション1Fに入居。川口駅からも西川口駅からもかなり距離があります。ほぼ2年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客2と客入りは寂しかったものの、ひっきりなしにウーバーイーツが来ていて、長いコロナ禍を経てそんな形がすっかり定着したのかも。
 
 大陸系の方が営む店で、店内には大声で中国語が飛び交っていますが、店の雰囲気や接客は西川口駅周辺にありがちな「ガチすぎる中華料理屋」のそれではなく、日本人向けに非常にこなれています。

 前回往訪時のランチ用のメニューの上段には「麻婆豆腐定食」が一際大きく掲げられていましたが、 いつの間にか担々麺推しの店に変わっていました。今回は担々麺にミニ麻婆丼が付いた「四川セット(1000円)」を注文。担々麺単品だと780円。

 外観からは意外なくらい小さい店で4人卓×3だけ。カウンター席が6席ほどあるにはあるのですが、半分は物置きになっていましたし、残りもあんまり使ってなさそう。

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 ラー油由来の辛さが結構きつめで、痺れもそこそこ。スープはサラサラ系で、ゴマダレの効いた日式担々麺に慣れた身としては甘さ皆無でむしろ酸味が自己主張する味わいは割と新鮮でした。
 
 麺は中太の緩い縮れ入り。つるつるとした口当たりですが、やや柔らかめの仕上がりで好みに合わず。この辺「汁なし」だとどうなんだろう?
 
 肉味噌はもちろん、ナッツ類や白ごまが結構底に溜まっていて、良くかき混ぜてから食べるべきだったと思うも時すでに遅し。ザーサイが面白いアクセントに。

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 黒々とした麻婆丼は屋号通りいかにも四川風らしい辛くて痺れも強いタイプで、個人的には美味しく頂ける範囲の上限ギリギリ。辛さと痺れが舌を麻痺させてしまう嫌いがあるので、昔ながらの家庭的な麻婆豆腐に慣れてしまった身としてはちょっと微妙。でも辛さや痺れがいつまでも尾を引かない辺りは高評価。

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2023.05.12

奏@板橋本町 ~ 醤油らぁ麺

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 都営三田線板橋本町駅を出て、高速道路が覆いかぶさる中仙道を南へ。新板橋郵便局の先。先客ゼロ、後客7。ただ近隣に割引券を配った直後だったのか、後客は割引券を手にした客だらけでした。
 
 店内の券売機ボタンを見てボタン先頭の「醤油らぁ麺(930円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは「しおらぁ麺」との2本立て。

 店内はL字型カウンター7席のみ。卓上にはミル入り粒白胡椒のみ。

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 無化調を謳ったスープは鶏ガラ、豚骨、昆布、鰹節、しいたけ、煮干し、ネギ、その他香味野菜といろんな食材を使っているようで、かえしは控えめ。脂っ気もほとんどなくて、良く言えば無化調らしい優しい味わい。悪く言えば無化調でやらかしがちな物足りなさ全開。さらに言えば味変アイテムがホワイトペッパーというのは何か違うような・・・柚子胡椒が欲しいところ・・・
 
 麺は中細ストレートタイプ。心持ちざらつきのある口当たりで、啜り心地もまずまず。
 
 バラ肉チャーシューは薄め。他にメンマ、刻み青ネギ、海苔。

 諸物価高騰の折りに食材にも凝ったせいでしょうが、正直割高感は否めず。車の往来は激しいものの人通りは多くはないこの立地でどうだろうなぁ・・・

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2023.05.11

ねぎたっぷりハンバーグスパイスカレー@松屋

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 松屋が2023年5月9日より発売中の「ねぎたっぷりハンバーグスパイスカレー(830円)」を大盛(+60円)で試食。「ねぎたっぷり牛肉スパイスカレー」「ねぎたっぷりWソーセージスパイスカレー」等も併売。

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 出てきたのを見てびっくり!! 松屋では「ゴロゴロチキン」など「煮込み系」を食べる機会が多いせいか、粘り気が少ないサラサラ系のカレーで意表を突かれました。松屋で煮込み系でないカレーだと「バター」だとか「トマト」だとか変化球になるケースが多く、プレーンなカレーを食べた記憶が薄いのかも。
 
 またわざわざ「スパイスカレー」と銘打ち、かつ「辛党への挑戦状」と謳っているだけあって、かなりスパイスを効かせて辛めの仕上がり。とはいえ、水を飲まないと食べづらいほどではなく、旨味をかき消さない程度に辛さや刺激を抑えていて、この辺はマニア志向ではない、あくまでも万人受けの狙う松屋の匙加減。
 
 そしてその強い刺激を巧みに緩和してくれるのがたっぷりと添えられた青ネギ。これが実に良い仕事をしてくれます。柔らかなハンバーグをちょっとずつスプーンで千切り、青ネギと共にカレーに添えていただくと旨味もマシマシ、かつ刺激も程よい程度に収まって実に良い感じ。大盛でも全く飽きずに一気に完食。
 
 非常にシンプルな一品ですがこれは大当たり。松屋のカレーの実力を再確認した思い。

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【観戦記】23年第10節:浦和 0-2 鳥栖 ~ これがビッグマッチ直後の試合の難しさなのか・・・

 ビッグマッチで疲労困憊、燃え尽きた後の試合は何かと難しいようで、浦和は過去ACL決勝直後の試合は勝ったことがなく、今回もまた同じ轍を踏む羽目になってしまいました。
 
《スタメン》

 浦和はACL決勝のためにリーグ戦3試合が未消化、かつルヴァン杯や天皇杯もあって6月にかけて超過密日程を強いられており、この試合はACL決勝の激闘からわずか中3日。しかし、この試合に限っては浦和は中3日かつホーム連戦なのに対して鳥栖はリーグ戦前節からわずか中2日かつアウェー連戦なので、実は鳥栖の方が日程がきつい格好になっていました。まあ試合強度が全然違うので単純比較はできませんが。

 従って浦和は大幅なターンオーバーを仕掛けてくると予想した向きも少なくありませんでしたが、ふたを開けてみるとスタメンの入れ替えは興梠→カンテ、小泉→安居、関根→シャルク、酒井→荻原の4名のみ。ACL決勝メンバーではなかった選手でベンチ入りできたのも大畑のみとびっくりするくらい選手の入れ替えは控えめでした。リンセンやモーベルグがベンチ外なのには心底がっかり。

 鳥栖もこれまたスタメンの入れ替えは長沼→西川、森谷→藤田、本田→堀米の3名のみ。もともと選手固定気味で闘っているので代えるに代えられないのかも。

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《試合展開》

 ビッグマッチ直後の試合なので気が抜けたというかふんわりというか、なんか集中を欠いたような試合の入りになってしまうことを恐れていましたが、試合の入り自体は悪くありませんでした。早速鳥栖を自陣に押し込んでシュートも2、3本放ちましたが、いずれも遠目から「とりあえず撃ってみました」という感じで決定機とは言えず。そして終わってみれば90分を通じてほぼその連続になるとは・・・
 
 そして浦和の攻勢は10分と続かず、試合は次第に鳥栖ペースへ、浦和は果敢に前からプレスをかけに行くものの、鳥栖は足元が超上手いGKパク・イルギュが使える上に、浦和のプレスに連動性がイマイチ欠けるせいか(しばしばシャルクが穴になっていた感じ)、序盤は笑えるくらいプレスがハマらず。また鳥栖のマンツーマン気味のハイプレスにも苦戦してビルドアップも難渋を極めました。

 16分には左SB菊地が後方から明本とショルツの間にスルスルっと上がって来てミドルシュートを放つもここはGK西川がセーブ。28分には左サイド深い位置からの藤田ロングスロー→田代ヘッドが炸裂するも、これまた西川がビッグセーブ。

 30分くらいからようやく浦和も鳥栖のハイプレスに慣れてボールをしっかり握り、サイドを変えながら反撃。39分には西川のロングフィードを契機に荻原クロス→こぼれ玉を拾った大久保のシュートはGKパクがセーブ。そのこぼれ玉を拾ったシャルクも詰め切れず。
 
 その後はお互い決定機を掴めないまま時間が徒過。どちらも日程が厳しいため鳥栖は56分小野→本田、西川→長沼、67分堀米→河田、藤田→手塚、浦和は60分カンテ→興梠、シャルク→関根、70分伊藤→小泉と早めに選手を替えましたが、選手交代がより効果的だったのは鳥栖のほう。
 
 表面上は鳥栖の方は日程が厳しいので先に運動量が落ちると予想していましたが、この選手交代が効いてハイプレスの強度は全然落ちませんでした。そしてこの鳥栖のハイプレスが効いて、浦和は立て続けにビルドアップのミスから失点を重ねてしまいました。
 
 70分には明本のパスを手塚がカット。左サイドからの菊地クロスは一応マリウスが跳ね返したものの、そのこぼれ玉をアーク付近から長沼がズドン!!バイタルエリアががら空きな上にショルツの反応もなんだか鈍くて、この辺がお疲れなのかも・・・
 
 さらに悲惨だったのは75分の失点。鳥栖のハイプレスに怯んだのか、自陣深い位置での小泉の安居へのバックパスがズレてボックス内で河田に奪われる大惨事。いくら得点力に乏しい鳥栖とはいえ、このプレゼントパスを見逃すはずがなく、手塚が決定的な2点目を取って事実上勝負あり。
 
 浦和は興梠&関根投入後鳥栖を自陣に押し込む時間帯こそ長くなったものの、左右からのクロスが誰にも合わないだらけで得点の気配皆無。最も惜しかったのは74分右サイドから大久保クロスが僅かに興梠に合わなかった場面でしょうか。

 84分には荻原→大畑、大久保→岩波と代えて3バックに変えるものと思いきや、なんとマリウスを最前線に上げたパワープレーに!! しかし、この形はいかにも練習してないっぽい上に鳥栖DF陣の防空能力がピッカリ田代を中心に結構高くて何の脅威も与えられず。90+2分に岩尾FKからマリウスヘッドで折り返し、興梠→明本と初めて良い形を作るも明本のシュートは仕様通りはるか上空へ飛んで試合終了。

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《総評》

 「ACL決勝直後の試合は何かと難しい」と方々から聞いていましたが、やはり難物でした。ACL決勝の死闘で疲労困憊のレギュラー組に多くを期待するのは難しいとしても、やる気に満ち満ちているはずの控え組もたいして良いところなし。控え組がぱっとしないのでレギュラー組に代えたところでたいして良くなる訳でもないどころか、小泉が自爆ボタンを押してジ・エンド。スコルジャもさぞかし頭が痛かったでしょうなぁ、これは。
 
 試合後スコルジャ監督は半ば記者の質問を煙に巻くような意味合いで「より多くの選手を入れ替えていればよかったと、試合後の今は思っています。しかし、これは負けたからそのように言っているだけです」と結果論を口にしていますが、観戦した立場からしてもこの出来ならGKも含めてフルターンオーバーで負けたほうがまだ納得感があったと言わざるを得ません。
 
 でも鳥栖の出来も褒められたものではなく、最悪スコアレスドローにはなると思ったけどなぁ・・・悪条件がいろいろあったとはいえ下位に低迷するチームにホームで負けてはいかんでしょう。そして未消化3試合で勝ち点9を積み上げて首位に躍り出る計画は早々と雲散霧消しました。リーグ戦で優勝を狙うならこういう試合で勝ち点ゼロは拙かろうに・・
 
 シュート数16対6(うち枠内15対4。但しプロックされたシュートが非常に多くてDAZNの数え方は過剰な気も)、CK数10対2、ゴール期待値(笑)2.09対0.47と凄まじいスタッツが並んでいますが、試合を見ている限りは相手GKを脅かした回数は圧倒的に鳥栖のほうが多くて、これらのスタッツが示すような浦和優位の試合という印象は全く受けませんでした。浦和の決定機らしい決定機なんて39分の大久保&シャルクだけでしょう。

 30分くらいから浦和がボールを握って鳥栖を自陣に押し込む時間帯が長くなりましたが、そこから決定機らしい決定機を作ったのは先述の39分だけ。なんか相手にボールを握られるのが大前提のアルヒラルに対して勝機を見出すことに特化し過ぎて、リーグ戦でコンスタントに勝ち点を積み上げるやり方をすっかり忘れてしまったような試合でした。その辺のチューニング、再調整をやるには中3日、いや一日オフがあったので中2日では無理だったということなのかも。

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《選手評等》

・怪我をおしてACL決勝に出ていた臭い酒井は当然ながらこの試合はベンチ外。右SBには明本が回りましたが、この試合みたいにサイド攻撃しか可能性がない展開になるとクロスに多くを期待できない明本右SBはかなり無理がありました。しかも明本は最初の失点の契機にもなってしまい、右SBの人選ミスが祟った気も。はなはだ結果論になりますが馬渡を起用したほうが可能性があった気が・・・
 
・外国人枠の関係でACL決勝のベンチには入れなかったリンセン、モーベルグ、シャルクは雪辱を期してこの試合に臨んでくるものと思いきや、なんとリンセンやモーベルグはベンチ外!!これには心底驚きました。そして出場したカンテもシャルクもこれといって良いところ、格の違いを見せつけるようなプレーは見せられずじまい。なにせ相手DFから見て「まかり間違えば一発でやられる!!」という怖さがない。

・外国人補強はCBが大当たりな反面、前目が全部微妙っちゅーのはなんでやろうなぁ・・・また浦和の2列目って守備貢献度はめっちゃ高いけど、得点力がしょぼすぎて、カップ戦で守り勝ててもリーグ戦でコンスタントに勝つには力不足なのもこれまた明白。よってあんまり持ち上げるのはどうかと思います。

・ACL決勝みたいなビッグマッチには半ば以上お祭り気分でワラワラ観客がやってくるけど、その客は次のリーグ戦にはそんなに来ないというのは過去何度も経験済。隣の兄ちゃん二人は初めて埼スタに来たっぽくて、ACL優勝効果は皆無ではなかったのしょうが、この試合の観客数は18000弱に留まりました。この数値は2019年の最小(大分戦:19,698人、金曜日で雨)を下回るものです。

・観客が少なかったのはビッグマッチ明けの平日の試合、かつ中3日&中3日の埼スタ3連戦で3試合とも行くのはしんどいからでしょう。ただ次のガンバ戦で3万を切るようだとコロナ禍の3年で観戦習慣を失った方がめっちゃ多いという可能性が非常に高くなり、クラブとしては深刻な問題となってしまいます。

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-----カンテ------
シャルク---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-明本
-----西川-----


(交代)
60分 カンテ→興梠
60分 シャルク→関根
70分 伊藤→小泉
84分 荻原→大畑
84分 大久保→岩波

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-----小野-----
岩崎---西川---堀米
---河原--藤田---
菊地-山崎--田代-原田
-----パク-----

(得点)
70分 長沼
75分 手塚

(交代)
56分 小野→本田
56分 西川→長沼
67分 堀米→河田
67分 藤田→手塚
89分 岩崎→島川

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2023.05.10

だしぼんず@長崎 ~ ぶっかけうどん

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 高架化され、さらに西九州新幹線も開業して生まれ変わった長崎駅の「かもめ市場」内。小腹が空いたところで手軽に五島うどんが味わえる「だしぼんず」を往訪。うどん専門店ではなく、浜の町に本店がある「長崎名物五島うどんをメインとして長崎の食材を活かした料理を提供する居酒屋」のようです。
 
 店先のメニューを見て「ぶっかけうどん(660円)」を注文。後払い。

 電車に乗る前にさくっと食べる客が多いことを想定しているのか、一人でも入りやすいカウンター席が多いのが特徴。卓上には一味、柚子胡椒、揚げカス。

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 五島うどんは細麺の割にはコシが強いのが特徴。よって「ぶっかけ」とか「ざる」とか、冷え冷え系でいただくのがベターというのが個人的な所感。つるつるとした食感を楽しみつつ、あっさり目の出汁&大根おろしと生姜で最初はさっぱりと。途中で卓上の揚げカスを投入してコクマシマシでフィニッシュ。

 量的には小腹が空いた時にちょうどいいくらい。ランチだと明らかに物足りず、他のご飯ものとのセットメニューを推しているのも納得。

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2023.05.09

ホワイトソースハンバーグ定食@松屋

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 松屋が2023年5月2日より発売中の「ホワイトソースハンバーグ定食(780円)」を試食。

 「牛乳廃棄問題に取り組むべく、ホワイトソースの半分以上に牛乳を使用した」というのがウリで、「たっぷり牛乳のホワイトソースにマッシュルームの旨味、エストラゴンとパセリのアクセントが効いた"松屋らしい"味に仕上がっており」とのこと。エストラゴンとは何者なのか全く判りませんが、パセリと混然一体となって散らばっている緑色の何かかな?

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 それはともかく、牛乳を大量に使用した割には、個人的にはやや苦手な「乳臭さ」は全く感じられず。その代わりにクリームのような甘ったるさが気になったのと、乳脂肪から来るのか結構こってりした味わいで食後は案外胃にずっしりきます。ウリ文句には「カウンターセットを使えばまろやかな味わいに変化をつけながらお楽しみいただけます」とあって、松屋社員では醤油やポン酢、醤油+七味、ポン酢+七味、フレンチドレッシング+七味などの回答も寄せられたそうですが、やはりくどさゆえか味変しないと終盤は飽きてしまいがちなのかも。
  
 そして何だかんだ言っても結局のところガーリックを効かせたいつもの松屋の味の範囲内かなぁ。それは無難と言えば無難なので決して悪いことではありませんが。
 
 ハズレではないがリピートしたいとも思わない程度の完成度といったところでしょうか、個人的には。

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2023.05.08

胡麻どろ冷し担担麺@大阪王将

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 大阪王将から期間限定(2023年4月27日~23年8月31日までの予定)で売り出し中の「胡麻どろ冷し担担麺(870円)」。これは新商品ではなく「一昨年発売をして大人気」だったそうで、最近ハズレ続きの大阪王将の期間限定商品でも無難かと思い直して試食に出かけました。追い飯が無料でついてきます。
 
 「肉ミンチのコクと超濃厚な胡麻感が楽しめる冷し担担麺です。 ゴマが香る超濃厚担担スープがたっぷりと絡まった麺に、もやしナムル・きゅうり・肉ミンチ・白ネギを乗せました。仕上げには香ばしいピーナッツ・豊かな香りが楽しめる四川花椒・ピリッと香ばしい『ラー鉄ブレンドスパイス』をトッピングし、ふわっと爽やかな風味とピリッとした刺激的な味わいが食欲をそそります。」というのが大阪王将のウリ文句。

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 「冷やし」であるせいか、浅い皿で出てきたところで汁なしではなく、むしろ水気多め。「ラー鉄ブレンドスパイス」の効果か、ピリ辛には仕上がっているものの、水気の多さ、さらにきゅうりやもやしの水っぽさが災いしてか四川花椒の香りや痺れなどは全くと言っていいほど感じられず。ウリ文句通りゴマの味わいと香りがかなり前面に出た一品です。
 
 また麺をいただくにはちょっと味が濃すぎるきらいも。特に肉味噌のほう。余った肉味噌等をおかずにご飯を食べるほうに味が最適化された感じ。
 
 なお大阪王将は「追い飯」と謳っているので、ご飯を食べ終わった担々麺の中にぶち込むことを想定していると思われますが、前述のように汁が多くてしかも味が濃すぎなので、ご飯をぶちこんでしまうと食べづらいと思って、肉味噌等をサルベージしてご飯に乗せて楽しみました。

 少々難はあるものの、最近ハズレ続きの大阪王将の期間限定商品としてはかなりマシなほうでしょう。

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2023.05.07

【DAZN短感】22-23年第17節:浦和L 2-2 東京NB

・中3日での3連戦の最終戦。浦和のスタメンは前節広島戦と全く同じ。なおベレーザはなんと第15節(4/29)がお休みのため中3日での2連戦でしかなく、日程面ではかなり浦和が不利。こういうことはあるから奇数チームでリーグ戦をやるのは嫌なんだよなぁ・・・

・試合序盤は浦和がベレーザを自陣深くに押し込み続ける展開。しかし、3分猶本スルーパス→菅澤の決定機を逃した後は押しているもののベレーザの守備ブロックを崩しきれず、無理やりシュートを放つ場面だらけで押しているようで優勢とは言い難い内容に。概して球際で優勢でボールが持てるのがかえって災いしてか、帰陣が早い相手の守備ブロック、しかもその狭いところへやたら突っ込んでゆくという昨年の悪い時の試合内容に酷似していた感も。

・15分には攻めきれずにカウンターを浴びてヒヤリ。そして30分珍しく守備に回った時間帯で自陣でドタバタしてしまい、木下浮き球での縦パス→植木ヘッドで先制点を取られてしまいました。この場面、石川がちょっと被ってしまったような・・・

・風下に回った後半はボール保持も怪しくなって劣勢に陥りかかりましたが、58分水谷→長嶋、島田→角田の2枚替えで清家を前に出して2トップにしたのがいきなり奏功。61分高い位置で柴田がボールを奪い、清家がアーク付近からスーペルゴラッソ!!とにかく決定力に乏しいのが残念な清家が、よりによって難易度の高いシュートを決めるとは!!

・選手交代&布陣変更が奏功して完全にペースを取り戻した浦和は68分右サイド深い位置から猶本クロス→ボックス内で清家が倒れ込みながらもボールを繋ぎ、その先で菅澤がDFを巻き込みながら潰れたのが効いて、どフリーの塩越が泥臭く詰めてゴール!!

・これで勝ちを確信した訳ではないのでしょうが、楠瀬監督は77分に菅澤→西尾、塩越→栗島と2枚替え。しかし、西尾は相変わらず実力不足が顕著で最前線で浮遊したままなのは諦めも尽きますが、ベテラン栗島が慣れない左SHに回ったのが良くないのか、ほとんどゲームに入れなかったのは大誤算。

・浦和は深い位置でボールを奪っても前にきっちり繋げなくなって波状攻撃を浴びる羽目に。82分には北村が放ったミドルシュートが遠藤に当たり、軌道がループ気味になったのが効いて結果的にゴラッソに。

・浦和も勝ち越しを狙って反撃に転じ、角田が好位置でファウルゲット→85分猶本FKはポストを直撃。試合終了間際でもボックス内から猶本シュートはバーの上。

・最初の選手交代は大当たりだったのに、2回目の選手交代で流れを失ってしまった挙句に同点に追いつかれるという残念な試合でしたが、2回目の選手交代は「中3日での3連戦」で選手のコンディションを考えての交代なんでしょうなぁ。たぶん普段なら1点リードでベレーザ相手にやる交代ではないと思います。この辺、最後の最後で日程面から来るコンディションの差が響いたのかも。

・とはいえ、今季のリーグ優勝だけを考えればベレーザや神戸相手にはもはや負けさえしなければ何の問題もありません。同日神戸が勝ったので再び神戸との勝ち点差は4に縮まりましたが、ベレーザ戦の引き分けはもはや勝ちに等しい引き分け。今季とうとう浦和に一回も勝てなかったベレーザのほうが落胆の度合いは大きかったかと。

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-----菅澤-----
島田---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
29分 植木(東京)
61分 清家
68分 塩越
82分 北村(東京)

(交代)
58分 水谷→長嶋
58分 島田→角田(清家を前に出して4-4-2に。角田CH、塩越左SH、猶本右SH)
77分 菅澤→西尾
77分 塩越→栗島

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【観戦記】ACL2022決勝第2戦:浦和 1-0(計:2-1) アルヒラル ~ 守り勝って3度目のACL戴冠!!

 今大会のACL決勝は結局のところ2試合とも浦和が数少ないチャンスを活かして点を取り、その得点で得た優位ををきっちり守りきった試合でした。そしてこの試合に関しては強風がちょっとだけ浦和に有利に働きました。
 
《スタメン》

 浦和のスタメンは第1戦で途中交代を余儀なくされた酒井に大過はなかったため、第1戦と全く同じ「鉄板のスタメン」に。但し、ベンチに馬渡に代わって髙橋が入ったのが目を惹きました。
 
 アルヒラルの外国人枠はマレガに代わって浦和の天敵カリージョが入り、他はイガロ、ミシャエウ、そしてアジア枠でチャン・ヒョンスと予想の範囲内。また第1戦愚行で一発レッドを食らったアルダウサリに代わって、アルハムダンが起用されました。

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《試合展開》

 アルヒラルの基本フォーメーションは第1戦の4-4-2ではなく、基本はアルハムダン左WG、ミシャエウ右WG、オタイフ(#8)アンカーの4-1-2-3だったでしょうか。天敵カリージョはIH。
 
 5分にいきなりピンチ。浦和左サイドからのハイクロスに対して、第1戦同様ショルツと西川がちょっとお見合いする格好になってしまい、こぼれ玉をイガロ&アルハムダンが詰めようとして西川と交錯。ちょっと西川が傷んでしまいましたが、大過はなし。
 
 その後アルヒラルがボールを握り続け、浦和は次第に最終ラインを高く保つことが出来なくなって押し込まれ出した21分に大ピンチ。浦和左サイド深い位置からのサイドチェンジをファーでアルブライク(#2)が収めたところから始まる一連の攻撃、ボックス内でボールを回され、ボールを奪いに行っても奪いきれない中でミシャエウに決定機を与えてしまいましたが、ここま西川がセーブ。その後も延々とアルヒラルのCKが続きましたが、浦和は何とか難を逃れました。
 
 浦和の反撃が始まったのは30分。酒井スローイン→伊藤→酒井がボックス内に突入してクロス→興梠のジャンピングボレーが炸裂するも惜しくもバーを直撃!!!
 
 35分にはカリージョの縦パスが浦和最終ライン裏に飛び出したアブドゥルハミド(#66)に収まってしまい、自陣深くに押し込まれた浦和はタコ殴られの危機に陥りましたが、幸いにもカンノのシュートはバーの上。36分には伊藤も酒井もカリージョを止められず、浦和右サイドを破られそうになってやむなく大久保がイエロー覚悟で阻止。42分にはカリージョのミドルシュートが枠内を強襲するも西川が片手で難なくセーブ。

 浦和前半最後の反撃は45分、大久保がチャン・ヒョンスのロングフィードをカットして伊藤縦パス→どフリーで興梠が抜け出して小泉に展開するも、小泉がすぐには撃ち切れずに3人に囲まれてへなへなシュート・・・というか、そもそも興梠がオフサイドでした。
 
 試合が動いたのは48分深い位置での岩尾FKから。ボックス内左でマリウスがどフリーで頭で折り返し。ゴール前に飛び込んだ興梠には合わなかったものの、その挙動が気になったのかGKもボールに触れず、さらにその先でカリージョがクリアし損ねてまさかのオウンゴール!!!
 
 ただ浦和の先制点にあまり意味がない(=アルヒラルが1点取ればゲームは完全に振り出しに戻る)ので、なおも全く気が抜けない試合に。悪いことに65分ぐらいには酒井が傷んだようなそぶりを見せ始め、大久保は既にイエローをもらっているので右サイドが決壊の危機に。
 
 そこでスコルジャはまず72分既に最前線でヘロヘロになっていた興梠&小泉に代えてカンテ&安居を投入。73分には右サイドを破られかかってボックス内でイガロに決定機を与えるもマリウスがシュートブロック。74分は安居がハーフライン付近でボール奪取→カンテ→大久保ボックス内突入の決定機を掴むも、大久保のシュートは仕様通りはるか上空へ宇宙開発事業団・・・
 
 76分には伊藤が左サイドから意表を突いてミドルシュートを放つもサイドネット。
 
 81分には浦和左サイドからミシャエルが鋭いクロス→ファーでどフリーのアブドゥルハミドにはわずかに合わず。83分には右サイド深い位置で大久保の軽率すぎるボールロストを契機に逆サイドへ転がったボールにアブドゥルハミドが飛び込もうとするもその寸前で西川がキャッチ。
 
 崩壊寸前に陥った浦和守備陣を立て直すべく、スコルジャは86分伊藤→柴戸、関根→荻原と投入(って、おいおい右サイドはテコ入れなしかよ!!!)し、その直後のカウンターで安居がアーク付近から巻いて放ったシュートは僅かに枠を捉えきれず。

 浦和最後の大ピンチは90分カリージョの縦パスがボックス内でアルブライヒ(#5)に収まり、落としたボールをイガロが浦和守備陣を剥がしてシュートに持ち込むも西川がビッグセーブ!!!
 
 終盤はカンテが「特になにもやっていないのに、何か知らんけど相手を苛立たせる」という森脇ばりの特殊能力を発揮し始めて、時間の空費に成功し、4分もあったATには特に何事もなく逃げ切り勝ち。浦和が3度目のACL優勝をもぎ取りました。

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《総評》

 結果以外は何の意味もない試合の内容を云々しても仕方ないのですが、冒頭に記したように今大会の浦和の優勝は「守備の強さ」が手繰り寄せたものでした。ワシントンやラファエル・シルバといったアジアレベルでは規格外の外国人FWではなく、ショルツ&マリウスという規格外のCBがもたらした優勝といってもいいでしょう。
 
 第1戦、第2戦とも浦和の決定機は非常に少なく、得点も半ばラッキーといって然るべきもの。狙い通りの攻めの形はある程度出来てはいましたが、それでも「浦和の攻撃に見るべきものはなかった」と他所様に断言されても仕方ないと思います。

 第2戦は大久保の決定機逸に象徴されるように、「2列目の得点力のしょぼさ」がまたしても顕わになってしまいましたし。そしてこの試合の浦和の枠内シュートはなんとゼロ。「ゴール期待値」だと90分を通じてアルヒラルが圧倒的に優位だったでしょうなぁ・・・(もっともそれは何の意味もないことはリカ浦和で実感していますが(自虐))
 
 しかし、それでも浦和が優勝を手繰り寄せられたのは何と言っても守備の強さ。ショルツ&マリウスが聳える中央は実に堅固で、CF目掛けてのロングフィードやハイクロスなんでまず意味がありません。浦和の三国山脈、浦和の立山連峰。
 
 そして対アルヒラル戦では両SBの健闘も光りました。両WGで基点を作ってイガロへクロスを放り込むのが必殺パターンのアルヒラル。酒井がWGに負けないのは当然としても、明本が第1戦最初の失点以外は失態がなかったのが実にでかかったかと。期待を遥かに上回った出来で、明本は殊勲賞ものでしょう。
 
 最終ラインがそもそも質的に、人材的に堅固な上に、4-4-2の守備ブロックがこれまたしっかり機能していてなかなか崩れない。興梠&小泉が前からプレスをかけて簡単にはビルドアップを許さず、サイドに相手を追い詰めてチャレンジ&カバーを繰り返しながら粘り強く対応。それでもこぼれてきたボールはショルツ&マリウスが跳ね返し、最後の最後にはミレッコーチの薫陶を受けて大ベテランになっても飛躍的成長を遂げた西川が控える。
 
 大槻2年目から始まったゾーンディフェンスですが、大槻体制下では「ファーへクロスを送られればたちまち失点」というのがお約束でほとんど成果らしい成果はなく終わり、形になりだしたのはリカ体制になってから。「攻撃はしょぼいが守備はそこそこ手強い」というのがリカ体制の仕様で、スコルジャはそのブラッシュアップに成功したと言ってもいいでしょう。またただ守っているだけでなく、ある程度ボールを保持して自分の時間を作れるようになる、ゲームを落ち着かせられるようになったのもリカの遺産です。
 
 そしてスコルジャがツイていたのはマリウスの獲得に成功したこと。岩波の移籍未遂がなかったらマリウスは来てない訳で、マリウスなしでアルヒラル相手に守り勝てたかどうかはかなり怪しく、この辺は「塞翁が馬」としか言いようがありません。
 
 運の問題といえば、この試合は風が浦和にちょっとだけ有利に働いたかもしれません。この試合を通じて、西川のハイキックが風で大きく押し戻されるレベルで強い南風が吹いていて、前半風下だった浦和は苦戦を余儀なくされました。ところがアルヒラルもサイドチェンジ一発でWGなり高い位置にいるSBなりに展開してからの攻撃が得意なだけに強風でサイドチェンジがいきなりタッチを割ってしまう場面が目立って案外やりづらそうでしたし。そして浦和の得点も風がアルヒラルのGKなりカリージョなりの予測を誤らせた可能性は結構高かったような気も。
 
 さらに言えば、紆余曲折の末にもともと2月開催予定だったACL決勝が5月に順延されたのが浦和には幸いしました。2月開催だったらスコルジャ新体制を迎えたばかりの浦和はなす術もなくアルヒラルにボコボコにされていたことでしょう。開幕戦でFC東京に惨敗したことを思えば。
 
 ところが5月に順延されたのが幸いしたといってもその間たった3ヶ月しかない準備期間で浦和がアルヒラルと互角に闘える、いや控えめにいって「勝機を見出せるレベル」までチームを引き上げたスコルジャの手腕は驚嘆に値します。すべてはACL決勝のためと、それまでのルヴァン杯はもちろんリーグ戦すら半ばテスト期間と割り切り、かつリーグ戦ではかなりスタメンを固定して連携を深めることを重視。その結果、見事大輪の花を咲かせました。
 
 ACLへの出場権を掴んだ2021年天皇杯決勝で決勝点を決めた槙野、準決勝で起死回生のゴールを決めたユンカー、PK戦で最後のキッカーになった江坂はもう浦和にはいません。先人たちが紡いできた優勝へのか細い糸を現有の監督、スタッフ、選手達がちょっとずつ太くしながら手繰りに手繰ってようやく掴んだ3度目のACL優勝。本当にありがとうございました!!!

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《選手評等》

・Jリーグで浦和だけ目指している頂きが明らかに違う(=極端にACL重視)って競馬だとやたら天皇賞を重視するメジロ家みたいなもんかなぁ・・・

・決勝と準決勝PK戦での活躍を考えればMVPは西川で然るべきと思いましたが、国際的な知名度で酒井に遠く及ばないのが響いたかな?でも準決勝での「渾身のタックル」も圧巻でしたし、酒井であっても特に不思議はありません。

・森脇と言えば、優勝セレモニーで「森脇芸」はなし。森脇芸は適任がないのに無理に継ぐようなもんでもないでしょう。良くも悪くも真面目な選手だらけじゃないかな、今の浦和は。

・主審が結構怪しげ。少々の交錯、競り合いではファウルを取らない系なのかな?と思っていたらマリウスのクリーンなボール奪取に突然ファウルを取ったのには心底びっくりしましたし、それ以上にスローインのサイドを度々間違えるのにも驚きました、終盤にやらかした際はさすがに浦和の選手達もブチ切れていましたし!!でもアルヒラルの選手も何か知らんけど主審に不満があるような素振りが度々。

・現役兵の方はもちろんのこと、退役軍人の方もお疲れさまでした。超久しぶりに南北ゴール裏のみならずメイン&バックスタンドも一体となった「半狂乱の埼スタ」が帰ってきました。87分にWe are Redsの絶叫!! そして Pride of URAWAへと移る熱狂の埼スタ。これぞ最良の演者と観客が一体となったエンタメ。

・また2019年のゆるーーーい雰囲気を再現してはならじという気合を随所に感じました。試合前に「東西南北」で入って、緩くゴール裏に来ちゃったかもしれない方に喝を入れたのがめっちゃ良かった。

・南の世界地図はともかく、北が旧浦和市っちゅーのは浦和の方じゃないと判らんと思うで・・・でもあれに拘るのが浦和。

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-----興梠-----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
49分 OWN GOAL(カリージョ)

(交代)
72分 興梠→カンテ
72分 小泉→安居
86分 伊藤→柴戸
86分 関根→荻原

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2023.05.06

揚子江@川口中青木 ~ 野菜炒め定食

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 川口市第二庁舎の東すぐ。先客8、後客1。場所が場所なので客は市役所の職員だらけと思いきや、客の大半は作業服姿のオッサンでした。11時半の開店予定時間直後に到着しました、既に食事中の客もいて、実態は11時半より少し前から開店しているのかも。

 店の壁一面にメニューが貼りだされていてクラクラしますが、格安な「700円ランチ」の中から「野菜炒め定食」を注文。なお700円ランチのホワイドボードには
 
 1.野菜炒め定食
 2.広東麺
 3.麻婆ラーメン
 4.半カレー炒飯+半ラーメン
 
とあって、「1番」と番号で注文するのがこの店の本来の流儀のようです。後払い。

 メニューは麺類もご飯ものも定食類も充実していて、完全無欠の町中華仕様。ただ定食類やご飯系+麺類のセットものの値段は900円に統一されていて川口だとあまり安くはなく、700円ランチがぶっちぎりに安いだけみたいで。

 店内はカウンター4席と2人卓、4人卓、5人卓がそれぞれ1つ。非常に手狭なのが難。但し2階もあるようです。卓上にはブラックペッパー、酢、醤油、唐辛子、ラー油。

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 野菜炒めはその名の通り野菜オンリーで肉類は一切なし。日高屋の野菜炒めと比べるとかなりあっさり目の味付けで、ニラやキクラゲが少ない反面、ピーマンが多い印象を受けました。小さいベーコンエッグが肉代わりになって飽きるのを防いでくれます。
 
 他にたくあんが付き、この構成だと味噌汁のほうが合いそうな気がしますが、そこは町中華なので出てくるのは中華スープ。ボリューム的には食い過ぎない程度で、量を食いたい時は「半カレー炒飯+半ラーメン」みたいなダブル炭水化物のほうが良いかも。

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2023.05.05

龍珠China@川口宮町 ~ 汁なし担々麺

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 ララガーデン川口の南東、「南町」交差点の南すぐ。斜向かいにマクドあり。11時半の開店5分前に到着したところ先客4、開店までに後客6と結構な人気店の模様。開店後も三々五々客がやって来てすぐに満席になり、店の様子を見て出直す方もいました。屋号は「ロンジュ」と読みます。
 
 卓上のメニューを見るとどう見ても担々麺推しなので、「汁なし担々麺(950円)」と「ご飯・小(150円)」を注文。店からは辛さのレベル等を聞いて来ませんでしたが、メニューを見ると「弱め・強め・激辛(+150円)・痺れ増しといった調整は効くようです。
 
 メニューは他に四川担々麺、週替わりセット、油淋鶏セット、中華つゆそば(醤油)、蒸し鶏のあっさりネギそば(塩)など。夜はメニューを変えて居酒屋モードになる様子。

 
 店内は縦長カウンター4席と2人卓×4、4人卓×1、3人円卓×1。卓上には自家製っぽい唐辛子のみ。店はご夫婦と娘さんで切り盛りしているのかな?

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 案内に従って最初に一頻りまぜまぜ。汁なしの割には汁気が多いほうと思いましたが、食べ終わると底に結構ラー油が溜まっているので汁気はそこから来ているっぽい。従って終盤はかなり脂っぽく感じます。ゴマダレはほとんど感じない一方、デフォルトでも辛さや痺れはそこそこあって、個人的にはこれで十分。
 
 麺は中太緩い縮れ入り。つけ麺や油そばならともかく担々麺にしては太目ですが、これはこれで一興。わずかにざらつきのある口当たりでもっちりとした食感が楽しめます。肉味噌男たっぷりな反面、野菜は刻みネギが少々と少な目ですが、ナッツ類がアクセントになってなんら飽きることなく一気に完食。
 
 この麺だと肉味噌の絡みがイマイチなせいか、食べ終わっても肉味噌が底にやたら余るのでご飯は必須。
 
 都内ならともかく、川口だとちょっと高い感じがしますが、このクォリティーなら早い時間帯から混みあうのも納得。この辺りはこれといった競合店もありませんし。

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2023.05.04

トマたまカレーうどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2023 年4月25日から6月中旬まで期間限定で販売中の「トマたまカレーうどん・大(930円)」を試食。これは新商品ではなく、2021年9月に発売した商品の再登板。もっとも今年は新作「豆乳仕立ての冷やしトマたまカレーうどん」というバリエーションを加えています。でも残念ながら「トマたま・大」だと一昨年前より130円も値上がり。

 茹で上がったうどんに出来合いのカレーだしをぶっかけるだけなので、期間限定商品には珍しくあっという間に出てきます。

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 「野菜の甘味と酸味がカイエンペッパーと絶妙なバランスを生み出し、後味はスッキリ爽快。ひと口すすると最初に感じるのは奥深いコク。続いて特製カレーだしに溶け込んだトマトの酸味と野菜の甘さがやってきます。その後、爽やかな辛さが駆け抜けていきます。唯一無二の香りに、トマトの程よい酸味と玉子のまろやかさ。食べた瞬間、体温が上がるような辛さにやみつきになること間違いなし!」と丸亀製麺のウリ文句も実に饒舌。

 そしてカレーだしは相変わらず傑出して美味い!! カレー粉くさい昭和のカレーではなく、深みのある美味さ。丸亀製麺のレギュラーの「カレーうどん」を食べたことがなく、一般的なカレーうどんにありがちな「和風だしを効かせた旨味重視&甘目のカレーだし」とは全然違っていて、まずはトマトの酸味が強烈に自己主張。しかし、その酸味が全体に卓越するわけではなくベースとなったであろうもともとのカレーだしの旨味とのバランスが実に良く取れています。また溶き卵がトマトの尖りを上手く包み込んでいるのかも。


 カイエンペッパーとは耳慣れない言葉ですが、以前の能書きによれば「熟成された唐辛子を丸ごと粉砕することによってしっかりとパンチのある辛さを感じられる香辛料」とのこと。これが結構効いているのか、カレーうどんにしてはそこそこ辛め。

 以前付いてきた「ひとくちごはん」はなくなってしまったのかなぁ??と思って丸亀製麺のWebサイトを確認したところ「ひと口ごはん付」と明記されていて、単なる付け忘れみたいで。でも販売開始からかなり日が経っていたので、ひょっとするとずっーーーーと出し忘れたままじゃないのか疑惑が・・・大丈夫か、ララガーデン川口店??

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2023.05.03

【DAZN短感】22-23年第16節:広島R 1-2 浦和L ~ これが地力の差か!!

・故障明けで前節ベンチスタートだった遠藤がスタメンに復帰して、代わりに栗島がベンチスタートに。前節ベンチ外だった佐々木もベンチに復帰。

・前半の浦和は全く良いところなし。広島のプレッシングは極めてタイト、かつファウルでの阻止も辞さないガツガツ来る系で、浦和は全くボールを落ち着かせられないどころか、パスミスも続出。

・また広島は後方からきっちり繋ぐ力は持っているものの、なんだかんだと結局ロングボール一本でFWへ放り込んでくるのが奏功して、浦和の前プレはほぼ空回り。

・延々と中盤での蹴り合いが続き、若干広島ペースで試合が進む中で先制したのは広島。32分近賀のロングフィードはいったん安藤がクリアしたものの、こぼれ玉を瀧澤が拾って中嶋がボックス内右からスーペルゴラッソ!! フィニッシュこそ滅多に決まらんだろうレベルのものですが、15分にも最終ラインからロングボールを蹴って、そのこぼれ玉を拾ってフィニッシュという全く同じ形を作られているので、この先制点は偶然でもなんでもなく、広島の狙い通りなのでしょう。

・全く良いところなく前半を終えた浦和は後半頭から選手を代えずに布陣を変えることで対応。具体的には清家を前に出してはっきりとした4-4-2(猶本が右SHへ)の布陣を敷いたところ、これが見事に奏功して浦和がようやくボールを握れるようになって試合は次第に浦和ペースへ。

・48分広島の守備ブロック周りでボールを繋ぎ、最後は塩越からボックス内右でどフリーになった猶本にボールが繋がるも、シュートは辛うじてGKがセーブし、こぼれ玉もDFがゴールマウス寸前でクリア。

・しかし、64分猶本が距離のあるところからFK→菅澤バッグヘッドが炸裂して同点!!広島のGKは飛び出してボールに触れないという残念さに助けられましたが(苦笑)、しんどい試合、しんどい展開で点を取ってくれる辺りはさすがエースです。

・前半の猛プレスで体力を使い果たしたっぽい広島は、この時間帯から全然プレスがかからなくなってファウルすら出来ない感じに。71分猶本が縦パスで清家を走らせ、清家が右サイド深い位置から折り返し。塩越がボックス内で良い態勢だった島田に繋ぎ、島田がちょっとだけ空いてたシュートコースを冷静に見極めてゴール!!やや距離はあっただけに島田のシュートレンジの広さが光りました。

・楠瀬監督は72分島田のゴール前から用意していたっぽい角田を投入。そしてこの角田が猶本に代わって俄然ゲームのコントローラー然とした輝きを放ち始め、複数人に囲まれても全然ボールを取られないわ、先輩方をこき使わんばかりのパスは出しまくるわと大活躍。1点しかリードしていないのに若手を起用し、しかもその若手が起用に応える。楠瀬監督は勝ちながら世代交代の種を巻くとは!!

・清家は裏抜けに成功しながら毎度毎度の決定力の無さを披露したり、途中投入の西尾が菅澤のお膳立てをぶち壊してしまったりして試合を決定づける3点目は取れませんでしたが、電池切れの広島に反撃の余力はなく、最後はゆずほが相手コーナー付近で無類のキープ力を活かしに活かして鹿島りまくって楽々逃げ切り勝ち。

・「元気のいい前半こそベレーザや神戸相手に善戦して先制点も取れたのに、ガス欠した終盤に逆転される」というちょっと前の浦女っぽい試合内容でした、広島は。

・それにしても選手を代えずに配置を変えて浦和ペースに持って行った楠瀬采配ズバリ!!!と思ったのですが、試合後の監督インタビューであれは監督の指示ではなく、選手達が勝手にやったことだと暴露していたのがこの試合最大の笑いどころでした。

・同日神戸が負けて、ベレーザが引き分けたので、神戸との勝ち点差は6、ベレーザとは9に拡大。しかも得失点差も浦和が上。両者との直接対戦を残していますが、浦和のリーグ優勝がいよいよ現実味を帯びてきました。

Hiroshima2020001_20230503184101
-----菅澤-----
島田---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
32分 中嶋(広島)
64分 菅澤
71分 島田

(交代)
72分 島田→角田(島田がCH、塩越が左SHへ)
80分 水谷→栗島
80分 清家→西尾
87分 菅澤→植村

※写真は試合とは全く関係ありません。

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金ちゃん@十条 ~ 中華そば

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 埼京線十条駅西口から再開発真っ最中のエリアを抜けてバス通りへ出たところ。くら寿司の下。ジョリーパスタやココスも同居するビルに立地。先客ゼロ、後客2。山形の人気店「金ちゃんラーメン」の系列店のようで、店内も山形色を出しています。
 
 多機能すぎて非常に使いづらい(特に決済へ進むところが絶望的に判りにくい)券売機で基本と思しき「中華そば(900円)」を注文・ランチサービスなし。
 
 メニューは基本的に「辛みそラーメン」との二本立て。メニューに用意してある「鳥中華」は往訪時には販売していませんでしたが、貼り紙からは「おいおい提供する予定」ではなく「当面扱わない」みたいなニュアンスを感じました。現状店主のワンオペですし。

 店内はコ字型カウンター8席のみ。卓上には胡椒とブラックペッパー。水セルフ。

Kinchan2303001
 
 黄金色に輝くスープは阿波尾鶏を使用したものだそうで、確かに鶏らしい旨味がたっぷり!!スープ単体としての完成度は非常に高くてついついぐいぐいと飲み進んでしまいましたが、麺を絡ませるとなるとあっさりし過ぎて飽きやすい嫌いが無きにしも非ず。よって途中でブラックペッパーを投入。またチャーシューをちびちび齧って変化を付けるのも吉。
 
 麺は平たい手揉み風の縮れ入りでつるつるした口当たり。若干柔らかめの仕上がりで、個人的にはもうちょっと固ゆでのほうが嬉しかったかと。
 
 具はモモ肉チャーシュー、メンマ、ナルト、海苔、刻みネギ。

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2023.05.02

鯵家@赤羽 ~ 鰺家定食

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 赤羽駅西口の先、アーケード商店街「ララガーデン」内マツキヨのある角を左折すぐ。ほぼ6年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客2。
 屋号通り鯵料理の専門店というか鯵専門の定食屋で、店内の券売機で今回は看板メニューの「鯵家定食(840円)」を注文。

 他に「マアジフライ定食」「なめろう定食」「アジメンチ定食」「真鯵漬け丼」「真鯵たたき丼」「マアジフライ丼」等々、アジだらけの定食・丼ものがずらり。
 
 店内はカウンタ主体でL字型カウンター12席、そして壁際に2人掛けテーブル2卓と4人掛け1卓。卓上には醤油、七味、白ごま、ソース、ポン酢?

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 「鯵家定食」とは要するにマアジ丼(小)とアジフライのセット。味噌汁とパスタのサラダ、昆布の佃煮が付いてきます。マアジ丼の薬味は小口ねぎと生姜。マアジには予め白ごまがかかっています。
 
 アジは佐賀県唐津港より直送のマアジのみ使用というのがウリで、マアジ丼は確かに漁港近くのしょぼい食堂で食べるのと大差ないくらい上々の出来。ただご飯はハーフサイズですし、マアジの量もそれに合わせて少な目で、その辺は値段相応といったところ。
 
 別皿に揚げたてのアジフライ。スーパーのしょぼいアジフライに慣れてしまうと、揚げ立てサクサクが出てくるだけで十分出かけた価値があるような気もしますが、正直アジフライそのものは可もなく不可もなし。
 
 「鯵家定食」はランチにはちょっと量的に物足りないので、がっつり行きたいときは揚げ物の定食の方が良さげ。

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2023.05.01

鬼おろし肉ぶっかけ@丸亀製麺

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 丸亀製麺で「鬼おろし肉ぶっかけ・大(930円)」を試食。川口店のメニューは近隣のアリオ川口店共々風変わりで、全店レベルで期間限定で売り出し中の「トマたまカレーうどん」を扱わず、その代わりに「鬼おろし肉ぶっかけ」を売り出していました。
 
 なお「鬼おろし肉ぶっかけ」は夏の定番商品と化してきた模様で、昨年6月にも試食済。ただ「大」だと昨年より120円も値上がり。また注文を受けてから一杯ずつ牛肉とたまねぎを焼きたて、できたてで提供するスタイルなので、出来上がりには少々時間がかかります。

Oniorisiniku2304002
 
 丸亀製麺の昨年のウリ文句だと「鬼おろし肉ぶっかけ」は、「冷水できゅっと締めたのど越しのよい麺と濃いめのだしを合わせたぶっかけうどんに、シャキシャキの鬼おろし、焼きたての牛肉とたまねぎが相性抜群の「がっつり」かつ「さっぱり」と味わえる夏にぴったりの一杯です。すっきりとした甘さに仕立てた牛肉は、焼きたてならではの旨みや香ばしさを存分に味わっていただけます。さらに、鬼おろしのみずみずしさで『涼』を感じ、風味豊かなぽん酢が全体の味を引き締めます。つるつるとコシのあるうどん、焼きたて牛肉、さっぱり鬼おろしが相まって生まれる食感や味わいをぜひお楽しみください。」とのこと。

 「鬼おろし」とは、歯がギザギザでまるで鬼の歯のような形をしているおろし器からできる超粗くすりおろした大根おろしで、粗くおろすことで水分が保持され、シャキシャキかつみずみずしい食感を味わうことができるようです。

 また「鬼おろし」の語感とは裏腹に大根おろしは全く辛くありません。あの辛さは苦手な方も少なくないでしょうから、大根おろしはあくまでもさっぱりとした味わい、そしてシャキシャキとした食感を愉しむためのアイテムと割り切って辛味抜きに仕上げたのかも? と思ったのですが、大根おろしはそもそも細かく擦るほうが辛いみたいで。
 
 丸亀製麺の牛肉って個人的には概してかなり甘ったるくて濃い味付けなのが難だと思っていますが、この商品は鬼おろしを加え、全体にあっさり、さっぱりした方向へ持って行き、牛肉の甘ったるさを大きく緩和したせいか、非常に食べやすくて毎夏楽しみな逸品です。

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