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2023.06.30

斉藤湯@日暮里

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 山手線日暮里駅東口から尾頭橋通りを渡り、日暮里舎人ライナーの南側にある「あやめ通り」を入ると案内板が設置されています。日暮里と言う場所柄か、日本慣れしすぎた外国人観光客とか背中一面に絵が入った方とかもやってきます。
 
 2015年4月27日にリニューアルオープンしたそうで、その後8年の月日が経過してもなお外観・内装とも新品同様。

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 内湯は高濃度人工炭酸泉、ジェットバス、電気風呂、あつ湯、水風呂など。水風呂があるのにサウナはありません。またジェットバスに勢いがないのが気になりました。
 
 露天風呂はシルキー風呂(超微細粒気泡風呂)。露天といっても頭上はすっぽり屋根がかかっており、すのこ状の天井から明かりが差し込むだけ。夏季だったので外気が入ってくるかどうかも良く判らず。ただシルキー風呂は温めでゆっくり浸かれるので個人的には気に入りました。
 
 シャンプー、ボディソープ常備。お風呂もシャワーも全て軟水なのがウリ。壁画は壁ではなく、洗い場と浴槽の仕切りに小さく描かれていました。
 
 フロント前に小さな休憩スペースがあり、銭湯では珍しくWi-Fiあり。ビールも用意。駅近かつ14時と早めに開店するのも嬉しいところ。

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東京麺人@代々木 ~ 東京クラシック醤油ラーメン

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 代々木駅東口から明治通りを渡って、「千駄ヶ谷5丁目」交差点そば。尖塔状のドコモタワーの向かい辺り。「我武者羅」の跡地。先客、後客ともゼロ。
 
 店内の券売機ボタン先頭の「東京クラシック醤油ラーメン(850円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に「クラシックソーセージラーメン」「クラシックコロッケラーメン」「豚菜麺」「東京クラシック純の塩ラーメン」などなんかキワモノだらけみたいで。。

 店内はL字型カウンター10席のみ。卓上にはコショウだけ。水セルフ。

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 この店が変わっていところは「先ベジ」と称して野菜の小皿を出すこと。往訪時は「ズッキーニのオリープ油炒め(?)」でした。

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 スープは動物系清湯で、かえし控えめ。ラーメンスープというより洋食のスープっぽい、良く言えば優しい味わいで、悪く言えば「無化調」を謳う店でやらかしがちな物足りなさが漂います。また表面の脂がかなり多いので、見た目と違ってあっさりではなく、こってり寄り。なんか東京の古典的な醤油ラーメンのスープとはだいぶ違うんですが・・・
 
 麺は細目のストレート。つるつるした口当たりで、スープに合わせてかやや柔らかめの仕上がり。

 チャーシューはベラベラの豚バラ。他にネギ、海苔、ナルト。
 
 なんか意識高い感じがガンガン響いてくる店ですが、「先ベジ」なんか要らないから具をもうちょっと増やすべきかと・・・

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2023.06.29

"松屋風"ロモサルタード@松屋

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 松屋が2023年6月20日より発売中の「"松屋風"ロモサルタード」を「2枚盛り(890円)」で試食。「トンテキ定食」あたりから1枚~4枚と100円刻みで値段を変えて売りだしましたが、諸物価高騰を反映して単に単価を上げるだけでは客離れを招くとの判断からでしょう。ご飯大盛だと個人的には2枚で十分というのがトンテキ定食で得た経験則。

 「"松屋風"ロモサルタード」は2020年よりスタートした「世界料理シリーズ」の一環ですが、Mizkanとのコラボ商品なのが特異点。
 
 また「ロモサルタード」は、お肉と野菜を醤油・お酢・スパイスで炒めたペルー料理だそうですが、「"松屋風"ロモサルタード」は、「日本のお米に合うよう、『ぽん酢』×『にんにく』×『スパイス』風味に仕上げた逸品で、ジューシーな豚焼肉と玉ねぎ、パプリカ等の野菜、フライドポテトをスパイスの効いたソースで香り高く炒めた、1日に必要とされる野菜の1/3が摂れる大満足の新メニューとなっています。」というのが松屋のウリ文句。

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 でも「松屋風」というのが曲者でペルー料理の「魔改造」の匂いがムンムン(苦笑)。Mizkanとのコラボ商品で「ぽん酢」を使っているので酸味の自己主張が強いと思い込んでいたのですが、予想ほどはありませんでした。
 
 その代わりににんにくがしっかり効いていて、結局のところ旨味に乏しい残念な豚肉をにんにくをかっつり効かせた濃い味のソースでなんとか美味しく頂けるようにした「いつもの松屋の味」の酸味強めバージョンじゃないのかという気がしないでもなく(苦笑)。

 またスパイスも個人的には苦手なエスニック系が混じっているようでちょっと鬱。

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【観戦記】23年第12節:浦和 4-1 湘南 ~ 北関東はいないが北九州がいた!!

 塩試合だった川崎戦の後にスコルジャが「お前ら、とっととシュート撃てや!!」と激昂(?)したのがよほど堪えたのか、この試合は極端なまでにシュートを撃ちに撃ちまくって久しぶりに大量得点で勝利。選手達は何かふっきれたような気も。
 
《スタメン》

 共に前節から中3日。浦和は前節川崎戦で故障した明本&荻原に代えて右SBに出場停止明けの酒井が戻った他、左SBには大畑を今季初めてリーグ戦でスタメン起用。他に髙橋→関根、カンテ→興梠とスタメン4名入れ替え。
 
 西川が川崎戦で信じ難いレベルの凡ミスを犯したのでGKが彩艶に代わっても不思議はありませんでしたが、川崎戦で凡ミス後のプレーが安定したのを評価されたのか、この試合でも西川スタメンは変わらず。
 
 サブに早川と馬渡が入って小泉がベンチ外に。川崎戦で途中投入ながらボールロスト連発だった小泉が早川に抜かれてしまうのは仕方ないでしょう。
 
 また川崎戦に続いてリンセンとモーベルグはベンチ外。川崎戦のベンチ外は「中3日でホーム湘南戦、さらに中2日でアウェー鳥栖戦と続くので、連戦の過程でのローテーション的な意味合い」と思ったのですが、連続してベンチ外となると、もうスコルジャの構想から外れていると解釈するしかなさそう。
 
 湘南は前節鳥栖戦で0-6とボロ負けしたせいか、富居→ソン、畑→大野、奥野→永木、平岡→山田、タリク→町野とGKも含めてスタメンを5名も入れ替え。

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《試合展開》

 立ち上がりから浦和が大攻勢。1分大畑が湘南GKのキックしたボールを高い位置で回収したのを契機に関根→大久保→安居といきなり決定機。5分には関根が高い位置でボールを奪回して大久保がシュートを放つも枠外。10分には西川ゴールキックの跳ね返りを大畑が回収→関根が左サイドで粘って来て中央を駆け上がって来た酒井に折り返すも酒井のシュートは枠外。

 相変わらず点は入らないものの、いつもよりは「とにかくシュートで終わる」意識が高くなっていることが非常に良く判る試合の入りでした。
 
 浦和の先制点はこの試合何度か垣間見られた湘南最終ラインの裏狙いから。20分岩尾のロングフィードで大畑が左サイドから裏抜けに成功。後方から飛んでくるボールをトラップ一発で収めた上に追いすがるCB高橋を制して裏を取った大畑の妙技には痺れました。後は大畑の折り返しを興梠が決めるだけ。
 
 その直後に落雷の影響か、オーロラビジョンが両サイドとも落ちてしまうアクシデントがありましたが、試合中断は3分程度と短くて試合の流れを変えるには至らず。34分大久保シュートをGKが弾いたボールに大畑が反応するもシュートを撃ち切れず。39分岩尾縦パス→安居が最前線で収めてスルーパス→興梠の決定機がありましたが、ここはGKがセーブ。
 
 この試合、浦和の基本フォーメーションは4-2-3-1、湘南は3-1-4-2と噛み合わせは悪いはずですが、浦和の前プレが良くハマりました。湘南は前ハメを恐れて慌てて2トップ目掛けて蹴ってしまう場面が目立ち、浦和は両CBが難なくボールを回収。

 逆に湘南は前からハメに行こうとすると浦和にロングボールを蹴られて最終ライン裏を脅かされ、そうこうしているうちに最終ラインを怖くて上げられなくなってしまって中盤がスカスカになり、浦和の地上戦を食らってしまう。やむなく最終ラインを上げようとするとまた裏に蹴られるという悪循環に。
 
 また今の湘南は信じ難いくらい球際に弱く、中盤の攻防はもはやどうにもならない印象を受けました。湘南はちょっと前まではどちらかと言えばラフプレー上等系だったはずですが、もう守備が全く体をなしていないので怖くて思い切りよく動けなくなったのかも。
 
 前半湘南の本来の狙い(=サイド深い位置から2トップへクロス攻撃)が見られたのは前半終了間際の小野瀬クロスに町野が走り込んだ場面だけで、そのシュートも枠外。
 
 後半に入っても浦和優勢の流れは全く変わらず、52分カウンターで安居の縦パスを受けた伊藤がボックス内に突入。すぐ横に関根がどフリーで併走しているにも関わらず伊藤が無理やりシュートを撃って山本にブロックされてしまう大失態。まぁこれは「シュート撃て撃て!!」の副作用としか言いようがありません。
 
 逆にその直後の53分左サイドからの杉岡クロスに大橋がヘッドで合わせるという、湘南の狙い通りの形でまさかの失点。この場面は酒井が大野と交錯して傷み、ボックス内で倒れたままになっている隙を突かれた格好だったので、ゴールの後に酒井が荒木主審に抗議したのは「大野のファウルを取らないのか?」ということかと。
 
 まさか過ぎる失点だったので試合の流れが一変しやしないかと気が気でなりませんでしたが、悪い流れになりそうなところをすぱっと断ち切ったのが61分の関根のゴール。伊藤のパスを受けた関根がターンで小野瀬を抜いたのはともかく、シュートフェイト一発で大野を転ばせた時点で勝負あり。後はシュートコース全開で、ボールは右ポストに当たりながらゴール!!

 スコルジャは64分お疲れの興梠に代えてカンテを投入。その直後の65分、酒井のボール奪取を機に安居が右サイドで粘って大外の大久保へ展開。大久保が右サイドを突破して折り返し→湘南最終ラインをカンテと酒井が釣って、その後ろから関根が迫る完璧な崩しで浦和3点目。

 中2日で鳥栖戦があるためか、スコルジャは76分大久保→髙橋、伊藤→早川と早めに交代。カンテの前プレが緩慢な反面、早川や髙橋、そしてなんと関根までもが激しく前プレをかけまくって湘南に何もさせず。

 スコルジャは最後に平野と馬渡を試運転して試合終了と思いきや、湘南の集中が完全に切れていて、酒井縦パスを受けた馬渡の右サイドからのクロスを大野がクリアしきれず、カンテが拾ってダメ押しの4点目!!
 
 湘南も後半盛んに選手を代えましたが、いかんせん良い形でボールが奪えないので良い攻撃が出来るはずもなく。DAZNでは湘南のシュート数は10本もあって「いつの間にそんなに撃ったん??」という印象しかなく、公式記録の4本のほうが実感に即しているかと。

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《総評》

 貧打浦和には極めて珍しい、4得点も上げての大勝。今季4点も取ったのは第8節札幌戦以来で、奇しくもというか当然ながら守備がまるでなっていない相手から。「前節鳥栖に大敗した湘南相手じゃ参考にならん!!」という話は判らなくもないのですが、最下位だった横浜FC相手に塩試合したばかりですから、個人的には「最悪期は脱した」と率直に評価しても良いと思いました。

 撃ちも撃ったりシュート数19本。しかも遠目から無理やり撃ったシュートは少なくてボックス内からシュートが多いせいか、うち枠内シュート13本。最初の安居や39分の興梠、52分伊藤と点が入らないほうが不思議な場面もありましたし、「4点しか取れなかった」という印象を受けた試合でした。何の慰めにもならないことで知られる「ゴール期待値」で、浦和の値がたった2.67しかないのがなんとも不可解ですが(苦笑)。
 
 川崎戦の試合終了後にスコルジャが「ゴールから16m、18mくらいの距離で、ミドルシュートを打てるのにさらにもう一つコンビネーションをしようとする場面があったと思います。シュートを打つ部分の判断も足りなかったかもしれません」と語り、湘南戦の試合前会見でラファコーチが「ミドルシュートを打つために勇気付けるような言葉を言っています。20メートル、22メートルくらいの距離から非常に良いシュートを持っている選手がいますが、試合になるとそこからシュートを打たずにさらにゴールに近づこうとしていますので、得意なプレーを出してもらいたいと思っています」と同じ趣旨の話をしていましたが、この辺が相当選手達に響いたのでしょう。
 
 もちろん「気持ち」の問題で全てが解決した訳ではなく、スコルジャが今季仕込みに仕込んできた「相手最終ラインの裏狙い」がようやく様になりだした上に、ここ数試合コンディション不良でさっぱりだった興梠の動きがいつになく良くてボールがしっかり収まり、2列目が動きやすかったのも大量得点に繋がったと思います。
 
 またスコルジャの「とっととシュート撃て!!」との訓示が効き過ぎて52分伊藤の失態という場面もありましたが、さすがにスコルジャは中途半端に「あそこはフリーの選手に出すべきだった」と変に軌道修正せず、「このように毎試合4点取れるのでしたら、外す回数が多くなっても構わない」と撃て撃て路線を継続。
 
 また個別には「選手評等」に記しますが、大畑を筆頭にこれまでリーグ戦で出場機会の少なかった選手が実に良い仕事をし、監督の信頼を勝ち取るために短い時間でも全力を出している様が実に嬉しかった。それがベンチに入れなくなった選手と辛うじてベンチ入りしている選手との差といってしまえばそれまでですが、浦和も「ACL決勝組」から選手層がちょっとだけ厚みを増しつつあるようで。
 
 浦和はACL決勝で先送りになっていた試合を全部消化して首位横浜Mとは勝ち点6差の4位。あの貧打の連続を見せつけられるとリーグ優勝なんて夢物語にしか思えませんが、この試合をきっかけにブレイクしてくれれば辛うじて追いつける範囲内かなぁ。また点は取れないが失点も少なくて負け試合が3つしかないので、得失点差がいつの間にか二けたプラスになっているのは特筆すべきことかと。

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《選手評等》

・明本の故障という形で出場機会がようやく巡って来た北九州市出身の大畑。「練習の態度が悪い」と監督に責められた時期もあって、ベンチにも入れない日々が長かったものの、ようやく巡って来たチャンスを一発で活かす辺りはやはり只者ではありません。往々にしてフィジカル頼みの明本と比べるとやっぱSBらしいSB。34分にこぼれ玉に詰め切れなかった場面は「大畑は点取り屋の才能だけはない」と思いましたが、そもそもあそこにおること自体びっくり!!

・平野の出場時間は短時間に留まりましたが、後方からの「パス出し小僧」ではいかんという思いがあるのか、クロスに対してGKの目の前まで突っ込んでいったのはびっくりしました。実に良い傾向。

・4点目は酒井がボールを拾った時点で馬渡が縦パスが出てくることを信じて「相手の最終ライン裏へ走る」というスコルジャ流のタスクをサボらずに実行したことから生じたもの。平野同様、与えらえた時間は短かったものの、その中で「やるべきことをちゃんとやる」ことで監督の信頼を勝ちとろうとする姿勢が垣間見られて頼もしいのなんの。前プレがそんなに出来ないからスタメンは無理でしょうが、特攻要員としては計算できるかと。

・岩尾が湘南にいたのはキジェ期なので当然岩尾のプレースタイルが合う訳がなく、いい思い出なんて全くないと思いますが、そんな小さいことは心のうちに仕舞って湘南に挨拶へ行くのはさすが岩尾課長!!

・髙橋はまさか右SHに投入されるとは思ってなかったでしょうなぁ。さすがに連携もへったくれもなくて無駄な時間でした(つД`)

・この試合で数少ない精彩を欠いた選手は酒井と思いましたが、なんか故障をおして出てないかなぁ。酒井は期待値がデカすぎて可もなく不可もない出来では満足できない嫌いはありますが。

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-----興梠-----
関根---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
大畑-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
20分 興梠
61分 関根
65分 関根
90+2分 カンテ


(交代)
64分 興梠→カンテ
76分 大久保→髙橋
76分 伊藤→早川(早川トップ下、安居CHへ)
87分 岩尾→平野
87分 関根→馬渡(馬渡右SH、髙橋左SHへ)

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---町野--大橋---
--山田---小野瀬--
杉岡---永木---石原
-山本--大野--高橋-
-----ソン-----

(得点)
53分 大橋

(交代)
64分 石原→阿部(阿部シャドー、小野瀬右WB)
64分 山田→平岡
71分 永木→奥野
71分 大橋→タリク
83分 山本→畑(畑左WB、杉岡左CB)

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・浦和には珍しい学生の団体さん。修学旅行かな?と思いましたが、ツイッターでの情報によると「美園中の学生さんの希望者が招待された」とのこと。とにかく点がたくさん入って浦和が勝つというビギナー向きの試合で何よりでした。ずっと大人しく座って観戦していて、得点の度にタオマフを振り回すどころか、隣の湘南サポを煽ったりする輩はいなかったみたいで(苦笑)。

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2023.06.28

明石みつぼし@明石 ~ 穴子丼御膳

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 山陽本線明石駅の南、国道2号線を渡って「魚の棚商店街」への入り口に立地。11時半の開店10分前で先客ゼロでしたが、開店までに後客5。開店後6。予約を入れている客もいて結構な人気店のようです。
 
 海産物メインの割烹みたいな店でちょっと敷居高め。よって一人で来る客なんてあんまりいないのか、たった3席しかないカウンターへ案内されました。
 
 明石の海産物といえばタコや鯛がメジャーだと思いますが、今回はあまり他所で食べる機会がない「穴子丼」をメインに据えた「穴子丼御膳(1850円)」を注文。

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 穴子丼には天敵大葉が乗っていたのでまずは慎重に除染。穴子には「焼き」が入ってるので少々渋みあり。また「焼き」を入れた割には食感がカリカリおらず、適度にふっくらしていました。ただ穴子の量が思いのほか少なく、ご飯を片付けるのに刺身の助けを借りる羽目に。穴子をびっしり敷き詰めた宮島「うえの」の穴子丼よりかなりお上品です。

 刺身は明石らしく身が良く締まっていて上々の出来。また天ぷらはこういう店だと関西の奇習=ウスターソースで食べるようなことはないようです(苦笑)。
 

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2023.06.27

姫松屋本店@島原 ~ 具雑煮

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 島原城本丸へ登る道の正面。いかにも観光客向けな店構えですが、ランチタイムは地元の方々もワラワラやって来て繁盛していました。
 
 ここでのお目当ては島原の郷土料理「具雑煮・並(1200円)」。「具雑煮」とは島原半島地域で正月などに食べる独特な雑煮のことで、「島原の乱」で一揆軍の総大将であった天草四郎が3万7千の信徒達と共に原城に籠城した際、農民達にもちを兵糧として貯えさせ山や海からいろいろな材料を集めて雑煮を炊き,栄養をとりながら約3ヶ月も戦った時のものが始まりだそうです。

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 雑煮ですが土鍋で出てきます。汁はカツオ出汁が効きまくりですが、かなりあっさり目。うどんの汁にあい通じる感がありますが、主食にあたるのは麺ではなく小さな円盤状の御餅。それ以外では材木状の高野豆腐が目立ちました。

 具は他に小さなサイコロ状の鶏肉、極小の焼きあなご、千切りごほう、レンコン、ちくわ、かまぼこ、薄焼きの卵焼き、シイタケ、春菊、そしてシロナ(島原白菜)。
 
 デフォルトだと飽きやすいので途中で一味を投入。一応餅が入っているとはいえ、ボリューム的には「並」ではやや少な目で隣のオッサンが「大(1400円)」を頼んでいたのも納得。
 
 悪くはないのですが、同じような値段、かつ同じ陣中食がルーツと言われる「甲州ほうとう」と比べると具の豊富さでもボリュームでも完敗かなぁ。堂々たる武田の正規軍と籠城で兵糧が苦しい一揆軍との差と言ってしまえばそれまでですが・・・

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2023.06.26

こぼれいくら!サーモンちらし@釧路・釧祥館(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 東京駅構内「駅弁屋 祭」で「こぼれいくら!サーモンちらし(1380円)」を購入。パッケージは「釧祥館」と大書されているので釧路駅の駅弁と思ったのですが、箱に貼り付けられたスペック表を見ると不可解なことに「製造者:旭川駅立売商会」とありました。
 
 調べてみると釧路の駅弁業者だった「釧正館」は1989年4月に営業権を旭川駅立売株式会社(現在の旭川駅立売商会)へ移譲し、翌年社名を「釧祥館」に変更。そして2019年9月には製造部門から撤退し、旭川駅立売商会による製造に移管したという関係のようです。実質的に釧路向けの駅弁のブランド名として「釧祥館」が残っている感じでしょうか。ともあれ、旭川も釧路も現地で駅弁を買う機会なんてまずないので、東京駅で買えるのはありがたいものです。

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 内容はいくら(ますいくら醤油漬け)、サーモン(酢味トラウトサーモン)、サーモンフレークを酢飯に乗せただけのシンプルな一品。見た目だけで大方味の想像がつき、それだけにハズレようがありません。いくらはもちろん、サーモンフレークも濃い目の味付けでご飯が進みます。

 ただサーモンは厚みがなく、その下に玉子焼きが隠れていて嵩上げされているのがチト残念。

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2023.06.25

出汁カレーからあげ定食@からやま

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 「からやま」は2023年6月16日から期間限定発売中の「出汁カレーからあげ定食(869円)」を試食。
 
 「150g以上ある皮付きの鶏もも肉を、ターメリックやコリアンダー、クミンにフェネグリーク、こしょう、赤唐辛子、ちんぴ等7種類以上のスパイスがベースの特製ダレで漬け込みます。さらに、カラッと揚げたからあげを追いカレースパイスで仕上げた、スパイシーでとことんカレーなからあげです。」というのがからやまのウリ文句。
 
 しかもカレー味のからあげを出すだけでなく、別添の「出汁カレー」に浸けて魚介の旨味を加えるという面白いおまけつき。

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 ウリ文句には色々とスパイスの名前を連ねてありますが、配膳時に香ってくるのは正直昭和然としたカレー粉そのまんまな感じ(苦笑)。「追いカレースパイス」が卓越しているためでしょう。
 
 最初の一個は「出汁カレー」に浸けずにそのままいただきましたが、特製ダレでしっかりカレーの下味がついていて、「出汁カレー」なしでも十分ご飯のおかずになりえます。
 
 2個目からは「出汁カレー」に浸けて見ましたが、「魚介の旨味」というかカツオ節みたいな「節系」の旨味がかなり強くて、なんだか蕎麦屋のカレーみたいなめっちゃ和風寄り、カレー南蛮の出汁に浸けて食べているような感じになります。これはこれで悪くはないのですが、もともとのカレー味のからあげの出来が良かっただけに少々蛇足な気も。「出汁カレー」に浸けると当然ながら唐揚げの皮のパリパリ感は失われますし、味が濃くなりすぎて鶏肉本体の旨味を損なっている感も。
 
 といっても「出汁カレー」は味変アイテムとしては面白い存在なので、半分はデフォルトで、残り半分は「出汁カレー」に浸けて楽しむのが最善かと。

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【観戦記】23年第18節:浦和 1-1 川崎 ~ まるで飯倉vs前川みたいな・・・

 どうしても西川の大失態で勝ち点3を逃した印象が強く残ってしまいますが、より根源的な問題は数的有利になってもロクに決定機を作れなかった攻撃陣のほうでしょう。

《スタメン》

 浦和はルヴァン杯清水戦から興梠→カンテ、小泉→髙橋、関根→伊藤と3名スタメン入れ替え。髙橋はこれが浦和でのリーグ戦初スタメン。出場停止の酒井の代わりの右SBは清水戦同様明本が転用されました。

 清水戦で良いところがなかったリンセンとモーベルグはベンチ外で、大畑がベンチ入り。但し、この試合の後に中3日でホーム湘南戦、さらに中2日でアウェー鳥栖戦と続くので、リンセンとモーベルグはもはや事実上戦力外なのではなく、連戦の過程でのローテーション的な意味合いからのベンチ外なのかもしれません。

 川崎はルヴァン杯湘南戦から高井→大南、ダミアン→遠野と2名入れ替え。故障明けのダミアンはサブにもおらず。

 なお川崎はCBジェジエウが依然長期離脱中なのに加え、小林とマルシーショが負傷離脱中。

《試合展開》

 髙橋スタメンでカンテと2トップか?と思われましたが、髙橋の位置はどう見ても左SH。「プロになってからしっかりと左サイドで出たのは初めて」とのこと(苦笑)。

 そして浦和の試合は上々で、試合開始スローインからの流れでいきなり大久保に決定機があったもののシュートコースが甘くてGK上福元が難なくセーブ。その後も髙橋や安居が激走して川崎最終ラインに盛んにプレスをかけ、攻勢をかけるも決定機には至らず。

 川崎の布陣はいつもの4-1-2-3ではなく、大島をIHから一列下げての4-2-3-1で試合に入った模様。試合後の会見によると「マッチアップのところ、マークのところで分かりやすい形にした」とのことですが、正直今の浦和相手では「策士策に溺れた」感があり、あまり意味はなかったかと。

 それでも15分ぐらいから川崎がボールを握って浦和を自陣に押し込む時間も増え始め、21分には家長→大島→脇坂と地上戦で中央を突破され、ボックス内で脇坂に際どいシュートを撃たれてヒヤリ。ただ川崎の決定機はそれだけでその後は川崎が両サイドから何度かクロスの形を作るものの、それらは浦和守備陣が淡々と弾き返して全く危なげなし。見せ場は28分脇坂FKがバーを叩いた場面くらいで、それも西川が「これは入らんな」とばかりに弾くことすらせずに見送っていましたし。

 失点する気配はないものの、浦和の攻撃は相変わらずしょぼく、チャンスらしいチャンスは31分素早いリスタートから大久保シュートで終わった場面だけ。相変わらず前プレを懸命にかけて川崎の攻撃を阻害するものの浦和のチャンスには繋がらず。カンテはギニア遠征帰りでコンディションが良くないのか、思ったよりボールが収まらないのが何とも歯痒く、髙橋は髙橋で守備に全力を割いていて点が取れる場所にはいませんでした。

 「初めての左SH」では点が入りそうにないと思ったのかどうか、スコルジャは後半頭から髙橋に代えて関根を投入。これは一定の効果があって47分右サイドから大久保クロス→ファーで関根ヘッドも枠外。50分右サイドから明本クロス→ファーで安居に通るも角度がなくてシュートはGK正面。
 
 そして浦和の先制点は意外な形から。53分西川のゴールキックを果敢にGK上福元が前に出てヘディングでクリアしたところ、ボールはなんとセンターサークルにいた関根のもとへ!関根のロングシュートは見事に無人のゴールマウスへ向かって浦和先制。
 
 しかし、58分に西川がまさかの大失態でたちまち同点に。先制された川崎が前プレの強度を一気に高めてきたところで、岩尾ががっつりプレスをかけられている西川に安易にバックパス。西川も西川で簡単に蹴ればいいものを、何を思ったかボールコントロールを誤ってまさかのオウンゴール・・・
 
 両GKの失態を見てその後は共に前プレの掛け合いとなり、試合は一気にオープンな展開に。勝機と見た両監督も動いて64分に浦和は岩尾→小泉、カンテ→興梠、川崎は遠野→瀬川と交代。72分浦和の前プレを交わしてのロングカウンターで瀬川がGKと一対一になるもシュートは枠外へ。ただこの場面で必死に守備に戻ろうとした明本が故障してしまい、74分やむなく大畑と交代。
 
 さらにドタバタ劇は続き、74分に投入された小塚が78分ショルツへの悪質極まりないファウルで一発退場!!浦和は数的有利となりましたが、途中投入の小泉と興梠がさっぱりでこれといった決定機は作れず。決定機らしい決定機は85分ボックス内左から関根が放ったシュートくらいでしょうか。ATには珍しく小泉がミドルシュートを放ちましたが、力なくGKの正面へ飛んで試合終了。

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《総評》

 両GKの失態でゲームが動いただけで、浦和どころか川崎もたいして決定機を作れずに引き分け。ただ浦和は7分もあったATも含めて20分近く数的有利だったにも関わらずほとんど決定機を作れずじまいで、しかも明本&荻原と怪我人まで出してしまったので、浦和の方がダメージが大きい引き分け、より残念な引き分けだったと思います。試合後の埼スタはブーイングに包まれましたが、それも当然でしょう。
 
 GKの失態といっても川崎は最終ライン裏の広大なスペースをGK上福元に任せるという戦術を採っている以上、ああいう失態は許容できる範囲内でしょう。
 
 より深刻なのは浦和のほうで、今の浦和はリカ時代と違ってGKから徹底して繋ぐことには拘っていないので、西川が大きく蹴りだせば何の問題もなかったはず。また西川に難しいパスを出した岩尾も岩尾で、ビルドアップ時の挙動の残念さは何度も指摘されており、今回もその難点が露呈した格好に。今回の大失態を受けてスコルジャが次の湘南戦でいきなり西川や岩尾を代えるとは思えませんが、代えても特に不思議はないくらいレベルの大惨事だと思いました。

 また試合後の会見でスコルジャは「ラインブレイクした後、クロスを上げられるのにそうしなかった場面がいくつかあったと思います。また、ゴールから16m、18mくらいの距離で、ミドルシュートを打てるのにさらにもう一つコンビネーションをしようとする場面があったと思います。シュートを打つ部分の判断も足りなかったかもしれません」と語っているのが目を惹きました。
 
 要するに「さっさとクロスを入れるなりシュートを撃つなりできる場面があるのになんでやらんのや!!!」という趣旨なんだろうと思います。この辺がリカ流とスコルジャ流の決定的な違いで、味方の攻撃態勢が整って初めて攻撃を仕掛けるリカ流(その代わりに相手の守備陣形も整ってしまう)の残滓が、相手の守備陣形が整わないうちに攻め切りたいスコルジャを苦しめているのかもしれません。この辺の問題は7月の中断期間でチーム再建の時間が取れるまでどうにもならないかも。
 
 攻撃のしょっぱさは相変わらずでしたが、試合後に鬼木監督が「前半から気になったのはトランジションのところ。スローイン、FKもクイックでやられてピンチになっていた」と語っているところを見ると浦和は川崎をそれなりに研究していた形跡がありました。川崎は相手を押し込んでからの分厚い攻撃こそ迫力があるものの、GKからのビルドアップは上福元を起用してもなお結構怪しげなので、浦和が前プレを全力で仕掛けにいったのも川崎を研究した結果なのでしょう。そして前プレがハマらずに川崎にボールを握られても全くあわてず騒がず、危なかったのは21分の脇坂シュートだけ。
 
 よって何かの拍子に先制さえすればそのまま川崎を完封して勝てた可能性は極めて高い(=まるでACL決勝のような勝ち方)と思いましたが、まさかあんな形で同点にされるとはなあ・・・かえすがえすも残念極まりない試合でした。

《選手評等》

・髙橋はリーグ戦で初めてスタメン起用されて「とにかくできること、他とは明らかに違うことを目一杯やる!」というスタンスだったから個人的には好印象。ただ文字通り「守備に1000%」で得点に絡む気配はほとんどなかったから評価は分かるかもしれません。でも何しに来たのかわからん小泉より遥かにマシ。髙橋はとにかく1点取ってくれ!!あのプレースタイルは絶対に赤者受けするから!!!

・スコルジャも 「私が要求した仕事はしてくれたと思います。ハイプレス、そして引いたところの守備でもいい仕事をしてくれたと思います」と「守備に1000%」というタスクは高く評価しており、リンセン左SHよりは今後も重用されそう。

・また「背後に抜ける動きも彼は何度もやってくれましたが、そこを使う周りの判断が足りなかったと思います。」と攻撃面で見せ場がなかったのは髙橋本人の問題ではなく、周囲とのコンビネーションが出来てないためと考えているようで、この辺は出場機会を増やして解決する他ないでしょう。髙橋本人も「ホセや海渡が足元で受けるタイプなので、CBが引きつけられた背後を狙おうというのは意識していました」と裏抜けの意識は持っているようですし。

・興梠はもうコンディション不良でどうにもならないんでしょうが、カンテもギニア帰りでお疲れ臭くて、この両者の交代は全く意味がありませんでした(つД`) 小泉に至っては中盤でのボールロストの連続で川崎の攻撃の基点になることしばしば。あんな状態の小泉を使わざるを得ないとは、早川不在が痛すぎる・・・

・明本はともかく、荻原は清水戦で小破した臭いのにここで無理使いしたのが裏目に出たかも。そして大畑はどんな形であれ、ついに出場機会が巡って来たのでとにかく頑張れ!!

・最後に2度あったハンド疑惑。今村主審は走りながら「当たったのはここやん!」って一応説明してますし、プレーが切れてないのに浦和の選手達が主審に抗議し続けるのはめっちゃ怖かったけどなあ。その説明が妥当かどうかはともかくとして、あの怠慢プレーででカウンター食らって負けてたら大荒れだったでしょうに。

Kawasaki2306001

-----カンテ------
髙橋---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-明本
-----西川-----

(得点)
53分 関根

(交代)
HT 髙橋→関根
64分 岩尾→小泉(小泉トップ下、安居CHへ)
64分 カンテ→興梠
74分 明本→大畑(故障による交代。荻原右SB、大畑左SBへ)
88分 伊藤→平野

Kawasaki2306002

-----宮代-----
遠野---脇坂---家長
---大島--シミッチ---
登里-車屋--大南-山根
-----上福元----

(得点)
58分 OWN GOAL(西川)

(交代)
64分 遠野→瀬川
74分 大島→小塚
83分 シミッチ→橘田
83分 脇坂→瀬古
83分 宮代→山田

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2023.06.24

わだ@池袋 ~ スタミナ牛肉ラーメン

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 池袋駅西口から立教大学へ向かう道すがら。池袋二又交番の裏辺り。東京メトロC2出口を上がってすぐ。先客ゼロ、後客2。吉野家ホールディングス傘下の「せたが屋」が手がけたもので、大阪に「南海難波本店」があるようです。
 
 正直使いやすいとは言い難いタッチパネル式券売機で売りものの「スタミナ牛肉ラーメン(850円)」を注文。さらに券売機で味(醤油/塩)や麺(細麺/中太麺)、麺量(普通盛/大盛り+120円)、牛肉の量(肉普通/大盛り+150円)を選ばせた上で会計に進む方式です。今回は「醤油&細麺」で。ランチは小ライス無料サービスあり。
 
 メニューは他に牛肉ラーメン、塩牛肉ラーメン、濃厚牛肉ラーメン、特製爆牛ラーメン、祝い盛りラーメンなど。

 店内はL字型カウンター11席と4人卓×2。卓上にはブラックペッパー、酢、おろし生姜、おろしニンニク、二味(一味唐辛子と胡麻)、辛味噌。
 
 最初に生卵が出てきます。「日本一玉子があうラーメン」と謳っているので卵を麺の中に入れることを想定しているのでしょうが、個人的にはスープがぬるくなるのが嫌いなので、小鉢に割り入れてすき焼き風に牛肉を絡めて食べることにしました。

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 スープは牛骨ベースではなく、鶏ガラベースでしょうか。ラー油でピリ辛に仕上げてはいますが「スタミナ」を冠している割には脂っぽくもなくニンニクがっつりでもなく、割とサラサラのあっさり系。これではさすがに物足りないので卓上のおろしニンニクや辛味噌を少々投入。また個人的には少々苦手な薬膳臭さが気になりました。
 
 麺はコナノチカラ製麺製の中細ストレートタイプ。つるつるした口当たりでやや柔らかめの仕上がり。このスープに合わせるなら細麺が正解でしょう。量的には小ライスをつけてちょうど良いくらいかな?
 
 多めに添えられた牛肉はいかにも吉野家の牛丼を転用した感じで、これは外れようがありません。他にメンマ、ニラ、刻み青ネギ、白ごま。
 
 ご飯と一緒に食べることを前提としたスタミナ系ラーメンって最近はご飯が別料金で、ラーメンと合わせて千円を超えるのが当たり前になりつつある中、大手外食店の傘下らしく値段を抑えたものを出したのは嬉しい反面、クォリティーも値段相応みたいで。

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2023.06.23

小柴屋@豊科 ~ 信州サーモン丼

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 2022年11月の「ブラタモリ・安曇野編」で紹介された「信州サーモン」が気になって試食に出かけました。往訪したのはJR大糸線豊科駅のすぐ近くにある「小柴屋」。
 
 店先に「信州サーモン丼」の幟が揺れていますが、寿司屋でも海鮮料理屋でもなく、実態としてはなんでもありの食堂。客はほとんどが地元民みたいで、ラーメン、やきそば、チャーハン、定食等々ごくごく日常的なものを注文していましたが、こちらは初志貫徹で「信州サーモン丼(1430円)」を注文。味噌汁、小鉢、漬物、煎茶付き。
 
 信州サーモンとは安曇野市・明科にある長野県水産試験場で約10年の歳月をかけ開発された信州ブランドの高級魚。ニジマスとブラウントラウトから卵を産まないメスが誕生し、卵を産まない代わりに産卵に要するエネルギーが旨味になるんだとか。

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 それはそれとして出てきた丼はご飯の量が案外多い反面、サーモンに厚みがないので量的バランスが良くありません。その上サーモン自体はかなり淡白な味わいなので、いきおいわさび醤油の力を借りて食べ進む羽目に。安モンのサーモンにありがちな脂っぽさとか筋っぽさとは無縁で確かに高級感はありますが、私のバカ舌では一般的なサーモン丼と比べてそんなに傑出して美味い印象は受けませんでした。この感じだと「信州サーモン特製づけ丼」が正解かもと思い返すも時既に遅し。

 とはいえハズレでもないので、何かの記念として一回食べる分には全然OKです。

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2023.06.22

喜楽湯@川口

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 川口駅と西川口駅のほぼ中間。線路を挟んで反対側にアリオ川口がありますが、銭湯の周辺はただの住宅地で地元の方じゃないと見つけづらいかと。もともとポップな外観が特徴の銭湯でしたが、2023年6月10日にリニューアルオープンしたとの話を聞いて3年ぶりに再訪。相変わらず若者で銭湯を運営していました。
 
 ここは靴箱のカギをフロントに預け、代わりに脱衣所のカギを受け取って入る方式。

 外観が垢ぬけている以外は脱衣所、浴室とも割とフツーの銭湯。湯舟は小さく、しかもその1/4が水風呂。残りをバブル湯やジェット湯付きにするなど細かく仕切っています。井戸水と薪を使ってお湯を沸かしているんだとか。浴室にシャンプーやボディーソーブを備え付けてあり、湯舟が小さい割にはカランも18個も!!
 
 以前は無料でサウナが使えたはずですが、さすがに経営を圧迫したのが+300円になっていました。また以前は浴室の壁に富士山の壁絵ではなくポップな絵が描かれた浴室幕がかかっていましたが、それもなくなっていました。

Kirakuyu2306002
 
 リニューアルで最も変わった点はロビーに続く休憩室が大幅に広くなったこと。いかにも素人が日曜大工で拡張したような趣なのはともかく、外気が吹き抜ける構造なので猛暑下や厳寒期はどうするのかな? また駐車スペースを潰して自転車置き場が広くなっただけでなく、外でもくつろげる様にしたようです。
 

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のりあき@浅草 ~ 熟成味噌らーめん

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 都営浅草線浅草駅を出て駒形橋西詰交差点から1ブロック南西へ入った辺り。11時半の開店5分前に到着したところ先客3。開店後ほどなく満席になり、退店時外待ち6となかなかの人気店の模様。なお往訪時は入居しているマンションがメンテナンス工事中のようで外観を損ねていました。

 店内の券売機で基本と思しき「熟成味噌らーめん(1100円)」を注文。奥久慈卵の生卵1個が無料サービスとのことですが、卵が高騰している折、正直卵は有料オプションにしてラーメンの値段を下げたほうが個人的にはありがたいのですが・・・
 
 メニューは「熟成辛味噌らーめん」との2本立て。

 店内は縦長カウンター6席のみで席間も狭小。奥に4人卓がありましたが、荷物置きになっていました。卓上には酢、一味、醤油、白ごま、ラー油、ミル入り黒胡椒。店内にニンニク臭が強く漂っています。
 
 エッグセパレーターと共に味変用の味噌が出てくるのがこの店の変わったところ。味噌ラーメンなのに味変アイテムが味噌・・・

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 若干とろみがかったスープは店の口上によると「厳選した4種類の味噌と15種類の食材をブレンドした特製味噌タレと豚骨鶏ガラスープ」とのこと。総じてやや甘目の味わい。細かい背脂が乗っていますが、見た目ほどは脂っこい感じはせず。でも味が濃い上にニンニクやら生姜やらで結構なハードパンチャー。
 
 麺は三河屋製麺製の中太緩い縮れ入り。濃厚スープに合わせるなら、個人的にはもうちょっと硬めに仕上げてくれたほうが好み。

 炒め物はもやし主体に玉ねぎやひき肉が少々。さらに大きめのチャーシュー、大ぶりのメンマ、刻みねぎ、柚子皮といったところ。


 卵はラーメンの中へ入れることを想定しているようですが、スープが温くなるのが嫌なので味変用味噌のほうに卵を割り入れてつけ汁状にして愉しみました。

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2023.06.21

キッチンABC 西池袋店@池袋 ~ オリエンタルライス

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 池袋駅西口、東京芸術劇場の向かいのブロック。先客2、後客ゾロゾロ。予定していたラーメン屋がまさかの臨休になったため、近隣のこちらへ転進した次第。2ヶ月ぶりの再訪。11時の開店から15分くらいでほぼ満席に。典型的ながっつり系洋食店ですが、前回往訪時よりさらに女性客が増えていてびっくり!!また高齢者も目立ち、コスパの良さを評価されて客層が広がったのかも。
 
 前回往訪時にこの店はカツなど揚げ物には優位性はなく、なんとかライスとか焼肉系定食とかを頼むのがベターと判ったので、今回は「豊島区第一位の人気メニュー」との触れ込みがある「オリエンタルライス(780円)」を注文。後払い。
 
 但し他客の注文は「日替わり定食(880円)」が圧倒的で、しかもそちらのほうが早く出てきます。往訪の日替わり定食は「ポーク生姜焼+ソーセージの白湯+カニクリームコロッケ」という構成でした。
 
 店内は厨房前にカウンター4席、店中央に2人卓×2、4人卓×1、そして店の外周に4人掛けボックス席×4。客はほとんど一人客なので最初はカウンター、次にテーブル席、最後にボックス席に案内していました。後から来た客のほうが一見ゆったりしたところに座れて不合理な気もしますが、当然ながら相席上等。最初はボックス席に二人で座っていた女性客にも容赦なくオッサンとの相席の洗礼!!

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 オリエンタルライスとは要するに豚バラ肉とタマネギ、ニラをニンニクの効いた甘目の焼肉タレみたいもので炒め合わせた感じでしょうか。どこか「オリエンタル」なのかさっぱり判りませんが。

 予め生卵が割られた状態で出てくるので、その扱いがよく判らなかったのですが、ビビンバみたいにかき混ぜて食べることを想定しているのかも?卵が混ざっていないところを食べ比べると、タレの濃さが緩和され、かつ甘みが増して食べやすくなったような気がします。もっとも卵なしでもしつこい、くどいという感じはせず、一気に完食。

 強いて難を挙げれば、一緒に付いてくる大根主体の豚汁がややしょっぱい点でしょうか。

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2023.06.20

豚カルビ焼肉とチキンカツの合い盛り定食 @かつや

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 「かつや」が2023年6月9日から期間限定で発売中の「豚カルビ焼肉とチキンカツの合い盛り定食 (979円)」を試食。言うまでもなくメインのおかずを2種類盛り付ける、かつやお得意の「合い盛りシリーズ」というか「屋上屋を重ねるシリーズ」の新作です。この手の「ダブル主役系」は丼だとかさばり過ぎて食べにくくて仕方ないので、いつも定食を頼んでいます。
 
 「ボリューム満点なチキンカツと、ごま油がふわっと香る甘辛タレで焼き上げた厚切り豚カルビを合い盛りにしてキムチを添えた、梅雨が始まるこの時期も元気に過ごしていただきたいと願い誕生したパワーメニューです。」というのがかつやのウリ文句。

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 お馴染みの合い盛り定食ですが、今回のは「ダブル主役系」というよりは量的にはっきりと主従がついていて、チキンカツが豚カルビ焼肉をボリュームで圧倒しています。ただチキンカツは量こそ多いものの豚カルビ焼肉よりは味わいが淡白なので、量が多い割には飽きが来ず、また両者が喧嘩せずに済んでいます。あえて言えばチキンカツに予めかかっているソースが邪魔で、こういうのが客のほうで好みに応じて調整させてくれるほうが嬉しいのですが。
 
 またわざわざ「厚切り」と謳っている豚カルビですが、確かに松屋の焼肉よりは厚めな気がします。
 
 ハズレようがない組み合わせですが、さすがに食後は胃にずっしり。

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2023.06.19

たれづけ 大江戸天丼@てんや

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 「てんや」が2023年6月9日から8月上旬までの期間限定メニューとして販売中の「たれづけ 大江戸天丼(920円)」を試食。
 
 「たれづけ 大江戸天丼」は2007年から販売している「天丼てんや」の夏を代表する商品で、「大きくふっくらとした『活〆穴子』に、食べ応えのある厚みの『大いか』に加え、『むきえび』に『まいたけ』を加えることで香り高くバージョンアップした『むきえびのつまみ揚げ(まいたけ入り)』を揚げたて熱々で丼たれにさっとくぐらせた"たれづけ"にして、箸休めに青じそ風味の広島菜を添えました。」というのがてんやのウリ文句。

 「大江戸天丼」は3年前にも試食したことがあり、その際のウリ文句は「ふっくらとした『活〆穴子』・ぷりっとした『海老』・肉厚で甘みのある『大いか』・彩りを添える『いんげん』にたれをしみ込ませた毎年人気の夏の名物天丼」でしたので、海老の位置づけを大きく下げてなんとか値上げ幅を抑えたのが丸わかり。また当時は半熟玉子付きでしたが、それもなくなってしまいました。

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 でも配膳時はあたかも大きな海老が二本乗っているように見せるのがてんやマジック(苦笑)。もちろんその正体は「大いか」と「活〆穴子」で、海老はかき揚げの中に混ざったような「むきえび」として存在しているだけです。
 
 「丼たれにさっとくぐらせた"たれづけ"」にしてしまうと、いかや海老はともかく、もともと淡白な穴子の味わいが少々濃すぎるたれに完全にかき消されてしまってやや気の毒。「ひらお」や「まきの」のように揚げたてのものを一品一品出す方式ならともかく、天丼で一緒くたに出てくると穴子は損な役回りかも。またたれの味が濃いのでご飯が進みまくって、ご飯が少々足りない気も。
 
 さらに広島菜をわざわざ青じそ風味にしたのも正直「余計な事しやがって・・・」としか思えず。
 
 「値段の割にはプレーンな天丼よりも満足度が上がらない」という意味であまりコスパが良くないなぁ、これは。
 
 ※6/9から卓上にあった「お新香」は撤去され、配膳時に小皿で出す方式に変わったとの貼り紙がありました。

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【観戦記】23年ル杯GS第6節:清水 1-1 浦和 ~ こんなんでもGS首位通過(苦笑)

 大学生相手でもJ1最下位相手でも塩試合の連続。案の定J2中位相手でも苦しい試合となってドローに終わりましたが、「なんだかんだと負けてない」のが効いて、勝ち点たった8でGS首位通過(苦笑)
 

《スタメン》

 共に週央に試合がなかったチーム同士の対戦。特に浦和は7連戦明けで週央に試合がないのが久しぶり。スコルジャ監督も試合前の会見で「メンバーはミックスであると言えます」と語っていたので、いつものメンバーからどの程度代えてくるか楽しみでしたが、蓋を開けてみると横浜C戦のスタメンから西川→彩艶、酒井→荻原、伊藤→小泉と三名入れ替えのみ。モーベルグがベンチに復帰。
 
 とにかく酒井がベンチスタートなのがビッグサプライズ!!来週の川崎戦で酒井が出場停止なので、それに向けて明本右SBを再テストしたものと思われます。また伊藤が突然日本代表に招集されたので、岩尾を相方に安居を抜擢。そして空いたトップ下に小泉を起用。スコルジャは試合前「新たなものも試していければ」とも話していましたが、面子や布陣にはさしたる新味はなく、やむを得ない選択という色が強く出た感じ。
 
 清水は意外にも熊本戦からなんと8人もスタメン変更。連闘は北爪、鈴木、宮本の3人のみ。意図は図りかねますが、基本的に天皇杯2回戦でJ3岐阜に敗れるという心温まる結果に終わったメンバーの多くがスタメンに名を連ねたようです。

Shimizu2306008

《試合展開》

 浦和の立ち上がりは上々で、前プレがハマって小泉が高い位置でボールを奪う形が二度あり、さらに10分には左サイドから関根クロス→大久保が飛び込んでヘディングシュートの決定機を作りましたがここはGK大久保が辛うじてセーブ。そして残念ながら前半浦和が良かったのはそこまで。

 浦和はCHが最終ラインに落ちない形でのビルドアップを試行していましたが、守備時は高い位置に4-4-2の守備ブロックを敷く清水相手にビルドアップに四苦八苦。清水のプレス強度が思った以上にきつかったのかもしれませんが、いくらなんでもJ2中位相手でこれはいただけません。何とか前にボールを運んでもシュートどころかラストパスにも持って行かずにカウンターを喰らう場面が目立ちました。

 笑いが込み上げてきたのは26分浦和CKからの流れでセカンドボールを拾って二次攻撃に繋げようとした関根がボールコントロールに失敗してボールを掻っ攫われてカウンターを喰らった場面。最後は北爪のフィニッシュにまで持って行かれましたが、幸いにもシュートは彩艶の正面。

 しかしそんな幸運は続く訳もなく、33分右サイドから攻めきれずにカウンターを喰らってバイタルエリアから北川にミドルシュートをぶち込まれてしまいました。今春の駒場での試合もそうでしたが、清水はなぜかこんな無理目な、強引なシュートが決まるんだよぁ・・・

 その後は早々と自陣に引いた清水を攻めあぐねる非常にまずい試合展開となり、酷すぎる試合内容にスコルジャはとうとうブチ切れたのか、後半頭から小泉→リンセン、関根→酒井の2枚替え。

 そしていきなり左サイドの北関東連合が猛威を奮って49分彩艶のロングフィードを左サイドの明本が頭で落としたのを契機に、大久保ドリブル突破のこぼれ玉を明本が押し込むような形で同点。その直後51分には荻原クロス→明本ヘッドの決定機がありましたが、ここはGKがセーブ。

 しかし、明らかに浦和が押していたのはここまで。共に前目の選手を次々と代えてオープンな試合展開での攻め合いとなりましたが、決定機を量産したのは清水のほう。特に69分カルリーニョス、77分サンタナ&オ・セフンの投入効果は絶大で、79分カルリーニョスが独力でシュートコースをこじ開けて放ったシュートはわずかに枠の外。80分左サイドからサンタナがクロス→ファーでオ・セフンヘッドは明本が辛うじてCKに逃れました。
 
 浦和の絶好機は89分。乾が強引にドリブルでボックス内に突入するもシュートは角度がなくて彩艶セーブ。そのこぼれ玉を途中投入の平野がすかさずロングフィード。リンセンが大久保と一対一になり、誰もがゴールを確信したところでリンセンのループ気味のシュートはなんと枠外・・・・
 
 最後の清水CKでGKが上がってきたので、「引き分けだと清水の勝ち抜けは無理」と薄々わかりましたが、試合終了直後は浦和の選手達にも罵声&野次が飛び交っていたので浦和のGS通過の可否はその場では判らずじまい。浦和がGS首位通過を知ったのは帰りのバスの中でした(苦笑)。

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《総評》

 浦和も清水も「勝ったほうがGS首位通過」という判りやすい試合でしたが、この試合がドローに終わった場合は裏カードの湘南vs川崎戦の結果次第。そして裏カードは川崎が2点ビハインドを跳ね返して逆転勝ちとなり、浦和・川崎・清水が勝ち点8で並ぶことに。
 
 この3チームでは得失点差は川崎がダントツですが、この大会は「勝点が同じ場合は、勝点が同一のチーム同士で行った試合の勝点」で勝ち抜けを決めるレギュレーション。この3チーム同士だと浦和は1勝3分と負けていないのが効いて、川崎&清水の1勝1敗2分を辛うじて上回ってGS首位通過となりました。
 
 もっとも裏カードが引き分けに終わっても「勝ち点8で浦和と清水が並び、直接対決も2分で同じながらグループ全体の得失点差で浦和が首位通過」だったので、88分に川崎が同点に追いついた時点で現場はGS首位通過を確信していたのかもしれません。試合後スコルジャも「ドローで十分だということが湘南の試合の途中経過を見ながら分かりましたので、最後のところは少しゲームを落ち着かせようとしました。」と語っていますし。もっともリンセンのまさかの決定機逸には頭を抱えたことでしょうが。
 
 1勝5分でGS首位通過。他のグループを見ると最低勝ち点10を積まないとGSは2位通過も難しかったようで、E組なんで京都は勝ち点9もあるのに3位に終わっています。B組はとんでもない団子レースというかどんぐりの背比べに終始しましたが、そんな中で浦和は「とにかく負けない」というチームカラーが活きて首位通過を果たしました。カップ戦なので結果が全て。

 ただ天皇杯と違ってACLには繋がらない大会なので、同じカップ戦でも天皇杯よりはテストの場としての色彩がどうしても強くなりがち。従って「何らかのテストをして収穫があったか?」となるとこの試合の評価は甚だネガティブなものにならざるを得ません。
 
 わざわざ酒井をベンチスタートにして明本右SBを再テストしたものの、大久保の不振も相まって右サイドからの攻撃は全く形をなさず。岩尾&安居の組み合わせに至ってはビルドアップの阻害要因にしかなっておらず、完全に失敗。小泉トップ下も最悪期は脱した感はありましたし、それどころか序盤は上々の出来と思いましたが急激にフェードアウト。

 スコルジャ的に最も頭が痛いと思われるのはリンセン&モーベルグの不振。共に守備貢献度が高くないにも関わらず、それを補って余りあるだけの攻撃力、得点力を一向に見せてくれないこと。清水が後半投入したカルリーニョスやサンタナと比べ「前目の外国人選手の質で負けている」というのが非常に衝撃的でした。
 
 鹿島とスコアレスドローに終わったのはまだしも、大学生・J1最下位・J2中位相手にあんまりな攻撃力の無さから来るしょっぱい試合の連続。試合前の会見でスコルジャは「ファイナルサードの形」を随分練習したと語っていましたが、残念ながら決定機を決められないのではなく、決定機にすら至らないのが現状。
 
 最悪期を脱したっぽい川崎相手に酒井を欠き、カンテもギニア帰りでコンディション面で不安要素満点の浦和がどこまで出来るかなぁ・・・

Shimizu2306015

《選手評等》

・またしても「猶本は決まるがリンセンは決まらない」。カルロス髙橋に泥臭い仕事を全部やらせて、リンセンは得点に専念してる風なのにアレ外したらもう存在価値ゼロやん!

・興梠ももはやボールの収まりが良いとは言い難い感じなんで、もうカンテがファーストチョイスになるのも時間の問題。この試合でちょっとだけ夢を見させてくれたのは何と言ってもカルロスでした。

・カルロスは下手なりに一生懸命やってるのがわかりやすいプレースタイルなので、赤者の琴線には触れやすいでしょう。でも肝心の点が取れないと「イケメンではない杉本」になりかねません。とにかくFWは得点が大事

・安居はボール持ってなんかするタイプでも、周りを使うタイプでもない。後ろに控えるようなポジションは全く向いてないと思いました。岩尾との相性は最悪。少なくとも岩尾が後ろ、安居が前と役割を整理すべきかと。

・平野は安居とは真逆で後ろに控えていたほうが活きるタイプですが、この試合は安居に代わって投入されたので普段よりえらく前にいました。でもそんな位置からでも決定的な縦パスを出そうとする意識は普段通り。89分の決定機に象徴されるようにリンセンとの相性はかなり良さげですが、それを全部フイにするのがリンセン(つД`)

・福島主審。割と簡単にファウル取る系で一貫していましたが、びっくりするくらい取らない場面もあって酒井がブチ切れていたのがこの試合のハイライト。しかもファウルは簡単に取るのにイエローカードはガンとして出さずに、たった1枚だけ。

Shimizu2306016
-----興梠-----
関根---小泉--大久保
---岩尾--安居---
荻原-マリウス--ショルツ-明本
-----西川-----

(得点)
49分 明本

(交代)
HT 小泉→リンセン
HT 関根→酒井
71分 荻原→モーベルグ
77分 興梠→髙橋
85分 安居→平野

Shimizu2306017

-----北川-----
コロリ----乾----中山
---宮本--成岡---
岸本-鈴木--井林-北爪
-----大久保----

(得点)
33分 北川

(交代)
HT 岸本→高橋
HT 成岡→白崎
69分 中山→カルリーニョス
77分 北川→オセフン
77分 宮本→サンタナ

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2023.06.18

朱鷺@小伝馬町 ~ 白ラーメン

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 日比谷線小伝馬町駅から人形町通り沿いを北へ歩いてすぐ。11時半の開店10分前に到着したところ先客1。開店までに後客5、退店時に外待ち3と結構な人気店のようです。
 
 店内の券売機でボタン先頭の「白ラーメン(850円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは「黒ラーメン」との二本立て。
 
 店内は縦長カウンター6席のみで席間も狭め。また空調の効きが良くないのか、厨房からの熱気で店内が暑くてまいりました。卓上にはミル入り黒胡椒のみ。

Toki2305002
 
 公式ツイートに掲載されている情報によると、白ラーメンのスープは「厳選した数種類の煮干しに鳥や豚を加え丁寧に旨みを引き出した朱鷺自慢のスープ。厳選した塩と白醤油、これに数種類のビネガー、柑橘を加え奥深く後々スッキリの朱鷺オリジナル塩ダレを加えました」とのこと。白醤油を使っているのでルックスはまるで塩ラーメンのような透明感。
 
 でも食べ始めは味わいがなんだかぼんやりしていて拍子抜け。表面の脂が多いのが「ぼんやり感」を加速させているのかも。食べ進むとじんわり旨味が伝わってくるので悪くはないのですが、如何せん「掴み」がイマイチかなぁ・・・
 
 麺は菅野製麺所製の中細ストレートタイプ。ざらつきが強くて蕎麦みたいな口当たりが特徴。しかも意外に噛み応えもしっかり。
 
 メンマはやや甘目の味付けなのはともかく少々筋っぽいのは困りもの。他に豚バラ肉のチャーシュー、青菜、刻みネギ。

 総じてややマニア志向な店のようです。

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2023.06.17

麒麟菜館@赤羽 ~ Aセット(台湾やきそば+炒飯)

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 赤羽駅西口正面に建つ「BIVIO」の地下1階。100席ほどある大箱の店ですが、先客11、後客ゾロゾロと早い時間帯から賑わっていました。
 
 卓上のメニューを見て10種類もの麺類・丼ものからなるメインメニュー+14種類のハーフサイズメニューからなる「Aセット(890円)」が格安に見えたので、「台湾やきそば+炒飯」の組み合わせで注文。後払い。
 
 ランチメニューは多彩で、酢豚や八宝菜等のメインメニューに麻婆豆腐が付いた何とかランチセットも色々と。

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 本格的な中華ダイニングなので客席はテーブル席のみ。2人卓は数が少ない上に小さいせいか、4人卓を一人で使っている方も結構いました。それはともかく、ところどころにマネキンが置かれているのが何とも不気味。ソーシャルディスタンスを確保する狙いで置いたそうですが、TVバラエティー番組で格好のネタになっているようです。

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 配膳されてびっくり。台湾焼きそば単品でも量が多いんですなぁ・・・
 
 そして「台湾焼きそば」とはそもそもどんなものなのか全く判らなかったのですが、名古屋発祥の「台湾ラーメン」と違ってピリ辛的要素は皆無。海鮮系の出汁が効いた、そして割と薄味の焼きそばでした。
 
 盛り付けが大雑把なせいか写真では麺だらけに見えますが、実はその下に具が隠れていて案外具沢山。キャベツ主体にニラ、ニンジン、もやし、タマネギ、キクラゲ、そして少々エビ混じり。麺は並太でやや柔らかめの仕上がり。

 チャーハンは超薄味な上に具が少なく、正直サイドメニューとしてはハズレ。

 玉子スープはとろみが強いのはともかく、コーン混じりで甘いのが気になりました。他に小さな杏仁豆腐。

 コスパは抜群というか、正直「セットA」だと食い過ぎてしまうことが良く判ったので、次回は他のメニューを試してみます。確かに回りは単品を頼んでいる方が結構いたからなぁ・・・

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2023.06.16

石黒商店@神保町 ~ スパイス赤みそ

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 東京メトロ東西線神保町駅から白山通りを北へ。マツモトキヨシの手前の路地を西へ入ってすぐ。外食店だらけのこの界隈で外観が非常に地味なので損している気も。もともと「濃厚蟹みそ」がウリだった店がスパイスがウリの店にリニューアルしたと聞いて3年半ぶりに再訪。先客2、後客4。

 店内の券売機ボタン先頭の「スパイス赤みそ(970円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に「スパイス白みそ」「スパイス辛みそ(赤・白)」「赤みそこってり」「白みそこってり」「辛みそこってり(赤・白)」「にんにくこってり」「台湾まぜそば」「釜玉らーめん(みそorしょうゆ)」など。サイドメニューとしてカレーも用意。
 
 店内は横長L字型カウンター8席のみ。卓上には山椒と一味、そして店オリジナルの「うまいっ酢」。水セルフ。店は店主夫妻で切り盛り。店内にインド音楽っぽいのが流れているのでラーメン屋というより、インド系のオッサンがやっているカレー屋みたいな雰囲気。

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 わずかにとろみがかったスープは「生味噌と15種類以上のスパイスがココロとカラダを目覚めさせるエスニックな一杯」というのがウリ文句。確かに複雑なスパイシー感に満ち満ちていますがさほど辛くはなく、刺激はあっても痺れるほどでもありません。また個人的には苦手なエスニックにありがちな癖もなくて助かりました。
 
 ただスパイスを前面に押し出したために「みそラーメン」というより「麺入りのスープカレー」に近くなってしまった気も。よってスープは飲み進む気が起らず。
 
 麺は浅草開花楼製の中太縮れ入り。濃厚スープに負けないようにかなり硬めの仕上がり。
 
 具は鶏のひき肉としゃきしゃきの茹でもやし、水菜。諸物価高騰の折り仕方ないのかもしれませんが、値段の割にはちょっとしょぼいかと。

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2023.06.15

銀河のちゃんぽん@永犬丸(北九州市) ~ カツのせ焼きそば

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 筑豊電鉄永犬丸(えいのまる)駅から北へ1km弱。北九州市八幡西区の人気店で、11時の開店時刻を少々過ぎた頃に店に到着したところ既に相当数の先客がおり、退店時には外待ち10数人!! なお北九州市内といっても店の周辺は新興住宅地っぽくて全然「修羅の街」っぽくありません。
 
 屋号通り「ちゃんぽん」がメインの店ですが、ここはあえて「カツのせ焼きそば(1000円)」を注文。基本商品と思しき「銀河のチャンポン」にもチキンカツが乗っていて、まぁそういうのがウリの店です。周囲を見るとちゃんぽんの注文が多いものの、焼きそばもちらほら。客はオッサンだらけですが、女性客同士でやってくる方も。

 外観は少々珍妙ですが、店内はテーブル席&ボックス席主体で、ファミレスというか郊外の幸楽苑みたいなつくり。卓上にはウスターソース、しょうゆ、とんかつソース、ブラックペッパー、コショウ、一味、塩。

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 焼きそばは鉄板に乗って登場。生玉子が乗っていますが、目玉焼きに変えられるようです。見た目と違って味はあまり濃くなくてやや甘め。スパイシー感皆無。よって生玉子で味わいをマイルドにする必要は感じず、ちょんづけしたり、放置して半熟になったのを楽しんだり。
 
 麺は中太ストレートでちゃんぽんと同じ麺を使っているとのこと。鉄板のせなので、終盤はカリカリに食感が変わって面白みあり。

 具はキャベツ、ニンジン、玉ねぎが主体で、さらにチキンカツが3個乗っているだけかと思いきや豚肉やイカもわずかに入っていました。ボリューム多めで見た目通りに脂がきついので、最後は箸も止まりがちに。

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2023.06.14

一久 新川店@宇部新川 ~ ラーメン

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 宇部線宇部新川駅の駅前ロータリーを挟んでほぼ真向い。先客ゼロ、後客1。「一久」は宇部市を拠点に数店舗を展開する人気ラーメン店で、「エヴァンゲリオン」にも店ではなく、カップラーメンと言う形でちょこっと登場したそうです。

 券売機はなく、壁に貼られたメニューを見て基本と思しき「ラーメン(650円)」を注文。メニューは多彩ですが、トッピングであれこれバリエーションを付けているだけ。後払い。

 店内は4人掛けボックス席×4と、島式カウンター8席、カウンター3席。卓上には紅生姜、ラー油、醤油、コショウ、酢。店内はきつい豚骨臭が漂っています。

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 「豚骨のみを使用し、エキスを出し尽くすため手間と時間をかけて煮込んだ秘伝のこってりスープは、一久でしか味わえない独特の味」というのが「一久」のウリ文句ですが、スープはとろみがかっている上にざらつきがあるのが特徴。かえしの自己主張も強めで味が濃いものの、かろうじてしょっぱくは感じず。

 麺は細めストレートでわずかにざらつきを感じる口当たり。やや柔らかめですが、スープに負けてはおらず、そこそこ噛み応えを保っていました。

 チャーシューは薄くて崩れやすいタイプ。他にメンマ、刻み青ネギ。
 
 いかにも地元の高校生なんかが好きそうな一杯で、この値段なら大満足。

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2023.06.13

サーモン丼@なか卯

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 「なか卯」で2023年6月7日から期間限定で発売中の「サーモン丼(690円)」を試食。なおなか卯は2021年3月にも期間限定でサーモン丼を発売しています。
 
 「アトランティックサーモンは、上質な脂としっとりした食感が特長です。なか卯の『サーモン丼』は、ごはんの上にたっぷりのせたサーモンの上品な甘みをご堪能いただけます。」というのがなか卯のウリ文句。

 前回は販売時のウリ文句は「ほんのり寿司酢をきかせたご飯に、しっとりと脂の乗ったサーモンと錦糸たまごをあわせた、彩りあざやかな春らしい丼ぶりです」というもので、その時から値段を据え置いた代わりに錦糸卵がなくなってしまいました。
 
 また前回は「大ぶりにカットしたサーモンの切り身は、白醤油とだしで作った特製の”漬けたれ“にサッと漬けこむことで、クセがなくさっぱりとした味わいに仕上げました」と「漬けたれ」にも触れていたのですが、今回はそれも消えて単にわさび醤油で食べることに。
 
 なか卯商品原価上昇分を安易に販売価格に転嫁すると客離れが進むだけなので、値段を据え置いて商品スペックを下げることで対応しているようです。これでは物足りない向きには上位商品として「オニオンサーモン丼(790円)」を販売していますし。

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 盛り付けが下手でポスターと違ってサーモンがえらく少なく見えるのが残念ですが、「上質な脂としっとりした食感」「上品な甘み」というのは誇張表現ではなく、相変わらず期待以上の出来。安モンのスーパーで出てきそうな妙に筋っぽい奴でもなく、100円回転寿司のサーモンみたいな妙にパサついた奴でもありませんし、これだけで大満足。
 
 丼ものチェーン店の中では海鮮系の丼ものに強みをもつ「なか卯」。スペックダウンしたとはいえ、サーモン丼は値段を考えれば安心安定の美味さを維持していると思います。

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2023.06.12

102@川口 ~ 濃厚鶏つけめん・赤

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 川口駅東口を出て産業道路を北へ。ほぼ2年ぶりの往訪。先客ゼロ、後客3。
 
 5・6月限定販売の「濃厚鶏つけめん(980円)」が気になったので再訪した次第。黒・赤・白の3種類があるとのことなので「赤」を注文。通常の「つけめん」は並盛・大盛・特盛が同料金ですが、「濃厚鶏つけめん」は別料金でした。なお往訪時は運悪く券売機が故障していて店内で注文&前払い。
 
 非常に奥行きが深い店で、店内はコ字型カウンター20席弱ほど。卓上にあった調味料は無くなってしまい、柚子八味、揚げねぎ、特選胡椒はスタッフに出してもらう方式に。

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 麺の皿にはチャーシュー、軟骨入り鶏団子、メンマ、刻み青ネギ。つけ汁のほうには具無し。

 かなりとろみ強めのつけ汁は「鶏ガラや鶏足を強火で焚き出した濃厚鶏白湯」で、「赤」は「特製ラー油の刺激的な辛さ」とのこと。単にラー油でからさを増しただけでなく、花椒など中華系のスパイスを少々混ぜているようで、思いのほか刺激きつめ。ただこの辛味だれの自己主張が強くて、ベースとなる濃厚鶏白湯の旨味はかき消され気味。豚骨ベースほど食中&食後に胃もたれしない辺りが鶏ベースゆえなんだろうなと思うくらい。

 麺はいつもの太めストレート。堅いわけではないのですが、歯ごたえ十分。つるつるとした食感も楽しく、これは大のお気に入り。

 鶏団子は軟骨のコリコリした食感が面白い逸品。

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【DAZN観戦記】23年第17節:横浜C 0-0 浦和 最下位相手に塩試合ではリーグ優勝なんておこがましい限り・・・

 7連戦の最終戦&ムシムシした環境下で選手達の疲労も溜まりに溜まっていたせいか、90分間ほとんど見せ場を作れずに試合終了。これではリーグ優勝なんて夢のまた夢ですなぁ・・・

《スタメン》

 浦和は5/20アウェー福岡戦から続く7連戦の最終戦。水曜日の天皇杯でほぼターンオーバーを敢行したことから予想されたことですが、この試合では天皇杯のスタメンから全員入れ替え。前節鹿島戦のスタメンと比べるとリンセン→岩尾の入れ替えのみ。
 
 但し、鹿島戦と比べるとベンチメンバーが大きく代わり、彩艶、モーベルグ、早川、カンテがベンチ外となり、代わって鹿島戦ではベンチ外だった牲川、小泉、髙橋、平野がベンチ入り。リンセンもベンチスタート。
 
 といっても彩艶と早川は世代別代表の欧州遠征、カンテもギニア代表に招集されての離脱なので、純然たるベンチ外はモーベルグだけという勘定。モーベルグは天皇杯での不振でまた一から出直しにになったと目されます。
 
 またエジプト戦が14日なのでカンテはてっきりこの試合を終えてから代表合流と思っていたのですが、代表戦では「キックオフの48時間前には代表チームに参加しないといけない」ルールがあり、ギニアは遠すぎてこの試合を終えてから出発では間に合わないとのこと。
 
 一方、横浜Cは前節から坂本→山下、三田→ユーリララ、武田→近藤とスタメン3名変更。横浜Cはなんと水曜日に天皇杯がなく日程面で浦和より有利ですが、その代わりといってはなんですが、前節コロナ禍で四方田監督以下複数人が離脱した模様。チームの大黒柱=小川航基が前節ベンチ外、今節ベンチスタートなのはその関係でしょう、たぶん。

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《試合展開》

 「横浜Cは5-4-1で自陣に引き籠ってロングカウンター狙い」との戦前予想に反して、キックオフ直後は横浜Cが前からプレスをかけてきたのには面喰いましたが、7分にアクシデント発生。カプリーニがマリウスと交錯した際に筋肉系の故障があった模様で横浜Cは一時的に数的不利に。そしてこのアクシデントを契機に横浜Cは5-4-1で自陣に構える戦前予想通りの試合展開に落ち着きました。

 9分大久保クロス→ファーで明本ヘッド、22分興梠ふんわりクロス→安居ヘッド、38分大久保右サイドからマイナスに折り返して安居ミドルシュートと浦和はサイドチェンジを交えながら両SHを軸に何度も攻撃の形を作ったものの決定機には至らず。最も惜しかったのは44分酒井が強引に右サイドで2人剥がして大久保クロス→興梠に繋がりかかった場面。しかしこれもDFにブロックされてしまいました。
 
 横浜Cは浦和在籍時は攻守ともJ1レベルにない残念な出来に終始した岩武がCBをやっていることに象徴されるように、最終ラインの強度が足りないのが弱点。よって綺麗に崩せなくても「物理的に殴りに行くのが有効」と思っていたのですが、案の定前半終了間際にはCKでマリウスに合わせに行く形が2回見られました。

 カウンター狙いの横浜Cの前半のチャンスは2回。20分明本の横パスをカットしたことから始まるショートカウンターは最後の最後でショルツに防がれてシュートを撃てず。25分、ショルツが自陣深い位置で山下に絡まれてまさかのボールロスト!!しかし山下のシュートは西川が難なくキャッチ。
 
 後半に入って53分カウンターから関根が右サイドへ多く展開→大久保が珍しく右足でニアを狙うもGKセーブ。そしてこの攻撃を最後に浦和の攻撃はしばしグダグダに。横浜Cは前半より前からの圧力を強めだしたせいか、浦和のビルドアップは急激に不安定になり、球際の競り合いで優位に立ってなんとかカウンターを食らうのを防いでいるだけに。それでも63分井上がバイタルエリアから放ったミドルシュートがディフレクトしてわずかに枠外でヒヤリ。

 スコルジャは67分に精彩を著しく欠いた興梠に代えてリンセン、関根に代えて小泉を投入するも、小泉はパスミスはするわ、ボールは簡単に失うわともう目も当てられない出来で完全にブレーキに。
 
 68分大久保→小泉スルーパス→伊藤と繋がった場面がこの試合最もゴールに近づいた場面でしょうが、伊藤はシュートを撃ち切れず。70分のカウンターでは左サイドに流れたリンセンがクロス→相手DFに当たった跳ね返りを明本ヘッドも枠外。
 
 77分に伊藤に代えて髙橋を入れて4-4-2に布陣変更。髙橋は最前線から猛然と前プレを仕掛け始めて孤軍奮闘というか孤立無援な雰囲気を醸し出していましたが、逆に投入当初はキレのある動きをしていたリンセンがなぜか消えてしまう不可解な状態に。スコルジャは82分に荻原を投入して北関東連合に一縷の望みを託すも、浦和はお疲れのためかボールを前に運ぶことすら出来なくなり、ロクにクロスも入れられず。終盤でチャンスらしいチャンスは88分酒井クロス→髙橋ヘッドだけでしょう。でも高橋を入れたんだからハイクロスじゃないと意味がないかと・・・
 
 とはいえ、横浜Cの攻撃も実にしょぼく、双方点が入る気配がないまま試合終了。

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《総評》

 横浜Cが大量失点を繰り返していた最悪期を脱した主因は「四方田監督が実権を取り戻したから!!」という風説の真偽はさておき、確かに守備の立て直しに成功したチームに勝つのは容易ではありません。しかし相手は最下位であることには変わりなく、そんな相手に無得点どころかこれといった決定機も作れずにスコアレスドローでは、そりゃ試合終了後のスタジアムがブーイングに包まれるのも無理はないでしょう。
 
 一方、早くも残留争いにどっぶり腰まで浸かっている横浜Cは上位チーム相手に勝ち点1で大満足なようで、終盤はGKも露骨に時間稼ぎ。
 
 今の浦和は「負けないが、勝てもしない」。そんな状態に留まっていることが良く判った残念な試合でした。浦和のシュートは18本、うち枠内10もあるせいか、とにかく虚しいことで知られるゴール期待値は1.68もあったようですが、実に虚しい。主観的には横浜Cの0.5と大差がない、どちらも点が入る気がしない塩試合でした。
 
 岩武を狙い撃ちにすればなんとかなるやろ!と思ってたら、そもそもハイクロスが入らないという展開になるとはなあ。CKもマリウスに当てだしただけで、いかにも工夫が足りませんでした。
 
 スコルジャは天皇杯でサブ組のあまりの低調さにおかんむりなのか、この試合は鹿島戦で見られた「公式戦を半ばテストの場にする」ような色合いは全くなく、ほぼACL決勝組でがっつり勝ち点3を確保しにいった様子。しかし蓋を開けて見れば、まるで天皇杯の再現のような残念な試合に終始してしまいました。強いて天皇杯との差を挙げれば「負ける可能性はほとんどなかった」ことだけで、そこだけはスコルジャも「横浜FCの強力な武器であるカウンターを止めるところはうまくいっていたと思います」と満足している模様。
 
 しかし、攻撃面では「クロスを上げても中に一人しかおらんやんけ!!」「足元、足元で受けようとする奴ばっかりで、裏抜けしようとする奴が全然おらん!!いったいどうなっとるんや!!責任者出てこい!!」と憤懣やるかたないご様子。
 
 そうはいってもその原因は「ここ数週間は、試合前の戦術練習があまりできない、セッション数をあまりかけることができない状況で練習してきました。」と練習時間が取れないことにあるのも判り切っているみたいで。
 
 ただ浦和の場合厄介なのは、「ある程度戦術のベースが固まった上での練習不足&相手の研究不足」ではなく、戦術面の転換を図っている過程での練習不足が重なっているので低調さが際立っているのかもしれません。端的に言えば「ACL決勝で勝ち目を見出すのに特化したチームを、リーグ戦でコンスタントに勝てるチームに改造するには練習時間がなさすぎる」のでしょう。
 
 それに加えて攻撃陣、特に2列目の手駒がいかにもしょぼい、しょぼすぎる。今回の7連戦は確かにきついことはきついのですが、秋にはACL絡みで遠距離遠征付きの連戦が待ってて、さらにきついんじゃないかと。連戦がきついのではなく、連戦をこなしきれない戦力しか持ってないのがきついのです!!

 「負けないが勝てない」この感じだとまたしても天皇杯ルートで24-25年ACL出場権獲得が現実的っぽいなあ・・・リーグ戦での3位入りはかなり微妙。

 この日は試合結果&内容とも極めて残念でしたが、ACL優勝という超難易度の高い結果を出し、かつリーグ戦でも悪くない順位につけている以上、スコルジャへの信頼は全く揺るぎません。チーム再建のための時間がないとか、手駒がしょぼいとかは監督の責任ではありませんし。ぼちぼち夏場の外国人補強話も流れてきましたが、リーグ優勝を目指すならフットボール本部の一層の奮起が必要でしょう。

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《選手評等》

・興梠はここまで毎試合60~70分限定、かつ連戦を避けて大事に使ってきましたが、ついに夏場を迎えて限界が来た、耐用年数が切れたような気がしました。そもそも今季大ベテランにこんなに頼ることになるとは夢にも思わなかったからなぁ・・・

・天皇杯で復調の兆しを見せたはずの小泉。いったんどうしたんや・・・何があったんや・・・

・25分の凡ミスを見るとショルツも相当お疲れ。神も疲れるよ。


-----興梠-----
関根---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(交代)
67分 興梠→リンセン
67分 関根→小泉
77分 伊藤→髙橋(4-4-2になり、髙橋FW、安居CHへ)
82分 大久保→荻原(小泉右SH、明本左SH、荻原左SB)


-----マルセロ-----
--山下----カプリーニ-
林--井上-ユーリララ--近藤
-モラエス--岩武--吉野-
-----ブロダセン----

(交代)
10分 カプリーニ→坂本
63分 ヒアン→小川慶
63分 山下→小川航(小川航がCF、小川慶がシャドーへ)
75分 ユーリララ→三田
75分 近藤→長谷川

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.06.11

【短感】22-23年第22節:ちふれAS 0-5 浦和L ~ 結局他チームに圧倒的な差をつけて今季終了

 前節浦和の優勝が決まり、最終節は共に単なる消化試合。楠瀬監督はこの消化試合を何らのテストに使うことは十二分に予想されましたが、スタメンは大胆な若手抜擢ではなく、栗島・佐々木・長嶋といった「コンスタントにベンチ入りしてはいるがスタメンからは遠ざかっている中堅」のテストという形になりました。前節大怪我から復帰してベンチ入りした池田も今節スタメン起用。
 
 それより驚いたのは長嶋をCBでスタメン起用したことで安藤老師はお休みではなく、なんと左SHでスタメン起用したこと!!大ベテランを窮余の一策でCBにコンバートした労をねぎらって最終節は有休を与えるどころか、さらに消耗が激しいSHで酷使するってどんなブラック企業やねん!!!

 そしてさらに驚いたのは本職に戻った安藤が前半猛威を振るったこと。立ち上がりこそビルドアップのミスが散見されてこのポジションでの試合勘の無さを露呈した感がありましたがたちまち修正。5分には猶本クロス→ボックス内で菅澤が競って、こぼれ玉を拾った清家が低いクロス→DFに当たった跳ね返りに安藤が詰めていきなりゴール!!!
 
 21分には柴田左へ展開→安藤ノープレッシャーで高精度クロス→菅澤がDFの前に飛び込んでヘッドが炸裂して2点目。
 
 普段の浦和は右サイドでチャンスメークが主ですが、この試合は全く逆で安藤を軸とする左サイドからの攻撃が主。安藤が変な形でボールを失う訳がないと安心してか、左SB佐々木も再三前に顔を出して攻撃に厚みを加えていました。
 
 しかも安藤はSHと言っても左サイドからのチャンスメークに徹する訳ではなく、もともと点取り屋でもあった「得点感覚」は全く失われていないようで、その後もゴールの臭いがするところをウロウロしていてわずかに合わない場面が多々。こんなボックス内でのお仕事のセンスは清家は安藤に遠く及ばないかも。
 
 54分にはGKがやたら前に出ているのに気づいた猶本のロングシュートが決まって3点目!!WEリーグだとあの距離のシュートを撃てる選手ってそんなにおらんだろうなぁ・・・いやはや猶本恐るべし。そしてリンセンは入らないが猶本は入る。
 
 57分には柴田→安藤→清家→遠藤と左から右へ各駅停車的=スコルジャ流的サイドチェンジ→遠藤低いクロスに菅澤が飛び込んで4点目。今季の菅澤は途中故障もあり、その後もコンディションが上がらずに苦しんだ感がありましたが、最終節の2ゴールは絶好調時を髣髴させる見事なものでした。
 
 4点取ったところで楠瀬監督は徐々に若手に切り替え。まぁ若手と言っても島田はレギュラーですが。70分にはGK池田同様大怪我から復帰したばかりの高橋はなを投入!!81分にはGK池田に代えてこれまた大怪我から復帰したばかりの鈴木を投入する鬼采配。
 
 その後試合は急速にグダグダになったものの、90+3分猶本スルーパス→清家がCBと競り合い、かつなぎ倒してGKとの一対一を制して5点目。その直後にもよりイージーなGKとの一対一がありましたが、今後はGKを交わすのに失敗してゴールならず。一対一があまり上手くないのは清家の課題。
 
 最後の最後で鈴木がハイボールに対して飛び出してボールに触れないという、あんまりな試合勘の無さを露呈してヒヤッとしましたが、ボールがゴールに吸い込まれる直前で石川がクリアして無事完封勝ち。
 
 今季の浦和は安藤CBコンバート&猶本全権委任システムでチームが固まって以降、スタメンにさしたる変化はありませんでした。しかし、楠瀬監督が再三コメントするようにサブの選手達も相当頑張っているようで、スタメン変更という形にはならないもののチーム内の競争は非常に厳しいのでしょう。実際水谷と佐々木、塩越と栗島あたりはいつ立場が逆転しても不思議はありませんから、ここでスタメン起用されたサブ組のモチベーションはさぞかし上がりまくりだったことでしょう。
 
 また猶本や清家といった、目前に迫った女子W杯代表に選ばれる可能性が高い選手は消化試合でも一切手抜きなし。また池田&高橋と大怪我明けの選手達も自らの課題に向き合いながら試合に取り組んでくれました。
 
 久しぶりに本職に戻った安藤老師なんて引退の気配を全く感じさせない無双ぶりでしたし!!
 
 こういった要因が積み重なって消化試合らしいダレた試合になるどころか、浦和はほぼ本気モード。一方ちふれはいかにも消化試合然としていて、前から厳しくプレスをかけるでもなく、後ろでしっかり構えるでもなく、なんとなく試合をしているだけで90分終了。これでは大差がついてしまうのもやむを得ないでしょう。
 
 終わってみれば今季の浦和は昨年の神戸(50)を上回る勝ち点52でフィニッシュ。総得点50はリーグ1位、総失点17は開幕時のザルっぷりからは信じ難い話で2位。反則ポイントも最小(△48)。総得点が多い割には得点者が分散しているので得点王が取れなかったことだけが残念(清家は決定機を外しまくったのが祟っているので仕方ない)でしたが、ケチのつけようがない戦績で今季終了。誠にお疲れさまでした。 

Kumagaya

-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---柴田--栗島---
佐々木-長嶋-石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
5分 安藤
21分 菅澤
54分 猶本
57分 菅澤
90分+3 清家

(交代)
58分 菅澤→島田
58分 安藤→丹野
70分 遠藤→髙橋
70分 柴田→角田
81分 池田→鈴木

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2023.06.10

【期間限定】東京ラーメンショーセレクション極み麺(新旬屋本店)@池袋 ~ 金の鶏中華

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 池袋駅東口、駅前のドンキホーテの裏あたり。かつては池袋楽園タウン内。地方のラーメン屋が期間限定で入れ替わり立ち代わり出店していた「東京ラーメンショーセレクション極み麺」ですが、今回は山形の人気店「新旬屋本店」監修で「渡なべスタイル」が運営するというやや変則的なスタイルを取っています。
 
 店内の券売機ボタン先頭の「金の鶏中華(950円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に「豚骨醤油」と「山形辛味噌」。
 
 店内は何の変りもなく横長I字型カウンター9席のみ。もともと椅子の間隔が狭い店ゆえか、いつの間にか席間の衝立はなくなっていました。卓上には黒胡椒、豆板醤、おろしニンニク。

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 金の鶏中華という名前通りスープは黄金色に輝き、かつ鶏の旨味がぎっしり!!ただ表面の鶏油が多いことも相まってか、スープは超熱々で出てきて、ちょっと鶏の旨味を損なっている気も。まぁ旨味を活かすべく温い状態で出てくるよりはマシですが。また温度が下がると味の濃さが目立ってきて、飲み進むにはやや辛いかな。
 
 麺は三河屋製麺製の平打ち中太縮れタイプ。つるつるした口当たりで水気が多そうな麺ですが、もっちりという形容よりはやや硬めでしっかりした噛み応え。
 
 しっかり歯応えのある鶏もも肉が実に良く合います。うずらの卵のように見えるものは、「山梨のとりもつ煮」でよく見かけるキンカン。でも味わいは思いのほか淡白。他になると、刻み青ネギ。

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2023.06.09

タコライス@すき家

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 すき家が2023年6月6日から発売中の「タコライス(580円)」を試食。

 「炒めた玉ねぎなどの香味野菜とたっぷりのトマトを使用したソースは、酸味と甘みのバランスが良い、深みのある味わいです。ごろっとしたひき肉、赤いんげん豆、枝豆、大豆を入れることで、食べ応えのあるソースに仕上げました。ごはんや今が旬のシャキシャキのレタス、濃厚なチーズとよく絡めてお召し上がりください。お好みで、別添えのタバスコをかけて爽やかな辛さをプラスするのもおすすめです。」というのがすき家のウリ文句。

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 タコライスは沖縄発祥のファストフードっぽい食べ物で、その名前は知っていますがたぶん食べるのは初めて。豆はおかずではなく、米を補完するかのような主食っぽい位置づけなのでめっちゃ中南米感が。
 
 やや酸味が卓越しながらも甘みと旨味も合わさった、ファストフードらしくない深みのある味わい。デフォルトでも若干刺激がありますが、ちょっと中途半端と言うかなんだか物足りないのでタバスコを振り返ると当然ながら刺激がぐっと強まると同時に旨味もマシマシになって実に良い感じに。正直タバスコを振りかけて初めて料理として完成するような造りになっている気さえします。なお往訪した川口駅東口店ではタバスコは事前には配膳されず、客が申し出たら出す方式でした。
 
 また配膳時はやたらチーズが目立ちましたが、よく混ぜてから食べ進んだせいか、チーズ自体の味わいはピリ旨辛ソースにすっかりかき消されて、乳臭は皆無。全体の味わいをマイルドにし、コク深さを加える下支え役に徹しているのかも。
 
 すき家の「牛丼とは直接関係がない商品」って個人的にはハズレが少なくないと思っていますが、これは大当たりでした。

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熊公@浅草橋 ~ チャーシュージャージャー麵

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 総武線浅草橋駅西口を南へ出て、左衛門橋を渡ってすぐ。先客ゼロ、後客1。
 
 ここはジャージャー麺で有名。プレーンなジャージャー麺だと700円と安いので、「チャーシュージャージャー麺(900円)」を注文。同値段で「極上ジャージャー麺」というのもありましたが、トッピングのワンタンに個人的な天敵=大葉が入っているとの情報を得てチャーシュージャージャー麺を注文した次第。後払い。
 
 なおジャージャー麺で有名な店の割には店内外のメニューにはラー麺のほうが多いのが不思議。
 
 店は縦長カウンター11席。席間は極狭。卓上には酢、豆板醤、ブラックペッパー、胡椒、一味。

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 おおお、大きめの皿と言うか浅い器で登場。とりあえずひとしきり混ぜ混ぜしましたが、麺の量が多めな上に茹でもやしも結構入っているので肉味噌はなかなか均一に行き渡らず、どうしても味に粗密が出来てします。また肉味噌は割と甘目で辛さはせいぜいピリ辛程度。よって途中で卓上の豆板醤を投入して辛さを補強。
 
 麺は新栄食品の中太緩い縮れ入り。つるつるした口当たりで噛み応えもそれなりにしっかり。なお盛岡名物の「じゃじゃ麺」とジャージャー麺は名前もルックスも似ていますが、じゃじゃ麺は平たいきしめんやうどんを用いるのに対し、ジャージャー麺は中華麺なのが決定的に違います。
 
 具は茹でもやしの他にチャーシュー、キュウリ、コーンといったところ。チャーシューは豚もも肉を茹でただけのようで極めて淡白なのできゅうり共々箸休め代わりに。これだと「野菜ジャージャー麺」でも良かったかなあ・・・
 
 「ジャージャー麺+半カレーライス(800円)」も人気なようですが、ジャージャー麺単体でも結構量があるので半カレー付は個人的にはどう考えても食いすぎ。
 
 食後はなぜかコーヒーゼリーが出ていて、これまた良い口直しになったところでフィニッシュ。

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2023.06.08

ごろっとチキンのトマトカレー@松屋

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 松屋が2023年6月6日より発売中の「ごろっとチキンのトマトカレー(580円)を試食。その前に発売した「トンテキ定食」に続く「懐かしのあのメニュー」シリーズ第2弾との位置づけです。といっても2021年5月にも「ごろごろチキンのトマトカレー」を売り出しており、そんなに懐かしい感じはしません。
 
 なお諸物価高騰を反映して単に単価を上げるだけでは客離れを招くとの判断からでしょうか、プレーンな「トマトカレー」はたった390円で売り出していますが、さすがにそれでは寂しかろうと思って、「ごろっとチキンのトマトカレー」を注文しました。
 
 2002年に「初代うまトマハンバーグ定食」として初登場した、松屋のトマトシリーズ。2004年に販売開始した「うまトマロールキャベツ定食」を経て、2009年「トマトカレー」が誕生したとのこと。「フレッシュでジューシーなトマトとこだわりのカレーソースがマッチし、トマトの酸味とにんにくの旨味、スパイス感を楽しめる逸品に仕上がっています。」というのが松屋のウリ文句。

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 2021年の「ごろごろ」から「ごろっと」と言い回しが微妙に変わっていますが、鶏肉の量がちょっと減ったかなぁ・・・そのせいか今回はカレーは別皿ではなくライスにかかった状態で出てきます。そしてカレーの中に鶏もも肉がごろっと。何か下味がついているわけではなくいたって淡白な味わい。そのかなり残念な松屋の鶏肉を美味しく頂けるように開発された松屋の「トマトソース」の実力を今回も遺憾なく発揮。ガーリックが効いたトマトソースが鶏肉の美味さを無理やり引き出しています。

 ただトマトソースの酸味が強すぎて鶏肉どころかカレーの味わいすら覆い隠してしまい、あんまりカレーを食べている気がしないのが難。ハズレではありませんが、松屋のカレーとしてはイマイチ。丸亀製麺の「トマトカレーうどん」のほうが正直よく出来ていると思います。

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【TV観戦記】23年天皇杯2回戦:浦和 1-0 関西大学 ~ 勝てば良かろうとしか言いようがない

 過密日程ゆえほぼフルターンオーバーで天皇杯に臨んだのは理解できるものの試合内容は悲惨で、しかも個人レベルでも収穫といえるものはほとんどなく、まさに勝っただけの試合でした。トーナメントなのでそれで十分なのでしょうが。

《スタメン》

 浦和は鹿島戦から中3日、かつ7連戦の6試合目であることも考慮して、リンセン以外スタメン全員入れ替え。故障離脱していた小泉がいきなりスタメンに復帰。
 
 なお彩艶と早川は世代別代表で欧州遠征中。

《試合展開》

 試合の入りはもう目を覆いたくなる惨状。関大の基本フォーメーションは4-4-2で、学生らしく、悪く言えば後先考えずに元気よく前からプレスをかけてきました。その勢いに浦和はたじろいだのか、立ち上がりは自陣におしこまれてしまいました。もっとも関大もサイドから攻撃の形は作れたものの、犬飼&岩波が控える中央を割るのは難しいようで、可能性の感じられないシュートを何本か放っただけ。
 
 10分も過ぎるとようやく浦和がボールを握り始めましたが、最終ラインでボールを回している時間帯が長くてビルドアップに四苦八苦。おまけにパスミスが続出しただけでなく、あろうことか球際で学生相手に競り負ける場面も目立つテイタラク。もう「自爆ボタンを握りしめながらプレーしている」ようにしか見えない選手が何人もいるのにはホトホト参りました。
 
 それでも最初に決定機を掴んだのは浦和。16分カウンターで小泉が右サイドのモーベルグへ大きく展開。モーベルグがDFと対峙しながらカットイン&左足シュートという得意になりましたがGKがセーブ。前半はこのような右サイドで開いているモーベルグや馬渡を使う攻撃が繰り返し見られました。
 
 さらに25分には敵陣深い位置で小泉がボール奪取。リンセン→ボックス内でモーベルグが右足でシュートを放ったが枠を捉えきれず。
 
 ゴールにより近い決定機こそ浦和のほうが多いものの、浦和は相変わらずパスミス、トラップミスだらけで不安定極まりなく、失点の臭いがするのはどう見ても浦和の方という残念な状況で時間が徒過。なおスタート時の浦和の布陣はリンセン左SHの4-2-3-1でしたが、あまりにも機能しないことを見てスコルジャは25分で諦めて、リンセンFW、小泉左SHの4-4-2に布陣変更。しかし、それで劇的に良くなった感じはせず。

 そこでスコルジャはついに57分柴戸→伊藤、小泉→明本、モーベルグ→大久保の3枚替えを決断。この交代、特に伊藤と大久保の投入効果は絶大で、これ以降浦和が関大を自陣に押し込んで一方的に攻め続ける展開に。

 60分右サイドから大久保がドリブルで持ち運んでからリンセンへくさびの縦パス→リンセンが右にはたいてカンテがシュートを放ったものの、シュートはなんとGKの正面。
 
 77分にはGKが前に出過ぎているのを見たリンセンがセンターライン付近から意表を突いてロングシュートを放ったものの、辛うじてGKがキャッチ。79分には左サイドから明本クロス→リンセンヘッドも力なくGKの元へ。80分右サイドから大久保がカットイン&シュートと得意の形を作りましたが、これまたシュートは仕様通りに枠外へ。
 
 この試合浦和最大のピンチは87分岩波のロングフィードをカンテが収めそこなってカウンターを食らった場面。浦和は攻勢に転じてやや前がかりになっていたこともあってか、頭数はいるのに関大の反撃を組織的に受け止められず、しかも2番のスルーパスをボックス内で受けた4番に対して大畑が安易に飛び込んで豪快に交わされる大失態。しかし4番のシュートを岩波がゴールマウス直前でブロック。こぼれ玉を詰めた3番のシュートはバーの上。時間も時間なので、これが決まっていたら浦和が2回戦で負けていた可能性が極めて高かった決定的な場面でした。
 
 中3日で横浜C戦が控えているので延長戦をやりたくないのか、スコルジャは90分に大畑→荻原、カンテ→髙橋と代えてみたものの、その甲斐もなく試合は延長戦突入。

 ただ左サイドの「北関東連合」はやはり学生には脅威だったようで、93分荻原が独力で左サイドを突破&クロス→髙橋には僅かに合わなかったものの、こぼれ玉をリンセンシュート!しかしDFにブロックされてゴールならず。
 
 98分には犬飼が両足を攣って試合続行不可能となり、マリウス投入という非常事態に。
 
 そしてついに均衡が破れたのが105分。リンセンが高い位置でボール奪取したのを契機に、左サイドから荻原グラウンダーのクロス→ボックス内で明本がどフリーでシュートを放つものの、イージーな決定機は決まらないの明本の仕様通りにDFがブロック。しかしこぼれ球を伊藤が押し込んでようやく浦和先制。

 先制したとはいえ延長後半15分が丸々残っていて、最後は馬渡も足を攣って動けなくなり、明本が右SBに回って馬渡を右SHに出し、大久保が左SHに回る応急措置。しかし、関大も途中怪我人や足を攣る者が出て早めに選手を代えざるをえなかったのが祟って反撃の余力はなく、そのまま試合終了。

《総評》

 それにしても酷い試合でした。試合終了後駒場スタジアムをぐるぐると挨拶に回る関大の学生さん達に惜しみない拍手が送られた一方、浦和の選手達には野次が飛び交っていたのもやむを得ないでしょう。正直この出来ではもうリーグ戦で見ることはないというレベルの選手も何人かいましたし・・・
 
 スコルジャも「今日は非常に悪いゲーム、非常にプレーが乏しい試合でした」「今日の試合の勝者は関西大学だった」「今日の試合では、(メンタル、フィジカル、もしくは戦術)全ての面で足りなかったと思います」とこの試合をボロクソに評していて怒り心頭のご様子。怒りのあまりコメントが短すぎて、この残念な試合の主因がどこにあると見ているのか監督のコメントからはよく判りません。
 
 同じようにほぼターンオーバーを仕掛けた先週のルヴァン杯川崎戦のスタメンと比べると違っているのはトップ下(小泉→早川)とGK(彩艶→牲川)だけ。ルヴァン杯川崎戦では普段の控え組の出来にスコルジャもそこそこ手応えを得ていたようなので、まさかここまで酷い試合になるとはスコルジャも夢にも思わなったことでしょう。
 
 スコルジャが話さなかった、話せなかったことを小泉の試合後コメントから察するに、メンタル面では「みんな少し余裕がなかった」「必要以上にネガティブになっている、ナーバスになっている」、戦術面では「ビルドアップのところでいい立ち位置を取る、もしくは個人の質で着実にビルドアップしていく方法と、多少ひっくり返してハイプレスでそこに閉じ込める、その2つの方法があったと思いますけど、どちらも中途半端な形になってしまいました。」といった辺りでしょうか。
 
 伊藤なんて「一人一人自分勝手なプレーをしてましたし、少しチームとして機能していなかった。」と辛辣な評価をしており、傍目にはこのコメントが最もしっくりきました。言い換えれば「大学生を相手にしてリスペクトが足りなかった」と。
 
 リーグ戦でスタメンでは出られない選手、そしてベンチ入りも難しくなってきた選手にはそれなりの理由があることが良く判った試合。見ている者にとっては、甚だ残念な意味合いながらそれが収穫と言えましょう。

《選手評等》

・小破してベンチ外が続いていた小泉がこの試合でいきなりスタメン復帰。コンディションは思いのほか良さそうで、この試合のスタメンではマシなほうと感じました。早めに下げられたのは出来の悪さではなく、横浜C戦での出場を睨んだものと目されます。

・小泉は「前日練習であまり僕が落ちない形を多くやっていたので、そういうところにとらわれすぎたと思います。」とのコメントを残していて、やはりスコルジャ流の「公式試合でのテスト」を課された上でプレーしていた模様。ただ周りの選手、特に往々にして自由過ぎるプレーをする前目の外国人選手をコントロールする「猛獣使い」としてはもはや早川に及ばない気も。

・スコルジャはなぜかリンセン左SHでの起用に拘り続けていますが、今日も今日とて単なる時間の無駄遣いに終始。しかし2トップの一角に入ったところで決定機は決められず、何の連動性も感じられないまま気ままに走り続けること120分。それだけ走れるのが凄いといえば凄いのですが、こんなに組織の中に組み込むのが難しく、しかも点も取れない選手をこれ以上抱える意味があるのかどうか。大学生相手にすら違いを見せられない、大学生相手ですらボールが収まらないリンセンって何なん??臨戦体制!!!ってワクテカしてたあの日々が虚しいわ・・・

・柴戸、平野、馬渡、モーベルグ、大畑と「自爆ボタンの早押し競争」「自爆ボタンの連打競争」みたいになっていて恐ろしいのなんの。今の敦樹は今の柴戸の3人分くらい仕事しているイメージ。柴戸はなんでこんなに敦樹と差がついてしまったのか・・・

・そしてこの試合でベンチにすら入れない松崎・知念・シャルクはもはや戦力外で夏の放出候補なのだろう。

 この試合のMOMは関大の女子マネ。同志社や関学ならともかく、関大に可愛い女子マネがいるのが意外過ぎたわ!!昔とだいぶイメージちゃうなぁ・・・そして出島にも女子マネがいるのには驚いた!!!

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-----カンテ------
リンセン---小泉--モーゲルグ
---柴戸--平野---
大畑-犬飼--岩波-馬渡
-----牲川-----

(得点)
105分 伊藤

(交代)
57分 柴戸→伊藤
57分 小泉→明本
57分 モーベルグ→大久保
90分 大畑→荻原
90分 カンテ→髙橋
98分 犬飼→ホイブラーテン(両足攣ったため)

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2023.06.07

一風堂 樹モールプラザ川口店@川口 ~ 赤丸新味

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 川口駅東口近くの再開発ビル「樹モールプラザ」の2Fに出来た「一風堂」。替玉無料のサービス券をもらったので往訪。11時の開店直後に往訪したところ、店内には既に10人以上の人影が!!回転は良いものの客足も途切れず、退店時にはほぼ満席に。
 
 卓上のタッチパネルで「赤丸新味(920円)」を麺カタで注文。当然ながら替玉(150円)もタッチパネルで。
 
 樹モールプラザ川口店は他に定番の白丸元味、極からか麺、博多中華そばといった定番商品以外に、平日ランチ限定でラーメンに小ごはんと一口餃子が付いた「博多とんこつ定食」を売り出していました。
 
 店は結構な大箱で、店中央に島式カウンター10席、その周囲に2人卓×9、4人卓×2。卓上には餃子のたれ、コショウ、白ごま。辛味モヤシや紅生姜、高菜は卓上ではなく、店の中央に置いてあってセルフサービス。店員教育がしっかりしている辺りはさすが大手資本系のラーメン店です。

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 赤丸新味は「特製の香味油と辛みそを加えることで、一杯のラーメンの中でいくつもの味の奥行きと調和を楽しめます。白丸が正統派ならば、赤丸新味は豚骨ラーメンの可能性を広げた“革新派”。 コクと深みを追求した、一風堂の自信作です。」というのが一風堂のウリ文句。
 
 でも白丸より100円高いだけの価値が「特製の香味油と辛みそ」にあるかとなるとかなり微妙。豚骨スープ自体はいたってマイルドで少々甘目。豚骨臭なんてほとんどなく、食べ手を選ばない、いつもながら無難な出来です。

 先客を捌くのに手間取ったのか、この手のラーメンにしては最初の配膳に時間がかかったのは意外でしたが、逆に替玉はえらく早く出てきて意表を突かれました。これまた例によって極細のストレートタイプでスープに良く合っています。スープに馴染むのが早いので「カタ」ではなく「バリカタ」でも良かったと思うも時すでに遅し。
 
 具は薄いチャーシュー、きくらげ、刻みネギ。
 
 全国レベルで実績十分のチェーン店だけあっていつ行っても安心、安定した一杯をいただけますが、川口のラーメン屋としては些か高いのは否めず。周辺に博多ラーメンがウリの店がないのが強みですが、個人的は足立区鹿浜の「いっき」まで行けばここより遥かに美味いものが食えると思っているので・・・

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2023.06.06

ロースかつ&ラムかつ定食@松のや

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 「松のや」が2023年5月31日より店舗限定で販売中の「ロースかつ&ラムかつ定食(980円)」を試食。関東では7店舗でしか販売されないのに、ありがたいことにその中に川口店がしっかり入っていました。8月に全国展開予定とのこと。
 
 なお川口店では以前公式サイトでは存在が確認できない「ガリバタ粒マスタードマヨささみかつ」を大々的に売り出していたことがあり、この店は松のやの実験店的な位置づけになっているのかも。
 
 「ラム肉は生後12カ月未満の子羊肉で、羊肉特有の臭みが無く食べやすい柔らかい肉質で、『松のや史上屈指の“やわらかつ”』」というのが松のやのウリ文句。

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 配膳されて戸惑ったのは、どれがラムかつなのか良く判らなかったこと。網からはみ出している小さいのがラムかつだと思いましたが、違っていたらめっちゃ恥ずかしい(^-^;
 
 ラムってそれこそ札幌や新千歳空港でジンギスカンくらいしか食べる機会がないのですが、思ったほど癖も臭みもありません。その代わり松のやが豪語するほど柔らかくもないというのが正直なところ。悪く言えばこれといった特徴がありません。また「ツンと香るレフォールソース(西洋わさび)と、アンデスの紅塩で2通りの味変を楽しめます」とのことですが、塩だけで楽しめるほどラムかつ本体に旨味が溢れている訳でもありません。
 
 またラムっていつの間にか高級食材になってしまったようで、松のやにしては高いのも難。「ラムかつ定食」だと1080円ともはやかつやの主要顧客層には手が出ないんじゃないかと(苦笑)。

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海鳴@福岡空港 ~ とんこつラーメン

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 福岡空港国内線ターミナルビル3階「ラーメン滑走路」内。予定していた店が往訪日直前に閉店したことに衝撃を受けてこちらへ転進した次第。なお「ラーメン滑走路」は初めて来ましたが、博多駅の「めん街道」と比べるとどの店もたいして混んでないみたいで。


 「魚介とんこつ」「ジェノバ」「辛子明太子」といった変化球がウリの店のようですが、まずは基本の「とんこつラーメン(750円)」を「麺カタ」で注文。

 店内は広くで島式カウンター12席と4人卓×4,2人卓×1。卓上にはおろしニンニク、紅生姜、しろごま、コショウ。

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 若干とろみがかったスープは豚骨臭はほとんどしないのに豚骨の旨みたっぷり!しかもしょっぱくもないので、ついついグイグイのみ進んでしまいました。

 麺は極細ストレートで、「カタ」でも十分な噛み応え。

 チャーシューは薄くてちょっと焦げが入ったようなタイプ。笹切りのネギや刻み玉ねぎが入っている反面、博多ラーメンではポピュラーなキクラゲや海苔はなし。
 
 飛行機の乗る前の慌しい中でさくっと食うには十分な出来です。

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2023.06.05

トンテキ定食@松屋

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 松屋が2023年5月30日より発売中の「トンテキ定食」を「3枚盛(890円)」で試食。1枚盛690円)~4枚盛(990円)と100円刻みで値段を変えて売っているのは、諸物価高騰を反映して単に単価を上げるだけでは客離れを招くとの判断からでしょう。
 
 またこれは新商品ではなく、2005年の初登場で2021年5月以来の復活だそうで。でも個人的には2020年9月に販売された「「味噌漬けトンテキ丼」を試食しただけ。

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 「トンテキ」は「分厚い豚肉に、ウスターソースとローストガーリックの旨味がギュッと詰まった食欲をそそる究極の『トンテキソース』がたっぷりかかった、ごはんが進む安定の松屋テイスト。抜群のパンチ力と、程よい酸味がクセになる逸品です。」というのが松屋のウリ文句。
 
 3枚といっても豚肉は短冊状に刻んだ格好で出てくるので全然3枚に見えません。なお四日市で試食したトンテキは「一応切れ目が入っているものの根元がくっついているグローブ状」で出てきましたが、あれは単に食いづらいだけなので短冊状が正解。豚肉は「分厚い」というほどでもないが薄くもなく「松屋で出てくる焼肉にしては厚い方」といった感じ。
 
 そしてその上にアホほどソースがかかっています。ただでさえガーリック効かせまくりの松屋の味をローストガーリックでさらに強化してしまう松屋のセンスには苦笑を禁じえませんが、非常に難儀だったのはウスターソースから来ると思しき酸味。どこが「程よい」やねん・・・酸味強すぎでしょう、どう考えても・・・「味噌漬けトンテキ丼」同様、味が濃すぎてご飯進みまくり。「ご飯大盛」に合わせるなら「2枚盛」で十分だったと思い返すも時すでに遅し。
 
 松屋の鶏メイン定食はだいたいハズレと思っていましたが、焼肉系もイマイチみたいで・・・

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【観戦記】23年第16節:浦和 0-0 鹿島 ~ 疲労困憊じゃ仕方ないか・・・

 福岡戦から続く連戦また連戦。京都&広島に続いて強度が高い相手との三連戦は殊の外ダメージがデカかったようで、浦和は概して動きは芳しくなく決定機も僅少。ただ鹿島の決定機も少なく、スコアレスドローは妥当でしょう。

《スタメン》

 浦和は5/20のアウェー福岡戦から続く7連戦の5試合目。前節広島戦から中3日でカンテ→興梠、モーベルグ→大久保、岩尾→リンセンとスタメン3名を入れ替え。故障明けの酒井も明本も当然のようにスタメン起用。浦和の今季のメディカル体制は良い意味でどうなっとるんや???

 スコルジャ流では徐々に評価が下がって来たのが見え隠れしていた岩尾はついにベンチスタートに。よって平野はベンチ外のまま。また早川がベンチ入りしたので柴戸がベンチ外に。

 週央に試合がない鹿島は前節鳥栖戦から仲間→佐野とスタメン1名入れ替えのみ。

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《試合展開》

 鹿島の基本フォーメーションはいつもの4-4-2。一方浦和は興梠とリンセンを併用したのでこちらも4-4-2と思いきや、リンセン左SH&関根トップ下の4-2-3-1で試合開始。
 
 過去リンセン左SHって機能した試しがないどころか、本人も嫌がって勝手に持ち場を放棄してしまう場面が多々見られたので、スコルジャがなぜリンセン左SHに拘るのか全く判りません。そして案の定というかなんというか、浦和は前プレが全然ハマらずに11分特にパスワークに定評はないはずの鹿島にパスワークで中盤をズタズタに切り裂かれた挙句、後ろから飛び出してきた佐野にシュートを撃たれてヒヤリ。
 
 このあまりの惨状を見てスコルジャも諦めがついたのか、リンセンを前に上げて関根左SHの4-4-2に転換。しかもリンセンは2トップの右側にいて、スコルジャはリンセンを左サイドに置くことに拘っている風でもなさげ。うーーん、この10分は何だったのか・・・
 
 しかし、この布陣変更も大惨事がボヤになっただけの話。そんなにボール保持に重きを置いている訳ではない鹿島にボールを握られ続け、浦和は自陣で4-4-2の守備ブロックを作って耐える時間帯が長く続きました。しかも、日程が厳しい浦和はコンディション面での差が露骨に出てしまって球際で劣勢。これも浦和が苦戦を余儀なくされた一因でしょう。
 
 さらに伊藤&安居のCHコンビは共に最終ラインに落ちない形でのビルドアップを試みていましたが、これまたなかなか上手く行かず。ビルドアップに失敗して自陣でボールロスト→ショートカウンターを食らう大惨事こそありませんでしたが、浦和は自陣から出るのが精一杯で攻撃はほとんど仕掛けられず。
 
 浦和を自陣に押し込み続ける鹿島。22分右サイドからビトゥカのミドルシュートが枠内を強襲しましたが、今の西川相手ではまずこういうのは入りません。この試合鹿島最大の決定機は24分CKのクリアボールをピトゥカがシュート。これがマリウスに当たってのこぼれ球がどフリーの鈴木に渡るも、鈴木のシュートを西川がビッグセーブ!!
 
 鹿島は「ボールを持たされた」という評価は当たらないと思いますが、持ったところでサイドからのハイクロス攻撃しかなく、そういう手合いはショルツ&マリウスがいる浦和にはまず通用しません。よって鹿島の攻勢は24分の決定機を逃した後は尻すぼみに。
 
 40分くらいからようやく浦和がボールを握れるように。左サイドから関根&明本のコンビで盛んに鹿島のSB・CB間を裏抜けを図り、前半終了間際には明本が角度のないところからシュートを放つもディフレクトしてポスト直撃!!
 
 スコルジャは2トップでも良いところなしだったリンセンを諦めて後半頭から岩尾を投入し、安居トップ下の4-2-3-1へ布陣を再変更。ビルドアップも岩尾が最終ラインに落ちるいつもの型となり、面子もほぼACL決勝メンバーになったためか浦和のビルドアップ自体はぐっと良くなりましたが、今後は自陣に引いて構える鹿島の4-4-2の守備ブロックを崩せず。
 
 スコルジャは66分にカンテとモーベルグを投入。しかもモーベルグが投入されたのはいつもとは逆の左SH!!投入直後に左サイドからモーベルグがクロス→カンテ飛び込む形があり、スコルジャはここに戦況打開の糸口を見出したのでしょうが、CB植田&関川が構える鹿島の防空性能は非常に高くてクロス攻撃は全く決定機にならず。78分荻原と早川の投入でもクロスに頼りがちな浦和の攻撃パターンに変化はなく、依然決定機は作れず。

 鹿島も後半盛んに選手を代えたものの、自陣に押し込まれた挙句に鈴木目がけてロングボールを蹴ったり、ロングボールで裏抜けを狙わせたりと単純かつ単調な攻撃しか出来ず、浦和以上に何の可能性も感じられず、試合は次第に塩分マシマシに。鹿島の選手交代で唯一変化を付けられたのは最後に左SHに投入された俊足の藤井。藤井が左サイドを深く抉って低くて速いクロスを入れ出した時間帯には少し光明が見いだせた気がしましたが、これも決定機には至らず。
 
 浦和がこの試合最大の決定機を掴んだのは90+2分。酒井のボール奪取から始まる一連の攻撃でボックス内から荻原クロス→カンテが左SB安西の前に入ってヘディングシュートを放つもGK早川に阻まれてしまいました。
 
 試合終了間際にはエンタメ性を補うかのような小競り合いがあり、両チームに計4枚ものイエローカードが乱舞する一幕がありましたが、ただそれだけで試合終了。

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《総評》

 終わってみればシュート数、枠内シュート数、ボックス内からのシュート数、ボール支配率ともほぼ互角。前半は鹿島、後半は浦和ペースの試合だったので、どちらも「勝てた!」という印象を持つかもしれませんが、決定機らしい決定機は共に一回しかないのでスコアレスドローは妥当でしょう。
 
 鹿島のロングボール&ハイクロス多用の攻撃って浦和には一番通用しづらいものなので負ける気はしませんでしたが、勝てるかとなると鹿島の守備はいつの間にか非常に堅固な、クソ面倒なチームに変貌していて、そんな観点からもスコアレスドローは妥当でしょう。鹿島同様、浦和の攻撃もしょぼくてスコアレスドローと言い換えても良いでしょうし(自嘲)。
 
 当事者としては最後まで気が抜けない、緊迫感溢れる、まさに両者がっぷり四つの試合でしたが、如何せん決定機らしい決定機が共にほとんどないのでエンタメ性には乏しく、第三者的、あるいはサッカーを見始めたばかりの方には退屈な試合だったかもしれません。
 
 それはさておき、面白かったのは試合後のスコルジャの会見。「鹿島のハイプレスは他のチームとは少し形が違います。いつもとは違うビルドアップで、そのプレスを破ろうとしました。」「敦樹と海渡のボランチでの組み合わせも見たかったのです。今後、海渡をトップ下だけでなく、ボランチで起用する試合も増えてくると思ったので、それを見たいと思いました」と鹿島戦の前半はテスト的色彩があったことを認めていること。会見では触れられませんでしたが、モーベルグ左SHもテストの一環でしょう。
 
 連戦また連戦。ずっーーーとリカバリー系の練習を続けながら連戦に臨む監督もいる一方、スコルジャは選手のコンディションを重視してちゃんとオフを入れるタイプの様子。鹿島戦の3日前にもきっちりオフを与えていたようで、当然ながら「ゲームへの準備で戦術練習が1回しかできない」状態で鹿島戦に臨む羽目になりました。従ってスコルジャは公式戦そのものを半ば練習に充てて、足りない練習時間を補ったのでしょう。
 
 残念ながらテストの結果は凶。「それがうまくいきませんでした」「期待通りにはいきませんでした」「今日はそれが私のベストアイデアの一つではなかった」とがっかりコメントを連発。誰もが超重要な大一番と考えている鹿島戦でテストをして負けでもしようものならボロクソに言われたことでしょう。
 
 しかし、浦和は負けなかった。負けなかったどころか鹿島に与えた決定機らしい決定機は24分鈴木の一回こっきり。しかも負けないどころか最後はカンテに決定機があって勝ち目すらあるところまで持って行き、最低限のタスク=勝ち点1は確保できました。
 
 要するに一年を通じて最も日程がきついと思われるこの時期に難敵鹿島を倒して早急に上位へ浮上することには重きを置かず、「長いリーグ戦の最後の最後でトップに立ってたらええやん!!」と割り切り、鹿島戦ですら強化過程の一環と捉えたのでしょう。そしてテスト自体はあまり上手く行きませんでしたが、「テストだから結果は度外視」とまでは割り切らず最低限のタスクは果たす。
 
 ああ、これってフルターンオーバーを繰り返しながら最初の4試合全部引き分けでやり過ごし(ホーム清水戦の引き分けだけは誤算と思いますが)、5試合目でついにグループリーグ首位通過の目を出したルヴァン杯に相通じるスコルジャのやり方!ひいては序盤のリーグ戦自体をACL決勝への準備に費やしたスコルジャ流!!
 
 なにせスコルジャ体制になったまだ半年。最終着地点を見据えて仕事を進めるスコルジャ。その過程で上手く行かないこともままあるが、最低勝ち点1を拾いながら前に進む。ホーム鹿島戦はドローで終わってしまいましたが、個人的にはここでのテストがリーグ戦後半に活きてくると信じて前向きに捉えることにします。

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《選手評等》

・お疲れのためか浦和の選手達はおしなべて精彩を欠き、ショルツ&マリウス&西川による「鉄の三角形」が目を惹くばかり。リンセンは小泉が復調したらもう出番はないかも。もっともこの試合は興梠の出来もたいがいだったので、リンセンだけ責めても仕方ないと思ったけど。

・鈴木が好き勝手に中盤に降りて来ずに、前に張りっぱなしなのは意外でした。それ以上に鈴木の試合後コメントがあたかも人間性を取り戻したかのように実に要領を得ていて、傍目からも納得できるものだったのでびっくり!!これもショルツ神の御威光に触れたおかげでしょうなぁ・・・

・この試合の主審はJFAの「審判交流プログラム」によりプレミアリーグから来たアンドリュー マドレイ氏。プレミアリーグから来た割にはちょっとしたフィジカルコンタクトで簡単にファウルを取るのには驚きましたが、それはそれで一貫しているので無問題。24分酒井のクロスがビトゥカのハンド=PKと思われる場面があったものの、VARと交信してOFRまで行かずにノーファウル。最後の小競り合いでなんで4枚もイエローを出すのか少々不可解でしたが、総じて明らかに上手い!!とは思わなかったけど「なんじゃそれ???」と思う場面もなかったので、Jリーグの平均的な残念過ぎる主審よりはマシだったという印象。

・北ゴール裏では赤白黒の大旗が揺れる!揺れる!!旗屋のトスパ様、RBC加入効果が絶大すぎます!! 浦和法人営業から見れば、他社へセールスする際の好事例でしょうし。

・今年の鹿島戦は45,575人の大入り。2018年の46,893人を少し下回る程度(2019年は水曜開催だったので考慮外)で、集客に不利な日曜開催なことを考えれば上々の出来。他所と違って無料招待をほとんどしないにも関わらずこの入りは見事。今年は入る試合とそうでない試合が極端に2極化するのかなぁ?

Kashima2306008

-----興梠-----
リンセン---関根--大久保
---安居--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(交代)
HT リンセン→岩尾(岩尾CH、安居トップ下)
66分 関根→モーベルグ
66分 興梠→カンテ
78分 安居→荻原(荻原左SB、明本左SH、早川トップ下、モーベルグ右SH)
78分 大久保→早川

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---鈴木--垣田---
樋口--------名古
---ビトゥカ--佐野---
安西-関川--植田-広瀬
-----早川-----

(交代)
59分 垣田→土居
59分 名古→仲間
73分 樋口→カイキ
73分 広瀬→常本
87分 佐野→藤井(藤井左SH、カイキFWへ)

 

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2023.06.04

【今季振り返り】22-23年第21節:浦和L 4-0 大宮V ~ WEリーグ優勝おめでとう!!

 前節「田代砲」で気合注入されまくった長野相手に気迫負けという非常に残念な負け方をしてしまった浦和。そこから優勝がかかったホームゲームの大一番でどう立て直すかが見ものでしたが、幸いにも大宮は完全に消化試合モード入りしていて歯ごたえも何もありませんでした。立ち上がりからほぼハーフコートゲームと化し、浦和はその間に着々と得点を重ね、ホームゲーム、しかも5000人弱も集まった大観衆の中でWEリーグ優勝を決めました。

 試合はワンサイドゲームすぎてわざわざ振り返るに値しないので、ここでは今季の浦和について雑感をつらねることにします。
 
 とにかく今季の浦和は後ろ目のやりくりに難儀しました。CB長船が依然長期離脱中な上にGK池田が昨年6月の代表合宿で重傷を負って離脱。また昨秋のカップ戦では不動のレギュラーだった左SB佐々木もコンディションを崩したのか、リーグ戦序盤はベンチ外が続きました。しかもCB南がASローマへ移籍したにも関わらず、CBの補強はなしという何とも不可解な状態で浦和は開幕を迎えました。
 
 そこで楠瀬監督はGK福田、CB石川と若手を抜擢しましたが、相方のCB髙橋はなを含めて経験が浅い選手だらけのせいか開幕時はバカ試合の連続。幸いそれを帳消しにして余りある攻撃力、まさに「鋼鉄のザル」状態で勝ち点3を拾いまくりましたが、ぶっちぎりで優勝したチームがそんな超不安定な状態からスタートしたことは記憶に留めて置くべきでしょう。最初から確信をもって優勝に値すると言えるチーム状態ではなかったと。
 
 転機となったのは昨年11月の代表合宿中に髙橋はなまでも負傷して長期離脱を余儀なくされたこと。いよいよCBの駒がいなくったところで楠瀬監督はなんとCBに安藤のコンバートを決断!!当時安藤40歳、石川19歳と年齢的には「ほぼ母子」で最終ラインを守る格好になりましたが、このコンバートが見事にハマって浦和の最終ラインは急激に安定し、以後複数失点を喫したのは皇后杯準々決勝を含めて4試合に留まりました。
 
 安藤は165cmしかないもののWEリーグだと物理的に殴ってくるCFはほとんどいないので、フィジカルが強い安藤のCB起用は本人さえ納得すればそんなに変ではないとは思いましたが、ここまでやってくれるとは!!サッカー脳が高すぎて「経験の無さ」なんて何の問題にもならなかったみたいで。
 
 そしてメンタルが強靭な安藤が最終ラインに加わったのが良かったのか、若い福田や石川も試合中変に慌てるようなことは次第になくなって安定感を増してゆきました。特に石川の一対一の強さ、そして強気にバンバン縦パスを突き刺してゆく様は圧巻で、おまけに第9節アウェー新潟戦では闘莉王を髣髴させる豪快なヘッドが炸裂。もはや石川アレクサンダー闘璃音。良い意味で浦和には長くおらんでしょうなぁ、これは・・・熊谷→南→石川と続くワールドレベルの浦和産CB列伝・・・
 
 さらに言えば今季の浦和の守備が急激に安定した一因として右SB遠藤の成長も見逃せません。昨季の浦和はとにかく中下位チーム相手に取りこぼしが多くて、それが優勝した神戸に大差をつけられた2位に留まった主因でしたら、今季の取りこぼしは前節の長野戦だけ。昨季は中下位チーム相手にボールを一方的に試合してるのに攻めきれずにカウンターを食らって勝ち点を落とす試合が目立ちましたが、今季はそんな場面すらあまり目にしなくなりました。
 
 昨季の浦和は清家を右SBに配したものの、実際は右SBとは名ばかりで、攻撃時やたら高い位置に押し出して「戦術兵器」として活用していましたが、やはりそれには無理があってカウンターを食らう素地になっていたのでしょう。今季は遠藤を右SBに配して清家を右SHに配したことで攻守のバランスがぐっと良くなったものと目されます。
 
 しかも遠藤は守備専ではないどころか、清家との相性が極めて良くて、相手が清家ばかり警戒しているとその後ろからやたら重心の低いドリブルで右サイドを深々と破り、クロスどころか遠目からシュートを撃ってくるクソめんどくさい選手に!!

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 得点力は昨季同様強力なままどころか、1試合未消化な現時点で45点と昨年の得点(40)を既に上回っています。しかも注目すべきなのは清家11、菅澤9、島田8、猶本6と前目の選手がバランスよく点を取っていること。昨年の得点が菅澤一人に集中(14点)しているのと大違いです。
 
 浦和の攻撃の基本形は何だかんだと言っても「戦術兵器清家」による右サイドからの攻撃。右サイドからチャンスメークして、折り返しを決める選手が多彩になったというとなのでしょう。そしてここで大ブレイクしたのが2年目の左SH島田。
 
 昨年は途中出場で何度もチャンスをもらいながらピッチを徘徊するだけで何のインパクトも残せませんでしたが、今季突如覚醒。シュート精度が高いというか若い割には妙に落ち着きがあり、シュートレンジも広く、身体を張ってボールキープどころか相手DFの邪魔をして味方を助ける小技も出来る。本来2トップの一角が適任と思いますが、左SHといってもサイドアタッカー的な仕事は全然求められず、右サイド攻撃に対してファーから突っ込んでくる役回りが多くて事実上シャドーストライカーなのも悪くはないでしょう。


 そしてシーズンを通じて「戦術兵器清家」の発射ボタンを押しまくっていたのが猶本。今季の基本フォーメーションは当初4-4-2との併用でしたが、途中から完全に猶本をトップ下に配した4-2-3-1「猶本全権委任システム」で固定。WEリーグレベルでは完全に頭二つくらい抜けている猶本の存在がとにかく圧倒的で、しかも猶本のコンディションがシーズンを通じて安定していたのが優勝の原動力といって差し支えないくらい。守備面での貢献も高く、「戦術兵器清家」のみならず浦和のプレッシング開始のスイッチまで押していたといっても過言ではないでしょう。
 
 あえて猶本に苦言を呈すればGKとの一対一が案外下手なこと。そこさえ良くなればなでしこ代表でも不動のレギュラーでしょうに。清家も同じ。

 長くなりましたが、今季はとにかくケチのつけようがないほぼ100点満点の出来での優勝でした。GK福田、CB石川を筆頭に途中交代で若手を盛んに起用し、世代交代の芽を撒きながらの優勝は高く評価できます。選手、監督、スタッフの皆さま、ありがとうございました、そしてお疲れさまでした。
 
《個人評》

・MVP 猶本
・新人賞 石川
・特別功労賞 安藤
Yes/Noまくら 遠藤

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-----菅澤-----
島田---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
24分 猶本
45分 島田
60分 清家
77分 清家

(交代)
66分 遠藤→栗島
66分 水谷→佐々木
82分 島田→角田(角田CH、塩越左SHへ)

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2023.06.03

タイガーベル@川口中青木 ~ チキンカレー

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 川口駅東口のしょぼい商店街「樹モール」から「ふじの市商店街」を北へ抜けた先。住宅街の中にぽつんと立地。「Curry庵 味蕾」の跡地でカレー屋の後にまたカレー屋が出来た格好ですが、両者の関係は不明。開店時はコロナ禍の渦中だったせいか営業は極めて不安定で半ば休業していた様子だったのでしばらく放置していましたが、ようやく営業が安定してきた感じだったので往訪。先客1、後客ゼロ。
 
 卓上のメニューを見て無難そうな「チキンカレー(950円)」を注文。辛さは「普通・中辛・辛口」とあるそうですが「普通」で。大盛無料サービスということで大盛にしてもらいました。
 
 「Curry庵 味蕾」と比べると大幅に値上がりしていて、メニューはおしなべて1000円前後。プレーンなメニューが無くて、デフォルトで大なり小なりどれもトッピング付きみたい。

 店内は厨房に向かってカウンター4席。店奥に4人掛けテーブル2卓、壁沿いに2人掛け1卓。前店のほぼ居抜きみたいで。

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 ご飯大盛だとルーも増えるのか、浅い皿に目一杯盛られた状態で登場。ルーはややとろみがかった程度。「普通」だと全然辛くなくてコクと旨味で持たせる、欧風寄りの味わいです。
 
 「スパイスで漬け込み焼いたチキンをin」というのが店のウリ文句で、やや大きめにカットされた鶏肉がルーの中にゴロゴロ。ちょっと焦げが入ったような渋味がカレーにアクセントを加えています。大盛でも全く飽きずに一気に完食。「カツカレー」など揚げ物トッピング系だと胃にずっしり来そうですが、チキンカレーはそれほどでも。
 
 次は「辛口」で他のメニューにチャレンジしてみます。

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2023.06.02

豚辛ラーメン@餃子の王将

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 「餃子の王将」が6月限定メニューとして販売中の「豚辛ラーメン(638円)」を試食。ラーメン単品では少々寂しいと思って餃子3個とライス小が付いた「Bセット(880円)」を注文。

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 「やわらか豚肉がたっぷり入り、ピリッと旨辛なスープに、まろやかな玉子が絶妙にマッチ!」というのが餃子の王将のウリ文句。

 でも明らかにたっぷり入っているのは豚肉ではなく溶き卵。卵の高騰が長期している中でよくこんなに卵を大量に使う商品を出したものだと感心しました。「たっぷり」と形容するほどではありませんが、豚肉もそこそこ多め。その分それ以外の具がしょぼくて、野菜はキャベツとニラのみでしょうか。
 
 それはともかく「ピリッと旨辛なスープ」の出来がイマイチで、旨味も辛さも物足りず。辛さはやむなく卓上の胡椒と辣油で補強。また見た目で勘違いしがちですが、とろみはほとんどありません。
 
 麺はいつもの頼りない中細緩い縮れ入りで、つるつるした口当たり。量的にも質的にも単体だと物足りないのでBセットにして正解でした。
  
 餃子の王将のラーメンは結構ハズレが多いのですが、これも御多分に漏れなかったようで。

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豆乳仕立ての冷やしトマたまカレーうどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2023 年4月25日から6月中旬まで期間限定で販売中の「豆乳仕立ての冷やしトマたまカレーうどん・大(980円)」を試食。人気商品「トマたまカレーうどん」の新作という位置づけです。
 
 「ひと口すすると、最初に感じるのはフレッシュなトマトの酸味と玉子の甘み。続いて豆乳クリームのまろやかさが広がり、最後にトマたまカレーならではのガツンとした辛さが駆け抜けていきます。トマたまカレーがベースとなっているため、辛さの決め手カイエンペッパー、ニンニクやごま油といった隠し味も重なり、奥深い味わいです。」というのが丸亀製麺のウリ文句。カレーうどんで「冷やし」を実現しただけでも十分画期的な新商品です。

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 「辛さをおとすことなく、まろやかな味わいに仕上げるため、豆乳クリームを加えました」とのことですが、実際結構スパイスが効いていて、辛くて絶えず舌に刺激が来ます。表面にある魚粉のように見えるのが「辛さの決め手カイエンペッパー」なのかな? 冷やしなのにしっかりカレーうどんとして成り立っていることに感動!!ただ「トマたまカレー」と比べると「冷やし」ゆえか汁気が少ないので、「まぜそば」ならぬ「まぜうどん」みたいな感じに。

 一方「トマたまカレー」では強烈に自己主張したトマトの酸味はぐっと抑えられて、確かにまろやかな味わいに。ゴロゴロ転がっているトマトも割と甘目で、酸味の強い「昭和のトマト」とは全く違いますし。

 
 余ったたれには「ひとくちごはん」を投入してフィニッシュ。前回ララガーデン川口店で「トマたまカレー」を試食した際には店が「ひとくちごはん」を付け忘れるという憂き目にあいましたが、今回はちゃんと出てきました。

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2023.06.01

ビッグワン@佐賀 ~ 野菜ラーメン

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 佐賀駅北口を出て高架沿いに東へ進んですぐ。約3年半ぶりの再訪。佐賀駅は駅どころか周辺にも大きな商業施設がないせいか通勤通学時間帯以外は静かなものですが、近隣で働いている方がワラワラとやって来て先客3、後客12と賑わっていました。

 店内の券売機ボタンを見ると、シンプルなラーメンならなんと590円と激安!!さすがにこれでは具がしょぼかろうと思い、「野菜ラーメン(730円)」を注文しました。前回往訪時よりちょっと値上がりしているとはいえ、全般にかなり安い店です。

 なお佐賀のラーメンは生卵入りをウリにしているところが多いようですが、生卵を入れてスープがぬるくなってしまうのが嫌いですし、そもそもスープを全部飲むわけでもないのに生卵を入れるのもなんかもったいないので生卵は割愛。

 店は案外でかくてコの字型カウンター20席くらい。卓上には胡椒とラー油、おろしニンニク、餃子のタレ。店内には強烈なトンコツ臭が漂っているので要注意。腰の曲がったお婆さんが客の案内に当たっていて、たまたま死角に入って姿が見えないところから声がしたので最初はびっくりしました。

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 ややトロミがかったスープは濃い目の味わいで、しかも店内の臭いから来る期待感を全く裏切ることのない豚骨出汁の美味さが際立つ優れもの。ただ飲み進むには味が濃すぎかなぁ・・・ また前回往訪時はあっさり目という印象だったので、結構ブレがでかい店なのかも。

 麺は細目のストレートタイプで噛み応えしっかり。これまた前回は「心持ち柔らかめ」という感じだったので結構ブレがありそう。量は並程度あるせいか替え玉はやっていないようです。でもいきなり大盛にすると麺がヘタレそう。

 具は細もやしとキャベツ中心にかまぼこ、ちくわ、わずかに豚肉と具沢山で、豚骨ベースのちゃんぽんに見えないこともないのですが、麺が全然ちゃんぽんとは違います。

 「安くてそこそこ美味い」というラーメンの王道を行く文句なしの良店です。

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【観戦記】23年第11節:浦和 2-1 広島 ~ 殴られてやっと目覚める浦和かな

 立ち上がりからやや広島ペースで試合が進み、案の定先制点も奪われてしまいましたが、そこからの反撃が凄まじいのなんの!!見事な逆転勝ちでした。出来れば最初からこれをお願いします(苦笑)

《スタメン》

 ACL決勝の影響で先送りになっていた第11節。共にリーグ戦前節から中3日。しかもその前の週は水曜日にルヴァン杯を消化しているという点でも全く同じスケジュールの両者。
 
 浦和は興梠→カンテ、大久保→モーベルグ、荻原→明本とスタメン3名入れ替え。「酒井は故障が慢性化していて中3日で使うのは厳しい」という話があったはずなのに中3日でスタメンで出てきたのには心底驚きました。また福岡戦で負傷した明本は結局ルヴァン杯を休んだだけでこの試合はとうとうスタメンに復帰。
 
 カンテ&モーベルグがついに揃ってスタメン出場となり、興梠&大久保がベンチスタート。中3日で鹿島戦が控えており、さらに来週は天皇杯&横浜C戦と続く過密日程ゆえ、「ACL決勝メンバー」からちょっとずつ入れ替えを始めたのでしょう。スコルジャもルヴァン杯川崎戦辺りから控え組の底上げに手応えを感じていることでしょうし。

 またリンセン&柴戸がベンチ入りした反面、平野&早川がベンチ外に。ベンチ入りを巡っての競争も激しくなっており、「メディカル的な理由」で福岡戦からベンチ外に小泉は大原には戻ってきているものの、この試合もベンチ外に。

 広島はエゼキエウ→野津田、柏→東とスタメン2名入れ替え。なお広島は満田が福岡戦で大怪我を負って長期離脱中な他、塩谷が故障中の模様。

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《試合展開》

 浦和は4-2-3-1(守備時4-4-2)、広島は3-4-2-1といつもの布陣ながら川村が本職のボランチではなくトップ下に入ったのが目を惹きました。
 
 基本フォーメーションは全く噛み合わず、ギャップが出来やすい両者。浦和はカンテ&モーベルグを揃ってスタメン起用したためか、ハナから前プレを捨てたような格好で試合に入りましたが、序盤は広島の厳しい前プレで浦和は自陣に押し込まれがちに。ビルドアップもままならないためかロングボールを多用して広島の高い最終ライン裏を狙う攻撃が目立ちました。
 
 そしてその形がいきなり実りかかったのが6分。ショルツのロングボール→最前線で伊藤が収めてカンテシュートのシンプルな攻撃を仕掛けましたが、シュートは枠を捉えきれず。続く7分にもロングボール攻撃を仕掛けましたが、ボールを持ったまま左サイド奥深くまで走ったモーベルグのボールロストからカウンターを食らい、モーベルグのいない右サイドのスペースに展開されて東クロス→松本の決定機。

 浦和は広島の前プレが緩んだ20分くらいからようやくボールを持つ時間も増えだしましたが、攻撃の基本はやはりロングボールから。26分には岩尾ロングボールの跳ね返りを拾った関根がシュートを放つも枠を捉えきれず。前半は関根のフィニッシュで終わる場面が目立ち、13分にはCKからの流れ、21分には左サイドからカットインしてシュートを見せ場を作ったものの、ゴールならず。


 試合そのものはやや広島ペースにも関わらず、広島はほとんど決定機を作れず、惜しかったのは31分CKからの流れでベンカリファがフリーでシュートを放った場面だけ。しかもベンカリファはシュートを撃ち損ねて、バウンドしたボールは枠内を襲ったものの西川がリフティングで難を逃れました。
 
 そしてこの決定機を逃して以降の前半は完全に塩試合に。広島は左サイドからのクロス攻撃を多用していましたが、単純にクロスを入れてもショルツ&マリウスが控える浦和守備陣を崩すのは難しいんじゃないかと。

 そこで先に動いたのは広島。後半頭からベンカリファに代えてヴィエイラを投入したのがいきなり奏功。50分モーベルグのボールロストを契機に野津田縦パス→ヴィエイラがフリック一発でショルツを剥がしたのが効いて、ボールを拾った川村がDF4人に囲まれながらもボックス内突入。川村のシュートこそ西川が一旦防いだものの弾くのが精一杯で、森島が詰めて広島先制。

 しかし浦和は失点して初めて目が覚めたかのように大反撃。56分モーベルグクロス→ファーに安居が飛び込んだものの、住吉にブロックされてゴールならず。ただこの場面でGK大迫が安居と交錯して傷んでしまったのが勝負のあやになったかも。もともと大迫のキック精度には定評がないのにこれ以降のキックが壊滅状態に。
 
 ここが勝負どころと見たスコルジャは67分にカンテ→興梠、岩尾→リンセン、モーベルグ→大久保と3枚替え。69分には大久保の縦パスを関根がボックス内で反転、佐々木を交わしてシュートを放つもここは大迫セーブ。71分大久保FKは惜しくもサイドネット。しかし72分右サイドからの攻撃で関根が中央へパス→ボックス内でフリーで受けた伊藤縦パス→最終ライン裏へ抜け出した酒井が角度のないところから大迫の位置を見極めてゴール!!
 
 これ以降はほぼ浦和が一方的に攻め続ける試合展開に。74分リンセンのシュートは意表を突いた感はあったものの、シュートコースが制限されていたのか大迫の正面。
 
 82分には関根に代えて荻原を投入し、久しぶりに左サイドで北関東連合が復活。83分佐々木からのボール奪取に始まるショートカウンターで興梠のシュートはブロックされて枠外へ。88分大久保右サイドからカットイン&シュートという超得意の形を作りながらも最後はまさかの宇宙開発事業団・・・
 
 広島も65分野津田→エゼキエウ、71分茶島→中野、89分森島→柴﨑と選手を代えたものの、浦和とは対照的にその交代はほとんど効果なし。先制点以降の広島のチャンスらしいチャンスは79分左サイドで酒井からボールを奪ってのショートカウンターだけで、そのチャンスも森島や中野のシュートが共にマリウスにブロックされてしまいました。

 やたら長いVARチェックや大迫治療のために8分もあったAT。90+2分に酒井クロス→ファーでリンセンヘッドで折り返し→中に伊藤が詰めてついに浦和逆転。逆転された広島はハイボールをバンバン放り込んできましたが、ショルツ&マリウスが聳え立つところにそんな単純な攻撃を仕掛けても全く意味がなく、そのまま試合終了。

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《総評》

 終わってみればシュート数、枠内シュート数、ボックス内からのシュート数とも浦和が優位。「世界三大がっかりスタッツ」のゴール期待値も浦和が優位。しかも広島のゴール期待値は先制点を取って以降はほぼ横ばいで、浦和が同点に追いついてからはずっと浦和が優位と珍しく試合内容を実に的確に捉えており、スタッツ的にはどこからどう見ても浦和の勝利は必然ということになりましょう。

 しかしそれは「終わってみれば」の話。先制点を取られるまでのグダグダ感、シオシオ感からすれば、その後怒涛の大反撃が始まるなんて夢にも思いませんでしたし、それだけに反撃が始まって以降の試合は見応え満点。エンタメとしては非常によく出来た「大活劇」でした。
 
 そして試合後のスコルジャのコメントを聞くとあのグダグダ、シオシオだった時間帯も全ては後半の反撃へ向けての布石思えてくるのだから不思議なもの。「広島の大きな武器は切り替え。つないでいて中で失ってしまうと大きな問題になる」→「立ち上がりは少し長いボールを蹴るというのがゲームプラン」→「それならターゲットになるカンテをスタメンにしよう」→「でも試合を通じてそれをやり続ける訳でなく、スペースが空きはじめたらショートパスでつないでいこう」というのがスコルジャの前半のゲームプランだったようです。広島同様、前プレのきつい京都相手に前節自陣でのボールロストが目立ったことの反省もあったかもしれません。
 
 そして広島の前プレを空転させること自体には成功しましたが、全てがスコルジャのゲームプラン通りだった訳ではなく、「スペースが空きはじめたらショートパスでつないでいこう」のプロセスはあまり上手く行きませんでした。これがグダグダ感、シオシオ感の正体なのかもしれません。
 
 しかも後半スコルジャは「ハーフタイムではより前からプレスを掛けにいこうと話した」そうですが、そんな様子はピッチ上には現れず、逆に広島の狙い通りのカウンターを食らって失点。逆転勝ちしたとはいえ「後半の立ち上がりがあそこまで悪い試合ですと、狙い通りとは言えません。全てプラン通りとは言えません。」とスコルジャがぼやくのも道理。
 
 先制点の場面が典型ですが、広島の「最前線の人に当てる→ちょっと下がった選手が拾う」の繰り返しで前進するのがめっちゃ上手い。あれには感心しました。ボールを確実に前に運ぶことについては浦和は広島に遠く及びません。スキッベが「最初の60分、65分までは、自分たちのほうがいいサッカーをできていたと感じています。」と豪語するのも納得。
 
 ただ広島は比較的良かった時間帯ですら1点しか取れないどころか、決定機もそんなに数多く作れた訳でもありません。この辺はゴール期待値(笑)が高い割には点を取れていない典型みたいで。その主因が前目のタレントの質の問題なのかどうか判りませんが。
 
 そして先制点を取られた浦和が続々繰り出してくる攻撃陣の圧力を受け止められずに終盤広島守備陣が大決壊。広島の守備は常に前がかりで前プレがハマっている時は強力ですが、自陣に押し込まれがちになると案外脆いようで。5-4-1の守備ブロックで耐えるしかなかったJFK広島時代とは好対照。ロングボールを多用して広島の前プレを空転させた前半が広島の電池切れをもたらし、浦和はオープンな攻撃合戦に持ち込むことに成功しました。
 
 スコルジャは終盤の大攻勢の主因についてあまり多くを語りたがらないようで「攻撃的な選手と守備的な選手のバランスを変えました。特に、ホームゲームでは相手が疲れてきたところでこのようなオプションを使っています」と言及するに留まりましたが、交代で出てくる選手の質の差が逆転勝ちに繋がったのは間違いありません。
 
 浦和は1試合消化数が少ない状態で暫定4位に浮上。2位横浜Mまで勝ち点3差となりました。ただ次節は中3日で難敵鹿島を浦和の方がコンディション面で不利な状態で迎えるのでまだまだ安心できません。

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《選手評等》

・MOMは文句なしに1ゴール1アシストの伊藤。まさに"BOX to BOX"の権化となって終盤はピッチ上で大暴れ。広島の川村が日本代表に初選出されて注目が集まっていましたが、こちらは先制点に絡んだ場面以外はいないも同然。森保監督の見る目の無さをこんなところで実感するとは(苦笑)。でも伊藤は終盤あれだけ大暴れしたら、鹿島戦はベンチスタートかも・・・

・関根はあれだけ決定機に絡んでいながら一点も入らないのは正直残念過ぎ・・・でも前半から広島のやたら高い最終ライン裏を脅かす仕事は出来ていたので、スコルジャ的には許容範囲内かも。そして大久保宇宙開発事業団の「まいど1号・2号」にも参りました。浦和のしょっぱい2列目は相変わらず。どんぐりの背比べ感はあるものの、得点能力は安居が一番マシというのも実感。

・酒井は飛び込んでぶち抜かれる失態が2回ありましたが、あれはお疲れなのかなぁ。失点場面でショルツがヴィエイラにやられた場面もですが。

・久しぶりにリーグ戦スタメン出場のモーベルグ。残念ながらしょーもないボールロストが多くて収支はマイナス。大久保スタメン→モーベルグ途中投入のほうが効果的かな、現状では。

・リンセンは投入当初こそどう見ても左SHにいたのですが、どんどんポジションが中へ入ってしまい、事実上2トップ化。リンセンが頑なに既得権益を主張するので、仕方なくスコルジャが荻原を投入して明本を左SHに配転したのには笑いました。リンセンは関東軍かよ!!(北関東ではない)でもボックス内でこそ持ち味を出す選手なのは明白で、決勝点をアシスト。

・この試合のDAZN解説は永井。DAZNはあのOBの浦和戦解説が非常に評判が悪いことを知って意図的に避けはじめ、その代わりに坪井や永井を起用しだしたのかな?

・森島のゴール後のVARチェックがやたら長かった原因は現地ではさっぱり判らなかったのですが、オフサイドの可能性をチェックしていたとは。非常に際どいオンサイドだったようですが、オーロラビジョンでは何をチェックしているのか流してくれず。うーん、エンタメとしてどうなの、この辺・・・

先制したのにクローザー不在で逆転負けするってめっちゃ広島カープ・・・

Hiroshima2305016
-----カンテ------
関根---安居--モーベルグ
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
72分 酒井
90+2分 伊藤

(交代)
67分 モーベルグ→大久保
67分 カンテ→興梠
67分 岩尾→リンセン(リンセン左SH、関根トップ下、安居CHへ)
82分 関根→荻原(リンセンFWで4-4-2。明本左SH、荻原左SB)
90+5分 安居→柴戸

Hiroshima2305002

-----ベンカリ-----
--川村----森島--
東-野津田--松本-茶島
-佐々木-荒木--住吉-
-----大迫-----

(得点)

50分 森島

(交代)
HT ベンカリファ →ヴィエイラ
65分 野津田→エゼキエウ(エゼキエウがシャドー、川村CHへ)
71分 茶島→中野
89分 森島→柴﨑

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