姫松屋本店@島原 ~ 具雑煮
島原城本丸へ登る道の正面。いかにも観光客向けな店構えですが、ランチタイムは地元の方々もワラワラやって来て繁盛していました。
ここでのお目当ては島原の郷土料理「具雑煮・並(1200円)」。「具雑煮」とは島原半島地域で正月などに食べる独特な雑煮のことで、「島原の乱」で一揆軍の総大将であった天草四郎が3万7千の信徒達と共に原城に籠城した際、農民達にもちを兵糧として貯えさせ山や海からいろいろな材料を集めて雑煮を炊き,栄養をとりながら約3ヶ月も戦った時のものが始まりだそうです。
雑煮ですが土鍋で出てきます。汁はカツオ出汁が効きまくりですが、かなりあっさり目。うどんの汁にあい通じる感がありますが、主食にあたるのは麺ではなく小さな円盤状の御餅。それ以外では材木状の高野豆腐が目立ちました。
具は他に小さなサイコロ状の鶏肉、極小の焼きあなご、千切りごほう、レンコン、ちくわ、かまぼこ、薄焼きの卵焼き、シイタケ、春菊、そしてシロナ(島原白菜)。
デフォルトだと飽きやすいので途中で一味を投入。一応餅が入っているとはいえ、ボリューム的には「並」ではやや少な目で隣のオッサンが「大(1400円)」を頼んでいたのも納得。
悪くはないのですが、同じような値段、かつ同じ陣中食がルーツと言われる「甲州ほうとう」と比べると具の豊富さでもボリュームでも完敗かなぁ。堂々たる武田の正規軍と籠城で兵糧が苦しい一揆軍との差と言ってしまえばそれまでですが・・・
| 固定リンク