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2023.06.11

【短感】22-23年第22節:ちふれAS 0-5 浦和L ~ 結局他チームに圧倒的な差をつけて今季終了

 前節浦和の優勝が決まり、最終節は共に単なる消化試合。楠瀬監督はこの消化試合を何らのテストに使うことは十二分に予想されましたが、スタメンは大胆な若手抜擢ではなく、栗島・佐々木・長嶋といった「コンスタントにベンチ入りしてはいるがスタメンからは遠ざかっている中堅」のテストという形になりました。前節大怪我から復帰してベンチ入りした池田も今節スタメン起用。
 
 それより驚いたのは長嶋をCBでスタメン起用したことで安藤老師はお休みではなく、なんと左SHでスタメン起用したこと!!大ベテランを窮余の一策でCBにコンバートした労をねぎらって最終節は有休を与えるどころか、さらに消耗が激しいSHで酷使するってどんなブラック企業やねん!!!

 そしてさらに驚いたのは本職に戻った安藤が前半猛威を振るったこと。立ち上がりこそビルドアップのミスが散見されてこのポジションでの試合勘の無さを露呈した感がありましたがたちまち修正。5分には猶本クロス→ボックス内で菅澤が競って、こぼれ玉を拾った清家が低いクロス→DFに当たった跳ね返りに安藤が詰めていきなりゴール!!!
 
 21分には柴田左へ展開→安藤ノープレッシャーで高精度クロス→菅澤がDFの前に飛び込んでヘッドが炸裂して2点目。
 
 普段の浦和は右サイドでチャンスメークが主ですが、この試合は全く逆で安藤を軸とする左サイドからの攻撃が主。安藤が変な形でボールを失う訳がないと安心してか、左SB佐々木も再三前に顔を出して攻撃に厚みを加えていました。
 
 しかも安藤はSHと言っても左サイドからのチャンスメークに徹する訳ではなく、もともと点取り屋でもあった「得点感覚」は全く失われていないようで、その後もゴールの臭いがするところをウロウロしていてわずかに合わない場面が多々。こんなボックス内でのお仕事のセンスは清家は安藤に遠く及ばないかも。
 
 54分にはGKがやたら前に出ているのに気づいた猶本のロングシュートが決まって3点目!!WEリーグだとあの距離のシュートを撃てる選手ってそんなにおらんだろうなぁ・・・いやはや猶本恐るべし。そしてリンセンは入らないが猶本は入る。
 
 57分には柴田→安藤→清家→遠藤と左から右へ各駅停車的=スコルジャ流的サイドチェンジ→遠藤低いクロスに菅澤が飛び込んで4点目。今季の菅澤は途中故障もあり、その後もコンディションが上がらずに苦しんだ感がありましたが、最終節の2ゴールは絶好調時を髣髴させる見事なものでした。
 
 4点取ったところで楠瀬監督は徐々に若手に切り替え。まぁ若手と言っても島田はレギュラーですが。70分にはGK池田同様大怪我から復帰したばかりの高橋はなを投入!!81分にはGK池田に代えてこれまた大怪我から復帰したばかりの鈴木を投入する鬼采配。
 
 その後試合は急速にグダグダになったものの、90+3分猶本スルーパス→清家がCBと競り合い、かつなぎ倒してGKとの一対一を制して5点目。その直後にもよりイージーなGKとの一対一がありましたが、今後はGKを交わすのに失敗してゴールならず。一対一があまり上手くないのは清家の課題。
 
 最後の最後で鈴木がハイボールに対して飛び出してボールに触れないという、あんまりな試合勘の無さを露呈してヒヤッとしましたが、ボールがゴールに吸い込まれる直前で石川がクリアして無事完封勝ち。
 
 今季の浦和は安藤CBコンバート&猶本全権委任システムでチームが固まって以降、スタメンにさしたる変化はありませんでした。しかし、楠瀬監督が再三コメントするようにサブの選手達も相当頑張っているようで、スタメン変更という形にはならないもののチーム内の競争は非常に厳しいのでしょう。実際水谷と佐々木、塩越と栗島あたりはいつ立場が逆転しても不思議はありませんから、ここでスタメン起用されたサブ組のモチベーションはさぞかし上がりまくりだったことでしょう。
 
 また猶本や清家といった、目前に迫った女子W杯代表に選ばれる可能性が高い選手は消化試合でも一切手抜きなし。また池田&高橋と大怪我明けの選手達も自らの課題に向き合いながら試合に取り組んでくれました。
 
 久しぶりに本職に戻った安藤老師なんて引退の気配を全く感じさせない無双ぶりでしたし!!
 
 こういった要因が積み重なって消化試合らしいダレた試合になるどころか、浦和はほぼ本気モード。一方ちふれはいかにも消化試合然としていて、前から厳しくプレスをかけるでもなく、後ろでしっかり構えるでもなく、なんとなく試合をしているだけで90分終了。これでは大差がついてしまうのもやむを得ないでしょう。
 
 終わってみれば今季の浦和は昨年の神戸(50)を上回る勝ち点52でフィニッシュ。総得点50はリーグ1位、総失点17は開幕時のザルっぷりからは信じ難い話で2位。反則ポイントも最小(△48)。総得点が多い割には得点者が分散しているので得点王が取れなかったことだけが残念(清家は決定機を外しまくったのが祟っているので仕方ない)でしたが、ケチのつけようがない戦績で今季終了。誠にお疲れさまでした。 

Kumagaya

-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---柴田--栗島---
佐々木-長嶋-石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
5分 安藤
21分 菅澤
54分 猶本
57分 菅澤
90分+3 清家

(交代)
58分 菅澤→島田
58分 安藤→丹野
70分 遠藤→髙橋
70分 柴田→角田
81分 池田→鈴木

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