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2023.07.20

ダヴィド モーベルグ選手 アリス・テッサロニキへ期限付き移籍

 昨日(7/19)ダヴィド モーベルグ選手のアリス・テッサロニキ(ギリシャ1部)への期限付き移籍が公表されました。
 
 モーベルグの移籍話は7月上旬あたりからギリシャの現地メディアで盛り上がり始め、クラブから確報が出ないうちにモーベルグ本人がアリス・テッサロニキのマフラーと帽子を手にした姿でインスタのストーリーに登場するという、なんだかなぁな流れに。
 
 またモーベルグと浦和との契約は2023年末まで残っていますが、浦和フロントはアリス・テッサロニキへの売却にも失敗して期限付き移籍というオチになったようです。

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 ダヴィド モーベルグ選手のACスパルタ・プラハ(チェコ1部)から2022年初に完全移籍加入。但し当時はコロナ禍による入国制限があったため、試合に出始めたのは3/19の磐田戦から。しかも後半頭からの出場でしたが、モーベルクがボールを持つたびに、早々と「こいつなんか持ってるぞ!!!」と言わんばかりにスタジアムからどよめきが起こっていました。
 
 そしてモーベルクはその期待を寸分も裏切らず48分いきなり一人で出来た!! 敵陣でのルーズボールの競り合いを制したモーベルクは磐田守備陣3人に囲まれながらも全く苦にする風もなく、コンパクトな足の振り&やや意表を突くタイミングでシュートを放ってGKは一歩も動けず。まさに「名刺代わりの一発」。最初の一発で赤者の心を鷲掴みにした外国人選手ってポンテ以来かも。
 
 典型的なサイドアタッカー、しかもドリブルでの仕掛けが大好きという「浦和保守本流」なプレーヤーですが、アウェー神戸戦での直接FKも強く印象に残っています。「カットインから左足で一発」というストロングポイントが判りやすすぎて、相手に対策を立てられるのも早かったと思いますが、それでも2022年はリーグ戦は20試合出場8得点なので悪くはありません。もちろんACLでも主力扱い。
 
 ただ残念ながらコンディション不良や故障が多い選手で、ACL準決勝を終えた辺りからベンチ外が目立つようになりました。監督が代わった2023年もキャンプ中に故障して出遅れ。それでもACL決勝に間に合うかどうか見極めるようにスコルジャはシーズン序盤はモーベルグを辛抱強くスタメンで使っていましたが、モーベルグの調子はなかなか上がらず。
 
 しかもやっと調子が上がって来たかと思えばまた故障してしまい、とうとうACL決勝には間に合わないと判断されたこともあってか3月末からはほぼベンチ外に。5月下旬になって再び出場機会が巡ってきましたが、そのパフォーマンスは見るも無残なものでした。ACL決勝に出られなかったことで気持ちが切れたのか、スコルジャとの折り合いが良くなかったのか定かでありませんが。
 
 今年の出来からすれば放出されてしまうのはやむを得ないとは思いますが、一番良かった時期の姿があまりにも鮮烈だっただけに「もうちょっとなんとかならんかったのか??」と感じるのも確か。個人的にはモーベルグには全く悪い印象はなく、新天地での活躍を祈るばかりです。

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