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2023.08.31

魁力屋 イオンモール川口店 ~ 赤辛煮干しらーめん

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 魁力屋イオンモール川口店で2023年6月28日から期間限定で発売中の「赤辛煮干しらーめん(850円+税=935円)」を試食。
 
 先日川口末広店で同じく期間限定販売の「スタミナ中華そば」を試食したばかりですが、魁力屋は店質によってメニューを変えていて「スタミナ中華そば」は路面店限定、一方「赤辛煮干しらーめん」はフードコート限定です。でも店頭での「赤辛煮干しらーめん」の宣伝はかなり控えめでした。

 「真っ赤な見た目が食欲を掻き立てる、旨い!辛い!をとことん追求した究極の一杯が完成しました。キレのある醤油・煮干しの旨味が絶妙にマッチしたスープに、パツンと歯切れの良い中細ストレート麺がよく絡み、後から押し寄せる辛さがやみつきに。さば・いわし・そうだかつお・むろあじの4種をブレンドした香り高い『魚粉』を使用することで、辛さの中にも旨味を最大限に感じられる一杯に仕上げました。」というのが魁力屋のウリ文句。

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 若干とろみがかったスープはフードコートで出す一杯にしては破格の辛さ! スープ自体が真っ赤っかな上にてんこ盛りの白髪ネギにもたっぷり唐辛子がふりかけられて、いかにも辛そうなビジュアルですが、そのビジュアルを全く裏切らない辛さ。「後から押し寄せる」どころか最初から辛い。フードコートの紙コップは小さいので、食べ終わるまでに水のおかわりに走る羽目に。
 
 一方「煮干し」の旨味は後からちょこんと乗せてある魚粉に専ら頼っている感じで、判りやすいと言えば判りやすいのですが、やや旨味過多でくどい気も。辛くて味も濃過ぎで、スープを飲み進む気は起こらず。

 麺は中細ストレートタイプで、水気が少なそうな若干ざらついた口当たり。

 具は白髪ネギの他に、薄いチャーシュー、刻み青ネギ、海苔、わずかにメンマ。

 フードコート専用メニューゆえ期待値が甚だ低かったのですが、その期待値を軽く超えてそれなりに満足できる一杯でした。

 なお魁力屋は税別料金なのが災いして、内容に比べると往々にして少々割高なのが難。それゆえ食後に「100円割引券」を配っていて、それを使うと割高感もなくなって満足度が上がります。ただ「100円割引券」の有効期限は配布日から1ヶ月しかなく、魁力屋はそんなに頻繁に新商品を出さないので「100円割引券」を使う機会がないまま有効期限切れになりがちで・・・

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2023.08.30

さんぱち@戸田 ~ 中華そば

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 戸田市役所の近く。市役所南通りからわずかに引っ込んだところにあるので案外見落としやすいかも。「八頭龍」の跡地。先客、後客ともゼロ。

 店内の券売機でボタン先頭の「中華そば(900円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは基本「もりそば」との二本立て。量が多めで並盛でも中華そばは250g、もりそばは300gあるとのこと。ただ中盛・大盛は別料金。
 
 店内は縦長カウンター5席と4人卓×3、個室に6人卓×1。卓上には豆板醤、おろしニンニク、一味、酢、ブラックペッパー。カウンターやテーブルも新調したようで、店内は八頭龍時代よりはるかにすっきりとしています。個室はもともと製麺室だったところかな?冷房がよく効いてるのは高評価。

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 「自慢の動物・魚介系トリプルスープがよく絡むボリューム満点の中太麺が特徴」というのがGoogleに載っている店の説明。でもスープにとろみはほとんどなく、魚粉のざらつきも全く感じられない超サラサラ系で、説明から来る印象とはだいぶ違います。それはともかく、醤油ダレがうるさくて出汁の旨味をかき消し気味で、概してしょっぱくなっているのは難儀。
 
 麺は中太ほぼストレートタイプで、つるつる&もっちりした食感。、これま悪くありません。

 チャーシューかなり厚みがあり、やや濃い目の煮込み加減ですが満足できる出来。他にメンマ、海苔、刻みネギ。
 
 この感じだとつけ麺の方が良さげかなぁ・・・

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2023.08.29

Ramen Deniro@新宿 ~ 白胡麻担々麺

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 新宿駅の南「タカシマヤタイムズスクエア」に隣接する「リンクスクエア」から明治通りを挟んだ向かい辺り。先客ゼロ、後客7。

 タッチパネル式券売機で最もプレーンな「白胡麻担々麺(980円)」を注文。辛さも券売機で指定する方式で、小辛・中辛は同料金(大辛は+100円)なので中辛でお願いしました。また「麺類に小ライスと青汁がついてきます」と券売機にテプラが貼ってあり、ライスの要否だけ着席前に確認されました。

 タッチパネル式券売機を置く店にありがちな、何がウリなのか判りにくい店でタッチパネル式券売機に「当店は排骨麺専門店です!」とテプラが貼ってあること自体問題点が早々と明るみになっているみたいで。外に置いてある看板を見ると「PA-KOH・D・担々麺」「汁無しスパイス排骨麺」「バタージャージャン麺」「細切り野菜の冷し和え麺シチリアレモンだれ」といったメニューがあるようです。
 
 店内は縦長カウンター6席と2人卓×3、4人卓×1。卓上には黒胡椒、すりごま、辣油、唐辛子酢、漬物。

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 巨大な肉団子みたいなのが2つ乗っていて少々変わったビジュアルですが、これが担々麺の肉味噌に相当するみたいで。さくさくっと肉団子を崩してかき混ぜてしまいましたが、肉団子を崩す前にスープのベースを味わっておくべきだったと思うも時すでに遅し。
 
 そして若干とろみがかったスープはわざわざ「白胡麻」担々麺と銘打っただけあって中辛と言えども甘いゴマだれの味わいが支配的で、辛さはピリ辛よりは多少辛いかな?といったところで痺れはあまり感じられず。刺激ではなく旨味を堪能する系です。僅かに仕込まれた柚子皮が面白いアクセントに。
 
 麺は菅野製麺所の平打ちっぽい中太緩い縮れ入り。早めに出てきたのには意表を突かれましたが、やはり茹で時間が短いのかやや硬めの仕上がりで若干ざらつきある口当たり。濃厚スープに良く合っており、これはこれで好み。

 もやしはしゃきしゃき感がしっかり保たれていて実に良い感じ。他にキクラゲ、刻み青ネギといったところ。

 スープの底に余りまくる肉味噌をサルベージして小ライスを頂きましたが、担々麺専門店なのに穴あきれんげを置いてないのはいかがなものか? またご飯が少々硬いののも難。

 食べ終わるのを見計らって「青汁」が登場。個人的にはパクチーほどではありませんが、かなり苦手でちょっとだけ口をつけてみたところ超意外や意外思ったほど青臭くない!! せいぜいキリンの「生茶」と良い勝負(=言い換えればお茶の中では「生茶」だけかなり苦手))なのには驚きました。でもサービスして欲しいのはこれじゃないんだよなあ。

 細かい難点はありますが、個人的には明治通りを挟んで対面の店よりは好み。

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2023.08.28

赤カリ麻婆飯定食@からやま

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 「からやま」は2023年8月25日から期間限定発売中の「赤カリ麻婆飯定食(979円)」を試食。

 「そのまま食べても旨辛な赤カリからあげと相性抜群の麻婆茄子を、ご飯だけではなく皿うどんと共に盛りつけた、辛味&旨味に加えパリパリの食感を楽しめる残暑に負けたくないこの時期ならではの一皿に仕立てました。」というのがからやまのウリ文句。

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 ポスターを見た時には皿うどんは付け合わせ程度に添えられているものと思い込んでいたのですが、配膳されてびっくり!!皿うどんの量が多いのなんの・・・個人的には皿うどんは断然やわ麺派でかた麺はどちらかといえば好みではないどころか嫌いなほう・・・


 やむなく麻婆茄子で皿うどんをそそくさと片付けてからご飯にとりかかろうとしたところ、「皿うどんを添えたからええやろ」と言わんばかりの量の少なさ。うーーーん、麻婆茄子の味が濃すぎるのでこれは困った・・・でも+30円でご飯を大盛にしたら明らかに食いすぎだし・・・

 「赤カリ」は毎夏に登場するからやま定番の一品。昨夏登場時は味をマイナーチェンジして「漬け込みダレに唐辛子の辛味を加え、荒挽き唐辛子をかけて辛味と食感を増した辛さにこだわる本格仕立て」というウリ文句でしたが、今年もそれを踏襲したのかどうか、麻婆茄子の濃すぎる味にかき消されてよく判らず。

 どう考えても皿うどんが邪魔。皿うどんを入れずにご飯を増やしていたらフツーに美味しくいただけたでしょうに。「巨大な蛇足」ですべてをぶち壊した感のある残念な一杯でした。
 
 なお本商品にはスプーンが付いてきますが、皿うどんといい、赤カリといい、箸じゃないと食いづらいものだらけで、スプーンは最後の最後でご飯を皿からすくうのに使うくらい。「スプーンをつけるように」と本部から言われているそうですが、配膳した店長も「なんでスプーンが要るのか?」と不思議顔でした。

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2023.08.27

クラウゾ 2号店@御徒町 ~ デミグラスソースハンバーグ

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 山手線御徒町駅北口から鉄道の高架西側沿いにアメ横商店街を北へ。ムラサキスポーツやABCマートの向かいにあるハンバーグやステーキがウリの店です。
 
 卓上のメニューを見て一番安い「デミグラスソースハンバーグ・200g(980円)」を注文。ライス&サラダ付きで、ライスは大盛無料。後払い。
 
 ハンバーグは他にイタリアンソース、ガーリックソース、和風おろしポン酢、ジンジャーソース、てりたるソースがありました。200gだと他は全て1100円で、なんでデミグラスだけ安いのかは謎。

 店内は4人卓×3と2人卓×4、カウンター4+2席。店は地下にありますが、無料Wi-Fiを設置しているのは良いところ。
 
 最初にミニサラダ、その後にライスが出てきます。ライスは大盛といってもファミレスの大盛程度だろうとタカをくくっていたところ、予想外に多めの量で出てきました!

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 ハンバーグはほぼ円形。鉄板とハンバーグの大きさが全く合ってないのも災いして小さく見えますが、厚みが相当あります。またデミグラスソースが鉄板一面に広がるくらいにたっぷりかかっているので、ハンバーグ200gでも大盛のライスが余って困るような事態にはならず。
 
 粗挽きハンバーグは回りに焦げが入っていないこともあってか、全体にふっくらふんわりとした焼き上がり。肉肉しい味わいを存分に楽しめる反面、ちょっとパサつき気味でジューシーと言う形容はあんまりしっくり来ませんでした。ただ値段を考えると十分満足できる範囲内。

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【短感】23-24年WEリーグカップGS 第1節:浦和L 2-2 千葉L

・浦和のスタメンはW杯組(猶本、清家、高橋、石川)が全員お休み & 菅澤ベンチスタート。しかも後半繰り出した選手交代を見ても極めてテスト色が濃い格好に。楠瀬監督は昨季同様、カップ戦序盤は若手のテストの場と割り切って、そこで負けなければ良し。最後の2試合で連勝して帳尻を合わせる算段なのでしょう。

・気になったのはまたしても安藤をCBで起用する羽目に陥ったこと。昨季長期離脱からいったん復帰した長船は再度戦線離脱を余儀なくされましたが、その後の回復具合が芳しくないのかも。交代枠が一つ余っているのに長船は最後まで出番なし。先日浦女加入内定の後藤は本職CBのようで、ちょっと気になりました。

・同じく長期離脱から復帰したばかりのGK池田もベンチ外。

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・試合は浦和がボールを握り、相手を押し込んでいる時間が長いものの、前目でレギュラー陣をごっそり欠いているのが祟ってこれといった攻め手を見いだせないまま千葉のカウンターを二発食らって引き分け止まりに終わった感じ。

・浦和の先制点は遠藤が時折見せるミドルシュートが決まったもの。相手DFに当たってディフレクトしたせいか、場内ではオウンゴールと発表されましたが、シュートが明後日の方向に飛んでいた訳ではないのでその判定は厳しかろうと思っていたら、公式記録は遠藤のゴールに訂正されていました。

・18分大澤のゴールはGK福田のポジショニングが残念というより、あそこから躊躇なく撃ってきた大澤を褒めるべきなのでしょうが、あれよあれよという間に守備網を突破された2失点目は守備のあんまりな軽さにクラクラ。

・浦和の2点目=栗島縦パス→遠藤が右サイドを激走してクロス→中央に伊藤突っ込むは浦和定番の得点パターン。神戸から浦和へ移籍した伊藤はトップ下で起用されて早速結果を出しました。前目の選手はとにかく結果が大事。即戦力を期待されて移籍してきた選手ならなおさら。

・本職CHの伊藤をトップ下で起用した意図は良く判りませんが、さすがにWEリーグで頭二つくらいレベル的に抜けている猶本の代わりをさせるのは無理があって、伊藤は巧いことは巧いものの、守備強度やボールの受け手、収め処としてのお仕事に物足りなさが少々。ゆずほが故障したので猶本に万一のことがあった場合のオプションとしてテストしたのか、そもそも猶本不在時には4-4-2にしたほうがマシなのか(実際後半その形をテスト)。

・後半はほぼ角田ショー。後方から組み立てて良し、キラーパスを出して良し、ある程度自分で持ち運んで良し、囲まれても簡単にボールを失わず、なんなら距離のあるFKでも一発狙ったるで!!兄ちゃん見てるか!!ともう八面六臂の活躍ぶりで、こりゃレギュラー入りする日も近いかと。ただ後半選手交代に伴って周囲のポジション変更が目まぐるしかったのと、攻撃面での柱だった遠藤を早めに下げたのが仇となってチーム全体が攻め手の模索を続けがちになり、角田の活躍は報われませんでした。

・角田以外の若手はこれといった見せ場なし。唯一64分FW西尾がアーク付近から強烈な一発を放ったのが目を惹いたくらい。「ついに46センチ主砲が唸りを上げたか!!!」と一瞬感動しましたが、無情にもほぼGK正面でゴールならず。でも昨季はそんな見せ場なんて全くなかったんだから遥かにマシ。とにかく頑張れ。

・この試合の観客は1,867人。昨季のカップ戦ホーム開幕戦は1,546人なので、W杯で日本女子代表が予想外の好内容&好成績だったのが多少は観客増に結びついたのかも。

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-----島田-----
丹野---伊藤---水谷
---柴田--栗島---
佐々木-長嶋-安藤-遠藤
-----福田-----

(得点)
17分 遠藤、
18分 大澤(千葉L)
21分 鴨川(千葉L)
45分 伊藤

(交代)
HT 丹野→角田(角田CH、栗島左SHへ)
63分 遠藤→西尾(西尾&島田の2トップに。伊藤右SH、水谷右SB)
73分 水谷→高塚(高塚左SH、栗島右SBへ)
84分 栗島→菅澤(菅澤FW、西尾左SH、高塚右SBへ)

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2023.08.26

有彩@西川口 ~ 醤油らぁ麺

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 西川口駅西口を出て北側にある「西川口一番街」内。大昔は風俗店が密集していた一帯にあって、この店が入っているビルも昔はそうだったんじゃないかなぁという気配が濃厚。約1年ぶりの再訪。11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロ、開店までに後客3。開店後4人。
 
 店内の券売機ボタン先頭の「醤油らぁ麺(850円)」を注文。並だと140gしかないので、中盛(+50円:180g)にしました。

 メニューは他に「塩らぁ麺」「豚骨地鶏魚介つけ麺」「昆布水つけ麺(醤油・塩)」。盛夏期のためか、注文は「昆布水」が多め。


 店内のレイアウトが非常に珍妙で手前ほぼ半分がぽっかりと空いており、店奥に縦長カウンター4席+2席+1席、4人掛けテーブル1卓。もともと飲食店向けの造りじゃないんでしょうなぁ、多分。卓上には黒胡椒、七味、いりこ酢。よく言えば仕事ぶりが丁寧なせいか、相変わらず回転はあまり良くありません。

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 店内は相変わらず飾り気もなくて素寒貧としていますが、出て来たラーメンは文句なし。スープは雑味がないあっさり味。かえしも控えめにしてじっくりと鶏出汁のまろやかな旨みを味わえるよう工夫されています。以前は中に揚げネギやほんのちょっととろろ昆布が入っていましたが・・・

 麺は自家製の平打ち中太麺で強めの縮れ入り。水気の多そうな麺で、しかも若干柔らかめの仕上がりでつるつる&もっちりした食感が楽しめ、スープとの相性、絡み具合も言うことなし。券売機に「かためはおすすめしません」とわざわざ貼ってあるのも納得。

 脂っ気少な目のチャーシューは柔らかい仕上がりなのに意外に噛み応えがあり、かつ肉の味わいもしっかり残っていてまずまず。他に笹切りネギ、ほうれん草、海苔。

 来るたびにちょろちょろ値段が上がっており、しかも具も微妙になくなっていたりしているのが残念ですが、それでも今時のラーメンとしては安めな上に、突き抜けて美味いのは確か。さすが西川口の至宝、珠玉の一杯。相変わらず恐れ入りました。

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【観戦記】23年第25節:湘南 0-1 浦和 ~ 平塚名物スコアレスドロー、ついに終止符

 理不尽としか言いようがない猛暑下での過密日程で勝ち点3を手繰り寄せたのはカンテの理不尽なスーペルゴラッソでした。

《スタメン》

 湘南は週央に試合がないのに対し、浦和はACLプレーオフ理文戦から中2日とコンディション面で浦和が圧倒的に不利な一戦。
 
 浦和は理文戦から興梠→カンテ、小泉→関根、中島→岩尾、荻原→明本、マリウス→ショルツとスタメン5名入れ替え。マリウスが出場停止。理文戦で岩尾はベンチ外、カンテとショルツは出番がなく、明本と関根は後半途中からの出場に留まっているので、この辺の入れ替えはいずれも想定内。
 
 理文戦でフル出場した小泉がベンチスタートなのも想定内。ただ同じく理文戦フル出場の酒井を安心して休ませられるだけの控え選手がいないのが辛い。大畑がベンチ入りしたのは最悪途中で酒井に代えて明本を右SBに回す算段なのでしょう。大畑の代わりに早川がベンチ外に。
 
 湘南は小野瀬が出場停止で代わって池田をスタメン起用(しかも今季リーグ戦初出場)した他、ディサロ→タリク、山田→平岡、ソン→富居とスタメン4名入れ替え。GKソン・ボムグンはなぜかサブにもいませんでしたが、その理由はDAZN解説陣も判らずじまいで、試合前のインタビューでも山口監督は口を濁していました。

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《試合展開》

 序盤は日程の差がモロに響いたかのように動きの質・量とも両者に差がありすぎて湘南が優勢。湘南は両WBを軸にサイドから攻勢を仕掛けました。ただ6分杉岡が左サイドを深々と抉ったのが一番惜しかったくらいで、それも低いクロスを明本がなんとかクリア。右WB畑のクロス攻撃は手数こそ多いものの非常に単調で、悉く浦和守備陣に中で弾き返されて決定機らしい決定機を作れず。
 
 とはいえ、浦和の攻撃は湘南以上に悲惨。湘南のプレスがきつい上に受け手の動き出しが良くないせいか、ビルドアップに難渋。また両SBを高く押し出して攻撃の基点にしようとする意図は伺えましたが、中2日で無理使いしている酒井の出来が最悪で完全にブレーキに。
 
 それでも19分岩尾FKがポストを直撃して以降から次第に浦和ペースに。27分岩波縦パスから大久保→関根がボックス内突入するも関根はシュートを撃たずにクロスを選択。クロスはカットされてしまいましたが、この試合で初めて良い形に。さらに38分岩波得意のロングフィード→高い位置にいた明本が見事に右WB畑の裏を取ってボックス内突入。胸トラップまでは完璧でしたが、難しいシュートしか入らないのが明本の仕様(つД`)
 
 42分には明本縦パス→安居が右サイドでフリーの大久保に展開する良い形を作りましたが、大久保のシュートはとにかく枠内に飛びません!!
 
 この場面でパスを出したばかりの安居に平岡が危険なファウルを仕掛けて当然ながらイエローをもらっていましたが、劣勢に陥った湘南は次第にラフプレー三昧に。48分にはCBキム・ミンテがボールを収めようとしたカンテの右足を背後から蹴ってしまう一幕があり、ミンテは既に一枚イエローをもらっていたので当然イエロー2枚目で退場だろうと思われたのですが、飯田主審はなぜかイエローを出さず。
 
 浦和は後半頭から安居→小泉。おそらく安居は理文戦フル出場だったことを考慮しての予定通りの交代と目されますが、ボールの受け手として活発に動き回る小泉投入が効いた上に、それ以外の選手も動きも見違えるように良くなって湘南を押し込み続ける展開に。

 そして63分大久保のカットイン、酒井のクロス、明本クロスとこぼれ玉を拾いながら波状攻撃を仕掛け、最後は平岡のクリアボールを拾った岩尾が縦パス→ボックス内で受けたカンテがゆるりと反転しながら放ったコントロールショットが見事に決まって浦和先制。
 
 スコルジャは69分足が攣った大久保を中島に代えたのを皮切りに、76分関根→荻原、83分カンテ→興梠、酒井→大畑と猛暑下での中2日で消耗した選手を順次交代。
 
 湘南も66分タリク→ディサロ、池田→奥野、72分平岡→山田、畑→石原と代えるものの、急激に動きが良くなった浦和の前プレでビルドアップに困った上に、相変わらず両サイドからの単調なクロス攻撃しか手がないので悉く浦和守備陣に弾き返されて決定機を作れず。87分岡本→福田の交代後は4バックに変えたものの、ピッチ上に特段混乱を起こせず。

 浦和は、スコルジャが試合後「中2日で挑んだ試合で、体力のところが本日の浦和のストロングポイントではないと分かっていましたので、点を取ったあとは少しゲームコントロールに回りました」と説明した通り、無駄にオープンな展開=攻め合いになってしまう愚を犯すことなく、ボールを握りながら妙に攻め急がずに淡々と時間を消費。
 
 90分には西川ゴールキックの跳ね返りを拾った小泉→中島の決定機が決まっていたら文句なしでしたが、交代枠を使い切ったATに岩波が足を攣ってしまうアクシデントに見舞われながらも、最後の最後まで湘南に決定機らしい決定機を与えず楽々逃げ切り完封勝ち。

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《総評》

 猛暑下にも関わらず、ACLプレーオフから中2日でのアウェーゲーム。なんでJリーグはわざわざこんなタイミングで「金J」を設定して浦和に中2日のゲームを強いるのか、誠に理不尽としか言いようがありません。そんなに浦和の邪魔をしたいのか??? おまけに同日平塚では花火大会もあったそうで、湘南にとってもこのタイミングでの「金J」の開催は不本意だったんじゃないのかなぁ??
 
 浦和の監督・スタッフそして選手達には実に腹立たしい限りだったであろうJリーグの仕打ちですが、スコルジャは名古屋戦・理文戦・湘南戦と中3日&中2日で続く3連戦を乗り切るべく選手をやりくりし、見事3連勝で乗り切りました。
 
 選手のやりくりの点では、消耗が激しい前目で小泉が復調したこと。そして90分はまだ無理なものの中島が思ったより早く戦力化しつつあるのが効いたかな?この試合、勝っている場面で大久保に代えて中島を入れるという「守備面での不安しかない」交代を余儀なくされましたが、中島は予想外にも守備を頑張り、しかもボールをキープしての時間稼ぎ要員としては非常に役立ちました。まぁFB本部がロクに仕事しないので、そんな些細なことに喜びを見出すしかないのですが。

 またスコルジャは試合後「点を取ったあとは少しゲームコントロールに回った」話はしていますが、そもそもこの試合の入り、極端に抑え気味に入ったような気がします。端的に言えば「序盤は湘南に好きなようにやらせて、後半勝負」みたいな。湘南の攻撃は実にしょぼいので両サイドからクロスをバンバン入れられても中で跳ね返せば無問題と見切っているかのように。
 
 ただそこで前提となるのは湘南のFW大橋を抑えきること。試合後の岩波インタビューによるとスコルジャは大橋の抑え役=マリウスがいないことを随分気に病んでいたそうですが、今季リーグ戦初スタメンの岩波が見事そのタスクを完遂してくれました。そして序盤体力温存に成功した浦和は前半半ばから徐々に攻勢に。終始スコルジャのゲームプラン通りに試合が進んでいるという意味で、塩試合風味ながらも浦和のゲームだったと言って良いでしょう。
 
 マリウス不在でも守備に目途が立って失点の恐れが極めて低くなったとはいえ、平塚名物「スコアレスドロー」で終わる可能性はかなり高いと思ったのですが、勝ち点3を手繰り寄せたのはカンテのスーペルゴラッソ!! ホンマは前半の決定機を明本が決めないとだダメなのですが、そこが待望の当たり外国人FWとJ2オールスターズの差なんでしょうなぁ・・・
 
 繰り返しになりますが、湘南の攻撃は実に単調でサイドのポケットを取ることで満足しているかのうように、そこからの攻め手にいかにも工夫がない。それはともかく、守備時に汚いファウルが多すぎ!! 岡本なんていつの間にかこんな汚い選手になってしまったのか?? 非常に残念です。

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《選手評等》

・カンテは相手の寄せが甘いととんでもないシュートを撃ってくるという意味では理不尽系FWですが、ゴール前に張り付いてる訳ではないどころか、サイドに流れたり、中盤まで降りたりしがちなので、相手は非常にマークしづらいと思います。その結果がシュート1本で1点!!撃てば当たる系の対極。そしてあの1点で岩尾にアシストが付くのは理不尽極まりない(苦笑)。w

・そしてカンテと興梠の序列は完全に入れ替わってしまいましたがこれは仕方ありません。大ベテランの興梠にいまだに依存してたシーズン序盤が異常だっただけで。

・守備で全く破綻を見せなかったどころか、得意のロングフィードで見せ場を作った岩波。スコルジャはリカほど最終ラインからの丁寧なビルドアップには拘らないのが岩波には幸いしたかも。それでもショルツ神とマリウス菩薩を抜くのはしんどいでしょうが、犬飼を差し置いてずっとベンチ入りしていたのは納得

・86分、左サイドでしょーもないボールロストしてカウンター喰らいそうになった時に、大畑が激走して戻ってカウンターを防いだのには感心しました。体力が余ってる途中投入の選手がやらんとアカンことをちゃんとやるのってめっちゃ嬉しい。それが出来んから試合に出られん選手が少なくないだけに。

・この試合は浦和戦にも関わらず1万人ちょっとしか入らず。あのボロスタジアムはアクセスが良くないから全く「金J」には向いてない。ホンマ無理に「金J」を設定して浦和に中2日を強いるって誰得やったんやろ??

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-----カンテ----
関根---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-ショルツ--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
62分 カンテ

(交代)
HT 安居→小泉
69分 大久保→中島(中島トップ下、小泉右SH)
76分 関根→荻原
83分 カンテ→興梠
83分 酒井→大畑(大畑左SB、明本右SB)

---タリク---大橋---
--平岡----池田--
杉岡---田中----畑
-大野--ミンテ---岡本-
-----富居-----

(交代)
66分 タリク→ディサロ
66分 池田→奥野
72分 平岡→山田
72分 畑→石原
87分 岡本→福田

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.08.25

雲林坊@川口 ~ 平日限定ランチ:麻婆かけご飯

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 川口駅東口コモディイイダ前、「珍来」の横。相変わらず試行錯誤が止まらない店で、いつの間にか格安の「平日限定ランチ(800円)」を始めたのに気づいて5か月ぶりに再訪。先客ゼロ、後客1。
 
 往訪時(水曜日)の平日限定ランチは「麻婆かけご飯」でした。ここではいつも担々麺を頼んでおり、ご飯ものを頼むのは初めて。
 
 他は火:汁あり担々麺、木:汁なし担々麺、金:麻婆豆腐かけタンメンという構成。平日限定ランチのために投入されたメニューは実は「麻婆かけご飯」だけで、他はレギュラーメニューを格安で出しているだけ。
 
 また前回往訪時に廃止されたはずのサービス券(=麺大盛/小ライス/味玉半分/パクチー/オレンジジュース/もやし増しの中から一つ無料サービス)がややサービス内容を変えて復活していました。
 
 店内は厨房に向かって縦長カウンター6+2席と4人掛けテーブル2卓、2人掛け2卓。席間に仕切りを設け、さらに席毎に水ポットを置いて手狭になったせいか、卓上にあったはずの酢、ラー油、醤油といった品々はなくなっていました。

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 担々麺が本業らしく麻婆といっても豆腐少な目でひき肉が多めで粘度も高め。そしてラー油や唐辛子が目立つ割には辛さはさほどでもなく、むしろ痺れがきついタイプですが、ご飯との相性は文句なし。ちょっと脂っぽいのは否めませんが。
 
 麻婆が少々余り気味で、もうちょっとご飯が多くても嬉しいのですが、夏季なので食べ過ぎないにはこの程度で逆に良いのかも。

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2023.08.24

ネギねぎラー油のロースカツ丼@かつや

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 「かつや」が2023年8月18日から期間限定で発売中の「ネギねぎラー油のロースカツ丼 (759円)」を試食。メインのおかずを2種類盛り付ける、かつやお得意の「合い盛りシリーズ」というか「屋上屋を重ねるシリーズ」ではないせいか、丼だけの販売で「定食」は併売されず。

 「ラー油と絡めたシャキシャキの白髪ネギを、だし醤油ダレを纏ったロースカツにどっさり盛りつけ、追い旨辛ラー油ソースで仕上げます。ご飯を覆うねぎとかつお節は食感と香りが口いっぱいに広がり、食欲を刺激します。」というのがかつやのウリ文句。

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 ぱっと見ははラー油まみれの白髪ネギがやたら目立って、悪い意味でかつやらしいしつこそうな印象を受けますが、実際は全然そんな感じはせず。白髪ネギの下には刻み青ネギと鰹節が少量敷いてあって、これらが「だし醤油ダレ」と相まって外見からは意外なくらい和風の味わいに。しかもベースは和風でありながら、ラー油や追い旨辛ラー油ソースとも喧嘩せず、ラー油が良いアクセントになって食べ飽きずに済むという面白さ。ありがたいことに、タレやソースの量も割と抑えめ。
 
 またいつもの「屋上屋を重ねるシリーズ」と違って量が常識的な範囲に抑えられているのも高評価。クソ暑くてどうしても運動量が落ちる時期にアホほど食ったら確実に太るからなあ・・・なお量的に物足りない方向けに、デフォルトでロース80gのところを有料で120gに出来るようです。

 かつやがついに見出した新境地。これの応用で吉野家が夏向けによく出しているさっぱり味の「塩だれ」も出来そうな気がします。

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2023.08.23

てりやきタル鶏ぶっかけうどん@丸亀製麺 川口店

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 丸亀製麺川口店でおそらく期間限定販売と思しき「てりやき鶏ぶっかけ・大(930円)」を試食。温/冷が選べるので「冷」で。
 
 川口店及び近隣のアリオ川口店のメニューは独特で、丸亀製麺が全国で期間限定販売中の「鬼おろしシリーズ」は扱わず、その代わりに先行テスト販売っぽいメニューを出すことがしばしば。今回の「てりやきタル鶏ぶっかけうどん」は「新作」らしいので、間違いなく先行テスト販売でしょう。

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 「てりやき鶏ぶっかけ」はどこからどう見ても、既に販売実績十分の「タル鶏天ぶっかけ」の変形。うどんの上にはてりやきの鶏肉がゴロゴロ。てりやきなので当然ながら甘目の味わいながら、わずかに生姜を効かせて甘ったるくはならないように工夫されています。鶏肉は非常に柔らかくて上々の出来。
 
 ただてりやきの味が濃いので、あえてさらに味が濃いタルタルソースを別途添える必要があったかどうか。違った味を楽しめるという見方もありましょうし、うどん出汁に合うようにタルタルの酸味を抑えていることもあってか両者が喧嘩している感じもしませんが、個人的にはタルタルは無くても良かったかと。
 
 後日全国販売された時の丸亀製麺のウリ文句が楽しみです。

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【観戦記】ACL23-34プレーオフ:浦和 3-0 理文 ~ リーマンショック再来ならず!!

 結構ぐだぐだな時間帯も長かったものの、往々にして事故が起こりがちな一発勝負でちゃんと勝ったこと、しかも湘南戦へ向けて主力をそこそこ休ませられたこと。この2つのタスクを達成した以上、まあええか・・・

《スタメン》

 名古屋戦から中3日の浦和はショルツ→岩波、明本→荻原、岩尾→安居、関根→中島、カンテ→興梠とスタメン5名入れ替え。
 
 個人的には「リーグ優勝とか2位でのACL圏入りとかはもはや数字上の可能性が残っているだけに近いので、プレーオフは中2日で迫る湘南戦を度外視してほぼガチメンで臨む」と予想したのですが、スコルジャの選択はまだリーグ戦に未練を残した感じのものでした。
 
 その反面、これまで終盤の短時間しか起用されていない中島をここでいきなりスタメンで起用したのには驚かされました。
 
 そしてベンチには何と12人も。今季のACLのレギュレーションは外国人選手枠が増えて「5人+アジア枠1」に。よって普段ほとんど出番がないリンセンやシャルクもベンチ入り。岩尾は完全休養なのでしょうが、ここでベンチにすら入れなかった髙橋はかなり辛い立場に。
 
 一方理文は外国人選手への依存度が高いチームと聞いていましたが、意外なことにCFアニエル(#9)がベンチスタート。なお理文は香港プレミアリーグ2位で初めてACL予選ラウンド行きを決め、バリ・ユナイテッド(インドネシア)を破ってのプレーオフ進出です。

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《試合内容》

 理文の基本フォーメーションは4-1-2-3と聞いていましたが、試合開始直後のフォーメーションははっきりした5バックで、5-4-1なのか5-3-2なのかは微妙といった感じ。
 
 引いて構えてカウンター一発が狙いだったのでしょうが、残念ながら動きが芳しくなくてコンパクトな陣形を保てませんでした。3分大久保がハーフライン付近でパスカット。右サイドで中島が溜めを作って駆け上がってきた大久保へ縦パス→大久保のマイナスの折り返しをファーで小泉が詰めて浦和がいきなり先制。

 6分には岩波の縦パスを契機に再度中島が右サイドで溜めを作り、その外をどフリーで駆け上がってきた酒井がクロス→興梠ヘッドが炸裂して2点目。いくらなんでも91番は守備しなさすぎ、酒井放置しすぎでしょうに・・・
 
 格下相手の試合でなかなか点が取れないのは非常に嫌なもので、ジャイアントキリングの素地になりがちですが、浦和は早い時間帯に2点も取れてかなり楽に。そしてその後の浦和は明らかにペースダウン。試合後の監督会見によると「夏のブレイク後である自分たちのフィジカル的な状況」を鑑みて意図的にスローダウンしたようです。
 
 しかし、どう見てもペースダウンしすぎて、23分左サイドからカットインしてきた91番を監視できず、どフリーで岩波とマリウスの間に走り込まれて決定的なシュートを撃たれてしまいましたが、ここは西川が難なくセーブ。、
 
 このピンチで浦和はネジを巻き直したようで、26分酒井→中島がアーク付近からミドルシュートを放つもGKが辛うじてセーブ。39分には左サイドで中島が溜めを作り、アーク付近で小泉が深い切り返しでシュートブロックに来た相手を見事に交わすシュートは僅かに枠外。

 2点リードして折り返した浦和は後半頭から興梠→リンセン、伊藤→柴戸の2枚替え。スコルジャは試合後の会見で「立ち上がりにかなり高い量のハイプレスをかけましたので、それによる疲労を感じている選手もいました」と説明していましたが、伊藤は中2日で控える湘南戦を睨んでの早めの交代という意味合いが強いでしょう。
 
 53分中島が高い位置でボール奪取というかほぼプレゼントパスをもらった格好の絶好機を掴むも、どフリーのリンセンに出したのが却って仇に。リンセンは遅れてやってきた14番に絡まれて、緩いシュートを放つのが精一杯。この大失態には参りました・・・
 
 63分カウンターの好機で安居ドリブル→大久保が右サイドで折り返してリンセンの決定機もシュートは枠を捉えきれず。リンセン、プレスバックでボール奪取に関与したところまでは良かったのですが・・・

 スコルジャは65分中島→関根、73分大久保→明本、82分荻原→シャルクと引き続き中2日で控える湘南戦を睨んで主力の出場時間をコントロールするかのような交代を敢行。理文は5-2-3、さらには4-4-2っぽい布陣に変えたようでしたが、如何せん動きが良くないので終始中盤はスカスカ。浦和はまさにやりたい放題でしたが、浦和も浦和でラストパスがズレたり、タイミングが合わなかったりで、決定機を作れない残念さ。89分シャルクCK→岩波ヘッドが惜しかったくらい。
 
 スコルジャは試合後「後半に入るとき、私はボールを長く保持するよう選手たちに指示を出しました。ボールをキープしながら相手を引き出し、走らせることによってスペースを増やすと共に疲れさせることを目指しました。」と話しており、確かにやたら攻め急ぐ、ドタバタしたオープンな展開にはなりませんでしたが、ここまでぐだぐだになるとも思わなかったでしょうなぁ・・・
 
 一方理文は浦和守備陣を崩しきらずともミドルシュートをきっちり枠内に飛ばしてくるので面倒でしたが、撃ってくるのがはっきりわかるミドルシュートは今の西川ならディフレクトしない限りまず入らないので、安心して見ていられました。
 
 なんとなくモヤモヤしたまま試合終了かと思いきや、90+3分になって酒井縦パス→右サイドで裏抜けしたリンセンが折り返し→ニアにシャルクが相手を引き連れて潰れ、ゴール前中央に関根が走り込んでゴール!! これ以上ない見事な崩してようやく3点目を取って試合終了。

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《総評》

 浦和がACLプレーオフを闘うのは初めて。しかも過去Jリーグ勢でよくあった「リーグ戦3位でACLプレーオフ行き」ではなく、前回大会ACL王者としてのプレーオフ行きというレアケース。
 
 ただ過去のACLプレーオフはJリーグの序盤、最悪なケースではリーグ戦開幕前に開催されたのに対し、今回はACL本大会が9月~翌年5月の「秋春開催」に移行したのに伴い、プレーオフが8月開催になったのが大きな違い。

 浦和は夏場に連戦を強いられてしんどいといえばしんどいのでしょうが、理文はなんとリーグ戦開幕前で、バリ・ユナイテッドとの予選ラウンドが公式戦初戦。ただでさえ長距離移動を伴うアウェーゲームでコンディション維持が難しいでしょうに、そもそも開幕前だという悪条件付き。理文の動きが非常に悪かったのはその辺が主因だと思います。
 
 もともと実力差はかなりありそうな上に、コンディション面での差もあってか、浦和は飛ばし気味に試合に入って理文が試合に入れないうちに2点を奪取。ジャイアントキリングの芽を早々と摘み、「一発勝負」の怖さから早々と抜け出しました。「負けたら終わり、勝てば良かろう」の試合なので、とにかく勝ったことだけでこの試合は合格。
 
 さらに岩尾は完全休養、ショルツとカンテは使わずに済み、伊藤は前半だけ、関根や明本は短時間の出場のみと中2日で控える湘南戦へ向けて主力をそこそこ温存出来たのが加点材料。おまけに中島に初めてまとまった出場時間を与えられたのも加点材料で、後半のぐだぐだ感を考慮しても何の問題もない試合だったと思います。さらに言えば湘南戦はマリウスが出場停止なので岩波の試運転が出来たのも加点材料かと。
 
 これで浦和は晴れて9回目のACL出場。浦和はリーグ戦の成績が良くない時期が長いせいか、ACL出場回数は他国のACL常連はもちろん、川崎(10回)よりも少ないのには驚きました。それで決勝進出4回、優勝3回ってどう考えても頭おかしいわ!!さすがポット4の地雷(苦笑) 抽選で「絶対浦和だけは引くな!!」って思われているだろうなぁ・・・

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《選手評等》

・守備強度も何もない相手だったので評価は難しいものの、少なくとも中島は「まるで動けない」訳ではないのが判ったのがこの試合の収穫かな。後半早々足が攣ってしまったそうで、90分できるコンディションではないようですが、大久保・中島・小泉の東京組は相性は良さげ。北関東組の越えられない一線!!

・小泉のゴールへの意識、シュートを撃つとか点が取れそうなところにいるとか、その辺が明らかに向上しているのが良く判りました。名古屋戦でも惜しいのが一発あったし。状態は確実に上向いています。ガンバレ!!

・この程度の相手だと大久保は別格。それでもアシストは一つ付いただけで、好機に「惜しい」どまりを連発!! サイドを深々と抉ってもそこから何も起こらないのは泣けた(つД`)

・リンセンの「出てきたらすぐに笑いを取りに行く」のって、まるで吉本新喜劇のベテラン芸人みたい。FB本部は芸人ではなく、サッカー選手を補強してくれんかのう・・・

・リンセンのことをわかっているのはシャルクだけなのかもしれんなあ。でも二人とも普段はベンチ入りも難しいと言う立場

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-----興梠-----
小泉---中島--大久保
---安居--伊藤---
荻原-マリウス--岩波-酒井
-----西川-----

(得点)
3分 小泉
6分 興梠
90+3分 関根

(交代)
HT 伊藤→柴戸
HT 興梠→リンセン
65分 中島→関根
73分 大久保→明本(明本左SB、荻原左SH、小泉トップ下、関根右SH)
82分 荻原→シャルク(シャルク右SH、関根左SH)

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2023.08.22

新旬屋本店@新庄 ~ 海老ワンタン入り金の鶏中華

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 山形新幹線の終点新庄駅から徒歩5分たらず。朝の部は「煮干中華蕎麦 あらた」、夜の部は「極中華蕎麦 ひろた」と屋号を変え、提供する品も変えながら営業している店で、昼は10時半から開店。先客ゼロ。後客4。地方の人気ラーメン屋には珍しく駅近の店ですが、電車でやってくる客なんてまずいないでしょう。店先には早い時間帯から車がずらり。
 
 店内の券売機ボタンを見て「当店人気No.1」の「海老ワンタン入り金の鶏中華(980円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは基本「鶏中華クラシック」との2本立てと思っていたら、券売機ボタンには×印が点灯。その代わりつけ麺や冷やしラーメン、期間限定の「特濃海老鶏白湯」などを出しましたが、それらは券売機ではなく受付で注文という他所者に判り辛い方式になっていました。

 また出来上がったら番号で呼ばれて取りに行き、食後は下膳口まで持って行く「セルフシステム」を採用しているのもラーメン専門店では珍しいかと。
 
 店内は島式カウンター10席と4人卓×3、2人卓×1。水セルフ。卓上に調味料類はない代わりに給水機横にコショウ、たれ、酢が置いてありました。

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 「鶏のあらゆる部位から抽出したスープに、旨みの利いたタレを使用した特製の鶏中華。 鶏モモ肉・キンカン(卵巣)など、部位をふんだんに使用した、丸ごと“鶏”が味わえる“ザ・鶏だし”。岩塩と醤油を使った塩醤油味のタレ、さらに鶏油を加わると黄金色に輝く鶏の旨みが凝縮した絶品スープ。 当店自慢の一杯です。」というのが店のウリ文句。

 スープは熱々で登場。やや濃い目の味付けですが、店のウリ文句通りに鶏の旨味がぎっしり!!ただちょっと鶏臭いので、苦手な方はいるかも。また温度が下がると味の濃さが目立ってきて、飲み進むにはやや辛いかな。

 平打ち中太強い縮れ入り。若干硬めでしっかりしたかみごたえ。

 鶏モモ肉はスープとは対照的に意外なくらい淡白な味付けで、しっかり噛み締めながら鶏の旨みを堪能。うずらの卵のように見えるものは、「山梨のとりもつ煮」でよく見かけるキンカン。でも味わいはこれまた思いのほか淡白。

 海老ワンタンは三個。これはあってもなくても良かったかな? 旅行じゃないとまずつけないでしょうし(苦笑)。

 他になると、刻み青ネギ。

 新庄は乗換えで時々来る駅で、駅近かつ営業時間が長いこの店は今後も重宝しそう。

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2023.08.21

魁力屋@川口末広 ~ 黄金塩雲呑麺

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 魁力屋が2023年8月9日から期間限定で発売中の「黄金塩雲呑麺(850円+税=935円)」を試食。往訪した川口末広店は122沿いで、埼玉高速鉄道川口元郷駅から歩くとリンガーハットの先。立地上当然ながら広めに駐車場を確保。

 最新鋭店舗らしく注文はタッチパネル式。しかも麺の硬さ等のオプションもタッチパネルで指定できるので、「麺硬め」で注文。後払い。タッチパネルに加えて紙のメニューも置いてあって、どんなメニューがあるのかぱっと一覧できるのは嬉しい配慮。
 
 店内は横長カウンター8+5席と6人掛けボックス席×5。郊外店らしいゆったりした作りです。卓上には一味、にんにく、ヤンニンジャン、餃子のタレ、胡椒、酢、ラー油、そして魁力屋名物の刻み青ネギとたくあん。

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 「黄金色が特徴のスープには、まろやかで優しい味わいの沖縄の塩“シママース”を使用し、さば節・昆布・アミエビなどの魚介の旨味をギュッと詰め込みました。肉雲呑(ワンタン)は、大判の皮にたっぷりの餡を包んで鉢一面に載せ、食べ応えのある一杯に仕上げました。刻みゆず・フライドオニオン・白ネギがアクセントになりスープの深みを引き出します。」というのが魁力屋のウリ文句。

 しかし、残念なことにスープは「まろやかで優しい」どころではなく、しょっぱさが先に立って「魚介の旨味」なんて完全にかき消された感じ。スープに浮いているフライドオニオンに存在感がない一方、刻み柚子が強烈に自己主張するのは困ったもの。
 
 麺は中細ストレート。配膳時には「心持ち硬め」といった感じでしたが、急速にスープに馴染んでいって硬めの要素はほぼ皆無に。


 肉雲呑は「たっぷりの餡」というのはどう考えても誇大表示ですが、雲呑自体が多めに添えられているのでそれなりに満足感が得られます。具は他に薄切りメンマ、白髪ネギ、刻み青ネギ、糸唐辛子。
 
 普段塩ラーメンを出してない店が塩ラーメンを出す際の難しさをものの見事に体現したような一杯でした。

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2023.08.20

ガパオハンバーグライス@松屋

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 松屋が2023年8月15日より期間限定で発売中の「ガパオライス」を試食。プレーンな「ガパオライス(590円)」ではちょっと寂しいかな?と思って松屋自慢のハンバーグが乗った「ガパオハンバーグライス(890円)」にしてみました。
 
 「日本でも大人気のタイ料理「ガパオライス」を松屋風にアレンジした新メニューが登場します。赤・黄色のピーマンとズッキーニ、鶏粗挽き肉がたくさん入った目にも鮮やかなガパオソース。スパイスの刺激が癖になる逸品で、目玉焼きを割って絡ませるとまろやかな味わいに変化します。」というのが松屋のウリ文句。

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 「ガパオライス」がそもそもどういうものなのか全くわからないので、それを松屋風にアレンジしたというか魔改造のされっぷりも全くわからないのですが、結論から言えば個人的にはハズレ。
 
 鶏粗挽き肉たっぷりでぱっと見は美味そうなのですが、辛さやちょっと苦手なエスニック系のスパイスから来るピリピリ感、そして妙な酸味といった刺激ばかりが前面に出てきて、旨味が乗ってこないというか、すっかり後景に追いやられているとか、そんな感じ。

 従って卵黄で辛さをマイルドにしたり、美味いのが判り切っているハンバーグで旨味を補強したりしてなんとか美味しく頂けるような気がしました。プレーンな「ガパオライス」だとちょっと食べきるのはしんどかったかも。
 
 松屋にしては正直失敗作でしょう、これは。

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2023.08.19

茄子の炸醤麺@餃子の王将

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 「餃子の王将」が8月限定メニューとして販売中の「茄子の炸醤麺(750円)」を試食。ついでに「ライス小(165円)」を付けて見ました。なんか見たことがあるな?と思って調べたら昨年9月に試食済でした。
 
 「挽き肉の旨味たっぷりの旨辛特製餡が瑞々しい茄子と、もちもち太麺に絡みます。」というのが餃子の王将のウリ文句。昨年のウリ文句「肉の旨味が効いたコク旨炸醤タレが、たっぷりの瑞々しい茄子ともちもちの太麺によく絡みます。風味豊かな香味辣油と四川山椒がピリッとほどよいアクセントに!」と比べるとピリ辛の要素が削られていますが、ポスターには「ピリッと旨辛食欲そそる!」の文字が躍っています。

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 見た目はほぼ麺入りの麻婆茄子。ただ一般的な麻婆茄子ほど辛くなく「ピリ辛」にも及ばないかと。またウリ文句から察せられるように「山椒」を削ったかも。
 
 「挽き肉の旨味たっぷりの旨辛特製餡」は非常によく出来ていて、多めに添えられた茄子は油まみれであってもなおその味自体は超淡白なので全体として味が濃すぎるわけではなく、非常に脂っぽい割には全く胃にもたれず。野菜は茄子の他に椎茸、ピーマン、ニンジン、たけのこといったところ。
  
 麺は中太ストレートタイプでややざらつきのある口当たり。作り手によるブレなのでしょううが、少々硬めの仕上がりで「もちもち」という感じは受けませんでしたが、これはこれで悪くありません。
 
 そして麺を食べ終わった後は皿に大量に残った「挽き肉の旨味たっぷりの旨辛特製餡」を小ライスにぶちまけて麻婆茄子丼を堪能。


 餃子の王将の焼きそばは麺を大幅に改善して以来ハズレがありません。ラーメンの麺ももうちょっと頑張って欲しいのですが・・・

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【観戦記】23年第24節:浦和 1-0 名古屋 ~ 池内主審に勝ったぞ!!

 広島戦同様逆転負けを食らってもなんら不思議はない試合内容でしたが、名古屋より難儀だったのが池内主審のブレまくる判定。迷走しまくる判定に試合をぶち壊されかかりながら、その迷走からなんとか逃げ切った印象が強く残った試合でした。

《スタメン》

 浦和は前節からスタメン2名入れ替え。小泉と関根がスタメンで、安居と荻原がベンチスタート。リンセンと早川がベンチ入りし、大畑と興梠がベンチ外に。

 名古屋は前節から契約上出場できないユンカーに代えて酒井の入れ替えのみ。

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《試合展開》

 可もなく不可もない試合の入りでしたが、11分大久保の中盤でのボール奪取から浦和は波状攻撃を開始。関根のシュートはブロックされたものの、そのこぼれ玉を拾った明本が左サイドから横パス→カンテがボックス内で振り向きざまのシュートが決まって浦和先制。GKランゲラックはブラインドになったのか、あるいは意表を突くタイミングで撃たれたせいか一歩も動けず。

 19分にはCKの流れからカンテがミドルシュートを放つもGK正面。28分にもCKの流れから小泉が珍しくアーク付近からミドルシュートを放ち、シュートは枠を捉えていたもののゴールマウスのカバーに入った選手にクリアされて得点ならず。
 
 23分には名古屋FKから浦和がカウンターに転じようとしたところ、河面が岩尾の足をはらうような格好でファウル。どこからどう見てもイエロー相当のファウル。しかも河面はこの試合2枚目のイエローで退場になってしかるべきところ、なぜか池内主審はイエローを出さず。それ以前から池内主審の判定には不可解な場面が散見されましたが、この判定で主審への不信感はMAXレベルに。
 
 31分には酒井が攻め上がっていたところでカウンターを食らい、左WB森下のドリブル&森島とのパス交換で浦和右サイドは完全に崩され、ショルツもマリウスも釣りだされた挙句、最後は岩尾のクリアしきれなかったボールが右から突入してきたどフリーの野上の前に転がってしまいましたが、幸いにも野上のシュートは枠外。

 浦和は43分右サイドから大久保→伊藤→アーク付近でカンテの決定機をつくったものの、シュートは稲垣がブロック。一方前半ATにはFKの流れから森下にミドルシュートを撃たれるも、ここは西川がセーブ。

 名古屋は後半頭から酒井→前田、そしていつ退場してもおかしくはなかった河面に代えて丸山と2枚替え。浦和もイエローをもらった小泉に代えて安居を投入。
 
 後半の立ち上がりはカンテがミドルシュートを放ったり、関根が左サイドからカットイン&シュートとそれなりに見せ場を作りましたが、名古屋は前田投入が効いて55分に絶好機。右サイドから野上→森下のシュートこそブロックしたものの、そのこぼれ玉を繋がれて最後はボックス内に突入した前田に決定機。しかし、ここも西川がセーブ。
 
 これ以降浦和は自陣に釘付けになって苦しい展開に。64分関根→荻原と代えるも局面打開には至らず、71分酒井が森下を交わそうとして失敗。カバーに入ったショルツもあっさり森下に入れ替られてボックス内突入を許すも、森下のシュートはバーを直撃!!

 浦和は78分カンテ→リンセン、明本→早川と代えるも劣勢は全く変わらず。リンセンは前からボールを懸命に追う訳でもなく、プレスバックで汗をかく訳でもなく、前線でボールをキープしてくれる訳でもなく、それどころか中途半端に攻めに出てボールロストと全く良いところなく、浦和の苦戦に拍車をかけていた感も。
 
 最後は大久保に代えて岩波を投入し、5バックにして逃げ切るを図るも、試合終了間際に稲垣縦パス→途中投入の久保がボックス内に突入。しかし岩波のスライディングが目に入ったのか久保のシュートは枠を捉えきれず、浦和がほうほうの体ながらもなんとか逃げ切り勝ち。

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《総評》

 埼スタで流れるこの試合のダイジェストでカンテのゴールしか紹介する場面がなかったのが試合内容の象徴でしょう。シュート数こそ10対13とそんなに差はありませんが、決定機の数は名古屋がどう見ても多く、後半の浦和は防戦一方。試合の流れからすれば広島戦同様逆転負けを喫していてもなんら不思議はありませんでした。
 
 広島戦同様、浦和は名古屋の前プレをロングボール多用で回避する手に出ました。それはそれで良いのですが、ボールを失ってそのまま前プレしても陣形が間延びしてるから全然ハマらず、前プレをあっさり交わされて中盤をそのままドリブルで進まれて最終ラインで何とか弾き返すの繰り返しだったかと。90分を通じて中盤の守備が機能している感じは全くせず。
 
 また明本のコンディションがまだ回復途上で後半急激に失速したのが祟って、浦和左サイドは後半ボコボコにされてしまいました。スコルジャは荻原、そして早川を投入して防戦に努めるも、どう見ても「浸水する量のほうが掻き出す量より多い」ありさま。最後の最後で早川が久保に豪快にぶっこ抜かれているのは説教ものでしょう。

 しかし終わってみれば勝ったのは浦和。ちょっとしかないチャンスで得た1点を守り切るって今年の浦和っぽいといえば浦和っぽい勝ち方。相手は「内容は良かった」と思っているでしょうが、それでも「終わってみたら負けている」みたいな試合でした。
 
 しかも今年になって名古屋戦は運営面でのトラブル続きで急激に「因縁試合」=結果以外は意味がない試合になってしまったので、「勝てばよかろう」で何ら差し支えありません。
 
 またこの試合だけを取り上げると「内容と結果が見合っていない」のは確かですが、内容が良かった横浜M戦で勝ち点1、内容が良くない広島&名古屋戦で勝ち点3で、この3試合で計勝ち点4に留まっているのはトータルでは内容に見合っている気も。その辺リーグ戦の結果は試合内容を正直に表しています。

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《選手評等》

 この試合で良かった探しをすれば、その筆頭は遅まきながらカンテが「点取り屋」として機能し始めたこと。前節広島戦に続いて豪快な一発を決め、「ファーストチョイスがシュート」といういかにもストライカーらしい感覚で、ちょっとでも隙があればバンバン撃つ感覚を取り戻してきたようです。こうなるとやたら下がってくるとか、サイドに流れてしまう傾向も「ボックス内に張り付いているだけのCFではない」とポジティブに見えてくるので現金なもの。

 また久しぶりにスタメン出場した小泉が上々の出来だったのも収穫でしょう。スコルジャも「佳穂が引くことによって相手のボランチを引き出すという役割があったのですが、それをよくやってくれたと思います」と評価していますが、名古屋はマンツーマン気味についてくるので、神出鬼没系の小泉が相手を引き連れることで名古屋守備陣に穴をあけることを期待していたのでしょう。カンテも試合後そんな小泉の仕事ぶりを褒めています。
 
 ただ小泉はボールの奪いどころとして名古屋に狙われている感もあり、しかも早い時間帯にイエローをもらってしまったので前半限りでお役御免となったのも致し方ないでしょう。

 この試合も大久保が攻撃の終点になっている光景を何度見たことやらと思いましたが、あれでも守備貢献は凄くて逃げ切り勝ちできた主因といってもいいくらい。カウンターで浦和が好機になりそうな場面でもむやみに攻めずに陣地を回復して最終ラインの上がりを待つ冷静さには恐れ入りました。

 そんな大久保にスタジアムからは「なんで攻めないんだよ!!」といわんばかりの野次も飛んでいましたが、大久保の選択は大正解でしょう。あそこで攻めを考えていたのはリンセンだけじゃないかな? 逆に言えばリンセン以外は「守りきる」ことで意思統一が出来ていたように感じました。
 
 また終盤左WB森下が足を攣って、「風のようにターレス」が出てきたのは何気にラッキーでした。ターレスはJ1レベルじゃないから。そして森下をそんな状態に追い込んだのは「大久保バクシンオー」の頑張りゆえでしょう。暑い中誠にお疲れさまでした。

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-----カンテ----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
11分 カンテ

(交代)
HT 小泉→安居
64分 関根→荻原(荻原左SB、明本左SHへ)
78分 カンテ→リンセン
78分 明本→早川
90+2分 大久保→岩波(岩波がCB中央に入って5バックへ)

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-----酒井-----
--永井----森島--
森下-内田--稲垣-野上
-河面--中谷--藤井-
-----ランゲラック----

(交代)
HT 酒井→前田
HT 河面→丸山
78分 永井→中島
78分 野上→久保
82分 森下→ターレス

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2023.08.18

のぶ良し@小台電停 ~ つけそば

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 都電小台電停から「あっぷるロード」を南へ。先客ゼロ、後客8。

 券売機ボタンを見て「つけそば・並(820円)」を注文。並だと麺量は200g。ちなみに大盛は300g(+80円)、特盛は400g(+160円)とのこと。

 メニューは他に辛つけそば、中華そば、濃厚中華そばなど。どう見てもつけそば推しの店ですが、中華そばを頼む客もちらほら。

 店内は縦長カウンター8席。座席はサスペンション付きで座り心地が良いものの、残念ながら席間が狭め。卓上には酢、一味、ブラックペッパー。

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 具は麺皿のほうにバラ肉チャーシュー、薄切りメンマ、海苔が乗っているものの、つけ汁のほうは僅かに刻みネギが確認できるだけ。
 
 つけ汁はとろみ強め。広い意味でふた昔前の「またお前か」的な濃厚動物魚介系ですが、魚粉がざらつきを感じさせるほどではありません。また食後にそんなに胃もたれしないところから察するに豚骨より鶏出汁のウェイトが高そう。また類例よりは酸味を強く感じた反面、甘ったるさやくどさは感じず、割と食べやすいほうと思いました。
 
 麺は村上朝日製麺の平たい中太ストレートタイプ。つるつる&もっちりという形容がしっくりくる食感でつけ汁との相性も文句なし。
 
 スープ割りは小鉢で出てきました。さすがにスープ割りだと甘さが際立ってくるみたいなので、少しだけ飲んでフィニッシュ。

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2023.08.17

山石@関(三重県) ~ 亀山みそ焼きうどん定食

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 関西本線関駅から北へ300mほど。緩い坂を上って、旧東海道の宿場町の面影が強く残る「関宿」に入ったところに立地。
 
 メニューを見て「亀山みそ焼きうどん定食(1190円)」を注文。「わらじかつ重」との二枚看板メニューのようです。

 店内は4人卓×4とカウンターが3卓。いかにも昔の宿を大改装したような造りです。

 「亀山みそ焼きうどん定食」はごはん、味噌汁、きんびらごぼう、タクアン付き。

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 焼うどんはキャベツ、玉ねぎ、ニラ、豚バラ肉、ぶなしめじと具が多くてご飯のおかずには全く困りません。味噌の香りは強いものの、中京圏の影響が強いエリアにしてはそんなに味噌味は強くないのがやや意外でした。またうどんは口当たりこそ柔らか目ですが、びよーんと弾力性が高いタイプでこれも悪くありません。
 
 鉄板に玉子が敷いてあるのは名古屋名物「鉄板ナポリタン」リスペクトなのかな?でも紅生姜や鰹節を散らしてある辺りは完全に焼きうどん仕様です。

 「亀山みそ焼きうどん」はもともとは「町おこしのために企画された新・ご当地グルメ」だそうですが、亀山周辺ですっかり定着しており、しかも完成度も高く、お勧めできる逸品です。 

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2023.08.16

関ぶりと鶏の天丼@てんや

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 「てんや」が2023年8月10日から期間限定メニューとして販売中の「関ぶりと鶏の天丼(890円)」を試食。

 "「関ぶりと鶏の天丼」に使用する「関(せき)ぶり」は、太平洋と瀬戸内海を結ぶ海域・豊後水道で一本釣りされた天然ぶりのことで、佐賀関で水揚げされるブランド魚「関もの」のひとつです。てんやではこの「関ぶり」に、しっとりと柔らかい「とり天」、香り高い「まいたけ」の天ぷらを組み合わせ、それぞれの素材の味をいかした食べ応えのある天丼に仕上げています。"というのがてんやのウリ文句。まいたけはともかく、関ぶりととり天の組み合わせってめっちゃ大分テイストがします。

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 それがともかく、結論から言えばてんやにしては上々の出来。本商品の絶対的エース「関ぶり」は思いのほか厚みがあるだけでなく、しっかりブリの味わいを保っていて、しかも天ぷらのタレとの相性も文句なし。二切れも入っているので食べ応えも十分。先日試食した「たれづけ 夏の特丼」の境港アジがかなり残念な出来だったとは対照的。
 
 一方「とり天」のほうはちょっと微妙。看板商品である「関ぶり」とは軽い味わい&サクサクとした噛み応えで箸休め役に徹している「まいたけ」との間で役割どころを掴みかねている様子。鶏本体の味が淡白な上に、天ぷらのタレとの相性もイマイチかなぁ。「とり天」はやよい軒の定食で頻出しますが、ああいうポン酢をちょんづけして食べるのに慣れてしまって、天丼として出てくるのに違和感があるだけかもしれませんが。
 
 とはいえ、全体の出来の良さをぶち壊すほどの難点ではなく、十二分に美味しくいただけました。

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2023.08.15

寿栄広食堂@岩国 ~ 中華そば

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 山陽本線岩国駅西口に広がる駅前ロータリーの北。駅からも巨大な看板が良く見えます。12時半に店に到着して、外待ち4に接続。但し、一番混んでる時間帯に来たみたいで、その後も三々五々と客は来るものの退店時は外待ちはなくなっていました。なお屋号は「すえひろ」と読みます。

 入口脇のカウンターで「中華そば(740円)」を注文。ここは前払い制で小判型の札を渡されます。英語メニューがあるのは近隣の米軍基地の関係者やその家族も来るからでしょうし、実際それっぽい客もいいました。
 
 また「食堂」と名乗っているもののメニューは非常に限定的で、基本は中華そばとうどんだけ。

 店内はテーブル席だけで4人卓×8。卓上にコショウ、一味。

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 あっという間に登場。スープは豚骨醤油ですが茶濁しておらず、また大きめの背脂が目立つ割にはスープ自体は意外とあっさり目。しかももともと甘めなので背脂が混じると一層甘みを増して少々くどくなる気も。

 麺は並太ストレートでつるつるした食感。卵白練り込まれているとのこと。しっかりした噛み応えが気に入りました。

 具は小さいバラ肉チャーシュー、細もやし、刻み青ネギとシンプル。

 広島の古典的な中華そばをあっさり目にして見たという感じかな?

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2023.08.14

紅蘭@下松 ~ チャーシュー麺

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 山陽本線下松駅南口から徒歩5分程度。山口県の南東部、隣接する徳山や光同様海岸沿いに大工場が並ぶエリアで、広島や山口の観光地から遠くて何かのついででは非常に行きづらいところに立地。
 
 週末は行列が出来るとの話を聞いて、10時半開店の5分前に到着したところ先客7。開店まで8といったところ。開店して程なく満席になり、退店時には中待ちも出来ていました。ただラーメン専門店なので回転は良さげ。なお超駅近ですが田舎のラーメン屋なのでほとんどの方は車で来訪するようで、近隣の駐車場は早々と満車に。

 店内の券売機を見て、プレーンな「中華そば・並」は670円と安いので具がしょぼいと考えて、「チャーシュー麺・並(850円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは基本中華そばとチャーシュー麺のみ。但しサイドメニューのおいなりさんを頼む客も目立ちました。
 
 店内は島式カウンター8+4席と6人卓×4。卓上にはコショウとラーメンのタレ(?)。

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 脂でてかりがあるスープは非常に判りやすい牛骨醤油。牛骨の旨みと甘みが非常によく判ります。食べ始めは少々脂がべとつきますが、脂っこさや胃もたれ感は皆無。旨みに釣られてぐいぐい食べ進められますし、思わずスープも飲みたくなります。かえしもしっかりしており、替え玉もないのにラーメンのタレが置いてあるのが不思議な気が。

 麺は中細ストレートでやや水気の少なそうな心持ちごわついた食感。硬めを頼んでいる客もいましたが、デフォルトでも十分硬め。スープとの相性文句なし。ただ量は少なめなので「中」ないし「大」の注文が多かったり、おいなりさんを付ける客が多いのも納得。
 

 チャーシューは極薄なので見た目ほど量はありません。他に細もやし、刻み青ネギ。

 牛骨ラーメンの美味い店はなかなかないので貴重な体験でした。

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【DAZN観戦記】23年第23節:広島 2-1 浦和 ~ 事実上の「終戦の日」でした。ウーー(サイレンの音)

 夏に補強した選手&途中投入の選手が機能した広島と、ロクに補強もせず、しかも途中投入の選手がものの見事に足を引っ張った浦和の差と言う、非常に判りやすい試合でした。

《スタメン》

 浦和は早川に代わって故障明けの明本がスタメンに。早川はいきなりベンチ外となり、ベンチスタートは前節と全く同じ。
 
 広島は前節故障したエゼキエウに代わって、長期離脱していた満田がいきなりスタメンに。

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《試合展開》

 浦和はロングボールを多用して広島の強烈な前プレを交わすものの、決定機らしい決定機は8分FKからの流れでカンテのシュートが枠を捉えきれなかった場面くらい。ただ前プレがGK大迫のミスを誘ったり、12分酒井が右サイドで相手を吹き飛ばしてどフリーでクロスを入れたりと、試合の入り自体は悪くはなかったと思います。
 
 しかしその後広島得意のショートカウンターが立て続けに発動して反撃。14分野津田FKはわずかに枠外。16分にはソティリウのシュートを西川がセーブ。そこで得た満田CK→荒木ヘッドがバーを直撃。
 
 広島優位に流れが傾きかかったところで、29分何の脈絡もなく浦和が先制!!マリウスが自陣から前線にロングフィード→野津田の監視が甘かったのか、バイタルエリアで前を向いたカンテが強烈なミドルシュートを決めてくれました!!
 
 しかし、その後も攻め手が多いのは広島。ソティリウや満田のシュートを西川ががっつり防いだかと思えば、34分志知FKに対して西川が珍しく被ってしまう一幕もあり、ここは酒井がクリアして難を逃れました。
 
 長期離脱明けの満田はさすがに前半だけでお役御免となり、代わってヴィエイラを投入。さらに右WB中野→越道と2枚替え。満田の出来は結構良かったものの、この交代でさらに広島の攻勢は加速した感かあり、48分左から川村クロス→ソティリウの決定機を掴むもシュートはわずかに枠外。

 56分こちらも故障明けの明本を下げて関根を投入しましたが、これでなんとか踏ん張っていた浦和守備陣が急激に不安定になり、61分、63分と立て続けにヴィエイラに決定機を与えるもなんとか西川がセーブ。しかし、69分塩谷に対する圧力が全くかからなくなったのが致命傷になって、塩谷スルーパス→加藤が鋭い切り返しでマリウスを交わして同点に。

 スコルジャは75分岩尾→柴戸、カンテ→興梠、安居→中島と一気に3枚替えを敢行するも、関根同様投入した選手が全く機能せず。やたらボールを前に蹴ってはロストするばかり。後半浦和が作った最大のチャンスは88分ショルツの「モーゼ攻撃」で右サイドを突破してクロスだったというのが泣けました。クロスは相手に当たってゴールマウスへとこぼれましたが、塩谷が辛うじてクリア。
 
 終盤も広島の決定機を西川が防いでいるだけの時間が続きましたが、90+3分スカスカの陣形でボールをアバウトに蹴っているのが祟って、こぼれ玉を拾った川村スルーパス→途中投入のベンカリファが強引に西川のニアをぶち抜いて逆転に成功し、そのまま試合終了。

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《総評》

 シュート数20対8。広島のシュートは枠内14、ボックス内からのシュート15という凄まじいスタッツを記録しており、また何の慰めにもならないことで悪名高いゴール期待値も珍しく1.98対0.70と最終スコアとほぼ同じ値を記録。もうどこからどう見ても浦和の完敗でした。
 
 終始浦和が押され気味の試合展開でしたが、それでも浦和がカンテの一発で先制。広島はショートカウンターにこそ持ち味があって、ボールを持たされ気味になるとチャンスを作ってはいるが決めきる力がないという、典型的な「ゴール期待値はやたら高いが点は入らない」チーム。
 
 おまけに広島得意のサイドからのクロス攻撃は浦和守備陣には一番通用しないパターンなので、浦和が先制した時点で勝ち筋は見えていたのですが、後半は交代した選手の出来の差がデカすぎて逆転負け。特に辛うじて浦和の中盤の守備を成り立たせていた明本を故障明けゆえに下げざるを得ず、代わって投入した関根が攻守ともに何の役にも立たなかったのが致命傷となりました。そしてその後は選手を代えれば代えるほど守備が脆くなる、さらに言えば規律が失われるという酷いありさま。

 スコルジャは「本日の試合で我々が望めた最高の結果は引き分けだったかもしれません。アディショナルタイムでリスクを冒しながら攻撃を仕掛けましたが、リスクを冒しすぎて、それが失点につながってしまったと思います」と悔やんでいますが、前日神戸と横浜Mが勝っており、この試合を引き分けで終わってしまうと勝ち点差は8に広がってしまうことを考えればリスクをかけたこと自体は仕方ないと思います。問題はリスクをかけた割には攻めにも何にもなっておらず、守備が破綻する可能性が高まっただけだったというあまりにも不可解な事態が生じたことでしょう。
 
 縦に速い攻撃を指向するつもりが、闇雲に前に蹴るだけになってしまった終盤。そしてスカスカの陣形の中でこぼれ玉を拾われて決定的なスルーパスを出されて失点。なんでこうなったんだろう???
 
 それにしても広島が夏に補強した加藤が早速一仕事した一方、浦和が夏に補強した選手で唯一即戦力と思しき、いや即戦力になってくれないと困る中島がロクに動けないままというコントラストは強烈でした。前目、特に2列目のしょぼさを指摘され続けながら補強は一向に進まず、夏の移籍期間も終わろうとしています。浦和はせっかく手にした賞金を握りしめたまま中位に沈んでゆくのでしょうか??そしてその賞金はまたしてもJFAに没収されるのでしょうか?
 
 また前目がしょぼすぎてスコルジャは気の毒だとは思いますが、さすがにこの試合で投入した選手のあんまりな出来を見ると中島→小泉、関根→早川、興梠→髙橋と別のチョイスはなかったのかどうか気になります。試合前のマココーチの会見を読むと選手選考はとにかく「守備ができること」を優先しているのはよく判りましたが、この試合で途中投入された選手達がその基準を満たしているとはとても思えません。
 
 この敗戦で神戸&横浜Mとの勝ち点差は9に開いて残り11試合。横浜Mとは直接対戦も終わってしまったので、優勝争いからはほぼ脱落と言って良いでしょう。リーグ戦の目標は次節名古屋との直接対戦に勝ってリーグ3位でACL圏入りを目指すことに絞られました。

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《選手評等》

・大久保の出来不出来は相変わらず非常に激しくて、この試合はまるでダメな日。天皇杯名古屋戦同様、攻撃時に大久保にボールが渡った時点で攻撃が終了するという「攻撃のターミネーター」と化していました。従って大久保がボロクソに言われるのは仕方ないのですが、それでも後から出てきた関根よりは守備への貢献が高いだけはるかにマシ。問題はそんな大久保をスタメンで使わざるをえないくらいの選手層しか揃えられないFB本部にあるのは明白なので、大久保を叩いても仕方ないんじゃないかと。
 
・テオ案件ってコスパが極端に悪いだけと思っていたら、とうとう単なるカスを掴まされたの巻かぁ・・・安部はすぐには戦力にならない=先行投資的意味合いなのははっきりしているからまだしも、即戦力にならないと困る中島がこの状態だとFB本部の責任は問われるわなぁ、どう考えても

・広島は「サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けた発信を行う」という趣旨から2018年より8月6日前後のホームゲームをピースマッチと位置づけ、今年はこの試合がピースマッチに。ところが清水主審がファウルを流しまくるのが災いして、本来あまり汚いファウルはないはずの両チームがエキサイトしてしまって全然平和にならないという残念さ・・・そしてショルツにとうとうイエローが!!!

・来年新スタジアムが完成するためエディオンスタジアム広島(ビッグアーチ)での浦和戦はおそらく今年限り。とにかく広島中心部から遠くて、陸上兼用で見辛くて、山の中にあるので広島中心部は晴れているのに往々にしてここだけ雨が降っているとか、メインスタンドの屋根はお飾りに過ぎなくてほぼ何の役にも立たないとか、あまり良い印象がないスタジアムですが、それはそれでしっかりと思い出に残りました。

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-----カンテ----
明本---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
29分 カンテ

(交代)

56分 明本→関根
75分 岩尾→柴戸
75分 安居→中島
75分 カンテ→興梠

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-----ソティリウ-----
--満田----加藤--
志知-川村-野津田-中野
-佐々木-荒木--塩谷-
-----大迫-----

(得点)

69分 加藤
90+3分 ベン カリファ

(交代)
HT 満田→ヴィエイラ
HT 中野→越道
77分 ソティリウ→ベン カリファ
90+5分 加藤→東

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.08.13

鶏ちゃん焼きチャーハン@大阪王将

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 大阪王将から期間限定(2023年8月8日~23年9月18日までの予定)で売り出し中の「鶏ちゃん焼きチャーハン(850円)」を試食。大阪王将が"未来に食べつないでいきたい"という想いを込めて販売する「国宝級お宝めし」の第6弾という位置づけです。

 「岐阜県の郷土料理"鶏ちゃん焼き。"鶏ちゃん焼き"とは、鶏肉とキャベツを一緒に焼いて醤油や味噌などで味つけをしたもの。地域や家庭によって味付けはさまざまですが、大阪王将では、ニンニク味噌と醤油をブレンドした特製タレで仕上げています。たっぷりの"鶏ちゃん焼き"を、玉子チャーハンにトッピング。レンゲでチャーハンの山を崩すと、にんにくの芳しい香りが広がって、アツアツを掻っ込みたくなる衝動に。食べ応え十分です。」というのが大阪王将のウリ文句。

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 まるで「G系ラーメン」を意識したかのように野菜がうず高く盛られたルックスで登場。野菜はキャベツ主体にニンジン、ネギ、ほうれん草といったところ。ただご飯の量まで多いわけではないので、トータルのボリュームは見た目ほど多くありません。

 白髪ネギの上に振りかけられた一味が目立ちますが、味は全然ピリ辛ではなくタレはむしろ甘め。野菜から水が出るせいか、大阪王将のチャーハンにしては薄味ですが、ニンニクがっつり効いて旨味十分。鶏肉は柔らかく焼き上がって量もそれなりに入っていますが、チャーハンに合わせるとなるともうちょいしっかり下味つけても良さげ。現状だとちょっと淡白すぎるかな?

 細かい難点はあるものの、ハズレが多い大阪王将の「国宝級お宝めし」の中ではよく出来たほうと思います。

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2023.08.12

さかえや@かみのやま温泉 ~ 中華ぶっかけ

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 山形新幹線かみのやま温泉駅から北へ歩いて徒歩10分くらい。下大湯の向かいにあるローソンの裏あたり、温泉街でもバス通りでもないところにひっそりと店を構えています。先客ゼロ、後客9。
 
 店の外観通り蕎麦屋さんですが、ここの人気メニュー「中華ぶっかけ(900円)」を注文。山形の蕎麦屋さんにありがちなことですが、中華麺のメニューが割と充実しています。もっとも往訪時は「中華ぶっかけ」どころかラーメン類を注文する客はあまり見かけず、蕎麦を注文する客が圧倒的でした。
 
 店内は意外に奥行きがあって、手前に4人卓×5、奥の小上がりに4人卓×4。蕎麦屋なのに水セルフなのは意表を突かれました。

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 やたら存在感がある揚げ物は玉ねぎの天ぷら。見た目は巨大ですがかき揚げのようなひとかたまりではなく、すぐにバラバラになるので食べにくくはありません。しかもつゆを吸ってもぐだぐだに崩れないどころか、最後までサクサク感を保っている優れもの。

 麺は「中華ぶっかけ」の名前通りに蕎麦ではなく中華麺で、細くて細かい縮れ入り。見た目と違ってコシがあって噛み応えしっかり。スープも良く絡みます。

 スープの上には氷も浮いていて冷え冷えの状態で登場。味わいは明らかに蕎麦寄りの和風ですが、わずかにコショウを効かせてあるのが蛇足かも。でも玉ねぎの天ぷらからくる脂がほぼ良いコクを産み出して、それでいて脂っぽくはならずに絶妙なバランスを保っています。

 具は他に三つ葉、ゆで卵半個、刻み海苔、かまぼこ。

 山形名物の「冷やしラーメン」に着想を得たような一品ですが、正直「冷やしラーメン」より気に入りました。

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2023.08.11

四季の野菜と本格唐揚げのスープカレー定食@松のや

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 「松のや」が2023年8月9日より期間限定販売中の「四季の野菜と本格唐揚げのスープカレー定食(980円)」を試食。
 
 「生姜・にんにく・鶏ガラスープを使用し特製揉みダレにじっくりと漬け込んでパリっとジューシーに揚げた松のや自慢の本格唐揚げに、茹でたまご、5種類の素揚げ野菜も加わりボリューム満点!ジャガイモ・カボチャ・ナス・レンコン・スナップエンドウと具材たっぷりの一品です。」というのが松のやのウリ文句。

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 うーん、スープカレーにしてはビジュアルがえらく貧相・・・「赤」を添えるニンジンがない上に、盛り付けが雑で「緑」のスナップエンドウが底に沈んでいるせいでしょうなぁ・・・
 
 それはともかく、トータルの出来は上々。松屋といえば残念な鶏肉をカレーやらなにやら濃い味の「何か」を絡めまくって何とか美味しく頂けるように仕上げるのが得意ですが、松のやのスープカレーはその路線に近いかな? まぁカレーにぶち込んでしまえば大抵のものは美味くなる気がしますが(苦笑)
 
 スープカレーだとカレーよりはどうしてもあっさりした味になって、その代わりに素材の出来不出来が正面に出がちですが、松のやは鶏肉を唐揚げにしてみたり、野菜は素揚げにしてみたいとひと手間かけることで旨味をカバーしているのかも。その代わりに値段がもはや「松のや価格」ではなくなっている気が(さらに苦笑)。
 
 スープカレーはあっさりとした味付けで、かつ辛さも控えめ。専門店にありがちなスパイスに凝りまくった変な癖もありません。この辺は松屋系列のカレーの良さ。
 
 「松屋・マイカリー食堂には真似できない『"松のや"のスープカレー』」になっているかどうか判りませんが、普段そんなにカレーに力を入れていない松のやがチャレンジした商品にしては上出来です。

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2023.08.10

なると本店@小樽 ~ 若鶏定食

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 小樽駅から徒歩5分程度。駅の北にある「中央市場」の裏辺りに立地。観光客が回遊するエリアからは外れていますが、結構な人気店と聞いて11時の開店15分前に到着したところさすがに先客ゼロ。但し、開店までに20名弱くらいやってきました。開店後も続々と客がやって来て、退店時には中待ち20名程度。
 
 人気店だけあって客捌きが非常に合理的。開店前から待合室で待てる上に、整理券を発行して待ち行列を整理していました。また外国人観光客にも慣れているのが、店員は英語での案内が実に巧み。

 一人客なので4席しかないカウンターに案内され、早速ランチメニューの中から店の名物「若鶏定食(1220円)」を注文。

 この店がユニークなのは前金制。しかも席の案内を受けてから座席番号札を持って会計窓口に並ぶ方式を取っていること。これも店員がきちんと案内してくれるので、外国人観光客も含めて混乱している方はなさそう。

 店内は掘りごたつ式の座敷が主体で4人卓×9。テーブルは4人卓×3、2人卓×2といったところ。なお入口近くに2Fへ続く階段がありますが、2Fを使っているのかどうか不明。

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 鶏の半身を丸ごと揚げただけあって実にデカい!!! 程よく塩コショウが効いていて、しかも味が濃すぎないのが誠に良い。「素材の味を極力活かし、そして量が多い」という北海道らしい逸品です。皮はパリパリで、鶏肉はジューシー。

 味が濃すぎないのは大いに結構ですが、如何せん量が多すぎました。定食を頼まず、「若鶏半身揚げ」単品とビールで十分だったなと思うも時すでに遅し。定食には冷奴がついてきますが、正直箸休めにサラダが欲しいところ。でもお腹パンパンになって大満足。

 なお「ザンギ定食」を頼んでいる客も結構いました。若鶏定食ではどう考えても食い過ぎだからだろうなぁ・・・

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2023.08.09

海鮮盛合せ定食@松のや

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 「松のや」が2023年8月2日より期間限定販売中の「海鮮盛合せ定食(960円)」を試食。
 
 松のやはたまに海鮮系のフライを出しますが、「白身魚フライ」はなんと3年ぶりの復活。そして今回「イカフライ」が初登場とのこと。せっかくなので今回はイカ・白身魚・海老が揃った「海鮮盛合せ定食」にしてみました。もはや松のやで食う値段ではないような気もしますが・・・

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 「衣サクサク、身はふっくら、タルタルソースと相性抜群の『白身魚フライ』が3年ぶりに復活!そして、噛めば噛むほどにイカの旨味がたっぷり感じられる『イカフライ』が初登場!ぷりっぷりの海老の食感が楽しめる松のや自慢の『海老フライ』との豪華海鮮トリオ」というのが松のやのウリ文句。
 
 でもレギュラーメニューの「海老」、3年ぶりの復活とはいえ過去実績十分の「白身魚フライ」と比べると、初登場の「イカフライ」は残念ながら圧倒的に力不足。「噛めば噛むほどにイカの旨味がたっぷり感じられる」って言い換えれば滅茶苦茶噛み続けないとイカの旨味なんか出てこないみたいで、味が淡白すぎて参りました。また食感もなんだか微妙でイカというよりは硬めの練り物といった感じ。
 
 うーん、なんかまだトップチームで試合に出られる実力はないのに諸般の事情で無理やり試合に出したらボコボコにされたみたいな・・・値段の高さも相まってこれでは失敗作の烙印を押さざるを得ません。

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夫婦あなごめし@広島・広島駅弁当(「おみやげ街道新山口店」にて購入)

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 時刻表上では新山口駅から「駅弁マーク」が消えて久しいのですが、これは新山口駅の駅弁屋が廃業したためで、実際は広島の「広島駅弁当」が新山口駅の売店で駅弁を売っています。といっても広島駅と比べると品数は限られ、往訪時はまだ13時だったにも関わらず既に「ふく寿司」と「夫婦あなごめし」しかなかったので、「夫婦あなごめし(1380円)」を購入。

 「夫婦あなごめし」は「二本並んだアナゴが仲の良い夫婦のよう。蓋を開くと箱からはみ出んばかりの大きなアナゴがまず目に飛び込んできます。秘伝のタレでじっくりと煮詰めたアナゴはふっくら柔らかで、タレの甘みが染みた醤油めしとの相性は抜群、風味豊かな一品に仕上がっています。」というのが広島駅弁当のウリ文句。

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 見た目通り非常にシンプルな造りですが、穴子がご飯をすっかり覆い隠すように二本どどーんと並んでいる様はなかなか壮観です。煮穴子なので穴子はふわふわやわやわ。ご飯は白米ではなく醤油飯で、「秘伝のタレ」とのコンビネーションもばっちり。やや甘目ながらも優しくて全く飽きが来ない仕上がりに。
 
 広島菜油炒めでちょっとしたアクセントになる上に、穴子の骨フライはビールのアテに最適。
 
 広島のあなごめしと言えば宮島口「うえの」の「あなごめし弁当」が有名ですが、なにせ人気商品なので広島駅では入荷しても早々に売り切れてしまいがち。また「あなごめし弁当」はそもそも焼きあなごなので、「夫婦あなごめし」の煮穴子とは全く味わいが違います。回転寿司などで煮穴子に慣れてしまった身としては「夫婦あなごめし」のほうが慣れ親しんだ味ということもあり、買いやすさを加味すれば、「夫婦あなごめし」もこれはこれで一興と思います。

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2023.08.08

大塚記念湯@大塚

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 山手線大塚駅南口から都電沿いに坂を池袋方へ登って、ファミマの裏辺り。駅から徒歩5分程度の駅近銭湯です。

 券売機はなく、番台に下駄箱の鍵を預けて、料金払ってロッカーの鍵をもらう方式。

 浴室は左に水風呂、ミクロバイブラ湯(ぬる湯:38度)、奥に寝風呂を併設したあつゆ(42度)、右奥に薬風呂といった構成。2Fにサウナを併設しているせいか、銭湯の方にはサウナはありません。

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 風呂自体はごくごくフツーの銭湯ですが、ここがユニークなのは更衣室の天井一杯に描かれた「宇宙を浮遊する宇宙船」。男女の更衣室を跨ぐ格好で天井一杯に描かれていて実に広々!! 宇宙の広さを体感させるような仕掛けです。

 そして風呂の壁画はポップな画風の街の鳥瞰図、ひと昔前の近未来図っぽい感じですが、令和の目で見るとあんまり未来っぽくない気も。でもこれらの絵を見るだけでもこの湯に来る甲斐は十分あります。

 浴室入口に椅子が7卓あってひと休みできますが、周りが荷物だらけで雑然しているのが難。Wi-Fiあり。

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鈴木彩艶選手 シント=トロイデンVVへ期限付き移籍

 先日(8/6)鈴木彩艶選手のシント=トロイデンVVへの期限付き移籍が公表されました。期限付き移籍期間は2024年6月30日までのほぼ1年間。天皇杯名古屋戦で故障でもないのにベンチ外だったことからどこかへ移籍するであろうことは推察されましたが、そこから早めの公表となりました。

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 彩艶の移籍についてはこの一ヶ月マンチェスターUからのビッグディールに翻弄された感がありました。マンチェスターUは、昨季まで正GKだった元スペイン代表GKデヘアが契約満了で退団。インテル・ミラノの元カメルーン代表GKオナナの獲得に動いていて、その過程で彩艶も目に留まった模様。500万ポンド(約9億1700万円)と言われた移籍金の真偽は明らかではありませんが、マンチェスターUが彩艶にオファーがあったことは事実だと彩艶自身が語っています。
 
 しかし、このビッグディールを彩艶は断りました。「今、自分が日本で試合に出られていない中で、マンチェスター・ユナイテッドはオナナ選手を獲得して、その中で自分が出られるレベルにあるかと考えた時に、自分でもなかなか難しいなという風に評価しました。」と彩艶は出場機会の有無を最優先させたようです。
 
 そして彩艶は同時期にオファーがあったシント=トロイデンVVへの期限付き移籍を決断。8/6にスポニチは「シントトロイデンに完完全移籍する可能性が高い」「移籍金は推定350万ユーロ(約5億5000万円)」と報じていましたが、どうもガセを掴まされたようで、彩艶関連の報道合戦は同日「シントトロイデンに期限付き移籍することが5日、決定的となった」と報じた報知の完勝に終わりました。

 シント=トロイデンVVには現在日本代表GKでもあるシュミット ダニエルが在籍しているので、こちらでも彩艶が正GKで出られる保証は全くありません。とはいえオナナよりは競争になりうる相手ですし、シュミットが近々移籍することを想定してシント=トロイデンVVは彩艶にオファーしたのかもしれません。
 
 マンチェスターUからの500万ポンドものビッグディールが一転してシント=トロイデンVVへの期限付き移籍に落ち着いたので、個人的には正直がっかりしたのも事実。契約に「買い取りオプション」が付いているとか仔細不明ですが、浦和レッズジュニアから11年もの長きに渡って浦和にお世話になった彩艶が「海外へ行く時には何がしかの移籍金を残してゆくのがユース出身者の責任」との原口の遺訓(死んでませんが!)を忘れようはずがなく、この辺りは今後おいおい明らかになるでしょう。
 
 彩艶はクラブ史上最年少16歳でプロ契約。19年U―20W杯、21年東京五輪など飛び級で年代別代表に選ばれた逸材ながら、浦和ではミレッGKコーチの指導を受けて大ベテランになって再成長した西川の牙城を崩せず、監督がスコルジャに代わった今年はとうとうリーグ戦での出場機会はなく、カップ戦要員に留まりました。
 
 西川と比べると彩艶はハイプレスに来る相手を交わして味方にパスを付ける辺りは格段に巧いのですが、ハイクロスへの対応では見劣りする感は否めず、スコルジャがGKからの細かいビルドアップにはリカほど拘らないのが彩艶には不利に働いたかも。またリカ1年目で西川に代わってリーグ戦で出場機会を得た時期でも少々安定感を欠き(結果的に「曰くつきの没収試合」になった湘南戦が典型)、結局西川にポジションを奪い返されてしまいました。西川の壁を越えられないまま海外へ旅立つことになったのは彩艶も少々忸怩たる思いがあることでしょう。

 彩艶が「まずは一歩一歩、確実にステップアップ」と語るように、シント=トロイデンVVを踏み台としてプレミアリーグまで羽ばたけるかどうか、パリ五輪出場は当然、W杯の舞台にたどり着けるかどうか、彩艶の成長ぶりを温かく見守りたいと思います。

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2023.08.07

冷やしちゃんぽん麻婆茄子@リンガーハット

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 リンガーハットが2023年6月19日から期間限定で販売中の「冷やしちゃんぽん麻婆茄子(890円)」を試食。2021年に誕生し、今年で3度目の登場だそうですが、昨年まで「冷やし麻婆茄子ちゃんぽん」だった商品名を微妙に変えたのが謎。

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 清涼感を出すためか透明な器で出てきます。もちろん「冷やし」の名に違わず、冷え冷えの状態で登場。ファージャオ(花椒)オイルは味変用との位置付けなので、別の瓶で出てきます。でも盛り付けが下手で、本来コーンやカボチャの黄、パブリカの赤、水菜の緑等が映えて然るべきところ、茄子と肉味噌ばかりが目立って非常に地味な外観に。
 
 「自家製ソースで絡めた麻婆茄子など、彩り豊かな8種の国産野菜を使用。麻婆茄子は、新鮮な茄子を店舗で丁寧にカットし焼き、自家製麻婆ソースを絡めています。さらにもやし、小松菜、水菜、ニンジン、パプリカ、カボチャ、コーンと8種類の彩り豊かな国産野菜をたっぷりと220g使用し、暑い夏にぴったりの涼しげな商品です。」というのがリンガーハットのウリ文句。
  
 昨年は野菜が6種類だったので野菜のバリエーションが8種類に増えた他、「今春開発した、国産小麦と全粒粉をブレンドした自社工場の特製麺を使用」したのが今年の最大のウリ。

 でもレギュラーサイズだと麺量は200gしかありません。一昨年の登場時は300gあり、値段を据え置いた代わりに量を減らしたみたいで、道理でちゃんぽんにしては食べ応えがないはず・・・

 またどういうわけか、ファージャオ(花椒)オイルは辛さ・痺れともえらくパワーダウン。その上もやしなど水気が多い野菜が多い上にちゃんぽんスープの量が多いので辛さや痺れはかき消され気味で、以前より麻婆茄子っぽくなくなったような・・・値段据え置きに代わりに色々と劣化した感がぬぐえない3年目でした。

 なお本商品は9月下旬終了予定とのこと。

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【観戦記】23年第22節:浦和 0-0 横浜M ~ 塩試合はもちろん、面白い試合をしてもスコアレスドローで終わるのは浦和の仕様なのか?

 エンタメ的には十分満足できる試合で、内容も今季ベストゲームだったかもしれないが、それでも勝てないどころか1点も取れず。絶対に勝てた試合を勝ちきれないのはやっぱり攻撃陣のしょぼさを呪うしかないのか?

《スタメン》

 天皇杯名古屋戦から中3日の浦和は興梠→カンテ、関根→早川とスタメン2枚入れ替え。試合前の会見でスコルジャが「メディカルスタッフからゴーサインが出れば、できるだけ早く出場機会を与えたいと思っています」と言われていた中島がサブに入り、代わってリンセンがベンチ外に。中断明け後の復帰が予想されていた明本の復帰が遅れているようで、引き続きベンチ外。

 なお同じく試合前の記者会見で小泉は体調不良、安部は「8月に出場することはないと思いますが10月より前に絡んでくることを望んでいます」との言及がありました。
 
 天皇杯は3回戦敗退済の横浜Mは故障していた西村がマルコスに代わってスタメンに戻って来た他、上島→畠中、藤田→喜田と前節川崎戦からスタメン3枚入れ替え。

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《試合展開》

 スコルジャが試合前に「ホームゲームですので、いつも通りハイプレスをかけながら攻撃的にプレーしたいと思っています」と語った通り、浦和のゲームの入りはいつになく積極的。横浜Mも当然ながらガンガン前からプレスをかけてくるので、真夏の試合とは思えないくらい共にハイプレスを掛け合うハイテンションなゲームの入りとなりました。
 
 そんな中で最初に決定機を掴んだのは浦和。5分左サイドタッチ際から早川スルーパス→ボックス内で受けた荻原はDFを交わして得意の左足でシュートを放ったところまでは良かったものの、シュートはなんと枠外(つД`)
 
 一方横浜Mも11分エウベルが左サイドからクロス→ファーでロペスヘッドの決定機がありましたが、これはGK西川の正面。

 さすがにこんなハイテンションの試合が続く訳がなく20分くらいから試合が落ち着きかかりましたが、30分過ぎから浦和が主に右サイドから大攻勢。31分酒井のクロスは中に飛び込んだ安居&大久保にわずかに合わず。同じ時間帯に大久保や伊藤が枠内にミドルシュートを放つ場面もありましたが、ゴールを陥れるには至らず。
 
 39分には酒井縦パス→右サイドの裏に抜け出した伊藤が折り返し→ボックス内でフリーになったカンテに通ったものの、カンテのシュートはなんとバーの上。浦和のしょっぱい2列目のシュートが決まらないのは諦めも付くのですが、カンテも決定機を決められないとなると誰が点を取るんや・・・
 
 横浜Mは11分の決定機以降も左サイドからクロス攻撃の型を何度か作ってはいましたが決定機には至らず。途中からエウベルとヤンマテウスのポジションを入れ替えたものの、さしたる効果はないまま前半終了。

 スコルジャはそんなに悪い出来には見えなかったカンテと早川と後半頭から興梠と関根に交代。これには意表を突かれましたが、試合後の会見によると「慎三と関根を後半の頭から入れるというのは、プラン通りでした。今週はウィークデーにも非常にタフな試合を戦っています。それによって、今日はこのようなプランで挑みました。」とのこと。

 ハーフタイムを挟んでもなお浦和の攻勢は続き、48分酒井→伊藤、51分関根→大久保、52分関根→興梠と左右からのクロスを中で撃ち切れない場面が続いた後、55分には最後尾から右サイドを経由して、最後は興梠のスルーパスを受けた大久保がボックス内に突入する決定機を得るもシュートはGKがセーブ。

 66分には自陣からのスローインからのロングカウンターで大久保スルーパス→酒井が長い距離を走ってボックス内に突入する決定機を得るもGK一森が身を挺して阻止。ふんわりと上がったボールも松原にクリアされてしまいました。しかしこのプレーでGK一森が傷み、一度はピッチに復帰したものの結局76分に飯倉と交代。

 飯倉は試合勘がないのかいかにも挙動不審で、79分西川のロングフィードへの反応が遅れて目の前で大久保にボールを奪われる失態。その隙を突いて酒井がシュートを放つもDFにブロックされて決まらず。

 スコルジャは83分岩尾に代えて満を持して中島を投入するも、残念ながらまだ中島は実戦で使えるコンディションにはないようで全く動けず。しかも伊藤の電池切れも重なって終盤は一転して横浜Mペースに。

 90分には中島のシュートがブロックされたのを契機に2対3の数的不利なカウンターを食らいながらも最後はマリウスが辛うじて防いだり、AT+3分途中投入の水沼が右サイドから入れたクロスを西川がなんと後逸してしまう大失態がありましたが、詰めてきた相手のシュートへの西川の反応が早くて事なきを得ました。
 
 試合終了間際には横浜Mにボックス内でのハンド臭いプレーが2回あったもののVARは介入せず。埼スタは審判団への大ブーイングに包まれて試合終了。

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《総評》

 この試合を含めてリーグ戦は残り13試合。首位神戸との勝ち点差は7、2位横浜Mとの勝ち点差は6あるので、まずは横浜Mとの直接対決に勝って勝ち点差を3に縮めるのが優勝争いに残り続けるための必須条件。スコルジャが試合前に「全ての面で150パーセントの力を発揮しなければいけない試合」と語っていた通り、選手達も相当の覚悟を持ってこの試合に臨んだようで、試合内容では横浜Mを圧倒しました。
 
 シュート数は公式スタッツで12対5。DAZNだと18対9(うち枠内6対3)。しかも浦和のシュートはボックス内から放ったものが多くて決定機の数では横浜Mを圧倒。守っては強打の横浜M相手に与えた決定機は11分ロペスヘッドと最後の西川ポロリだけで、スタッツ上は前年チャンピオンを完全に凌駕しました。
 
 浦和は攻守とも見所てんこ盛りで90分、いや長いATを含めて100分近く全く飽きることがない、一瞬たりとも目を離せない、エンタメとしては文句なしの好ゲームだったと思います。相手の強さを考えれば、内容は今季のベストゲームと評してもいいくらい。名古屋みたいにボールを捨てるチームよりは横浜Mのようにボールを握りたがるチームの方が浦和の持ち味は出やすいようです。
 
 試合後の会見でも質問があった通り、酒井を高い位置、具体的には左WBエウベルの裏に置いての右サイド攻撃が面白いように嵌まりましたし、天皇杯名古屋戦のボロ負けを受けてスコルジャが執拗に求めていた「裏へ抜ける動き」も再三見受けられました。
 
 それでも試合には勝てませんでした。この試合で勝って横浜Mとの勝ち点差を3に縮めるのが優勝争いに残り続けるための必須条件だったことを考えると、そのタスクを完遂できなかった以上敗戦に近いのかもしれません。幸い同日神戸が横浜C相手にまさかの取りこぼしを演じてくれたので辛うじて優勝争いに踏みとどまってはいるようですが、「絶対に勝てる試合を勝ち切れない」ようでは優勝なんてまだまだ。そんな思いを今季何度繰り返したことやら。
 
 端的に言えば5分の荻原、39分のカンテ。あんな絶好機を決められないどころかシュートが枠内に飛ばないってなんなん?? J1ではダントツの攻撃力を誇る横浜M相手に2対3の数的不利なカウンター食らいながらも防ぎ切れるCBを有してる浦和って、そこだけはまさにアジアチャンピオンの風格。完全にJリーグのレベルを突き抜けてるのですが、一方前目のクォリティーはほぼJ2並み。超決定機を決められない姿ってJ2でよく見るからなぁ・・・こればかりはスコルジャでも如何ともしがたいかと。
 
 それでも何一つ良いところがなかった天皇杯名古屋戦のボロ負けから、わずか中3日。「ゲームの間の日数が少ないということで、戦術練習は1回しかできませんでした。」という厳しい条件下でスコルジャはよくここまでチームを立て直しました。スコルジャのチーム作りは明らかに「叩き良化型」。開幕時とか中断明けの一戦目は凡走に終わるものの、次はまさに「叩き一変」。開幕時はそれでも横浜M相手にチーム完成度の差を見せつけられて完敗を喫しましたが、今回は意外なくらいチーム立て直しのスピードが速くて横浜Mをあと一歩のところまで追い詰めました。
 
 そんなスコルジャの努力に報いるためにFB本部は前目の即戦力を補強してやらんとなあ・・・

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《選手評等》

 中島を投入した時間帯で伊藤の電池切れが顕著でしたが、試合後の会見によると「相手のGKが交代する(までの)時間で、そこが長すぎて体が固まってしまって、再開してから少し思うように動かなくなっていました。」とのこと。脳震盪の疑いがあったアクシデントで中断が長くなったのは仕方ありませんが、やはりあの中断はずっと攻勢をかけていた浦和には凶だったようで。
 
 一方、意外に早い浦和デビューとなった中島は残念ながらまだまだコンディションが整っていないようで、途中投入なのにまるで動けず。スコルジャは試合後「翔哉ができるだけ早くなじむように、環境を整えてあげたいと思っています」と語っていましたが、終盤短時間の起用を繰り返しながらコンディションを上げてゆく腹積もりなのでしょう。今季故障で出遅れたモーベルグも開幕当初はそんな使い方でしたが、こちらは結局小破を繰り返してモノにならずじまいに終わりました(>_<)

 この試合の大久保はホンマシュート以外は文句なし。特にプレスバックからの守備意識の高さが目を惹きましたし、攻撃面でも酒井&伊藤とポジションを変えながら上手く相手を崩せていたと思います。それだけにシュートの残念さだけがなぁ・・・

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-----カンテ----
早川---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

HT カンテ→興梠
HT 早川→関根
68分 荻原→大畑
83分 岩尾→中島
90+5分 伊藤→柴戸

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エウベル---ロペス---ヤンマテ
-----西村-----
---渡辺--喜田----
永戸-エドゥ--畠中-松原
-----一森-----

59分 西村→マルコス
59分 ヤンマテウス→宮市
76分 一森→飯倉 ※脳震盪での交代扱い
76分 エウベル→水沼
90+1分 喜田→山根
90+1分 ロペス→植中

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2023.08.06

たれづけ 夏の特丼@てんや

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 「てんや」が2023年8月3日から期間限定メニューとして販売中の「たれづけ 夏の特丼(920円)」を試食。2021年の発売から人気のメニューで、今年で3年目の販売だそうですが、個人的には初めての試食。

 「肉厚でふっくらとした鳥取県境港水揚げ『あじ』、定番の『海老』、食べ応えのある『大いか』、みずみずしい『米なす』をてんや自慢の甘辛たれにまるごとくぐらせてから天丼に仕立てます。たれが染みた天ぷらは、暑い夏ならではの濃い味です。」というのがてんやのウリ文句。
 
 「暑い夏ならではの濃い味です」っててんやのたれってただでさえ個人的には濃すぎると思っているのですが・・・

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 茶色一色ながらも天ぷら一個一個が結構でかくて賑やかなルックスで登場。ボリュームは「大いか」が圧倒的。味が非常にしっかりした海老、水気が多くてあっさり味で箸休めに最適の「米なす」はそれぞれに所を得て絶妙なコンビネーションを織りなしていると思いましたが、その中でイマイチ居場所がなさげなのが「あじ」。
 
 お世辞にも肉厚とは言い難く、味もどちらかといえば淡白で濃すぎるタレに負け気味。フライにするには小さすぎるので天ぷらになったような不幸な身の上を想起させる一品で、正直他にのせるものはなかったのかなぁ、商品企画の詰めが甘いんじゃないかなぁ?という気も。
 
 それでもトータルとしてはよく出来ていて毎年恒例になっているのも納得。

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2023.08.05

ひら田@川口前川 ~ 冷肉うどん

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 イオン川口前川の北、前川橋近く。一応蕨駅が最寄ですが、かなり距離があります。屋号に「庄司グループ」が冠せられており、「武蔵野手打ちうどん学校」での修業を経て独立開業した店のようです。ほぼ1年半ぶりの再訪。先客1、後客10。開店してすぐにカウンター席は満席となった上にテーブル席に相席になって、退店時外待ち2と結構な人気店になったようです。、
 
 前回は店内の券売機ボタン先頭の「肉汁うどん」を注文したので、今回は「冷たい」ものの中から「冷肉うどん(830円)」を中盛(+100円)で注文ん。ランチサービスなし。

 武蔵野うどんがウリの店なので、基本メニューは「温かいつけ汁」系と「冷たいつけ汁」系のみですが、つけ汁を「かけうどん」に変えられます。
 
 また券売機ボタンを見ると店のお勧めは「炙り鴨汁うどん」と「すったて」になっていました。他に「旨辛肉汁うどん」「旨コク肉汁うどん」「カレー汁うどん」など。

 店内は縦長カウンター6席(コロナ禍を受けて2席減らしたまま)と6人卓×1。。卓上にはラー油と七味と天ぷら用の塩。

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 「冷肉うどん」はつけ汁うどんタイプではなく、ぶっかけで出てくるのが最大の特徴。麺は武蔵野うどんらしい噛み応えがあるどころかしっかり噛みしめないと食べられない仕上がりで大のお気に入り。中盛なら量的にも過不足なし。
 
 うどんの上には豚バラ肉とわずかにかいわれ、そして薬味として刻みネギとわさび。盛り付けによる見せ方が巧くて、ぱっと見ほど豚肉の量は多くないので計画的に食べないと最後はやたら麺と格闘する羽目に。野菜類がほとんどない上に、卓上に味変アイテムが少なくて味わいにアクセントや変化を付けられないのが残念な気も。隣のオッサンが冷肉うどんに「天ぷら盛り合わせ(500円)」を付けていましたが、それも納得。
 
 またこの店の難点は汁の醤油がきつくてしょっぱめなこと。つけ汁なら少々しょっぱいかな?といった程度ですが、ぶっかけだと汁の量が多いせいか、その難点が強く出てしまう嫌いも。よって「冷」だと「もりうどん(680円)」に天ぷら盛り合わせを付けるほうがベターかも。
 
 とはいえ、とにかく麺が秀逸でこの辺りではぶっちぎりに美味いうどん屋だと思います。

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2023.08.04

博多 一双 祇園店@祇園 ~ ラーメン

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 福岡市地下鉄祇園駅の南、博多警察署やキャナルシティーへと向かう大通り沿い。近くには飲食店が少ないエリアにポツンと立っています。ほぼ1年ぶりの再訪。先客8,後客7。
 
 店内の券売機で「ラーメン(800円)」と「替え玉(100円)」を麺硬めで注文。なんとラーメンは1年間で120円も値上がり!!まぁクオリティーを考えれば今までが安すぎたのでしょうが。
 
 メニューはラーメン一本で、後は味玉とかチャーシュー等のトッピングがあるだけ。ラーメンに白ご飯がついた「Aランチ(850円)」が格安で、しかもランチなのに夜も販売とのこと。
 
 店内は意外に狭く、カウンター3+3席と2人卓×3。卓上には辛子高菜、刻み生姜、生にんにく、ラーメンのたれ、白ゴマ、胡椒、餃子のタレ、ラー油。

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 スープは「国産子豚の骨だけを使い、高い火力で長時間3つの寸胴で炊き上げた豚骨スープは濃厚でクリーミー」というのが店のウリ文句。なんでも「表面浮かぶ豚骨スープから生まれた泡は『豚骨カプチーノ』と呼ばれている」んだとか。
 
 それはともかく店内に漂う強烈な豚骨臭から察しがつくように、とろみがかった&すこしざらつきも感じられるスープはとにかく豚骨の旨味が充満!! 濃厚だがしょっぱくはないのでぐいぐい飲めます。底にざらついた何かが溜まりがちなので、時々かき混ぜながら食べるのが吉。また前回はスープがややぬるめに感じられましたが、その問題も今回は解消されていました。
 
 麺は細麺ストレートタイプ。硬めでも心持ち硬いかな?といった程度の仕上がり。量は明らかに替え玉前提レベル。なお替え玉はボウルで登場。

 具はばら肉チャーシュー、きくらげ、刻み青ネギ、海苔と標準的&シンプルなもの。

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2023.08.03

そば~じゅ@池袋 ~ 塩らぁ麺

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 池袋駅東口から明治通りを南へ。南池袋の東通り商店街内の「ココイチ」の隣。「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか」の跡地。11時半の開店3分前に到着したところ先客2。開店後も三々五々客がやって来て満席になり、退店時中待ち1。
 
 外にあったメニューや券売機ボタンを見て基本と思しき「塩らぁ麺(950円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他にしょうゆらぁ麺、つけ麺の3本立て。

 店内縦長カウンター7席のみ。都心店の割には席間広めなのは嬉しいところ。卓上にはミル入りブラックペッパーのみ。

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 スープは黒さつま鶏と赤鶏さつまをブレンドしたものだそうで、じんわりと鶏の旨味が伝わってくる優れもの。塩だれも鶏の旨味をかき消さないように変な自己主張がなく、実に控えめ。

 麺は細麺ストレートタイプ。全粒粉入りらしい黒い粒々が見えます。噛み応えもしっかりしていて麺自体は悪くないのですが、スープに対して麺が強すぎるというか、スープを飲む分には非常に完成度が高いものの麺に絡ませる用途には優しすぎるという、塩ラーメンにありがちなバランスの悪さを露呈している気も。
 
 鶏チャーシューは部位の異なるものが1枚ずつ入っていますが、共に淡白な味わい。わずかに花かつおみたいなのが乗っていましたが正体不明。他に水菜と刻みネギ。
 
 前店の「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか」とはどう考えても顧客層が真逆ですが、池袋・東通りでこういうお上品な一杯にニーズがあるのかなぁ??

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【TV観戦記】23年天皇杯4回戦:名古屋 3-0 浦和 ~ 「良かった探し」がこれほど困難な試合も珍しい

 「良かった探し」がこれほど困難な試合も珍しい。ここまで酷い試合もなかなかない。強いて言えば負けた相手は同一カテゴリーであり、いわゆる「格下」ではなかった、負けて恥ずかしい相手ではなかったことくらいでしょうか。

《スタメン》

 共に直近の試合から半月ちょっとの中断期間を経ての一戦。
 
 浦和のスタメンは中断直前のC大阪戦と全く同じ。中3日でリーグ戦の大一番横浜M戦が控えているとはいえ、天皇杯優勝が24-25年シーズンACL出場へ向けての最短ルートであることから全く手抜きせずに「ベストメンバー(苦笑)」を揃えてきました。
 
 しかしサブに彩艶がいないのがビッグサプライズ!!! 彩艶は巨額の移籍金を用意したマンチェスターUからの獲得オファーを断ったという話が出たばかりで、それを受けて今後浦和は「カップ戦は彩艶で行く」腹積もりを立てたのだろうと思っていたのですが、ここでまさかのベンチ外となると不意の故障でもなければどこかへ移籍間近なのかも・・・
 
 彩艶に代わって牲川がベンチ入りした他、リンセンがベンチ入りして小泉がベンチ外に。故障した明本が相変わらずベンチ外なのは復帰が予想より遅れているのかどうか。
 
 名古屋はサウジのアル・タアーウンFCへの移籍が決まり、明日(8/3)チームを離れると伝えられていたマテウスをスタメン起用したのには心底びっくり。4回戦の会場「CSアセット港サッカー場」はJリーグでは使えない会場でピッチ状態も良くはなさそうで、怪我でもして移籍話が急転破談になったらどうするつもりなのかと他人事ながら心配しましたが・・・
 
 また名古屋は中断明け直前の京都戦からユンカー→酒井、ターレス→永井、和泉→野上とスタメン3枚変更。名古屋は次のリーグ戦まで中2日しかないので、それを睨んでのローテーション含みでしょう。

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《試合展開》

 立ち上がりから浦和がボールを握る時間がやや長いものの、受け手の動きが鈍くてマンマーク気味に守る名古屋守備陣に捕まったまま。特に興梠は後ろからのハードなチャージを受けてボールキープもままならず。それゆえ浦和は最終ラインでボールを持ったところで出しどころに困って高い位置にいる荻原に出すのが精一杯で全く攻撃の形を作れず、次第に名古屋のカウンターを浴びがちに。
 
 13分森下、21分マテウス、23分永井とミドルシュートを枠内に撃たれるもいずれも西川が難なく対応していましたが、25分ついに浦和ゴールが決壊。
 
 24分バイタルエリアでマリウスが判りやすいハンドを犯し、25分好位置からマテウスが強烈なFKを直接ぶち込んで先制。マテウスのFKは高速な上に縦回転がかかっていて、最初は西川の正面に飛んだように見えましたが、最後は左に動いた西川の逆を突く格好に。
 
 両チームとも中断明けで試合勘がないと思しき選手が少なくない中、マテウスは動きといい、その切れ味といい、相変わらずの運動量の多さと言い、まさに別格。名古屋でのラストゲームに万感の思いを込めたような、モチベーションMAXなプレーぶりには恐れ入りました。長谷川監督がマテウスをスタメン起用した博打は大当たり。
 
 36分からマテウスCKから名古屋に三度決定機。マテウスCK→中谷どフリーでヘッドはゴールマウスのカバーに入った関根がクリア。37分マテウスCK→河面ヘッドは西川が辛うじて掻き出してセーブ。38分マテウスCKからの流れでマテウスがバイタルエリアで浮いていた稲垣に展開し、稲垣ミドルが枠を急襲するもまたまた西川がセーブ。
 
 浦和の攻撃は最後まで体をなさず、決定機どころかシュートも撃てない。強いて言えば最後の最後で酒井が裏抜けに成功し、興梠に折り返すも全く合わなかったのが「良かった探し」でしょうか(自虐)。
 
 あんまりな前半の内容を受けてスコルジャは怒りの3枚替えでもするかと思ったところ、超意外なことに交代なし。そして多少なりとも受け手の動きが良くなったせいか、あるいは関根と安居のポジションを変えたのが効いたのか、前半よりはボールが前に進むようになったものの、チャンスになりそうなところで悉く足を引っ張ったのが大久保。
 
 肝心なところでボールコントロールに失敗するわ、判断が遅れた末にボールを失っておまけにイエローまで貰うわと散々。典型的な「悪目立ち」状態に。試合後の酒井のコメントだと右サイドは大久保・伊藤・酒井でローテーション出来ていたとそれなりに手応えを得ているようですが、その中で大久保が「攻撃の終点」という意味での「ターミネーター」と化して傍目には全然機能しているとは思えず。
 
 そんな浦和を尻目に名古屋はカウンターでチャンスメーク。53分マテウスが自陣で1人をはがし、左サイドを激走する森下へスルーパス。しかし、森下のシュートは枠を捉えきれず。
 
 スコルジャは65分に興梠に代えてカンテを投入。68分に立て続けにCKのチャンスを得るも依然決定機は作れず。そこで74分岩尾→リンセン、関根→早川と代えて反撃に転じようとした矢先、同じ74分に投入されたユンカーがいきなり大仕事。ゴール前に駆け上がった稲垣とユンカーによるボックス内でのパス交換、そして「ボックス内で前を向いたら任せろ!!」といわんばかりの実にユンカーらしいお仕事ぶりで名古屋が追加点。
 
 試合内容ではどんなにボコボコにされようとも1点差で耐えていれば偶然だろうがアクシデントだろうが同点に追いつく可能性があるのがサッカーの恐ろしいところで、浦和はそんな妙な粘りが持ち味のチームだったはずですが、2点目を取られるともういけません。得点力の無さが露わになって単なる弱小チームに転落するだけでなく、何をやろうとしているのすら皆目判らなくなってしまいました。
 
 84分には名古屋のカウンターが炸裂。荻原が途中投入の米本に股抜きパスでぶっこ抜かれたのを契機に、野上がどフリーでクロス→ファーでこれまた途中投入の和泉が合わせて決定的な3点目を取って事実上試合終了。2失点目、3失点目の情けないところは浦和の守備の頭数は揃っているのに皆目役に立っていない点。どうしてここまで大崩れするようになったのか・・・

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《総評》

 半月ちょっとの中断期間があったとはいえ、スコルジャはACL決勝後の過密日程を経て溜まりに溜まった疲労感払拭を優先して1週間ものオフを取ったため、当然ながら中断期間中の練習は1週間ちょっとに留まった模様。途中FC東京との練習試合(45分×2本、30分×1本)で0-4の大敗を喫したという報もあり、戦前は「試合勘が戻っていないかも?」と懸念してはいましたが、天皇杯4回戦の惨状は予想を遥かに上回るものでした。
 
 疲労困憊すぎて球際の競り合いにまるで勝てなったC大阪戦と比べると、一週間もオフをもらった甲斐あってかフィジカル的にはC大阪戦よりだいぶマシなように伺えましたが、問題はフィジカル面ではなく頭の方。これまでやっていたことがすっかり頭から抜け落ちてしまった、なんかメモリがすっかり消去されて白紙に戻った気さえしました。
 
 スコルジャが試合後「今シーズンはスタートのところがあまり良くなかったのですが、そこから少しずつ良くなってきましたので、同じようにまたゲーム勘をつかんでいけば改善していけると信じています。」と語っていますが、その言葉通り「ゲーム勘」を失った状態からのスタートになってしまったようです。
 
 ただ開幕戦と違ってもはやリーグ戦も半ばを過ぎ、試合を重ねながら調整するには残り試合数が少なすぎて調子が戻って来た頃にはシーズンも大詰めを迎えている気が。そして中断明け2試合目の相手は奇しくも開幕時2試合目と同じ強敵横浜Mだという巡り合わせの悪さ。またしても横浜Mにボコボコにされてしまう悪い予感が・・・

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《選手評等》

・中断期間中に宮本がレンタル先から復帰し、安部・エカニット・中島と獲得しましたが、いずれもベンチ外。中断期間中に補強した選手はACLプレーオフから続く過密日程から使い物になればOKで、そこまでは中断期間前と実質的に同じというか頭数は減った状態で臨むのは個人的には想定内でした。
 
・ただ中島は故障持ちの安部よりは即戦力に近い、近くないと困る選手のはずなのに、その中島をいつから試合に出せるか明らかに出来ない(西野TDの言い方では「「言えるところと言えないところがありますので、間もなく出場可能だという表現でお許しいただければ」)というのはめっちゃモヤる。コンディションの問題ではなく、リーガルな問題の匂いがプンプンしますが・・・

・そして獲得した選手が稼働しはじめるまでは既存の選手が頑張ってくれれば良かったのですが、残念ながらこの試合は前目、特に2列目のあんまりな出来には頭を抱えるしかありませんでした。リーグ優勝を狙う、いや優勝争いに加わるには2列目があまりにもしょぼすぎることはずっーーーーと指摘され続けていて、実際その指摘通りにFB本部は動いてはいたのですが、この試合での2列目のしょぼさを目の当たりにすると「なんで即戦力を取ってこなかったのか!!!」と言われても仕方ないでしょう。

・しかも悪いことに名古屋へレンタル中のユンカーに点を取られての敗戦。レンタルなのに「キャスパー ユンカー選手は2023シーズン公式戦にて浦和レッズの『ホームゲーム』には出場できません。」となんとも不可解な条項が付いていて、天皇杯は浦和のホームゲームではないのでユンカーが出てきて、しかもその得意な形でゴール。ユンカーをレンタルに出したこと自体にはそんなに異論はないのですが、こんないかにも足元を見られたような条項を飲んでまでレンタルに出す必要はあったのか、FB本部の交渉力にはかなり疑問符がつきます。

・前目の外国人選手は沈黙のまま、レンタル中の選手に点を取られ、補強した選手は出場せず。これではFB本部が焼き討ちの憂き目に合うのは必定。やろうとしていることは間違っていないものの、プランを実行する段階で交渉が下手すぎるのか、どうにも結果がプア。いやCBと監督は当たりくじを引いているのでまるでダメな訳ではないのだが、編成全体としては失敗の連続としか言わざるを得ないような・・・そしてその割には土田SDが復帰してからFB本部からの発信はめっきり減ってしまいました。体制は維持しながら人を代えるしかないんじゃないかなぁ、もはや・・・

・試合終了後に何やらひと騒動あったようですが、その件についてはおいおいクラブから出されるであろう事実関係の公表を待ってコメントします。

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-----興梠-----
関根---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(交代)
65分 興梠→カンテ
74分 岩尾→リンセン
74分 関根→早川
84分 伊藤→柴戸
84分 荻原→大畑

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-----酒井-----
--永井----マテウス--
森下-稲垣--内田-野上
-河面--中谷--藤井-
-----ランゲラック----

(得点)
25分 マテウス
75分 ユンカー
84分 和泉


(交代)
HT 永井→和泉
74分 酒井→ユンカー
77分 内田→米本
90+3分 マテウス→ターレス
90+3分 森下→貴田

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.08.02

ひのてつ@神保町 ~ 元祖ひのてつラーメン

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 地下鉄神保町駅から錦華通りを北へ。向かいにうどんの行列店「丸香」あり。先客3、後客ゼロ。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「元祖ひのてつラーメン(800円)」を注文。ランチタイムはライス1杯と漬物無料サービス付き。但しセルフサービスで、しかも店からは特に勧めてきません。
 
 メニューは現状「元祖ひのてつラーメン」にトッピングでバリエーションを付けているだけ。

 店内はへの字型カウンター9席。卓上にはホワイトペッパーと酢。水セルフ。

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 スープは熱々で登場。屋号に「生姜醤油ラーメン」を冠していますが、生姜はほんのりでもなく、やり過ぎ感が出るほどでもなく、適度に効いています。スープは動物系ベースながらも丼の縁にうっすら魚粉が付いていることから察せられる通り少々魚介交じりといった風。優しい味わいというべきか、出汁の出がもう一つと取るべきか微妙なところですが、個人的にはやたら味が濃いやつよりは好み。
 
 「サッポロ製麺」の麺箱が見える麺は中細ごく緩い縮れ入り。つるつるした口当たりで噛み応えもしっかり。スープの絡みや相性もまずまず。
 
 チャーシューは薄いバラ肉で超淡白な味わい。他にほうれん草、刻みネギ。なると、海苔。
 
 全くご飯を欲する系ではなく、ご飯のおかずにできるほど具も多くはないので、ご飯を片付けるのに高菜が大活躍。
 
 値段を抑えた代わりにクォリティーもそれなりになっちゃった!というところでしょうか。

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2023.08.01

テキサス盛り定食@からやま

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 「からやま」は2023年7月21日から期間限定発売中の「テキサス盛り定食(979円)」を試食。
 
 「からやまの看板メニュー『カリッともも』をメインに、ぶつ切りでジューシーな鶏むね焼きと老若男女に好まれるポテトフライ&コーンを添え、ガーリックステーキソースとバター醤油ダレがジュワッと染みるテキサス風に仕立てた一度に色々なおかずを食べられる、夏の暑さに負けないパワフルな定食です。たっぷりとタレを絡めたグリルチキンやからあげを、ご飯にワンバンさせてお楽しみください。」というのがからやまのウリ文句。

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 でも個人的な評価は残念ながらハズレ。「ぶつ切りの鶏むね焼き」はジューシーにはほど遠く、むしろパサつき気味。また鶏むね焼き自体の味わいはいたって淡白なので、それをガーリックステーキソースとバター醤油ダレでなんとか美味しく頂けるようにしようという意図は理解できるものの、なんか胡椒やタレの自己主張だけが強くて鶏むね肉本体を活かしているようには感じられず。
 
 またバター醤油ダレが「カリッともも」のほうまでなだれこんでしまい、もともと出来の良い「カリッともも」の味が必要以上に濃くなってしまう弊害も。
 
 さらに付け合わせのポテトフライ&コーンが無駄に多すぎる!!! こいつらを半分に減らしてキャベツの千切りでも乗せたほうがずっとマシだと思うですが・・・

 どの辺が「テキサス」なのか全く判りませんが、「量は多いが全てが大雑把」な辺りがテキサスなのかなぁ?(ほぼ偏見)。

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