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2023.09.30

とり天合盛り定食@からやま

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 「からやま」は2023年9月22日から期間限定発売中の「とり天合盛り定食(869円)」を試食。

 「とり天合盛り定食」は「ジューシーで旨味をギュッととじこめ、家庭では再現できないと評判の人気NO.1『カリッともも』を軽い衣で鶏の旨味がダイレクトに口いっぱいに広がる『とり天』と合盛りにした」もので、とり天4個+カリッともも2個という構成。

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 「ザンギ」と「唐揚げ」は未だにどう違うのかさっぱり判りませんが、合い盛りにすると「とり天」と「唐揚げ」とは全くの別物なことは一目瞭然。とり天と比べると唐揚げはかなり油臭くてこってりした感じ。食感も含めて重たい感じです。逆にとり天はあっさり軽めな反面、何か調味料をつけないと食べづらいかと。
 
 そこでからやまが「ボリューム感のあるとり天を最後のひとくちまで楽しめるように3種のつけだれとして、たまごとたまねぎの具材感を楽しむ"自家製タルタルソース"、かぼすの酸味で味わい深くさっぱりとした"酢醤油"、キリっと引き締める"からし"をご用意しました。」というのは目の付け所としては実に良い感じ。
 
 個人的には「タルタル」は味が濃すぎて鶏の旨味をかき消し勝ち、「からし」は刺激が強すぎ、よって消去法的に「酢醤油」が一番気に入りました。でも個人的にはとり天は天つゆとか、さらには超シンプルに塩だけつけて食べるのが好み。

 ただいずれのつけだれも「とり天」向けであって、「カリッともも」にはあまり向いてないような・・・「カリッともも」は下味が付いているのでそのまま食ってくれということなのかな???
 
 細かい難点はあるにせよ、大満足の逸品でした。

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【観戦記】23年第29節:浦和 1-1 横浜C ~ 刀折れ矢尽きるとはこのことか・・・

 またしても残留争い組相手に勝ち切れず。優勝の目がほぼ潰えてしまう事実上の負け試合でしたが、それでも周回する選手達へは温かい拍手が贈られたのが印象的でした。こんな状況下で選手達を責めても仕方ないって、皆判っているかのように・・・

《スタメン》

 浦和はアウェーG大阪戦から中4日。G大阪戦の愚行により2試合出場停止のカンテに代わってリンセンがスタメンに入った他、関根→早川とスタメン2枚入れ替え。相変わらず怪我人だらけですが、依然として誰一人としてベンチにすら戻って来ず。

 横浜CはなぜかFW山下がベンチ外で小川がスタメン起用された他、伊藤→マルセロとこちらもスタメン2枚入れ替え。

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《試合展開》

 「横浜Cは5-4-1で自陣に引き籠ってロングカウンター狙い」と予想していましたが、意外にも横浜Cのゲームの入りは超積極的で3トップ気味にハイライン&ハイプレスを敢行。
 
 この横浜Cの出方は浦和の選手達にも意外だったのか、浦和はビルドアップがままならず。8分酒井クロス→小泉ヘッドの良い形を作った以外は自陣に押し込まれがちに。
 
 しかも浦和のプレスは笑えるレベルで全くハマらないのが祟り、15分浦和左サイドをいとも簡単に横浜Cのパス回しで突破され、カプリーニ→マルセロのパスこそショルツがいったん寸断したものの、こぼれ玉にいち早く反応したマルセロに豪快に叩きこまれてしまいました。マリウスにしても伊藤にしてもこぼれ玉への反応が遅いの何の。
 
 先制した横浜Cはカミカゼ的なハイライン&ハイプレスこそ鳴りをひそめたものの、全然自陣に引き籠る気配はなく、高い位置にいったん5-2-3ないし5-4-1の守備ブロックを敷いて、そこからマンツーマン気味に前に出て相手を掴まえにゆく感じで防戦。

 浦和は横浜Cの繰り出す肉弾戦に苦しんで完全に攻めあぐみ、しかも依然としてボールを失った後はプレスが全くかからずに良い形で奪回出来ない最悪の状態に陥りました。特に早川が攻守ともさっぱりで、前半半ばから安居とポジション入れ替えを余儀なくされましたが、さしたる効果はなし。。

 しかも悪いことは続くもので、36分リンセンが故障。相手と交錯も何もない中でリンセンがいきなり座り込み、傍らにいた小泉が即座に×を出すという形だったので、現地では何があったのか全く判りませんでしたが、試合後の報道によると「ハムストリングです。序盤の10~15分くらいから違和感を感じ始めて、完全に肉離れが起きる前に自分で判断を下した」とのこと。重傷ではなそうですが・・・
 
 このアクシデントでスコルジャは37分やむなくリンセンに代えて興梠を投入。しかし興梠は依然長い時間使える状態ではなさそうで浦和は攻勢に出るに出られず。
 
 40分好位置でのFKでは岩尾ちょん蹴り→ショルツ低いミドルシュート、ATには岩尾横パス→ショルツミドルシュートと一応見せ場があったものの、いずれも枠を捉えきれず。

 完全に横浜Cペースのまま前半を終えたところでスコルジャは後半頭から荻原→大畑、小泉→関根、早川→髙橋の3枚替え。荻原はイエローを一枚もらった上にラフプレーで主審に長々と注意されていて、下手をすると退場しかねない塩梅だったので交代やむなし。早川と小泉は横浜Cの仕掛ける肉弾戦には不向きと見られての交代でしょう。

 この3枚替えで前がかりの意識がマシマシになったせいか、47分大畑のミドルシュートが枠内に飛んだのを皮切りに浦和は敵陣で試合を進める時間帯が増えだし、浦和は好位置でのFKが何本も得られるようになったものの決定機には繋がらず。それどころか、50分岩尾FKからの流れで安居のバックパスがカプリーニにカットされてカウンターを食らう大惨事。しかし、ここはマルセロのシュートが枠を捉えきれず。
 
 なおも浦和は興梠&髙橋の2トップに布陣を変えて粘り強く攻めた甲斐があって、72分関根のスルーパスに走り込んだ興梠をボックス内でCBンドカが引き倒してしまいPK獲得。74分ショルツがPKを決めてなんとか同点に。
 
 しかし終盤は勝たないと意味がない浦和が引き分けでも構わない横浜C相手に気ばかり焦り、かつ体力的にも厳しくなったせいか、肝心なところでパスミスを繰り返し、しょーもないファウルを犯してどうにもならず。興梠&髙橋の2トップはぶっつけ本番も同然だったようでいかにも練度不足でほとんど機能せずじまい。
 
 さらに選手交代で運動量を補充し続けたのも効いて横浜Cのプレス強度は最後まで落ちず、浦和はカウンターを浴びて決定的な2点目を取られることはなかったものの決定機は作れず。
 
 最後の最後で岩尾浮き球縦パス→興梠胸トラップを契機にボックス内で浦和の選手達がなんとかボールを繋ぎ、ボックス内に突入した安居がシュートを放ったが枠を捉えきれずに試合終了。

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《総評》

 同日神戸が横浜Mに勝ち、首位神戸との勝ち点差は残り5試合で8に広がったため浦和の逆転優勝は絶望的になってしまいました。今月は新潟・京都・横浜Cと下位に低迷するチーム相手との試合が続きましたが、これらの試合は全部引き分け。これでは優勝云々なんて口にするのもおこがましいでしょう。
 
 一方横浜Cは試合終了後サポーターが勝ち点1でも大満足と言わんばかりにお祭り騒ぎになっていたことに象徴されるように、両チームで意味合いが全く異なるドローゲームでした。リーグ戦終盤にありがちな光景ですが。
 
 ただ選手の頑張りは良く判る試合(少なくとも後半は)で、残留争い組にドローという残念な結果を責める声もなく、試合後スタジアムを周回する選手達は野次られるどころか温かい拍手に包まれていたように感じました。
 
 もう選手達や監督を責めても仕方がない。だって浦和の兵站は完全に尽きているんだから。監督の用兵とか選手個々人の奮闘とかでなんとか出来るレベルではない。残された選手達はもう疲労困憊、精魂尽き果てて、立っているのがやっとと言ってもいいくらい。アウェーG大阪戦で40分以上10人で闘って劇的な勝利を収めたところで浦和の兵站は尽きました。たいして代わり映えがしない面子で再度同じようなパワーを持って中4日で試合しろというのも無理がありましょう。

 8月以降過密日程が控えているにも関わらず、夏の補強は限定的。しかも獲得した選手は誰一人として稼働せず、仕方なく既存の選手を使い倒していたら次々と故障。この試合に関していえばガチムチ系に一番強い明本、あんまり苦にしない大久保が揃っていないのが響きました。

 試合後「出場機会のない選手たちは、ゲームに出すレベルに達していないのか?」となかなかえぐい質問が飛んでいましたが、リーグ戦終盤はもうテストする段階ではないので、その質問は酷でしょう。「ACL決勝に向けてチーム熟成優先でメンバー固定じゃ!!」→「リーグ戦も終盤なので信頼できる選手だけ使うで!!」という一年で、選手層の厚みを増すために使う試合がめっちゃ少なくてスコルジャは非常に気の毒。

 同じことを何度も書いていますが、リーグ戦優勝の目がほぼ潰えた主因は「選手編成の失敗」にあるのは火を見るよりも明らか。この大失態をFB本部はどう捉え、どう総括するのかなあ・・・ここで斜め上のプランを提示するのが浦和の悪しき伝統ですが(苦笑)。
 
 そしてリンセンがしばらくアウトならもはやリーグ戦は捨てて、カンテが出られるルヴァンとACLに重きを置いてもなんら不思議はありませんが、その辺の割り切りもどうなることやら?

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《選手評等》

・G大阪戦の後、酒井が不調だったのは脱臼癖とかの問題ではなくて「三半規管に異常が生じたことによるめまい」で入院してたことをカミングアウト。もっともカミングアウト出来るくらい状態は良くなったせいか、酒井は最悪期を脱したようでこの試合は酒井の頑張りが判りやすい試合でした。もっとももはや酒井個人が頑張ってどうこうなるレベルではなく、「諦めるのは簡単ですが、諦めたくない。頑張ります」と言ってくれるのは嬉しいものの、ちょっと痛々しいというかなんというか。

・ユルユルガバガバ守備のG大阪戦の後に、ガチムチ肉弾系とやるのはきつすぎました。早川を出すのはG大阪戦がベターで、この試合ではなかったかと、超結果論ですが。

・興梠のPKは無しでも不思議はなく、荻原は前半のうちにイエロー2枚で退場でも不思議はなく、総じて浦和に有利な笛と取られても仕方ないでしょう。この試合の今村主審の出来ならJリーグではマシなほうと思える寛容さが身に付いた気が(苦笑)。

・カンテが出場停止の柏戦にリンセンが戻って来れなかった場合の1トップは髙橋と予想。残念ながら興梠はもう長い時間使えそうになさそう。

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-----リンセン-----
小泉---早川---安居
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
74分 ショルツ(PK)

(交代)
37分 リンセン→興梠
HT 荻原→大畑
HT 早川→関根(関根左SH、髙橋右SHへ)
HT 小泉→髙橋

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-----マルセロ-----
--小川----カプリーニ-
林--井上-ユーリララ--山根
-吉野--ンドカ--岩武-
-----永井-----

(得点)
15分 マルセロ

(交代)
60分 マルセロ→伊藤
60分 小川→坂本
78分 山根→近藤
78分 井上→三田
88分 カプリーニ→高井

 

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2023.09.29

ハルピンラーメン 下諏訪町役場前店@下諏訪 ~ 寝かせニンニク玉子入りハルピンラーメン

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 長野県諏訪エリアのローカルラーメンチェーン「ハルピンラーメン」。本店は諏訪インター近くにあって車が無いと行きづらいので、下諏訪駅に近い下諏訪町役場前店を2年半ぶりに往訪。下諏訪の温泉街や諏訪大社とは真逆の中央本線の南側にあり、店名通り下諏訪町役場の斜向かいにあります。

 前回往訪時は大盛況で店内でしばし待機を余儀なくされましたが、盛夏期だとラーメン屋は客足が落ちるのか、待ち行列はなし。それでも先客7、後客11と賑わっていました。

 券売機はなし。メニューを見て、前回は基本の「ハルピンラーメン」を注文したので今回は「寝かせニンニク玉子入りハルピンラーメン(935円)」を注文。ランチタイムは小ライス無料サービス付き。後払い。

 
 「四年熟成ハルピンダレ」の量によってメニューはざっくり4つに分かれ、タレが全くない「醤油」から、「ハルピン」「ニンニク」「並木」の順にタレが多くなります。他にハル二郎、担々麺、つけ麺など。また月替わりで限定メニューも。
 
 店内は横長カウンター7席と4人卓×4。卓上にはラーメン用たれ、餃子用酢醤油、酢、ラー油、コショウ。

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 前回「タレは底に沈みやすいので、底から麺を持ち上げて絡ませるように食べるべし」との趣旨の貼り紙を見落としていたので、今回は忘れずに最初に混ぜ混ぜ。
 
 スープを店では「味噌でも醤油でもない唯一無二の味」と謳っていますが、どちらかと言えば味噌寄り。但し、味噌ではなく出汁由来っぽい甘味を強く感じるので味噌ラーメンっぽくはなく、おまけにデフォルトでピリ辛なので「唯一無二の味」というのは判らなくもありません。幾種もの食材とニンニクを特製醤油に4年間漬け込んだ「寝かせダレ」が秘訣だそうで。なお店内の貼り紙によるとその寝かせダレは本店とそれ以外の店ではちょっと違うようです。

 卓上には濃い味好みの方のためにラーメン用たれが置いてありましたが、デフォルトでそんなに薄味とは思わず。「寝かせニンニク」という割には全然ニンニクがっつりな感じはしませんでしたが、どうもスープにニンニクを溶かし込んでいるのではなく、半熟玉子をニンニクだれか何かで寝かしこんでいるみたいで・・・

 麺は細めの縮れ麺。見た目はスープに対して少々頼りないものの全くスープに負けておらず、最後までちゃんとコシを保っていました。

 具は薄いチャーシュー、メンマ、モヤシ、刻みネギ、海苔。

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2023.09.28

朝日屋@名古屋 ~ 焼きみそ太きしめん

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 名古屋駅太閤通口を出て、北西へ徒歩10分ほど。駅裏らしい猥雑な飲食店街も尽き、予備校やホテルも尽きた場末にポツンと立っています。場所柄完全に地元民向けの店に見えますが、結構な有名店のようで入口近くには色紙がベタベタ。ただ夕方の早い時間に来たせいか、先客・後客ともゼロ。

 きしめんや煮込みうどんを中心とするお食事処ですが、とにかくメニューが多彩すぎ!! その中でこの店の名物らしき「焼きみそ太きしめん(870円)」を注文。汁の飛び跳ねが凄いのか、お手製っぽいタオル生地のエプロンを渡されました。
 
 店内は案外広くて4人卓×5、6人卓×5、さらに小上がりに6人卓がゾロゾロ。

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 ルックスは名古屋名物「鉄板ナポリタン」ちょい似(苦笑)。たぶんそこから着想を得たのは間違いないでしょう。
 
 わざわざ「太」きしめんと謳っているだけあって、きしめんは平たいものの結構厚みがあり、山本屋本店の味噌煮込みうどんの麺よりもやや薄いかなといった程度。かみごたえもそこそこあって、あまりきしめんっぽくありませんが、これはこれで一興。

 そして味はもう見た目通りに赤味噌全開!!卵黄を絡めてもたいしてマイルドにはなりません。赤味噌が好きすぎて何食っても同じ味になりがちなのが名古屋メシの致命的な問題ですが、味が濃いわりには最後まで飽きませんし、たまに食べたくなる不思議な中毒性があるのも否めません。

 具は案外豚肉が多くてびっくり。他にタマネギとわずかに粗刻みの青ネギ。

 非常に「お値打ち感」がある逸品でした。

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2023.09.27

みしまや@三島 ~ あなご天丼

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 東海道本線三島駅南口を出て右手に見える東急ホテルの並び。先客1、後客2。
 
 もともとはとんかつ屋だったようですが、店先の看板にデカデカと書かれている通り、ここの名物「あなご天丼(2100円)」を注文。
 
 店は案外こじんまりとしていて、カウンター5席と2人卓×2。但し2階もあるようです。店はおばちゃんたちが切り盛り。

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 ここのあなご天丼はもう見た目で笑いを取りにきているとしか思えません!!! アンテナ、あるいは昇り龍のように見えるのはアスパラ。とにかくこのままでは食べづらくて仕方ないので、ミニサラダを食べて「天ぷら置き場」を作ってからまずアスパラを片付けました。ミニサラダの他にぬか漬け、ミニ冷奴、味噌汁付き。

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 アスパラを取り囲むようにそそり立っているのがあなごと茄子、その下に椎茸やかぼちゃが鎮座。さらになぜか梅干しの天ぷらが入っています。さすがにこれは地雷すぎるので、店から「梅干しの天ぷらが入っています」と注意喚起してくれます。
 
 タレは若干甘目で、タレの量も天ぷらの大きさからすればやや少な目。「てんや」のやたら濃い味に慣れてしまうとちょっと物足りないかも。
 
 そして柔らかくてでかいあなごが2本も入っているのは嬉しいのですが、タレが少ないのが災いしてか魚臭さというか生臭さみたいなのがちょっと嫌味に。普段あなご丼ではまず感じることがないだけに・・・

 ちょっとビジュアル重視に走りすぎた感じが漂う一杯でした。

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2023.09.26

詩@蕨 ~ 濃厚鶏白湯らーめん

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 蕨駅東口にある食品スーパー「ライフ」から駐車場を挟んだ向かい。ほぼ1年ぶりの再訪。先客2、後客4。

 前回は限定メニューの「冷やし塩らーめん」を注文したので、今回はレギュラーメニューの中から人気No.1の「濃厚鶏白湯らーめん(1000円)」を注文。年々値上がりしてとうとう千円台に突入。ランチサービスなし。

 相変わらずメニューは多彩で、他に鶏白湯、つけ麺、醤油、塩、梅塩、塩つけ麺、味噌、汁なし担々麺、担々麺、油ソバなど。ただ残念ながら昨今の情勢を受けておしなべて値上がりし、プレーンなメニューでも950円に。割安だったセットメニューも全て1000円以上に。また「冷やし」系のメニューを4種類用意。
 
 店内はL字型カウンター10席。水セルフ。卓上にはネギ油、一味、ブラックペッパー、魚粉、酢、おろしニンニク、ゆずこしょう。以前あったはずの「揚げネギ」や「ピリ辛えび塩」は見当たらず。

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 とろみ強めのスープは、昔以前店内にあったウンチク書きでは「鶏ガラ、丸鶏、モミジ、背脂、じゃがいも、玉ねぎ、にんにくを7時間炊いたスープに、さらにウニスープを加えてよりクリーミーにしたもの」とありましたが、それから変わっていないのかな??鶏の旨味がじっしり凝縮されたような優れものですが、食べ進むにつれてちょっと味が濃すぎてうるさい嫌いも。
 
 麺は浅草開化楼の中細ストレート。つるつるした口あたりでスープの絡み具合&相性は上々。しかも程よい噛み応えで文句なし。

 チャーシューは低温調理肩ロースと豚バラの2種類。肩ロースは肉の旨味をそのまま生かした感じですが、豚バラはかなり濃い目&甘目の煮込み加減。一方半熟玉子(半個)は見た目と違って薄味。面白いのは具にナスが入っている点。他にメンマ、白髪ネギ、揚げネギ、刻み青ネギ、海苔。

 この感じだと次は濃厚ではない「鶏白湯」で十分かな?

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2023.09.25

秋の海鮮フライ定食@かつや

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 「かつや」が2023年9月15日から60万食限定で発売中の「秋の海鮮フライ定食(979円)」を試食。秋になると外食チェーン店各社で「カキ」をメインに据えた定食類が続々と発売されますが、「かつや」がその先頭を切った感じ。

 「秋の海鮮フライ定食」は「秋の海鮮を代表する『広島県産 牡蠣フライ』をはじめ、海老フライとイカフライを一皿に盛り合わせたもの」で、「海鮮フライが纏うパン粉は、サクサクの食感を生み出すために『かつや』専用のパンを焼き、理想の『剣立ち』と最適な食感、色、風味とサクサク感を実現する生パン粉を使用」というのがウリのようです。
 
  かつやは昨年も「秋の海鮮フライ定食」を出していますが、昨年は「牡蠣フライ2個と海老フライ2本の合い盛り」。今回はイカフライが付いた代わりに税込みで200円以上値上がりし、かつやでの昼飯にとしてはやや目に痛い金額に。

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 かつやの合い盛りといえば、なんか「頭がおかしい」と言われても仕方がない、ひたすらボリューム重視で相性の良さなんてまるで考えてないような組み合わせが少なくないのですが、「秋の海鮮フライ定食」は非常に穏当なというか、滅茶苦茶常識的な組み合わせで全くかつやらしくなく、どちらかといえば「松のや」で出てきそうな組み合わせです。
 
 しかも得体が知れない、味だけがやたら濃いソースをぶっかける訳でもなく、添えてあるのはタルタルソースという、これまた極めて常識的なもの。なんか破天荒というか、もはや人知では計り知れない何かでしかないゴールドシップみたいなキャラから、優等生のダイワスカーレットみたいなキャラへ急変したような感じすらします(意味不明)。
 
 もっともこうなるとハズレようがありません。ぱっと見で判るように海老はかなり大きめ。またカキも外食チェーン店で出てくるものとしては割と大きめ、かつそれなりにジューシーで十分満足できるもの。イカを加えただけあってボリュームも十分すぎるくらい。
 
 あえて難をいえばタルタルソースの量が少ないこと。カキ→海老→カキ→海老の順に食べ進んで、最後に下にゴロンと横たわっているイカを食べる頃にはすっかりタルタルはなくなってしまいました。卓上のソースでイカフライはないなぁと思って、ダメ元で醤油を頼んでみたらなんと店奥から醤油が出てきました!!
 
 イカフライは要らんから値段を抑えてほしかったのが正直なところですが、それでもかつやにしては非常に真っ当な盛り合わせで大満足。

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【DAZN観戦記】23年第28節:G大阪 1-3 浦和 ~ 劇的な内容で今季G大阪を4タテ!!

 ただでさえ厳しい日程なのに怪我人が続出。おまけに試合中に一人退場と不利な材料てんこ盛りな試合でしたが、もはや勝たないと意味がないがゆえの強気の采配が当たっての逆転勝ち。現地の方々の脳裏に深く刻まれるであろう劇的な試合でした。

《スタメン》

 ACLアウエー武漢戦から中3日でアウェーG大阪戦と過酷な移動を強いられた浦和は大畑→酒井、岩波→マリウス、髙橋→関根、リンセン→カンテとスタメン4枚入れ替え。京都戦で自ら交代を申し出て、武漢遠征を回避した酒井はやはりG大阪戦での出場に焦点を合わせていた模様。カンテ・マリウス・関根も武漢戦はベンチスタートだったので、これまたスコルジャはハナからG大阪戦でのスタメン起用を考えていたのでしょう。
 
 大久保・中島が故障中な上に武漢戦で明本が故障し、かつシャルクも故障したっぽいのでベンチには2列目がおらずFWだらけに!

 なお明本については試合後スコルジャから「明本は武漢三鎮戦で数分間プレーしましたが、筋肉に張りが出たということで、リスクを避けて交代しました。数日で戻ってくる可能性もありますし、それ以上かかる可能性もありますが、メディカルスタッフが奇跡を起こしてくれることを願っています」と説明がありました。
 
 G大阪は前節新潟戦から高尾→中野、倉田→宇佐美とスタメン2枚入れ替え。イスラエル代表招集でルヴァン杯は不在だったラヴィがスタメンに復帰するものと思っていたらなぜかベンチ外。中野は鳥栖から期限付きで加入したばかりで、これが初先発。
 
 ラヴィは今季浦和戦で一度もベンチ入りしたことがなく、「浦和戦には出場できない契約になっている」という与太話が飛び交っていましたが、試合後ポヤトス監督から「『ヨム・キプル』という国民の休日でユダヤ教にとってすごく重要な日」なのでラヴィ選手のメンタル面を考慮し、クラブと話し合って欠場にしたとの説明がありました。 

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《試合内容》

 浦和はルヴァン杯第2戦同様最終ラインを高く押し上げてハイプレスで試合に入り、G大阪を自陣に押し込み続けたものの、良い形を作れたのは6分荻原が左サイドからボックス内に突入し、関根を経由して伊藤のシュートで終わった場面だけ。
 
 一方G大阪はここまで全く何も出来ていなかったにも関わらず、16分左SB黒川が小泉をぶち抜いて、酒井がたまらずイエローで阻止。この試合小泉は疲労ゆえか守備が軽かったり、しょーもないパスミスを犯したりしていましたが、それ以上にヒヤヒヤものだったのが酒井。明らかに無理して試合に出ている様相で、しかも試合開始早々相手と交錯してうずくまってしまい、痛々しいのなんの。

 そして17分左サイド深い位置で得たFKを宇佐美が直接決めてG大阪が先制。いとも簡単にニアをぶちぬかれてしまった西川。まったく「らしくない」場面でしたが、何か誤算があったのかな?
 
 その後も浦和がボールを握る展開は変わらず、29分右サイドから酒井クロス→カンテがボックス内で反転シュート!!これ自体は理不尽でもなんでもないごくフツーのFWのお仕事ですが、シュートがCB福岡に当たってディフレクト。GK東口にとってこれは「理不尽」としか言いようがなく、一歩も動けずにゴール!! それ以前に人数はいるのにカンテへの対応が甘すぎるDF陣自体が東口にとって理不尽な存在なのかもしれません(苦笑)。
 
 32分にもカンテが右サイドからボックス内に突入したのを契機に安居、関根と立て続けにシュートを放ちましたが、ここは決められず。
 
 浦和は右サイドの守備が不安定なのを嫌ってか、途中から安居と小泉のポジションを入れ替えていましたが、前半終了間際に山本に角度のないところから際どいシュートを撃たれてヒヤリ。西川はクロスを予想していたところにシュートが飛んできたのでびっくりしたのかもしれませんが、ここは素早く切り替えて片手でセーブ!!

 G大阪は負傷したっぽいアラーノに代えて後半頭から石毛を投入。

 49分カンテが黒川を後方から引き倒したことを契機に両チーム揉み合いとなり、その過程でカンテが宇佐美に軽く頭突きをしたのをVARでしっかり咎められて一発レッド。

 しかし、この試合勝たないと意味がない浦和は63分小泉→リンセン、関根→髙橋と替えた後に数的不利でも果敢に攻めに出て、68分中盤に降りてきたリンセンから岩尾→伊藤としっかりボールを繋いて、右サイドから伊藤クロス→逆サイドから突っ込んできた髙橋ヘッドが炸裂して浦和逆転!!
 
 その後G大阪は浦和を一方的に押しこむ展開になりましたが、4-4-1で守る浦和守備陣を全く崩せず。しかも、あろうことか85分自陣で途中投入の石毛のアバウトかつ緩すぎるバックパスを安居が拾って前方でどフリーのリンセンへスルーパス。リンセンのシュートコースを消そうと相手DFが戻ってきましたが、リンセンのシュートは左ポストに当たってゴール!!

 カンテ退場の確認が長引いてATは12分もありましたが、浦和の4-4-1のゾーンディフェンスは全く崩れず。G大阪がいくらハイクロスを入れてもショルツがいるのでどうにもならず、地上戦に転じようにも岩尾が頑張ってて、G大阪は最後まで決定機らしい決定機を作れず、吉本新喜劇並みに笑えるレベルで時間を空費しつづけてそのまま試合終了。

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《総評》

 FB本部からの補給はロクにないままACLとリーグ戦、おまけにルヴァン杯まで併行して闘い続ける浦和。下位チーム相手にドローゲーム続きなのが祟り、神戸や横浜Mとの勝ち点差を考えれば優勝どころか2位に滑り込む可能性もかなり少なくってしまいましたが、それでもスコルジャはリーグ戦を諦めずに薄い選手層をローテーションしてG大阪戦に臨みました。
 
 そして結果は今季対G大阪戦4連勝。野球的な言い方をすれば「4タテ」。点があまり入らず、引き分けが多いサッカーというゲームの特性上「4タテ」はよほどの実力差、よほどの噛み合わせ・相性の良し悪しがないと起こりにくいように思います。
 
 今季浦和がG大阪戦で最も苦戦したのはルヴァン杯準々決勝第1戦。5月にリーグ戦で対戦した時はロングボール主体で割と簡単にジェバリを使ってくるチームだったのに、ルヴァン杯第1戦で再戦した際は後方からしっかり繋いでくるチームに変わっていたのに戸惑ったのか、浦和は自陣で耐える時間帯が長くなってしまいました。
 
 しかし、その試合をシャルクの一発で辛くもモノにし、続く第2戦ではG大阪の手口を見切ったとばかりにボコボコに。この試合も第2戦で見せたG大阪対策(=ハイライン&ハイプレス)の延長線上だったと思います。
 
 そして試合の入りはスコルジャのゲームプラン通りでしたが、宇佐美のゴラッソだとか、カンテまさかの退場とか、想定外の事態が相次いで発生!! 

 でも苦しくなってからがスコルジャの見せ場。ACL決勝が典型ですが、スコルジャは不利な状況でもなんとか勝ち筋を見つけるのがめちゃ巧い。しかももはや勝たないと意味がないこの試合で数的不利になってからのリンセン&髙橋投入が見事に当たりました。

 しかも髙橋のゴールって、なんか知らんけどリンセンが自陣まで降りてボール受けて溜めを作っているとか、それを受けてなぜか岩尾課長が最前線まで飛び出して相手CBを釣っているとか、カンテとは違う意味で理不尽な動きが詰まっていて泣けました。

 数的不利なんでどこかで無理をしないと点はなかなか取れませんが、その無理が見事に結実した感じ。スコルジャはひと頃「選手達がリスクを取らない」ことを嘆いていましたが、「もはや勝たないと意味がない」という状況が選手達が殻を破るのに一役買ったのかも。

 劇的な勝利を上げたとはいえ、首位神戸との勝ち点差は依然6、2位横浜Mとの勝ち点差は5のまま。次節神戸と横浜Mの直接対決がありますが、浦和は残り全勝してなお2位に手が届くかどうかという立場にはあまり変わりありません。
 
 しかもカンテは今季2回目の一発レッドなので2試合の出場停止になる可能性が高く、目先カンテはACL&ルヴァン杯で、リンセンはリーグ戦と使い分けせざるを得なくなりました。どっちみちこの両名はローテーションしながら使う算段だったでしょうから、カンテの出場停止は「塞翁が馬」と言えなくもないのですが(苦笑)。また当然興梠の出番もあるでしょう。ただ興梠はコンスタントに試合に出てないと調子が出ない系なのが心配です。

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《選手評等》

・スコルジャは試合後「利樹はどんどん良くなってきていると思います。武漢三鎮戦でも悪くなかったと思いますが、戦術的な理由で関根貴大に交代しました。彼はウイングとしていいパフォーマンスを見せてくれています。本来のポジションではないところでいいパフォーマンスを続けて進化し続けていると思いますし、今日のように大事なゴールを奪うこともできました」と髙橋を激賞!!

・浦女だと右サイドからのクロスに左SHで起用されている本職FWの島田がズドンという形はよくありますが、トップチームでもようやくこの形が実現。カルロスのSH起用がついに結実しました!!

・髙橋は敦樹みたいな旧浦和市の出身ではありませんが幼少期からガチガチの浦和サポ。遠回りはしましたがついに浦和に加入して、さらに試合に出るまで時間はかかりましたが、ついにリーグ戦で結果、しかも決定的な結果を出しました。浦和に入ってもノーインパクトのまま退団する選手が少なくないことを思えば泣ける話です。

・カンテは普段はいたって冷静で、ラフプレーなんてあんまりない選手なのに、変なところでスイッチが入ってしまう系なのが不思議。カンテはヤンキー同士がよくやる額を突き合わせての「やんのか、ワレ!!」みたいな形を取ったつもりなのかもしれませんが、宇佐美の狡猾なコケ芸にひっかかってしまいました。そういう手合いがいるのは嫌ほど経験しているでしょうに、実に軽率な行為でした。その前の黒川のユニフォームを後方から執拗に引っ張ったプレーもアホすぎで、何かしらフラストレーションが溜まっていたのでしょうが。

・ただカンテの黒川に対するご乱行以前に、西川のロングキックを受けようとしたカンテが後方から倒されている場面、さらにそのこぼれ玉を拾った安居が引き倒されている場面で荒木主審がファウルを取らなかったのが何とも不可解。それにブチ切れたカンテが黒川を引き倒すという流れなので、荒木主審のいい加減な笛で試合が壊れかかった気がしないでもなく。またしてもJリーグの審判団のくそっぷりだけが目立つ残念な試合になってしまいました。

・最後の最後で荻原激走は間違いなくキジェの遺産でしょうなぁ、良くも悪くも・・・

・DAZN解説は橋本英郎。内容はともかく終始落ち着いた口調でしたし、おまけに実況共々結構浦和を褒めるので好印象。

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-----カンテ----
関根---安居---小泉
---岩尾--伊藤---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)

29分 カンテ
68分 髙橋
85分 リンセン

(交代)
63分 小泉→リンセン(リンセンCFの4-4-1)
63分 関根→髙橋(髙橋左SH、安居右SHへ)
81分 伊藤→柴戸
90+5分 マリウス→岩波
90+5分 安居→大畑(大畑左SB、荻原左SH、髙橋右SHへ)

Kobudai


宇佐美--ジェバリ--食野
--アラーノ----ダワン--
-----山本-----
黒川-福岡--佐藤-中野
-----東口-----

(得点)
17分 宇佐美 貴史

(交代)
HT アラーノ→石毛
71分 食野→福田
71分 中野→クォン(クォン右CB、福岡右SBへ)
79分 ダワン→倉田
87分 宇佐美→唐山

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2023.09.24

【閉店】ワンチーフ@蕨 ~ 日替わりランチ

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 蕨駅西口を出て、駅前ロータリーの先を左折してブロック舗装された商店街内。ほぼ7年ぶりの再訪。先客3、後客4。本来はステーキハウスなのかもしれませんが、実態としては見た目通りの昔ながらの洋食屋さんです。

 店外に掲げられたランチメニューの中から「日替わりランチ(850円)」を注文。
 
 ランチメニューは他に煮込みハンバーグ、サービスステーキ。客の大半は日替わりランチを注文していました。
 
 店内は4人掛けボックス席主体でカウンター席は2+2席、かつ共に非常に手狭。しかも一人客だらけでいずれもボックス席に座っていましたが、混んでくると一人客には居心地が悪いかも。内装も相当年季が入っています。

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 この日の日替わりは牛肉と野菜のトマト煮とポーク一口かつの盛り合わせ。サラダとパスタの炒め物が乗った浅い皿というか、プレート状ので出てきて、なんとなくビジュアルが学生食堂のランチっぽくて、洋食屋さんとしてはちょっとどうかと。

 真夏に煮物ってなかなかないチョイス。タマネギやキャベツはもちろん、肝心の牛肉もしっかり煮込まれていましたが、じゃがいもだけ明らかに煮込み不足で青臭さが少々。ポーク一口かつは柔らかく仕上がっていてまずまず。ソースがほとんどかかっていないところがあったので卓上で追いがけしたところ、それは醤油でした(つД`)

 味噌汁は小さいながらも豚汁だったので満足度大。なおトマト煮も豚汁も割と薄味。年寄りだらけ客層に合わせているのかな?
 
 ライスも含めて量は必要にして十分な程度。ライス一皿を無料サービスしており、実際お代わりを頼んでいる方もいましたが、お代わりするほどおかずの量は多くありませんし、やたらご飯が進む濃い味でもないので、個人的にはお代わりの必要は全く感じず。

 実力店を7年も放置してしまったと反省。

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2023.09.23

佳成@川口芝 ~ 麻婆ラーメン+小ライス

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 産業道路沿いで外環道や「オーケー川口芝店」の南。産業道路を挟んだ向かいに「ゲオ」あり。先客ゼロ、後客2。
 
 外観で判る通り中華系の方が営む中華料理屋ですが、西川口にありがちな「ガチすぎる中華料理屋」ではなく、かなり日本人向けっぽい仕様です。
 
 店先に掲げられた4種類の「おすすめ定食」の中から無難そうな「麻婆ラーメン+小ライス(798円)」を注文。
 
 しかし、入店してから卓上のメニューを見ると他にも定食類がアホほどあり、同じく798円の「定食メニュー」だけでも18種類、さらに1000円前後の「ランチメニュー」が21種類もありました。
 
 なおランチタイムに定食類を頼むとウーロン茶orジャスミン茶or緑茶orアイスコーヒーを一杯無料サービス。さらに紙おしぼり付き。
 
 店内はテーブル席のみで、4人卓×6と小上がりに6人卓×3。カウンター席がないせいか、最近では珍しくテーブル席にアクリルの仕切り板をがっちり設置。卓上には酢、醤油、ラー油、ホワイトペッパー。

Yosinari2308002  

 大きめの丼にスープがなみなみと注がれた状態で登場。それ自体は嬉しいのですが、スープの量が多すぎて麻婆とのバランスが崩れてしまったみたいで。麻婆ラーメンらしいとろみなんてほとんどなく、当然ながらさほど辛くありません。上から振りかけられた花山椒が効いて少々鼻がむずむずするくらい。豆腐こそやたら目立ちますが、ひき肉がほとんど丼の底に沈んでしまうのも残念さに拍車をかけている感も。とろみが完全に消え失せた終盤はただの醤油ラーメンになってしまいましたが、スープ自体は悪くはなく、十分飲み進むに値いします。
 
 麺は並太緩い縮れ入り。つるつるした口当たりで、もっちりした食感ながら、いかにも町中華で出てきそうな麺という印象。麻婆ラーメンだけでも量は多めなのに、ライスも「小」とは名ばかりのてんこ盛りで登場。
 
 他に浅漬けのキムチ、たくあん、杏仁豆腐付き。
 
 コスパの良さはさすが川口の中華料理屋! そして店の性格&メニュー構成が判ったので、次はラーメン以外を試してみます。

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2023.09.22

つじ田@池袋 ~ 濃厚らーめん

Tujita2307002

 池袋西口二又交番近く。ほぼ4年半ぶりの往訪。先客2、後客4。

 つけ麺推しの店ですが、店外の券売機ボタンを見ると値上がり著しくてプレーンな「濃厚つけ麺」でも1050円するのに少々気が萎えて、「濃厚らーめん(980円)」を注文。ランチサービスなし。他客は全員つけ麺を注文。

 店内は縦長L字型カウンター20席程度。席間はかなり狭め。さすがにコロナ禍を経てガラガラのうちから奥から詰めて座らせるのは止めていました。卓上には黒七味、ブラックペッパー、酢、タレ。

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 とろみが強めのスープは昔の能書きだと「国内厳選の豚骨、比内地鶏の鶏がら、魚介、野菜、他合計十数種類の食材を元に」作ったとありましたが、その頃から大きな変化はないのかな?丼の淵にうっすら魚粉が付いていることから推察できるように、節系の旨味がやや前に出ているように感じますが旨味は抜群。それなりに濃厚ですが、この手のスープにありがちなくどさ、しょっぱさは全くなくて実に飲みやすい。単につけ麺のつけ汁を薄めて出すような低レベルの店とは完全に一線を画しています。

 麺はの三河屋製麺製で心持ち太め&緩いちぢれ入り。つるつるもちもちとした食感で、スープとの相性は文句なし。

 具はやや堅めのロース肉チャーシュー、刻みネギ、メンマ、海苔。
 
 多店舗展開しているにも関わらずいつでも安心して美味しく頂けるものを出せる安定感はさすがです。でもさすがに割高感は否めなくなって来たかと。

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2023.09.21

新福菜館@秋葉原 ~ 中華そば

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 秋葉原駅から昭和通りを渡って北へ。「富士そば」の先を東へ入る。京都の人気店の支店で、ほぼ1年ぶりの再訪。予定していた店が開店予定時間を10分過ぎても開店の気配がないのでこちらへ転進した次第。先客8、後客7と早い時間帯から繁盛していました。

 ここは中華そばに焼きめしをつけた「セットメニュー」が人気ですが、運動量がどうしても落ちる夏場には明らかに食い過ぎなので、今回は「中華そば・並盛(880円)」だけを注文。前回往訪時より130円も値上がり。
 
 店内はテーブル席のみで4人卓×4、2人卓×2。卓上には醤油、酢、ラー油、胡椒、一味、おろしニンニク、辛味。雑然というか殺伐とした本店と比較すると雰囲気はかなり落ち着いています。秋葉原でも観光客が集うエリアから外れているせいか、客層は近隣のサラリーマンだらけ・・・と思っていたらこんなところまで外国人観光客もくるのか・・・

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 黒々としたスープがこの店の最大の特徴。見た目ほどしょっぱいわけではなく、豚骨&鶏がら中心の出汁の味がちゃんと楽しめます。ただ本店より心持ち出汁が弱い気が・・・
 
 麺は並太ストレート麺でわずかにざらつきにある口当たり。老舗だと麺柔らかめの店が多い京都の中では新福菜館は割としっかりとした麺を出すのが好きで、ここもその傾向をしっかり受け継いでいます。

 刻み青ネギや茹でもやしが多めに添えられてる他、薄いながらもバラ肉チャーシューも多め。肉の旨味は辛うじて残っている程度ですが、値段を考えればその辺はやむを得ないかと。
 
 ここはFC店だそうですが、都内で長続きしているだけあってそれなりに満足できます。

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【DAZN観戦記】ACL2023/24 GS MD1:武漢三鎮 2-2 浦和 ~ 失点の仕方が残念過ぎたが、悪くはない結果に

 失点の仕方が悪すぎて終始ビハインドを背負い、終始ボールを持たされる羽目になりましたが、最後の最後でカンテ得意の理不尽ミドルが炸裂。苦手の中国アウェーで貴重な勝ち点1を得たのは悪くはないでしょう。
 
《スタメン》

 リーグ戦京都戦から遠距離移動を伴う中4日の浦和はマリウス→岩波、酒井→大畑、早川→伊藤、関根→髙橋、カンテ→リンセンとスタメン5名入れ替え。武漢戦にやたら強かったカンテのベンチスタートに象徴されるように、リーグ戦と並行してACLを闘う中で体力温存の意味合いで半分入れ替えたのでしょう。
 
 酒井はコンディション不良で帯同すらしてないという噂は本当だったようでベンチ外に。さらに明本の無理使いも避けたので、右SBは荻原を転用する苦しい布陣。
 
 サブに12名もいるので堀内やエカニットもベンチ入り。怪我人以外は全員連れてきたのかも(逆に言えば、確報はないもののシャルクや馬渡は故障中の可能性大)。
 
 武漢は新興のチームでACL初出場。中国人選手は広州恒大や上海上港から流れてきたACL経験者が多いそうですが、「世界的スーパースターと愉快な仲間たち」だったクラブでの経験がどれほど役に立つかどうか?
 
《試合展開》

 武漢はほとんど前からプレスをかけて来ず、守備はリトリート主体。よって立ち上がりから浦和がボールを握る展開になり、4分大畑の浮き球縦パスの跳ね返りを高い位置で回収した安居がいきなりミドルシュートを放って枠内を襲うもここはGKセーブ。
 
 このように浦和の試合の入りは上々でしたが10分にまさかの落とし穴。この試合初めて自陣に押し込まれる展開となったところで、チャン シャオビン(#12)の縦パス→アジズ(#9)ポストプレー→チャン シャオビンのミドルシュートが決まって早い時間帯に失点してしまいました。
 
 浦和守備陣の頭数は揃っていただけに武漢の単純極まりないワン・ツーでやられてしまったのにはびっくりしましたが、この場面でバイタルエリアはなぜかユルユル、シュートコースはぽっかりといつのも浦和ではあり得ない光景が現れてしまうのはACLアウェーゲームの恐ろしさなのかも。
 
 先制した武漢はさらに引き気味になり、5-4-1の守備ブロックで防戦。浦和は一方的にボールを握って両CBまで敵陣に入る場面すら多くなったものの、総じて攻め倦み気味。
 
 それでも25分岩尾縦パス→リンセンが相手2人を交わしてボックス内突入&シュート(GK正面)、27分にはボックス内左で伊藤が折り返し→安居のシュートがポスト直撃と惜しい場面も。
 
 武漢の守備ブロックはタイトとは言い難く、相手選手の間で小泉らがボールを受けて前を向き、かつアタッキングサードでショートパスがパンパンと繋がる場面も結構あって同点に追いつく予感ムンムンでしたが、左サイドがほとんど機能しないのが相手を押しきれない一因だったかも。
 
 ただパスが相手に引っかかってカウンターを食らいかかる場面も結構あり、26分には右サイドからドゥン ハンウェン(#25)クロス→シエ ポンフェイ(#30)に際どいヘッドを許す場面も。
 
 浦和ペースになりそうでならない前半を終え、スコルジャは後半頭から大畑→明本、岩波→マリウス、高橋→関根の3枚替え。
 
 岩波は前半にイエローカードをもらってしまい、しかもカウンターを食らいかかる過程でアジズやダビジソン(#11)と一対一での対応を迫られる局面が多かったので、2枚目のイエローをもらうリスクを避けたのでしょう。前半さっぱりだった大畑が下げられるのも仕方ありません。前半の高橋は上出来だっただけに関根投入はやや意外で、関根左SH、小泉トップ下、安居右SHの布陣に。
 
 そしてこの交代が効いて、55分右サイドから明本が相手DFを複数惹き付けながら縦パス→安居がどフリーでクロス→リンセンヘッドが決まって同点に。
 
 しかし、その直後左サイド自陣深い位置でマリウス・荻原・岩尾の三者間でビルドアップに詰まり、荻原の岩尾へのパスがずれて岩尾がボールを失う大惨事。これが祟って浦和守備陣はスクランブル状態になり、アジズのシュートはショルツがブロックしたものの、その後ボックス内で背後から明本がダビジソンを押し倒した格好になり、しっかりVARチェックが入ってPKに。62分ダビジソンがPKを決めて浦和は再び1点ビハインドに。

 しかも失点と同時に明本に代わってカンテを入れる謎の交代。リアルタイムでは交代の意図は全く判りませんでしたが、試合後のインタビューでカンテが「ちょっと不運なところ、明本のケガがありました。」と明かしていました。
 
 やむなく右SBには関根が入りましたが、関根は終始空回り気味で、かつ不用意なボールロストも目立ってブレーキに。また小泉や安居もお疲れなのか前半と比べるとパフォーマンスはガタ落ちとなり、浦和は完全にボールを持たされ気味に陥って決定機どころかシュートすら撃てず。

 さらに81分岩尾に代えて興梠を入れて「アタッカー祭り」を繰り広げるも浦和は自陣に引き籠る武漢守備陣を全く崩せず時間が徒過。カウンターを食らいかかる危ない場面だけが目立つことに。

 ただ後半VARチェックが2回もあってATが10分もあったのが幸い。90+4分武漢を押し込んだ状態で、ショルツのモーゼ攻撃&縦パス→右サイドから小泉クロス→伊藤が落としてリンセンのシュート。これは相手にブロックされたものの、武漢守備陣が3人、4人とリンセンのシュートブロックに集まってしまったのが命取りに。アーク付近でどフリーのカンテ得意の「理不尽なミドルシュート」が炸裂して浦和はなんとか同点に。
 
 気落ちした武漢相手に浦和は一気に勝ち越しを狙ったものの、さすがにそこまでは上手く行かずそのまま試合終了。

《総評》

 前述のように武漢三鎮は新興チームで、2022年シーズン超級リーグで優勝してACL初出場というチーム。
 
 ただ中国はバブル破裂に伴い広州恒大を典型例に世界的スーパースターをかき集めていたようなクラブが大崩壊し、経済的に混乱状態に陥っているクラブが少なくない模様。武漢三鎮もその例に漏れず、現在身売り話が進行中。その関係でアデミウソンなど主力外国人選手が離脱したようです。
 
 またそもそも前回大会ではコロナ禍の影響で中国のクラブはACLに超若手しか送ってこなかったこともあり、武漢三鎮はリーグ優勝したチームとは言え、ACLでの現在の立ち位置が戦前には良く判らなかったのが正直なところ。
 
 で、久しぶりにACLで中国のクラブと対戦してみた率直な感想は「随分フツーのチームになっちゃった」といったところでしょうか。全盛期の広州恒大や上海上港とACLで何度も対戦した頃からすれば圧倒的に小粒。岩波どころかショルツでも対応に困るような外国人選手なんていませんでした。その分「外国人選手で攻めて、中国人選手で守る」みたいな変な分業的色彩も薄くなってフツーのチームになった感じ。どちらかと言えば外国人選手の理不尽さに頼っていたのは浦和だったかも(苦笑)。
 
 浦和はそんな相手に終始リードを許す苦しい試合展開に。最初の失点も甚だ残念でしたが、2失点目=PKに繋がったしょーもないボールロストで再度突き放されたのは誠に余計でした。とにかく得点力に乏しい浦和が終始追いかける展開になってしまい、ボールを持たされる羽目に陥ったのには参りました。
 
 しかし、最後の最後でカンテの理不尽さが炸裂。苦手の中国アウェーでのドローは悪くない結果だと思いますし、この程度の武漢ならホームなら勝てるでしょう。

 酒井のコンディション不良に続いて明本も故障となると右SBは完全に人材不足。勝ち点3を得られなかったことより、また怪我人を出してしまったことのほうがはるかに痛手かと。
 
《選手評等》

・安居はJリーグよりACLのほうが活きる長澤型かもしれんなぁ。Jリーグではトップ下起用でもシュートを撃たなくなって久しい感じですが、この試合では妙に積極的。カルロス髙橋もACL向きっぽい。一方大畑がさっぱりなのには参りました。あれじゃ五輪なんて無理じゃないかと・・・

・リンセンが地味に復調してきたというか、浦和にフィットしてきたのは慶事。点を取りだすと守備もまじめにやるようになり、左SHという不本意なポジションを任されても手抜きはしない。あまりにも現金な性格はホンマ笑えます。

・この試合の審判団はUAEのセット。疑わしい場面ではちゃんとVARが介入し、主審がそれを突っぱねずにOFRまでする。それだけで納得感は上がり、ACLはJリーグよりかなりマシと思える典型的な試合でした。「アドバンテージを取ってるで!」のジェスチャーを主審があんまりしないのは難儀でしたがw

・この試合の解説者は槙野。浦和ゆかり&ACL出場経験があるということで槙野が呼ばれたのでしょう。そんなに頓珍漢なことは言いませんし、少なくとも不愉快な浦和下げをしない分だけあの方よりはマシと思いますが、やっぱ喋りすぎてうるさいのが難。浦和ゆかりの解説者を呼ぶなら現状では坪井が最適でしょう。でもあの落ち着いた口調がDAZNは気に入らんのかな?

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-----リンセン-----
小泉---安居---髙橋
---岩尾--伊藤---
大畑-ショルツ--岩波-荻原
-----西川-----

(得点)
10分 チャン シャオビン(武漢)
55分 リンセン
62分 ダビジソン(武漢:PK)
90+4分 カンテ

(交代)

HT 髙橋→関根(関根左SH、小泉トップ下、安居右SHへ)
HT 大畑→明本(明本右SB、荻原左SBへ)
HT 岩波→マリウス(マリウス左CB、ショルツ右CBへ)
62分 明本→カンテ(カンテCF、関根右SB、リンセン左SHへ)
81分 岩尾→興梠(興梠・カンテの2トップ気味、安居CHへ)

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2023.09.20

くまめん@神田 ~ 濃厚豚骨玉名ラーメン

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 山手線神田駅西口から「神田西口通り」を直進。外堀通を渡って2ブロックほど西へ。先客2、後客10。
 
 店内の券売機ボタンを見てイチ押しと思しき「濃厚豚骨玉名ラーメン(950円)」を注文。ランチサービスは特にありませんが、Webサイトに付いていたクーポン提示で煮卵をつけてもらいました。なお注文の際に店から「ニンニク入れますか?」と聞くとの貼り紙があり、確かに後客にはそう聞いているのですが、なぜか当方は聞かれず。煮卵がイレギュラーな注文だったので忘れたのかな?


 メニューは他に「豚骨味噌ラーメン」「九州煮干醤油らーめん」「濃厚魚介豚骨つけ麺」「鬼辛豚骨つけ麺」、そして夏季限定の「冷やし中華2023」といったところ。夜は馬刺しや辛子レンコンなど熊本名物を肴に飲み屋になる感じ。
 
 店内は縦長カウンター3+6席と店奥に奥にテーブル席が少々。卓上には紅生姜、特製辛油、コショウ、ラー油、醤油、酢。

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 スープは「濃厚豚骨」を冠している割には拍子するくらいサラサラで、しかも味わいも軽め。玉名ラーメンの特徴である焦がしニンニクチップで幾分渋味が付いていますが、デフォルトだとちょっと物足りないかな。しかし、ここで絶大な威力を発揮するのが卓上の特製辛油。これを少々垂らすとなぜか辛さだけでなく、旨味までマシマシに!!
 
 麺は中細ストレートタイプでやや硬めの茹で上がり。
 
 チャーシューはやや崩れやすく、しかも若干パサつき気味ですが、旨味は辛うじて保たれているだけでなく、案外厚みがあって量も多め。他にキクラゲ、刻み青ネギ、海苔。煮卵は完全な固ゆででした。
 
 玉名ラーメンに替玉の文化はないそうですが、替玉を頼む方もちらほらいました。
 
 神田駅西口も外堀通を渡ると飲食店も激減するので、この界隈の勤め人には重宝されそう。

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2023.09.19

川口家@川口 ~ 正油ラーメン

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 川口駅東口から産業道路を北へ。幸小学校西交差点の先。ほぼ1年ぶりの往訪。先客5、後客ゾロゾロ。入店後ほどなく満席になり、退店時外待ち7。

 店内の券売機で「ラーメン(780円)」を麺堅めで注文。前回より60円値上がり。ランチタイムは小ライスのサービス付き。なお前回往訪時まで券売機は店外にありましたが、この辺の治安を考えてとうとう店内に引っ込めたみたいで。
 
 以前は口頭で醤油か塩かを聞いてくるのが特徴でしたが、その辺も券売機ボタンで分けたようで。メニューは他にみそ、つけめん、煮干中華、まぜそばなど。なお入荷不足で「脂多め」のオプションがなくなっていました。
 
 店内は横長カウンター6席と、4人掛けテーブル席が2卓。卓上には刻み生姜、豆板醤、おろしニンニク、ラー油、酢、醤油、コショウ、白ごま。スタッフは作り手と接客係の2人だけでしたが、接客はこの手の店にしては丁寧なほう。配膳も高いカウンター越しではなく、ちゃんと席まで丼を運んできます。

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 スープは豚骨出汁、かえし共々心持ち弱めのライトな豚骨醤油。脂も適度に抑えられている上、豚骨の臭みとか、獣臭さみたいな家系にありがちな癖が少なく、それを物足りないと感じるか、食べやすいと感じるか意見が分かれるでしょう。「味濃いめ」を注文する客が多いのも頷けますが、個人的にはこれくらいがちょうどいい塩梅。途中でちょっと卓上のニンニクや豆板醤、白ごまを入れると最後まで飽きずに楽しめます。

 麺はやや太目のストレートタイプで家系らしい短いもの。硬めを頼んだこともあってかなりの噛み応え。小ライスを付ければ量も十分。

 チャーシューは小ぶりな代わりにそこそこ厚みあり。ややちょっと塩気強めの煮込み加減。他にうずら卵、ほうれん草、海苔三枚。

 全くそそらない外観の家系ラーメン店で、しかも近くに人気店「武蔵家」があるにも関わらず驚くほど長続きしています。どちらかと言えば「武蔵家」はハードパンチャーな家系なのに対しこちらはマイルド系なので、客層が全然被らないのが長続きしている原因かも。

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2023.09.18

祥瑞餃子軒@蕨 ~ 麻辣まぜ麺

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 産業道路沿い。川口市から蕨市へ入ってすぐ。近所に「かつや」あり。西川口駅からも蕨駅からもやや距離があります。先客ゼロ、後客2。西川口によくある「ガチ中華」ではなく、かなり日本の町中華寄りの店です。
 
 卓上のメニューを見て、火~金曜日にやっている「日替わりメニュー」の中から「麻辣まぜ麺(850円)」を注文。小ライス、スープ、ザーサイ付き。
 
 日替わりメニューは毎日4種類。でもレギュラーメニューの定食も充実しており、しかも値段も「日替わり」と大差なし。うーん、これでは日替わりの存在意義が良く判らない・・・また屋号に「餃子」を冠していますが、メニューは全然餃子推しではありません。
 
 店内は4人卓×4。2人卓やカウンターもあるにはありましたが、いずれも物置化。どうも昼間は宅配の弁当が主力になっているようで・・・ 店はオッチャン一人で切り盛りしていてしんどそう。後でやってきたオバチャンは来たと思ったらすぐに弁当の配送に出てゆきました。

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 麺は平打ちっぽい中太縮れ麺。柔らかめの口当たりですが、辛うじてもっちりした食感を保っていてまずまず。見た目と違って辛さはまだしも痺れがきつめ。でもご飯がないと食べづらいほどではなく、たっぷり入った肉味噌を絡めながら美味しくいただけました。ただ野菜類が刻みネギしかないのでちょっと飽きやすいかなぁ・・・ ゆで卵が一個入っていますが「ここで欲しいのはこれじゃない」感がハンパありません。

 ご飯はどうしても余りがち肉味噌の片付けに大活躍。中華スープやザーサイはなぜかかなりしょっぱめ。

 川口(正確には蕨ですが)の町中華らしい、コスパに優れた店です。

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2023.09.17

油堂@川口 ~ 油そば

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 川口駅東口のペデストリアンデッキ下に並ぶ低価格外食チェーン店群の一角。「Sガスト」→「から好し」の跡地。先客1、後客7~8。見るからにチェーン店っぽい外観で、調べたところ「町田商店」や「豚山」を展開する株式会社ギフトホールディングスの新業態のようです。

 店内のタッチパネル式券売機で「油そば(780円)」を注文。並盛(150g)、大盛(225g)、特大(300g)同値段なので思い切って特大にしてみました。
 
 メニューは基本油そばと辛味噌油そばだけで、後はトッピングでバリエーションをつけています。
 
 店内は縦長L字型カウンター15席のみ。「Sガスト」や「から好し」の時は非常に狭い店という印象を受けましたが、どうも厨房がやたら面積を食っていただけのようで、メニューを絞り込み、かつ調理プロセスが非常にシンプルな業態だと全然狭さを感じず。
 
 この店の特徴は調味料類が非常に豊富なこと。卓上には魚粉、黒胡椒、青のり、一味唐辛子、カレー粉、ケイジャン、ゴマ、酢、ラー油、かえし。またおろしニンニク、刻み玉ねぎ、紅生姜も用意。さらに入口脇にはデトックスウォーター、黒烏龍茶、ジャスミン茶が用意されていました。

Aburado2308002

 具はほぐしたチャーシュー、刻み青ネギ、メンマと非常にシンプルで、何がしかトッピングするのが前提みたい。とりあえず一頻りまぜまぜ。
 
 麺は中太ほぼストレート麺。”中華麺用粉にパスタ粉を配合し作り上げた風味豊かでモッチリ感のある「油そば専用麺」”だそうで、ウリ文句通りもっちりした食感は悪くありません。
 
 一方残念なのがタレ。タレの量は多くも少なくもありませんが、卓上の調味料類を何も入れずに食べてみたところ、やたらしょっぱいだけで旨味があまり伝わってきません。うーーーーーん、これは卓上の調味料類をあれこれ入れて自分好みの味を楽しむというより、あれこれ入れないと食えないレベルじゃないかなぁ・・・
 
 よって味がわかりやすい魚粉とニンニク、具のしょぼさを補うべく刻み玉ねぎの力を借りてフィニッシュ。具が少ないためか、300gでも特に量が多い気はしませんでした。

 すぐ近くにつけ麺の人気店「津気屋」があり、アリオ川口近くにはまぜそばの人気店「渓」がある中で、果たしてどうなることやら。

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2023.09.16

和節つけ麺1.5玉と焼餃子@ぎょうざの満洲

 予定していた店の臨休を食らったので、近所にあった「ぎょうざの満洲」を久しぶりに往訪。このチェーン店に来るのは9ヶ月ぶり。ライバル「餃子の王将」と違って川口に店がないのが祟って、案外来る機会がありません。
 
 9月限定メニューの「和節つけ麺」が目についたので、「和節つけ麺1.5玉と焼餃子(980円)」を注文。

Mansyu2309001
 
 具は麺の方にゆで卵半個、いんげん、メンマ。つけ汁のほうに超薄いバラ肉チャーシューと刻みネギといったところ。
 
 麺は中細緩い縮れ入り。つるつるとした口当たりでコシは一応保たれているといった感じ。麺は意外にも自家製だそうですが、どことなく安っぽいというか頼りないというか。
 
 つけ汁は宗田節・鯖節を使用したそうですがサラサラ系で魚粉のざらつきはほとんど感じず、しかも非常にあっさりした味わい。麺にさっと絡む程度なので、終盤は麺の水気が勝って一段に味気ない感じに。

Mansyu2309002

 ぎょうざの満洲の餃子を食べるのは超久しぶり。餃子の王将より皮が心持ち厚い気がしますが、適度に肉々しくて旨さは同等の評価。なおぎょうざの満洲は餃子専用のタレはなく、酢・醤油・ラー油を自分で調合する方式。

 まあもともと「ぎょうざの満洲」の麺類は多くを期待していませんでしたし、今時これだけ食って1000円しないだけで満足すべきなのかもしれません。餃子は日高屋より確かに3割美味いのは間違いありませんし。

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【観戦記】23年第27節:浦和 0-0 京都 ~ 毎度毎度お馴染みのスコアレスドロー

 Jリーグの審判団の残念さには腹立たしい限りですが、それ以上にアホほど決定機を作りながらも1点も入らない浦和攻撃陣の残念さが祟って、絶対に勝てる試合を勝ち切れずに毎度お馴染みのスコアレスドローに。今季似たような光景を何度見せられたことやら。


《スタメン》

 浦和はルヴァン杯準々決勝第2戦からショルツと酒井、カンテがスタメンに復帰。A代表で欧州遠征帰りの敦樹とルヴァン杯で酷使された明本、岩波がベンチスタート。
 
 ルヴァン杯で覚醒の兆しを見せたシャルクはなぜかベンチ外でしたが、ルヴァン杯のATに相手と交錯して傷んだのが祟ったのかも。ちょっと調子が出てくると小破するという「もうやんコース」でなければいいのですが・・・代わってルヴァン杯ではベンチ入り出来なかった興梠がベンチ入り。

 京都は出場停止の川崎に代わって谷内田がスタメンな他、豊川→原、麻田→アピアタウィアと入れ替え。

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《試合展開》

 序盤京都の強烈な前プレに苦しんで浦和はビルドアップもままならず、ロングボールでなんとか前プレを回避しようにも今後は前でボールが収まらず。当然ながら京都が浦和を押し込む展開になってしまいましたが、京都は京都で押し込んだところで決定機を作れず。

 23分岩尾の縦ポンに反応した関根が京都最終ライン裏に抜け出す決定機を得ましたが、飛び出してきたGKクソンユンに阻まれてゴールならず。ただGKは明らかに背後から関根を蹴っており、蹴った時点で関根はゴールに背を向けているのでDOGSOにはならないにしてもイエローどころかファウルにすらならないのは謎すぎました。

 しかし、この時間帯から浦和がパスワークで京都の前プレを空転させたり、逆浦和が前プレで高い位置でのボール奪取に成功したりして徐々に試合は浦和ペースに。ボールを握った浦和は盛んに京都最終ライン裏を狙っており、45+1分には中盤に降りてタメを作ったカンテスルーパス→関根が裏抜けに成功するもGKを交わそうとしてボールコントロールに失敗。

 さらにその直後早川が京都の横パスをカットして浦和が3対3のカウンターの場面を迎えるも、早川がいきなり放ったミドルシュートはコースも甘けりゃ威力も乏しくてGK正面に。

 浦和は後半頭から酒井→明本、早川→敦樹と2枚替え。前半の酒井の出来はさっぱりでしたが、試合後会見によると酒井はそもそも90分出られるコンディションではなく、「宏樹の交代は、戦術的なものではなかったとお答えしたいと思います。メディカル的な理由でこの前の試合も欠場しましたが、重症ではありません。近い将来、また彼を見られると思います。今日の試合で宏樹の出場が45分間に限定されるかもしれない、というのは試合前から分かっていた状況でした」とのこと。

 そしてこの2枚替えが効いて京都を一方的に自陣に押し込む展開になりましたが、肝心なところで小泉へのパスがずれまくって押している割には決定機をつくれず。
 
 押されっぱなしの京都は54分IH谷内田に代えてCB麻田を投入し、麻田がCB中央に入る5バック(5-3-2気味?)に転換。キジェ監督は両サイドをやられるのを嫌ったのかもしれませんが、中盤がスカスカになってしまう弊害のほうが大きくて傍目にはどう見ても悪手。
 
 浦和はセカンドボールを拾いまくって怒涛の波状攻撃を見せ、61分左から安居クロス→カンテ胸トラップまでは良かったものの、シュートを撃ちきれず。65分にはアーク付近で京都DF陣に囲まれながらもカンテ得意のミドルシュートが火を吹きましたがGKセーブ。

 押せ押せの浦和は67分安居→髙橋、関根→リンセンと交代。75分には岩尾のロングフィードでリンセンが裏抜けに成功し、GKとの一対一になったものの、追いすがる右SB福田がリンセンを背後から掴まえてリンセンの決定機を妨害。それでもリンセンはシュートを放ちましたが、GKにぶち当ててゴールならず。
 
 現地ではなんでリンセンがシュートを撃ち損ねたのか良く判らなかったのですが、帰宅して映像を振り返るとこれがDOGSOにならないどころかファウルですらなく、おまけにVARの介入すらないという二重三重の謎判定。いやはやこれには参りました。
 
 さらに猛攻を続ける浦和は77分髙橋縦パス→右サイドから伊藤のグラウンダーのクロス→前で小泉が京都DF陣を釣ってリンセンがどフリーという理想的な攻撃パターンを作りながらもリンセンのシュートはまさかの宇宙開発事業団。79分にはカンテのパスを受けてリンセンがボックス内でシュートを放つもわずかに枠を捉えきれず。
 
 82分には小泉に代えて興梠を投入し、前線にFW登録の選手が4人並ぶという「ペッカー時代」を彷彿させる「アタッカー祭り」を再現。スコルジャはバランスもへったくれもなく、とにかく勝ちに行ったのでしょう。88分明本の浮き玉縦パスに反応した興梠が京都最終ラインの裏を取ったところまでは良かったものの、シュートは枠を捉えきれず。

 後半の京都は全く何も出来ず、試合終了間際にFKからの流れで途中投入のパトリックに決定機が転がり込んでくるもシュートは西川の正面。

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《総評》

 スタッツ上は京都は5本シュートを放ったようですが、決定機らしい決定機は最後のパトリックの一発しかなかった一方、浦和は23分の関根を皮切りに決定機を量産。しかし終わってみれば今季の浦和お馴染みのスコアレスドロー。

 失点は少ないが得点も少なく、上位チームとやっても好勝負になるが下位チームとやっても勝ち切れずに引き分けだらけで勝ち点が伸びない。全く負ける気がしない相手だったが、それでも浦和が勝てるかどうかはまた別の問題という今季浦和が抱え続けている問題がまたまた露呈した試合でした。

 それにしても23分の関根といい、75分のリンセンといい、決定的な場面で京都のご乱行にイエローどころかファウルすら取らない主審、そしてなぜか沈黙するVARにはホトホト参りました。

 試合後スコルジャは審判の判定にはっきりと苦言(浦和公式ではばっさりカットされていますが「報知」などに掲載)を呈し、「レフェリーについてジャッジをするのは私の仕事ではないけど、もっとペナルティーエリア内の選手たちのところを注意深く見てほしい」「75分のリンセンのプレーがPKでなければ、私はどういったプレーがPKなのか分かりません。ピッチにレフェリーが4人、VARが2人、トータル6人の審判がいて、あそこでジャッジできない状況は、私には理解しがたい」とブチ切れました。

 主審さいたま市長がとにかくアンポンタンなのはともかく、これにVARが介入しないっておまえら全員阿部レフェリーなのか???

 今日の審判団も結局のところ

主審「どっちみちVARが見てるからここは流してもええやろ」
VAR「よーわからんけど、主審の判断を尊重や!」

という無責任体制みたいな感じ。JリーグはもうVARの運用が下手すぎて判定に対するモヤモヤ感は全く解消されず、ここに金をかける意味はほとんどない、非常にコスパが悪いと思いました。金をかけるならゴールラインテクノロジーみたいな主観の入らないシステムでしょう。

 とはいえ唯一の決定機を誤審でフイにされた訳ではなく、アホほどあった決定機を一つも決められずにお馴染みのスコアレスドローなので審判団に八つ当たりしても仕方ないとも思います。Jリーグ審判団の残念さには個人的にはもはや諦めの境地。これじゃW杯にJリーグの審判団が呼ばれないのは当然。そして来週から待望のアジアの笛です!!

 

Genbaneko

《選手評等》

・今日の良かった探しは右SHに入ったカルロス髙橋。熊本時代を髣髴させる泥臭さ全開で良かったと思う。浦和で出た試合で一番カルロスらしかったかも。それだけにカルロス→敦樹→リンセンの決定機で宇宙開発事業団には萎えたわ。

・左SHの持ち場を離れて勝手に2トップになりがちだったリンセンもこの試合はちゃんと左SHだったのは評価していいと思いました。「左SHイヤイヤ期」は卒業したみたいで。でも一番得意なはずの「ボックス内でのフィニッシュ」でずっこけるとはなぁ・・・

・金子って浦和在籍時は「気の弱そうな好青年」風だったのに、あの監督の下へ帰ったらただの「ショッカーの工作員」みたいになっててがっかり。

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-----カンテ----
関根---早川---小泉
---岩尾--安居---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(交代)
HT 酒井→明本
HT 早川→伊藤(伊藤CH、安居トップ下へ)
67分 安居→髙橋(髙橋右SH,小泉トップ下へ)
67分 関根→リンセン
82分 小泉→興梠(カンテとの2トップ気味)

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松田---山崎----原
--武田---谷内田--
-----金子-----
三竿-イヨハ---アピア-福田
-----ソンユン-----

(交代)
54分 谷内田→麻田
67分 山﨑→木下
67分 武田→平戸
71分 三竿→荒木
71分 松田→パトリック

 

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2023.09.15

肉めし岡本 足立入谷店@舎人 ~ 肉めし

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 首都高川口線足立入谷インター近く。日暮里舎人ライナー舎人駅からだと徒歩15分くらい。川口からだと南平大橋を渡ってすぐ。隣に丸亀製麺あり。
 
 「かつや」や「からやま」などを展開するアークランドサービスホールディングス株式会社が手がけるもので、2022年8月に新橋に1号店を出し、2号店は御徒町、そして足立入谷店が3号店。但し1、2号店が都心店なのに対して3号店は全く店質が異なる郊外の初のロードサイド型店舗で実験的な色彩が強い店かも。
 
 券売機はなく、卓上のメニューを見て基本と思しき「肉めし(759円)」を注文。後払い。
 
 メニューは基本「肉めし」「牛すき肉めし」「まぜそば」の3本立てで、あとはトッピングでバリエーションをつけているだけ。
 
 店内はL字型カウンター20席と4人卓×5。場所柄トラックなどドライバーの利用が多いと踏んでか、大箱の郊外店の割にはカウンター主体。卓上にはなぜか微塵切りになった紅生姜と辛味調味料。店内の雰囲気といい、店員の立ち振る舞いといい、ウチの近所の「からやま」とそっくり。

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 出来あいの具材を飯にぶっかけるだけのためか、あっという間に登場。「頑固おやじが作る市場のぶっかけ飯” をもとに誕生した進化系肉めし」「大鍋でじっくり煮込んだ肉・豆腐が主役」がウリ文句の肉めしはそのルックス通りに甘目にしっかり煮込まれた判りやすい味わい。「肉めし」と銘打っていますが、角煮風の豚肉の量はそれほどでもなく、豆腐が圧倒的に目立ちます。さらにごぼうも結構多め。他にわずかにこんきゃくといったところ。この辺は値段が値段なので仕方ないかな。
 
 途中で卓上の辛味調味料を試してみましたが、見た目は豆板醤そっくりなものの、妙に酸味が強くてイマイチ。これなら一味でも置いてもらったほうが良さげ。
 
 帰り際にもらった割引券は「かつや」や「からやま」と同じ100円割引券ではなく、「生玉子or青ねぎor味噌汁」の無料券サービス券でちょっと残念。でも次回は「まぜそば」を試してみたいと思います。

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2023.09.14

千代の湯@荒川遊園地前電停

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 都電荒川遊園地前電停から南へ歩いて3分ほど。JR尾久駅からも徒歩10分足らずの駅近案件ですが住宅地のど真ん中にあって非常に判りにくいのが難。古い低層マンションに同居した銭湯です。番台には若い兄ちゃんが座っていました。

 風呂は割とこじんまりとしていて座風呂とエステ湯を併設した湯舟が一つとこの銭湯のウリである「トゴール湯」があるだけ。「トゴール湯」とは新潟県栃尾又温泉付近で産出される風化鉱物トゴール・ウォームタイトを利用し、温泉の湧きだす仕組みを人工的にシステム化たものとのこと。一般の湯舟はやや熱めな反面、トゴール湯はかなりぬるめ。

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 またトゴール湯の近くの壁に月刊の手書き壁新聞「まる裸新聞」が貼ってあるのもこの銭湯の特徴。男湯のタイル絵はなぜか白樺林。

 風呂は大きくない割にはカランの数が多め(5+10+4)。しかもボディソープとシャンプーを備え付け。
 
 店主が新潟出身のせいか缶ビール「風味爽快ニシテ」が置いてあるのも特徴。

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鶏肉飯@松屋

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 松屋が2023年9月5日より発売中の「鶏肉飯(ジーローハン:630円)」を試食。松屋の「台湾出店5周年記念」として「台湾フェア」が2か月間開催されるそうで、「鶏肉飯」はその第1弾という位置づけ。
 
 「半熟玉子とのマリアージュでさらにまろやかに細切りの鶏むね肉に、やみつきの胡麻油香るネギ醤油ソースが絡んだ台湾グルメが登場」「柔らかい鶏むね肉と松屋自社製キムチ、シャキシャキの青ネギととろ~り半熟玉子がほかほかごはんの上にのった」というのが松屋のウリ文句。

 また例によって台湾料理そのまんまではなく、「日本のお米に合うよう松屋流にアレンジ」されているようで、どの程度魔改造されているのは良く判りません(苦笑)。

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 一見して判るようにご飯の量と比べておかずがえらく少ないんですなぁ・・・胡麻油香るネギ醤油ソースが絡んだ鶏むね肉が乗っているエリアは丼の半分も満たないかと。だから安いのか・・・
 
 よってこのままでは食べづらいというか、ネギ醤油ソースが絡んでないエリアの始末に困るのでビビンバのようにかき混ぜて食べました。正しい食べ方なのかどうかは判りませんが、そうするとなかなか良い感じに。総じて変に脂っこくもなく、苦手なエスニック臭さもなく、胡麻油とネギが適度な刺激に。メインが超淡白な鶏むね肉な上にソースの量が多くはなく、しかも半熟玉子が絡まっているので松屋にしては薄味なのも気に入りました。
  
 なお往訪した松屋川口駅店はいつの間にか箸やスプーンを配膳時に客が選んで取る(両方取っても可)ようになっていました。確かに松屋のメニューは丼もの中心に箸で食うのかスプーンで食うのか迷うものが結構あるので、店が両方付けて片方が無駄になるよりは洗い物が減っていいかも。

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2023.09.13

クマちゃん@新宿 ~ 中華そば

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 新宿駅西口から小滝橋通りを北へ。「ラーメン二郎」がある新宿都税事務所交差点の北すぐ。先客4、後客4.
 
 店外のタッチパネル式券売機で「おすすめ!」とある「中華そば(750円)」を注文。終日ライス無料サービスですが、ライスは券売機下にあるピンクのプラスティック板を食券代わりに手渡して注文する方式。
 
 メニューは他にチャーシュー麺ともり中華だけと非常にシンプル。

 店内はV字型カウンター13席のみ。卓上には胡椒、ニンニク、酢、一味、青かっぽ、そして「んモーッHOT」と称する辛味調味料。

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 スープは表面の脂層が分厚いせいか、熱々で登場。動物系出汁は結構効いてそうですが、その旨味を完全にかき消してしまうくらい塩気が強いので飲み進む気にはならず。

 麺は平たい中太タイプでごく緩い縮れ入り。表面の脂も手伝ってつるつるした食感で、若干柔らかめの茹で上がり。この手のラーメンには胡椒などの調味料を入れてナンボなので「んモーッHOT」を試してみましたが、旨味よりも辛さの方がはるかに強く出るタイプのようで、卓上のPOPに「辛いので少量からお試しください」と注意書きがあるのも納得。
 
 チャーシューは薄いながらも「チャーシュー麺」と称してもなんら不思議はないくらいたっぷり入っています。しかも切り立てがウリ。他に細メンマと刻みネギ。
 
 無料のライスは半ライスくらいしかなく、チャーシューだけでおかずには十分すぎるくらい。「青かっぱ」の出番はありませんでした。
 
 この場所でこの値段。「安くてそこそこ美味くて、とりあえずお腹一杯になる」という意味でのコスパは驚異的。恐れ入りました。

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2023.09.12

加寿屋@長居 ~ かすうどん

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 大阪で「かすうどん」が結構人気と聞いて試食してみました。往訪したのは「加寿屋 長居店」。御堂筋線長居駅を出てすぐ。長居交差点の北西角に立地。
 
 恥ずかしながら大阪育ちなのに「かすうどん」なんて全然聞いたことないわーと思っていたら、加寿屋の1995年オープン以降に流行ったものだそうで、そりゃ知らんはずやわ・・・個人的な感覚としてはめっちゃ最近出来た食べ物のようです(苦笑)。

 往訪した長居店はうどん屋のチェーン店なのに券売機はなく後払い。メニューを見てもっともシンプルな「かすうどん(850円)」を注文。かすうどんの専門店のようで、トッピングがやたら豊富という感じ。またサイドメニューの丼ものも充実。

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 加寿屋の公式サイトによると「かす」とは牛の腸をじっくり脂が抜けるまで時間をかけて揚げたものだそうで、大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理とのこと。「外はカリカリ、中はプルプルで香ばしく低脂肪でコラーゲンたっぷり」というのがウリ文句。
 
 関西のうどんらしく、素うどんでも十分出汁は美味いのに「かす」を加えることで脂が染み出てコクが一段と増し、何より牛の風味が加わることで旨さマシマシ!! 確かに人気があるのは良く判ります。
 
 また大阪のうどんは概して麺が柔らかいのが個人的にはちょっと苦手ですが、ここの麺は意外にかみごたえあってこれも気に入りました。
 
 ただ残念ながら「かす」の量はあまり多くありません。また全体のボリュームも多いとは言い難く、丼ものを合わせたセットメニューを推しているのもなんとなく納得。

 そしてチェーン店かつこのボリュームでこの値段はちょっと高くないかなぁ? 他店の肉うどんと比べると特に・・・ 「美味いことは美味いけれども割高」という大阪らしくない一杯だと思いました。

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2023.09.11

極みから揚げ定食@やよい軒

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 やよい軒が2023年9月5日から発売中のの「極みから揚げ定食」を試食。「2種の和風だれ」か「2種の濃厚だれ」かいずれかを選べるので、「濃厚だれ・から揚げ4個(870円)」にしました。というか、和風だれには地雷「大葉」が埋まっているので「濃厚」しか選びようがありません(^-^;
 
 なお「極みから揚げ定食」は「こだわりの特撰シリーズ」の第1弾という位置づけのようです。
  
 「粉付けした揚げたサクッとした食感のから揚げです。食べるラー油がアクセントの“ラー油マヨ”とごま油の風味がクセになる“旨塩だれ”、2種の濃厚だれで、最後までお楽しみいただけます。」というのが極みから揚げ定食・濃厚だれのウリ文句。

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 添付の「おいしい食べ方」を読むとやよい軒ではまず何もつけずに食べることを推奨していますが、から揚げの下味は控えめでご飯のおかずとしてはやや力不足。「サクッとした食感」やカラッとした揚げ具合を確認するに留めて、とりあえずは「旨塩だれ」で試食。「旨塩だれ」はから揚げの旨さを引き出し、引き立てるのに必要にして十分な働きをしています。
 
 一方「ラー油マヨ」のほうはマヨの自己主張が強すぎてから揚げどころかラー油の味さえかき消し気味。もう「マヨネーズが美味い!」としか良いようなない感じに。それでも美味いんだから悪くはないのですが(苦笑)。
 
 ハズレではないのですが、から揚げメインの定食だと「からやま」がコスパ面でもクォリティー面でも圧倒的な存在で、やよい軒はわざわざそんなところに新商品を出しても仕方ない気が。夏に出した「焼肉定食」も定評ある専業チェーン店があるようなところで勝負した点で同じでしたし。
 
 やよい軒の期間限定ものでは半ばレギュラー化している「とり天」や「宮崎冷汁」みたいなローカル色溢れる定食が一番良いように思います。

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【観戦記】23年ル杯準々決勝第2戦:浦和  3-0 G大阪 ~ 浦和らしからぬ大量得点で準決勝進出

 攻撃面では窮余の一策と思われたリンセンの起用が当たり、守備も第一戦から大幅に改善されて全く歯応えがないG大阪をホーム埼スタで軽く一蹴。実りが多い一戦でした。

《スタメン》

 浦和は第1戦から髙橋→リンセン、シャルク→関根、牲川→西川とスタメン3名入れ替え。第1戦でのシャルクのスタメン抜擢同様、リーグ戦ではベンチにすら入れずほぼ戦力外と見られていたリンセンをここでスタメン起用したのには心底驚きました。

 また故障をおして出場を続けていた酒井がついにベンチ外になったもサプライズ。また新潟戦で負傷したショルツは試合前の監督会見で「第2戦に向けては準備できています」と話していたのでスタメンに復帰するものと思っていたところベンチ入り止まり。
 
 さらに中島は第1戦で「ピッチに立って間もなく、相手とのチャレンジの中で筋肉を痛め、その後は普通にプレーできない状態になってしまいました」とのことでベンチ外に。過密日程をこなす上でこれ以上故障者を増やしたくないのか、プライオリティーの低いルヴァン杯では無理使いを避けたようです。代わって久しぶりに馬渡がベンチ入り。

 G大阪のスタメンは中3日での連戦にも関わらず第1戦と全く同じで、代表招集でラヴィを欠く以外はほぼフルメンバーの構成。G大阪が今季タイトルを獲れる可能性を残しているのはもはやルヴァン杯だけなので、ここに全力をぶつけてくるのは道理。

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《試合展開》

 第1戦で1点ビハインドとなったG大阪はとにかく堅守浦和相手に2点以上を取らないといけない立場なので頭からフルパワーで攻めてくるかも?と思ったのですが、特にそんな様子はなく試合の入りは五分五分。そして8分浦和がセットプレーで先制していきなり試合が動きました。
 
 岩尾CK→密集から引いた位置にいたリンセンがどフリーでヘッド!!CB佐藤がわざわざシュートを避けるように身を交わしているのも助けられた気もしますが、試合後の弁によるとリンセンは「オランダではCKからこのようなゴールをかなり決めていましたし、CKでチームの武器としてプレーしていました」とのこと。「身長はそれほどありませんが、タイミングはしっかり取れます」というのは暢久型みたいで。

 この得点シーンもさることながら、この試合ではセットプレーであれこれ工夫している様子が垣間見られました。26分には左サイドでFKの場面で荻原が意表を突いて中央後方にいた岩尾へ戻し、岩尾が浮き球を入れてボックス内奥で岩波が折り返すといういかにも仕込んだっぽいプレーもありました。試合後の会見ではスコルジャは攻撃のセットプレー担当の前迫コーチの仕事ぶりを絶賛。

 合計2点リードで一気に試合運びが楽になった浦和。第一戦ではG大阪に好きなようにボールを回されてドン引きに陥る時間帯が長かったことを反省してか、第2戦は明らかに前ハメ志向を強めて最終ラインを高く保とうとしていたようです。スコルジャも試合後「もちろん、ハイプレスの改善などは第1戦の後に行ってきました。第1戦ではビルドアップのところでフリーにさせてしまいましたが、それを阻止するようなプレスをかけました。」
 
 そんな中でリンセンが全然動かないのには参りましたが、それでも試合後いろんな選手が「中を締める」「中を使わせないようにする」といった言葉を口にしているところからすると、リンセンは動かないなりにパスコースを消すとか、アンカー山本をケアするとか最低限の仕事はしていたという勘定になるのかな?
 
 その結果浦和の最終ラインは全然下がらず、それどころか時折カウンターが発動。ただその好機に関根が往々にして攻撃の終点に。フィニッシュに繋がったのは前半終了間際の一回だけでしょうか。それでも浦和は第1戦と違ってボールを握る時間帯もそれなりにあって前半は終始優勢だったといって差し支えないでしょう。前半G大阪のチャンスは29分珍しく縦パスがCFジェバリに収まって岩波がイエローをもらい、好位置でのFKを与えた場面だけで、しかもFKは壁を直撃。

 計2点のビハインドにも関わらず全く良いところがなく前半を終えたG大阪は後半頭からダワンに代えて宇佐美を投入。浦和はなぜか第1戦より遥かに出来が良かった早川に代えてシャルクを投入しましたが、早川はU-21枠要員として準決勝でも欠かせないのでイエロー累積を避けたのかな?
 
 浦和は50分右サイドで細かくボールを繋いで小泉がアーク付近にいた荻原へ横パス→荻原は左サイドでどフリーだった関根へ展開するも関根のシュートはコースが甘すぎて東口は難なくセーブ。
 
 52分前線でシャルクがボールを収め損ねるどころか跳ね返りが自陣深い位置まで転がってジェバリに渡ってしまう大惨事があり、バス交換で西川と一対一になったジェバリは西川を交わしたところまではパーフェクトでしたが、シュートはなんと枠外へ。そして終わってみればこれがこの試合G大阪最大かつ唯一の決定機でした。

 60分浦和は今季一番かもしれない圧巻のプレーを披露。右サイド深い位置から軽快にポンポンポンとパスを繋いで最後は小泉が縦パス→リンセンがヘッドで繋いで関根がDF二人を前に巻いたようなシュートを放ったものの枠を捉えきれず。最後は「浦和の残念な2列目」になってしまいましたが、あれが決まっていたら伝説になっていたかもしれない見事な崩しでした。まさか浦女でしばしば見られる流麗なパス回しがメンズで見られるとは!!

 浦和が押し気味ながら追加点が取れない嫌な流れでしたが、63分G大阪を押し込んだ状態から待望の追加点。アーク手前から小泉が左の荻原へ展開→荻原がワンタッチでグラウンダーのクロス→ボックス内のリンセンの左足が炸裂!!リンセンはCBの監視を逃れてフリーになるのが実に上手い。まさにボックス内での仕事師。ボックス外で理不尽な仕事をするカンテとは正反対のFWなので上手く噛み合うと良いのですが。
 
 あとは71分明本→ショルツ、小泉→髙橋、77分岩尾→柴戸、関根→カンテとお疲れの選手を順次交代。ショルツ投入後は3バックにすると思いきや、ショルツをなんと右SBに配する奇策!!

 さすがにこの一連の交代は無理があったようで最後は毎度お馴染みのドン引きに陥ってしまってG大阪に随分シュートを撃たれましたが、そのシュートはブロックされたり枠に飛ばなかったりとこれまたお馴染みの展開に。西川をびびらせるようなシュートは全くなかったかと。
 
 また一連の交代で後方からパスを出せる選手&ボールを縦に運べる選手がいなくなり(特にCH)、攻撃は全く成り立たないなと思っていたところ、86分右サイドからシャルツがクロス。これがカンテスルー&リンセンスルーで左サイドのシャルクまで抜け、シャルクのシュートが右SBに転じていた黒川に当たってコースが変わったのが幸いしてゴール!
 
 もうシャルクは「やることなすこと上手く行く」という順回転コースに入ったみたいで。そしてリンセンは既に2ゴール上げて上機嫌なのか、舎弟シャルクに見せ場を作ってやろうという兄貴らしい心遣いが見え隠れ。
 
 第2戦は今季の浦和らしいスコアレスドローで計1-0での勝ち抜けを予想していましたが、思わぬ大量得点で計4-0での勝ち抜け。いやはやこれには恐れ入りました。

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《総評》

 カップ戦なので結果が全て、勝てば良かろうであって、それ以外は全部オマケ。しかし、そのオマケが極めて大きい試合でした。
 
 第1戦でのシャルクの一発に続いて、第2戦ではリンセンが大活躍。しかも「かいしんのいちげき」に過ぎないかもしれないシャルクと違って、第2戦のリンセンのゴールはいかにも再現性がありそうな形。また60分のプレーなどゴールのお膳立てみたいな仕事もこなし、さらに守備も最低限のタスクはやっているっぽい(ここは自信なし)。
 
 正直リンセンもシャルクも戦力外だろうと思っていたのですが、両人とも夏の移籍期間では買い手がつかずにそのまんま塩漬けに。ところが浦和FB本部が無能すぎて夏の即戦力補強は中島だけに留まり、その中島すら小破。さらに大久保も故障していよいよ前目の駒が足りなくなったところで、スコルジャは蔵で塩まみれになっていたリンセン&シャルクを仕方なく使ってみたらこれが大当たり。
 
 スコルジャは全く仕事をしないFB本部に言いたいことは山ほどあるでしょうが、そこを山本五十六ばりにじっと堪えて使える駒でなんとか結果を出しました。使い物になるとは全く思っていなかったリンセン&シャルクをどう説得し、どう騙して試合で本来の力を発揮できるようにもっていったのかは判りませんが、それこそまさにマネージャーとしての監督のお仕事。戦術の仕込みなんてコーチ任せで選手のマネジメントがスコルジャの真骨頂なのかも。

 またついに酒井を休ませ、小破したショルツの代わりに岩波を我慢して使い、カンテも短時間の出場に留めるなどリーグ戦やACLの大一番で欠かせない選手をプライオリティーの低いルヴァン杯で無理使いせずに結果を出したのも大きなオマケと言って良いでしょう。明本だけは酷使しつづけているようですが・・・
 
 連戦また連戦で練習は回復メニュー中心にならざるを得ないはずなのに、セットプレーの仕込みをやっているっぽいのも目を惹きました。
 
 細かい話をすれば、スコルジャはG大阪の様相が前回リーグ戦での対戦時からだいぶ変わっていることに第1戦で気づいて、第2戦で守備面中心に早速修正した辺りも高く評価できましょう。G大阪とは2週間後にリーグ戦で再戦しますが、次はどうなることやら?

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《選手評等》

・小泉のSH起用って以前はあまり良いイメージがなかったのですが、守備が劇的に良くなってて今や全く違和感なし。また監督も指摘するようにしょーもないボールロストが激減。攻撃時はサイドに張りっぱなしではなく、中へ入ってSBに大外を使わせる得意のお仕事。何か吹っ切れたみたいで再ブレイクの気配濃厚!!

・リンセン2点目で事実上勝負がついてしまったせいか、落胆を通り越して腑抜け面になっている宇佐美を大写しにする埼スタのスイッチャーは実に容赦ない。

・77分のカンテ投入でピッチ上についに5人の外国人選手(カンテ、リンセン、シャルク、ショルツ、マリウス)が揃い踏み!!これは浦和では極めて珍しい光景で過去あまり記憶にありません。なお紛らわしいのですがカルロスは外国人選手ではありません(苦笑)。

・久しぶりにベンチ入りした馬渡はプレースタイル的に負けている時の特攻要員しか使い道がないから仕方ないのですが、勝っている時の「ピッチャー鹿取」としてショルツをSB起用されるとなると全く立場なしで気の毒でした(つД`)

・関根の再三の決定機逸に象徴されるように浦和のサイドアタッカーの残念さには頭を抱えたくなりますが、G大阪4-1-2-3の布陣なのにWGにタレントがいないっちゅーのもなかなか泣けました。あと頼みのCFジェバリ(通称ニセカンテ)ははコンディションが良くないのかなぁ?

・ルヴァン杯準決勝の相手が横浜Mなのは過密日程同士で公平感があって実に良い感じ!

・吹田ではビジターはサイドスタンドアッパーの片隅に押し込められているので埼スタでは報復的な措置があるかな?と思っていたらそんな様子は全くなく、日曜のナイトゲームにしては驚くほどガンバサポがやってきました。メインアッパーのビジター用指定席がルヴァン杯では設定されないせいで、自由席がやたら売れたのかもしれませんが。

・試合前の会見でスコルジャは重要な話をしていたので、備忘録代わりに書き留めておきます。

◇大久保の状態:トモはリハビリを始めているところですが、来週、病院にいってもう一度検査し、そこでどれくらいかかるのかということがはっきりします。9月中にトモを見ることは難しいかもしれません

◇安部の状態:かなりいい形でコンディションを上げてきていましたが、筋肉の張りが強まった時期がありましたので、1週間くらいチーム全体とは別でトレーニングしていました。もう練習に復帰し、日々コンディションを上げている状況です。9月には裕葵は見られないと断言はできません」

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-----リンセン-----
関根---早川---小泉
---岩尾--安居---
荻原-マリウス--岩波-明本
-----西川-----

(得点)
8分  リンセン
63分 リンセン
86分 シャルク

(交代)
HT 早川→シャルク
71分 明本→ショルツ
71分 小泉→髙橋
77分 岩尾→柴戸
77分 関根→カンテ(カンテがトップ下気味、シャルクが左SHへ)

Gosaka230910001


アラーノ---ジェバリ--食野
--ダワン----石毛--
-----山本-----
黒川-佐藤--福岡-高尾
-----東口-----

(交代)
HT ダワン→宇佐美
69分 石毛→倉田
69分 食野→山見
84分 髙尾→藤春

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2023.09.10

【短感】23-24年WEリーグカップGS 第3節:仙台L 0-3 浦和L

・前節相模原戦からGK伊能→福田、CB髙橋→長嶋、左SH佐々木→安藤、右SH島田→清家と4名入れ替え。スタメンには純然たるテスト起用っぽい選手はおらず、同ポジションでの競争を促しながら選手層に厚みを加える監督の意図が色濃くにじみ出ています。今季はAFC Women’s Club Championship 2023への参加が決まった関係で厳しい日程で試合をこなすことが求められている関係もありましょう。

・左足関節内遊離体の手術で北海道キャンプには帯同できなかった塩越が「復帰まで約6週間」と公表されていたにも関わらず予想外に早く戻って来てベンチ入り。丹野が開幕戦以来のベンチ入りとなった一方、GK鈴木、右SB西村、CH角田がベンチ外に。

・先制点は左サイドから水谷が中へ横パス→菅澤スルー→猶本が左へ展開→安藤どフリーでクロス→菅澤がCBの前でちょこんと合わせたもの。もう練習通りとしか言いようがない見事が連携、見事な崩しでした。

・序盤から劣勢を強いられた上にラフプレーを連発していた仙台は37分に隅田が2枚目のイエローというか一発レッドでもおかしくはない悪質なファウルで退場。仙台はまだ2試合しか消化していないのに早くもレギュラーCBがイエロー累積で出場停止を食らっており、ファウルで相手を止めるのが体質になっちゃったようで甚だ残念。

・とはいえ数的優位に立った浦和が仙台をボコボコにし出したのは後半に入ってから。51分遠藤の縦パスを受けた猶本クロス→中で菅澤がCBを引き連れて、ファーでどフリーの安藤が角度がやや厳しいところからきっちり合わせてゴール!

・60分には栗島のロングフィードを受けた清家が単騎右サイドを激走してそのままボックス内に突入するもシュートはGK松本がセーブ。うーん、清家の決定力は未だ安藤に遠く及ばない・・・

・とはいえ、数的優位で2点差となると事実上勝負ありなので、楠瀬監督は61分に遠藤→髙橋、菅澤→島田、栗島→塩越の3枚替えを敢行。塩越は故障明けの試運転の意味合い強めでしょうが、それ以外はやはり純然たるテスト起用っぽい交代ではなく、同ポジションでの競争を促す交代。

・66分にはカウンターが炸裂。伊藤が深い位置から縦パス→最前線で島田が収めて、その横をどフリーで激走する猶本へ。猶本は苦手の一対一を制し、松本の股を抜いて3点目。

・75分になってようやく長嶋→丹野という純然たるテストっぽい交代がなされ、周囲もなんとか丹野に見せ場を作ってやろうとする配慮が見え隠れしましたが、残念ながら丹野はプレーに積極性を欠いて良いところなし。これなら昨季のほうがマシだった気が・・・

・87分にカウンターから島田に決定機がありましたがシュートはGK正面を突き、試合終了間際にはバイタルエリアからミドルシュートを放つもバーを直撃して追加点ならず。

・浦和のピンチは退場者が出る前の時間帯で、自陣でボールを失ってCFパウラに強引なミドルシュートを撃たれた場面くらい。それもGK福田がわずかに触って難を逃れました。

・昨季はぶっちぎりの成績で優勝したのに、さらに高橋の復帰&伊藤の加入で一段と選手層が厚くなっているのが良く判る試合内容だったのは嬉しい反面、清家の出来が好調時から程遠いのが気になりました。

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-----菅澤-----
安藤---猶本---清家
---伊藤--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
16分 菅澤
51分 安藤
66分 猶本

(交代)
61分 遠藤→髙橋(髙橋が右CB、石川左CB、長嶋右SBへ)
61分 菅澤→島田(島田&清家の2トップに。猶本右SHへ)
61分 栗島→塩越
68分 水谷→佐々木
75分 長嶋→丹野(丹野左SH、安藤右SH、猶本CH、伊藤右SBへ)

※写真は試合とは全く関係ありません

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2023.09.09

王牌@川口 ~ 蒸し鶏のネギ生姜ソース定食

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 川口駅東口、産業道路と樹モールの間に広がる飲食店街に立地。先客ゼロ。後客3。金萬福氏プロデュースの店らしいのですが、残念ながら金萬福氏を良く知らないので・・・コンビニ跡に出来て早くも1周年になることに気づいて往訪。
 
 注文は卓上のタッチパネルから。「平日ランチ」のタブから「蒸し鶏のネギ生姜ソース定食(880円)」を注文。平日ランチは全部で8種類ありましたが880円~1180円といった価格設定で、ホイコーロー定食が980円もする辺り、その周辺にある激安中華料理屋に慣れてしまうとどう見てもかなりの高級店です(苦笑)。
 
 コンビニ跡に出来ただけあって外観通り結構な大箱で店内はテーブル席のみ(4人卓×7、2人卓×3、6人卓×1)。水セルフでなんとポットに入っていたのはレモン水でした。

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 なんか全体に淡い色だらけ、白っぽい色だらけで中華料理らしい華やかさがありません。蒸し鶏の下には千切りきゅうりが多めに敷かれています。「ネギ生姜ソース」の生姜はいたずらに自己主張せず、蒸し鶏本来の旨さを活かすかのように控えめな味付けでこれまた良くも悪くも中華料理っぽくありません。油が多いので「さっぱり」という形容は当たりませんが、脂っこくはないので総じて夏向きと言えましょう。ちなみに中華スープもかなり薄味でした。

 見た目よりボリュームがあって、薄味の割にはご飯が進むので最後は少し蒸し鶏が余り気味に。

 悪くはないのですが、この店は平日ランチみたいな普段使い用ではなく、小グループで卓を囲んで一品料理を取り分けて愉しんでナンボの店かと。

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2023.09.08

塚田そば店@直江津 ~ 天ぷら中華

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 信越本線直江津駅を南側へ出て「直江津D51レールパーク」を回りこむように歩いて10分弱。周囲に飲食店がないところにポツンと立っていますが、老若男女非常に幅広い客層に支えられて終始混んでいました。夏休みらしく家族連れも。

 この店が変わっているのは、そばつゆに中華麺を入れた「中華」を出すこと。フツーの「そば」や「うどん」もありますが、客の大半は「中華」を頼んでいました。券売機を見るとどのメニューも極め付きに安く、「かけ中華」はなんと250円。それでは寂しかろうと思って「天ぷら中華(300円)」を注文しました。
 
 なお券売機ボタンは「中華」と表記されていますが、表の看板や壁に貼りだされたメニューは「中か」となっていて、この表記の揺れは何に起因するのか謎。
 
 店内は小上がりに6人卓×3、4人卓×4,カウンター6席。一味はテーブルやカウンターにはなく配膳口に置いてあるだけ。フードコートのようなスタイルです。

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 中華麺は並太緩い縮れ入り。かつおだしの効いた蕎麦つゆと妙に合う!!蕎麦用のつゆと中華用のつゆは同じなのかどうか判りませんが。一方天ぷらは値段が値段なので脂でコクを加える以外のことは期待出来ず。あとは刻みネギだけと値段相応に超シンプル。
 
 これだけだと量的にちょっと寂しいのでカレーやおにぎりをつける方もちらほら。

 中華麺を出す「そば」と言えば、姫路「まねき」の「えきそば」が有名ですが、個人的にはこちらのほうが好みかな?

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2023.09.07

万代そば@新潟 ~ カレーライス

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 改装された新潟・万代バスセンターの一角にある「万代そば」をほぼ2年ぶりに再訪。隣に「ラーチャン家」があるのも相変わらず。

 往訪したには18時前で、さすがに昼飯時と違って券売機前に行列が出来るほど混んではいませんでしたが、それでも立ち食いカウンターはさらっと埋まる程度には賑わっていました。早速「カレーライス・並(530円)」を注文。前回往訪時より50円値上がり。

 屋号は「万代そば」なのに蕎麦だけを頼んでいる人なんて見かけたことがなく、全員がカレーを注文しているのがこの店の最大の特徴。たまに「半そば+カレー」「そば+ミニカレー」を食べている人もいて、一応この店はそばも出していることが確認できます。

 立ち食いスタイルのこの店。以前はバス乗り場に椅子があって、そこでカレーを食べている人も見かけましたが、バスセンター改装に伴って椅子が撤去されたようで完全立ち食いになってしまいました。

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 カレーはとにかく真っ黄色な上にとろみが強く、大昔の学食とかゲレンデのボロい食堂とかで出てきそうないかにも「昭和」なルックス。予め福神漬けが多めに添えられて出てきます。具も玉ねぎ主体に豚肉が少々といたってシンプル。

 辛さはもっぱらカレー粉由来で超シンプルなのに旨味が実にしっかりしています。この場所で、この値段なのに妙に味に深みがある。首都圏の駅構内・周辺のスタンド形式の店で出てくる、ただ辛いだけで実に味わいが薄っぺらいカレーとは格段の差。

 また辛さもそれなりにあって、個人的には水がないとちょっと食べづらい感じ。それも食べてから後を引くのではなく、食べている最中からそこそこ辛く感じました。なお「並」でも量が多めで、正直晩飯には多すぎ。ミニカレーライス(420円)で十分だったと思うも時すでに遅し。

 地元の方に圧倒的に支持されているのも納得の逸品です。

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【TV観戦記】23年ル杯準々決勝第1戦:G大阪 浦和 ~ゴラッソ頼みの○サッカー(苦笑)

 勝った気は全くしないが、終わってみれば勝っている。典型的な浦和の試合でした。大幅駒落ちの浦和がほぼフルメンバーのG大阪に勝った点も評価できましょう。

《スタメン》

 浦和は直近のリーグ戦から小泉・岩尾・明本・マリウス以外の7名を入れ替え。伊藤がA代表、大畑がU-22代表招集に伴って不在な上に、新潟戦で故障した大久保やショルツはベンチ外。彩艶がいなくなったので早川をU-21枠に充当。テスト色が強いスタメン選考で、スコルジャはACLを睨んで選手層をちょっとでも厚くしておきたいのでしょう。
 
 新潟戦で勝ち点を取りこぼす主因となったシャルクにもう一度チャンスを与える辺りはいかにもスコルジャ流。一方ここでもベンチにすら入れないメンバーは非常に厳しい立場に。新加入のブックの試運転があるかも?と思ったのですが、試合に出られるコンディションではないのかなぁ・・・

 G大阪は直近のリーグ戦からクォン→佐藤、ラヴィ→石毛の2名入れ替えのみ。ラヴィはイスラエル代表招集で不在。さらに中野がU-22代表招集で不在。
 
 なお同じU-22代表招集組でも中野は「2002年1月1日以降生まれ」に当たるのでG大阪はこの試合でU-21出場義務は課されないが、大畑はそれに該当しない(2001年4月27日生まれ)なので浦和はU-21出場義務があるというややこしい関係にあるようです。
 
 また今大会から「アウェーゴール」がなくなったのも要注意事項。2006年ルヴァン杯で初めて適用されたアウェーゴールルールで負けたのは浦和です(つД`)

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《試合展開》

 試合開始早々前目で小泉がロングボールを収めてシャルクに展開し、シャルクがいきなりシュート(高尾がブロック)。5分には岩波ロングフィード→高尾が跳ね返したボールを拾ったシャルクがこれまたいきなりシュート(わずかに枠外)と新潟戦の汚名返上とばかりにやたら張り切るシャルク。
 
 9分には右サイドにいた安居からG大阪守備網の中で見事に浮いている小泉へパスが通り、どフリーで前を向いた小泉→シャルク→フリーでボックス内に荻原が突っ込む決定機を作りましたが、荻原のシュートは枠を大きく逸れていきました。
 
 上々の形で試合に入った浦和。直近のリーグ戦で徹底して前からハメにくる札幌にボロ負けしたG大阪に対して、久しぶりに汗かき役を全く厭わない髙橋をスタメン、しかも1トップに起用したことから浦和も前ハメを基本に守るものと思っていました。ところが、積極的に前ハメにいったのは立ち上がりだけで、15分くらいからはいったん高い位置に4-4-2の守備ブロックを敷いてから前に出る感じに。
 
 よって前半半ばからはG大阪が一方的にボールを支配する展開になりましたが、G大阪も思うように前進できず、浦和の守備ブロックの外側でボールを回しているだけ。
 
 それでもWG&SBのコンビネーションで浦和両SBの裏を盛んに狙っていたのは良く判り、31分についに決定機。右SB高尾がシャルクの裏へ抜け出してどフリーでクロス→ダワンのふんわりとしたヘッドがゴールマウスを襲いましたが、ゴールライン上で荻原がクリア。
 
 前半危なかったのはこの場面だけで、あとは「やられそうでやられない」いつもの浦和の塩試合に。ただ今の浦和が情けないのは守っているだけで全然カウンターを繰り出せないこと。9分の決定機以降の浦和の見せ場は28分安居のボール奪取から明本が右サイドで長い距離を走って独力でシュートに持って行った場面だけ。41分にはシャルクのパスカットで好機になりかかりましたが、浦和の守→攻の切り替えがあまりにも遅くてどうにもならず。
 
 試合が突如動いたのは後半開始早々。岩尾のロングフィードを右サイドで明本が頭で落とし、相手に奪われそうになったところで小泉&高橋がなんとか奪回。小泉のパスをアークやや手前で受けたシャルクの豪快なミドルシュートが決まって、何の脈絡もなく、何の前触れ、何の前兆すらなく浦和が先制。
 
 その後しばらくは浦和がボールを持つ時間帯もそれなりにあり、52分には荻原のクロス→シャルクヘッドの決定機を作りましたが、ここは東口が難なくセーブ。この時間帯のG大阪の反撃は59分左WGアラーノの横パスを受けたダワンがバイタルエリアからミドルシュートを放った場面くらい。それも枠を捉えきれず。
 
 ところが69分岩尾→柴戸、早川→関根、小泉→酒井の3枚替えを敢行した辺りから再びG大阪に一方的にボールを握られる展開に。この試合最大のピンチは途中投入の宇佐美が73分ジェバリへ縦パス→ジェバリの壁バスでボックス内へ突入したダワンがシュートを放った場面でしたが、それもわずかに枠外。
 
 浦和は76分髙橋→カンテ、シャルク→中島と早めに交代枠を使い切って防戦に努めるも、中島の運動量が少なすぎて反撃に出られず、まさに防戦一方。G大阪をシュートブロックしまくって耐えるだけに。反撃らしい反撃は90+1分岩波ロングフィード→最前線でカンテフリック→中島シュートで終わった場面くらい。
 
 試合終了間際にはボックス内でこぼれ玉を拾ったアラーノに決定機を許すもこれまた辛うじて岩波が身を挺してシュートコースを塞いで枠外に逃れて試合終了。

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《総評》

 スーペルゴラッソとかPKとかでなんとか先制して、後は徹底的に守り倒して勝つ。勝った気は全くしないが、終わってみれば勝っているという典型的な浦和の試合でした。エンタメ性に甚だ乏しい塩試合はだいたい浦和ペース。「あれだけでしたね」「やっている感じでは自分たちのペースでやれていました」というのはだいだい浦和の術中に嵌まって負けるチームの典型的な負け惜しみです。
 
 とはいえ、試合後スコルジャが「後半、引いて守る場面がありましたが、それは我々の狙いではありませんでした。しかし、かなり体力を消耗するタイプの試合でした。」と語るように、逃げ切り方はお粗末そのもの。全くと言っていいほどカウンターを繰り出せずに、ただただ守っているだけ。自陣に引き籠って相手のシュートなりクロスなりを弾き返しているだけというジリ貧モード。新潟戦と非常に似たような試合展開で、新潟には運があったけれどもG大阪にはなかった。ただそれだけだったと思います。
 
 途中投入の関根は甚だ挙動不審でサイドに穴を開けまくった挙句、見かねたスコルジャに明本と左右を入れ替えられる羽目に陥っていましたし、中島に至っては小破でもしたのかと思えるくらいに動けずじまい。仕方なく明本が中島の分まで激走していました。よくこれで守りきれたなぁ、というのが正直なところ。
 
 ただ試合後の会見によるとシャルクのゴールは全くの偶然ではなく、大原で練習していた形のバリエーションらしい。よって再現性のない、運頼みの一発という訳ではないのはちょっとした好材料。
 
 またG大阪がほぼフルメンバーだったのに対して、浦和は大幅駒落ち&アウェーで勝ったのは中3日&ホームで第2戦を迎えることを考えると十分評価に値しましょう。アウェーゴールルールがなくなったので、この1点の重みはだいぶ目減りしたかもしれませんが。なお明本はアウェーゴールルールがないことに試合当日に気づいたようです(苦笑)。

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《選手評等》

・汚名返上のチャンスを見事にものにしたシャルク。高い位置に4-4-2の守備ブロックを敷いているのにシャルクが突然飛び出してボールホルダーに突っ込んでゆくのには毎度クラクラさせられますが、今回はゴールで全てを有耶無耶に(苦笑)。「ゾーンディフェンスでの挙動が極めて怪しい点では関根もシャルクも似たようなものなので、一発があるシャルクのほうが関根よりマシかもしれんな」という話になんか説得力が出てきました。

・クロスへの反応など西川との差は否めない感じでしたが、それでも大過はなかった牲川。牲川って西川よりポジションがだいぶ前な気がしました。西川はボックス外に出てビルドアップを助けるのってあんまり見たことがないので。ただ前半ダワンにやられかった場面はポジショニング的にどうだったかな?

・67分カウンターに転じようとしたところで黒川に倒された明本。当然ながら激昂して「なんじゃこりゃ!!」と言わんばかりに黒川を睨みつけていましたが、ここで誰もが心配した「喉輪攻撃」を我慢したのがこの試合明本最大の見せ場。しかも一頻り恫喝を終えると、一転して黒川を包接して笑顔を見せるという硬軟の使い分け。もうそれって完全に北関東のDQNそのものやん・・・明本に恫喝された黒川は関西から出たことない子のようで、北関東の洗礼は怖かったやろうなw

・シャルクのゴールが決まった後になぜか傷んでいる小泉。どうも荻原の手が小泉を直撃したようですが、なんで荻原は小泉に平手打ちみたいなのを食わらせているのか、北関東が考えることはさっぱり判らない・・・小泉・大久保・中島の東京組とはイマイチ合わないのもなんとなく判るような・・・

・終盤必死に明本が激走して陣地を回復したのに、簡単にボールを捨てる安居には参りました。安居もだんだんなんで使われているのか判らんようになってきた気が・・・

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-----髙橋-----
シャルク---小泉---早川
---岩尾--安居---
荻原-マリウス--岩波-明本
-----牲川-----

(得点)
46分 シャルク

(交代)
69分 岩尾→柴戸
69分 早川→関根
69分 小泉→酒井(酒井右SB、明本左SH、シャルクトップ下へ)
76分 シャルク→中島
76分 髙橋→カンテ


アラーノ---ジェバリ--食野
--ダワン----石毛--
-----山本-----
黒川-佐藤--福岡-高尾
-----東口-----

(交代)
65分 石毛→宇佐美(宇佐美左WG、アラーノ左IH、ダワン右IHへ)
78分 食野→山見
90+1分 黒川→藤春
90+1分 ダワン→倉田

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2023.09.06

若松食堂@会津若松 ~ ソースカツ丼

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 会津若松駅から駅前の「大町通り」を南側へ歩いて10分程度。斜向かいに「会津町方伝承館」あり。先ゼロ、後客3。
 
 卓上のメニューを確認して「ソースカツ丼(1000円)」を注文。ここは「会津名物、ソースカツ丼発祥のお店」らしいのですが、そのことを店内で積極的に宣伝している様子はありません。また外観から察せられる通り、そもそも観光色が薄い店です。

 店内は4人卓×2と小上がりに4人卓×2、さらに店奥にも座敷がある模様。蛍光灯を半分に減らしているので薄暗いのが鬱。卓上にはラー油、醤油、七味、コショー。

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 蓋が閉まりきらない状態で登場!!でもカツ自体はさほど大きくはなくご飯の盛りが多めな感じ。

 ソースはやや酸味も感じられるものの総じて甘めで、スパイシー感は皆無。カツ自体は特に可もなく不可もなしちいったところ。ご飯の方までしっかりソースが染みているものの、千切りキャベツが多めに添えられているので最後まで飽きることなく一気に完食。


 なお味噌汁ではなくなぜか中華スープが出てきたのはラーメンも出しているからかなぁ・・・

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2023.09.05

カレーショップ える@川口芝 ~ オムカレー

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 産業道路「蕨駅入口」交差点を東へ。イオン川口前川店へ向かう途中。先客ゼロ、後客4。ほぼ2年ぶりの再訪。最寄り駅は蕨ですが駅からかなり距離があり、店の住所は川口市芝になります。

 卓上のメニューを見て店おすすめの「オムカレー(850円)」を注文。辛さは甘口/中辛(レギュラー)/大辛の3段階から選べるので中辛で。店は「カレーショップ」と銘打っていますが、メニューを見る限りカレー本体は何種類もあるわけではなさそうで、トッピングで変化をつけているだけのよう。

 また朝から喫茶店として営業している関係もあってメニューにナポリタンやオムライスがあるのはともかく、なぜかラーメンやたぬきうどんも用意。ランチタイムは全品サラダ&アイスクリーム付き。カレーが出てくる前にサラダ(千切りキャベツ)、そして一緒にらっきょうや福神漬、サラダドレッシングが2種出てきます。

 店内は厨房に向かって縦長カウンター7席と、店中央に島式カウンター14席。店は相変わらずおばちゃん2名で切り盛りしていました。

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 オムカレーといっても白米を卵の薄皮で包んだものが出てくるだけで、ご飯をケチャップで味付けしてあるとかご飯がピラフっぽいとかご飯自体にオムライス的な要素は何もありません。以前「ビーフカレー」を食べた時は大きな皿にライスが薄く盛られた状態で出てきたせいか量は多くも少なくもないという印象を受けましたが、オムカレーだとご飯がこんもりとした状態で出てくるので結構量があるように思えるのが不思議。

 自家製のカレーはとろみが強くて旨味たっぷり。中辛だとスパイスによる刺激はそこそこといういかにも日本風のもの。この感じだと「大辛」でもなんら差し支えなかったかも。牛肉は六日間も煮込まれ続けてほぼすじ状になっています。
 
 川口や蕨にはインドやネパールなどから来日した方がやっている現地風のカレー店が山のようにありますが、なんだかんだといってもこんな昔ながらの日本風のカレーが結局のところ一番好きだったりします。前回ライスがちょっとパサつき加減なのが残念でしたが、今回はちょうど良い炊きあがり。この辺が往々にして出来にブレがある「家庭的な店」の難点かもしれません。

 食べ終わりを見計らったようにバニラアイスが登場し、食後はしばしまったり。

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2023.09.04

ストーン@浅草橋 ~ 焼きカレー

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 総武線浅草橋駅東口を出て、総武線の南側に広がる飲食店街内。但し高架から若干離れたところにあり、しかも外観が目立たないので超駅近の割には見つけづらいかも。情報系バラエティー番組などに頻出する店で店内には色紙がベタベタ貼られていますが、往訪時は先客3、後客3と客入りは落ち着いていました。
 
 着席して早速この店の売りもの「焼きカレー(900円)」を注文。サラダ&飲み物付き。「普通盛で良いですか?」と念を押されましたが、オッサンは大盛を頼む方が多いのかな?
 
 この店はカレー専門店ではなく、もともとは喫茶店だったようですが、今や「焼きスパゲティ」「焼きカレースパ」「焼きタコライス」などやたら「焼き」に拘ったメニューがずらり。「焼きハンバーグ」ってハンバーグはフツー焼くだろう・・・「焼きロールキャベツ」なんて全く正体不明。
 
 店内は案外狭くて4人卓×6のみ。しかも4人卓といっても椅子が小さくてどう見ても2人しか座れなさそう。

 最初にサラダ、そして水のボトルが出てきます。そして焼きカレーは耐熱皿ではなく、取手のついた小さめの深鍋で登場。

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 配膳時は焼きカレーにしてはびっくりするくらいさらさらの状態で出てきましたが、食べているうちに熱が伝わってとろみが増してきました。カレーはあまり辛くなく、コクと旨味で押すタイプ。そして焼きカレーらしくチーズとカレーが混然一体となってコクと旨味がマシマシに。カレーの中には小さめの卵、ウインナー、小さく刻まれたブロッコリーが入っていました。

 食べ終わりを見計らってコーヒー(or紅茶)が出てきます。

 普通盛だと量的にはちょっと物足りない気もしましたが、食後は案外胃にずっしり来て、しかもいかにもカロリー高そうなので、普通盛で我慢したのは結果的に正解かも。

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2023.09.03

K`s kitchen@川口青木 ~ ハンバーグ定食

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 サミットストア川口青木店より一本西側に入った通り沿い。川口駅からも埼玉高速鉄道の川口元郷駅や南鳩ヶ谷駅からも遠い住宅地にあり、いかにも近所の常連さんだけで成り立ってそうな店です。先客ゼロ、後客1。
 
 表に掲げられた「王道メニュー」先頭の「ハンバーグ定食(750円)」を注文。ライス&ミニサラダ付き。
  
 「王道メニュー」は他にオムライス、明太パスタ、ナポリタンとあったので川口にありがちな「なんちゃって洋食屋さん」と思ったのですが、店内のメニューを見ると実に多彩で、鯖焼き定食、ほっけ定食、生姜焼き定食、唐揚げ定食等々洋食屋さんの範疇には収まらないメニューがずらずら。しかも値段は580円~750円といったところで今時驚異的に安いのが特徴。ただ店はロン毛の兄ちゃん一人で切り盛りしていたので、実際どこまで出来るのか不明。

 店内は4人卓×2とL字型カウンター7席。但しカウンターは席間激狭で実際は3人くらいしか座れなさそう。また座った場所が良くなかったのか、エアコンがあまり効いてなくて難儀。水もぬるかったですし・・・

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 ハンバーグにはデミグラスソースがたっぷり!!しかもハンバーグは案外厚みがあり、箸で簡単に切り分けられるふんわりとした柔らかさながらも肉の旨味が存分に楽しめる優れもの。もちろん肉汁もたっぷり。値段が値段なので下手すると冷凍が出てきかねないと思ったのですが全然違いました。ちょっとだけ添えてあるポテトが絶好のアクセントに。
 
 値段を考えれば感嘆すべき旨さ。ただそれだけにサステナブルなのかどうか、かなり気になります。

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【DAZN観戦記】23年第26節:新潟 1-1 浦和 ~ 補強という自助努力を全然してない浦和が他力本願なんて滑稽極まりないわ!!

 ラッキーと見られても仕方ないPKで先制して、その後相手はボール握ってるだけで決定機つくれずって浦和の絶対的な勝ちパターンなのに、選手交代の失敗というか、ベンチメンバーの組成ミスで引き分けって今季の浦和の限界を感じる試合でした。まぁこれまで何度も見た光景ですが。

《スタメン》

 浦和は前節湘南戦から安居→小泉、岩波→マリウスと2枚入れ替え。ベンチにシャルクが入ったのがサプライズで、荻原と柴戸がベンチ外に。
 
 早川がベンチ外なのはルヴァン杯でU-21を最低一人使う関係(=彩艶離脱に伴い、安心して使えるU-21がもはや早川しかいない!)でしょう。
 
 また伊藤がA代表選出、大畑がU-22代表選出によりルヴァン杯不在なので荻原と柴戸を温存したのかもしれず、その関係でシャルクが繰り上げ当選みたいな。試合後スコルジャは「怪我から戻ってきて、ここ最近、非常に好調なアレックス シャルクにチャンスを与えようと今日は思いました」と語っていましたが・・・

 新潟は天皇杯準々決勝から中2日と週央に試合がなかった浦和よりはるかに厳しい日程でしたが、天皇杯をスタメンをフルターンオーバーで凌いで、リーグ戦前節鹿島戦との比較では三戸→鈴木の入れ替えのみ。
 
 天皇杯はスタメンフルターンオーバー&主力の大半を温存したとはいえ、延長戦まで闘っただけでなく、攻撃の中核=左SH三戸を後半頭から投入して長時間使わざるを得なかった(にも関わらず結局敗戦)のだけは誤算だったかと。

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《試合展開》

 春の駒場でのホームゲームではビルドアップが巧みな新潟に対して浦和は前から懸命にプレスをかけるものの全くハマらず、新潟に良いようにボールを回されてしまいました。
 
 ただ新潟はボール保持率こそやたら高いものの、自陣でしっかり守備ブロックを敷いた相手を崩せないチームですし、しかもビックスワンの芝の状態が壊滅的なので浦和はリトリート守備主体で試合に臨んでロングボールで反撃すると予想しました。
 
 ところが意外にも前半の浦和はボールを握りたがる新潟に対してしきりに前からプレッシング。試合後の小泉の弁によると「4-4-2のゾーンをしっかりつくって我慢しながら、牽制しながら相手にミスが出たところでしっかりとプレッシングをかけていくということは意図してやっていました。」とのこと。
 
 その甲斐あって、芝の状態が悪いせいか自陣でミスを犯しがちな新潟から高い位置でボールを奪えそうで奪えないものの、新潟に容易にビルドアップを許さず、最終ラインを高くてコンパクトな守備ブロックを維持できました。プレスのかけ方を相当研究し、練習で仕込んだのでしょう。新潟がボールを持っている時間は長めなものの、浦和を押し込んでいる時間帯はあまりありませんでした。
 
 しかし、20分に大久保が故障!! 試合後の監督会見では「重症かもしれません。もちろん検査などをしなければいけませんが、筋肉系の怪我のようですので、そうであれば長期離脱も考えられます」とのこと。22分にやむなくスコルジャは安居をトップ下に投入して小泉を右SHへ配転。
 
 大久保の故障は大誤算だったでしょうが、その悪影響はすぐには露呈せず、それどころか26分自陣から岩尾ロングフィード→酒井折り返しで伊藤シュートと、戦前予想通りのロングボール攻撃で初の決定機。
 
 そして34分岩尾CK→関根ヘッドが長倉の手に当たり、VARが介入&OFRの結果ハンド=PKに。ハンドの判定は主審によるばらつきが非常に大きくて、ハンドを取らなくても特に不思議はないくらい微妙なシーンでしたがPKはPK。38分ショルツがPKをしっかり決めて浦和先制。GKの動きを見てど真ん中に決めるPK職人芸でした。C大阪戦のPK失敗はやはりお疲れが祟ったのでしょう・・・
 
 浦和は前半終了間際にもカンテの高い位置でのボール奪取から小泉に決定機がありましたが、シュートは力なく枠外へ。
 
 一方前半の新潟は31分スピードのある右SH長谷川が明本の裏を取った場面が惜しかっただけで、しかもその局面ですら結局シュートを撃てず。思うようにボールが運べないせいか、新潟は前半の終わりごろにはなぜかロングボールを多用し出しましたが浦和最終ラインに通用するはずがなく、まさに自殺行為でした。
 
 後半立ち上がりに西川ロングキック→酒井がハイボールに競り勝って、こぼれ玉を最前線で小泉キープ→左サイドから走り込んだ関根に決定機が生まれましたがシュートは惜しくもサイドネットを叩くのみ。とはいえ、ここも浦和のストロングポイントが現れた良い形と評価できましょう。
 
 ところが浦和が良かったのはここまで。猛暑下で浦和の前目は体力が尽きたのか、前半と比べると明らかに前プレの強度がガタ落ちに。当然ながら新潟が浦和を自陣に押し込む時間帯が長くなり、前半全く取れなかったCKの数も一気に増え出しました。
 
 そうはいってもそこから決定機が作れないのが新潟の悲しいところ。65分高木CK→ファーで高が押し返して混戦になった場面が惜しかったものの、長倉のシュートは酒井がブロック。この辺りは浦和の「やられそうでやられない」芸風全開で、しかも浦和は「このままウノゼロで逃げ切ろう」と言わんばかりにボールを奪っても全く攻め急がず、ボールを握って休みながら最終ラインを押し上げていました。

 戦局が動いたのは73分の新潟の三枚替え(島田→秋山、高木→三戸、鈴木→小見)。早速76分ショートコーナーから三戸が鋭いシュートを放つも西川がセーブ。そこで得たCKから秋山がミドルシュートを放つもわずかに枠外。
  
 一方浦和は78分足が攣った小泉に代えてシャルク、カンテに代えて興梠を投入。シャルクが左SH、関根が右SHに回りましたが、結果的にこれが仇に。79分に投入された右SH松田にシャルクが単騎プレスをかけに行ってあっさり交わされたのを契機に、明本もカットインしてきた松田に球際で競り負け。しかも松田のシュートがショルツに当たったこぼれ玉が小見の前にこぼれてしまう不運も重なって浦和まさかの失点、小見は今季初ゴール&J1での初ゴール。
 
 押せ押せになった新潟は86分松田の縦パスから長倉がマリウスのマークを独力で剥がして反転シュートを放つもわずかに枠外。
 
 一方浦和は87分に関根に代えて大畑を投入するも、安居トップ下が全く機能しない上にシャルクは終始空回り。興梠も傍目からは痛々しいくらい何も出来ず。しかも83分興梠が高に背後から踏まれ、わざわざVARでチェックが入ったにも関わらずレッドカードどころかイエローすら出ないとか、ATには長倉の悪質なファウルでショルツが肩を傷めたにも関わらずこれまたイエローすらなしと腹立たしい場面の連続で、モヤモヤしっぱなしで試合終了。

Niigata005

《総評》

 微妙な判定だろうが、ゴラッソ一発だろうが、相手の凡ミスだろうが、とにかく一点取って逃げ切る。相手はボールを握ってご満悦かもしれないがただそれだけで、なんだかんだと相手に決定機は与えない。倒れそうで倒れない、やられそうでやられない試合って絶対的な浦和の勝ちパターンのはず。正直面白くない試合、しょっぱい試合はだいたい浦和ペースの試合。
 
 しかし、残念ながらやはり攻められっぱなしだと全試合逃げ切るのは無理なようで、浦和は終盤に被弾して伝統的に大のお得意様、勝ち点配給マシン新潟相手にまさかの引き分け。
 
 試合後のスコルジャは言葉少なですが、小泉が長めのコメントを残していて参考になりました。
 
 要するに小泉は「引き込んでしっかりと固める」選択自体は間違っていないが、それだけだと「ディフレクションでアクシデントが起きやすい」ので、「攻撃で時間をつくったり相手に圧力を与え続けたりすることができなかった」のが引き分け止まりの主因と総括しているようです。

 そして体力が落ちる後半でも「攻撃で時間を作る」「相手に圧力をかける」ために必要不可欠だった大久保の故障退場がここで響きました。
 
 決定機を決められないどころかシュートがとにかく枠に飛ばない、ラストパスがずれる、良いタイミングでラストパスが出てこない等々「攻撃の終点」として悪目立ちしがちの大久保ですが、「なんだかんだと相手にカウンターの脅威を与えられる」「ボールを奪ったら独力でドリブルで長い距離を運んで陣地回復できる」「強度マシマシのプレスバックを長時間続けられる」といったお仕事では非常に役に立っていたことが良く判りました。皮肉にも大久保がいなくなったこの試合で。「ごん、お前だったのか」みたいな。
 
 しかもその故障は相手との交錯や悪質なファウルによるものではなく、無理使いが祟っての筋肉系のトラブル臭いのが何ともやるせない。消耗が激しいSHなのに頭数不足に苦しみ、大久保は長時間使われ続けたからなぁ・・・
 
 そして選手層の薄さが祟って、代えれば代えるほど攻守とも機能不全に陥る浦和。ルヴァン杯に色気を残して荻原や早川を温存し、シャルクを無理やり使ったのが見事に失着になるとは!!せめて大畑投入が先だったら、と結果論丸出しのモヤモヤ感が募るばかり。


 首位横浜Mが柏相手に負け、3位名古屋も横浜C相手に引き分けたものの、C大阪がいつの間にか勝ち点を積み上げて得失点差で浦和を上回ったので、浦和は5位に後退。浦和には一応ACL圏入りどころか優勝の目も残っていますが、個人的にはもうその辺は関心薄。これからACLで過密日程を迎えようというのにロクに補強もしない浦和が、上位チームの失速に乗じて=他力本願で這い上がるなんてあまりにも虫が良すぎましょう。

Niigata004

《選手評等》

・松尾主審&岡部VARと聞いて

 松尾主審「VARが見てるからええやろ」

 岡部VAR「なんやよう分からんけど、とりあえず主審の判断を尊重やな」

みたいな感じにならなきゃいいがと案じていたら、本当にそんな感じになるとはなぁ・・・

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-----カンテ----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
38分 ショルツ(PK)

(交代)
22分 大久保→安居(故障による交代。安居トップ下、小泉右SHへ)
78分 カンテ→興梠
78分 小泉→シャルク(シャルク左SH、関根右SHへ)
87分 関根→大畑(大畑左SB、明本左SH、シャルク右SH)

Niigata2308

-----鈴木-----
長倉---高木--長谷川
---島田--高----
堀米-デン-舞行龍-藤原
-----小島-----

(得点)
81分 小見

(交代)
73分 島田→秋山
73分 高木→三戸(三戸左SH、小見トップ下、長倉CFへ)
73分 鈴木→小見
79分 長谷川→松田

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2023.09.02

欅@勝浦 ~ 勝浦タンタンメン

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 外房線勝浦駅から徒歩5分くらい。海水浴場などがある賑やかなエリアとは反対側の山側にあり、観光色皆無の完全に地元民向けの佇まい。先ゼロ、後7。
 
 早速お目当ての「勝浦タンタンメン(850円)」を注文。他に「タンタンつけ麺」「タンタン焼きそば」というメニューもありましたが、外観から察せられる通り担々麺専門店ではなく、醤油ラーメンや魚or肉系の日替わりランチも用意。夜は居酒屋さんといった感じです。

 店内はカウンター4席と4人卓×1、小上がりに4人卓×2,6人卓×2。

 「勝浦タンタンメン船団」によると「勝浦のタンタンメンは、当地の海女さん・漁師さんが寒い海仕事の後に、冷えた体を温めるメニューとして定着してきました。メニューの特徴は、通常のゴマ系と違い、醤油ベースのスープにラー油が多く使われたラー油系タンタンメン。具材はミジン切りの玉ネギと挽肉が入ることが一般的で、お店によってニンニク、ニラ、ネギが入ったり、スープも味噌ベースのお店もあったりと各店が特色を生かしたメニューを提供しております」とのこと。

Keyaki_katuura002

 ここのスープは勝浦タンタンメンでは珍しい味噌ベースですが味噌自体の自己主張はさほど強くなく、出汁とのバランスが取れた良い感じに旨辛に仕上がっています。ただラー油からくる辛さが結構きつい。表面のラー油がなくなったように見えても最後まで辛さが残りました。

 麺は中細ごく緩い縮れ入り。つるつるした口当たりで若干柔らかめの茹で上がり。

 そして炒め物のタマネぎとひき肉がたっぷり!特にタマネギの甘味がスープの辛さとコントラストをなして飽きさせません。他にニラや白髪ネギも多め。麺を食べ終わってもタマネギやひき肉がアホほど底に溜まったままなので小ライスつけても良さげですが、たっぷりタマネギのため単体でもややボリューム多めなので、ライスをつけると食いすぎでしょうなぁ(苦笑)。ただ穴あきレンガが見当たらないのは残念。

 次は「タンタン焼きそば」を試してみたいと思います。

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2023.09.01

葵 ララガーデン川口店@川口 ~ まぜそば

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 川口駅西口からオリンピック通りを西へ進んだ「ララガーデン川口店」内。先客6、後客8。約3年ぶりの再訪。川口&蕨で5店舗を展開している「葵」グループの店です。ララガーデンのレストラン街ははま寿司・大戸屋といったSC定番店を除くと入れ替わりが激しいのですが、この店は向かいの「一刻魁堂」と共に長続きしているほう。

 卓上のタッチパネルで「まぜそば(900円)」を注文。値上がり著しい上に「終日麺大盛サービス」がなくなってしまったようで残念。

 メニューを絞り込んで特色を出している葵の他店とは異なり、ここはSC店らしく塩・醤油・つけ麺・まぜそばとなんでもあり。また往訪時は期間限定メニューとして「冷やし梅紫蘇つけそば」を出していました。

 店内はSC内店舗らしく全席ボックス席でカウンター席無し。水セルフ。卓上にはブラックペッパー、酢、ラー油、しょうゆ。まぜそば専門店ではないので、味変アイテムに乏しいのは仕方ありません。

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 具はチャーシュー、刻み玉ねぎ、刻み青ネギ、メンマ、海苔、魚粉といった標準的なもの。何度も天地をひっくり返しながらまぜまぜ。醤油ダレが底のほうに溜まっていますが、その量は少な目で混ぜ終わると汁気は全く丼に残らず。
 
 麺は自家製の中太ストレート麺。魚粉交じりのせいかわずかにざらつきがあり、もっちりという形容がしっくりくる食感。つけめんではないので麺には温もりが少々残っていますが、それでも噛み応えは良好。タレの量が少ないせいか、まぜそばにしては薄味。でもやたら味が濃いよりははるかにマシ。脂っ気の少ない、いかにも和風の味わいで気に入りました。
 
 SC店でこの出来なら十分でしょう。かつて「ララガーデン川口店」は他の「葵」各店と比べてクォリティーがびっくりするくらい低くて難儀でしたが、しばらく来ないうちにかなり改善されたのかな?

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