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2023.09.16

【観戦記】23年第27節:浦和 0-0 京都 ~ 毎度毎度お馴染みのスコアレスドロー

 Jリーグの審判団の残念さには腹立たしい限りですが、それ以上にアホほど決定機を作りながらも1点も入らない浦和攻撃陣の残念さが祟って、絶対に勝てる試合を勝ち切れずに毎度お馴染みのスコアレスドローに。今季似たような光景を何度見せられたことやら。


《スタメン》

 浦和はルヴァン杯準々決勝第2戦からショルツと酒井、カンテがスタメンに復帰。A代表で欧州遠征帰りの敦樹とルヴァン杯で酷使された明本、岩波がベンチスタート。
 
 ルヴァン杯で覚醒の兆しを見せたシャルクはなぜかベンチ外でしたが、ルヴァン杯のATに相手と交錯して傷んだのが祟ったのかも。ちょっと調子が出てくると小破するという「もうやんコース」でなければいいのですが・・・代わってルヴァン杯ではベンチ入り出来なかった興梠がベンチ入り。

 京都は出場停止の川崎に代わって谷内田がスタメンな他、豊川→原、麻田→アピアタウィアと入れ替え。

Kyoto2308004

《試合展開》

 序盤京都の強烈な前プレに苦しんで浦和はビルドアップもままならず、ロングボールでなんとか前プレを回避しようにも今後は前でボールが収まらず。当然ながら京都が浦和を押し込む展開になってしまいましたが、京都は京都で押し込んだところで決定機を作れず。

 23分岩尾の縦ポンに反応した関根が京都最終ライン裏に抜け出す決定機を得ましたが、飛び出してきたGKクソンユンに阻まれてゴールならず。ただGKは明らかに背後から関根を蹴っており、蹴った時点で関根はゴールに背を向けているのでDOGSOにはならないにしてもイエローどころかファウルにすらならないのは謎すぎました。

 しかし、この時間帯から浦和がパスワークで京都の前プレを空転させたり、逆浦和が前プレで高い位置でのボール奪取に成功したりして徐々に試合は浦和ペースに。ボールを握った浦和は盛んに京都最終ライン裏を狙っており、45+1分には中盤に降りてタメを作ったカンテスルーパス→関根が裏抜けに成功するもGKを交わそうとしてボールコントロールに失敗。

 さらにその直後早川が京都の横パスをカットして浦和が3対3のカウンターの場面を迎えるも、早川がいきなり放ったミドルシュートはコースも甘けりゃ威力も乏しくてGK正面に。

 浦和は後半頭から酒井→明本、早川→敦樹と2枚替え。前半の酒井の出来はさっぱりでしたが、試合後会見によると酒井はそもそも90分出られるコンディションではなく、「宏樹の交代は、戦術的なものではなかったとお答えしたいと思います。メディカル的な理由でこの前の試合も欠場しましたが、重症ではありません。近い将来、また彼を見られると思います。今日の試合で宏樹の出場が45分間に限定されるかもしれない、というのは試合前から分かっていた状況でした」とのこと。

 そしてこの2枚替えが効いて京都を一方的に自陣に押し込む展開になりましたが、肝心なところで小泉へのパスがずれまくって押している割には決定機をつくれず。
 
 押されっぱなしの京都は54分IH谷内田に代えてCB麻田を投入し、麻田がCB中央に入る5バック(5-3-2気味?)に転換。キジェ監督は両サイドをやられるのを嫌ったのかもしれませんが、中盤がスカスカになってしまう弊害のほうが大きくて傍目にはどう見ても悪手。
 
 浦和はセカンドボールを拾いまくって怒涛の波状攻撃を見せ、61分左から安居クロス→カンテ胸トラップまでは良かったものの、シュートを撃ちきれず。65分にはアーク付近で京都DF陣に囲まれながらもカンテ得意のミドルシュートが火を吹きましたがGKセーブ。

 押せ押せの浦和は67分安居→髙橋、関根→リンセンと交代。75分には岩尾のロングフィードでリンセンが裏抜けに成功し、GKとの一対一になったものの、追いすがる右SB福田がリンセンを背後から掴まえてリンセンの決定機を妨害。それでもリンセンはシュートを放ちましたが、GKにぶち当ててゴールならず。
 
 現地ではなんでリンセンがシュートを撃ち損ねたのか良く判らなかったのですが、帰宅して映像を振り返るとこれがDOGSOにならないどころかファウルですらなく、おまけにVARの介入すらないという二重三重の謎判定。いやはやこれには参りました。
 
 さらに猛攻を続ける浦和は77分髙橋縦パス→右サイドから伊藤のグラウンダーのクロス→前で小泉が京都DF陣を釣ってリンセンがどフリーという理想的な攻撃パターンを作りながらもリンセンのシュートはまさかの宇宙開発事業団。79分にはカンテのパスを受けてリンセンがボックス内でシュートを放つもわずかに枠を捉えきれず。
 
 82分には小泉に代えて興梠を投入し、前線にFW登録の選手が4人並ぶという「ペッカー時代」を彷彿させる「アタッカー祭り」を再現。スコルジャはバランスもへったくれもなく、とにかく勝ちに行ったのでしょう。88分明本の浮き玉縦パスに反応した興梠が京都最終ラインの裏を取ったところまでは良かったものの、シュートは枠を捉えきれず。

 後半の京都は全く何も出来ず、試合終了間際にFKからの流れで途中投入のパトリックに決定機が転がり込んでくるもシュートは西川の正面。

Shiro_abe

《総評》

 スタッツ上は京都は5本シュートを放ったようですが、決定機らしい決定機は最後のパトリックの一発しかなかった一方、浦和は23分の関根を皮切りに決定機を量産。しかし終わってみれば今季の浦和お馴染みのスコアレスドロー。

 失点は少ないが得点も少なく、上位チームとやっても好勝負になるが下位チームとやっても勝ち切れずに引き分けだらけで勝ち点が伸びない。全く負ける気がしない相手だったが、それでも浦和が勝てるかどうかはまた別の問題という今季浦和が抱え続けている問題がまたまた露呈した試合でした。

 それにしても23分の関根といい、75分のリンセンといい、決定的な場面で京都のご乱行にイエローどころかファウルすら取らない主審、そしてなぜか沈黙するVARにはホトホト参りました。

 試合後スコルジャは審判の判定にはっきりと苦言(浦和公式ではばっさりカットされていますが「報知」などに掲載)を呈し、「レフェリーについてジャッジをするのは私の仕事ではないけど、もっとペナルティーエリア内の選手たちのところを注意深く見てほしい」「75分のリンセンのプレーがPKでなければ、私はどういったプレーがPKなのか分かりません。ピッチにレフェリーが4人、VARが2人、トータル6人の審判がいて、あそこでジャッジできない状況は、私には理解しがたい」とブチ切れました。

 主審さいたま市長がとにかくアンポンタンなのはともかく、これにVARが介入しないっておまえら全員阿部レフェリーなのか???

 今日の審判団も結局のところ

主審「どっちみちVARが見てるからここは流してもええやろ」
VAR「よーわからんけど、主審の判断を尊重や!」

という無責任体制みたいな感じ。JリーグはもうVARの運用が下手すぎて判定に対するモヤモヤ感は全く解消されず、ここに金をかける意味はほとんどない、非常にコスパが悪いと思いました。金をかけるならゴールラインテクノロジーみたいな主観の入らないシステムでしょう。

 とはいえ唯一の決定機を誤審でフイにされた訳ではなく、アホほどあった決定機を一つも決められずにお馴染みのスコアレスドローなので審判団に八つ当たりしても仕方ないとも思います。Jリーグ審判団の残念さには個人的にはもはや諦めの境地。これじゃW杯にJリーグの審判団が呼ばれないのは当然。そして来週から待望のアジアの笛です!!

 

Genbaneko

《選手評等》

・今日の良かった探しは右SHに入ったカルロス髙橋。熊本時代を髣髴させる泥臭さ全開で良かったと思う。浦和で出た試合で一番カルロスらしかったかも。それだけにカルロス→敦樹→リンセンの決定機で宇宙開発事業団には萎えたわ。

・左SHの持ち場を離れて勝手に2トップになりがちだったリンセンもこの試合はちゃんと左SHだったのは評価していいと思いました。「左SHイヤイヤ期」は卒業したみたいで。でも一番得意なはずの「ボックス内でのフィニッシュ」でずっこけるとはなぁ・・・

・金子って浦和在籍時は「気の弱そうな好青年」風だったのに、あの監督の下へ帰ったらただの「ショッカーの工作員」みたいになっててがっかり。

Kyoto2308002

-----カンテ----
関根---早川---小泉
---岩尾--安居---
荻原-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(交代)
HT 酒井→明本
HT 早川→伊藤(伊藤CH、安居トップ下へ)
67分 安居→髙橋(髙橋右SH,小泉トップ下へ)
67分 関根→リンセン
82分 小泉→興梠(カンテとの2トップ気味)

Kyoto2308001


松田---山崎----原
--武田---谷内田--
-----金子-----
三竿-イヨハ---アピア-福田
-----ソンユン-----

(交代)
54分 谷内田→麻田
67分 山﨑→木下
67分 武田→平戸
71分 三竿→荒木
71分 松田→パトリック

 

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