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2023.09.03

【DAZN観戦記】23年第26節:新潟 1-1 浦和 ~ 補強という自助努力を全然してない浦和が他力本願なんて滑稽極まりないわ!!

 ラッキーと見られても仕方ないPKで先制して、その後相手はボール握ってるだけで決定機つくれずって浦和の絶対的な勝ちパターンなのに、選手交代の失敗というか、ベンチメンバーの組成ミスで引き分けって今季の浦和の限界を感じる試合でした。まぁこれまで何度も見た光景ですが。

《スタメン》

 浦和は前節湘南戦から安居→小泉、岩波→マリウスと2枚入れ替え。ベンチにシャルクが入ったのがサプライズで、荻原と柴戸がベンチ外に。
 
 早川がベンチ外なのはルヴァン杯でU-21を最低一人使う関係(=彩艶離脱に伴い、安心して使えるU-21がもはや早川しかいない!)でしょう。
 
 また伊藤がA代表選出、大畑がU-22代表選出によりルヴァン杯不在なので荻原と柴戸を温存したのかもしれず、その関係でシャルクが繰り上げ当選みたいな。試合後スコルジャは「怪我から戻ってきて、ここ最近、非常に好調なアレックス シャルクにチャンスを与えようと今日は思いました」と語っていましたが・・・

 新潟は天皇杯準々決勝から中2日と週央に試合がなかった浦和よりはるかに厳しい日程でしたが、天皇杯をスタメンをフルターンオーバーで凌いで、リーグ戦前節鹿島戦との比較では三戸→鈴木の入れ替えのみ。
 
 天皇杯はスタメンフルターンオーバー&主力の大半を温存したとはいえ、延長戦まで闘っただけでなく、攻撃の中核=左SH三戸を後半頭から投入して長時間使わざるを得なかった(にも関わらず結局敗戦)のだけは誤算だったかと。

Niigata006
 
《試合展開》

 春の駒場でのホームゲームではビルドアップが巧みな新潟に対して浦和は前から懸命にプレスをかけるものの全くハマらず、新潟に良いようにボールを回されてしまいました。
 
 ただ新潟はボール保持率こそやたら高いものの、自陣でしっかり守備ブロックを敷いた相手を崩せないチームですし、しかもビックスワンの芝の状態が壊滅的なので浦和はリトリート守備主体で試合に臨んでロングボールで反撃すると予想しました。
 
 ところが意外にも前半の浦和はボールを握りたがる新潟に対してしきりに前からプレッシング。試合後の小泉の弁によると「4-4-2のゾーンをしっかりつくって我慢しながら、牽制しながら相手にミスが出たところでしっかりとプレッシングをかけていくということは意図してやっていました。」とのこと。
 
 その甲斐あって、芝の状態が悪いせいか自陣でミスを犯しがちな新潟から高い位置でボールを奪えそうで奪えないものの、新潟に容易にビルドアップを許さず、最終ラインを高くてコンパクトな守備ブロックを維持できました。プレスのかけ方を相当研究し、練習で仕込んだのでしょう。新潟がボールを持っている時間は長めなものの、浦和を押し込んでいる時間帯はあまりありませんでした。
 
 しかし、20分に大久保が故障!! 試合後の監督会見では「重症かもしれません。もちろん検査などをしなければいけませんが、筋肉系の怪我のようですので、そうであれば長期離脱も考えられます」とのこと。22分にやむなくスコルジャは安居をトップ下に投入して小泉を右SHへ配転。
 
 大久保の故障は大誤算だったでしょうが、その悪影響はすぐには露呈せず、それどころか26分自陣から岩尾ロングフィード→酒井折り返しで伊藤シュートと、戦前予想通りのロングボール攻撃で初の決定機。
 
 そして34分岩尾CK→関根ヘッドが長倉の手に当たり、VARが介入&OFRの結果ハンド=PKに。ハンドの判定は主審によるばらつきが非常に大きくて、ハンドを取らなくても特に不思議はないくらい微妙なシーンでしたがPKはPK。38分ショルツがPKをしっかり決めて浦和先制。GKの動きを見てど真ん中に決めるPK職人芸でした。C大阪戦のPK失敗はやはりお疲れが祟ったのでしょう・・・
 
 浦和は前半終了間際にもカンテの高い位置でのボール奪取から小泉に決定機がありましたが、シュートは力なく枠外へ。
 
 一方前半の新潟は31分スピードのある右SH長谷川が明本の裏を取った場面が惜しかっただけで、しかもその局面ですら結局シュートを撃てず。思うようにボールが運べないせいか、新潟は前半の終わりごろにはなぜかロングボールを多用し出しましたが浦和最終ラインに通用するはずがなく、まさに自殺行為でした。
 
 後半立ち上がりに西川ロングキック→酒井がハイボールに競り勝って、こぼれ玉を最前線で小泉キープ→左サイドから走り込んだ関根に決定機が生まれましたがシュートは惜しくもサイドネットを叩くのみ。とはいえ、ここも浦和のストロングポイントが現れた良い形と評価できましょう。
 
 ところが浦和が良かったのはここまで。猛暑下で浦和の前目は体力が尽きたのか、前半と比べると明らかに前プレの強度がガタ落ちに。当然ながら新潟が浦和を自陣に押し込む時間帯が長くなり、前半全く取れなかったCKの数も一気に増え出しました。
 
 そうはいってもそこから決定機が作れないのが新潟の悲しいところ。65分高木CK→ファーで高が押し返して混戦になった場面が惜しかったものの、長倉のシュートは酒井がブロック。この辺りは浦和の「やられそうでやられない」芸風全開で、しかも浦和は「このままウノゼロで逃げ切ろう」と言わんばかりにボールを奪っても全く攻め急がず、ボールを握って休みながら最終ラインを押し上げていました。

 戦局が動いたのは73分の新潟の三枚替え(島田→秋山、高木→三戸、鈴木→小見)。早速76分ショートコーナーから三戸が鋭いシュートを放つも西川がセーブ。そこで得たCKから秋山がミドルシュートを放つもわずかに枠外。
  
 一方浦和は78分足が攣った小泉に代えてシャルク、カンテに代えて興梠を投入。シャルクが左SH、関根が右SHに回りましたが、結果的にこれが仇に。79分に投入された右SH松田にシャルクが単騎プレスをかけに行ってあっさり交わされたのを契機に、明本もカットインしてきた松田に球際で競り負け。しかも松田のシュートがショルツに当たったこぼれ玉が小見の前にこぼれてしまう不運も重なって浦和まさかの失点、小見は今季初ゴール&J1での初ゴール。
 
 押せ押せになった新潟は86分松田の縦パスから長倉がマリウスのマークを独力で剥がして反転シュートを放つもわずかに枠外。
 
 一方浦和は87分に関根に代えて大畑を投入するも、安居トップ下が全く機能しない上にシャルクは終始空回り。興梠も傍目からは痛々しいくらい何も出来ず。しかも83分興梠が高に背後から踏まれ、わざわざVARでチェックが入ったにも関わらずレッドカードどころかイエローすら出ないとか、ATには長倉の悪質なファウルでショルツが肩を傷めたにも関わらずこれまたイエローすらなしと腹立たしい場面の連続で、モヤモヤしっぱなしで試合終了。

Niigata005

《総評》

 微妙な判定だろうが、ゴラッソ一発だろうが、相手の凡ミスだろうが、とにかく一点取って逃げ切る。相手はボールを握ってご満悦かもしれないがただそれだけで、なんだかんだと相手に決定機は与えない。倒れそうで倒れない、やられそうでやられない試合って絶対的な浦和の勝ちパターンのはず。正直面白くない試合、しょっぱい試合はだいたい浦和ペースの試合。
 
 しかし、残念ながらやはり攻められっぱなしだと全試合逃げ切るのは無理なようで、浦和は終盤に被弾して伝統的に大のお得意様、勝ち点配給マシン新潟相手にまさかの引き分け。
 
 試合後のスコルジャは言葉少なですが、小泉が長めのコメントを残していて参考になりました。
 
 要するに小泉は「引き込んでしっかりと固める」選択自体は間違っていないが、それだけだと「ディフレクションでアクシデントが起きやすい」ので、「攻撃で時間をつくったり相手に圧力を与え続けたりすることができなかった」のが引き分け止まりの主因と総括しているようです。

 そして体力が落ちる後半でも「攻撃で時間を作る」「相手に圧力をかける」ために必要不可欠だった大久保の故障退場がここで響きました。
 
 決定機を決められないどころかシュートがとにかく枠に飛ばない、ラストパスがずれる、良いタイミングでラストパスが出てこない等々「攻撃の終点」として悪目立ちしがちの大久保ですが、「なんだかんだと相手にカウンターの脅威を与えられる」「ボールを奪ったら独力でドリブルで長い距離を運んで陣地回復できる」「強度マシマシのプレスバックを長時間続けられる」といったお仕事では非常に役に立っていたことが良く判りました。皮肉にも大久保がいなくなったこの試合で。「ごん、お前だったのか」みたいな。
 
 しかもその故障は相手との交錯や悪質なファウルによるものではなく、無理使いが祟っての筋肉系のトラブル臭いのが何ともやるせない。消耗が激しいSHなのに頭数不足に苦しみ、大久保は長時間使われ続けたからなぁ・・・
 
 そして選手層の薄さが祟って、代えれば代えるほど攻守とも機能不全に陥る浦和。ルヴァン杯に色気を残して荻原や早川を温存し、シャルクを無理やり使ったのが見事に失着になるとは!!せめて大畑投入が先だったら、と結果論丸出しのモヤモヤ感が募るばかり。


 首位横浜Mが柏相手に負け、3位名古屋も横浜C相手に引き分けたものの、C大阪がいつの間にか勝ち点を積み上げて得失点差で浦和を上回ったので、浦和は5位に後退。浦和には一応ACL圏入りどころか優勝の目も残っていますが、個人的にはもうその辺は関心薄。これからACLで過密日程を迎えようというのにロクに補強もしない浦和が、上位チームの失速に乗じて=他力本願で這い上がるなんてあまりにも虫が良すぎましょう。

Niigata004

《選手評等》

・松尾主審&岡部VARと聞いて

 松尾主審「VARが見てるからええやろ」

 岡部VAR「なんやよう分からんけど、とりあえず主審の判断を尊重やな」

みたいな感じにならなきゃいいがと案じていたら、本当にそんな感じになるとはなぁ・・・

Niigata003_20230903094501

-----カンテ----
関根---小泉--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
38分 ショルツ(PK)

(交代)
22分 大久保→安居(故障による交代。安居トップ下、小泉右SHへ)
78分 カンテ→興梠
78分 小泉→シャルク(シャルク左SH、関根右SHへ)
87分 関根→大畑(大畑左SB、明本左SH、シャルク右SH)

Niigata2308

-----鈴木-----
長倉---高木--長谷川
---島田--高----
堀米-デン-舞行龍-藤原
-----小島-----

(得点)
81分 小見

(交代)
73分 島田→秋山
73分 高木→三戸(三戸左SH、小見トップ下、長倉CFへ)
73分 鈴木→小見
79分 長谷川→松田

※写真は試合とは全く関係ありません。

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