【短感】23-24年第4節:浦和L 2-0 千葉L
共に前節から中2日という、日程スカスカのWEリーグでは珍しい厳しい日程での連戦。ただ浦和はタイでACL3試合を中2日でこなした後に、さらにリーグ戦での連戦をこなす羽目になっているのでコンディション面では浦和のほうがだいぶきついかと。
そこで浦和は前節ベレーザ戦から長嶋→石川、栗島→角田とスタメン2名入れ替え。代表から戻って長らくコンディション不良に悩まされていた石川がついにスタメンに戻ってきたのはともかく、若い角田がとうとうリーグ戦でスタメン起用されるまで監督の信頼を得るようになるとは!
試合は前半半ばから浦和が千葉のビルドアップを寸断してボールを持つ時間帯が長くなったものの、決定機は31分ショートコーナーの跳ね返りを伊藤ボレーと42分遠藤縦パスを島田が収めて清家横パス→伊藤シュートがバーを直撃した場面くらい。タイ遠征からの連戦で体が重そうな選手が目立ち(特に島田)、押している割には決定機が作れないもどかしい展開に。
後半頭からの選手交代もなく、戦況も目立った変化がない中で54分ボックス内で猶本が#23に突き飛ばされているにも関わらず、主審はPKを取らず。おそらく主審から見えていなかったのでしょうが、前半から31分の伊藤のシュートをGKが触っているのを見逃したり、千葉のファウルを流すべきところで笛を吹いたりと怪しい場面がチラホラしていただけに、WEリーグの審判の残念さを象徴する形に。
膠着した戦況を打破すべく、64分になってようやく島田に代えて菅澤投入。これが絶大な威力を発揮して67分伊藤が高い位置でボールを奪回し、清家クロス→菅澤倒れ込みながらのダイレクトボレーが炸裂!!投入されて5分も立たないうちに結果を出す。これぞ大エース!!
71分に左サイドから伊藤クロス→菅澤ヘッドの決定機があり、75分にその伊藤に代えて塩越投入。83分塩越FK→菅澤頭で落として清家が追加点を取って事実上勝負あり。清家のシュートはディフレクトしてループ気味になったのが幸い(苦笑)。
温泉賞は文句なしに菅澤。菅澤は年齢的にもフル出場はキツくなってきたんでしょうし、ベレーザ戦&千葉戦のように後半途中投入で決定的な仕事をする形が今季は多くなるのでしょう。ただその結果、無理使いの連続でコンディションを崩した昨季より得点はかえって増えるかもしれません。
千葉はスペインからコーチを連れてきて後方から丁寧にビルドアップする形に芸風を変更している最中のように伺えましたが、今はビルドアップ自体が自己目的化してる段階かも。今季初戦で見せた「カウンター一発!」という怖さはすっかりなくなっていました。
しかも肝心のビルドアップも次第に怪しげになって流れの中からシュートは撃てず、セットプレー絡みでシュートというかボールに触ったのがシュート2本と記録されるに留まりました。また守備が後手に回りがちなのか、後方からのファウルがやたら多くて正直なんだかなぁなチームに。
-----島田-----
伊藤---猶本---清家
---角田--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----池田-----
(得点)
67分 菅澤
83分 清家
(交代)
64分 島田→菅澤
75分 伊藤→塩越
90+1分 水谷→長嶋
90+1分 猶本→佐々木
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