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2023.12.31

ブラウンソースハンバーグ定食@松屋

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 松屋が2023年12月26日より期間限定発売中の「ブラウンソースハンバーグ定食(830円)」を試食。過去何度も発売済の人気商品のリバイバルです。ただ以前は「ブラウンソースチーズハンバーグ定食」だったのが、いつの間にかチーズ無しを出すようになったのは値上げ幅を抑えるためのスペックダウンでしょう。個人的にはライスとチーズはそんなに相性がいいとは思っていないので大歓迎です。
 
 「合い挽き肉のハンバーグをふっくらジューシーに焼き上げ、マッシュルームの香りと旨味が広がるブラウンソースをたっぷり使用。濃厚でコク深いソースと肉汁が相まって、あつあつのうちに頬張れば、よりいっそう寒さが増す季節に身も心も温まります」というのが松屋のウリ文句。

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  ブラウンソースが実にコク深くて、しかもしつこくない。なぜかスプーンが付いてくるくらいハンバーグにソースがたっぷり。というか、こんなにソース要らんだろう・・・余ったソースをご飯にかけることを想定しているのかな?

 そして松屋のハンバーグは相変わらずファミレスのそれと比べても遜色ないどころか、値段を考えれば上出来と言えるのは過去何度も経験済み。ジューシーというのはやや誇大表示だと思いますが「ふっくら」な仕上がりのは間違いなし。
 
 安心安定、信頼と実績の松屋のハンバーグ系定食。今年もお世話になりました。

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2023.12.30

犬飼智也選手 柏レイソルへ完全移籍

 昨日(12/29)犬飼智也選手の柏レイソルへの完全移籍が公表されました。

 犬飼は2022年に鹿島アントラーズからの完全移籍加入。報道によれば犬飼は鹿島と契約を残しており、移籍金を払っての獲得だったようです。

 犬飼は清水の下部組織育ちらしい今風のCB。具体的に言えば単に飛んできたボールを跳ね返すだけでなく、後方からのビルドアップに長け、自分で持ち運ぶこともでき、DFラインの統率能力も高い感じ。おまけにセットプレーでの得点も期待できる模様でした。

 リカの期待も高くて2022年リーグ開幕戦ではスタメン出場。その後も岩波とポジションを争っていましたが、犬飼の運命が暗転したのが第6節アウェー札幌戦。左膝蓋骨骨折、膝蓋腱部分断裂で全治約6か月の重傷を負って2022年シーズンは完全に終了。
 
 2023年シーズンに再起を賭けたものの、CBにマリウス ホイブラーテンがやって来て、リーグ戦では岩波共々出番がなくなり、ルヴァン杯3試合、天皇杯1試合の出場に留まりました。またルヴァン杯の出来を見ると「攻守ともに結構怪しくて、試合勘のなさ丸出し」と思えた試合もあり、リーグ戦ではCBの控えとしてとうとう岩波を抜けずにベンチ入りすら出来ませんでした。
 
 浦和はリーグ戦に加えてACL、天皇杯、ルヴァン杯が残っているので夏場以降は超過密日程。とはいえ、CBはショルツ&マリウスが鉄板で、控えの一番手が岩波、さらに知念まで残っているCBだだ余り状態。しかも犬飼は既に30歳。補強に先だってA契約の枠を開けるという意味合いから残念ながら足下戦力になってない&ベテランの域に差し掛かった選手を放出するのはやむを得ない判断だったと思います。出場機会が欲しい犬飼にとってもJ1かつ近場の柏からのオファーは渡りに船だったでしょうし。

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 そしてまともなCBが全くいない柏では犬飼の持てる力が存分に発揮されたようで、欠かすことが出来ない鉄板のレギュラーCBとしてリーグ戦12試合に出場。犬飼の期限付き移籍期間は2024年1月31日まででしたが、当然ながら柏はすかさず犬飼確保に動いて早くも12/10には「完全移籍での獲得オファーを出している」ことが報じられ、その後やや時間はかかったものの正式決定の運びとなったようです。
 
 犬飼と浦和の契約はまだ残っていたようで柏は移籍金を払っての獲得になります。金額は明らかでありませんが、浦和は鹿島から犬飼を移籍金を払って獲得しており、何が何でも犬飼の完全移籍を実現させたい柏の足元を見て移籍金を満額近く支払わせようと策動した結果、正式発表までに案外時間がかかったのかもしれません。身も蓋もない話をすれば、CBだだ余り状態の浦和は犬飼を売って移籍金を幾ばくか回収できただけマシということになります。
 
 とにかく犬飼にとってアウェー札幌戦での大怪我が全て。あれで浦和で描いていたであろうキャリアパスが完全に狂ってしまいました。あれさえなければショルツとのコンビで2022年の浦和はもうちょっとマシな成績を残せたかもしれませんし、そうするとリカの3年目があったかもしれません。犬飼本人にもチームにもダメージが大きすぎた、不運の重傷でした。無念としか言いようがありません。浦和戦以外での活躍をお祈り申し上げます。

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2023.12.29

土田尚史スポーツダイレクター退任

 「2023シーズンの振り返りと2024シーズンに向けて」が浦和の仕事納めの挨拶代わりだと思っていた矢先に、土田SD退任というビッグニュースが飛び込んできました。
 
 土田SDは退任理由について「長くプロの世界に身を置く者として、求められる役割に対する責任を果たすことができない、或いは掲げた目標を達成することができないのであれば、当然ながらその立場に身を置き続けるべきではないと考え、こうした決断をいたしました。」と語っています。
 
 これは端的に言えば、先の「振り返り」で改善点として掲げられている「チーム編成」に失敗したのが主因となって、今季の目標の一つだった「ACL2023/24の出場権獲得」が未達に終わったことに対する引責だと個人的には受け止めています。「チーム編成」失敗に関して言えば、今夏の中断期間に誰もが2列目の補強を急務と考えていたのになぜか即戦力補強を見送った件は外野はもちろん、クラブ内部からも強い批判があったことでしょう。

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 「求められる役割に対する責任を果たすことができない」とは、これまた「振り返り」で指摘されている「経済的な効率を考慮しながら適確な候補者を選定することに加え、迅速な意思決定と高い交渉力が求められます。」という難しいタスクをこなす自信がなくなったものと推察されます。土田SDは選手からいきなりコーチというキャリアを歩んでこられた=浦和から出たことがないのが祟って、内外で急激に流動化している選手マーケットの中で百戦錬磨、海千山千な代理人相手に「迅速な意思決定と高い交渉力」を発揮するのはそもそも無理があったような気がします。土田氏がSD就任を決めた時期に思っていた以上に世の中の流れが早くなってしまって、自分が取り残されてしまったような思いが募った結果の退任なのかもしれません。
  
 また土田SDは4年に及ぶ在任期間中に病気で職務を離れた時期がありました。その間西野TDがSD職を兼務したような格好になっていましたが、土田SDが昨年途中から現場に復帰すると共にFB本部からの情報発信が激減し、それがFB本部の数々の失態について良からぬ憶測を生んでしまったようにも思えます。リカが退任時に「西野TDとは考えが似ていたが、土田SDとは少し違っていた」と暴露したのも良からぬ憶測に拍車をかけました。
 
 最後に「なお、土田尚史スポーツダイレクターの退任に伴う、フットボール本部の体制変更はございません。戸苅 淳本部長、西野 努テクニカルダイレクター、堀之内 聖課長を中心に、引き続きチームのサポートを行ってまいります。」と締めくくられていますが、従来TDは選手獲得に際して材料を提供する役割に過ぎないので、最終的な交渉に当たるSD的な仕事が戸苅氏になるように読めます。また唐突に「堀之内 聖課長」が登場したのも気になります。いずれにしても、新FB本部の体制については年明けの説明を待つことにします。

 プレッシャーがきつい職務に4年も就いて心身ともにさそがしお疲れのことでしょう。長い間ありがとうございいました。

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【雑感】2023シーズンの振り返りと2024シーズンに向けて

 仕事納めを宣言するかのように浦和から出された「2023シーズンの振り返りと2024シーズンに向けて」について、備忘録代わりに雑感を記しておきます。
 
 浦和の長々とした作文を抜き書き的にまとめるとこんな感じでしょうか。
 
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1.2023シーズン振り返り

(単年の評価)

目標:「J1リーグで優勝争いをすること」&「ACL2023/24の出場権を獲得すること」
 
結果:前者は達成できたが4位に終わり、後者は未達
 
原因:得点力不足による勝ち星の取りこぼし

(中期的な評価)

目標:「チームコンセプトに基づいたチーム作り」を継続することによる継続的な成長

結果:決して十分とは言えないものの一定の評価には値する成果を得た1年とも言えるが、J1リーグでの優勝やACLの連覇を実現し、そして世界の舞台で継続的に闘い続けるためには、多くの局面において少しずつ足りていないものがあることを痛感

2.コンセプトベースの振り返り

(1)チーム:攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレー

目標:今シーズンに向けてはより攻撃的で、相手ゴールに近いスペースでのプレー時間を増やすことを目指してきました。

結果:シーズンを通じて多くの改善は果たしたものの、まだまだ理想とする姿とのギャップが存在。シーズンを通じてチームのバイオリズム(ピーキング)のコントロールに課題(→端的に言えば「10月以降のシーズン終盤戦での重要な試合でチームパフォーマンスをピークに持ってくることができず」)

反省点:チーム編成について改善すべき点があります(=戦力の継続的な、更なる充実)

(2)個:個の能力の最大限発揮

目標:チームに関わる全員の「個」の能力が最大限に発揮されながら、組織として「ワンチーム」となり意思統一をはかること

結果:マチェイ スコルジャ監督によるリーダーシップとチームマネジメントのもと、一人一人がプロの選手として、或いはプロのスタッフとしての役割を全うし、チーム全体が一つの方向を向いて最後まで闘い抜くことができました。(とりわけメディカルチームの貢献を高く評価)

(3)姿勢:前向き、攻撃的、情熱的なプレー

結果:今期、大幅に改善されたと評価。個としての選手の姿勢はもちろん、チームとしても「最後まで走り、闘い、貫く」姿勢を多くの試合でお見せすることができた。

3.2024シーズンへ向けて

・チーム作りに関しては攻撃陣の強化が急務:J1リーグで得点王を目指すことのできるストライカーと、年間10得点以上取ることのできる2列目の選手の獲得を目指します。

・より前方に重心を掛けた攻撃的なチームを目指します

・これからもクラブ主導で、コンセプトに沿った育成、チーム強化を継続していく

4.最後に - 天皇杯出場権を剥奪された件についての反省

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Reds

 今シーズンの振り返りと、来シーズンへ向けての対策、いずれも大筋においては個人的にはさほど違和感はありません。
 
 今シーズンの結果の個人的評価はクラブよりもやや厳しめで、浦和は最後まで数字上優勝の可能性が残っていただけで、実質的に優勝争いなんて全然していないと思います。ただそれはもう一つの目標だった「ACL2023/24の出場権獲得」が未達に終わったのと原因は同じで、開幕時も期中もチーム編成に失敗したのが祟って「10月以降のシーズン終盤戦での重要な試合でチームパフォーマンスをピークに持ってくること」が出来なかったからでしょう。
 
 従って今シーズンの評価は少し甘い気がしますが、目標未達に終わった原因を的確に捉えているのでそこはとやかく言いません。
 
 やや違和感があるとすれば「今シーズンに向けてはより攻撃的で、相手ゴールに近いスペースでのプレー時間を増やす」目標を「シーズンを通じて多くの改善は果たした」と捉えている点でしょうか。
 
 手元のスタッツだと「フィジカルコンタクトが俄然強くなり、コンパクトネスも上がっている」点をもって「攻撃的」と評しているのかもしれません。でも今季の浦和はどう見ても守備重視で失点が激減した代わりに得点も減っており、「理不尽とPKでしか点が入らない」惨状を「攻撃的」と評するのは無理がありましょう。ビルドアップもすっかり下手になってしまいましたし。スコルジャはACL制覇後にあまりにも守備的なチームを転換したかったようですが、過密日程すぎてその時間がなく気の毒でしたが。

 ただ守備重視で攻撃に見るべきところがなく、結果的にスコアレスドローがやたら多いチームでしたが、それでも個人的に「つまらない」と感じた試合はあまりありませんでした。これはクラブから高く評価している「前向き、攻撃的、情熱的なプレー」の為せるわざだと思います。これが「浦和を背負う責任」の実践なのか!!と。
 
 一方メディカルチームの働きを高く評価しているのが目を惹きました。昨季は外国人選手でコンスタントに出場しているのはショルツだけという時期が長くてメディカルチームの仕事ぶりに疑問符が付いていただけに、そこをオフにテコ入れした効果が如実に表れました。ただ超過密日程を薄い選手層で闘わざるを得なかったのはメディカルチームとしても如何ともしようがなく、シーズン終盤入れ替わり立ち代わり発生する故障者を長期離脱には至らないようにするのが精一杯だったようです。 

 前目で唯一頼りだったCFカンテのまさかの引退もあってか、来季の課題として真っ先に「攻撃陣の強化が急務」を上げているのは至極当然。昨オフでキアクマキス獲得失敗、さらに言えばその前年の開幕時には稼働できるCFが高卒新人の木原しかいなかったという大失態。昨夏は資金面では何の支障もなかったにも関わらず、なぜか即戦力の前目を全く取らないという謎ムーブ。
 
 「J1リーグで得点王を目指すことのできるストライカーと、年間10得点以上取ることのできる2列目の選手の獲得」とえらく具体的な目標を掲げているので、最大限好意的に評価すれば何がしかの目途が付いているのかもしれません。如何せん相手のある話なので100点満点の補強にはならないかもしれませんが、リーグ優勝が唯一かつ現実的な目標になっている以上、少なくともカンテの穴埋めに失敗するという大惨事だけは避けてほしいものです。

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2023.12.28

【祝】井上黎生人選手、京都サンガより完全移籍 & 佐藤瑶大選手、ガンバ大阪より完全移籍

 昨日(12/27)井上黎生人選手の京都サンガからの完全移籍、及び佐藤瑶大選手のガンバ大阪からの完全移籍が相次いで公表されました。
 
 佐藤は12/15にスポニチから「完全移籍で獲得することが14日、分かった。複数の関係者が明かした。」と確報っぽい書きぶり。一方井上のほうは12/13に同じくスポニチから「獲得する可能性が高いことが12日、分かった。」「関係者によると、交渉は大詰めを迎えている段階だという。」と土壇場でひっくり返ることも十分考えられる書きぶりで、その続報がなかったので少々不安でしたが、無事完全移籍が成立したようです。
 
 ポジションはどちらもCB。両者の移籍の評価が難しいのは浦和にはショルツ&マリウスというJリーグでは突き抜けたレベルのCBが揃っていること。しかも来季の浦和はACLがないどころか天皇杯もなくて日程スカスカなので、ショルツないしマリウスが故障でもしない限りターンオーバー要員だとかカップ戦要員として出場する機会も早々巡ってこないと思われること。
 
 今季は超過密日程だったにも関わらずスコルジャはショルツ&マリウスに全面的に信頼を寄せ、実績十分の岩波ですらなかなか出番が回ってこないくらいでしたから、そんな状況下で浦和へのチャレンジを選んだ井上&佐藤両選手には敬意しかありません。

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 井上は鹿児島実業卒の26歳。2015年にJ3鳥取でプロスタートを切った苦労人で、20年岡山、21年京都と最近急速にカテゴリーを上げた選手だけに浦和へのチャレンジは自然なことだったのかも。今年のリーグ戦出場は28試合2291分とバリバリのレギュラー格。スポニチには「カバリング能力やスピードだけではなく、ボールを持ち運べる技術とパスさばきが武器の現代型DF」との文句が躍っていましたが、身長は180cmとCBとしては小さめ。
  
 佐藤は明治大から2021年G大阪加入の25歳。今年は三浦、福岡、クォン・ギョンウォンといかにも「帯に短し襷に流し」的なCBが居並ぶ中でリーグ戦出場は12試合879分出場。エアバトルに持ち味があって一時はスタメン起用された時期もありましたが、第17節FC東京戦での負傷(左肩関節脱臼)が祟ってレギュラーにはなれなかったようです。
 
 知念の仙台移籍が決まった一方で、井上&佐藤の加入が決まったため浦和のCBはだだ余り状態。現在柏へレンタル移籍中の犬飼には柏から完全移籍での獲得オファーが来ていると報じられており、岩波に至っては昨オフから浦和脱出を画策している始末なので、両者とも来季は浦和にはいないことを念頭に置いての井上&佐藤の補強と見るのが妥当でしょう。
 
 ショルツ&マリウスに万が一のことがあった時に備えて岩波or犬飼といった実績十分なCBが控えにいるとチームは大助かりですが、選手から見ればかなりの確率で控え止まりになってしまうのは受け入れ難い話。日程スカスカなのが確定している来季の浦和ならなおさらで、他チームなら即レギュラー格の選手を引き止めるのは難しいでしょう。

 

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宮本優太選手 京都サンガへ期限付き移籍

 先日(12/26)宮本優太選手の京都サンガへの期限付き移籍が公表されました。

 宮本の移籍は12/12に報知から「京都に移籍することが11日分かった。」といきなり確報めいた第一報があり、12/26に大本営京都新聞で報じられ、同日公表の運びとなりました。
 
 宮本は2022年に流経大から加入。宮本が得意とする右SBには絶対的な存在酒井がおり、しかも宮本が浦和加入を決めた後に大宮から同ポジションで実績十分の馬渡がやってきたこともあって、開幕時宮本の出番は非常に限られたものになると予想されました。

 ところが酒井は故障がち&故障明けの大畑を無理使いできないので度々馬渡が左SBに回らざるを得ないチーム事情もあって、宮本は早くもリーグ戦3試合目のG大阪戦でスタメン出場。その後も故障離脱しがちな酒井に代わって何度もスタメン起用され、終わってみればリーグ戦15試合956分出場という、大卒新人としては悪くない出場機会を得ました。

 ただ「ランニングマン」というか「バクシンオー」というか、圧倒的な走力がウリの宮本ですが、プレーぶりは良くも悪くも無難としか言いようがない、概して遠慮しがちな、これといったストロングポイントを見出しがたいものに留まったように見受けられました。その点長所と短所がはっきりしている馬渡とは対照的。

 そして何より致命的だったのは第26節ホームC大阪戦での大失態。C大阪が素早いリスタートに成功したのは、なんと攻撃参加していた宮本がわざわざ相手にヒールでボールを蹴って渡していたからだったとは!!いやはや人が良いにも程があるだろう・・・そして自分がいない右サイドを蹂躙された末に失点。

 人が良すぎるというか、そもそもプロとしての心構えに大きな疑問符がつくこの所業に対してはさすがにリカもおかんむりだったようで、C大阪戦は前半だけでお役御免になった後、最終節福岡戦まで宮本に出番は回ってきませんでした。

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 そこで宮本がオフに選んだのはKMSKデインズ(ベルギーリーグ2部)への期限付き移籍。期限付き移籍期間は2023年6月30日までの半年足らず。しかもベルギーリーグ2部は当然ながら秋春制なので6月一杯まで試合があるわけではなく、実質的な移籍期間は半年もありません。本人も「別れではないので、別れの言葉は言いません。行ってきます!」」と語っていることから将来の完全移籍睨みではなく、ほぼトレーニング参加も同然の期限付き移籍と目されました。

 そしてその結果は「大凶」。宮本の出番は全くありませんでした。
 
 レンタル契約満了で浦和に戻ってきたものの、スコルジャ新監督を迎えた浦和で沖縄キャンプを経験しなかった分、他の選手よりマイナスからのスタートになっていたと言っても差し支えないくらい。その結果やたらベンチ入り枠が多いACLで辛うじてベンチ入り出来ただけで出番は全くなし。出番がないどころか酒井欠場の穴をスコルジャは明本、荻原、そして関根を転用して埋めるという策に出て、右SB宮本の起用は一考だにされないという屈辱的仕打ちを受けてしまいました。

 
 何せ全く試合に出ていないので宮本の何をスコルジャは嫌ったのか判然としませんが、スコルジャが使わなかった選手はいずれも「守れない」という共通点があり、スコルジャは普段の練習で宮本をその点で見切ったものと目されます。また浦和同期の知念と違って宮本は加入1年目からそれなりに出場機会があったので、そこでの出来がスコルジャの目には却って悪いほうに作用したのかもしれません。

 従って宮本が出番を求めて他チームへ移るのは非常に自然なことですが、移籍先はなんと流経大での恩師キジェがいる京都。うーーーん、そこへ行ったら「何も考えずに走るラングマン」の「何も考えない」ほうに磨きがかかるだけじゃないかと・・・
 
 浦和でのキャリアを考えればJ1クラブから声がかかったのが正直ラッキーで、宮本は厳しくいえば来季頑張って浦和に戻って来れるかどうかより、レンタル契約満了後も京都で契約を勝ち取れるかどうかという立場だと思います。非常に似た立場で浦和を出て京都へ行った金子はその点見事でした。たとえショッカーの戦闘員になってしまったとしても。

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2023.12.27

知念哲矢選手 ベガルタ仙台へ完全移籍

 昨日(12/26)知念哲矢選手のベガルタ仙台への完全移籍が公表されました。

 仙台が知念にオファーを出している件については12/7に報知から報じられていましたが、12/26のスポニチでは「今夏にも獲得を目指して」いたことが明るみになり、熱意に心を動かされたそうです。
 
 知念は2022年に琉球から完全移籍加入。加入時は大卒2年目で、左利きのCBで正確な長短パスが繰り出せるという、いかにもリカ好みのCBです。また加入時は槙野&デンとCBが2枚抜けたところを右CB犬飼&左CB知念で埋めた格好になっていて、補強ポイントとしては間違ってはいませんでした。

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 しかしレギュラーCBであるショルツ&岩波の壁は厚く、ベンチ入りの座を争っていた犬飼が負傷離脱したにも関わらず、リーグ戦で知念の出番は終盤に短時間起用されるだけに留まっていました。知念がリーグ戦で初めてスタメン起用されたのはショルツ欠場を受けた第23節ホーム川崎戦。この時は相手がコロナ禍で壊滅状態でしたが、知念への個人的な感想も「残念ながら知念の出来はイマイチ。現状では迎撃機止まりかなぁ。対地攻撃は全く期待できない上に、航続距離も短い『雷電』みたいな感じ。」といった感じ。そして運命のアウェー名古屋戦がやってきます。
 
 前節に続くショルツ欠場を受けて知念は再度スタメン起用されましたが、ここで知念は大失態を連発。基本的には浦和にボールを持たさせてカウンターという名古屋の狙いにまんまと嵌められた試合でしたが、そんな中で知念は自爆ボタンを連打。その極め付きが前半終了間際に名古屋DFのクリアボールに対して知念がまさかのトラップミス!!すかさず永井に拾われてマテウスに繋がれる大惨事。
 
 それでも第29戦柏戦、第26戦C大阪戦ではコロナ禍が浦和を襲って岩波の代わりにスタメン出場し、柏戦では57分岩尾CK→明本がどフリーで左足アウトサイドで合わせ、そのままでもゴールになりそうなところをファーサイドで知念が押し込んで、結果的に浦和のリーグ戦最初で最後になる得点を上げています。
 
 しかし翌2023年はCBにマリウスが加入した他、中東への移籍濃厚のはずだった岩波がまさかの破談=残留となり、おまけに犬飼まで故障から復帰。スコルジャ新監督は一貫して4バックだったのでCBはだだ余り状態になり、そうこうしているうちに知念は故障してしまったようで超過密日程だったにも関わらず知念の出番は全くなく、ベンチ入りすらルヴァン杯のグループステージ2試合、ACLグループステージ2試合に留まりました。
 
 CBだだ余り&ショルツとマリウスの実力が傑出しすぎて実績十分な岩波ですらたいして出番がなかった2年目に知念の出番がなかったのは仕方ないでしょう。残念なのは1年目にようやく巡ってきたチャンスを活かせなかったこと。控え選手の宿命ですがそのチャンスを一発で活かすかどうかでサッカー人生が変わってしまうのはよくあること。その点知念は名古屋戦のアレ一発で浦和でのキャリアが終わってしまったようなものでした。
 
 貴重な左利きCBでビルドアップ能力もそこそこあり、かつ琉球では1対1の強さや的確なカバリングにも定評があったらしいので、J2仙台では貴重な戦力になれるかもしれません。短い間でしたが、ありがとうございました。

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【祝】石原広教選手、湘南ベルマーレより完全移籍加入

 先日(12/25)石原広教選手の湘南ベルマーレからの完全移籍加入が公式発表されました。

 浦和が石原に触手を伸ばしているとの話は非常に早く、11/26には早くもスポニチから「浦和が湘南のDF石原広教(24)の獲得を正式オファーしたことが分かった。」と報じられていました。12/12にはスポニチが「決定的」、報知から「浦和に移籍することが分かった」と確報に近いニュースがあり、そこからほぼ2週間後に公式発表の運びとなりました。
 
 石原は湘南の下部組織出身で湘南の下部組織から2017年にトップチーム昇格、その後も1年だけ福岡で修業した以外はほぼ一貫して湘南に在籍しているという、湘南の主力選手では珍しいキャリアを積んでいます。また各年代別代表にはコンスタントに招集されている模様。
 
 湘南は3バックなので現状右WBを主戦場としていますが、4バック時には右SBもこなせる上に、一応左SBもこなせるようです。湘南では3バックの一角に入ることもあったようですが、身長が169cmしかないのでCBが人材難の湘南ならではといったところでしょうか。

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 浦和の右SBには本来であれば「不動のレギュラー」と言っても差し支えない酒井がいますが、なにせ無理に無理を重ねて大一番に出場したがるのが祟ってか怪我がちになってしまいました。またコンディションも万全には程遠いようで、あっさり裏を取られるとか入れ替わりを許してしまうといった失態も目立つようになり、正直「コスパが非常に悪い」選手になってしまった感さえありました。

 今季は怪我がちな酒井に代わってに右SBには明本・荻原、さらには関根と本職でもなんでもない選手を転用してなんとかやりくりしましたが(右SBが本職の馬渡・宮本の立場は(涙))、転用した選手の元のポジションが手薄になるありさま。
 
 また酒井も33歳になり、先述のように元代表選手とは思えないくらい残念なプレーも目立ち始めたので、浦和が酒井のバックアップ&右SBの世代交代を睨んで石原を補強したのは非常に理に適っています。石原はもう24歳で「浦和で活躍してすぐに海外へ行ってしまう可能性は高くはない」といった年齢ですし。
 
 ただ過去湘南から浦和へ来た選手では遠藤がぶっちぎりの大当たりで、大当たりすぎて浦和では収まり切れずにACL優勝をお土産代わりにすぐに欧州へ行ってしまいましたが、それ以外はレンタルバック組も含めて浦和ではたいした結果を残せていないのが気がかり。湘南では「ポストキジェ」のほうが長い「シン・石原」がその流れを断ち切ってくれると嬉しいのですが。

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2023.12.26

為セバ成ル。@淡路町 ~ 牛肉つけ麺

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 丸ノ内線淡路町駅から淡路町交差点を南へすぐのセブンイレブンのある角を東へ。「九州じゃんがらプラス」の跡地。先客1、後客ゼロ。
 
 店内の券売機ボタンを見て「牛肉つけ麺・大(990円)」を注文。麺量は小210g、並280g、大380gとのこと。なお生玉子が1個無料サービスあり。
 
 メニューは牛肉つけ麺とぶた肉汁そばの二本立て。
 
 店内はL字型カウンター11席のみ。卓上にはラー油、酢、一味、七味。

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 麺の上に牛バラ肉、笹切りネギ、刻み海苔、白ゴマと賑やかなルックスで登場。
 
 店ではつけ汁にいきなり卓上の調味料類を入れず、まずはつけ汁デフォルトの状態で食べることを勧めていますが、デフォルトだとラー油っぽい辛さや脂っぽさはほとんど感じられず、牛バラ肉が甘い味付けなのも相まって甘辛の「甘」に寄ったような味がするだけで、かなり物足りないというかなんというか。そこでラー油と七味を投入するとぐっと刺激が増して食べやすくなりました。
 
 食べ進んでややかえしがうるさいなと感じ出したところで卵を溶いてつけ汁に加えて味をマイルドに。これはこれで一興ですが、卵入りつけ汁に浸けるのではなく。つけ汁全体を丼にぶっかけて食べるほうが一段と美味いような気がしました。
 
 麺は自家製麺の断面が丸い中太ストレートタイプ。つるつるした口当たりですが、氷水でしっかり締められただけあってもっちりというよりは噛み応えがぐっと強め。大380gとの麺量表示はおそらく茹で後でしょうなぁ。なんら箸が止まることなく一気に完食。

 食べ終わるのを見計らってスープ割りがポットで出てきましたが、スープで割るとつけ汁の甘さが一段と際立つ格好に。

 端的に言って「なぜ蕎麦にラー油」の中華麺版以外の何ものでもありませんが、これはこれで悪くありません。ただ店が非常に目立たないところにあるのが気になります。

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2023.12.25

肉カレー@肉めし岡もと 足立入谷店

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 首都高川口線足立入谷インター近く。日暮里舎人ライナー舎人駅からだと徒歩15分くらい。川口からだと南平大橋を渡ってすぐ。隣に丸亀製麺あり。4ヶ月ぶりの再訪。
 
 「肉めし岡もと」は「かつや」や「からやま」などを展開するアークランドサービスホールディングス株式会社が手がけるもので、2022年8月に新橋に1号店を出し、2号店は御徒町、そして足立入谷店が3号店。但し1、2号店が都心店なのに対して3号店は全く店質が異なる郊外の初のロードサイド型店舗で実験的な色彩が強い店だったのかも。そして3号店で手応えを掴んだのか、鶴ヶ島や溝の口にも店を出したようです。
 
 再訪の契機となったのは2023年12月13日(水)より期間限定で「肉カレー(979円)」を販売していることに気づいたため。「こだわりの割り下に秘伝のかえしで、丁寧に柔らかく煮込まれた肉&豆腐を主役に、コクのあるカレーを一緒に頬張ると、口いっぱいに甘味やピリッとしたスパイスの刺激が広がり、スプーンが止まらなくなる一皿です。」というのが「肉めし岡本」のウリ文句。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て注文。後払い。メニューは基本「肉めし」「牛すき肉めし」「まぜうどん」の3本立てで、あとはトッピングでバリエーションをつけているだけ。また往訪時は期間限定で「骨付き親子丼」も売り出していました。
 
 店内はL字型カウンター20席と4人卓×5。場所柄トラックなどドライバーの利用が多いと踏んでか、大箱の郊外店の割にはカウンター主体。卓上にはなぜか微塵切りになった紅生姜と辛味調味料。店内の雰囲気といい、店員の立ち振る舞いといい、ウチの近所の「からやま」とそっくり。

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 とろみがかったカレーは「かつや」で出しているものの転用でしょう。旨味重視系ながらも程よく辛くて程よくスパイシー。
 
 「肉カレー」はカレーを「肉めし」にぶっかけただけのお手軽すぎる新商品のようですが、何と言っても目立つのが大きな豆腐。豆腐ってカレーの具に登場することはまずありませんし。でも豆腐同様カレーの具としては違和感ありまくりのこんにゃく共々食材に癖が全くないのでカレーとは全く喧嘩せず、これはこれでありでしょう。同様にごぼうもセーフ。
 
 メインの角煮風に甘目にしっかり煮込まれた豚肉は自己主張が強いだけにカレーとのマリアージュが相乗効果を生んでいるかどうか、人によって評価が分かれるかもしれません。個人的にはギリギリありかな?といったところ。
 
 総じてハズレではありませんが、「肉めし」として既に完成されているものにカレーをかけるって「肉めし」を食べ飽きた方が目先を変える以上の意味はあまりないかも。
  
 帰り際にもらった割引券は「かつや」や「からやま」と同じ100円割引券ではなく、「生玉子or青ねぎor味噌汁」の無料券サービス券でちょっと残念。 

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2023.12.24

【短感】23-24年第6節:浦和L 3-1 長野L

 アウェー広島戦から中3日。日程が厳しく、かつ遠距離移動付きの浦女は広島戦から菅澤→島田、石川→長嶋とスタメン2枚入れ替え。しかも菅澤&石川ともいきなりベンチ外。他にこの2試合ベンチ止まりの栗島もベンチ外となって、はな・西村・丹野がベンチ入り。AWCCでコンディションを崩したのか、リーグ戦ではベンチにすら入れなかったはなが戻ってきたのは好材料。
 
 長野は立ち上がりからガンガン前からプレスをかけてきて、浦女のビルドアップを阻害してはいましたが、ボールを奪ってもそこから鋭利なショートカウンターを繰り出せる訳でもなく、また時間の経過と共に浦女に簡単にプレスを剥がされがちに。
 
 また長野はビルドアップが巧くないようで、7分バックパスを受けようとしたGKに対して猶本が強くプレスをかけてGKのミスを誘発して早々と先制点。16分にも緩いバックパスを島田が拾って猶本とのパス交換から島田に決定機があったものの、ここは決められず。
 
 何も出来ていなかった長野の最初の決定機は20分FKから。ここはGK池田が好守を見せたものの、続く21分CKから宮本ヘッドで同点に。宮本は水谷の前に上手く飛び込んではいましたが、先の新潟戦といい、今季の浦女はセットプレーでのあっさりすぎる失点が目立ちます。
 
 34分には柴田の縦パスを受けた清家がボックス内で巧く相手と入れ替わったところでファウルを受けてPKゲット。清家自らPKを蹴りましたが、GKに完璧にシュートコースを読まれてPK失敗。GKとの一対一がとにかく下手な清家。GKとの駆け引きもへったくれもなく蹴ってしまったような・・・要するに全くPKに向いていないような・・・ そして浦女は前半10本もシュートを放ちながら1点止まりで前半終了。
 
 後半長野はあまり意味がない前プレを控えめにしてリトリート主体の守備に切り替えてきたこともあって、前半ほど敵陣にスペースがなくなった浦女は大苦戦。チャンスらしいチャンスは64分清家が右サイドから放ったループ気味のシュートくらい。
 
 そこで楠瀬監督は68分何の見せ場も作れなかった島田に代えて角田を投入し清家をCFへ。これ自体は多少運動量の補充に留まったくらいで戦況は大きくは変わりませんでしたが、73分塩越CK→猶本ニアでヘッドでついに追加点。小さい猶本がヘッドで決めるのは極めて珍しいような気がしますが、マークが外れているので背の低さはあまり関係ないかも。また塩越のCK精度も徐々に向上しているみたいで。
 
 さらに82分左サイドから水谷クロス→清家ヘッドで3点目を取って事実上勝負あり。清家のヘッドはループ気味になってGKの頭上を抜けた形。得意のスピードを活かしたゴールでもなんでもない形で点を取るとは(苦笑)。
 
 後半の長野の決定機は59分浦女のクリアが不十分だったのを拾った小澤のシュートがバーを直撃した場面だけで、全く危なげなく浦女が逃げ切り勝ち。後半の方がチャンスは少ないのに、後半のほうが点が入って勝ち切ってしまうという不思議な試合でした。長野は攻撃に見るべき点がないので負ける可能性はほとんどありませんでしたが。
 
 昨季優勝がかかった長野とのアウェーゲームでの逆転負けは浦女の選手達の心の傷になっているようでしたが、この試合は浦女のほうがコンディション面で厳しいにも拘らず、特に球際で劣勢に陥ることはなく、運動量で負けている様子もなし。やはりあの試合は当時の長野の田代監督の闘魂注入が効きまくった気迫負けだったのかも。
 
 なお68分に投入された角田は清家に代わって右SHへ。両SHともサイドアタッカータイプではない点で今季のトップチームにありがちは布陣でしたが角田は攻守ともに健闘し、試合後のインタビューでも監督に褒められていました。角田はCH固定ではなく、中盤ならどこでも出来る選手として出場機会を増やしてゆく算段なのかな?

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-----島田-----
伊藤---猶本---清家
---柴田--塩越---
水谷-安藤--長嶋-遠藤
-----池田-----

(得点)
7分 猶本
21分 宮本(長野)
73分 猶本
82分 清家

(交代)
68分 島田→角田
83分 伊藤→佐々木
88分 清家→丹野
88分 水谷→西村

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いぶき@新見(岡山県) ~ 猪ラーメン

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 岡山県の北西端、伯備線新見駅から2km強。駅前の橋を渡って国道180号を東へ進むのが一番わかりやすいかと。先客3,後客1。新見高校の先にあって、下校途中と思しき生徒の姿も。

 券売機はなく、多彩なメニューの中から「猪ラーメン(850円)」を注文。豚骨味、味噌味、醤油味が選べるので、無難そうな醤油味を選択。後払い。
 
 店内はカウンター4席と4人卓×2、6人卓×1。さらに小上がりに6人卓×2。卓上には餃子のたれ、ラー油、塩、一味、粗挽きコショウ、おろしニンニク。

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 丼の縁にうっすら付いているのは魚粉かなぁ?スープはちょっと妙な癖がある割には出汁がなんだか物足りない気がしたので、早々と卓上のおろしニンニクや粗挽きコショウを投入。

 麺は自家製で細めのストレートタイプ。若干ごわついたような食感が特徴。

 チャーシューは濃いめに煮込まれていて、良くも悪くもイノシシ特有と思しき味や変な癖は正直よくわからない反面、間違いなく美味い。他に細もやし、刻み青ネギ、メンマ、固ゆで卵半個と具沢山。

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 ラーメンだけ食べに新見まで来るのはさすがに虚しいので、途中で備中松山城に立ち寄り。

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 備中松山城の見所は天守ではなく、その手前にある石垣群でしょう。

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2023.12.23

【短感】CWC3位決定戦:浦和 2-4 アルアハリ ~ ついに燃え尽き、灰になったか・・・

 浦和はマンチェスター・シティー戦から中2日。対するアルアハリは中3日とコンディション面で不利な上に、疲労やマンチェスター・シティーとガチンコ対戦したことによる「燃え尽き感」からスタメンを大幅に入れ替えても特に不思議はなかったのですが、浦和のスタメンはなんと大久保→酒井の入れ替えのみ!!
 
 試合後スコルジャ監督が明らかにしたように大久保はどうも小破してそもそも使える状態ではなかったようですが、その代わりが手術明けの酒井とは!!酒井をレオン戦で短時間起用しただけでも驚きだったのに、ここでまさかスタメンで使うとは!!

 ともあれ、浦和はいきなり関根が相手最終ライン裏へ飛び出したり、右サイドに流れた敦樹の横パスを受けて安居がシュートを放ったり(前半シュートゼロだったシティー戦とは対照的!)、7分CKからカンテがフリーでシュートを放ったりと試合の入り自体は上々でしたが、良かったのは最初の10分くらいだけ。
 
 その後は早くも電池切れの様相を呈し、アルアハリのいかにも4-1-2-3らしいピッチをワイドに使う攻撃に守備ブロックが振り回され続けました。また浦和のビルドアップが下手なのはアルアハリにバレバレだったようで、その前プレにも苦しんでショートカウンターの脅威に晒され続ける羽目に。

 最初の失点は19分CKの流れから。#10タウの強烈なミドルシュートをGK西川が弾き切れずに#6イブラヒムに詰められてしまいました。難しいボールだったのかもしれませんが、いつもの西川らしくない残念さ。西川はその前にもビルドアップで怪しいプレーを披露しており、西川もお疲れかなあ・・・
 
 25分の2失点目は噴飯もの。ショルツのパスを受けた伊藤が自陣深い位置で前を向こうとして相手にボールを奪われてしまう大失態からタウが豪快に一発!! 故障明けの伊藤を無理やり使っているので仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、こんな状態で欧州移籍とは実に片腹痛いというかなんというか。伊藤は終盤にも意図不明の緩い横パスを相手に奪われる失態も。
 
 カンテや安居が必死に前プレを仕掛けても後ろは全然付いてこられず、早くもボロ負けの雰囲気が漂う中でやはり頼りになったのはカンテ。43分小泉が左サイドからクロス→ファーで酒井がヘッドで折り返し→ボックス内で伊藤が競り合ったこぼれ玉をカンテが左足でダイレクトボレー!!こんな難易度の高いシュートを決められる選手が引退するのか!!!でもありがとう、カンテ!!!
 
 前半のうちに1点返し、試合の先行きに希望が持てるようになったところでスコルジャは後半頭から関根→リンセン、岩尾→中島と交代。アルアハリのビルドアップも結構怪しいと思っていたら案の定、46分に浦和の前プレがハマって高い位置で細かくパスを繋ぎながら最後はボックス内でリンセンがシュートを放つ決定機を作りましたが、これをリンセンが決められず。ボックス内でのフィニッシュというリンセン唯一の得意なお仕事すら出来ないとは・・・
 
 しかし、52分伊藤が低めの位置から上げたクロスをリンセンがヘディングで合わせたところ、ボックス内で相手の広げた腕を直撃。やや間があった後にVARが介入し、OFRの末にPKの判定。54分PK職人ショルツがど真ん中に蹴り込んで同点に!!
 
 これで浦和が勢いづけば良かったのですが、シティー戦に続いて今大会の浦和には運がありませんでした。60分#21マールルのシュートは強烈ながらも明後日の方向へ飛んでいたにも関わらず、ブロックに入った小泉に当たってディフレクト。シュートはスピードがあったので西川も反応しきれず。
 
 64分にはFKから#36コカにヘッドを決められて決定的な4点目を取られた!!と思いましたが、ここはオフサイドに救われた格好に。
 
 スコルジャは65分酒井→荻原、小泉→シャルクと代えたものの戦況は好転せず、72分には裏を取られた荻原がボックス内で#28ファドを倒してしまうというハノイ戦の再現みたいなお粗末なファウルでPKを与えてしまいましたが、西川はマールルのシュートコースを完全に読みきってキャッチ!!

 スコルジャはさらに80分に伊藤に代わって興梠を投入してアタッカー祭りで戦況打開を試みましたが、86分CK→ショルツの決定機をGKエルシェナウィに防がれて同点ならず。
 
 ATは9分もありましたが、90+8分直接FKをマールルに決められて万事休す。FKセーブ後の反撃に全てを賭けたのか壁が3枚しかない上に、そのうちの1枚が小さい安居で、安居の上を狙われたのではどうしようもありません。
 
 60試合にも及んだ2023年浦和の闘いを勝って締めくくることは出来ず、CWCは4位で終わってしまいました。守備に持ち味があるチームが4失点では話になりません。そして最後の最後までカンテとPKでしか点が入らないことを実証して今年の全日程を終了するとは(苦笑)。
 
 試合後スコルジャは「私自身も、たくさんのミスを犯した試合だったと思います。選手の疲労の読みで、間違った部分があったと思います。準備の日数が相手より1日少ない中で、中2日でも十分回復できると思っていましたが、そうではありませんでした。」「ハーフタイムで何人かの選手を交代するというゲームプランはありましたが、前半はもってくれるだろうと思っていました。しかしクラブ・レオン戦で見せた強度を、前半を通じて保つことができませんでした。」と敗因を選手の疲労に求め、しかもその読み違いを自分の責任だとはっきり認めています。
 
 それにしても記者会見の場でボロ負けの責任の一因として自分のミスを認める監督ってなかなかいないでしょう。大抵は保身目的で審判のせいにしたり、酷い奴になると選手のせいにしたりします。でもスコルジャが自らの非を認めたからと言って「この監督はクソや!」と思う人もまずいません。圧倒的な信頼と実績。スコルジャがまた浦和に戻って来れれば。
 
 しかし、後半投入された選手達がいずれもノーインパクトで終わったことを考えれば、スタメンを適切に入れ替えていればもうちょっとマシな試合になったとも言い難いかと。スコルジャが補足的に「今日の問題は、攻撃での強度の高さが出なかったことです。たとえばランニング、裏抜けなどです。ボールを持って前に出せる状況なのに、走っている選手がいないことがありました。」とも語っていますが、ベンチ組はそれが足りないから既にヘロヘロのレギュラー組を追い越せなかった訳で。
 
 またもうちょっと視野を広げると、浦和は疲労困憊でそもそも11月以降ほとんど勝ってないんだから、この試合だけ責めてもあまり意味はないかと。まさに兵站が尽きた末期戦。補給がない戦いの末路。そして補給に失敗したのは別に今夏に限った話ではないという恐ろしさ。来季はリーグ優勝が唯一無二の目標ですが、またしてもCFの補強が開幕に間に合わないという大失態だけは繰り返さないように願いたいものです。

 なおこの試合で最も感心したのは審判団。ペンソ主審は女性でしたが、選手と違って審判はフィジカルコンタクトがないから、走力さえ十分なら男女差は選手ほど大きくないのでしょう。それにしてもホンマ良い主審でJリーグレベルからは突き抜けた見事なお裁きでした。VARとの連携も完璧でやたら時間をかけないし、VARも無暗に介入しない。VARは適切に使えば納得感は上がるし、無駄に時間を食うこともないのがよくわかる試合でした。OFR後の「親方説明システム」も好印象。そしてJリーグの審判のレベルの低さがこんなところで明るみに。言い換えればVARをJリーグに導入するのは早すぎたのかも。

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-----カンテ----
小泉---安居---関根
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
19分 イブラヒム(AHL)
25分 タウ(AHL)
43分 カンテ
54分 ショルツ(PK)
60分 オウンゴール(AHL:小泉)
90+8分 マールルA(AHL)

(交代)
HT 関根→リンセン(リンセン左SH、小泉右SH)
HT 岩尾→中島(中島トップ下、安居CHへ)
65分 酒井→荻原
65分 小泉→シャルク
80分 伊藤→興梠

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2023.12.22

革新家@東京 ~ (家系)ラーメン

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 東京駅八重洲口「東京ラーメンストリート」内。観光客やら出張族やら、まだ11時前という早い時間帯から先客10、後客ゾロゾロとやたら賑わっていました。
 
 店外のタッチパネル式券売機で基本の「ラーメン(900円)」を「麺硬め」で注文。屋号から察しが付くように家系の店ですが、家系お馴染みのオプションは「麺の硬さ」があるだけで「脂多め」は有料、「味濃い目」は卓上のタレで各自調整となっていました。ライスの無料サービスもなし。
 
 メニューは他にカラシめん、ガーリックめん、芳醇ちーゆそばと変わり種だらけ。往訪時は「限定ラーメン」には×印が点灯。

 店内は席は壁に向かって縦長カウンター6+8席と店中央に4人卓×2。卓上にはラーメンタレ、コショウ、特製旨辛醤、おろしニンニク、ニンニク味噌、さっぱり生姜。そして「スティーブジョブ酢」と名付けられたリンコ酢はそのうち怒られる気が・・・

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 若干とろみがかったスープは「豚げんこつ・ロース骨・背脂・熊本天草大王の鶏ガラ・国産鶏ガラ」からベースとのことですが、鶏油の量は控えめで、しかも醤油ダレもいたずらに出しゃばらないことも手伝って出汁の旨味が存分に楽しめる優れもの。スープが心持ち温めなのも良い方に作用している気も。家系では極めて珍しいことにスープを飲み進みたくなりました。
 
 麺は中太ほぼストレートタイプ。家系定番の酒井製麺ではないようですが、麺が短い点はよく似ています。つるつるした口当たりはさておき、「硬め」で頼んでもそんなに硬くはなく、もっちりに近い食感だったのでデフォルトが柔らかめなのかも。
 
 チャーシューは薄くて大判の豚もも肉ですが、吊るし焼きでスモーキーなのが特徴。野菜はほうれん草ではなく江戸菜だそうですが、茎しかないのはさすがに違和感全開。海苔は「青まぜ海苔」だそうですが、いかにも高級そうな香り高さが楽しめる反面、2枚しかありません。
 
 スープの出来が非常に良いので卓上の調味料類を試す気は全く起こらず、そのままフィニッシュ。やたら食材に凝っている家系ってちょっと自己矛盾な気もしなくもなく、まぁいかにも「東京ラーメンストリート」で出す一杯ですが、美味いことは美味いのでそれなりに満足。
 

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2023.12.21

【短感】23-24年第1節:広島R 1-2 浦和L ~ 前後半でまるで別のチームに

 浦女がAWCCへ出場していた関係で先送りになっていたリーグ戦第1節。浦女は皇后杯@栃木から中3日、さらに中3日でホーム長野戦とトップチーム顔負けの厳しい日程を強いられましたが、浦女のスタメンは皇后杯日体大戦と全く変わらず。
 
 前半の内容は贔屓目に見ても塩分高め。序盤は押し込みながらもシュートが撃てない状態でしたが、次第にボール保持もままならない感じに。概して広島の動きが良く、浦和は球際の競り負けが目立ちました。
 
 それでも35分押し込んだ状態から水谷浮き球縦パスを契機に発生した混戦の中でボックス内で清家折り返し→菅澤でなんとか先制。しかし40分左サイドから島袋クロス→上野ヘッドでたちまち同点に。CB石川の前に上野に飛び込まれたのならまだしも、石川が上野の前にいたのでやられる気配は全くなかったのですが、石川は目測を誤ったのかなぜか弾き返せず。
 
 シオシオな内容での折り返しとなりましたが、後半の浦女は見違えるような出来。後半開始早々清家が相手の緩いバックパスを拾って激走し、そのままGKとの一対一になりながらGKを交わしきれず。48分CKからの流れで菅澤ボレーシュートはGKセーブ。さらに51分には右サイドから清家クロス→菅澤ヘッドもGKセーブとなかなか点は入らないものの、前半とは打って変わって決定機を量産。
 
 そして58分CKからの流れで猶本がようやく2点目をゲット。水谷浮き玉パスがボックス内の清家に収まったように見える場面がハンド臭いのですが、それで広島守備陣の脚が止まったのが致命傷になり、相手がクリアしきれなかったボールを拾った猶本の一発が炸裂。いろんな意味でWEリーグあるあるで、当然ながら広島サポからは野次や怒号が飛び交ったようです(苦笑)。
 
 65分に伊藤に代えて島田を入れた後も試合は一方的な浦女ペース。前半ほとんど見られなかった高い位置でのボール奪取が何回も見られて3点目が入らなかったのが不思議なくらい。後半全く何も出来なかった広島は85分くらいからようやく左右からのクロス攻撃に活路を見出しましたが決定機は作れず、そのまま試合終了。
 
 前後半で浦女がまるで別のチームになった主因は監督コメントを読んでも正直判然としませんが、キャプテンハナエスタが「後半勝負にいくという、いつもの流れでいけました。」と言っているのに要約されるのかも。
 
 浦女は今季コンディションがずっと良くないようで、昨季比では信じ難いくらい球際が弱くて中盤でボールを奪いきれない場面が目立ちます。この試合は厳しい日程で、しかも長距離移動付きなので残り少ない燃料を有効活用すべく、いつも以上に後半勝負になったのではないかと。また広島には今季カップ戦で負けているので、相手をリスペクトしてより慎重に試合に入った結果なのかもしれません。
 
 試合後のインタビューで楠瀬監督は菅澤のコンディションが上がってきたことを喜んでいましたが、清家は相変わらず沈黙したままで「弾頭の付いてないミサイル状態」。新加入伊藤はよくやっていますが、それ以外は昨季と面子が全く変わっていないのもちょっと寂しいところ。浦女はこのままサイクルが終わってしまうのかなあ?

 なおハワイさんの解説とこの試合の実況。共に両チームの良いところを取り上げる系だったのでめっちゃ好印象。ハワイさんはあんまり昔話もしないし。

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-----菅澤-----
伊藤---猶本---清家
---塩越--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
35分 菅澤
40分 上野(広島)
58分 猶本

(交代)
65分 伊藤→島田
90+3分 菅澤→角田

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ビーフシチュー@松屋

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 松屋が2023年12月19日より期間限定で販売中の「ビーフシチュー(930円)」を試食。同時発売の「ビーフシチュー定食」のほうには生野菜が付きますが、990円ともはや松屋で食う値段ではなくなっているのがなぁ・・・
 
 「松屋の『ビーフシチュー』は、とろっとろに煮込んだ牛肉とじゃがいも、にんじんが入った、赤ワイン仕込みのコク旨濃厚ソースがたまらない冬の逸品です。」「酸味がありつつも味付け濃いめの大人な味わいのソースで、ごはんとの相性は抜群。お肉や野菜の旨味が溶け込んだコクのある味わい深い一皿です。」というのが松屋のウリ文句。ウリ文句にはありませんがタマネギやマッシュルームの少々。

Beefsicyu2312001
 
 「ビーフシチュー」は3年前にも発売された人気メニュー。当時のウリ文句は「赤ワイン風味の特製ソースでとろとろに煮込んだ牛肉とじゃがいもがごろごろ入った旨みたっぷりの本格メニュー」でしたが、「ごろごろ」というのは明らかに語弊があり、今回は「ごろごろ」が削られました(笑) でも幟には「ごろっと」の文字が。
 
 ジャガイモは煮崩れず、それなりにホクホクした仕上がりで、しっかり煮込まれながらも芋っぽい味わいを保つという優れもの。そして「赤ワイン仕込みのコク旨濃厚ソース」は相変わらず文句なしの出来。
 
 また3年前に入っていた自社製ゆでたまごをにんじんに戻したのもGJ。ゆでたまごはどうにもビーフシチューに合っていませんでしたから。

 ただ肝心の牛肉は「とろっとろに煮込んだ」感じは全然せず、むしろスジ肉っぽい感じに。以前は煮込んだというよりもともと脂が多そうな、良く言えばプルプルした感じの肉を使っている感じでしたが、ここは大きく後退。牛肉を使ったせいか、全体的に松屋にしては量も少な目で、いきおいシチューをご飯にぶっかけて食べる羽目に。
 
 なお「ビーフシチュー」はメインディッシュが汁ものなのに、なぜか味噌汁をつけるのが松屋。無駄に値段と塩分摂取量を引き上げるだけの味噌汁なんて付けなくてもいいのになあ・・・
 

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2023.12.20

ナギチャンラーメン@西武新宿 ~ 中華そば

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 TOHOシネマズの東、新宿区役所の北。「凪 ゴールデン街店別館」跡地で周囲はホストクラブやギャバクラの広告だらけという歌舞伎町のど真ん中に立地。24時間営業のようですが先客1、後客ゼロと寂しい客入りで、これでは昼間は営業する意味があるのかどうか・・・
 
 店内のタッチパネル式券売機を見るとメニューはなんと「中華そば(890円)」のみ。小滝橋通り沿いの「クマちゃん」同様、券売機下に置いてある緑のプレートを食券と一緒に提示するとご飯が無料サービス。しかもおかわり可。

 店内はくの字型カウンター14席。卓上には酢、白ゴマ、一味、ご飯用と明記されているマヨネーズ、おろしニンニク、そして中BASCOという謎の辛味調味料。さらにカウンター上にバリバリきゅうりと紅生姜。「クマちゃん」に置いてあった「んモーッHOT」は見当たらず。

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 「クマちゃん」同様、スープは丼になみなみと注がれた状態で登場。動物系出汁はしっかり効いており、しかも「クマちゃん」は「その旨味を完全にかき消してしまうくらい塩気が強い」という感想を抱いたのに対して、こちらはそこまでしょっぱいとは感じず。また「クマちゃん」ほど無駄に熱々でもなく、酔客が多いという客層に合わせてマイルドシフトした感じに。でもさすがに終盤はしょっぱく感じるようになって飲み進むには至らず。
 
 麺は新宿だるま製麺製平打ちほぼストレート中太タイプ。表面の脂も手伝ってつるつるした食感で、若干柔らかめの茹で上がり。この手のラーメンには調味料を入れてナンボなので中BASCOを試してみましたが、これが実に良く合いました。
 
 チャーシューは薄いながらも「チャーシュー麺」と称してもなんら不思議はないくらいたっぷり入っています。しかもたまたまチャーシューの切れ端と思しき塊もあってラッキー島倉千代子。刻みネギも多め。他に細メンマ。
 
 無料のライスは半ライスくらいしかなく、チャーシューだけでおかずには十分すぎるくらい。キュウリの漬物の出番はありませんでした。
 
 「クマちゃん」よりだいぶ高いものの、それでもこの場所でこの値段。「そこそこ安くてそこそこ美味くて、とりあえずお腹一杯になる」という意味で「ちゃん系」らしいコスパが良い店です。

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【短感】CWC準決勝:浦和 0-3 マンチェスターシティー ~ ぐうの音も出ない完敗

 浦和のスタメンはレオン戦と全く同じ。複数失点してしまうとどうにもならない相手ですし、いつも以上に守備重視の面子で臨まざるを得ないでしょう。試合前は故障明けの酒井が今にもスタメンで出そうなコメントを連発していましたが、さすがにここは自重したようでベンチスタートに。
 
 恥ずかしながらDAZNでプレミアリーグの中継をやらなくなってから海外サッカーは全くと言っていいほど見なくなってしまったので、マンチェスターシティーのスタメンがどこまでベストメンバーに近いのか皆目見当がつかず。スタメンで顔と名前が一致するのはGKエデルソンだけ。同じく顔と名前が一致するデ・ブライネはベンチ外でした。
 
 浦和は立ち上がりから積極的に前からプレスをかけに行きましたが、残念ながら全くと言って良いくらいボールを良い形奪えず。やっと奪ったと思ったらすばやく攻守を切り替えてボール奪回に転じたシティーのプレッシングの前にもともと苦手なビルドアップは体をなさず、シュートどころか前線にまでボールを運べず。
 
 攻撃面は壊滅的だったものの守備は大健闘を見せて序盤のシティーのシュートはミドルシュートだけ。浦和が初めてボックス内からのシュートを撃たれたのは、31分右サイドから#20シウバのパスをボックス内で受けた#27ヌネスがやや角度の厳しいところから強引に撃ってきた場面。この場面以降浦和は自陣に押し込まれがちになり、36分#47フォーデンシュートが西川の正面を突くなど危ない場面も増えてきましたが、右SB関根が再三シティー攻撃陣に狙い撃ちに遭いながらも健闘を見せて相手に決定的な場面は与えず。

 このままスコアレスで前半終了かと思いきや、45+1分岩尾がヌネスに入れ替わられたのが痛恨。ヌネスはシウバとのパス交換で浦和左サイド深くまで進出。そこからの折り返しをマリウスがクリアしようとしたところで運悪くオウンゴールに。カット出来なかったら後ろにフォーデンがいたからなぁ・・・

 前半シュートゼロに終わった浦和は後半立ち上がりにようやくチャンスらしいチャンスをゲット。小泉左サイド深い位置でボールを奪ってカンテに繋いだもののカンテのシュートはブロックされてしまいましたが、これが浦和の初シュート。

 先制点を許した後も特にチームがガタガタになることもなく時間が経過していましたが、52分ウォーカーが自陣の右サイドから長い距離のスルーパス一発。これが関根とショルツの間にいたコバチッチに通って、コバチッチはそのままボックス内突入。豪快な右足シュートが炸裂して追加点を取られてしまいました。遠くで「ここに出せ!!」と言わんばかりに高々と手を上げているコバチッチにまんまとスルーパスを通されてしまうとはアラート無さすぎ・・・
 
 シティー相手に2点も取られて窮地に陥った浦和は57分大久保→シャルク、伊藤→荻原と代えただけでなく、既にヘロヘロの関根を左SHに上げて明本を右SBに入れるといった工夫を見せたものの、岩尾の疲労の色が濃い上に投入した選手は守備に難がある選手であることも相まって次第にやられ放題に。
 
 59分#25アカンジに全くプレスがかかっていないのが災いして最後方から縦パスを入れられてヌネスがミドルシュート(ヌネスに対峙しているのがなぜか荻原)。ここはGK西川が辛うじてセーブしたものの。こぼれた玉に詰めたシウバのシュートがマリウスに当たってコースが変わったのが災いして3点目を取られて事実上勝負あり
 
 64分にはカンテ→リンセン、小泉→中島と代えて反撃に転じ、80分には右サイド深い位置からショルツが持ち運んだのを契機にこぼれ球に反応してボックス内に突入した中島がGKエデルソンとの1対1になりかかるこの試合最大の見せ場を作ったものの、エデルソンの飛び出しが鋭すぎてシュートを撃ち切れずにそのまま試合終了。
 
 終わってみればシュート数2対25、ボールポゼッション26%対74%のスタッツ通り、全く勝ち目がないどころか引き分けで終える目すらなかった完敗。欧州王者の背中が見えるどころか、その影さえ見えないくらい彼我の差が大きいことを思い知らされました。
 
 ただ3失点とも守備ブロックを綺麗に崩されたのでは無く、浦和が攻めに転じようとしたところでやられました。言い換えればビルドアップが拙くて攻撃に見るべきところがないチームらしい負けっぷり。それでもアジアレベルならなんとか誤魔化しが効いたものの、欧州王者は浦和の小さな綻びを確実に突いてきました。いやはや誠に恐れ入りましたとしか言いようがありません。

 守備がまるで通用しなかった=普段は出来ていることがシティ相手に出来ずに大敗したのではなく、普段から苦手なことをしっかり相手に咎められての大敗。普段の延長戦上での負け方なのが浦和の改善点がはっきりしている分、妙な話ですが負け方としては救いのある話と思います。
 
 普段は誤魔化しが効くはずの欠点が誤魔化しきれないのは巨大すぎる相手とガチで対戦してこそ得られる貴重な経験。名前だけビッグクラブとの親善試合をいくらやっても得られるものは知れています。やはりACL決勝でアルヒラルと、そしてその先のCWCでガチンコの試合を経験して得られるものには遠く及ばない。だからACLには出続けないといけないし、そのために何としてもはリーグ戦でコンスタントに優勝争いしないと。それを何年も何年も積み重ねて、また欧州王者とガチンコ対戦の場に帰ってきましょう。

 次は中2日でエジプトのアルアハリとの3位決定戦。スタメンはかなり入れ替えざるを得ないでしょうし、シティ戦でメンタル的に燃え尽きた選手もいるかもしれません。それでも勝って終わりたい、勝ちにこだわる選手がどれだけいるかどうか。3決にありがちなシチュエーションですが、何かを掴んで今シーズンの締めくくりにして欲しいものです。

 なおレオン戦では前半一杯壊滅状態だったFIFA+の映像はシティー戦は何の問題もなし。大失敗はしたものの、その後の修正が効くまともな組織でした。Jリーグとは違うのだよ、Jリーグとは!!またFIFA+の映像はボロ負けした浦和へのリスペクトが感じられました。これが日テレならただの噛ませ犬扱いやったでしょうなぁ・・・


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-----カンテ----
小泉---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-関根
-----西川-----

(得点)
45+1分 オウンゴール(MCI:マリウス)
52分 コバチッチ(MCI)
59分 シウバ(MCI)

(交代)
57分 大久保→シャルク
57分 伊藤→荻原
64分 小泉→中島
64分 カンテ→リンセン
78分 岩尾→柴戸

 

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2023.12.19

音@北千住 ~ 濃厚煮干しそば・醤油

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 北千住駅西口から徒歩5分くらい。駅前のアーケード街から「宿場町通り」を北へ。斜向かいにセブンイレブンあり。予定していた店がスープ不出来でレギュラーメニューは販売休止&開店準備遅れというまさかの事態に遭遇したので近隣のこちらへ転進した次第。この店はなんと10年ぶりですが、南越谷に出来た支店には昨年往訪済。先客4。入店してほどなく満席になり、退店時外待ち3。
 
 店内のタッチパネル式券売機で、「濃厚煮干しそば・醤油(910円)」を注文。「ラーメン」のパネルを見る限り煮干しそばは醤油と塩が選べ、他に「濃厚鶏塩そば」「背脂煮干しそば」「極上中華そば」など。つけ麺のパネルは仔細不明。

 間口が狭くて奥行きが深い店内にはな縦長カウンター6席と4人掛けテーブル2卓。着席すると水とおしぼりが出てきました。なおカウンター席が満席になると一人客をテーブル席に案内していましたが、相席にはしない方針のようです。卓上には粒花山椒、柚子胡椒、唐辛子、一味、酢。

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 店内に煮干し臭が強く立ち込めていることからも察せられる通り、ややトロみのついたスープは魚粉のざらつき強めで、煮干しをがっつり効かせています。魚臭いくらいなので食べ手を多分に選ぶ気が。ただ味は濃厚だけれどもしょっぱくはないので個人的には全く問題ないどころか大満足。柚子皮がアクセントになり、粗目の刻み玉ねぎが良い箸休めに。
 
 麺は自家製で中細ストレートタイプ。この手のラーメンにありがちな水気の少なそうな麺で、細目なのにかなり噛み応え強め。店では残ったスープで雑炊を勧めていましたが、さすがに身体に悪そう。また替え玉もあるにはあるのですが、自然体で食べていると替え玉を楽しめるほどスープは残らないかと。

 丸いバラ肉チャーシューは軽い炙りが入っていますが、ちょっと旨味は抜け気味。他にメンマ、海苔、刻みネギ。

 総じて文句なしの出来。おいおい他のメニューで再訪してみます。

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2023.12.18

天然いくら丼@なか卯

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 「なか卯」で2023年12月6日から期間限定で発売中の「天然いくら丼(890円)」を試食。なか卯は並盛の3倍の量のいくらを贅沢に盛り付けた「豪快盛(1990円)」を推していますが、観光ついでならともかく、フツーの昼飯に出す金額じゃないからなぁ(苦笑)。
 
 「天然のいくらをたっぷり使用した、贅沢な味わいの商品です。プチプチな食感のいくらを頬張れば、濃厚な旨みが口いっぱいに広がり、ごはんが進むこと間違いありません。」というのがなか卯のウリ文句。

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 盛り付けが些か雑なのが惜しまれますが、それでもライトを浴びた天然いくらが放つ妖しい光、そしてぷちぷちっとした口当たりが否応なしに食欲を高めます。なか卯ではわさび醤油を垂らすことを想定しているようですが、いくら自体にそれなりに塩気があるのでわさび醤油をかけすぎるとせっかくのいくらの旨味が台無し。並盛だと箸が止まる暇もなくあっという間に完食。
 
 もうコスパ的には最上級。漁港が近い観光地の飲食店で値段の割に残念極まりないいくら丼がままあることを考えれば神レベルとといっても差し支えないくらい。さすが丼ものチェーン店の中では海鮮系の丼ものに強みをもつ「なか卯」ならではといったところでしょうか。

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2023.12.17

味噌チキンカツ丼@かつや

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 「かつや」が2023年12月13日より60万食限定で発売中「味噌チキンカツ丼(759円)を試食。「味噌チキンカツ定食」も併売されていましたが、かつや得意の「合い盛り」系みたいに丼のアタマがてんこ盛り過ぎて食いづらいわけではなさそうなので「丼」にしてみました。

 「プリっと肉厚でサクサクな衣をまとったチキンカツと、軟骨入りでの食感が楽しい鶏つくねを、ご飯がとまらなくなるコクうま味噌ダレをたっぷりかけた」というのがかつやのウリ文句。
 
 かつやは冬になると「コクうま味噌定食」「青ねぎ味噌チキンカツ鍋定食」等味噌を前面に押し出した商品を売り出してきますが、今回もその流れの一環でしょう。

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 味噌は八丁味噌ベースでしょうか、やや甘目の味わいで、しかも強烈に味が濃くでかなりくどいのが難。正直味噌ダレかけすぎだと思います。そのままでは淡白すぎるチキンカツはともかく、鶏つくねは本体にそれなりに味があるのでべっとりと味噌ダレをかけなくてもいいかと。
 
 そして多すぎる味噌ダレだけでご飯が進んでしまうので、最後は揚げ物が余りがちになってバランスが悪いのなんの。
 
 またカツの下に千切りキャベツが敷いてあるものと思い込んでいたところ、そんなものは全然ないんですなぁ・・・これが単調さに拍車をかけ、あまりのくどさ&重さで最後はげんなり。これなら定食にすべきだったと思い返すも時すでに遅し。

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2023.12.16

【短感】CWC準々決勝:浦和 1-0 レオン ~ 最大の難敵はFIFA+だったとは・・・

 浦和はACLハノイ戦からリンセン→カンテ、シャルク→大久保、エカニット→伊藤、荻原→明本、岩波→マリウス、大畑→関根とスタメン6名入れ替え。
 
 なお髙橋が脳震盪からの回復途上で出場は難しいと判断された模様で、右膝半月板損傷の手術を11月上旬に行ったばかりで、しかも全治3ヶ月とい言われていた酒井がなんとベンチ入り!!

 日本時間23時半キックオフ。仮眠を取るには早すぎるが、キックオフまで起きているのも辛いというなんとも中途半端さに悩まされながらワクテカでFIFA+へアクセスしたところ、ファイヤースティックもタブレットも固まったまま動かないという大惨事。ネットで確認してもFIFA+に繋がった方は全くいない模様。
 
 そうこうしているうちに怪しげなサイトでの視聴方法が広まってしまい、前半半ば過ぎからそこで見ていましたが、前半の内容は正直うろ覚え&伝聞情報での補足入りです(^-^;
 
 どうも立ち上がりは浦和が優勢だったようですが、19分小泉のロングパスに反応して大久保が裏抜けに成功するもGKとの一対一を決められず。
 
 浦和がビッグチャンスをフイにして以降はレオンの時間帯となり、32分にはカウンターを食らって決定機を与えるもマリウスのスライディングブロックで辛うじて難を逃れました。しかし、その後もレオンが押し気味のまま前半終了。FIFA+は楽天の広告だけしっかり流して、その後は試合の静止画を一コマだけ送って再び沈黙するテイタラク。
 
 しかし、ハーフタイムに大きく動いたのはFIFA+。技術的なことは全く判りませんが、後半開始直後に何かしら抜本的な対策が講じられたようで、浦和の選手達がピッチに入りだした辺りからFIFA+は快適に動くようになり、しかも試合終了まで全く支障なし。
 
 視聴環境は一気に好転したものの、そこで繰り広げられたのは贔屓目に見ても塩試合。54分には右サイドからの岩尾FK→ファーで明本がどフリーで折り返し、伊藤がボレーシュートを放つも高々と宇宙開発事業団。
 
 故障明けの伊藤のコンディションは万全にはほど遠く、子供の運動会で張り切りすぎて故障してしまうお父さんみたいな「気持ちに身体が付いてこない」っぽい残念なプレーが目立ちました(特に守備面)。でも柴戸が福岡戦で失態の連続だったのを見てしまうとこんな伊藤でも使わざるを得ないのでしょう。
 
 64分に関根が故障してやむなく荻原を投入。さらに73分大久保と伊藤を下げてシャルクと中島を投入する勝負手を放ったものの特に戦況が好転せず、かといってレオンが優勢という訳でもないという塩試合状態は継続。
 
 とにかく浦和が点を取れる気配は全くしなかったので「浦和の勝ち筋はPK戦しかないか」と思っていた矢先の78分右サイドに流れていたショルツが縦パス→前線へ走り込んでいたシャルクに当たってこぼれたボールをカンテがキープ→裏抜けを図ったシャルクに繋ぎ、シャルクが相手に寄せられながらもシュートをねじ込んで貴重な先制ゴール!!!
 
 81分には明本が両足を攣ってしまったのでてっきり大畑を入れるものと思い込んでいたところ、スコルジャ監督はなんと無理やりベンチに入れたっぽい酒井を投入!!!これには心底驚きました。酒井は喝入れ要員としてベンチに入っただけと思っていただけに。
 
 さらに84分#6テシージョがこの試合2枚目のイエローカードをもらって退場に。数的不利になったレオンはその後も全くチャンスらしいチャンスすら作れず、浦和もシャルクがGKとの一対一を決められないという塩試合に戻ったまま時間が徒過。
 
 ATは8分もあって「FIFA+が止まっていた時間をATにカウントしたのか???」と訝しく思いましたが、試合は何の紛れもなくそのまま終了。
 
 ACL決勝同様、格上と目される相手に対しても自らの強固な守備を活かしてロースコアの展開に持ち込み、僅かなチャンスをモノにして勝ち切るのが浦和の得意技。よって塩試合はだいたい浦和ペースで、この試合もその例に漏れず。レオンの決定機は結局マリウスがシュートブロックした32分の一回こっきりで、西川がビビるようなものは全くなかったので浦和の完勝といって差し支えないかと。

 これで浦和は準決勝でマンチェスター・シティーとの対戦が決定。Jリーグは「ACLが終われば今季はおしまい」と言わんばかりに浦和がCWCでの闘いを続けていることを無視していますが、マンチェスター・シティーとの試合まで無視しきれるかどうか(苦笑)。

 ただ酒井を無理使いしたのはちょっとどうなんだろう??? ここで無理使いするのはチームのためにも本人のためにもならないと思ったのですが・・・来年は「無理して出場→小破→無理して出場」を繰り返してるうちに並の実力でコスパ最悪コースになるのは勘弁してもらいたいものです。

Sekiyuou

-----カンテ----
小泉---安居--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-関根
-----西川-----

(得点)
78分 シャルク

(交代)
64分 関根→荻原(故障による交代)
73分 伊藤→中島(安居CH、中島トップ下へ)
73分 大久保→シャルク
81分 明本→酒井(足が攣ったため)

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うまトマチキン定食@松屋

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 松屋が2023年12月5日より発売中の「うまトマチキン定食(830円)」を試食。
 
 「松屋のあの大人気"うまトマ"ソースがジューシーなチキンに絡んだ冬の一押し絶品メニュー。人気の"うまトマ"シリーズにチキンが参入します。」「クリスマスの時期にお楽しみいただけるようにという思いから発売が決まった新メニュー『うまトマチキン定食』は、にんにくの旨味とトマトの酸味がクセになる特製うまトマソースをジューシーなチキンにたっぷり絡めた逸品です。半熟玉子を崩せば、ジューシーなチキンとうまトマソースをとろーり卵が優しく包み込みまろやかな味わいに。」というのが松屋のウリ文句。
 
 言うまでもなく松屋の人気商品「うまトマハンバーグ定食」の「うまトマ」を往々にして残念な松屋のチキンにぶっかけただけのお手軽な新商品です。

Umatomatikin2312002
 
 とにかく松屋お得意のガーリックを効かせまくったソースと、トマトソースのバランスが絶妙。松屋にありがちなガーリックまみれ味だとしつこくかつ単調になりがちだし、トマトソースがきつすぎるとこれまた酸味が強すぎてご飯に合わない。その難点を両者が巧く打ち消しあっているように思います。半熟玉子も味わいをマイルドに包み込むのに一役。
 
 でも「うまトマ」の出来がいくら良くても、松屋のチキンの残念さを覆い隠すことは出来ず。ジューシーにはほど遠い上に味も淡白すぎてどうにもいけません。無理にチキンに絡めず「うまトマハンバーグ」を冬にも売り出せば良いと思うのですが・・・
  

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2023.12.15

鴨ねぎうどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2023年12月5日から期間限定で売り出し中の「鴨ねぎうどん・大(960円)」を試食。丸亀製麺の冬の定番商品が今冬も再登場。
 
 例によって期間限定モノにありがちな、レジ横で調理したものを麺にのせるオペレーションなので少々時間がかかります。このオペレーションの都合からか「鴨ねぎうどん」は路面店中心に販売店をかなり絞っていているようで、SC内店舗など小さい店では売っていないようです。

Kamonegi2312001  
 「今年の『鴨ねぎうどん』はこっくりと濃厚な脂の深い旨みを感じていただけるよう、ひと手間かけて仕上げました。打ち立てのうどんと一緒にお召し上がりいただくために最適な厚みの鴨ロース肉は、ご注文をいただいてから特製の鴨だしに下味をつけた鴨ロース肉を火にかけ、手早く仕上げることで、パサつきがなくしっとり、やわらかで鴨肉の香り高く上品なうまみを堪能いただけます。焼き目をつけた白ねぎの香ばしさ、鴨の脂がにじみ輝くだしとあわせてぜひお楽しみください。」というのが丸亀製麺のウリ文句。
 
 2022年1月に「新鴨ねぎうどん」として売り出した際は「まいたけ」が乗っていましたが、今冬は止めてしまったようです。
 
 また昨冬は「鴨肉がちょっと硬くなってしまって残念」と感じたのですが、どうも作り手によるブレだったようで、今般往訪した川口上青木店では柔らかく仕上がっていました。
 
 鴨が背負ってくるねぎといえばぶっとい白ねぎと相場が決まっていますが、一般論としてはこれが個人的には少々苦手。でも「鴨ねぎ」の白ねぎは妙な臭みが一切なく、それでいて焼きねぎらしい甘みは存分に堪能出来て悪くありません。それでも青ネギをたっぷり目に添えてしまいますが(苦笑)。

 なお「鴨ねぎうどん」は1月下旬まで発売予定。例年年明けから販売していたのを前倒しで売り出した反面、販売終了も早まったゆです。

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2023.12.14

チキン南蛮定食@松のや

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 松のやが2023年12月6日から期間限定発売中の「チキン南蛮定食(930円)」を試食。
 
 「やわらかジューシーな『チキンかつ』に、松のや特製チキン南蛮タレ、たっぷりたまごのタルタルソースをふんだんにかけた『チキン南蛮』が登場します。タレの甘酸っぱさと濃厚タルタルとの相性抜群。」というのが松のやのウリ文句。

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 チキンかつの上にはこれでもか、これでもかとばかりにたっぷりタルタルソースがかかっていて、千切りキャベツもタルタルソースだけで片付けられるくらい。一方「松のや特製チキン南蛮タレ」は量的にタルタルソースに圧倒されてか、チキン南蛮らしい甘酸っぱさは抑えられ気味。個人的にはあの甘酸っぱさがあまり好きではないのでかえって好都合。
 
 そしてチキンかつは見た目以上にボリュームたっぷり。また松のやのチキンかつは「かつや」ほど食べ慣れていない気がしますが、かつなのに鶏皮の香ばしさが残っていて気に入りました。
 
 松のや、しかも鶏メインの定食にしては高く。やよい軒のチキン南蛮定食より高いのが難ですが、出来の良さを考えれば許容範囲内でしょう。
 
 なおいつもお世話になっている川口駅店ですが、いつの間にか松屋と同じ番号呼び出しのセルフ方式に変わったのは良いとしても、U字型カウンターを廃して2人掛けテーブル席主体の店に改装されていました。当然ながら混んでくると相席を強いられますが、この改装は正直不快に思いました。

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2023.12.13

村上海賊ミュージアム

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 しまなみ海道上の離島「大島」にある村上海賊ミュージアムを往訪。とにかく車がないと行きづらい場所にあり、山陽新幹線福山駅からしまなみ海道を行く高速バスと島内のローカルバスを乗り継いでようやく到着。よってもうここに来ただけで大満足というレベル。

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 村上一族が活躍していた中世ではもっぱら「海賊」と呼ばれており、「水軍」と呼ばれ出したのは江戸時代になってからで、しかも軍事的な活動は村上一族の役割の一部に過ぎないことから、ミュージアムではあえて「水軍」とは呼ばず「海賊」という呼称に拘っているとのこと。もっとも「海賊」と言っても海上での略奪が主活動である西洋史上の「パイレーツ」とも全く性格が違うので少々ややこしい話。

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 また村上一族は因島・来島・能島の三家に分かれていて、このミュージアムは能島が主役。そしてこの三家は往々にして主君が違う(能島が相対的には独立志向)ものの、年中一族間で争っている訳でもなさそうなのが面白い。ただ常設展示コーナーが全て撮影禁止なのが残念。

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 ミュージアム以上に印象に残ったのは目の前にある地元の漁協がやっている食事処「村上水軍」。店で「鯛だしらーめん(750円)」を注文したところ、スープはやや甘めであっさり味。美味いことは美味いものの良くも悪くも魚臭さがないので鯛出汁っぽくはない感じでしたが、値段からすれば驚くほど大きな鯛の切り身がのっているのには恐れ入りました!!

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2023.12.12

今治の焼き鳥@鳥林 & 今治城

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 愛媛県・今治の焼き鳥は「串付き肉を網の上で焼く」という一般的によく見られる方法ではなく「肉や野菜を鉄板の上で焼く」という一見風変わりなもの。これは面白い!と思って今治市役所近くにある「鳥林」を往訪。17時の開店直後に突入しましたが、結構な人気店のようで開店後30分後にはカウンターは満席となり、退店時には外待ち2。
 
 メニューで人気とある「皮焼+れんこん+せんざんき」を注文しようとしたところ、せんざんき(=鶏の唐揚げ)は開店すぐの大将ワンオペの時間帯はできないみたいで、やむなくせんざんきに代えて「ばら焼き(せせり)」を注文。注文は伝票式で後払い。ザク切のキャベツが突き出しで出てくる辺りは串カツ屋みたいで。

 店内はL字型カウンター12席と小上がりに6人卓×2。さらに2階もある模様。鉄板で焼いているところを見たかったのですが、残念ながら焼き場の位置が多い上にカウンターより低いところで焼いているので全く見えず。お好み焼きや広島焼みたいに客の目の前の鉄板で焼くものと思い込んでいただけに少々期待ハズレ。

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 ダントツに美味かったのは皮。鉄板で焼いたせいか、皮なのに縮こまってるビジュアルが完全に「皮離れ」しています。そして皮なのにしっかり噛み締めながら味わう辺りも「皮離れ」。添付の黒いタレは甘いので、ほんのちょっとだけ浸けていただきました。個人的には皮の下味だけでもアテには十分。

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 レンコンなのに穴が開いてないのが不思議でしたが、どうやら穴に鶏肉が詰まっているみたいで。レンコンなので全体はあっさり味でシャキシャキした食感を楽しむのがメインですが、鶏肉がアクセントになって全く飽きず。

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 ばら焼きは皮とは一転して柔らかいものの味は意外なくらい淡白で、こちらはタレを浸けないと食べづらいかな?

 酎ハイを一杯だけ頼んでトータルで1500円也。ちょい飲みとしては理想的な金額内で今治焼き鳥を堪能できました。

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 焼き鳥をいただく前に今治城を周回。やたら広いお堀といかにも藤堂高虎設計っぽい高石垣が魅力。

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 天守は残念ながら当初の建築の実在について明確な資料が少ないため、史実に基づかない模擬天守です。

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2023.12.11

とも@早稲田 ~ (動物魚介系)らーめん

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 東京メトロ東西線早稲田駅から早稲田通りを西へ。西早稲田交差点のそば。先客3、後客ゼロ。
 
 店内の券売機で「らーめん(850円)」を注文。ランチタイムはごはん無料サービスあり、

 メニューは他につけ麺、辛ニラ味噌らーめん、野菜たっぷり海鮮タンメンなど。往訪時には焦がしネギつけ麺に×印が点灯。

 店内は縦長カウンター12席のみ。卓上には胡椒、おろしニンニク、醤油、酢、ラー油。

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 若干とろみがかったスープは非常にわかりやすい動物魚介系で、魚粉のざらつきが目立つタイプ。ただかえしはさほどきつくなく、終盤になってややうるさく感じる程度。また脂も放っておくと表面に膜が出来るほど多くはありません。
 
 麺は並太のほぼストレートタイプ。つるつるした口当たりですが、噛み応えは案外しっかりしており、スープの絡みも至って良好。「麺少な目」にしてその代わりにトッピングを加えるオプションがあるので、デフォルトだと量が多いのかも?と思ったのですが、全然そんなことはなく、むしろご飯がないと些か寂しさを感じるくらい。
 
 具は豚ロースチャーシューと、大ぶりのメンマ、カイワレ、みじん切り玉ねぎ、海苔。
 
 ふた昔前の「またお前か」な一杯で、無難と言えば無難な一杯です。

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2023.12.10

しかて@中浦和 ~ 黒らーめん

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 埼京線中浦和駅から別所沼通りを東へ歩いてすぐ。北浦和へ移転した「つむじ」の跡地。先客2、後客2。
 
 店内のタッチパネル式ボタンを見て最上段の「黒らーめん(880円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に白らーめん、煮干らーめん、塩らーめん、つけめんなど。タッチパネル式ボタンが同色な上に、かつ字が少々小さくて見辛いかと。
 
 店内は縦長カウンター8席と4人掛けテーブル2卓。この辺は前店そのまんまかな。卓上にはにんにく生姜、昆布酢、一味、ブラックペッパー。

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 店先に掲げられたウンチク書きによると、スープは「数種類の黒醤油をブレンドし、さらに干し椎茸、羅臼昆布、鯛煮干、マグロ節等を合わせてキリっとした味わいに仕上げています。」とのこと。鶏清湯スープにネギ油、煮干油を使用しているようで、それらがコクを加えるのに一役。
 
 ウンチク書きの冒頭に黒醤油が登場することから察せられるように、スープはやや醤油が前に出た感じで終盤少々うるさくなってきますが、それでも出汁の美味さはなんらかき消されることなく、ついついその美味さに釣られて飲み進んでしまいました。いかにも無化調らしく、味が濃い割には後味すっきり。
 
 麺は中細ストレートタイプで、つるつるした口当たりや程よい噛み応えが気に入りました。スープとの相性も文句なし。
 
 チャーシューは鶏&豚が一枚ずつ。他に材木状で甘目の味付けのメンマ、笹切りネギ、カイワレ、ゆず皮、海苔。
 
 中浦和駅周辺は純然たる住宅街でラーメン屋どころか飲食店が少ないところなので、前店同様この店も人気でそう。

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2023.12.09

水香苑 高崎モントレー店@高崎 ~ 水香苑天ざるうどん

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 高崎駅併設の商業施設「高崎モントレー」の5階。水沢うどんがウリの店で、当然ながら伊香保温泉近くの「水沢うどん街道」に本店がありますが、「水沢うどん街道」は車がないと行くのがかなり面倒なので、ここで十分。
 
 メニュー先頭に掲げられた水香苑自慢の看板メニュー「水香苑天ざるうどん(1450円)」を注文。醤油だれorごまくるみだれを選べるので「醤油だれ」をチョイス。「ごまくるみだれ」は長野の蕎麦屋で何度か経験しましたが、概して甘ったるくてあまり好きではないので・・・

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 店の案内によると「水沢うどんの特徴は、上質な小麦と水沢の水、そして塩のみを使用した無添加の麺にあります。さらに水香苑では製麺過程に三段階の熟成を加えることで透明感のある麺になり、しっかりと鍛え上げる麺は、つるつるとした喉ごしもありながらコシのある食感になります。」とのこと。みずみずしくて透明感のあるルックス、つるつるとした口当たり、そしてしっかりした噛み応え。麺は非の打ちどころがありません。
 
 薬味はわさび、生姜、刻みネギといったところ。

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 天ぷらは「カボチャ、エビ、ナス、舞茸、ブロッコリー」といった構成。天つゆではなく、三種の塩で味わうのがこの店の面白いところ。ただ舞茸は少々嵩張るせいか、食べ終わる頃には脂で胃もたれ感も。ちょっと夕方に食べるにはきつかったなぁと反省。舞茸を天盛りに変えてもらえることに気づくも時すでに遅し。

 細かい難点があったとは大満足の一杯でした。

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2023.12.08

【祝】ペア マティアス ヘグモ監督就任

 本日(12/8)、2024シーズンよりペア マティアス ヘグモ氏が浦和のトップチーム監督に就任することが正式発表されました。
 
 マチェイ スコルジャ監督が2023シーズン限りで退任することが公表されたのが11/21なので、それからわずか2週間ちょっとで後任が決まった勘定になります。スコルジャの慰留が無理だと判ったのが結構早かったのかもしれませんが、そこからのFB本部のリカバリーの動きは思いの他迅速だったのは高く評価して然るべきでしょう。
 
 しかも「Jリーグ経験のある外国人監督」の使い回しだとか、内部昇格といった安直極まりない監督人事ではなく、スコルジャ同様これまでJリーグとは全く縁のないところから真面目に探した結果の監督招聘であることも評価できましょう。もっとも苦労して探した新監督が当たりかどうかは全く判りませんが。
 
 浦和がヘグモ氏招聘に動いているとの話が出てきたのは11/28のスウェーデンメディア「エクスプレッセン」が嚆矢。その後元ドイツ代表監督のフリック氏やレーヴ氏など、ほとんど実現する可能性がなさげなネームもなぜか取沙汰されましたが、現地紙「Sportbladet」が「12月6日にヘッケンを去ることをクラブや選手に伝えた」「不測の事態が起きなければ浦和レッドダイヤモンズの監督に就任する見込みだ」と報じ、そのまま本日の正式発表になったようです。

Biking
 
 ヘグモ氏はノルウェー出身で、同国女子代表を率いて2000年シドニー五輪で金メダルを獲得。同国の世代別代表や強豪ローゼンボリ、13~16年には同男子代表の監督を歴任。21年からスウェーデン1部ヘッケンを率い、昨季はクラブ初のリーグ制覇。今季は4―3―3の布陣をベースに国内リーグ30戦69得点と高い攻撃力を武器に3位で終え、ヨーロッパリーグも並行して戦っているとのこと。
 
 土田SDは「クラブとして、そしてフットボール本部として最重要視してきた方向性の継続と、現任のマチェイ監督や前任のリカルド監督が成長させてきたチームのさらなる成長を考えた上で、最適な次期監督であるマティアス氏をファン・サポーターのみなさんにご紹介できることを大変うれしく思います。」と語っています。
 
 しかし、スコルジャとリカではやっていることはかなり違った訳ですし、ヘグモ監督招聘に当たってキーとなった「方向性の継続」とは何なのか正直よく判りません。残念ながら今年は攻撃面に見るべきものがなかったので、ヘグモ氏の「攻撃的なフットボール」に期待しただけかもしれません。またスコルジャとヘグモは欧州の周辺国でのリーグ優勝経験者である点が継続点なのかなと思っています。なおそもそもヘグモ氏がヘッケンでどういうサッカーをやっていたのかについてはおいおい上がるであろう識者のレポートに委ねます。

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 早めに新監督が決まったため、浦和は冬のオフの補強で出遅れる可能性は低くなりました。一昨年前のオフははコロナ禍もあってまともなFWがいないまま開幕を迎え、昨冬のオフはスコルジャ新監督の招聘&岩波出奔騒動を受けてマリウス獲得にこそ成功したものの、またしても前目は前年比戦力減で開幕してしまうという失態続き。すでに外国人選手獲得へ向けて名前がチラホラ上がっていますが、今オフこそ失態のなきようお願いしたいものです。
 
 また来年の浦和は幸か不幸かリーグ戦とルヴァン杯しか目標がない立場。ゆえにヘグモ新監督は就任早々リーグ優勝へ向けてプレッシャーかかりまくりになろうかと思います。指揮官として北欧しか経験がないので日本の夏が心配ですが、今季のスコルジャとは対照的に日程はスカスカなので仕込みの時間はたっぷり取れますし、「選手マネジメントに関しての定評」があるらしいので、持てる戦力を上手く活用して夏を乗り切ってほしいものです。

 何かとめんどくさいクラブですが、よろしくお願いします。

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しらかわ はなれ@中板橋 ~ 中華そば

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 東武東上線中板橋駅北口を出てすぐ。近隣に中板橋交番あり。先客ゼロ、後客1。飛騨高山の人気ラーメン店の関連店のようですが、高山本店は未訪。

 券売機はなく卓上のメニューを見て「中華そば(800円)」を注文、後払い。ランチサービスなし。
 
 メニューは中華そば一本で、あとはトッピングでバリエーションを出しているだけかと思いきや、中板橋店限定で「旨辛ネギラーメン」というのを出していました。
 
 店内は店奥に縦長カウンター4席と手前に2人卓×4。卓上にはブラックペッパーとおろしニンニクのみ。

Shirakawa2310002
 
 飛騨高山観光公式サイトによるとスープは「カツオ、鶏がら、野菜など10時間煮込み作られる」とのことですが、残念ながらかえし、特にその酸味がえらくうるさくて出汁の旨味はかき消されがち。胡椒を最初から多めにかけているのもせっかくの出汁の旨味を損なっている気も。

 麺は細麺で強い縮れいり。やや水気の少なそうな、少々ボソボソした食感が特徴的ですが、スープは良く絡みます。
 
 炙りの入った豚バラ肉チャーシューは小ぶりながらそこそこ厚みがあって肉の旨味だっぷり。これだけは秀逸の出来。他に穂先メンマ、刻みネギ、海苔。

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2023.12.07

炭火焼きほろほろチキンカレー@すき家

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 すき家が2023年12月5日から発売中の「炭火焼きほろほろチキンカレー(750円)」を試食。昨冬販売された商品のリバイバルですが、残念ながら70円も値上がり。

Tikinc2312001
 
 「目を引くほど大きなチキンは、炭火で焼きじっくり丁寧に蒸し上げることで、スプーンで“ほろほろ”とほぐれるほど柔らかく香ばしい風味に仕上げました。クミンなど 20種類以上のスパイスと玉ねぎやトマトの旨みが溶け込んだコクのあるすき家のカレーと、柔らかなチキンのハーモニーを今年もぜひお楽しみください。」というのがすき家のウリ文句。

 でもカレーと合わせると炭火焼らしい香ばしさなんてカレーの強烈な個性にかき消されてしまい、わざわざ手間をかけた甲斐はなさげ。ボリュームは十分で、しかもスプーンで簡単にほぐせる柔らかさは変わらないものの、松屋の「ごろごろチキン」と比べるとチキンが若干冷え加減な難点が目立つ気も。
 
 またすき家のカレーは松屋比だとスパイシーさを強調した感じ。これはこれで悪くありませんが、コク深さではやっぱり松屋が優位。
 
 一昨年の冬に「ほろほろチキンカレー」が登場した際は非常に判りやすいビジュアルも相まって「石原さとみが美味そうに食べるのも納得」と思ったのですが、3年目ともなるとサプライズ感もなく、やっぱりカレーの出来では松屋には及ばないことを確認しただけかも。

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【DAZN観戦記】ACL2023/24 GS MD6:ハノイ 2-1 浦和 ~ あまりにも選手層が薄くてGSも突破出来ず

 ハノイに勝ってもGS勝ち抜けできるかどうか怪しかったのですが、負けてGS敗退だとかえってサバサバ。こんなに薄い選手層で超過密日程をこなすのは無理ゲーでした。選手・スタッフの皆さま、そして現地組、誠にお疲れさまでした。

《スタメン》

 札幌戦から中2日&長距離移動と日程が超過酷な浦和は関根→荻原、明本→大畑、マリウス→岩波、伊藤→安居、大久保→シャルク、カンテ→リンセンとスタメン6名入替。

 武漢戦で故障した大畑は幸い軽傷でスタメンに復帰できたので、明本出場停止を受けて故障明けの関根を無理やり右SB起用せずに済んだのは好材料でした。
 
 なお武漢戦に続いてスコルジャ監督は出場停止なので、ラファル ジャナスコーチが指揮を執る格好に。
 
 一方ハノイもホームゲームとは言え連戦を強いられていた模様で、直近のリーグ戦からメンバーを大幅に入れ替え。連続でスタメンで出ていたのはたった3名だけで、若手を先発起用していたそうで。既にGS敗退が決まっているので、リーグ戦を重視してこの試合は半ばテストの場だったのかもしれません。

《試合展開》

 蓋を開けてみてびっくりしたのは荻原が左SBで、大畑を右SBに配していたこと。荻原は左が本職で右も一応できるのに対し、大畑は左専門で右はほとんどやったことがないはず。ここでわざわざこの形を採った理由は試合後会見で誰も突っ込んでくれなかったので真意は不明ですが、札幌戦が出場停止で相対的にはコンディションがマシな荻原の攻撃力を最大限生かしたかったのかも。
 
 それはさておき、試合はいきなり動いて6分岩尾CKをファーでシャルクが折り返したところ、なぜかバンザイしている#26の手を直撃。かなりはっきりしたハンドなのに主審はわざわざOFRまで実施(シャルクが折り返した時点でタッチを割っていたかどうかの確認?)して、当然ながらPKの判定に。
 
 ところがなんとこのPKをショルツが失敗!!ただショルツが蹴る前にGKがゴールラインより前に出ているように見えましたが、主審はVARと軽く交信しただけで終了。OFRでじっくり見るべきなのはこちらではないのかなぁ??? ともあれショルツのPK失敗はアウェーC大阪戦以来。あの時も過密日程で疲労困憊状態でPKを蹴って失敗したんだよなぁ・・・
 
 その後は5-4-1で自陣に引いて構えるハノイ相手に浦和がボールを支配するものの攻め倦みの様相。2列目がドリブラー皆無なためか、相手の守備ブロックの前で止まりがちな選手の足元から足元へパスを繋ぐだけに終始し、時折ハノイ最終ライン裏狙いの意図は伺えたものの、出てくるパスの質も低ければ飛び出す選手とのタイミングも合わない惨状。
 
 従って裏狙いで前半決定機に繋がったのは33分ショルツスルーパス→安居くらい。また引いた相手を崩す常道=ミドルシュートも42分安居のボール奪取からそのまま持ち上がって自ら放った場面だけ

 あんまりな試合内容を受けてジャナスコーチは後半頭から小泉→大久保、岩尾→伊藤と代えただけでなく、SBの左右を入れ替え。「荻原左SB、大畑右SB」の奇策は案の定大畑右SBが全く機能しない(勝たないといけないのに攻撃面での寄与ゼロ)上に、左SB荻原は前のシャルクとの相性があまり良くないのか、こちらもたいして機能しなかったので、この入れ替えは当然でしょう。
 
 しかし、その効果が出る前に53分CKのセカンドボールを#26に押し込まれてまさかの失点。西川は#6のヘッドをセーブするのが精一杯で、セカンドボールには対応できず。でも今季の浦和には滅多にないセットプレーからの失点で、#6に簡単にヘッドを許している辺りに浦和の選手達の疲労の濃さが感じられました。
 
 そこでジャナスコーチは60分エカニット→カンテ、シャルク→関根と代えたのが奏功。65分CKからの流れで右サイドから荻原低いクロス→リンセンが得意の裏抜け&シュートで同点に。
 
 さらに71分荻原CK→カンテヘッドが炸裂するもここはGKが好セーブ。そこでジャナスコーチは75分大畑→興梠と代えて関根右SB、荻原左SBとポジションを代える勝負手を放ち、80分リンセンのヒールパスを受けて左サイドから荻原がボックス内に突入するもシュートはやや角度が厳しくてGKがセーブ。
 
 そして83分浦和右サイドからのクロスに対して裏を取られた荻原がボックス内で#14を倒してしまってPKに。87分PKを途中投入の#9ファム トゥアン ハイに決められてハノイに突き放されてしまいました。
 
 #9はベトナム代表で結構スピードがあってヘロヘロの浦和守備陣には極めて厄介な存在に。ATは8分もありましたが、気落ちも重なったのか全く動けなくなった浦和はカウンターを繰り出すハノイを止めることすら出来ず、決定的な3点目を取られなかっただけマシというありさまに。試合終了直前の好位置でのFKも実らず、そのまま試合終了。

 
《総評》

 ACLの日程が発表された時点で中2日で厳寒の札幌から亜熱帯のハノイへの長距離移動を余儀なくされるGS最終節はコンディション面で極めてきつく、この試合の前にGS勝ち抜けを決めておかないとかなりしんどくなることは十分予想されました。
 
 そして「ハノイに勝たないとGS勝ち抜けの可能性が消滅する(勝っても他グループの結果次第でGS敗退の可能性大)」という状況に追い込まれてハノイに乗りこんだ結果は、ハノイに勝つどころか負けてACL終了。「まさかの」を付けるのも馬鹿らしくなるほど浦和の選手達は攻守両面で精彩を欠き、当然までは言わないまでも敗退を受け入れざるを得ない試合内容でハノイに破れました。
 
 浦和がGSで敗退するのは2015年以来5大会ぶり。また前シーズンのACL王者がGSで敗退するのは、ラウンド16から参戦できるシード権が撤廃されて以降で史上3度目だそうです。
 
 ACLが秋春制へ移行し、かつ昨シーズンのようなセントラル方式ではなくH&AによるGS付きの開催へ戻っての大会。リーグ戦の終盤とACLのGSが重なってしまう経験は当然ながらJ各クラブともありませんが、浦和は特に春のACL決勝以来ずっと過密日程を強いられてきたので、今大会のGSは一際厳しい闘いになってしまいました。
 
 今大会のターニングポイントは個人的にはホーム浦項戦だと考えています。このグループ最大のライバルと目される浦項相手にメンバーを落としてホームで敗戦。当時はルヴァン杯優勝やリーグ優勝の目が残っている段階だったのでそれらを重視し、ACLはここで浦項に負けても残り3試合で取り戻せるとスコルジャは判断したのでしょう。しかし結果はルヴァン杯は決勝で福岡に破れ、浦項にはアウェーでも破れ、さらに神戸に負けてリーグ優勝の目もなくなってしまうという悪夢の3連敗。三兎を追って一兎も得ず。
 
 同じ話の繰り返しで恐縮ですが、三兎を追うには選手層が薄すぎました。また一応頭数はいるポジションでもスコルジャの基準(おそらく守備面)を満たす選手が少なすぎました。特にシーズンを通じて2列目のしょっぱさ加減には参りましたが、その中でも頭数的にはIH型がやたら多くてSH型が少ないというアンバランスぶり。しかも夏の補強はなぜかIH系だらけという不可解さ。
 
 そしてこの試合では2列目のスタメン全員がIH系で5-4-1の相手に挑むという無理ゲー。そしてこれじゃ無理と判って疲れの大久保と故障明けの関根を使うしかなくなった時点で半ば詰み。

 これで来年はACLの負担が一切なくなり、おまけに残念ながら天皇杯もないので浦和の日程は今年とは一変していきなりスカスカに。新聞辞令ではまもなく新監督が決まりそうですが、スコルジャと違ってチーム作りの時間はたっぷり取れそうなので、ACL負担のない来年こそは全身全霊、全員一丸となってリーグ優勝へ向けて邁進してほしいものです。

《選手評等》

・この試合のゴールがおそらくリンセンの正しい使い方の典型なんだが、今年の攻撃の仕込み、その前のビルドアップの仕込みではなかなかボックス内でリンセンに勝負させる形は作れず。リンセンはたぶんリカ向きだったと思うけど、リカ時代に出落ち芸一発で故障(つД`)

・パンヤは札幌戦&ハノイ戦の出来だと契約更新なしでも特に不思議はないなぁ。もともとIH系過剰ですし。武田戻ってくるし。

・割とはっきりしたファウルなのにVARとの交信&OFRにやたら時間をかけるとか、VARが介入してしかるべき事象になぜか介入しないとか、この試合の審判団はかなりJリーグっぽかったなあ。教訓「人生いたるところJリーグあり」

・この試合のあの方の解説は必要以上のダメ出し、不愉快になるレベルのディスりがなくてかなりマシだったかと。でも劣勢の状況下で元気にさせてくれる話もゼロでした。

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-----リンセン-----
シャルク---エカニット---小泉
---岩尾--安居---
荻原-ショルツ--岩波-大畑
-----西川-----

(得点)
53分 ダオ バン ナム(ハノイ)
65分 リンセン
87分 ファム トゥアン ハイ(ハノイ:PK)

(交代)
HT 岩尾→伊藤
HT 小泉→大久保(荻原、大畑のSB左右入れ替え)
60分 エカニット→カンテ(カンテ&リンセンの2トップ気味へ)
60分 シャルク→関根
75分 大畑→興梠(関根右SB、荻原左SB、リンセン左SHへ)

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2023.12.06

TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者@池袋 ~ (濃厚魚介豚骨)ラーメン

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 池袋駅ビル西側の「東武ホープセンター」の一角。ほぼ3年ぶりの再訪。先客12、後客7~8。

 どう見てもつけめん推しの店ですが、あえて「ラーメン(930円)」を注文。ラーメンだと麺の量は150g、200g、250gが選べるので、今回は200gで。

 メニューは他につけめん、つけめんライト、辛つけめん、辛つけめんライト、ラーメンライト、担々あえめん等。

 店内は7人掛けと5人掛けのカウンターを向かい合わせに配置。さらに4人掛けテーブルが3卓。卓上には胡椒、一味、酢。
 
 たまたま一時に客がどっとやって来たせいか、配膳まで結構待たされました。しかもラーメンを頼む客がまれなせいか、つけめんが先に出てきてラーメンは後回しに。

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 「濃厚魚介豚骨」と称するとろみ強めのスープ。昔のウンチク書きには「豚骨、鶏がら、モミジなどを大量に使い・・・仕上げにサバ節、カツオ、煮干し、昆布等の魚介食材を大量に加えました」とありましたが、その頃と全く変わっていないかな? 

 海苔の上の魚粉を最初から混ぜてしまうと旨味過多でくどくなってしまうことが経験的に判っているので魚粉を極力崩さないよに食べ進みたかったところですが、かつては魚粉が海苔の上にちょこんと綺麗に盛り付けられていたのに、今やすっかり仕事が雑になってまさに「のり面」崩壊状態。よってスープは最初から旨味過多でざらつき強め。
 
 麺は自家製の中太麺ほぼストレート。心持ちざらつきのある口当たりで、しっかりとした噛み応えが嬉しいもの。濃厚スープとの相性も文句なし。麺200gでもスープとの量的バランスは崩れず、むしろバランスがちょうどいい気がしました。

 チャーシューはやや崩れやすいタイプですが、肉の旨味十分でなかなかの出来。他にメンマ、白髪ねぎ、海苔、ナルト、黒胡麻が少々。
 
 ここのラーメンはつけ麺のつけ汁を薄めて出すような手抜きバージョンとは感じられず、これはこれで十分評価に値すると思います。

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2023.12.05

ふくろう@川口末広 ~ からみそラーメン ベーシック

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 日帰り温泉施設「スパロイヤル」などがある吉祥寺通りを東へ。セブンイレブンの先。一応埼玉高速鉄道川口元郷駅が最寄り駅になりますが、駅からは結構距離があります。名古屋がベースのチェーン店のようですが、外観はあまりチェーン店ぽくありません。先客ゼロ、後客9。

 かなり使いづらいタブレット式券売機に苦戦しながら店のウリっぽい「からみそラーメン ベーシック(950円)」を注文。からみそ(0~6辛。2辛が標準))とニンニクの量が選べると案内されたので「3辛・普通」にしてみました。ランチサービスなし。
 

 メニューは他に中華そばとまぜそば。中華そばを頼んでいる客が結構いました。
 
 店内はL字型カウンター7席と小上がりに4人卓×2。卓上にはブラックペッパー、醤油、ラー油、昆布酢。

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 店の案内によれば、「からみそラーメンふくろう」は、「山形で生まれたからみそラーメンをベースに、ふくろう独自のスープ、タレ、麺によって皆様にもお喜びいただけるような工夫を取り入れたラーメン店です。」とのこと。まぁルックスはどう見ても赤湯のあの店を意識した感じ。
 
 少しとろみがかり、味噌の粒々も目立つスープは魚介の出汁を効かせた「動物根菜系スープ」がベースのようですが、これだけと些か物足りないのが実情。やはりこの手のラーメンは辛味噌をちびちび溶かして味の変化を確かめてナンボ。あの店だと全部溶かしきってしまうと少々辛く、しつこくなりすぎる弊がありましたが、ここはそこまで行き着かず。
 
 麺は太目の縮れ入りで、いかにも多加水らしいつるつるした口当たりが特徴。もっちりと形容するには若干硬めの仕上がりかな?「麺硬め」を注文する客もいましたが、個人的にはその必要は全く感じず。

 豚バラチャーシューは薄くて小さめでちょっと残念。他にメンマ、ナルト、刻みネギ、青海苔。
 
 この手のラーメンはハズレがありません。麺が美味いので次は「まぜそば」にチャレンジ。

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2023.12.04

一福@出雲市 ~ 五宝割子

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 出雲大社周辺の蕎麦屋は15時頃には閉まってしまうようで、参詣後の「ちょっと小腹が空いたなぁ」というニーズには応えてくれないため、JR出雲市駅まで転進。駅前の「ツインリーブスホテル」にある「一福」を往訪。先客5、後客1。
 
 出雲で蕎麦と言えば一にも二にも割子蕎麦。卓上のメニューを見て「五宝割子(1870円)」を注文。割子蕎麦ってデフォルトはだいたい三枚で、それだとちょっと物足りないのでいつも一、二枚追加してるのを思い出して五枚にしてみました。

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 「五宝割子」の具は舞茸天ぷら、玉子、とろろ、山菜・おろし、刻み揚げといった構成。そして薬味は海苔、刻みネギ、もみじおろし、鰹節といったところ。

 舞茸天ぷら以下の乗せものは薬味とは別の皿に盛られて出てくるものと思い込んでいたら、なんと蕎麦の上に乗って登場!!蕎麦の器が縦に積み重ねられた格好で出てくるものと思っていただけに、完全に意表を突かれました。いつもは乗せものがない、プレーンな割子蕎麦ばかり食ってたからなあ(苦笑)

 五つもあると食べる順番や薬味との組み合わせも考えざるを得ません。天ぷらは冷めないうちに真っ先に食べるのは当然として、その次にとろろは失敗だったかも。そこでつゆを全部吸ってしまうので。また刻み揚げはかなり甘目の味付けで個人的にはハズレ。

 蕎麦自体は細めの割には硬めの仕上がりでまずまず。ただまだ新蕎麦の時期ではないせいか、風味はもう一つかな?でも超駅近で、いかにも出張族や電車やバス待ち客が相手っぽい店で本格的な割子蕎麦を賞味出来たからまあええか。

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【DAZN観戦記】23年第34節:札幌 0-2 浦和 ~ 札幌にダブル達成で伸二引退に花を添えるの巻

 過密日程が祟って浦和の選手達の動きは芳しくありませんでしたが、それでも負けないサッカーに徹したのが奏功して毎度お馴染みのPKゲット。数少ないチャンスを活かして守り勝つ今季の浦和らしい試合でした。

《スタメン》

 武漢戦から中3日の浦和は荻原→関根、大畑→明本、安居→伊藤、中島→エカニット、髙橋→大久保、リンセン→カンテとスタメン6名入れ替え。
 
 荻原は出場停止、大畑&髙橋は武漢戦で負傷したのでこの3名の入れ替えは当然ですが、神戸戦で負傷し、今年一杯絶望の可能性すら伝えられた伊藤がいきなりスタメンに復帰したのがビッグサプライズ。
 
 札幌は菅野→高木、岡村→中村、菅→馬場、福森→小野とスタメン4名入れ替え。小野は現役ラストゲームの「さよなら運転」。CB岡村は前節FC東京戦で負傷した模様で、本職CH宮澤がCB中央に下がった関係で、日程スカスカの割には玉突き的にスタメンを入れ替えたのかも。

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《試合展開》

 浦和は2分ショートカウンターから最後は右サイドから関根クロス→ファーで伊藤ボレーの決定機を作りましたが、序盤良かったのはこれだけ。
 
 どちらも相手の厳しい前プレを嫌ってロングボールを多用していましたが、ロングボール攻撃がより有効だったのは札幌。特に左サイドから右WG浅野へ大きく展開する攻撃が効き、浦和は前半を通じてシュートブロックで札幌の攻勢をなんとか凌ぐ場面が目立ちました。日程が厳しい浦和はおしなべて動きが悪く、ガツガツ系の札幌相手に球際での競り負けも目立ちました。
 
 前半浦和が最も危なかったのは35分マリウスのクリアミスを青木に拾われた場面でしょうか。37分田中スルーパス→浅野が裏抜けしてシュートを流し込んだ場面は浅野がVARの確認が要らないはっきりしたオフサイド。

 浦和も18分ショルツ縦パス→関根シュート、24分大久保スルーパス→カンテ、33分高い位置でのボール奪取からカンテシュートとショートカウンター主体に反撃の姿勢を見せてはいましたが、シュートブロックされたのはまだしも、24分の好機でカンテがシュートモーションに入ったところで切れ味鋭いコケ芸を披露!!またこの場面のみならず、浦和は前半なぜか滑り芸を披露する選手が続出して参りました。
 
 「さよなら運転」の小野は22分にスパチョークと交代。浦和は特に小野に対して遠慮している感じはしませんでしたが、そうは言っても「伸二を怪我させてはいけない」とか多少心理的な縛りはあったでしょうなぁ。小野がピッチを去った時点で「さあここからやで!!」とばかりに気合を入れ直していた気も。
 
 浦和は前半全くいいところなしだったエカニットに代えて後半頭から中島、さらに伊藤→安居と交代。伊藤は故障明けで無理使いを避けての交代でしょう。

 53分関根のパスを受けてボックス内に大久保が突入してCB宮澤を交わそうとしたところ、宮澤の脚に当たったボールが高々と上げている自分の右手に当たってしまい、笠原主審は全く躊躇することなくハンド=PKを宣告。OFRでも判定は変わらず。不運だとは思いますが割とはっきりしたハンド(笠原主審も宮澤へハンドと判定した理由を説明している)なので、なんで試合後ミシャがダラダラと文句を言っているのかさっぱり判りませんが(苦笑)。
 
 58分ショルツがGKの逆を突いて浦和先制。
 
 その直後荒野ロングフィード→青木ヘッドが枠内を襲うも西川が難なくセーブ。札幌は前半とは一転して関根を狙い撃ちしてきた感がありましたが関根は特に破綻をみせず。66分CH馬場がバイタルエリアで強引にミドルを放つも僅かに枠外。69分後方から駆け上がったCB中村がボックス内で転倒。僅かに関根の手がかかっているようにも見えますが、笠原主審は「勝手にこけたに近い」と判断したのかノーファウル。
 
 72分自陣深い位置からのショルツFK→カンテが競り勝ってのこぼれ玉をボックス内で拾った中島は馬場を背負っての反転&股抜きシュートで追加点!!中島はこれが浦和移籍後初ゴール。「お待たせしました!いやお待たせし過ぎたかもしれません」と言わんばかりのファインゴール。中島の巧さが浦和で初めて結果に繋がった場面でした。
 
 そしてこのゴールの基点となったFKは中村の大久保への悪質な、なんでイエローが出ないのか不可解なレベルのファウルによるものだったというのが因縁めいた何かを感じました。

 その後は自陣深くに守備ブロックを敷く浦和相手に札幌は手も足も出ず、決定機どころか満足にシュートすら撃てず。選手交代も全く奏功せず、特にキムゴンヒのようなあまり動かない電柱系FWの投入はショルツ&マリウスがいる浦和相手には最大級の悪手でしょう。
 
 浦和は中2日で控えるハノイ戦を睨んでお疲れの選手を順次代え、最後はちょっと傷んだ関根に代えて岩波を入れてショルツを右SBに出す奇策も演じながら楽々逃げ切り勝ち。

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《総評》

 リーグ戦最終節が小野伸二現役引退に伴うラストゲームになったため札幌ドームは珍しく満員御礼。ただ札幌は純然たる消化試合だったのに対して、浦和は3位入り=ACL2出場権がかかった試合で多少モチベーションの差があるとはいえ、如何せん連戦また連戦で浦和の選手達の動きは鈍く、キレもなく、面白い試合なんて望むべくもありませんでした。
 
 それでもとにかく負けないことを重視して我慢に我慢を重ねた結果、ちょっとしかない決定機を掴んでクリーンシートで逃げ切り勝ち。しかもそのうちの一つはPKだという、完全に今季の浦和の勝ちパターンでの勝利でした。浦和の決定機は僅少でしたが、札幌の決定機も59分青木ヘッドくらいなので札幌がゲームをコントロールしていた訳でもありません。小野伸二ラストゲームだったので誰も文句は言いませんが、内容的にはどう見ても塩試合で、塩試合はだいたい浦和ペースです(苦笑)。
 
 浦和は最終節に勝つには勝ちましたが、3位を争っていた広島が試合終了直前のゴールで福岡を下したため4位止まりに。直接的には「3位には意味がない」と考えて監督の指示を無視したあの独善的なプレーで神戸戦で負けたのが響いた格好になってしまい、そんな心構えでプレーしているようでは3位にもなれないのは仕方ないでしょう。
 
 長いリーグ戦の中で、あのシュートが!とか、あのミスが!!とかあの判定が!!とかで最終結果を論じるのは一般論としては全く意味がないと思いますが、監督への造反はかなり別格でしょう。その造反に対して監督がどういう処分を下すかはまさに監督マターなので、そこはとやかく言いませんが。
 
 まぁそんなモヤモヤ感はさておき、ACL優勝後も続く超過密日程で、しかもロクな補強もないまま連戦また連戦を強いられたスコルジャ監督が最終的に4位を確保したのは高く評価されて然るべきでしょう。
 
 ACL決勝で僅かな勝ち目をつかみ取るためにとにかく試合は守備から入り、その結果ACL優勝というビッグタイトルを得たものの、その後は超過密日程&しょぼい2列目が祟って攻撃面での積み上げに乏しく、とうとう「PKか理不尽ゴール以外で点が取れない」というあんまりな得点力不足からは脱しきれませんでした。その結果がスコアレスドローの山。これでは優勝争いどころか3位に入るのもフツーは無理ゲーに近いでしょうに。でもスコルジャは優勝争いを演じたとは言い難いものの、ACL圏入りの可能性が最後まで残るくらいの闘いを見せてくれました。
 
 リーグ戦3位での24-25年ACL2出場権確保はなりませんでしたが、ACL武漢戦に続いて札幌戦にも勝って疲労困憊だがチーム状態やメンタル面までどん底でハノイへ向かう訳ではなくなったのが救いでしょう。もっともACLグループステージ確保も他力本願寺で極めて厳しい道のりですが。

 一方傍目には完全に行き詰まり、もはや袋小路に陥っていて降格の心配はないが上がり目もない、そして守備は絶対に上手くならないし、そもそも選手として汎用性がなくなってしまうミシャサッカーを札幌が来年も続けることを試合後高々と宣言していてびっくり。試合後の会見で浅野も高木も「あらためて引いた相手をどう崩していくかという部分」「結局、相手陣に押し込んだあとにシュートなどをなかなか打たせてもらえなかったし、相手にブロックを作られた中で崩し切れなかった感じもあった。」と同じ話をしており、来年も同じ話をしていると思いますよ、たぶん。
 
 あれでは「ここにいても成長はない」と見限って出てゆく選手も多くなるでしょうし、あのサッカーに惹かれてやってくる選手も少なくなるでしょうなぁ。

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《選手評等》

・関根はSBとして急成長。特に守備が非常に良くなっていて、ハイボールで関根を狙い撃ちするような単純な攻撃ではやられにくくなっていました。明本がいない&大畑故障のハノイ戦も関根を無理使いするしかないかなぁ。

・さすがに今日の敦樹はまさに出ただけでした。試合後の会見によると、「しっかりと動けたのはここ3~4日くらい。前に出るスプリントをした後に戻ることが以前と比べてきつかったし、体力面でまだまだだと思った」ので「(交代は)プラン通り。スコルジャ監督から『できるところまでやってほしい』と言われてて、前半途中に自分から前半で代えてほしいと伝えた」とのこと。札幌戦出場はハノイ戦ないしCWCで出場を睨んでの「体力面やコンディション面、試合勘などを含めてプラン」の一環だったようです。とにかく来季に響くような大怪我ではなくて何より。

・小泉は琉球でお世話になった小野に対してなぜかスーツ姿で挨拶。浦和は即座にハノイへ移動だからもうスーツ姿なのか!!言い換えればクールダウンしてそのままトレーニングウェア姿では移動しないと(笑)何も知らない大泉洋の移動とは違う!!

・エカニットはスパチョーク先輩との共演が叶いましたが、残念ながら全くいいところなく前半だけでお役御免。ガツガツ系の札幌相手では強度不足が目立ちました。

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-----カンテ----
小泉---エカニット--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-関根
-----西川-----

(得点)
58分 ショルツ(PK)
72分 中島

(交代)
HT 伊藤→安居
HT エカニット→中島
79分 大久保→シャルク
88分 カンテ→リンセン
90分 関根→岩波

-----小柏-----
--小野----駒井--
青木-荒野--馬場-浅野
-中村--宮澤--田中-
-----高木-----

(交代)
22分 小野→スパチョーク
74分 馬場→菅
79分 中村→キム ゴンヒ

※写真は試合には全く関係ありません

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2023.12.03

チゲ定食@やよい軒

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 やよい軒が2023年11月21日から発売中のの冬の定番メニュー「チゲ定食(950円)」を試食。年々値上がりしてやよい軒の客層には目が痛い域に入ってきたせいか、今年も副食のから揚げが付かない廉価版(840円)付き。
 
 やよい軒が「チゲ定食」を売り始めた頃はから揚げではなく、小さなチヂミとめっちゃ小さな冷奴が付いていましたが、2015年からから揚げが付く形に変更されました。鶏の唐揚げはチヂミと違って他のメニューから転用できるからたいして追加コストもかかりませんし、チヂミは正直まずかったのでその変更は前向きに受け止めましたが、チゲ鍋に鶏のから揚げはいくらなんでも重すぎと思う方も少なくないでしょう。オプションにしたのは大正解と思います。

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 なぜか唐辛子ではなくコショウが付いてきますが、これはから揚げ用なのかな???
 
 「やよい軒」のチゲは、「コクのある信州味噌と本醸造醤油をベースに、唐辛子、コチュジャンの辛さを加え、魚醤、ほたて、えびなどの魚介の風味と旨味を効かせた“まろやか”な辛さに仕上げた。」というのがウリ文句。冬の定番の座を長年維持しているだけあって、何も言うことがない安心、安定の旨さ。ごちそうさまでした。

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2023.12.02

黒豚三昧弁当@出水・松栄軒(京都駅南北自由通路「駅弁にぎわい京都店」にて購入)

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 新大阪や京都の駅弁売り場では、東京駅では見かけない西日本の駅弁を買うことにしています。今回購入したのは鹿児島「松栄軒」の「黒豚三昧弁当(1380円)」。

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 パッケージに「黒豚たれ焼き・黒豚そぼろ・黒豚炭火焼き・黒豚とんかつ・黒豚角煮」と大書されていて、しかも駅弁売り場の見本を見ても、いかにもおかずのバリエーションが豊富でビールのアテ向きと思って買ったのですが、結構駅弁が重いので不審に思ったところ、実は4区画のうちとんかつや筑前煮などが入っている区画以外は下にご飯が敷き詰められていて意外にボリュームがありました。
 
 またそぼろの区画はおかずが少々力不足でしたが、角煮やたれ焼きの区画は肉の味がしっかりしているので、ご飯を平らげてもなお豚肉が余り、それらは格好のビールのアテになります。そしてやはり角煮が突出して美味い!やたらタレなりソースなりの味を濃くして何とか食わせようとする外食チェーン店とは完全に一線を画していました。

 大満足の一品でしたが、強いて言えばとんかつが少々味気なくて改善の余地大かな?

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2023.12.01

帆立弁当@厚岸駅前氏家待合所(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 東京駅構内「駅弁屋 祭」で、「かきめし」で有名な厚岸駅前氏家待合所が「帆立弁当」を出しているのに気づいて購入。

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 白米ではなく、ひじき入り炊き込みご飯がベースのため、福神漬とたくあんがわずかに彩りを添えるだけで、ビジュアルはほぼまっ茶色!!

 炊き込みご飯自体はやや甘めで、しかも秋の深まりを示すかのように冷えて固くなってしましたが、炊き込みご飯の上にあさり煮、つぶ貝煮、椎茸煮、ふき煮などを乗せてあれこれ変化をつけているせいか、全く飽きずにいただけました。

 そして肝心の帆立も北海道らしくデカい!!

 この内容で1080円というのは今時の駅弁としては破格に安い気も。

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【DAZN観戦記】ACL2023/24 GS MD5:浦和 2-1 武漢三鎮 ~ とにかく理不尽!理不尽!

 またしても怪我人続出で苦しい試合になってしまいましたが、最後の最後で理不尽砲が咆哮!!浦和は文字通り首の皮一枚でグループステージ突破の可能性を残しました。

《スタメン》

 福岡戦中3日の浦和は関根→荻原、明本→大畑、柴戸→岩尾、大久保→髙橋、カンテ→リンセンと5名スタメン入れ替え。明本はこの試合出場停止なので大畑を入れ、岩尾は福岡戦出場停止明けなので柴戸の代わりにスタメンに入るのは当然ですが、他は福岡戦で出場時間が長かった選手をベンチスタートにしたものと目されます。
 
 ただ福岡戦で全く良いところがなかった中島が引き続きスタメンで、エカニットがベンチスタートになったのは傍目には少々不可解。
 
 ACLはベンチ入りの人数がやたら多いので、怪我でもないのにここでベンチ入り出来なかった選手は事実上戦力外と見られても仕方ないのですが、興梠がベンチ外だったのが気になりました。

 なおACL浦項戦で謎の一発レッドを食らったスコルジャ監督に代わってラファル ジャナスコーチが指揮を執ることに。

《試合展開》

 浦和の立ち上がりは上々で、6分荻原スルーパス→後方から飛び出した小泉が中へ折り返してファーに突っ込んだ髙橋ゴールが決まったと思われましたが、VAR判定で小泉が僅かにオフサイド。
 
 10分岩尾縦ポン→髙橋裏抜けもシュートはバーの上。ただこの2度の決定機に見られるように序盤の浦和の攻撃は相手の最終ラインの浦和狙いという意図が非常にはっきり見て取れました。

 武漢の初めての反撃は19分CKからの流れで枠内シュートを放ったもの。しかしここま西川が好セーブ。

 その後双方一進一退というか少々グダグダになりかったところで、34分右サイドから荻原クロス→リンセンが#25ドゥン ハンウェンと競り合った際に相手の肘がリンセンの顔に入ったのがVARでもしっかり咎められてPKゲット。37分ショルツはGKがシュートコースを読んで同方向に飛んだところで絶対に取れないコースにきっちりPKを決めて浦和先制。

 しかし、好事魔多し。40分に左SB大畑が相手と交錯も無いもない状況下で突然故障。ジャナスコーチはなぜか交代に手間取った末に43分になってようやく関根を投入。
 
 さらに44分髙橋が顔面に#21ハ チャオの肘打ちを食らって脳震盪を起こし、浦和の選手達はもちろん武漢の#15ですらすぐさま担架を要請する非常事態に。残念ながら髙橋はそのまま担架で退場に。ジャナスコーチはハーフタイムを待たずに45+2分に大久保を投入。
 
 マジェド アルシャムラニ主審は#21にイエローカードを提示しましたが、どう見ても極めて悪質なファウルだったにも関わらず、VARが「レッドカードの可能性」と判断して介入しなかったのが謎でした。
 
 またJリーグでは脳震盪による交代は交代人数&交代回数とも別枠扱い。このルールはてっきり万国共通だと思い込んでいたら、ACLにはこのルールは適用されないことがDAZNの中継で判明。埼スタではこの辺の説明がなかったようで、現地ではかなり混乱があったようです。試合後浦和のコーチ陣がよくこれを間違えなかったものだと感心しました。審判団も勘違いしたまま脳震盪枠の活用を認めていたら再試合ものでしょうし。
 
 そして前半のうちにアクシデントで交代カードを二枚も切らざるを得なかったのは大誤算。浦和はフィジカルが強くて運動量が多くて、相手にプレッシャーをかけまくっていた髙橋(それに釣られるかのようにリンセンですら献身的に守備に走りまくる!!)が退場したのが響いたのか、あるいは単に前半守備にエネルギー使い過ぎて前目の運動量が落ちたためか、50分あたりから一転して武漢ペースに。
 
 58分右サイドからのクロス→アジズヘッドの決定機は小さい関根が相手に自由を与えず。67分ダビジソンのシュートは僅かに枠を逸れて難を逃れましたが、68分#15ジャン チーポンからダビジソンへ縦パスが入ったところで対峙していたショルツがまさかの転倒!!弘法も筆の誤り。神も転ぶ。まさかすぎる事態を受けてマリウスも驚くほど軽い対応でダビジソンにあっさり交わされて同点ゴールを許してしまいました。
 
 ジャナスコーチは危険な香りを嗅ぎつけて3枚替えを用意していましたがわずかに間に合わず、リンセン→カンテ、中島→エカニット、小泉→シャルクの3枚替えを敢行したのは同点に追いつかれた直後。

 残り時間が20分以上あるにも関わらず交代枠を全て使い切っての乾坤一擲の大勝負に出たにも拘らず、浦和はボールを持っている割にはシュートが撃てない時間が長く続いて嫌な気配が漂い出しましたが、84分になって荻原左サイドからクロス→逆サイドからどフリーで関根が突っ込んで久しぶりに決定機らしい決定機。
 
 関根のシュートは惜しくもバーの上に飛びましたが、この決定機を契機に浦和が大攻勢。。

 87分シャルクの横パスを受けてカンテがアーク手前から得意のミドルシュートを放ったものの、これはシュートコースが甘くてGKセーブ→こぼれ玉に大久保詰め切れず。しかし90分ショルツがあたかも大魔神のように持ち運んだのを契機に、大久保浮き玉縦パス→シャルクと競り合った相手DFの跳ね返りを拾ったカンテの理不尽シュートが炸裂!!! 4分もあったATには共に何事も起こらず、そのまま試合終了

Kante

《総評》

 福岡戦の残念過ぎる試合内容での逆転負けを見て、残り試合は勝つどころかそもそも試合になるのかどうかと個人的には案じていましたが、結果は悪くはない内容で武漢相手に勝利。しかもショルツのPKとカンテの理不尽砲による得点で勝つという今季終盤の定番とも言える勝ち方で。
 
 JリーグからACLへと舞台が変わったこと、そして今年埼スタでの正真正銘のラストゲームになることが多少選手達の心境に変化をもたらしたのかもしれません。そして11月に入ってルヴァン杯決勝以降全く勝てていないどころか全敗で意気消沈していたであろう浦和もこの勝利でちょっとだけ顔を上げて前へ進む気持ちを取り戻せたかもしれません。

 ただ浦項戦での連敗が響いて浦和は既にグループステージ首位通過の目はなし。武漢戦に勝ったところで、さらに最終節アウェーハノイ戦に勝って勝ち点10に積み上げて他グループの2位同士の比較で勝ち抜けるかどうかと立場には全く変わりありません。他グループの状況はややこしいのでここでは省きますが、端的に言えば「浦和のグループステージ突破は絶望的というほどではないが、かなり難しい」ようです。
 
 このグループ最弱のハノイ相手とはいえ、札幌戦からわずか中2日。しかも既に厳冬期に突入した札幌から亜熱帯のハノイへという気候が違い過ぎるところへの遠距離移動付き。おまけに大畑が故障して、明本が引き続き出場停止でSBが再び不足するという非常事態。東南アジアのチームは往々にしてホームでは別の顔を見せがちなだけに苦戦もあり得ましょう。
 
 おまけに札幌戦を捨てたくても、こちらは3位広島の結果次第ながら浦和が再逆転で3位に滑り込む(=24-25シーズンのACL2出場権獲得)可能性を十分残しているというなんとももどかしい状況。
 
 ハノイ相手に引き分け以下なら他グループの結果に関係なく浦和の今季のACLは終了。勝ったところで他グループの結果待ち。浦和がCWCに出る関係で浦和のグループだけ先に全日程を終え、赤者は12~13日に開催される他グループの試合にせっせと他力本館寺に詣でることになりましょうが、詣でるところが複数なのでめんどくさいの何の・・・

《選手評等》

・またしても理不尽砲に救われた浦和。なんでこのレベルの選手がいきなり引退なんなのかなぁ。一方生きながらにして引退してるような選手もおったけど。

・リンセンは浦和に来てから最高の出来。こんなに献身的なリンセンは初めてかも。点取り屋として獲得したはずのリンセンが今や守備貢献度の高さで評価されてしまうとはなあ。ビルドアップが下手になった浦和ではリンセン得意のボックス内でのお仕事は少ない。だからボックスの外から撃てるカンテが重宝される。リンセン冬の時代。

・この試合の大久保は良くありませんでした。故障明けで連戦に耐えらえる状態ではなく、この試合は本来45分出来るコンディションではないのに髙橋負傷で投入せざるを得なかったものと思われます。それにしてもボックス内に入るまでは凄みがあるのに、そこから急速にへなへなになるのがこの試合は一段と際立っていました。

・この試合の審判団は丸ごとJリーグレベルで参りました。小泉のVARでのオフサイドの判定がやたら速いのだけは感心しましたが、結局良かったのはそれだけ。主審はOFRどころかそもそもVARと全然交信しない系だったとは!!そのためハンド見逃しっぽいのが双方にあり、武漢はラフプレー三昧。まともな審判団なら武漢に退場者出てたと思ったけどなあ・・・

-----リンセン-----
髙橋---中島---小泉
---岩尾--安居---
大畑-マリウス--ショルツ-荻原
-----西川-----

(得点)
37分 ショルツ(PK)
68分 ダビジソン(武漢)
90分 カンテ


(交代)
43分 大畑→関根(故障による交代。関根右SB、荻原左SBへ)
45+2分 髙橋→大久保(負傷による交代。小泉左SH、大久保右SHへ)
69分 小泉→シャルク
69分 リンセン→カンテ
69分 中島→エカニット

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