革新家@東京 ~ (家系)ラーメン
東京駅八重洲口「東京ラーメンストリート」内。観光客やら出張族やら、まだ11時前という早い時間帯から先客10、後客ゾロゾロとやたら賑わっていました。
店外のタッチパネル式券売機で基本の「ラーメン(900円)」を「麺硬め」で注文。屋号から察しが付くように家系の店ですが、家系お馴染みのオプションは「麺の硬さ」があるだけで「脂多め」は有料、「味濃い目」は卓上のタレで各自調整となっていました。ライスの無料サービスもなし。
メニューは他にカラシめん、ガーリックめん、芳醇ちーゆそばと変わり種だらけ。往訪時は「限定ラーメン」には×印が点灯。
店内は席は壁に向かって縦長カウンター6+8席と店中央に4人卓×2。卓上にはラーメンタレ、コショウ、特製旨辛醤、おろしニンニク、ニンニク味噌、さっぱり生姜。そして「スティーブジョブ酢」と名付けられたリンコ酢はそのうち怒られる気が・・・
若干とろみがかったスープは「豚げんこつ・ロース骨・背脂・熊本天草大王の鶏ガラ・国産鶏ガラ」からベースとのことですが、鶏油の量は控えめで、しかも醤油ダレもいたずらに出しゃばらないことも手伝って出汁の旨味が存分に楽しめる優れもの。スープが心持ち温めなのも良い方に作用している気も。家系では極めて珍しいことにスープを飲み進みたくなりました。
麺は中太ほぼストレートタイプ。家系定番の酒井製麺ではないようですが、麺が短い点はよく似ています。つるつるした口当たりはさておき、「硬め」で頼んでもそんなに硬くはなく、もっちりに近い食感だったのでデフォルトが柔らかめなのかも。
チャーシューは薄くて大判の豚もも肉ですが、吊るし焼きでスモーキーなのが特徴。野菜はほうれん草ではなく江戸菜だそうですが、茎しかないのはさすがに違和感全開。海苔は「青まぜ海苔」だそうですが、いかにも高級そうな香り高さが楽しめる反面、2枚しかありません。
スープの出来が非常に良いので卓上の調味料類を試す気は全く起こらず、そのままフィニッシュ。やたら食材に凝っている家系ってちょっと自己矛盾な気もしなくもなく、まぁいかにも「東京ラーメンストリート」で出す一杯ですが、美味いことは美味いのでそれなりに満足。
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