« 【短感】23-24年第7節:浦和L 3-1 大宮V | トップページ | 岩波拓也選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍 »

2024.01.09

【祝】前田直輝選手 名古屋グランパスより完全移籍加入

 先日(1/7)前田直輝選手の名古屋グランパスからの完全移籍加入が公表されました。

 前田の移籍話は今年の元日に機関紙スポニチが「浦和が名古屋のMF前田直輝を獲得することが31日、濃厚となった。複数の関係者が明かした。」と報じたのが最初。ただ「濃厚」というあまり確度の高くない表現での一報でしたし、その続報もなかったので、ただの飛ばし、あるいはせいぜい本命が取れなかった時の保険として声をかけているだけじゃね??といった尤もらしい観測も流れました。しかし、機関紙の異名は伊達ではなく、無事完全移籍加入に漕ぎつけました。
 
 スポニチによれば前田は「今オフにベルギー2部デインズへの移籍が濃厚となったが、最終交渉でまとまらなかった」とのこと。なぜ破談になったのかは全く判りませんが、名古屋は既に前田はいないものとしてチーム編成を進めていたせいか、契約切れの前田を特に慰留することもなかったようで、浦和が移籍金ゼロで前田を獲得できたようです。

Reds_20240107103801
 
 前田は先に獲得済の渡邊同様2列目のテコ入れの一環です。左利きのドリブラーでカットインからのシュートが得意技なので右WGでの起用が最適と目されます。またとにかく浦和戦に強いのも特徴で、2020年の豊田での試合ではなんとハットトリックどころか4得点の固め打ち(つД`)、
 
 ただ前田は2021年末に名古屋からオランダ1部のFCユトレヒトへ期限付き移籍したものの、デビュー戦だった2022年1月のアヤックス戦で前半11分に相手プレーヤーと接触して左下腿骨折の重傷を負い、そのままシーズンを棒に振ってしまいました。大怪我が癒えて期限付き移籍期間も1年間延長されたものの、結局11試合出場0得点と泣かず飛ばず。2023年6月に期限付き移籍期間満了で名古屋に復帰したものの、そこでの出場機会もわずか11試合(うちスタメン2試合)297分に留まりました。
 
 名古屋復帰後の前田に出番が少なかったのは長谷川監督のスタイルは前田には全く合わなかった可能性もありますが、ユトレヒトで負った大怪我の影響がデカすぎて完全にキレを失っているのかもしれません。デインズへの移籍が破談になったのはメディカルチェックでアウトだったのであれば目も当てられませんが・・・
 
 ともあれ、前田は浦和出身。加入時のコメントで「浦和で生まれた男にとって、浦和レッズの存在は説明がいらないと思います。」と赤者のハートを鷲掴みに来た漢。北浦和サッカースポーツ少年団を出た後は浦和とは全く縁がないキャリアを積んでいた漢が、何かの縁でついに浦和へ帰ってきました。「気持ちはホームグロウン」な選手として頑張ってほしいものです。

|

« 【短感】23-24年第7節:浦和L 3-1 大宮V | トップページ | 岩波拓也選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍 »