やまぶき亭@白石 ~ 天ぷらうーめん
白石は18きっぷの旅では必ず乗り換えを余儀なくされる駅ですが、概して接続が良いので駅の外へ出たことがない方も多いかも。
今般往訪した「やまぶき亭」は白石駅から西へ歩いて15分強。「奥州白石温麺協同組合」直営のうーめん料理専門店で、街はほとんど人気がないのに店は繁盛していて往訪時はちょうど満席。ウェイティングリスト6名に接続。その後もゾロゾロ客がやってきて後客20名以上。客は高齢者や女性が多いせいか回転は良くなく、席に案内されるまで30分かかりました。
ようやく座敷に案内されてメニューを見て店一番人気の「天ぷらうーめん(1750円)」を注文。冷たいのと温かいのとが選べ、厳寒期なので「温」にしましたが、うーめんはそうめんの親戚みたいなものなので、冷を頼んでいる客のほうが若干多い感じでした。なお女子高生っぽいバイト嬢に「ぬくいの」が通じなくてキョトンとしてたのが衝撃的でした
店内は畳敷の間に低いテーブル席&全て低い椅子付きで4人卓×8。お茶セルフ。お茶のタンクが座敷中央で妙な存在感を放っていました。
茹で時間が短いせいか注文した品が出てくるのはあっという間。漬物、ミックスフルーツ、ゆず味噌付きのミニ豆腐が付いて登場。
うーめんはルックスや口当たりこそそうめんそっくりですが、麺が極端に短いのが最大の特徴。また製法的には「そうめんは麺と麺がくっつくことや乾燥を防ぐために油を塗っていますが、うーめんは油を使わない製法なのが特徴」だそうですが、味わいの上では製法から来る差は判然とせず。
つゆはダシが良く効いた優れもの。東北地方の味噌汁は往々にしてしょっぱいことを考えれば、ダシで押してくること自体驚きでこれには大満足。とにかくつゆが美味いので、「天ぷらうーめん」みたいなシンプルなメニューが正解で、つゆの中にあれこれ具を入れてしまうメニューはよろしくないかも。つゆの中に黒くごろんとしているのは椎茸の煮物。これは濃いめの煮込み加減でした。
てんぷらは海老、白身魚、なす、まいたけ、ししとうといったところ。天ぷらつゆではなく、塩で食べさせる辺りこれまたつゆのあっさり味を壊さなくて気に入りました。
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