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2024.03.31

【短感】23-24年第13節:A長野 3-5 浦和L

 浦和は第10節アウェー相模原戦から中2日ないし中3日で続く5連戦の5試合目。長野は週央に試合がないのでコンディション面では浦和が相当不利だった一戦。楠瀬監督は5連戦をここまでほぼスタメン固定でこなしてきましたが、最後の試合になって最もローテーションする必要がないと思われるGKを池田から福田へ交代。

 試合開始早々遠藤の縦パスで右サイドを駆け抜けた清家のクロスをクリアを焦ったCB岩下が豪快に自ゴールへ叩き込んで浦和があっという間に先制。

 さらに6分ハーフライン付近での遠藤のボール奪取から清家が逆サイドへ大きく展開。島田が長野DFとの一対一を制して2点目。

 ただ浦和の動きはやはり芳しくなく。10分左SB岡本に遠藤&栗島があっさりぶち抜かれて、後方からどフリーで走りこんできた伊藤がゴール。

 しかし、11分長野のあんまりなビルドアップミスに乗じ、栗島の折り返しを塩越が決めて3点目。

 これでドタバタ劇が終わらないのがこの試合の凄まじいところ。18分には長嶋のGK福田へのパスがずれ、おまけに福田がボールをコントロールできずに、こぼれ玉を拾った安倍が難なくゴール。だがその直後にはセンターサークル付近での競り合いからのこぼれ玉が清家に繋がってしまい、清家はDF二人を振り切ってGKとの一対一も制してゴール。

 さらに31分には長野GKがなんと目の前の島田にプレゼントパス。島田はがら空きのゴールへきっちり流し込んで5点目。

 長野は前から果敢にプレスをかけるのは良いとしても、それを交わされた時のリスク管理がないに等しく、しかもよりによって清家へのマークが甘いので、フリーになった浦和のボールホルダーからの縦パス一本で清家に簡単に裏抜けを許してしまうという致命的な問題を抱えていました。さらにビルドアップが下手すぎて浦和の前プレに引っ掛かりまくり。これでは大量失点もやむを得ないでしょう。

 超低レベルの試合ながら3点差ついたところで、楠瀬監督は後藤・丹野・佐々木とリーグ戦で短時間しか起用していない選手に長い時間を与えることに。ところが後藤はともかく、丹野と佐々木の出来は芳しくなく、他の選手たちもお疲れのせいか、試合は次第にぐだぐだに。ボックス内に飛び込んだ清家が後方から引っかけられているのにPKを取らない主審にも参りましたが・・・

 それでも後半無失点で終われればまだよかったのですが、74分ハイボールがバウンドしたところでの石川の対応が拙くて、こぼれ玉を伊藤にぶち込まれてしまいました。終盤の浦和は疲労困憊ですっかり足が止まってしまい、逆転負けを食らった昨年の悪夢がちょっとだけ脳裏をよぎりましたが、最後は角田を投入してなんとか逃げ切りに成功。

 5連戦、しかもほぼスタメン固定だったのでコンディションが良くないのは明々白々。従って内容の良し悪しを語るのはおこがましく、「勝てばよかろう!!」で良いとは思いますが、GK福田のあんまりな試合勘の無さにはさすがに参りました。

Shinonoi

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----福田-----

(得点)
2分  オウンゴール
6分  島田
10分 伊藤(長野)
11分 塩越
18分 安倍(長野)
19分 清家
31分 島田
74分 伊藤(長野)

(交代)
HT 長嶋→後藤
HT 島田→丹野
HT 水谷→佐々木
69分 塩越→菅澤(菅澤CF、丹野左SH、伊藤トップ下へ)
80分 栗島→角田

※写真は試合とは全く関係ありません

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【観戦記】24年第5節:浦和 2-1 福岡 ~ 嬉しい今季ホーム初勝利!!

 浦和は中断期間中不在だったグスタフソンの使い方というか頼り方がなぜか上手くなっていて、攻撃面はヘグモのやりたいことがだいぶ表現できるようになってきたかな?とにもかくにも目出度いホームゲーム初勝利でした。

《スタメン》

 代表ウィークによる中断を経てほぼ2週間ぶりのリーグ戦。浦和は興梠→サンタナ、小泉→岩尾、関根→大久保とスタメン3枚入れ替え。石原が今季初めてベンチ入りし、関根とパンヤがベンチ外に。

 グスタフソンはスウェーデン代表に招集されて長距離移動を余儀なくされたのでベンチスタートになるとの予想も少なくありませんでしたが、元気にスタメン出場。

 中断期間中の仕込みを経て、開幕来ほとんど機能していない両IHをどうするのかが見ものでしたが、これまで後半途中からの投入で意外にもIHもそつなくこなせることが判明した岩尾がスタメンに抜擢され、小泉がベンチスタートに。

 スタメン落ちした関根がいきなりベンチ外になったのには驚きましたが、試合後の監督会見によると「関根は火曜日に怪我をしまして、今日の試合に間に合いませんでした」とのこと。しかも「松尾も怪我をして、そこから戻ってきているという状況」なので、故障明けの大久保をいきなりスタメン起用したのは窮余の一策に近かったのかも。

 福岡はウエリントン→ザヘディ、金森→岩崎、重見→松岡、小田→湯澤、井上→宮とスタメンを5枚も入れ替え。しかもザヘディ、松岡、宮は今季初のスタメン。福岡はここまでスタメンほぼ固定で4試合をこなしていましたが、ここで大きくスタメンを弄ったのは前節FC東京戦での大量失点を踏まえたものなのかどうか?

Fukuoka2403001

《試合展開》

 浦和の試合の入りは上々で、5分左サイドから渡邊が深い切り返しからクロス→サンタナどフリーでヘッドの絶好機を作りましたが、サンタナのヘッドはなぜか枠すら捉えられず。7分センターサークル付近でボールを収めたサンタナが独りで福岡守備陣を剥がしまくってのミドルはGKがセーブ。

 福岡の基本布陣はいつもの3-4-2-1ながら、守備時は両シャドーが浦和の両CBやGKへ強くプレスをかけ、CFザヘディは専らグスタフソンを監視するように役回り。この両シャドーの強度マシマシ系のプレスをにマリウスや西川は再三苦労させられ、ヒヤヒヤの連続になってしまいましたが、それでも前半半ばからようやく浦和が福岡を自陣に押し込む展開に。

 しかし、28分湯澤の縦パスを渡邊がカットしきれず、運悪くボールがザベティのもとへ。ザヘディがかなり距離のあるところからいきなり放ったシュートが決まって福岡先制。ザヘディはそれまで何もしてなかったのに最初のお仕事でいきなり決めるとは!!でも西川はザヘディがいきなり撃ってくるとは全く予想していなかったのかなぁ???あの距離からニアをぶち抜かれるとは・・・

 その後の浦和が福岡を自陣に押し込む展開に変わりはなかったものの、42分グスタスソンが複数人に囲まれた挙句に岩崎にボールを奪われるまさかの事態が発生!! 数的不利すぎる絶望的なカウンターを食らってしまいましたが、なぜか紺野のシュートが緩くて難を逃れました。

 福岡を押し込む浦和も何も出来なかった訳ではなく、43分右サイドから酒井クロスのこぼれ玉を大久保が反転シュートを放つもブロックされ、その流れからアーク手前からグスタスソンがミドルシュートを放ちましたが、ディフレクトしたシュートにGK永石が良く反応してゴールならず。さらに前半終了間際に渡邊がボックス内に突入してシュートを放つも枠を捉えきれず。

 後半に入って依然浦和が福岡を自陣に押し込み続けるもののこれといった決定機が作れないまま時間が徒過したところで、ヘグモは59分大久保に代えて大畑を投入。この交代が効いて62分サンタナのポストプレーから渡邊の決定機はGKの好セーブに阻まれたものの、65分右サイドから酒井クロス→ファーで渡邊がGKのニアをぶち抜いて同点に。GK永石はここまで好セーブを連発していたものの、酒井のクロスに対して中途半端に前に出たのが仇になった格好。

 さらに69分福岡の前プレを逆手に取ったような形で佐藤→岩尾→前田と素早くボールを前に進め、カットインした前田のシュートが途中投入のCB井上のハンドを誘発。OFRの結果ハンド=PKが認定され、73分サンタナがPKを決めて浦和がついに逆転。

 ヘグモは伊藤に代えて77分中島を投入した後は4-2-3-1ないし4-4-2気味にフォーメーション変更。ボールキープが巧みな中島は疲労困憊した福岡にはかなり厄介な存在だったようで、福岡は負けているので懸命にボールを奪いにゆくものの全然ボールを奪えないのでさらに疲れてしまう悪循環に。

 81分岩尾FK→マリウスヘッドはバー直撃。その流れで右サイドから中島クロスに酒井が飛び込むもヘディングシュートはわずかに枠外。さらに88分にはサンタナに代えてこれまたボールキープが巧い興梠を入れ、89分には大畑の緩い横パスをボックス内で岩尾が受け、岩尾→中島の決定機が生まれましたが、ここは永石がまたまた好セーブ。

 福岡は後半投入のウエリントンがとにかくハイボールには強い浦和両CBには全く通用せず、ウェリントン目掛けてのハイボール、俗称「ウェリボール」でしかボールを前進させられない福岡はたちまち手詰まりに。そして序盤から走り回っていた紺野が消耗して75分に交代を余儀なくされた時点で半ば詰み。終了間際に後半途中投入の重見のシュートが岩尾に当たってディフィレトしたのが後半唯一の見せ場で、そこは西川がなんとか凌いで試合終了。

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《総評》

 ボールをロクに前に進められず、CFサンタナが終始孤立。何もしない、何もできないまま交代を告げられたサンタナがブチ切れてベンチを殴りつけていた東京V戦の惨状を思えば長足の進歩。GK永石の奮戦もあって2点しか入りませんでしたが決定機は山のように作れていましたし、その決定機もヘグモ流らしいサイド攻撃からが多かったので十分満足が行く試合でした。

 ヘグモが試合後「攻め続けて3点目、4点目を取りにいかなければいけないと思います」と語っていることからすれば、ヘグモは「勝っている試合をそのまま寝かせてリスク最小限で勝ち切ってしまう」ロティーナ風の哲学とは真逆の持ち主のようで、試合が必要以上にオープンになってしまう=赤者大好きな、悪く言えば「頭が悪そうな」試合になりがちかもしれません。でもそうなったらそうなった時。今は試合内容が改善したことを率直に喜びたいと思います。

 また湘南戦では浦和の球際の弱さが非常に気になりましたが、この試合ではその辺が劇的に改善されていました。ここは中断期間中に意図的に強化したのかも。

 この試合で最も興味深かったのが、中断期間中スウェーデン代表に招集されてチームを離れていたグスタフソンの使い方がなぜか非常に上手くなっているように見えたこと。ついつい「グスタフソンに頼ってしまう」のが今のところ良いほうに転んでいるように感じました。

 前述のようにグスタフソンはザヘディにマンマーク気味に付かれているので、そのままではグスタフソンにいきなりパスを出すのは極めて危険。そこでグスタフソンを助け、ボールの前進に大きく寄与したのが岩尾。前半岩尾とグスタフソンは頻繁にポジションを代え、岩尾がアンカーになっているように見える時間帯が結構ありました。岩尾をIHでスタメン起用した効能がここに集約されているといっても良いでしょう。

 そして岩尾の助けを得たグスタフソンは実に生き生きと広範囲にボールを配給。古めかしい言い方、語弊がありそうな言い方をすれば「中盤の王様」としてピッチに君臨し続けました。

 一方不振から抜け出せないのが敦樹。サカつく的にいえば、グスタフソンと岩尾の間はぶっとい赤い線で結ばれていますが、敦樹は誰とも繋がってない状態。そんなのが中盤3人の一角にいたら、そりゃなかなか上手くボールが回らないでしょうなぁ・・・特に右サイドで。幸か不幸か福岡戦の後は中3日でFC東京戦・鳥栖戦と続くのでローテーション的な意味合いを含めて敦樹のスタメン落ちも十分ありえましょう。

 また後方からのビルドアップがどうにも不安定なのは引き続きの課題。福岡の両シャドーは西川やマリウスがボールを持って詰まると「ここぞ!!」とばかりに露骨にプレス強度を上げてくるのでヒヤヒヤの連続でした。

 さらにヘグモが試合後会見で「ローディフェンスが得意なチームだったのを、よりダイナミックにハイプレスをかけるようにしたいというところで、大きなステップを踏んでいるところです。」と語っている部分はまだまだこれからという印象を受けました。まぁ何もかもいっぺんに良くなることはない(サッカーは攻守一体なので攻撃だけ良くなることはあり得ないとしても)ので、長い目で、暖かい目で見続けたいと思います。

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《選手評等》

・渡邊は浦和加入後初ゴール。前目の選手で浦和に加入してもろくに試合に出られず、一点も取れずに浦和を去る選手も少なくないのに、幼少期からガチすぎる浦和サポが遠回りしながらようやく浦和に入ってリーグ戦で、しかもホームで点取るって感無量でしょうなぁ・・・また試合中にチャントを口ずさんでいる選手って生粋のユース育ちでもおらんかったでしょうに(苦笑)ホンマ浦和に来てよかったなぁ・・・ 渡邊おめでとう!!そして佐藤共々オヤジは90分間感涙しながら試合見てるかもなぁ・・・

・PKながらもこれまた浦和加入後ようやく初ゴールを決めたサンタナ。どんな形であれ、ゴールはゴール。でも最初の決定機を外した時にはさすがにズッコケました。試合後のインタビューでも特に喜んでいる様子はなく、ひょっとしてサンタナってマルシオ・リシャルデス以来の「悩みやすいブラジル人選手」なのかも???

・サッカー選手としてのキャリア上は浦和無縁の前田ですら、浦和育ちの血が騒ぐのかすぐに浦和に馴染んでサポを煽る煽る!! 普段斜に構えている風の松尾すら点とったらユース出身の血は隠せないのかゴール裏を煽る。なんか監督云々と関係なく、浦和への向き不向きってめっちゃあるなぁ・・・

・故障明けの大久保は安全運転に終始してほとんど良いところなし。ただ関根や松尾の故障を受けて無理を承知でスタメン起用したようなので仕方ないでしょう。試合後大久保本人も認めるように、まだまだコンディションを上げる途上なのかと。

・もともとビルドアップは上手くない上にロングキックは頻繁に直接タッチを割りがちになり、おまけにシュートストップすら残念になってしまった西川。どうやら正GK交代が現実味を帯びてきましたが、ミレッGKコーチやヘグモの判断や如何に? そしてしょーもない失点が激増中の今シーズンは枠内シュートを止めただけで「ナイスセーブ」出さないと、文化シャッター様の出る幕はないかも・・・

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大久保--サンタナ---前田
--岩尾----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--佐藤-酒井
-----西川-----

(得点)
65分 渡邊
73分 サンタナ(PK)

(交代)
59分 大久保→大畑(大畑左SB、渡邊左WGへ)
77分 伊藤→中島
88分 サンタナ→興梠

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-----ザヘディ----
--岩崎----紺野--
前嶋-前---松岡-湯澤
--宮--奈良-田代--
-----永石-----

(得点)
28分 ザヘディ

(交代)
59分 ザヘディ→ウェリントン
59分 宮→井上
75分 湯澤→小田
75分 紺野→金森
88分 奈良→重見(脳震盪による交代)
88分 松岡→鶴野

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2024.03.30

ムートート"タイ風豚バラ唐揚げ"定食@松のや

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 松のやが2024年3月27日から期間限定発売中の「ムートート"タイ風豚バラ唐揚げ"定食(790円)」を試食。

 ムートートは「豚バラ肉を醤油ベースの特製揉みダレに漬け込み、パリっとジューシーに揚げた、カリカリ食感がたまらない"タイ風"豚バラ唐揚げ。」というのが松のやのウリ文句。

 またそのまま食べてもなんら問題はありませんが、松のやは「水飴と蜂蜜の甘味を青唐辛子がピリッとさわやかに引き締め絶妙なバランスを演出するスイートチリソース」を味変アイテムとして勧めています。

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 なんか魚の竜田揚げみたいなルックスで登場。豚バラ肉の唐揚げなんてあまり見たことがないからなぁ・・・

 で、とりあえずそのまま食べてみましたが、「醤油ベースの特製揉みダレに漬け込」んだだけあってそのままでもそこそこ美味しくいただけます。ただご飯のおかずとしてはちょっと薄味で力不足かな?といった印象。

 そこで味変というより味を補強すべく「スイートチリソース」をちょん浸けしてみましたが、これがなんとも微妙。個人的にはこの甘辛さはご飯には合わないような・・・ これならコチュジャンを効かせた焼肉のタレみたいなのを浸けたほうが遥かに美味そうな気がしてなりません。現地の味に拘らずにご飯に合うように魔改造するのが松屋の真骨頂でしょうに、改造が中途半端に終わった感じが多々。

 また「パリっとジューシーに揚げた、カリカリ食感」という表現は誇張というよりも虚偽に近いかと。全然カリカリでもパリッとでもなく、噛み切るのにかなり力を要する豚バラ肉以外の何物でもありません。

 総じて完成度が低いと言わざるをえない一品。なお往訪した川口店では試験販売中の「ロースかつ黒カレー」の広告のほうが目立ちました。

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2024.03.29

越後長岡小嶋屋 殿町本店@長岡 ~ 天へぎ

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 長岡駅大手口から徒歩10分弱。あまり元気がない駅前アーケード商店街のはずれに立地。ほぼ2年半ぶりの再訪。

 前回は新潟の名物を二つ並べた欲張りメニューで、人気No.1「へぎそばとタレカツ丼セット・大」を注文したところ量が多すぎて悶絶したので、今回は店長推薦の「天へぎ・一人前(2288円)」を注文。

 店は相変わらず賑わっていますが、客はスーツ姿のオッサンがほとんど。テーブル席しかなく、一人客でも広々としたテーブルに案内せざるを得ないので、退店時にはほとんどのテーブルが埋まってしまいました。

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 へぎそばは有名店ならどこで食べてもそんなに大きな差がないように思います(っちゅーか、店の比較が出来るほど短期間で食べ比べる機会がないのですが・・・)。つるつるとした食感、そしてやたら弾力性のある麺。他店ではもうちょっと海藻っぽい緑がかった色をしているところもあったかと思いますが、ここの麺は見た目は普通の蕎麦と変わりありません。

 新潟のかえしに枕崎産本枯れ節と北海道産の昆布からとった出汁を合わせたそばつゆは、出汁の美味さを殺さない薄味かつやや甘め。よってどっぷり浸けても何の問題もありません。薬味は刻みネギとわさびのみ。ただ卓上の柚子七味が味変アイテムとして実によく合います。

 それでも普通の蕎麦、例えば山形の板そばと比べるとへぎそばは個人的には味わいが単調で飽きやすいような気がします。従って飲んだ後に大勢で取り分けながら食べるのならともかく(というか、それがへぎそばの本来の食べ方ですが・・・)、一人で食べるなら必ず天ぷらかなにかをつけるべしというのが、長年へぎそばを食べてきた個人的な結論。

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 天ぷらは基本「天然海老と白身魚、季節野菜天3品」という構成ですが、往訪時の野菜天はかぼちゃ・なす・ピーマン・ヤングコーンの4品でした。ここは天つゆでも蕎麦つゆでもなく、卓上の塩で天ぷらをいただく趣向ですが、食材の出来が良いと確かにそれで十分。

 食べ終わりを見計らって蕎麦湯が出てきました。天ぷらは軽くカラッと揚がっているのにかぼちゃが案外効いたのがお腹が膨れてしばしまったり。大満足の一杯でした。

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2024.03.28

髙橋利樹選手 横浜FCへ期限付き移籍

 先日(3/25)髙橋利樹選手の横浜FCへの期限付き移籍が公表されました。

 リーグ戦開幕後の移籍、それも選手流出という事例は浦和では珍しく、それゆえか事前の観測記事も何もない完全なサプライズ移籍劇でした。

 髙橋は2023年にロアッソ熊本からの完全移籍加入。2022年の浦和はリカが退任時にボヤいたようにユンカーの故障が長引いて開幕時に使えるCFは高卒新人の木原しかいないというお粗末ぶり。その後もユンカーの稼働率は上がらず、慌てて獲ったシャルクはどうもCFタイプではなく、いよいよ本物のCF=リンセンが来た!!と思えばいきなり故障芸を披露。最後までCF不足に祟られたのでCFの補強に動いたのは至極当然でしょう。

 髙橋が不運だったのはルヴァン杯グループステージの初戦でスタメン出場の機会を得たにも関わらず、いきなり故障してたった15分で交代を余儀なくされたこと。浦和は過密日程を余儀なくされたにも関わらずリンセンは期待外れで、カンテは獲得直後でフィットに時間がかかり、結局CFは大ベテランの興梠に頼ってしまう惨状。それだけに、髙橋が半ば「お試し期間」だったルヴァン杯グループステージでの出場機会を失ったのは浦和でのキャリア形成上非常に不運だったと思います。

 髙橋がコンスタントに試合に出始めたのは6月の天皇杯2回戦以降。9月以降はルヴァン杯やACLでスタメン出場する機会も増え、9月のアウェーG大阪戦では後半途中出場ながら右サイドから伊藤クロス→逆サイドから突っ込んできた髙橋ヘッドが炸裂!!という形で浦和の逆転勝利に貢献。そして結果的にこれが髙橋のリーグ戦での唯一のゴールになってしまいました。

 ただスコルジャの髙橋の起用法は非常に変わっていて、髙橋の主戦場はもっぱらSH。髙橋がコンスタントに試合に出だした頃のCFはカンテが不動のレギュラーになっていた関係もありましょうが、サイドアタッカーとしての適性は全くない(=ドリブルで対面の相手をぶち抜いたり、高精度クロスを入れたりすることは全く期待できない)にも関わらずSHで起用したのは、G大阪戦でのゴールが典型なようにクロスに対して逆サイドから突っ込んでくることを期待したかもしれません。また髙橋は泥臭く走り回ることを全く厭わないので、その守備力を評価したのかもしれません。リーグ戦終盤は明本や大久保といった守備貢献度の高いSHが故障で離脱しがちでしたし。

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 監督がヘグモに代わった2024年浦和の基本フォーメーションは4-1-2-3。ヘグモはWGに「とにかく対面の相手をぶち抜くこと」を要求するタイプなので髙橋WGの目は全くなく、髙橋勝負の場はCF一本に。

 ところがヘグモの髙橋への評価はあまり高くないようで、リーグ戦4試合を経てCFの一番手が興梠、その次が新加入のサンタナと思っていたら、湘南戦では興梠に代えて松尾をCFに起用する奇策(?)を披露。髙橋のここまでの出番は東京V戦での82分からの出場だけで、他3試合はベンチ外が続いています。

 極めて残念なことに今年の浦和は天皇杯がなく、またルヴァン杯がトーナメント方式に変わったために「お試し」的な選手起用も難しくなってしまいました。従ってリーグ戦での出番があまりない選手が出場機会を求めて移籍を志願するのは無理もないと思います。おまけに髙橋の場合は戦列を離れていたリンセンが練習に合流したこともありましょうし、何よりCFが本職ではない松尾より扱いが下になったのがショックだったのかもしれません。髙橋はもう26歳で若くもありませんし。

 髙橋は埼玉県出身で幼少期から浦和ファン。それゆえ1年間のレンタルを経て浦和復帰を望んでいるかもしれませんが、浦和での勝負を早々と諦めた形での移籍なので、来年も監督がヘグモのままだったら横浜FCで出色の働きをしない限り復帰は難しいでしょうなぁ・・・

 

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マレーシア風牛肉煮込み~ルンダン~@松屋

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 松屋が2024年3月26日より期間限定発売中の「マレーシア風牛肉煮込み~ルンダン~(830円)」を試食。

 「ルンダン」はインドネシアやマレーシアで食べられている、牛肉をココナッツミルクと香辛料でじっくり煮込んだ伝統料理で、肉とスパイスの旨みがふんだんに詰まった、その"濃い"味からごはんが何杯でも進むと言われており、現地ではお祝いの席に欠かせない料理とされています。

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 松屋から登場するマレーシア風「ルンダン」は、「濃厚コク深ソースに柔らかビーフでご飯と相性ぴったり。ココナッツミルク、香味野菜と香り高いハーブやスパイスで牛肉を煮込み、風味豊かな味わいに仕上げました。たっぷりスパイスのリッチな辛さ、ココナッツミルクの優しい甘さ、牛肉の旨味、バランスの取れた味わいが食欲を刺激する逸品です。」というのが松屋のウリ文句。

 ウリ文句に「香味野菜と香り高いハーブ」とある通り、いかにもマレーシアらしい個人的にはかなり苦手なエスニック系の香りが配膳時にふんわりと漂ってきます。ただそこは毎度お馴染みの松屋らしい魔改造、すなわち現地の味にいたずらに拘ることなく万人受けする感じに仕上げてくるので食べる分には妙な香草に悩まされることはありません。

 で、ウリ文句には一言も書いてありませんが、味はどこからどう見てもほぼエスニック系のカレー(苦笑)。「ココナッツミルクの優しい甘さ」が卓越気味でかなり甘めですが、「たっぷりスパイスのリッチな辛さ」もそれなりに強くて全然甘ったるくはなく、個人的にはこれくらいのバランスで文句なし。そして確かにご飯泥棒に仕上がっています。

 ルンダンの目玉商品=柔らかビーフは大きな角煮風なのが一個転がっているだけなのはともかく、スプーンで押し切れるほど柔らかくはないので、食べるのがチト面倒。悪くはありませんが、この出来ならただのビーフカレーにしても良かった気がします。松屋のカレーなのでハズレようがないだけに。

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2024.03.27

【短感】23-24年第20節:浦和L 2-0 新潟L

 浦和は第10節アウェー相模原戦から中2日ないし中3日で続く5連戦の4試合目。しかもこの試合はAFC女子チャンピオンズリーグのプレ大会として位置づけられていたAWCCの決勝に浦和が参加するために前倒しで開催されたもの。

 ところがAFCは3/22になって突如AWCC決勝を開催しないことを決定。今更前倒し開催の第20節新潟戦の日程再変更は難しく、そのまま平日開催となってしまいました。当然新潟も中2日ないし中3日での5連戦を余儀なくされ、新潟のほうが移動がきつい分浦和より過酷な日程だったかもしれません。

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 楠瀬監督は過密日程にも関わらずほぼスタメン固定で、この試合のスタメンも前節千葉戦からCF高橋を島田に入れ替えたのみ。なお高橋はまたコンディションを崩してしまったのか、いきなりベンチ外に。

 前半の浦和はボールをもつ時間こそ長いものの、新潟のコンパクトでタイトな守備ブロックを突破出来ずに苦戦。新潟がボールホルダーへもきっちり圧力をかけてくるせいか最終ライン裏狙いもなかなか上手く行きませんでしたが、34分ようやく深めの位置からの栗島の浮き球縦パスで清家が裏抜けに成功。清家のシュートは角度が厳しく、しかもGK平尾がわずかに弾いたためファーのポストを直撃しましたが運よく跳ね返りがゴール内へ。

 その後は概して球際で優勢に立つ浦和が押し気味の展開となり、36分には左サイドから伊藤のクロスを契機に島田に決定機がありましたが、これは決めきれず。

 新潟は堅く守って手数をかけずにシンプルにカウンター狙いではなく、しっかり繋ごうとしているものの、浦和のプレス網に引っかかりまくりで浦和以上に上手く行ってない様子で前半終了。

 後半になると浦和のパス回しが新潟の守備ブロックにほとんど引っ掛からなくなって一方的な浦和ペースに。47分塩越のシュートはポスト直撃(その前に裏抜けに成功した島田が新潟32番に背後から倒されているのはDOGSOじゃないの??)。52分塩越スルーパスでGKと一対一になった島田のシュートは平尾が好セーブ。

 56分島田に代わって菅澤が投入され、65分左サイドから水谷クロス→菅澤ヘッドが炸裂するも枠を捉えきれず。試合内容はほぼ一方的なのに追加点が取れないのは非常に嫌なものですが、78分カウンター気味の流れで塩越が右サイドでどフリーの清家へ展開→清家クロスに菅澤が頭から飛び込んでようやく待望の追加点!!

 新潟は前半よりは多少カウンターなりサイド攻撃なりの形ができるようにはなりましたが、結局シュートは5本どまり。しかも池田を脅かすシュートは一本も撃てず。新潟最大のチャンスは60分のカウンター。しかし最後の最後で途中投入ののFW川村がなぜか転倒してしまい万事休す。

 浦和はこの数試合後半グダグダになりがちでしたが、この試合は上位対戦で選手たちも気合十分だったせいか、最後までダレずに時間をがっつり潰して試合終了。

 平日の昼間にも関わらず入場者数はなんと1754人!! 浦女はトップの試合と被らなければコンスタントに2000人くらい入りますが、その9割弱がやってくるとは!!浦女のファン層は高齢化が著しくて平日でも特に困らない方だらけなことを実感した次第。

 浦女の観客動員はとにかくトップと被らないのが最重要で、この調子だと週末トップと被りそうな時にはあえて「フライデーデーゲーム」やるようになったりして!!

Niigatal2403002

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
34分 清家
78分 菅澤

(交代)
56分 島田→菅澤
67分 伊藤→角田(角田トップ下、塩越左SHへ)
88分 水谷→後藤
88分 塩越→丹野

・角田は世代別代表でチームを離脱している間にポジションを失ってしまうという「層が厚いチームあるある」の憂き目にあった格好。現リバプールの遠藤ですら浦和では五輪代表に行っている間に那須にポジションを取られたことがあるくらいなので、角田もがんばれ!! 前節千葉戦は後半途中出場で良いところなしに終わりましたが、コンディションがだいぶ戻ってきたのか、この試合は攻守とも良い仕事ぶり。特に相手に寄せられてもなかなかボールを失わない辺りが気に入りました。

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日清亭@箱根湯本 ~ 角煮ラーメン

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 箱根湯本駅から駅前通りを山のほうへ歩いて2,3分。洋食店風の外観ですが、実態は麺類中心の中華料理店で、左側に製麺室が見えます。11時の開店10分前に到着したところ先客7でしたが開店まで後続なく、後客4。9年ぶりの再訪。

 前回は神奈川名物の「サンマーメン」を注文したので、今回は一日限定20食の「角煮ラーメン(1320円)」を注文。他客の注文は見事なまでにバラバラで、中には焼きそばを注文している方も。

 店内は縦長カウンター5席と4人掛けテーブル4卓。2Fもあるようです。建物が古いせいか、店内が寒くて難儀。卓上には酢、醤油、ラー油、ブラックペッパー、花山椒。水はなぜかレモン水。

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 角煮が別皿で出てくるのは完全に意表を突かれました。しかもバカでかいのが2個も!!!

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 スープは古典的なあっさり醤油味で、わずかに生姜を効かせているかな?

 麺は中細縮れ麺。中国式手打ち麺が売り物らしく、中細麺にしてはしっかりしたコシが楽しめる上にスープが絡みまくり!!

 角煮はトロトロというほどではなく、やや筋が残る程度の煮込み加減。また必要以上に味も濃くなく、妙に薬膳臭くなくもなく、ラーメンの具として最適化された感じ。ただいかんせんバカデカいのが災いして最後は飽きて箸が止まり気味に。

 具はほかに細メンマ、なると、刻みネギ、チャーシュー。

 麺が美味いのはわかったので、次回はもうちょい軽いメニューで。

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2024.03.26

誠治@大宮 ~ まぜそば

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 大宮駅東口を出て北側すぐにあるパチンコ屋「楽園」の手前の小路「ウエストサイドストリート」の中ほど。「日乃屋カレー」の先。「やきとり志げる 大宮店」の昼間のみ間借りしての営業で、先客4,後客3。
 
 店内に券売機はなく、卓上のメニューを見て「まぜそば・中(900円)」を注文。後払い。
 
 なお商品や量、トッピングなどは全て卓上の伝票に記入する形を取っています。麺類メニューは「まぜそば」と「カレーまぜそば」のみで、他に「誠治SPTPカレー」を用意。麺量は100g~400gを選べるようですが全て段階的に別料金。中は300g。さらに無料トッピング(ニンニク・ショウガ・アブラ・タマゴ)をすべて付けてみました。
 
 店内は横長カウンター4席と2人卓×1。さらに2階席もある様子。卓上には酢、ラー油、コショウ、唐辛子、醤油。まぜそばの店にありがちなマヨネーズは見当たらず。

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 麺の上には無料トッピングの品々以外にチャーシュー、もやし、笹切りネギ、そしてフライドオニオンといったところ。卵は別途お椀で提供され、自分で割り入れる方式。チャーシューは案外厚みがあり、それでいて柔らかく仕上がっていました。

 三河屋製麺の麺箱が見える麺は平打ち&強い捻り入りの極太麺。あまり硬くはなく、ワシワシというよりはもっちりに近い食感。

 麺やチャーシューは結構気に入りましたが、「台湾まぜそば」に慣れてしまうと具の種類が少ないせいか、味はかなり単調な気がしました。卓上のラー油や酢を順次投入しても単調さはさほど改善されず。また追い飯したくなるほど丼に具は残りませんし、麺を小(200g:800円)にして100円トッピングを何か追加したほうが良かったかもと思うも時すでに遅し。

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2024.03.25

豚太郎 上町店@枡形電停(高知) ~ みそカツラーメン

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 とさでん交通伊野線・枡形電停から西へ歩いてすぐ。「豚太郎」は高知で幅広く店舗展開しているラーメンチェーン店で、高知市街地にあって、かつ電車で行きやすい上町店に行ってみました。高知城の西、坂本龍馬の生誕地のすぐ近くです。先客1、後客ゾロゾロ。
 
 「豚太郎」で統一されているのは、定番である「みそ」「しお」「しょうゆ」の各ラーメンとギョウザの素材と価格のみで、それ以外のメニューについては、トッピングも価格も、セットのメニューも各店舗の「自由」となっているのが特徴だそうですが、今回は「みそカツラーメン(920円)」を注文。平日ランチタイムはおにぎりサービスあり。後客の注文は見事なまでにバラバラでした。

 店内は広くてテーブル席主体で6人卓×2、2人卓×2、小上がりに4人卓×3,6人卓×2といったところ。さらに店奥にカウンター席もある模様。卓上には一味、ラー油、コショウ、醤油。

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 厨房からは中華鍋を叩くような音が聞こえましたが、スープはあまり脂っぽくありません。またサラサラ系なのにも意表を突かれましたが、どうも味噌ダレが底に溜まっていたようで食べ進むと味噌のざらつき、そしてその甘味が増す感じに。最初からよく混ぜて食べると印象は変わったでしょうが時すでに遅し。

 麺は細めのほぼストレートタイプ。やや柔らかめの仕上がりで、スープに対しては少々弱い印象。

 そしてチャーシューの代わりに薄いトンカツを入れて、コロモから染み出した脂でコクを補っているのかな?

 野菜はもやし主体で、他に刻み青ネギ、メンマ。タマネギはなし。さらにゆで卵半個。

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2024.03.24

トマトカレーうどん@丸亀製麺 川口店

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 丸亀製麺川口店で「トマトカレーうどん・大(980円)」を試食。期間限定商品ながらもはや春のレギュラーメニューと化していて1年前にも試食済ですが、その際から60円値上がり。

 川口店及び近隣のアリオ川口店は実験店舗、パイロット店舗みたいな位置づけになっているようで、公式サイトで大々的に的に売り出し中の期間限定商品は扱わず、公式サイトでは存在が確認できないメニューを扱いがち。

 今般の「トマトカレーうどん」は新商品でもなんでもありませんが、新たに「甘口トマトカレーうどん」を併売していて、川口店でのテスト結果を経て「甘口」も全国販売されるものと推察されます。ちなみに実験店舗らしく「トマトカレーうどん」を注文した客にはアンケートを配布していました。

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 「トマトカレーうどん」は一般的なカレーうどんとは全然味わいが違って、和風だしを効かせた旨味重視&甘目なカレー寄りの一品ではなく、トマトの酸味が強烈に自己主張するイタリアン寄りの味わい。しかもトマトの酸味が全体に卓越するわけではなくベースとなったであろうもともとのカレーだしの旨味とのバランスが実に良く取れています。ただ昔は溶き卵がたっぷり入っていて、それがトマトの尖りを上手く包み込んでいる印象を受けましたが、昨今の玉子高騰を受けてか卵の量が激減したのは残念無念。

 また「甘口」の登場に伴い、従来の「トマトカレーうどん」に「しっかり辛い!」とのキャプションをつけたせいか辛さが幾分増した気も。昨年は「ガツンと辛い」との幟の文句に反して全然ガツンと来なくて甚だ残念だっただけに、ここはポジティブに評価できます。

 具が少ないので青ネギを大量に投入すると吉。また天かすが意外に合い、コクがマシマシ。

 またこの商品には「ひとくちごはん」が付いてきます。余りに余ったカレーだしにご飯をぶちこんで頂くと、これが正直うどんより圧倒的に美味い。カレーだしはうどんを食べているうちに自然体でどんどんだしが減ってゆくほどの粘度はないので、よく出来たカレーだしを存分に味わうにはご飯のほうが合うのかも。

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2024.03.23

なりたけ@池袋 ~ しょうゆらーめん

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 池袋駅東口から明治通りを南へ。南池袋1丁目の交差点をすぎてすぐ。千葉県を中心に店舗展開している「濃厚背脂」が売り物の店です。約5年の再訪。先客6、後客6。この手の店にも何人も女性客がいてびっくり。

 店内のタッチパネル式券売機で「しょうゆらーめん(850円)」を注文。脂の量は「普通」で。ランチ無料サービスなし。

 メニューはかつては「みそらーめん」との2本立てでしたが、いつの間にか「特製辛旨しょうゆ」「特製辛旨みそ」が加わっていました。なお大盛はいきなり2玉になってしまうのは相変わらず。

 店内はL字型カウンター15席。卓上には酢、醤油、ラー油、ブラックペッパー、一味、豆板醤、おろしニンニク。水セルフですが、券売機横に給水器があるだけなのでチト面倒。

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 「スープが濃いと思われる方は調整用のスープを加えますので遠慮なく申し出てください」との旨の張り紙がありましたが、確かにスープは飲む分にはかなりしょっぱい。しかし、もやしと一緒に麺を絡ませる分には特段問題なく、新潟の濃すぎる味噌ラーメンみたいに割りスープがないと食べづらいほどではありません。というか、そもそもこの手のスープは飲む気が全く起こらないので実質的には何の問題もなし。

 麺はやや太めのほぼストレートタイプ。「麺硬め」を頼んでいる客がいましたが、デフォルトでも少々硬めで噛み応えが強く、心持ちごわつきのある食感。十分ギトギトなスープに合わせるならこんなもんでしょう。

 麺の上に大量のもやしとネギ、そしてメンマ。このままだとちょっと味わいが単調になりがちなので、卓上のブラックペッパーを適宜まぶしながら食べ進めるのが吉。チャーシューは野菜に隠れがち、かつぐずぐずと崩れやすいタイプ。

 脂は食べているときはそれほど気にならなかったが、食べ終わった後に相当脂が残っていてビジュアル的にびびりました(苦笑)また食後の渇水感も強く、身体に悪いのは間違いないかと。でもたまに食べたくなる不思議な魅力を持った一杯です。

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2024.03.22

甚@田原町 ~ 正油ラーメン

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 東京メトロ銀座線田原町駅から国際通りを1ブロック北へ。但し店は国際通り沿いではなく、少し西側に入ったところにあるので駅近の割には見落としやすいかも。斜向かいに「四川担担麺 阿吽 浅草店」あり。先客ゼロ、後客1。
 
 券売機ボタン先頭の「正油ラーメン(900円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に塩ラーメン、汁無担々麺、魚壊まぜそば、味噌ラーメンなど。「限定」のボタンもありましたが、往訪時には提供無し。
 
 店内は縦長L字型カウンター8席と2人卓×1。卓上には一味、ミル入りミックスペッパー、酢。水セルフ。

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 スープはやや醤油が前に出て、動物系ベースと思しき出汁の旨味をかき消し気味ですが、コク深くさを感じる一方でしょっぱくは感じないので個人的には許容範囲内。ただちょっとぬるく感じてしまい、これは厳冬期だと印象良くありません。あえてぬるめに作っているのでしょうけど。
 
 自家製の麺はストレート中太タイプでつるつるした口当たり。心持ち柔らかめの仕上がりで「もっちり」と形容できるほどコシが強くはありません。
 
 チャーシューは豚と鶏が一枚ずつ。共に柔らかくて淡白な味わい。メンマは太目で歯応えが強く、かつ甘目の味付け。他に刻みネギ、かいわれ。

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2024.03.21

中華風あんかけロースかつ@松のや 

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 松のやが2024年3月13日から期間限定発売中の「中華風あんかけロースかつ(690円)」を試食。「中華風あんかけささみかつ」「中華風あんかけ海老フライ」も併売。
 
 「ごはんの上に乗せた松のや自慢のロースかつに、『ふわっふわの玉子』と『とろとろあんかけ』をかけた『中華風あんかけロースかつ』が新登場。出汁が効いたあんかけに、ふわふわとろとろ玉子の優しい風味がたまらない一品です。」というのが松のやのウリ文句。

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 丼ではなく深めの皿で出てきたのには意表を突かれました。

 松のやが中華風のメニューを出してくること自体異例。ふわふわとろとろの玉子丼にロースかつが乗ったようなルックスですが、味は確かに中華風の出汁がしっかり効いています。

 ただ同グループの松屋共々中華の経験に乏しいせいか、残念ながらしょっぱいのなんの。「優しい風味」とはいったい何なのか?とぼやきたくもなります。

 また一応ロースかつはスプーンで切り分けられますが、それでもスプーンだけで食べるのは少々面倒。食べづらさもマイナスポイント。

 これなら近所の激安中華料理屋で中華丼でも食べたほうが満足度は高そう。正直失敗作に近いと思いました。

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2024.03.20

鮭はらこうにのせ弁当@新潟三新軒(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 酢飯の上にいくら醤油漬け、鮭ほぐし身、椎茸煮、錦糸卵を乗せた4色丼に、さらに味付け蒸しうにを乗せたという、非常にありがちな駅弁。

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 それだけにハズレはなかろうと思ったのですが、新潟らしくコシヒカリ米を大きめに掲げているにも関わらず、調製から時間が経ってしまって少々パサつき気味になってしまい、コシヒカリに拘る意味が失われているのが残念。でも塩気が足りない錦糸卵にうにを混ぜこみながら食べると全く飽きませんし、茎わかめも良いアクセントに。

 見た目通りビールのアテには不向きで、量もやや少なめなので朝食向け。

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2024.03.19

加減@浅草橋 ~ 醤油ラーメン

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 総武線秋葉原駅と浅草橋駅のほぼ中間、清洲橋通りを北上して神田和泉町交差点と鳥越1丁目交差点のほぼ中間辺り。先客、後客ともゼロ。

 券売機は無く、卓上のメニューを見て「醤油ラーメン(900円)」を注文。ランチサービスなし。先払い。メニューは醤油ラーメン一本勝負であとはトッピングでバリエーションをつけているだけ。

 店内は横長カウンター7席のみ。卓上には自家製柚子酢と粗挽き黒胡椒のみ。ホール係が若いべっぴんさんなのは特筆事項。

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 スープはさらさらの清湯醤油味。鶏出汁の旨みははっきりとわかるものの、それ以上にかえしが前に出ている典型的な「醤油飲ませる系」。麺を食べている分にはしょっぱくは感じないのでまだマシな方ですが、スープを飲み進むとなるとかえしがうるさいかと。

 麺は菅野製麺所製の中細ストレートタイプ。水気の少なそうな歯ごたえ強めの麺で、スープとの相性や絡み具合は文句なし。卓上の自家製柚子酢と粗挽き黒胡椒は共に味変アイテムとしてジャストフィット。

 チャーシューは低温調理の柔らか&しっとりタイプ。他に薄切りメンマ、海苔、刻みネギ。

 これ自体は悪くはないものの、いかんせん醤油ラーメン一本勝負でリピーターが付くかどうか。

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2024.03.18

焼き鳥弁当@博多寿改良軒(「おみやげ街道新山口店」にて購入)

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 時刻表上では新山口駅から「駅弁マーク」が消えて久しいのですが、これは新山口駅の駅弁屋が廃業したためで、実際は広島の「広島駅弁当」が新山口駅の売店で駅弁を売っています。

 久しぶりに新山口駅の駅弁コーナーを覗いたところ、博多の「焼き鳥弁当」が置いてあったので早速試食。同じく博多の「かしわめし」は売り切れていました。

 ただ「焼き鳥弁当」や「かしわめし」を調製している博多寿改良軒は広島駅弁当の子会社。博多駅の駅弁業者として営業してきた寿軒が2010年に廃業(博多は九州でぶっちぎりの大駅にも関わらず、折尾の東筑軒と鳥栖の中央軒に挟まれて博多の駅弁業者は立ち行かなかったのかな?)した後、広島駅弁当がレシピを引き継いで2018年に興した新会社だそうで、実質的には新山口駅に置いてある広島駅弁当の品ぞろえが増えたに過ぎないようです。

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 焼き鳥弁当は醤油飯の上に、メインの焼き鳥=鶏皮たれ漬焼、鶏ももたれ漬焼、たれ付焼つくね、鶏むね塩焼をゴロゴロと並べ、さらにうずらの卵やぎんなん、高菜油炒めを添えたもの。たれと七味が別途付いてくるので、好みに応じて味変可能。

 この駅弁の最大の長所はとにかくビールのアテが豊富で「居酒屋のぞみ」に最適なこと!!夕方に食べる駅弁ならご飯はそんなに要らん代わりにとにかくアテになるものが欲しい。そんなニーズに目一杯応えた逸品です。

 ただ鶏むね塩焼はもともとの味が淡白なので、どうしても冷えてカチカチになってしまう夕方だと薄味が仇になってイマイチ。それ以外はたれ付きで駅弁らしい濃い味付けなのでビールによく合います。特につくねは軟骨交じりなのか、コリコリした噛み応えも楽しめました。高菜も箸休めというよりはアテの目先を変えるために存在しているみたいで。醤油飯も割と濃いめの味付け。

 この内容で千円しないのもありがたいかと。

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【DAZN観戦記】24年第4節:湘南 4-4 浦和 ~ 昨年のスコアレスドローの山からここまで変わるとは(苦笑)

 負けるよりははるかにマシですが、あまりにも中盤の守備が緩い上に球際で負けまくった挙句の大量失点では先が思いやられます。

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節札幌戦で負傷したショルツに代えて佐藤を入れたのみ。ただサブにCBがおらず、エカニットがいきなりベンチ入りしたのがサプライズでした。

 新加入のCB井上に何らかのトラブルがあったのかと思いきや、試合後「もし早い時間でアクシデントがあったらどんな対応をしていたのか?」との記者の問いに対して、ヘグモは「「オプションは3つありました。一つは敦樹です。もう一つは宏樹をセンターバックにして歩夢をサイドバックとして使うことです。何かがあったらこの2つを使う可能性が高かったのですが、憲をセンターバックとして起用するプランもありました」と回答。言い換えれば現状井上の評価は芳しくないようで・・・

 また試合前の会見でヘグモは「トモはすでにフルでトレーニングしています。状態が良くなってきています。」と話していましたが、残念ながら大久保のベンチ入りはならず。

 湘南のスタメンは前節福岡戦と全く同じ。湘南の基本布陣は昨年まで一貫して3-1-4-2でしたが、今年は4-4-2と併用。しかも対川崎・京都と相手が4バックなら湘南も4バックを敷いていたので、浦和戦も4バックで来るとの予想が大勢でしたが蓋を開けてみたら前節福岡戦に続いて3-1-4-2でした。

 ただ試合後の選手会見によると浦和は4バック・3バック両睨みで準備していたようで、湘南が3バックだったことで意表を突かれたわけではなさそうです。

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《試合展開》

 浦和の試合の入りは上々で、9分前田FK→佐藤ヘッドはわずかに枠の外。10分浦和の前プレがハマってGK冨居のパスが目の前の興梠に渡ってしまい、そこから小泉に決定機が生まれるもシュートは枠外。しかし、11分グスタフソンの浮き球パスに反応して裏抜けに成功した前田の折り返しを興梠が詰めて浦和が先制!

 さらに17分左サイドから渡邊のクロスをGKが弾いたところで伊藤折り返し。ところが小泉がその決定機をまたしても決められず。そして試合後ヘグモが「立ち上がりの20分間は素晴らしかったと思います。ビッグチャンスがたくさんありましたが、そこでしっかりと点を取らないといけなかったと思います。」と嘆く通り、超結果論ながらこの20分間に試合を終わらせられなかったのが仇に。

 湘南はビルドアップに苦しんでここまで全く良いところなしでしたが、23分田中のスルーパスに反応して右サイドから右WB鈴木雄が裏抜けに成功。しかし鈴木雄の緩いクロスを酒井がクリアしきれずにファーの杉岡に通ってしまう失態。杉岡がこぼれ球を折り返し、ルキアンが詰めて湘南が同点に(鈴木雄の飛び出しのところでいったんはオフサイドの旗が上がりましたが、VARで確認するとCB佐藤がラインを上げきれずに残っていてゴールに)。

 これを契機に試合は完全に湘南ペースになって左右からのワイドな攻撃がハマり始めて浦和は自陣にくぎ付けに。また浦和は概して球際で劣勢なのが響き、32分小泉といい渡邊といい、バイタルエリアでの軽い守備の連続が祟ってルーレットを織り交ぜながらゴリゴリと進む田中を止められず、最後は田中のシュートが鈴木章に当たってコースが変わってしまうアクシデントも手伝って湘南が一気に逆転に成功しました。

 ヘグモは後半頭から小泉→岩尾、興梠→松尾と2枚替え。しかしその効果を見極める暇もなく、マリウスからの緩い、緩すぎる横パスを受けた佐藤が鈴木章に絡まれた挙句にボールを失ってミドルシュートをぶち込まれてしまいました。

 しかし松尾投入効果はそれなりにあって、55分岩尾スルーパス→左サイドから関根クロスからの決定機こそ松尾は決められませんでしたが、それで得た岩尾CKからの流れでパチンコ状態になったこぼれ玉を拾った松尾がゴール。

 さらに64分岩尾スルーパスを受けた前田が利き足ではない右足での豪快なシュートが決まって同点に。前田と対峙したCB大野は前田の左足からのシュートコースを切っているので、まさかあそこからぶち込まれるとは予想だにしなかったのかも。

 そこでヘグモは66分伊藤→中島、前田→サンタナと代えて中島トップ下の4-2-3-1気味に布陣変更。完全にトップフォームを取り戻してキレキレだった前田を代えたのが不可解でしたが、試合後の会見によると前田は「体調不良で練習を不在にした期間が少し長かったので、フィジカル的に苦しんでいる部分もある。今日も少しつっていた。」とのことでした。

 しかし中島もサンタナも出来はイマイチで浦和はペースを掴み切れず、74分相変わらずゆるゆるの中盤守備が災いして佐藤のクリアボールを拾った田中のシュートがポスト直撃。その跳ね返りをルキアンに詰められてまた1点ビハインドに。

 ただ双方守備組織もへったくれもなく、陣形スカスカになってしまうと試合は個人能力で上回る浦和のペースに。81分左SHに転じた松尾がカットインしてシュートを撃てず、結果的に最前線で粘った格好になったのが効いてグスタフソンがミドルシュート。これが平岡に当たってディフレクトして同点に。

 さらに83分左サイドから松尾クロス→サンタナヘッドはポスト直撃。90分松尾ミドルシュートはGKが辛うじてセーブし、その直後のCK→佐藤ヘッドはわずかに枠外で浦和は逆転ならずにドローで試合終了。

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《総評》

 如何せん昨年はスコアレスドローの山また山。とりわけリーグ戦終盤は理不尽かPKでしか点が入らない惨状だったので「バカ試合」は超久しぶり。しかも湘南相手のバカ試合となると、あの「世紀の大誤審」以来。それにしても昨年のスコアレスドローの山に慣れてしまうと「バカ試合の末にドロー」は体に悪い。

 第三者にはエンタメ要素てんこ盛りで楽しんでいただけたかもしれませんが、どう考えても試合内容は優勝するチームのそれではないかと。試合運びの観点から言えば、今の浦和は「セットプレーに多少可能性があるミシャスタイル」でしかないでしょう。

 湘南は「殴り合い上等!!青春だ!!」という神奈川県にありがちなチームだったのが浦和には幸いしましたが、あれが狡賢いチーム相手なら2点ビハインドになった時点で試合を壊されてそのまま試合終了だったのではないかと。

 昨季あまりにも点が取れなかったせいか、試合後会見では4点も取れたことを前向きに評価している選手も複数いてこの試合の評価は結構分かれそうですが、個人的には「守備がまるでダメな以上、優勝を目指すチームの成長過程とは言い難い」という観点から結構悲観的に捉えています。

 それにしても、超格上相手にACL決勝でなんとか勝ち筋を見出すべく「とにかく守備!!」から入ったのは良いが、その後は超過密日程に苛まれて攻撃はまるで手つかずに終わったスコルジャから一転して、ここまで守備がダメダメなチームが出来上がるとはなぁ・・・ヘグモは監督就任後スコルジャと会っていろいろと話をしたそうですが、いったい何を引き継いだのかなぁ・・・

 試合後轡田さんが「守備のところ、あれだけ中盤の間をボールが抜けていき、その先でも捕まえられなければ世界中のどんなクラブでもうまく守れないだろう。あの守備についてどう見ているか」、意訳すれば「どうやったらこんなスカスカの中盤が出来上がんねん???」とど真ん中に豪速球を投げ込むような質問を繰り出しているのは実に辛いものがありました。

 しかも90分間まるでダメだった訳ではなく、同点に追いつかれてから突如決壊。前からハメるでもなく、タイトな守備ブロックを敷くわけでもない。とにかく中盤がユルユル。

 おまけに浦和は驚くほど球際に弱い!!この球際の弱さはどこから来たんだろう・・・昨年のお疲れが未だに尾を引いているとか・・・沖縄キャンプが緩いという噂はありましたが・・・この出来では強度マシマシ系のチームには全く勝てないのではないかと。

 この試合の収穫の一つに「グスタフソンがチームに馴染みだしてその正しい使い方が判り、グスタフソンもそれに応えて周囲を上手く使いだしたこと」を挙げても良いかと思いますが、その反面残念ながらこの4試合でグスタフソンの守備はそんなにアテにならないのも判ってきたかと(守備でも抜群の存在感を見せていたら、Jリーグには来ないでしょう)。ゆえにコンディションが良くないのか不振に喘ぐ伊藤やそもそもこちらも守備が上手くない小泉との3点セットのままでは中盤ユルユルになるのも道理。

 今のグスタフ尊の守備の出来だと守備を安定させるには4-1-2-3を放棄して岩尾&尊の2CHによる4-2-1-3で立て直すのがベターじゃないかと。そしてなぜかヘグモの評価が低い安居がトップ下として復活もありうるかと。机上論丸出しで我ながらアレですが(^-^;

 しかも幸か不幸か、代表ウィークによる中断明けの福岡戦はスウェーデン代表に呼ばれたグスタフ尊はコンディション不良でスタメン無理な可能性が高く、その関係でヘグモは4-1-2-3をいったんお蔵入りするかも。

 とにかく結局沖縄キャンプ以来の「ヘグモの鉄板スタメン」は全く頼りにならないのがよくわかったここまでの4試合でした。

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《選手評等》

・コンディションは万全ではないようですが、それでも前田のキレキレっぷりは刮目すべきものがありました!!前田にとって758は浦和に来る前のコンディション調整の場でしかなかったのか!!ただコンディション調整の場でしかなかった758前田にボコボコにされた浦和もたいがいやけどな。゚(つД`)゚。

・岩尾は全然リカ専用機ではなく、どの監督からも評価される案外器用な選手みたいで。最も岩尾を評価してないのは巷の戦術ヲタなのかも。

・ショルツが復帰したら外れるのは佐藤でなく、お疲れなのか昨年終盤以来不振のマリウスかも。それくらい佐藤に可能性は感じました。失点場面はお粗末だったにせよ。

・どの選手も球際の弱さが大なり小なり目立ちましたが、その弱さが際立ったのがよりによって酒井。球際で負ける酒井ってなんなん???しかもあと一歩が出ずに失点に関与しまくり。これではいつ石原に取って代わられても仕方ないように思えますが、石原は石原で湘南でずっとWBだったのでSBとしてはかなり怪しいという話を聞いた記憶がががが・・・

・この試合の主審は審判員交流研修プログラムによりイングランドから派遣されたスミス ルイス ディーン主審。主審は少々のぶつかり合いではまずファウルを取らないことで一貫していたので好印象。ただとにかく球際に弱い浦和に笛の傾向が不利に働いたのは確か。そんな主審なのにコケ芸披露しまくりで、当然ファウルなんて取ってもらえない中島がかなり残念でした。

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関根---興梠---前田
--小泉----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--佐藤-酒井
-----西川-----

(得点)
11分 興梠
55分 松尾
64分 前田
81分 グスタフソン

(交代)
HT 小泉→岩尾
HT 興梠→松尾
66分 伊藤→中島
66分 前田→サンタナ(サンタナCF、松尾左SH、関根右SH、中島トップ下の4-2-3-1風)

--鈴木章--ルキアン---
--平岡----池田--
杉岡---田中--鈴木雄
-大野--ミンテ---大岩-
-----富居-----

(得点)
23分 ルキアン
32分 鈴木章
46分 鈴木章
74分 ルキアン

(交代)
68分 池田→奥野
68分 杉岡→畑
85分 鈴木章→阿部
85分 平岡→鈴木淳

※写真は試合とは全く関係ありません

 

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2024.03.17

寿美吉@川口芝樋ノ爪 ~ たれかつ丼セット

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 京浜東北線蕨駅東口駅から程近い蕨陸橋東交差点を北へ。人気ラーメン店「永太」のちょい北にある交差点を左折してすぐ。駅から500mくらい。11時の開店に合わせていったところ先客5、後客ゾロゾロ。
 
 メニューを見て「平日のランチ」の中から「たれかつ丼セット(800円)」を注文。蕎麦/うどん、温/冷を選べるので「温かい蕎麦」にしてもらいました。後払い。
 
 店内は小上がりに4人卓×3と囲炉裏型のカウンター8席とあまり大きな店ではないので、帰りはほぼ満席に。囲炉裏型のカウンターは並んでの相席も発生。

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 配膳されてびっくり!!まさかひれかつ丼にミニサイズではなくフルサイズのたぬきそばが付いてくるとは!!! レギュラーメニューを見ると他にもセットメニューもありましたが、どれもこんなフルサイズ同士の組み合わせみたいで。これには参りました。
 
 たれかつ丼は新潟のやたら甘辛いタイプとは全然違っていて、天丼のたれをかけたもの。従って天ぷらならともかく、結構厚みのあるロースカツに対しては少々たれの味が弱め。従ってたれかつ丼単体ならやや物足りない感じは否めませんが、蕎麦のつゆで塩気を補いながら食べる分には全然あり。正直新潟のやたら味が濃いタイプよりは個人的には好み。なおかつの下には細切りキャベツが敷いてあって、これが薄味感に拍車をかけているのかも。
 
 たぬきそばはつゆ、麺とも可もなく不可もなし。「きらく庵」のようなかなり美味くなった駅そばと大差がない感じなので、個人的には十分許容範囲内。でもさすがにフルサイズ同士の組み合わせには無理があり、最後はたれかつ丼の箸が止まりがちに。
 
 住宅地の中にある蕎麦屋らしく客層は高齢者、しかも女性が多め。よってこんなボリュームたっぷりのメニューを頼む方はおらず、500円と格安の「ししゃも・野菜の天ぷら弁当」がよく出ていました。朝から飲んでる方もちらほら。
 
 「そこそこ安くて、そこそこ美味くて、とりあえずお腹一杯になる」という意味でのコスパが非常に良い店なので、また他のメニューを試してみます。食べ過ぎない範囲で(苦笑)

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2024.03.16

菜の花親子丼@なか卯

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 「なか卯」で2024年3月13日から期間限定で発売中の「菜の花親子丼(550円)」を試食。

 「菜の花の親子丼」は、「なか卯自慢のふわとろの親子丼に、菜の花のからし和えをあわせた商品です。春の訪れを告げる菜の花を、シャキシャキとした食感を残しつつ爽やかな風味のからし和えに仕上げました。ピリッとした辛さが、濃厚な“こだわり卵”を使用した親子丼の旨みを引き立てます。」というのがなか卯のウリ文句。

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 丼ものチェーン店の中では「親子丼」に圧倒的な強みを持つなか卯。過去「炭火焼」など鶏肉に変化を加える商品はよくありましたが、親子丼にトッピングを加えた変化球という点では秋に頻出する「きのこの親子丼」と同じ系譜。

 そして「菜の花のからし和え」とベースとなる親子丼の相性が抜群!! なか卯の親子丼の出来の良さは言うまでもありませんが、とはいっても甘めの味でずっと押すとなると些か単調になりがち。そこを「菜の花のからし和え」がピリリと刺激を加えて単調さをかき消し、しかもそのピリ辛具合は親子丼本体の味を変えるほどではないという絶妙のバランス感覚。

 今年1月に試食した「旨辛親子丼」は親子丼の味を変えてしまう方向に走って、個人的には正直大失敗と思いましたが、「菜の花の親子丼」のようなベースの美味さを活かしきる方向での変化球ならハズレようがありません。

 このお値段でこの美味さ。さすがなか卯、恐れ入りました。

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2024.03.15

たっぷり明太タルタルチキン定食@松屋

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 松屋が2024年3月12日より期間限定発売中の「たっぷり明太タルタルチキン定食(890円)」を試食。

 「たっぷり明太タルタルチキン定食」はかねふくの明太子とコラボした新メニューで「鉄板で焼き上げたしっとりやわらかなささみに、南蛮ダレと、ごろっとまるごとたまご、ピリ辛な明太タルタルソースが絡んだメニューです。濃厚な明太タルタルに酸味のある南蛮ダレのマリアージュが楽しめる逸品で、あっさりとしたささみと相性抜群。たっぷりのソースはライスにかけてもおいしくお召し上がりいただけます。」というのが松屋のウリ文句。

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 また松屋のウリ文句では「ど真ん中に盛り付けられたゆで卵をスプーンで崩しながらピリ辛明太ソースと混ぜて作る『自分流タルタルソース』がこのメニューの一番のお楽しみどころです。しっかり混ぜるもよし、粗目に混ぜるもよし、自分流タルタルソースをお楽しみください。」とあるので文句を言うのは筋違いなのは承知の上ですが、やっぱり固ゆで卵がいきなりゴロンと転がっているのはどう考えても従業員の手間を減らしたとしか思えないですなぁ・・・

 固ゆで卵をスプーンで細かく刻んでタルタルソースっぽく仕上げるのは面倒なので荒刻みにしましたが、そうなると単にソースの中に卵が混ざっているだけみたいで、全然タルタルソースっぽくありません。

 また南蛮ダレの酸味がきついのなんの。明太子の味を完全にかき消すほどではありませんが全くマリアージュしてません。せっかくかねふくの明太子とコラボしたのですから、もうちょっと明太子の味を引き立てるようなソースにすれば良いのに。

 余ったソースはご飯にかけるよりサラダのソースにするほうが遥かに良さげ。

 明太子目線からすれば、「実力はあるのに相方に恵まれない芸人」みたいな気がしてならない一品でした。

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2024.03.14

うま辛担々うどん@丸亀製麺

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 期間限定販売ながらも毎年恒例となりつつある「うま辛担々うどん」。今年も3月12日から販売を始めたので早速試食に出かけました。「大(900円)」は前回試食時(2022年11月)から80円値上げ。

 後客も結構これを注文していて人気商品のようですが、どういうわけか厨房のオッサンが不慣れで肉そぼろを乗せ忘れて配膳しそうになり、清算口にいたマネージャーらしき兄ちゃんにめっちゃ怒られていました(苦笑)

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 「粗びき唐辛子、にんにく、しょうがが効いた合わせ肉そぼろと、ごまペーストをたっぷり使った濃厚担々スープが、打ち立てのうどんに絡むこだわりの一杯。うどんとの相性を考えたやみつきになる味わいです。仕上げの香味ラー油がピリリとした辛さと旨みをさらに引き立てます。」というのが丸亀製麺のウリ文句。

 前回試食時は”丸亀製麺の「うま辛担々うどん」って「うま」のほうにだいぶベクトルが寄っていて、たいして辛くはないし痺れなんて全然感じないのは相変わらず。”という感想を抱いたのですが、作り手によるブレなのか今回は「仕上げの香味ラー油」が結構効いていてはっきりとしたピリ辛仕様に。

 スープはごまダレがきつくてかなりどろっとしているのが特徴。また「担々麺」と違ってあくまでもうどんであり、スープは「胡麻ペーストに店内で数時間おきに引くこだわりの白だしを加えて、うどんに合う濃厚な和風仕立てに」しているそうで、当然ながら和風の味わい。かつおの粉を肉味噌に振りかけてさらに和風感マシマシ。

 毎年恒例なだけあって安心安定の一杯です。

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2024.03.13

富士山大盛りミートソース@ガスト

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 いつの間にかガストが「ガストのがっつりごはん」という、どう考えても客層のニーズとはかけ離れたメニューを出していることに気づきました。

 「ガストのがっつりごはん」は

・ガストブラックカレー本気盛り
・ガス郎魚介つけ汁うどん(チャーシュー&煮卵付き)
・富士山大盛りミートソース

の3種類。その中で一番無難そうな「富士山大盛りミートソース(950円)」を注文。なおガストは店によって値段を変える戦略を採っていて、往訪した川口中央店は最高価格の部類に入ります。川口なのになんでや?

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 「富士山大盛り」の表現はどう考えても誇大表示ですが、器にみっちり詰まっていて量は見た目以上に多くて「がっつりごはん」の名に恥じません。そして味もハズレではありません。そして客層が違うためか、「パンチョ」のミートソースほど重くないのも嬉しいところ。。

 下に炒めたキャベツが敷いてあるとはいえ、ミートソースがたっぷりかかっているせいか、食後は胃にずっしり。

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麺処新白河@新白河 ~ 白河ラーメン

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 東北新幹線新白河駅改札を出てすぐ。18きっぷの旅では必ず乗換えを強いられる駅なので、見覚えのある方も多いかと思います。先客ゼロ。後客2。
 
 外観はいかにも新幹線駅併設のそば屋ですが、この店の最大の特徴はラーメンを出していること。というか、実態としてはもはやラーメン屋がそば・うどんも出していると言ったほうがいいのかも。

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 早速店先のタッチパネル式券売機で「白河ラーメン(750円)」を注文。おにぎりorチャーハンのついた「ランチセット(850円)」がめっちゃ割安。

 店内はL字型カウンター10席のみ。さらに店外に立ち食いカウンターを用意。卓上にはラー油、七味、コショウ、醤油、酢。

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 スープは鶏ガラベースでしょうか。脂っ気け少なめのあっさり味でかえしもうるさくない辺りが気に入りました。

 麺は平打ちっぽい細かい縮れ入り。つるつるした口当たりで若干硬めの仕上がり。スープとの相性や絡み具合は文句なし。

 チャーシューはやや硬めながらも旨みはしっかり保っていてまずまず。メンマは太めですがやや筋っぽいのが難。他に刻みネギ、海苔、なると、ほうれん草と値段を考えれば破格の具沢山。

 場所が場所なので正直期待値は著しく低かったのですが、出来はその期待値を遥かに超えてきました。特に麺は駅そば屋兼業のラーメンとは思えないくらい上に突き抜けています。18きっぷの旅だと列車本数が少ないのが難ですが、乗換え時間に余裕があるならお勧めしたい一杯です。

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2024.03.12

【お肉3枚盛】三元豚肩ロースの西京焼定食(揚げ出し豆腐付)@やよい軒

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 やよい軒が2024年3月5日から期間限定発売中の「【お肉3枚盛】三元豚肩ロースの西京焼定食(揚げ出し豆腐付)(950円)」を試食。「5枚盛り(1190円)」も併売。

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 「米麹をふんだんに使った、上品な甘味と低めの塩分、美しい淡黄色が特徴の“西京味噌”に漬け込んだ、やわらかく食べ応えがある三元豚の肩ロース肉を香り高く焼き上げました。漬け込むみそは約200年前より続く京都老舗の“西京味噌”を使用し、品のある美味しさに仕上げました。さらに、特撰丸大豆の吟醸醤油を使用した“生しょうゆ糀”をお好みでご使用いただくことで、お肉の味をより一層引き立てます。」というのがやよい軒のウリ文句。

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 なお「揚げ出し豆腐は、茄子、オクラ、レンコンを使用し、大根おろしと天つゆで食べる優しい味わいにしており、バランスの良い定食となっています。」とのこと。商品名やポスターでは揚げ出し豆腐はいかにもおまけ的な扱いを受けていますが、豚肩ロース3枚盛りだとおかずとして量的に不足しているので、実際は揚げ出し豆腐とのダブル主役です。

 豚肩ロースは非常に柔らかく焼き上がっていて、しかも西京味噌が濃すぎもなく、薄すぎもなく絶妙の浸かり具合。適度に塩気があり、かつほんのり甘みもあってこのままでも美味しくいただけますが、別添の「生しょうゆ糀」をちょんづけして味変を楽しむのもまた良し。

 やよい軒らしくないお上品な定食で、どちらかといえば大戸屋で出しそうな定食ですが、なんとか値段を千円以下に抑えた辺りがやよい軒らしさなのかも。大当たりの一品でした。

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2024.03.11

直ちゃん@延岡 ~ チキン南蛮定食

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 宮崎県発祥の鶏肉料理「チキン南蛮」。もっともチキン南蛮がポピュラーになりすぎて全国どこでも食べられるようになり、宮崎発祥であること自体あまり知られていないような気もします。

 タルタルソースをかけた、現在一般的なタイプのチキン南蛮は宮崎市の「おぐら」が発祥と言われています。ところが、タルタルソースをかけないタイプがチキン南蛮の原型で、その発祥とされる延岡の「直ちゃん」を7年ぶりに再訪。先客ゼロ、後客3。

 メニューを見てお目当ての「チキン南蛮定食(1100円)」を注文。メニューは「日向鶏タタキ風定食」「鶏モモ焼き定食」との3本立て。

 店内はカウンター7席と4人掛けテーブル4卓、さらに店奥の小上がりに4人卓×2といった構成。

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 タルタルソースがかかっていないので、ぱっと見はただのチキンカツ定食。実態は油で揚げた鶏のムネ肉をあっさり味の特製甘酢にさっとくぐらせたもので、当然ながら味わいはその甘酢が全面支配。

 個人的にはご飯のおかずとして酢が主張するものはちょっと苦手。そこで登場するのが卓上のマスタードと柚子胡椒。これで味に変化を付けながら食べ進むと飽きが来ません。マスタードだとそれこそただのチキンカツっぽくなってしまうので、柚子胡椒のほうが好み。

 かつやや松のやの残念な鶏肉に慣れると鶏肉の美味さは段違い!この美味さを活かすにはタルタルソースよりは甘酢の方が良いかも。また腹にもたれずに済みますし(苦笑)。

 ざく切りのキャベツが箸休めに大活躍。一方味噌汁がやたら甘いのはいかにも九州。他に漬物と超ミニサイズの冷奴。

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【DAZN観戦記】24年第3節:札幌 0-1 浦和 ~ 一つ勝つのは嬉しいねぇ・・・

 浦和よりさらに状態の良くないチームになんとか勝ったという感は否めませんが、ヘグモがやりたいことも一応表現できた形&守備に安定感を取り戻した形での勝利はチーム状態が好転に向う契機になるかと。

《スタメン》

 浦和は前節からサンタナ→興梠、松尾→前田とスタメン2名入れ替え。前節ベンチ外だった前田がスタメン入りしたので高橋がベンチ外に。

 浦和は結局シーズン序盤は90分持たない興梠に頼らざるを得ないという昨年と同じ流れに。サンタナは相手CBに捕まったまま終わってしまう可能性が高いので、ある程度引いてボールを受け、ビルドアップを助けられる興梠に代えたのかも。

 また前節比較的マシだった松尾・小泉・渡邊による左サイド攻撃を止めて、松尾をWG適性がない関根に代えたのが少々不思議でしたが、前田をスタメン起用したので切れ味があるWGを一人手元に残したのかも?

 岩尾・中島・大畑はいずれもベンチスタートで終盤の切り札としての地位を確保。試合前の会見でヘグモが「ソルバッケンに関しては、現時点で細かい情報をみなさんにお伝えすることはできません。」と語っていましたが、案の定というかなんというか秘密兵器はまだ梱包されたまま。

 札幌は前節から菅野→阿波加、中村→スパチョーク、長谷川→鈴木とスタメン3名入れ替え。札幌は中村は出場停止。GK高木、CH深井、CH宮澤、新加入の右WB近藤が故障中。おまけに右手薬指にひびが入った状態で2試合ゴールを守っていたGK菅野が6日の練習で患部を悪化させて欠場したのこと。

 昨年の主力だったFW小柏、右WBルーカス、CB田中、CB福森が流出し、それに見合う選手の補強も出来た感じはしないので、J1で闘えるスタメンを揃えるのも相当苦しい様子。

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《試合展開》

 興梠&前田スタメン起用の効果は絶大で、2分早くも前田が右サイドで札幌の3人をぶち抜いて角度のないところから強引にシュート!!3分には右サイド自陣深い位置での伊藤のボール奪取から前田がシュート。さらに14分にはグスタフソンの縦パスを契機に前田が一対一で対面の菅をぶち抜いてシュートと決定機を量産するも得点ならず。

 浦和優勢で試合が進む中、ヘグモはセットプレーでもあれこれ仕込んでいるようで、28分敵陣でのFKでグスタフソンは後方から走りこんできた渡邊でちょんと蹴って、渡邊はそのままボックス内へ走りこんでシュート。さらに31分意表を突いた前田のショートコーナーを受けたグスタフソンがクロス→後方から走りこんだ酒井のどフリーでヘッドが炸裂!!この場面札幌守備陣は完全に混乱していて、いろんな局面でマークも何もない状態に陥っていました(爆笑)。

 札幌は前でボールが収まらないのが響いて決定機らしい決定機は10分浅野のパスを受けて鈴木が渡邊とマリウスの間に走りこんでスパチョークに折り返した場面のみ。だがスパチョークのシュートははるか上空へ。先制された後は浦和を自陣に押し込む時間帯も増えましたが、クロスは悉く浦和守備陣にはじき返されて決定機を作れず。

 浦和優勢のまま前半終了かと思いきや、43分ショルツがまさかの故障でヘグモはやむなくショルツに代えて佐藤を投入。今季新加入の佐藤はこれが浦和デビュー戦。

 ハーフタイムに両チーム選手交代どころか布陣変更もなく、依然札幌が浦和を自陣に押し込みながらも決定機が作れない状況で時間が徒過しましたが、今度は前田が負傷。ヘグモはやむなく52分前田→松尾、興梠→サンタナと2枚替え。

 そして松尾投入効果も絶大で対面の右CB馬場を全く苦にせずにスピードでぶっちぎってチャンスメーク。63分松尾の低いクロスはサンタナにわずかに合わず。70分松尾が右サイドに転じていた菅を深い切り返しで交わしてクロス→上手くマークを外したサンタナのヘッドがついいに炸裂!!と思いきや、ヘディングシュートはわずかに枠の外・・・

 札幌は72分、77分と計4選手を代えて浦和を自陣に押し込み続け、守備に追われる浦和は伊藤&小泉が足を攣る惨状となって83分伊藤→大畑、小泉→岩尾と交代。大畑を左SBに入れて渡邊を前に出すと思いきや、なんと大畑の位置は左WG!!ヘグモは試合後大畑ではなく中島を入れることも考えたと明かしましたが、もはやウノゼロでの逃げ切りしかないと割り切って相対的に守備がマシな大畑投入に踏み切ったのかも。

 その後も札幌が浦和を押し込み続ける展開が続きましたが、札幌のサイド攻撃は浦和守備陣に中央ではじき返され続け、多少なりとも可能性があったのはセットプレーからのどさくさ紛れのみ。しかもそのシュートは枠を捉えきれず。

 最後は左サイド奥に侵入しかかったスパチョークをグスタフソンが深くて危険性皆無のタックルで刈り取って、しかも前方でフリーの松尾にきっちり繋ぐという渾身の働きを見せて試合終了。

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《総評》

 先制点を取ってからは浦和が自陣に押し込まれる時間帯が長く、「虎の子の一点をなんとか守り切る」という点では昨年のサッカーそのまんまな勝ち方になってしまいました。

 贔屓目に見ても快勝とは言い難く、試合後主将酒井が「選手も納得や満足はしていません。まだ発展途上もはなはだしい状況です。」と断言するのも道理。

 しかし、勝ったのは偶然でもなんでもなく事前に仕込んだものの発露のようでした。またWGが一対一で仕掛けてチャンスメークするというヘグモがやりたい形も前半は前田が、後半は松尾が何度も見せ場を作り、70分には松尾クロス→サンタナヘッドというヘグモの理想形が実現した以上、「悪い内容でたまたま勝ち点3を拾った」とまで卑下する必要もないでしょう。札幌のWB&CBのしょぼさは割り引く必要はあるでしょうが。

 発熱&体調不良により東京V戦でまさかのベンチ外になった前田のスタメン起用は非常に判りやすい「即効性のある治療法」でしたが、前田の効き目をさらに押し上げたのが興梠のスタメン起用でしょう。

 昨年も故障明けのリンセンがまさかの期待外れに終わり、遅れて獲得したカンテもコンディションが上がりきらない有様だったので、スコルジャはACL決勝まで興梠に頼る羽目になってしまいましたが、まさか今年も同じような展開になるとは!!

 サンタナは広島戦ではCB荒木に羽交い絞めにされたままで終わり、東京V戦では待てど暮らせどボールが来ないままに終わってしまいました。少なくとも後者はサンタナ個人のせいではないので気の毒でしたが、ヘグモはあの惨状を見て「ある程度中盤へ下がってボールを受け、さらに最前線でのボールキープもできる」興梠を入れてビルドアップの改善を試みたのでしょう。

 興梠が入ると小泉や伊藤は興梠のキープ力を信じて安心して前に飛び出せる。これがでかい!! ヘグモが東京V戦でしきりに嘆いていた「インサイドハーフの裏抜けという重要なプレーが少し欠けていた」問題は興梠起用で多少改善したように見受けられました。それでも興梠がいる時間帯に興梠自身や両IHに決定機はなく、まだまだ改善の余地は大ありかと。

 そして興梠自身が「チアゴさんに早くコンディションを上げてもらって、それまでのつなぎとして頑張っていきたい」と案じるように、もはや90分持たないのは明白な興梠をファーストチョイスにしつづけるのは無理ありすぎで、いち早くサンタナがヘグモ流に馴染んでほしいものです。でも70分の絶好機を外した場面を見ると興梠からのスタメン奪回は遠そう

 個人的には攻撃は「良化の萌芽が垣間見られた」という評価ですが、圧倒的に良くなったと感じたのは守備。素早い攻守の切り替え&鋭いプレスバックを経てブロックを敷いて耐えるスコルジャ風に戻したようで、ここ2試合と比べてぐっと安定感が出てきたのが目を惹きました。これまた札幌の攻撃がしょぼすぎるのを割り引く必要があるとしても。

 昨年同様リーグ戦3試合目で初勝利。昨年同様、ここから一気にチーム状態が好転するものと信じたいものです。

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《選手評等》

・浦和で初スタメンの前田。なんで名古屋があっさり手放したのかさっぱり判らないくらい切れ味鋭いドリブルをしょっぱなから披露。でも決定機では中で折り返すことは全く考えずにシュートを撃ったはいいが、1度目と3度目は枠を捉えきれず、2度目はシュートに力なしだったので前田本人が出来に納得できないのもわかります。浦和相手じゃないと点が入らない疑惑・・・(´・ω・`)ショボーン 

・でも前田は加入直後から試合中はもちろん試合後も何をやったら、どういう行いをすれば赤者が喜ぶかをちゃんとわかってる辺り、やっぱ浦和育ちの漢なんでしょう。何年浦和に在籍しててもその機微がわからんかった元選手もいただけに。

・前田が戻ってきたことでいよいよWGとしてのスタメンの座が怪しくなってきた関根。この試合でも「高い位置で対面の相手を一対一でぶち抜く」というヘグモが望むWG像は見せられませんでしたが、その代わりに守備での貢献度が非常に高かったように見受けられました。端的に言えば、関根は昨年スコルジャにめっちゃ評価されたプレースタイルに回帰し、なんかWGというよりSHっぽいお仕事の連続でした。関根がスタメン起用されたのは攻撃面での関与がイマイチなのにはヘグモも目を瞑って、終盤松尾投入までの繋ぎと割り切ったのかも。

・ショルツの故障で突然出番が巡ってきた佐藤。準備もへったくれもなかったでしょうが、札幌の繰り出しクロスを淡々とはじき返し、CF鈴木には何もやらせず、迎撃機としては何の問題もない見事な仕事ぶりで完封勝利に貢献。勝っている場面での投入だったのでビルドアップ能力を問われる試合展開ではなかったのも幸いしました。頭から佐藤を使うと問題点も浮かび上がってくるのでしょうが、それはまた後日の話。佐藤の父親はガチすぎる赤者なので、息子の唐突の浦和デビュー、しかもその完璧な仕事ぶりにはさぞかし感無量なことでしょう。

・何気にこの試合最大の収穫かもしれないのがグスタフソン。コンディションが上がってきたためか、最後の渾身のスライディングタックルで試合を締めたことに象徴されるように随所でチームメイトの信頼をがっちり掴むような働きを見せ、周囲もグスタフソンの正しい使い方が判ってきた様子。監督も「サミュエル グスタフソンがチームの中での成長を見せてくれた点も良かったですね。」と激賞。

・この試合で結局一番手強かったのは札幌ドームの芝でした。浦和はショルツ、前田、伊藤、小泉と4人も故障や足を攣ったことで交代を余儀なくされましたが、試合後の監督の弁によると「直輝も佳穂も、柔らかいピッチで筋肉に負担がかかって攣っただけで、重大な問題はありません。アレクサンダー ショルツはハムストリングに痛みを感じたということで、来週頭にチェックしたいと思います」とのことで、ショルツ以外は大過なさそう。伊藤も本人の話では「ピッチ状態が悪くて足に負担がかかって攣っただけ」のようです。

・よってショルツの状態だけが心配ですが、ショルツは沖縄キャンプでもちょろちょろ別メニューだったようで、昨年の酷使から来る無理が祟って、軽い故障を抱えたまま試合に出ているのかもしれません。湘南戦の後に代表ウィークでお休みなのがショルツには幸いするかもしれませんが、とにかく大怪我でないことを願うばかりです。

・開幕から三試合連続で浦和絡みの試合が「ぽつんとJ1」なのはDAZN様の意向なんでしょうなぁ・・・次節は「ぽつんと」でこそないものの、なぜかACL組とのセットでまたしても日曜日に試合。

・DAZN解説大森氏は札幌OBなのに割と浦和を褒めていました。というか、札幌の良いところを探しあぐねてた気もしましたが(苦笑)。札幌を褒めようにも褒めるところが・・・でもネチネチと問題点を論わない辺り、浦和にとってのあの方の解説よりは数段マシかと。

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関根---興梠---前田
--小泉----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
31分 酒井

(交代)
43分 ショルツ→佐藤
52分 前田→松尾(松尾左WG、関根右WGへ)
52分 興梠→サンタナ
83分 伊藤→大畑(大畑左WG、松尾右WG、関根右IHへ)
83分 小泉→岩尾

-----鈴木-----
--スパチョク---小林--
青木-荒野--駒井-浅野
-菅---岡村--馬場-
-----阿波加----

(交代)
71分 小林→長谷川
71分 浅野→田中克
71分 青木→原
77分 荒野→田中宏

※写真は試合には全く関係ありません

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2024.03.10

チキンマサラカレー@松屋

 松屋が2024年3月5日より期間限定発売中の「チキンマサラカレー(890円)」を試食。

 「チキンマサラカレー」は北インド料理を松屋風にアレンジした全くの新作で、「さまざまな香辛料を粉状にして混ぜたスパイスを使用し、鉄板で焼き上げたじゅわっと旨味あふれるごろごろチキンを煮込んだ、北インドの風を感じるカレーです。クセになるスパイシーな味わいに、後から甘味が追いかけてくる香り高いカレー。」というのが松屋のウリ文句。

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 松屋が「人気の"ごろチキ"の新形態!?」と位置づけるだけあって、器の中にはチキンがごろごろ。松屋名物のやたら味が淡白な鶏肉を強引にカレーでなんとか美味しく食べられるように持ってゆこうとする松屋お馴染みのコンセプトに則った商品です。チキン以外にはタマネギが多めに入っています。

 そもそも「マサラ」とは、さまざまな香辛料を粉状にして混ぜたスパイスのこと。配膳時には個人的には苦手ないかにもエスニックぽい癖の強い香辛料の香りが鼻について不吉な予感が漂いまくりましたが、食べる上では(後味はともかく)そんなに癖があるような印象は受けず。ただこれまでの「ごろチキ」ほど旨味で押すのではなく辛さのほうへベクトルを振ったような感じがしました。

 またぎょっとするくらい脂が多いのが特徴。埼玉スタジアムの屋台で人気の「北インドカレー」もやはり脂が多く、「北インドの風を感じるカレー」とはそんなものなのかもしれません。

 「ごろチキ」の変化球としてハズレではありませんが、これまでの「ごろチキ」ほど何度でも食べたくなる気はせず。

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2024.03.09

珍来@川口 ~ スタミナエッグ丼

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 埼玉県南に幅広く店舗展開している「珍来」。看板に「らーめん」と大書してありますが、ここでらーめんを食べる気なんて全く起こらず、いつもご飯ものを注文しています。1年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客2。
 
 いつもは日替わりの「ランチタイムサービスメニュー(650円)」を頼んでいましたが、今回は川口店お勧めとある「スタミナエッグ丼(900円)」を注文。
 
 店内は縦長カウンター5席と4人掛けのボックス席が4セット。2階にも客席があります。

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 出てきた一品は豚バラ肉をタマネギ主体にニンジンやピーマンといった野菜類を中華スープと合わせながら玉子で閉じたというか炒めたというか、なんとも微妙な感じのアタマをご飯に乗せた一品。アクセントにウズラ卵が一つ。

 ルックスは中華料理というより「キッチンABC」みたいななんちゃって洋食屋さんが「スタミナライス」と称して出しそうな感じですが、味のベースが中華スープっぽいので珍来で出てきても何の違和感もありません。アタマがとにかくでかいのでご飯が進みまくり。食べ始めは好みよりちょっとしょっぱめかな?と思いましたが、すぐに慣れました。豚バラ肉は結構厚みがあって、しかも刻み幅が大雑把なので、レンゲだけだとちょっと食べづらいかも。

 珍来は何を頼んでもとにかく量が多いのが特徴。下手に大盛なんて頼もうものなら最後は悶絶します。スタミナエッグ丼も御多分に漏れず、サイドメニュー無しでも十分お腹一杯。

 大満足の一杯でした。

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2024.03.08

食楽亭@川口 ~ マーボーナスセット

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 川口駅東口、取り壊されてしまった旧コモディイイダの向かいで、「珍来」や「雲林坊」の並び。以前は赤基調の看板だったはずですが、いつの間にか白基調の看板に変わっただけでなく「当店ぎょうざの満州の汁餃子使用」という文言が看板に入り、「餃子酒場」がメインコンセプトの店に変わっていました。開店当初はやや迷走気味で外から見ても何がウリものなのか判然としませんでしたが、ようやく落ち着いたのかな?ほぼ3年ぶりの再訪で先客ゼロ、後客3。

 「餃子酒場」がメインコンセプトの店になったといえどもランチメニューが豊富なのは相変わらずで、しかもそこで餃子を推している訳ではないのが不思議なところ。卓上のランチメニューを見て「マーボーナスセット(870円)」を注文。玉子スープとザーザイ付き。以前はランチご飯大盛サービスありでしたが、どうやらなくなってしまったようです。

 定食類は焼き餃子セットは700円と安い他は全て870円で統一。店員は皆中国の方のようですが、四川風とか上海風とか中国のローカル色を出したメニューは全くなく、完全に日本の町中華でありがちなメニューがずらずら。ラーメンや焼きそば、飯類も一応あるという感じのメニュー構成です。後払い。

 店内は縦長カウンター4+3席と店手前に6人卓×1、店奥に4人卓×2,2人卓×1。店内には昭和の歌謡曲が延々と流れていて、そんなところも町中華風。

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 出てきてマーボーナスはこれまた四川風のめっちゃ辛い系ではないどころか全然辛くなくて拍子抜け。やむなくラー油を回しがけて辛さを補強しましたが、ご飯のおかずとしては申し分ありません。ご飯は小さなどんぶりというか大きめの茶碗に一杯だけですが、おかずとの量的バランスがちょうどよく、食べ過ぎずに済むのも気に入りました。

 値段的にもクォリティー的にも可もなく不可もなし。これといった個性は無いけれども、明らかな問題点もない。何度も行きたくなるような店ではないが、駅近で中休みなくやっているので便利といえば便利。よって、困った時の2番手・3番手として再訪するかも。敢えて言えばすぐ近くの「珍来」よりは定食類が充実している分好みかなぁ。

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2024.03.07

もつ鍋らーめん小盛ごはんセット@もつ次郎

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 関東地方中心に幅広く店舗展開している立ち食いそば屋チェーン店「ゆで太郎」の新業態「上州もつ次郎」。往訪したのは戸田新曽南店で埼京線戸田公園駅西口からオリンピック通りを西へ1.5kmほど。倉庫が多いエリアの一角にあって客層はワークマンと丸かぶりな感じですが、往訪したのが週末だったせいか子供連れや老夫婦も散見され、周囲にこれといった店がないこのエリアではファミレス代わりになっているのかも。
 
 約1年ぶりの再訪のきっかけとなったのは「もつ次郎」が「もつ鍋らーめん」というチェーン店ではありそうでないメニューを出していることに気づいたため。

 戸田新曽南店は「ゆで太郎」と併設店で、券売機の「もつ次郎」のメニューの中から「もつ鍋らーめん小盛ごはんセット(930円)」を注文。

 一応鍋ものなので出来るのに少々時間がかかるようで食券の半券を渡されて番号で呼ばれるまでしばし待機。前回往訪時は単に番号で呼び出す方式でしたが、いつの間にか松屋のように厨房上に出来上がった番号を表示する方式に変わっていました。

 この店の少々面倒なのは各テーブルに箸やれんげ、調味料類がなく、無料の揚げ玉等と一緒にそれらが一カ所のテーブルにまとめて置いてあるだけなところ。

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 「もつ鍋らーめん」は土鍋ではなく、全く飾り気のない金属感丸出しのチープな鍋で出てきました。簡易コンロも付いていません。具はメインのもつの他にニラ、ネギ、こんきゃくといったところでしょうか。スープは味噌仕立てですが、ラーメンスープにしたために通常のもつ煮よりも薄味でパンチに乏しい気がしました。一方もつ臭さがほとんど感じられないのが好印象。

 麺は中細ストレートタイプ。つるつるした口当たりなのはともかく、やや柔らかめの仕上がりなのが残念。ただそれでもそれなりコシを保っているので許容範囲内ですが、放っておくと麺がデロデロになりそうな気がしたので先に麺だけ全力で片づけました。

 写真では表面に浮いたニラやネギばかりが目立っていますが、底のほうには思いのほかもつが思いのほかたっぷり入っていて、ご飯のおかずには十分すぎるくらい。「赤鬼」と称する唐辛子主体のもつ次郎オリジナルの謎辛味が非常によく合います。

 もつ次郎のもつ煮自体は山田うどんの「パンチ」に遠く及ばないと思っていますが、冬季にはこのユニークなメニューは悪くないかと。

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2024.03.06

壺屋@豊橋 ~ カレーライス

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 18きっぷの旅では必ずと言っていいほど乗換えを余儀なくされる豊橋駅。従って駅ナカにある立ち食い蕎麦屋「壺屋」のお世話になった経験がある方も多いかと思います。名古屋圏の店なので「きしめん」がメインですが、ここで初めてカレーライス(560円)を食べてみました。

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 カレーは粘度高めでやや甘めながらもそれなりにスパイシー、かつ旨味で押しまくるタイプ。タマネギがルーに溶け込まずに原型を保っているのでそこそこ具になり、ちょっとだけだが豚肉もありました。ボリュームも結構あってこの場所でこの値段なら大満足。東京のJR駅ナカカレー専門店なら800円くらい取りそう。
 
 正直ここのきしめんより好きかも(笑)

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2024.03.05

鉄板牛焼肉定食@吉野家

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 吉野家が2024年3月1日から発売開始の「鉄板牛焼肉定食(743円)」を試食。「鉄板牛カルビ定食」も同時発売。吉野家では2021年以降、毎春焼肉に関する新商品を季節限定で提供しているようで、「鉄板牛カルビ定食」は昨年試食済。

 「お客様には、鉄板に盛り付けた肉を火の付いた五徳で熱々の状態で提供します。商品が運ばれてくる時から芳しい肉の香りがし、りんごの甘みを増した特製焼肉たれをかけると『ジュージュー』と香ばしい音が聞こえてきます。肉と特製焼肉たれのうま味が合わさった深みのある味わいが広がります。ご飯との相性も抜群です。」というのが吉野家のウリ文句。定食はミニサラダと味噌汁付き。

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 ウリ文句では別添の焼肉たれを回しがけて食べることを想定しているようですが、それだとたれの味が強く、濃く出過ぎてしつこかろうと思い、通常の焼肉同様肉をたれにちょんちょんと浸けて食べました。この方が個人的には遥かに美味いと思うのですが・・・ちなみに焼肉のようなシンプルなメニューだと個人的には吉野家のほうが松屋よりずっと好み。

 なお昨年のウリ文句には「コチュジャン入り特製焼肉たれ」とあって、今年はコチュジャンが消えています。確かにたれにピリ辛の要素はなくなった気も。

 牛焼肉だと牛カルビほど脂っぽくなく、食後の胃もたれ感もなくてまずまず。ただそれでもそれなりに脂が多いせいか、のんびり食べていると最後はちょっと焦げがちに。

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2024.03.04

焼きたて肉うどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺で「焼きたて肉うどん・大(950円)」を「ぶっかけ/温」で試食。川口店は例によって全国的に売り出している期間限定ものは扱っておらず、独自のメニューを出していますが、「焼きたて肉うどん」は「ぶっかけ/冷」で2年前に試食済。なお「ぶっかけ」ではなく「かけ」にも出来るようです。

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 「つるつるとしたのど越しと噛みごたえのあるコシが特徴の締めたてうどんを焼きたての牛肉とたまねぎと一緒に、噛むほどにうまさを感じていただける一杯です。焼きたての牛肉とたまねぎの旨みと甘みが濃厚な味わいのぶっかけだしと相まってよりコク深い味わいに。」というのが丸亀製麺の前回試食時のウリ文句。
 
 「焼きたての牛肉とたまねぎの旨みと甘みが濃厚な味わい」とありますが、「味付けは、醤油ベースにだしの風味を感じるすっきりとした甘さが特徴の特製の割り下」が曲者で、少々甘すぎかつ味が濃すぎなのが難。もっともこれは丸亀製麺の肉うどんではいつものこと。よって大量に刻み青ネギを投入して食べやすいようにアレンジ。実際丸亀製麺も「爽やかな『青ねぎ』の食感で新鮮な味わいに」と青ねぎを薬味として勧めていました。

 それでも濃すぎる味、そして甘ったるさは如何ともしがたく、丸亀製麺の肉うどんはもうパスでいいかなぁ・・・

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【観戦記】24年第2節:浦和 1-1 東京V ~ これがシン・ペッカーなのか!!

 開幕の広島戦からどこまで修正できたかを楽しみにしていたら、まさか広島戦より内容が悪くなっているとは!!勝ち点1で御の字の残念な試合でした。

《スタメン》

 浦和のスタメン前節広島戦と全く同じ。ただ試合前の会見でメンバー入りの可能性を示唆されていたソルバッケンがベンチ外となったのはともかく、広島戦後半途中からの投入で輝きを放った前田がベンチ外になったのには心底驚きました。

 試合後の会見によれば前田は「金曜日に発熱があり、体調不良になりました。」とのこと。故障ではないのが不幸中の幸いでしたが、これはヘグモには大誤算だったことでしょう。

 東京Vのスタメンは前節から翁長→深澤、稲見→山越と左右のSBを入れ替え。

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《試合展開》

 浦和のスタメンは前節と全く同じでしたが、前節ほとんど機能しなかった左WG関根&右WG松尾を諦めて、左WG松尾&右WG関根の形に。

 東京Vはいつもの4-4-2で高めの位置に守備ブロックを構築。染野が浦和CBへプレスをかけ、木村がグスタフソンを監視するような役回りだったように見受けられましたがプレス強度はそんなに強くはなく、木村もグスタフソンにべったり張り付いている訳でもないので、浦和は立ち上がりからボールを保持し、東京Vを自陣に押し込む時間帯が長くなりました。

 しかし問題はここから先。左サイドは渡邊が縦パスで松尾を走らせたり、小泉を絡めながら松尾と渡邊のポジションチェンジで突破を試みたりとそこそこ攻撃の形は出来ていましたが、左サイドからのクロスは全く誰にも合わず。

 難儀なのは右サイド。こちらは全くと言っていいほど攻撃の形を作れず、酒井が一本クロスを入れたくらい。

 浦和がボールを保持している時間は長いものの決定機どころかシュートすら撃てないので、5万人超もの観客が押し寄せた埼玉スタジアムは静まり返ったまま時間は徒過。浦和のチャンスらしいチャンスは21分東京V最終ラインのミスに乗じて小泉が高い位置でボールを奪って松尾がシュートを放った場面だけ。

 東京Vも浦和のやり方に慣れて、ビルドアップが苦手なマリウスにボールを持たせるように誘導したり、西川には強くプレスをかけたり。それが効いて浦和は次第に攻撃の形すら出来ない惨状に。

 浦和のピンチは36分小泉の自陣でのボールロストから。絶望的に数的不利なカウンターを浴びてしまいましたが、そこからゴールどころかシュートにすら持ってゆけないのはプレーオフ昇格組の悲しさ。

 よって塩試合のままスコアレスで折り返しと思いきや、42分何度もCKを与えた末に先制点を取られてしまいました。CKからの流れで木村の見事なまでの反転ボレーシュートが炸裂したもので、めちゃくちゃ悪い訳ではないのに先制点を取られる広島戦と同じ試合展開になってしまいました。

 まさかの先制を許した浦和は後半頭からの選手交代こそなかったものの、関根を左IH、小泉を右サイドへ出して4-1-4-1気味に布陣変更。右サイド攻撃の活性化を図ったものと思われますが、50分グスタフソンのスルーパスで酒井が裏抜けに成功した場面が目を惹いた(だが折り返しが誰にも合わない)くらい。むしろ60分に東京V得意のカウンターを浴びてヒヤリ。

 そこでヘグモは61分にサンタナ→興梠、関根→岩尾、小泉→大畑の3枚替えで渡邉を右SHへ配転。しかしこれもさしたる効果なく、73分には電池切れの松尾を中島と交代。

 全然WGらしくなく、ホイホイとインサイドへ入ってくる中島と、その裏をひょいひょい駆け抜ける大畑の動きはそれまで非常に定型的だった浦和攻撃陣の動きとは全く異質だったせいか、東京Vは少々混乱したようで守備陣は次第に自陣にドン引きに。

 そこで82分ヘグモはグスタフソンに代えて髙橋を入れて4-4-2へ布陣変更。高さを加えたというか、スクランブル狙い=どさくさ紛れに点を取る狙いだったように見受けられましたが、これまたそれなりに効いて87分中島のシュートのこぼれ玉を拾った大畑がボックス内に突入するもシュートはGKがセーブ。

 しかし、その直後中島のクロスの跳ね返しをボックス内で拾おうとした大畑の両足をSB山越が払う格好になってしまってPK与。PKをショルツが決めてなんとか同点に。

 ようやく埼玉スタジアムは湧きかえりましたが大歓声を受けた浦和が大攻勢とまではいかず、またしてもシオシオに戻ってそのまま試合終了。東京Vは開幕の横浜M戦同様善戦はしたものの、途中から繰り出してくる選手の質の差で最後は決壊する形になってしまいました。

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《総評》

 広島は前年リーグ戦上位チームですし、監督もメンバーもほとんど変わっていない成熟したチームなので、監督が代わった上に面子もそこそこ入れ替わった浦和が苦戦を余儀なくされ、結果も試合内容通りになってしまったのは仕方ないと諦めがつきました。

 そして迎えたホーム開幕戦。相手は昇格プレーオフを制してなんとかJ1へ復帰した東京V。開幕戦は横浜M相手に善戦していて侮れないとは思いましたが、そうは言っても所詮昇格組。広島戦の完敗を踏まえて、ヘグモが修正を施した新生浦和が東京Vをねじ伏せてくれるだろうと思っていそいそと埼スタへ向いました。

 しかし、そこで見たものは広島戦以上の惨状。完敗は喫したものの決定機もそれなりに作れていた広島戦はまだマシだったのか!!と思えるくらい、浦和は決定機を作れませんでした。

 広島の守備は基本マンツーマンなので一対一に勝ってしまえば決定機になりやすい一方、東京Vはゾーンディフェンスなのである程度ボールは持てるものの守備ブロックの外をボールがぐるぐる回るだけで時間が徒過といったところでしょうか。試合後城福が「我々のブロックの外でサッカーをやらせていましたし、侵入された感覚はなかった」と豪語した通りの試合内容でした。

 もっともその傾向はリカ時代もスコルジャ時代もそんなに変わっておらず、アタッキングサードでのアイデア不足・迫力不足だけを取り上げてヘグモを責めても仕方ないでしょう。

 難儀なのは浦和の攻め手があまりにも硬直的で、やろうとしていることは判りやすい(ゆえに「何をやりたいのかさっぱり判らないチームよりマシ!!」)反面、相手の対策も立て易くて簡単に行き詰まってしまったこと。なんかエポック社のサッカー盤(昭和脳)みたいな「縦の動き、縦のポジションチェンジしかない」サッカーをずっと見ているのは結構辛いものがありました。

 東京Vの守備は浦和のボールをサイドへと誘導して、そこへ守備ブロックがどどっとスライドするの繰り返し。浦和はその動きを逆用して空いている逆サイドへ大きく展開できれば良いのですが、そんな形はほとんど作れず。また高い位置でどフリーのWGで対角線的にサイドチェンジ一発もなし。前半は左サイドでレーンだだ被りの渡邊&松尾が狭い局面で打開を図る場面ばかりが目立ちました。それでも左サイドはなんとか打開出来ているだけマシで、右サイドは終始沈黙。

 気の毒なのはサンタナ。広島戦では荒木の羽交い絞めにあって全くボールが収まらずに良いところなく終わったせいもあって、この試合ではサンタナ目掛けてロングボールを蹴る場面はほとんどありませんでした。サンタナはボール欲しさに動き回るタイプではなく、最前線で終始我慢していましたが、待てと暮らせどボールは来ない。ほとんどボールに触ることのないまま61分にお役御免。そりゃ交代後にベンチを殴りたくもなるでしょうが、現時点ではある程度引いてボールを受けに来る興梠とスタメンが入れ替わってしまうかもしれません。

 今はヘグモがやりたい基本形を仕込んでいる段階。スタメンの選手達はそれを忠実にこなそうとしているのでしょうが、やることが単純明快すぎて相手にも簡単に対策を練られてしまう。かといって、早い段階から勝ち点欲しさのあまり変則的なことをやり始めると何をやっても中途半端なまま長いシーズンが終わってしまいかねません。

 試合後の各選手の会見を見る限り、どの選手も大なり小なり「監督のやりたいことだけを続けていてもにっちもさっちも行かず、何か変化をつけないといけない」という感想を抱いているようです。そしてその変化をつけたのが終盤投入の中島&大畑でした。でも中島や大畑を頭から使うとヘグモの基本形熟成からは遠ざかるのでしょうし、頭が痛いところです。

 試合後ヘグモは「インサイドハーフの裏抜けという重要なプレーが少し欠けていたと思います。また、ウイングも背後に抜けて相手の脅威になるという場面が少なかったので、相手にとって少し守りやすいプレーになってしまったのかなと思います。」とほとんど攻撃の形を作れなかった主因を上げています。確かにそんな感じも受けましたが、裏抜けってスコルジャも口うるさく言っていて、それでもとうとう定着しなかったからなぁ・・・

 でもミシャ最悪期の「浦和の5トップと相手の5バックがきれいに並んでいる惑星直列状態」を経験すると、こんな試合でもまだ裏抜けの意識が高かったほうと思いましたが(苦笑)

 あえてこの試合の良かった探しをすれば、ヘグモが手駒の如何、相手の出方如何に関係なく4-1-2-3に拘るタイプではないのが判ったこと。カルロス投入後ははっきりした2トップでした。

 逆にかなりヤバいと思ったのはハイプレスが全くと言っていいほどハマらなかったこと。スコルジャはプレスがハマらないと見るや、4-4-2の守備ブロック形成へと切り替える割り切りが出来ましたが、ヘグモは最後まで全然ハマらないハイプレスに固執していたように見受けられました。

 とにかく連敗スタートという最悪の結果を免れたのが唯一の救い。しかも開幕後2連勝したチームはないという幸運にも恵まれて、1分1敗の勝ち点1でも致命的な出遅れにはなっていません。次節はオフに主力が抜けまくった上に毎年恒例のけが人続出で、チーム状態は浦和より悪いと思しき札幌相手にどこまでやれることやら?

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《選手評等》

・西川はキックが誰にも合わずにタッチを割ってしまう場面が2回あり、守っては飛び出してボールに触れないなど怪しげな場面もちらほら。なんか西川の衰えが著しいのと、マリウスのあんまりなビルドアップ能力のなさが東京Vにかなり狙われてる気がしました。

・西川とマリウスの不振が目立ちましたが、酒井も敦樹も小泉も褒められたものではなく、昨年の超過密日程から来るコンディション不良が尾を引いている可能性は否めないかと。信じていいのはもはやショルツ神だけ。

・渡邊は終盤に本職の右WGで起用されましたが、ヘグモ下ではいかにもこのポジションでは練習してなさそうで、ただ居るだけだったのは辛いものがありました。

・グスタフソンは確かに局面局面で上手いと思わせるものがありましたが、その上手さをチームが全然活かせていない印象。ショルツの「モーゼ攻撃」が全く活きないのと現時点では良い勝負かも。ただグスタフソンはスウェーデンで奥さんの出産を待ってから合流した関係でコンディション面がまだ万全ではないようで、ここは上がり目を待つしかないかと。

・昨季末にチームは劣勢なのにベンチで笑っていて完全に浦和から心が離れていたように見えた大畑が、新シーズンになってまさか一番マシな選手に見えてくるとは!!!

・この試合の観客数は50863人。開幕戦で5万人超入ったのは2013年以来だそうですが、事前に売れたチケットは55113枚だそうで、その1割がノーショーだった勘定に。浦和はほとんどタダ券を配らないにも関わらず、最近はノーショーが増えていて事前の売り上げ枚数と実入りが大きく乖離するケースが目立つのが不思議です。高齢化の影響でシーチケ組が来てないのかなぁ???

・MDP、記事等のフォントが大きくなっていてびっくり!!この辺にも高齢化の影響がががが・・・またHAPPY BIRTHDAYの掲載人数がやたら増えているのが不思議でした。

・帰りは試合終了と同時にスタジアムを出ましたが、駅までの人波がほぼ競歩会場と化してて笑いました。でもその甲斐あって18時23分発の日吉行きに乗車成功。

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松尾---サンタナ---関根
--小泉----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--ショルツ-酒井
-----西川-----

(得点)
89分 ショルツ(PK)

(交代)
61分 関根→岩尾
61分 サンタナ→興梠
61分 小泉→大畑
73分 松尾→中島
82分 グスタフソン → 髙橋

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---染野--木村---
齋藤-------山田楓
---見木--森田---
深澤-谷口--林--山越
-----マテウス-----

(得点)
42分 木村

(交代)
74分 山田楓→翁長
74分 森田→綱島
84分 齋藤→河村
84分 木村→山田剛

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2024.03.03

桜海老天丼@てんや

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 「てんや」が2024年2月28日から期間限定メニューとして販売中の「桜海老天丼(950円)」を試食。

 「桜海老天丼」は、「春を感じる食材を集めた、季節・彩り・美味しさを楽しめる天丼です。彩り鮮やかな桜海老にたまねぎと三つ葉を合わせたかき揚げ、国産の鰆、春が旬のたけのこなどの春を感じる食材をメインに、ジューシーな旨味のほたて、歯ごたえの良い『ひらさやいんげん』を組み合わせました。丼に添えた『新生姜』との相性の良さも合わせてお楽しみください。」というのがてんやのウリ文句。

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 「桜海老天丼」はもはや春の定番メニューと化しているものの、毎年微妙に内容を変えています。昔は「駿河湾産・由比港水揚げの『桜海老』」を全面に打ち出していましたが、いつの間にかそんな文言は吹き飛んでしまいました(苦笑)。

 てんやの難点はチェーン店にしては出来のブレがでかいこと。以前「桜海老天丼」を試食した際は「確かに桜海老の香りはするのですが、桜海老のかき揚げらしい『サクサクと軽い口当たり』なんて全くなく、コロモばかりが目立ってなんだかもっちりした粉もんを食べているような残念さ。」という感想を抱きましたが、今回は桜海老の香りはもちろん、かき揚げらしいサクサク感もちゃんと保たれていて、てんやにしては上出来。

 また鰆・海老・たけのこ・ほたて・いんげんといった脇役陣はいずれも味が淡白なので、てんやにありがちな「たれが濃すぎて飽きてしまう」弊に悩まされることもなく、一気に完食。

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2024.03.02

オニオンバターソースのポークフライドステーキ定食@松のや

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 松のやが2024年2月28日から期間限定発売中の「オニオンバターソースのポークフライドステーキ定食(930円)」を試食。
 
 「熟成チルドポークにまぶし粉をつけて素揚げした本商品、一口食べればその柔らかさは想像以上。厚さもあり食べ応えのある柔らかさで、豚肉の甘み・旨みをしっかり味わうことができる新感覚のステーキです。味の決め手は『オニオンバターソース』。にんにくのガツンと風味に玉ねぎの甘さが効いたオニオンソースにバターの香りが加わり、ポークフライドステーキとのマリアージュをお楽しみいただけます。」というのが松のやのウリ文句。

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 でもこのウリ文句は正直かなり眉唾もの。まず豚肉は厚みこそ結構あるものの、柔らかいどころかかなり硬いのなんの。これは発売開始から日が浅いので作り手の問題かもしれませんが・・・

 そして味が淡白すぎる豚肉をソースでなんとか美味しくいただけるように仕上げるのが松屋系列の常套手段ですが、これまた残念ながらソースの出来が今一つ二つ。

 「にんにくのガツンと風味」とあるので松屋お馴染みの香り&味と思いきや、配膳されるや否やニンニク臭ががっつり鼻を襲うほどではなくて少々拍子抜け。それはまだ良いのですが、ソースはなぜか酸味がきつくて「玉ねぎの甘さが効いた」とのウリ文句はどこから来たのか全く意味不明。バターの香りや味はこの酸味きつすぎのソースにかき消されて、ただ脂っぽさを増すだけの存在に。

 ソースはポークフライドステーキではなく千切りキャベツに合う感じで、やたらソースの量が多いのはそんなところで助けになりました。

 以前松屋で「トンテキ」を試食したことがありますが、その際もウスターソースから来ると思しき酸味がやたらきつくて難儀しました。松屋グループの商品開発担当はそれで良しと考えているのかも。

 個人的には完成度が低いと断ぜざるを得ない一品でした。

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2024.03.01

中みそ@弘前 ~ 辛みそらーめん

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 弘前のローカル百貨店「中三」のB1Fフードコート内。4年ぶりの再訪。
 
 往訪したのは13時すぎでしたが、百官店内の本来のフードコートは満席。これが常態化しているせいか、店外のでかい風除け室みたいなエリアにも椅子を並べてフードコートを拡張していました。もっとも一番混んでる時に来たみたいで、退店時にはカウンターに空きが目立ちました。ちなみに「中みそ」の隣にあるのもラーメン屋。ラーメン屋が二軒あるだけのフードコート・・・
 
 前回「みそらーめん」を頼んだところ、かなり甘くて好みからはちょい外れていたので、今回は「辛みそらーめん」を「中盛(770円)で注文。中盛といっても麺一玉です。

 また前回は電子ベルではなく、番号札を渡されてしばし待機。出来上がるとオバハンがでかい声で知らせてくる方式でしたが、フードコートを拡張したせいか、いつの間にか電子ベル式に変わっていました。

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 「辛みそらーめん」といっても甘ったるい「みそらーめん」に辛味調味料を乗せただけの模様。ただその辛味の効きが結構きつくて、ピリ辛を遥かに通り越していました。スープはニンニクと生姜ががっつり効いているものの、辛さが旨みをかき消し気味でちょっとバランスが良くないかなぁ。でもスープを飲むとやはりベースの甘ったるさはしっかり残っています。

 麺は黄色くて細めの緩いちぢれ麺。みそラーメンなのに「細め」というのも意外ですが、このスープだと札幌ラーメンにありがちな力強い麺は合わないのでこれが正解なのでしょう。

 炒め物はもやしを主体にキャベツ、バラ肉、ひき肉、玉ねぎ。変に具を後乗せしたりあたりに好感が持てますし、ボリュームたっぷり。

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