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2024.04.30

コンソメからあげの洋食盛り定食@からやま

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 2024年4月19日から期間限定発売中の「コンソメからあげの洋食盛り定食(869円)」を試食。

 「コンソメからあげの洋食盛り定食」は「肉や野菜で出したブイヨンからつくられ、カラメルや炒めた野菜で琥珀色に仕上げる"完成された"という意味を持つ料理『コンソメ』を、からあげに仕立てました。コク深さと豊かな香りが口いっぱいに広がる、見た目のシンプルさからは想像がつかない旨味を堪能する逸品です。そんな『コンソメからあげ』をメインに、目玉焼きにナポリタンとタコさんウィンナーを添えて、知る人には懐かしく初めての方には思わずくすっと笑顔になって食事を楽しんでいただける一皿に仕立てました。」というのがからやまのウリ文句。

 単にからあげの味に変化をつけただけでなく、「大人のお子様ランチ」風に賑やかにゴテゴテと盛り付けたのが今作の特徴。定評高いとはいえからあげだけだとどうしても飽きるので、こういう合い盛りは大歓迎。同系列の「かつや」の合い盛りほど量的なクレイジー感もありませんし(苦笑)。

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 でも作り手が残念過ぎて、その実力を十二分に発揮できなかったようで。

 まずメインの「コンソメからあげ」の上になぜかケチャップドバドバ。からやまの唐揚げって下味がしっかり付いているので特に何もつけなくても美味しくいただけるので、「コンソメからあげ」が普段の唐揚げとどう違うのか楽しみにしていたのですが、これでは台無し。

 また写真ではわかりづらいのですがナポリタンの麺量が思いのほか多くて、正直最初から最後までケッチャプ味に終始した感じ。

 さらに残念なことに目玉焼きは火を通しすぎて少々焦げてしまった上に黄身が完全にバラバラに。これは相当下手な方が作ったんでしょうなぁ・・・

 「皿の上で踊るタコさんウィンナーの中に、キングタコさんが紛れているかもしれません」とからやまは謳っていますが、残念ながらただの3タコでした。

 唐揚げの合い盛り系定食と違って現場のオペレーションの練度では無理がある商品を作ってしまったんでしょうなぁ、たぶん。

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2024.04.29

油や@長野 ~ 戸隠おろしそば

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 長野駅善光寺口の正面に見えるドン・キホーテの下。駅近ですが、ビルの1Fにあってかえってわかりにくいかも。夕方の中途半端な時間帯に往訪したにもかかわらず店は盛況でした。ほぼ2年ぶりの再訪。

 早速この店名物の「戸隠おろしそば(980円)」を注文。「飯綱おろし蕎麦」と2枚看板です。

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 「よく混ぜてから食べるように」と言われたので、天地を何度もひっくり返して一頻りまぜまぜ。

 「戸隠おろしそば」はとにかく大根おろしがたっぷり添えられているのが特徴。あまりにもその量は多く、完全に薬味の範囲を超えています。但し大根おろしは全然辛くありません。

 さすがに大根おろしと出汁だけではあっさりしすぎるためか、天かすも多めに添えてでコクを加え、さらに海苔やなめこ、別添の刻みネギでアクセントを付けています。それらのバランス感が絶妙で箸が止まりません。黒みがかった麺は細めですが、案外かみごたえあり。蕎麦らしいざらつきのある食感や香りを愉しみながら一気にフィニッシュ。そして最後はれんげで大根おろしをサルベージ。

 とにかく冷え冷えで出てくるので厳寒期は避けたほうがいいかもしれませんが、何度でも食べたくなる一杯です。

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【観戦記】24年第10節:浦和 2-1 名古屋 ~ 暴力団に勝つのは大変でした

 「どちらもあまり上手く行っていないチーム同士の試合」という意味ではG大阪戦と同じ感じでしたが、構成員稲垣のアシスト連発で辛勝。そして試合そのものより荒木主審のクソっぷりが一番印象に残るとはなぁ・・・

《スタメン》

 ルヴァン杯鳥取戦から中3日の浦和は鳥取戦から牲川→西川、佐藤→ショルツ、武田→安居とスタメン三枚入れ替え。G大阪戦で傷んで自ら交代を申し出たショルツのスタメン復帰は慶事。また懸案のIHに安居が抜擢されたのも目を惹きましたが、大久保は故障が再発したのかいきなりベンチ外に。

 リーグ戦でエカニット、堀内、武田がベンチ入りし、小泉がベンチ外になったのはルヴァン杯での出来を評価されたものなのかどうか。

 名古屋はルヴァン杯を4/17に消化しているので日程面では浦和より有利にも関わらず、前節C大阪戦からからハ・チャンレ→野上、吉田→河面、内田→中山、山中→倍井とスタメンを4枚も入れ替え。ハ・チャンレは出場停止、山中はC大阪戦で負傷したので致し方ありませんが、ただでさえ脆弱と思しき最終ラインを弄りまくったのは謎。

 なお名古屋はユンカー、山岸、酒井とCFに怪我人が続出して前目の面子が残念な感じに。

《試合展開》

 序盤の浦和の出来は控えめに言っても壊滅的。

 名古屋は森島がグスタフソンを監視し、倍井と永井が浦和両CBに圧力をかける等、マンツーマン気味に前からガンガンプレスをかけてきましたが、浦和はそのプレスを交わせずにビルドアップはままならず。逆に浦和の前プレは全くはまらず、自陣に押し込まれる時間帯だらけになってしまいました。

 しかも名古屋の狙いは非常にシンプルで、ボールを奪ったら右WB中山に渡邊の裏を突かせる作戦を連発。浦和の前プレが全然ハマらないので、サイドチェンジ一発で中山は渡邊と簡単に一対一に。中山が渡邊をぶち抜ければもちろん、ぶち抜けなくても渡邊をピン止めしておけば渡邊とマリウスの間を後方から走り抜ける選手を使って攻撃可能。序盤はそんな場面の連続で9分には倍井、19分には和泉に際どいミドルシュートを浴びてヒヤリ。

 散々だった時間帯をなんとか凌いだ浦和はサンタナへのロングボール攻撃を多用して反撃開始。サンタナのポストプレーって「一応できる」程度と思っていましたが、名古屋最終ラインがしょぼすぎるのか、サンタナがポストプレーで鬼キープを披露するという珍しい場面が頻出。

 これで戦況を若干立て直した浦和は24分珍しく浦和の前プレがハマり、和泉のヘッドでの折り返しを稲垣が蹴り損ね、高く上がったボールをサンタナが拾って繋いだボールを再度稲垣がクリアし損ね、こぼれ玉に安居が詰めてここまで劣勢だった浦和がまさかの先制点。稲垣様々の得点ですが、浦和の前プレが稲垣の凡ミス連発を誘発したと前向きに評価することもできましょう。

 その後は4月とは思えない猛暑もあってか名古屋の前プレ強度も落ちて試合は五分五分に。40分渡邊ロングフィード→最前線でサンタナがヘッドで落としてグスタフソンの決定機が生まれましたがシュートはGK正面。跳ね返りをグスタフソンが拾って伊藤に繋ぐも、伊藤のヘッドは力なくこれまたGKの正面へ。

 逆に41分三國の縦パス一本で渡邊が豪快に裏を取られ、永井にシュートを撃たれましたが、シュートに勢いがなくてショルツが難なくブロック。その後も浦和の左サイドは相変わらず脆弱で、50分には自陣に押し込まれた挙句に、森島のスルーパスで稲垣が渡邊の裏を取り、稲垣の折り返しに和泉シュートという典型的な「浦和殺し2024」の形を作られてしまいましたが、和泉のシュートはわずかに枠外。

 そしてどういう訳か終わってみれば名古屋が良かったのはここまで。その後も名古屋はそこそこシュートを撃ってはいましたが、浦和最終ラインがシュートコースを上手く制限しているのか、シュートは悉く力なく西川の正面へ。まさにシュートを撃たされている状態に。

 一方浦和は徐々に名古屋の前プレを剥がし始めて、59分ハーフライン付近でルーズボールを拾った渡邊から左サイドでボールを繋ぎ、サンタナ→前田→中島のミドルシュートはわずかに枠外。66分グスタフソンCK→ショルツヘッドはGK正面。

 そして68分グスタフソン→伊藤→前田と右サイドで運んで前田がボックス内に突入したところで稲垣が前田の足を引っかけてしまってPKに。70分サンタナがPKを決めて浦和待望の追加点。

 追加点を取られた名古屋は71分野上→内田、米本→椎橋、倍井→パトリックと三枚替えを敢行しましたが全くの不発。遅まきながら浦和の前プレがハマりはじめて名古屋はビルドアップに詰まりがちになり、なんとかボールを前に運んでも両サイドから単調なクロスを入れるだけに。そうなると浦和両CBが鉄壁ぶりを発揮。老いたパトリックではマリウスには全く太刀打ちできないみたいで。マリウスは飛んできたボールをひたすらはじき返すという古典的なCBの仕事に専念させたらやっぱその実力はJリーグでは群を抜いています!!

 そのまま何事もなく試合終了と思いきや、誤審くさいCK(名古屋FKがパトリックに当たってゴールラインを割っているように見えますが、マリウスに当たったと判断???)を取られて浦和守備陣は集中が切れたのか森島CK→三國ヘッドは西川がいったんセーブしたものの、こぼれ玉を和泉に叩き込まれて一点差に。

 しかし最後は中島と途中投入の興梠が敵陣深い位置で鬼キープを発揮してなんとか逃げ切り勝ち。

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《総評》

 「どちらもあまり上手く行っていないチーム同士の試合」という意味ではG大阪戦と同じ印象。結果的にG大阪戦はワンチャンスを決められて負け、名古屋戦では稲垣のアシスト連発でなんとか勝ちましたが、G大阪戦に勝って名古屋戦には負けていてもなんら不思議はないでしょう。浦和が勝ち点を詰めていないのは道理として、G大阪も名古屋もなんでここまでそこそこ勝ち点を積んでいるのが不可解な内容で、超団子レースになっている今年のJ1を象徴したような2試合でした。

 「渡邊は穴」「渡邊の裏を狙え」というのはもうバレバレで、浦和はそこを徹底的に突かれて序盤から危ない場面の連続。50分には典型的な「浦和殺し2024」の形まで許してしまいました。ゆえに長谷川監督が試合後「やろうとしていることをやれた」「今日はサイドからの攻撃などを見せることができました」「今日のゲームは展開的には悪い感じではなく、良い感じでいきました」と語るのもあながち負け惜しみではないと思います。

 ただせっかく良い形を作りまくっても名古屋のシュートはほとんど枠に飛ばず。DAZNのスタッツではシュート13本のうち枠内6だったようですが、枠内はへなちょこシュートだらけで可能性があったのは19分和泉だけだったかも。あっ、最後のインチキCKからの三國&和泉もか(苦笑)。

 そして名古屋が「浦和殺し2024」の形を作れたのは50分まで。その後はなぜか浦和左サイドに穴が開かなくなり、手詰まりに陥った名古屋が何の可能性も感じられないクロス攻撃に頼る羽目に。この辺の修正メカニズムについては識者に委ねます。

 この試合で面白かったのはショルツが戻ってきたためか、低い位置で守備ブロックを構えるスコルジャ流守備が安定しだしたように見えたこと。もちろんヘグモも「低い位置での守備ブロック形成」を全否定している訳ではありませんが、ヘグモがしきりに言っている「ハイプレスの文化」=「前のめりな守備」が鳥取相手にすら機能せず、ボール保持には持ち味を持っていない名古屋相手ですら前プレが機能はじめるには時間を要しました。24分のまさかの先制点は前プレがハマった場面なので全然ダメだった訳ではありませんが、ヘグモのやりたいことと結果が出ていることにズレがあるような気が少々。

 攻撃面ではそのズレが一層顕著。WGに怪我人が続出してWGタイプでは全くない、中へ中へと入りたがってほぼトップ下になってしまいがちな中島を仕方なく左WGで起用したら、中島が昨年の不振が嘘のように輝きを放ち始めました。キャラ的に中島に「浦和の漢」っぽさは全くありませんし、ヘグモサッカーの申し子でもなんでもないのですが、そんな中島が徐々に格の違いをみせるようになるとは!!

 そして自由人中島をヘグモサッカーの申し子=グスタフソンが高く評価しているのですから、もう何がなんやら。

 自由人中島を重用しだしてから、エポック社のサッカー盤みたいなポジション固定のヘグモ流からどんどん逸脱。この試合ではビルドアップに困った挙句、サンタナへのロングボールを多用して戦況を打開。試合後ヘグモは「立ち上がりはボールを動かすことが大事になってきます。相手を走らせて疲れさせる、ということです。ビルドアップでつなぐこととロングボールを使って背後を狙うことを組み合わせて、それが時間の経過とともにより良い形になっていったと思います。」と語っていますが、どこまで作戦通りだったのかどうか。

 ヘグモは試合後「シーズンの始まりのところでは選手たちを固定して使っていましたが、そこから発展させていっています。たとえばサイドバックがより内側や外側にいる、という変化もつけていますし、翔哉には内側に入っていく自由を与えています。」とも語っていて、よく言えば「序破急」でいう「序」の段階(=エポック社サッカー盤時代)は終わって「破」の段階に入ったようなニュアンスを滲ませています。でも個人的にはその言葉を額面通りには受け取れず、予想以上に柔軟性がある監督なのか、単に怪我人続出の中で勝ち点を取りに行った結果なのか、まだまだ試合を重ねないと評価しかねるというのが正直なところです。

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《選手評等》

 この試合はもう荒木主審のクソっぷりで印象最悪。2分こぼれ玉を拾ってドリブルで前進しようとした安居を稲垣が後方から手を使って止めようとしたプレーにイエローを出さなかったのがケチのつけ始め。

 相手を怪我させかねない激しい当たりにイエローが出ないのは遺憾ながらよくあることなので許容するしかない(それにしても米本のラフプレー三昧は目に余るものがあり、なんでイエロー2枚で退場しなかったのか謎)と思っていますが、後方から手を使って止めようとするプレーに全然イエローが出ない糞っぷりには参りました。

 そして最後はCKの誤審で名古屋を懸命にアシスト。まぁCKの誤審はこれまた遺憾ながらよくあることなので、あれで集中を切らせてしまう浦和もどうかと思いますが・・・

 DAZN解説はあの方。浦和が勝ったので高笑いもできず、スンとしてたのかな?(苦笑)それにしても上記の稲垣の糞ファウルを「広い守備範囲でボールを狩り取って」と褒めていて解説者として終わっとるなぁ・・・どんだけ浦和が嫌いなんや・・・

 名古屋戦のMDP。大畑はやっぱかなり変な奴っぽい(笑) また浦和創成期からある「後援会」が30年を経て立ち位置に変化というか迷いが生じている話も面白かった。

 ゴールデンウィークに突入したせいもあって「今日10:00時点でチケット総発券は4万7135枚」。しかも好天だったにも拘らず出来上がりはそれより5000人も少ないのはシーチケ組のノーショーの多さゆえでしょう。長年のシーチケホルダー=高齢者があまり来てないのかも。

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中島---サンタナ---前田
--安居----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--ショルツ-石原
-----西川-----

(得点)
24分 安居
70分 サンタナ(PK)

(交代)
73分 前田→松尾
89分 安居→エカニット
90+1分 サンタナ→興梠

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-----永井-----
--倍井----森島--
和泉-米本--稲垣-山中
-河面--三國--野上-
-----ランゲラック----

(得点)
90+2分 和泉

(交代)
71分 野上→内田
71分 米本→椎橋
71分 倍井→パトリック
81分 稲垣→榊原

 

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2024.04.28

ポーランド風ミエロニィハンバーグ定食@松屋

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 松屋が2024年4月23日より期間限定発売中の「ポーランド風ミエロニィハンバーグ定食 (930円)」を試食。

 「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」が開発されたのはなんとポーランド大使館より昨年「ポーランドの食文化を日本で広めたい」とのご提案を頂いたのが契機。ポーランド大使館の職員様にもご協力頂き、何度もお打合せを重ね販売に至ったんだとか。松屋が勝手にこしらえて、後から大使館の方々にその出来を褒めてもらった過去作とは逆の展開で、それだけ過去作が大使館の方々に結構インパクトがあったのかも。

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 「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」は、「ポーランドの家庭料理を日本のごはんに合うようにアレンジしたソースが決め手の逸品です。こだわりは牛・豚・鶏、3種の肉の旨味が溶け込んだ、コク深クリーミーな濃厚きのこソース。豚脂の豊かな味わい、ヨーグルトの爽やかさの中に感じるクリーミーさ、オールスパイスの香り、そして醤油とほんのわずかなカレー粉で絶妙なスパイス感が出るように仕上げました。」というのが松屋のウリ文句。

 そしてバターライスで提供するのも今作の特徴で「バターとコショウでいつもとちょっと違うライスに、マッシュルームのアクセントが効いた濃厚ミエロニィソースが相性抜群の新メニューです。」とのこと。

 結論を先に言えば「ものすごく美味いことは美味いけれども、『ポーランド風ミエロニィ』と風変わりなネーミングをつけた割にはあんまり新奇性がなくて、なんかいつもの松屋の味でしかない気がする」といったところ。デミグラスソースとかブラウンソースとか、いろいろソースを変えて松屋はハンバーグ定食を出してきましたが、そんな過去のヒット作と味が全然違うという印象は受けませんでした。特にウリ文句のいうスパイス感なんて全く感じませんでしたし。ソースよりも、ハンバーグにウインナー1本と肉片を少々添えた辺りが目新しいくらいでしょうか。

 たぶん「ポーランドの家庭料理を日本のごはんに合うようにアレンジ」した過程でポーランド風の尖がった部分が削ぎ落されて、いつもの松屋の味に随分寄ったような感じになったものと目されます。なにせ過去の大ヒット作「シュクメルリ鍋定食」ですら「ニンニクをたっぷり利かせる」松屋の得意技の魔改造でいつものというか、何度も食べたことがある松屋の味に落ち着いている気がしたくらいなので。

 でもその魔改造が見事に奏功していつ食っても満足が行く出来に。余りまくったソースはご飯にはかけず、サラダドレッシング代わりに。いやはや恐れ入りました。

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2024.04.27

【短感】23-24年第17節:浦和L 2-0 広島R

 浦和のスタメンは前節仙台戦と全く同じ。仙台戦で負傷した塩越の状態が案じられましたが大事には至らなかった模様。

 また浦和は開催取りやめと伝えられていた"AFC Women’s Club Championship 2023”の決勝が突如5/10(金)に開催されること決定。選手達の士気はアゲアゲでしょうが、その反面次節5/3のホームC大阪戦から中2日でアウェーちふれ戦、さらに中3日でAWCC決勝と過密日程を強いられることに。

 突然かつ開催日まであまり日がない中での発表だったため、コンディション調整も難しかったのか、この試合も前節に引き続いて浦和の選手達の動きは芳しくありませんでした。広島の前からのプレスがきつく、かつ往々にしてラフプレー紛いを交えながら球際に強く当たってきたこともあって、序盤の浦和は安定的にボールを持てませんでした。

 それでも14分右サイド深い位置で遠藤と塩越が粘って後方でどフリーの栗島へ戻し、栗島のクロスに対してファーから突っ込んできた伊藤のヘッドが炸裂して、浦和が最初の決定機をいきなりものにしました。DFの視覚からDFの前に飛び込んでしまえば背の低さは何の関係もありません。前節と全く同じ、かつより豪快な形でのゴールでした。伊藤に競り負けた右SB島袋はニアの島田に反応してしまって後方の伊藤を見失ったのかな?

 17分にはボックス内で島田の深い切り返し&中央に折り返したところに伊藤が飛び込む好機がありましたが、ここはジャストミートできず。その後は序盤同様のぐだぐだな展開になってしまいましたが、25分左サイドから栗島がどフリーでクロス。これをGKがキャッチもパンチングも出来ずに、こぼれ玉をファーで遠藤が詰めて浦和2点目。

 ところが34分にアクシデント。MF上野と競り合ったCB上野が傷んでしまい、37分岡村と交代。前半ATには左SB藤生の後方からのファウルで清家が傷む場面もあり(しかも審判団は全然見てなくてイエローどころかファウルすら取らない)、アウェー広島戦で安藤&猶本が共に大怪我した記憶が新しいだけに一時駒場は騒然に。

 広島の攻撃は両SH、特にスピードがある左SH中嶋を軸としたクロス攻撃一本鎗。ただ中嶋の対面の遠藤が大善戦している上に、左右から単純にクロスを入れても中にアレキサンダー闘璃音がいるので攻撃の形はそこそこ出来ているものの前半は決定機に至らず。

 この試合広島最大のチャンスは49分。浦和が相手を押し込んだ状態で伊藤の横パスがあろうことか俊足の中嶋にカットされてカウンターを食らう大ピンチ。しかしCF古賀のシュートを池田がビッグセーブ!!続く52分にも中嶋がミドルシュートを放ちましたが、対面で遠藤がシュートコースを制限しているのも助けになってか、池田が難なくセーブ。

 一方浦和は66分高い位置でのボール奪取から3対1のショートカウンターという絶好機を得ましたが、相手を崩し切らずに強引に放った清家のシュートはGK正面。

 浦和の前プレはどうにもハマらず、後半立ち上がりに自陣に押し込まれる時間帯が長くなってしまいましたが、その主因を楠瀬監督は前節負傷した塩越の動きの悪さ=ファーストディフェンスがハマらないためと見て取ったのか、この直後くらいに伊藤と塩越の位置を入れ替え。これが効いて広島はたちまちビルドアップに詰まるようになり、やたらロングボールを浦和最終ラインの裏へ蹴るだけに。しかし、そこは池田が前に出て簡単に対応。頼みの中嶋はすっかり疲れて前線で散歩。

 浦和も浦和で清家に露骨に点を取らせてやろうという意図が見え見えで、それでは広島守備陣も迷いようがなくて少々ぐだぐだのままスコアは動かずに終了。

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 シュート数は7対5とあまり差は付きませんでしたが決定機の数は浦和のほうが多く、試合内容がそのままスコアに反映された試合結果でしょう。シュート数の少なさが示すようにあまり良い試合ではありませんでしたが。

 塩越はプレースキックを水谷に任せていたくらいので万全にはほど遠かったのでしょうが、なぜかフル出場。後半ATには足を攣って倒れているのに、そこにパスを出す栗島先輩の情け容赦なさ(苦笑)。そしてそのボールをけなげにちょこんと蹴りだそうとする塩越(つД`) これが終盤最大の見せ場だったかも。

 急遽出番が回ってきた岡村は随所で一対一の強さを披露。CBは高橋、長嶋、そしてこの試合で後藤と負傷者が相次いでしますが、この出来なら十分戦力として計算できそう。

 観客数は2670人。トップの試合とかぶりさえしなければいつも2000人前後で推移していることを考えれば大幅増で、GW突入&子供500円サービスがそれなりに効いたのかも。

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-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----

(得点)
14分 伊藤
25分 遠藤

(交代)
37分 後藤→岡村
72分 水谷→角田(栗島が左SB、角田がCHへ)
83分 島田→菅澤

 

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わいず@神田 ~ (家系)ラーメン

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 山手線神田駅西口を出て正面の「神田駅西口通り商店街」内。ほぼ2年半ぶりの再訪。10時半から開店しているせいか、11時に到着した時には既に店内満席で外待ち2に接続。退店時外待ち8と相変わらずの人気を誇っていました。とはいえ、客層のほとんどはサラリーマン風の男性なので回転はすこぶる良いのですが、退店時に若い女性が二人も並んでいるのには驚きました。なお食券を買ってから並ぶ方式なので要注意。

 店入り口脇に設置された券売機で「らーめん(900円)」を麺硬めで固めで注文。屋号からは想像つきませんが、バリバリの家系の店です。
 
 メニューは台湾まぜそばとの2トップですが、台湾まぜそばを注文している方は見当たらず。ご飯が有料なのは都心店で値段を抑えている以上仕方ないかな?

 10数席あるカウンター背後のスペースが狭い上に席間もタイト。卓上には豆板醤、おろしニンニク、酢、ブラックペッパー。水セルフ。

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 スープは典型的な家系の濃厚醤油とんこつ。しかも豚骨出汁がとにかくがっつりと濃いのが特徴で、これが人気の秘訣なのでしょう。昔は一般的な家系よりはスープがかなりしょっぱい気がしましたが、今は豚骨の旨味がはっきりと判る程度に塩気が抑えられています。それでもかえしがきついことはきついのですが、ご飯が無くても辛うじて美味しく頂ける範囲内。これならでスープを多少飲む気にもなります。

 麺は中太&強めの縮れ入り。濃厚スープをがっちり受け止め、かつつるつるした口当たりも悪くありません。
 
 チャーシューは意外に厚みがあり、かつ家系には珍しいしっとりした仕上がり。そしてわずかにスモーキー風味。他に海苔、ほうれん草、刻みネギ。

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2024.04.26

うなぎ蒲焼と牛焼肉重@出水・松栄軒(京都駅南北自由通路「駅弁にぎわい京都店」にて購入)

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 新大阪駅や京都駅で駅弁を買う際は東京駅では売ってなさそうなものを買うようにしています。となると、必然的に九州の駅弁に手を伸ばしがちに。

 鹿児島(出水)の駅弁屋さん「松栄軒」は肉系の駅弁に力を入れていますが、さすがに夕方に肉だらけの駅弁は胃もたれが凄まじそうなので、ちょっと変化をつけてうなぎ蒲焼きとの合い盛り系にしてみました。

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 牛焼肉重にきんぴらささごぼうが乗っているのでぱっと見は和風寄りに見えますが、味は牛スタミナ定食に出てきそうながっつり系で、肉はものすごーーーく薄い割にはご飯が進みます。

 一方うなぎ蒲焼の方は事前の期待値はめっちゃ低かったものの、スーパーで売ってる安物のゴムみたいな食感しかない残念すぎるうなぎ蒲焼のレベルは完全に超えていてそれなりに満足。

 牛焼肉重もうなぎ蒲焼もやや甘めなのは九州仕様かな?

 他に錦糸卵、紅生姜、ビビンバ風山菜。駅弁としては悪くないものの、「居酒屋のぞみ」のアテにはちょっと無理があったか・・・

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2024.04.25

ロースかつ黒カレー@松のや

 松のやが2024年4月17日から期間限定発売中の「ロースかつ黒カレー(790円)」を試食。「本格唐揚げ黒カレー」「海老フライ黒カレー」「コロッケ黒カレー」も併売。

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 「開発期間1年。試作に試作を重ね、ついにたどり着いた黒カレー。松のや自慢の手仕込みロースかつとの相性に徹底的にこだわり、とんかつ専門店だからこそ、ここまで追い求め、華麗なる進化を遂げた自信作です。スパイシーで奥深く、しっかりとした辛さの中にもロースかつに合う旨味が感じられる仕上がりで、食べ進めるごとにじわじわと辛さが押し寄せます。」というのが松のやのウリ文句。

 ルーはイカ墨交じりであるかのように真っ黒でとろみも強め。「スパイシーで奥深く、しっかりとした辛さ」というウリ文句通り、松屋の「ごろチキ」などのカレーと比べると旨味よりも辛さ、スパイシー感を前面に押し出したようなタイプで、定評ある旨味で押す系の「松屋のカレー」から脱却しようとする意気込みが感じられます。

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 ただ「ロースかつとの相性」が「松屋のカレー」よりも良いのかどうかは正直よく判らず。そもそも肝心のロースかつがナイフを使わずにスプーンで押し切ることを想定している割には少々硬い気が。特に一番端っこのやつ。残念ながらどう考えてもこれ(↑)だよなぁ・・・

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【SPOOX観戦記】24年ル杯2回戦:鳥取 2-5 浦和 ~ この内容ではヘグモはもう長くないかも

 現有のほぼフルメンバーでJ3相手に攻守ともにこの内容ではヘグモはもう長くないかもしれんなぁ。やらかしこそなかったものの、リーグ戦に向けて楽観視できる材料は乏しい試合でした。

《スタメン》

 G大阪戦から中3日の浦和のスタメンは大久保→武田、ショルツ→佐藤、西川→牲川の3枚入れ替えのみ。ただサブに吉田、井上、エカニット、堀内、早川と新鮮な面子が並び、大久保と西川はベンチ外に。牲川と武田 は今季初出場。

 試合前の会見でヘグモは「スタートもしくはベンチに新たな4人くらいの選手が入ってきます。ですのでメンバー編成としてはミックスと言えると思います」と語っており、その言葉通りの入れ替えに留まりました。

 他チームはルヴァン杯で大胆なターンオーバーを敷いているチームも目立ちます(その結果往々にして下位カテゴリー相手に敗戦)が、浦和は残念ながら今季天皇杯に出られないのでルヴァン杯の比重が他チームよりもでかく、それゆえ極端なターンオーバーはしづらいものものと目されます。

 なお、昨季までルヴァン杯で導入されていたU-21日本人選手をスタメンに含むレギュレーションは、ルヴァン杯がノックアウト方式に変わったせいか撤廃されました。

 またなぜかルヴァン杯に限ってベンチ入りメンバーが9人にまで拡大。ここまでベンチ入り枠が広がってもベンチ入りできなかった選手はけがをしているか、完全に構想外なのでしょう。端的に言えば、大畑がU-23日本代表に招集されて不在にも関わらず、SBの控えとしてベンチ入りできなかった宇賀神の立場はかなり厳しいと思わざるを得ません。

 鳥取は21日の天皇杯鳥取県予選決勝で完全なターンオーバーを敢行。そのため14日のリーグ前節・富山戦からのスタメン入れ替えは2名のみとこちらもほぼガチメンだったとのこと。

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《試合展開》

 浦和の布陣はいつもの4-1-2-3ですが、伊藤の立ち位置を変えてIHの右に武田、左に伊藤と据えたのが目を惹きました。鳥取は普段の基本フォーメーションは浦和と同じ4-1-2-3ですが、この試合は4-2-1-3に近い感じでした。

 立ち上がり鳥取の前からのプレッシングに対して浦和はビルドアップに苦しみましたが、12分相手を自陣に押し込んだ状態で中島→前田→オーバーラップしてきた石原が右サイドからクロス→武田のシュートは利き足ではない右足だったせいか緩かったものの、なぜかGKのニアを突いて浦和先制。

 さらに16分中島のパスを受けてボックス内でドリブル突破を図った前田の足を左SB丸山が引っかけてしまってPK。17分サンタナがGKの逆を突いた形で難なく決めて2点目。

 しかし早々と2点先制したのがかえって良くなかったのか、浦和はすっかりペースダウンしてもともと苦しんでいたビルドアップはますます窮屈に。「西川を牲川に代えればビルドアップはマシになるはず!!」というのは幻想にすぎなかったみたいで・・・試合に出てない選手には往々にして夢を見がちだからなぁ・・・

 おまけに守っては浦和の前プレは全くハマらず、鳥取にあっさり交わされて自陣へ押し込まれる始末。

 33分世瀬スルーパスで右SB田中が見事に渡邊の裏を取るも、どフリーで放ったシュートは枠を捉えきれず。渡邊の裏を狙う攻撃はJ3にもしっかり浸透しているみたいで(苦笑)。続く34分には浦和の守備の緩さに乗じてアーク付近から右WG常安がシュートを放つもこれまた枠外。

 そして35分左WG小澤のカットインをCB佐藤が難なく防いだと思いきや、その後のボール処理を誤ってなんと小澤に再度ボールをプレゼントする大失態。小澤はボックス内で粘って後方から走りこんできた右SB田中 がズドン!! 佐藤の残念過ぎるプレーが引き金になってはいますが個人のミスに全てを帰着させて済ませられるレベルの失点ではなく、試合の流れとして必然としか思えない失点でした。

 どう見ても鳥取ペースになりかかったにも関わらず大崩壊はしなかった辺りはさすが2つもカテゴリーが上のチーム。しかもほぼフルメンバーで闘っているがゆえでしょう。

 後半に入ると52分武田→右サイドから石原がどフリーでクロス→ニアで前田が右足で合わせる決定機を作りましたが、ここはGKが好セーブ。しかしこれで得た武田CKのこぼれ玉をファーで拾った伊藤のシュートがディフレクトした幸運も手伝って3点目。

 さらに55分武田が佐藤の縦パスを収め損ねてピンチに陥りかかったものの、相手のシュートをブロックしたボールがそのまま前方にいるサンタナまで転がってカウンター発動。サンタナのシュートの跳ね返りを中島がループ気味のヘッドで押し込んで幸運すぎる4点目。

 これで事実上勝負ありと思ったのかヘグモは62分に一気にサンタナ→興梠、武田→安居、伊藤→小泉と三枚替えの余裕を見せたものの守備は相変わらずピリッとせず。64分笑えるレベルで前プレがハマらずに鳥取に自由自在にパスを繋がれ、浦和左サイドから右SB田中がどフリーでクロス→ファーで途中投入の左WG松木が石原に競り勝ってゴール!!

 しかし終盤は鳥取の運動量が落ちて前プレが効かずに自陣に押し込まれがちに。こうなると個人能力に勝る浦和の攻撃も良くなりはじめ、ようやく決定機を量産。73分前田→興梠→安居で見事に右サイドを崩してどフリーで安居クロスがファーの中島まで流れるも中島のシュートはGKキャッチ。74分安居が高い位置でボール奪取→興梠がボックス内でGKまで交わして粘りに粘るも自らはシュートを撃てず、最後は前田に託すもシュートはバーの上。

 89分には渡邊サイドチェンジ→最後に右WGに投入されたエカニットからのクロス→ボックス内で小泉スルーが効いてファーでボックス内の興梠に通る絶好機がありましたが、ここで「赤吉2の呪い」が発動したのか興梠はまさかの空振り。

 しかし90+3分超前がかりになった相手に乗じた3対2のカウンターの好機でエカニット→中島がボックス内でDF二人を交わして5点目を取って試合終了。

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《総評》

 カップ戦なので「勝てばよかろう」。しかも90分での勝利なので、その内容にケチをつけるのは野暮というか少々筋違いな気もしますが、必勝を期してほぼフルメンバーで臨んだにも関わらず2つも下のカテゴリーの鳥取相手に攻守とも良いところなく、文字通り「点差ほどの差はない」試合内容での勝利となると少々苦言を呈さざるを得ません。

 浦和のビルドアップが稚拙(どう見ても鳥取のほうが上手いってヘグモの普段の指導はどうなっているのか???)だとか、岩尾がいないとグスタフソンの持てる力を十分に発揮できないとか、浦和の攻撃に見るべきものが乏しいのは今に始まったものではないのであえて目を瞑りましょう。この試合は5点も入りましたが、結局ヘグモらしい崩しで取ったのは最初の武田だけでしたし。

 この試合で残念だったのは守備がまるでダメだったこと。前節G大阪戦は「上手く行っていないチーム同士の塩試合」で数少ないチャンスを決めたチームが勝ったという試合内容。G大阪の後半のシュートは決勝点になった1本だけで、ヘグモがしきりに言っている「ハイプレスの文化」=「前のめりな守備」とそれがはまらなかった時の守備ブロック形成への切り替えだけは徐々に成果が出てきたという印象を持ちました。

 しかし、この試合はその成果が見事なまでに雲散霧消。前からのプレスは笑えるくらいに最初から最後まで全くハマらず、鳥取のパス回しに翻弄されっぱなし。しかも遅れて守備ブロック形成に移行しようにも、全然守備ブロックになっていないという残念さ。それでもたった2失点で済んだのは「さすがJ3」としか言いようがないシュート精度の低さに助けられただけで、J1相手なら大量失点していたと思われるくらい酷い守備でした。

 WGにけが人続出なのでやむなく左WGに中島を起用していますが、WGに中島と前田を併用するとどうしても守備力は落ちがち。よってそれをカバーするためにはどうしてもIHには運動量が多くて守備意識が高い馬車馬系が必要。G大阪戦で守備だけは良かったのは大久保のおかげで、大久保を下げたら失点したのは偶然ではないでしょう。

 そしてこの試合の伊藤の相方は大久保とは真逆の=守備が壊滅的な武田だったので、そりゃ内容的に鳥取にボコボコにされるのも道理。武田がここまでベンチ入りすら出来なかったのは守備が出来なさすぎるでしょう。逆にこのありさまなのにいきなりスタメン起用されたのかが謎でしたが。

 また中島と渡邊が並ぶ左サイドの守備は目も当てらません。この試合もまた左サイドからしっかりやられてしまいました。リカ時代の汰木&山中の「べニア板二枚並べ」にもクラクラさせられましたが、中島&渡邊の守備力はあれより酷いかもなぁ・・・「段ボール二枚並べ」級かなぁ・・・そして渡邊の裏を狙う攻撃パターンは鳥取にもしっかり浸透していて悲しくなりました。またこの問題は大畑に代えたところでそんなに良くなりそうにないのが辛いのなんの。

 攻守とも残念な状態で、日程面で不利な形で迎える次節名古屋戦。昨年来どちらかというと試合とは関係のないとこで因縁つくまくりの相手にホームで負けるようだと、いよいよヘグモの首が飛びそう。

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《選手評等》

・ここまでベンチ入りすらなかったのにいきなりスタメンに抜擢された武田。1ゴール1アシスト(しかも残念なIH勢で今季初ゴール!)と結果は出しましたが、前述のようにそれを帳消しにしてあまりあるくらい守備面での貢献度が低すぎて、せいぜい「ビハインド時の特攻兵器」にしかならなさそう。

・武田は水戸で活躍して浦和へ復帰しましたが、水戸でのプレーぶり=相手のプレッシャーの薄いところで王様然としてた辺りが、岡山時代の矢なんとかと似ていたのが気になっていました。やっぱりあのプレースタイルではJ1ではしんどいかもなぁ・・・

・普段出番がない選手の中では、武田より堀内やエカニットのほうがよく見えましたが、終盤は鳥取の運動量が落ちていたので相当割り引く必要もあって評価は難しいかと。

・佐藤がG大阪で出番僅少だったのは、これがあるからか・・・井上は鳥取凱旋出場ならず残念。

・この試合は旧スカパー!オンデマンドのSPOOXで観戦。解説はレノファの試合で頻出の中島氏だったのでまだしも、実況がうるさくて難儀。この試合のための仕込んできたであろう小ネタをマラソンの増田明美ばりに挿入しまくってうるさいのなんの。昔スカパーがJリーグ中継をやっていた頃に中四国のJ2実況がこんな感じだったなぁとなんか悪い意味で懐かしさ満載の残念な実況でした。

・「ララ浦和」とか「浦和カモン」とか「赤吉2」とか、古老的にはここでソレなのか???と思うことが多いなあ。まあ世代が違うと捉え方も違うでしょうから、それが良いとか悪いとかの話をしても仕方ないのですが・・・

・今季からJ3クラブも加わってのノックアウト方式に変わったルヴァン杯。J1チームをホームに迎えるJ3チームはどこもかしこも大賑わいだったようで、フォーマット変更はJ3クラブの経営補助が主眼なんでしょうなぁ。若手の出場機会が減ってしまうのと引き換えに。

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中島---サンタナ---前田
--伊藤----武田--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--佐藤-石原
-----牲川-----

(得点)
12分 武田
17分 サンタナ(PK)
35分 田中 恵太(鳥取)
52分 伊藤
55分 中島
64分 松本(鳥取)
90+3分 中島

(交代)
62分 サンタナ→興梠
62分 武田→安居
62分 伊藤→小泉
78分 グスタフソン→堀内(堀内右IH、安居アンカーへ)
81分 前田→エカニット

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2024.04.24

本家かつめし亭 三ノ宮店 ~ かつめし

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 三ノ宮「センタープラザ西館」のB1F。センタープラザには安めのランチを求めて度々来ますが、センタープラザ西館まで足を伸ばしたのは初めて。でも西館は空きテナントが目立って活気に乏しいみたいで・・・ 先客2、後客ゼロ。

 「かつめし」とは兵庫県加古川市の郷土料理・ご当地グルメ。店では「昭和52年より、こだわりつづけた、純粋な国産黒毛和牛、但馬牛は勿論のこと兵庫県外で大活躍している兵庫出身純血但馬牛の紋次郎や安福の血統を強く引いている牛も当店の厳選牛として取扱い、A5以上の国産黒毛和牛を使ったかつめしをご提供しております。」と謳って「特選A5等級かつめし(1280円)」を推していましたが、どう見てもファストフード的な店で牛肉のグレードを上げる意味はないと思ってプレーンな「かつめし(880円)」を注文。

 店内はL字型カウンター7席と4人掛けボックス席×4。卓上には七味、酢、塩。店内には「ビューティーサンデー」とか「アン・ドウ・トロワ」とかが流れてきてめっちゃ昭和!!

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 店の公式サイトによると「かつめし」とは「皿に盛ったご飯の上にビフカツ(または豚カツ)をのせ、たれ(主にドミグラスソースをベースとしたもの)をかけ、ゆでたキャベツを添えた料理」とのこと。

 値段が値段なので仕方ありませんがカツの肉が笑えるくらい薄い!!なんか硬い揚げ物をデミグラスソースの魔力で何とか美味しくいただけるようにしたという感じ。

 正直肉の旨味は何だか判らずじまいですが、「代々受け継がれた、豚骨野菜スープと鶏ガラスープの2種類を秘伝の比率で合わせることで、当店自慢のカツと最高に相性の合う、とろみのあるデミグラスソース」と豪語するだけあって、デミグラスソースはよく出来ています。

 なおぱっと見はボリュームありそうですが、ご飯がびっくりするくらい少なくて驚きました。券売機に「しゃもじ一杯」と貼ってある通りだなぁ・・・ゆえにランチタイムなら大盛り推奨。

 コスパを考えれば、対面のカツ丼屋の方が遥かに繁盛しているのも納得。

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2024.04.23

船場カリー本店@本町 ~ すじネギカリー

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 大阪メトロ御堂筋線本町駅を出て船場中央3丁目を東へ。目の前には高速道路の下にビルがずらずらっと。店は狭い階段を上った2階にあります。先客1、後客2。

 券売機はなく、卓上のメニューを見てこの店の名物とされる「すじネギカリー(950円)」を注文。後払い。

 メニューは多彩で、往訪時は「本日のサービス」として牛すじほうれん草カリーが格安(1000円→850円)で売り出されていました。

 店内は横長カウンター6席と島式カウンター6人卓×2、4人卓×1。席間は狭く、屋根も低いのでコロナ禍の頃はどんな形で営業していたのかなぁ?卓上には福神漬とらっきょう。

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 千切りキャベツのように見えるのは細かく刻まれたネギ。カレーはねっとり高粘度で、旨味で押しまくるタイプ。すじの甘さも手伝って総じて甘めの味ですがが全然刺激がないわけではなく、個人的にはピリ辛を優に通り越した刺激が得られて、その辺のバランスが気に入りました。

 公式サイトによると「ルーの製法は秘密ですが、主なスパイスのターメリック、ガラムマサラ、ナツメグ、ジンジャーなどに烏賊墨を加えています。お皿に時々黒いぶつぶつがありますが、ブラックペッパーもしくは烏賊墨ですので気になさらないでください。」とのこと。

 またスジだけでなく、ビーフカリーの牛肉も入っているので案外具沢山。旨みに変化があってこれはこれで一興。さらにネギのシャキシャキ感も楽しめます。千切りキャベツと違ってネギ自体に刺激があるのが面白いところ。皿が大きいせいか、量的にも十分満足できました。

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2024.04.22

ごろごろ煮込みチキンカレー@松屋

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 松屋が2024年4月16日より期間限定発売中の「ごろごろ煮込みチキンカレー(780円)」を試食。松屋カレーの歴史の中でもモンスターメニューとも称される人気のカレー、通称"ごろチキ"は毎年のように再販されており、昨年7月に80万食限定で発売したばかり。まるで「困った時の”ごろチキ”頼み」のようですが、残念ながら値上がりが顕著で、今回は前回からなんと100円も値上げ。

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 「ごろごろ煮込みチキンカレー」は、「味覚に刺さるスパイスの効いたオリジナルカレーに、鉄板でジューシーに焼き上げた、旨味あふれるチキンがごろごろ入った逸品。」というのが松屋のウリ文句。

 相変わらず「ごろごろ」の形容は誇大表示ではなく、確かにカレーの中に鶏もも肉がごろごろ。何か下味がついているわけではなくいたって淡白な味わい。また「ジューシーに焼き上げた」と形容するものもどうかと思いますが、カレーにはよくあっています。松屋の鶏肉メインの定食って概してハズレと思っていますが、なぜかカレーだけは相性抜群。

 また松屋のカレーは相変わらず美味い。客層に合わせてしっかりスパイスを効かせた辛めの仕上がりで、ややとろみがあってコクもそれなり。この出来ならカレーチェーン店と比べても遜色なし。再販される度に値上がりするのは誠に残念ですが、それでもコスパはカレーチェーン店より圧倒的に上。正直松屋はカレーとハンバーグだけあれば良いと思います(苦笑)。

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【短感】23-24年第16節:仙台L 0-3 浦和L

 「さいたまダービー」から中2日で迎えるアウェー仙台戦。中3日&中2日の3連戦の3試合目ですが、浦和のスタメンは前節と全く同じ。但し、ベンチに角田に加えて長船が戻ってきたのが目を惹きました。

 長嶋の故障を受けて前節からCBの一角に後藤を入れた以外は3連戦全く同じスタメンで闘っているせいか、選手達はおしなべてコンディションは良くなさそうでしたし、仙台のやたらガツガツくる守備にも悩まされましたが、それでも浦和が序盤から決定機を量産。

 8分栗島ロングフィードを受けて清家が仙台最終ラインの裏へ抜けて中央へ折り返したところに塩越が突入しましたが、GKとの距離が近すぎてシュートはGKにぶつける格好に。10分にはFKからの流れで塩越浮き球クロス→清家がボックス内で収めて島田のシュートはGK正面。

 しかし15分右サイドでのスローインに始まる分厚い攻撃で、ドン引きになった仙台守備陣相手に島田のシュートはクリアされたものの、クリアが短くて不運にも栗島のもとへ。栗島のシュートは微妙にディフレクトしたのか、あるいは味方が目の前に多すぎてブラインドになったのか、GKは反応しきれずにゴール!!栗島はこれがWEリーグでは初ゴール。

 22分にも栗島ロングフィード→清家裏抜けの決定機がありましたが、清家のシュートは枠を捉えきれず。前半ATには栗島がGK齊藤にまでプレスをかけたのが効いて、こぼれ玉をボックス内で拾おうとした塩越をCB國武が後方から削ってしまう格好になって当然PK。しかしPKキッカー清家のシュートはまさかの枠外。清家はそもそもお疲れの上にJリーグの記録を抜く「10試合連続ゴール」が大なり小なりプレッシャーになっているのがこの2回の決定機逸に見え隠れ。

 しかし後半になっても浦和優位は変わらず、50分高い位置での遠藤ボール奪取から始まる分厚い攻撃で、遠藤クロス→伊藤ヘッドが炸裂して浦和追加点。ちっちゃい伊藤ですが、タイミングよく相手DFの前に入ってしまえば背の低さは関係ありません。見事なゴールでした。

 ただその過程で塩越が相手との接触はないのにペナルティースポット付近で足を滑らせるような恰好で転倒。52分に角田との交代を命ぜられるアクシデント。

 63分には島田→菅澤と代えたものの、浦和の動きは目に見えて悪くなって前プレがたいして効かなくなったため試合は次第にグダグダ模様に。

 「清家のゴールはさすがに無理か・・・」という気配ムンムンでしたが、74分右サイド深い位置でスローイン→栗島縦パスに反応して清家が相手DFと入れ替わって広大なスペースを爆走。前方を走る菅澤がファーへ流れるのを利用しながら清家が放ったシュートはCB國武に当たってゴール!!ディフレクトしなくてもシュートは枠を捉えていたせいか、公式記録もオウンゴールにはならず、見事清家は10試合連続ゴールを達成。

 79分に楠瀬監督は一気に3枚替えで、仙台に在籍経験がある佐々木&長船を投入するファンサービス(?)を敢行。特に長船は大けがからいったん復帰したものの、再離脱を余儀なくされて長らく試合に出ていないどころかベンチにも入れなかったのでこの試合の出場には感慨深いものがありました。

 試合後インタビューで楠瀬監督が総括したように、選手たちのコンディションが芳しくないこともあって試合内容はそんなに良くはなかったと思います。ただそれでも仙台の決定機らしい決定機は60分浦和右サイドからのクロスを石川がクリアしきれずに、こぼれ玉をMF太田にどフリーでシュートを撃たれた場面だけ。しかも幸いにもシュートは池田の正面。結果も決定機の数の差通りで「実力の差通りに何の紛れもなく勝つ」という意味ではリーグ戦を勝ち抜くチームに相応しい勝ちだったと思います。

 負傷退場した塩越は試合終了後チームメイトと一緒にフツーに歩いていたので重傷ではなさそうですが、既に安藤・猶本・高橋はなと前目の主力に長期離脱者が続出しているだけにちょっと気がかり。

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-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----

(得点)
15分 栗島
50分 伊藤
74分 清家

(交代)
52分 塩越→角田
63分 島田→菅澤
79分 石川→長船
79分 水谷→佐々木
79分 清家→西尾

※写真は試合とは何の関係もありません

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2024.04.21

珍珍珍 高島通り店@蓮根 ~ トンコクラーメン

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 都営三田線蓮根駅から高島通りを東へ。「珍珍珍」って昔は大々的にFC展開していて江戸川橋あたりの店で試食した記憶もありますが、いつの間にか急激に加盟店舗が減ってしまったようで、今はこの高島通り店と横浜の鶴見店が残るだけ。先客2、後客ゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭で「創業昭和57年伝統の味」「名物」とある「トンコクラーメン(830円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは「トンコクラーメン」と2枚看板となす「江戸だし」の他、塩、みそ、豚骨白そば、豚骨黒そば、豚骨赤そば味噌味、まぜそば、つけ麺、味噌つけ麺、担々メン等、驚くほど豊富。

 店内はL字型カウンター14席。卓上にはブラックペッパー、おろしニンニク、ラー油、酢、醤油、赤い辛味調味料。

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 店の案内によれば「早朝、厨房では豚ゲンコツ、豚骨、鶏スキガラ、モミジに野菜を加え、烈火長時間の炊き出しが始まります。炊きだされたコラーゲンたっぷりのクリーミーなスープへ関東風魚介醤油タレで仕上げます」とのこと。

 しかし「クリーミーなスープ」とある割にはとろみは全くなく、むしろ豚骨醤油にしてはえらくさらさらしています。またデフォルトだとちょっと物足りない気がしたので、卓上のおろしニンニクと辛味調味料を投入すると実にいい感じに。

 麺は中細ごく緩い縮れ入りでつるつるした口当たり。スープとの相性はまずまず。

 チャーシューはそこそこ厚みがあるものの旨味は抜けてしまったような感じ。ワカメは正直違和感しかありません。他に薄切りメンマ、刻みネギ、海苔。

 良くも悪くも古さが否めない一杯でした。

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【観戦記】24年第9節:浦和 0-1 G大阪 ~ この程度の相手にすら負けるのか・・・

 そんなにうまく行っているようには見えないG大阪にすらたいして決定機を作れず、派手なやらかしからカウンターを食らって失点し、その後はロクに反撃も出来ずに負ける。しかもホームで。これで荒れるな!!って言われてもなぁ・・・

《スタメン》

 浦和は前節から佐藤→ショルツ、小泉→大久保、松尾→中島とスタメン3枚入れ替え。前節ベンチスタートだったショルツは満を持してスタメン復帰。代わりに不振のマリウスがベンチに回ると思いきや、ベンチスタートになったには佐藤のほう。

 また松尾は「腰痛を持っていますので、練習も参加したりしなかったりということがありました。」という状態なので無理はさせられなかった模様。

 今節は堀内に代わって早川がベンチ入り。ベンチに若手枠、事実上の見学者枠みたいなのを一つ設けたのかも?

 G大阪は前節から倉田→唐山の入れ替えのみ。G大阪は故障者が多くてGK東口、右SB半田、右SB松田、OMF山田、SHアラーノが離脱中。ネタラヴィがベンチ外なのは謎。

《試合展開》

 G大阪の布陣は昨季の4-1-2-3から4-2-3-1へ変更。ただ1トップはフリーダムな宇佐美なので事実上ゼロトップに近い感じ。しかも宇佐美をスタメン起用しているせいか、G大阪はほとんど前からプレスをかけて来ないので浦和は楽に両サイドの高い位置までボールを運べました。しかし前半は笑えるくらいそこから何も起こらずじまい。

 この試合で面白かったのは中島の左WG起用。しかし、自由人中島はWGらしくタッチ際に張っている訳ではなく、しょっちゅう中へ入り勝ち。左IHに起用された大久保が中島と入れ替わって左大外に出るならそれはそれで一理ありでしょうがそんな場面は多くはなく、大外には高い位置を取る左SB渡邊がポツンといるだけ。結構リスキーなやり方だと思いましたが、リスクをかけている割には決定機が出来ないという割の合わなさ・・・

 でも左サイドは何かが起きそうな気がするだけマシで、右サイドは沈黙したまま。よって浦和がボールを持ってG大阪を押し込んでいる時間こそ長いものの決定機は全く作れず。

 一方G大阪は浦和の前プレに苦しんでボールを前に運べず、浦和以上に上手く行ってない様子。DAZNのスタッツでは両チームのゴール期待値は奇しくも共に0.11。やたら高いゴール期待値って現場の印象と著しく乖離していることがよくありますが(リカ時代に顕著)、非常に低いゴール期待値はほぼ現場の印象そのまんま。正直あまり上手く行ってないチーム同士の塩試合で前半終了。

 そんな塩試合を最初に打破しかかったのは浦和。48分マリウスのサイドチェンジを契機に前田→伊藤→グスタフソンとこの試合初めて右サイドからの見事な崩しが決まりましたが、ボックス内に突入したグスタフソンのシュートはわずかにバーの上。55分左サイドから渡邊クロス→ファーで伊藤ヘッドとこれまたヘグモ流らしい崩しが決まりましたが、伊藤ヘッドはポスト直撃。

 そして結局浦和が良かったのはこの2回こっきり。66分前田→松尾、中島→安居と代えて以降は再び戦況はグダグダ模様に。ヘグモ流4-1-2-3で適性ポジションがなさげな安居はともかく、松尾は腰痛のためにロクに練習出来ていないせいか完全にキレを失っていて投入した意味は全くありませんでした。

 さらにヘグモは76分大久保→小泉、ショルツ→佐藤と交代。試合後のコメントを読むとどちらもフル出場は無理で半ば予定通りの交代だったようですが、残念ながら結果的に選手を代えれば代えるほど悪くなるヘグモお馴染みのコースにずっぽり。

 そして78分グスタフソンの横パスを伊藤が収め損ねたのを契機にカウンターを食らって、柏戦とそっくりな形で浦和左サイドからのウェルトンのクロスを坂本に蹴りこまれて失点。坂本に付いていたのは奇しくも安居と佐藤=共に後半投入の選手。要するにショルツがいたらあの失点はなかったでしょうが、ショルツをフル出場は無理な段階で出したんだから受け入れるしかないのかも。でもこれが「選手を代えれば代えるほど悪くなるヘグモコース」。

 その後は興梠を投入するも反撃らしい反撃もできずにそのまま試合終了。

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《総評》

 DAZNだとシュート数13対5(うち枠内5対2)、CK数11対0。しかも本来ボールを持ちたがるポヤトス相手に浦和のボール支配率が63%。試合終了時のゴール期待値は1.02対0.46となかなかに凄まじいスタッツが並んでいますが、勝ったのはG大阪のほう。

 90分を通じてG大阪にはほとんど何もやらせておらず、ワンチャンスを決められての敗戦。まぁそのワンチャンスがあまりにも判りやすい大失態を契機とするカウンターからの被弾で、それだけでも十分に腹立たしいのですが、どう見てもうまく行っているようには見えない相手にすらたいして決定機を作れずにホームで負けるのは心底堪えました。

 いかにもカウンターには脆そうな終始前がかり、前のめりの姿勢を取っていながら決定機が作れないってこの監督なんなん??ってさすがに思います。WGはけが人だらけ、IHはそもそも適任者が岩尾しかいない、左SBは魔改造された選手と監督のやりたいことと手駒がマッチしていない点は同情の余地はありますが、そんな編成を組んだ、そしてそんな監督を招聘したFB本部の幹部はいきなりトンズラで、もう「責任者出てこーーーい」って人生幸朗ばりに叫ぶのも虚しくなりました。

 皮肉なことにヘグモがしきりに言っている「ハイプレスの文化」=「前のめりな守備」とそれがはまらなかった時の守備ブロック形成への切り替えだけは徐々に成果が出てきたと思います。でもヘグモを招聘したのはそっちが主眼ではなかったはずでしょうに。興梠が「守備の練習ばかりしてる」とこぼしていたのはどうやら本当みたいで・・・

 ヘグモは会見の最後で「オラ ソルバッケンもジョギングをはじめましたので、トンネルの奥から光が見えてきた気がします」と語っていますが、なんか映画「ヒトラー ~ 最期の12日間」でヒトラーがありもしないなんとか師団にベルリン防衛を命じていたのと似たような絶望感を覚えました。

 この敗戦を受けてルヴァン杯@鳥取はGKも含めてほぼフルターンオーバーでしょう。中3日でホーム名古屋戦を控えている以上仕方ありません。

 一方ポヤトスは昨季浦和に4連敗したのが相当堪えていて、この試合は自分がやりたいことを捨てて「浦和に勝ちやすいやり方」で臨んだのかも。ゆえにあれで負けてたらチームが壊れるのはG大阪のほうだったかも。ホンマ低調なチーム同士ながら、紙一重の差でG大阪が勝った印象しか残らない残念な試合でした。

《選手評等》

・伊藤は攻守とも決定的に悪目立ちしてしまいましたが、2度の決定機に絡んだ場面だけ取り出すと復調の兆しをわずかに掴みつつあるだけまだマシと思いました。伊藤よりも小泉のほうがもはやどうしようもないかと・・・

・自由人中島のコンディションが上がっていて、強度高めのプレスがかけられていたのは今日の良かった探し。

・西川のフィードは簡単にタッチを割る場面が連発していた頃よりは格段にマシになっていたかと。これも良かった探し。

・西村主審が少々の交錯ではファウルを取らないのはともかく、後方からのファウルまで取らないのはヤバすぎ!! もっとも後半裏を取られた渡邊が途中投入の岸本をボックス内で倒したのをノーファウルにした(なぜかVARも介入せず)ので、西村主審の笛で得をしたのは浦和だったかも。

・前売りで4万枚売れていて、実際の入場者も4万人ちょっと。好天のためかノーショーが少ないという最近の浦和には珍しい結果に。でもビジターがアホほど来ないと4万人超は難しいみたいで。今年はGWのホームゲームが2試合もあるという、浦和には非常に珍しい日程が組まれていますが、こんな残念な試合を受けて果たしてどうなることやら?

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中島---サンタナ---前田
--大久保---伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--ショルツ-石原
-----西川-----

(交代)
66分 中島→安居
66分 前田→松尾
76分 大久保→小泉
76分 ショルツ→佐藤
83分 伊藤→興梠

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----宇佐美-----
ウェルトン---坂本---唐山
---ダワン--鈴木---
黒川-中谷--三浦-福岡
-----一森-----

(得点)
78分 坂本

(交代)
58分 唐山→岸本
72分 福岡→中野
88分 ウェルトン→山下
88分 坂本→倉田

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2024.04.20

千秋@高知 ~ 鍋焼きラーメン

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 高知駅の駅裏、バスターミナルの先にある大通りを渡って東へ進んですぐ。11時の開店10分前に到着したところ先客3。開店までに後客6。退店時外待ち5人とそこそこの人気店のようです。
 
 ここの名物は「鍋焼きラーメン」。メニューは鍋焼きラーメンラーメンとご飯しかありません。今回は「鍋焼きラーメン・大(770円)」を注文。「大」といっても一玉相当。合わせてご飯を頼む客が目立ちましたが、朝方「いも天」を一袋食べたばかりなのでご飯は自粛。
 
 店内は厨房に向かってL字型カウンター7席と壁際にコの字型カウンター5席。ただ一人客は間隔を空ける形で運営していることも相まってキャパはあまり大きくありません。卓上には一味、コショー、ふりかけ(たまご、わさび)。店はおばちゃん三人で切り盛り。着席すると最初に漬物が出てきます。水は麦茶。

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 ご飯と一緒に食べることを前提としているのか、スープは残念ながらかなりしょっぱくて鬱。鶏ガラベースのようですがしょっぱさにかき消されて味わう余裕なし。中に小さめの生卵が入っていて、麺に卵を絡めながらでないとちょっと食べづらいレベル。店内に生姜の香りがほんのり漂っていましたが、わずかに生姜を効かせているのかなあ・・・

 麺は細めのストレートタイプ。心持ちざらつきのある口当たりで、やや硬めの仕上がり。

 具はちくわ、ニラ、そして底の方に細かく刻まれた鶏肉が散在していました。

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2024.04.19

焼豚炒飯@大阪王将 赤羽店

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 大阪王将は餃子の王将(俗称「京都王将」)と比べると店独自のメニューが多いのが特徴。今回は「赤羽店限定メニュー」のシートの中から「焼豚炒飯(790円)」を注文。

 赤羽店限定メニューは他に

・赤羽炒飯セット
・大判油淋鶏
・石焼き麻婆豆腐
・麻婆炒飯
・チャーシュー目玉焼き丼

といったところ。なんか既存商品のマイナーチェンジというか組み合わせを変えたような商品だらけでオリジナリティーは感じられません。

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 焼豚炒飯は炒飯の上にサイコロ状に刻まれた焼豚がゴロゴロ。ラーメンではまず見かけない荒い刻まれ方なので見た目は非常にインパクトがあります。

 炒飯は結構油きつめ。しかも見た目通り味付けも濃いめ。「珍来」の薄味炒飯とは対照的で、何かのサイドメニューには不向きで炒飯をメインor単体で食べることを想定した感じ。

 一方焼豚はあっさりとした煮込み加減で豚肉自体の旨味をじっくりしっかりと味わえる趣向。妙な話ですが、炒飯の味が濃くてしつこくいので、焼豚が半ば箸休めになります。

 炒飯がこんな感じなので、量が多いわけではないのに食後は胃にずっしり。クォリティーは可もなく不可もなし。大阪王将赤羽店はご飯ものメニューが充実しているので、今後あれこれ試してみます。

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【短感】23-24年第15節:大宮V 0-4 浦和L

 前節N相模原戦から中3日で迎える「さいたまダービー」。しかもWEリーグでは極めて珍しい平日のナイトゲーム開催。さらに中2日でアウェー仙台が控えており、なんで12チームしかないリーグなのにこんな無理やりすぎる強行日程が生まれるのか不思議でなりません。

 浦和はCB長嶋がなぜかいきなりベンチ外になり、大卒新人の後藤をスタメンに抜擢。試合後の会見によると長嶋は前節にアクシデントがあった模様。またCH角田がコンディションでも崩したのか前節に続いてベンチ外なのが気になりました。大宮はCB乗松がなぜかベンチスタート。

 試合は序盤から浦和が猛攻に次ぐ猛攻を見せてあっという間に事実上試合終了。大宮守備陣の歯応えのなさ、あんまりな練度不足、強度不足には失笑を禁じえませんでした。また浦和の動きは内容がやや低調だった前節N相模原戦とは一変。3連戦でここにピークを持ってきたような「叩き一変」ぶりでした。特に清家。

 先制点は右サイド奥深くでのスローインから塩越→島田がボックス内で大宮CBを背負いながら反転して折り返し→ファーで伊藤がどフリーで詰めた形! 島田に楽々ポストプレーを許すCBもたいがいですが、右SB有吉は伊藤がオフサイドと思ったのかなぁ? それにしても伊藤がどフリーすぎて笑いました。

 2点目は栗島の縦パスから塩越→清家→島田と繋がって、島田がわずかに相手最終ラインへ抜けかかったところから右足を豪快に振りぬいたもの。シーズン前半は不振を極めていた島田もいつの間にか「撃てば入る!」の領域に。そして人を捕まえるでもなく、タイトにブロックを作る訳でもない大宮の守備(苦笑)。

 3点目も2点目とほぼ同じ形。ボールを奪回した遠藤縦パス→清家→塩越のパスが相手に当たったのが却って幸いしたのか、裏抜けに成功した島田がループシュートでGKを交わしてドッペルパック。

 4点目は大宮の稚拙なビルドアップが招いた大惨事。最終ラインへのバックパスがあろうことか塩越のもとへ転がってしまい、塩越→清家が鮫島を難なく交わしてゴール。清家はこれで9試合連続ゴール。大宮は細かくパスを繋ぐサッカーをやろうとしているようですが、そんなに上手くない選手だらけでそんなサッカーをやるのは無理があり、しかもGKの足元も怪しげでGKを上手く使って浦和の強烈なプレス網をかい潜るのも難しい模様。おまけに守備は体をなしていないので大敗は必然だったかと。

 わずか24分で事実上勝負がついてしまったので、楠瀬監督は中2日で続くアウェー仙台戦をも睨んで36分に代表遠征もあってかかなり疲労が溜まっていた石川を下げて岡村を投入。さらに後半頭から3人交代して早々とテストモード入り。

 残念ながら投入した前目の選手にあまり良いところがなく(最も信頼できる菅澤ですらショートカウンターの好機にシュートが枠内に飛ばない・・・)、後半のシュートはたった3本。それでも浦和のタイトなプレス網は最後までさほど緩むことなくクリーンシートで試合終了。大宮が細かく繋ぐのを諦めて縦に大きく蹴りだそうとしても、出し手が常に浦和のプレスを受けているのでタイミング良く高精度のパスを繰り出せず、浦和守備陣に簡単にボールを回収されていたのが印象的でした。

 同日のゲームで2位I神戸が広島Rに負けたため、1試合消化が多い浦和との勝ち点差が7に。浦和はまだ残り6試合もあるので予断は許しませんが、ついに「アレ」が現実味を帯びてまいりました。

Urawal2_202404

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----

(得点)
2分  伊藤
10分 島田
14分 島田
24分 清家

(交代)
36分 石川→岡村
HT 島田→菅澤
HT 栗島→丹野(丹野左SH、伊藤CHへ)
HT 清家→佐々木
73分 塩越→高塚

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2024.04.18

しょうがの湯@渋谷 ~ 黒生姜ラーメン

Syouganoyu2403001

 渋谷駅から明治通りを南へ。渋谷3丁目歩道橋のすぐ近く。ほぼ4年ぶりの再訪で先客1、後客8。

 店内のタッチオパネル券売機で基本と思しき「黒生姜ラーメン(990円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「白生姜ラーメン」と「辛味噌油そば」。さらに期間限定の「味噌生姜ラーメン」など。前回往訪時は「黒生姜」と「白生姜」だけで、しかも後者は限定50食という扱いでしたが、経営が安定したせいかメニューが増えていました。

 店内は縦長L字型カウンター13席のみ。卓上にはミル入り胡椒、すり胡麻、酢、自家製生姜醤油だれ。

 前回往訪時は出来上がりを待っている間に生姜湯が出てきましたが、いつの間にかなくなったようです。もっとも生姜湯にしては妙に酸っぱくて、正直ラーメンのテイスティング(苦笑)の邪魔にしかなってない代物でしたので、無くなっても全く惜しくありませんが。

Syouganoyu2403002

 「生姜」をウリにしている店らしく、スープに生姜が効いているのははっきりと判ります。前回は「身体がポカポカするとかスースーするとか、生姜やり過ぎなほどではなく、動物系出汁の旨味をぶち壊さない程度に抑えた感じ」という印象を受けましたが、やり過ぎ感はないにせよ、生姜の効き具合はやや強くなったように感じました。

 ただそれ以上に表面の脂が随分増えた気が。とはいえ、醤油も妙な自己主張をしないので、美味さに釣られてついついぐいぐいと飲み進んでしまいました。

 麺は中太ストレートタイプ。表面の脂も手伝ってつるつるした口あたりで、噛み応えしっかり。スープも良く絡んで気に入りました。

 なんとかして値段を千円未満に収めたいのか、チャーシューの小ささには苦笑するしかありませんが、程よい煮込み加減でまずまず。海苔もまた小さい(さらに苦笑)。他に細メンマ、ほうれん草、ナルト、細切り生姜、、刻みネギ。

 前回往訪時は「再開発エリアならともなく、渋谷の南はずれでこの値段はかなり割高」と感じましたが、ラーメン屋全般に値上がり傾向が著しいせいか、もはや「ちょっとコスパが悪い」といったところでしょうが。今の渋谷ならこんなもんなのかもしれませんが・・・

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2024.04.17

【雑感】西野TD退任&浦和FB本部新体制

母さん・・・あの「浦和を背負う責任」どうしたでしょうね? ちょっと前まで土田SDや西野TDが盛んに嘯いていたあの「浦和を背負う責任」ですよ・・・

 4/2に報知&スポニチから唐突かつ同時に報道された西野TDの退任とそれを受けての浦和FB本部新体制について4/15に浦和から公式声明が出され、その翌日同声明を補足するように記者との質疑応答もなされましたので、それらへの雑感を記しておきます。

 それにしても、西野TDの退任、しかもライバルチーム=横浜Mのフロント入りというニュースは衝撃的でした!!戸苅FB本部長は「現在、他のクラブに行くことが決まったという話は、クラブとしては報告を受けておりません」と語っていますが、これは単に「横浜Mフロント入り」を当の横浜Mが公表していないので浦和が勝手に公表する訳にはいかないだけでしょう。

 西野TDの退任意向が表面化したのは4月に入ってから。すなわち報知&スポニチへリークした時期(4/2)と同時だったようです。ただ戸苅本部長は「昨年来、西野さんからはキャリアプランに関する相談を受けていました」ので、早晩この日が来ることは覚悟していたようです。

 そして堀之内SD誕生は西野TDの退任とは直接関係なく、「クラブ主導での方向性の維持と継続的な取り組みを、個人ではなく組織で実現していくことを基礎に据え」るために事前に後継者育成の準備が進められていたようです。

 個人的には昨年12月の土田SD退任時に「堀之内 聖課長」という文言が突然現れて驚いた記憶がありすが、堀之内は既に強化の仕事を7年もやっていて、「国内外のスカウト業務と契約を含めた交渉業務の2つがメイン業務」だったとのこと。さらに「昨年は約1ヵ月、2年前が3ヵ月くらいヨーロッパに滞在」して研鑽を積んでいたとのこと。

 社長声明にある「スコルジャ監督招聘にあたって堀之内SDの現地調査云々」の件は、息子に権力を禅譲するにあたって「実は息子はこんな凄い実績があったんやで!!」伝説みたいなのを宣伝し始めるあの国と似たような匂いがプンプンしていて話半分に聞いておくべきでしょうが。

 という訳で、堀之内SD就任は「他にやってくれそうな人がいないので、堀之内を祭り上げた」のではなく、ある程度長期的なビジョンに沿ったものだったことは安堵して良さそうです。

 ただ「第1章が土田・西野体制でつくってきた3年計画だと思います。そういった意味で少し世代交代をして、感覚的にも若いというのは(堀之内SDの)長所的な部分でもあると思います。」と戸苅本部長が言ってはいますが、「積極的に世代交代を進めた」とまで評価するのは無理筋で、やはり唐突な西野TD退任を受けて予定していたシナリオが少々前倒しになったことによる混乱は免れないと思います。

 また社長は「浦和レッズのチーム強化は、これまでもそうでありました通り、これからも個人ではなく組織で取り組んでまいります。」という旨の話を繰り返していますが、「結局のところ最終決断を下すのは人」なので人が代わることによる影響も大なり小なりありましょう。もっとも西野TDは最終的に決断を下す立場の方ではなかったのが幸いですが。

 なお、記者会見で土田SD退任後にSDが空位のままになっていたこと、そして今回はTDが空位になることを突っ込まれていました。TDはいるけどSDはいないのは「管領はいるけど将軍がいない」みたいなもので明らかにおかしい(=穿った見方をすれば浦和脱出を考え出した西野TDはSD昇格を固辞したのかも)のですが、SDはいるがTDはいないのは「複数人でお館様を支える仕組みができている」なら特におかしくはないでしょう。

Katye

 西野TDは2019年末のFB本部立ち上げ時にTDに就任して今年で5年目。監督や選手の獲得についてはSDと協働なのでどこまでが西野TDの功績なのか即断できかねますが、社長声明の言い方を借りれば「監督の選任をはじめとしたチーム編成は、フットボール本部内でのコンセプトの言語化、数値化と、アナリストによるデータリサーチ、国内外を問わず数多くの試合を対象に行うスカウティングレポート、更には海外スカウトによる情報収集等を通じて行われており、主観的分析と客観的分析を併用する仕組みになっております。」といった情報網&分析手法の整備は西野TDなくして成しえなかったと思います。

 そしてそこでの活躍が認められたのか、今般横浜Mへ転進。情報網&分析手法の整備から始めなければいけなかった浦和から、そんなものはCFGがとっくに整備している横浜Mへの転進なので、どこからどう見てもポジティブなジョブチェンジです。

 従って今般のジョブチェンジを「今時よくあること」、「西野TDを満足させられるような環境なり、ジョブなり、給与なりを提供できなかった浦和が悪い」とドライに受け止める方もいらっしゃるかと思います。

 ただ個人的に本件が釈然としないのは、「浦和を背負う責任」という言葉を盛んに嘯いていたのに、シーズン半ばにして浦和を退任してよりによってライバルチームへ「浦和の諸君、また会おう!!」とばかりにトンズラするのってどう考えても整合性が取れないから。契約期間を全うして転職するならともかく。シーズン半ばでの退任に関しては、社長声明によると「選手の登録が認められる登録期間の最大活用が期待できる」ことを勘案すればシーズン後半やシーズン終了後に交代するよりはマシという判断があったようですが・・・

 堀之内SDも「キーコンセプトになっている『浦和を背負う責任』という部分についても、継続していきたいと思っています。」と語ってはいますが、西野TDのこの様を見れば「浦和を背負う責任」なんてもはや「浦和との契約期間中は精一杯浦和のために頑張ってくれ」くらいの受け止め方しか出来ません。そしてそれはどのクラブでも同じこと。浦和に特殊なことではありません。

 西野TD退任で浦和が失った最大のものは西野TD個人ではなく、「浦和を背負う責任」そのものでしょう。少なくとも非常に軽い言葉に成り下がりました。

 

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2024.04.16

志多美屋本店@桐生 ~ 厚切りソースかつ丼

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 駒ヶ根、会津若松、福井などソースカツ丼がウリのエリアが全国に点在していますが、群馬の桐生もその一つ。往訪したのはJR両毛線桐生駅から東へ1kmのところにある「志多美屋本店」。地方都市にありがちなロードサイド店ではなく、旧市街地の商業エリアでもなく、なぜか住宅地のど真ん中に建っています。

 11時の開店時間前から入り口は開いてて、ウェイティングリストに名前を書き込んで暖房の効いた待合室でしばし待機。出足はさほどでもなかったのですが、相当な人気店のようであっという間に店内は満員になり、退店時には待ち客ゾロゾロ。結構お年寄りの客が多いのには驚きました。

 店内のメニューを見て、1日15食限定の「厚切りソースかつ丼(1290円)」を注文。「少々時間かかる」と言われましたが、揚げ時間がかかるのか確かにレギュラーメニューのソースカツ丼の注文ににバンバン抜かれました。

 またソースかつ丼専門店ではなく、玉子かつ丼や玉子丼、親子丼といったメニューもあるにはあるのですが、それらを注文する方は全く見かけず。

 店内は4人卓×4と2人卓×2、さらに店奥の小上がりに4人卓×4。卓上にはサラダドレッシングと醤油のみ。

Sitamiya2403002

 厚切りソースかつ丼はサラダとミニ冷奴、味噌汁、そして漬物(白菜の浅漬けと苦手のきゅうりの糠漬け)付き。

 サラダは千切りキャベツとスライスタマネギといった構成ですが、キャベツの千切りをカツの下に敷く店が多く、逆にキャベツが付かない店もままある中で、別皿で出てくるのには意表を突かれました。

 平たいとんかつを切り分けたのではなく、団子状で出てくるのでルックスにあまり厚切り感がありませんが、食べてみると確かに分厚くて、それがなんと6個も!! 肉はヒレカツで、その割にはちょい硬い気もしましたが悪くはありません。

 ソースは全然スパイシーではなく、やたら甘くもなく、辛くもない、強いて言えばちょっと醤油寄りの和風テイストでしょうか。これといって癖がなくて良い意味で中庸です。

 サラダには何もかけずに箸休めとしてちょいちょいつまみながら一気に完食。完食には全く苦労しませんでしたが、食後は流石に胃にずっしり。大盛りを頼んでいる客も結構いましたが(苦笑)。

 これといった地方色はなく、サラダが別皿なのを除くとこれといったユニークな面もありませんが、食べ手を選ばないのが人気の秘訣なのかも。

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2024.04.15

【短感】23-24年第14節:浦和L 2-0 N相模原

 代表ウィークを挟んで2週間ぶりに再開されたWEリーグ。浦和は高橋はなが右腓骨筋腱脱臼で3月28日に手術を行って全治6週間との話が中断期間中に公表されたのでいよいよスタメンに選択肢はなり、大乱打戦となった前節長野戦からGKを福田から池田に戻しただけ。

 但しサブに西村や西尾どころか、今年ユースから昇格したばかりの竹内が入ったのにはびっくり。代わりに後藤、角田、佐々木がベンチ外に。

 試合は立ち上がりから一方的に浦和がボールを支配するも相模原がミドルゾーンに敷く守備ブロックを攻略できずに時間が徒過。特に代表の米国遠征帰りの清家が明らかに精彩を欠いていて、清家がスピードで強引に相手最終ライン裏へ抜ける攻撃パターンが出来ず、浦和の攻撃は左サイドに偏りがち。

 序盤の浦和の決定機は8分左サイドから伊藤クロス→ボックス内で清家→島田→清家と繋がりましたが、清家のシュートは角度が厳しくてGKセーブ。

 その後も浦和はなかなか良い形は作れませんでしたが、先制点となったのはやはり左サイドから。27分水谷斜めにゴロパス→島田スルー→アーク付近で清家が左へ叩いて塩越がボックス内から中へ折り返すと見せかけてループ気味のシュート!! 塩越のゴールはなぜかやたらゴラッソが多い謎。

 42分には珍しく右サイドから決定機。遠藤が高い位置でボールを奪ってのクロスを相手DFがクリアし損ねて、清家→伊藤→清家の決定機が生まれましたが、清家のシュートは置きにいったような形となってGK難なくセーブ。前半ATにも左サイドから水谷クロス→清家ヘッドの決定機がありましたが、これも決められず。

 個人的には相模原の運動量が落ちてきた終盤に菅澤投入で試合を決めに行くシナリオを想定していましたが、楠瀬監督はなんと後半頭から菅澤を投入。菅澤のコンディションが上がってきて稼働時間が伸びてきたのは大いに結構ですが、代えられたのはどう見てもお疲れの清家ではなく島田だったのにはびっくり。

 そして菅澤投入後も残念ながら一方的に浦和が押しているのに決定機は作れない戦況は全く変わりませんでしたが、60分塩越CK→清家ヘッドが炸裂して浦和に待望の追加点!!本来の持ち味=スピードとは全く関係のないセットプレーから得点するとは、清家の決定力はどこから沸いてきたんや???

 ダントツで最下位、今季一勝もしていない相模原はとりあえず今季残り試合は守備の立て直しに専念しているようで攻撃の形は全く作れず。偶発的にFWにボールが渡った際に浦和CBが一対一の対応を誤るとか、相手のファウルで倒されたのに主審がファウルを取ってくれないとか、シュートがディフレクトするとか、そういうアクシデントでもないと浦和は失点しそうにありませんでした。

 よって2点差がついたところで楠瀬監督は続々と若手を投入してお試しモード入り。中3日で大宮V戦が控えているので主力を休ませる意味合いもあるでしょう。正直前目に投入された若手は当たり負けが目立ってまだまだ。最も可能性を感じたのは左SBに投入された岡村でしたが、久しぶりに左足でクロスを入れられる左SBだったからという色目もあるかも(苦笑)。

 一方的にボールを保持している割にはシュート12本、CK3本止まりとそんなに良い試合には見えませんでしたが、相手のシュートはわずか2本。CKも1本だけ。なんの紛れもなく実力差通りに危なげなく勝つというリーグ優勝を目指すチームらしい試合だったと思います。

Sagamiharal2404

-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
27分 塩越
60分 清家

(交代)
HT 島田→菅澤
72分 塩越→岡村(岡村左SB、水谷左SH、伊藤トップ下)
78分 水谷→西村
78分 長嶋→丹野(西村左SB、岡村左CB、丹野左SH)
83分 清家→竹内(竹内トップ下、伊藤右SH)

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2024.04.14

大人の焼き鯖寿し@福井・番匠本店(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 福井の番匠本店といえば「かにめし」が有名ですが、「大人の焼き鯖寿し」という見慣れない駅弁を見かけたので早速試食。焼き鯖といえば福井県でも番匠本店がある越前ではなく、若狭の名物ですが、そんな細かいところはつっこまない方向で(苦笑)。

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 焼き鯖寿しがでーんと横たわるだけの非常にシンプルな一品ですが、焼き鯖が分厚いのなんの!!

 鯖本体の旨みに焼きを入れたことによる香ばしさがアクセントになり、しかも胃もたれしそうな脂っ気はすっかり抜け落ちていて実に美味い。

 「大人の」をわざわざ冠したのはシャリにわさび酢飯を採用し、さらにわさび菜まで散らしているからでしょう。当然ながら絶えずピリピリした刺激を感じながら食べ進むことに。しかし、このわさび風味が焼き鯖によく合う。魚臭さを消すのにもひと役。

 最近は回転寿司やスーパーのパック寿司などではわさび無しがデフォルトですが、そういうのを邪道と思えるようになってこそ大人だと言わんばかりの逸品。

 いやはや恐れ入りました。

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2024.04.13

【DAZN観戦記】24年第8節:柏 1-0 浦和 ~ 3歩進んで3歩下がる

「今季は出来不出来が激しいシーズンになりそう」と覚悟はしていましたが、それにしても今季の浦和が負ける時はホンマ全く何の見どころもないまま負ける。日立台へ赴かれた方々の帰りの足取りはさぞかし重かったでしょうなぁ・・・

《スタメン》

 浦和は前節から岩尾→小泉と1名入れ替えのみ。しかも岩尾はベンチにも入らず、試合後の監督会見によれば「火曜日の練習で非常に小さな筋肉のケガをしてしまった。」とのこと。

 一方、今週大原に戻ってきたショルツが早々にベンチ入りした他、堀内がベンチ入りしたのが超サプライズでした。如何せん堀内は昨季ほとんど試合に出ていないのでヘグモが堀内をどこで使おうとしていたのか皆目判らずじまい。

 柏は関根→川口、熊坂→土屋。島村→戸嶋、細谷→小屋松とスタメン4名入れ替え。

 なおパリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジア杯カタール大会参加のため、浦和は大畑、柏は細谷&関根が離脱中。

《試合展開》

 強烈な前プレからゲームに入った柏に対して、浦和はミスを連発。3分には佐藤の縦パスに対して伊藤の対応がアバウトすぎたところからカウンターを食らってサヴィオに決定機。12分には持ち上がってハーフラインを越えようとしたマリウスがボールコントロールを失ってカウンターを食らって小屋松に決定機。

 序盤の浦和はビルドアップにも苦しみ、ロングフィード一発でWGに柏最終ライン裏を狙わせるもこれまた不発。チャンスらしいチャンスは9分CKからサンタナのシュートはわずかに枠を逸れた場面だけ。

 それでも20分過ぎからようやく浦和が柏を自陣に押し込んでサイドからクロスを入れる形ができ始めるもチャンスになったのは30分前田のクロスをサンタナが折り返してグスタフソンが突っ込んだ場面くらい。続く31分には小泉が左サイド奥を抉ってクロス→サンタナがヘッドで繋いで後方から前田がボレーシュートを放つもはるか上空へ。

 柏は序盤の決定機を逃した後はこれといったチャンスは出来ず、スコアレスで前半終了。

 浦和は膠着した戦況を打開すべく、後半頭から盛んに縦ポンで柏最終ラインの裏を狙ってはいましたが、曲がりなりにも攻撃の形になったのは50分佐藤ロングフィード→石原クロス→サンタナがボックス内でポスト→小泉のシュートで終わった場面だけ。

 一方柏は浦和を自陣に押し込んだ時間帯で54分右サイドに流れたサヴィオが犬飼のパスを受けてどフリーでクロス→ファーでジエゴヘッドの決定機を作ったもののここは西川が好セーブ。ただ柏最大かつ唯一の危険人物サヴィオをどフリーにしている浦和の守備っていったいどうなっているのか??

 先に動いたのは柏。58分戸嶋→島村、小屋松→木下と2枚替え。一方浦和は60小泉→中島、前田→大久保の2枚替えで中島トップ下の4-2-3-1へ布陣変更。しかし、この時間帯以降は後半頭に頻出した「ロングフィードでの柏最終ライン裏狙い」はすっかり影を潜めてしまい、タイトなままの柏守備ブロックを前にショートパスだけで立ち向かい続けることに。

 そして72分またしても右サイドに流れたサヴィオが白井の縦パスを受けて渡邊の裏を取ってどフリーでクロス→木下がボックス内で合わせて柏先制。DAZN解説の林氏は戻りが遅い伊藤を叩いていましたが、それ以前に松尾が戻ってこれずに前方で散歩しているのがなぁ・・・もともと守備に多くを期待できない渡邊が数的不利に陥っているのは誠に気の毒でした。

 浦和は76分に安居を投入して中島を左SHに出した辺りから加速度的にグダグダ度合いマシマシに。最後に伊藤に代えて興梠を入れて布陣を4-4-2に変更。解説林氏は「この方が柏は嫌がると思いますよ!!」と鼻息を荒くしていましたが、浦和は浦和でこの形を全く練習していないのか何の効果もなく、的確な選手交代でプレス強度を保ち、コンパクトな守備陣形を維持しつづけた柏相手に最後まで手も足も出ず。

《総評》

 「終始前がかりで、両WGを軸にサイドから殴りまくるサッカー」をイメージしていたら、前がかりにすらさせてもらえず、守備の穴だけはしっかり突かれてウノゼロの完敗。たった一点差ですが、試合内容的にはボロ負けという印象が強く残りました。結果的に殴り合いの試合になっても不思議はないサッカーをしているのに、こちらはほとんど殴れないまま終わる。これはメンタル的に非常に堪えます。

 走行距離でもスプリント回数でも柏にだいぶ差をつけられたようです。動きの量だけでなく質でも完敗。柏のタイトな守備ブロックを広げようとする試みすら中途半端に終わって手も足も出ずに完敗。

 リカ1年目は試合毎に「できること」が増えてゆく様が割とはっきり判ったのが良かったかと。今季は3歩進んで3歩下がる感じなのが実に辛い。毎週が賽の河原。しかも焼け跡、廃墟から始まったリカよりヘグモの初期条件は良いはずなのにこのありさま。これって監督の能力を疑問視されても仕方がないでしょう。

 柏は別に難しいことはやっておらず、井原監督の言い方を借りれば「強度の高いところも含め、前からプレッシャーを掛けにいこうと。選手はそのサッカーを90分間しっかりやってくれたと思います。」とただそれだけ。当然選手の消耗が激しいので、U-23代表絡みも含めてスタメンを4名も入れ替え、かつ後半も早め早めに選手を代えて運動量をなんとか維持し、それが見事に奏功しました。サヴィオ以外はスーペルなタレントは全くいませんがやるべきことを全員がサボらずにやる。サヴィオも案外守備を頑張れる。得点は少ないが「負けないチーム」になっているのも納得。

 一方、ヘグモは試合後会見で敗戦の主因を「本日は相手の背後に大きなスペースがあったので、そこを狙おうと思ったが、出し手と受け手のタイミングがあわなかった。」と総括しています。柏のプレスがきつくて受け手が楽に縦パスを入れられる機会が少なかったのでしょうが、そりゃ最も期待できるパスの出し手=グスタフソンがあれだけ柏に掴まったままでは良質な縦パスも出ないでしょうなぁ。

 そしてなんでグスタフソンが掴まったままかとなると、要は「岩尾がいないから」。岩尾がいないとIHの人材不足で全く機能しない4-1-2-3にはホトホト参りました。単に中盤に3人いるだけで、それらの動きに連携らしくものは一切感じられず、ただただ浮遊しているだけ。

 小泉は久しぶりの試合なのでまだしも、伊藤がIHとして成長する様子がないのは困ったもの。そしてFC東京戦に続いて柏戦でも失点に関与。試合後ヘグモは「クロスが入ってくるときは、CBの前のスペースをしっかり埋めなければいけないと思います。」とこぼしており、伊藤のスタメンはもはや諦める時期に来たのではないかと。

 また柏にカウンターではなく、低い位置に守備ブロックを敷いて守っている時にサヴィオに2度も決定機を許したのには参りました。浦和の守備ブロックって昨年から一変してタイトでもなんでもなく、肝心なところで穴が開きまくり。戻ってこないWG、戻ってこないIH。終始前がかり、終始前残りなのでそうなるのは仕方ないのかもしれませんが、そんなリスクを抱えながらも全然攻めの形は出来てないとは残念にも程がありましょう。

 今季の浦和は浦和以上にぶっ壊れているチームをボコボコにして溜飲を下げるくらいしか楽しみはなさそうです。優勝なんて口にするのもおこがましくて、個人的にはしばらく封印です。

Kashiwa001_202404

《選手評等》

・木下は浦和→水戸→京都と長いリハビリ期間を経て、ようやくコンディションが整ったのかなぁ。J1で通用するとは予想外でした。

・不自然な私服で日立台へ行って、無理矢理声を押し殺す場面は特にないまま帰るって、結構辛いものがあるなぁ。現地組お疲れさまでした。

松尾---サンタナ---前田
--小泉----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--佐藤-石原
-----西川-----

(交代)
60分 小泉→中島
60分 前田→大久保
76分 松尾→安居
79分 伊藤→興梠


--小屋松--サヴィオ---
山田--------戸嶋
---白井--土屋---
ジエゴ-古賀--犬飼-川口
-----松本-----

(得点)
72分 木下


(交代)
58分 戸嶋→島村
58分 小屋松→木下
68分 土屋→熊坂
90+2分 サヴィオ→熊澤

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2024.04.12

レストラン東洋軒 トキハ別府店 ~ とり天食べ比べセット

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 大分名物「とり天」でひときわ名高い「レストラン東洋軒」。本店はフェリーターミナル近くの街はずれに近いところにあって行くのが面倒なので、トキハ別府店の地下のフードコート「湯けむり横丁」にある支店を訪れてみました。

 訪れたのは風呂上りの15時過ぎ。フードコート全体はガラガラでしたが、それでも場所柄インバウンド客が「東洋軒」に三々五々やってきます。今回は「とり天食べ比べランチ単品(1122円)」とビール(550円)を注文。

 なお中途半端な時間なせいかランチメニューとグランドメニューを併売していて、同じ商品でもランチメニューのほうが安くて量が少ない模様でした。「とり天食べ比べ」だとランチは150g、グランドメニューは200gといった感じ。

 ちゃんと揚げたてを出すせいか、電子ベルを渡されてしばし待機。

Toyoken2402002

 とり天は、プレーン、柚子風味、あおさ海苔の3種類。調味料はからしが付いたポン酢と塩の2種類。

 一般論としてはポン酢だとどうしてもその味が卓越しすぎるので、味付けには塩の方が良さげ。でも残念ながら「塩でとり天本来の旨さを活かすほうが良い!」と断言できるほどとり天が美味いとは言い難いかと。柔らかくて、軽くてさっぱりした味わいなのは良いのですが、正直ちょっと期待外れ。結構出来にブレがあるのかなぁ???

 なお3種の中ではあおさ海苔は海苔の自己主張が強すぎでイマイチ。逆に柚子風味は柚子だと気づかないレベルで、なんだかんだとプレーンタイプが最も気に入りました。またサラダが良い箸休めに。

 ビールはスーパードライの中瓶しかないのが残念でしたが、ジョッキを冷やして出すのは好印象。風呂上がりにやってくる客が多いせいか、そんなところはしっかりしています。

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2024.04.11

トラちゃんラーメン@川口 ~ 中華そば

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 川口駅東口、樹モール入り口近く。「ちえちゃんラーメン」の跡地。11時開店の5分前に到着したところ先客2。その後後続はなく、開店後4。

 隣の隣が「武蔵家」で向かいに「鷹の目」と川口の人気店に囲まれて「ちえちゃんラーメン」は値下げも虚しく閉店を余儀なくされました。「ちえちゃん」と「トラちゃん」、屋号やメニュー構成などよく似ていますが、両者の関係は不明。

 店内の券売機ボタンを見て「中華そば(750円)」を注文。新宿・小滝橋通り沿いの「クマちゃん」同様、券売機下に置いてある赤のプレートを食券と一緒に提示するとご飯が無料サービス。しかもおかわり可。

 メニューは「中華そば」「もり中華」の2点のみ。ただ「塩」への変更ができるようです。

 店内は縦長コの字型カウンター13席。卓上には酢、一味、コショウ、おろしニンニク、青がっぱ(きゅうりの漬物)、んモーッHOT(辛味調味料)。

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 「クマちゃん」同様、スープは丼になみなみと注がれた状態で登場。動物系出汁はしっかり効いており、しかも「クマちゃん」は「その旨味を完全にかき消してしまうくらい塩気が強い」という感想を抱いたのに対して、こちらはそこまでしょっぱいとは感じず。また「クマちゃん」ほど表面の脂層が分厚くはなく、それゆえ無駄に熱々でもありませんでした。
 
 麺は新宿だるま製麺製平打ちほぼストレート中太タイプ。つるつるした口当たりですが、「もっちり」と形容するには若干柔らかめの茹で上がり。この手のラーメンには調味料を入れてナンボなので「んモーッHOT」を試してみましたが、これが実に良く合いました。
 
 チャーシューは薄いながらも「チャーシュー麺」と称してもなんら不思議はないくらいたっぷり入っています。刻みネギも多め。他に細メンマ。
 
 無料のライスは半ライスくらいしかなく、チャーシューだけでおかずには十分すぎるくらい。青がっぱで口直ししてフィニッシュ。

 「武蔵家」&「鷹の目」と人気店に囲まれた立地ですが、両店より明らかに客の年齢層は高いので十分共存できるような気がします。「ちえちゃん」やその前の「凪」みたいに開店時の価格設定をミスったのが災いして短期間で撤退を余儀なくされる愚も犯していませんし。

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2024.04.10

カレーの市民アルバ@秋葉原

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 石川県小松市で創業した「カレーの市民アルバ」。「ステンレスの器にご飯とカレーが盛られ、さらにキャベツの千切りが添えられ、それらを先割れスプーンで食べる」といった辺りから広い意味で「金沢カレー」のカテゴリーに属するチェーン店です。ただ石川県外の店舗が少ないので知名度は「ゴーゴーカレー」や「チャンピオンカレー」には遠く及びません。

 往訪したのは秋葉原店。「野郎ラーメン」の並びで住友不動産秋葉原ビルの北あたりのごちゃごちゃしたエリアにあり、先客2、後客11。どこで聞きつけてくるのか、外国人の家族連れが2組やってきたのには心底驚きました。

 店内のタッチパネル式券売機を見て、定番人気カレーのタブの先頭「カツカレー(900円)」を注文。並盛250g/大盛り350g同値段なので大盛りにしてもらいました。

 タッチパネル式券売機の難点でメニューの全貌は掴めませんでしたが、「定番人気カレー」は他にアルバカレー、チキンカツカレー、しょうが焼き合いがけカレー、オムカレー、トマトバジルカレーといったメニューも。

 店内は縦長L字型カウンター8席と4人卓×3。卓上には福神漬け、ソース、そして真っ赤な辛味粉。

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 カレーはこれまた金沢カレーらしい黒みががった濃厚でどろっとしたタイプ。さほど辛くなく旨味で押しまくるタイプです。カツにカレーをかけないのは意図的なのかな?

 カレーの市民アルバの公式サイトによると「アルバカレーのルーはシチューがベース。ヨーロッパ修行の末に作り出した、欧風カレースタイルです。小松の工場で作っているルーはタマネギをたくさん使い、野菜と牛肉をじっくり6時間以上煮込むことで、深い味わいを出しています。」とのことですが、秋葉原店等首都圏の店は石川県内の店とは運営主体が違うので、商品がまるっきり同じではないかもしれません。

 カツは厚みがありませんが、油が良いのかかなり軽い揚がり具合で食後は全く胃もたれせず。

 非常に無難な一品で、しかもメニューが多いので普段使いできそう。

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2024.04.09

ふくや@大分 ~ 野菜とんこつラーメン

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 大分駅構内「豊後にぎわい市場」内。もともと大分駅前広場の一角にあった人気店が再開発に伴ってエキナカへ移転した模様。ほぼ2年半ぶりに再訪。場所が一段と良くなったためか、早い時間帯から賑わっていて絶えず10人前後の客入りをキープしていました。。

 券売機はなく卓上のメニューを見て店の名物とされる「野菜とんこつラーメン(880円)」を注文。麺の硬さを聞かれたので「硬め」でで注文しました。後払い。

 メニューは他に豚骨十割の「元ラーメン」、鶏×豚骨のダブルスープ「豊ラーメン」、G系風の「ふくや太一」など。

 店内は縦長カウンター10席くらいと2人卓×1、4人卓×4。卓上には将軍からし高菜、紅しょうが、生ニンニク、ラーメンのたれ、コショウ、柚子コショウ、ラー油、餃子のたれ。前回往訪時にあったすりごまが無くなったり、ちりめん辛子高菜が将軍からし高菜に変わっていたりと微妙な変化が。店員が居酒屋然としていた前店のノリをそのまんま引き継いでいて、店内に店員のでかい声が響き渡るのが少々鬱。

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 おお、なかなか壮観なビジュアル。麺の上にもやしやキャベツ主体の炒め野菜がどっさり。他にたまねぎ、きくらげ、にら。さらにわずかに豚肉も。前回あったイカゲソが見当たらなかったかわりにさやえんどうを発見。刻み青ネギと白ごまを散らしてアクセントに。

 ややとろみがかったスープは豚骨の旨味がぎっしり。前回はかえしがきつすぎる印象を受けましたが、今回はさほどもでなくバランスはずっと良くなっていました。この辺作り手によるブレがでかい店なのかも。なお将軍からし高菜は予想以上に辛くて入れすぎ注意。

 麺は細麺ストレートで、水気の少ないざらつきのあるタイプ。指定通りしっかり硬めで出てきて、これなら細麺でもスープに全く負けていません。替え玉を頼んでいる客もいましたが、野菜とんこつラーメンだとデフォルトでもボリュームたっぷりで大満足の一品でした。

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2024.04.08

栄養軒@宮崎神宮 ~ 肉デラ

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 宮崎神宮の「一の鳥居」のすぐそば。11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店直前に地元の方々がゾロゾロやってきて、退店時にはテーブルがほぼ埋まる感じに。

 メニューはラーメン一本でトッピングでバリエーションをつけているだけ。ただメニューの表記が非常に変わっていてメンデラ、肉デラ、Wデラという謎の文言がずらずら。要するにメンデラ=麺大盛、肉デラ=チャーシューメン、Wデラ=チャーシューメン大盛なので、今回は「肉デラ(950円)」を注文。

 店内はL字型カウンター9席と4人卓×3、小上がりに4人卓×3、6人卓×3。卓上にコショウとおろしニンニクではなく、ニンニク醤油というユニークな一品。着席するといきなりたくあんが出てくるのは鹿児島とそっくり。

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 どんよりしたスープのルックスほどこってりではなく、かえしも甘め。ただ特製の焦がしラードが加わっているため若干癖があります。また卓上のニンニク醤油を入れるとパンチマシマシで実にいい感じに。

 自家製の麺は並太ほぼストレートでつるつるした口当たり。最初はやや柔らかめに感じましたが、案外噛み応えがあって気に入りました。スープとの相性、絡み具合も文句なし。メンデラを頼む客が目立ちましたが、デフォルトでも特に量は少なく感じず。

 チャーシューはバラ肉で、旨味が抜けたような淡白な味わい。「デラ」というほど量は多くありません。

 細もやしは若干青臭さが残った感じ。他に刻み青ネギ、メンマ。

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【観戦記】24年第7節:浦和 3-0 鳥栖 ~ 浦和桜が満開じゃ!!!

 赤者は「相手の嫌がる位置をとってきっちり崩す」「リスクをコントロールしながら点を取りにゆく」みたいなお利口さんなサッカーではなく、とにかくワーワー、前へ前へが大好きなんだよなあ。上手く行ってる時のヘグモはめっちゃ浦和向き。上手く行ってる時は!!

《スタメン》

 浦和は監督から「FC東京戦で膝を少し痛めた」との話が合った酒井がベンチ外になって石原がスタメンに抜擢された他、大畑→松尾と入れ替え。安居がついにベンチ入り。

 鳥栖は丸橋→木村、冨樫→アラウージョとスタメン二枚入れ替え。キム・テヒョンは丸橋に代わって本職の左SBへ戻った格好。

 なお鳥栖は例年オフに主力が大量に引き抜かれる「賽の河原状態」でリーグ開幕を迎えるのが通例。しかし、もはや引き抜かれて然るべき選手も少なくなったのか、今季は昨季の主力からCF小野(新潟)、ファンソッコ(蔚山)、岩崎(福岡)がいなくなった程度で、代わりにCFヒアン(横C)、CBキムテヒョン(仙台)、丸橋(C大阪)などを補強。よって例年ほどの賽の河原状態ではない模様。

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《試合展開》

 立ち上がりの浦和は左サイドから松尾&渡邊のコンビネーションプレーで大攻勢。4分渡邊のシュートはブロックされたものの、それで得た岩尾CK→サンタナヘッドで浦和が早々と先制。サンタナがマークについていた長沼を上手く交わしてどフリーになりましたが、これはサンタナの前後にいたマリウスや佐藤を含めてのデザインされた形だったようです。

 しかしその後の試合内容はやや塩分高め。浦和の前ハメは何とも微妙で鳥栖もビルドアップにそれなりに困ってはいましたが、浦和は高い位置でのボール奪取によるショートカウンターの好機を活かしきれず。

 また浦和は前ハメを交わされて自陣に押し込まれる場面も少なくありませんでしたが、鳥栖はボールを握ったところで右サイドからしょっぱいクロスを入れるのが精一杯。結局浦和のカウンターに晒される場面が目立ちましたが、残念ながら浦和はこれも活かせず。

 10分石原→サンタナポスト→石原スルーパス→前田ボックス内突入は鳥栖のプレスを交わしまくった見事なものでしたが、前田がわずかにオフサイド。20分グスタフソンのボール奪取から始まるロングカウンターで石原縦パス→岩尾ヘッドで落としてボックス内に前田突入という好機がありましたが、前田はシュートを撃ち切れず。

 浦和が先制点を取った後の最大の決定機は珍しく鳥栖を自陣に押し込んだ時間帯で、42分伊藤スルーパス→サンナタがシュートを放ちましたが、ここはGKセーブ。というか、サンタナの坊主頭が一つ前に出ていてそもそもオフサイド。

 一方鳥栖はしきりに渡邊の裏を突いていましたが、前半曲がりなりにも攻撃の形になったのは意外にも左サイドからで37分菊地クロス→長沼ヘッド。長沼は上手くマリウスの前に入りましたが、身体が伸び切っているのかヘッドが力なく西川のもとへ。

 塩分高めの戦況を打開すべく先に動いたのは1点ビハインドの鳥栖。後半頭から福田→横山、アラウージョ→富樫の2枚替えで、左SH横山、右SH長沼、CH菊地と配転。しかし、その甲斐もなく53分菊地の緩すぎるパスをカットした佐藤がそのまま前進してセンターライン付近からふんわり浮き球で前方へ展開→裏抜けに成功した松尾がGKすら交わして難なくゴール!!

 前半26分にもマリウスの縦パスを受けて松尾が裏抜けした場面があり、鳥栖の高い最終ラインの裏を狙うのは戦前からの狙い通りだったと思われますが、それにしてもCB佐藤の持ち出し&正確で受け手に優しいフィードは見事でした。

 その後は浦和の前ハメが猛威をふるって、ほぼ一方的な浦和ペースに。56分マリウスがハイボールを跳ね返したのが伊藤に繋がって前田→伊藤の決定機となりましたが、ここはGKセーブ。

 ヘグモは三連戦を考慮してか、64分前田→大久保、71分岩尾→小泉、松尾→中島、さらに81分サンタナ→興梠、伊藤→安居と矢継ぎ早に選手を代えましたが、選手交代が悉く不発だった前節FC東京戦とは一変してやることなすこと全てが上手く行く好循環に。

 80分小泉スルーパス→中島シュートはやや角度が厳しくてGKにセーブされましたが、83分大久保→中島→大久保のコンビネーションプレーがハマって3点目。右からカットインしてきた大久保を中島が上手く使えるのはヴェルディ育ちだからこそ判りあえる何かなのか・・・北関東ではダメだったのか・・・

 90+4分にも小泉スルーパス→大久保の決定機がありましたが、大久保はGKとの一対一でシュートを仕様通りにGKにぶつけてしまい「夢のドッペルパック」ならず。

 後半の鳥栖は選手を替えれば替えるほど悪くなり、昨季まではGKを巧く使って得意としていてビルドアップが全く出来なくなって浦和相手に手も足も出ず。デュエルでも概して劣勢で、全然鳥栖らしくなくなってきたみたいで・・・ そして既に2点ビハインドなのにグスタフソン・中島・興梠とめっちゃ寄せてもボールなかなか奪えない選手が浦和には3人いると判った時の鳥栖の絶望感はハンパなかったでしょうなぁ・・・そして3点目を取られて事実上試合終了。

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《総評》

 DAZNのスタッツを見るとシュート数浦和21対7、うち枠内8対2。しかも浦和のシュートはボックス内から撃っているのが大半。鳥栖はGKパク・イルギュの奮戦でなんとか3失点に留まったと言っても過言ではないくらいの、結果・内容とも浦和の圧勝でした。

 前節FC東京戦はサンタナの超ロングシュートが決まってなんとか先制したものの、後半の失点の仕方が酷い上に立て続けの失点で逆転された後はこれといった反撃も出来ず、選手交代は悉くハマらず試合終了。「負けは負けでも負け方にも程があるだろう!!」と憤懣やるかたない赤者にガソリンをぶちまけるような酷い負けだったので続くホームゲーム鳥栖戦で連敗したらヘグモ監督は一気に逆風の嵐に見舞われること必定と思っていました。

 ところがふたを開けてみたら前節とは一変してケチのつけようがないほぼ完全無欠の完勝。正直鳥栖の出来が酷すぎたからとは思いますが、FC東京戦でにわかにかき曇った暗雲を吹き飛ばすかのようなほぼ100点満点の快勝でした。悪く言えば今季は試合による出来不出来が激しいシーズン、失点は少ないがスコアレスドローだらけだった昨季とは一転して安定して勝ち点を積めないシーズンになるかもしれません。

 試合前の会見でヘグモは「最終ラインは低すぎない?」「GKどうすんねん?」「チンタラ戻っている敦樹をどう考えとるん?」「守備に約束事はあるんか?」等々とにかく守備が酷い件について厳しい質問に晒されていましたが、ヘグモなりに修正したのでしょう。

 この試合後の会見で「前線のプレスがハッキリする」→「DFたちはより状況を読みやすくなって、自分のゾーンに入っている相手に対して強く行くことができる」と、この試合で良くなった点を雄弁に語っています。アンカーの周りのスペースを使われがちな問題点に対する一つの解は「CBが前に出て潰す」なのですが、CBが前に出られるようにするには前からのプレスが効かないと意味がありません。そこまで短期間でよくヘグモが立て直したと思いました。

 また浦和のもう一つの課題=ビルドアップも鳥栖の前ハメが効かなかったことを川井監督が嘆いているのを見ると、歩みは遅々としながらも改善している模様。10分の好機はその一例。ヘグモはそれに加えて「攻撃の面では、後ろからつないでプレーするところがさらに発展していると思います。後ろからつないで組み立てていって、それをゴールにつなげることもできますし、その中で相手がマンツーマン気味にマークをしてきたときに前線の選手を使う判断もすごく良かったです。」と細かく繋ぐ場面と一気に裏を狙う場面の使い分けが出来てきたことを称えています。

 前半自陣に押し込まれる時間帯もそこそこありましたが、この試合の浦和は総じて前がかり。赤者は「相手の嫌がる位置をとってきっちり崩す」「リスクをコントロールしながら点を取りにゆく」みたいなお利口さんなサッカーではなく、とにかくワーワー、前へ前へが大好き。そしてこの試合ではその前がかりな姿勢がハマりました。上手く行ってる時のヘグモはめっちゃ浦和向き。上手く行ってる時は!!

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《選手評等》

・酒井の故障を受けてついに浦和でスタメン出場を果たした右SB石原は出色の出来!!一対一に強くて強度マシマシ系な辺りはいかにも湘南育ち。石原はガンガン前からハメに行く守備でこそ活きるタイプなのでしょう。低い位置で守備ブロックを組んだ時の評価はまた別かもしれませんが、それはそもそもヘグモ流ではありませんし。石原はイケメンだから出番増えると人気でしょう。

・石原は妻子を湘南エリアに残して単身赴任しているそうですが、やっと家族に「パパ、試合に出たよ!!」って胸を張って報告できそうでなにより。そして試合後のインタビューでは常に降格の危機と背中合わせだったチームから優勝を狙えるチームにステップアップ出来た喜びが迸っていました。だからサブでも全然腐らなかったのでしょう。そしてようやく回ってきた出番で大ブレイク。本当におめでとう!!

・そして石原と共に「仕方なく使ってみたら滅茶苦茶良かった!!」の両巨頭になっているCB佐藤。単にハイボールを跳ね返すのが得意なだけでなく、後方から縦パス突きさしまくるわ、おまけに前が空いてたらガンガン持ち運ぶわとショルツ不在を全く感じさせない獅子奮迅の働きぶり!! 松尾へのアシストなんてショルツがいくら試しても全然上手くいかない「モーゼ攻撃」がハマったようなもんだからなぁ・・・これが「シン・モーゼ攻撃」なのか!!!そしてこの佐藤の出番がなかったG大阪のCB陣ってどんなに凄かったんだろう???

・サンタナはようやくコンディションが100%整ったようで、開幕来外しまくったヘディングシュートがようやく炸裂。そして守備面での貢献度も案外高く、ポストプレーもボックス内で踏ん張れるほど得意ではないにせよ組み立ての過程でそれなりに使えることも判明。またJリーグ歴が長くなったせいか、CBに抱え込まれるなどのファウルを全然取ってくれない残念な主審にぶちきれないのが良い。カンテはなんか知らんけど突然スイッチ入って一発レッドもらってたからなぁ・・・そこそこ点を取ってくれる上に攻守のバランスを考えればユンカーはもちろんカンテよりも良いCFかも。

・献身的にボールを狩りに行く中島って何かのバグかよ!!って思いました(苦笑)良い意味で調子乗りの若者みたいなプレーぶりでした。

・鳥栖時代の仙頭が岩波の頭目掛けて繰り出したライダーキックをイエローどまりにした事案に象徴されるように、とにかく判定基準が滅茶苦茶なことで悪名高い笠原主審。昨年もFC東京との開幕戦で東のファウルやりたい放題を放置。そしてこの試合では27分石原のテヒョンとのイーブンな競り合いにはイエローが出て、松尾がCB山﨑の裏を取って抜け出しかかったところで、足をかけて止めた山﨑にイエローが出ない不可解さ。Jリーグの残念さを象徴するとにかく残念な主審です。

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松尾---サンタナ---前田
--岩尾----伊藤--
-----グスタフ-----
渡邊-マリウス--佐藤-石原
-----西川-----

(得点)
5分  サンタナ
53分 松尾
83分 大久保

(交代)
64分 前田→大久保
71分 岩尾→小泉
71分 松尾→中島
81分 伊藤→安居
81分 サンタナ→興梠

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-----アラウージョ----
長沼---堀米---菊地
---河原--福田---
テヒョン-木村--山﨑-原田
-----イルギュ-----

(交代)
HT 福田→横山(左SH横山、右SH長沼、CH菊地へ)
HT アラウージョ→富樫
57分 堀米→ヒアン(ヒアンCF、富樫トップ下へ)
65分 原田→中原
79分 山﨑→丸橋(丸橋左SB、テション左CBへ)

 

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2024.04.07

武蔵神山@神田 ~ らー麺

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 山手線神田駅西口を出て正面の「神田駅西口通り商店街」内。ほぼ1年半ぶりの再訪。先客2、後客11と早い時間帯でも相変わらず人気があるようです。

 どう見てもつけ麺推しの店ですが「らー麺(990円)」を注文。並盛(150g)・中盛(200g)・大盛(250g)・特盛(300g)同値段なので大で。

 タッチパネル式券売機なのでメニューの全貌が判りにくいのですが、大括りとしては濃厚つけ麺、つけ麺、辛つけ麺、らー麺、味噌らー麺、千住葱らー麺/つけ麺といった構成。他に「期間限定麺」のボタンもありましたが、往訪時はそれが何なのか明示されず。

 店内はL字型カウンターが20席近く。2Fへ階段が伸びていますが、そちらは使っていない模様。前回往訪時にあった席間の衝立や除菌用アルコールはなくなり、卓上にミル入りミックスペッパーや辛味調味料が復活。ただ混んでくると席間の狭さは否めず。また大昔は厨房内では幾人もののスタッフが湯切りの度に大声を張り上げながらパフォーマンスに興じていましたが、さすがにコロナ禍を受けて止めたようです。

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 スープは鶏ガラと豚骨を主体とした「動物系スープ」と、かつお節、煮干しでとる「魚介系スープ」のWスープでやや魚介が強めに出たような感じ、かつ総じてやや甘目。とろみや魚粉のざらつきはほとんど感じず。いかにもつけ麺のつけ汁を伸ばしたような、ちょっとコクなり深みなりを欠いたような感じがなくはないのですが悪くはありません。

 麺は太目のごく緩い縮れ入り。もっちりと形容するにはちょっと噛み応えが強いかな?といった食感で気に入りました。また大盛なら食べ応えも十分。丼は小さめですがスープをけちってはおらず、大盛でも麺とスープとの量的バランスがちゃんと保たれています。

 分厚い角煮風のチャーシューがこの店のウリ。店の案内によれば「豚バラ肉を、長時間蒸して余分な油を落とし、タレに浸けこみ、サラマンダーという焼き機で、表面をカリッと焼き上げています。 新たな手法で作られたチャーシューは今までにない外はカリッと中はジューシーでトロトロな新食感です。」とのこと。意外に脂分が少なく、わずかに焦げ目のついた部分も香ばしく、ちびちび齧る分には飽きもせず。他にメンマ、刻みネギ。

 いかにも武蔵系列らしい食べ手を選ばない無難な一杯ですが、来るたびにちょろちょろ値上がりしていて、プレーンな商品でもちょっと目に痛い金額になってきたのが辛いかなぁ。

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2024.04.06

いか明太丼@なか卯

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 「なか卯」で2024年4月3日から期間限定で発売中の「いか明太丼(590円)」を試食。

 「ごはんに刻み海苔とこだわり卵の錦糸卵を敷き、オクラ、いか明太をトッピングした、具材たっぷりの海鮮丼です。米酢を使用した海鮮だれやほんのり甘い錦糸卵が、いかに絡めた明太子の程よい辛さを引き立てます。肉厚にカットしたもっちり食感のいかと、シャキシャキとした噛み応えのオクラは食べ応え抜群。いか明太の淡いピンクとオクラのグリーン、錦糸卵の鮮やかなイエローが調和した春らしい色合いにもご注目ください。」というのがなか卯のウリ文句。

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 丼ものチェーン店の中では海鮮系の丼ものに強みをもつ「なか卯」。でも海鮮ものをずらずらっと丼に並べると値段が高くなってしまうのでオクラを乗せ値段を抑えたのでしょうなぁ。松屋系列はもうバンバン値段を上げる方向に走っていますが、なか卯やすき家などのゼンショー系はそこまで割り切ってはいないようで。

 またオクラを添えることでいか明太の赤、オクラの緑、錦糸卵の黄がそれぞれ丼に映えてビジュアルが整うという嬉しい効果も。

 ただオクラを乗せたことによる副作用も顕著。オクラ自体にはほとんど味がない上、いか明太の明太子の含有量が非常に少ないためにこれまたかなり薄味。よっていか明太だけならともかく、オクラを乗せたがゆえに全体としては薄味すぎてご飯を食べるのはかなり厳しいかと。

 なか卯は「お好みで、別添えの安曇野産本わさびや卓上のだし醤油を追加することで、最後の一口までご堪能いただけます。」と言っていますが、「お好み」どころか必須アイテムじゃないかなぁ?

 でもいかの「肉厚にカットしたもっちり食感」とオクラのシャキシャキ感のコントラストはそれなりに楽しく、この値段なら十分合格点だと思いました。

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2024.04.05

寶屋 本店@日田 ~ チャンポン

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 久大本線日田駅のすぐ横。ずいぶんバカでかい建物ですが2~4階は宴会場のようで、1階はごくフツーの大衆食堂です。

 麺類、丼もの、各種定食となんでもありの店ですが、メニューを見てここの名物「チャンポン(880円)」を注文。後払い。

 客の大半がチャンポンを注文しており、中には「みそチャンポン」「ホルモンチャンポン」、さらには春限定の「北海チャンポン」という変化球を注文する客も。

 外観から察せられるように店はかなりの大箱で4人卓×11、小上がりに4人卓×6。卓上にはコショウ、塩、一味、醤油。

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 店の公式サイトによると「日田チャンポンの味は、戦後間もなくしてチャンポンの作り方を伝え聞き、独自に開発したものです。茹でた麺に大分県佐伯産のいりこでとったスープを注ぎ、シャキシャキに炒めた野菜をのせます。秘伝のタレで味を決め、この土地ならではの味が完成しました。」とのこと。和風のスープのあっさり味で、鶏ガラやとんこつベースの一般的なちゃんぽんとは味が全く違います。

 また炒め物からくる脂臭さは避け難いものの、味は全然脂っこくありません。ただあっさり味とはいえ総じてやや甘いのは野菜から来る甘みなのか、あるいは九州にありがりな「醤油がそもそも甘い」ところに起因するのかどうか。

 麺は中太ストレートのチャンポン麺。

 炒め物はもやしを主体にタマネギ、ニンジン、青ネギ、イカ、豚肉、ちくわ、ピンクのかまぼこといったところ。ちゃんぽんらしく並でも十分すぎる量ですが、大盛りを頼んでいる客もいました。

 とにかくコスパが抜群にいい逸品で、早い時間帯から地元民で繁盛しているのも納得。

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 日田駅周辺では「進撃の巨人」関連のものがいろいろありましたが、個人的には全然判らないので・・・

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2024.04.04

かよい湯治 一休@天山湯治郷

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 箱根奥湯本にある「天山」に隣接した日帰り入浴施設。「天山」が一風呂浴びて飲み食いしてゴロゴロしてという良くも悪くもよくある日帰り入浴施設なのに対し、「一休」は風呂に特化したのが特徴。9年ぶりの再訪。

 箱根湯本駅から早雲通り線の旅客送迎バスに乗ること10分くらい。旅客送迎バスは天山まで直接バスで運んでくれますが、路線バス利用だと最寄りバス停は奥湯本入口バス停となり、そこから「天山」まで急坂を下ることになるのがチト面倒。

 「一休」は本当に風呂しかありません。風呂へ行く途中の廊下にベンチシートが2つあるのと、脱衣所の横に六畳くらいの休憩スペースがある程度でごろ寝するところも売店もありません。

 脱衣所も風呂も戸外。真ん中に屋根付きの檜風呂、両サイドに岩風呂風の露天風呂。檜風呂に引かれている湯はアルカリ性単純温泉のようで心持つるつるした湯ざわりを楽しめました。往訪した日は風が強くて露天風呂にはちょっと浸かっただですぐに退散を余儀なくされましたが、それでもとにかく落ち着いて風呂を楽しめる点が高く評価できます。

 湯上り後は日当たりが良すぎるベンチシートでしばしまったり。

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【温 泉 名】天山湯治郷
【施 設 名】かよい湯治 一休
【入浴料金】1200円
【交通手段】箱根湯本駅から旅館送迎バスで約10分
【泉  質】①アルカリ性単純温泉
      ②ナトリウム-塩化物泉
【源 泉 名】①天山温泉(湯本第92・93・101・102・114号源泉混合)
      ②天山温泉(湯本115号)
【湧 出 量】-
【泉  温】①65.4℃ ②70.0℃
【コメント】加水なし・加温なし・循環あり・入浴剤なし・消毒処理あり。

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【DAZN観戦記】24年第6節:F東京 2-1 浦和 ~ チーム作りは振り出しに戻ったかのよう

 浦和のチーム状態がどんなに悪くても最低勝ち点1は恵んでくれる「とにかく優しいFC東京」は遠い過去のものになってしまったようです。

《スタメン》

 浦和は大久保に代えて大畑がスタメンに。中3日での3連戦ですが、福岡戦の試合内容に意を強くしたのかヘグモは「勝っているチームは弄らない」方針でこの試合に臨んだ模様。

 ただ福岡戦で故障明けの大久保をいきなりスタメン起用したもののやはり無理があり、また松尾も負傷を抱えていて大久保共々長い時間使えないためか、渡邊を左WGに上げて大畑を左SBに起用しました。

 大久保がベンチスタートになった他は、ベンチ入りメンバーに変化なし。故障が伝えられた関根はこの試合にも間に合わず。

 F東京は波多野→野澤、長友→中村、木本→トレヴィザン、森重→土肥、遠藤→俵積田、早川→安斎となんと6名もスタメン入れ替え。

 GK波多野が前節川崎戦での一発レッドを受けて出場停止ですが、GKを代えた上に、最終ラインまで大きく入れ替えたのは謎でした。ただこちらは前節川崎にボロ負けを喫したので3連戦を睨んだターンオーバーがしやすかったのかもしれません。そのあおりで長友はベンチにもおらず。

《試合展開》

 浦和の試合の入りは芳しくなく、12分右サイドで簡単にポケットを取られ、パスを簡単に回されまくった挙句に俵積田の折り返しから後方から走りこんできた高の一発を浴びてしまいましたが、その過程で松木が岩尾を削っているファウルをVARでしっかり咎められてノーゴールに。

 その後も浦和は自陣に押し込まれる時間帯が結構長くなりましたが、F東京のビルドアップは結構怪しくて、19分浦和の前プレが効いて高い位置でグスタフソンのパスカットから渡邊クロスに前田ヘッドで反撃開始(但しシュートは枠外)。

 そして24分押し込まれた状態から酒井のボールの跳ね返しを自陣深くで拾ったサンタナがそのまま独力で持ち運び、ハーフライン付近からのロングシュートが決まって浦和先制!!

 29分にも伊藤がセンターサークル付近でパスカットしてからのカウンターで、伊藤が持ち運んで横パス→渡邊が巻いたシュートを放ったもののここはGKが好セーブ。38分にも伊藤のボール奪取からサンタナに決定機がありましたがシュートは枠を捉えきれず。

 F東京は浦和を押し込んでいる時間帯こそ長いものの、前半の決定機らしい決定機は30分浦和CKからのカウンターで荒木のクロスが安斎に繋がった場面だけ。しかしシュートは枠外。

 ところが後半に入るとF東京が攻勢に。50分左WG俵積田に酒井が詰め切れずに簡単に前を向かれ、バングーナカンデ→荒木で同点に。酒井はその直前にも俵積田にあっさり交わされた挙句、危険な位置で無理やり手を使ってファウルで止めており、残念なプレーの連続でした。

 これでヘグモは酒井に見切りをつけ、55分酒井→松尾、前田→大久保と代えて渡邊を右SBへ。しかし58分俵積田に対する渡邊の寄せが甘すぎてほぼどフリーでクロス→ファーで大畑が松木に前に入られて逆転されてしまいました。

 ヘグモは70分岩尾→中島と代えて布陣を4-2-3-1へ変更。しかしこの交代は完全に失敗。岩尾を下げたのは3連戦全てでの岩尾スタメン起用を睨み、そのためにはフル出場は無理と判断したとしか考えられませんが・・・そして岩尾がいなくなると、グスタフソンは「俺のことを判ってくれる奴は一人もいない」状態になってしまって実に切ないのなんの。フリーダムな中島にグスタフソンを活かすべく気を利かせるようなプレーを求めるのは無理がありましょう。

 さらに81分サンタナ→興梠、大畑→石原と代えてはみましたが、結局後半投入の選手でそれなりに仕事をしているのは松尾だけ。カウンター狙いに転じたF東京相手にボールを保持する時間こそ長くなりましたが攻撃は全く形にならず、F東京のカウンターの脅威にさらされ続け、結局後半の浦和の決定機らしい決定機は後半ATの伊藤のミドルだけで試合終了。

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《総評》

 DAZNのスタッツではシュート数はF東京17対浦和14(うち枠内3対5)CK8対6と大差は付いておらず、また浦和はサンタナの理不尽な一発だけだったわけでもなく、前半は追加点を取るチャンスもありましたが、それでも「ボロ負け」という心象が強く残った試合でした。

 福岡戦でチーム構築がようやく様になってきたかのように見えましたが、どうやらそれは幻想に過ぎなかったようで、チーム作りはまた振り出しに戻ってきたような感さえ受けました。試合内容は今季最低だった東京V戦より少しマシな程度という印象で、しかも結果は最悪でした。

 この試合で何が残念かというと、滅茶苦茶攻撃偏重のスタイルを掲げているにも関わらずたいして攻撃の形を作れなかったこと。曲がりなりにも決定機になったのはカウンターがほとんどで、ヘグモ流っぽいサイド攻撃の形、特にWGと相手DFが一対一で対峙するような形はあまり作れませんでした。

 ソルバッケンは依然秘密兵器のまま、格納庫にしまわれたまま。関根も故障。松尾も大久保も本調子にはほど遠く、前田も渡邊も連戦には不向きなのかキレを失ってしまい、ヘグモ流のキーであるWGが揃いも揃って残念な状態だったのがこの試合が低調に終わった一因でしょう。ただそれ以前にWG相手DFが一対一で対峙するような形をあまり作れていないのが残念極まりないかと。

 また中3日での連戦を受けてスタメンを6名も入れ替えたF東京に対して浦和は1名入れ替えただけだったのも響いたのか、この試合は浦和の走り負けも目立ちました。実際チーム総走行距離でもスプリント回数でも浦和は完敗。

 福岡戦でヘグモは「ローディフェンスが得意なチームだったのを、よりダイナミックにハイプレスをかけるようにしたい」と語っていましたが、中3日での連戦が堪えたのか、F東京のビルドアップは結構怪しいにも関わらず浦和がハイプレスを仕掛ける場面は限定的で、低い位置でブロックを敷いて構える本意ではない形での守備を強いられる場面が目立ちました。

 しかもその守備ブロックが昨年とは一転して全然強固ではないという残念さ。左SBの人材難に加えて右SBも残念な感じになってしまったという人の問題に加え、12分の幻の失点然り、50分の失点然り、バイタルエリアがぽっかり空きがちなのがいやはやなんというか本中華。ヘグモは試合後「そこの修正は簡単にできると思います」と語っていますが、攻撃偏重のヘグモにそんな修正が出来るのかなぁ???

 またスコルジャと違ってヘグモはWGに守備をそれほど求めないのでSBの守備負担がでかく、そのSBが左右とも残念で、しかも守備負担の軽いWGがたいして活躍しないというのは「もうこの編成でヘグモ流をやるのは無理」ということなのかも。

 次節は浦和以上にチーム状態が良くなさそうな鳥栖が相手。浦和は再び中3日での試合&この惨敗を受けてスタメンを見直さざるを得ないでしょうが、果たしてヘグモはどんな手を打ってくるのかなぁ?半ば怖いもの見たさですが。

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《選手評等》

・敗戦の最大の原因は酒井の不振。俵積田にあれだけやられたら話になりません。試合後の話だとやはり前半16分にちょっと傷んだのが響いたようですが、故障をおしてプレーして足を引っ張りまくるのってもう何回目やねん???っちゅー話。ヘグモもなんでそんな状態の選手を失点にがっつり関与するまで引っ張り続けるのか???

・毎度毎度ニアをぶち抜かれまくる西川は衰えが深刻なのかも。1失点目はあれだけボックス内にワラワラ浦和の選手がいて、それでもニアをぶち抜かれるとは!!

・渡邊は左WG→右SB→左SBと使いまわされましたが、どのポジションでもイマイチだったという衝撃。特に右SBでのあの対応には唖然。

・あの失点場面みたら大畑は五輪代表は無理でしょうなぁ・・・よりによって松木にやられるとは。

・この試合の数少ない良かった探しはサンタナが機嫌よくプレーしだしたこと。PKであれなんであれ、1点取って一変って実に現金というかなんというか(苦笑)。

・池内主審のファウルの基準は見事にバラバラ。相手に抱え込まれても全くファウルを取ってもらえないサンタナはよくブチきれなかったなぁ・・・これがJリーグに慣れるということなのかも。

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渡邊---サンタナ---前田
--岩尾----伊藤--
-----グスタフ-----
大畑-マリウス--佐藤-酒井
-----西川-----

(得点)
24分 サンタナ

(交代)
55分 酒井→松尾(松尾左WG、渡邊右SBへ)
55分 前田→大久保
70分 岩尾→中島
81分 サンタナ→興梠
81分 大畑→石原(石原右SB、渡邊左SBへ)


俵積田--荒木---安斎
-----松木-----
---小泉---高---
バング-トレヴィ-土肥-中村
-----野澤-----

(得点)
50分 荒木
58分 松木

(交代)
32分 中村→白井(故障による交代)
74分 俵積田→遠藤
74分 荒木→仲川
90+2分 高→原川
90+2分 松木→シルバ

※写真は試合とは全く関係ありません

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2024.04.03

吉岡@田端 ~ 濃厚鶏豚ラーメン

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 田端駅北口改札を出て陸橋を東へ。東田端郵便局の裏辺り。尾久へと延びる東北本線に挟まれた雑然とした一角に立地。ほぼ2年ぶりの往訪。先客ゼロ、後客6。目白の「3代目鳥メロ」のランチタイムに間借り営業している「自家製熟成麺 吉岡」の支店という位置づけも変わっていないようです。

 前回往訪時はスープが曜日替わりというコンセプトでしたが、いつの間にかそれをやめてしまったようで、券売機ボタンを見て人気No.1の「濃厚鶏豚ラーメン・並(930円)」を注文。麺は打ち立て麺と熟成麺が選べるので熟成麺を選択。ランチサービスなし。

 メニューは他に背脂煮干しラーメン/つけめん、アサリの香る黄金の塩ラーメン、濃厚鶏豚つけめんなど。また往訪時には限定商品扱いで「生姜味噌ラーメン」を出していました。また「曜日替わり」時代にあったマイルド魚介、濃厚魚介、竹岡式といったメニューはごっそりなくなっていました。

 店内は厨房に向かってL字型カウンター5席と2人卓×2、4人卓×1。コロナ禍の最中だった前回往訪時よりちょっと席増。卓上には一味と胡椒。

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 「鶏と豚を長時間煮込み上質なラード・鶏油を合わせた」スープは若干とろみ強め。「濃厚鶏豚」と「鶏」を先に記しているものの、味はどちらかといえば豚が前に出ていてマイルドな豚骨醤油に似たような味わい。そして飲み進むにはちょっと醤油がうるさいかな?逆に能書きにあるラードや鶏油から来る脂っぽさはほとんど感じず。この辺前回試食した「濃厚魚介」がちょっと放置すると表面にすぐ油膜が出来るくらいのコッテリ系だったのと好対照。
 
 麺は自家製の中細ストレート麺。つるつるした口当たりで、ちょっと噛んだ時は柔らかめに感じるのに案外コシがしっかりしていてまずまず。これなら濃厚スープに対して全く負けていません。

 豚ロースのチャーシューは薄めで淡白な味わい。ゆで卵半個もやはり淡い煮込み加減。他に刻み玉ねぎ、かいわれ、海苔。

 田端駅周辺はこれといったラーメン屋がないだけにこの店は貴重ですが、来るたびに値上げしていてコスパの悪さが目立つようになってきたのが残念です。

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2024.04.02

にらホルモン中華そば@大阪王将

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 大阪王将から期間限定(2024年3月26日~2024年4月30日)で売り出し中の「にらホルモン中華そば(860円)」を試食。

 「にらホルモン中華そば」は「この街の中華そば 推し麺総選挙」で第1位に輝いたもので、「山口県下関市の“とんちゃん鍋”をモチーフに、辛味と酸味の入り混じるスープに弾力豊かなホルモンと大量のにらが乗るスタミナメニュー」とのこと。下関限定の名物なのか、昨年来アホほど山口へ出かける羽目になったにも関わらず個人的には全く馴染みがありません(苦笑)。

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 とにかくやたらニラ目立つルックス!!野菜は他にもやしが多めに添えられている他、キャベツや刻みネギも少々。

 大量のニラと「にらホルモン」というネーミングのため、ついついスタミナ系やピリ辛系を想起しがちですが、全然辛くありません。むしろ野菜から来ると思しき甘みを感じるくらい。「辛味と酸味の入り混じるスープ」というウリ文句はいったい何処から来るのかなぁ??

 全然辛くないのはともかく致命的だったのはとにかく旨味が不足しているころ。辛さは卓上のラー油でごまかしましたが、旨味不足はどうにもなりません。ラーメン屋なら卓上のおろしニンニクをぶち込んでごまかしたでしょうが・・・ホルモンはくにゃくにゃとした食感は楽しいものの、これまた濃いめに煮込まれている訳ではないので旨味不足を補うには力不足過ぎました。

 麺は中細ほぼストレートでつるつるした口当たり。

 作り方を間違えたとしか思えない、極めて残念な一杯。大阪王将のラーメンは京都王将以上にダメなのかも。

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2024.04.01

ムムム@新田 ~ 熱熱肉味噌ラーメン

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 東武伊勢崎線新田駅から綾瀬川を越えてさらに東へ。産業道路沿い、草加と越谷の境目近辺にあって駅からはかなり距離があります。「ときすけ」のリニューアル。先客ゼロ、後客9。

 店内のタッチパネル式券売機で「熱熱肉味噌ラーメン(880円)」を注文。麺類全品「3口ライス」を無料サービスあり。また肉味噌は「ノーマル、海老、魚介、シビ辛、カレー」の5種類から選べるので「ノーマル」で注文しました。

 メニューは他に「濃濃肉味噌ラーメン」「辛辛肉味噌ラーメン」など。券売機ボタンには「肉肉中華そば」もありましたが、往訪時は未発売でした。

 なお店の案内によると「熱熱肉味噌ラーメン」は「数種類の味噌をブレンドした特製味噌ダレを中華鍋で焼いて仕上げる札幌風味噌ラーメン」で、「濃濃肉味噌ラーメン」は「濃厚豚骨スープに白味噌ベースの特製味噌ダレを合わせたトロり濃厚味噌ラーメン」。「辛辛肉味噌ラーメン」は「熱熱肉味噌ラーメンをベースに自家製ラー油と唐辛子をたっぷり使用したクセになる激辛味噌ラーメン」とのこと。

 でも客がどういうわけか年配客だらけで、各商品の違いが判りづらい上にそもそも券売機が使いづらいことと相まって券売機前で長考に沈む方が続出。

 店内はボックス席が4人卓×4、テーブル席4人卓×1、小上がりに2人卓×2、6人卓×1。ランチタイムのせいか客は一人or二人客だらけなのにカウンターがないのが不思議。卓上には酢、ラー油、ブラックペッパー、おろしにんにく、おろし生姜。水セルフ。

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 肉味噌が別皿で出てくるのには完全に意表を突かれました!!しかも肉味噌とは別にチャーシューもごろり。

 「札幌風」で野菜をスープと炒め合わせるせいもあってか、スープが強烈に脂っぽいので好き嫌いがはっきり分かれそう。しかも脂っこい割には味噌・出汁ともそんなに濃厚な感じはせず、むしろ少々物足りない気がしたので卓上の生姜&ニンニクを投入。七味がないのが惜しまれます。

 また肉味噌が別皿で出てくるのなら味変アイテムと割り切ってカレーとかピリ辛を頼むのが正解だったかも。

 麺は自家製の太麺強い縮れ入り。かなり噛み応えが強いタイプでギドギドスープに全く負けていません。

 チャーシューは意外にも厚みがあってとろけ加減。炒め物はもやしだけのようですが、青臭くはなく、それでいてシャキシャキ感が保たれていて気に入りました。メンマはやたら太いのが二本。他に刻み青ネギ。

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