【短感】23-24年第15節:大宮V 0-4 浦和L
前節N相模原戦から中3日で迎える「さいたまダービー」。しかもWEリーグでは極めて珍しい平日のナイトゲーム開催。さらに中2日でアウェー仙台が控えており、なんで12チームしかないリーグなのにこんな無理やりすぎる強行日程が生まれるのか不思議でなりません。
浦和はCB長嶋がなぜかいきなりベンチ外になり、大卒新人の後藤をスタメンに抜擢。試合後の会見によると長嶋は前節にアクシデントがあった模様。またCH角田がコンディションでも崩したのか前節に続いてベンチ外なのが気になりました。大宮はCB乗松がなぜかベンチスタート。
試合は序盤から浦和が猛攻に次ぐ猛攻を見せてあっという間に事実上試合終了。大宮守備陣の歯応えのなさ、あんまりな練度不足、強度不足には失笑を禁じえませんでした。また浦和の動きは内容がやや低調だった前節N相模原戦とは一変。3連戦でここにピークを持ってきたような「叩き一変」ぶりでした。特に清家。
先制点は右サイド奥深くでのスローインから塩越→島田がボックス内で大宮CBを背負いながら反転して折り返し→ファーで伊藤がどフリーで詰めた形! 島田に楽々ポストプレーを許すCBもたいがいですが、右SB有吉は伊藤がオフサイドと思ったのかなぁ? それにしても伊藤がどフリーすぎて笑いました。
2点目は栗島の縦パスから塩越→清家→島田と繋がって、島田がわずかに相手最終ラインへ抜けかかったところから右足を豪快に振りぬいたもの。シーズン前半は不振を極めていた島田もいつの間にか「撃てば入る!」の領域に。そして人を捕まえるでもなく、タイトにブロックを作る訳でもない大宮の守備(苦笑)。
3点目も2点目とほぼ同じ形。ボールを奪回した遠藤縦パス→清家→塩越のパスが相手に当たったのが却って幸いしたのか、裏抜けに成功した島田がループシュートでGKを交わしてドッペルパック。
4点目は大宮の稚拙なビルドアップが招いた大惨事。最終ラインへのバックパスがあろうことか塩越のもとへ転がってしまい、塩越→清家が鮫島を難なく交わしてゴール。清家はこれで9試合連続ゴール。大宮は細かくパスを繋ぐサッカーをやろうとしているようですが、そんなに上手くない選手だらけでそんなサッカーをやるのは無理があり、しかもGKの足元も怪しげでGKを上手く使って浦和の強烈なプレス網をかい潜るのも難しい模様。おまけに守備は体をなしていないので大敗は必然だったかと。
わずか24分で事実上勝負がついてしまったので、楠瀬監督は中2日で続くアウェー仙台戦をも睨んで36分に代表遠征もあってかかなり疲労が溜まっていた石川を下げて岡村を投入。さらに後半頭から3人交代して早々とテストモード入り。
残念ながら投入した前目の選手にあまり良いところがなく(最も信頼できる菅澤ですらショートカウンターの好機にシュートが枠内に飛ばない・・・)、後半のシュートはたった3本。それでも浦和のタイトなプレス網は最後までさほど緩むことなくクリーンシートで試合終了。大宮が細かく繋ぐのを諦めて縦に大きく蹴りだそうとしても、出し手が常に浦和のプレスを受けているのでタイミング良く高精度のパスを繰り出せず、浦和守備陣に簡単にボールを回収されていたのが印象的でした。
同日のゲームで2位I神戸が広島Rに負けたため、1試合消化が多い浦和との勝ち点差が7に。浦和はまだ残り6試合もあるので予断は許しませんが、ついに「アレ」が現実味を帯びてまいりました。
-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----
(得点)
2分 伊藤
10分 島田
14分 島田
24分 清家
(交代)
36分 石川→岡村
HT 島田→菅澤
HT 栗島→丹野(丹野左SH、伊藤CHへ)
HT 清家→佐々木
73分 塩越→高塚
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