【短感】23-24年第17節:浦和L 2-0 広島R
浦和のスタメンは前節仙台戦と全く同じ。仙台戦で負傷した塩越の状態が案じられましたが大事には至らなかった模様。
また浦和は開催取りやめと伝えられていた"AFC Women’s Club Championship 2023”の決勝が突如5/10(金)に開催されること決定。選手達の士気はアゲアゲでしょうが、その反面次節5/3のホームC大阪戦から中2日でアウェーちふれ戦、さらに中3日でAWCC決勝と過密日程を強いられることに。
突然かつ開催日まであまり日がない中での発表だったため、コンディション調整も難しかったのか、この試合も前節に引き続いて浦和の選手達の動きは芳しくありませんでした。広島の前からのプレスがきつく、かつ往々にしてラフプレー紛いを交えながら球際に強く当たってきたこともあって、序盤の浦和は安定的にボールを持てませんでした。
それでも14分右サイド深い位置で遠藤と塩越が粘って後方でどフリーの栗島へ戻し、栗島のクロスに対してファーから突っ込んできた伊藤のヘッドが炸裂して、浦和が最初の決定機をいきなりものにしました。DFの視覚からDFの前に飛び込んでしまえば背の低さは何の関係もありません。前節と全く同じ、かつより豪快な形でのゴールでした。伊藤に競り負けた右SB島袋はニアの島田に反応してしまって後方の伊藤を見失ったのかな?
17分にはボックス内で島田の深い切り返し&中央に折り返したところに伊藤が飛び込む好機がありましたが、ここはジャストミートできず。その後は序盤同様のぐだぐだな展開になってしまいましたが、25分左サイドから栗島がどフリーでクロス。これをGKがキャッチもパンチングも出来ずに、こぼれ玉をファーで遠藤が詰めて浦和2点目。
ところが34分にアクシデント。MF上野と競り合ったCB上野が傷んでしまい、37分岡村と交代。前半ATには左SB藤生の後方からのファウルで清家が傷む場面もあり(しかも審判団は全然見てなくてイエローどころかファウルすら取らない)、アウェー広島戦で安藤&猶本が共に大怪我した記憶が新しいだけに一時駒場は騒然に。
広島の攻撃は両SH、特にスピードがある左SH中嶋を軸としたクロス攻撃一本鎗。ただ中嶋の対面の遠藤が大善戦している上に、左右から単純にクロスを入れても中にアレキサンダー闘璃音がいるので攻撃の形はそこそこ出来ているものの前半は決定機に至らず。
この試合広島最大のチャンスは49分。浦和が相手を押し込んだ状態で伊藤の横パスがあろうことか俊足の中嶋にカットされてカウンターを食らう大ピンチ。しかしCF古賀のシュートを池田がビッグセーブ!!続く52分にも中嶋がミドルシュートを放ちましたが、対面で遠藤がシュートコースを制限しているのも助けになってか、池田が難なくセーブ。
一方浦和は66分高い位置でのボール奪取から3対1のショートカウンターという絶好機を得ましたが、相手を崩し切らずに強引に放った清家のシュートはGK正面。
浦和の前プレはどうにもハマらず、後半立ち上がりに自陣に押し込まれる時間帯が長くなってしまいましたが、その主因を楠瀬監督は前節負傷した塩越の動きの悪さ=ファーストディフェンスがハマらないためと見て取ったのか、この直後くらいに伊藤と塩越の位置を入れ替え。これが効いて広島はたちまちビルドアップに詰まるようになり、やたらロングボールを浦和最終ラインの裏へ蹴るだけに。しかし、そこは池田が前に出て簡単に対応。頼みの中嶋はすっかり疲れて前線で散歩。
浦和も浦和で清家に露骨に点を取らせてやろうという意図が見え見えで、それでは広島守備陣も迷いようがなくて少々ぐだぐだのままスコアは動かずに終了。
シュート数は7対5とあまり差は付きませんでしたが決定機の数は浦和のほうが多く、試合内容がそのままスコアに反映された試合結果でしょう。シュート数の少なさが示すようにあまり良い試合ではありませんでしたが。
塩越はプレースキックを水谷に任せていたくらいので万全にはほど遠かったのでしょうが、なぜかフル出場。後半ATには足を攣って倒れているのに、そこにパスを出す栗島先輩の情け容赦なさ(苦笑)。そしてそのボールをけなげにちょこんと蹴りだそうとする塩越(つД`) これが終盤最大の見せ場だったかも。
急遽出番が回ってきた岡村は随所で一対一の強さを披露。CBは高橋、長嶋、そしてこの試合で後藤と負傷者が相次いでしますが、この出来なら十分戦力として計算できそう。
観客数は2670人。トップの試合とかぶりさえしなければいつも2000人前後で推移していることを考えれば大幅増で、GW突入&子供500円サービスがそれなりに効いたのかも。
-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-石川--後藤-遠藤
-----池田-----
(得点)
14分 伊藤
25分 遠藤
(交代)
37分 後藤→岡村
72分 水谷→角田(栗島が左SB、角田がCHへ)
83分 島田→菅澤
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