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2024.04.17

【雑感】西野TD退任&浦和FB本部新体制

母さん・・・あの「浦和を背負う責任」どうしたでしょうね? ちょっと前まで土田SDや西野TDが盛んに嘯いていたあの「浦和を背負う責任」ですよ・・・

 4/2に報知&スポニチから唐突かつ同時に報道された西野TDの退任とそれを受けての浦和FB本部新体制について4/15に浦和から公式声明が出され、その翌日同声明を補足するように記者との質疑応答もなされましたので、それらへの雑感を記しておきます。

 それにしても、西野TDの退任、しかもライバルチーム=横浜Mのフロント入りというニュースは衝撃的でした!!戸苅FB本部長は「現在、他のクラブに行くことが決まったという話は、クラブとしては報告を受けておりません」と語っていますが、これは単に「横浜Mフロント入り」を当の横浜Mが公表していないので浦和が勝手に公表する訳にはいかないだけでしょう。

 西野TDの退任意向が表面化したのは4月に入ってから。すなわち報知&スポニチへリークした時期(4/2)と同時だったようです。ただ戸苅本部長は「昨年来、西野さんからはキャリアプランに関する相談を受けていました」ので、早晩この日が来ることは覚悟していたようです。

 そして堀之内SD誕生は西野TDの退任とは直接関係なく、「クラブ主導での方向性の維持と継続的な取り組みを、個人ではなく組織で実現していくことを基礎に据え」るために事前に後継者育成の準備が進められていたようです。

 個人的には昨年12月の土田SD退任時に「堀之内 聖課長」という文言が突然現れて驚いた記憶がありすが、堀之内は既に強化の仕事を7年もやっていて、「国内外のスカウト業務と契約を含めた交渉業務の2つがメイン業務」だったとのこと。さらに「昨年は約1ヵ月、2年前が3ヵ月くらいヨーロッパに滞在」して研鑽を積んでいたとのこと。

 社長声明にある「スコルジャ監督招聘にあたって堀之内SDの現地調査云々」の件は、息子に権力を禅譲するにあたって「実は息子はこんな凄い実績があったんやで!!」伝説みたいなのを宣伝し始めるあの国と似たような匂いがプンプンしていて話半分に聞いておくべきでしょうが。

 という訳で、堀之内SD就任は「他にやってくれそうな人がいないので、堀之内を祭り上げた」のではなく、ある程度長期的なビジョンに沿ったものだったことは安堵して良さそうです。

 ただ「第1章が土田・西野体制でつくってきた3年計画だと思います。そういった意味で少し世代交代をして、感覚的にも若いというのは(堀之内SDの)長所的な部分でもあると思います。」と戸苅本部長が言ってはいますが、「積極的に世代交代を進めた」とまで評価するのは無理筋で、やはり唐突な西野TD退任を受けて予定していたシナリオが少々前倒しになったことによる混乱は免れないと思います。

 また社長は「浦和レッズのチーム強化は、これまでもそうでありました通り、これからも個人ではなく組織で取り組んでまいります。」という旨の話を繰り返していますが、「結局のところ最終決断を下すのは人」なので人が代わることによる影響も大なり小なりありましょう。もっとも西野TDは最終的に決断を下す立場の方ではなかったのが幸いですが。

 なお、記者会見で土田SD退任後にSDが空位のままになっていたこと、そして今回はTDが空位になることを突っ込まれていました。TDはいるけどSDはいないのは「管領はいるけど将軍がいない」みたいなもので明らかにおかしい(=穿った見方をすれば浦和脱出を考え出した西野TDはSD昇格を固辞したのかも)のですが、SDはいるがTDはいないのは「複数人でお館様を支える仕組みができている」なら特におかしくはないでしょう。

Katye

 西野TDは2019年末のFB本部立ち上げ時にTDに就任して今年で5年目。監督や選手の獲得についてはSDと協働なのでどこまでが西野TDの功績なのか即断できかねますが、社長声明の言い方を借りれば「監督の選任をはじめとしたチーム編成は、フットボール本部内でのコンセプトの言語化、数値化と、アナリストによるデータリサーチ、国内外を問わず数多くの試合を対象に行うスカウティングレポート、更には海外スカウトによる情報収集等を通じて行われており、主観的分析と客観的分析を併用する仕組みになっております。」といった情報網&分析手法の整備は西野TDなくして成しえなかったと思います。

 そしてそこでの活躍が認められたのか、今般横浜Mへ転進。情報網&分析手法の整備から始めなければいけなかった浦和から、そんなものはCFGがとっくに整備している横浜Mへの転進なので、どこからどう見てもポジティブなジョブチェンジです。

 従って今般のジョブチェンジを「今時よくあること」、「西野TDを満足させられるような環境なり、ジョブなり、給与なりを提供できなかった浦和が悪い」とドライに受け止める方もいらっしゃるかと思います。

 ただ個人的に本件が釈然としないのは、「浦和を背負う責任」という言葉を盛んに嘯いていたのに、シーズン半ばにして浦和を退任してよりによってライバルチームへ「浦和の諸君、また会おう!!」とばかりにトンズラするのってどう考えても整合性が取れないから。契約期間を全うして転職するならともかく。シーズン半ばでの退任に関しては、社長声明によると「選手の登録が認められる登録期間の最大活用が期待できる」ことを勘案すればシーズン後半やシーズン終了後に交代するよりはマシという判断があったようですが・・・

 堀之内SDも「キーコンセプトになっている『浦和を背負う責任』という部分についても、継続していきたいと思っています。」と語ってはいますが、西野TDのこの様を見れば「浦和を背負う責任」なんてもはや「浦和との契約期間中は精一杯浦和のために頑張ってくれ」くらいの受け止め方しか出来ません。そしてそれはどのクラブでも同じこと。浦和に特殊なことではありません。

 西野TD退任で浦和が失った最大のものは西野TD個人ではなく、「浦和を背負う責任」そのものでしょう。少なくとも非常に軽い言葉に成り下がりました。

 

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