【短感】AWCC2023決勝:浦和L 2-1 仁川
浦和のスタメンはリーグ戦前節EL埼玉戦からCB岡村に代えて長嶋を起用。長嶋は第14節相模原戦で小破してしばらく戦列を離れていましたが前節EL埼玉戦でベンチ入りし、結果的にこの大一番へ向けて調整してきた格好に。
仁川の布陣は守備時5-4-1。試合後の選手コメントを読むとどうもスカウティングとは違っていたようで、浦和が立ち上がりから一応ボールを持っているものの攻めあぐめているというか、いかにも様子見の気配濃厚。
従ってしばらく何も起きそうになかったのですが、13分長嶋が後方から猛スピードで迫ってきた#77に気づいていたかったのか、自陣でボールロスト。そしてこぼれ玉を拾った#24の豪快なミドルシュートが炸裂して仁川がいきなり先制。
あの距離から高精度のシュートを撃ってくるFWはWEリーグにはまずいないのでGK池田も対応が遅れたのかも。また仁川は結構球際が強くて、この辺は長嶋には予想外だったのかも。24分には国際経験豊富な石川ですら球際の競り合いで軽率なプレーが見られました。
しかし、この失点で浦和は我に返ったように反撃。22分伊藤の浮き球縦パスで裏抜けに成功した清家がGKの頭上を抜く鮮烈なシュートを決めてまず同点。そして26分塩越CKを島田がニアで合わせて一気に逆転!!仁川の選手は概してデカい(浦和よりデカい選手がゾロゾロいるチームもWEリーグにはいません)ので、単純にCKを蹴っても入らないだろうと思ったのですが、島田のマークについている#3より早く飛んだのが奏功したみたいで。
楠瀬監督は後半頭から長嶋に代えて高橋を投入。戦術的な意味がある交代ではなく、共に怪我明けの選手なのでコンディション面を考えての交代でしょう。
一点ビハインドに陥った仁川は布陣を4-4-2に変更。前半の仁川の攻撃はロングボールでシンプルにWBなりCFなりを走らせるパターンが目立ってビルドアップはそんなに上手くないチームなのかな?と思っていましたが、後半は一変。浦和のプレス網を巧みに交わしてボールを保持する時間帯が長くなりました。しかし、やはりボール保持の状態では持ち味が出ないようで決定機は作れず。しかも頼みの#24が47分に傷んで、59分に交代を余儀なくされてからは完全に手詰まりに。
それを見た楠瀬監督は61分水谷に代えて角田を投入。総じてコンディションが良くないのか早くも足が止まり気味になった仁川は「とにかくやたら動く角田」を全く掴まえられずに戦況は完全に浦和優位に。64分には仁川おnビルドアップのミスから清家に決定機がありましたが、ここはGKが好セーブ。
75分には高橋のロングフィードを契機に左サイドから伊藤スルーパス→塩越ボックス内突入の絶好機が生まれましたが、塩越のシュートは枠外。88分にはCKから石川、清家と立て続けに決定機がありましたがいずれも決められず、試合を決定づける3点目は奪えませんでしたが、その後は浦和が敵陣深くで時間を潰しに潰してそのまま何も紛れもなく逃げ切り勝ち。
AWCC2023決勝はAFCが突如これといった理由も示さずに中止しようとしたところ、関係各位の尽力で一転して開催が決まったという曰くつきの試合。よって、優勝決定後のセレモニーも実にささやかでAFC公式的にはキャプテン柴田にトロフィーを一つ手渡して終わり。メダルの授与式はなく、記念写真を撮っていた浦和がどこからか沸いてきたのかよく判らないメダルを選手間で掛け合っているという不思議な光景も。
それでも試合後の清家インタビューに象徴されるように、浦和の「アジアでのタイトルへの強い拘り」が結実した良い光景でした。
また完全アウェーでの決勝で仁川には気の毒でしたが、それでも決勝開催を受け入れていただいた仁川にも賛辞をささげたいと思います。
-----島田-----
伊藤---塩越---清家
---柴田--栗島---
水谷-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----
(得点)
13分 イ ソヒ
22分 清家
26分 島田
(交代)
HT 長嶋→高橋
61分 水谷→角田(角田CH、栗島左SBへ)
この極めて完成度の高いモリワキ芸。新加入選手どころかコーチ陣まで無表情www 黒幕の指導の甲斐あってタイトル取るたびに完成度上がってました。なでしこ優勝の時のモリワキ芸は完成度低くて笑ってる選手続出で、黒幕が「無表情じゃないとダメ!!」ってめっちゃダメ出ししてたのを覚えてます。なお遠藤はその頃からモリワキ芸の忠実な体現者でした(苦笑)。
また高橋はモリワキ芸をやる前に、直接芸が見れないバックスタンドの客にまで「今からやりますよ!!」とあいさつしてて、めっちゃエンタメの才能があるわ!と思いましたw 先日まで怪我してて、今季はあんまり試合に出てないとは思えないくらいのセレモニーでの圧倒的な主役感!!
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