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2024.06.30

カルビホルモン丼@松屋

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 松屋が2024年6月25日より期間限定発売中の「カルビホルモン丼(980円)」を試食。

 「ぷりっと噛み応えのあるホルモン、鉄板でジューシーに焼き上げたカルビ肉、食感の良いにんにくの芽に、コチュジャンがかおる濃厚コク旨もつダレを絡めた逸品。にんにくの強い旨味と風味を効かせたタレがたっぷりの牛カルビとホルモンの肉肉しい美味しさを過分なく引き立て、にんにくの芽の食感と味わいが良いアクセントになり、ご飯はもちろん、ビールも進む丼です。」というのが松屋のウリ文句。

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 松屋だから仕方がないといってしまえばそれまでですが、「にんにくの強い旨味と風味を効かせたタレ」がたっぷりにも程があるだろう!! タレを別添にして客が好みに応じて自分でかけるようにしてくれるとありがたいのですが、そんなことを松屋に求めるのは無理でしょうなぁ・・・

 またもともとくにゃくにゃっとした噛み応えが楽しいホルモンはともかく、カルビが硬いのはちょっと不可解。火を通しすぎてしまったんでしょうなぁ・・・

 それもまた松屋と諦めがつきますが、サラダがつかない丼ものにしては1000円近いコスパの悪さは目に余りましょう。

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2024.06.29

いな忠@宮島 ~ あなごめし

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 宮島・表参道商店街の中ほど。観光客でブタ混みなのに恐れをなして早めに昼食を取ろうと10時半の開店直前に往訪したところ先客4。ただ結構キャパが大きいのか退店時まで行列は出来ませんでした。またこの店では外国人観光客の姿は見かけませんでした。

 メニューを見て早速お目当ての「あなごめし(2500円)」を注文。後払い。大盛りを頼もうとした後客が断られていましたが、丼ではなく重なので物理的に大盛りは無理なのでしょう(苦笑)。

 なおここはあなごめし専門店ではなくただの食堂なのでカキフライ定食を頼む方も結構いました。

 店の一階はテーブル席主体。混んでくると2階の座敷席へ案内。あなごを焼いているせいか、店内が少々焦げ臭いのが難。

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 お吸い物付きで登場。臭み消しのつもりなのか、なんと天敵大葉が載っていたので慎重に除染。

 ここのあなごめしは「ふっくらふわふわ系」ではなく、どちらかといえばカリッと焼き上げるタイプ。でも甘辛いタレをべっとり浸けて誤魔化そうとする駅弁のあなごめしと違って、あなご自体が美味いので薄味でもご飯がガンガン進む進む!!

 あなごめしと言えば宮島口の「うえの」が超有名ですが、ここは早くから並ばなくて良いことを考えるとそれなりに満足でした。

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2024.06.28

風@北戸田 ~ 鴨醤油らーめん

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 新大宮バイパスにあるロジャース戸田店の裏あたり。大昔に「すご六」があったアパートの1Fに立地。北戸田ないし西浦和が最寄り駅ですが、どちらからもかなり距離があって車じゃないと行きにくい立地です。屋号は「ふらり」と読むようです。先客ゼロ、後客3。

 タッチパネル式券売機で「鴨醤油らーめん(900円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは「鯛塩つけ麺」との二本立て。

 店内は横長カウンター4席と島式カウンター5席。卓上にはかんきつ酢ととうがらし酢のみ。胡椒や一味といった香辛料は見当たらず。

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 スープは鴨出汁をがっつり利かせた判りやすい味。表面の脂層がやや厚めですが、こってりした印象は受けず。かえしもいたずらに自己主張せず、出汁とのバランスを心掛けている風ですが、終盤ちょっとうるさいかな?

 麺は菅野製麺所製の中細ストレートタイプ。ちょっとざらつきのある口当たりで蕎麦みたいな食感なのがかえってスープによく合っています。

 チャーシューは大判で厚みこそないものの案外噛み応え強め。でも肉質は悪くありません。他に刻みネギ、海苔。

 ちょっと殺風景なエリアには似つかわしくないお上品な一杯でした。

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2024.06.27

酒池肉林@三河島

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 常磐線三河島駅から尾竹橋通りを北へ。ただ店は尾竹橋通りには面しておらず、最初の信号を右に入った「荒川仲町通り」に入ってすぐ。先客ゼロ、後客1。

 券売機は無く、メニュー先頭の「魚介豚骨ラーメン(950円)」を注文。後払い。

 メニューは他に醤油ラーメン、塩ラーメン、島海苔ラーメン、島唐辛子ラーメンなど。店長が八丈島出身だそうで、島唐辛子は八丈島産。居酒屋が昼間にラーメンを出しているような屋号ですが、実態は逆でラーメン屋が夜にちょい飲みに対応している感じ。

 店内は厨房に向って縦長L字型カウンター7席のみ。卓上にブラックペッパー、七味、あらびきコショー、そして超激辛スパイス。カウンターの奥行きがあまりないのが少々鬱。

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 とろみ強めのスープは端的に言えばふた昔前の「またお前か」。ただ魚粉のざらつきこそ感じないもののかなり甘めなのが特徴。店内の貼り紙をよく見ると店のお勧めは「ピリ辛魚介豚骨の2辛」とあって、辛味を加えるのが前提なのでベースが甘いのかも。途中で卓上のあらびきコショーを投入してみましたが、確かに味が引き締まって良い感じに。

 全粒粉配合で黒い粒々が見える麺は中太緩い縮れ入り。濃厚スープに合わせてかやや硬めの茹で加減。

 チャーシューは意外なくらい厚みがあり、かつ炙りを入れたことによる焦げがあまったるいスープに程よいアクセントを加えています。他に薄切りメンマ、ほうれん草、刻みネギ、海苔。

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【DAZN観戦記】24年第20節:名古屋 0-1 浦和 ~ 大量の怪我人と引き換えの完勝

怪我人がやたら出てしまったのは残念でしたが、昨年から因縁ありまくりの名古屋に何もやらせない内容で、2016年以来8年ぶりの豊田スタジアムでの勝利。しかも今季ダブル達成のおまけつき!!

《スタメン》

 浦和はサンタナ→リンセン、大久保→武田、岩尾→大畑、ショルツ→佐藤とスタメン4枚入れ替え。

 リンセンと武田のスタメン抜擢は鹿島戦&C大阪戦終盤での活躍を評価したものでしょう。また大久保とショルツのベンチ外は前節鹿島戦での負傷を受けたものと思われますが、ショルツは移籍が取り沙汰されているだけに試合前から不穏な憶測を呼ぶのも致し方ありません。

 ベンチに故障明けの関根がようやく戻ってきましたが、今節もグスタフソンは戻れずじまい。

 名古屋は椎橋→倍井、山中→内田、野上→吉田とスタメン3枚入れ替え。故障明けの酒井宜がベンチ入り。なお名古屋はFWユンカー、MF和泉、CB河面が故障離脱中。

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《試合展開》

 名古屋はいつものように前からガンガンプレスをかけてきましたが、布陣がいつもとは違って左WB内田が最終ラインに下がって、4-4-2気味に構えてからの前プレ。

 長谷川監督が何を意図したのかさっぱり判りませんでしたが、浦和は名古屋の前プレを何ら苦にすることなくボールを前に運んで7分に左サイドからいきなりビッグチャンス。リンセンとのパス交換からソルバッケンが左サイドからクロス。クロスがチャンレに当たってディフレクトしたところにファーで渡邊が反応していきなり先制!!

 早々と先制した浦和はその後引き気味に構えて名古屋にボールを持たせる格好に。カウンターしか能がなく、ボールを持たされるとほとんど攻め手がない名古屋は案の定左右から単調なクロスを入れるだけに終始していましたが、とにかく引いて構えると全然守れないのが今季の浦和。21分左サイドから倍井クロス→どフリーで永井ヘッドの決定機を許してしまいましたが、残念ながら永井のヘッドが枠の外。

 24分には名古屋得意のショートカウンターが発動しかかりましたが、浦和守備陣が冷静に対応してスローダウンに成功し、一応稲垣がミドルシュートを放つもこれまた枠の外。

 浦和はその直前くらいからソルバッケンと武田の左右を入れ替え。武田左WGが機能しないのでやむを得ずの入れ替えと思ったのですが、試合後の監督会見によると「相手の右のCBに対して、オラが1対1を仕掛けられると読みました」ともうちょっと積極的な意図があった模様。

 右CBに抜擢された吉田の出来は酷いもので、浦和の先制点も元はと言えば吉田が高々と上がったボールへの対応を誤ってリンセンにボールを奪われたところから。この入れ替えが奏功して浦和は左サイドから何度もチャンスメーク。

 35分には佐藤のサイドチェンジを左サイド高い位置でソルバッケンが収め、ポケットを取った大畑の低いクロス→ファーに走り込んだ石原シュートの良い形を作りましたが、ここはCB三國がブロック。40分には左サイドからソルバッケンがクロス→チャンレに当たってファーの伊藤のもとへこぼれるも伊藤のシュートはブロックされてしまいました。さらにそれで得たCKで佐藤ヘッドはわずかに枠外。

 ATには三國のヘッドでのクリアが弱すぎた隙をついてリンセンが高い位置でボールを奪ってソルバッケンに決定機が生まれましたが、その直前にソルバッケンが傷んでいたせいかシュートは大きく枠を逸れてしまいました。というか、傷んでいたソルバッケンに決定的な仕事をさせるか、フツー・・・

 そこで浦和は傷んだソルバッケンに代えて後半頭から前田を投入。名古屋は前半ソルバッケンにボコボコにされていた吉田に代えて野上を投入。吉田のスタメン起用とは何だったのか(苦笑)。

 51分武田FK→佐藤ヘッドが決まったか!!と思いきやわずかにオフサイド。この試合VARが故障して後半キックオフが遅れる椿事があり、この時間帯はVARなしとの説明があったにも関わらず、池内主審は盛んにどこかと交信してオフサイドを認定。やがてVARは復旧したようでしたが、VAR故障中に勝敗を左右する際どいプレーがなかったのは不幸中の幸いでした。

 57分右サイドでのハイボールの競り合いでリンセンが上手く内田と入れ替わり、ボックス内へ突入しようとするリンセンを内田はたまらず背後から倒してしまって、この日2枚目のイエローで退場。

 勝負どころと見たヘグモは61分武田→関根、リンセン→サンタナと交代。一人少なくなった名古屋も永井→椎橋、倍井→久保と代えて4-3-2に布陣を変更し防戦を試みるも、64分ロングカウンターで関根がポツンと前残りの前田へ大きく展開→前田がボックス内からシュートを放ったものの、ここはランゲラックが好セーブ。

 しかも悪いことにこのプレーで前田が傷んでしまったようで、やむなく67分に岩尾と交代。

 名古屋はパトリック、酒井と2トップを盛んに入れ替えて反撃を試みるも、良い形でボールが奪えないのでどうにもならず。後半名古屋唯一の決定機は84分珍しく浦和を自陣に押し込んだ時間帯で、伊藤の弱すぎるクリアなのか横パスなのか判然としないボールを奪って稲垣がミドルシュートを放った場面。今季なぜか相手のゴラッソに沈む場面が多い浦和なのであの一撃にはヒヤリとしましたが、幸いにも稲垣のシュートは枠外。

 また後半途中投入された関根にもアクシデントがあって、88分エカニットと交代。終盤の浦和はカウンターを食らうのが怖いのか、一人少ない相手にピッチを広く使ってボールを回しまくることに徹したので、決定機らしい決定機は90分大畑クロス→サンタナシュートくらい。なぜか8分もあったATにも相手には何もやらせず、何の紛れもなくそのまま逃げ切り勝ち。

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《総評》

 5/15第14節京都戦以来の勝利。しかも名古屋に何もやらせない勝利だったので、試合後の記者会見でもヘグモは「立ち上がりから堅い試合ができたと思います。自分たちでボールをキープしながら、サイドからサイドへ動かすことができました。そして1対1の場面を作っていました。」「試合を支配しながらチャンスを作ることができました」等々実に饒舌。かつその言葉は誇張でも何でもないように思えるくらいの完勝でした。豊田スタジアムでの勝利は2016年以来8年ぶり。しかも昨年から因縁ありまくりの名古屋に対して今季ダブル達成のおまけつき!!

 まぁ終盤は渡邊の言葉を借りれば「後半の終わりのほうで、ああやってボールを保持するのはすごくいいと思うので、あまりリスクをかけず、というゲーム運びになりました」という試合展開になってしまい、一人少ない相手にほとんど決定機を作れずに試合終了だったので「試合内容は芳しくなかった」という見方をする方もいらっしゃるかもしれません。

 でも今季は「リードしていて、その後も優勢な試合を無難に勝ち切ってしまう」という試合が出来ないからこんな勝ち点に留まっている訳で。「やたら劇的でエンタメ性に満ち溢れてはいるか勝ち点は伸びない試合」にすっかり慣れてしまって「勝てる試合を確実に勝つための凡庸な試合」に不満が出るのはなんか本末転倒な気がします。まずは勝ち点を伸ばすのが先で、その先に「面白くて勝つ試合」があって欲しいものです。

 この試合の注目点は「グスタフソン不在時の布陣」でしたが、鹿島戦後半でヘグモは何かを悟ったのか、この試合ではついに4-1-2-3のアンカーシステムを放棄してダブルボランチを採用。といってもダブルボランチは完全な横並びではなく、4-1-2-3にしては伊藤が頻繁に下がってくるなぁといった感じの見え方でしたが。

 ヘグモは「ロングボールを使うチームが少なくありません。そういうチームに対してはCBの前にボランチを2枚置くことによって、セカンドボールを回収しやすくなると思います」と語っているところを見ると、4-1-2-3とか4-2-3-1とかそういう数字にはあまり拘らず、相手の出方に応じてポジションを微調整しただけなのかもしれません。

 伊藤のポジションの微調整といい、ソルバッケンの左WG転用といい、ヘグモがやることなすこと割と上手く行ったのに対し、長谷川監督の采配は完全に裏目。特にCB吉田のスタメン起用は完全に失着でした。また森島をボランチの一角に配したのも謎。試合後盛んに記者に突っ込まれて「攻撃に期待」と語ってはいましたが、得点力はさっぱり上がらずにボール奪取能力が落ちるだけに終わりました(苦笑)。ガツンと奪ってショートカウンターしか能がないチームなのに、ガツンと奪えないんだから話になりません。

 冒頭に記したように個人的には試合結果はもちろん、内容的にも十分満足しているのですが、気になったのはまたしても怪我人が多発してしまったこと。この試合はソルバッケン、前田、関根と3人も故障で途中交代を余儀なくされました。しかも前田と関根は後半からの投入なのに、相手との接触も何もないところで故障。

 中島といい、関根といい、怪我明けの選手をちょっと使ってまた怪我って、そりゃマネジメントに疑問符つけられても仕方ないでしょうに。次節はフィールドプレーヤーが足りなくなって、ベンチにGKが二人いるなんてコロナ禍真っ盛りみたいな大惨事にならなければいいのですが・・・

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《選手評等》

・ソルバッケンのスピードではなく、足元の技術を駆使してヌルヌルっと抜いてゆくのってちょっとSH起用のゆずほっぽい!! そしてリンセンとの相性も非常に良さげ。でもそんなソルバッケンは来週も浦和にいるのかどうか・・・

・名古屋にはイエロー7枚も出ましたが、後方からのファウル、手を使って相手を止めるファウル、そしてライダーキックに肘うちとイエローは妥当なものだらけ。Jリーグの主審は概して前2者に甘すぎで、池内主審は珍しくそれらにきっちりイエロー出しただけなのに、名古屋の選手がそれに対応できなかっただけでしょう。何度も肘うちを繰り返していたパトリックにレッド出してたら100点満点の池内裁きでした。

・それなのにDAZNの解説永井は「名古屋はジャッジに苦しんだ」って、どんだけ節穴なんや・・・心底永井の解説にはがっかりしました。それでも聞いていて不快になるあの方よりはマシ。もう浦和OBの解説で安心できるのは坪井しかいないかも。

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-----リンセン-----
武田---渡邊--ソルバッケン
---安居--伊藤---
大畑-マリウス--佐藤-石原
-----西川-----

(得点)

7分 渡邊

交代
HT ソルバッケン→前田
61分 武田→関根
61分 リンセン→サンタナ
67分 前田→岩尾
88分 関根→エカニット

-----永井-----
--倍井----山岸--
内田-稲垣--森島-中山
-三國--ハチャンレ--吉田-
-----ランゲラック----

(交代)
HT 吉田→野上
62分 永井→椎橋
62分 倍井→久保
71分 三國→パトリック
77分 山岸→酒井


※写真は試合とは全く関係ありません。

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2024.06.26

名もなき店@南与野 ~ 醤油ラーメン

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 新六間道路を西へ。新大宮バイパスを渡った先の住宅地に立地。斜向かいにダイエーグルメシティ浦和道場店あり。一応埼京線南与野駅が最寄ですが、駅からはかなり距離があります。先客ゼロ、後客4。

 店内の券売機ボタン先頭の「醤油ラーメン(950円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは「塩ラーメン」との二本立てと思ったら、卵に力を入れているようで「卵かけ麺」という変わったメニューがありました。

 店内は横長L字型カウンター8席のみ。卓上には一味、ブラックペッパー、煮干し酢、辛味噌。椅子に対してカウンターが高めで個人的には少々食べづらくて鬱。

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 スープは非常にわかりやすい鶏ベース。鶏油のてかりも映えて小奇麗なルックスですが、残念ながらかえしが強めの「醤油飲ませる系」のようで、しょっぱく感じるのが難。

 麺は三河屋製麺の並夫緩い縮れ入り。口当たりといい、噛み応えといい、良くも悪くもこれといった特徴はありませんが、そんな中庸さがスープにはよく合っています。

 バラ肉チャー種は配膳前にせっせとバーナーで炙っていて、その焦げと染み出した脂が面白いアクセントになっていますが、チャーシュー自体は淡白な味わい。

 具は他に薄切りメンマ、かいわれ、海苔、刻みネギ、なると。

 レッズランドも割と違い店ですが、浦和レッズレディースの皆さんはこの店を知っているかな? 往訪時にまだ色紙は見当たりませんでした。

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2024.06.25

アジフライの聖地「松浦」

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 長崎県の北端にある松浦市は「アジフライの聖地」として売り出し中。その謂れはアジの水揚げ高が日本一であるところから来ているようです。

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 といっても、アジフライをウリにしている賑やかそうな店は田舎の常として「道の駅」など幹線道路沿いに点在しているようで、松浦市の中心駅松浦駅は寂しいのなんの。

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 駅周辺で居酒屋がランチタイムにアジフライを出しているような店は当たりハズレがデカいと思ってホテル併設の食事処「松花」を往訪してみました。

 ランチメニューの「アジ三昧定食」「鯵出汁唐揚&鯵フライ定食」が共に数量限定ながら770円と格安ですが、メニュー写真を見る限り肝心のアジフライが小さめだったので、レギュラーメニューの「アジフライ定食(1000円)」を注文。

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 出てきたアジフライは2枚だけですが、とにかく肉厚!!この厚みには恐れ入りました。しかも全然油臭くない。普段近所のなんとか食堂みたいな定食屋で出てくるのとは全く別物。

 また白いのと茶色がかったものの2種類のタルタルソースが付いてくるのがここのウリ。白いのがノーマルタイプで、茶色がかったのが赤味噌交じりとのこと。後者は酸味がかなり抑えられたように感じましたが、個人的な好みは前者。

 さらに「金蝶ソース」がボトルで付いてきます。これは長崎名物・皿うどんに欠かせない、長崎県民が愛する故郷の味だそうですが、残念ながら個人的にはアジフライは醤油派。従って1枚はタルタルで、もう一枚は卓上の醤油でいただきました。

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 「アジフライの聖地」を豪語するだけあって、その実力は只者ではありませんでした。ただ松浦って非常に行きづらいんだよなぁ・・・

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酒井宏樹選手、チーム離脱

 昨日(6/24)、酒井宏樹選手が、海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱することが公表されました。

 移籍先は明示されていませんが、酒井の移籍については6/14にスポニチ&報知から「オーストラリア1部・Aリーグに来季から新規参入するオークランドFC(ニュージーランド)から獲得オファーを受けている」という話があり、6/23にはスポニチ&日刊から「決定的」と報じられています。

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 酒井は2021年6月にマルセイユから完全移籍加入。東京五輪代表にOA枠として選ばれていたので浦和でのデビュー戦は8月の鳥栖戦まで持ち越しになりましたが、当時右SBのレギュラーだった西を退けてそのまま不動のレギュラーに。まだまだ欧州でバリバリやれそうな圧倒的なフィジカルを活かして攻守にわたって右サイドを制圧しつづけました。

 3年に及ぶ浦和在籍中の酒井の最大の見せ場はやはり全北現代とのACL2022準決勝、延長後半も終わろうとしていた120分に「諦めないということはこういうことなんだ!!!」と言わんばかりに酒井の渾身のタックルが炸裂した場面でしょう。酒井のタックル&クロスを契機にユンカーの起死回生の同点ゴールが生まれました。

 試合後酒井は「昨年の夏にマルセイユからレッズに移籍してきて、当時は家族も代理人も含めて誰一人、この移籍に賛成の人はいませんでした。ただ、この移籍が成功だったかどうかは僕自身が証明するしかないと思っていましたし、そのためにはこの大会を獲ることが非常に必要だと思っています。」とACL優勝に賭ける熱い思いを明らかに。

 ただ酒井がビッグマッチに向けて無理を重ねてしまった代償は大きく、2022年は小破を押してグループステージに出場しつづけ、ステージ突破を見届けてから5月に手術。2023年には11月4日のルヴァン杯決勝後に右膝半月板損傷で手術と、なんだかんだと故障でチームを離れがちになってしまいました。

 後者は当初「全治3ケ月」と言われ、2024年シーズン開幕に間に合うかどうか心配されたくらいだったのに、12月のCWCに酒井が出てきたのには心底びっくりしましたが・・・

 しかし、無理に無理を重ねて故障がちになってしまった酒井のパフォーマンスは次第にガタ落ちに。CWC出場へ向けて無理をしたのが良くなかったのが、今シーズンの酒井の出来は見るも無残。簡単に裏を取られるとか切り返し一発に簡単に引っ掛かるといった失態が目立ちました。そして4月のFC東京戦でまたしても故障。石原にポジションを奪われ、故障が癒えた後も酒井がレギュラーに返り咲くことはありませんでした。

 酒井はもともと「フィジカルで全てを解決する」傾向が強く、監督の求めに応じて最適なポジションを取るといった細かい仕事が得意な選手ではないので、フィジカル的に無理が効かなくなると非常にコスパが悪い選手になってしまったのも確か。

 酒井は2023年12月に契約を更新したばかりなので、移籍に伴い結構な金額の違約金が入ってくるのは間違いありません。レギュラー格ではなくなってしまった34歳のベテランが移籍金を残してチームを去ること自体は浦和フロントにとっては悪い話ではないでしょう。

 昨年末の契約更新時に「悩んで悩んでの決断でしたが、いま本当にスッキリした思いで来年を迎えることができると思っています」とまで語っていた酒井が、それからたった半年、しかもキャプテンにも拘らず移籍を決断。もともと「いつまで浦和にいるかどうか判らない」旨の公言していた酒井だったので、何らかのきっかけで「マルセイユから浦和レッズへの移籍を決めたときと同様に、自分の新たなる目標と挑戦のためには必要な決断」に至ったのもそんなに違和感はありません。よく言えば実にプロっぽい、悪く言えば傭兵に徹した酒井らしい決断を尊重したいと思います。

 なお先述のように酒井の移籍自体は浦和フロントにとってそんなに悪い話ではありません。当然ながら右SB石原のバックアップがいなくなってしまう問題が発生しますが、目先は故障明けの関根を転用して凌ぐのかも。

 欧州でバリバリやってそのまま引退しても不思議はないレベルの酒井が浦和にやってきたこと自体が奇跡で、それから3年もの長きにわたって活躍し、ACLというビッグタイトルと移籍金を残して浦和を去るとはいくら感謝しても感謝しきれません。今までありがとうございました。そして今後のキャリアが実り多いものでありますように。

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2024.06.24

タルタルガパオ盛り定食@からやま

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 2024年6月21日から期間限定発売中の「タルタルガパオ盛り定食(979円)」を試食。

 「からあげと相性抜群なタルタルと日本でも親しみのあるタイ料理ガパオ、それぞれ主役級の料理を一皿に盛りつけました。 本格的な辛さのガパオをスプーンでご飯と共に頬張り、目玉焼きを崩せばまろやかに味変できます。塩にんにくベースでタルタルをたっぷり纏ったからあげは、王道そのもの。 ご飯のおかずが盛りだくさんで、思わず食事に夢中になってしまう定食に仕立てました。」というのがからやまのウリ文句。

 なんか同グループの「かつや」お得意の「合い盛り定食」にインスパイアされたような一品で、塩ガーリックからあげ2個+ガパオ+目玉焼き+えびせんと脂ぎったものがこれでもかこれでもかと目白押し。

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 なんでわざわざご飯のおかずになりそうもない「えびせん」を加えたのかさっぱり判りませんが、出てきたものを見てさらにびっくり!!!えびせんがなんと3枚も!!! からやま史上空前絶後の「要らない子」ですなぁ、これは・・・

 またからやまは「からあげと相性抜群なタルタル」と考えているようですが、塩ガーリックからあげはレギュラーのからあげ以上に下味がしっかり付いているので特段タレの類は要らなさそう。そのままで食べるのが一番美味そうなのについ余計な手を加えてしまうのはからやまが陥りがちな失敗です。

 さらにウリ文句や写真を見る限りは目玉焼きは半熟で、黄身を割ってガパオをマイルドに味変することを想定しているにも関わらず、実際に出てきたのはガチガチの固焼き。よってなんで目玉焼きが付いているのが意味不明に。

 ガパオ自体は食べ手を選びそうな香草を多用せず、良い感じにピリ辛に仕上がっていて気に入りましたが、これなら単純に塩ガーリックからあげとガパオの合い盛りだけにして値段を下げたほうがいいんじゃないかと。両主役の実力は十分なのに、脇役が寄ってたかってダメにしている残念な一品でした。

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2024.06.23

【観戦記】24年第19節:浦和 2-2 鹿島 ~ 結果は出ないがエンタメ性抜群すぎて辛い

 あんまりな前半の内容でヘグモ解任論が噴出しはじめるのもやむなしと思っていましたが、後半一変!そして武田の大活躍でありとあらゆる問題が有耶無耶に(苦笑)。実に浦和らしい。

《スタメン》

 浦和は前節出場停止だったショルツが佐藤に代わってスタメンに復帰した他、前田→ソルバッケンとスタメン2枚入れ替えのみ。前節故障した伊藤は無事スタメンに。

 前田がベンチスタートになったのに加えてエカニットがベンチ入り。故障の興梠はともかく酒井がベンチ外になったのはサプライズ。

 ヘグモは試合前の記者会見で怪我人の状況をやたら長々としゃべっていました。ヘグモは過去の発言を見る限り怪我人の状況をえらく楽観的に話す傾向があって全然信用できないのですが、この試合に関して言えばメンバー入りできる可能性があると伝えられた関根が結局間に合わなかったくらいで、それ以外は会見から推察できる範囲内でした。

 一方鹿島のスタメンはいつもの面々。浦和とは対照的にリーグ戦はスタメン固定で何試合もこなしています。

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《試合展開》

 鹿島のフォーメーションは基本4-2-3-1ですが、守備時はたいして前からプレスをかけず、高い位置に4-4-2のタイトな守備ブロックを形成して浦和にボールを持たせる策を取ってきました。

 そんな鹿島に岩尾に代えて安居をアンカーに配した浦和がどう挑むのか?とのんびり構えていたら、3分いきなりカウンターをくらって失点。最初の師岡のシュートは西川が防いだものの、こぼれ玉を鈴木に詰められてしまいました。

 西川の弾いた位置が悪いのが失点の直接の原因ですが、それ以前にもこの試合の浦和のダメさ加減がてんこ盛り。ショルツが簡単に鈴木にポストプレーを許しているのはショックでしたが、至るところで球際で負けまくってカウンターを許すようでは話になりません。そして鈴木にボールが収まった時の鹿島攻撃陣の迷いの無さが見事。

 10分には鈴木のサイドチェンジから濃野クロス→師岡シュートの大ピンチも。鹿島は監督が代わっても悪く言えば「鈴木優磨と愉快な仲間たち」に過ぎず、鈴木がフリーダムに動いて試合を組み立てながらフィニッシュにも関わるというスーペルな仕事ぶりを見せていました。ヘグモも試合後「前半は鈴木優磨選手が支配したと思います。彼の素晴らしいFWぶりを見せられました。彼が前半で違いを生んでいた選手でした。」と絶賛。

 そしてそんなに判りやすいキーマンがいるチームにも関わらず、浦和守備陣は鈴木を全然捕まえられず。ヘグモは「プレスのところで苦しんだ試合」と試合後総括していましたが、プレスが全然ハマらずにぽっかり空いたサイドへ大きく展開される場面が繰り返されるのにはホトホト参りました。

 現場では浦和の選手たちの動けなさっぷりから「ヘグモが練習をやりすぎて試合ではもはや力が残っていないのでは?」と「昔の広島カープ」みたいな残念疑惑がムクムクと巻き起こったのですが、試合後安居は「前も二度追いするでもなく、どうハメるのかも曖昧なまま行っている感じがあって」と語っていて、身体の問題ではなく、それ以前にチーム内に迷いがあったことを吐露。それはそれで何のために練習しているのか疑惑が・・・

 守備もダメなら、攻撃はそれに輪をかけてダメダメ。浦和は前節C大阪戦同様大久保を左WGに配して中島ばりに自由にやらせ、左サイドは渡邊がぽつんと一人いるだけになりがち。当然ながら組み立ては右サイド偏重になり、そこからサイドチェンジして渡邊を使おうという意図は伺われましたが、それが決定機に繋がったのは12分の一回こっきり。

 安居のアンカー起用は相当無理があって良い形で縦パスはほとんど入れられず。というか、無理に縦パスを入れるとボールの受け手が鹿島守備陣にガツンと当たられてカウンターを食らうのがミエミエで怖いのでしょうなぁ・・・よって浦和がボールを保持している時間が長いだけで何も起こらずじまい。鹿島の高い最終ライン裏狙いも全く実りませんでした。

 そして42分珍しく自陣に押し込まれた時間帯に鹿島左サイドから安西クロス→鈴木に決められて追加点を許してしまいました。最も警戒すべき鈴木が終始フリーなのが謎すぎ。「ボールくれ!!」と言わんばかりにボックス内で手ぶりで要求している鈴木にやられるかね、フツー・・・ その前に伊藤が左サイドで佐野と対峙する羽目になっているのかも謎。

 ATには師岡スルーパス→裏抜けした鈴木がシュート、西川がはじいたボールを鈴木が拾って名古シュートと立て続けに決定機がありましたが、ここは西川が奮戦。

 あんまりな前半の試合内容を受けてヘグモは後半頭から不振&ちょっと傷んだ大久保に代えて大畑を投入し、渡邊を左WGへ。ここまでは定番でしたが、面白かったのは安居を前に上げて岩尾を下げるだけでなく伊藤の位置まで下げて、ヘグモは4-4-1-1、安居は4-2-3-1と表現は若干違いますが、要するに4-1-2-3を諦めてダブルボランチを採用。

 安居の弁ではこれは事前に練習した形ではないそうですが、昨年の遺産がここで活きたようで浦和は攻守ともに立て直しに成功。早速47分カウンターからソルバッケンの折り返しをボックス内でどフリーで安居が受けたものの、シュートは枠外。

 フォーメーション変更と大畑投入はそれなりに効果があって攻撃の左右のバランスが良くなり、ソルバッケンも活きはじめて、65分にはソルバッケンのパスを受けて伊藤がボックス内に突入するも、シュートはGK早川がセーブ。

 その直後にヘグモは脚がつったソルバッケンに代えて前田、さらにサンタナ→リンセンと交代。これまた効果があって、69分相手を押し込んだ状態からアーク付近で渡邊がボックス内右のリンセンへ展開→リンセンのシュートがディフレクトしてポスト直撃!!!

 73分ショルツが傷んで佐藤との交代を余儀なくされたのは誤算でしたが、76分足がつった岩尾に代えて武田を投入したところ、これが大当たり。

 投入直後の77分に石原の縦パスを受けて裏抜けに成功した伊藤の折り返しを武田がぶち込んでようやく反撃開始。その後は鹿島の時間潰しにあって攻め手を欠きながらも90+2分には遠目の位置から武田がGKの逆を突く形で直接FKを決めて同点に。

 さらに90+3分には伊藤の縦パスをヘッドでリンセンが押し返し、渡邊がボックス内に投入して切り返し一発からシュートを放ちましたがわずかに枠を捉えきれず。両者傷み分けのドローで試合終了。

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《総評》

 とにかく前半が酷すぎました。武田の奮戦で辛うじて勝ち点1を拾いましたが、あのまま負けていたらさすがにゴール裏の堪忍袋もブチ切れてヘグモ解任論が噴出していたと思います。

 C大阪戦で良いところなしに終わった大久保左WGはまたしても失敗。スタメン発表を見ててっきり大久保右WG、ソルバッケン左WGにすると思ったのですが、ヘグモはソルバッケン右WGに賭けたのでしょう。

 当然ながら「大畑左SB、渡邊左WG」という代案が脳裏に浮かびましたが、「歩夢もまだ90分プレーしていないという状況」だったので頭から使うのはリスキーだった模様。さらに「トモも膝に少し痛みを抱えていました」のでこれまたハナから90分は無理で、その結果が大久保スタメン、後半から大畑投入になったようで。WGに怪我人が多すぎて他に打つ手がなかったのでしょうが、残念ながら結果は案の定大久保左WGはまたしても機能せず、おまけに前半途中で傷んでしまいました。

 そして試合後ヘグモが「本日はプレスのところで苦しんだ試合でした。相手にスペースを与えてしまったと思います。特に中盤でうまくいかなかったので、そこには戦術的な理由があります。それを修正するのは私の責任です」と率直に認めるように、大久保一個人を責めても仕方がないくらい浦和はチームとして体をなしていませんでした。怪我人だらけで試合に出る面子がコロコロ代わるのでチームの熟成がなかなか進まないせいかもしれませんが、それにしても「強度がやたら高いと噂される練習で何をやっているのか???」といぶかしくなるくらい選手たちは動けませんでした。それもしんどくて動けないのではなく、迷いがあって動けないとは。

 この試合の「良かった探し」はとうとうヘグモがグスタフソン不在時の4-1-2-3を放棄したこと。過去の試合でも途中から4-4-2になるケースがあり、ヘグモがいたずらに4-1-2-3に固執し、選手の向き不向きを考えずに無理やり4-1-2-3に当てはめていた訳ではないと思いますが、さすがに前半のダメっぷりを見て4-1-2-3を諦めたのは今後の浦和にとって一大ターニングポイントになるかもしれません。もちろんグスタフソンがスタメンに復帰すればすぐに4-1-2-3に回帰するのでしょうが。

 そして布陣変更後の後半は浦和が鹿島を圧倒したとまでは言えないにしても、鹿島に何もやらせなかったのは確か。まるで神戸戦の前後半の変貌ぶりの再現でしたが、神戸戦は中島&グスタフソンの投入効果が絶大だったのに対し、この試合は中島&グスタフソン抜きでもここまで出来たのは自信を持っていいと思います。やはり浦和のポテンシャルは底知れないものがあると。

 一方鹿島は出方を変えてきた浦和に対して、矢継ぎ早に選手を代えてはみたものの、どれもこれもノーインパクト。前半と違って前からプレスをかけて来た風でしたが、かえって陣形がルーズになるだけで浦和の攻勢を助長させるだけのチグハグさ。

 所詮ポポビッチ、修正能力はイマイチみたいで。さらに言えばスタメン固定が祟って「選手を代えれば代えるほど悪くなる」傾向にあるのかも。絶対に勝てる試合がまさかの引き分けに終わって試合後は鹿島サポから大ブーイングが鳴り響きましたが、追いつかれる要素はそこかしこに見え隠れ。

 今の浦和が全然強くないのは見ての通りですが、町田といい、神戸といい、鹿島といい、G大阪といい、上位陣が浦和より明らかに強いかとなるとそうでもないと思うけどなぁ。今季の負けではっきりとした力負けは広島と瓦斯くらいでしょう。でも怪我人が多すぎてそのちょっとの差を埋められずに今日に至る感じ。

 それにしてもあんまりな前半の出来が悔やまれる試合でした。

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《選手評等》

・C大阪戦のアシストに続いて、この試合では2ゴールの武田。浦和復帰後もなかなかベンチにも入れない日々が続きましたが、ついに「終盤の切り札」という居場所を見出したようで。長い修業を経ての浦和帰還の甲斐がありました。おめでとう!そしてありがとうございました。

・ソルバッケンはスピードではなく、相手との間合いというかちょっとした挙動とか、なんか相手の意表を突くような恰好で抜いちゃうタイプみたいで。後半のソルバッケンの出来なら、確かに契約延長する価値あると思いました。頑張れ、ホ・リ・ノウチ!!

・前田は「俺はエゴイストになる!!」と言った割には勝負しなかったなぁ・・・お前が対面の奴らをぶち抜かんでどうする!!最後の石原へのパスはないわ・・・

・怪我でもないのに酒井がベンチ外ってやっぱり移籍絡みだろうなと思っていたら、案の定試合翌日に「決定的」とは(´・ω・`)ショボーン

・成績がしょっぱい割には今季の浦和の客入りが良いのはやっぱエンタメ性が無駄に高くてリピーターを呼びやすいせいかもしれんなぁ。今のところ雨の試合も少ないし。この試合は48,638人もの大入り。ビジターが非常に多くてメインアッパーのビジター指定席までぎっしり。不自然な白シャツもメインスタンドの南寄りには多く見られました。

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大久保--サンタナ--ソルバッケン
--岩尾----伊藤--
-----安居-----
渡邊-マリウス--ショルツ-石原
-----西川-----

(得点)
77分 武田
90+2分 武田

(交代)
HT 大久保→大畑
66分 ソルバッケン→前田
66分 サンタナ→リンセン
73分 ショルツ→佐藤
76分 岩尾→武田

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-----鈴木-----
仲間---名古---師岡
---知念--佐野---
安西-関川--植田-濃野
-----早川-----

(得点)
3分 鈴木
42分 鈴木

(交代)
71分 仲間→チャヴリッチ
81分 師岡→柴崎
88分 鈴木→藤井
88分 名古→樋口

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2024.06.22

ザンギカレー炒飯@大阪王将

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 大阪王将から55周年記念メニューとして期間限定(2024年6月19日~2024年7月25日)で売り出し中の「ザンギカレー炒飯(890円)」を試食。

 ザンギカレー炒飯とは、大阪王将ならではのパラパラ食感が楽しめるカレー炒飯に、北海道のソウルフードであるザンギをたっぷりトッピングしたもの。ボリュームはともかく、とんでもなくカロリーが高そうな一品です。

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 「炒飯は、玉葱・ピーマン・コーン、さらに小さいザンギが入っており具沢山、カレーソースで炒めてスパイシーな香りが食欲をそそります。炒飯の上に盛り付けられたザンギは、醤油ベースの下味がしっかり染み込んだ鶏肉を、皮はカリッと、中はジューシーに揚げ、大阪王将特製の葱だれをかけて濃厚な味に仕上げました。」というのが大阪王将のウリ文句。

 でも残念ながら画竜点睛を欠くというかなんというか、最後に「大阪王将特製の葱だれをかけて濃厚な味に仕上げ」たのが大失敗。どう見てもタレをかけすぎて底に汁が溜まってしまい、カレー炒飯のパラパラ感を完全に損なっています。ザンギはコロモが盾になって皮のカリッと感、サクサク感が失われずに済んでいますが。

 また葱だれは妙な甘酸っぱさ、特にその酸味が妙に自己主張するのも難儀。ザンギが意外なくらい薄味でカレー炒飯の味を邪魔せず、トッピングとして良い仕事をしているのと対照的。なんかあのスタジアムの超人気ハム焼きの残念さ(=ハム自体は美味そうなのに塩コショウかけまくって台無しに)に相通じるような感じ。

 大阪王将の新商品って企画開発段階では何の問題もなさそうなのに、現場がその実力を引き出しきれない例が結構多いような気がします。

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2024.06.21

ひょうたん ミント神戸店@三ノ宮 ~ 味噌だれ餃子

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 神戸は焼き餃子に味噌だれをつけて食べるカルチャーがあると聞いて早速試食に出かけました。「味噌だれ餃子」がウリの店は何軒も見つかりましたが、往訪したのはJR三ノ宮駅に隣接した「ひょうたん ミント神戸店」。

 「味噌だれ餃子」がウリでも本当に餃子しかない店が案外多い中で、ここは「ぎょうざ定食」があったのが往訪の決め手。そのせいかどうか女性客が目立ちました。早速「ぎょうざ定食・14個(1180円)」を注文。定食には中華スープとキムチが付いてきます。

 店内は横長カウンター4+5席と4人卓×2、2人卓×1、店奥に小上がり6人卓×3。卓上には味噌だれ、酢、醤油、ラー油。さらに頼めばにんにく醤油を出してもらえるようです。

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 味噌だれは赤みそ、白みそ、酢みそなど店によって結構違いがあるようですが、ここは自家製の八丁味噌ベース。八丁味噌の個性ゆえか非常に判りやすい味です。

 餃子の皮はもっちり、そして飴は肉が多めでジューシーとめっちゃ好きなタイプ。サイズは餃子の王将よりはやや小ぶり。

 店では

1.まずひょうたん特製味噌だれで
2.次にお酢と醤油(2:1)を混ぜ
3.最後にお好みでラー油を
秘.おろしニンニクを合わせる

とあれこれ味変するのを勧めていますが、結局のところなんだかんだといっても味噌だれオンリーより、酢&醤油&ラー油を混ぜた後の方が好み。この辺は慣れの問題なのでしょうが。

 ご飯はおかわり自由のせいか小さめのお椀で登場。ぎょうざ7個に対応したくらいの量で14個だと餃子が余りまくりますが、おかわりするとどう考えても食べ過ぎなので自粛。

 餃子自体も味噌だれも結構気に入りましたが、残念ながら「餃子の王将」より明らかにコスパが良くないので、個人的には一回で十分かな。

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2024.06.20

鮭のルイベ漬け盛り海鮮弁当@新千歳空港・佐藤水産(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 東京駅構内「駅弁屋 祭」で「鮭のルイベ漬け盛り海鮮弁当(1480円)」を購入。製造元の佐藤水産は札幌ではなく新千歳空港での空弁で有名な業者さんです。ちなみに札幌駅の老舗駅弁屋さんは札幌駅立売商会。

 ルイベ漬け(鮭の酢漬け)をメインに鮭といくらの醤油漬け、さらにサイコロ状の鮭ペースト(味付鮭ミンチ)とまさに鮭づくし。鮭でゴリ押しするいかにも北海道らしい逸品。ちょっとだけ箸休めについている海藻はとさかのり。

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 ルイベ漬けは直接ご飯に乗せず、浅いプラスティックの皿に乗せられているは調製時にご飯の熱がルイベ漬けに伝わらないようにするためなのでしょうが、ルイベ漬けの形崩れを防ぐのにも役立っててビジュアルが映えます!!

 ビジュアルもさることながら味も文句なし!!適度に脂の乗ってとろけ加減の鮭には大満足。

 あえて難を言えばどう考えても塩分高すぎ。食塩相当量7.2gを見て思わずクラクラ。ルイベは仕方ないかなと思いましたが、いくらがなあ。たれが付いてますがかける必要皆無。でも美味いからまあええか。

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2024.06.19

豚肉たっぷりあんかけ焼きそば@餃子の王将

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 「餃子の王将」が6月限定メニューとして販売中の「豚肉たっぷりあんかけ焼きそば(750円)」を試食。単品(750円)だとちょっと寂しいかなと思ってライス小()もつけてみました。
 
 昨年4月に販売された「海鮮あんかけ焼きそば」は結構気に入っていたのですが、海産物の値上がりが著しいせいか、値上げを回避するために具の主体を豚肉に切り替えたのでしょう。そして「旨味あふれるオイスターソースの特製餡がやわらかい豚肉や野菜と香ばし焼麺に絡みます!ピリッと生姜がアクセント!」とウリ文句もかなりあっさりした表現に。

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 味わい自体は「海鮮」とそれほど変わったような気はせず総じてなかなかの出来で、王将の割には割と薄味なのも嬉しいところ。作り手の問題なのか、あんかけの割にはやや水気が多かったり、焼きを入れすぎて焦げどころか堅くなってしまった部分もあったりするのは少々残念ですが・・・

 それ以上に残念だったのは「豚肉たっぷり」と銘打ちながら豚肉の量が全然多くないこと。「海鮮」の具はエビやイカ、そしてベビーホタテと割と豪華だったのを豚肉に変えてコストダウンを図ったのならせめて量くらい確保してくれないとなぁ・・・これではただの五目あんかけ焼きそばに過ぎないかと。餃子の王将の麺類ではラーメン類より焼きそばのほうが遥かにマシと評価していたのですが残念至極。

 具は他に白菜、ニンジン、ネギ、分厚いしいたけ、たけのこ、チンゲン菜といったところでしょうか。この手の焼きそばにありがちな、もやし、キクラゲ、かまぼこ、さつま揚げは見かけませんでした。

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金格ハンバーグと牛あぶり焼き弁当@一ノ関・斎藤松月堂(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 斎藤松月堂は岩手県の一ノ関駅で創業明治23年の伝統ある駅弁屋さんですが、一ノ関駅が大規模な駅ではないこともあってそんなに大きな駅弁屋さんではなく、東京駅で斎藤松月堂の駅弁を見かけたのはこれが初めてかも。

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 とにかくハンバーグの存在感が圧倒的!!ここまでハンバーグを前面に押し出した駅弁はちょっと記憶にありません。

 駅弁なので冷え冷えでハンバーグが硬くなってきるのは仕方ありませんが、それでも肉の旨みはしっかり保たれています。ソースべっとりでゴマカす必要皆無。よって駅弁なのに塩分はたった2.64gという破格の薄味!!それなのに物足りなさは全く感じません!

 巨大ハンバーグ以外は牛肉あぶり焼きと牛スジ煮込み、さらに茸煮、野沢菜炒め、紅生姜、パプリカ、塩昆布で脇を固めた構成。ただご飯の層は案外薄く、肉系駅弁にしてはガッツリ感は得られません。それでもハンバーグの出来は圧巻で大満足の逸品でした。

 なお駅弁の製造者は斎藤松月堂ですが、ハンバーグとそれに添えられた牛肉あぶり焼きには東京で「格之進」を展開する株式会社門崎が絡んでいるようです。牛スジ煮込みだけが斎藤松月堂特製。

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2024.06.18

ふじ田@稚内 ~ 利尻昆布そば

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 稚内駅と一体となった再開発ビル「キタカラ」内の食事処「ふじ田」に立ち食いそばコーナーが併設されています。旧稚内駅にあった駅そば店とは経営者が変わっていて何の連続性もないようですが、駅舎改装と共に立ち食い蕎麦屋がなくなってしまうケースが多いだけに「あるだけマシ」と考えざるを得ません。

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 メニューはかけそば・月見そば・利尻昆布そばの3種類しかなく、ダントツでローカル色溢れる「利尻昆布そば(600円)」を注文。かけそばですら480円もして、どう見ても観光地価格です。

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 つゆは意外なくらいに薄口。麺は可もなく不可もなし。そして肝心の「利尻昆布」は何のことはないとろろ昆布でしたが、こういうのはかき揚げと違ってハズレようがないので蕎麦自体の評価は悪くはないかな?といったところ。

 なお厨房は隣の食事処と共用なので、そちらの注文と被ると立ち食いそばなのにすぐには出てこないのがこの店の難点。そしてそれ以上に難儀だったのは店員が極めてぶっきらぼうなこと。「いらっしゃませ」とか「ありがとうございました」とか接客業としての最低限の挨拶すら出来ず、注文時もお金を渡す時も配膳時も下膳時も終始無言。

 個人的にはラーメン屋や立ち食いそば屋、お手軽なカレースタンドといったところではハナから接客に多くを期待しておらず、ほとんど腹を立てないタイプですが、さすがにこれには参りました。蕎麦以外のところで悪い意味で強く印象に残ったので記録しておきます。

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牛皿麦とろ御膳@吉野家

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 「吉野家」が2024年6月6日から期間限定メニューとして販売中の「牛皿麦とろ御膳(767円)」を試食。「牛皿麦とろ御膳」は暑い夏にも食欲をそそる夏の定番商品で、廉価版の「牛麦とろ丼(657円)」を併売しているのも例年通り。

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 「吉野家の特製たれで煮込んだ牛肉と玉ねぎを盛り付けた牛皿、もち麦ご飯、とろろ、オクラ、みそ汁の合計 5 品をお盆にのせて提供します。『牛麦とろ丼』はプチプチ・モチモチ感のあるもち麦の上に、うまみたっぷりの牛肉、ネバネバ感のあるとろろとオクラをのせました。とろろは、すりおろした大和芋と粗めに叩いた山芋を合わせており、とろりとした食感とサクサクとした食感の両方をお楽しみいただけます。」というのが吉野家のウリ文句。

 以前事実上牛丼と麦とろ丼の合い盛りのような「牛麦とろ丼」を食べた際に、牛丼のアタマと麦とろはそんなに相乗効果はないと感じたので、とりあえず牛皿だけで麦飯を半分くらい片づけてからとろろ&オクラをぶっかけました。麦飯は白米と比べると粒がやたら大きい上にちょっとパサつき気味なのが特徴。「プチプチ・モチモチ感」という形容はあまりそぐわないように思いますが、これはこれで悪くありません。

 そして麦飯ととろろの相性は文句なく、それにわずかに醤油をたらし、さらにオクラで変化をつけた一品っていかにも食欲が落ちる夏に相応しい、シンプルな一品なのに完成度は十分です。

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2024.06.17

大雪地ビール館@旭川

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 旭川駅から駅前の宮下通を東へ歩いて5分強のところにある「大雪地ビール館」を超久しぶりに再訪。開拓時代の雰囲気を色濃く残したレンガ造りの上川倉庫を改装したもので外観が非常に特徴的。往訪時はガラガラでしたが、退店時には団体さんがゾロゾロやって来て店は観光シーズンらしい雰囲気に。

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 入店するといきなりジンギスカンを食べるかどうか聞いてきましたが、どう考えても一人ジンギスカン目的でこの店は選ばないわなぁ・・・ でも後で店内を見渡すと外国人観光客らしい姉ちゃんが一人ジンギスカンを楽しんでいました(苦笑)。

 注文したクラフトビールは以下の3種。いずれもグラス(約350ml)で。

1.大雪ピルスナー:下面発酵という発酵方法で長期熟成させ、キレを出す為にろ過しています。厳選モルト100%で仕上げた、大雪地ビールを代表するビールです。

2.ケラ・ピルカ:ケラ・ピルカはアイヌ語で「美味しい」という意味。上面発酵酵母で発酵、熟成させたビールです。糖度のキレがよく、酵母の風味を生かしたフルーティーさが魅力です。

3.黒岳:黒麦芽を含め通常より多く麦芽を使用した高アルコールタイプ。濃く、深い風味が特徴でマニアにはたまらないビールです。

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 アテには「知床鶏ジンギスカン風ザンギ」だけを注文。店が空いていたのでザンギの出来上がりと同時にビールを持ってきてもらいました。ザンギはかなり味付け濃いめの味付けで確かにジンギスカンっぽい味がしましたが、「とにかく美味くて量が多い」のが特徴の北海道にしては小さいのが残念。そしてザンギと鶏の唐揚げは何が違うのかよく判らず。

 でもクラフトビールらしい癖の強さを堪能できたからまあええか。

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油そば 小島流@板橋本町 ~ 葱油そば

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 都営三田線板橋本町駅から旧中山道を北へ。「どらっぐぱぱす」の斜向かいから北へ延びるしょぼい商店街へ入ってすぐ。隣がお団子屋。近隣の人気店「麺庵 小島流」の系列店「酒肴 小島流」がランチタイムに油そばを出しているもの。先客1、後客2。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て先頭の「葱油そば(900円)」を注文。後払い。

 メニューは他に鶏油そば、麻辣油そばなど。

 店内は厨房に向かってL字型カウンター5席と窓際にカウンター2席。卓上にはミル入りブラックペッパーと酢。油そばが本業ではないせいか、マヨネーズなど調味料をゴテゴテと置いていません。

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 メニュー名から勘違いしがちですが、「葱油そば」は具にネギがたっぷりという訳ではないんですなぁ・・・メニュー名は「自家製ネギ油使用」から来ているようで。具は薄いチャーシュー、刻み玉ねぎ、海苔、かいわれ、刻み青ネギ、薄切りメンマ、糸唐辛子、魚粉といったところ。チャーシューは配膳前にバーナーで軽く炙っていましたが、どっちみちぐちゃぐちゃ混ぜてしまうチャーシューにひと手間かける意味あるかなぁ?

 とりあえず店の案内に従って麺の天地を何度もひっくり返しながらまぜまぜ。油そばの中では水気少な目なほうですが、「自家製ネギ油使用」をわざわざ謳うだけあってその香りが心地よく、かつ水気が少ない割には結構オイリーな印象を受けました。それでも無化調なせいか、油そばにしては全然重さを感じません。

 麺は三河屋製麺の中太ストレートタイプ。やや硬めで噛み応えしっかり。

 町中華っぽい鶏ガラ(?)スープが付いてくるのがこの店の面白いところですが、これが少々しょっぱくて箸休めにならず、個人的には存在意義不明。

 随分お上品に作った油そばという印象を受けましたが、それが油そばを求める客層に良いことなのかどうか。

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2024.06.16

伯爵邸@西川口 ~ 伯爵邸大宮ナポリタン

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 西川口駅西口から西川口陸橋通りの南、川口仁志郵便局とニトリ川口店の間の道を西へ。向いにマツモトキヨシあり。伯爵邸は昭和48年に大宮で創業された喫茶店で、西川口はその2号店。西川口店が出来るまで大宮の伯爵邸の存在自体知りませんでした。

 卓上のランチメニュー先頭の「伯爵邸大宮ナポリタン(900円)」を注文。店先にも「大宮ナポリタン」の幟が揺れていてこの店のウリのようです。

 「伯爵邸ではアジア料理・ヨーロッパ料理・和食・中華・沖縄料理など、世界中の料理が楽しめます。海外からシェフを集めて作られる料理はどれも本格的で、お客様のお口に合った、美味しい世界料理。伯爵邸自慢の世界料理を、是非お楽しみください。」というのが店のウリ文句で、実態は喫茶店というよりなんでもありのレストランです。

 18種類もあるランチメニューにはナポリタンやオムライスなどの洋食系、生姜焼きや焼き魚などの和食系、さらにはゴーヤチャンプルーや沖縄そばなどの沖縄料理、はてはウイグル風ピラフなどなんでもありにも程があるだろう!!と思わざるを得ないバリエーションを誇っています。

 コンセプトがはっきりしない料理に合わせるかのように店の外観も内装もえらくゴテゴテしていて落ち着きません。

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 卓上にはタバスコと島とうがらしが置いてあるだけでしたが、配膳時に粉チーズが付いてきました。またナポリタンはサラダとスープ付き。そして一見して判るように滅茶苦茶量が多いのがこの店の最大の特徴。

 具はイカ、マッシュルーム、かいわれ、ニラ、タマネギ、豚肉、ピーマンといったところ。一般的なナポリタンと違ってウインナーが見当たらない反面、割と大きめにカットされたイカの身が入っているのが目を惹きました。でもナポリタンにわざわざ「大宮」を冠している理由は判然とせず。イカは大宮とは全く関係なさそうですし。

 ただ量自慢系のナポリタンにしては脂ギトギトではありませんし、ケチャップも必要以上にかかっていないのが幸いしてなんらフォークが止まることなく一気に完食。

 量自慢系のナポリタンがウリの店って川口では全く定着しないのですが、果たして今回はどうなることやら?

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【DAZN観戦記】24年第18節:C大阪 2-1 浦和 ~ これが「ザ・弱いチーム」ということなのか

 そんなに悪くはない内容だったのに、まさかの失点を喫した後はガタガタに。これが「ザ・弱いチーム」ということなのか・・・

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節神戸戦から出場停止のショルツに代わって佐藤が入った他、ソルバッケン→大久保と2名入れ替えのみ。

 浦和の公式戦は6/1のホーム神戸戦以来でちょうど2週間ぶりというスカスカな日程にも関わらず怪我人が全然戻ってこないどころか、よ実戦に復帰したばかりのソルバッケンや神戸戦で後半投入された中島はベンチにも入れず、おまけにグスタフソンはスウェーデン代表での練習中に負傷。

 そこで井上、武田、リンセン、興梠がベンチ入りしましたが、相変わらずWGの人材不足が顕著な陣容で試合に臨む羽目に。

 C大阪は浦和とは対照的にその2週間でルヴァン杯2試合&天皇杯2回戦をこなしてからのリーグ戦再開。天皇杯ではほぼフルターンオーバーだったので、ルヴァン杯プレーオフ第2戦との比較だとスタメンは上門→西尾の入れ替えのみ。、

 C大阪はCB進藤&左SB登里が故障、かつ右SB毎熊が海外移籍準備で戦列離脱。さらに香川や清武は今季リーグ戦あまり試合出ておらず、今節もベンチ外。

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《試合展開》

 立ち上がりは共に相手の前プレに苦しんでボールを持っても何も起こりそうにありませんでしたが、徐々に浦和がビルドアップの要領を掴んで12分に前田、16分にサンタナがシュートを放つも精度を欠いて枠を捉えきれず。さらに33分にはマリウスのロングフィードを前田が収めて伊藤に決定機が生まれるも、伊藤のシュートは西尾が辛うじてブロック。

 浦和は大久保が中島を見習ってしょっちゅう中へ入ってくるためか、攻撃は右サイドに偏りがち。良い形は何度も作っていましたが、前田といい石原といいクロス精度を欠いてフィニッシュに至らない場面が目立ちました。とはいえ、似たような面子で何もできなかった神戸戦前半よりは進歩がうかがわれる試合内容でした。

 また浦和は日程スカスカなだけあって総じてコンディションが良さそうで、守っては前プレが効いてC大阪のビルドアップを阻害し続け、またC大阪がカウンターで反撃を試みても素早い攻守の切り替えでなんだかんだとシュートを撃たせず。

 19分CKからレオセアラのヘッドでヒヤリとした以外、これといったピンチもないまま前半を終えようとしていましたが、43分距離のあるところからフェルナンデスにFKを直接ぶち込まれてまさかの失点。西川は直接ぶちこまれることを全く予想していなかったような、下手な外野手が目測を誤ってバンザイして頭上を抜かれるような挙動で残念至極。試合後の西川のコメントでは「ルーカス選手のボールが上に上がって、照明と被ってボールが消えたというか。そこで見失ってしまってああいう動き方になってしまった」ようで・・・

 まさかすぎる失点を喫したせいか、後半立ち上がりは完全にC大阪ペース。48分佐藤が右サイドでレオセアラに簡単にぶち抜かれたことからの決定機はなんとか西川が防いだものの、そこで得たCKの跳ね返りを拾った奥田がミドルシュートを叩き込んでC大阪追加点。カウンターを食らわないように「シュートで終えよう!」とばかりに無理目で気楽に放ったシュートがスーペルゴラッソになってしまうとは・・・

 その後の浦和はビルドアップもままならず、良い形でボールも奪えない最悪状態に。51分にはカウンターからフェルナンデスがシュートを放つもわずかに枠外。57分にはFKから西尾がフリーでヘッドを放つもこれまたわずかに枠外。

 そこで63分前田→大畑、サンタナ→リンセンと代えて流れを変えようとしたところで、今後は伊藤が故障!!やむなく73分伊藤→武田、石原→酒井と交代。

 この攻撃で浦和は最悪期を脱し、77分には右サイドから武田クロス→リンセンヘッドでようやく1点を取ったものの、その後は引いて守る相手に対して84分酒井のシュート性のクロスに可能性があったくらい。

 85分には大久保に代えて興梠を入れて4-4-2にシフトして反撃を試みましたが、C大阪も5-4-1に布陣を変えて何の紛れもなく逃げ切り勝ち。

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《総評》

 先制点を取られるまではそんなに悪い内容ではないどころか明らかに優勢だったのに、いったん先制されるとやっていることに自信がないのか、ガタガタっと崩れてしまう。実に弱いチームらしい負け方でした。「久しぶりの公式戦を楽しみにしていたら、このザマかよ!!」という意味では「伝説の夕張合宿後の試合」を彷彿させるものがありました。

 結果は極めて残念でしたが、そんな浦和でも着実に進歩していることが伺われたのが失点までの試合内容。神戸戦前半とほぼ同じ面子、むしろソルバッケン&ショルツから大久保&佐藤に代わったことで駒落ちとさえ言える面子だったにも関わらずビルドアップに困ったのは最初の10分だけ。しかもほとんど何も出来なかった神戸戦前半と比べると決定機もちゃんと作れていました。相変わらずフィニッシュやクロス精度は残念でしたが、ヘグモが2週間で練習してきたことが着実に浸透している様子は伺えました。

 それなのにまさかの失点を喫した後は、それまでの優勢はどこへやら。やっていることに自信がないのか、そして崩れかかったチームを鼓舞する選手がいないせいかなのかどうか。

 またヘグモは「ハーフタイム前に、不運なことに失点をしてしまいました。」と語っていますが、小菊監督は西川の特徴をスカウティングしたのが実ったと語り、フェルナンデスも西川の位置を見て狙ったと語っているので不運で片づけてはいけない話かと。2失点目もディフレクトして入った訳ではないので運の問題ではないと思いますが・・・ しかもそれ以外にもセットプレーで危なかった場面が2度ありました。流れの中での守備のやり方は昨年とは思想的に真逆なので失点が増えるのはある程度仕方ないと思っていますが、セットプレーの守備がここまで脆くなるとはなぁ。

 さらになんともやるせないのは相変わらずの怪我人の多さ。しかも試合中の相手との交錯みたいな、フィジカルコンタクトがしょっちゅうあるサッカーというスポーツの性格上仕方ない怪我ではなく、なんか知らんけど練習中にいつの間にか故障してそのまま長期離脱している選手のなんと多いことか(森田美由紀アナ風)。ようやく戦列に戻ってきた中島やソルバッケンがまた故障者リストに逆戻りしたのには心底参りました。

 そしてこの試合では伊藤が相手との接触のないプレーで故障。試合後の監督会見では「ハムストリングス(の負傷)の可能性はあります。ただつっただけなのか、それより重い症状なのかは、まだ報告を受けていません」とのことですが・・・ ピリオダイゼーションだかなんだか判りませんが、来季の過密日程をこなせるように強度マシマシの練習を積み重ねたところ怪我人続出で成績が上がらず、来季もそんなに過密日程になりそうにないというパラドックス。神戸戦後には「駒が揃ったら無敵!!」と思いましたが、もはや駒が揃うことはないと諦めもつきました。

 そしてその厳しい練習で生き残って試合に出ている選手は全然諦めていない様子。試合後武田と渡邊が何やら言い争いをしていたようですが(渡邊は赤サポ目線で文句を言っている可能性が無きにしも非ず(苦笑))、それは「なんとかチームを良くしたい」という想いの表れだと前向きに受け止めます。本当にダメになったチームは全員下を向いてトボトボ歩いているだけだからなぁ。

 ともあれ、冒頭に記したようにちょっとずつですが浦和が進歩しているのは明白。優勝どころかACL圏入りも現実的ではなくなってきましたが、そんな浦和の日々の成長を生暖かく見守りながら残りのシーズンを過ごすことにします。

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《選手評等》

・今日の良かった探しは大畑に尽きましょう。U-23代表帰りから時間がなさすぎて頭から使えなかったのは仕方ありません(といっても大畑と同じ立場のC大阪のCB西尾はスタメン出場)が、今日の大久保の出来なら次節は左WGは渡邊のほうがいいのでは?中島やソルバッケンは次戦も90分使えないでしょうし。

・渡邊は「FB本部からお役御免を告げられるまで浦和にいてくれそう」という妙な信頼感があってええなぁ・・・ユニフォームに安心して背番号を入れられる感・・・左SBの守備もなにげにマシになってるし・・・

・佐藤はショルツ故障でいきなり出番が来た頃が一番よくて、その後守備でのやらかしが目立ち、今日はとうとうビルドアップまで怪しくなってだんだん残念な感じに。なんか自信失っているみたい。そして出番がない井上はこれより下なのか・・・

・移籍話が取り沙汰されている酒井は引き続きベンチ入り。試合後のコメントを読む限り移籍しそうな雰囲気が全然しないのですが、「契約期間中は所属チームのために全力を尽くすのは当たり前」と割り切ってしまえるのが酒井だからなぁ。

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大久保--サンタナ---前田
--安居----伊藤--
-----岩尾-----
渡邊-マリウス--佐藤-石原
-----西川-----

(得点)
77分 リンセン

(交代)
63分 前田→大畑(大畑左SB、渡邊左WG、大久保右WGへ)
63分 サンタナ→リンセン
73分 伊藤→武田(故障による交代)
73分 石原→酒井
85分 大久保→興梠

-----レオセアラ-----
カピシャーバ-ブエノ--フェルナンデ
---奥埜--田中---
舩木-鳥海--西尾-奥田
-----ジンヒョン----

(得点)
42分 フェルナンデス
49分 奥田

(交代)
HT ブエノ→上門
81分 カピシャーバ→為田
81分 フェルナンデス→柴山
88分 レオセアラ→山下
88分 奥埜→平野

 

※写真は試合とは全く関係ありません。

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2024.06.15

廣澤@北浦和 ~ (鶏豚骨)らーめん

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 北浦和駅東口から浦高通りを北へ。名門浦和高校の手前で「自然洞」の跡地。開店当初は夜営業のみだったので放置していましたが、いつの間にか昼営業が始まったのを知って遅まきながら往訪した次第。11時半の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客5。開店後2人とそこそこの人気店になった模様。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「らーめん(930円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に塩ラーメン、まぜそば、つけそばなど。高校生は大盛り無料とのことでしたが、今の値段では高校生にはきついんじゃないかなぁ?

 店内はL字型カウンター7席のみ。卓上にはブラックペッパーと酢、豆板醤。椅子はサスペンション付き。店主一人で切り盛りしていますが、麺茹でにそんなに時間をかけていないせいか、回転は良さげ。

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 とろみがかったスープは鶏豚骨ベース。よくある豚骨醤油味のスープと比べると若干軽めの味わいで、しかも醤油があまり出しゃばらず、出汁とのバランスを取った仕上がりになっているので飲みやすいのなんの。ルックスは家系っぽいのですが、内実はまるで違います。

 麺は自家製で中細ストレートタイプ。デフォルトでも硬めの仕上がりで、濃厚スープに全く負けることなく相性抜群。

 チャーシューは薄めながらも燻製っぽいスモーキーな味が気に入りました。ほうれん草も歯応えシャキシャキ。他に刻み玉ねぎ、海苔。

 北浦和駅周辺では一番のお気に入りになりそう。

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2024.06.14

圭子ちゃんの店@富良野 ~ 天ぷらそば

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 根室本線富良野~新得間が廃止され、根室本線&富良野線の終点といった色彩が強くなった富良野駅。富良野はラベンダー畑等観光地としての知名度こそ高いものの、特急が通らなくなって久しいせいか駅自体は古色蒼然。「へそ祭り」の人形は昭和からの生き残りかも?

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 そんな富良野駅に駅そば屋を発見。これまた外観が古びているというか色あせているというか、「よくこの状態で続いてきたなぁ・・・」と感嘆せざるを得ません。

 ちょうど小腹が空いたこともあり、駅そばの衰退が著しい北海道で営業継続していること自体に敬意を表して「天ぷらそば(420円)」を注文。店内には「圭子ちゃん」かもしれないおばちゃんが佇んでいました。店はおにぎりの他菓子パンなども販売。

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 値段が値段なので天ぷらに多くは期待できないと思ってたら、残念ながらその低い期待値をさらに下回る出来。質の低い脂で作った天かすのかたまりみたいな・・・ また蕎麦は駅そばには珍しく黒くて太いタイプでしたが、これまたもっさりした食感が好みに合わず。

 蕎麦自体は全く好みに合いませんでしたが、次に富良野に来た時にはもうないかもしれないと思って記録しておきます。

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なにがし@駒込 ~ 焼きあごらーめん

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 山手線駒込駅東口を南側へ出て、山手線の線路沿いに東へ。最初の信号を渡ってすぐ。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「焼きあごらーめん(950円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に焼きあご塩らーめん、焼きあごつけめんなど。

 店内は縦長カウンター6席のみ。卓上にはブラックペッパー、ホワイトペッパー、酢、一味。水はカウンター背後にあるタンクからセルフで。店主一人で切り盛りしていることもあって回転は良くなさそう。

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 若干とろみがかったスープは旨味の中に少々苦みが混じる、いかにも焼きあごを前面に押し出した感じのスープですが、残念ながら個人的には味が濃すぎ。辛うじてしょっぱいとは思わない範囲内には収まっていますが、濃すぎて飲み進む気はあまり起こらず。なお見た目と違って魚粉のざらつきは感じず。

 麺は自家製で手もみっぽい中太の捻じれ入り。ややざらついた口当たりでもっちりとした食感。

 チャーシューは店の案内では「銘柄豚(岩中豚・林SPF)の肩ロース」とのこと。案外厚みがあって旨味も十分ですが、弾力性がありすぎて噛み切れないものもあって少々難儀。青ネギはなぜか刻みが粗目。具は他に海苔、糸唐辛子。

 この感じだとつけめんのほうが良いかも。

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2024.06.13

藤しろ@目黒 ~ 鶏白湯ラーメン

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 山手線目黒駅西口から通りを渡って、権之助坂を下る手前の居酒屋が集まったような古い飲食街ビルの一角。駅から非常に近いものの、一見さんには非常に判りにくいところに立地。なんと11年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客3。

 店先の券売機で「鶏白湯ラーメン(850円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは「鶏白湯つけ麺」との二本立て。

 店内は横長L字型カウンター10席のみ。卓上にはレモン生姜、唐辛子粉、ニンニク、ブラックペッパー。

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 若干とろみがかったスープは「またお前か」な濃厚鶏白湯と比べると鶏出汁の自己主張が強くないというか、それ以外の何かがいろいろ加わっていると感じましたが、店の案内によれば「大山地鶏をベースに仔牛の骨スジ肉やローストした牛バラで香ばしさを加え、さらに魚介で風味を加えております。焦がしニンニクとショウガの香味油も絶妙」とのこと。また「またお前か」な濃厚鶏白湯ほど味が濃くないのも気に入りました。これなら無化調を謳う意味もあります。

 麺は細めのストレートタイプ。スープの絡み具合といい相性といい文句なし。麺量は140gとちょっと少なめなので一気に食べきりそうになりましたが、レモン生姜が味変アイテムとして抜群の働き。

 チャーシューは意外に厚みがあって歯ごたえも強め。他に薄切りたけのこと九条ネギ、ナルト、海苔。

 この場所で長続きしているだけあって、凡百の一杯とはまるで出来が違いました。

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2024.06.12

桃太郎の祭ずし@岡山・三好野本店(岡山駅・在来線改札内「おみやげ街道」にて購入)

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 岡山の名物駅弁といえばなんと言っても「桃太郎の祭ずし」。

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 桃型の容器にちらし寿司が目一杯詰め込まれているだけといってしまえばそれまでですが、とにかく具が豊富かつ色とりどりで見た目が派手!錦糸卵、えび煮、焼穴子、椎茸煮、さわら酢漬、ままかり酢煮、焼き竹の子、あさり煮、青菜漬、蓮根酢煮、たこ酢煮、そして紅生姜、おぼろと具が実に多種多彩。

 しかも具材を細かく刻んでいないので、寿司系の駅弁には珍しくビールのアテにもなります。特に海鮮系の具が。そして「ままかり」は岡山ならではの食材で、地方色もたっぷり

 定番中の定番ですが、大満足の逸品でした。

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2024.06.11

為セバ成ル。KAKERU@松江 ~ 牛肉そばつけ麺

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 松江では「出雲そば」を食べようと思っていたのですが、松江駅付設の商店街にある蕎麦屋はなんと15時で閉店。コロナ禍で営業短縮してからそのまんまなのかもしれませんが、残念ながら商店街は観光客向けの店は他に全然なくて、やむなく無難そうなラーメン屋に突入。先客2、後客1。

 卓上のメニューを見て「牛肉そばつけ麺(880円)」を注文。

 メニューは他に濃厚豚骨醤油つけ麺、濃厚豚骨醤油コク辛つけ麺、成る麺極み味、成る麺基味、味噌、塩、魚だし香醤油麺、しじみらあ麺など。

 店内はカウンター主体でキャパかなり大きめ。卓上には一味、コショウ、ラー油、酢、醤油、白ゴマ。

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 麺の上に牛バラ肉、笹切りネギ、刻み海苔、白ゴマと賑やかなルックスで登場。
 
 店ではつけ汁にいきなり卓上の調味料類を入れず、まずはつけ汁デフォルトの状態で食べることを勧めていますが、デフォルトだとラー油っぽい辛さや脂っぽさはほとんど感じられず、牛バラ肉が甘い味付けなのも相まって甘辛の「甘」に寄ったような味がするだけで、かなり物足りないというかなんというか。そこでラー油と七味を投入するとぐっと刺激が増して食べやすくなりました。
 
 食べ進んでややかえしがうるさいなと感じ出したところで、卵を溶いてサブのつけ汁のような格好にすると味がマイルドになってこれはこれで一興。

 麺は中太強い縮れ入り。つるつるした口当たりで、しっかりした噛み応えが気に入りました。麺量は明示されていませんでしたが「つけ麺」と同じ並盛240gなのかな?

 割りスープは予めポットで卓上に置いてありましたが、卵をサブつけ汁にしたのが効いたのか、スープ割りを楽しめるほどつけ汁は残らず。

 端的に言って「なぜ蕎麦にラー油」の中華麺版以外の何ものでもありませんが悪くありません。

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2024.06.10

ゴーゴーカレー 金沢駅総本山 ~ ロースカツカレー

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 東京でもアホほど店舗展開している「ゴーゴーカレー」。わざわざ金沢で「ゴーゴーカレー」に入るのもなんだなぁとは思いましたが、そもそも普段から「ココイチ」などカレーのチェーン店に行くこと自体が少なく、アリオ川口にあった「ゴーゴーカレー」も潰れてしまったので、7年半ぶりに金沢駅百番街内の「金沢駅総本山」を再訪。

 百番街は観光客が行列を作っているような店と地元客が普段使いする店とが混在していますが、ゴーゴーカレーの前には「8番らーめん」があって、この一角だけ財布に優しい感じに(苦笑)。

 注文したのは一番人気の「ロースカツカレー・中(900円)」。他にチキンカツ、エビフライ、シャウエッセン、チキン南蛮風等々といったメニューがありましたが、トッピングがことごとく重いものだらけで魚介とか野菜とかはない模様。年寄りは辛いメニュー構成。

 店内は2人卓×10と島式カウンター12席。いかにも駅を利用する一人客ないし二人連れがさくっと食べて帰ることだけを想定した店づくりです。卓上には福神漬けのみ。

 なおこの界隈の勤め人向けの店が少ないせいかワイシャツ姿のテイクアウト客も結構いて、中には12個もの大量テイクアウトも!!

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「ゴーゴーカレー」によると金沢カレーの特徴は、以下の通り。

・ルーは濃厚でドロッとしている。
・付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている。
・ステンレスの皿に盛られている。
・フォークまたは先割れスプーンで食べる。
・ルーの上にカツを載せ、その上にはソースがかかっている。
・ルーを全体にかけて白いライスが見えないように盛り付ける。

 確かにルーのとろみはかなり強め。ただ高粘度のカレーにありがちな全然辛くなくて旨味で押しまくる系ではなく、辛さをウリにするほどではないが案外スパイシー。旨味推しとスパイシーさのバランスが取れているとも言えましょう。

 値段が値段なので仕方ありませんが、カツは笑えるくらい薄いのなんの。端っこのほうなんて揚げ物だらけで食感サクサク(苦笑)。値上げ幅を抑えているので、この辺にしわ寄せが来ているのかも。

 まだ暇な時間帯だったせいか、店員がキャベツのおかわりを勧めているのにはびっくり!!でもフォークだけだとキャベツや福神漬けが食いにくいんだよなぁ・・・

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 桜のピーク時はちょっと過ぎた感じでしたが、それでも金沢観光を満喫。

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2024.06.09

レバニラ親子丼@なか卯

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 「なか卯」で2024年6月5日から期間限定で発売中の「レバニラ親子丼(580円)」を試食。なか卯の親子丼は丼ものチェーン店の中でぶっちぎりに美味いというのが個人的な評価。そこに「レバニラ」という親子丼とは縁遠そうなトッピングを加えて変化球を投げてきたようです。

 「しっとりとした食感とまろやかな旨みが特長の鶏レバーを使った商品が、なか卯に初登場。シャキシャキ食感のニラと一緒に、ラー油やニンニクを使用した特製ピリ辛たれで味付けました。刺激的な辛さと後引く旨みを引き立てる、なか卯の“こだわり卵”とご一緒に心ゆくまでご堪能ください。」「また、弾力感のある“ぷり!”とした鶏レバーと大ぶりにカットしたたっぷりの鶏肉は食べ応えも抜群。鶏レバーは鉄分を豊富に含んでいるため、夏バテしやすいこれからの季節にぴったりです。」となか卯のウリ文句も実に饒舌。

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 配膳時に漂う臭いは笑えるくらいにレバニラ炒めそのもの。ベースは親子丼なのに和風感ゼロです。

 レバーは個人的には非常に微妙な食材で、串焼きやホルモン焼だとまず頼みませんが、レバニラ炒めなら何の違和感もなく美味しくいただけます。さすがに弾力性なんて全然なくてどちらかというとねっとりした食感の鶏レバーを「ぷり!」と形容するのは無理がありすぎと思いますが。

 ただ個性が強いレバニラと親子丼の相性は意外にも悪くありません。全く喧嘩しないどころか逆にお互いの美味さを引き立てる相乗効果を生んでいる気も。「特製ピリ辛たれ」が両者を取り持つ仲人として実に良い仕事をしているせいかもしれません。卓上の一味をふりかけるのもまた一興。

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2024.06.08

味噌ヒレカツ重@名古屋・松浦商店(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 超お腹が空いていたので朝から重ための駅弁にチャレンジ!ということでいかにも名古屋めしっぽい「味噌ヒレカツ重(1110円)」を購入。名古屋は大駅の割にはこれといった駅弁が思いつきませんが、製造元の松浦商店は1922年(大正11年)創業の老舗駅弁業者のようです。

 この駅弁の最大の特徴は半熟玉子が付いてくること。それも殻付きの卵の状態で。この弁当を自宅やホテル、オフィス等で食べる分には何の問題もないでしょうが、新幹線の車内で安全に卵を割るのに非常に苦労しました。なんせテーブルや弁当箱の角に叩きつけても卵はびくともしません!!結局割り箸を突き刺して割りましたが、当然ながら半熟玉子の形は崩れてしまいました。

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 またパッケージには「2つの味わいを楽しむ心得」と称して

一、そのまま美味しく食べるべし
二、半熟玉子をかけてまろやかな味わいを楽しむべし

とあるので、途中で半熟玉子をヒレカツに割り入れることを想定しているようですが、もともと卵のあった区画に半熟玉子を割り入れてつけだれのようにしていただきました。

 ヒレカツには岡崎・カクキューの八丁味噌がべったり。これがあれば味はハズレようがありません!何を食べてもこの味になってしまうのが名古屋めしですが(苦笑)。なおアクセントにすりごまやからしも付いてきます。

 値段的にヒレカツが小さくて肉が薄いのは仕方ないかなと思いますが、卵の空き区画があるせいか箱がデカい割にはボリュームはさほどでもないのは残念。

 とにかく食べづらい駅弁という意味では、ナイフで小分けしないといけない富山の「ますのすし」を超えたかも。

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2024.06.07

ヨーロッパ軒総本店@福井 ~ カツ丼セット

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 福井の味の代表格「ヨーロッパ軒総本店」を約6年半ぶりに再訪。福井鉄道「福井城址大名町駅」の西、小さなホテルが散在するものの夜はかなり寂しそうなエリアに立地。しかも夕方の中途半端な時間に伺いましたが、意外にも先客9、後客5と賑わっていました。これが北陸新幹線延伸効果なのかどうか?早速「カツ丼セット(1,080円)」を注文。

 店内はカウンター5席と4人卓×2、2人卓×2で内装はどこにでもある大衆食堂風。特に伝統ある洋食屋として気取った感じはしませんが、壁に色紙がベタベタ貼ってあるのがいやはやなんとも・・・

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 店の案内によるとここのカツ丼は「薄くスライスした上等のロース・モモ肉を、目の細かな特製パン粉にまぶし、ラードでカラリと揚げたカツを熱々のうちにウスターソースをベースに各種の香辛料を加えた秘伝のタレにつけ、熱いご飯にタレをまぶした上にのせたカツ丼です。」とのこと。

 「ソースカツ丼」を売り物にしている地域・店が日本各地にありますが、福井ヨーロッパ軒のソースカツ丼が傑出しているのはウスターソースの美味さ。あっさり目で辛くはなく、むしろやや甘め。そしてソースよりも香辛料がやや正面に出る按配。このスパイシー加減が絶妙で、それゆえに他のソースカツ丼と隔絶しているような気がします。「薄ければ小皿のソースをどうぞ」とのことでしたが、そのままで十分。あんまりソースをつけるとくどくなってしまうかと。

 カツがこれまた美味い。薄切りのロース肉に薄いコロモ。肉質しっかり、旨味もしっかり、しかも簡単に噛み切れます。なお蓋が締まり切らない格好で配膳されますが、丼が若干小ぶりなせいか、量は特に多くはありません。

 ただカツ丼には千切りキャベツなど野菜を一切敷いていないので、油臭さやくどさこそ感じられないものの、カツ丼単品だと少々単調で飽きやすいかも。よってここは断然「セット」がお勧め。

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 なお福井駅前の恐竜が増えていました!!翌日は当然恐竜博物館も見学。

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2024.06.06

虎ちゃん麺食堂@志村三丁目 ~ 中華そば

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 都営三田線志村三丁目駅から環八通りを西へ。都営三田線の高架と環八が交差する付近に立地。但し店は環八に面しておらず、少し南へ入った住宅地の中にあるので案外見つけ辛いかも。先客ゼロ、後客5。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「中華そば(880円)」を注文。並盛・大盛同料金なので「大盛」で。

 メニューは他に塩そば、濃厚つけ麺など。

 店内はL字型カウンター4席と4人卓×2、2人卓×2。卓上には一味、コショウ、にんにく酢。

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 スープは秘伝の貝だしに国産鶏のスープを合わせたものだそうですが、貝だしの味に慣れていないせいか、あるいは単に表面の油の質が良くないのか。鶏だしスープを前面に押し出したシンプルなスープと比べて、なんか妙に味を重ねすぎたような感じがしてちょっと好みから外れていました。

 麺はMINEKICHI製麺所製の中細ほぼストレートタイプ。つるつるした口当たりはともかく、案外弾力性が強いのが特徴。麺量は並で160g、大盛で240g。大盛りでもスープとの量的バランスが崩れた感じは受けず。

 薄くて柔らかいチャーシューは肉の旨味がちゃんと保たれていてまずまず。他に青菜、白髪ネギ、海苔、ナルト。

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2024.06.05

スターマッスル@神田 ~ 醤油マッスルラーメン・ポーク

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 山手線神田駅西口から外堀通りへ出て、鎌倉橋交差点のそば。かつて「天天有」や「孫鈴舎」があったところ。先客7,後客ゾロゾロ。食べている最中に店内に待ち客も発生。

 店内のタッチパネル式券売機ボタンを見て「醤油マッスルラーメン・ポーク(880円)」を注文。ランチサービスなし。券売機で食券買うと厨房にそのままオーダーが通り、出来上がると食券に書いてある番号で呼び出される松屋みたいなシステムを採用しています。当然食後は下膳口へ自分で運びます。

 メニューは他に塩マッスルラーメン、 マッスルサラダ麺など。いずれのメニューもチャーシューはポークとチキンが選べます。なお店外や券売機の上に各メニューのカロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量が表示されていて、食塩相当量なんて見ると「スープ全部飲んだら身体に悪い」のが一目瞭然(つД`)

 店内は厨房前に縦長カウンター5席と壁沿いに縦長カウンター10席。卓上には紅生姜、ニラ味噌、酢、胡椒。

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 わずかにとろみ&ざらつきを感じるスープは非常に判りやすい豚骨醤油味。しかも心持ち生姜を利かせているみたい。ライトな家系に似ていなくもないのですが、かえしが全然うるさくなくて旨味が遥かに強いので家系でもないかな?

 麺は中太ほぼストレートタイプ。濃いめのスープとの相性は文句なし。味変アイテムはニラ味噌でピリ辛に仕上げるのが非常に気に入りました。

 薄くて柔らかいチャーシューがたっぷり入っているのがこの店の最大のウリかな?他に細切りメンマ、ナルト、ニラ、刻みネギ。

 コスパはかなり良く、近所の家系人気店よりは身体に悪くはなさそう(五十歩百歩でしょうが)ので、早い時間帯から混んでいるのも納得。

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2024.06.04

ひろせ食堂@花畑(久留米) ~ ラーメン

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 西鉄大牟田線花畑駅から徒歩10分程度。久留米の郊外っぽいところにありますが、電車でも楽にアクセス可能。先客ゼロ、後客6。店には暖簾どころか看板もなく、よそ者には非常にハードルが高い外観ですが久留米の人気店です。

 早速「ラーメン(850円)」を注文。後払い。

 メニューは非常にシンプルで「ラーメン」と「素ラーメン」しかありません。素ラーメンはチャーシューがないもの。なお店先に「焼きめしありません」と大書されていますが、もともとこの店の人気メニューだった焼きめしは人出不足のため止めてしまったようです。

 店内は4人卓×3と横長カウンター6席のみ。卓上には紅生姜とコショウ。

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 若干豚骨臭漂うとろみがかったスープは豚骨の旨みを凝縮したような優れモノ。ただ食べ始めは塩気が足りないと思ったものの、食べ終わりは逆に塩気強めに感じたところからかえしが底に溜まっていた疑惑ががが・・・

 麺は中細ストレートタイプで、水気少なそうな心持ちぱさつきた食感。

 バラ肉チャーシューは量こそ多いものの、旨みはちょっと抜けちゃったような感じ。刻み青ネギ多め。固ゆで卵半個が埋没していました。海苔は細かく刻まれたのがスープに混ざった格好。なおキクラゲは見当たらず。

 「めし」を欲するタイプではないせいか、「大」を頼む客目立つもちらほら。

 とにかくスープが秀逸な一杯でした。

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 食後は太刀洗の「平和祈念館」まで足を伸ばして、「震電」の実物大模型や零戦、九七式戦闘機などを見学。筑前町立とは信じがたいくらい展示内容が充実していました。

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2024.06.03

ごろごろチキンの和風タルタル定食@松屋

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 松屋が2024年5月28日より期間限定発売中の「ごろごろチキンの和風タルタル定食 (830円)」を試食。

 第3回復刻メニュー総選挙2位、2020年5月に発売した「たっぷりタルタルチキン南蛮焼き定食」をバージョンアップしたものだそうで、「鉄板でふっくらジューシーに焼き上げた鶏もも肉に、松屋特製"チキン南蛮ダレ"と甘く爽やかな風味を持つハーブのタラゴンが入った"特製タルタルソース"をかけた逸品。」というのが松屋のウリ文句。

 しかも「チキン南蛮ダレ」は株式会社Mizkanの協力で3種のお酢を組み合わせ、「地鶏と昆布の旨味たっぷりの出汁と三温糖のコクも加わったタレに仕上がっています。さらにレモン果汁増量につきさっぱり感がアップ、玉ねぎ増量でタルタルソースの満足感もアップしており、タレの甘酸っぱさと濃厚タルタルは相性抜群です。」と前作よりもタレを劇的に改善したことをしきりに強調しています。

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 そしてそのチキン南蛮ダレがごろごろチキンに必要以上にどっぷりかかった状態で登場。確かにウリ文句でしきりに強調されているように、一般的なタルタルソースよりも酸味マシマシ。でもこれはこれで悪くはなく、「概して味が淡白すぎて残念な松屋の鶏肉をなんとかカレーやソースでごまかして美味しくいただけるようにする」という松屋伝統のポリシーに則った商品に仕上がっています。

 言い換えればそんな用途に思いっきしベクトルを振ったタルタルなので、サラダのドレッシングならともかくご飯にかけるのには不向き。またこれを海鮮系フライにかけると素材の味を殺してしまってダメだと思います。

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2024.06.02

大阪カレー@大阪王将 ビーンズ赤羽店

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 大阪王将の「大阪カレー」。2023年10月13日に大井町店と高井田店で先行販売開始。順次ほかのお店へ展開予定とのことで、最寄りの赤羽店のメニューにも加わっていると聞いて試食に出かけました。

 赤羽店はいつの間にかタブレットで注文する方式に変わっていましたが、「大阪カレー」は「飯類」の一つではなく、独立した「大阪カレー」のタブが設けられていました。

 プレーンな「大阪カレー(690円)」だと具もなんもないように見えたので、今回は「スタミナ大阪カレー(890円)」を注文。中華スープ付き。

 トッピングは唐揚げ、チキン南蛮、油淋鶏などいかにも大阪王将の他のメニューを転用したものだらけ。焼き餃子なんてどう見ても札幌「みよしの」インスパイアだろうなぁ(苦笑)。また「ふわふわ天津」とか「麻婆豆腐」とかはもはやそれはカレーなのかどうか。

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 ルーはサラサラ系といえるかどうか微妙ですが粘度低め。そして最初は甘く感じますが、食べ進むとじんわり辛さが押し寄せる、そして旨味が押しまくるタイプです。「辛いので、お子様はご注意ください」と注意書きがありますが、よほど辛さに弱い方でなければ何の問題もないかと。

 そしてトッピングにスタミナ焼きを選択したのは大正解。豚バラ肉の量が結構多くてほぼポークカレーに。スタミナ焼きもカレーに合わせることを念頭においてか、普段よりも塩気控えめで仕上げている気がしました。強いて難を上げればちょっとご飯がパサつき気味。

 次は焼き餃子にチャレンジしてみます。

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【観戦記】24年第17節:浦和 1-1 神戸 ~ 蛇頭竜尾すぎるわ!!

 何も出来なかった前半と神戸に何もやらせなかった後半。駒が揃ってきた浦和の恐ろしいまでの強さが垣間見えて未来はぐっと明るくなりましたが、前半が酷すぎたので結果は妥当でしょう。

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節と全く同じ。前節途中出場だったグスタフソンはまだフル出場は無理なようでベンチスタートに。但し故障等で離脱していた中島、大久保、大畑がベンチに戻ってきたのは朗報。代わってエカニット、武田、興梠がベンチ外に。

 試合後の監督会見によれば「翔哉は離脱していた時期もありまして、本日の試合では最長で45分という考え方でメンバー入り」とのことでした。

 神戸のスタメンは前節から広瀬→佐々木、宮代→井出、本多→初瀬と左サイドばかり3人とも入れ替えてきました。

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《試合展開》

 立ち上がりは完全に神戸ペース。1分初瀬CKをファーで武藤がヘッドで折り返し、中で大迫が頭から飛び込む決定機を作りましたが、西川がビッグセーブ。7分好位置で大迫FKが枠内を急襲するもここも西川がセーブ。

 10分くらいからようやく浦和がボールを持ち出したと思いきや、15分神戸右サイドからの酒井クロスをボックス内で武藤&大迫に繋がれて、最後はどフリーの井出がゴール。クロス攻撃からのどさくさ紛れにはとにかく強い、実に実に神戸らしい攻撃でした。悪く言えば質の高い選手を集めた町田みたいなサッカーですが(苦笑)。

 神戸は浦和が前プレをかけてくると大迫や武藤にポンポン蹴り、かといって浦和が前から行かないとちゃんと繋いでくる実に厄介な相手。浦和は前ハメが全然効かないので自然苦手なリトリート守備を余儀なくされ、36分には神戸左サイドから初瀬クロス→大迫ヘッドでヒヤリ。いやぁ、引いて守っている時の浦和は実に弱い。弱すぎる。

 また神戸は早い時間帯に先制したせいか、4-4-2の守備ブロックを高めの位置に作るリトリート主体の守備に切り替えたせいもあって、先制された浦和がボールを保持している時間こそ長めなものの、ビルドアップに四苦八苦。なんとか神戸のファーストディフェンスを剥がしたところで岩尾、さらには岩尾に代わってアンカーに入った安居へのプレスがきつくてボールが前に進まず。町田相手には善戦したアンカー岩尾は神戸相手だと全く通用しませんでした。

 やむなくロングボールで神戸最終ライン裏を狙うもこれまた上手く行かず。結局前半の浦和のチャンスらしいチャンスは32分前田のクロス→ファーでソルバッケンが飛び込むも合わせきれなかった場面だけ。その結果DAZNの前半の浦和のゴール期待値は0.06と前代未聞レベルの低調な数値を叩き出しました(神戸は1.02)。

 そこでヘグモは後半頭から岩尾→グスタフソン、前田→中島と2枚替えで中島左WG、ソルバッケン右WGへ。そしてこの交代は絶大な効果があり、浦和はいきなり神戸を自陣に押し込んで猛攻開始。

 52分左サイドから渡邊クロス→ファーでサンタナヘッドで折り返して安居シュートは山口にブロックされ、55分石原クロス→伊藤ボックス内で反転シュートは山川が寄せていたので枠を捉えきれなかったものの、61分神戸の前プレを交わしてのカウンターのチャンスで右サイドからソルバッケンのカットイン→アーク付近からの中島ミドルが炸裂して浦和同点に。

 同点に追いつかれた神戸は前プレ強度を増してきたものの、それは浦和にはむしろ好都合で戦況は依然浦和が優勢でしたが、69分安居に代えて大久保を投入した辺りから浦和の攻勢も尻すぼみに。78分ソルバッケン→大畑と代えて渡邊を右WGに上げた交代も奏功せず、サンタナや大久保のシュートはGKの正面を突くばかり。

 神戸の選手交代はほとんど効果がなく、後半の神戸のチャンスらしいチャンスは86分左サイドからのクロスを途中投入のCB菊地がボックス内に収めて、その折り返しに大迫シュートくらい。

 浦和は5分もあったATにも攻めに攻めましたが最後の中島クロス→ファーで渡邊シュートも枠外。あと一押しが足りませんでした。

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《総評》

 前半と後半の試合内容が違いすぎてクラクラしましたが、中島&グスタフソンが投入された後半の浦和の強さは圧倒的。神戸に全く何もやらせず。しかも中島もグスタフソンも、そしてソルバッケンも大久保も故障明けでコンディションは万全ではなく、さらに松尾・関根・小泉・安部が故障離脱中ともう伸びしろしかない状態であの強さ!!! 残り試合全勝もあるんじゃね、これは!!!と誇大妄想に陥りそうになるくらい夢を見させてくれた45分でした。

 それにしても後半の浦和は圧巻でした。町田戦では「アタッキングサードに入ってからの残念さは相変わらずだが、ビルドアップは格段に上手くなっており」という感想を抱きましたが、さすがに神戸相手ではビルドアップに四苦八苦。ヘグモは「7、8回としっかり判断していけばチャンスになるな、というところでロストがありました。」と言っています、要するに神戸相手では選手の質が足りなかったということなのでしょう。

 そこでハーフタイムにヘグモは「選手たちに映像も見せながら『相手のプレスを1枚はがせれば大きなチャンスがある』と話しました。そして、ボールを持ったときのクオリティーも非常に大事だと思います」と話したとのこと。相手のプレスを一枚剥がせるかどうか、さらにはボールを持った時の質の違いを出せるかどうかはやはり選手個々人の力量にかかってきます。そしてその両面に置いて中島やグスタフソンの力量は群を抜いていました。

 神戸のプレスをグスタフソンが軽々と交わし、中島が自由すぎる挙動で神戸の堅固な守備ブロックに穴を開ける。こうなると本来右サイドのほうが得意なソルバッケンの輝きまで増し始め、その助力を得た伊藤や石原まで敵陣に殺到。61分の同点ゴールは浦和の良さがフルに発揮された場面でした。

 ただ残念ながらもう一点が取れず。大久保は故障明けで多くを期待できず、というか完調であっても途中投入で決定的な仕事が出来る選手ではありませんし、依然WGは人材不足で終盤は既に疲労困憊の渡邊をWGへ転用するしか打つ手がなく、結局交代枠を一つ余らせて試合終了。神戸をコテンパンにするにはやはり使えるWGの頭数が揃わないと無理だったということでしょうか。

 それにしても浦和の面子が揃ってくれば神戸相手に互角以上にやれることが判ったのは大収穫。でも前半がしょぼすぎたのでドローは仕方ないでしょう。とにかく怪我人の復帰&コンディション向上が期待できる中断明け後に大いに希望が持てる試合でした。

 ソルバッケンが今月限り、残り3試合でいなくなってしまう可能性が強いのはさておき・・・

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《選手評等》

・ソルバッケンはモーベルグや前田みたいなドリブルでゴリゴリやるWGではなく、主戦場はサイドだけど回りを上手く使いながら自分も活きるタイプなのかな。まだまだ連携はイマイチでしたが、これで最大出力の60%くらいでの運転なら空恐ろしいと思いました。でも多分あと3試合か・・・

・ヘグモ監督の下でチームレベルではビルドアップが格段に上手くなっていますが、個人レベルでも上手くなっている選手がチラホラ。その筆頭がマリウス。「前にスペースがあれば運ぶ。相手を引きつけてからパスを出す」という苦手だった仕事が目に見えて改善傾向。この試合でもマリウス改の頑張りは顕著でした!!一回前に運びすぎてカウンター食らったけどなw

・ショルツは早くも4枚目のイエローで次節出場停止。ハイラインかつ終始前がかり気味、かつショルツはスピードがないのでがっつり前で潰さざるをえない。そりゃイエローも増えるわなぁ。これは仕方ありません。次節は佐藤頑張れ、超頑張れ!!

・「最後のあいさつは、足が気になるところがあり治療の関係でまわれなかったのですが、それだけは書いておいてください。サボったわけじゃないので」と中島が赤者の反応を気にかけるコメントをするなんて、全く中島らしくないのですが、自由人中島もちょっとずつ「浦和の漢」になりつつあるということでしょうか。一方「浦和の責任」を背負いすぎてドツボにハマった感のある前田。守備をサボりがちな割に攻撃面で違いを出せないとしんどいなぁ・・・

・北ゴール裏から「ここが踏ん張り時 ブレずに突き進もうぜ」とのダンマク。オフにかなり補強したにも関わらず故障者続出が祟り、シーズンも半分弱を消化してもはや優勝どころかACL圏もかすみそうな戦績しか上げられていませんが、そこで北ゴール裏は監督やFB本部を糾弾するのではなく、浦和がやっていることを前向きに捉え、支持していることをはっきりと表明したのには感動しました。

・随分時間はかかり、ここまで勝ち点を落としまくりましたが、試合を重ねるごとに浦和が進歩している、強くなっているのは誰の目にも明らか。今年はもう無理かもしれないけれど、来年花が咲く予感はムンムン。SRが混むのが嫌なのでサクサク帰りましたが、ドローゲームにも関わらず試合後のスタジアムの反応は暖かかったとの噂。それも納得。

・そして今の浦和って何だかんだと点は入るし、点が入った後の良い時間帯=スタジアムが沸きかえる時間帯も長いので初めて埼スタに来た、あるいはたまに見に来る方の満足度は結構高いかも。また勝ち点差なんて気にせずに単なるエンタメと割り切ってみる層には悪くないかも。この試合は『GoGoReds!デー』と銘打って小中高生のチケット料金を550円の格安に設定して集客に努めた甲斐あって46000人弱も入りましたが、「また浦和の試合を見に来たい!」と思わせる内容だったと思います。

・欧州はシーズンオフに入ったので埼スタに明本や荻原が観戦していたそうですが、なんとエヴェルトンも来訪。エヴェルトン在籍時の浦和はまさにドン底であまり良い思い出はなかったろうに、それでも浦和を気にかけてくれるのは嬉しいなぁ。

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ソルバッケン--サンタナ---前田
--安居----伊藤--
-----岩尾-----
渡邊-マリウス--ショルツ-石原
-----西川-----

(得点)
61分 中島

(交代)
HT 岩尾→グスタフソン
HT 前田→中島(中島左WG、ソルバッケン右WGへ)
69分 安居→大久保
78分 ソルバッケン→大畑(大畑左SB、渡邊右WGへ)

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佐々木--大迫---武藤
--井出---ー山口--
-----扇原-----
初瀬-トゥレル--山川-酒井
-----前川-----

(得点)
15分 井出

(交代)
58分 井出→宮代
67分 佐々木→広瀬
81分 山川→菊池
81分 初瀬→パトリッキ(パトリッキ左WG、広瀬左SBへ)

 

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2024.06.01

一元堂@神保町 ~ 笠岡ラーメン・醤油

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 建て替え中の三省堂神保町本店から続く靖国通り沿いの古本屋街に立地。先客ゼロ、後客1。岡山県の西部にあるご当地ラーメン「笠岡ラーメン」がウリの店です。個人的には現地の笠岡ラーメンは「いではら」で試食済

 店内の券売機ボタンを見て「笠岡ラーメン・醤油(900円)」を注文。ラーメンの食券をを渡すと、麺の固さをバリカタ・普通・柔らかめから聞かれましたが、デフォルトでもやや硬めと言われたので「普通」でお願いしました。ランチサービスなし。

 メニューは「塩」との二本立て。

 席は壁に向かった縦長カウンターが2本(6席+5席)。卓上には鶏醤油、特製ニラダレ、かつお節。カウンターの引き出しに胡椒、唐辛子、ガーリック、山椒。

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 笠岡ラーメンは一般的に「親鶏のみを使って出汁をとる」そうですが、この店は「コクと旨味の強い国産親鳥を使用し、鶏ガラ、国産椎茸、利尻昆布などで丁寧に出汁を摂り」とのこと。でも鶏の旨味が圧倒的に卓越しています。「厳選濃口醤油を数種類ブレンドした」かえしがやや前に出ていますが、しょっぱく感じるほどではなく辛うじて出汁とのバランスが保たれています。鶏油のてかりが目立ちますが、特に脂っこい感じは受けず。

 麺は笠岡・丸新麺業製の細目ストレートタイプ。水気の少なそうな麺で、確かにデフォルトでもやや硬め。「硬め」で頼むとスープに対して強すぎでしょう。そして食べているうちに急速に麺がスープに馴染んでゆきます。

 豚チャーシューの代わりに「濃口醤油で炊き、薄く刻んだ親鳥のもも肉」を乗せるのが笠岡流。具は他に穂先メンマ、白髪ネギ、笹切り青ネギ、白ごま。

 卓上のニラダレは味変アイテムとして気に入りました。唐辛子も混ぜてスタミナラーメン風にしてフィニッシュ。

 笠岡は岡山県の最西端にあって岡山駅からでもかなり距離があり、かつ何かのついでに行けるようなところでもないので都内で笠岡ラーメンを試食できる店としては非常に貴重。ただ普段使いに向かない店をこの場所に出したのはどうかな?

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